Dictionary Search
甘薯
かんしょ【甘薯】
a sweet potato.
甘薯
かんしょ [1] 【甘藷・甘薯】
サツマイモの漢名。[季]秋。
甘藍
かんらん [0][1] 【甘藍】
キャベツの別名。
甘藷
かんしょ [1] 【甘藷・甘薯】
サツマイモの漢名。[季]秋。
甘藷先生
かんしょせんせい 【甘藷先生】
青木昆陽を親しんでいう語。
甘藻
あまも [0] 【甘藻】
ヒルムシロ科の海中に生える沈水性多年草。根茎は土中をはい,長い茎に長さ1メートルに及ぶ狭長な葉を互生する。初夏,黄色の葯(ヤク)のある小花を海中に開く。昔,この草を積み重ね,海水を注いで焼き,塩をつくったという。藻塩草(モシオグサ)。味藻(アジモ)。竜宮の乙姫の元結(モトユイ)の切りはずし。
甘藻[図]
甘言
かんげん [0][3] 【甘言】
相手の気持ちをさそうように,うまくいう言葉。
⇔苦言
「―につられる」「―を弄する」
甘言
かんげん【甘言(にだまされる)】
(be deceived with) honeyed words.
甘輝
かんき 【甘輝】
人形浄瑠璃「国性爺合戦(コクセンヤカツセン)」の登場人物。韃靼(ダツタン)国の将軍。和藤内(鄭成功(テイセイコウ))の父老一官(鄭芝竜(テイシリユウ))の先妻の娘錦祥女(キンシヨウジヨ)の夫。
甘辛
あまから [0] 【甘辛】
甘みと辛みとがまじった味であること。特に,砂糖と醤油で味付けをしたもの。
甘辛い
あまから・い [4] 【甘辛い】 (形)
砂糖と醤油のまじり合った味である。「―・く煮る」
[派生] ――さ(名)
甘辛煎餅
あまからせんべい [5] 【甘辛煎餅】
(1)砂糖醤油を塗った煎餅。
(2)塩煎餅に砂糖の衣をつけたもの。
甘辛煮
あまからに [0] 【甘辛煮】
料理の材料を砂糖と醤油で甘辛く煮る調理法。煮汁がなくなるまで煮つめる。
甘辞
かんじ [0][1] 【甘辞】
巧みな,口先だけの言葉。甘言。
甘酒
あまざけ [0] 【甘酒・醴】
米の粥(カユ)に麹(コウジ)をまぜ発酵させて作る甘い飲み物。ひとよざけ。こざけ。[季]夏。《―を吹き窪めては啜りけり/白汀》
〔暑いときに熱い甘酒を飲むのは,かえって暑さを忘れさせるものとして親しまれてきた〕
甘酒
あまざけ【甘酒】
a sweet drink made from fermented rice.
甘酒祭
あまざけまつり [5] 【甘酒祭(り)】
甘酒を供え,参詣者などにも振る舞う祭り。各地に例が多い。
甘酒祭り
あまざけまつり [5] 【甘酒祭(り)】
甘酒を供え,参詣者などにも振る舞う祭り。各地に例が多い。
甘酒進上
あまざけしんじょう 【甘酒進上】 (連語)
⇒ここまでお出で甘酒進じょ(「ここ」の句項目)
甘酒饅頭
あまざけまんじゅう [5] 【甘酒饅頭】
甘酒をしぼった液に小麦粉を加えて発酵させたものを皮とする饅頭。酒饅頭。
甘酢
あまず [0] 【甘酢】
三杯酢より甘みをきかせた酢。
甘酢生姜
あまずしょうが [4] 【甘酢生姜】
根ショウガの薄皮をむいて甘酢に漬けたもの。がり。
→酢取り生姜
甘酢餡
あまずあん [0] 【甘酢餡】
砂糖・酢・醤油などで味を整え,片栗粉を加えて火を通し,とろみをつけた餡。
甘酸
かんさん [0] 【甘酸】
(1)甘い味と酸(ス)っぱい味。
(2)楽と苦と。苦楽。「世の―をなめる」
甘酸っぱい
あまずっぱ・い [5] 【甘酸っぱい】 (形)
(1)甘みと酸っぱみとがまじった味やにおいである。「―・いパイナップルの香り」
(2)こころよさに少し悲しみを伴った,やるせない気持ちである。「―・い初恋の思い出」
[派生] ――さ(名)
甘野老
あまどころ [3] 【甘野老】
ユリ科の多年草。円柱状の地下茎から高さ約50センチメートルの茎をやや斜めに出す。葉は長楕円形。初夏,葉腋に一,二個の緑白色で鐘形の花を下垂する。果実は球形で暗緑色。地下茎はトコロに似た甘みをもつ。漢名,萎蕤(イズイ)。
甘雨
かんう [1] 【甘雨】
草木をうるおすよい雨。慈雨。
甘雨亭叢書
かんうていそうしょ 【甘雨亭叢書】
江戸後期の叢書。正集五集別集二集五六冊。安中藩主板倉勝明(甘雨亭)編。1845〜56年刊。近世儒学者三四人の未刊の著書を収録する。
甘露
かんろ [1] 【甘露】
(1)中国で,仁政が敷かれ,天下が太平になると,天が瑞祥(ズイシヨウ)として降らせるという甘い露。
(2)古代インドの甘い飲み物。苦悩を除き,長寿を保ち,死者をも復活させるという。のち仏教でも天人の飲み物とされ,仏の教えのたとえともなる。
(3)(多く,飲み物についていう)非常に美味なこと。「ああ,―,―」
(4)夏,カエデ・エノキ・カシなどの樹葉から滴る蜜液。アリマキの分泌したもの。
(5)上等な煎茶の称。
(6)「甘露酒」「甘露水」の略。
甘露
かんろ【甘露】
nectar;→英和
sweetness.→英和
甘露煮の sweet-boiled <crucian> .
甘露子
ちょろぎ [1] 【草石蚕・甘露子】
シソ科の多年草。中国原産。地下茎の先端に白色で巻貝状の塊茎をつけ,これを梅酢に漬けたりして食用とする。茎は高さ約50センチメートル,葉は狭卵形。秋,茎頂の花穂に紅紫色の唇形花をつける。ちょうろぎ。
草石蚕[図]
甘露梅
かんろばい [3] 【甘露梅】
(1)青梅をしその葉で包み,砂糖漬けにした食品。江戸の新吉原の茶屋で正月の配り物にした。梅巻き。
(2)餡(アン)を求肥(ギユウヒ)で包み,しその葉でくるんだ菓子。小田原のものが有名。
甘露水
かんろすい [3] 【甘露水】
砂糖を混ぜて煮立て,さました甘い水。甘露。
甘露煮
かんろに [0] 【甘露煮】
白焼きや焼き干しにした小魚・貝類を水・酒・砂糖または蜜や水飴・醤油・味醂などで甘辛く煮つめた食品。あめに。あめだき。
甘露酒
かんろしゅ [3] 【甘露酒】
麹(コウジ)を多く,水を少なくして醸造し,甘味を濃くした清酒。甘露。
甘食
あましょく [0] 【甘食】
菓子パンの一。薄く甘みをつけた円錐形のパン。甘食パン。
甘鯛
あまだい【甘鯛】
a tilefish.
甘鯛
あまだい [0][2] 【甘鯛】
スズキ目アマダイ科の海魚の総称。全長30〜50センチメートル。アカアマダイ・キアマダイ・シロアマダイの三種がいる。体はやや細長く額が突き出ている。食用にして美味。本州中部以南に分布。ぐじ。
甘鯛[図]
甚
いた 【甚】 (副)
〔形容詞「いたし」の語幹から〕
はなはだしく。ひどく。「―泣かば人知りぬべし/古事記(下)」
甚い
いた・い [2] 【痛い・甚い】 (形)[文]ク いた・し
(1)切られたり打たれたり,病気をしたりして,肉体的に苦しい。苦痛を感じる。《痛》「けがをした指が―・い」
(2)精神的に辛く苦しい。また,弱点・急所などを指摘されたりして困る。《痛》「借金で頭が―・い」「説教が耳に―・い」「そう言われると耳が―・い」
(3)とりかえしがつかないほどひどい。《痛》「この時期の出費は―・い」「最終回のエラーが―・かった」
(4)心に深く感銘を受けるほど優れている。立派だ。《甚》「―・き所まさりて見所ある住ひなり/源氏(明石)」
→いたく(副)
(5)動詞の連用形に付いて,程度がはなはだしい意を表す。《甚》「心ばへなど,はた,埋れ―・きまでよくおはする御有様に/源氏(蓬生)」「甘え―・し」「屈(クン)じ―・し」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)――み(名)
甚く
いたく [1] 【痛く・甚く】 (副)
〔形容詞「いたし」の連用形から〕
はなはだしく。非常に。「―恐縮いたしております」
甚し
いた・し 【痛し・甚し】 (形ク)
⇒いたい
甚しい
はなはだしい【甚しい】
great;→英和
enormous;→英和
heavy <losses> .→英和
甚しく very <cold> ;→英和
very much;greatly;badly.→英和
甚だ
はなはだ [0] 【甚だ】 (副)
(1)程度が普通の状態をこえているさま。大変。非常に。「―けしからん話だ」「―愛すべき人物」
〔平安時代,主として漢文訓読に用いた語で,和文では「いと」「いたく」が主に用いられた〕
(2)全く。全然。「天地の神も―我(ア)が思ふ心知らずや/万葉 3250」
甚だしい
はなはだし・い [5] 【甚だしい】 (形)[文]シク はなはだ・し
程度が普通の状態をはるかにこえている。「―・く不穏当な発言」「無知も―・い」
[派生] ――さ(名)
甚も
いたも 【甚も】
〔「いた」は形容詞「いたし」の語幹。「も」は係助詞〕
はなはだしくも。「吾(ア)が思(モ)ふ心―すべなし/万葉 3785」
甚三紅
じんざもみ 【甚三紅】
承応年間(1652-1655),京都の桔梗屋甚三郎が茜(アカネ)を使って染め出した紅梅色の無地の絹布。
甚介
じんすけ [1][0] 【甚助・甚介】
〔「じんばり」を人名化した語〕
淫乱な,または嫉妬深い性質。また,そういう性質の男。「素人らしく―でも有るめえが/人情本・梅児誉美(後)」
甚六
じんろく【甚六】
a simpleton;→英和
a dunce.→英和
総領の〜 The eldest son is proverbially a dunce.→英和
甚六
じんろく [0][4] 【甚六】
(1)長男。跡取り息子。おっとりして気がよいところがあることからからかう気持ちをこめていう。「惣領の―」
(2)お人好し。のろまな愚か者。
甚兵衛
じんべえ ジンベヱ [0] 【甚兵衛】
(1)「甚兵衛羽織」の略。
(2)夏の男子室内着。筒袖で,膝上丈の着物形のもの。襟先と脇についた紐を結んで着る。甚平(ジンベイ)。じんべ。[季]夏。
甚兵衛(2)[図]
甚兵衛羽織
じんべえばおり ジンベヱ― [5] 【甚兵衛羽織】
下級武士や民間で着た,木綿綿入れの袖なし羽織。陣羽織をまねたもので,甚兵衛{(2)}の原形とされる。
甚兵衛鮫
じんべえざめ ジンベヱ― [3] 【甚兵衛鮫】
ネズミザメ目の海魚。魚類のなかで最大で,全長18メートル を超すものがある。背面から体側にかけて数本の隆起線が尾の方へ走る。体の割に目も歯も小さく,性質はおとなしい。卵生。暖海の外洋に分布。標準和名はジンベイザメ。
甚助
じんすけ [1][0] 【甚助・甚介】
〔「じんばり」を人名化した語〕
淫乱な,または嫉妬深い性質。また,そういう性質の男。「素人らしく―でも有るめえが/人情本・梅児誉美(後)」
甚句
じんく [1] 【甚句】
民謡の一群。参加者が順番に唄い踊る形式の酒盛り唄や盆踊り唄。七・七・七・五の詞型で節はさまざま。沢内甚句・秋田甚句など。
甚大
じんだい [0] 【甚大】 (形動)[文]ナリ
物事の程度が非常に大きいさま。はなはだしいこと。「被害―」「―な損害」
[派生] ――さ(名)
甚大な
じんだい【甚大な】
great;→英和
enormous;→英和
tremendous.→英和
被害〜だ suffer heavy damage.⇒甚だしい.
甚平
じんべい [0] 【甚平】
「じんべえ(甚兵衛)」に同じ。[季]夏。
甚平鮫
じんべいざめ [3] 【甚平鮫】
⇒じんべえざめ(甚兵衛鮫)
甚振る
いたぶ・る [0][3] 【甚振る】 (動ラ五[四])
□一□
(1)ゆする。せびる。ねだる。「なにがしか小づかひを―・りたるかへりみち/安愚楽鍋(魯文)」
(2)いじめる。痛めつける。「やくざに―・られた」
□二□激しく揺れる。また,ゆり動かす。「風をいたみ―・る波の間なく/万葉 2736」
〔一説に□一□は□二□と無関係に成立した語かという〕
甚暑
じんしょ [1] 【甚暑】
はなはだ暑いこと。はなはだしい暑さ。大暑。酷暑。
甚深
じんしん [0] 【甚深】
〔古くは「じんじん」とも〕
はなはだ意味深遠であること。神秘であること。「てめへなんぞに仏法の―不可思議なことを説(イ)つてきかせても/西洋道中膝栗毛(魯文)」
甚目寺
じもくじ 【甚目寺】
(1)愛知県甚目寺町にある真言宗智山派の寺。山号は鳳凰山。推古天皇の時代の当地の豪族甚目氏による創建と伝える。鎌倉初期に聖観が中興。不動尊絵像(藤原時代作)などを所蔵。
(2)愛知県西部,海部(アマ)郡の町。名古屋市の西に接する野菜栽培・住宅地。刷毛の産地。
甚雨
じんう [1] 【甚雨】
ひどく降る雨。大雨。豪雨。
甚雨
ひさめ 【大雨・甚雨】
〔「ひちさめ」の転〕
大雨。どしゃ降りの雨。ひちさめ。「大風―に避(サ)らず/日本書紀(武烈訓)」
甜瓜
まくわうり【甜瓜】
a melon.→英和
甜瓜
てんか [1] 【甜瓜】
マクワウリの漢名。
甜菜
てんさい【甜菜】
a (sugar) beet.甜菜糖 beet sugar.
甜菜
てんさい [0] 【甜菜】
サトウダイコンの別名。
甜菜糖
てんさいとう [0] 【甜菜糖】
甜菜からとった砂糖。ビート糖。
甜麺醤
テンメンジャン [3] 【甜麺醤】
〔中国語〕
小麦粉から作る中国の甘味噌。
生
いく 【生】 (接頭)
名詞に付いて,いきいきとしている,久しく栄える,の意を表す。「―玉」「―柳/琴歌譜」「―大刀/古事記(上)」
生
ふ 【生】
草木が生い茂っている所。「園生(ソノフ)」「芝生(シバフ)」など,名詞の下に付けて複合語として多く用いられる。「かしの―に横臼(ヨクス)をつくり/古事記(中)」「桜麻(サクラアサ)の麻(ヲ)―の下草/万葉 3049」
生
せい【生】
<enjoy> life;→英和
living.→英和
〜あるもの all living things.〜をうける be born;live.→英和
生
なま [1] 【生】
■一■ (名)
(1)火を通していないこと。煮たり焼いたりしていないこと。「―の野菜」「―で食べる」「―クリーム」「ねへさん―で一合/安愚楽鍋(魯文)」
(2)作為をほどこさず,自然のままであること。「民衆の―の声に接する」
(3)演奏や歌唱などについて,その場でじかに聞くこと。「―の演奏」
(4)録画・録音などによらず,直接放送すること。「―の放送」
(5)「生意気」の略。「―を言うな」「お―さん」
(6)現金。現なま。「お足とは―の事か/浄瑠璃・祇園女御九重錦」
(7)「生酔(ナマエ)い」の略。「お嶋は酒に酔くずれ,ひよろり��と―になり/浄瑠璃・二枚絵草紙(下)」
(8)「生ビール」の略。
■二■ (形動)
技術などが未熟なさま。「石鹸(シヤボン)なんぞを,つけて,剃るなあ,腕が―なんだが/草枕(漱石)」
■三■ (副)
中途半端に。なまじっか。「―に風雅めかす娼妓あれば/当世書生気質(逍遥)」「この男も―頭(カシラ)痛くなりて/今昔 27」
■四■ (接頭)
(1)名詞に付いて,十分でない,いいかげんなものであること,未熟なものであることを表す。「―返事」「―あくび」「―兵法(ビヨウホウ)」
(2)形容詞・形容動詞に付いて,なんとなく,すこしなどの意を表す。「―やさしい」「―ぬるい」「―白い」「―暖かだ」
〔古くは「なま隠す」などのように,動詞に付いても用いられた〕
(3)動詞の連用形から転じた名詞に付いて,それが中途半端である意を表す。「―煮え」「―乾き」「―かじり」「―殺し」「―焼け」
生
せい [1] 【生】
■一■ (名)
(1)生きていること。「―の喜び」「―を営む」
(2)生命。いのち。「―を全うする」
(3)〔哲・宗〕
〔(ドイツ) Leben〕
個体が生命をもち活動すること。また,その体験としての生活。肉体から離れた霊魂そのものを生とする宗教的考え方は,今生・他生・永生などの観念のもととなり,生を自然とは異なった非合理なものと捉えることから,生気論や生の哲学が主張される。
⇔死
■二■ (代)
一人称。男子が自らをへりくだっていう語。小生。「―の愚考するところ」
■三■ (接尾)
男子が自分の名に付けて,へりくだる意を添える。多く手紙などで用いられる。「青木―」
生
うぶ [1] 【初・初心・産・生】 (名・形動)[文]ナリ
□一□
(1)年が若く世間ずれしていない・こと(さま)。純情なさま。《初・初心》「―な青年」「―で困るよ」
(2)男女の情に通じていないさま。《初・初心》「まだ―な娘」
□二□(「産」「生」と書く)
(1)生まれたときのままであること。「然らば汝(オノレ)―の匹夫下郎に違ひないな/浄瑠璃・奥州安達原」
(2)自然のままであること。また,できたときのままであること。「品が―で胡粉一つ剥げてないなんてものは/社会百面相(魯庵)」
(3)名詞の上に付いて複合語をつくり,生まれたときの,生まれたままの,などの意を表す。《産》「―着」「―毛」「―声」
生
しょう シヤウ [1] 【生】
〔呉音〕
(1)生きているもの。命あるもの。生きもの。いのち。せい。「この世に―をうける」「―を苦しめて目を喜ばしむるは桀・紂が心なり/徒然 121」
(2)生きること。生存。生活。「―の中におほくの事を成(ジヨウ)じて後,閑(シズカ)に道を修(シユ)せんと思ふほどに/徒然 241」
(3)本物。真実。「つれの名をふられたやつは―で言ひ/柳多留 3」
(4)〔「しょううつし(生写)」の略〕
よく似ていること。また,そのもの。「目つきや口もとがおとつさんに―だねえ/人情本・娘節用」
(5)なまのもの。現金をいう。「帯買うてやろぞ,帯ぢや名が立つ―でたもれ/浄瑠璃・持統天皇」
生
き 【生】
■一■ [1] (名)
混ぜ物を加えていないこと。「ウイスキーを―で飲む」
■二■ (接頭)
名詞に付く。
(1)人手が加えられていない,もとのままである,精製してないなどの意を表す。「―醤油(ジヨウユ)」「―糸」
(2)(性質や状態が)純粋でまじりけのない,新鮮な,などの意を表す。「―娘」「―真面目」
生々しい
なまなましい【生々しい】
fresh;→英和
green;→英和
vivid.→英和
記憶に〜 fresh in one's memory.
生い先
おいさき オヒ― [0] 【生い先】
育ちゆく先。行く末。将来。「―楽しみな子」
生い立ち
おいたち【生い立ち】
growth (生長);→英和
one's personal history (経歴);one's early life.生い立ちの記 reminiscences.
生い立ち
おいたち オヒ― [0] 【生(い)立ち】
(1)生まれ育って成長するまでの経歴・過程。「自分の―を語る」
(2)育つこと。成長すること。「子の―を見守る」
生い立つ
おいた・つ オヒ― [3] 【生(い)立つ】
■一■ (動タ五[四])
(1)草木が生えて大きくなる。「若草の―・つ頃」
(2)(子供が)成長する。育つ。「親に知られ奉りて―・ち給はましかば/源氏(東屋)」
■二■ (動タ下二)
育てる。育て上げる。「一人養ひて―・て給ひたる/成尋母集」
生い茂る
おいしげ・る オヒ― [4] 【生(い)茂る】 (動ラ五[四])
草木が盛んに枝をのばし葉をつける。繁茂する。「夏草が―・る」
生い茂る
おいしげる【生い茂る】
thrive;→英和
grow in abundance.生い茂った dense;→英和
luxuriant.→英和
生える
は・える [2] 【生える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 は・ゆ
(1)草木の芽・枝などが(わずかに)出る。生ずる。「雑草が―・える」「青かびが―・える」「生ひををれる川藻もぞ枯るれば―・ゆる/万葉 196」
(2)動物の体から毛・歯・角などが生じる。「赤ちゃんに歯が―・える」「ひげが―・える」
[慣用] 根が―/羽が生えたよう
生える
はえる【生える】
[生じる]grow;→英和
come out;sprout.→英和
⇒歯.
生え出る
はえ・でる [0][3] 【生え出る】 (動ダ下一)
はえて出る。発芽する。「土筆(ツクシ)が―・でる」
生え変る
はえかわ・る [4][0] 【生え変(わ)る】 (動ラ五[四])
前にあったものがなくなったあとに,新しいものが生える。「歯が―・る」
生え変わる
はえかわ・る [4][0] 【生え変(わ)る】 (動ラ五[四])
前にあったものがなくなったあとに,新しいものが生える。「歯が―・る」
生え抜き
はえぬき [0] 【生え抜き】
(1)その土地に生まれ,その土地で育つこと。生粋(キツスイ)。「―の江戸っ子」
(2)団体・組織などにはじめから所属して現在に至っていること。「―の社員」
生え抜きの
はえぬき【生え抜きの】
trueborn;→英和
native <New Yorker> ;→英和
career <diplomat> .→英和
生え抜く
はえぬ・く 【生え抜く】 (動カ四)
(1)その土地で生まれそこで成長する。「吉原で―・いたやうに口を利くから/洒落本・南江駅話」
(2)はえて上に突き抜ける。「二王立ちに立たるは,金輪際より忽ちに―・いたるがごとく也/浄瑠璃・嫗山姥」
生え際
はえぎわ [0] 【生え際】
額(ヒタイ)などの髪の生え始めている部分。「―の美しい人」
生かす
いか・す [2] 【生かす・活かす】 (動サ五[四])
(1)命を保たせる。生きていさせる。
⇔殺す
「―・すも殺すもこちら次第」
(2)能力・性能などを十分に発揮させる。
⇔殺す
「才能を―・す」「経験を―・す」
(3)活用する。「余白を―・す」
(4)印刷物の校正で,一度消した字句を復活させる。
(5)生き返らせる。[日葡]
[可能] いかせる
生かる
いか・る [2] 【生かる・活かる】 (動ラ五[四])
(1)(花が)いけてある。「コノ花ワヨク―・リマシタ/ヘボン」
(2)生きている。「首切つて仕舞へば再び―・らぬ/浄瑠璃・廿四孝」
生き
いき [0] 【生き】
■一■ (名)
(1)生きていること。
⇔死に
「―死にをともにする」
(2)新鮮であること。いきいきしていること。「―のいい魚」
(3)活気のあること。「―のいい発言」
(4)囲碁で,独立した二個以上の目をもち,相手にとられることのない一連の石の状態。
⇔死に
(5) [2][0]
印刷物の校正の際,一度消したものを改めて元のままとすることを示す語。
〔普通,片仮名で書く〕
■二■ (接頭)
名詞に付いて,卑しめののしる意を表す。「―ぬすびと」「男ぬす人―傾城/浄瑠璃・嫗山姥」
生きた
いきた【生きた】
live <fish> ;→英和
living <example> .→英和
〜心地がしない feel more dead than alive.
生きた化石
いきたかせき 【生きた化石】
「残存(ザンソン)種」のこと。
生きた心地(ココチ)もしない
生きた心地(ココチ)もしない
生きているような気がしなくなるほど,恐ろしい,または苦しい。
生きた空もない
生きた空もない
「生きた心地もしない」に同じ。
生きとし生ける物
いきとしいけるもの 【生きとし生ける物】 (連語)
〔「と」は強めの格助詞,「し」は強めの副助詞〕
生きているすべての物。すべての生き物。
生きの良い
いき【生きの良い(悪い)】
fresh (stale).→英和
生きやか
いきやか 【生きやか】 (形動ナリ)
生き生きとして活気のあるさま。[日葡]
生きる
いきる【生きる】
live;→英和
be alive[living](生きている).百まで〜 live to be a hundred.→英和
…を食って〜 live on <rice> .
生きる
い・きる [2] 【生きる】 (動カ上一)[文]カ上二 い・く
(1)人・動物などが命を保つ。生存する。
⇔死ぬ
「百歳まで―・きるつもりでいる」「羊は牧草だけを食べて―・きている」
(2)生活する。暮らす。文学的な表現として,「…に生きる」「…を生きる」の形で,生活の場所・場面・時間を示すこともある。「常に前途に希望を抱いて―・きる」「当時は女が一人で―・きてゆくのは大変だった」「彼は海に―・き,海に死んだ」
(3)(「命を生きる」など,命を表す語を目的語として)一生を送る。やや文学的表現。「限られた命を精いっぱい―・きる」「一生を貧しい人たちのために―・きた」
(4)(「…に生きる」の形で)そこに生きがいを見いだして暮らす。「芸一筋に―・きる」
(5)死んだ者,失われたものの名残や影響が残る。「死んだ夫はまだ私の心の中に―・きている」「先代社長の経営哲学は今なお―・きている」
(6)(「活きる」とも書く)そのものがもっている本来の機能・能力が発揮される。有効に働く。
⇔死ぬ
「一〇〇年前の条約がまだ―・きている」「ちょっとした塩加減で料理の味が―・きる」
(7)(普通「活きる」と書く)囲碁で,一連の石が二つ以上の独立した目をもつ。
⇔死ぬ
「隅の黒石は―・きている」
(8)野球で,塁に出た選手がアウトにならずにすむ。
⇔死ぬ
「サードのエラーで―・きた」
〔上代・平安時代は四段活用。中世以降,次第に上二段活用になった〕
生き不動
いきふどう [3] 【生き不動】
(1)不動明王を思わせる,霊験あらたかな人。
(2)〔不動明王が火炎を背にしていることから〕
火災などの際,火炎に包まれた人。
生き人形
いきにんぎょう [3] 【生き人形】
(1)生きているように作った等身大の人形。
(2)人形のように美しい女。
生き仏
いきぼとけ [3] 【生き仏】
(1)生きたまま仏として崇拝される人。高徳の僧など。生き如来(ニヨライ)。生き菩薩(ボサツ)。
(2)〔死者を単に「仏」というのに対して〕
俗に,生きている人。
生き仏
いきぼとけ【生き仏】
a living Buddha.
生き体
いきたい [0] 【生き体】
相撲で,力士がもつれて同時に倒れるときに,足のつま先が下を向いており,相手よりも優勢な体勢にあると判断される状態。
⇔死に体
生き作り
いきづくり [3] 【生き作り】
⇒いけづくり(生作)
生き写し
いきうつし [0][3] 【生(き)写し】
(1)多く血縁関係の中で区別しにくいほど,よく似ていること。「父親に―の子」
(2)生きているものをそのまま写すこと。しょううつし。「水に影見ゆる蛍や―/毛吹草」
生き写し
いきうつし【生き写し】
the very picture[image] <of one's father> .
生き別れ
いきわかれ [0] 【生(き)別れ】
肉親・縁者が互いに生きていながら別れ別れになること。生別。
⇔死に別れ
生き別れ
いきわかれ【生き別れ】
a lifelong parting.〜する part <from a person> for life.
生き別れる
いきわか・れる [5][0] 【生(き)別れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 いきわか・る
肉親・縁者がそれぞれ生きていながら相手の所在がわからなくなる。
⇔死に別れる
「戦争で―・れになった」
生き剥ぎ
いきはぎ 【生き剥ぎ】
⇒いけはぎ(生剥)
生き口
いきくち [2] 【生き口】
〔「いきぐち」とも〕
口寄せで,巫女(ミコ)などが生きている人の霊魂を招きよせて,その言葉を伝えること。
⇔死に口
生き地獄
いきじごく [3] 【生き地獄】
生きながら味わう地獄のような苦しみ。悲惨なありさま。「この世の―」
生き地獄
いきじごく【生き地獄】
a hell on earth.
生き埋め
いきうめ [0] 【生(き)埋め】
生きたまま地中に埋まること。また,埋めること。「がけ崩れで―になる」
生き埋めになる
いきうめ【生き埋めになる】
be buried alive.
生き如来
いきにょらい [3] 【生き如来】
「生き仏(ボトケ)」に同じ。「あめしやうじんの―,これがまことの善の綱/浄瑠璃・薩摩歌」
生き字引
いきじびき【生き字引】
a walking dictionary.
生き字引
いきじびき [3] 【生き字引】
長年かかわってきて,そのことについては何でもよく知っている人。また,物知りの人。「彼はこの役所の―だ」
生き存える
いきながら・える [6][5] 【生き長らえる・生き存える】 (動ア下一)[文]ハ下二 いきながら・ふ
(1)生きてこの世に長くとどまる。「―・えて老醜をさらす」
(2)死ぬはずのところを死なずに生きる。「あやういところを―・えた」
生き延びる
いきの・びる [4][0] 【生(き)延びる】 (動バ上一)[文]バ上二 いきの・ぶ
命にかかわるような危ない状況を切り抜けて命を保つ。長く生きる。「戦火の中を,かろうじて―・びた」
生き延びる
いきのびる【生き延びる】
survive (生き残る);→英和
live long.
生き弁天
いきべんてん [3] 【生き弁天】
弁財天のように,容姿の美しい女性。弁天娘。
生き御霊
いきみたま [3] 【生き御霊・生き見玉】
盂蘭盆会(ウラボンエ)に,健在の両親を,食物を贈るなどしてもてなすこと。また,盆の贈答品。生き盆。[季]秋。
生き恥
いきはじ [0] 【生き恥】
生きている間に受ける恥。
⇔死に恥
生き恥をさらす
いきはじ【生き恥をさらす】
live in dishonor.
生き抜く
いきぬく【生き抜く】
live through <hard times> .
生き抜く
いきぬ・く [3][0] 【生(き)抜く】 (動カ五[四])
困難や苦しみを克服して生き続ける。生き通す。「乱世を―・く」
[可能] いきぬける
生き方
いきかた [4][3] 【生き方】
生活する態度・方法。人生に対する態度。「まっとうな―」
生き替はり死に替はり
いきかわりしにかわり イキカハリシニカハリ 【生き替はり死に替はり】 (連語)
何度も生まれかわっていつまでも。「―,生々世々(シヨウジヨウセセ)に恨みをなさん/浄瑠璃・蝉丸」
生き様
いきざま [0] 【生き様】
生きていくにあたってのありさま。生き方のようす。「すさまじいまでの―」
生き死に
いきしに [2][1] 【生き死に】
生きることと死ぬこと。生きるか死ぬか。せいし。しょうじ。「―にかかわる問題」
生き残り
いきのこり [0] 【生(き)残り】
生き残ること。また,その人。「―をはかる」「前時代の―」
生き残る
いきのこる【生き残る】
survive;→英和
outlive <a person> .→英和
生き残った人 a survivor.
生き残る
いきのこ・る [4][0] 【生(き)残る】 (動ラ五[四])
他の者が死んだあとも生き続ける。「激戦に―・る」「企業間競争に―・る」
[可能] いきのこれる
生き牛
いきうし [2] 【生き牛】
生きている牛。
生き物
いきもの [3][2] 【生き物】
(1)生きているもの。生物。狭義では,動物だけをさす。
(2)まるで生きているように自分で動くもの。「相場は―だ」
生き物
いきもの【生き物】
a living thing;a creature;→英和
life (総称).→英和
生き生き
いきいき [3] 【生き生き・活き活き】 (副)スル
(1)新鮮で生気があふれているさま。「―した目」「―(と)描写する」
(2)元気で,活気のあるさま。「―(と)した表情」
生き生きした
いきいき【生き生きした】
lively;→英和
fresh.→英和
〜と livelily;vividly.→英和
生き甲斐
いきがい [0][3] 【生き甲斐】
生きるに値するだけの価値。生きていることの喜びや幸福感。「―を見つける」
生き甲斐を感じる
いきがい【生き甲斐を感じる】
be greatly satisfied <with> .何の〜もない have nothing to live for.
生き皮
いきがわ [0] 【生き皮】
生きているものの皮。
生き盆
いきぼん [2] 【生き盆】
⇒生き御霊(ミタマ)
生き神
いきがみ [2] 【生き神】
(1)生きている神。人の姿で現れている神。
(2)霊能をもち神としてあがめたてまつられている人。
(3)(神にたとえて)徳の高い人。
生き絵
いきえ [0] 【生き絵】
生きているように描いてある絵。
生き肝
いきぎも [0] 【生き肝・生き胆】
生きている動物からとった肝。
〔昔,サルの生き肝は難病に効くと信じられた〕
生き胆
いきぎも [0] 【生き肝・生き胆】
生きている動物からとった肝。
〔昔,サルの生き肝は難病に効くと信じられた〕
生き胴
いきどう [2] 【生き胴】
(1)刀の試し斬りにする生きた人間の胴。また,試し斬り。
(2)江戸時代の死刑の一。受刑者を盛り土したところに寝かせ,斬り手二人で首・胴を同時に斬るもの。
生き腐れ
いきぐされ [0][3] 【生き腐れ】
新鮮に見える魚でも,すでに腐っていること。いきぐさり。
→鯖(サバ)の生き腐れ
生き膚断ち
いきはだたち 【生き膚断ち】
古代社会のタブーの一種。生きている人の肌を傷つけて血を流す罪。
→死に膚断ち
生き菩薩
いきぼさつ [3] 【生き菩薩】
「生き仏(ボトケ){(1)}」に同じ。
生き薬
いきぐすり 【生き薬】
「いくぐすり(生薬)」に同じ。
生き薬師
いきやくし [3] 【生き薬師】
〔生きている薬師如来の意〕
上手な医者。名医。
生き血
いきち【生き血】
<suck the> lifeblood <of> .→英和
生き血
いきち [0][3] 【生き血】
生きている動物や人間の血。
生き見玉
いきみたま [3] 【生き御霊・生き見玉】
盂蘭盆会(ウラボンエ)に,健在の両親を,食物を贈るなどしてもてなすこと。また,盆の贈答品。生き盆。[季]秋。
生き証人
いきしょうにん [3] 【生き証人】
ある事件について,その具体的事実を語ることができる直接の関係者。「歴史の―」
生き身
いきみ [2][3] 【生き身】
生きているからだ。なまみ。
⇔死に身
「―の人間」
生き返る
いきかえ・る [3][0] 【生き返る】 (動ラ五[四])
(1)死んだものが再び命を取り戻す。「死者が―・る」
(2)生気を失っていたものが,再び生気を取り戻す。「夕立で庭の草木が―・った」
[可能] いきかえれる
生き返る
いきかえる【生き返る】
come back to life.生き返らす bring <a person> back to life.
生き金
いきがね [3] 【生き金】
それだけの価値があるように有効に使われる金。
⇔死に金
生き長らえる
いきながら・える [6][5] 【生き長らえる・生き存える】 (動ア下一)[文]ハ下二 いきながら・ふ
(1)生きてこの世に長くとどまる。「―・えて老醜をさらす」
(2)死ぬはずのところを死なずに生きる。「あやういところを―・えた」
生き長らえる
いきながらえる【生き長らえる】
live on;survive;→英和
live long <enough to do something> .
生き霊
いきりょう [0] 【生(き)霊】
生きている人の恨みや執念が怨霊となって人にたたるもの。いきすだま。
⇔死霊
生き餌
いきえ [0] 【生き餌・活き餌】
動物の飼料や釣りのえさにする,生きたままの虫や動物。なまえ。
生き馬
いきうま [0] 【生き馬】
生きている馬。
生き馬の目を抜くような
いきうま【生き馬の目を抜くような】
sharp;→英和
shrewd.→英和
生き魚
いきざかな [3] 【生き魚】
生きている魚。生きうお。
生く
い・く 【生く】
■一■ (動カ四)
「いきる(生)」に同じ。「思ふことならでは世中に―・きて何かせむ/竹取」「我が命を―・かむと思ふ故か/今昔 25」
→生きる
■二■ (動カ上二)
⇒いきる(生)
■三■ (動カ下二)
⇒いける(生)
生けやけし
なまけやけ・し 【生けやけし】 (形ク)
少し気にさわる。なんとなくわずらわしい。「待ちとり給へる,はた,―・しと思すべかめる心のうち,はかられ給ひて/源氏(初音)」
生ける
いける 【生ける】 (連語)
〔文語動詞「生く」の已然形に完了の助動詞「り」の連体形「る」がついたもの。多く連体詞的に用いる〕
生きている。「生きとし―もの」
生ける
いける【生ける】
arrange <flowers in a vase> .→英和
生ける
いける【生ける】
living <corpse> .→英和
生ける
い・ける [2] 【生ける・活ける】 (動カ下一)[文]カ下二 い・く
(1)切り花や葉・枝を,水を入れた器に形よく入れる。「花を―・ける」
(2)死なせないで,生き続けるようにする。また,死んだものを生き返らせる。いかす。「水を運びて魚を―・けむ/三宝絵詞(上)」「この(死ンダ)馬―・けて給はらん,と念じいりたるほどに/古本説話 58」
(3)魚を生け簀(ス)などに入れて飼う。「サカナヲ―・ケル/ヘボン(三版)」
→生きる
生ける屍
いけるしかばね [2] 【生ける屍】
正常な心身作用を失って,ただ生きているだけの人。
生け作り
いけづくり [3] 【生け作り・生け造り・活け造り】
(1)生きたままの鯉(コイ)・鯛(タイ)などを頭・尾・大骨はそのままに肉をそいで刺身に作り,もとの形に並べた料理。いきづくり。姿づくり。
(2)新鮮な魚の刺身。
生け剥ぎ
いけはぎ 【生け剥ぎ】
「天つ罪」の一種。獣の皮を生きたままはぐこと。いきはぎ。「―・逆剥,屎戸(クソヘ),ここだくの罪を天つ罪とのり別けて/祝詞(六月晦大祓)」
生け垣
いけがき [0][2] 【生(け)垣・生け籬】
植物を主な材料とした,仕切りの垣根。
生け捕り
いけどり [0] 【生け捕り・生け擒】
人や動物を生きたまま捕らえること。また,その人や動物。「敵将を―にする」
生け捕る
いけどる【生け捕る】
capture;→英和
catch <an animal> alive.
生け捕る
いけど・る [0][3] 【生け捕る】 (動ラ五[四])
人・動物を生きたままつかまえる。捕虜にする。「殺すな。―・れ」
[可能] いけどれる
生け擒
いけどり [0] 【生け捕り・生け擒】
人や動物を生きたまま捕らえること。また,その人や動物。「敵将を―にする」
生け物
いけもの 【活け物・生け物】
〔近世語〕
(1)生け花。「はて好い―/狂言記・酢薑」
(2)実際に役に立つもの。「―にはならず,つぶしにせよとてうちつぶす故/評判記・色道大鏡」
生け簀
いけす [0] 【生け簀】
取った魚などを生かして飼っておく所。水面下を竹などで囲ったり,網を張ったり,また箱・かごなどを沈めたりする。
生け簀船
いけすぶね [4] 【生け簀船】
水中に沈めて中に魚を生かしておく箱。生け船。[季]夏。
生け籬
いけがき [0][2] 【生(け)垣・生け籬】
植物を主な材料とした,仕切りの垣根。
生け花
いけばな [2] 【生け花・活花・挿花】
(1)草木の枝・茎・花・葉などを素材に花器と組み合わせ,形をととのえて鑑賞用の作品を作る日本固有の伝統芸術。立花(タテハナ)・立華(リツカ)・生花・抛入花(ナゲイレバナ)・盛花・投入・自由花などの形式がある。
(2)室町時代,手桶などに生かしていた花材を室内の飾りに用いたもの。
(3)植物の出生(シユツシヨウ)を理論化し,表現法を形式化して役枝を定めた花。格花。
生け贄
いけにえ [0] 【生け贄・犠牲】
(1)神への供え物として,生きている人や獣を捧(ササ)げること。また,そのもの。
(2)ある物事や人のために犠牲になること。
生け込み柱
いけこみばしら [5] 【埋け込み柱・生け込み柱】
根もとを土中に埋めて立てた柱。掘っ立て柱。
生け造り
いけづくり [3] 【生け作り・生け造り・活け造り】
(1)生きたままの鯉(コイ)・鯛(タイ)などを頭・尾・大骨はそのままに肉をそいで刺身に作り,もとの形に並べた料理。いきづくり。姿づくり。
(2)新鮮な魚の刺身。
生け間
いけま [2] 【生け間・活け間】
漁船の船体に作りつけ,海水が通ずるようにした生け簀(ス)。
生け魚
いけうお [0][2] 【活け魚・生け魚】
生け簀(ス)に入れて生かしてある魚。「―料理」
生さぬ仲
なさぬなか [2][1] 【生さぬ仲】
〔「なす」は生むの意〕
義理の親子の間柄。血のつながっていない親子関係。
生さぬ仲である
なさぬなか【生さぬ仲である】
be not one's own child.〜の子 a stepchild.→英和
生し
なし 【生し】
〔動詞「なす(生)」の連用形から〕
産むこと。「父母が―のまにまに/万葉 1804」
生し
なま・し 【生し】 (形シク)
(1)なまである。新鮮である。「長洲の浜に至りて,―・しき魚を求めて是をすすめ給ふに/著聞 2」
(2)未熟である。「信心うすく,智解の発(オコ)らざる事,是れ―・しき姿なり/沙石 2」
生じる
しょう・じる シヤウ― [0][3] 【生じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「生ずる」の上一段化〕
「生ずる」に同じ。「効力が―・じる」
生じる
しょうじる【生じる】
[発生]happen;→英和
take place;arise;→英和
[産出]yield;→英和
produce;→英和
generate;→英和
[ひき起こす]give rise to;cause;→英和
bring about.
生す
な・す [1] 【生す】 (動サ五[四])
〔「なす(成・為)」と同源〕
子を産む。「子まで―・した仲」「―・さぬ仲」
生す
おや・す 【生す】 (動サ四)
(1)はやす。生いしげらせる。「髪の長さ百丈ばかりに―・して/御伽草子・富士人穴」
(2)陰茎を勃起(ボツキ)させる。「馬めが,彼の物を―・してをりけるを/咄本・昨日は今日」
生す
む・す 【生す・産す】 (動サ四)
草や苔(コケ)がはえる。「苔の―・すまで」「河上(カワノエ)のゆつ岩群(イワムラ)に草―・さず/万葉 22」
生す
おお・す オホス 【生す】 (動サ四)
(1)草木などを育てる。「なでしこをやどに蒔(マ)き―・し/万葉 4113」
(2)髪などをはやす。「この春より―・す御髪(グシ)/源氏(薄雲)」
(3)子供を養い育てる。「侍従・大夫などのこと,はぐくみ―・すべきよしも細かに書きつけて/十六夜」
生ずる
しょう・ずる シヤウ― [0][3] 【生ずる】 (動サ変)[文]サ変 しやう・ず
(1)(植物などが)生える。新しいものが現れ出る。「表面にカビが―・ずる」「水疱を―・ずる」
(2)それまでになかったものが発生する。現れる。「予期せぬ事態が―・ずる」「疑念が―・ずる」「格差を―・ずる」
(3)生み出す。作り出す。「無から有を―・ずる」「効力を―・ずる」「反目を―・ずる」
[慣用] 疑心暗鬼を生ず
生っちょろい
なまっちょろ・い [5] 【生っちょろい】 (形)
徹底していない。厳しさが足りない。「そんな―・いやり方ではだめだ」
[派生] ――さ(名)
生っ白い
なまっちろ・い [5] 【生っ白い】 (形)
「なまじろい(生白)」に同じ。「―・い顔のインテリ」
[派生] ――さ(名)
生っ粋
きっすい [0] 【生っ粋】
〔「きすい(生粋)」の転〕
(出身・素姓などに)まじりけのないこと。純粋そのものであること。「―の江戸っ子」「―のスコッチ-ウイスキー」
生の
なま【生の】
[未調理]raw <meat,fish> ;→英和
uncooked;→英和
[新鮮な]fresh;→英和
green.→英和
〜で食べる eat <fish> raw.‖生ごみ garbage.生ゴム crude rubber.生パン dough.
生の
き【生の】
pure;→英和
undiluted (水を割らぬ);unmixed.〜で飲む take[drink] <whiskey> straight[neat].
生の哲学
せいのてつがく 【生の哲学】
〔(ドイツ) Lebensphilosophie〕
実証主義や機械論などに対抗して,一九世紀中葉から起こった哲学的潮流の一。真実在を,知性では捉えられない非合理で根源的な生であるとし,生の直接的把握(解釈・直観)を意図する。ニーチェ・ショーペンハウアーに始まり,ベルクソン・ディルタイ・ジンメルなどがその代表。
生の松原
いきのまつばら 【生の松原】
福岡市博多湾西部の海岸。白砂青松の景勝地。元寇(ゲンコウ)防塁の跡が残る。((歌枕))「けふまでは―生きたれどわが身のうさになげきてぞふる/拾遺(雑賀)」
生はしたなし
なまはしたな・し 【生はしたなし】 (形ク)
なんとなくきまりが悪い。「いらへ給はで程経ければ,―・きに/源氏(夕顔)」
生ばむ
なまば・む 【生ばむ】 (動マ四)
なんとなく怪しい。なんとなくうさんくさい。「―・うだる人の疲れ乞ひするは夜討強盗の案内見る者か/太平記 33」
生ひ優る
おいまさ・る オヒ― 【生ひ優る】 (動ラ四)
成長するにつれて素晴らしくなる。美しく成長する。「この君のうつくしうゆゆしきまで―・り給ふに/源氏(横笛)」
生ひ出づ
おいい・ず オヒイヅ 【生ひ出づ】 (動ダ下二)
(1)生まれ出る。はえ出る。「御歯の―・づるに食ひあてむとて/源氏(横笛)」
(2)成長する。生育する。「心さへこそ人には異に―・で給へれ/源氏(乙女)」
生ひ及く
おいし・く オヒ― 【生ひ及く】 (動カ四)
草木が,あとからあとから生え伸びる。「我が背子にあが恋ふらくは夏草の刈り除(ソ)くれども―・く如し/万葉 2769」
生ひ成る
おいな・る オヒ― 【生ひ成る】 (動ラ四)
成長する。「見るままにいと美しげに―・りて/源氏(花宴)」
生ひ末
おいすえ オヒスヱ 【生ひ末】
生い先。行く末。「命あらばそれとも見まし人知れぬ岩根にとめし松の―/源氏(橋姫)」
生ひ直る
おいなお・る オヒナホル 【生ひ直る】 (動ラ四)
成長して性格などが改まり以前よりよくなる。「人目には,すこし―・りし給ふかな,とみゆるを/源氏(蜻蛉)」
生ひ育ち
おいそだち オヒ― 【生ひ育ち】
次第に成長してゆくこと。また,その環境。おいたち。「かたがたは卑しからざる―/浄瑠璃・聖徳太子」
生ひ行く
おいゆ・く オヒ― 【生ひ行く】 (動カ四)
成長していく。「みるぶさの―・くすゑはわれのみぞ見む/源氏(葵)」
生ふ
お・う オフ 【生ふ】 (動ハ上二)
草木などがはえる。生長する。「古草に新草(ニイクサ)まじり―・ひは―・ふるがに/万葉 3452」
生へる
お・える オヘル 【生へる】 (動ハ下一)
〔上二段動詞「生ふ」の下一段化。中世から近世へかけての語〕
(1)はえる。生ずる。「イツ鼠ノ口ニ象ノ牙(キバ)ガ―・エタコトガアルカ/天草本金句集」
(2)陰茎が勃起する。おやける。「男根の―・へるを/史記抄 4」
生まふ
うま∘う ウマフ 【生まふ】 (連語)
〔動詞「生む」に継続の助動詞「ふ」の付いたもの〕
つぎつぎに生む。「大神(オオミワ)の男餓鬼たばりてその子―∘はむ/万葉 3840」
生まる
むま・る 【生まる】 (動ラ下二)
「うまる(生)」に同じ。「命終りて風行天に―・る/三宝絵詞(下)」
生まる
うま・る 【生まる】 (動ラ下二)
⇒うまれる
生まれ
うまれ [0] 【生(ま)れ】
(1)生まれること。出生。誕生。「四月―」「昭和の―」
(2)生まれた土地。出生地。生国。「―は東京だが,育ちは大阪だ」
(3)生まれた家の家柄。環境。「高貴の―」
(4)生まれつきの性質。生まれつき。
生まれ
うまれ【生まれ】
birth;→英和
origin;→英和
[家系]lineage.→英和
〜のよい(いやしい) of noble[high,good](low,humble) birth.
生まれたての
うまれたての【生まれたての】
newborn.→英和
生まれた後の早め薬
生まれた後の早め薬
〔子が生まれたあとで出産を促す薬を飲む意〕
時機に遅れて役に立たないことのたとえ。「やあ―,口ばかりの広言いふないふな/浄瑠璃・会稽山」
生まれつき
うまれつき【生まれつき】
one's nature[character,disposition].〜の ⇒生まれながら.
生まれつく
うまれつく【生まれつく】
be born <a poet,blind,etc.> .
生まれながらの
うまれながら【生まれながらの】
born;→英和
natural.→英和
〜の盲目(盲人) (a person) born blind.〜に by nature;naturally.→英和
生まれぬ先の襁褓(ムツキ)さだめ
生まれぬ先の襁褓(ムツキ)さだめ
物事を早手まわしにし過ぎることのたとえ。
生まれる
うま・れる [0] 【生(ま)れる・産(ま)れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 うま・る
〔四段動詞「生む」に受け身の助動詞「れる」の付いたものから〕
(1)子が母体や卵から出る。出生する。誕生する。
⇔死ぬ
「女の子が―・れた」「ひよこが―・れる」
(2)それまでなかったものが作り出される。「新国家が―・れる」「歌が―・れる」「愛情が―・れる」
(3)(仏教思想で)死後,再びこの世に現れる。再生する。「或は聖徳太子の―・れ給へると申/大鏡(藤氏物語)」
〔中古以降「むまる」とも表記された〕
生まれる
うまれる【生まれる】
be born;[成立する]come into existence.金持に(貧乏に,死んで)〜 be born rich (poor,dead).子供が〜 A baby was born <to> .
生まれ乍ら
うまれながら [0] 【生(ま)れ乍ら】 (副)
生まれたときから。生まれつき。「―の芸術家」
生まれ付き
うまれつき [0] 【生(ま)れ付き】
(1)性質や能力などが生まれたときから備わっていること。「―の美声」
(2)生まれたとき以来。生来。「―頭がよい」
生まれ付く
うまれつ・く [4] 【生(ま)れ付く】 (動カ五[四])
外見・性質・能力など生まれたときから身に備わっている。「―・いての器量よし」「芸術家になるべく―・いている」
生まれ値
うまれね [3] 【生(ま)れ値】
新しく上場された株や増資の権利落ちした株に,初めてつけられた値段。
生まれ合せる
うまれあわ・せる [6] 【生まれ合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 うまれあは・す
ちょうどその時に生まれる。うまれあわす。「いやな世の中に―・せたものだ」
生まれ合わす
うまれあわ・す [5] 【生(ま)れ合わす】
■一■ (動サ五[四])
「うまれあわせる」に同じ。「良い時代に―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒うまれあわせる
生まれ合わせる
うまれあわ・せる [6] 【生まれ合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 うまれあは・す
ちょうどその時に生まれる。うまれあわす。「いやな世の中に―・せたものだ」
生まれ在所
うまれざいしょ [4] 【生(ま)れ在所】
生まれ育った田舎。生まれ故郷。
生まれ変り
うまれかわり【生まれ変り】
(a) rebirth (再生);→英和
regeneration (改心);a reincarnation <of> (化身).
生まれ変わり
うまれかわり [0] 【生(ま)れ変わり】
生まれ変わること。また,生まれ変わってきた人や姿。「観音様の―だ」
生まれ変わる
うまれかわ・る [5] 【生(ま)れ変わる】 (動ラ五[四])
(1)死んだものが,新たな生命を得て再びこの世に生まれ出る。姿を変えて生まれる。「七たび―・って恨みをはらす」
(2)(比喩的に)いままでとは全く別人のようなすぐれた人になる。「―・ったように勤勉になる」
[可能] うまれかわれる
生まれ変わる
うまれかわる【生まれ変わる】
be reborn[born again];[新生する]make a fresh start in life;be quite another man.
生まれ年
うまれどし [0][3] 【生(ま)れ年】
生まれた年。せいねん。
生まれ性
うまれしょう [0][3] 【生(ま)れ性】
〔「うまれじょう」とも〕
生まれながらにしてもっている性質。生まれつき。「とかく男に縁のない―かとばかりにて/浄瑠璃・宵庚申(中)」
生まれ損ない
うまれぞこない [0] 【生(ま)れ損ない】
できそこない。人をののしっていう語。「江戸者の―金をため/柳多留 11」
生まれ故郷
うまれこきょう [4] 【生(ま)れ故郷】
生まれた土地。故郷。ふるさと。
生まれ故郷
うまれこきょう【生まれ故郷】
one's home town (state,prefecture,country);one's home[birthplace].
生まれ生まれ
うまれうまれ 【生まれ生まれ】 (副)
生まれるとすぐに。生まれたまま。「うつくしき娘を,―出家にしたやうなものぢやは/浮世草子・胸算用 4」
生まれ立ち
うまれだち 【生まれ立ち】
(1)生まれつき。天性。「それでも―の悪い野郎なら/滑稽本・浮世風呂 2」
(2)生まれた直後。生まれたて。「此娘―より品をやりてただならぬ粧ひ/浮世草子・禁短気」
生まれ素性
うまれすじょう [0][4] 【生(ま)れ素性】
生まれた家の家柄や家筋。氏素性。
生まれ育つ
うまれそだ・つ [5] 【生(ま)れ育つ】 (動タ五[四])
そこで生まれてそこで育つ。「―・った土地」
生まれ落ちる
うまれお・ちる [5] 【生(ま)れ落ちる】 (動タ上一)[文]タ上二 うまれお・つ
この世に生まれ出る。うまれる。「―・ちてこのかた」
生み
うみ [0] 【生み・産み】
うむこと。
→うみの(連語)
生みたての
うみたて【生みたての】
fresh <eggs> .→英和
生みの
うみの 【生みの・産みの】 (連語)
うむこと・うんだことの意。
生みの子
うみのこ [0] 【生みの子・産みの子】
(1)自分が生んだ子。実子。「―同然のかわいがりよう」
(2)子孫。「―のいやつぎつぎに/万葉 4465」
生みの恩
うみのおん [4] 【生みの恩・産みの恩】
生んでくれた親の恩。
生みの母
うみのはは [4] 【生みの母・産みの母】
自分を生んだ母。実母。
生みの親
うみのおや [5] 【生みの親・産みの親】
(1)自分を生んだ親。実の親。
(2)はじめて作り出した人。最初に始めた人。「クーベルタンは近代オリンピックの―である」
生みの親
うみ【生みの親】
one's real parent(s);the founder[originator,inventor].→英和
生みの苦しみ labor pains.
生み付ける
うみつける【(卵を)生み付ける】
⇒生む.
生み付ける
うみつ・ける [4][0] 【生み付ける・産み付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 うみつ・く
(1)虫や魚などが卵を物に付着させて産む。また,物の中に産む。「蝶が葉の裏に卵を―・ける」「セミは卵を地中に―・ける」
(2)ある性質が備わるようにして子を産む。「土方の手伝ひして車の跡押しにと親は―・けても下さるまじ/にごりえ(一葉)」
生み出す
うみだ・す [3] 【生み出す・産み出す】 (動サ五[四])
(1)子や卵を生む。
(2)新しいものを考案して世に出す。「名曲を―・す」
(3)作り出す。発生させる。「巨大な利益を―・す」
[可能] うみだせる
生み出す
うみだす【生み出す】
⇒生む.
生み分ける
うみわ・ける [4] 【生み分ける】 (動カ下一)
男か女か望むほうの子供を生む。
生み成す
うみな・す 【生み成す】 (動サ四)
新しく作り出す。生成する。「国土(クニ)を―・さむと以為(オモ)ふ/古事記(上)」
生み落す
うみおと・す [4] 【生み落(と)す・産み落(と)す】 (動サ五[四])
子や卵を生む。「玉のような子を―・す」
生み落とす
うみおと・す [4] 【生み落(と)す・産み落(と)す】 (動サ五[四])
子や卵を生む。「玉のような子を―・す」
生み落とす
うみおとす【生み落とす】
⇒生む.
生む
う・む [0] 【生む・産む】 (動マ五[四])
(1)子や卵を,母体から出す。出産する。分娩(ブンベン)する。「子供を―・む」「次に淡島を―・みき/古事記(上)」
(2)新しいものを作り出す。「好記録を―・む」
(3)発生させる。作り出す。「利子を―・む」
(4)ある思い・考えを生じさせる。「誤解を―・む」
[可能] うめる
生む
うむ【生む】
(1)[子を]bear <a child> ;→英和
give birth to <a baby> ;have <a baby> .→英和
(2)[卵を]lay <eggs> ;→英和
blow (はえが);→英和
spawn (魚が).→英和
(3)[生じる]produce;→英和
give rise to <a rumor> ;bear <interests> .
生むつかし
なまむつか・し 【生むつかし】 (形シク)
ちょっと面倒である。なんとなく煩わしい。「陣に左大臣殿の御くるまや御前どものあるを―・しとおぼしめせど/大鏡(師尹)」
生めく
なまめ・く [3] 【艶く・生めく】 (動カ五[四])
〔「なま(生)」に接尾語「めく」が付いたもの。不十分なようにふるまう,未熟なようにふるまうの意から〕
(1)女らしさがあふれる。女性が色っぽく見える。なまめかしく見える。「―・いた姿」「愛度気(アドケ)なく何処(ドコ)かに―・いた態度(シナ)を見せると/社会百面相(魯庵)」
(2)若々しい様子をしている。みずみずしい様子をしている。「おやとも思えず,わかく清げに,―・きて,いみじき御かたちのさかりなり/源氏(野分)」
(3)上品である。優雅に見える。「中将の君…あざやかに引きゆひたる腰つき,たをやかに―・きたり/源氏(夕顔)」
(4)物静かで落ち着いた趣がある。「色など花やかならず―・きたるに/源氏(梅枝)」
生やか
なまやか 【生やか・艶やか】 (形動ナリ)
なまめいたさま。若々しくて美しいさま。「いと―にて,声けはひよりはじめて,よに尋常なる男/著聞 12」
生やす
はやす【生やす】
grow[wear] <a moustache> .→英和
生やす
はや・す [2] 【生やす】 (動サ五[四])
(1)植物をはえるようにする。また,自然に生えるままにする。「雑草を―・す」
(2)毛・歯・角などが生えてのびるようにする。「あごひげを―・す」
(3)「切る」の忌み詞。「御つめをも―・させ給はず/保元(下)」
[可能] はやせる
[慣用] 角(ツノ)を―・根を―
生ゆ
は・ゆ 【生ゆ・映ゆ】 (動ヤ下二)
⇒はえる(生)
⇒はえる(映)
生らす
なら・す [2] 【生らす】 (動サ五[四])
果実を実らせる。「枝もたわわに実を―・す」
生り
なまり [0] 【生り】
「生り節(ブシ)」の略。[季]夏。
生り
なり [2] 【生り】
実がなること。「今年は栗の―がいい」
生り出づ
なりい・ず 【生り出づ】 (動ダ下二)
生まれ出る。また,成長する。「何の契りにて,かく安からぬ思ひ添ひたる身にしも―・でけむ/源氏(匂宮)」
生り年
なりどし [2] 【生り年】
果実がよくなる年。
⇔裏年(ウラドシ)
→隔年結実
生り木
なりき [0] 【生り木】
くだもののなる木。果樹。
生り木責め
なりきぜめ [0] 【成り木責め・生り木責め】
小正月の予祝行事。果樹に,刃物で傷をつけたり,棒で打つなどの威嚇をして,果実の精霊に豊熟を約束させるもの。その際,「成るか成らぬか,成らねばきるぞ」「成ります,成ります」などと問答をする。木責め。木呪(キマジナイ)。成るか成らぬか。
生り物
なりもの [2] 【生り物】
(1)果実のなる木。また,その果実。果物。「庭木としては―がいい」
(2)田畑からの収穫物。
生り瓢
なりひさご 【生り瓢】
(1)ヒョウタンの異名。「―といふ物を人の得させたりければ/徒然 18」
(2)ヒョウタンの実を二つに割って作った杓子(シヤクシ)。[和名抄]
生り節
なまりぶし [0] 【生り節】
鰹(カツオ)を一回だけ蒸して乾燥したもの。煮物・酢の物などにする。なまぶし。[季]夏。
生る
あ・る 【生る】 (動ラ下二)
神聖なものが出現する。生まれる。「然して―・れ坐しし御子の名は日子八井命/古事記(中)」
生る
なる【生る】
[実が主語]grow <on a tree> ;→英和
[木が主語]bear <fruits> .→英和
生る
な・る [1] 【生る】 (動ラ五[四])
〔「成る」と同源〕
(1)果実が生ずる。みのる。「毎年たくさん実が―・る」「枝に―・っているみかん」
(2)何もなかったところに,新たなものが形をとって現れ出る。存在するようになる。生まれ出る。「親なしに汝(ナレ)―・りけめや/日本書紀(推古)」
生れ
うまれ [0] 【生(ま)れ】
(1)生まれること。出生。誕生。「四月―」「昭和の―」
(2)生まれた土地。出生地。生国。「―は東京だが,育ちは大阪だ」
(3)生まれた家の家柄。環境。「高貴の―」
(4)生まれつきの性質。生まれつき。
生れる
うま・れる [0] 【生(ま)れる・産(ま)れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 うま・る
〔四段動詞「生む」に受け身の助動詞「れる」の付いたものから〕
(1)子が母体や卵から出る。出生する。誕生する。
⇔死ぬ
「女の子が―・れた」「ひよこが―・れる」
(2)それまでなかったものが作り出される。「新国家が―・れる」「歌が―・れる」「愛情が―・れる」
(3)(仏教思想で)死後,再びこの世に現れる。再生する。「或は聖徳太子の―・れ給へると申/大鏡(藤氏物語)」
〔中古以降「むまる」とも表記された〕
生れ乍ら
うまれながら [0] 【生(ま)れ乍ら】 (副)
生まれたときから。生まれつき。「―の芸術家」
生れ付き
うまれつき [0] 【生(ま)れ付き】
(1)性質や能力などが生まれたときから備わっていること。「―の美声」
(2)生まれたとき以来。生来。「―頭がよい」
生れ付く
うまれつ・く [4] 【生(ま)れ付く】 (動カ五[四])
外見・性質・能力など生まれたときから身に備わっている。「―・いての器量よし」「芸術家になるべく―・いている」
生れ値
うまれね [3] 【生(ま)れ値】
新しく上場された株や増資の権利落ちした株に,初めてつけられた値段。
生れ出づる悩み
うまれいずるなやみ ウマレイヅル― 【生れ出づる悩み】
小説。有島武郎作。1918年(大正7)刊。画家木田金次郎をモデルに,漁師の生活の中で芸術への情熱やみがたい青年を共感的に描き,作者の芸術観を具体化した作品。
生れ合わす
うまれあわ・す [5] 【生(ま)れ合わす】
■一■ (動サ五[四])
「うまれあわせる」に同じ。「良い時代に―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒うまれあわせる
生れ在所
うまれざいしょ [4] 【生(ま)れ在所】
生まれ育った田舎。生まれ故郷。
生れ坐す
あれま・す 【生れ坐す】 (連語)
お生まれになる。出現なさる。「神の御代より敷きませる国にしあれば,―・さむ御子(ミコ)の継ぎ継ぎ/万葉 1047」
生れ変わり
うまれかわり [0] 【生(ま)れ変わり】
生まれ変わること。また,生まれ変わってきた人や姿。「観音様の―だ」
生れ変わる
うまれかわ・る [5] 【生(ま)れ変わる】 (動ラ五[四])
(1)死んだものが,新たな生命を得て再びこの世に生まれ出る。姿を変えて生まれる。「七たび―・って恨みをはらす」
(2)(比喩的に)いままでとは全く別人のようなすぐれた人になる。「―・ったように勤勉になる」
[可能] うまれかわれる
生れ年
うまれどし [0][3] 【生(ま)れ年】
生まれた年。せいねん。
生れ性
うまれしょう [0][3] 【生(ま)れ性】
〔「うまれじょう」とも〕
生まれながらにしてもっている性質。生まれつき。「とかく男に縁のない―かとばかりにて/浄瑠璃・宵庚申(中)」
生れ損ない
うまれぞこない [0] 【生(ま)れ損ない】
できそこない。人をののしっていう語。「江戸者の―金をため/柳多留 11」
生れ故郷
うまれこきょう [4] 【生(ま)れ故郷】
生まれた土地。故郷。ふるさと。
生れ素性
うまれすじょう [0][4] 【生(ま)れ素性】
生まれた家の家柄や家筋。氏素性。
生れ育つ
うまれそだ・つ [5] 【生(ま)れ育つ】 (動タ五[四])
そこで生まれてそこで育つ。「―・った土地」
生れ落ちる
うまれお・ちる [5] 【生(ま)れ落ちる】 (動タ上一)[文]タ上二 うまれお・つ
この世に生まれ出る。うまれる。「―・ちてこのかた」
生んだ子より抱いた子
生んだ子より抱いた子
他人の子でも小さい時から育てた子は,自分で育てなかった実子よりかわいい。生みの子より育ての子。
生クリーム
なまクリーム [4] 【生―】
牛乳から分離したての新鮮なクリーム。料理や菓子の材料とする。
生クリーム
なまクリーム【生クリーム】
(whipped) cream.→英和
生コン
なまコン【生コン(クリート)】
ready-mixed concrete.
生コンクリート
なまコンクリート [6] 【生―】
まだ固まらない状態のコンクリート。ミキサー車で攪拌(カクハン)しながら現場に供給する。生コン。
生ゴム
なまゴム [0] 【生―】
パラゴムノキの樹液(ラテックス)に有機酸を加えて凝固させ乾燥したもの。ゴム製品製造の原料とする。
生テープ
なまテープ [3] 【生―】
未使用の録音・録画用テープ。
生ハム
なまハム [0] 【生―】
薫煙したあと水煮をしないハム。
生ビール
なまビール [3] 【生―】
醸造したままで,加熱殺菌をしないビール。なま。ドラフト-ビール。[季]夏。
→ラガー-ビール
生ビール
なまビール【生ビール】
draft beer.
生フィルム
なまフィルム [3] 【生―】
未使用のフィルム。
生ワクチン
なまワクチン【生ワクチン】
live (virus) vaccine.
生ワクチン
なまワクチン [3] 【生―】
毒性を弱めた生きた細菌・ウイルスを含むワクチン。
→ワクチン
生一本
きいっぽん [2] 【生一本】 (名・形動)
(1)純粋で混じり気のないこと。また,そのもの。「灘(ナダ)の―」
(2)心がまっすぐで,いちずに物事に打ち込んでいくさま。「―な性質」
生一本の
きいっぽん【生一本の】
pure;→英和
undiluted (酒の);straightforward (性格).→英和
生下戸
きげこ [2] 【生下戸】
全く酒の飲めない人。「貫一は―なれば/金色夜叉(紅葉)」
生世話
きぜわ [0] 【生世話】
「生世話物」の略。
生世話物
きぜわもの [0] 【生世話物】
歌舞伎の世話物のうち,特に江戸時代の庶民の生活を写実的に描いた脚本,またその演出。怪談物や白浪(シラナミ)物が多い。四世鶴屋(ツルヤ)南北・河竹黙阿弥(モクアミ)らによって完成された。生世話。生世話狂言。真世話物。
生中継
なまちゅうけい [3] 【生中継】 (名)スル
現場の状況をそのまま中継して,現場の進行と同時に放送すること。
生中継
なまちゅうけい【生中継】
a live relay broadcast.
生乳
せいにゅう [0] 【生乳】
牛乳などの,搾ったままで殺菌していないもの。
生乳
なまちち [0] 【生乳】
搾りたての新しい乳。
生乾
なまび 【生干・生乾】
十分にかわいていないこと。なまがわき。半がわき。なまぼし。「―ニゴザル/日葡」
生乾き
なまがわき [0][3] 【生乾き】
十分に乾いていないこと。半乾き。「―のペンキ」「―の洗濯物」
生乾きの
なまがわき【生乾きの】
half-dried.
生乾し
なまぼし [0] 【生干(し)・生乾し】
十分に干し上がっていないこと。また,そのもの。「―のイワシ」「魚を―にする」
生人尺
なまにんじゃく 【生人尺】 (名・形動)
「生半可(ナマハンカ)」に同じ。「居つづけへ―な母の文/柳多留 2」
生仏
しょうぶつ シヤウブツ 【生仏】
鎌倉初期の物語僧。「徒然草」によれば,東国出身の盲目僧で,信濃前司行長(シナノノゼンジユキナガ)が平家物語を作るのを助け,これを平曲として語り広めたという。生没年未詳。
生仏
しょうぶつ シヤウ― [1] 【生仏】
〔仏〕 衆生(シユジヨウ)と仏。人間と仏。
生仏一如
しょうぶついちにょ シヤウ― [1][2] 【生仏一如】
常識的には大きな差違のある衆生と仏とが,究極的な本性において同一で差別がないこと。生仏不二。凡聖(ボンシヨウ)一如。
生仏不二
しょうぶつふに シヤウ― [1][1] 【生仏不二】
⇒生仏一如(シヨウブツイチニヨ)
生休
せいきゅう [0] 【生休】
「生理休暇」の略。
生住異滅
しょうじゅういめつ シヤウヂユウ― [0] 【生住異滅】
〔仏〕 一切の事物が出現して生滅していく過程でたどる四つのあり方。すなわち,生じ,とどまり,変化し,消失すること。四相。
生体
せいたい【生体】
a living body.‖生体解剖 vivisection.生体工学 bionics.
生体
せいたい [0] 【生体】
生きているもの。生物の生きているからだ。「―実験」
生体反応
せいたいはんのう [5] 【生体反応】
(1)生きている細胞内でのみ起こる呈色などの反応。
(2)「生活反応」に同じ。
生体工学
せいたいこうがく [3] 【生体工学】
生物のもつ機能や構造を解析し,それを人工的に再現して利用しようとする学問。
生体染色
せいたいせんしょく [5] 【生体染色】
生物の構造や生活状態などを調べるため,細胞や組織を固定せずに生きたまま染色すること。
生体濃縮
せいたいのうしゅく [5] 【生体濃縮】
⇒生物濃縮(セイブツノウシユク)
生体膜
せいたいまく [3] 【生体膜】
細胞と外界との境界を形づくる細胞膜をはじめ,細胞内の,核を包む核膜,小胞体・ミトコンドリア・葉緑体・ゴルジ体などを構成する膜の総称。厚さ7〜10ナノメートルで,リン脂質分子の二重層の中にタンパク質分子がはめ込まれた構造を示す。
生体色素
せいたいしきそ [6] 【生体色素】
生物体に由来する色素。この中にはヘモグロビン・クロロフィルなどの代謝の中で重要な働きをするものも多い。
生体電気
せいたいでんき [5] 【生体電気】
「生物電気」に同じ。
生体高分子
せいたいこうぶんし [7] 【生体高分子】
生体を構成しているタンパク質・核酸・多糖類などの高分子化合物。化学合成されたプラスチック等の高分子化合物と比べてその結合の様子が複雑で,立体構造の違いによりさまざまな生理機能をもつものが多い。
生侍
なまさぶらい 【生侍】
身分の低い侍。未熟な侍。青侍。「京に有ける―の身貧しき有けり/今昔 16」
生保
せいほ [1] 【生保】
「生命保険」「生命保険会社」の略。
生保内節
おぼないぶし 【生保内節】
秋田県田沢湖町生保内の民謡で,酒盛り唄。源流は不明だが,豊作祈願の唄か。
生傍ら痛し
なまかたわらいた・し 【生傍ら痛し】 (形ク)
ちょっと間が悪い。なんとなくきまりが悪い。「いと盛り過ぎ給へりやなど,―・く思ひ給へり/源氏(若菜上)」
生傷
なまきず【生傷】
a fresh wound[bruise].
生傷
なまきず [2] 【生傷・生疵】
新しい傷。生々しい傷。治り切っていない傷。「―が絶えない」
生元素
せいげんそ [3] 【生元素】
生物体の生命維持のために必要な元素。炭素・水素・酸素・窒素をはじめとする約二〇種があり,種によりその数・種類は多少異なる。生体元素。
生光
せいこう [0] 【生光】
日食または月食で,皆既食の状態が終わって,再び太陽または月の一部が見え出すこと。また,その時刻。皆既食の終わり。
→第三接触
生児
せいじ [1] 【生児】
生まれた子。また,生まれたばかりの子。
生公達
なまきんだち 【生公達】
年功の浅い未熟な公家の子。とるに足りない身分の貴公子。「女多かりと聞きて,―めく人々も,おとなひ言ふ,あまたありけり/源氏(東屋)」
生兵
せいへい [0] 【生兵】
戦っていない無傷の兵士。あらて。
生兵法
なまびょうほう [3] 【生兵法】
(1)武術を少しばかり心得てはいるが,いたって未熟なこと。
(2)知識や技術が十分身についていないこと。
生兵法
なまびょうほう【生兵法】
superficial[shallow]knowledge.
生写し
いきうつし [0][3] 【生(き)写し】
(1)多く血縁関係の中で区別しにくいほど,よく似ていること。「父親に―の子」
(2)生きているものをそのまま写すこと。しょううつし。「水に影見ゆる蛍や―/毛吹草」
生写し
しょううつし シヤウ― 【生写し】
「いきうつし(生写)」に同じ。「役者のかの物を―にしましたゆゑ/咄本・無事志有意」
生写朝顔話
しょううつしあさがおばなし シヤウウツシアサガホバナシ 【生写朝顔話】
人形浄瑠璃。時代物。山田案山子(カカシ)(近松徳叟(トクソウ))遺稿,翠松園校補。1832年初演。通称「朝顔日記」。芝屋司叟の長咄「蕣(アサガオ)」が原拠で,御家騒動を背景に,秋月弓之助の娘深雪が宮城阿曾次郎(のち駒沢次郎左衛門)を慕って家出し,盲目の門付(カドヅケ)となって流浪する悲劇。四段目の「宿屋」「大井川」の段が著名。
生処
しょうしょ シヤウ― [1] 【生所・生処】
〔「しょうじょ」とも〕
(1)〔仏〕 死後生まれ変わる所。「先立つ事あらば―を必ず告ぐべし/沙石 5」
(2)生まれた所。出生地。「―を去つて東のはての道のほとりの土となりて/謡曲・隅田川」
生出
せいしゅつ [0] 【生出】 (名)スル
うまれ出ること。また,うみ出すこと。「石炭の―するも/天賦人権論(辰猪)」
生分解性プラスチック
せいぶんかいせいプラスチック 【生分解性―】
微生物によって生産されるポリヒドロキシ酪酸系や合成のポリエステル系のプラスチックなど。地中や水中で微生物などにより分解される。
生別
せいべつ【生別】
a lifelong parting.〜する part for life.
生別
せいべつ [0] 【生別】 (名)スル
生きたままわかれること。いきわかれ。生別離。
⇔死別
生別れ
いきわかれ [0] 【生(き)別れ】
肉親・縁者が互いに生きていながら別れ別れになること。生別。
⇔死に別れ
生別れる
いきわか・れる [5][0] 【生(き)別れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 いきわか・る
肉親・縁者がそれぞれ生きていながら相手の所在がわからなくなる。
⇔死に別れる
「戦争で―・れになった」
生別離
せいべつり [3] 【生別離】
いきわかれ。生別。
生前
しょうぜん シヤウ― 【生前】
「せいぜん(生前)」に同じ。
生前
せいぜん【生前(に)】
in one's lifetime;before one's death.
生前
せいぜん [0] 【生前】
死んだ人がまだ生きていた時。存命中。死ぬ前。「父が―よく言った言葉」
生前処分
せいぜんしょぶん [5] 【生前処分】
行為者の生前に効力が発生する法律行為。生前行為。
⇔死因処分
生剥げ
なまはげ [0] 【生剥げ】
秋田県男鹿半島などで,小正月に来訪神を迎える行事。正月一五日に数人の青年が大きな鬼の面をかぶり,蓑(ミノ)をつけ,木製の刃物・御弊(ゴヘイ)・桶などを持って家々を訪れて祝福の言葉を述べ,酒食の饗応をうける。なもみはぎ。ひがたたくり。[季]新年。
生動
せいどう [0] 【生動】 (名)スル
書画などが生き生きとして動き出しそうに見えること。「気韻―」「わが感じたる物象を…画布の上に淋漓として―させる/草枕(漱石)」
生化学
せいかがく【生化学】
biochemistry.→英和
生化学者 a biochemist.
生化学
せいかがく [3] 【生化学】
〔biochemistry〕
生物体の構成物質および生物体内での化学反応を解明して,生命現象を研究する学問。生体物質の構造決定,その作用機能,代謝の機構などが主な研究の対象。生物化学。
生化学検査
せいかがくけんさ [6] 【生化学検査】
血液や尿,細胞の組織の一部を採取し化学的な分析を行い,内臓疾患や感染症の有無を調べる検査。
生半
なまなか [0] 【生半】
■一■ (形動)[文]ナリ
中途半端なさま。徹底しないさま。なまはんか。「―な同情など,かえって失礼だ」「―の努力では無理だ」
■二■ (副)
中途半端なさま。不十分で,むしろそれをしないほうがよいという意味を表す。なまじっか。「―慰留などしてもらいたくない」「―返事をして未練をますより/当世書生気質(逍遥)」
生半可
なまはんか [0][3] 【生半可】 (名・形動)[文]ナリ
中途半端なこと。不十分なさま。「―な努力では合格できない」「―な知識」
生半可な
なまはんか【生半可な】
shallow;→英和
superficial.→英和
〜なことをする do <a thing> by halves[halfheartedly].
生半尺
なまはんじゃく 【生半尺】 (名・形動)
「生半可(ナマハンカ)」に同じ。「今つうといふは―をいふ/洒落本・噺之画有多」
生協
せいきょう【生協】
a co-op.⇒生活(協同組合).
生協
せいきょう [0] 【生協】
「生活協同組合」の略。
生即無生
しょうそくむしょう シヤウ―ムシヤウ [1] 【生即無生】
三論宗の中心的概念。世間的な見方で「生」と思われる現象も,実は仏の真理の立場からみれば因縁による仮の姿にほかならないから「無生」であるということ。また,浄土宗では,浄土に往生するといっても,世俗的な意味で生まれるのではないことをいう。
生卵
なまたまご [3][4] 【生卵】
ゆでたり調理したりしていない,なまの卵。
生卵
なまたまご【生卵】
a raw egg.
生卵器
せいらんき [3] 【生卵器】
菌類や藻類に見られる生殖器官で,雌性の配偶子嚢(ノウ)の一種。原形質に包まれて,一個,時に多数の卵を生ずる。特殊な構造をもつコケ・シダ類のものは造卵器と呼ばれる。
生原稿
なまげんこう [3] 【生原稿】
筆者が書いたままの原稿。
生反り
なまぞり [0] 【生反り】
彫刻用の刃物の一。両側に刃があり,刀身は柳の葉形。穂先は刃表側へ反る。
生受
せいじゅ [1] 【生受】
生まれつきもっていること。生得。
生口島
いくちしま 【生口島】
瀬戸内海中部,芸予諸島中の一島。面積30平方キロメートル。耕三寺(コウサンジ)と向上寺がある。本四連絡橋の児島・坂出ルートにあたる。
生合成
せいごうせい [3] 【生合成】
生きている細胞内で物質が合成されること。
生呑み込み
なまのみこみ [3] 【生呑み込み】
十分に理解しないまま,わかったつもりになること。
生味噌
なまみそ [3] 【生味噌】
加熱や調味をしていない味噌。
生命
せいめい [1] 【生命】
(1)生物を,無生物ではなく生物として存在させる本源。生命を物質の一形態として発生的にとらえる機械論的考え方と,これを実体として見る生気論的考え方とが伝統的に対立する。いのち。
(2)ある分野で活動していく上での原動力。活動の根源となるもの。また,その活動期間。「政治―」「選手―」
(3)物事の存在を支える一番大切なもの。いのち。「信用は銀行の―だ」
生命
せいめい【生命】
life;→英和
the soul (精髄).→英和
〜に関わる fatal;→英和
mortal.→英和
〜の長い(短い) long-(short-)lived.〜を危くする(失う) endanger (lose) one's life.〜をかけて at the risk of one's life.〜を犠牲にして at the cost of one's life.〜を狙う seek a person's life.‖生命維持装置 a life-support system.生命財産 life and property.生命線 one's lifeline.
生命の起源
せいめいのきげん 【生命の起源】
〔原題 (ロシア) Vozniknovenie zhizni na zemle〕
嫌気性従属栄養生物が地球上の最初の生物であったとするオパーリンの著。1924年刊。
生命保険
せいめいほけん【生命保険】
life insurance[ <英> assurance].〜をかける have one's life insured.生命保険証書 a life insurance policy.
生命保険
せいめいほけん [5] 【生命保険】
人の死亡または定められた年齢まで生存したことを保険事故として,一定の金額を支払うことを約束する保険。生保。
生命倫理
せいめいりんり [4] 【生命倫理】
⇒バイオエシックス
生命刑
せいめいけい [3] 【生命刑】
受刑者の生命を剥奪する刑罰。死刑。
生命力
せいめいりょく [3] 【生命力】
生命を維持していこうとする力。
生命感
せいめいかん [3] 【生命感】
溌剌(ハツラツ)とした生命がそこにあるという印象。「―にあふれる絵」
生命権
せいめいけん [3] 【生命権】
人格権の一。自己の生命を不法に奪われない権利。
生命科学
せいめいかがく [5] 【生命科学】
⇒ライフ-サイエンス
生命線
せいめいせん [0] 【生命線】
(1)生きるか死ぬかの限界。個人や国家・物事の存立のために,どうしても防ぎ守らねばならない境界線。
(2)手相で,寿命に関係があるといわれる,手のひらにある筋。
生命表
せいめいひょう [0] 【生命表】
人口別・年齢別・男女別・職業別などに類別して,死亡率・平均余命などの変化を表した表。死亡表。
生唼
いけずき 【生唼・生食】
〔「池月」とも書く〕
宇治川の先陣争いの際,佐々木高綱の乗った馬。もと源頼朝の愛馬。
→摺墨(スルスミ)
生唾
なまつば [0][2] 【生唾】
食欲をそそるものや酸味のあるものを見たとき,また,極度に緊張したり興奮したりしたときなどに,自然と口中に出るつば。なまつばき。
生噛み
なまがみ [0] 【生噛み】 (名・形動)[文]ナリ
(1)十分に噛まない・こと(さま)。
(2)十分に理解していないこと。なまかじり。「自主自由の―にて/学問ノススメ(諭吉)」
生噛り
なまかじり【生噛り(している)】
(have) a smattering <of> ;→英和
(have) a superficial knowledge <of> .
生国
しょうごく シヤウ― [1][0] 【生国】
〔古くは「しょうこく」〕
生まれた国。生まれ故郷。
生国魂神社
いくくにたまじんじゃ 【生国魂神社】
大阪市天王寺区生玉町にある神社。祭神は生島神・足島神(タルシマノカミ)。一宇三破風の建築様式は生玉造りと呼ばれる。生玉神社。
生地
しょうち シヤウ― [1] 【生地】
生まれた土地。せいち。
生地
せいち [1] 【生地】
その人の生まれた土地。出生(シユツシヨウ)地。
生地
きじ [1] 【素地・生地】
(1)手を加えていないもとのままの性質。生まれつきの性質。「―が出る」
(2)化粧をしていない肌。素肌。「つやのある玉肌の―/少年(潤一郎)」
(3)染色などの加工を施していない布地。また,縫製の材料としての布地。
(4)陶磁器で,まだ釉(ウワグスリ)をかけていないもの。特に,素焼きしていないものをいう。
(5)小麦粉などのデンプンを材料とし,水分を加えて練ったもの。パンや麺などの整形・加熱調理をする前の状態。
生地
せいち【生地】
one's birthplace[home].
生地主義
せいちしゅぎ [4] 【生地主義】
⇒出生地主義(シユツシヨウチシユギ)
生型法
なまがたほう [0] 【生型法】
砂で鋳型を造り,乾燥せずにそのまま溶融金属を流し込んで鋳造する方法。乾燥工程が省け,安価で,大量生産に適する。
生垣
いけがき【生垣】
a hedge.→英和
生垣
いけがき [0][2] 【生(け)垣・生け籬】
植物を主な材料とした,仕切りの垣根。
生埋め
いきうめ [0] 【生(き)埋め】
生きたまま地中に埋まること。また,埋めること。「がけ崩れで―になる」
生報
しょうほう シヤウ― [0] 【生報】
〔仏〕 三報の一。この生の行為が原因となって,次の生で報いを受けること。また,その報い。順生報。
生塗り
なまぬり [0] 【生塗り】
塗り方が不十分なこと。また,塗ってまだ乾いていないこと。「―の壁」
生塵
なまごみ [2][0] 【生塵】
野菜くず・食べ残しなど,台所から出る水分を含んだごみ。
生壁
なまかべ [2][0] 【生壁】
塗って,まだ十分に乾いていない壁。
生壁色
なまかべいろ [0] 【生壁色】
藍(アイ)がかったねずみ色。また,茶色がかったねずみ色。
生夕暮れ
なまゆうぐれ 【生夕暮れ】
そろそろ夕暮れになる頃。たそがれ。「―になりぬれば出で来て/今昔 28」
生女
なまおんな 【生女】
(1)世慣れていない女。未熟な女。「―の,あはれにしつべき案内知らで/狭衣 4」
(2)身分の低い女。青女房。「―などしていはすることこそあれ/蜻蛉(上)」
生女房
なまにょうぼう 【生女房】
(1)宮仕えにまだ慣れていない女房。新参の女房。「ある人のもとに―のありけるが/宇治拾遺 5」
(2)若い女。「かんなぎのまねしたる―/一言芳談(下)」
生姜
しょうきょう シヤウキヤウ [0] 【生薑・生姜】
漢方でショウガの根茎。健胃剤・発汗剤・鎮咳剤などとする。
生姜
しょうが【生姜】
ginger.→英和
生姜
しょうが シヤウ― [0] 【生姜・生薑】
(1)ショウガ科の多年草。南アジア原産。日本には天平以前に渡来。葉は披針形で,基部は長い鞘となって互いに巻き合い仮茎を作る。暖地でまれに橙黄色の花をつける。根茎は淡黄色で数個の塊をなし,独特の芳香と辛みがあり,食用・香辛料とする。健胃・鎮咳(チンガイ)などの薬用にもする。ハジカミ。クレノハジカミ。ジンジャー。[季]秋。
→生薑(シヨウキヨウ)
(2)けち。けちんぼう。「お前のやうなあたじけねえ人を―と申します/滑稽本・浮世風呂 4」
生姜味噌
しょうがみそ シヤウ― [4] 【生姜味噌】
なめ味噌の一。赤味噌をみりんなどでのばし,ショウガの汁またはみじん切りのショウガを加えたもの。
生姜市
しょうがいち シヤウ― [3] 【生姜市】
東京都港区,芝大神宮の祭礼にたつ,ショウガを売る市。九月一一日から二一日までにぎわう。目腐れ市。[季]秋。
生姜湯
しょうがゆ シヤウ― [3] 【生姜湯】
熱湯におろしたショウガと砂糖を加えた飲み物。体を温めたり,咳を止めるのに用いる。
生姜糖
しょうがとう シヤウ―タウ [0] 【生姜糖】
ショウガの汁を和三盆または白砂糖で固めた菓子。
生姜酒
しょうがざけ シヤウ― [3] 【生姜酒】
おろしたショウガを加えて燗(カン)をした酒。風邪のときなどに飲む。[季]冬。
生姜酢
しょうがず シヤウ― [3] 【生姜酢】
ショウガをおろしてまぜた酢。
生娘
きむすめ [2] 【生娘】
まだ男を知らない娘。うぶな娘。
⇔生息子
生娘
きむすめ【生娘】
an innocent girl;a virgin (処女).→英和
生子
きご [1] 【生子】
ユリやコンニャク類の地下の茎に出る玉状の芽。
生字
うみじ [0] 【産字・生字】
謡・浄瑠璃・長唄など日本の声楽で,歌詞の音節を長く延ばしてうたう場合に,長く延ばされる母音部分。例えば「み」を延ばして「みい」とうたうときの「い」を指す。
生存
せいぞん [0] 【生存】 (名)スル
〔「せいそん」とも〕
生きていくこと。生命を持ち続けること。生き残ること。「大昔から―している鳥」「此の俊三を一個の男子として―させる為に/良人の自白(尚江)」
生存
せいぞん【生存】
existence;→英和
life.→英和
〜する exist;→英和
live;→英和
survive (生き残る).→英和
‖生存競争 <beaten in> the struggle for existence.生存者 a survivor.
生存保険
せいぞんほけん [5] 【生存保険】
被保険者の一定年齢までの生存を保険事故として保険金を支払う生命保険。
生存圏
せいぞんけん [3] 【生存圏】
ヒトラーの構想による,ドイツ人の生存を可能にするための食糧などを確保できる地域。1937年に明らかにされた。ドイツ東方のスラブ人の居住地が構想されていたとされる。
生存権
せいぞんけん [3] 【生存権】
国民が人間らしく生きるために必要な諸条件を国家に要求できる権利。日本国憲法は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を定め,その実現にむけた国の努力義務を規定している。
生存競争
せいぞんきょうそう [5] 【生存競争】
(1)〔struggle for existence に対する加藤弘之の訳語〕
ダーウィンの進化論の中心概念。生物が高い増殖能力をもちながら,その要求する食物や生活空間などは有限であるため,個体数の増加は制限を受け,ほぼ一定数を保っている現象を競争(闘争)という言葉で表現したもの。同種個体間の競争を種内競争,異種間のそれを種間競争という。
(2)転じて,弱肉強食の意にとって,人間社会における生活の存続や地位の獲得をめぐって起こる競争。「―が激しい」「―から脱落する」
生存者
せいぞんしゃ [3] 【生存者】
(1)生きている者。
(2)生き残りの者。「事故の―」
生学問
なまがくもん [4][3] 【生学問】
なまかじりの未熟な学問。
生学生
なまがくしょう 【生学生】
大学寮や国学の未熟な学生。「父が―につかはれたいまつりて/大鏡(序)」
生宜し
なまよろ・し 【生宜し】 (形シク)
少しはよい。悪くはない。「斎院こそ―・しくおはしまさむ/狭衣 3」
生客
せいかく [0] 【生客】
はじめての客。「われはこの―の前にて,我身の上の大事を語らるるを/即興詩人(鴎外)」
生宮
なまみや 【生宮】
時を得ない不遇な皇族。「―ばらにてうしろ見る人のなからむよりは/狭衣 3」
生害
しょうがい シヤウ― [1] 【生害】 (名)スル
(1)自殺すること。自害。「お討手向けられし折,一定―して相果てんと/桐一葉(逍遥)」
(2)殺すこと。「マヅ,犬ドモヲ―シテ/天草本伊曾保」
生家
しょうか シヤウ― [1] 【生家】
⇒せいか(生家)
生家
せいか [1] 【生家】
(1)その人の生まれた家。「鴎外の―」
(2)実家。さと。
生家
せいか【生家】
one's parents' home.
生小賢し
なまこざか・し 【生小賢し】 (形シク)
なんとなくこざかしい。利口ぶっている。「―・しきさかしらの出でくるこそ,かへすがへすあるべからぬ事なれ/沙石 4」
生島
いくしま 【生島】
姓氏の一。
生島新五郎
いくしましんごろう 【生島新五郎】
(1671-1743) 江戸中期の歌舞伎俳優。大奥の女中江島(エジマ)との密通で流刑に処せられた。
生島足島神社
いくしまたるしまじんじゃ 【生島足島神社】
長野県上田市にある神社。生島神・足島神をまつる。
生布
きぬの [1] 【生布】
織ったままの布。まだ練ったりさらしたりしていない織物。
生干
なまび 【生干・生乾】
十分にかわいていないこと。なまがわき。半がわき。なまぼし。「―ニゴザル/日葡」
生干
なまぼし [0] 【生干(し)・生乾し】
十分に干し上がっていないこと。また,そのもの。「―のイワシ」「魚を―にする」
生干し
なまぼし [0] 【生干(し)・生乾し】
十分に干し上がっていないこと。また,そのもの。「―のイワシ」「魚を―にする」
生平
きびら [0] 【生平・黄帷子】
さらさない麻糸で平織りにした布。男子の夏物,特に羽織に用いた。[季]夏。
生平
せいへい [0] 【生平】
ひごろ。ふだん。平生。「是れ皆画家が―揮灑(キサイ)せる所のもの/肖像画(四迷)」
生年
せいねん [0] 【生年】
(1)生まれたとし。
⇔没年
(2)生まれてから経過した年数。しょうねん。
生年
しょうねん シヤウ― [1][0] 【生年】
生まれてから経過した年数。年齢。とし。「―二五歳」
生年月日
せいねんがっぴ [5] 【生年月日】
生まれた年と月と日。
生年月日
せいねんがっぴ【生年月日】
the date of (one's) birth.
生延びる
いきの・びる [4][0] 【生(き)延びる】 (動バ上一)[文]バ上二 いきの・ぶ
命にかかわるような危ない状況を切り抜けて命を保つ。長く生きる。「戦火の中を,かろうじて―・びた」
生形
きなり [0] 【生成り・生形】
(1)生地のままで,飾り気のないこと。「敦樸は,…其まま―なを云ぞ/蒙求抄 2」
(2)「未晒(ミサラ)し」に同じ。
(3)「生成り色」に同じ。
生彩
せいさい [0] 【精彩・生彩】
(1)あざやかで生き生きとしていること。活気にあふれていること。「―を放つ」「―に欠ける」
(2)輝かしい光。美しいいろどり。「―に富んだ絵」
生後
せいご [1][0] 【生後】
生まれてから後。「―四か月」
生後
せいご【生後】
<three months> after one's birth.〜4か月の乳児 a four-month-old baby.
生徒
せいと [1] 【生徒】
(1)学校や塾などで教えを受ける者。
(2)特に小学校の児童や大学の学生に対し,中学校・高等学校で教育を受ける者。
生徒
せいと【生徒】
a student;→英和
a pupil;→英和
a schoolboy[schoolgirl](小学・中学).→英和
生徒会
せいとかい [3] 【生徒会】
中学校・高等学校において,自治的態度を養うために設けられる特別活動の組織。全校生徒の自主的な運営により,学校生活の改善やクラブ活動・学級活動などの連絡調整を行う。
生徒手帳
せいとてちょう [4] 【生徒手帳】
中学校・高等学校で,校則や校歌などが記載されている生徒用の手帳。
生徒指導
せいとしどう [4] 【生徒指導】
学校教育における教育的な働きかけの一形態。教科の学習指導以外の訓育的な側面の指導のこと。
生得
しょうとく シヤウ― [0] 【生得】
(1)生まれつきもっていること。生まれながらにして身に備わっているもの。せいとく。「素晴らしいリズム感は―のものだ」
(2)(副詞的にも用いて)生まれつき。もともと。生来。「いやもう―大嫌(ダイキライ)/高野聖(鏡花)」
生得
せいとく [0] 【生得】
生まれつき。しょうとく。
生得の
せいとく【生得の】
natural;→英和
innate.→英和
生得の報い
しょうとくのむくい シヤウ― 【生得の報い】
前世における善悪の行為により,生まれながらにして得た応報。
生得的
せいとくてき [0] 【生得的】 (形動)
性質や能力などが生まれながらにそなわっているさま。本有的。
生得観念
せいとくかんねん [5] 【生得観念】
〔哲〕
〔innate ideas〕
後天的な経験によってではなく,生まれながらにして先天的にもっている観念。生具観念。本有観念。
⇔習得観念
生得説
せいとくせつ [4][3] 【生得説】
〔nativism〕
人間は何らかの知識を生まれながらにもっているという見解。デカルトは神の観念や数学の公理を生得とみなしたが,ロックにより批判された。
→タブラ-ラサ
生心
なまごころ [3] 【生心】
(1)なまはんかな風流心。「むかし,―ある女ありけり/伊勢 18」
(2)色好みの心。色情。春情。「彦右衛門は―既(ハヤ)つき居れば/いさなとり(露伴)」
生恨めし
なまうらめ・し 【生恨めし】 (形シク)
なんとなく恨めしい。ちょっと恨めしい。「おはしながら疾くも渡り給はぬ,―・しかりければ/源氏(紅葉賀)」
生息
せいそく [0] 【生息】 (名)スル
(1)生きて生活すること。生存すること。「地球上に―する動物」
(2)「棲息(セイソク)」に同じ。
生息する
せいそく【生息する】
live;→英和
be found <in> .〜に適する inhabitable.‖生息地 a habitat.
生息子
きむすこ [2] 【生息子】
まだ女を知らない若い男。うぶな男。
⇔生娘
生悟り
なまざとり [3] 【生悟り】 (名)スル
中途半端に悟ること。また,その人。「―した厄介者/社会百面相(魯庵)」
生意
せいい [1] 【生意】
(1)生き長らえようと願う心。
(2)生き生きしたようす。生気。「万象口を噤みて,殆ど―を見る能はず/自然と人生(蘆花)」
生意気
なまいき [0] 【生意気】 (名・形動)[文]ナリ
年齢・経歴・能力にふさわしくないようなことを得意げに言ったりしたりすること。また,そのさまや人。「―を言う」「―な口をきく」「子供のくせに―だ」「―ざかり」
[派生] ――さ(名)
生意気
なまいき【生意気】
insolence;→英和
impertinence;→英和
conceit (うぬぼれ);→英和
affectation (気取り).→英和
〜な insolent;→英和
impertinent;→英和
saucy;→英和
conceited (うぬぼれた);→英和
affected (気取った).→英和
生意気盛り
なまいきざかり [5] 【生意気盛り】
生意気な言動が目立つ年ごろ。
生態
せいたい【生態】
a mode of life.‖生態学 ecology.生態系 the ecosystem.
生態
せいたい [0] 【生態】
(1)生物が自然環境のもとで生活しているありさま。「野鳥の―」
(2)社会生活をしているもののありのままの姿。「若者の―」
生態史観
せいたいしかん [5] 【生態史観】
生態系内部の主体‐環境間の相互関係という生態学的モデルを,人間共同体の発展過程に適用する歴史の見方。梅棹忠夫により提起され,唯物史観の単系発展段階説などと対置された。
生態型
せいたいけい [0] 【生態型】
生物が特定の環境に適応するうちに,遺伝的に固定した形態学的・生理学的な特徴。
生態学
せいたいがく [3] 【生態学】
生物とそれをとりまく環境の相互関係を研究し,生態系の構造と機能を明らかにする学問。エコロジー。
生態的地位
せいたいてきちい [7] 【生態的地位】
個々の生物種が,生態系の中で占める位置または役割。同じ生態的地位をもつ二種は共存できないとされる。ニッチ。
生態系
せいたいけい [0] 【生態系】
自然界のある地域に住むすべての生物群集とそれらの生活に関与する環境要因とを一体として見たもの。エコシステム。
→生態系[表]
生態系農業
せいたいけいのうぎょう [7] 【生態系農業】
農薬や化学肥料の使用を減らして自然の生態系を保護・利用する,自然農法や有機農法などの環境保全型の農業。持続可能な農業。
生憎
あいにく【生憎】
unfortunately;→英和
unluckily;I am sorry <to say that…> .
生憎
あやにく [0] 【生憎】
〔感動詞「あや」に形容詞語幹「にく」の付いた語。「生」は当て字〕
■一■ (副)
折あしく。あいにく。「―差掛りました用事が出来まして/緑簑談(南翠)」
■二■ (形動ナリ)
(1)予期に反して思いどおりにならないさま。不本意であるさま。「疾(ト)く死ねかしと思へども,思ふに任せぬ命数の未だ―に尽ざるか/緑簑談(南翠)」
(2)意にそまないさま。意地が悪く感じられるさま。「さらに知らぬよし申ししに,―にしひ給ひしこと/枕草子 84」
(3)折あしく不都合なさま。「しぐれといふばかりにもあらず,―にあるになほいでむとす/蜻蛉(上)」
生憎
あいにく [0] 【生憎】
〔「あやにく」の転〕
■一■ (形動)[文]ナリ
期待や目的にそわない状況になって,都合が悪く残念なさま。自分の場合にも,相手の気持ちを思いやる場合にも用いる。「―なお天気です」「―の雨で一歩も外へ出られなかった」
→おあいにくさま
■二■ (副)
都合の悪いことに。折あしく。「―(と)留守をしていて失礼しました」
生憎し
なまにく・し 【生憎し】 (形ク)
なんとなく憎い。こにくらしい。「かやうに夜ふかし給ふも―・くて/源氏(横笛)」
生憎し
あやにく・し 【生憎し】 (形ク)
思いどおりにならない。具合が悪い。「さも―・き目を見るかな/宇津保(楼上・下)」
生憎だつ
あやにくだ・つ 【生憎だつ】 (動タ四)
人の嫌がることをことさらにする。「あなたこなたに住む人の子の四つ五つなるは,―・ちて,物とり散らしそこなふを/枕草子 152」
生憎心
あやにくごころ 【生憎心】
意地悪な心。腹立たしい心。「いとけしからぬ御―なりかし/源氏(行幸)」
生懐し
なまゆか・し 【生懐し】 (形シク)
なんとなく心がひかれる。「―・しき方ざまにうちまじりたる御中に/狭衣 4」
生成
せいせい [0] 【生成】 (名)スル
(1)生じること。また,生じさせること。「新しい物質が―する」
(2)物がその状態を変化させて他の物となること。転化。
生成する
せいせい【生成する】
generate.→英和
生成文法《言》generative grammar.
生成り
きなり [0] 【生成り・生形】
(1)生地のままで,飾り気のないこと。「敦樸は,…其まま―なを云ぞ/蒙求抄 2」
(2)「未晒(ミサラ)し」に同じ。
(3)「生成り色」に同じ。
生成り
なまなり [0] 【生成り】
■一■ (名・形動)
未完成であること。まだ十分になりきっていないこと。また,そのさま。そのようなものをもいう。「―ナ鮨/日葡」
■二■ (名)
(1)なれ鮓(ズシ)の別名。また,なれ鮓のまだ十分に熟していないもの。なまなれ。「―をつけける女ありけり/仮名草子・仁勢物語」
(2)能面の一。女の怨霊に用いる。角が生えかけた形で,般若(ハンニヤ)になる以前のさまを表す。
生成り色
きなりいろ [0] 【生成り色】
染めたり,さらしたりしていない糸や生地の色。黄みの白。
生成文法
せいせいぶんぽう [5] 【生成文法】
チョムスキーが1950年代半ばに創始した文法理論。構造言語学の表面的な言語の分析・記述を批判し,文法的な文のみを無限に新しく作り出す有限個の規則の集合として文法を捉え,抽象的な深層構造を生成する句構造規則と,そこから具体的な表層構造を導く変形規則によって文生成の仕組みを説明しようとする。また,言語の本質を人間の生得的な創造的心的能力に認め,その多面的解明をめざす。変形文法。変形生成文法。
生成熱
せいせいねつ [3] 【生成熱】
物質1モルをその成分元素の単体から生成するときに発生する熱量。
生成物
せいせいぶつ [3] 【生成物】
(ある作用の結果として)生じたもの。できたもの。
生所
しょうしょ シヤウ― [1] 【生所・生処】
〔「しょうじょ」とも〕
(1)〔仏〕 死後生まれ変わる所。「先立つ事あらば―を必ず告ぐべし/沙石 5」
(2)生まれた所。出生地。「―を去つて東のはての道のほとりの土となりて/謡曲・隅田川」
生抜く
いきぬ・く [3][0] 【生(き)抜く】 (動カ五[四])
困難や苦しみを克服して生き続ける。生き通す。「乱世を―・く」
[可能] いきぬける
生掛
きがけ [0] 【生掛(け)】
こよりに灯心をまきつけて芯(シン)とし,それに油でねった蝋を数回塗って乾かした蝋燭(ロウソク)。
生掛け
きがけ [0] 【生掛(け)】
こよりに灯心をまきつけて芯(シン)とし,それに油でねった蝋を数回塗って乾かした蝋燭(ロウソク)。
生掛け
なまがけ [0] 【生掛け】
素焼きをしない素地(キジ)に釉(ウワグスリ)を掛けること。
生揚
なまあげ [0][3] 【生揚(げ)】
(1)揚げ方が不十分なこと。また,そのもの。
(2)豆腐を厚く切って,表面が色づく程度に揚げたもの。厚揚げ。
生揚げ
なまあげ [0][3] 【生揚(げ)】
(1)揚げ方が不十分なこと。また,そのもの。
(2)豆腐を厚く切って,表面が色づく程度に揚げたもの。厚揚げ。
生損保
せいそんぽ [3] 【生損保】
生命保険と損害保険の総称。
生擒
せいきん [0] 【生禽・生擒】 (名)スル
生きたまま捕らえること。いけどり。「乗馬を―した/肉弾(忠温)」
生放送
なまほうそう【生放送】
a live broadcast.
生放送
なまほうそう [3] 【生放送】 (名)スル
録音・録画したものではなく,番組の進行状態がそのまま同時に放送されること。また,その放送。
生新
せいしん [0] 【生新】 (名・形動)[文]ナリ
生き生きとして新しい・こと(さま)。
生新しい
なまあたらし・い [6] 【生新しい】 (形)[文]シク なまあたら・し
まだあまり時間がたっていなくて新しい。「記憶に―・い事件」
生日
せいじつ [0] 【生日】
生まれた日。誕生日。生辰。
生日
いくひ 【生日】
生き生きと活気のある日。吉日。
生日の足日
いくひのたるひ 【生日の足日】
活気があり,満ち足りた日。「八十日日(ヤソカビ)はあれども,今日の―に/祝詞(出雲国造神賀詞)」
生易しい
なまやさし・い [0][5] 【生易しい】 (形)[文]シク なまやさ・し
簡単である。たやすい。多く下に打ち消しの語を伴って用いる。「独立して店を出すのは―・いことではない」
[派生] ――さ(名)
生易しいことではない
なまやさしい【生易しいことではない】
be no[not an]easy task.
生時
せいじ [1] 【生時】
(1)生まれた時。
(2)生きている間。
生暖かい
なまあたたかい【生暖かい】
lukewarm.→英和
生暖かい
なまあたたか・い [6] 【生暖かい】 (形)[文]ク なまあたたか・し
なんとなくあたたかい感じだ。なまあったかい。「―・い風」
[派生] ――さ(名)
生月
せいげつ [1] 【生月】
うまれた月。うまれ月。
生月島
いきつきしま 【生月島】
長崎県北西部,平戸島の北にある南北に長い島。第三紀層上に番岳・山頭の火山をのせる。西岸は柱状節理の崖となり,一帯は西海(サイカイ)国立公園。
生有
しょうう シヤウ― [1] 【生有】
〔仏〕 四有(シウ)の一。衆生(シユジヨウ)が死んだのち,次の生を受ける瞬間。
生木
なまき [0] 【生木】
(1)地に生えている樹木。
(2)切ったばかりの,まだ十分に乾いていない木。
生木
なまき【生木】
unseasoned wood[timber](生乾きの木材);green wood (生のまき).
生木綿
きもめん [2] 【生木綿】
織りあげたままで,まだ晒(サラ)してない木綿。
生来
しょうらい シヤウ― [1] 【生来】 (名)スル
(1)「せいらい(生来)」に同じ。生まれつき。「―短気な性格だ」
(2)生まれてくること。「我此の国に江口の君と―し/浄瑠璃・八花形」
生来
せいらい【生来】
by birth[nature].〜の born <poet> ;→英和
natural;→英和
innate.→英和
生来
せいらい [1] 【生来】
(1)生まれついての性質。しょうらい。「―の怠け者」
(2)生まれてこのかた。副詞的に用いる。「―金とは縁がない」
生果
せいか [1] 【生果】
なまの果実。
生栗
なまぐり [2] 【生栗】
なまのままの栗の実。
生植
せいしょく [0] 【生植】 (名)スル
草木がはえていること。「一百種の樹木―し/日本風景論(重昂)」
生検
せいけん [0] 【生検】
生体の臓器または組織の一部を切りとって検査し,病理組織学的に診断を確定すること。バイオプシー。
生業
せいぎょう [0] 【生業】
暮らしを立てるためにする職業。なりわい。すぎわい。「文筆を―とする」
生業
すぎわい [0][3] 【生業】
生計をたてるための職業。なりわい。「一家の―漸く困(クル)しくなり/谷間の姫百合(謙澄)」
生業
なりわい [0][2] 【生業】
〔「なり」は生産の意〕
(1)生計を立てていくための仕事。すぎわい。「代々医を―としている」
(2)農耕に従事すること。また,農作物。「万調(ヨロズツキ)奉(マツ)るつかさと作りたるその―を/万葉 4122」
生業
せいぎょう【生業】
⇒職業.
生機
きばた [1] 【生機】
織り上げて織機からはずしたままの織物。
生欠
なまあくび [3] 【生欠・生欠伸】
十分に出ないあくび。中途半端なあくび。「―をかみ殺す」
生欠伸
なまあくび [3] 【生欠・生欠伸】
十分に出ないあくび。中途半端なあくび。「―をかみ殺す」
生欠伸を噛み殺す
なまあくび【生欠伸を噛み殺す】
stifle one's yawning.
生歯
せいし [1] 【生歯】
〔周礼(秋官・司民)〕
(1)ことし生まれた子。当歳の子。
(2)転じて,国民。人民。
生死
しょうじ シヤウ― [1] 【生死】
〔「しょうし」とも〕
(1)生きることと死ぬこと。せいし。「―の境をさまよう」
(2)〔仏〕 生老病死の四苦における始めと終わり。前世の業の結果として生死を繰り返す迷いの世界。輪廻(リンネ)。生死輪廻。
(3)死。「われらが―の到来,ただ今にもやあらん/徒然 41」
生死
しょうし シヤウ― [1] 【生死】
生きることと死ぬこと。せいし。「―の境に迷ひしが/鉄仮面(涙香)」
→しょうじ
生死
せいし【生死】
<hover between,a matter of> life and death.〜に拘わる vital.→英和
〜不明の <be> missing.→英和
生死
せいし [1] 【生死】
生きることと死ぬこと。いきしに。しょうじ。「―不明」「―にかかわる」「―を共にする」
生死の海
しょうじのうみ シヤウ― 【生死の海】
「生死の苦海(クカイ)」に同じ。「既に末期の水,今ぞ―/浮世草子・永代蔵 3」
生死の苦海
しょうじのくかい シヤウ― 【生死の苦海】
衆生(シユジヨウ)が三界に生死流転(ルテン)することを海にたとえた語。生死の海。「ついには―を渡つて菩提の岸に到るものなり/妻鏡」
生死の闇
しょうじのやみ シヤウ― 【生死の闇】
衆生(シユジヨウ)が生死流転して,悟りの真理の光に照らされることのないことを闇にたとえた語。
生死流転
しょうじるてん シヤウ― [1] 【生死流転】
衆生(シユジヨウ)が煩悩を捨てきれず,解脱(ゲダツ)することもなく,苦しい生死の世界をはてることなくめぐること。流転輪廻(リンネ)。
生死無常
しょうじむじょう シヤウ―ジヤウ [1] 【生死無常】
〔仏〕 人生のはかないこと。人の生死の無常であること。「―のことはり,詳しく如来の説き置かせおはしまして候ふうへは/末灯鈔」
生死輪廻
しょうじりんね シヤウ―ヱ [1][4] 【生死輪廻】
「しょうじ(生死){(2)}」に同じ。
生歿
せいぼつ [0] 【生没・生歿】
生まれることと亡くなること。また,生年と没年。
生歿年
せいぼつねん [4] 【生没年・生歿年】
人の生まれた年と死んだ年。「―未詳」
生残り
いきのこり [0] 【生(き)残り】
生き残ること。また,その人。「―をはかる」「前時代の―」
生残る
いきのこ・る [4][0] 【生(き)残る】 (動ラ五[四])
他の者が死んだあとも生き続ける。「激戦に―・る」「企業間競争に―・る」
[可能] いきのこれる
生殖
せいしょく【生殖】
reproduction;→英和
generation.→英和
〜する reproduce;→英和
generate.→英和
‖生殖器 sexual organs.生殖細胞 a generative cell.生殖力 generative power.
生殖
せいしょく [0] 【生殖】 (名)スル
(1)うみふやすこと。「工業昌盛にして,貨財―するその根元基礎は/西国立志編(正直)」
(2)生物の個体が自己と同じ種類の新しい個体を生ずる現象。無性生殖と有性生殖とがある。
生殖器
せいしょくき [3][4] 【生殖器】
「生殖器官」に同じ。
生殖器官
せいしょくきかん [6][5] 【生殖器官】
有性生殖をする動物に備わっている生殖のための器官。動物では生殖腺・生殖輸管・交接器などから成る。植物では種子植物の花,シダ・コケ植物の配偶子嚢などをいう。生殖器。ヒトの場合は,多く性器という。
生殖器崇拝
せいしょくきすうはい [6] 【生殖器崇拝】
男女の生殖器をかたどった象徴に豊穣多産などの意味を与え,それらを尊崇すること。性器崇拝。
生殖技術
せいしょくぎじゅつ [5] 【生殖技術】
不妊治療・体外受精などの,人間の生殖に関する技術。
生殖細胞
せいしょくさいぼう [5] 【生殖細胞】
生殖のために特に形成される細胞。次代の生物個体の出発点となる。無性生殖を行う生物では胞子,有性生殖を行う生物では配偶子といい,雌の配偶子を卵,雄の配偶子を精子または花粉という。性細胞。
→体細胞
生殖羽
せいしょくう [4] 【生殖羽】
雄の鳥に,繁殖期だけに現れる美しい羽毛。繁殖羽。
生殖腺
せいしょくせん [0] 【生殖腺】
配偶子を形成する器官。雄では精巣,雌では卵巣をいう。脊椎動物では性ホルモンをも分泌することからこの名称がある。性腺。生殖巣。性巣。
生殖腺刺激ホルモン
せいしょくせんしげきホルモン [10] 【生殖腺刺激―】
⇒性腺(セイセン)刺激ホルモン
生殖輸管
せいしょくゆかん [5] 【生殖輸管】
生殖腺でつくられた配偶子を体外に運ぶ器官。雄では輸精管,雌では輸卵管。生殖管。
生殺
せいさつ [0] 【生殺】 (名)スル
生かすことと殺すこと。「四時の気候万物の大小に随ひ之を育養―する如くなれば/明六雑誌 20」
生殺し
なまごろし [0] 【生殺し】
(1)ひと思いに殺さないで,死ぬばかりの状態にしておくこと。半殺し。「蛇の―」
(2)決着をつけないで,相手が困るような中途半端な状態にしておくこと。「―も同然の仕打ち」
生殺与奪
せいさつよだつ [0] 【生殺与奪】
生かしたり殺したり,与えたり奪いとったりすること。どうしようと思うままであること。「―の権を握る」
生殺与奪の権を握る
せいさつよだつ【生殺与奪の権を握る】
hold the power of life and death.
生母
せいぼ【生母】
one's (real) mother.
生母
せいぼ [1] 【生母】
生みのはは。実母。
生毛体
せいもうたい [0] 【生毛体】
鞭毛(ベンモウ)や繊毛の基部にある構造体。真核生物では九組の小管が円筒状に配列している。毛基体。基底小体。
生民
せいみん [0] 【生民】
たみ。たみくさ。人民。
生気
せいき [1] 【生気】
(1)いきいきとした力。活気。「―に満ちた絵」「―がない」
(2)生物をして生物たらしめている独特の力。
→生気論
生気
しょうげ シヤウ― [1] 【生気】
⇒せいき(生気)
生気
せいき【生気】
<be full of> life;→英和
animation;→英和
vitality.→英和
〜のある animated;→英和
vital;→英和
lively.→英和
〜を与える enliven.→英和
生気の方
しょうげのかた シヤウ― 【生気の方】
陰陽道(オンヨウドウ)で,吉とする方角。八卦・各月に配当された十二支・九星術などによって求める。
生気候学
せいきこうがく [4] 【生気候学】
⇒生気象学(セイキシヨウガク)
生気論
せいきろん [3] 【生気論】
生命現象は物理・化学の現象と全く異なり,生物に特有の原理(生気・生命など)に基づくという学説。生気説。活力説。バイタリズム。
生気象学
せいきしょうがく [4] 【生気象学】
生物体である人間や動植物に地球の大気や地球外環境の物理的・化学的変化が及ぼす影響を研究する学問。生気候学。
生水
なまみず【生水】
(unboiled) water.→英和
生水
なまみず [2] 【生水】
煮沸していない水を飲料に用いるときの称。
生没
せいぼつ [0] 【生没・生歿】
生まれることと亡くなること。また,生年と没年。
生没年
せいぼつねん [4] 【生没年・生歿年】
人の生まれた年と死んだ年。「―未詳」
生没年
せいぼつねん【生没年】
the dates (of one's birth and death).
生油気
せいゆき [3] 【生油気】
エチレンの異名。
生活
せいかつ【生活】
life;→英和
existence;→英和
[生計]livelihood;→英和
living.→英和
〜する live;→英和
lead a <lonely,dog's> life;→英和
support oneself;make a living.→英和
〜が豊かである(に困っている) be well (badly) off.〜に困る be unable to make a living.→英和
〜の道を立ててやる set <a person> on his legs.〜を安定させる stabilize one's living.→英和
〜を一新する start one's life afresh.〜を保証する secure a person's livelihood.‖生活改善 the improvement of living condition.生活環境 life environment.生活協同組合 a cooperative; <話> a co-op.生活状態 the condition of living.生活水準 the standard of living.生活難 hard living[life].生活費 the cost of living.生活必需品 necessaries of life.生活保護 livelihood protection.生活保護を受ける(受けている) go (be) on welfare.生活保護法 the Livelihood Protection Law.
生活
せいかつ [0] 【生活】 (名)スル
(1)暮らしていること。暮らしていくこと。暮らし。「―を営む」
(2)生きて活動すること。「アリの―を観察する」
(3)暮らしを支えているもの。生計。「―の道を立てる」「―をかける」
生活の探求
せいかつのたんきゅう セイクワツノタンキウ 【生活の探求】
長編小説。島木健作作。1937年(昭和12),38年刊。観念的知識でなく生産に生きる道を選択した青年が,農村社会に根付いていく姿を描く。
生活の質
せいかつのしつ [7] 【生活の質】
⇒クオリティー-オブ-ライフ
生活世界
せいかつせかい [5] 【生活世界】
〔(ドイツ)Lebenswelt〕
〔哲〕 フッサール現象学の用語。科学的認識の基盤となる,直接的に体験される知覚的経験の世界のこと。フッサールは,ガリレオ以降の近代科学を,この生活世界を数式の衣で覆ったとして批判する。
生活体
せいかつたい [0] 【生活体】
有機的に構成された生命現象を示す物質系。人および動植物の総称。有機体。
生活保護法
せいかつほごほう 【生活保護法】
憲法二五条の生存権の理念に基づき,国が生活に困窮する国民に対し,必要な保護を行い,最低限度の生活を保障し,その自立を助長することを目的とする法律。1950年(昭和25)制定。
生活共同体
せいかつきょうどうたい [0] 【生活共同体】
緊密な生活関連をもった共同体。成員の共通の生活様式をもとにした社会的統一体で,家族・村落・民族などがその例。
生活力
せいかつりょく [4] 【生活力】
(1)社会生活をする能力。
(2)生物の活動能力。
生活協同組合
せいかつきょうどうくみあい [9] 【生活協同組合】
「消費生活協同組合」の略。生協。
生活反応
せいかつはんのう [5] 【生活反応】
生体が生存している時にだけ起こる反応。外傷時の皮下出血・炎症・水疱・化膿など。法医学解剖で,受傷時期の鑑定などに役立つ。生体反応。
→死体現象
生活史
せいかつし [4][3] 【生活史】
(1)生物個体が発生を開始してから死ぬまでの全生活過程。
(2)
⇒ライフ-ヒストリー
生活学習
せいかつがくしゅう [5] 【生活学習】
実生活を通して,または,実生活を学習の場に導入することによってなされる学習。
生活年齢
せいかつねんれい [5] 【生活年齢】
⇒暦年齢(レキネンレイ)
生活形
せいかつけい [0] 【生活形】
生物の生活様式を反映した形態による分類。普通,環境に適応した形態についていう。植物では,冬芽など不良環境に耐える芽の位置により,地上植物・地表植物・地中植物などに分ける。動物の場合は系統分類とほぼ一致する。
生活感情
せいかつかんじょう [5] 【生活感情】
日常生活の中で実感する喜怒哀楽の感情。
生活態度
せいかつたいど [5] 【生活態度】
ふだんの生活の仕方。日常生活のやり方。
生活扶助
せいかつふじょ [5] 【生活扶助】
生活保護法による保護の一。困窮のため衣食その他日常生活に必需の物資を欠く者に対して行う金銭給付。救護施設・更生施設などへの収容,あるいは現物給付の形をとって行われることもある。
生活指導
せいかつしどう [5] 【生活指導】
児童・生徒が,日常生活の基本である習慣や態度を身につけ,生活上の問題を,自分たちで解決できる力をつけさせるよう行う指導。また,職業・修学・進学・余暇・健康などのガイダンスをいう。
生活排水
せいかつはいすい [5] 【生活排水】
炊事・洗濯・入浴など人間の生活に伴って,川・湖や沼・港湾その他の公共用水域およびこれに接続する公共用水路・下水道などに排出される水。
生活教育
せいかつきょういく [5] 【生活教育】
教育の目的を,普通の生活を営む人としての充実した人間の形成におき,生活を通じて学習することを基本とする教育。
生活時間
せいかつじかん [5] 【生活時間】
一日二四時間をその使われ方によって分類したもの。例えば生理的生活時間,労働生活時間,社会的・文化的生活時間など。
生活様式
せいかつようしき [5] 【生活様式】
ある社会または集団の成員が共有している,生活の仕方についての認識や行動の様式。
生活標準
せいかつひょうじゅん [5] 【生活標準】
ある時代,ある国,ある社会において必要とみなされる生活の程度。または生活の様式。望ましい生活水準。
生活権
せいかつけん [4] 【生活権】
社会的・経済的・文化的に一定水準以上の生活を営む権利。
生活機能
せいかつきのう [5] 【生活機能】
生物がもつ個体の生活活動を維持するはたらき。
生活水準
せいかつすいじゅん [5] 【生活水準】
一国ないし一社会の中で行われている生活内容の程度。
生活派
せいかつは [0] 【生活派】
芸術上の一派。現実の人間生活を重視し,日常生活の体験を中心として創作活動を行うもの。小説における自然主義作家や短歌における石川啄木・土岐善麿・前田夕暮などはその例。
→芸術派
→人生派
生活準備説
せいかつじゅんびせつ [7] 【生活準備説】
教育の主要な目的は,人間が成人してからの生活に役立つことを教えることにあるとする教育学上の考え方。
生活環
せいかつかん [4] 【生活環】
前の世代がつくる生殖細胞から出発して次の世代の生殖細胞までを結んだ生活史の表現法。核相交代・受精・変態などに注目して表現されることが多い。ライフ-サイクル。
生活環境
せいかつかんきょう [5] 【生活環境】
人間の日々の生活に大きくかかわっている空気・水・日照・樹木・騒音などの環境。
生活科
せいかつか [0] 【生活科】
1989年(平成1)告示の学習指導要領に取り入れられた小学校低学年の新教科。従来の理科と社会科を統合したもの。
生活空間
せいかつくうかん [5] 【生活空間】
(1)日常生活の営まれている環境の範囲。
(2)〔心〕 個人の行動をそのときどきに規定する事実の全体で,環境と人との領域からなる力学的体系。レビンの用語。
生活給
せいかつきゅう [4][3] 【生活給】
労働の質や量と無関係に,労働者の最低生活を保障するという基準で支払われる給与。年齢や家族構成などの相違を考慮して決められる。
→固定給
→能率給
生活綴り方
せいかつつづりかた [7] 【生活綴り方】
現実生活の中で考えたことや感じたことをありのままに表現した作文。子供たちが体験に裏づけられた言葉で作文することにより,社会生活を正しく認識させようとするもの。また,それを掲げた民間教育運動。
生活苦
せいかつく [4][3] 【生活苦】
少ない収入で生活を維持してゆく上での困難・苦労。
生活設計
せいかつせっけい [5] 【生活設計】
住居・教育・老後など,将来にわたる暮らしぶりを見通して立てる計画。
生活費
せいかつひ [4][3] 【生活費】
生活に要する費用。生計費。
生活雑排水
せいかつざっぱいすい [7] 【生活雑排水】
家庭からの排水のうち,屎尿(シニヨウ)と水洗便所からの排水以外のもの。台所や洗濯・風呂などの排水。下水道・合併浄化槽・農業集落排水施設のある地域では屎尿とともに処理されるが,その他の地域(単独浄化槽地域など)ではそのまま流される。
生活難
せいかつなん [4] 【生活難】
物価の上昇や収入の減少などのため,生活が困難になること。また,その苦しみ。
生涯
しょうがい【生涯】
a <happy> life;→英和
a career;→英和
lifetime;→英和
〔副〕for life;as long as one lives.〜の友 a lifelong friend.〜の事業 a lifework.→英和
〜を終わる end one's life.‖生涯教育 lifelong education.
生涯
しょうがい シヤウ― [1] 【生涯】
(1)生きている間。一生。副詞的にも用いる。「―忘れまい」「―をとじる」
(2)ある事に関係した特定の時期。「公―」「私―」
(3)生命。「懸る恐しき者に乗会ひして―を失ふ/太平記 23」
(4)生活を営むための生業・所領など。「過分の儀を為す者は,―を失はるべし/建武式目条々」
生涯学習
しょうがいがくしゅう シヤウ―シフ [5] 【生涯学習】
学習者の自由な意志に基づいて,それぞれにあった方法で生涯にわたって学習していくこと。1990年(平成2)生涯学習振興法で法制化。
生涯所得
しょうがいしょとく シヤウ― [5] 【生涯所得】
(1)生涯賃金に年金を加えた総収入のこと。
(2)個人が一生涯に得ると予想される,あるいは,実際に得た全所得のこと。
生涯教育
しょうがいきょういく シヤウ―ケウ― [5] 【生涯教育】
学校教育だけでなく,社会の成員すべてが一生涯にわたって必要な教育が受けられるよう保障する考え方。
生涯賃金
しょうがいちんぎん シヤウ― [5] 【生涯賃金】
学校を卒業後,新卒で入社した労働者が,就職から引退までに取得する定期給与および特別給与の累積額に退職金を加えた総賃金収入。
生涯雇用
しょうがいこよう シヤウ― [5] 【生涯雇用】
⇒終身雇用(シユウシンコヨウ)
生渋
きしぶ [0] 【生渋】
搾り取ったままの,混ぜ物のない柿渋。
生温い
なまぬる・い [4][0] 【生温い】 (形)[文]ク なまぬる・し
(1)あまり冷たくもなく,熱くもない。少しあたたかい感じがする。「―・い水」
(2)はっきりしない。どっちつかずだ。あいまいだ。「―・い態度をとる」「忌(イヤ)な眼付をして―・い吻(クチ)を利(キ)かれると/社会百面相(魯庵)」
(3)処置や方法が手ぬるい。厳しさが足りない。「取り締まりが―・い」
[派生] ――さ(名)
生温い
なまぬるい【生温い】
lukewarm;→英和
half-hearted.
生滅
しょうめつ シヤウ― [0] 【生滅】 (名)スル
生まれることと死ぬこと。生ずることと滅びること。
⇔不生不滅
「ここに―する人類/欺かざるの記(独歩)」
生滅
しょうめつ【生滅】
birth and death.
生滅滅已
しょうめつめつい シヤウ― [5] 【生滅滅已】
〔仏〕 生死を超えて涅槃(ネハン)に入ること。
→雪山偈(セツセンゲ)
生漆
きうるし [2] 【生漆】
荒味(アラミ)漆から不純物を取り除いた,精製途中の漆。
生漉き
きずき [0] 【生漉き】
〔「きすき」とも〕
楮(コウゾ)・三椏(ミツマタ)・雁皮(ガンピ)だけを用い,他のものを混ぜずに紙を漉くこと。また,その和紙。
生漉き紙
きずきがみ [3] 【生漉き紙】
生漉きの紙。生紙(キガミ)。
生演奏
なまえんそう [3] 【生演奏】
レコードやテープなどにより音楽を再生するのに対して,劇場やホールで実際に演奏すること。また,その音楽。
生演奏
なまえんそう【生演奏】
a live performance.
生漬
なまづけ [0] 【生漬(け)】
よく漬かっていないこと。また,その漬物。浅漬け。
生漬け
なまづけ [0] 【生漬(け)】
よく漬かっていないこと。また,その漬物。浅漬け。
生焼
なまやき [0] 【生焼(き)】
(1)「なまやけ(生焼)」に同じ。
(2)刃物の焼き入れが不十分であること。なまくら。
生焼き
なまやき [0] 【生焼(き)】
(1)「なまやけ(生焼)」に同じ。
(2)刃物の焼き入れが不十分であること。なまくら。
生焼け
なまやけ [0] 【生焼け】
食べ物などが十分に焼けていないこと。また,そのもの。なまやき。「―の肉」
生焼けの
なまやけ【生焼けの】
half-roasted;underdone;→英和
<米> rare.→英和
生煎り
なまいり [0] 【生煎り】
煎り方が不十分であること。
生煩はし
なまわずらわ・し 【生煩はし】 (形シク)
なんとなく煩わしい。ちょっといやだ。「―・しけれど,上なる衣おしやるまで,もとめつる人思へり/源氏(帚木)」
生煮え
なまにえ [0] 【生煮え】 (名・形動)[文]ナリ
(1)まだ十分に煮えていないこと。「芋はまだ―だ」
(2)物事が十分熟していない・こと(さま)。「―な論旨」
(3)態度があいまいで煮えきらない・こと(さま)。「―な態度をとる」
生煮えの
なまにえ【生煮えの】
underdone;→英和
rare.→英和
生熟
せいじゅく [0] 【生熟】
未熟なものと成熟したもの。「戦士には―の優劣あり/経国美談(竜渓)」
生熟れ
なまなれ [0] 【生熟れ】
■一■ (名・形動)
未熟なこと。熟達していないこと。また,そのさまや人。「―の立るでもなし横に出る/浄瑠璃・夏祭」
■二■ (名)
「生成(ナマナ)り{■二■(1)}」に同じ。「―の鮨にも似たる近江衆/咄本・醒睡笑」
生爪
なまづめ [0][2] 【生爪】
指に生えているままの爪。「―を剥(ハ)がす」
生爪をはがす
なまづめ【生爪をはがす】
get one's nail torn off (怪我で).
生牡蠣
なまがき [2] 【生牡蠣】
火を通していない,生のカキ。
生物
せいぶつ [1][0] 【生物】
(1)生活現象を行うもの。生命を有し,栄養を取り入れ生長・活動し繁殖を営むもの。動物・植物の総称。いきもの。
(2)「生物学」の略。
生物
せいぶつ【生物】
a living thing;life (総称).→英和
‖生物界 animals and plants.生物化学 biochemistry.生物学(者) biology (a biologist).生物工学 biotechnology.生物物理学 biophysics.生物兵器 a biological weapon.
生物
なまもの【生物】
uncooked food;perishables.
生物
なまもの [2] 【生物】
煮たり焼いたり干したりしていないもの。魚介類などについていう。「―は腐りやすい」
生物の多様性
せいぶつのたようせい 【生物の多様性】
遺伝子・生物種・生態系のレベルで多様な生物が共存していること。その経済的価値に加えて,生物の多様性そのものに固有の価値があるとされる。
生物の多様性に関する条約
せいぶつのたようせいにかんするじょうやく 【生物の多様性に関する条約】
生物の多様性の保全と持続的利用,遺伝子資源からの利益の公平な分配を目的とする国際条約。1992年の地球サミットで採択。
生物兵器
せいぶつへいき [5] 【生物兵器】
病原性を示す微生物を敵地に散布することにより,人畜・植物を加害殺傷しようとする兵器。生物学兵器。B 兵器。細菌兵器。
→生物毒素兵器禁止条約
生物処理
せいぶつしょり [5] 【生物処理】
微生物を利用した水質汚濁物質の処理。都市下水や食品工場排水の処理などに使われている。
生物化学
せいぶつかがく [5] 【生物化学】
⇒生化学(セイカガク)
生物化学兵器
せいぶつかがくへいき [8] 【生物化学兵器】
生物兵器と化学兵器の併称。
生物化学的酸素要求量
せいぶつかがくてきさんそようきゅうりょう [0][6] 【生物化学的酸素要求量】
⇒ビー-オー-ディー( BOD )
生物圏
せいぶつけん [4] 【生物圏】
〔biosphere〕
地球上で何らかの生物が生存している空間。地表・水中のほか地中・洞穴・地下水などをも含む。
生物地理学
せいぶつちりがく [6] 【生物地理学】
動植物の地球上における分布およびそれに関連する諸問題を扱う生物学の一分科。
生物季節
せいぶつきせつ [5][6] 【生物季節】
動物や植物が示す季節現象。季節の移り変わりとともに変化する動・植物の状態によって季節の進み具合などを知る。鳥の渡り・鳴き始め,植物の発芽・開花など。
→開花前線
生物学
せいぶつがく [4] 【生物学】
〔biology〕
生物または生命現象を対象に研究する自然科学の一分科。研究対象となる生物の種類により動物学・植物学・微生物学などに,また扱う現象から形態学・生態学・生理学・分類学・遺伝学・発生学・生化学などにも分ける。
生物学主義
せいぶつがくしゅぎ [7] 【生物学主義】
〔biologism〕
(1)社会を一種の生物有機体としてとらえ,社会的な事象を生物学的に把握しようとする社会学の立場。社会ダーウィニズムなど。
(2)生物学的生命を実在や価値の主原理とする哲学説。ニーチェ・スペンサー・ベルクソン・ドリーシュなどがその例。
生物学的応答調節物質
せいぶつがくてきおうとうちょうせつぶっしつ [0][9] 【生物学的応答調節物質】
腫瘍(シユヨウ)細胞に対する生体の抵抗を,免疫系やホルモンの分泌などを介して調節する物質。インターフェロンやインターロイキンなど。BRM 。
生物学的製剤
せいぶつがくてきせいざい [9] 【生物学的製剤】
ワクチン・抗血清類の総称。インフルエンザ HA ワクチン・ BCG ワクチン・ジフテリア抗毒素など。
生物岩
せいぶつがん [4] 【生物岩】
生物の遺骸または分泌物などからなる堆積岩。珊瑚(サンゴ)石灰岩や石炭・ケイ藻土・グアノなど。有機岩。
生物工学
せいぶつこうがく [5] 【生物工学】
バイオニクスあるいはバイオテクノロジーの訳語。多くの場合,これら両者をさす。
生物指標
せいぶつしひょう [5] 【生物指標】
生物種は,その特性によって一定の環境条件下で生育し,また特定の反応を示すことから,一つの地域に生育する生物種またはその状態を,その場所の様々な環境条件を知る手がかりとするもの。物理化学的指標に対していう。
→指標生物
生物時計
せいぶつどけい [5] 【生物時計】
⇒体内時計(タイナイドケイ)
生物検定
せいぶつけんてい [5] 【生物検定】
生物体に与える影響の度合によって,生理活性物質の有無や量,その活性を検定すること。ビタミンの定量やホルモン・抗生物質の効果測定によって定量する方法。生物学的定量法。バイオアッセイ。
生物毒素兵器禁止条約
せいぶつどくそへいききんしじょうやく 【生物毒素兵器禁止条約】
生物兵器および毒素を用いた兵器の開発・生産・貯蔵を禁止し,保有している国は廃棄することを規定した条約。1972年署名,75年発効。
生物濃縮
せいぶつのうしゅく [5] 【生物濃縮】
環境中の特定の物質が生物の体内に蓄積されて,濃度を増す現象。その濃縮率は食物連鎖を経て,より上位の種や個体ほど高くなり,数千〜数十万倍に達することもある。
生物物理学
せいぶつぶつりがく [7] 【生物物理学】
〔biophysics〕
物理学的方法によって生命現象を研究する学問分野。生物体の分子,特に高分子の物理的な構造や性質の究明,生命現象の分子レベルでの解明など。
生物界
せいぶつかい [4] 【生物界】
生命現象の展開される世界。
生物発光
せいぶつはっこう [5] 【生物発光】
生物体における発光現象。化学エネルギーが光に変わることによって生ずる。発光細菌・発光菌類や夜光虫・ホタルなどに見られる。
生物発生原則
せいぶつはっせいげんそく [9] 【生物発生原則】
⇒反復説(ハンプクセツ)
生物的防除
せいぶつてきぼうじょ [7] 【生物的防除】
天敵による捕食・寄生や昆虫病原菌の感染など,生物のはたらきを利用して農作物の害虫などの有害な生物を防除すること。
生物相
せいぶつそう [4] 【生物相】
一定の地域内に生育する生物の全種類。動物相・植物相をあわせていう。
生物統計学
せいぶつとうけいがく [7] 【生物統計学】
生物現象の処理に数理統計学を応用し,その機構の解明に役立てるための学問。
生物識り
なまものしり [3] 【生物識り】
〔「なまものじり」とも〕
たいしてものを知らないくせに,知ったふうをすること。また,その人。「足下(キサマ)は又例の―で/西洋道中膝栗毛(魯文)」
生物農薬
せいぶつのうやく [5] 【生物農薬】
農薬の代わりに,防除したい害虫の天敵を利用すること。細菌を製剤にしたものなどが商品化されている。さらに性フェロモンで雄をおびきよせる罠(ワナ)や不妊防除も含まれる。
→性フェロモン
生物電気
せいぶつでんき [5] 【生物電気】
生命活動に伴って生体内に生ずる電気。活動電位と静止電位があり,神経興奮の伝導や筋収縮などのもととなる。多くは微量であるが,デンキナマズなどの電気魚では高電圧を生ずる。生体電気。
生玉
いくたま 【生玉】
持つ人を長生きさせるという玉。
〔「玉」は「魂」に通じるところから,魂を祝っていう語とも〕
生玉心中
いくたましんじゅう 【生玉心中】
人形浄瑠璃,世話物の一。近松門左衛門作。1715年初演。実説不明。茶碗屋嘉平次と遊女おさがの生玉神社境内での心中を脚色。
生玉神社
いくたまじんじゃ 【生玉神社】
⇒生国魂神社(イククニタマジンジヤ)
生理
せいり【生理(学)】
physiology.→英和
〜的 physical;→英和
physiological.⇒月経.‖生理休暇 a menstrual leave.生理現象 a physiological phenomenon.
生理
せいり [1] 【生理】
(1)生命を営むことに伴って生物体に生じる諸現象。また,その原理。
(2)月経。つきのもの。メンス。
(3)生物が生活していくすじみち。なりわい。
生理休暇
せいりきゅうか [4] 【生理休暇】
労働基準法によって,一定の条件のもとに,月経時の女性労働者に与えられる休暇。1988年(昭和63)の改正によってその取得条件がせばめられた。生休。
生理学
せいりがく [3] 【生理学】
〔physiology〕
主として機能的な面から,生命現象の営みを自然科学的に究明する学問。形態学と対置される。フィジオロジー。
生理心理学
せいりしんりがく [6] 【生理心理学】
心理学の一分野。身体を対象とする生理学の手法と知識に基づき,人間の行動や認知を研究する。
生理機能検査
せいりきのうけんさ [7] 【生理機能検査】
肺の換気能力,心電図,眼底検査による血管の観察など,身体の機能を直接的に調べる検査。
生理的
せいりてき [0] 【生理的】 (形動)
(1)体の働きや機能にかかわるさま。「男と女の―な違い」「―な現象」
(2)理屈からではなく,感覚的・本能的にそうなるさま。「―な嫌悪感」
生理食塩水
せいりしょくえんすい [6] 【生理食塩水】
血液・組織液と浸透圧の等しい約0.9パーセントの食塩水。水分欠乏時の点滴,静脈内注射,注射薬の基剤や外用の洗浄剤とする。生理的食塩水。生理食塩液。
生生
なまなま [3] 【生生】
■一■ (副)スル
いかにもなまなましいさま。新鮮なさま。「未だ血の気の―した頃は/火の柱(尚江)」
■二■ (形動ナリ)
通りいっぺんなさま。中途半端なさま。「才の際,―の博士はづかしく/源氏(帚木)」
生生
しょうじょう シヤウジヤウ [3] 【生生】
(1)生まれては死に,死んでまた生まれることを,永遠に繰り返すこと。
(2)(副詞的に用いて)いつまでも。長い間。「御恩の程は―忘れ不申候/黒潮(蘆花)」
生生
せいせい [0] 【生生】
■一■ (名)スル
生まれ出ること。生まれ育つこと。「文明世界に―する人民は/福翁百話(諭吉)」
■二■ (副)
物事が絶えず勢いよく活動を続けるさま。「人の以て―繁植する所以男女相愛の情に原く/明六雑誌 22」
■三■ (ト|タル)[文]形動タリ
いきいきとしているさま。「―たる色と形とを具へた草木/善の研究(幾多郎)」
生生しい
なまなまし・い [5] 【生生しい】 (形)[文]シク なまなま・し
(1)その場の情景を目の前で見ているような,いかにも現実的な感じだ。「洪水の―・い爪あと」「記憶にまだ―・い」
(2)まだ,新しい。「―・い血糊(チノリ)」
(3)なま身である。生きている。「君を思ひ―・し身を焼く時は煙(ケブリ)多かる物にぞありける/大和 60」
[派生] ――さ(名)
生生世世
しょうじょうせぜ シヤウジヤウ― [5] 【生生世世】
〔仏〕
〔「しょうじょうせせ」とも〕
生きかわり死にかわりして生を得た世。永遠。副詞的にも用いる。「此の御経をこよひ承りぬる事の―忘れがたく候/宇治拾遺 1」
生生化育
せいせいかいく [5] 【生生化育】
自然が万物を生み育てること。
生生流転
せいせいるてん [0] 【生生流転】 (名)スル
いっさいのものは生まれてたえず変化していくこと。しょうじょうるてん。
生生流転
しょうじょうるてん シヤウジヤウ― [0] 【生生流転】
⇒せいせいるてん(生生流転)
生生発展
せいせいはってん [0] 【生生発展】 (名)スル
勢いよく活動しながら,絶えず向上すること。
生産
せいさん【生産】
production;→英和
manufacture.→英和
〜を削る(高める) curtail (increase) production.‖生産過剰 overproduction.生産管理 production control.生産者 a producer.生産者価格 the producer('s) price.生産性 productivity.生産制限 restriction of output.生産高 an output.生産地 a producing district.生産費 production cost.生産物 a product;produce (農産物).生産方式 a production method.生産目標 <attain> a goal of production.
生産
しょうさん シヤウ― 【生産】 (名)スル
(1)子供を産むこと。また,生まれること。出産。「―より成人に至るまで終に物云ふ事なし/盛衰記 24」
(2)生活のために働くこと。
生産
せいさん [0] 【生産】 (名)スル
(1)生活に必要な品物を作り出すこと。「電気部品を―する」「大量―」
(2)農業・工業・水産業をはじめ,財貨を生み出す各種経済活動の総称。
→国民総生産
(3)生活。家業。なりわい。「其―の難きは農民に異ならず/文明論之概略(諭吉)」
(4)生まれること。生まれ。「此国に―せし民人は/日本風景論(重昂)」
生産カルテル
せいさんカルテル [5] 【生産―】
⇒数量カルテル
生産コスト
せいさんコスト [5] 【生産―】
財貨の生産のために要した費用。生産費。
生産価格
せいさんかかく [5] 【生産価格】
生産コストに平均利潤を加えたもの。
生産制限
せいさんせいげん [5] 【生産制限】 (名)スル
商品過剰と値下がりを防ぐため,生産者が生産活動を縮小して商品の生産高を抑えること。生産調整。
生産力
せいさんりょく [3] 【生産力】
社会が物質的財貨を生み出し得る力。労働力と生産手段が一定の生産関係のもとで結合して成立する。
生産国民所得
せいさんこくみんしょとく [9] 【生産国民所得】
生産の面からとらえた国民所得で,一定期間に生産された国民総産出額から,その生産に要した費用を差し引いたもの。一定期間の付加価値の総計。
生産年齢
せいさんねんれい [5] 【生産年齢】
生産活動に従事しうる年齢。通常満一五歳以上六五歳未満をいう。
生産年齢人口
せいさんねんれいじんこう [9] 【生産年齢人口】
生産年齢の人口。労働市場にあらわれる可能性をもつ。
生産性
せいさんせい [0] 【生産性】
生産のために投入される労働・資本などの生産要素が生産に貢献する程度。生産量を生産要素の投入量で割った値で表す。
生産性向上運動
せいさんせいこうじょううんどう [11] 【生産性向上運動】
生産性を高めることで経済発展を図ろうとする運動。運動の中核機関として1955年(昭和30)に日本生産性本部が設けられたが,労組の参加をめぐって賛否の対立を生んだ。マル生運動。
生産性基準原理
せいさんせいきじゅんげんり [10] 【生産性基準原理】
1969年(昭和44)の春闘から日経連が打ち出している賃上げ基準。名目賃金の平均上昇率を生産性上昇率の範囲内に抑えるべきだというもの。
生産手段
せいさんしゅだん [5] 【生産手段】
労働と結びついて,生産物形成のために消費される物的要素。労働対象(原料・補助材料など)と労働手段(道具・機械・建物など)からなる。
生産様式
せいさんようしき [5] 【生産様式】
社会が物質的な財貨を生産するための様式。マルクス主義経済学では,歴史上,原始共同体・奴隷制・封建制・資本主義・社会主義の五つの基本的な型に分類される。この様式は生産力と生産関係が統一されて成立する。
→生産関係
生産法人
せいさんほうじん [5] 【生産法人】
⇒農業生産法人
生産的
せいさんてき [0] 【生産的】 (形動)
(1)生産に関係のあるさま。
(2)新しい物事を生み出したり,発展をもたらしたりするさま。建設的。「―な意見」
生産的思考
せいさんてきしこう [0] 【生産的思考】
単なる経験の再生ではなく,新しい解決法や認識を生み出すような思考。
生産管理
せいさんかんり [5] 【生産管理】
(1)企業において,生産活動の合理化・能率化をはかるためになされる生産に関する予測・計画・統制などの管理活動。
(2)労働者の争議行為の一形態。労働者が使用者の指揮・命令を排除し,自主的に生産・業務を管理すること。業務管理。
生産組合
せいさんくみあい [5] 【生産組合】
協同組合を機能的に分類した場合の一。小規模生産者が経済的弱点を補うために共同して,生産手段の購入,生産物の加工・販売を行う組合。農業協同組合・漁業協同組合・工業協同組合など。
生産緑地
せいさんりょくち [5] 【生産緑地】
市街化区域内の土地または森林で,生産緑地法(1974年制定)に基づいて指定されたもの。良好な都市環境を守るために設けられ,税制上の優遇措置がある。
生産者
せいさんしゃ [3] 【生産者】
(1)生産に従事する人。
⇔消費者
(2)〔生〕 ある空間の食物連鎖において,無機物から有機物を合成することのできる独立栄養生物の総称。普通は緑色植物がこれにあたる。
生産者余剰
せいさんしゃよじょう [6] 【生産者余剰】
生産者の総収入から,固定費と変動費を合わせた総費用を差し引いた残り。
→消費者余剰
生産者価格
せいさんしゃかかく [6] 【生産者価格】
生産者が生産物を流通業者に販売する時の価格で,生産費に生産者の利潤を加えたもの。生産者米価のように,政府が農家から買い入れる際の価格をさすこともある。
→消費者価格
生産者米価
せいさんしゃべいか [6] 【生産者米価】
政府が生産調整を実施した生産者から買い入れる米の価格。需給事情により変動する自主流通米の価格が反映される。
生産要素
せいさんようそ [5] 【生産要素】
生産を行うのに必要な要素。労働・土地・資本をさす。
生産財
せいさんざい [3] 【生産財】
商品の生産のために使用される財。
⇔消費財
生産資本
せいさんしほん [5] 【生産資本】
生産過程で機能する資本。労働力および生産手段の形態をとる。
⇔流通資本
生産過剰
せいさんかじょう [0] 【生産過剰】
社会の購買力以上に商品が生産されること。
生産都市
せいさんとし [5] 【生産都市】
水産都市・工業都市などのように,都市の中心的機能が生産を中心にして形成された都市。
生産関係
せいさんかんけい [5] 【生産関係】
生産過程において生産手段と労働力の結合される仕組み,すなわち生産手段の所有の形式によって規定される人間関係。この関係は社会的生産諸力との関係において,一定の生産様式を構成する。
生産関数
せいさんかんすう [5] 【生産関数】
労働・資本などの生産要素の投入量とそれから得られる産出量との技術的関係を示す関数。
生産飼料
せいさんしりょう [5] 【生産飼料】
家畜の生命を維持するだけでなく,労役や肉・卵・乳・毛・皮などを生産するのに必要な飼料。
→維持飼料
生産高
せいさんだか [3] 【生産高】
生産した物の量。また,その金額。産出量。生産額。
生田
いくた 【生田】
姓氏の一。
生田
いくた 【生田】
神戸市の地名。「生田の池」「生田の浦」「生田の野」「生田の森」「生田川」などの形で,多くの場合「幾度」を導く序や「行く」の意をかけて古歌に詠まれた。((歌枕))「幾度(イクタビ)か―の浦に立帰る浪にわが身を打ち濡らすらむ/後撰(恋一)」
生田の森
いくたのもり 【生田の森】
生田神社境内の森。源平および新田・足利両氏の合戦があった所。今は,数本の巨木を残すのみ。((歌枕))「君住まばとはまし物を津の国の―の秋のはつ風/詞花(秋)」
生田万
いくたよろず 【生田万】
(1801-1837) 江戸後期の国学者。上野(コウズケ)の人。平田篤胤(アツタネ)に学ぶ。藩政を批判して館林藩を追放され,越後柏崎に国学の塾を開く。翌年,天保の飢饉(キキン)(1836年)に際し,救民のために起ち柏崎の陣屋を襲ったが敗死した(生田万の乱)。
生田川
いくたがわ 【生田川】
神戸市中を流れる川。摩耶(マヤ)山を水源として,布引(ヌノビキ)の滝をなし,神戸港に入る。葦屋(アシヤ)の菟原処女(ウナイオトメ)が二人の男(菟原(ウナイ)・血沼(チヌ))に求婚されて入水した妻争い伝説で有名(「万葉集 1809」「大和物語 147」)。謡曲「求塚」や森鴎外の戯曲「生田川」の素材となる。((歌枕))
生田春月
いくたしゅんげつ 【生田春月】
(1892-1930) 詩人。鳥取県生まれ。本名,清平。生田長江宅に寄寓しながらドイツ語を修得。のち,ハイネの翻訳・研究に努めた。純情な魂の苦悶(クモン)をうたった感傷的・虚無的な詩風。詩集「象徴の烏賊」など。
生田検校
いくたけんぎょう 【生田検校】
(1656-1715) 生田流箏曲の創始者。京都の人。元来は八橋流。本来は別種目だった地歌と箏曲を結合させて,箏爪を角爪に改め,箏の調弦法に新工夫を加えたといわれる。
生田流
いくたりゅう 【生田流】
箏曲の流派。山田流とともに二大流派をなす。一七世紀末に生田検校が創始。箏と地歌三弦との合奏を重視し,地歌とは不可分な関係にある。主として関西で行われ,大正期以降には全国に広まった。
→山田流
生田神社
いくたじんじゃ 【生田神社】
神戸市中央区にある神社。祭神は稚日女神(ワカヒルメノカミ)。
生田長江
いくたちょうこう 【生田長江】
(1882-1936) 評論家・翻訳家。鳥取県生まれ。本名,弘治。東大卒。明治末から大正期にかけての戦闘的な自由思想家として文芸・社会評論,ニーチェなどの翻訳で活躍。評論集「最近の小説家」など。
生疎
せいそ [1] 【生疎】 (名・形動)[文]ナリ
物事によく通じていないこと。未熟であるさま。「―なるを以て,選に預かることを得ず/西国立志編(正直)」
生疵
なまきず [2] 【生傷・生疵】
新しい傷。生々しい傷。治り切っていない傷。「―が絶えない」
生痕
せいこん [0] 【生痕】
過去の生物の生活のあとをとどめる化石。足痕・穿孔(センコウ)・潜穴・巣・糞石など。
生白い
なまじろ・い [4] 【生白い】 (形)[文]ク なまじろ・し
少し白い。なんとなく白い。また,変に白い。いやに白い。なまっちろい。「―・い肌」「―・い顔の学生」
生白い
なまじろい【生白い】
pale.→英和
生皮
なまかわ [0] 【生皮】
(1)乾かしていない生のままの皮。
(2)雁(ガン)・鴨(カモ)などの皮を酢に浸しておき,だしと醤油を煮立てた汁につけて食べる料理。
(3)なまけること。「世には―の蔵人ともよぶ事になん/鶉衣」
生皮
なまかわ【生皮】
a rawhide.→英和
生皮者
なまかわもの 【生皮者】
なまけもの。「此の男―なりければ/仮名草子・仁勢物語」
生皮苧
きびそ [0] 【生皮苧】
繭から糸を取る際,はがした外側のくずや,繰り糸の際指先につく糸くずなどを集めて乾燥させたもの。紡績の原料とする。
生益
しょうえき シヤウ― 【生益】
人が生まれて人口が増加すること。「都に―なし/三代格 17」
生直
きすぐ 【生直】 (形動ナリ)
〔「きすく」とも〕
素朴で飾りけのないさま。きまじめなさま。「いとまめに―の人にておはす/源氏(初音)」
生真面目
きまじめ [2] 【生真面目】 (名・形動)[文]ナリ
非常にまじめなこと。まじめすぎて融通のきかない・こと(さま)。「―な顔」
[派生] ――さ(名)
生真面目な
きまじめ【生真面目な】
earnest;→英和
sober.→英和
生着率
せいちゃくりつ [4] 【生着率】
移植した臓器や組織が施術後に機能している割合。生存率とともに,移植術が成功したか否かの判定の基準となる。
生知
せいち [1] 【生知】
〔論語(季氏)〕
生まれながらにして知ること。学ばないでよく物事の道理に通じていること。
生知り
なましり 【生知り】 (名・形動)
十分には知っていないこと。また,その人。
生知安行
せいちあんこう [1][0] 【生知安行】
〔中庸〕
生まれながらにして聡明で人生の道義に通じ,安んじて実行すること。
生石灰
せいせっかい【生石灰】
quicklime.→英和
生石灰
きせっかい [2] 【生石灰】
⇒せいせっかい(生石灰)
生石灰
せいせっかい [3] 【生石灰】
酸化カルシウムの通称。
生砂
きずな [1][0] 【生砂】
川砂や海岸砂のうち,ほとんど石英粒からなる砂。鋳型に用いる。
生硬
せいこう [0] 【生硬】 (名・形動)[文]ナリ
(文章などが)未熟で硬い・こと(さま)。「―な文章」
[派生] ――さ(名)
生硬な
せいこう【生硬な】
crude;→英和
stiff;→英和
raw;→英和
unrefined.
生祠
せいし [1] 【生祠】
その人の徳を慕い,存命中から生き神としてまつったやしろ。
生禅
なまぜん [2] 【生禅】
自分だけが悟った気でいる中途半端な禅。野狐(ヤコ)禅。
生禽
せいきん [0] 【生禽・生擒】 (名)スル
生きたまま捕らえること。いけどり。「乗馬を―した/肉弾(忠温)」
生空
しょうくう シヤウ― [0] 【生空】
〔仏〕 二空の一。衆生(シユジヨウ)は色・受・想・行・識の五蘊(ゴウン)が仮に和合したものであって,実体がないとする考え方。衆生空。人空。我空。
生立ち
おいたち オヒ― [0] 【生(い)立ち】
(1)生まれ育って成長するまでの経歴・過程。「自分の―を語る」
(2)育つこと。成長すること。「子の―を見守る」
生立つ
おいた・つ オヒ― [3] 【生(い)立つ】
■一■ (動タ五[四])
(1)草木が生えて大きくなる。「若草の―・つ頃」
(2)(子供が)成長する。育つ。「親に知られ奉りて―・ち給はましかば/源氏(東屋)」
■二■ (動タ下二)
育てる。育て上げる。「一人養ひて―・て給ひたる/成尋母集」
生竹
なまだけ [2] 【生竹】
〔「なまたけ」とも〕
切って間のない,青々とした竹。青竹。
生節
なまぶし [0] 【生節】
(1)半乾燥の鰹節(カツオブシ)。
(2)「生(ナマ)り節」に同じ。[季]夏。
生簀
いけす【生簀】
a fish preserve;a crawl.→英和
生米
きごめ [1] 【生米】
まだ精白してない米。玄米。黒米。
生米
なまごめ [0][2] 【生米】
調理していない,なまの米。
生粋の
きっすい【生粋の】
pure;→英和
genuine.→英和
生糸
きいと【生糸】
raw silk.
生糸
きいと [1] 【生糸】
蚕(カイコ)の繭から繰りとったままの,精練していない糸。
⇔練糸(ネリイト)
生紙
せいし [1] 【生紙】
⇒きがみ(生紙)
生紙
きがみ [1][0] 【生紙】
(1)「生漉(キズ)き紙」に同じ。
(2)漉いたままで手を加えてない紙。素紙(ソシ)。せいし。
生絹
せいけん [0] 【生絹】
⇒きぎぬ(生絹)
生絹
すずし 【生絹】
「きぎぬ(生絹)」に同じ。「白き―に紅のとほすにこそはあらめ/枕草子 36」
生絹
きぎぬ [1] 【生絹】
生糸で織った絹織物。精練していないので張りがありごわごわしている。せいけん。すずし。
⇔練絹(ネリギヌ)
生絽
きろ [1] 【生絽】
生糸で織って,まだ精練していない絽。
生締め
なまじめ [0] 【生締め】
歌舞伎の鬘(カツラ)の一。髷(マゲ)を油で棒状に固めたもので,「石切梶原」の梶原,「対面」の工藤,「盛綱陣屋」の盛綱など時代物の分別ある武士の役に用いるほか,助六など荒事系の役にも用いられる。
生織物
きおりもの [2][3] 【生織物】
生糸で織りあげたのちに精練する絹織物の総称。独特の柔らかさがある。羽二重・縮緬(チリメン)など。きおり。
⇔練り織物
生繭
せいけん [0] 【生繭】
まだ中のさなぎが生きている繭。きまゆ。なままゆ。
⇔乾繭(カンケン)
生繭
なままゆ [0] 【生繭】
「せいけん(生繭)」に同じ。
生繻子
きじゅす [2] 【生繻子】
生糸で織ったしゅす。
生老病死
しょうろうびょうし シヤウラウビヤウ― [5] 【生老病死】
〔仏〕 人としてまぬがれられない四つの苦しみ。すなわち生まれること,年をとること,病気をすること,死ぬこと。四苦。
生者
なまもの 【生者】
身分のいやしい者。また,未熟な者。「京に極めて身貧しき―有りけり/今昔 30」
生者
しょうじゃ シヤウ― [1] 【生者】
生きているもの。生あるもの。せいじゃ。
生者
せいしゃ [1] 【生者】
〔「せいじゃ」とも〕
生きている者。命ある者。しょうじゃ。
生者必滅
しょうじゃひつめつ シヤウ― [1] 【生者必滅】
〔仏〕 生あるものは必ず死ぬということ。世の中がはかないことにいう。
生者必滅
しょうじゃひつめつ【生者必滅】
All that live must die.
生聞き
なまぎき [0] 【生聞き】 (名・形動)[文]ナリ
(1)いいかげんに聞く・こと(さま)。
(2)よく知らないのに知ったふうをすること。また,その人。半可通。「―なる男子は,いみじう自ら思ひ上りたれば/浴泉記(喜美子)」
生肉
せいにく [0] 【生肉】
なまの肉。鮮度の高い肉。
生肉
なまにく [0][2] 【生肉】
火を通していない,なまの肉。
生育
せいいく [0] 【生育】 (名)スル
(1)生まれ育つこと。また,生み育てること。「―の恩」
(2)(植物が)伸長して大きくなること。「稲の―が悪い」「作物が―する」
生肴
なまざかな [3] 【生魚・生肴】
火を通したり干したりしていない,なまのさかな。なまうお。
生臙脂
しょうえんじ シヤウ― [3] 【生臙脂】
(1)鮮紅色の染料。エンジ虫の一種コックスラックの死骸を含む熱帯産の樹脂からとる。絵画・友禅染め・更紗(サラサ)染めなどに用いる。胡臙脂(コエンジ)。綿臙脂。
(2)植物アカビユの異名。
生臭
なまぐさ [0] 【生臭・腥】 (名・形動)[文]ナリ
〔形容詞「なまぐさい」の語幹から〕
(1)生臭いこと。また,そのさまや,そのもの。
(2)特に,魚や肉のこと。「―を食す」
(3)「生臭坊主(ボウズ)」の略。
生臭い
なまぐさ・い [4] 【生臭い・腥い】 (形)[文]ク なまぐさ・し
(1)生の獣肉や魚に特有のにおいがする。
(2)僧が戒律を守らず,堕落している。
(3)欲望などにとらわれて世俗的である。物事に利害や打算が絡んでいる。「―・い話」「この美談の裏には結構―・いうわさがある」
(4)血のにおいがする。不穏な気配がする。「―・い風が吹いてくる」
(5)あやしげである。うさんくさい。「や,―・い男呼ばり,おけ��おいてくれ/浄瑠璃・寿の門松」
[派生] ――さ(名)――み(名)
生臭い
なまぐさい【生臭い】
fishy;→英和
bloody (血生臭い).→英和
生臭坊主
なまぐさぼうず【生臭坊主】
a worldly priest.
生臭坊主
なまぐさぼうず [5] 【生臭坊主】
(1)肉食をするなど,戒律を守らず品行の悪い僧。破戒僧。
(2)俗気・俗才のある僧。
生臭寺
なまぐさでら [0] 【生臭寺】
生臭坊主(ボウズ)のいる寺。世俗に堕した寺。
生臭料理
なまぐさりょうり [5] 【生臭料理】
なまぐさ物を材料に使った料理。
⇔精進料理
生臭物
なまぐさもの [0] 【生臭物】
なまぐさい物。魚類や鳥獣類の肉など。
⇔精進物
生臭鍋
なまぐさなべ [5] 【生臭鍋】
生臭物を煮る鍋。
生色
せいしょく [0] 【生色】
生き生きとした元気な顔色や様子。「―を取り戻す」「―を失う」
生色がない
せいしょく【生色がない】
be more dead than alive.
生花
せいか [1] 【生花】
(1)いけばな。
(2)自然の生きた花。
生花
せいか【生花】
flower arrangement;a natural flower (造花の対).
生花
しょうか シヤウクワ [1] 【生花】
「生け花{(3)}」のこと。明治以降の用語。せいか。
生花
なまばな [2] 【生花】
生け花で,枯れていない,水があがる花材。せいか。
生花
いけばな【生花】
flower arrangement (芸);flowers arranged in a vase (花).→英和
生若い
なまわか・い [4] 【生若い】 (形)[文]ク なまわか・し
まだ若くて未熟である。「―・い青い頭をした坊さん/門(漱石)」
生苦
しょうく シヤウ― [1] 【生苦】
〔仏〕 四苦の一。生命ができて,生まれるまでの苦しみ。
生苦し
なまくる・し 【生苦し】 (形シク)
ちょっと迷惑である。なんとなく心苦しい。「宮も―・しと聞きたまふ/源氏(東屋)」
生茂る
おいしげ・る オヒ― [4] 【生(い)茂る】 (動ラ五[四])
草木が盛んに枝をのばし葉をつける。繁茂する。「夏草が―・る」
生茹で
なまゆで [0] 【生茹で】
十分にゆだってないこと。また,そのもの。「―のうどん」
生草
なまくさ [0][2] 【生草】
刈り取ったままで,水分の多い草。
⇔干し草
生菓子
なまがし【生菓子】
(a) cake;→英和
(a) pastry.→英和
生菓子
なまがし [3] 【生菓子】
(1)水分を多く含んだ,主に餡(アン)類を用いた菓子。餅菓子・蒸し菓子・饅頭(マンジユウ)・練り切りなど。
⇔干菓子(ヒガシ)
(2)生クリーム・果物などを用いた洋菓子。
生蕃
せいばん [0] 【生蕃】
(1)征服者などの教化に服さない蕃人。
(2)戦前の日本の統治時代,台湾の高山族のうち,山地に住み漢族に同化していなかったものに対して用いた呼称。
⇔熟蕃
生蕎麦
きそば [0][2] 【生蕎麦】
純粋なそば粉を用い,ほんの少量のつなぎを加えただけのそば。
生薑
しょうが シヤウ― [0] 【生姜・生薑】
(1)ショウガ科の多年草。南アジア原産。日本には天平以前に渡来。葉は披針形で,基部は長い鞘となって互いに巻き合い仮茎を作る。暖地でまれに橙黄色の花をつける。根茎は淡黄色で数個の塊をなし,独特の芳香と辛みがあり,食用・香辛料とする。健胃・鎮咳(チンガイ)などの薬用にもする。ハジカミ。クレノハジカミ。ジンジャー。[季]秋。
→生薑(シヨウキヨウ)
(2)けち。けちんぼう。「お前のやうなあたじけねえ人を―と申します/滑稽本・浮世風呂 4」
生薑
しょうきょう シヤウキヤウ [0] 【生薑・生姜】
漢方でショウガの根茎。健胃剤・発汗剤・鎮咳剤などとする。
生薬
しょうやく シヤウ― [1] 【生薬】
植物・動物・鉱物などを,そのままで,あるいは性質を変えない程度に切断・破砕・乾燥するなどの簡単な加工・調製をして,薬用に供するもの。漢方薬・民間薬のほか,医薬品原料・香辛料・香粧料などに広く用いられる。草根木皮や犀角(サイカク)・熊胆(クマノイ)・麝香(ジヤコウ)などの類。きぐすり。
→生薬[表]
生薬
せいやく [1] 【生薬】
⇒しょうやく(生薬)
生薬
いくぐすり 【生薬】
不老不死の薬。いきぐすり。「かめ山に―のみ有りければとどむる方もなき別れ哉/拾遺(別)」
生薬
きぐすり [2] 【生薬】
⇒しょうやく(生薬)
生薬
きぐすり【生薬】
⇒漢方薬,生薬(しようやく).
生薬
しょうやく【生薬】
a crude drug.
生薬屋
きぐすりや [0][4] 【生薬屋】
生薬を売る店。転じて,薬屋。
生藺
なまい 【生藺】
植物オモダカの古名。
生蝋
きろう [1] 【生蝋】
ハゼなどの実からとった蝋。日本蝋燭(ロウソク)の原料とする。木蝋(モクロウ)。
生血
なまち [3][2] 【生血】
新鮮な血。生きている動物の血。いきち。
生血
のり 【血・生血】
まだ乾かず,ねばりけのある血。ちのり。「目のさやはづす刀の―/浄瑠璃・平家女護島」
生覚え
なまおぼえ [3] 【生覚え】
はっきりとは覚えていないこと。うろおぼえ。「よみたる歌などをだに―なるものを/枕草子 161」
生計
せいけい【生計(を立てる)】
(make a) living <by doing> .→英和
〜が豊かである(ない) be well(badly)off.‖生計費 the cost of living.⇒生活.
生計
せいけい [0] 【生計】
生活をしていくための方法・手段。くらし。生活。「文筆で―を立てる」
生計費
せいけいひ [3] 【生計費】
生活を維持するのに必要な費用。生活費。
生計費指数
せいけいひしすう [7][6] 【生計費指数】
物価指数の一種。一定の標準の生活を営むために必要な費用の変動を示す数字で,特に勤労者の生計費に基づいて算出される。
生誕
せいたん【生誕】
birth.→英和
⇒誕生.
生誕
せいたん [0] 【生誕】 (名)スル
うまれること。誕生。「孔子が―した地」
生貝
なまがい [2] 【生貝】
(1)なまの貝。貝の生肉。
(2)「水貝(ミズガイ)」に同じ。「―のふくら煎を/浮世草子・一代男 6」
生賢し
なまさか・し 【生賢し】 (形シク)
こざかしい。「御前に―・しき女房のさぶらひけるが/大鏡(師輔)」
生賢しら
なまさかしら 【生賢しら】
利口ぶること。こざかしいこと。「―などする人は/蜻蛉(上)」
生贄
いけにえ【生贄】
a sacrifice;→英和
a victim (犠牲).→英和
生起
せいき [1] 【生起】 (名)スル
物事が起こること。「不思議な現象が―する」
生路
せいろ [1] 【生路】
生存するための道。生活の方法。
生身
しょうじん シヤウ― [0][1] 【生身】
〔仏〕
(1)父母によって生まれた人間の姿。凡夫の肉体。
(2)仏・菩薩が人間の姿をとって現れたもの。
生身
なまみ [2][0] 【生身】
現に生きているからだ。神経も感情もはたらいている身。いき身。
生身の人間
なまみ【生身の人間】
a human being;a mortal.→英和
生辰
せいしん [0] 【生辰】
生まれた日。誕生日。生日。
生返事
なまへんじ【生返事】
a vague answer.〜をする give a vague answer;do not answer definitely.
生返事
なまへんじ [3] 【生返事】 (名)スル
いいかげんな返事。あいまいな返事。気のない返事。「うわのそらで―する」
生還
せいかん [0] 【生還】 (名)スル
(1)生きて帰って来ること。「奇跡的に―する」
(2)野球で,走者が本塁にかえって得点すること。ホーム-イン。「二者―」
生還する
せいかん【生還する】
return alive;《野》reach the home plate.〜させる《野》bring home <the runner> .‖生還者 a survivor.
生酒
きざけ [0] 【生酒】
混ぜ物のない純粋の酒。生一本の酒。
生酒
なまざけ [2] 【生酒】
醪(モロミ)からしぼったあと,一切加熱処理をしていない清酒。
生酔い
なまよい [0] 【生酔い】
(1)少し酒に酔うこと。また,その人。なまえい。
(2)ひどく酔っていること。また,その人。「芸者の房八を合手に大―で/安愚楽鍋(魯文)」
生酔ひ
なまえい 【生酔ひ】
「なまよい(生酔)」に同じ。「暮(ユウベ)に紅顔の―も朝湯にしらふとなるが如く/滑稽本・浮世風呂(前)」
生酛
きもと [0] 【生酛】
清酒の醸造に用いる酒母(シユボ)。
生酢
きず [1] 【生酢】
混ぜ物を加えていない酢。
生醤油
きじょうゆ [2] 【生醤油】
(1)水で割ったり煮たてたりせず,また他の調味料を加えたりしていない醤油。
(2)もろみから絞り出したままで熱処理などをしてない醤油。
生野
いくの 【生野】
(1)京都府福知山市にある地名。((歌枕))「大江山こえて―の末遠み道あるよにもあひにける哉/新古今(賀)」
(2)兵庫県中部,朝来(アサゴ)郡にある町。生野銀山とともに発展した。
生野の変
いくののへん 【生野の変】
1863年福岡藩士平野国臣ら尊攘派が,天誅組の乱に呼応して討幕のため但馬(タジマ)生野に兵を挙げた事件。公卿沢宣嘉(ノブヨシ)を擁し,長州の下級武士や,地元農民を動員し代官所を占拠したが,三日で鎮圧された。
生野銀山
いくのぎんざん 【生野銀山】
生野{(2)}にあった銀・銅・鉛の諸鉱山の総称。807年発見と伝えられ,戦国時代に山名氏が開発。のち信長・秀吉・家康とも直轄支配・経営にあたる。江戸時代,産銀額は全国一。1973年(昭和48)閉山。
生録
なまろく [0] 【生録】
〔「生録音」の略〕
実際の音を録音すること。また,録音したもの。「波音の―」
生長
せいちょう [0] 【生長】 (名)スル
〔古くは「せいぢょう」とも〕
(1)(植物が)伸び育つこと。「稲が―する」
(2)(人・動物が)生まれ育つこと。「お芳はいつしか―して,はや十歳となりにけり/当世書生気質(逍遥)」
(3)物事が大きくなること。「生を保つの天性次第に―し/日本開化小史(卯吉)」
(4)「成長{(3)}」に同じ。
生長い
なまなが・い 【生長い】 (形)[文]ク なまなが・し
いやに長い。妙に長い。「わごりよは立派な人ぢや,―・い事をよう覚えてゐやる/狂言記・岡太夫」
生長の家
せいちょうのいえ セイチヤウノイヘ 【生長の家】
大本教系の新宗教。1929年(昭和4)谷口雅春が神示を受けて開いた。万教の一致を説き,宇宙を久遠の生命のあり方とみ,それへの礼拝により人生苦の克服をはかる。
生長点
せいちょうてん [3] 【生長点】
⇒成長(セイチヨウ)点
生間流
いかまりゅう 【生間流】
日本料理の一流派。室町時代以来,武家料理を扱う。
生防がし気
なまふせがしげ 【生防がし気】 (形動ナリ)
なんとなく邪魔にするようす。なんとなく迷惑そうなさま。「―に思ひていらふるにも/枕草子 179」
生霊
しょうりょう シヤウリヤウ [0] 【生霊】
「いきりょう(生霊)」に同じ。
生霊
せいれい [0] 【生霊】
(1)〔生物の霊長の意〕
人類。人民。
(2)生きている人のたましい。いきりょう。
生霊
いきすだま 【生霊・生魑魅】
〔古くは「いきずたま」か〕
生きている人の怨霊(オンリヨウ)。いきりょう。「いかでか―にも入りにしかな/落窪 2」
生霊
いきりょう【生霊】
a wraith.→英和
生霊
いきりょう [0] 【生(き)霊】
生きている人の恨みや執念が怨霊となって人にたたるもの。いきすだま。
⇔死霊
生面
なまづら 【生面】
(多く「なまづら下げて」の形で)顔をののしっていう語。いきづら。「御出馬のお供も叶(カナ)はず,―さげて帰つたはやい/浄瑠璃・神霊矢口渡」
生面
せいめん [0] 【生面】
(1)あたらしい方面。新生面。「一―を開く」
(2)初めての面会。初対面。「小池が今此―の人に紹介して呉れる時/うづまき(敏)」
生類
せいるい [1] 【生類】
⇒しょうるい(生類)
生類
しょうるい シヤウ― [1] 【生類】
生き物。動物。せいるい。
生類憐みの令
しょうるいあわれみのれい シヤウ―アハレミ― 【生類憐みの令】
1685年,五代将軍徳川綱吉の時代に発せられた,動物愛護の法令の総称。違反者には死罪・遠島などの極刑が科された。1709年六代将軍家宣により廃止。
→犬公方(イヌクボウ)
生食
せいしょく [0] 【生食】 (名)スル
なまのまま食べること。「オレンジを―する」
生食
いけずき 【生唼・生食】
〔「池月」とも書く〕
宇治川の先陣争いの際,佐々木高綱の乗った馬。もと源頼朝の愛馬。
→摺墨(スルスミ)
生飯
さんぱん 【散飯・生飯】
⇒さば(生飯)
生飯
さんば 【散飯・生飯】
「さば(生飯)」に同じ。
生飯
さば 【生飯】
〔唐音「さんはん」の転か。「散飯」「三飯」「三把」とも書く〕
〔仏〕 鬼神・餓鬼・衆生のために,食前に少量の飯を取り分けて,野外や屋根の上などに置くこと。また,その飯。出生(スイサン)。さんば。さんぱん。
生養
せいよう [0] 【生養】 (名)スル
養い育てること。「居民は其土地に―せらるる/民約論(徳)」
生餌
なまえ [2] 【生餌】
生きている餌。いきえ。
生餡
なまあん [0] 【生餡】
小豆(アズキ)を煮てこし,皮などを除いたもの。砂糖を加え,練って用いる。
生首
なまくび [2][0] 【生首】
斬ったばかりの首。斬り落としたばかりの生々しい首。「―を晒(サラ)す」
生首
なまくび【生首】
a severed head.
生馬
いけま [0] 【生馬】
〔アイヌ語のイケマ(神の足の意)から〕
ガガイモ科のつる性多年草。山地に自生。葉は心臓形で,対生する。夏,白色の小花を散形花序に開く。果実は紡錘形で,種子に長い絹状の毛がある。根は有毒,干して「牛皮消根」と称する利尿剤とする。馬の病に効くとするのは,イケマを「生馬」の意にとるところから来た迷信。ヤマコガメ。コサ。
生駒
いこま 【生駒】
奈良県北西端にある市。生駒山地の東側斜面を占める。大阪市に近く住宅地として発展。宝山寺の門前町。
生駒山
いこまやま 【生駒山】
大阪府と奈良県の境にある山。生駒山地の主峰。海抜642メートル。東側中腹に宝山寺,山頂には遊園地や天文台などがある。生駒の嶽。((歌枕))「君があたり見つつも居らむ―雲なたなびき雨は降るとも/万葉 3032」
生駒聖天
いこましょうてん 【生駒聖天】
⇒宝山寺(ホウザンジ)
生魄
せいはく [0] 【生魄】
〔「魄」は月の暗い部分〕
(1)陰暦一六日の月。既望(キボウ)。
(2)たましい。生霊。
生魑魅
いきすだま 【生霊・生魑魅】
〔古くは「いきずたま」か〕
生きている人の怨霊(オンリヨウ)。いきりょう。「いかでか―にも入りにしかな/落窪 2」
生魚
なまうお [2] 【生魚】
生の魚。なまざかな。なまいお。
生魚
なまざかな [3] 【生魚・生肴】
火を通したり干したりしていない,なまのさかな。なまうお。
生魚
なまざかな【生魚】
a raw fish;a fresh fish (鮮魚).
生魚
せいぎょ [1] 【生魚】
(1)生きている魚。
(2)新鮮な魚。
生魚
せいぎょ【生魚】
a live fish;fresh fish (鮮魚).
生鮭
なまざけ [3] 【生鮭】
塩引きなどにしていない,なまの鮭。なまじゃけ。
生鮮
せいせん [0] 【生鮮】 (名・形動)[文]ナリ
肉・野菜などが新しくいきいきしている・こと(さま)。新鮮。
生鮮食料品
せいせんしょくりょう【生鮮食料品】
perishable foods;perishables.
生鮮食料品
せいせんしょくりょうひん [0] 【生鮮食料品】
肉・野菜など,特に新鮮であることを必要とする食品。
生麦
なまむぎ 【生麦】
横浜市鶴見区南西端の地名。江戸時代は東海道神奈川宿の漁村。
生麦
なまむぎ [3][2] 【生麦】
煮たり煎(イ)ったりしてない,なまのままの麦。
生麦事件
なまむぎじけん 【生麦事件】
1862年8月,生麦村で島津久光の行列を乱したイギリス人を薩摩藩士が殺傷した事件。イギリスは幕府・薩摩藩に犯人引き渡しと賠償金を要求し,幕府は償金を支払ったが薩摩藩は拒否し,薩英戦争の原因となった。
生麩
きぶ [1] 【生麩】
⇒なまふ(生麩)
生麩
しょうふ【生麩】
wheat starch.
生麩
しょうふ シヤウ― [0] 【生麩】
⇒なまふ(生麩)
生麩
なまふ [0] 【生麩】
焼いたり乾燥したりしていない麩。吸い物や煮物の具とする。きぶ。
生麺
せいめん [1] 【生麺】
干したり煮たりしてない,なまの麺。
生麺
なまめん [2] 【生麺】
麺生地を延ばし細く切ったまま,加熱や乾燥などの処理をしていない麺。
生麻
きあさ [1] 【生麻】
まださらしていない麻布。
生齧り
なまかじり [0] 【生齧り】 (名)スル
ちょっとばかり聞きかじっていること。知識がなまはんかで,本質を十分に理解していないこと。「―の知識をひけらかす」
生[木]地
きじ【生[木]地】
(1) cloth;→英和
(a) suit material (男物);(a) dress material (女物).
(2)[木目]the grain;→英和
plain wood (塗物の).
(3)[本質] <show> one's true colors[character].〜のままの plain;→英和
undisguised.→英和
‖生地見本 sample cloth.生地屋 a draper;a clothier.
生[活]かす
いかす【生[活]かす】
(1) bring[restore] <a person> to life (生き返らす).
(2) make good use of <one's money> (活用する).
生かしておく spare a person's life (助命);keep <an animal> alive.
産
うぶ [1] 【初・初心・産・生】 (名・形動)[文]ナリ
□一□
(1)年が若く世間ずれしていない・こと(さま)。純情なさま。《初・初心》「―な青年」「―で困るよ」
(2)男女の情に通じていないさま。《初・初心》「まだ―な娘」
□二□(「産」「生」と書く)
(1)生まれたときのままであること。「然らば汝(オノレ)―の匹夫下郎に違ひないな/浄瑠璃・奥州安達原」
(2)自然のままであること。また,できたときのままであること。「品が―で胡粉一つ剥げてないなんてものは/社会百面相(魯庵)」
(3)名詞の上に付いて複合語をつくり,生まれたときの,生まれたままの,などの意を表す。《産》「―着」「―毛」「―声」
産
さん【産】
(1)[出産]childbirth.→英和
(2)[産出]product.→英和
(3)[財産]a fortune.→英和
〜する grow;→英和
produce.→英和
お〜が軽(重)い have an easy (a difficult) delivery.お〜をする give birth <to> .
〜をなす make a fortune.
産
さん [1] 【産】
(1) [0]
(多く「お産」の形で)子供が生まれること。分娩(ブンベン)。出産。
(2)生まれ育った土地。出身地。「君は一体どこの―だ/坊っちゃん(漱石)」
(3)財産。資産。「―を成す」
(4)地名の下に付いて,その土地の生産であることを表す。「北海道―のジャガイモ」
産す
さん・す 【産す】 (動サ変)
⇒さんする(産)
産す
む・す 【生す・産す】 (動サ四)
草や苔(コケ)がはえる。「苔の―・すまで」「河上(カワノエ)のゆつ岩群(イワムラ)に草―・さず/万葉 22」
産する
さん・する [3] 【産する】 (動サ変)[文]サ変 さん・す
□一□(自動詞)
(1)うまれる。「鹿児島市に―・し,東京で育つ」
(2)物が作り出される。とれる。「東京湾で―・した浅草海苔」
□二□(他動詞)
(1)うむ。出産する。「男児を―・する」
(2)生み出す。また,物を作り出す。「政治家を多く―・した土地」「ミカンを―・する土地」
産する
さんする【産する】
⇒産(する).
産の飯
さんのめし [5] 【産の飯】
「産(ウブ)立て飯(メシ)」に同じ。
産まれる
うま・れる [0] 【生(ま)れる・産(ま)れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 うま・る
〔四段動詞「生む」に受け身の助動詞「れる」の付いたものから〕
(1)子が母体や卵から出る。出生する。誕生する。
⇔死ぬ
「女の子が―・れた」「ひよこが―・れる」
(2)それまでなかったものが作り出される。「新国家が―・れる」「歌が―・れる」「愛情が―・れる」
(3)(仏教思想で)死後,再びこの世に現れる。再生する。「或は聖徳太子の―・れ給へると申/大鏡(藤氏物語)」
〔中古以降「むまる」とも表記された〕
産み
うみ [0] 【生み・産み】
うむこと。
→うみの(連語)
産みの
うみの 【生みの・産みの】 (連語)
うむこと・うんだことの意。
産みの子
うみのこ [0] 【生みの子・産みの子】
(1)自分が生んだ子。実子。「―同然のかわいがりよう」
(2)子孫。「―のいやつぎつぎに/万葉 4465」
産みの恩
うみのおん [4] 【生みの恩・産みの恩】
生んでくれた親の恩。
産みの母
うみのはは [4] 【生みの母・産みの母】
自分を生んだ母。実母。
産みの苦しみ
うみのくるしみ [0][6] 【産みの苦しみ】
(1)出産のときの苦しみ。陣痛。
(2)物を作り出したり,はじめて物事を始めるときの苦しみ。「―を味わう」
産みの親
うみのおや [5] 【生みの親・産みの親】
(1)自分を生んだ親。実の親。
(2)はじめて作り出した人。最初に始めた人。「クーベルタンは近代オリンピックの―である」
産み付ける
うみつ・ける [4][0] 【生み付ける・産み付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 うみつ・く
(1)虫や魚などが卵を物に付着させて産む。また,物の中に産む。「蝶が葉の裏に卵を―・ける」「セミは卵を地中に―・ける」
(2)ある性質が備わるようにして子を産む。「土方の手伝ひして車の跡押しにと親は―・けても下さるまじ/にごりえ(一葉)」
産み出す
うみだ・す [3] 【生み出す・産み出す】 (動サ五[四])
(1)子や卵を生む。
(2)新しいものを考案して世に出す。「名曲を―・す」
(3)作り出す。発生させる。「巨大な利益を―・す」
[可能] うみだせる
産み月
うみづき【産み月】
⇒臨月(りんげつ).
産み月
うみづき [2][0] 【産み月】
胎児が生まれ出る予定の月。臨月。
産み流し
うみながし 【産み流し】
流産(リユウザン)。「御―にて,にはかにうせさせ給ひにけりとぞ聞こえし/増鏡(老のなみ)」
産み落す
うみおと・す [4] 【生み落(と)す・産み落(と)す】 (動サ五[四])
子や卵を生む。「玉のような子を―・す」
産み落とす
うみおと・す [4] 【生み落(と)す・産み落(と)す】 (動サ五[四])
子や卵を生む。「玉のような子を―・す」
産む
う・む [0] 【生む・産む】 (動マ五[四])
(1)子や卵を,母体から出す。出産する。分娩(ブンベン)する。「子供を―・む」「次に淡島を―・みき/古事記(上)」
(2)新しいものを作り出す。「好記録を―・む」
(3)発生させる。作り出す。「利子を―・む」
(4)ある思い・考えを生じさせる。「誤解を―・む」
[可能] うめる
産れる
うま・れる [0] 【生(ま)れる・産(ま)れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 うま・る
〔四段動詞「生む」に受け身の助動詞「れる」の付いたものから〕
(1)子が母体や卵から出る。出生する。誕生する。
⇔死ぬ
「女の子が―・れた」「ひよこが―・れる」
(2)それまでなかったものが作り出される。「新国家が―・れる」「歌が―・れる」「愛情が―・れる」
(3)(仏教思想で)死後,再びこの世に現れる。再生する。「或は聖徳太子の―・れ給へると申/大鏡(藤氏物語)」
〔中古以降「むまる」とも表記された〕
産井
うぶい [0] 【産井】
産湯に使う水をくむ井戸。
産休
さんきゅう [0] 【産休】
出産のための休暇。出産休暇。
産休
さんきゅう【産休】
a maternity leave.
産児
さんじ【産児】
a newborn baby.産児制限 <practice> birth control.
産児
さんじ [1] 【産児】
生まれる子。または,生まれたばかりの子。
産児制限
さんじせいげん [4] 【産児制限】
人為的に妊娠や出産を避けて人口を制限すること。M =サンガーが多産による貧困や女性の負担過剰からの解放運動として提唱。
産具
さんぐ [1][0] 【産具】
出産のときに必要な用具。
産出
さんしゅつ【産出(高)】
(a) production;→英和
output.→英和
〜する produce;→英和
yield;→英和
turn out.
産出
さんしゅつ [0] 【産出】 (名)スル
鉱物などがとれること。また,物を生産すること。「ウランを―する」
産別
さんべつ [0] 【産別】
(1)「産業別」の略。「―対抗」
(2)「全日本産業別労働組合会議」の略。
→産別会議
産別会議
さんべつかいぎ [5] 【産別会議】
「全日本産業別労働組合会議」の略称。1946年(昭和21)日本共産党の影響下,産業別組合を結集し発足した労働組合の全国組織。二・一ストを指導するなど,第二次大戦後の労働運動の中核となったが,運動方針への批判や弾圧により衰退し,58年に解散。産別。
産制
さんせい [0] 【産制】
「産児制限」の略。
産剃り
うぶぞり [0] 【産剃り】
生まれて三日目,または七日目に生児の産毛を剃ること。生誕後の儀式の一つ。髪垂れ。
産前
さんぜん [0] 【産前】
出産の前。特に,臨月。
⇔産後
産前の[に]
さんぜん【産前の[に]】
before childbirth.産前産後の休暇 a maternity leave.
産卵
さんらん [0] 【産卵】 (名)スル
卵をうむこと。「―期」「サケは海から川へさかのぼって―する」
産卵する
さんらん【産卵する】
lay eggs;spawn (魚介類).→英和
産卵期 the spawning[breeding]season.
産卵回遊
さんらんかいゆう [5] 【産卵回遊】
魚類などが産卵のために特定の水域へ移動すること。川から海に下るウナギ,海から川にさかのぼるサケなど。
産卵管
さんらんかん [0] 【産卵管】
昆虫の雌の腹端にある管状の産卵用の突起。魚類にもみられる。
産品
さんぴん【産品】
a product.→英和
主要産品 staple products.
産品
さんぴん [0][1] 【産品】
生産される品。産出する品物。さんひん。「一次―」
産土
うぶすな [0] 【産土】
(1)人の生まれた土地。「―の神」
(2)「産土神(ウブスナガミ)」の略。
産土参り
うぶすなまいり [5] 【産土参り】
赤ん坊が生後初めて産土神に参ること。その期日は三三日目,五〇日目など地方によって異なる。うぶすなもうで。宮参り。
産土神
うぶすながみ [4][5] 【産土神】
生まれた土地を守護する神。近世以降,氏神・鎮守の神と同一視されるようになった。うぶすな。うぶがみ。うぶすなのかみ。
産地
さんち【産地】
a place of production;the home[habitat](動植物の).→英和
産地直送の <apples> sent direct from the place of production.
産地
さんち [1] 【産地】
物が製造・生産される土地。「米の―」
産地直売
さんちちょくばい [1] 【産地直売】
卸売市場を介在させないで生産者が消費者に生産物を販売すること。
産地直結
さんちちょっけつ [1] 【産地直結】
卸売市場の介在なしに,直接生産者と消費者が結びついていること。無農薬野菜の共同購入などについていわれる。
産地直送
さんちちょくそう [1] 【産地直送】
(1)大規模小売店などが,流通の合理化のために産地と直接取引し,生鮮食料品などを直接仕入れること。
(2)消費者が生産者と直接取引を行なって生産物を手に入れること。
産報
さんぽう 【産報】
⇒産業報国会(サンギヨウホウコクカイ)
産声
うぶごえ [0][3] 【産声】
(1)赤ん坊が生まれたときに初めてあげる泣き声。「元気な―をあげる」
(2)初めて現れること。「この制度が―をあげてから,二〇年を経過した」
産声をあげる
うぶごえ【産声をあげる】
be born;see the light (of day).→英和
産女
うぶめ 【産女】
(1)妊婦。産婦。出産した直後の女性。[和名抄]
(2)(「姑獲鳥」とも書く)難産のために死んだ女性の幽霊。通行人に赤子を抱かせようとしたり,幼児に危害を加えたりするといわれる。うぶめどり。
産婆
さんば【産婆(術)】
a midwife(ry).→英和
〜役を勤める assist <in the formation of a Cabinet> .→英和
産婆
さんば [0] 【産婆】
助産婦の旧称。
産婆役
さんばやく [0] 【産婆役】
新しい組織などをつくるとき,当初からかかわって成立を助ける役。また,その人。普通,表面に出ない。
産婆術
さんばじゅつ [3] 【産婆術】
〔(ギリシヤ) maieutikē〕
ソクラテスの問答法のこと。自らは積極的なロゴスを産み得ないが,対話によって相手のロゴスの産出を手伝い,また産まれたロゴスの吟味を行うことを,産婆の仕事にたとえて呼んだ語。
→問答法
産婦
さんぷ [1] 【産婦】
出産前後の女性。
産婦
さんぷ【産婦】
a woman in childbed;a woman in her confinement.
産婦人科
さんふじんか【産婦人科】
obstetrics and gynecology.産婦人科医 an obstetrician (産科);→英和
a gynecologist (婦人科).
産婦人科
さんふじんか [0] 【産婦人科】
産科と婦人科とを扱う医学の一分科。妊娠・出産や女性の生殖器に関する病気の診断・治療・予防・研究を対象とする。
産子
うぶこ [0] 【産子】
同じ産土神(ウブスナガミ)をまつっている人。氏子。
産子
うぶご [0] 【産子】
生まれたばかりの赤ん坊。あかご。
産子検定
さんしけんてい [4] 【産子検定】
(1)豚の繁殖能力を評価する検定。子孫の出産頭数,総重量,発育の斉一度などを審査する。
(2)肉牛の遺伝的特性を調べる検定。雄種牛の発育や体型の遺伝的な優劣を,その子牛の成績から推定する。
産字
うみじ [0] 【産字・生字】
謡・浄瑠璃・長唄など日本の声楽で,歌詞の音節を長く延ばしてうたう場合に,長く延ばされる母音部分。例えば「み」を延ばして「みい」とうたうときの「い」を指す。
産学協同
さんがくきょうどう [1] 【産学協同】
産業界と研究・教育機関とが協力して職業訓練や協同研究などを行うこと。
産学協同
さんがくきょうどう【産学協同】
industry-university cooperation.
産室
さんしつ [0] 【産室】
お産をする部屋。うぶや。
産室
さんしつ【産室】
a lying-in[delivery]room.
産屋
うぶや [0][2] 【産屋】
(1)昔,出産にあたって用いられた別棟の家。出産時の血の汚れが忌まれ,産婦は産の忌みの期間,ここで別火の生活を送った。
(2)出産をする部屋。
産屋
さんや [0] 【産屋】
出産のための小屋。うぶや。
産屋明き
うぶやあき 【産屋明き】
産婦と新生児が産の忌みから明けること。産後,七日・二一日・三二日・七五日・一〇〇日目など多様。宮参りを行う習慣が広くみられる。うぶやあけ。
産後
さんご【産後(の)】
<be doing well> after childbirth.
産後
さんご [0] 【産後】
出産のあと。
⇔産前
「―の肥立(ヒダ)ち」
産所
さんじょ [0][3] 【産所】
お産をする部屋。うぶや。産室。
産業
さんぎょう【産業】
<encourage> industry.→英和
‖産業界 the industrial world.産業革命 the Industrial Revolution.産業合理化 the rationalization of industry.産業スパイ an industrial spy.産業廃棄物 industrial waste.主要産業 the key industries.戦時(平和)産業 wartime (peace) industry.
産業
さんぎょう [0] 【産業】
(1)〔industry〕
人間生活に必要な商品・サービスの生産・提供を行うためのさまざまな経済活動。また,業態の似かよった各活動分野の単位。農林水産業・鉱工業などの直接生産にかかわる活動のほか,これらに寄与する運輸・金融・商業・サービス業などがある。
(2)生活のための仕事。職業。「妻の―及びその交遊/明六雑誌 33」
産業スパイ
さんぎょうスパイ [5][6] 【産業―】
企業のもつ経営や技術などに関する情報を不正に探り出すこと。また,それをする人。
産業予備軍
さんぎょうよびぐん [6] 【産業予備軍】
資本主義社会において,資本蓄積の過程で絶えずつくりだされる失業者群。資本の労働力需要に常に応じられるように形成された相対的過剰人口。
産業別組合
さんぎょうべつくみあい [7] 【産業別組合】
同一の産業に従事するすべての労働者を,企業・職業・職種や熟練・非熟練に関係なく組織する労働組合。労働者個人を構成単位とする。産業別労働組合。産別組合。
→単産
〔日本では一部例外を除き,企業別組合単位の加盟による連合体または協議体が多い〕
産業労働調査所
さんぎょうろうどうちょうさじょ 【産業労働調査所】
無産階級運動を支援することを目的に,1924年(大正13)野坂参三の提案で設立された調査・研究機関。官憲の弾圧で1933年(昭和8)閉鎖。
産業医
さんぎょうい [3] 【産業医】
職場で労働者の健康管理に当たる医師。
産業医科大学
さんぎょういかだいがく 【産業医科大学】
私立大学の一。1977年(昭和52)設立。本部は北九州市八幡西区。
産業合理化
さんぎょうごうりか [0] 【産業合理化】
機械設備の導入,生産技術の改善,労働組織の再編成などによって,産業の労働生産性を高め利潤を増大させようとすること。また特に,生産性の低い産業部門が淘汰・整理されること。
産業報国会
さんぎょうほうこくかい [8] 【産業報国会】
1938年(昭和13)産業報国連盟のもとで戦争協力を目的に,各工場・事務所に置かれた労資一体の組織。40年,諸労働団体が合流して大日本産業報国会となり,戦時体制の一つの柱となった。45年解散。産報。
産業廃棄物
さんぎょうはいきぶつ [7] 【産業廃棄物】
燃え殻・汚泥・廃油など,事業活動に伴って生じた廃棄物で,法令で定めたもの。原則として事業者が処理する責任を負う。
産業心理学
さんぎょうしんりがく [7] 【産業心理学】
応用心理学の一分野。産業活動に従う人間の心理を対象とし,適性・作業能率・人間関係・市場調査・広告などを研究する。
産業排水
さんぎょうはいすい [5] 【産業排水】
農林漁業(第一次産業)・鉱工業(第二次産業)からの排水。特に工業排水は,水質汚濁・土壌汚染など種々の公害を引き起こす元凶となるので,法律で規制されている。産業廃水。
産業政策
さんぎょうせいさく [5] 【産業政策】
政府による産業への介入政策のこと。産業の育成・発展を図る場合と,公正競争を維持するものとがある。前者には,産業基盤の整備,資金助成や租税優遇などがあり,後者は主に独占禁止法に基づいて行われる。マクロ経済政策と対比される。
産業教育
さんぎょうきょういく [5] 【産業教育】
工業・農業・商業などの産業に従事するために必要な知識・技能を習得させる教育。
産業構造
さんぎょうこうぞう [5] 【産業構造】
国民経済の内部における諸産業の相互依存のあり方。コーリン=クラーク(Colin Clark)は第一次産業・第二次産業・第三次産業に分類。
産業用ロボット
さんぎょうようロボット [7][8] 【産業用―】
コンピューターの制御により,従来人間の手作業に頼っていた工程の作業を行う工業用機械。悪環境における作業や,持続的な単純作業などに用いられる。
産業社会
さんぎょうしゃかい [5] 【産業社会】
工業化の進展によって,社会構造全体がその産業様式・システムに規定されて編成されている社会。
産業社会学
さんぎょうしゃかいがく [6] 【産業社会学】
社会学の一分野。企業体・労働組合などの産業組織の構造,その内部の職場集団と人間関係,成員の態度・意識・行動,および産業組織の外部社会との関連などを主たる研究領域とする。
産業空洞化
さんぎょうくうどうか [0] 【産業空洞化】
⇒空洞化(クウドウカ)(2)
産業組合
さんぎょうくみあい [5] 【産業組合】
産業組合法(1900年制定)によって設立された,小生産者の協同組合。信用組合・購買組合・販売組合・利用組合の四種があり,特に農村で発達。戦後,各種の協同組合に分解した。
産業組織
さんぎょうそしき [5] 【産業組織】
産業内部における企業間の関係を総体的に捉える概念。企業間の競争状態(独占・寡占・完全競争)や下請け・流通関係のあり方をさす。
→産業構造
産業組織論
さんぎょうそしきろん [7] 【産業組織論】
経済を産業レベルで分析する経済学の一分野。産業内部の企業間競争の状況を表す市場構造,その市場での企業行動からなる市場行動,その市場での効率性を示す市場成果の三つを主な研究対象とする。
産業考古学
さんぎょうこうこがく [7] 【産業考古学】
産業上の遺跡・遺物を考古学的に研究する学問。1955年イギリスのリクス(M. Rix 1913-1981)が初めて提唱。初めは産業革命の遺跡を対象としたが,次第に対象物も対象時代も拡大した。
産業資本
さんぎょうしほん [5] 【産業資本】
(1)生産過程に投下され,労働力と生産諸手段とを結びつけて生産を行い,剰余価値の一部を利潤として取得する資本。労働力の商品化が行われるほどに発達した商品生産がその前提をなす。資本主義的生産様式における基本的な資本の形態。
(2)産業のために投ぜられる資本。
⇔金融資本
産業連関分析
さんぎょうれんかんぶんせき [9] 【産業連関分析】
各産業部門間の投入(input)と産出(output)の相互依存,ならびにこれらと最終需要との関連を分析する手法。レオンチェフによって開発され,政府の経済計画などに利用される。投入・産出分析( IO 分析)。多部門分析。
産業連関表
さんぎょうれんかんひょう [0] 【産業連関表】
一年間に一国の各産業部門にどのように生産要素が投入され,生産された生産物・サービスが各産業部門および消費・政府・輸出部門にどのように配分されたかを見るための表。経済計画に使われる。レオンチェフが考案。投入産出表。I / O 表。
産業革命
さんぎょうかくめい [5] 【産業革命】
〔industrial revolution〕
動力機械の発明と応用が生産技術に画期的な変革をもたらし,工場を手工業的形態から機械制大工場へ発展させ,その結果社会・経済のあらゆる面に生じた変革と発展の総過程。一八世紀半ば頃,イギリスに最も早く起こり,欧米諸国へ波及した。日本では,一九世紀末から二〇世紀初頭にかけて,日清・日露戦争の間に遂行された。
産殿
さんでん [0] 【産殿】
お産をするための御殿。御産所。
産毛
うぶげ [0] 【産毛】
赤ん坊に,生まれたときから生えている細く柔らかい毛。また,一般に,細く柔らかい毛。
産毛
うぶげ【産毛】
downy hair.〜の生えた downy <arms> .→英和
産気
さんけ [0] 【産気】
子供の生まれそうなけはい。「―づく」
産気づく
さんけづ・く [4] 【産気づく】 (動カ五[四])
今にも子が生まれそうになる。産気を催す。「明け方に―・く」
産気づく
さんけ【産気づく】
begin to labor.
産油国
さんゆこく【産油国】
an oil-producing country;an oildom.
産油国
さんゆこく [3] 【産油国】
石油を産出する国。特に,石油の輸出がその国の経済の基盤となっている国。
産消提携
さんしょうていけい サンセウ― [5] 【産消提携】
生鮮食料品の流通を市場にゆだねずに,農協・漁協などの生産者集団と消費者集団の直接的な結びつきによって行い,安全性の確保,適正な価格協議などをめざす運動。
産湯
うぶゆ [0][2] 【産湯】
生まれたばかりの赤ん坊を入浴させること。また,その湯。「―を使わせる」
産湯をつかわせる
うぶゆ【産湯をつかわせる】
give a (newborn) baby a bath.→英和
産炭
さんたん [0] 【産炭】
石炭を産出すること。「―国」
産物
さんぶつ [0] 【産物】
(1)その土地に産する品物。「この地方の―」
(2)あることの結果として生み出されたもの。
産物
さんぶつ【産物】
a product;→英和
produce (集合的);→英和
[成果]a result;→英和
an outcome.→英和
産物会所
さんぶつかいしょ [5] 【産物会所】
⇒国産会所(コクサンカイシヨ)
産生
さんせい [0] 【産生】 (名)スル
うみ出すこと。作り出すこと。
産痛
さんつう [0] 【産痛】
出産時の痛み。陣痛(ジンツウ)。
産瘤
さんりゅう [0] 【産瘤】
胎児が産道を通過する際,その先進部(多くは頭部)が鬱血(ウツケツ)し,浸出した血漿(ケツシヨウ)が集まってできる軟らかいこぶ。
産直
さんちょく [0] 【産直】
「産地直送」「産地直売」「産地直結」の略。「―野菜」
産着
うぶぎ【産着】
clothes for a (newborn) baby.
産着
うぶぎ [0][3] 【産衣・産着】
(1)生まれた赤ん坊に初めて着せる着物。うぶぎぬ。
(2)お宮参りの際,赤子に着せる晴れ着。
産石
うぶいし [2] 【産石】
産立(ウブタ)て飯の膳にのせる丸い小石。海岸や川原,氏神の境内などから拾ってくる。産神の依り代(シロ)と考えられる。
産祝
うぶいわい [3] 【産祝(い)】
出産の祝い。
産祝い
うぶいわい [3] 【産祝(い)】
出産の祝い。
産神
うぶがみ [0] 【産神】
(1)「産土神(ウブスナガミ)」に同じ。
(2)産婦と生児を守護する神。地方により山神(ヤマノカミ)・箒神(ホウキガミ)・厠神(カワヤガミ)・子安神などであるとする。
産科
さんか【産科(学)】
obstetrics.→英和
‖産科医 an obstetrician.産科病院 ⇒産院.
産科
さんか [0] 【産科】
妊娠・出産および新生児を扱う医学の一分科。
産科鉗子
さんかかんし [4] 【産科鉗子】
分娩時などに用いる,産科用の鉗子。
→鉗子
産穢
さんえ [1][0] 【産穢】
出産したとき,その産児の父母の身にかかるというけがれ。江戸時代は,父は七日間,母は三五日間出仕・神事などを慎むとされた。
産立ちの祝
うぶたちのいわい [0] 【産立ちの祝(い)】
出産後,産神をまつり人が集まって飲食する行事。三日目または七日目または二一日目に行われる。うぶたて。うぶたち。
産立ちの祝い
うぶたちのいわい [0] 【産立ちの祝(い)】
出産後,産神をまつり人が集まって飲食する行事。三日目または七日目または二一日目に行われる。うぶたて。うぶたち。
産立て飯
うぶたてめし [4] 【産立て飯】
出産後,すぐに炊いて産神に供える飯。うぶめし。さんのめし。
産米
さんまい [0] 【産米】
とれた米。「新潟―」
産経
さんけい 【産経】
日刊新聞の一。1933年(昭和8)大阪で創刊された「日本工業新聞」が前身。42年「産業経済新聞」に改題。50年から東京でも発行し経済紙から一般紙に転身。
産繭
さんけん [0] 【産繭】
まゆの生産。また,生産されたまゆ。
産育
さんいく [0] 【産育】
子供が大人になるまでに行われる習俗や慣行,行事のこと。
産能大学
さんのうだいがく 【産能大学】
私立大学の一。日本能率学校を源として1978年(昭和53)産業能率大学として設立。89年(平成1)現名に改称。本部は伊勢原市。
産茶
うぶちゃ [2] 【産茶】
四月八日の灌仏会(カンブツエ)に釈迦像に注ぎかける甘茶。
産衣
うぶぎぬ 【産衣】
〔「うぶきぬ」とも〕
「うぶぎ(産衣){(1)}」に同じ。「―にかきをきて侍ける,いまだはべり/大鏡(序)」
産衣
うぶぎ [0][3] 【産衣・産着】
(1)生まれた赤ん坊に初めて着せる着物。うぶぎぬ。
(2)お宮参りの際,赤子に着せる晴れ着。
産衣
さんい [1] 【産衣】
うぶぎ。さんえ。
産衣の祝
うぶぎのいわい [0] 【産衣の祝(い)】
生まれた子供が産衣を着るのを祝う儀式。着衣の祝い。
産衣の祝い
うぶぎのいわい [0] 【産衣の祝(い)】
生まれた子供が産衣を着るのを祝う儀式。着衣の祝い。
産衣袱紗
うぶぎふくさ [4] 【産衣袱紗】
赤ん坊を産湯からあげるときに使う白絹または白羽二重。
産褥
さんじょく [0] 【産褥】
(1)産婦の使う寝床。「―に就く」
(2)産褥期。
産褥
さんじょく【産褥】
<in> childbed;→英和
confinement.→英和
〜につく be confined.
産褥期
さんじょくき [4][3] 【産褥期】
分娩(ブンベン)後,母体が妊娠前の状態に回復するまでの期間。通常,六〜八週間。
産褥熱
さんじょくねつ [4] 【産褥熱】
産褥期に,産道の創傷に化膿菌などが感染して起こる高熱を伴う疾患。
産資
さんし [1] 【産資】
財産。身代(シンダイ)。資産。
産軍複合体
さんぐんふくごうたい [1] 【産軍複合体】
⇒軍産複合体(グンサンフクゴウタイ)
産道
さんどう [0] 【産道】
分娩時に,胎児が通る経路。
産量
さんりょう [3] 【産量】
生産量。
産金
さんきん [0] 【産金】
金を産出すること。「―額」
産院
さんいん【産院】
a maternity hospital.
産院
さんいん [0] 【産院】
妊産婦・新生児のための病医院。産科の病院。
産霊
むすひ 【産霊】
〔「むす」は生み出す,「ひ」は霊威の意。後世「むすび」とも〕
天地万物を生み出す神霊。また,その霊妙な力。「次に神皇―の尊(ミコト)/日本書紀(神代上訓注)」
産霊の神
むすひのかみ 【産霊の神】
天地万物を生み出す神。むすぶのかみ。[和名抄]
〔後世「むすびのかみ」とも。「むすび」は「結び」と関連づけて解釈された〕
産霊の神
むすぶのかみ 【産霊の神】
「むすひのかみ(産霊神)」に同じ。「君見れば―ぞうらめしき/拾遺(雑恋)」
産額
さんがく [0] 【産額】
産出する物資の数量。また,その金額。
産飯
うぶめし [2] 【産飯】
「産立(ウブタ)て飯(メシ)」に同じ。
産養ひ
うぶやしない 【産養ひ】
平安時代,貴族の家で子供が生まれると,三・五・七・九日目の夜に催す祝宴。親戚・知人が衣服・調度・食物などを贈った。
甥
おい ヲヒ [0] 【甥】
自分の兄弟姉妹の生んだ男子。
⇔姪(メイ)
「叔父―の間柄」
甥
おい【甥】
a nephew.→英和
甥っ子
おいっこ ヲヒツ― [0] 【甥っ子】
(その人の)甥にあたる人。
甥御
おいご ヲヒ― [0] 【甥御】
他人の甥を敬っていう語。
甦す
そ・す 【蘇す・甦す】 (動サ変)
生きかえる。よみがえる。「其の―・するは霊魂の返るなり/日本開化小史(卯吉)」
甦り
よみがえり [0] 【蘇り・甦り】
よみがえること。蘇生(ソセイ)。
甦り
よみがえり【甦り】
resurrection;(a) revival.→英和
甦る
よみがえる【甦る】
come to oneself;be brought to life;revive;→英和
be freshened (草木が).甦ったような心地がする feel oneself again.
甦る
よみがえ・る [3][4] 【蘇る・甦る】 (動ラ五[四])
〔黄泉(ヨミ)から帰る,の意〕
(1)死んだ人,死にかけた人が,息を吹き返す。生き返る。蘇生する。「死者を―・らせる秘法」「忌むことのしるしに―・りてなむ/源氏(夕顔)」
(2)衰えたものがまた盛んになる。「雨に―・ったような草木」「記憶が―・る」「平和が―・る」
[可能] よみがえれる
甦生
そせい [0] 【蘇生・甦生】 (名)スル
(1)呼吸の止まっていた人が息を吹き返すこと。気を失っていた人が,意識を取り戻すこと。生き返ること。よみがえること。「人工呼吸で―する」
(2)活気を失っていたものが,生き返ったように活気を取り戻すこと。「雨が降って草花が―する」「活力を失った組織を―させる」
用
よう [1] 【用】
■一■ (名)
(1)しなくてはならない事柄。用事。「―を言い付ける」「―が済む」
(2)役に立つこと。はたらきをすること。「公衆の―に供する」「これでも―が足りる」
(3)大小便をすること。用便。「―を足す」
(4)費用。入費。「御内証の御―は何程にても是の内義に申付けておきまする/浮世草子・織留 3」
(5)〔「ゆう」とも〕
(事物の本体を「体」というのに対して)作用。現象。「衆生の心も…情識は―也,波に似たり/沙石 2」
(6)作用を表す言葉。また,活用する言葉。「むしは惣名也。躰也。むすはその―也/名語記」
(7)(形式名詞的に用いて)ため。ゆえ。「何の―に心もなう遠からぬ門を高く叩くらむ/枕草子 84」「かう云は斉の君をわるいと云わう―ぞ/史記抄 10」
(8)名詞に付いて,…のために使用するもの,…において使用するもの,…が使用するもの,などの意を表す。「実験―」「家庭―」「生徒―」
■二■ (名・形動ナリ)
必要な・こと(さま)。入用。有用。「いづれもいづれも―果てなば賜(タ)びてむ/落窪 1」「かやうの所に馬など―なる物ぞかし/宇治拾遺 7」
用
よう【用】
(1)[用事]business.→英和
〜がある have something to do;be busy <with> .〜がない nothing to do;be free.〜を足す do one's business.〜をなさない be no good;be useless.(2) ⇒用便.
‖家庭用 for home use.公(私,商)用で on official (private,commercial) business.男子(婦人)用 men's (ladies') <shoes> .
用
ゆう [1] 【用】
(1)〔仏〕
(ア)真理や事物のもつはたらき。作用(サユウ)。力用(リキユウ)。
(イ)信者から受けた布施を用いること。受用(ジユユウ)。
(2)「よう(用){■一■(5)}」に同じ。
用いる
もち・いる モチヰル [3][0] 【用いる】 (動ア上一)[文]ワ上一
〔「持ち率(ヰ)る」の意〕
(1)あることをするための道具・手段・材料として使う。「運搬に車を―・いる」「ローマ字を―・いて日本語を書き表す」「ボディーにプラスチックを―・いたカメラ」
(2)人の能力を評価してある職・地位につかせる。登用する。「重く―・いる」「女はただ心ばせよりこそ世に―・ゐらるるものに侍りけれ/源氏(乙女)」
(3)(「意を用いる」などの形で)心を働かせる。「材質には十分意を―・いております」「心を―・ゐる事少しきにして/徒然 211」
(4)必要とする。多く否定の形をとる。「疑ふことを―・ゐない/伊沢蘭軒(鴎外)」
(5)他人の意見をとり上げる。尊重する。「俊寛僧都は天性不信第一の人にて,是を―・ゐず/平家 2」
〔古くはワ行上一段活用であったが,中古中期以降,ワ行とハ行との混同が生じ,「もちひる」とも表記されるようにもなり,ハ行上二段活用も生ずるようになった。また,中世にはヤ行上二段活用も生ずるに至った〕
→もちう(用ふ)
→もちゆ(用ゆ)
用いる
もちいる【用いる】
use;→英和
employ (雇用);→英和
apply <a thing to> (適用・応用);→英和
adopt (採用).→英和
用す
よう・す 【用す】 (動サ変)
〔「ようず」とも〕
もちいる。必要とする。「毛・角を―・せんに依て/今昔 5」
用ふ
もち・う モチフ 【用ふ】 (動ハ上二)
〔ワ行上一段活用の動詞「用ゐる」の転。中世以降の語〕
「用いる」に同じ。「蜞針の法を―・ふべし/史記抄 13」
用ゆ
もち・ゆ 【用ゆ】 (動ヤ上二)
〔ワ行上一段動詞「用ゐる」の転。中世以降の語〕
「用いる」に同じ。「汝がいふ所まことにおろかなり。…一も―・ゆべからず/宇治拾遺 15」「されども―・ゆるものないほどに/中華若木詩抄」
用不用説
ようふようせつ [1][2] 【用不用説】
ラマルクの生物の進化に関する学説。よく使用される器官は世代を重ねるに従ってよく発達し,使用されない器官は次第に弱小となりやがて消失していくというもの。ラマルク説。
用事
ようじ【用事(で)】
(on) business[an errand (お使い)].→英和
〜がある(ない) have something (nothing) to do;be busy (free).
用事
ようじ [0] 【用事】
(1)しなければならない事柄。用件。用。「ちょっと―がある」「大切な―」「―を言いつける」「―をすます」
(2)用便。「―を足す」
用人
ようにん [1][0] 【用人】
(1)江戸時代の武家の職制の一。主君の身辺に居て日常生活一般の管理にあたり,家政をとりしきる実務担当の文官。
(2)役に立つ人。有用な人。「此の人にまさる御―有るまじと/太平記 39」
用件
ようけん [3] 【用件】
伝えるべき事柄。なすべき事柄。用向き。「―を話す」「―を済ます」
用件
ようけん【用件】
business.→英和
緊急の〜 <on> urgent business.→英和
御〜は何ですか What can I do for you?
用例
ようれい [0] 【用例】
用いられている例。用い方の例。「近松に―のある語」「―をあげて説明する」
用例
ようれい【用例】
<give> an example;→英和
an illustration.→英和
用便
ようべん [3][0] 【用便】 (名)スル
(1)大小便をすること。
(2)用をすますこと。用弁。「―外出の日だから/或る女(武郎)」
用便をする
ようべん【用便をする】
relieve oneself;go to the lavatory.→英和
用兵
ようへい [0] 【用兵】
戦いでの兵の動かし方。「―の妙」
用兵
ようへい【用兵】
tactics;→英和
strategy.→英和
用具
ようぐ [1] 【用具】
ある事をするのに使用する道具。「大工―」「筆記―」
用具
ようぐ【用具】
tools;implements.
用具教科
ようぐきょうか [4] 【用具教科】
他の教科を学習するための基礎または用具となる教科。国語や算数をいう。
⇔内容教科
用処
ようじょ 【用所・用処】
〔「ようしょ」とも〕
(1)用いる所。使いみち。
(2)用事。所用。「今日―ござつて,山一つあなたへ参つてござるが/狂言記・瓜盗人」
(3)(「要処」とも書く)便所。かわや。「小便の―をたし/甲陽軍鑑(品四八)」
用務
ようむ [1] 【用務】
果たすべき仕事。なすべき務め。
用務
ようむ【用務】
⇒用事.
用務員
ようむいん [3] 【用務員】
学校や会社などで雑用をする人。
用務員
ようむいん【用務員】
a <school> servant;→英和
a janitor.→英和
用向き
ようむき【用向き】
⇒用事.
用向き
ようむき [0][3][4] 【用向き】
仕事や用事の内容。用件。
用命
ようめい [0] 【用命】
用事を言いつけること。言いつかった用事。また,注文。「御―の品」「何なりと御―下さい」
用品
ようひん [0] 【用品】
ある事に用いる品物。必要な品物。
用品
ようひん【用品】
articles;utensils;supplies.
用器
ようき [1] 【用器】
器具・器械を用いること。また,その器具や器械。
用器画
ようきが [3] 【用器画】
定規(ジヨウギ)・コンパス・分度器などを用いて図形を描く方法。
⇔自在画
用土
ようど [1] 【用土】
鉢栽培など特殊な用途のための土。栽培する植物に合わせて土壌や肥料を調合してある。
用地
ようち【用地】
a site <for a building> ;→英和
a <building> lot.→英和
用地
ようち [1] 【用地】
ある事に使用するための土地。「鉄道―」
用場
ようば 【用場】
便所。手洗い。[ヘボン(二版)]
用字
ようじ [0] 【用字】
文章の中で,ある言葉を表すのに用いる文字。また,文字の使い方。「―用語の整理」
用字法
ようじほう [0] 【用字法】
文章を書く上での文字や符号の使い方。
用布
ようふ [1] 【用布】
衣服などを仕立てるのに用いる布。
用度
ようど [1] 【用度・用途】
(1)学校・会社・官庁などで,主に事務用品の供給を取り扱うこと。「―係」
(2)必要な費用。「―金」
(3)銭(ゼニ)の異名。「勧進の―多く持ち給ひたるらん/盛衰記 18」
用度品
ようど【用度品】
(office) supplies.
用弁
ようべん [3][0] 【用弁】 (名)スル
用が足りること。用をすますこと。「花洛へは唯―の為のみに登れば/滑稽本・膝栗毛 7」
用役
ようえき [1] 【用役】
(1)社会に役立つはたらき。
(2)サービス{(4)}に同じ。
用後
ようご [0] 【用後】
使ったあと。使用後。
用心
ようじん [1] ヨウ― 【用心】 ・ エウ― 【要心】 (名)スル
万一に備えて警戒・注意すること。気をつけること。「火事を起こさぬよう―する」「―のため鍵をかける」「火の―」
用心する
ようじん【用心する】
be careful <of,about> ;→英和
take care <of> ;look[watch]out <for> ;be cautious <of> ;→英和
guard <against> ;→英和
be on one's guard.〜深い careful;cautious;thoughtful.→英和
‖足元御用心 <掲示> Watch your step.
用心時
ようじんどき 【用心時】
用心の必要なとき。特に火の用心の必要な冬。「―の夜道こころもとなき/浮世草子・一代男 6」
用心棒
ようじんぼう [3] 【用心棒】
(1)護衛のために身近に連れている従者。ボディーガード。
(2)外から戸をあけられないように戸にあてがっておく棒。しんばり棒。
(3)盗賊などから身を守るために,身近に用意しておく棒。
用心棒
ようじんぼう【用心棒】
a bodyguard;→英和
[酒場などの] <米俗> a bouncer; <英俗> a chucker-out.
用心深い
ようじんぶか・い [6] 【用心深い】 (形)[文]ク ようじんぶか・し
注意深い。十分に警戒している。きわめて慎重である。「―・い男」
[派生] ――さ(名)
用心金
ようじんがね [3] 【用心金】
(1)不意の出費のために用意しておく金銭。
(2)鉄砲の引き金を囲むような形の鉄製の部品。暴発を防ぐためのもの。
用心駕籠
ようじんかご [3] 【用心駕籠】
昔,火事などの際,家財を入れて運ぶ大きなかご。
用意
ようい [1] 【用意】 (名)スル
(1)ある行為・行動をする前に,あらかじめ必要なものをとりそろえること。準備。したく。「食事を―する」「旅行の―」
(2)意を用いること。深い心づかいのあること。「女御の御けはひ,ねびにたれど,あくまで―あり/源氏(花散里)」
用意する
ようい【用意する】
prepare <dinner> ;→英和
get <dinner> ready;prepare[arrange,provide] <for> ;make preparations <for> ;make arrangements <with a person for a matter> ;get[make]ready <for> .〜が出来ている be prepared[ready] <for> .‖用意周到な cautious;careful;prudent.
用意どん
よういどん [1] 【用意どん】
かけっこなどで,出発を告げる合図の言葉。また,かけっこ。転じて,何人かが同時に一斉に物事をし始めることにもいう。
用意周到
よういしゅうとう [1] 【用意周到】 (名・形動)[文]ナリ
用意が十分にととのっていること。手ぬかりなく用意すること。また,そのさま。
用所
ようじょ 【用所・用処】
〔「ようしょ」とも〕
(1)用いる所。使いみち。
(2)用事。所用。「今日―ござつて,山一つあなたへ参つてござるが/狂言記・瓜盗人」
(3)(「要処」とも書く)便所。かわや。「小便の―をたし/甲陽軍鑑(品四八)」
用捨
ようしゃ [1] 【用捨】
(1)必要なものを用いることと不要なものを捨てること。取捨。「歌の大事は詞の―にて侍るべし/毎月抄」
(2)判断力。分別。「子息兵庫貞宗は―ある人にて/細川勝元記」
(3)やめること。しないこと。「仮初にもかかる一座にて年せんさくは―あるべし/浮世草子・一代男 2」
(4)許すこと。大目に見ること。見のがすこと。「今まで―をしてゐれども,もはやこらゆることがならぬ/狂言・武悪」
(5)手加減すること。控えめにすること。「入道のおもひ者とて―すな/浄瑠璃・平家女護島」
〔(4)(5)は,後世「容赦」と書くようになった〕
→容赦(ヨウシヤ)
用捨箱
ようしゃばこ [3] 【用捨箱】
(1)中を縦に仕切り,取捨した書状の区分けに用いた箱。
(2)書名(別項参照)。
用捨箱
ようしゃばこ 【用捨箱】
随筆。三巻。柳亭種彦著。1841年刊。五一条から成り,さまざまな風俗習慣などについて古俳諧を引用しながら考証したもの。
用方
ようかた [0] 【用方】
用務を果たすための役職。
用明天皇
ようめいてんのう 【用明天皇】
(?-587) 記紀で,第三一代天皇(在位 585-587)。橘豊日尊(タチバナノトヨヒノミコト)の漢風諡号(シゴウ)。欽明天皇第四皇子。聖徳太子の父。天皇の仏教受容をめぐって,物部守屋と蘇我馬子が対立した。
用木
ようぼく [0] 【用木】
建築や細工などの材料として使う木材。
用材
ようざい【用材】
<米> lumber[ <英> timber](木材);→英和
(building) materials.
用材
ようざい [0] 【用材】
(1)土木・建築・家具製作などに用いる材木。「建築―」
(2)材料として用いるもの。「学習―」
用次ぎ
ようつぎ [0] 【用次ぎ】
用事を取りつぐこと。また,その人。
用水
ようすい【用水】
city water (水道);rainwater (天水);→英和
water for irrigation (潅漑(かんがい)用).用水池 a reservoir.→英和
用水
ようすい [0] 【用水】
飲料・灌漑・工業・発電・防火などのために,遠くから引いてくる水。または,ためてある水。「防火―」
用水地役権
ようすいちえきけん [7][6] 【用水地役権】
他人の所有地の水を自己のために利用することができる権利。
用水堀
ようすいぼり [0] 【用水堀】
用水をたたえておくための堀。
用水桶
ようすいおけ [5][3] 【用水桶】
消防用水をためておく大きなおけ。
用水権
ようすいけん [3] 【用水権】
⇒水利権(スイリケン)
用水池
ようすいいけ [3] 【用水池】
農業用水・消防用水などをためておく池。
用水路
ようすいろ [3] 【用水路】
用水のために設けた水路。
用法
ようほう [0] 【用法】
用い方。使用方法。「―を誤る」「副詞的―」
用法
ようほう【用法】
uses;usage;→英和
how to use <a thing> ;directions <for use> (指示).
用済である
ようずみ【用済である】
be through[have done] <with> .
用済み
ようずみ [0] 【用済み】
用事のすんだこと。必要がなくなること。すでに使用したこと。また,その品。
用無し
ようなし [0][4] 【用無し】
(1)役にたたないこと。入用でないこと。また,そのような人や物。
(2)用事がないこと。暇なこと。
用無し
ような・し エウ― 【要無し】 ・ ヨウ― 【用無し】 (形ク)
必要がない。役にたたない。「身を―・き物に思ひなして/伊勢 9」
用無しの
ようなし【用無しの】
idle;→英和
useless.→英和
用畜
ようちく [0] 【用畜】
食用のほか,毛・皮革・乳・卵をとるなど人間の生活に役立てるために飼う動物。家畜。
用番
ようばん [0] 【用番】
江戸幕府で,老中・若年寄が,毎月一人ずつ交代で政務をとったこと。月番。
用益
ようえき [0] 【用益】
使用と収益。
用益権
ようえきけん [4][3] 【用益権】
〔法〕
(1)「使用収益権」に同じ。また,そのもととなる用益物権・賃借権などの権利をさす。
(2)民法旧規定上,他人の所有物をその本体を変えずに一定期間使用する権利。
用益物権
ようえきぶっけん [5] 【用益物権】
他人の土地を使用・収益する物権。民法上は地上権・永小作権・地役権・入会権。
用立つ
ようだ・つ [3] 【用立つ】
■一■ (動タ五[四])
役にたつ。「かかる筋の事に,この身―・つべしとは/即興詩人(鴎外)」
■二■ (動タ下二)
⇒ようだてる
用立て
ようだて [0][4] 【用立て】
用立てること。特に,金銭を提供すること。「いつでも御―いたします」
用立てる
ようだ・てる [4] 【用立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ようだ・つ
役に立てる。特に他人の便に供して役立てる。「少々の金なら―・てましょう」
用立てる
ようだてる【用立てる】
lend;→英和
accommodate[oblige] <a person with> .→英和
用立金
ようだてきん【用立金】
a loan.→英和
用筆
ようひつ [0] 【用筆】
(1)使用する筆。
(2)筆を用いること。運筆。筆づかい。
用箋
ようせん [0] 【用箋】
書状を書くのに用いる紙。便箋。
用箪笥
ようだんす [3] 【用箪笥】
手回り品を入れておくための小さな箪笥。
用箪笥
ようだんす【用箪笥】
a chest of drawers;a cabinet.→英和
用紙
ようし [0][1] 【用紙】
ある特定の目的に用いる,紙質や大きさの定まった紙。「原稿―」「答案―」「新聞―」
用紙
ようし【用紙】
a form.→英和
所定の〜 a printed form.‖試験[答案]用紙 an examination paper.
用脚
ようきゃく エウ― 【要脚】 ・ ヨウ― 【用脚】
(1)金銭。ぜに。おあし。[日葡]
(2)税金。「寺道場に―を懸け,僧物施料を貪る事を業とす/太平記 35」
(3)費用。入費。また,それに当てるための物品。「諸司―の公事正税/太平記 27」
用船
ようせん [0] 【用船】 (名)スル
(1)ある目的のために使う船。
(2)御座船に付き従う厠船(カワヤブネ)。
(3)「傭船(ヨウセン)」に同じ。
用船
ようせん [0] 【傭船・用船】 (名)スル
運送のために船を借り入れること。特に,船員ごと船を借り入れること。また,その船。チャーター船。
用言
ようげん [1][3] 【用言】
自立語のうち,活用があり,単独で述語となりうるもので,事物の動作・存在・性質・状態を叙述するもの。その下位分類として,動詞・形容詞・形容動詞の三品詞を認める。
⇔体言
用語
ようご【用語】
[言葉遣い]wording;→英和
phraseology;→英和
vocabulary;→英和
[術語]a (technical) term;terminology.→英和
用語
ようご [0] 【用語】
使用されている言葉。特に,ある人や分野などにもっぱら用いられる字句。術語。「哲学―」
用談
ようだん [0] 【用談】 (名)スル
仕事などの用事について話し合いをすること。また,その話し合い。
用談する
ようだん【用談する】
talk <with a person> on business.
用足し
ようたし [3][4] 【用足し・用達】 (名)スル
(1)用事をすませること。
(2)役所・会社などに出入りして品物を納めること。また,それをする商人。御用達。
(3)大小便をすること。
用足しに行く
ようたし【用足しに行く】
go on business;go on an errand.→英和
用途
ようと [1] 【用途】
物や金の使いみち。使用法。
用途
ようど [1] 【用度・用途】
(1)学校・会社・官庁などで,主に事務用品の供給を取り扱うこと。「―係」
(2)必要な費用。「―金」
(3)銭(ゼニ)の異名。「勧進の―多く持ち給ひたるらん/盛衰記 18」
用途が広い
ようと【用途が広い】
have various[many]uses;be used for various purposes.
用途地域
ようとちいき [4] 【用途地域】
都市の将来のあるべき土地利用を実現するため,建築物の用途・容積・形態について制限を定める地域。1992年の都市計画法の改正により住居系の用途地域が細分化され,八種類から一二種類となった。
用達
ようたし [3][4] 【用足し・用達】 (名)スル
(1)用事をすませること。
(2)役所・会社などに出入りして品物を納めること。また,それをする商人。御用達。
(3)大小便をすること。
用達
ようたつ [0] 【用達】
「ようたし(用達){(2)}」に同じ。御用達。
用達
ようたつ【用達】
purveyance.→英和
a purveyor (人).→英和
用部屋
ようべや [0] 【用部屋】
(1)用務に使うための部屋。
(2)「御用(ゴヨウ)部屋」に同じ。
用量
ようりょう [3] 【用量】
用いるべき量。特に,薬を投与する場合用いる量。通例,一回量・一日量などで表す。
用量
ようりょう【用量】
dosage;a dose.→英和
用金
ようきん [0] 【用金】
(1)公用の金銭。
(2)「御用金」に同じ。
甫庵
ほあん 【甫庵】
⇒小瀬(オゼ)甫庵
田
た【田】
<plow> a rice[paddy]field.
田
た [1] 【田】
(1)稲を栽培する耕地。多くは灌漑(カンガイ)設備を有し水稲栽培する水田をさす。たんぼ。
(2)水で作物を栽培する土地。「わさび―」
田の実
たのみ [1] 【田の実】
(1)稲の実。和歌では,多く「頼み」の意にかけていう。たのむ。「秋風にあふ―こそかなしけれわが身むなしくなりぬとおもへば/古今(恋五)」
(2)(「憑」とも書く)「たのむ(田の実){(2)}」に同じ。
田の実
たのむ [1] 【田の実】
(1)「たのみ(田の実){(1)}」に同じ。
(2)(「憑」とも書く)陰暦八月一日(朔日)に行われる儀礼や行事,およびそれに伴う贈答品。また,陰暦八月一日の異名。
→田の実(ム)の祝い
田の実の祝
たのむのいわい [1] 【田の実の祝(い)】
(1)陰暦八月一日,初穂を田の神に供える穂掛け祭り。
(2)(「憑の祝い」とも書く)鎌倉中期以降,主に武家で,陰暦八月一日に家臣が主君へ太刀・馬などを献上し,主人よりの返礼を受けて君臣の誓いを新たにする儀式。江戸幕府では,徳川家康が江戸城入城に八朔(ハツサク)の日を選んだため,重い儀式となった。たのむのせっく。たのむのせつ。たのむのひ。たのもせっく。
田の実の祝い
たのむのいわい [1] 【田の実の祝(い)】
(1)陰暦八月一日,初穂を田の神に供える穂掛け祭り。
(2)(「憑の祝い」とも書く)鎌倉中期以降,主に武家で,陰暦八月一日に家臣が主君へ太刀・馬などを献上し,主人よりの返礼を受けて君臣の誓いを新たにする儀式。江戸幕府では,徳川家康が江戸城入城に八朔(ハツサク)の日を選んだため,重い儀式となった。たのむのせっく。たのむのせつ。たのむのひ。たのもせっく。
田の実の節
たのむのせつ [1][1] 【田の実の節】
⇒田の実(ム)の祝い
田の神
たのかみ [1] 【田の神】
稲作の豊穣をもたらす神。春に山から降りて来て,秋に山に帰ると考えられている。農神。作神。亥(イ)の神。
田の神送り
たのかみおくり [5] 【田の神送り】
田の神を山に送る行事。東海地方の九月三〇日,九州地方の一一月初めの丑の日など行事の日は地方によって異なる。
田の草
たのくさ [2] 【田の草】
田に生えた雑草。田草(タグサ)。「―取り」
田の面
たのも [1] 【田の面】
(1)田のおもて。田。「坂越えて阿倍の―に居る鶴(タズ)の/万葉 3523」
(2)(「憑」とも書く)「たのむ(田実){(2)}」に同じ。
田んぼ
たんぼ [0] 【田んぼ・田圃】
〔「田圃」は当て字〕
□一□
(1)田。田地。
(2)どぶ。みぞ。
□二□江戸の新吉原周辺をいう。吉原田圃。
田上山
たなかみやま 【田上山・太神山】
滋賀県南部,信楽(シガラキ)山地北西部の山群の総称。主峰は海抜600メートル。((歌枕))「木綿畳(ユウタタミ)―のさな葛(カズラ)/万葉 3070」
田下駄
たげた [1] 【田下駄】
深田や泥田で農作業をするときに,体が沈むのを防ぐために履く下駄状の履物。水下駄。
田中
たなか [0] 【田中】
田のなか。田のあいだ。また,田舎。
田中
たなか 【田中】
姓氏の一。
田中メモランダム
たなかメモランダム 【田中―】
1927年(昭和2)東方会議の決定に基づく中国侵略政策を田中義一首相が天皇に上奏したとされる文書。29年中国の雑誌に発表され,その内容は以後の日本の侵略政策と一致するところが多いが,文書の信憑性は疑問視されている。
田中不二麻呂
たなかふじまろ 【田中不二麻呂】
(1845-1909) 明治期の文部行政官・政治家。名古屋生まれ。欧米の教育制度を調査研究し,学制および教育令の立案・実施に指導的役割を果たす。のち司法大臣などを歴任。
田中久重
たなかひさしげ 【田中久重】
(1799-1881) 幕末・明治初期の発明家。久留米の人。からくり人形を作りからくり儀右衛門と呼ばれた。菜種油を使った無尽灯や四百日巻きの万年時計を発明。また,蒸汽罐や鉄砲の製造にも関与した。
田中光顕
たなかみつあき 【田中光顕】
(1843-1939) 政治家。高知県生まれ。元老院議官・警視総監・宮内次官等を経て宮内相を11年間務め,宮中に絶大な権力を築いた。
田中勝助
たなかしょうすけ 【田中勝助】
江戸初期の商人。京都の人。1610年イスパニアの前ルソン総督に従って,貿易の目的でメキシコに渡り,翌年帰国。最初に太平洋を横断した日本人。生没年未詳。
田中吉政
たなかよしまさ 【田中吉政】
(1548-1609) 安土桃山・江戸前期の武将。近江の人。秀吉に仕え岡崎城主。関ヶ原の戦いでは東軍につき石田三成を捕らえ,柳川城主となる。
田中啓爾
たなかけいじ 【田中啓爾】
(1885-1975) 地理学者。東京生まれ。東京高師卒。東京文理科大学教授・立正大学教授。日本と世界の地誌を体系づけ,多くの地理教科書,地図帳などを編集した。著「われらの国土」「新外国地理」
田中大秀
たなかおおひで 【田中大秀】
(1777-1847) 江戸後期の国学者。号は荏野翁(エナオウ)など。飛騨高山の人。本居宣長に師事。橘曙覧は弟子。著「竹取翁物語解」「土佐日記解」など。
田中寛一
たなかかんいち 【田中寛一】
(1882-1962) 教育心理学者。岡山県生まれ。日本における初期の教育測定学の確立に貢献。田中 B 式知能検査法を開発した。
田中新兵衛
たなかしんべえ 【田中新兵衛】
(1841-1863) 幕末期の志士。薩摩の人。示現流の達人で,本間精一郎らの暗殺にかかわる。姉小路公知暗殺の嫌疑で捕らえられ自刃。
田中桐江
たなかとうこう 【田中桐江】
(1668-1742) 江戸中期の漢詩人。出羽の人。名は省,字(アザナ)は省吾,桐江は号。富春山人とも称した。柳沢吉保のもとで荻生徂徠と知り合い,故あって出奔した後も親交があった。奥州ついで摂津で文人としての後半生を送った。著「東海漫遊稿」「樵漁余適」
田中正平
たなかしょうへい 【田中正平】
(1862-1945) 物理学者・音響学者。兵庫県生まれ。東大卒。ドイツのヘルムホルツの下で純正調音階理論を研究し,純正調オルガンを製作。また,音楽振興にも尽力した。
田中正造
たなかしょうぞう 【田中正造】
(1841-1913) 政治家。栃木県生まれ。自由民権運動に参加。第一回総選挙で衆議院議員に当選。以降,国会で足尾銅山鉱毒問題に取り組み,1901年(明治34)には議員を辞職して明治天皇に直訴。生涯を鉱毒問題と治水事業に捧げた。
田中王堂
たなかおうどう 【田中王堂】
(1867-1932) 明治・大正期の文明批評家・哲学思想家。埼玉県生まれ。本名,喜一。滞米留学中デューイに学び,帰国後プラグマティズムの紹介のかたわら,「書斎より街頭に」「哲人主義」などを発表。
田中絹代
たなかきぬよ 【田中絹代】
(1909-1977) 映画女優・監督。下関生まれ。少女期から日本的純情美で人気を得,日本初のトーキー作品「マダムと女房」をはじめ「お琴と佐助」「愛染かつら」などに出演。第二次大戦後は「西鶴一代女」「雨月物語」などで親近感ある女性像を演じ昭和期を代表する女優として活躍した。
田中美知太郎
たなかみちたろう 【田中美知太郎】
(1902-1985) 哲学者。新潟県生まれ。京大教授。プラトンをはじめとする古代ギリシャ哲学研究の一方で,政治評論を多数発表。著「ロゴスとイデア」「愛国心について」など。
田中義一
たなかぎいち 【田中義一】
(1864-1929) 軍人・政治家。山口県生まれ。原内閣の陸相としてシベリア出兵を断行。1925年(大正14)立憲政友会総裁,27年(昭和2)組閣し,山東出兵など大陸進出を強行,29年張作霖爆殺事件の責任を負って辞職した。
田中耕太郎
たなかこうたろう 【田中耕太郎】
(1890-1974) 商法学者。鹿児島県生まれ。東大教授・文相・参院議員・最高裁長官・国際司法裁判所判事を歴任。カトリックの自然法思想の影響の下に人類社会に共通の法を探究し,主に商法を内容とする「世界法の理論」を展開。長官時代,戦後の司法政策に基本方針を与えた。
田中芳男
たなかよしお 【田中芳男】
(1838-1916) 明治前期の博物学者。信州飯田の人。伊藤圭介の弟子。文部省博物局にあって博覧会・博物館の開催・開設など産業技術や理科教育に尽力。著「有用植物図説」など。
田中英光
たなかひでみつ 【田中英光】
(1913-1949) 小説家。東京生まれ。早大卒。ボート選手としてオリンピックに参加した体験を描いた青春小説「オリンポスの果実」が代表作。太宰治に傾倒,その墓前で自殺。他に「地下室から」「酔いどれ船」など。
田中螺
たつび 【田中螺】
タニシの古名。[和名抄]
田中親美
たなかしんび 【田中親美】
(1875-1975) 日本美術研究家。京都生まれ。多くの古筆・古画の複製や版行に尽力。古筆の鑑定・収集家としても著名。
田中角栄
たなかかくえい 【田中角栄】
(1918-1993) 政治家。新潟県生まれ。1972年(昭和47)首相に就任。「日本列島改造論」が土地投機と物価上昇を招き,金脈問題が摘発されて74年退陣。76年ロッキード事件で逮捕起訴され,83年,一審で懲役四年,追徴金五億円の実刑判決をうけ,上告中死去。
田中訥言
たなかとつげん 【田中訥言】
(1767-1823) 江戸後期の画家。名は敏。別号に痴翁・得中・過不及子。名古屋の人。最初土佐光貞に師事したが,のちに平安・鎌倉の大和絵を研究し,復古大和絵派の祖となった。代表作「四季草花図屏風」
田中阿歌麿
たなかあかまろ 【田中阿歌麿】
(1869-1944) 日本の湖沼学・陸水学の創始者。東京生まれ。田中不二麻呂の長男。全国の湖沼の科学的調査を開始し,また湖沼学普及に努めた。1931年,日本陸水学会を創立。
田中館
たなかだて 【田中館】
姓氏の一。
田中館愛橘
たなかだてあいきつ 【田中館愛橘】
(1856-1952) 物理学者。岩手県生まれ。東大教授。日本全国の地磁気測定をはじめ,地震・航空学の研究に業績を挙げた。水沢の緯度観測所を設立。メートル法の採用,ローマ字普及にも貢献。
田丸
たまる 【田丸】
姓氏の一。
田丸卓郎
たまるたくろう 【田丸卓郎】
(1872-1932) 物理学者・ローマ字論者。岩手県生まれ。東大教授。航空計測機器を研究。一方,ローマ字運動を展開。著「ローマ字国字論」「 RIKIGAKU 」など。
田丸稲之衛門
たまるいなのえもん 【田丸稲之衛門】
(1805-1865) 幕末の志士。水戸藩士。藤田小四郎らと筑波山に挙兵。筑波天狗党の総帥。
田主丸
たぬしまる 【田主丸】
福岡県南部,浮羽(ウキハ)郡の町。植木・苗木の産地。
田五作
たごさく [0] 【田吾作・田五作】
農民や田舎者を軽蔑していう語。
田五加木
たうこぎ [2] 【田五加木】
キク科の一年草。田や川岸などの湿地に自生。高さ約80センチメートル。葉は対生し,ウコギの葉に似る。秋,黄色の頭花をつける。
田井
たい [1] 【田井】
田に引く水をためたところ。
田人
たびと 【田人】
〔古くは「たひと」とも〕
田を耕作する人。農夫。田子。たうど。「唯―の食(オシモノ)を送るにこそ/古事記(中訓)」
田代
たしろ [1] 【田代】
田となっている土地。田地。
田代
たしろ 【田代】
姓氏の一。
田代三喜
たしろさんき 【田代三喜】
(1465-1543) 室町時代の医者。武州生まれ。号,範翁・廻翁など。中国の明に渡り,金・元代の医学を学び帰国し,後世方(ゴセイホウ)の基礎となる学説を伝える。曲直瀬(マナセ)道三はその弟子。
田代松意
たしろしょうい 【田代松意】
江戸前期の俳人。別号,談林軒など。俳諧談林の結社を開き,江戸俳壇に談林の新風を興した。その俳風は飛体(トビテイ)と呼ばれる。編著「虎渓の橋」「談林軒端(ノキバ)の独活(ウド)」「功用群鑑」など。生没年未詳。
田代栄助
たしろえいすけ 【田代栄助】
(1834-1885) 秩父(チチブ)事件の指導者。武蔵の人。1884年(明治17)秩父困民党の結成に加わり,総理となって蜂起(ホウキ)を指導。捕らえられて翌年,刑死。
田代薯
たしろいも [3] 【田代薯】
タシロイモ科の多年草。熱帯アジア・太平洋諸島に分布。高さ約1メートル。地下の塊茎からデンプンを採る。
田令
たつかい 【田令】
朝廷より派遣されて屯倉(ミヤケ)を管理し,貢税などに携わった職。
田仮
でんか 【田仮】
律令制官人の農繁期休暇。中央政庁の官人に,原則として五月・八月に一五日ずつ与えられた。また,大学生・国学生にも五月に与えられた。
田伏せ
たぶせ 【田伏せ・田廬】
見張りなどをするために田の中に作った仮小屋。「かるうすは―の本に我が背子はにふぶに笑みて立ちませり見ゆ/万葉 3817」
田作
でんさく [0] 【田作】
田をたがやすこと。たつくり。
田作り
たづくり [2] 【田作り】
〔「たつくり」とも〕
(1)田を耕作すること。また,それをする人。
(2)ごまめの別名。[季]新年。
田偏
たへん [0] 【田偏】
漢字の偏の一。「町」「略」などの「田」。
田儛
たまい [1] 【田舞・田儛】
豊作を祈る,古来の舞。古く,大嘗祭(ダイジヨウサイ)の巳(ミ)の日に宮中で行われたほか,伊勢神宮・春日大社の神事の際奏せられた。現在,各地で,田植え祭りの舞をいうことがある。でんぶ。
田儛
でんぶ [1] 【田舞・田儛】
⇒たまい(田舞)
田刀
たと [1] 【田堵・田刀】
平安時代,荘園の田地耕作を請け負い,領主に年貢・公事を納めた農民。たとう。でんと。
田分け
たわけ [0] 【田分け】
分家や遺産相続で,田を分けること。
田制
でんせい [0] 【田制】
田地に関する制度。
田力
たぢから 【田力・租】
〔古くは「たちから」〕
律令制の税の一。「でんそ(田租)」に同じ。
田単
でんたん 【田単】
中国,戦国時代,斉の将軍。燕の将軍楽毅(ガツキ)を反間の計で失脚させ,火牛の計を用いて燕軍を破った。生没年未詳。
田原
たわら タハラ 【田原】
姓氏の一。
田原
たはら 【田原】
愛知県南部,渥美郡の町。渥美半島に位置し,自動車・セメント・食品工場などが立地。花卉・野菜を栽培。田原城址がある。
田原坂
たばるざか 【田原坂】
(1)熊本県鹿本郡植木町にある西南戦争の古戦場。1877年(明治10),政府軍は西郷軍をここに破り,熊本城との連絡をつける道を開いた。
(2)熊本県の新民謡で,熊本市の花柳界のお座敷唄。田原坂での西郷軍の戦死者追悼のため一九〇四,五年頃作られた。
田原本
たわらもと タハラモト 【田原本】
奈良県北西部,磯城(シキ)郡の町。奈良盆地の中央に位置し,弥生時代の唐古・鍵遺跡がある。
田原淳
たわらすなお タハラスナホ 【田原淳】
(1873-1952) 医学者。大分県生まれ。東大卒。福岡医科大学(現,九大医学部)教授。心臓刺激の伝導系に属する房室結節,いわゆる田原結節を発見。
田口
たぐち 【田口】
姓氏の一。
田口
たぐち [1][0] 【田口】
田の水の取り入れ口。
田口卯吉
たぐちうきち 【田口卯吉】
(1855-1905) 経済学者・文明史家。号は鼎軒(テイケン)。江戸生まれ。1879年(明治12)「東京経済雑誌」を創刊し自由主義経済を唱えて政府の経済政策を批判・論評。94年から衆議院議員。主著「日本開化小史」のほか,「群書類従」「国史大系」の編纂にも携わった。
田口和美
たぐちかずよし 【田口和美】
(1839-1904) 解剖学者。武蔵国の人。林洞海に蘭医学を学ぶ。東大教授。日本解剖学会・日本連合医学会を創設。著「人体解剖攬要」ほか。
田吾作
たごさく [0] 【田吾作・田五作】
農民や田舎者を軽蔑していう語。
田唄
たうた [1] 【田歌・田唄】
(1)「田植え唄」に同じ。
(2)大嘗会(ダイジヨウエ)の儀式の田舞や各地の社寺の田植え神事でうたわれる歌。
田図
でんず [0] 【田図】
律令制で,田畑の面積・境界・種別などを書き入れた図。班田収授の際に作製し田籍とともに民部省に保管した。
田圃
でんぽ [1] 【田畝・田圃】
〔「でんぼ」とも〕
田と畑。たはた。
田圃
たんぼ【田圃(道)】
(a path through) a rice[paddy]field.
田圃
たんぼ [0] 【田んぼ・田圃】
〔「田圃」は当て字〕
□一□
(1)田。田地。
(2)どぶ。みぞ。
□二□江戸の新吉原周辺をいう。吉原田圃。
田圃道
たんぼみち [3] 【田圃道】
たんぼ{□一□(1)}の中の道。
田園
でんえん【田園】
the country(side);→英和
rural districts.‖田園詩(人) a pastoral (poet).田園生活 <lead> a country[rural,pastoral]life.田園都市 a garden[rural]city.
田園
でんえん [0] 【田園】
〔古くは「でんおん」とも〕
(1)田と畑。耕作地。
(2)田畑や林・森などの緑の多い郊外。いなか。「―風景」「―生活」
田園の憂鬱
でんえんのゆううつ デンヱンノイウウツ 【田園の憂鬱】
小説。佐藤春夫作。1919年(大正8)定本刊行。武蔵野を舞台に,田園生活の心象風景,倦怠と憂鬱の心情を描く。
田園交響曲
でんえんこうきょうきょく デンヱンカウキヤウキヨク 【田園交響曲】
〔Pastoral Symphony〕
ベートーベン作曲の交響曲第六番へ長調。1808年完成。全五楽章は標題を伴い,ロマン派標題音楽の先駆とされるが,厳格な構成に基づく。
→「田園交響曲」(ベートーベン)[音声]
田園交響楽
でんえんこうきょうがく デンヱンカウキヤウガク 【田園交響楽】
〔原題 (フランス) La Symphonie pastorale〕
ジードの小説。1919年刊。盲目の少女の養い親である牧師とその息子との,少女をめぐる愛と信仰の確執が,やがて手術により開眼した少女を自殺に追いつめるまでを描く。
田園詩
でんえんし [3] 【田園詩】
田園の生活や風景を平明に描いた詩。
田園詩人
でんえんしじん [5] 【田園詩人】
田園の情緒をうたう詩人。イギリスのワーズワース,中国の陶淵明などが代表的。
田園調布
でんえんちょうふ デンヱンテウフ 【田園調布】
東京都大田区北西端にあり,多摩川に臨む地区。1918年(大正7)田園都市構想に基づく住宅地として渋沢栄一らが開発。
田園都市
でんえんとし [5] 【田園都市】
(1)イギリスの E =ハワードが1898年に提案した理想都市。都市と田園の長所を兼備し,均衡のとれた社会を形成するよう計画的に建設された都市。
(2)田園の趣を多く残している都市。
田園都市線
でんえんとしせん デンヱントシ― 【田園都市線】
東京急行電鉄の鉄道線。東京都二子玉川園・神奈川県中央林間間,22.1キロメートル。
田地
でんじ [0][1] 【田地】
⇒でんち(田地)
田地
でんち [1][0] 【田地】
〔「でんじ」とも〕
(1)田畑となっている土地。
(2)境地。境涯。「さとりの―にいたるべし/鉄眼禅師仮字法語」
田地田畑
でんちでんぱた [1][1][4] 【田地田畑】
(その人の所有する)田んぼとはたけ。「―を売り払う」
田坂
たさか 【田坂】
姓氏の一。
田坂具隆
たさかともたか 【田坂具隆】
(1902-1974) 映画監督。広島県生まれ。作品,「真実一路」「土と兵隊」「五番町夕霧楼」など。広島で被爆。
田均し
たならし [2] 【田均し】
(1)田植えの前に,田の面を平らにすること。
(2)農具の一。前後の両板に人がまたがり乗って牛に引かせ,羽根の付いた中軸を回転させて田土をならすもの。
田堵
でんと 【田堵】
⇒たと(田堵)
田堵
たと [1] 【田堵・田刀】
平安時代,荘園の田地耕作を請け負い,領主に年貢・公事を納めた農民。たとう。でんと。
田夫
でんぷ [1] 【田夫】
(1)農夫。百姓。
(2)いなかくさいこと。粗野。「女は都がよし,あづまは―なり/咄本・御前男」
田夫野人
でんぷやじん [1] 【田夫野人】
無作法で教養のない人。いなかもの。
田婦
でんぷ [1] 【田婦】
農家の女。農婦。
田子
たご 【田子】
田を耕す人。農夫。「苗代水の行方も知らず,苗引き植ふる―の/狭衣 3」
田子の浦
たごのうら 【田子の浦】
静岡県,駿河湾の富士川河口付近の海辺。古来,富士山を望む景勝地。((歌枕))「―に打出でてみれば白妙(シロタエ)の富士の高嶺に雪はふりつつ/新古今(冬)」
田子倉ダム
たごくらダム 【田子倉―】
福島県南西部,只見町にあるダム。只見川電源開発の一環として1959年(昭和34)完成。堤高145メートル。
田字草
でんじそう [0] 【田字草】
デンジソウ目の夏緑性シダ植物。水田・沼などに生える。根茎は細長く泥土中をはう。葉は柄が長く,頂に扇形の小葉四枚を十字形につける。夏から秋に,葉柄の基部に有柄で球形の胞子嚢果を少数個つける。タノジモ。カタバミモ。
田字草[図]
田宅
でんたく [1][0] 【田宅】
田地と宅地。
田守
たもり [1] 【田守】
稲田の番をすること。また,その番人。
田安
たやす 【田安】
江戸時代の御三卿の一。八代将軍徳川吉宗の第二子宗武が江戸城田安門内に邸を与えられ一家を創立。所領一〇万石で御三家に次ぐ家格。
田安宗武
たやすむねたけ 【田安宗武】
(1715-1771) 江戸中期の国学者・歌人。徳川吉宗の子。家重の弟。田安家を興す。国学を荷田在満(アリマロ)・賀茂真淵に学び,万葉調の歌人として著名。有職故実にも通じた。著「天降言(アモリゴト)」「国歌八論余言」「服飾管見」など。
田安門
たやすもん 【田安門】
江戸城城門の一。北の丸にあり北に面する。門下に千鳥ヶ淵・牛ヶ淵があり九段坂に向かう。
田宮
たみや 【田宮】
姓氏の一。
田宮虎彦
たみやとらひこ 【田宮虎彦】
(1911-1988) 小説家。東京生まれ。東大卒。抒情味ある緊張した文体で,歴史小説・半自伝小説などを書いた。また,亡妻との書簡集「愛のかたみ」は大きな反響を得た。作「霧の中」「落城」「足摺岬」「銀心中」など。
田家
でんか [1] 【田家】
田舎の家。
田居
たい 【田居】
田。たんぼ。「筑波嶺の裾廻(スソミ)の―に秋田刈る/万葉 1758」
田居中
たいなか タヰ― 【田居中】
いなか。かたいなか。「かく人離れたる―なれば/今昔 27」
田屋
たや [1] 【田屋】
田の番や耕作のために田のそばに建てた小屋。
田山
たやま 【田山】
姓氏の一。
田山花袋
たやまかたい 【田山花袋】
(1871-1930) 小説家。群馬県生まれ。本名,録弥。「文章世界」主筆として自然主義を標榜,平面描写論を唱え自然主義文学の重鎮となった。代表作「蒲団」「生」「田舎教師」「時は過ぎ行く」「一兵卒の銃殺」「東京の三十年」
田岡
たおか タヲカ 【田岡】
姓氏の一。
田岡嶺雲
たおかれいうん タヲカ― 【田岡嶺雲】
(1870-1912) 評論家。高知県生まれ。本名,佐代治。「青年文」を主宰,下層貧民に対するヒューマニティーの立場から健筆を振るい,のち社会主義に接近。評論「嶺雲揺曳」「壺中観」「明治叛臣伝」,自伝「数奇伝」など。
田岡良一
たおかりょういち タヲカリヤウイチ 【田岡良一】
(1898-1985) 国際法学者。高知県生まれ。嶺雲の子。実証主義的方法で,国際社会の現実に基づいて国際法規が妥当する限界を究明した。著「空襲と国際法」など。
田崎
たざき 【田崎】
姓氏の一。
田崎草雲
たざきそううん 【田崎草雲】
(1815-1898) 南画家。名は�(ウン)。足利藩の武士。谷文晁らに師事。幕末には尊王運動に奔走。作「蓬莱宮図」など
田川
たがわ タガハ 【田川】
福岡県中北部,遠賀川河畔の市。かつて筑豊第一の炭田地帯。石灰石の産出が多く,セメント工業が立地。
田川
たがわ [1] 【田川】
田の間を流れる川。
田布施
たぶせ 【田布施】
山口県南東部,熊毛(クマゲ)郡の町。柳井市と光市の間にあり,南は周防(スオウ)灘に臨む。
田平子
たびらこ [0] 【田平子】
(1)キク科の二年草。田の畦(アゼ)などに生える。根出葉はロゼット状で地に平らにつく。春,高さ約15センチメートルの花茎を数本出し,黄色の頭花を数個つける。若い葉をつみとって食用にする。春の七草のホトケノザは本種をさす。コオニタビラコ。
(2)キュウリグサの別名。
田平子(1)[図]
田廬
たぶせ 【田伏せ・田廬】
見張りなどをするために田の中に作った仮小屋。「かるうすは―の本に我が背子はにふぶに笑みて立ちませり見ゆ/万葉 3817」
田役
たやく 【田役】
中世以後,神社や寺院の修繕などのために田地に課した労役。
田心姫命
たごりひめのみこと 【田心姫命】
⇒田霧姫命(タキリビメノミコト)
田所
たどころ [2] 【田荘・田所】
(1)田地。田のある所。
(2)大化前代,豪族の私有した農業経営地。
(3)古代・中世,国衙を構成する役所の一。田畑に関する事務を扱った。
田打ち
たうち [3] 【田打ち】
初春,耕作のために田を打ち返すこと。[季]春。
田打ち唄
たうちうた [3] 【田打ち唄】
民謡。田打ちをするときにうたう唄。
田打ち桜
たうちざくら [4] 【田打ち桜】
田打ちの頃に花の咲く木。秋田県ではこぶし,岩手県では糸桜など,地方によって異なる。
田打ち正月
たうちしょうがつ [4] 【田打ち正月】
主として一月一一日に,その年の豊作を予祝して農耕の仕事始めを儀礼的に行う行事。田打ち初め。田打ち講。
田掻き
たかき [3] 【田掻き】
「代掻(シロカ)き」に同じ。[季]夏。
田文
たぶみ [1] 【田文】
中世,田地の面積や地籍を詳細に記した帳簿。大田文・図田帳・水帳など。
田斉
でんせい 【田斉】
⇒斉(セイ)(2)
田村
たむら 【田村】
能の一。二番目物。世阿弥作か。旅の僧が清水寺で坂上田村麻呂の霊にあい,その東夷征伐の戦いのさまを見る。
田村
たむら 【田村】
姓氏の一。
田村俊子
たむらとしこ 【田村俊子】
(1884-1945) 小説家。東京,浅草生まれ。本名,とし。旧姓,佐藤。日本女子大中退。幸田露伴に師事。同門の小説家田村松魚と結婚。鋭敏な官能描写と艶麗婉美な作風で知られた。作「あきらめ」「女作者」「木乃伊の口紅」
田村泰次郎
たむらたいじろう 【田村泰次郎】
(1911-1983) 小説家。三重県生まれ。早大卒。観念より肉体の思考に真の人間性を見る「肉体の門」で脚光を浴びる。「春婦伝」ほか,戦争の人間性を問う「蝗」など。
田村秋子
たむらあきこ 【田村秋子】
(1905-1983) 新劇女優。東京生まれ。夫友田恭助と築地座を結成。戦後文学座に出演。主演「ヘッダ=ガブラー」他。
田村草
たむらそう [0] 【田村草】
キク科の多年草。山中の草原に生える。茎は高さ1メートル内外となり,上方がまばらに分枝する。葉は互生し大形で,羽状に全裂しとげはない。夏から秋にかけ,アザミに似た紅紫色の頭花を上向きにつける。タマボウキ。
田村藍水
たむららんすい 【田村藍水】
(1718-1776) 江戸中期の医師・本草学者。江戸の人。名は登,字(アザナ)は玄台(元台),通称元雄。朝鮮人参栽培法の確立に尽力。1757年,弟子の平賀源内の提唱で江戸湯島に初の物産会を開く。
田植
たうえ [3] 【田植(え)】
稲の苗を苗代から水田に植えかえること。[季]夏。
田植え
たうえ [3] 【田植(え)】
稲の苗を苗代から水田に植えかえること。[季]夏。
田植え唄
たうえうた [3] 【田植え唄】
民謡。本来は,苗が立派に実るように田の神に祈願する祝い唄であったが,江戸後期から田植え作業を行いながら唄うものとなった。早苗唄。田唄。[季]夏。《風流のはじめや奥の―/芭蕉》
田植え定規
たうえじょうぎ [4] 【田植(え)定規】
田植えの際に,縦・横を一定間隔にそろえる正条植えにする場合に用いる道具。2メートルほどの棒に約20センチメートル間隔に横木をつけたもの。
田植え機
たうえき [3] 【田植(え)機】
稲の苗が植えてあるマットを台に装着し,アームをクランク運動させて一株四,五本ずつ苗を取り出して,田に植えていく機械。
田植え祭り
たうえまつり [4] 【田植(え)祭り】
⇒御田植(オタウ)え祭(マツ)り
田植え笠
たうえがさ [4] 【田植え笠】
早乙女などが田植えのときにかぶる菅笠(スゲガサ)。[季]夏。
田植え踊り
たうえおどり [4] 【田植(え)踊り】
東北地方で,小正月の予祝行事として踊られる踊り。一年の田行事が舞踊で演じられる。田植えの際の余興の踊りもこの名で呼ぶ。
田植をする
たうえ【田植をする】
(trans)plant rice.田植時 the rice-planting season.
田植定規
たうえじょうぎ [4] 【田植(え)定規】
田植えの際に,縦・横を一定間隔にそろえる正条植えにする場合に用いる道具。2メートルほどの棒に約20センチメートル間隔に横木をつけたもの。
田植機
たうえき [3] 【田植(え)機】
稲の苗が植えてあるマットを台に装着し,アームをクランク運動させて一株四,五本ずつ苗を取り出して,田に植えていく機械。
田植祭り
たうえまつり [4] 【田植(え)祭り】
⇒御田植(オタウ)え祭(マツ)り
田植踊り
たうえおどり [4] 【田植(え)踊り】
東北地方で,小正月の予祝行事として踊られる踊り。一年の田行事が舞踊で演じられる。田植えの際の余興の踊りもこの名で呼ぶ。
田楽
でんがく【田楽】
baked bean curd daubed with miso.〜刺しにする pierce through.
田楽
でんがく [0][1] 【田楽】
(1)平安中期頃から流行した芸能。農耕行事に伴う歌舞から起こり,のちには専業の田楽法師が現れ,座も発生した。本来,田楽踊(オド)りと散楽系の曲芸が主要芸であったが,鎌倉末期より猿楽能も演じ,独自の田楽能を上演した。室町後期には猿楽におされて衰退し,今日では民俗芸能中に残る。
(2)民俗芸能の分類用語。田遊び・田植え祭り・田植え踊りなど,田に関する芸能一般の総称。
(3)田植えをはやす音楽。また,それに用いる太鼓の類。「又―といひて,あやしきやうなる鼓,腰に結ひつけて/栄花(御裳着)」
(4)〔「田楽焼き」の略〕
豆腐などに練り味噌を塗って焼いた料理。豆腐に串を打ったところが田楽を舞う姿に似ているところからいう。味噌に木の芽をすり込んだものを木の芽田楽という。[季]春。
田楽(1)[図]
田楽刺
でんがくざし [0] 【田楽刺(し)】
田楽豆腐のように,中央をさし通すこと。いもざし。「槍で―にする」
田楽刺し
でんがくざし [0] 【田楽刺(し)】
田楽豆腐のように,中央をさし通すこと。いもざし。「槍で―にする」
田楽法師
でんがくほうし [5] 【田楽法師】
田楽を演ずる職業的芸人。多く僧形であったところからいう。
田楽焼き
でんがくやき [0] 【田楽焼き】
⇒でんがく(田楽)(4)
田楽能
でんがくのう [4] 【田楽能】
田楽法師などの演ずる芸能。鎌倉末期より田楽衆が猿楽の能を演じ盛行したが,のち猿楽衆の能にとってかわられた。
田楽豆腐
でんがくどうふ [5] 【田楽豆腐】
田楽{(4)}にした豆腐。
田楽踊り
でんがくおどり [5] 【田楽踊り】
田楽法師の演じた芸能。編木(ビンザサラ)・太鼓・鼓・銅鈸子(ドウバツシ)などを奏する者をまじえた十数名が一団となって踊る。平安中期より室町期まで盛行した。今日民俗芸能に残る。
田楽返し
でんがくがえし [5] 【田楽返し】
大道具の仕掛け物の一。背景の襖(フスマ)などの中央に通した心棒を軸にして田楽豆腐を裏返すようにくるりと回すもの。幽霊などの出入りに用いることが多い。
田楽返し[図]
田歌
たうた [1] 【田歌・田唄】
(1)「田植え唄」に同じ。
(2)大嘗会(ダイジヨウエ)の儀式の田舞や各地の社寺の田植え神事でうたわれる歌。
田毎の月
たごとのつき [1][6] 【田毎の月】
たくさん並んだ狭い田の一枚一枚に,月が映ること。特に,信濃(シナノ)国姨捨山(オバステヤマ)の棚田に映る月。
田沢湖
たざわこ タザハ― 【田沢湖】
秋田県中東部,海抜249メートルの奥羽山脈中にあるカルデラ湖。水深は423.4メートルで日本一,透明度は摩周湖に次ぐ。
田沢湖線
たざわこせん タザハ― 【田沢湖線】
JR 東日本の鉄道線。岩手県盛岡と秋田県大曲間,75.6キロメートル。東北地方の横断線の一つ。
田河
たがわ タガハ 【田河】
姓氏の一。
田河水泡
たがわすいほう タガハスイハウ 【田河水泡】
(1899-1989) 漫画家。東京生まれ。「少年倶楽部」に漫画「のらくろ」を連載して人気漫画家となる。
田沼
たぬま 【田沼】
姓氏の一。
田沼
たぬま 【田沼】
栃木県南西部,安蘇(アソ)郡の町。近世より粘土瓦,明治より縫製業などの地場産業が発達。
田沼意次
たぬまおきつぐ 【田沼意次】
(1719-1788) 江戸中期の幕臣。小姓から身をおこし,将軍家重・家治に仕えて栄進を重ね,1767年側用人,遠江(トオトウミ)相良藩主となる。72年老中となり,積極的な経済政策を展開,田沼時代を現出した。一方,物価が騰貴し,賄賂政治が横行したため,士民の攻撃を受け86年老中を退任。
田沼意知
たぬまおきとも 【田沼意知】
(1749-1784) 江戸中期の幕臣。意次の長男。父とともに幕閣に重きをなしたが,江戸城中で佐野善左衛門政言に斬られ死亡。
田沼時代
たぬまじだい [4] 【田沼時代】
1767年から86年までの20年間,田沼意次(オキツグ)が一〇代将軍家治の側用人・老中として幕政の実権を握っていた時代。財政の建て直しのため,下総(シモウサ)の印旛沼干拓・鉱山開発・株仲間の公認・貿易の振興など,商業資本と結んで積極的政策を展開したが,賄賂政治の盛行,天明飢饉などにより失敗に終わった。
田添
たぞえ タゾヘ 【田添】
姓氏の一。
田添鉄二
たぞえてつじ タゾヘ― 【田添鉄二】
(1875-1908) 社会主義者。熊本県生まれ。シカゴ大学に留学。帰国後,鎮西日報・平民新聞などで評論活動を行う。直接行動論に反対し,議会政策論を展開した。
田渋
たしぶ [1] 【田渋】
田の水あか。
田漢
でんかん [0] 【田漢】
田舎(イナカ)の男。田舎漢(デンシヤカン)。
田漢
でんかん 【田漢】
(1898-1968) 中国の劇作家。湖南省出身。字(アザナ)は寿昌。郭沫若らと創造社を結成し,ロマン的な「カフェーの一夜」などを発表。新劇の発展に貢献した。国歌「義勇軍行進曲」の作詞者。ティエン=ハン。
田無
たなし 【田無】
東京都中部,武蔵野台地にある市。もと青梅街道の宿場町。近年,工場地・住宅地として発展。
田熊
たくま 【田熊】
姓氏の一。
田熊常吉
たくまつねきち 【田熊常吉】
(1872-1953) 鳥取県生まれ。1912年(大正1)タクマ式ボイラーを発明。
田猟
でんりょう 【田猟】
野に出て狩りをすること。狩猟。「明王の―には,百姓車馬の声を聞き/浄瑠璃・五人兄弟」
田畑
たはた [1] 【田畑】
田と畑。でんぱた。
田畑
たはた【田畑】
fields;a farm.→英和
田畑
でんぱた [1] 【田畑・田畠】
〔「でんばた」とも〕
田と畑。耕作地。たはた。
田畑
でんぱた【田畑】
⇒田畑(たはた).
田畑永代売買禁止令
でんぱたえいたいばいばいきんしれい 【田畑永代売買禁止令】
1643年,江戸幕府の発した田畑の売買を禁止する法令。富農への土地集積による農民の階層分化を防ぐことを目的としたが,以降も質入れなどの形式による土地移動が広まった。
田畑永代売買禁止令
たはたえいたいばいばいきんしれい 【田畑永代売買禁止令】
⇒でんぱたえいたいばいばいきんしれい(田畑永代売買禁止令)
田畑輪換
でんぱたりんかん [5] 【田畑輪換】
農地を,水田と畑に数年ごとに交替利用する方式。水田の雑草対策,畑の連作障害などに効果がある。
田畔
たぐろ [1] 【田畔】
田のくろ。あぜ。
田畝
でんぽ [1] 【田畝・田圃】
〔「でんぼ」とも〕
田と畑。たはた。
田畠
でんばく 【田畠】
〔国字「畠」の「白」を音読した語〕
たはた。でんぱた。「―耕作いたいて/狂言・牛馬」
田畠
でんぱた [1] 【田畑・田畠】
〔「でんばた」とも〕
田と畑。耕作地。たはた。
田番
たばん [1] 【田番】
収穫期に,実った田んぼの見張り番をすること。
田疇
でんちゅう [0] 【田疇】
田畑のあぜ。また,耕作地。田。
田社
でんしゃ [1] 【田社】
古代,神田を給わるなど官社と同じ待遇を受けながら,神祇官の神名帳に載せられず祈年祭奉幣を受けていない神社。
田租
でんそ [1] 【田租】
律令制で,田の面積に応じて課せられた基本的税目。国・郡の正倉に蓄積された。たぢから。
田籍
でんせき [0] 【田籍】
律令制で,戸主の名や口分田の町段歩を記した土地台帳。班田収授の際に作製され田図とともに民部省に保管された。でんじゃく。
田紳
でんしん [0] 【田紳】
田舎の紳士。どろくさい紳士。
田翁
でんおう [3] 【田翁】
年老いた農夫。
田老
たろう タラウ 【田老】
岩手県中東部,下閉伊郡の町。海岸は陸中海岸国立公園に属し,景勝地が多い。たびたび津波の被害を受けたが,1958年(昭和33)に防潮堤が完成。
田能村
たのむら 【田能村】
姓氏の一。
田能村竹田
たのむらちくでん 【田能村竹田】
(1777-1835) 江戸後期の文人画家。号,九畳仙史・藍水など。豊後の人。谷文晁らに師事。清高な画風の南画を描(カ)き,詩もよくした。代表作「亦復一楽帖」「船窓小戯帖」など。画論「山中人饒舌」を著す。
田臭
でんしゅう [0] 【田臭】
いなかくさいこと。
田舎
でんしゃ [1] 【田舎】
〔「でんじゃ」とも〕
いなか。いなかの家。「さしもの名物を―の塵(チリ)になさん事,口惜しう候/平家 7」
田舎
いなか【田舎】
the country(side);→英和
one's home[hometown];the place where one was born;the place where one's family lives.〜の rural;→英和
country.‖田舎ことば[なまり]a provincial dialect.田舎育ちの country-bred.田舎者 a countryman;a countrywoman (女).
田舎
いなか ヰナカ [0] 【田舎】
(1)都会から離れた地方。在郷。在(ザイ)。
(2)人家・人口が少なく辺鄙(ヘンピ)な所。「ここは東京の―だ」
(3)本人の生まれ育った故郷・郷里。また,親や祖父母などの出身地。在所。「正月には―へ帰る」
(4)(他の語に付いて)粗野で,洗練されていないことを表す語。「―くさい」
田舎っ兵衛
いなかっぺえ ヰナカ―ペヱ [5] 【田舎っ兵衛】
田舎者をさげすんでいう語。いなかっぺい。いなかっぺ。
田舎びる
いなか・びる ヰナカ― [4] 【田舎びる】 (動バ上一)[文]バ上二 ゐなか・ぶ
田舎風である。田舎めく。「いかにも―・びた風景」
田舎めく
いなかめ・く ヰナカ― [4] 【田舎めく】 (動カ五[四])
田舎風にみえる。田舎びる。「―・きたる男/浮世草子・男色大鑑 7」
田舎世界
いなかせかい ヰナカ― 【田舎世界】
田舎。地方。「一代に一度の見物にて―の人だに見るものを/更級」
田舎侍
いなかざむらい ヰナカザムラヒ [4] 【田舎侍】
江戸や京坂などの都会へ地方から出てきた侍。また,粗野な侍をあざけっていう語。いなかさぶらい。
田舎味噌
いなかみそ ヰナカ― [4] 【田舎味噌】
蒸した大豆に麦麹(ムギコウジ)を混ぜ,塩をきかせて作った味噌。むぎみそ。
田舎唄
いなかうた ヰナカ― [3] 【田舎唄】
田舎で唄われる唄。田舎節。ひなうた。俚謡(リヨウ)。
田舎回り
いなかまわり ヰナカマハリ [4] 【田舎回り】 (名)スル
(1)官吏や会社員が地方勤務すること。
(2)商人・芸人が田舎をまわって稼ぐこと。どさまわり。
田舎団子
いなかだんご ヰナカ― [4] 【田舎団子】
つぶし餡(アン)をまぶした団子。
田舎大尽
いなかだいじん ヰナカ― [4] 【田舎大尽】
田舎の金持ち。特に,田舎者で遊里で豪遊する者をいう。
田舎夷
いなかえびす ヰナカ― 【田舎夷】
田舎者を軽蔑していう語。「是源兵衛殿おまん殿,さすがは―よなう/浄瑠璃・薩摩歌」
田舎学問
いなかがくもん ヰナカ― [5] 【田舎学問】
見識の狭い学問。時勢おくれの学問。
田舎家
いなかや ヰナカ― [3] 【田舎家】
(1)田舎の家。また,粗末な家。
(2)茶の湯などの趣味で建てた田舎風の家。
田舎教師
いなかきょうし ヰナカケウシ 【田舎教師】
小説。田山花袋作。1909年(明治42)刊。近代日本興隆期に,貧しさ故に寒村の小学校代用教員として孤独と絶望のうちに死んでいった青年の生涯を描く。
田舎染みる
いなかじ・みる ヰナカ― [5] 【田舎染みる】 (動マ上一)
言動・服装などが田舎風である。「―・みた服装」
田舎気質
いなかかたぎ ヰナカ― [4] 【田舎気質】
田舎の人に特有な,素朴・粗野・純情の気風・性格。
田舎汁粉
いなかじるこ ヰナカ― [4] 【田舎汁粉】
つぶし餡(アン)でつくった汁粉。
→御膳汁粉
田舎渡らひ
いなかわたらい ヰナカワタラヒ 【田舎渡らひ】
田舎をまわって生活すること。田舎まわりの行商。
〔地方官としての生活の意ともいう〕
「―しける人の子ども/伊勢 23」
田舎漢
でんしゃかん [3] 【田舎漢】
いなかの男。また,いなか者。「先生とは異つて純然たる―/思出の記(蘆花)」
田舎稼ぎ
いなかかせぎ ヰナカ― [4] 【田舎稼ぎ】
都会の商人などが田舎に行って稼ぐこと。
田舎立つ
いなかだ・つ ヰナカ― 【田舎立つ】 (動タ四)
田舎風である。「―・ちたる所に住む者どもなど/枕草子 25」
田舎節
いなかぶし ヰナカ― [0] 【田舎節】
(1)地方の民謡に用いられる陽旋法の節。
→都節(ミヤコブシ)
(2)民謡。田舎唄。
田舎紳士
いなかしんし ヰナカ― [4] 【田舎紳士】
紳士を気取っているが,どこか洗練されていないところのある人。田舎の紳士。田紳(デンシン)。
田舎縞
いなかじま ヰナカ― [0] 【田舎縞】
「手織り縞」に同じ。
田舎者
いなかもの ヰナカ― [0] 【田舎者】
(1)田舎の人。田舎育ちの人。
(2)礼儀作法を知らず,やぼで気の利かない人をののしっていう語。また,自分をへりくだっていう語。
田舎臭い
いなかくさ・い ヰナカ― [5] 【田舎臭い】 (形)
田舎風で洗練されていない。田舎じみている。やぼったい。「―・い服装」
田舎芝居
いなかしばい ヰナカ―ヰ [4] 【田舎芝居】
(1)地方の小都市や農村で,素人(シロウト)が祭りの余興に行う芝居。
(2)下手な芝居。粗雑な芝居。
(3)田舎で興行される芝居。
田舎蕉門
いなかしょうもん ヰナカセウ― 【田舎蕉門】
芭蕉没後,中興期俳諧復古革新運動の中で,地方に勢力を張った美濃派や伊勢派の俳諧流派を,都市系俳壇側より見下した蔑称。
→獅子門
→伊勢派
田舎蕎麦
いなかそば ヰナカ― [4] 【田舎蕎麦】
ソバの実の外殻の一部をひき込んだ,色の黒いそば。山家(ヤマガ)そば。
田舎言葉
いなかことば ヰナカ― [4] 【田舎言葉】
田舎の人の使う言葉。俚言(リゲン)。
田舎訛り
いなかなまり ヰナカ― [4] 【田舎訛り】
言葉にある地方特有の訛りがあること。御国訛り。
田舎間
いなかま ヰナカ― [3][0] 【田舎間】
主に関東・東北・北海道で使われる柱間の基準寸法。柱心距離六尺(約1.82メートル)を一間とする。また,畳割りでは,五・八尺と二・九尺とするもの。江戸間。
→京間
田舎饅頭
いなかまんじゅう ヰナカ―ヂユウ [4] 【田舎饅頭】
つぶし餡(アン)を入れた,皮の厚い饅頭。
田舞
たまい [1] 【田舞・田儛】
豊作を祈る,古来の舞。古く,大嘗祭(ダイジヨウサイ)の巳(ミ)の日に宮中で行われたほか,伊勢神宮・春日大社の神事の際奏せられた。現在,各地で,田植え祭りの舞をいうことがある。でんぶ。
田舞
でんぶ [1] 【田舞・田儛】
⇒たまい(田舞)
田舟
たぶね [0][1] 【田舟】
水田で,稲や肥料などを運ぶのに用いる底の浅い小舟。
田芥
たがらし [2] 【田芥】
(1)キンポウゲ科の越年草。田や湿地に見られる。高さ約40センチメートル。根出葉は叢生,茎葉は互生し,掌状に分裂する。春,茎先に光沢のある黄色の五弁花をつけ,花後,長楕円形の集合果を結ぶ。有毒の辛み成分を含む。タタラビ。
(2)タネツケバナの別名。
田芹
たぜり [1] 【田芹】
(1)セリのこと。田の畔(アゼ)で摘むことが多いのでいう。
(2)田芥(タガラシ)の異名。
田草
たぐさ [1] 【田草】
田に生える雑草。田の草。
田草取り
たぐさとり [3] 【田草取り】
田草を取り除くこと。田の草取り。[季]夏。
田荘
たどころ [2] 【田荘・田所】
(1)田地。田のある所。
(2)大化前代,豪族の私有した農業経営地。
(3)古代・中世,国衙を構成する役所の一。田畑に関する事務を扱った。
田荘
でんそう [0] 【田荘】
⇒たどころ(田荘)
田菜
たな 【田菜】
タンポポの古名。[本草和名]
田蓑
たみの [1] 【田蓑】
農夫が田で働くときに着る蓑。
田蓑島
たみののしま 【田蓑島】
現在の大阪市西成区津守町にあったという禊(ミソギ)の場所。((歌枕))「雨により―を今日ゆけど名にはかくれぬ物にぞありける/古今(雑下)」
田蔵田
たくらだ 【田蔵田】
〔麝香鹿(ジヤコウジカ)に似ていて,人が麝香鹿を狩る時,飛び出してきて殺されるという獣〕
ばか。愚人。おろかもの。「さてもさてもこれほどの―はなしと思ひて/御伽草子・物臭太郎」
田虫
たむし【田虫】
《医》a ringworm.→英和
田虫
たむし [0] 【田虫】
白癬の一種で,丘疹や小水疱が集まって円形をなす皮膚病の俗称。股・臀部に好発。かゆみがある。陰金田虫。頑癬。銭瘡(ゼニガサ)。銭虫。
田螺
たにし [1] 【田螺】
タニシ科の淡水産巻貝の総称。貝殻は卵円錐形。雌雄異体。卵胎生で幼貝が直接親貝から生み出される。水田や池沼にすみ,食用。日本産はオオタニシ・マルタニシ・ナガタニシ・ヒメタニシの四種。[季]春。
田螺[図]
田螺
たにし【田螺】
《貝》a mud[pond,fresh-water]snail.
田螺息子
つぶむすこ [3] 【田螺息子】
タニシ(つぶ)の形で異常誕生をした小さな子が,立派な男に変わり,幸福に暮らすという昔話。「一寸法師」と同種のもの。
田螺金魚
たにしきんぎょ 【田螺金魚】
江戸後期の洒落本作者。江戸神田の町医師鈴木位庵と伝える。1777年から80年までの間に,「契情買(ケイセイカイ)虎之巻」「妓者呼子鳥(ゲイシヤヨブコドリ)」などを著し,後の人情本に影響を与えた。生没年未詳。
田計里
たげり [1] 【田計里・田鳧】
チドリ目チドリ科の鳥。全長30センチメートル余り。後頭部に長い冠羽をもつ。背面と翼は黒,下面は白色で胸に黒色帯がある。ユーラシア北部で繁殖し,冬は南へ渡る。日本には冬鳥として渡来し,水田・湿地などで生活する。
田計里[図]
田諸子
たもろこ [2] 【田諸子】
コイ目の淡水魚。全長10センチメートルほど。モロコの一種で,一対のひげを持ち,水のきれいな細流や池にすむ。佃煮(ツクダニ)にする。本州中部以西,近年は東北地方にも分布。スジモロコ。
田谷
たや 【田谷】
姓氏の一。
田谷力三
たやりきぞう 【田谷力三】
(1899-1988) テノール歌手。日本のオペラ草創期から出演。浅草オペラの人気者となり,田力(デンリキ)の愛称で親しまれた。最晩年まで現役として活動。
田辺
たなべ 【田辺】
姓氏の一。
田辺
たなべ 【田辺】
(1)和歌山県南西部にある市。製材のほか,田辺湾に臨む漁港で水産加工が盛ん。古くは牟婁津(ムロノツ)と呼ばれ,海上交通および熊野街道の要地として栄えた。
(2)京都府南部,綴喜(ツヅキ)郡の町。木津川中・下流域の近郊野菜栽培・住宅地。関西文化学術研究都市の一角。
田辺元
たなべはじめ 【田辺元】
(1885-1962) 哲学者。東京生まれ。京大教授。マルクス・ヘーゲルの両弁証法を乗り越えようとして絶対弁証法を構想して「種の論理」を主張,これが戦争正当化の論理となったため,戦後は自己批判し,一転して親鸞を中心とする宗教哲学を研究。著「社会的存在の論理」「ヘーゲル哲学と弁証法」など。
田辺尚雄
たなべひさお 【田辺尚雄】
(1883-1984) 音楽学者。日本・東洋音楽研究の先駆者。東京生まれ。東大物理学科卒。正倉院楽器調査,東洋諸地域の音楽の実地調査に従事。各地の伝統音楽の振興にも貢献。東洋音楽学会初代会長。著「東洋音楽史」「日本音楽概論」「日本の楽器」「音楽音響学」など。
田辺朔郎
たなべさくお 【田辺朔郎】
(1861-1944) 土木技術者。東京生まれ。琵琶湖疎水計画を立案し,その工事を指導,日本最初の水力発電事業を興した。帝国大学工科大学学長。
田遊び
たあそび [2] 【田遊び】
稲の豊作を祈願する神事芸能。多く正月に,一年の稲作の過程を模擬的に演ずる。おんだ。
田道間守
たじまもり タヂマモリ 【田道間守】
記紀に見える伝説上の人物。垂仁天皇の命により不老の妙薬,非時香菓(トキジクノカクノコノミ)(タチバナの実)を常世国(トコヨノクニ)から持ち帰ったが,天皇の死後だったので,その陵墓に献じ,自害したという。
田部
たなべ 【田部】
姓氏の一。
田部
たベ [1] 【田部】
大化前代,天皇領の屯倉(ミヤケ)で耕作に従事した部民。
田部重治
たなべじゅうじ 【田部重治】
(1884-1972) 英文学者・登山家。富山県生まれ。東洋大学・法政大学教授を歴任。木暮理太郎らと登山に親しみ,「山と渓谷」「峠と高原」などの紀行文を残した。
田野
でんや [1] 【田野】
(1)田畑と野原。
(2)いなか。
田野
でんや【田野】
fields.
田鎖
たくさり 【田鎖】
姓氏の一。
田鎖綱紀
たくさりこうき 【田鎖綱紀】
(1854-1938) 日本語速記術の創始者。陸奥(ムツ)の生まれ。欧米の速記術を研究,1882年(明治15)「日本傍聴筆記法」として発表。以後終生,速記の普及に尽くした。
田長
たおさ 【田長】
(1)田のぬし。農夫の長。「ほととぎすしでの―をあさなあさなよぶ/古今(雑体)」
(2)〔「たおさどり」の略〕
ホトトギスの異名。[日葡]
田長鳥
たおさどり [3] 【田長鳥】
ホトトギスの異名。
田間
でんかん [0] 【田間】
田畑のなか。いなか。
田雲雀
たひばり [2] 【田雲雀】
スズメ目セキレイ科の鳥。全長約16センチメートル。セキレイのように尾をふり,足を交互に出して歩く。冬鳥として全国に渡来し,湿地や水田に生息する。
田霧姫命
たきりびめのみこと 【田霧姫命・多紀理毗売命】
記紀神話の神。宗像(ムナカタ)三女神の一柱。天照大神(アマテラスオオミカミ)と素戔嗚尊(スサノオノミコト)との誓約(ウケイ)の際生まれた。田心姫命(タゴリヒメノミコト)。
田面
たづら [0][1] 【田面】
田のおもて。また,田のほとり。
田鰻
たうなぎ [2] 【田鰻】
タウナギ目の淡水魚。全長30センチメートル内外までは雌で,50センチメートル内外になると雄に性転換し,80センチメートルに達する。体形はウナギに似るが頭が大きく尾は細くとがる。鱗が全くなく,ひれは未発達。鰓(エラ)のほか,皮膚や食道の組織で空気呼吸をする。中国では食用。東南アジア・中国・朝鮮に分布。日本でも関東以南の水田や川に局所的にすむ。カワヘビ。
田鳧
たげり [1] 【田計里・田鳧】
チドリ目チドリ科の鳥。全長30センチメートル余り。後頭部に長い冠羽をもつ。背面と翼は黒,下面は白色で胸に黒色帯がある。ユーラシア北部で繁殖し,冬は南へ渡る。日本には冬鳥として渡来し,水田・湿地などで生活する。
田計里[図]
田鵑
ほととぎす 【杜鵑・時鳥・子規・不如帰・杜宇・蜀魂・田鵑】
■一■ [3] (名)
(1)ホトトギス目ホトトギス科の鳥。全長約30センチメートル。尾羽が長い。背面は灰褐色。腹面は白色で黒い横斑がある。ウグイスなどの巣にチョコレート色の卵を産み,抱卵と子育てを仮親に託す。鳴き声は鋭く,「テッペンカケタカ」などと聞こえる。夏鳥として渡来し,山林で繁殖して東南アジアに渡る。古来,文学や伝説に多く登場し,卯月(ウヅキ)鳥・早苗(サナエ)鳥・あやめ鳥・橘鳥・時つ鳥・いもせ鳥・たま迎え鳥・しでの田長(タオサ)などの異名がある。[季]夏。《―平安城を筋違に/蕪村》
(2)(「時鳥草」「杜鵑草」「油点草」の文字を当てる)ユリ科の多年草。丘陵や低山の湿った場所に生える。高さ約60センチメートル。葉は互生し,狭長楕円形で基部は茎を抱く。秋,葉腋に白色で紫斑がある花を一〜三個ずつつける。花被片は六個。和名は花の斑を{(1)}の胸の斑に見立てたもの。ほととぎすそう。[季]秋。
■二■ (枕詞)
{■一■(1)}が飛ぶ意から類音の地名「飛幡(トバタ)」にかかる。「―飛幡の浦にしく波のしくしく君を/万葉 3165」
杜鵑■一■(1)[図]
杜鵑■一■(2)[図]
田鶴
たず タヅ [1] 【田鶴】
鶴(ツル)をいう歌語。「葦辺をさして―鳴き渡る/万葉 919」
田鶴が音
たずがね タヅ― 【田鶴が音】
(1)鶴(ツル)の鳴く声。「天飛ぶ鳥も使ぞ―の聞えむ時は我が名問はさね/古事記(下)」
(2)鶴をいう雅語。「―の悲しく鳴けば/万葉 4398」
田鷸
たしぎ [0][1] 【田鷸】
チドリ目シギ科の鳥。全長27センチメートルほどで,長くまっすぐなくちばしを持つ。全体が黒褐色で,黄色の斑紋がある。日本には冬鳥あるいは旅鳥として水田・湿地などに渡来。暖地では越冬するものもある。
田麦俣
たむぎまた 【田麦俣】
山形県東田川郡朝日村にある山間集落。朝日山地を越える六十里越街道の峠にある宿駅で,豪雪地。多層型民家で知られる。
田麩
でんぶ [1] 【田麩】
白身の魚をゆで,ほぐして繊維状にし,砂糖などで調味して水分のなくなるまで煎(イ)った食品。
田鼈
たがめ [0] 【田鼈・水爬虫】
半翅目の大形水生昆虫。体長6センチメートル内外。全体に淡褐色で扁平。前肢は強大な捕獲肢になり,先端に鋭い爪がある。尾端に伸縮できる呼吸管がある。池沼にすみ,魚・カエル・昆虫などを捕食する。成虫は灯火にも集まる。養魚上の害虫。本州以南,東アジア・東南アジアに分布。コウヤヒジリ。ミズガッパ。カッパムシ。ドンガメムシ。[季]夏。
田鼓
たつづみ [2] 【田鼓】
田楽(デンガク)に使う鼓。腰につけて打つ。
田鼠
でんそ [1] 【田鼠】
モグラの異名。
田鼠
たねずみ [2] 【田鼠】
(1)野鼠(ノネズミ)のこと。
(2)クマネズミの別名。また,クマネズミの近縁種。
由
よし [1] 【由】
〔四段動詞「寄す」の連用形から。よりどころとされるものの意が原義〕
(1)物事の理由や事情。いわく。「ことの―を聞く」
(2)聞いた話や知っていることの内容。「御元気の―何よりです」
(3)手段。方法。てだて。「知る―もない」「間近けれども逢ふ―の無き/古今(恋一)」
(4)口実。言い訳。「妹が門行き過ぎかねつひさかたの雨も降らぬかそを―にせむ/万葉 2685」
(5)それらしく振る舞うこと。そぶり。ふり。「刀を帯する―あらはすといへども/平家 1」
(6)風情。情緒。「母北の方なむ,古の人の―あるにて/源氏(桐壺)」
由
よし【由】
a means (方法).→英和
…の〜 It is said[They say,I hear]that….知る〜もない There is no knowing <where he is> .
由(ヨ)って来(キタ)る
由(ヨ)って来(キタ)る
その原因となっている。由来している。
由(ヨ)らしむべし、知らしむべからず
由(ヨ)らしむべし、知らしむべからず
〔論語(泰伯)〕
人民は為政者の定めた方針に従わせることはできるが,人民すべてになぜこのように定められたかという理由を知らせることは難しい,という意。
由々しい
ゆゆしい【由々しい】
serious;→英和
grave;→英和
grievous;→英和
deplorable.→英和
由って来る
よってきたる 【由って来る】 (連語)
その原因となっている。由来している。「敗北の―ところを考えてみるに」
→よる(因・由)
由ばむ
よしば・む 【由ばむ】 (動マ四)
わけありげに振る舞う。風情がある様子をする。「書きざま―・みたり/源氏(明石)」
由めく
よしめ・く 【由めく】 (動カ四)
様子ありげに振る舞う。もったいぶる。「もてなしなども―・き給へり/源氏(玉鬘)」
由る
よ・る [0] 【因る・由る・依る・拠る】 (動ラ五[四])
〔「寄る」と同源〕
(1)ある物事が起きる原因となる。《因・由》「不注意に―・るミス」「金属疲労に―・る破損」「人言の繁きに―・りて/万葉 3464」
(2)ある物事の手段・方法,あるいは材料となる。《依》「武力に―・る解決」「コンピューターに―・る処理」
(3)ある物事の根拠・基準・理由となる。《依・拠》「法律の定めるところに―・る」「人は見かけに―・らないものだ」
(4)軍勢・人などが根拠地としてたてこもる。《拠》「大坂城に―・った豊臣方」
(5)ある物事に関係する。物事の有り様に応ずる。《依》「成功するかどうかは君の努力次第に―・る」「相手の出方に―・っては実力行使もある」「所に―・り雨」「事と次第に―・っては…」「冗談も時と場合に―・る」
[可能] よれる
由井
ゆい ユヰ 【由井】
姓氏の一。
由井正雪
ゆいしょうせつ ユヰシヤウセツ 【由井正雪】
(1605-1651)
〔姓は「由比」とも〕
江戸初期の軍学者。駿河国由比の人。江戸に出て楠木流軍学の塾を開き多数の門人を集めた。1651年浪人を糾合,三代将軍家光の死に乗じて倒幕を企てたが,事前に露顕,自殺した(慶安事件)。
由付く
よしづ・く 【由付く】 (動カ四)
風情がある。奥ゆかしいところがある。由緒ありげである。「清げにて,ただならず気色―・きてなどぞありける/源氏(夕顔)」
由利
ゆり 【由利】
姓氏の一。
由利公正
ゆりきみまさ 【由利公正】
(1829-1909) 政治家。福井藩出身。はじめ三岡(ミツオカ)石五郎。通称は八郎。藩政を担当して,外国貿易・物産振興に活躍。新政府で太政官札を発行するなど,財政家として手腕をふるった。五箇条の誓文の第一起草者。元老院議員。貴族院議官。
由加物
ゆかもの 【斎甕物・由加物】
神に供える物を入れる器物。また,供え物。
由加物の使
ゆかもののつかい 【由加物の使】
昔,大嘗祭(ダイジヨウサイ)に先立ち,斎甕(ユカ)物の製造・運搬などを監督するために地方に派遣された使者。
由基
ゆき 【悠紀・斎忌・由基】
〔「斎酒」で,新聖な酒,の意〕
大嘗祭(ダイジヨウサイ)のとき,神事に用いる新穀を奉るため卜定(ボクジヨウ)によって選ばれた第一の国郡。悠紀の国。
→主基(スキ)
由布岳
ゆふだけ 【由布岳】
大分県中部にある鐘状火山。海抜1583メートル。山麓に由布院・別府などの温泉がある。豊後(ブンゴ)富士。
由懸
よしかかり 【由懸】
能楽論で,風情のある姿態。「幽玄みやびたる―は,女体の用風より出で/至花道」
由旬
ゆじゅん [0] 【由旬】
〔梵 yojana〕
古代インドでの距離の一単位。帝王の軍隊が一日に進む距離といわれ,約10キロメートル,約15キロメートルなど諸説ある。
由有り気
よしありげ 【由有り気】 (形動)[文]ナリ
なにか深い理由やいわくがありそうなさま。「―なそぶり」
由木
ゆぎ [1] 【由木】
「居木(イギ)」に同じ。
由来
ゆらい 【由来】
■一■ [0] (名)スル
物事がいつ,何から起こり,どのようにして現在まで伝えられてきたかということ。また,その起源・歴史。いわれ。来歴。「家宝の―を語る」「遠くギリシャに―する建築様式」
■二■ [1] (副)
もともと。本来。「蕎麦の延びたのと,人間の間が抜けたのは―頼母(タノモ)しくないもんだよ/吾輩は猫である(漱石)」
由来
ゆらい【由来】
(1)[根原]the origin;→英和
the source;→英和
history (来歴).→英和
(2)〔副〕originally (もともと).→英和
〜する originate <in> ;→英和
result <from> .→英和
由来書
ゆらいがき [0] 【由来書(き)】
物事の由来や人の来歴を記した文書。
由来書き
ゆらいがき [0] 【由来書(き)】
物事の由来や人の来歴を記した文書。
由比
ゆい ユヒ 【由比】
静岡県中部,庵原(イハラ)郡の町。近世,東海道の宿場町。ミカン栽培が盛ん。
由比ヶ浜
ゆいがはま ユヒ― 【由比ヶ浜】
神奈川県鎌倉市,相模湾に臨む海岸。滑川河口と稲村ヶ崎の間の海岸をさし,河口東部の材木座海岸とともに海水浴場として知られる。
由無い
よしな・い [3] 【由無い】 (形)[文]ク よしな・し
(1)手段や方法がない。すべがない。「―・く退却する」
(2)理由がない。根拠がない。「やむごとなき,まづの人々おはすといふ事は―・き事なめり/源氏(若菜上)」
(3)関係がない。かかわりがない。「待つ人ある所に…あらぬ―・き者の名のりして来たる/枕草子 25」
(4)由緒がない。風情がない。「―・からぬ親の,心とどめて生ほし立てたる人の/源氏(蛍)」
(5)悪い。不都合だ。「世の末に―・き事のいで来て/栄花(月の宴)」
由無し
よしなし 【由無し】
理由がないこと。いわれのないこと。「斯太の浦を朝漕ぐ舟は―に/万葉 3430」
由無し事
よしなしごと 【由無し事】
つまらないこと。とりとめもないこと。「心にうつりゆく―をそこはかとなく書きつくれば/徒然(序)」
由無し物語
よしなしものがたり 【由無し物語】
つまらない物語。むだばなし。「世の中の―など,御前にて申す人も侍らず/狭衣 3」
由無し言
よしなしごと 【由無し言】
つまらない言葉。「―言ひてうちも笑ひぬ/徒然 30」
由由し
よしよし・し 【由由し】 (形シク)
わけがありそうである。趣がありそうである。「御手いと―・しくなまめきたるに/源氏(賢木)」
由由しい
ゆゆし・い [3] 【忌忌しい・由由しい】 (形)[文]シク ゆゆ・し
□一□そのままほうっておくと,とんでもない結果を引き起こすことになる。容易ならない。「教育上―・い問題」「―・き事態」
□二□
(1)神聖で触れることがはばかられる。おそれ多い。「かけまくもあやに恐(カシコ)し言はまくも―・しきかも/万葉 475」
(2)不吉である。縁起が悪い。「―・しき身に侍れば,かくておはしますも,いまいましうかたじけなく/源氏(桐壺)」
(3)恐ろしい。気味が悪い。「海はなほいと―・しと思ふに/枕草子 306」
(4)普通でない。並はずれている。はなはだしい。「たかき屐子(ケイシ)をさへはきたれば,―・しうたかし/枕草子 12」
(5)堂々としている。立派だ。「(鹿谷ハ)後ろは三井寺に続いて―・しき城郭にてぞありける/平家 1」
(6)すぐれている。すばらしい。りっぱである。「舎人など給はるきはは―・しと見ゆ/徒然 1」
〔神聖の意の「ゆ(斎)」を重ねて形容詞化した語で,□二□(1)が原義〕
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
由緒
ゆいしょ [1] 【由緒】
〔「ゆしょ」の慣用読み〕
(1)物事の起こり。また,今に至るまでのすじみち。来歴。いわれ。「神社の―を尋ねる」
(2)長い歴史を経て作りあげられた格式。「―のある家柄」「―正しい」
由緒ある
ゆいしょ【由緒ある】
of noble birth (家系);historic (歴史的).→英和
由緒書き
ゆいしょがき [0] 【由緒書き】
人や物について,その素性・来歴などを記した文書。由来書。
由縁
ゆかり【由縁】
connection;→英和
relation.→英和
縁も〜もない be a perfect[utter]stranger <to> ;have no connection whatever <with> .
由縁
ゆえん [0] 【由縁】
事の由来。ゆかり。「神社建立の―」
由良
ゆら 【由良】
(1)兵庫県洲本市の地名。淡路島南東端,紀淡海峡に臨む。古来,紀州と阿波を結ぶ要港。
(2)和歌山県日高郡の町。紀伊水道に面する由良湾に臨む。古くから,「由良のみさき」などと和歌に詠まれた。((歌枕))「―の岬にこの日暮らしつ/万葉 1220」
(3)京都府宮津市の地名。由良川河口に位置し,近世には廻船業が盛ん。
→由良の湊
由良の湊
ゆらのみなと 【由良の湊】
京都府北部,由良川河口の港。山椒太夫の伝説の舞台。
由良の門
ゆらのと 【由良の門】
(1)兵庫県洲本市由良が臨む紀淡海峡のこと。((歌枕))「夕なぎに―渡る蜑小船(アマオブネ)/無名抄」
(2)京都府北部,由良川の河口。((歌枕))「―を渡るふな人かぢをたえゆくへもしらぬ恋の道かも/新古今(恋一)」
由良川
ゆらがわ 【由良川】
京都府北部の川。三国岳に発し丹波高地を西流,福知山盆地から北流して若狭湾に注ぐ。長さ146キロメートル。
甲
かり [2] 【上り・甲】
〔動詞「上(カ)る」の連用形から〕
日本音楽で,音高を標準よりも高めにすること。多く管楽器,特に尺八でいう。
⇔減(メ)り
甲
こう【甲】
(1) a shell (亀などの);→英和
the back (手の);→英和
the instep (足の).→英和
(2) <give,get> A (成績の).→英和
(3) the former <and the latter> (甲乙の).→英和
甲
よろい ヨロヒ [0] 【鎧・甲】
〔動詞「よろう」の連用形から〕
(1)身体をおおいまもるために,鉄・革などで作って着用する戦闘用の防具。
(2)大鎧(オオヨロイ)のこと。
→大鎧
(3)兜(カブト)や袖に対して,胴鎧(ドウヨロイ)のこと。
甲
きのえ [0] 【甲】
〔「木の兄(エ)」の意〕
十干(ジツカン)の第一。
甲
こう カフ [1] 【甲】
(1)カメ・カニなどの体をおおう硬い殻。甲羅(コウラ)。「亀の―より年の功」
(2)手足の表面。手首から先の,外側の面。足首から先の,上側の面。「手の―」
(3)十干の第一。きのえ。
(4)等級・成績などをつけるときに用いて,一番上位を表す。「殊勲―」
(5)二人以上の人,または二つ以上の物事があるとき,その一つの名にかえて用いる。「―は乙に賃貸料を支払う」
(6)よろい。かぶと。[和名抄]
(7)箏(ソウ)・琵琶などの胴の表面または背面の湾曲した板の部分。
(8)「かん(甲)」に同じ。
甲
かん [0] 【甲】
〔「甲」の日本での慣用音〕
日本音楽で,声や楽器の高い音域。また,ある音に対して一オクターブ高い音。
⇔乙(オツ)
⇔呂(リヨ)
甲乙
かるめる [0] 【上下・甲乙】
邦楽で,音階音より音が上がることまたは上げること(かる)と,下がることまたは下げること(める)。かりめり。めりかり。
甲乙
こうおつ カフ― [1] 【甲乙】
甲と乙。第一と第二。二者間のまさりおとり。優劣。「―を争う」
甲乙
こうおつ【甲乙】
gradation (等級);→英和
(a) difference (差異).→英和
〜のない equal.→英和
〜をつける grade;→英和
discriminate <between> .→英和
甲乙
かんおつ [0][1] 【甲乙】
邦楽で,甲(カン)と乙(オツ)。かるめる。
甲乙人
こうおつにん カフ― 【甲乙人】
特定の人間以外の一般人。転じて,貴族・侍以外の庶民。「をり合はせたる―らこれを見て/保元(下)」
甲仗
こうじょう カフヂヤウ [0][1] 【甲仗】
甲冑(カツチユウ)と武器。
甲兵
こうへい カフ― [0] 【甲兵】
(1)よろいと兵器。武器。また,兵事。戦争。
(2)よろいをつけた兵士。
甲冑
かっちゅう [0][3] 【甲冑】
〔「甲」は鎧(ヨロイ),「冑」は兜(カブト)のこと〕
戦闘の時,身体を保護するため身につける武具。具足。
甲冑師
かっちゅうし [3] 【甲冑師】
甲冑を製作する人。よろい師。具足師。
甲冑師鐔
かっちゅうしつば [6] 【甲冑師鐔】
鎌倉末期より室町時代にみられる鉄の板鐔の総称。鐔の耳に甲冑製作技法と同じ手法を用い,小透かしで図柄を表現する。
甲冑魚
かっちゅうぎょ [3] 【甲冑魚】
原始的な魚形をもつ化石動物の一群。古生代オルドビス紀に現れデボン紀に栄え,そして絶滅した。体長15〜25センチメートルで,体表が骨格化し,ことに頭部は堅い骨質板でおおわれ,甲冑をつけたように見える。カブトウオ。
甲刹
かっさつ [0] 【甲刹】
〔仏〕 禅宗で五山十刹に次ぐ寺院の格式。中国の宋に始まり,日本でも室町時代に制定され,全国で約一八〇寺が指定された。
甲匠
こうしょう カフシヤフ [0] 【甲匠】
「具足師(グソクシ)」に同じ。
甲午
こうご カフ― [0] 【甲午】
干支(エト)の一。きのえうま。
甲午改革
こうごかいかく カフ― 【甲午改革】
1894年(甲午の年)から96年にかけての朝鮮の内政改革。日本の干渉によって成立した金弘集政権の下で,国政事務と宮中事務の分離,科挙の廃止,銀本位制の採用,身分差別の撤廃などの改革が行われた。
甲午農民戦争
こうごのうみんせんそう カフ―センサウ 【甲午農民戦争】
朝鮮で1894年(甲午の年)東学の信徒が主導した農民戦争。地方官の悪政に反対した全羅道の農民が蜂起したのに始まる。李朝政府は鎮圧のため清(シン)に出兵を求め,清に対抗して日本も出兵,日清戦争の契機となった。東学党の乱。
→東学
甲卒
こうそつ カフ― [0] 【甲卒】
鎧(ヨロイ)をつけた兵卒。甲兵。
甲南
こうなん カフナン 【甲南】
滋賀県南部,甲賀郡の南部にある町。溜め池の多い農業地帯。甲賀流忍術の発祥地と伝える。
甲南大学
こうなんだいがく カフナン― 【甲南大学】
私立大学の一。1923年(大正12)創立の甲南高等学校を前身とし,51年(昭和26)設立。本部は神戸市東灘区。
甲南女子大学
こうなんじょしだいがく カフナンヂヨシ― 【甲南女子大学】
私立大学の一。1920年(大正9)創立の甲南高等女学校を源とし,64年(昭和39)設立。本部は神戸市東灘区。
甲声
かんごえ [3][1] 【甲声】
かん高い声。鋭く高い声。
甲夜
こうや カフ― [1] 【甲夜】
五夜の第一。「初更(シヨコウ)」に同じ。
甲子
きのえね [0] 【甲子】
干支(エト)の第一番目。かっし。
→干支(エト)
甲子
こうし カフ― [1] 【甲子】
干支(エト)の一。きのえね。かっし。
甲子
かっし [1] 【甲子】
〔「こうし」とも〕
(1)干支(エト)の第一番目のもの。きのえね。
(2)干支のこと。
甲子吟行
かっしぎんこう 【甲子吟行】
「野ざらし紀行」の別称。
甲子園
こうしえん カフシヱン 【甲子園】
兵庫県西宮市の地名。甲子(キノエネ)の年にあたる1924年(大正13)に完成した甲子園球場は高校野球全国大会で知られる。
甲子園大学
こうしえんだいがく カフシヱン― 【甲子園大学】
私立大学の一。1941年(昭和16)創立の甲子園高等女学校を源とし,67年設立。
甲子夜話
かっしやわ 【甲子夜話】
随筆。正編一〇〇巻,続編一〇〇巻,三編七八巻。平戸藩主松浦静山著。著者六二歳の1821年11月17日甲子(キノエネ)の夜に起稿。幕末の政治・経済・外交・逸話・風俗などの広範な記事がみられる。
甲子大黒
きのえねだいこく [5] 【甲子大黒】
甲子の日,大黒天をまつること。「甲子」の「子(ネ)」は十二支ではネズミにあてられ,また,大黒天は民間信仰では大国主命とされ,ネズミに危難を救ってもらったという伝承から,この神をまつるという。
甲子待ち
きのえねまち [0][6] 【甲子待ち】
甲子の日の前夜,子の刻(午前零時頃)まで起きていて,二股大根・黒豆などを供え,大黒天をまつる風習。江戸時代,商家で行われた。きのえね祭り。
甲子祭
きのえねまつり [5] 【甲子祭(り)】
「甲子待ち」に同じ。
甲子祭り
きのえねまつり [5] 【甲子祭(り)】
「甲子待ち」に同じ。
甲州
こうしゅう カフシウ 【甲州】
甲斐(カイ)国の別名。
甲州枡
こうしゅうます カフシウ― [3] 【甲州枡】
江戸時代を通じて甲州で用いられた枡。容積は京枡の約三倍。
甲州梅
こうしゅううめ カフシウ― [3] 【甲州梅】
小梅{(1)} の一種。
甲州法度
こうしゅうはっと カフシウ― 【甲州法度】
1547年武田信玄が制定した分国法。正しくは「甲州法度之次第」。喧嘩両成敗,宗論の禁止など戦国家法の特色をもつ。二六か条本と五五か条本がある。信玄家法。
甲州流
こうしゅうりゅう カフシウリウ 【甲州流】
軍学の一派。江戸初期,小幡勘兵衛景憲が「甲陽軍鑑」を補正し,武田家の軍学を祖述したもの。武田流。信玄流。甲陽伝。甲州家伝。
甲州葡萄
こうしゅうぶどう カフシウブダウ [5] 【甲州葡萄】
(1)甲府盆地で産出するブドウ。
(2)ブドウの一品種。古くから山梨県で栽培され,果実は晩生でやや大きく,色は紅紫色。
甲州街道
こうしゅうかいどう カフシウ―ダウ 【甲州街道】
五街道の一。江戸日本橋から内藤新宿を経て甲府に至る街道。さらに下諏訪に延びて中山道に合する街道を含めてもいう。甲州道中。
甲州金
こうしゅうきん カフシウ― [0][3] 【甲州金】
甲斐国で,戦国時代から江戸時代に鋳造・使用された金貨。多くの種類があり,元禄年間(1688-1704)以前のものを古甲金,それ以後のものを新甲金という。甲金。
甲府
こうふ カフフ 【甲府】
山梨県甲府盆地北部にある市。県庁所在地。戦国時代,武田氏の根拠地。江戸時代は一時柳沢氏が領したがのち天領。水晶・瑪瑙(メノウ)の研磨工業,葡萄(ブドウ)酒醸造などの産業が発達。
甲府勤番
こうふきんばん カフフ― [4] 【甲府勤番】
江戸幕府の職名の一。老中の支配下にあって甲府城を警備するもの。小普請組の士があてられ,後期には左遷された御家人が任ぜられた。
甲府盆地
こうふぼんち カフフ― 【甲府盆地】
山梨県中央部にある盆地。ブドウ・モモの特産地。
甲張
こうばり [0] コウ― 【勾張(り)】 ・ カフ― 【甲張(り)】
(1)基礎工事などで,掘った穴の崩落を防ぐために横に渡す丸太や角材。張り木。
(2)家・柱などの傾くのを防ぐためにあてがう支え。つっかえ棒。「―をかう」
(3)陰で人をかばい守ること。また,その人。「あんまり母があいだてない,―が強うていよ��心が直らぬ/浄瑠璃・油地獄(下)」
甲張り
こうばり [0] コウ― 【勾張(り)】 ・ カフ― 【甲張(り)】
(1)基礎工事などで,掘った穴の崩落を防ぐために横に渡す丸太や角材。張り木。
(2)家・柱などの傾くのを防ぐためにあてがう支え。つっかえ棒。「―をかう」
(3)陰で人をかばい守ること。また,その人。「あんまり母があいだてない,―が強うていよ��心が直らぬ/浄瑠璃・油地獄(下)」
甲張り声
かんばりごえ [0] 【甲張り声】
甲走(カンバシ)った声。
甲張る
かんば・る [3] 【甲張る】 (動ラ四)
「甲走(カンバシ)る」に同じ。「―・つたる声にて吉野の山をうたひしを/浮世草子・置土産 5」
甲懸
こうがけ カフ― [0][4] 【甲掛・甲懸】
(1)労働や旅行のとき,日差しやほこりをさえぎるために手足の甲にかける布。特に,足の甲をおおうものをいう。
→手っ甲
(2)小具足の一。鉄板を鎖でつづり合わせた,足の甲を守るもの。
甲所
かんどころ [0][3] 【勘所・肝所・甲所】
(1)物事の重要な部分。肝要なところ。急所。つぼ。「―をはずさぬ批評」「―を心得ている」
(2)三味線・琴・琵琶などで,一定の音を出すために指先で押さえる弦の一点。
甲掛
こうがけ カフ― [0][4] 【甲掛・甲懸】
(1)労働や旅行のとき,日差しやほこりをさえぎるために手足の甲にかける布。特に,足の甲をおおうものをいう。
→手っ甲
(2)小具足の一。鉄板を鎖でつづり合わせた,足の甲を守るもの。
甲斐
がい ガヒ 【甲斐】 (接尾)
〔「かい」の連濁〕
(1)動詞,またはそれに使役・受け身の助動詞の付いたものの連用形に付いて,その行為の結果としての効果・価値・張り合いなどの意を表す。「頼み―」「苦労のし―」「生き―」
(2)名詞に付いて,そのものにふさわしい実質が発揮されるの意を表す。「年―」「友達―」
(3)打ち消しを含む句に付いて,そうでないのが幸いなほどの意を表す。「死なず―な(=死ナナカッタトイウダケノ)目に逢うて/浄瑠璃・曾根崎心中」
(4)願望を含む句に付いて,そうしたい放題の意を表す。「どろく者めがしたい―にふみ付る/浄瑠璃・油地獄(中)」
甲斐
かい カヒ 【甲斐】
旧国名の一。山梨県全域にあたる。甲州。
甲斐
かい カヒ [0] 【甲斐・詮・効】
その行為に値するだけのしるし。また,それだけの値打ちや効果。せん。「頑張った―があった」「苦労の―がない」
→がい(甲斐)
甲斐がある
かい【甲斐がある】
be worth while <to do> ;be worth <doing> .〜がない be useless;be in vain.⇒効果.
甲斐ヶ嶺
かいがね カヒ― 【甲斐ヶ嶺】
甲斐国(山梨県)の山。富士山または赤石山脈の支脈という。一節に白根山。((歌枕))
甲斐性
かいしょ カヒ― [3] 【甲斐性】
「かいしょう」の転。「―なし」
甲斐性
かいしょう カヒシヤウ [3][0] 【甲斐性】
かいがいしい性質。働きや才覚があり,生活力に富んだ頼りになる気質。
甲斐性のある
かいしょう【甲斐性のある】
resourceful;→英和
able.→英和
〜のない shiftless;→英和
good-for-nothing.
甲斐性無し
かいしょうなし カヒシヤウ― [3][0] 【甲斐性無し】
働きや才覚に乏しく,頼りにならないこと。また,その人。かいしょなし。「―の亭主」
甲斐無い
かいな・い カヒ― [0] 【甲斐無い】 (形)[文]ク かひな・し
(1)ききめがない。努力してもそれだけの結果が得られない。むだである。「今さら悔やんでも―・いことだ」
(2)それだけの価値がない。「生きていても―・い身だ」
(3)いくじがない。ふがいない。「かく思ふ事は―・き心かなと/御伽草子・三人法師」
(4)(「かいなくなる」の形で)死ぬ。むなしくなる。「―・くなり給はば,なかなかなる事をや思はむ/源氏(手習)」
甲斐犬
かいいぬ カヒ― [1] 【甲斐犬】
イヌの一品種。山梨県(甲斐国)原産。体高45〜55センチメートル。硬めでまっすぐな上毛と綿状の下毛をもつ。猟犬として用いられる。天然記念物。
甲斐甲斐しい
かいがいし・い カヒガヒ― [5] 【甲斐甲斐しい】 (形)[文]シク かひがひ・し
(1)動作がきびきびしていて,手ぎわがよい。てきぱきしている。「―・く働く」
(2)仕事をやる動作に真心がこもっている。けなげである。まめまめしい。「―・く病人の世話をする」
(3)それをしただけのかいがある。期待どおりだ。効果がある。「さて,―・しく(ソノ歌ガ)千載集に入りにけり/著聞 5」
(4)しっかりしていて頼りになる。「太刀うち佩きて―・しげなれば/徒然 87」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
甲斐甲斐しい
かいがいしい【甲斐甲斐しい(しく)】
brisk(ly) (きびきびした);→英和
faithful(ly) (忠実な);→英和
diligent(ly) (勤勉な).→英和
甲斐神頭
かいじんどう カヒ― [3] 【甲斐神頭】
シソ科の多年草。山地の草原に生える。高さ30〜40センチメートル。葉は対生し,卵形。初夏,茎頂に花穂を立て,濃紫色の小花を密につける。
甲斐絹
かいき カヒ― [0] 【甲斐絹】
⇒かいき(海気)
甲斐駒ヶ岳
かいこまがたけ カヒ― 【甲斐駒ヶ岳】
⇒駒ヶ岳(コマガタケ)(5)
甲書き
こうがき カフ― [0] 【甲書き】
〔「甲」は箱蓋(ハコブタ)の表(オモテ)のこと〕
箱書きを,箱蓋の表にすること。また,その箱書き。
甲板
こうはん カフ― [0] 【甲板】
「かんぱん(甲板)」に同じ。
甲板
かんぱん【甲板】
a deck.→英和
上(下,前,後) 甲板 the upper (lower,forecastle,quarter) deck.
甲板
かんぱん [0] 【甲板】
船舶の上部の,木や鉄板などを張り詰めた広く平らな床。こうはん。デッキ。「上―」
甲板
こういた カフ― [0][1] 【甲板】
(1)机・カウンターなどの上面の板。天板。トップ。
(2)茅葺(カヤブ)き・檜皮(ヒワダ)葺きなどの屋根の大棟の上端を保護するためにとりつける長い板。神社建築では鰹木(カツオギ)を受ける。甍(イラカ)覆い。
甲板室
こうはんしつ カフ― [3] 【甲板室】
上甲板上に設けられた構造物のうち,両サイドに達しないもの。航海船橋室や甲板倉庫がある。
甲板渡し
こうはんわたし カフ― [5] 【甲板渡し】
⇒エフ-オー-ビー( FOB )
甲武信岳
こぶしだけ 【甲武信岳】
関東山地中央部にある山。山梨・埼玉・長野の県境に位置する奥秩父(チチブ)の主峰の一。海抜2475メートル。千曲川・笛吹川が発源する。甲斐・武蔵・信濃の国境にあることからの名という。甲武信ヶ岳。
甲殻
こうかく【甲殻】
a shell;→英和
a carapace.→英和
甲殻類 Crustacea.
甲殻
こうかく カフ― [0] 【甲殻】
甲殻類の体表をおおう外骨格。クチクラに炭酸カルシウムが沈着して硬い構造になっている。甲。甲皮。被甲。頭胸甲。
甲殻類
こうかくるい カフ― [4] 【甲殻類】
節足動物門甲殻綱を形成する動物の一群。エビ・カニ・シャコ・フナムシ・ミジンコ・フジツボなどで,からだは頭・胸・腹部に分かれ,体表は甲殻でおおわれている。ほとんどが水中生活を営み,呼吸は鰓(エラ)または体表全体で行う。
甲源一刀流
こうげんいっとうりゅう カフゲンイツタウリウ 【甲源一刀流】
剣術の一派。祖は逸見(ヘンミ)太四郎義年(?-1828)。
甲烏賊
こういか カフ― [1] 【甲烏賊】
イカの一種。胴は楕円形で,長さ約18センチメートルで,両側にひれがある。石灰質の甲をもち,後端は鋭くとがって針状に突き出す。肉は厚く,美味。本州中部以南に多産。ハリイカ。マイカ。スミイカ。
甲状
こうじょう カフジヤウ [0] 【甲状】
かぶとのような形。
甲状腺
こうじょうせん【甲状腺】
《解》the thyroid gland.甲状腺ホルモン thyroid hormone.
甲状腺
こうじょうせん カフジヤウ― [0] 【甲状腺】
喉頭隆起(のどぼとけ)の下方,気管の前方に位置する H 形の内分泌器官。甲状腺ホルモンのほか,血中のカルシウムを下げるホルモン(カルシトニン)を分泌する。
甲状腺ホルモン
こうじょうせんホルモン カフジヤウ― [7] 【甲状腺―】
甲状腺から分泌されるホルモン。新陳代謝を促進するチロキシン・トリヨードチロニンなど。
甲状腺刺激ホルモン
こうじょうせんしげきホルモン カフジヤウ― [10] 【甲状腺刺激―】
脳下垂体前葉で産生され,血中へ分泌される糖タンパク質性ホルモン。甲状腺の濾胞(ロホウ)を成長させ,甲状腺ホルモンの分泌を促す。TSH 。
甲状腺機能亢進症
こうじょうせんきのうこうしんしょう カフジヤウ―カウシンシヤウ [7][7][3] 【甲状腺機能亢進症】
甲状腺ホルモンが過剰に分泌され,動悸・ふるえ・多汗・体重減少などを呈する状態。バセドー病が代表的。
甲状腺機能低下症
こうじょうせんきのうていかしょう カフジヤウ―シヤウ [7][7][3] 【甲状腺機能低下症】
甲状腺ホルモンの分泌が低下して全身のだるさ,皮膚の乾燥,顔面のむくみ,神経反射の低下,低体温などの症状がある状態。
→クレチン病
甲状腺癌
こうじょうせんがん カフジヤウ― [5][7] 【甲状腺癌】
甲状腺にできる悪性腫瘍。進行すると,頸部圧迫感,嗄声(サセイ),嚥下(エンゲ)障害が現れる。女性に発生することが多い。
甲状腺腫
こうじょうせんしゅ カフジヤウ― [5] 【甲状腺腫】
甲状腺が腫(ハ)れて肥大している状態。
甲状軟骨
こうじょうなんこつ カフジヤウ― [5] 【甲状軟骨】
喉頭の前壁と側壁の支柱をなす大きな楯状の軟骨。その正中部の突起(喉頭隆起)は成人の男性では発達して目立ち,「のどぼとけ」と呼ばれる。
甲申
こうしん カフ― [0] 【甲申】
干支(エト)の一。きのえさる。
甲申事変
こうしんじへん カフ― 【甲申事変】
1884年(明治17)の甲申の年に,朝鮮ソウルで起こったクーデター。開化派(独立党)の金玉均・朴泳孝らが,朝鮮の独立と政治改革を目指し,日本と結託して王宮を占領,新政府を樹立したが,二日後に清の武力干渉によって失敗。事件後,日・清間で天津条約が結ばれた。甲申政変。
甲皮
こうひ カフ― [1] 【甲皮】
⇒甲殻(コウカク)
甲矢
はや 【甲矢・兄矢】
手に二本の矢を持って射るとき,初めに射る矢。三本羽の矢は,鳥の羽根三枚で二本の矢を作るので,弓につがえたとき,羽表が外を向く矢(外向(トムキ))と,内を向く矢(内向(ウチムキ))の一組(一手(ヒトテ))ができ,その,外向の方を用いる。
→乙矢(オトヤ)
甲科
こうか カフクワ 【甲科】 (名)スル
(1)唐代,科挙のうち最も難しい科目。明経に甲乙丙丁の四科,進士に甲乙の二科があった。宋代では,進士の試験を甲科,挙人の試験を乙科といった。
(2)科挙に最優秀で及第すること。甲第。
甲種
こうしゅ カフ― [1] 【甲種】
甲・乙・丙・丁に分類したときの第一位。
甲種合格
こうしゅごうかく カフ―ガフ― [1] 【甲種合格】
旧軍隊の徴兵検査で,第一級の合格。
甲立て
こうだて カフ― [0] 【甲立て】
食物を折敷(オシキ)などに盛るとき,こぼれ落ちないようその周囲に立てる折り紙。また,その折り形。昔,食物を柏の葉に盛ったことから,その葉に擬したものという。饗立(キヨウダ)て。紙立(コウダ)て。
甲立て[図]
甲第
こうだい カフ― [1] 【甲第】
(1)りっぱな邸宅。
(2)科挙に最優秀で及第すること。甲科。
甲繰
かんぐり [4][0] 【甲繰】
謡曲の音階で,最も高音のもの。
甲羅
こうら【甲羅】
a shell.→英和
〜を干す bask in the sun.→英和
〜を経た veteran <worker> .→英和
甲羅
こうら カフ― [0][3] 【甲羅】
〔「ら」は接尾語〕
(1)亀・蟹・海老(エビ)などの体を覆う,堅いから。甲(コウ)。
(2)人の背中。「―を干す」
(3)〔「功」「劫」に音が通ずるところから〕
年の功。
甲羅干し
こうらぼし カフ― [0] 【甲羅干し】
腹ばいになって日光浴すること。
甲胄
かっちゅう【甲胄】
(helmet and) armor.→英和
〜に身を固める be clad in armor.
甲良
こうら カフラ 【甲良】
姓氏の一。
甲良宗広
こうらむねひろ カフラ― 【甲良宗広】
(1574-1646) 江戸幕府作事方大棟梁。近江の人。豊後守。芝の台徳院廟,寛永造替の日光東照宮などの建築で知られる。甲良家は,建仁寺流を伝える工匠の家系。
甲虫
かぶとむし [3] 【兜虫・甲虫】
コガネムシ科の甲虫。体長約45ミリメートル。体は卵形で,光沢がある黒褐色。雄の頭部には,先端がふたまたに分かれた長い角がある。雌はやや小形で,角はない。夜間,樹液に集まる。幼虫は腐った植物質を食う。日本各地と東アジアに分布。サイカチムシ。[季]夏。《ひつぱれる糸まつすぐや―/高野素十》
甲虫
こうちゅう カフ― [0] 【甲虫】
甲虫目に属する昆虫の総称。既知種が二六万種を超える。皮膚は堅い。前ばねは厚く堅く,普通,中央線で左右から相接して背面を覆い,後ろばねはその下に折り畳んで隠される。種類が多く,大きさも1ミリメートル以下から20センチメートルを超えるものまであり,形や色彩も変化に富む。カブトムシ・コガネムシ・カミキリムシ・タマムシ・クワガタムシなど。鞘翅類。
甲虫
かぶとむし【甲虫】
a beetle.→英和
甲虫
こうちゅう【甲虫】
a beetle.→英和
甲虫類 coleopteran.
甲蠃
がぜ 【甲蠃】
⇒かせ(甲蠃)
甲蠃
かせ 【甲蠃・石陰子】
〔「がぜ」とも〕
ウニの古名。「御肴に何よけむ鮑(アワビ)栄螺(サダオ)か―よけむ/催馬楽」
甲袈裟
こうげさ カフ― [1] 【甲袈裟】
黒で縁を取った七条の袈裟。地色は紫・青など種々。僧綱や有識の僧がつける。甲の袈裟。
甲西
こうせい カフセイ 【甲西】
滋賀県南東部,甲賀郡の町。野洲川中流域を占め,湖南工業団地がある。
甲論乙駁
こうろんおつばく カフロン― [0] 【甲論乙駁】 (名)スル
甲の人が論ずると,乙の人がそれに反対するというように,議論がいろいろあってまとまらないこと。
甲賀
こうが カフガ 【甲賀】
〔正しくは「こうか」〕
滋賀県南東部にある郡・町。
甲賀
こうか カフカ 【甲賀】
(1)滋賀県南東部の郡。聖武天皇の信楽宮(シガラキノミヤ)があった。甲賀(コウガ)流忍者・売薬・信楽(シガラキ)焼などで知られる。
(2)滋賀県甲賀(コウカ)郡の町。明治時代から売薬業が盛ん。
→こうが(甲賀)
甲賀三郎
こうがさぶろう カフガサブラウ 【甲賀三郎】
諏訪明神の縁起を説く語り物に基づく伝説,およびその主人公。
甲賀流
こうがりゅう カフガリウ 【甲賀流】
忍術の一派。伊賀流と並び称されたが,流祖・伝系については確説がない。
甲賀組
こうがぐみ カフガ― [0] 【甲賀組】
甲賀者で編制された鉄砲同心などの組。
甲賀者
こうがもの カフガ― [0] 【甲賀者】
甲賀郡土着の郷士。戦国時代,伊賀者とともに忍びの者として活躍し,一部の子孫は江戸初期,幕府に仕えて鉄砲同心などを勤めた。甲賀衆。
甲赤茶器
こうあかちゃき カフアカ― [5] 【甲赤茶器】
薄茶器(ウスチヤキ)の一。身は浅く黒漆塗り,蓋は深く朱漆塗りとしたもの。裏千家五代常叟宗室の好み。
甲走った
かんばしった【甲走った】
shrill <voice> .→英和
甲走る
かんばし・る [4] 【甲走る・癇走る】 (動ラ五[四])
声が高く,鋭く響く。「―・った嬌声(キヨウセイ)」
甲金
こうきん カフ― [0] 【甲金】
「甲州金(コウシユウキン)」の略。
甲鉄艦
こうてつかん カフテツ― [0] 【甲鉄艦】
鉄板で装甲された軍艦。
甲陽軍鑑
こうようぐんかん カフヤウ― 【甲陽軍鑑】
江戸初期の軍学書。二〇巻。武田信玄・勝頼二代の事績・軍法・刑法を記したもの。高坂昌信の遺稿に仮託して,小幡景憲が編。
甲香
かいこう カヒカウ 【貝香・甲香】
巻貝アカニシのふた。粉末を保香剤として練り香に用いる。へなたり。こうこう。
甲香
へなたり 【甲香】
⇒かいこう(貝香)
甲香
こうこう カフカウ [0] 【甲香】
「貝香(カイコウ)」に同じ。
甲骨文
こうこつぶん カフコツ― [4] 【甲骨文】
⇒甲骨文字(コウコツモジ)
甲骨文字
こうこつもじ カフコツ― [5] 【甲骨文字】
亀甲(キツコウ)や獣骨に刻まれた中国殷(イン)代の象形文字。紀元前一五世紀頃から使われたと考えられる,現存最古の中国の文字。占卜の記録に用いられ,殷墟より多数出土。甲骨文。亀甲獣骨文。殷墟文字。
甲骨文字[図]
甲高
こうだか カフ― [0] 【甲高】 (名・形動)
(1)足の甲の高く張り出ている・こと(さま)。「―な足」
(2)靴・足袋などで特に甲を高く作ったもの。
甲高
かんだか [0] 【甲高・疳高】 (形動)[文]ナリ
声がかん高いさま。「―にわめく」「そとへも聴えるやうな―な声/耽溺(泡鳴)」
甲高い
かんだかい【甲高い】
shrill <voice> ;→英和
high-pitched.
甲高い
かんだか・い [4] 【甲高い・疳高い】 (形)[文]ク かんだか・し
声・音の調子が高く鋭い。「―・い声」
甲高の
こうだか【甲高の】
high-backed <shoes> ;high in the instep (足が).→英和
申
さる【申(年)】
(the year of) the Monkey.
申
もう マウ 【申】
〔「まうす(申)」の略〕
⇒ものもう(物申)
⇒あんないもう(案内申)
申
さる [1] 【申】
(1)十二支の第九番目。年・日・時刻・方位などに当てる。しん。
(2)時刻の名。今の午後四時頃。また,午後三時から五時までの間。または,午後四時から六時の間。
(3)方角の名。西から南へ三〇度の方角。
申さく
まおさく マヲサ― 【申さく】
〔「まをす」のク語法〕
申すこと。もうさく。「寺々の女餓鬼―/万葉 3840」
申さく
もうさく マウサク 【申さく・白さく】
〔「申す」のク語法〕
申すこと。申すよう。申すことには。「御年の皇神(スメガミ)たちの前に―,皇神たちの依さしまつらむ/祝詞(祈年祭)」
申さんや
もうさんや マウサン― 【申さんや】 (副)
「いわんや」の謙譲語。言うまでもなく。まして。「―今の所望無下にたやすき事にあらずや/保元(上)」
申し
もうし マウシ 【申し】 (感)
人に呼びかけるときの言葉。もし。「―,こなたへ申したい事が御ざる/狂言・釣針」
申しようもない
もうしよう【申しようもない】
cannot fully express <one's gratitude> .
申し上げる
もうしあ・げる マウシ― [5][0] 【申(し)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 まうしあ・ぐ
(1)「言う」の謙譲語。言上する。「申す」よりも一段と謙譲の度合が強い。「ひと言お礼を―・げる」
(2)(補助動詞)
「お」「御(ゴ)」を冠した動詞の連用形や動作性の体言の下に付いて,動作の対象に対する敬意を表す。…いたす。「実情をよくお話し―・げる」「この件については,改めて御(ゴ)相談―・げるつもりでおります」
申し上げる
もうしあげる【申し上げる】
tell;→英和
say.→英和
申し事
もうしごと マウシ― 【申し事・申し言】
申し上げること。また,そのことば。言い分。「聊爾(リヨウジ)な―なれども/狂言・二九十八」
申し交わす
もうしかわ・す マウシカハス [5][0] 【申(し)交わす】 (動サ五[四])
(1)「言い交わす」の謙譲語。話し合う。相談する。「さまざまに心にくく―・し給ふ/宇津保(楼上・上)」
(2)約束する。特に,結婚の約束をする。「忍び忍びに―・し/浮世草子・五人女 2」
申し付け
もうしつけ マウシ― [0] 【申(し)付け】
申し付けること。また,その内容。言い付け。「何なりと,お―のとおりいたします」
申し付ける
もうしつ・ける マウシ― [5][0] 【申(し)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 まうしつ・く
上の者が下の者に命令する。「謹慎を―・ける」
申し伝える
もうしつた・える マウシツタヘル [0] 【申(し)伝える】 (動ア下一)[文]ハ下二 まうしつた・ふ
(1)「言い伝える」の謙譲語。取りついで申し上げる。「担当の者に―・えておきます」
(2)語り伝え申し上げる。「法華経をあけくれよませ給ひけりと,人―・へたり/古本説話 1」
申し做す
もうしな・す マウシ― 【申し做す】 (動サ四)
(1)「いいなす」の謙譲語。うまくこしらえて申し上げる。とりなして申す。「御使の申すよりも,今少しあわたたしげに―・せば/源氏(東屋)」
(2)申請して,地位・役職などにつける。「内侍のかみに,おのれを―・し給へ/源氏(行幸)」
申し入れ
もうしいれ マウシ― [0] 【申(し)入れ】
意見や希望を相手方に伝えること。また,その内容。「文書で―をする」「―を拒否する」
申し入れる
もうしい・れる マウシ― [5][0] 【申(し)入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 まうしい・る
(1)意見・希望・要求などを,相手方に伝える。「会見を―・れる」「和解を―・れる」「誠意をもって善処するよう―・れた」
(2)招待する。「今日は某が頭にて候ふ程に,皆々―・れうとぞんずる/狂言・乳切木」
申し兼ねますが
もうしかねる【申し兼ねますが…】
I am very sorry (to trouble you),but….
申し兼ねる
もうしか・ねる マウシ― [5][0] 【申し兼ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 まうしか・ぬ
「言い兼ねる」の謙譲語。言うのがためらわれる。申し上げにくい。「私の口からは―・ねる」
申し出
もうしで マウシ― [0] 【申(し)出】
申し出ること。また,その内容。「結婚の―」「参加の―がある」
申し出で
もうしいで マウシ― [0] 【申し出で】
申し出ること。もうしで。
申し出る
もうし・でる マウシ― [4] 【申(し)出る】 (動ダ下一)
意見・希望などを言って出る。「援助を―・でる」
申し出る
もうしでる【申し出る】
offer;→英和
propose;→英和
suggest;→英和
[要求]request;→英和
ask <for> .→英和
申し分
もうしぶん マウシ― [0] 【申(し)分】
(1)不満に思うところ。非難すべき点。文句を言いたい点。あとに打ち消しの語を伴って用いる。「―のない出来栄え」「―ない趣味」
(2)申したい事柄。主張。「君にはきつい―だが…」
申し分のない
もうしぶん【申し分のない】
perfect;→英和
satisfactory;→英和
ideal.→英和
申し受ける
もうしうける【申し受ける】
[請求する]ask <for> ;→英和
charge <1,000 yen> ;→英和
[受け取る]accept.→英和
申し受ける
もうしう・ける マウシ― [5][0] 【申(し)受ける】 (動カ下一)[文]カ下二 まうしう・く
(1)願い出て引き受ける。受け取る。「送料は実費を―・けます」「―・けたまへるかひありてあそばしたりな/大鏡(師尹)」
(2)お願いする。願い出る。「義経が―・くる旨にまかせて,頼朝をそむくべきよし庁の御下文をなされ/平家 12」
(3)招待する。「近日一族衆を―・けて,振舞はうと存ずる/狂言・拾ひ大黒(三百番集本)」
申し合い
もうしあい マウシアヒ [0] 【申(し)合い】
相撲で,同程度の力量の力士どうしの稽古。
申し合せ
もうしあわせ マウシアハセ [0] 【申し合(わ)せ】
(1)話し合いによって決めること。また,決めた約束。「―の場所」「かねて―のとおり」
(2)能楽や狂言で,出演者があらかじめ打ち合わせて行う稽古。
申し合せる
もうしあわ・せる マウシアハセル [6][0] 【申し合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 まうしあは・す
(1)皆であらかじめ話し合って,とるべき行動を約束しておく。「過日―・せた通りに事を運ぶ」「まるで―・せたように,皆が皆,和服姿でやってきた」
(2)「言い合わせる」の謙譲語。相談申しあげる。「大小の事をも―・せむと思ふたまふれば/大鏡(道兼)」
申し合せる
もうしあわせる【申し合せる】
agree <to do,that…> ;→英和
arrange.→英和
申し合せて by agreement[arrangement].
申し合わせ
もうしあわせ マウシアハセ [0] 【申し合(わ)せ】
(1)話し合いによって決めること。また,決めた約束。「―の場所」「かねて―のとおり」
(2)能楽や狂言で,出演者があらかじめ打ち合わせて行う稽古。
申し合わせる
もうしあわ・せる マウシアハセル [6][0] 【申し合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 まうしあは・す
(1)皆であらかじめ話し合って,とるべき行動を約束しておく。「過日―・せた通りに事を運ぶ」「まるで―・せたように,皆が皆,和服姿でやってきた」
(2)「言い合わせる」の謙譲語。相談申しあげる。「大小の事をも―・せむと思ふたまふれば/大鏡(道兼)」
申し子
もうしご【申し子】
a god-sent child.
申し子
もうしご マウシ― [3][0] 【申(し)子】
(1)神仏に祈ってさずかった子。「八幡様の―」
(2)霊力を持つものから生まれたように見える子。「天狗の―」
(3)あるものの特性を著しく反映して生まれたもの。「国際化時代の―」
申し次ぎ
もうしつぎ マウシ― [0] 【申(し)次ぎ】
(1)申し伝えること。とりつぎ。「―の事項」
(2)「申次衆」の略。
申し次ぐ
もうしつ・ぐ マウシ― [0] 【申(し)次ぐ・申(し)継ぐ】 (動ガ五[四])
(1)後任の人に言い伝える。「前任者から―・がれた事柄」
(2)「言い継ぐ」の謙譲語。取りついで申し上げる。「頼もし人にも,―・がねば,口惜しうおぼす/源氏(総角)」
申し添える
もうしそ・える マウシソヘル [5][0] 【申(し)添える】 (動ア下一)[文]ハ下二 まうしそ・ふ
「言い添える」の謙譲語。「以上,ご参考までに―・えておきます」
申し渡し
もうしわたし マウシ― [0] 【申(し)渡し】
申し渡すこと。また,その内容。「判決の―」
申し渡す
もうしわたす【申し渡す】
⇒言い渡す.
申し渡す
もうしわた・す マウシ― [5][0] 【申(し)渡す】 (動サ五[四])
上の者が下の者に言い渡す。「謹慎を―・す」
[可能] もうしわたせる
申し状
もうしじょう マウシジヤウ 【申(し)状】
(1)申し出ること。申し出た言葉。「祇王御前の―によつてこそ/平家 1」
(2)「申文(モウシブミ){(1)}」に同じ。「かさねて―を奉行所にささぐ/曾我 1」
申し申し
もうしもうし マウシマウシ 【申し申し】 (感)
〔「もうし」を重ねた語〕
人に呼びかける時に用いる語。もしもし。「よいつれぢや程に言葉をかけう,―/狂言・宗論」
申し立て
もうしたて マウシ― [0] 【申(し)立て】
(1)申し立てること。また,その主張。「異議―」「不服の―をする」
(2)〔法〕 裁判所や行政機関に対して,一定の行為を求める意思表示。「和解の―」「裁判官忌避の―」
(3)とりたてて言うこと。「いや,何も―に致す芸はござりませぬ/狂言・人馬(虎寛本)」
申し立てる
もうした・てる マウシ― [5] 【申(し)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 まうした・つ
(1)公の機関などに対して意見や希望などを申し述べる。特に,訴訟で一定の訴訟行為を求める意思表示をする。「異議を―・てる」「和解を―・てる」
(2)取りたてて強く言う。強調して言う。「苦情を―・てる」
申し立てる
もうしたてる【申し立てる】
state;→英和
allege;→英和
say.→英和
申し継ぐ
もうしつ・ぐ マウシ― [0] 【申(し)次ぐ・申(し)継ぐ】 (動ガ五[四])
(1)後任の人に言い伝える。「前任者から―・がれた事柄」
(2)「言い継ぐ」の謙譲語。取りついで申し上げる。「頼もし人にも,―・がねば,口惜しうおぼす/源氏(総角)」
申し置く
もうしお・く マウシ― [0][4] 【申し置く】 (動カ五[四])
「言い置く」の謙譲語。申しあげておく。
申し聞かせる
もうしきか・せる マウシ― [0] 【申(し)聞かせる】 (動サ下一)[文]サ下二 まうしきか・す
「言いきかせる」の謙譲語。「私からよく―・せておきます」
申し聞ける
もうしき・ける マウシ― [0] 【申(し)聞ける】 (動カ下一)
「申し聞かせる」に同じ。「善く―・けませう/吾輩は猫である(漱石)」
申し行ふ
もうしおこな・う マウシオコナフ 【申し行ふ】 (動ハ四)
(1)奏上する。「太子の御伯父,敏達天皇の御代に―・ひて,国の内に仏法を崇めて堂塔を造り/今昔 11」
(2)「行う」の謙譲語。「たとひ入道,非拠を―・ふとも/平家 3」
申し言
もうしごと マウシ― 【申し事・申し言】
申し上げること。また,そのことば。言い分。「聊爾(リヨウジ)な―なれども/狂言・二九十八」
申し訳
もうしわけ マウシ― [0] 【申(し)訳】 (名)スル
(1)自分のとった行動について相手に理由を説明すること。言いわけ。弁解。「―をする」「―がたつ」
(2)なんとか言いわけできる程度。ほんのわずか。実質がなくて形だけであること。「―程度の雨が降る」「―ばかりのお礼」
申し訳
もうしわけ【申し訳】
⇒言訳.〜ありません I am very sorry <for> .
申し訳ない
もうしわけな・い マウシワケ― [6] 【申(し)訳ない】 (形)
相手にすまない気持ちで,弁解のしようがない。たいへんすまない。相手にわびる時などにいう。「迷惑をかけて―・い」
[派生] ――が・る(動ラ五)――げ(形動)――さ(名)
申し賜る
もうしたまわ・る マウシタマハル 【申し賜る】 (動ラ四)
お願いして,いただく。「近衛の中将を捨てて―・れりける司なれど/源氏(若紫)」
申し越し
もうしこし マウシ― [0] 【申(し)越し】
手紙や使いなどで,言ってよこすこと。また,その内容。「お―の件,承知しました」
申し越す
もうしこ・す マウシ― [4][0] 【申(し)越す】 (動サ五[四])
手紙や使いなどで,言ってよこす。「…の旨先方から―・された」
申し込み
もうしこみ マウシ― [0] 【申(し)込み・申込】
(1)申し込むこと。また,その手続き。「結婚の―をする」
(2)〔法〕 特定の契約を締結しようとする意思表示。相手方の承諾によって契約は成立する。
申し込む
もうしこ・む マウシ― [4][0] 【申(し)込む】 (動マ五[四])
(1)意志・希望などを先方に知らせる。「結婚を―・む」「試合を―・む」
(2)自分のしたいことを行動に表すための手続きをとる。「寄付を―・む」「参加を―・む」
(3)意見や要求を先方に伝える。申し入れる。「苦情を―・む」
[可能] もうしこめる
申し込む
もうしこむ【申し込む】
(1)[出願]apply <for a thing,to a person> ;→英和
make an application <for a post> .→英和
(2)[申込み]propose <to a woman> ;→英和
request[ask for] <an interview> .→英和
(3)[予約]book <for a seat> ;→英和
subscribe <for the Times> ;→英和
reserve <a room> .→英和
申し述べる
もうしの・べる マウシ― [5] 【申(し)述べる】 (動バ下一)[文]バ下二 まうしの・ぶ
「述べる」の謙譲語。お述べ申し上げる。「事の次第を―・べる」
申し送り
もうしおくり マウシ― [0] 【申(し)送り】
申し送ること。また,その内容。「―事項」
申し送る
もうしおく・る マウシ― [0][5] 【申(し)送る】 (動ラ五[四])
(1)先方に伝える。「手紙で―・る」
(2)後任者に事務などを引き継ぐ時,必要事項を伝える。「後任に―・る」
申し送る
もうしおくる【申し送る】
write <to a person that…> (手紙で);→英和
send word <to a person that…> ;hand over <something to> (ゆだねる).
申し遅れる
もうしおく・れる マウシ― [0] 【申(し)遅れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 まうしおく・る
「言い遅れる」意の謙譲語。もっと早く申し上げるべきことが遅れる。「―・れましたが,私は…という者です」
申し開き
もうしひらき マウシ― [0] 【申(し)開き】
自分のした行為について,その正当さや,そうせざるを得なかった理由などについて述べること。弁明。「―をする」「―ができない」
申し開く
もうしひら・く マウシ― [5][0] 【申(し)開く】 (動カ五[四])
「言い開く」の謙譲語。事情・理由をあげて,詳しく説明する。また,弁解する。申し開きをする。「ひたすら身の潔白を―・かうとした/多情仏心(弴)」「誰の人か愚意の悲嘆を―・かん/平家 11」
申す
ま・す 【申す】 (動サ四)
〔「まうす」の転。一説に,「う」の無表記とも〕
「もうす(申)」に同じ。「醍醐の聖帝と―・して/栄花(月の宴)」「天照御神を念じ―・せ/更級」
申す
まを・す 【申す】 (動サ四)
⇒まおす(動サ四)
申す
まお・す マヲス 【申す】 (動サ四)
〔上代語。「まうす」の古形〕
(1)「もうす」に同じ。「万代にいましたまひて天の下―・したまはね朝廷(ミカド)去らずて/万葉 879」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形に付いて,その動作の対象を敬う意を添える。…し申しあげる。「天飛ぶや鳥にもがもや都まで送り―・して飛び帰るもの/万葉 876」
→もうす
申す
もう・す マウス [1] 【申す】 (動サ五[四])
〔上代語「まをす」の転〕
(1)「言う」の謙譲語。動作の及ぶ相手を敬っていう。「私は田中と―・します」「父がこう―・しました」
(2)「言う」の丁寧語。聞き手を敬っていう。「昔から『急がば回れ』と―・しますが…」
(3)「言う」の尊大語。下位者が「言う」行為を上位者が低めて表現する。「冗談を―・すな」「名を―・せ/狂言・昆布柿」
(4)「願う」「請う」などの謙譲語。
(ア)神仏にお願い申し上げる。「母君の御行くへを知らむと,よろづの神仏に―・して/源氏(玉鬘)」
(イ)所望申し上げる。「いけずきを―・さばやとは思へども/平家 9」
(5)「する」「行う」の謙譲語。「かねてぞんじたらば,路次でお茶なりと―・さう物を/狂言・餅酒」
(6)(補助動詞)
「お」「御(ゴ)」を冠した動詞の連用形や動作性の体言の下に付いて,動作の対象に対する敬意を表す。…いたす。もうしあげる。「車でお宅までお送り―・します」「会合への出席は御遠慮―・します」
〔(1)(2)(6)は,現代語では「ます」を伴って用いるのが普通〕
[可能] もうせる
申す
まう・す 【申す】 (動サ四)
⇒もうす
申上げる
もうしあ・げる マウシ― [5][0] 【申(し)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 まうしあ・ぐ
(1)「言う」の謙譲語。言上する。「申す」よりも一段と謙譲の度合が強い。「ひと言お礼を―・げる」
(2)(補助動詞)
「お」「御(ゴ)」を冠した動詞の連用形や動作性の体言の下に付いて,動作の対象に対する敬意を表す。…いたす。「実情をよくお話し―・げる」「この件については,改めて御(ゴ)相談―・げるつもりでおります」
申不害
しんふがい 【申不害】
(?-前337) 中国,戦国時代の思想家・政治家。鄭(テイ)の人。老荘思想に基づき刑名の学を唱え,韓の昭侯の宰相として国力の強化につとめた。著書「申子」
申交わす
もうしかわ・す マウシカハス [5][0] 【申(し)交わす】 (動サ五[四])
(1)「言い交わす」の謙譲語。話し合う。相談する。「さまざまに心にくく―・し給ふ/宇津保(楼上・上)」
(2)約束する。特に,結婚の約束をする。「忍び忍びに―・し/浮世草子・五人女 2」
申付け
もうしつけ マウシ― [0] 【申(し)付け】
申し付けること。また,その内容。言い付け。「何なりと,お―のとおりいたします」
申付ける
もうしつ・ける マウシ― [5][0] 【申(し)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 まうしつ・く
上の者が下の者に命令する。「謹慎を―・ける」
申伝える
もうしつた・える マウシツタヘル [0] 【申(し)伝える】 (動ア下一)[文]ハ下二 まうしつた・ふ
(1)「言い伝える」の謙譲語。取りついで申し上げる。「担当の者に―・えておきます」
(2)語り伝え申し上げる。「法華経をあけくれよませ給ひけりと,人―・へたり/古本説話 1」
申入れ
もうしいれ【申入れ】
an offer;→英和
a proposition.→英和
〜をする make a proposition.→英和
申入れ
もうしいれ マウシ― [0] 【申(し)入れ】
意見や希望を相手方に伝えること。また,その内容。「文書で―をする」「―を拒否する」
申入れる
もうしい・れる マウシ― [5][0] 【申(し)入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 まうしい・る
(1)意見・希望・要求などを,相手方に伝える。「会見を―・れる」「和解を―・れる」「誠意をもって善処するよう―・れた」
(2)招待する。「今日は某が頭にて候ふ程に,皆々―・れうとぞんずる/狂言・乳切木」
申出
もうしで【申出】
a proposal;an offer;→英和
a request (依頼・要求).→英和
申出
もうしで マウシ― [0] 【申(し)出】
申し出ること。また,その内容。「結婚の―」「参加の―がある」
申出る
もうし・でる マウシ― [4] 【申(し)出る】 (動ダ下一)
意見・希望などを言って出る。「援助を―・でる」
申分
もうしぶん マウシ― [0] 【申(し)分】
(1)不満に思うところ。非難すべき点。文句を言いたい点。あとに打ち消しの語を伴って用いる。「―のない出来栄え」「―ない趣味」
(2)申したい事柄。主張。「君にはきつい―だが…」
申受ける
もうしう・ける マウシ― [5][0] 【申(し)受ける】 (動カ下一)[文]カ下二 まうしう・く
(1)願い出て引き受ける。受け取る。「送料は実費を―・けます」「―・けたまへるかひありてあそばしたりな/大鏡(師尹)」
(2)お願いする。願い出る。「義経が―・くる旨にまかせて,頼朝をそむくべきよし庁の御下文をなされ/平家 12」
(3)招待する。「近日一族衆を―・けて,振舞はうと存ずる/狂言・拾ひ大黒(三百番集本)」
申合い
もうしあい マウシアヒ [0] 【申(し)合い】
相撲で,同程度の力量の力士どうしの稽古。
申合せ
もうしあわせ【申合せ】
an agreement;(an) arrangement;→英和
an understanding.→英和
申告
しんこく [0] 【申告】 (名)スル
(1)国民が法律上の規定により,官庁に一定の事柄を申し出ること。「所得を―する」
(2)申し出ること。「着任を―する」
申告
しんこく【申告】
a report;→英和
a statement.→英和
〜する report;state;→英和
notify;→英和
declare;→英和
file <a return> .→英和
所得を〜する report the amount of one's income.‖申告者 a reporter.申告書 a report;a return blank (用紙).
申告納税方式
しんこくのうぜいほうしき [9] 【申告納税方式】
納税者本人が自分の責任で納税額を計算し,申告する方式。所得税・相続税・法人税・消費税,法人の住民税と事業税などはこの方式による。
申報
しんぽう 【申報】
1872年イギリス人によって上海で創刊された中国最初の日刊紙。1912年から中国人経営。49年中国共産党軍の上海占領によって停刊。
申奏
しんそう [0] 【申奏】 (名)スル
天子に申し上げること。奏上。
申子
しんし 【申子】
(1)申不害(シンフガイ)の敬称。
(2)申不害の著した書。六編。逸文のみが伝わる。
申子
もうしご マウシ― [3][0] 【申(し)子】
(1)神仏に祈ってさずかった子。「八幡様の―」
(2)霊力を持つものから生まれたように見える子。「天狗の―」
(3)あるものの特性を著しく反映して生まれたもの。「国際化時代の―」
申待
さるまち [0] 【申待】
⇒庚申待(コウシンマチ)
申文
もうしぶみ マウシ― [0][4] 【申文】
(1)個人がその所属官司や上位者に対して請願・訴訟・請求などのために用いる文書様式。中世以降は申状(モウシジヨウ)の呼称が一般的となり,申文は{(2)}の用法に限定されるようになった。解文(ゲブミ)。解状。愁状。
(2)平安時代,朝廷に対して,官司がその所属官人の叙位・任官を申請し,また官人自らが申請する場合に提出される文書。申状。款状(カンジヨウ)。
申楽
さるがく [0] 【猿楽・申楽】
(1)軽業(カルワザ)・奇術や滑稽な物まねなどの演芸。奈良時代に唐から伝来した散楽(サンガク)を母胎につくり出されたもの。鎌倉時代頃からこれを職業とする者が各地の神社に隷属して祭礼などに興行し,座を結んで一般庶民にも愛好された。室町時代になると,田楽や曲舞(クセマイ)などの要素もとり入れ,観阿弥・世阿弥父子により能楽として大成される。さるごう。
(2)能楽の旧称。
申楽談儀
さるがくだんぎ 【申楽談儀】
世阿弥の芸談集。一冊。次男元能(モトヨシ)の聞き書きにより1430年成立。能の歴史をはじめ,他の役者の芸風・挿話,面装束,演技・演出,能作者と作能法,音曲など,具体的な事例に即して述べる。正称,世子(ゼシ)六十以後申楽談儀。
申次ぎ
もうしつぎ マウシ― [0] 【申(し)次ぎ】
(1)申し伝えること。とりつぎ。「―の事項」
(2)「申次衆」の略。
申次ぐ
もうしつ・ぐ マウシ― [0] 【申(し)次ぐ・申(し)継ぐ】 (動ガ五[四])
(1)後任の人に言い伝える。「前任者から―・がれた事柄」
(2)「言い継ぐ」の謙譲語。取りついで申し上げる。「頼もし人にも,―・がねば,口惜しうおぼす/源氏(総角)」
申次衆
もうしつぎしゅう マウシ― [5] 【申次衆】
室町幕府の職名の一。足利義教のとき設置。将軍御所へ参上した者の名・用件などを取り次ぐ役。奏者。
申毒
しんどく 【身毒・申毒】
〔梵 Sindhu の音訳〕
中国で,漢代以来インドの古称。
申添える
もうしそ・える マウシソヘル [5][0] 【申(し)添える】 (動ア下一)[文]ハ下二 まうしそ・ふ
「言い添える」の謙譲語。「以上,ご参考までに―・えておきます」
申渡し
もうしわたし マウシ― [0] 【申(し)渡し】
申し渡すこと。また,その内容。「判決の―」
申渡す
もうしわた・す マウシ― [5][0] 【申(し)渡す】 (動サ五[四])
上の者が下の者に言い渡す。「謹慎を―・す」
[可能] もうしわたせる
申牒
しんちょう [0] 【申牒】
官庁間で,ある事項を文書で通告すること。また,その文書。
申状
しんじょう [0] 【申状】
⇒もうしじょう(申状)
申状
もうしじょう マウシジヤウ 【申(し)状】
(1)申し出ること。申し出た言葉。「祇王御前の―によつてこそ/平家 1」
(2)「申文(モウシブミ){(1)}」に同じ。「かさねて―を奉行所にささぐ/曾我 1」
申立て
もうしたて【申立て】
a statement;→英和
an allegation.虚偽の〜をする make a false statement.
申立て
もうしたて マウシ― [0] 【申(し)立て】
(1)申し立てること。また,その主張。「異議―」「不服の―をする」
(2)〔法〕 裁判所や行政機関に対して,一定の行為を求める意思表示。「和解の―」「裁判官忌避の―」
(3)とりたてて言うこと。「いや,何も―に致す芸はござりませぬ/狂言・人馬(虎寛本)」
申立てる
もうした・てる マウシ― [5] 【申(し)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 まうした・つ
(1)公の機関などに対して意見や希望などを申し述べる。特に,訴訟で一定の訴訟行為を求める意思表示をする。「異議を―・てる」「和解を―・てる」
(2)取りたてて強く言う。強調して言う。「苦情を―・てる」
申継ぐ
もうしつ・ぐ マウシ― [0] 【申(し)次ぐ・申(し)継ぐ】 (動ガ五[四])
(1)後任の人に言い伝える。「前任者から―・がれた事柄」
(2)「言い継ぐ」の謙譲語。取りついで申し上げる。「頼もし人にも,―・がねば,口惜しうおぼす/源氏(総角)」
申聞かせる
もうしきか・せる マウシ― [0] 【申(し)聞かせる】 (動サ下一)[文]サ下二 まうしきか・す
「言いきかせる」の謙譲語。「私からよく―・せておきます」
申聞ける
もうしき・ける マウシ― [0] 【申(し)聞ける】 (動カ下一)
「申し聞かせる」に同じ。「善く―・けませう/吾輩は猫である(漱石)」
申訳
もうしわけ マウシ― [0] 【申(し)訳】 (名)スル
(1)自分のとった行動について相手に理由を説明すること。言いわけ。弁解。「―をする」「―がたつ」
(2)なんとか言いわけできる程度。ほんのわずか。実質がなくて形だけであること。「―程度の雨が降る」「―ばかりのお礼」
申訳ない
もうしわけな・い マウシワケ― [6] 【申(し)訳ない】 (形)
相手にすまない気持ちで,弁解のしようがない。たいへんすまない。相手にわびる時などにいう。「迷惑をかけて―・い」
[派生] ――が・る(動ラ五)――げ(形動)――さ(名)
申請
しんせい [0] 【申請】 (名)スル
公的機関に対して,認可・許可,あるいは仮処分などを願い出ること。申し立て。「新事業の許可を―する」「―は却下された」「―書類」
申請
しんせい【申請】
(an) application;→英和
(a) petition.→英和
〜する apply[make an application] <for> ;→英和
petition[file] <for> .‖申請書 an (a written) application.申請人 an applicant.
申越し
もうしこし マウシ― [0] 【申(し)越し】
手紙や使いなどで,言ってよこすこと。また,その内容。「お―の件,承知しました」
申越す
もうしこ・す マウシ― [4][0] 【申(し)越す】 (動サ五[四])
手紙や使いなどで,言ってよこす。「…の旨先方から―・された」
申込
もうしこみ マウシ― [0] 【申(し)込み・申込】
(1)申し込むこと。また,その手続き。「結婚の―をする」
(2)〔法〕 特定の契約を締結しようとする意思表示。相手方の承諾によって契約は成立する。
申込の誘引
もうしこみのゆういん マウシ―イウイン 【申込の誘引】
〔法〕 相手方に申し込みをさせようとする意思の表示。商品目録の配布・求人広告などがその例。
申込み
もうしこみ【申込み】
(an) application (応募);→英和
(a) subscription (予約・加入などの);→英和
a proposal[an offer] <of marriage> ;a challenge <to a game> ;→英和
a request <for an interview> .→英和
〜に応じる(を断わる) accept (decline) an application.‖申込人 an applicant;a subscriber.申込用紙 an application form.
申込み
もうしこみ マウシ― [0] 【申(し)込み・申込】
(1)申し込むこと。また,その手続き。「結婚の―をする」
(2)〔法〕 特定の契約を締結しようとする意思表示。相手方の承諾によって契約は成立する。
申込む
もうしこ・む マウシ― [4][0] 【申(し)込む】 (動マ五[四])
(1)意志・希望などを先方に知らせる。「結婚を―・む」「試合を―・む」
(2)自分のしたいことを行動に表すための手続きをとる。「寄付を―・む」「参加を―・む」
(3)意見や要求を先方に伝える。申し入れる。「苦情を―・む」
[可能] もうしこめる
申込書
もうしこみしょ マウシ― [0] 【申込書】
申し込みをするための書類。
申述
しんじゅつ [0] 【申述】 (名)スル
(1)申し述べること。
(2)主として民事訴訟手続きにおいて訴訟当事者が行う弁論。申立てとすべての陳述を含む。書面または口頭で行われる。
申述べる
もうしの・べる マウシ― [5] 【申(し)述べる】 (動バ下一)[文]バ下二 まうしの・ぶ
「述べる」の謙譲語。お述べ申し上げる。「事の次第を―・べる」
申送り
もうしおくり マウシ― [0] 【申(し)送り】
申し送ること。また,その内容。「―事項」
申送る
もうしおく・る マウシ― [0][5] 【申(し)送る】 (動ラ五[四])
(1)先方に伝える。「手紙で―・る」
(2)後任者に事務などを引き継ぐ時,必要事項を伝える。「後任に―・る」
申遅れる
もうしおく・れる マウシ― [0] 【申(し)遅れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 まうしおく・る
「言い遅れる」意の謙譲語。もっと早く申し上げるべきことが遅れる。「―・れましたが,私は…という者です」
申達
しんたつ [0] 【申達】 (名)スル
通知すること。多く,上級の役所から下級の役所に対して文書で指令すること。
申鑒
しんかん 【申鑒】
中国,後漢末の政治・社会を論じた書。五巻。後漢の荀悦(ジユンエツ)撰。献帝(在位 189-220)のとき成立。政体・時事・俗嫌・雑言(上・下)の四編から成る。
申開き
もうしひらき マウシ― [0] 【申(し)開き】
自分のした行為について,その正当さや,そうせざるを得なかった理由などについて述べること。弁明。「―をする」「―ができない」
申開きをする
もうしひらき【申開きをする】
defend oneself.
申開く
もうしひら・く マウシ― [5][0] 【申(し)開く】 (動カ五[四])
「言い開く」の謙譲語。事情・理由をあげて,詳しく説明する。また,弁解する。申し開きをする。「ひたすら身の潔白を―・かうとした/多情仏心(弴)」「誰の人か愚意の悲嘆を―・かん/平家 11」
男
お ヲ [1] 【雄・男・夫・牡】
(1)おとこ。「汝こそは―にいませば/古事記(上)」
(2)夫(オツト)。「吾(ア)はもよ女(メ)にしあれば汝(ナ)をきて―は無し/古事記(上)」
(3)他の語に付いて,複合語をつくる。
(ア)男性,または動植物が雄性である意を表す。「ますら―」「―鹿」「―花」
(イ)一対の物のうち,「大きい」「勢いが強い」など,男性的と思われる方を表す。「―滝」「―岳」
(ウ)男らしい,勇ましいなどの意を表す。「―たけび」
⇔め
男
おとこ ヲト― [3] 【男】
〔若返る意の「をつ」と同源かといわれる。「をとめ」に対する〕
(1)ヒトの性のうち,女を妊娠させるための器官と生理をもつ方の性。男性。男子。
⇔おんな
(2)雄々しさ・強さ・潔さ・積極性など,一般に男性にそなわると考えられている特質に着目した場合の,男性。「天河屋の義平は―でござるぞ/浄瑠璃・忠臣蔵」
(3)成人した男性。成熟した男性。「―になる」「もう一人前の―だ」
(4)女性が異性として愛する男性。愛人。情夫。「娘に―ができたらしい」「―をつくる」
(5)男性としての価値。また,男の名誉・面目。「―を下げる」
→男が廃(スタ)る
(6)男性の奉公人。下男。「―衆」
(7)女性と結婚の関係にある男性。夫。「よき人の―につきて下りて住みけるなり/土左」
(8)出家しない男性。俗世間で生活する男性。「そのやすら殿は―か法師か/徒然 90」
(9)男の容貌(ヨウボウ)。男ぶり。「―もすぐれて女の好くべき風也/浮世草子・一代男 4」
男
−なん【−男】
長(次)男 the eldest[ <米> oldest](second) son.
男
おとこ【男】
a man;→英和
a male;→英和
man (総称);the male sex (男性);manliness (男らしさ);a fellow[guy,chap](やつ);→英和
a man(-servant) (下男);a lover (愛人).→英和
〜らしい(しく) manly (manfully,like a man).→英和
〜を上げる(下げる) raise (lower) one's reputation.
男
おのこ ヲ― [1] 【男・男の子】
(1)成年の男子。おとこ。「鶏が鳴く東―は出で向かひ/万葉 4331」
(2)男の子。男児。「すべて―をば,女に笑はれぬやうにおほしたつべしとぞ/徒然 107」
(3)宮中清涼殿の殿上の間に奉仕する男。殿上人。「―ども召せば,蔵人忠隆なりなか参りたれば/枕草子 9」
(4)召し使いの男。下男。
⇔めのこ
「とみにもえあけやらず,これより外の―,はたなきなるべし/源氏(朝顔)」
男
なん 【男】
(1)おとこ。[日葡]
(2)息子。「わが三歳の―,成人の後掘出してとらせよ/曾我 4」
男さび
おとこさび ヲト― 【男さび】
男らしく振る舞うこと。
⇔少女(オトメ)さび
「ますらをの―すと剣大刀腰にとり佩き/万葉 804」
男じもの
おとこじもの ヲト― 【男じもの】
〔「じもの」は接尾語。副詞的に用いる〕
男ではあるが,男ではないかのように。男でありながら。「わき挟む子の泣くごとに―負ひみ抱きみ/万葉 481」
男す
おとこ・す ヲトコ― 【男す】 (動サ変)
(1)男と情を通ずる。夫をもつ。「この筑紫のめ忍びて―・したりけり/大和 141」
(2)男らしく振る舞う。「侍が何方にて,―・せんや/甲陽軍鑑(品四七)」
男っ振り
おとこっぷり ヲト― [0] 【男っ振り】
「おとこぶり(男振)」に同じ。
男っ気
おとこっけ ヲト― [0] 【男っ気】
「おとこげ(男気)」に同じ。
男の子
おとこのこ ヲト― [3] 【男の子】
(1)男である子ども。男児。
(2)若い男性。
男の子
おのこ ヲ― [1] 【男・男の子】
(1)成年の男子。おとこ。「鶏が鳴く東―は出で向かひ/万葉 4331」
(2)男の子。男児。「すべて―をば,女に笑はれぬやうにおほしたつべしとぞ/徒然 107」
(3)宮中清涼殿の殿上の間に奉仕する男。殿上人。「―ども召せば,蔵人忠隆なりなか参りたれば/枕草子 9」
(4)召し使いの男。下男。
⇔めのこ
「とみにもえあけやらず,これより外の―,はたなきなるべし/源氏(朝顔)」
男の子子
おのこご ヲ― 【男の子子】
(1)男の子。「―三人あるに/源氏(玉鬘)」
(2)男性。「むつましき人なれど,―には打解くまじきものなり/源氏(乙女)」
男の節句
おとこのせっく ヲト― [0] 【男の節句】
五月五日の端午(タンゴ)の節句。
男の魂
おとこのたましい ヲト―タマシヒ [5] 【男の魂】
刀剣を,男子の魂が宿るものとしていった語。
→女の魂
男らしい
おとこらし・い ヲトコ― [5] 【男らしい】 (形)[文]シク をとこら・し
(性質・態度・容姿などが)いかにも男であると感じさせる。
⇔女らしい
「―・い姿」
[派生] ――さ(名)
男一匹
おとこいっぴき ヲト― [7][3][4] 【男一匹】
一人前の男であることを強調していう語。「やせても枯れても―」
男世帯
おとこじょたい ヲト― [4] 【男所帯・男世帯】
男ばかりで女のいない所帯。
⇔女所帯
男主
おとこあるじ ヲト― [4] 【男主】
一家の主人である男。
⇔女主
「―はなくて,妻ばかりありけるが/宇治拾遺 2」
男主
おとこしゅう ヲト― 【男主】
男の主人。おとこあるじ。「人の家の―ならでは/枕草子 28」
男付き
おとこつき ヲト― 【男付き】
男としての身なり・風体。男ぶり。「―も構はず/浮世草子・三代男」
男仮名
おとこがな ヲト― [3] 【男仮名】
男文字(漢字)で書いた仮名。漢字の音または訓を用いて仮名としたもの。万葉仮名。
⇔女仮名
男伊達
おとこだて ヲト― [0] 【男伊達】
〔男(の面目)を立てる意〕
強い者をくじき,弱い者を助け,信義を重んじること。また,そういう人。侠客。
〔実際には無頼の徒が自らを美化して称するにすぎないことも多い〕
男体
なんたい [0] 【男体】
男のからだ。男のすがた。
男体山
なんたいさん 【男体山】
栃木県北西部にある日光火山群の一峰。円錐状成層火山。海抜2484メートル。南側の麓(フモト)に二荒山神社・中禅寺湖がある。古くから修験道の山として知られる。二荒山(フタラサン)。国神山。黒髪山。
男使ひ
おとこづかい ヲト―ヅカヒ 【男使ひ】
平安時代,平野神社・春日神社・賀茂神社などの祭りに遣わされた男の勅使。
⇔女使い
「はじめて平野祭に―たてし時歌ふべき歌詠ませしに/拾遺(賀詞)」
男信
なましな 【男信】
語学書。三巻。東条義門著。1842年刊。漢字音の唇内韻尾 [m] と舌内韻尾 [n] の別を説く。
男傾城
おとこけいせい ヲト― 【男傾城】
(1)女にもてあそばれる男。男めかけ。「かはつた物は―/浮世草子・一代男 4」
(2)男色を売る者。「殿を酔はせし―/浄瑠璃・反魂香」
男優
だんゆう【男優】
an actor.→英和
男優
だんゆう [0] 【男優】
男の俳優。
⇔女優
男児
だんじ [1] 【男児】
(1)男の子。男子。
⇔女児
(2)男性。男。男らしい男。「九州―」
男児
だんじ【男児】
a boy.→英和
男公事
おとこくじ ヲト― 【男公事】
男に課した人頭税。「情ありとて女公事ばかりして,―は許(ユ)りにけり/沙石 7」
男冠
おとここうぶり ヲト―カウブリ 【男冠】
男が位階を授けられること。男の叙爵。
⇔女冠(オンナコウブリ)
「―・女かうぶり・つかさなどえさせ給ふ/栄花(殿上の花見)」
男冥利
おとこみょうり ヲト―ミヤウ― [4] 【男冥利】
(1)男に生まれたかいのあること。おとこみょうが。
⇔女冥利
「―に尽きる」
(2)男として神仏から受ける加護にかけて。決して。断じて。誓いの言葉として言う。「―,商ひ冥利,虚言ござらぬ/浄瑠璃・博多小女郎(上)」
(3)「男冥加(オトコミヨウガ){(2)}」に同じ。
男冥加
おとこみょうが ヲト―ミヤウ― [4] 【男冥加】
(1)「男冥利(オトコミヨウリ){(1)}」に同じ。
(2)(神仏の助けで)女がよい男性にめぐりあうこと。「女子の身の上に―のあらせ給へや/徳和歌後万載集」
男出入り
おとこでいり ヲト― [4] 【男出入り】
女の,男性関係でのもめごと。「―の絶えない女」
男前
おとこまえ ヲト―マヘ [0] 【男前】
(1)男としての容貌や姿。「―が上がる」
(2)男らしい顔つきや態度。男振りのよいこと。
男勝り
おとこまさり【男勝り】
a spirited[ <話> spunky]woman.〜の mannish;→英和
manly.→英和
男勝り
おとこまさり ヲト― [4] 【男勝り】 (名・形動)
女が男以上に気性が強く,しっかりしていること。また,そのさまやそういう女。「―の女性」「―な気性」
男同胞
おのこはらから ヲ― 【男同胞】
男の兄弟。「―とて,近くも寄せ侍らねば/源氏(乙女)」
男名
おとこな ヲト― [3] 【男名】
(1)男の名。「―の手紙」
(2)男が元服したときに付ける名。えぼしな。「此松千代に何とぞ―をつけてたび候へ/咄本・醒睡笑」
男向き
おとこむき ヲト― [0] 【男向き】
男性に適していること。また,そういうもの。
⇔女向き
「―の柄(ガラ)」
男君
おとこぎみ ヲト― 【男君】
(1)貴人の子息を敬っていう語。公達(キンダチ)。
⇔女君
(2)婿(ムコ)・夫を敬っていう語。「家のうちなる―の来ずなりぬる/枕草子 25」
男囚
だんしゅう [0] 【男囚】
男の囚人。
男坂
おとこざか ヲト― [0][3] 【男坂】
高い所にある社寺に通じる坂道が二つあるとき,勾配(コウバイ)の急な方の坂。
⇔女坂
男声
だんせい【男声】
a men's[male]voice.男声合唱 a men's[male]chorus.
男声
だんせい [0] 【男声】
男の声。特に,声楽の男の声。
⇔女声
「―合唱」
男女
おとこおんな ヲト―ヲンナ [4] 【男女】
男でありながら女のような,また女でありながら男のような性徴・性質をもつ者。半陰陽の人間。
男女
だんじょ【男女】
man and woman;both sexes.〜を問わず regardless of sex.‖男女同権 ⇒同権.男女雇用機会均等法 Equal Employment Opportunity Law.男女共学 ⇒共学.男女平等 equality between men and women.
男女
だんじょ [1] 【男女】
男と女。また,男であることと女であること。なんにょ。「一組の―」「―を問わない」
男女
なんにょ [1] 【男女】
男と女。だんじょ。「老若(ロウニヤク)―」
男女共学
だんじょきょうがく [1] 【男女共学】
男女が同一学校・同一学級で平等に教育を受けられる制度。共学。
男女同一賃金
だんじょどういつちんぎん [1][5] 【男女同一賃金】
同じ内容の労働に対しては,性別にかかわらず同じ額の賃金を支払わなければならないという原則。男女同一賃金の原則。
男女同権
どうけん【男女同権】
equal rights for[equality between]men and women.
男女同権
だんじょどうけん [1] 【男女同権】
両性の法律的権利・社会的待遇が同等で,差別されないという理念。
男女川
みなのがわ 【男女川・水無川】
茨城県の筑波山に発し,南流して桜川に合する川。((歌枕))「筑波嶺(ツクバネ)の峰より落つる―恋ぞ積もりて淵となりける/後撰(恋三)」
男女群島
だんじょぐんとう ダンヂヨグンタウ 【男女群島】
長崎県福江市,東シナ海に孤立する群島。男島(オシマ)・女島(メシマ)および三小島と岩礁群からなる。近海は好漁場。
男女雇用機会均等法
だんじょこようきかいきんとうほう 【男女雇用機会均等法】
男女の雇用における均等な機会および待遇の確保を目的とする法律。1985年(昭和60)制定。募集・採用・配置・昇進については事業主に機会均等への努力義務を課し,定年・退職・解雇については差別的取り扱いを禁止する。
男好き
おとこずき【男好き】
an amorous[a wanton]woman.〜のする顔 a face that attracts men.
男好き
おとこずき ヲト― [0] 【男好き】
(1)女の容姿や気だてが男の気持ちを引き付けること。
⇔女好き
「―のする顔」
(2)女が男との情事を好むこと。また,その女。
男妾
だんしょう [0] 【男妾】
おとこめかけ。
男妾
おとこめかけ【男妾】
a gigolo.→英和
男妾
おとこめかけ ヲト― [4] 【男妾】
女に囲われて情事の相手をする男。
男姿
おとこすがた ヲト― [4] 【男姿】
男の身なり・振る舞い。また,男の姿をした人。男装。
⇔女姿
「もしや此辺に優れたる―はと問ふ/浮世草子・三代男」
男娼
だんしょう [0] 【男娼】
男色を売るもの。陰間(カゲマ)。
男娼
だんしょう【男娼】
a male prostitute.
男嫌い
おとこぎらい ヲト―ギラヒ [4] 【男嫌い】
(1)女が,男と交際することを好まないこと。また,そういう女。
(2)男のえり好みをすること。また,そういう女。「―をするは,人もてはやしてはやる時こそ/浮世草子・一代女 1」
男嫌い
おとこぎらい【男嫌い】
a man-hater.
男子
なんし [1] 【男子】
おとこ。だんし。「―を一人まうけてゐたが/渋江抽斎(鴎外)」
男子
だんし【男子】
a boy;→英和
a man.→英和
男子服 men's wear[clothes].
男子
だんし [1] 【男子】
(1)男の子。男児。
(2)男性。おとこ。男児。また,男らしい男。「―の本懐」
⇔女子
男宮
おとこみや ヲト― 【男宮】
皇族の男子。皇子。親王。
⇔女宮
「―生(ム)まれ給へるよしをなむ/源氏(若菜上)」
男尊女卑
だんそんじょひ【男尊女卑】
predominance of man over woman.
男尊女卑
だんそんじょひ [5] 【男尊女卑】
男を重視し優先させ女は男に従うものとすること。
⇔女尊男卑
男尽く
おとこずく ヲト―ヅク 【男尽く】
男としての面目にかけて事を行うこと。「―で貸したぞよ/浄瑠璃・曾根崎心中」
男山
おとこやま ヲト― [0] 【男山】
(1)一対の山の大きい方または険しい方を男性に見立てていう語。
⇔女山
(2)地名(別項参照)。
男山
おとこやま ヲトコ― 【男山】
京都府南部,八幡市にある小丘。海抜143メートル。淀川を隔てて天王山に対し,大阪平野への関門となる要害の地。石清水(イワシミズ)八幡宮がある。八幡山,御山。((歌枕))「をみなへしうしとみつつぞ行きすぐる―にし立てりと思へば/古今(秋上)」
男山八幡宮
おとこやまはちまんぐう ヲトコ― 【男山八幡宮】
石清水八幡宮の別名。
男工
だんこう [0] 【男工】
男性の工員。
⇔女工(ジヨコウ)
男帯
おとこおび ヲト― [4] 【男帯】
男性が締める帯。角帯・兵児帯(ヘコオビ)など。
⇔女帯
男形
おとこがた ヲト― [0] 【男形・男方】
歌舞伎で,もっぱら男に扮する俳優。男役。
⇔女形
男役
おとこやく ヲト― [0] 【男役】
(1)演劇・映画などで,男性として登場する役まわり。「―を演ずる」
(2)男の務めるべき役目・役割。
男役
おとこやく【男役】
a male impersonator.
男御子
おとこみこ ヲト― 【男御子】
皇子。
⇔女御子
「―生れ給ひぬれば/源氏(紅葉賀)」
男心
おとこごころ ヲト― [4] 【男心】
(1)男らしい強い心。義侠心に富んだ心。「―に男がほれる」
(2)男の好色な心。「―をそそる女」
(3)男の変わりやすい心。「―と秋の空(=飽キヤスク変ワリヤスイコトノタトエ)」
(4)女の,男を求める気持ち。「―は見えざりつ/落窪 1」
男心
おとこごころ【男心】
a man's heart.
男性
だんせい【男性】
the male (sex);→英和
《文》the masculine gender.〜的な manly;→英和
mannish (女が).→英和
‖男性語《文》a masculine word.男性上位社会 a male-dominated society.男性美 masculine beauty.男性ホルモン ⇒ホルモン.
男性
だんせい [0] 【男性】
(1)男。特に,女とは異なる性をもつものとしてとらえた男。
⇔女性
「―美」
(2)文法上の性(セイ)の一。女性・中性に対するもの。
→性(4)
男性ホルモン
だんせいホルモン [5] 【男性―】
⇒雄性(ユウセイ)ホルモン
男性的
だんせいてき [0] 【男性的】 (形動)
たくましい・強い・荒々しいなど,男性が持つとされる特性をそなえているさま。
⇔女性的
「―な眉」
男性美
だんせいび [3] 【男性美】
男性らしいたくましい美しさ。
男性語
だんせいご [0] 【男性語】
男性特有の言葉,あるいは表現。「俺」「お前」「僕」「君」,終助詞の「ぜ」「ぞ」,感動詞「おい」「こら」などの類。
男房
なんぼう 【男房】
(1)平安時代,女房に対して,宮中に局(ツボネ)をもって仕えた男子。主に蔵人(クロウド)をさしていう。「御所中の女房・―…皆涙を流し/保元(上)」
(2)(転じて)女房に対して,一般に貴人の近くに仕える男子。
男房
だんぼう [0] 【男房】
⇒なんぼう(男房)
男所帯
おとこじょたい【男所帯】
a womanless household;a bachelor's home.
男所帯
おとこじょたい ヲト― [4] 【男所帯・男世帯】
男ばかりで女のいない所帯。
⇔女所帯
男扇
おとこおうぎ ヲト―アフギ [4] 【男扇】
男持ちの扇。
⇔女扇
男手
おのこで ヲ― 【男手】
「おとこで(男手){(4)}」に同じ。
男手
おとこで ヲト― [0] 【男手】
(1)男の手。無骨さを表す語。「―一つで子を育てる」
(2)男の働き手。「―が足りない」
(3)男の筆跡。
(4)「男文字(オトコモジ)」に同じ。おのこで。「―も女手も習ひ給ふめれ/宇津保(国譲上)」
⇔女手
男持
おとこもち ヲト― [0] 【男持(ち)】
男性が持つ物として作ったもの。
⇔女持ち
「―の傘」
男持ち
おとこもち ヲト― [0] 【男持(ち)】
男性が持つ物として作ったもの。
⇔女持ち
「―の傘」
男振り
おとこぶり ヲト― [0] 【男振り】
(1)男としての容貌(ヨウボウ)・風采。特に,堂々とした男らしい顔だちや態度など。おとこっぷり。
⇔女振り
「―がよい」
(2)男性としての名誉や面目。「―を上げる」
男振りの良い
おとこぶり【男振りの良い】
handsome;→英和
good-looking.
男文字
おとこもじ ヲト― [4] 【男文字】
(1)男の書いた文字。男の筆跡。「―の手紙」
(2)〔平安時代,男が用いる文字の意〕
漢字。真字(マナ)。男手(オトコデ)。
⇔女文字
「ことのこころを―にさまをかきいだして/土左」
男方
おとこがた ヲト― [0] 【男形・男方】
歌舞伎で,もっぱら男に扮する俳優。男役。
⇔女形
男方
おとこがた ヲト― [0] 【男方】
(1)男と女との二手に分けたときの男の方。男の側。
⇔女方
(2)夫の縁戚。「―のやむごとなき人に/落窪 3」
(3)女と夫婦・恋人の関係にある男の方。「―も心づかひし給ふ頃なれど/源氏(宿木)」
男旱り
おとこひでり ヲト― [4] 【男旱り】
男が少なくて,女が相手の男を求めにくいこと。
⇔女ひでり
男星
おぼし ヲ― [1] 【男星】
牽牛星(ケンギユウセイ)。彦星。
男時
おどき ヲ― 【男時】
運の向いているとき。
⇔女時(メドキ)
「よき時分になる事あり。これを―と心得べし/風姿花伝」
男望み
おとこのぞみ ヲト― 【男望み】
女が男をえり好みすること。また,その女。「私の姉がおまへさん,―でございましてね/滑稽本・浮世風呂 2」
男木
おぎ ヲ― [1] 【男木・雄木】
(1)雌雄異株の植物で,雄花だけをつける木。
(2)木材の継ぎ手で,枘(ホゾ)や鎌(カマ)などの突起を備えている方の材。また,上下二段に重ねた場合の上方の材。
⇔女木(メギ)
男松
おとこまつ ヲト― [3] 【男松】
クロマツの異名。「年はふりても恋しらずの―/浮世草子・一代男 1」
男松
おまつ ヲ― [1] 【雄松・男松】
〔赤松との樹皮の色の対照から〕
黒松の異名。
⇔雌松
男柄
おとこがら ヲト― [0] 【男柄】
(1)男が着るのに適する布地の柄。
(2)男性としての人柄。男らしい品格。「―尋常なりければ/曾我 1」
男柱
おとこばしら ヲト― [4] 【男柱】
(1)建築物の中心となる柱。
(2)橋・階(キザハシ)などの左右の端にある大柱。おばしら。「宇治橋の―こだてに取て/平家(八・長門本)」
男柱
おばしら ヲ― 【男柱・雄柱】
(1)「おとこばしら(男柱)」に同じ。
(2)櫛(クシ)の両端にある太い二本の歯。「みみづらに刺せるゆつつま櫛の―ひとつ取りかきて/古事記(上訓)」
男根
だんこん【男根】
the penis[phallus];→英和
<俗> the prick[cock].→英和
男根
なんこん [0] 【男根】
⇒だんこん(男根)
男根
だんこん [0] 【男根】
男子の外部生殖器。陰茎。ペニス。なんこん。
男根崇拝
だんこんすうはい [5] 【男根崇拝】
男根そのもの,またはそれに似せて作ったものを崇拝すること。多くは多産や豊饒(ホウジヨウ)の観念と結びついている。日本の金精神(コンセイジン)もその例。
男根期
だんこんき [3] 【男根期】
精神分析で,肛門期に次ぐ小児性欲の発達段階。性器に心的エネルギーが向けられる三〜六歳頃までの時期。
男殺し
おとこごろし ヲト― [4] 【男殺し】
男を迷わし夢中にさせるような美女。
男気
おとこげ ヲト― [0] 【男気】
〔「おとこけ」とも〕
男がいること。男がいる気配。おとこっけ。「―のない家」
男気
おとこぎ ヲト― [0][3] 【男気・侠気】
男らしい性質・気持ち。自分の損得を顧みず弱い者のために力を貸す気性。義侠心。侠気。
⇔女気
「―のある人」
男気[侠気]のある
おとこぎ【男気[侠気]のある】
chivalrous[manly] <spirit> .→英和
男波
おなみ ヲ― [1] 【男波・男浪】
高低のある波のうち,高く打ち寄せる波。
⇔女波(メナミ)
男泣き
おとこなき ヲト― [0] 【男泣き】 (名)スル
男が抑え切れずに泣くこと。「友人の急逝に―する」「―に泣く」
男浪
おなみ ヲ― [1] 【男波・男浪】
高低のある波のうち,高く打ち寄せる波。
⇔女波(メナミ)
男湯
おとこゆ ヲト― [0][3] 【男湯】
男女別になっている浴場で,男が入る浴室。男風呂。
⇔女湯
男爵
だんしゃく【男爵(夫人)】
a baron (baroness).→英和
男爵
だんしゃく [1][0] 【男爵】
(1)もと五等爵(公・侯・伯・子・男)の第五位。
(2)ジャガイモの栽培品種。1907年(明治40)北海道の川田男爵がアメリカから導入。芋の外皮は淡褐色,肉は白い。早作で収量が多い。男爵いも。
男物
おとこもの【男物】
men's things[wear].〜の men's;for gentlemen's use.
男物
おとこもの ヲト― [0] 【男物】
(1)男性用として作った品物。
⇔女物
「―の靴」
(2)「男能(オトコノウ)」に同じ。
男物狂い
おとこものぐるい ヲト―グルヒ [6] 【男物狂い】
能の四番目物で,男の物狂いを主人公とする曲の総称。「高野(コウヤ)物狂」「蘆刈(アシカリ)」「弱法師(ヨロボウシ)」「歌占(ウタウラ)」「木賊(トクサ)」「土車」の六曲がある。
男狂い
おとこぐるい ヲト―グルヒ [4] 【男狂い】 (名)スル
女が男との情事に夢中になってほかのことを顧みないこと。また,その女。
男狂いをする
おとこぐるい【男狂いをする】
run after men;be wanton.
男瓦
おがわら ヲガハラ [2] 【牡瓦・男瓦】
「丸瓦(マルガワラ)」に同じ。
⇔牝瓦
男生
だんせい [0] 【男生】
男の生徒。男生徒。
男男しい
おおし・い ヲヲ― [3] 【雄雄しい・男男しい】 (形)[文]シク をを・し
男らしくて勇ましい。いさぎよく力強い。
⇔めめしい
「―・い姿」「姫君の御有様聞き給ひて,―・しく念じ給へど/源氏(真木柱)」
[派生] ――さ(名)
男盛り
おとこざかり ヲト― [4] 【男盛り】
男が心身ともに充実し,元気いっぱい働ける年代。多く,三,四〇代をいう。
⇔女盛り
男盛りである
おとこざかり【男盛りである】
be in the prime of (one's) manhood.
男神
おがみ ヲ― [1] 【男神】
男の神。
⇔女神
男神
おとこがみ ヲト― [3] 【男神】
⇒おがみ(男神)
男端折
おとこばしょり ヲト― [4] 【男端折】
着物の裾の後ろを高くまくりあげてはしょること。
男節
おぶし ヲ― [1] 【男節・雄節】
鰹(カツオ)の背側の肉で作った鰹節。せぶし。
⇔雌節(メブシ)
男系
だんけい【男系(相続)】
(succession in) the male line.
男系
だんけい [0] 【男系】
男子によって受け継がれる系統。また,父方の血統。
⇔女系
男系親
だんけいしん [3] 【男系親】
男系の親族。
男結び
おとこむすび ヲト― [4] 【男結び】
(1)ひもの結び方の一。右端を左端の下にまわして返した輪に左端を通して結ぶ。解けにくいので垣根・矢来・門松などを結ぶときに用いる。
⇔女結び
(2)女が男に対して愛を誓う証文。「―といへる証文も/浮世草子・諸艶大鑑 2」
男絵
おとこえ ヲト―ヱ [3] 【男絵】
平安時代の用語で,専門の絵師が描いた絵をいうか。女絵に対して,唐画の筆法を生かして,墨の描線を骨格とした力強い表現の彩色画をさすものといわれている。一説に,男の姿を描いた絵とも。「この題の心ばえを,―・女絵と書きたるに/栄花(根合)」
→女絵
男聖
おとこひじり ヲト― 【男聖】
(1)髪をそり落とさない仏道修行者。有髪の僧。俗ひじり。
(2)一生妻帯しない男。「夫妻に縁なき身なり。今は―して二人の者をはぐくまんずれば/盛衰記 44」
男能
おとこのう ヲト― [3] 【男能】
シテ(主役)が実在した男性人物である能楽。男物。
男腹
おとこばら ヲト― [0] 【男腹】
男児ばかりを生む女。
⇔女腹
男自慢
おとこじまん ヲト― [4] 【男自慢】
(1)男が自分の能力や容姿などを自慢すること。「聟はすこし―の生まれつき/浮世草子・娘容気」
(2)女が自分の夫の自慢をすること。
⇔女自慢
男臭い
おとこくさ・い ヲトコ― [5] 【男臭い】 (形)[文]ク をとこくさ・し
(1)男の体臭がしみついている。男性特有のにおいがする。「―・い柔道着」
(2)容貌(ヨウボウ)・態度・考え方などが,いかにも男らしい。男性的だ。「―・い風貌」
[派生] ――さ(名)
男舞
おとこまい ヲト―マヒ [0][3] 【男舞】
(1)平安末期から鎌倉初期に流行した,舞女が男装して舞った舞。鳥羽天皇のときに白拍子(シラビヨウシ)が始めたという。烏帽子(エボシ)・水干に太刀を帯びて舞う。
(2)能で,直面(ヒタメン)の男が舞う舞。笛と大・小鼓によるテンポの速い壮快な舞。
(3)中世の白拍子が男装して舞った姿を,歌舞伎の所作事に取り入れたもの。
男色
だんしょく【男色】
sodomy;→英和
a sodomite (人).
男色
なんしょく [0] 【男色】
(1)男どうしの同性愛。鶏姦。衆道(シユドウ)。だんしょく。
(2)男色を売る若衆。かげま。「主ある―に思ひかけ/浮世草子・三代男」
男色
だんしょく [0] 【男色】
男性の同性愛。衆道(シユドウ)。なんしょく。
男色大鑑
なんしょくおおかがみ 【男色大鑑】
浮世草子。八巻。井原西鶴作。1687年刊。前半は武家社会の衆道(シユドウ),後半は歌舞伎若衆を取り上げ,義理と意気地のからむ男どうしの恋愛を描く。
男艾
おとこよもぎ ヲト― [4] 【男艾】
キク科の多年草。山野に自生し,ヨモギに似るが大形でほとんど無毛。茎は高さ約70センチメートル。葉の上部は深く切れ込む。秋,茎頂に淡黄色の小さな頭花を穂状につける。牡蒿。
男芸者
おとこげいしゃ ヲト― [4] 【男芸者】
太鼓持ち。幇間(ホウカン)。
男茎
おはせ ヲ― 【男茎】
陰茎。男根。おはし。「―形」
男衆
おとこしゅう ヲト― [0][3] 【男衆】
〔「おとこしゅ」とも〕
(1)女性から男性を呼んでいう語。男の人たち。
(2)男の奉公人。下男。
⇔女子衆(オナゴシユウ)
(3)役者・芸者などの身の回りの世話をする男。おとこし。
⇔女子衆
男衾三郎絵詞
おぶすまさぶろうえことば ヲブスマサブラウヱコトバ 【男衾三郎絵詞】
絵巻物。現存一巻。武蔵国の,男衾三郎・吉見二郎という兄弟を主人公にした物語。地方武士の生活を題材にした点が珍しい。作者未詳。鎌倉時代の作。
男装
だんそう [0] 【男装】 (名)スル
女が男の服装や髪かたちをすること。
⇔女装
「―の麗人(レイジン)」「―して出演する」
男装する
だんそう【男装する】
wear men's clothes.〜の麗(れい)人 a belle in male attire.
男親
おとこおや ヲト― [0] 【男親】
父親。父。
⇔女親
男誑し
おとこたらし【男誑し】
a flirt;→英和
a vamp;→英和
a vampire.→英和
男谷
おだに ヲダニ 【男谷】
姓氏の一。
男谷精一郎
おだにせいいちろう ヲダニセイイチラウ 【男谷精一郎】
(1798-1864) 江戸後期・幕末の剣術家。名は信友。静斎と号した。勝海舟の従兄。直心影(ジキシンカゲ)流を修め,槍術・弓術にも通じた。人格すぐれ,剣聖といわれた。弟子に島田虎之助ほかの剣術家がいる。
男踏歌
おとことうか ヲト―タフ― 【男踏歌】
男のする踏歌。平安時代,正月一四日または一五日に,四位以下の人が催馬楽(サイバラ)を歌いながら宮中から貴族の邸を巡回する行事。おどうか。
⇔女踏歌
→踏歌
男踏歌
おどうか ヲダフカ 【男踏歌】
⇒おとことうか(男踏歌)
男車
おとこぐるま ヲト― 【男車】
男性が乗る牛車(ギツシヤ)。「―二つばかり曳きたてて/更級」
男運
おとこうん ヲト― [3][0] 【男運】
女にとって,男に関するめぐり合わせ。
⇔女運
男郎花
おとこえし ヲト―ヘシ [3] 【男郎花】
オミナエシ科の多年草。山野に自生し,高さ1メートル内外。葉は羽状に分裂して毛が多い。初秋,白色の細花を茎頂に多数開く。果実にうちわ形の翼がある。敗醤(ハイシヨウ)。オトコメシ。オトコベシ。[季]秋。
男郎花
おとこめし ヲト― 【男郎花】
オトコエシの別名。[書言字考節用集]
男部屋
おとこべや ヲト― [0] 【男部屋】
下男などの住む部屋。男の使用人のための部屋。
⇔女部屋
男重宝記
おとこちょうほうき ヲトコ― 【男重宝記】
⇒なんちょうほうき(男重宝記)
男重宝記
なんちょうほうき 【男重宝記】
江戸時代の実用書。苗村丈伯(ナムラジヨウハク)著。五巻。1693年刊。言葉遣いその他男性として心得ておくべき事柄を記す。おとこちょうほうき。
男雛
おびな ヲ― [1] 【男雛】
内裏雛(ダイリビナ)のうち,天皇にかたどった方の人形。
⇔女雛(メビナ)
男面
おとこめん ヲト― [3] 【男面】
老人以外の男性に扮する際に用いる能面の総称。童子・慈童・喝食(カツシキ)・今若・十六・若男・平太・邯鄲(カンタン)男・中将・痩男(ヤセオトコ)・怪士(アヤカシ)など。
⇔女面
男餓鬼
おがき ヲ― 【男餓鬼】
男の餓鬼。
⇔女餓鬼(メガキ)
「寺々の女餓鬼申さく大神の―賜りて其の子生まはむ/万葉 3840」
男髷
おとこまげ ヲト― [0] 【男髷】
(1)江戸時代に,男の結ったまげ。ちょんまげ。
(2)江戸時代に,主に少女が男の髷形にまねて結った髪形。
男鰥
おとこやもめ【男鰥】
a widower.→英和
男鰥
おとこやもめ ヲト― [4] 【男鰥】
妻と死別または生別した後,再婚せずに生活している男。また,ずっと独身を通している男。やもお。
⇔女寡(オンナヤモメ)
「―に蛆(ウジ)がわき,女やもめに花が咲く」(句項目参照)
男鹿
おが ヲガ 【男鹿】
秋田県西部,男鹿半島を占める市。農業・漁業のほか製材所・製油所が立地。景勝地が多い。「なまはげ」の風習は有名。
男鹿半島
おがはんとう ヲガハンタウ 【男鹿半島】
秋田県西部,日本海に突出する半島。八郎潟を形成しつつ,砂州により本土と連なった陸繋島(リクケイトウ)。
男鹿国定公園
おがこくていこうえん ヲガ―コウヱン 【男鹿国定公園】
秋田県西部の男鹿半島にある国定公園。東部の寒風山,北部の間口浜海岸,西部の海岸と本山(ホンザン)火山群を含む。
男鹿線
おがせん ヲガ― 【男鹿線】
JR 東日本の鉄道線。秋田県追分・男鹿間,26.6キロメートル。旧称船川線。男鹿半島南部を走る。
甸服
でんぷく [0] 【甸服】
中国古代の五服の一。王城の周囲千里四方の地域。「―の外百里の間/太平記 1」
→五服(ゴフク)
町
まち [2] 【町・街】
〔(9)が原義〕
(1)人が多く集まり住んでいる所。「―に働きに出る」
(2)商店の多く並んだ区域。にぎやかな街区。「―へ買い物に行く」「ファッションの―」
(3)地方公共団体の一。「ちょう(町)」に同じ。《町》「―役場」
(4)市や区を構成する小区画。《町》「千代田区麹(コウジ)―」
(5)市街地で,道路で囲まれた一区画。「―ひとつに檜皮の大殿・廊・渡殿・倉・板屋など,いとおほく建てたる/宇津保(藤原君)」
(6)宮殿・邸宅内の一区画。「姫君のおはします―はいと異に,何の草木も様異に/寝覚 5」
(7)等級。階級。「かみの―も上臈とて/源氏(宿木)」
(8)市場。また,店舗。「―に魚を買に遣つ/今昔 12」
(9)区画した田地。田の区画。[和名抄]
町
ちょう チヤウ [1] 【町】
(1)(「丁」とも書く)距離の単位。条里制では,一町は六尺を一歩とする六〇歩であったが,太閤検地の際六尺三寸を一間とする六〇間となり,その後六尺を一間とする六〇間となった。メートル条約加入後,1891年(明治24)1.2キロメートルを一一町と定め,一町は約109.09メートルとなった。
(2)土地面積の単位。条里制では一辺の長さが一町の正方形の面積。中世,一町は三六〇〇歩であったが,太閤検地の際,三〇〇〇歩となった。メートル条約加入後,1891年に,120ヘクタールを一二一町と定め,一町は約0.99ヘクタールとなった。一町は一〇段,三〇〇〇坪。町歩。
→坪
(3)地方公共団体の一。市と村の中間に位し,都道府県に属する。まち。
(4)平城京・平安京における街区一辺の長さおよびその一区画の面積。四〇〇尺,および四〇〇尺平方。
(5)「御町(オチヨウ)」に同じ。江戸吉原のこと。
町
ちょう【町】
a town;→英和
a street (街).→英和
町丁
ちょうちょう チヤウチヤウ [1] 【町丁】
市区町村内の住居表示に用いられる市街の区分。「三崎町二丁目」のように表示される。
町与力
まちよりき [3] 【町与力】
江戸町奉行に直属し,同心を指揮して訴訟の審査や市中の見回り,諸般の事務を監督・遂行した者。二百石程度の御家人および奉行の家臣の中から選ばれた。
町並
ちょうなみ チヤウ― [0] 【町並(み)】
(1)町ごと。各町。
(2)町家の並び具合。まちなみ。
(3)町内のつき合い。
町並
まちなみ【町並】
(houses on) the street.→英和
町並
まちなみ [0] 【町並(み)】
町の道筋に人家が建ち並んでいる様子。また,そのところ。「昔の―が残っている」
町並み
ちょうなみ チヤウ― [0] 【町並(み)】
(1)町ごと。各町。
(2)町家の並び具合。まちなみ。
(3)町内のつき合い。
町並み
まちなみ [0] 【町並(み)】
町の道筋に人家が建ち並んでいる様子。また,そのところ。「昔の―が残っている」
町中
まちなか [0] 【町中】
町の中。町の家が立て込んでいる所。
町中が知っている
まちじゅう【町中(の人)が知っている】
The whole town knows it.
町中彼の話で持切りだ
もちきり【町中彼の話で持切りだ】
He is the talk of the town.→英和
町人
ちょうにん チヤウ― [0][1] 【町人】
近世,都市に住む商工業者。狭義には家持ちの町の住民をさすが,広義には店借(タナガ)り・地借(ジガ)りをも含む。前者の中から町役人が選出され,ある程度の自治が行われた。身分的には武士・農民より下位に置かれたが,経済力を背景に強い発言力を持つに至った者もあり,近世都市文化を中心的に担う層となった。まちにん。
町人拵え
ちょうにんごしらえ チヤウ―ゴシラヘ [5] 【町人拵え】
(1)町人風の身なり。町人風の服装。
(2)町人向きの刀のこしらえ。
町人捌き
ちょうにんさばき チヤウ― 【町人捌き】
中世末から近世初期にかけて,町人自身が自分たちの間で起こった諸紛争を裁判によって処理したこと。
町人物
ちょうにんもの チヤウ― [0] 【町人物】
浮世草子の中で,町人生活を中心に描いた作品の総称。
町人考見録
ちょうにんこうけんろく チヤウニンカウケンロク 【町人考見録】
家訓書。三巻,追加一巻。三井高房著。1728年成立。三井家の家憲を具体的に子孫に示すため,没落した京都町人の例をあげて,町人の心得を説いたもの。
町人請負新田
ちょうにんうけおいしんでん チヤウ―ウケオヒ― 【町人請負新田】
江戸時代,富裕な町人が開発を請け負った新田。請負人が耕作人より小作料をとり,年貢を納めたが,商業資本の農村支配を促進する要素となった。
町人鑑
ちょうにんかがみ チヤウ― 【町人鑑】
町人の模範。「是皆町人の中の―といへり/浮世草子・織留 2」
町人[商人]
ちょうにん【町人[商人]】
a tradesman;→英和
a merchant;→英和
[職人]a craftsman.→英和
町代
まちだい 【町代】
町代(チヨウダイ)の,主として京都における呼称。
町代
ちょうだい チヤウ― 【町代】
江戸時代,町年寄・町名主の補助をするための町役人。江戸では書役(カキヤク)ともいい,自身番に出勤して文書作成などの事務にあたり,大坂では,町会所に出勤してすべての町務を代行した。京都では町年寄をしのぐ勢力となり,全市を一五区に分け一七人の町代が世襲して分掌・支配し,町奉行所にも出仕した。
町会
ちょうかい【町会(議員)】
(a member of) a town assembly.
町会
ちょうかい チヤウクワイ [0] 【町会】
(1)地方公共団体としての町(チヨウ)の議決機関。町議会。「―議員」
(2)町民の自治組織。町内に住む人々の親睦をはかり,また町内の問題を協議・実行する会。町内会。
町会所
まちかいしょ [3] 【町会所】
(1)江戸時代,町役人や町代が町務を執った所。特に,大坂で発達した。
(2)寛政改革の際,江戸浅草向柳原(ムコウヤナギハラ)に設立された,半官半民の救済事業機関。七分金積立を取り扱った。
→七分金積立
町入能
まちいりのう [4] 【町入能】
江戸時代,将軍御覧の能で,町人にも観覧させたもの。将軍宣下・婚礼・御子誕生などの大きな祝い事の際,江戸城本丸の南庭で数日間の能を催し,その第一日目に町人の見物を許した。
町内
ちょうない【町内(の人々)】
(people living in) the town[the same street].→英和
町内
ちょうない チヤウ― [1] 【町内】
その町のなか。
町内会
ちょうないかい チヤウ―クワイ [3] 【町内会】
(1)町内に組織される地域住民の自治組織。
(2)第二次大戦中の1940年(昭和15)公的な制度として行政にとりこまれ,43年には法制化された統制と強権発動の末端機関。配給・納税・軍事援護・通達事項など地域住民生活のすべてを取り扱った。
町内預け
ちょうないあずけ チヤウ―アヅケ 【町内預け】
「町(マチ)預け」に同じ。
町制
ちょうせい チヤウ― [0] 【町制】
地方公共団体としての町の構成・権限などに関する制度。
町割
まちわり [0] 【町割(り)】
町の区画。都市づくりで,計画的に土地を仕切ること。
町割り
まちわり [0] 【町割(り)】
町の区画。都市づくりで,計画的に土地を仕切ること。
町勢
ちょうせい チヤウ― [0] 【町勢】
町の人口・産業・行政・財政などのありさま。「―一覧」
町医
まちい [2] 【町医】
町医者のこと。
町医者
まちいしゃ【町医者】
a general practitioner.
町医者
まちいしゃ [0][2] 【町医者】
(1)開業医のこと。
(2)江戸時代,藩医・御殿医に対して,民間で開業した医者。町医。
町卒塔婆
ちょうそとば チヤウ― [3] 【町卒塔婆】
⇒町石卒塔婆(チヨウセキソトバ)
町史
ちょうし チヤウ― [1] 【町史】
町の歴史。また,それを書物にまとめたもの。
町同心
まちどうしん [3] 【町同心】
江戸町奉行に与力とともに配属された同心。
町名
ちょうめい チヤウ― [0] 【町名】
町の名前。町の名称。「―変更」
町名主
まちなぬし [3] 【町名主】
江戸における町役人の職制の一。町内の日常事務を処理し,町年寄の支配を受ける。大坂の町年寄にあたる。
町君
まちぎみ 【町君】
昔,辻に立って人を誘った遊女。辻君。
町営
ちょうえい チヤウ― [0] 【町営】
町の経営であること。「―水道」
町回り
まちまわり [3] 【町回り】
芝居の興行で,俳優や劇団の関係者たちが挨拶(アイサツ)・宣伝のため町中を触れ回ること。
町場
まちば [0] 【町場】
町の中。市街地。「―で育つ」
町場
ちょうば チヤウ― [3] 【町場・丁場・帳場】
(1)宿場と宿場との間の距離。ある区間の距離。
→長(ナガ)丁場
(2)夫役で,運送・道路工事などの受け持ち区域。工区。持ち場。
(3)馬子やかごかき・人力車夫などのたまり場。
町外れ
まちはずれ【町外れ(の)】
(on) the outskirts <of> .→英和
町外れ
まちはずれ [3] 【町外れ】
町の中心部から離れた,人家がつきようとするところ。町のはずれ。「―の一軒家」
町奉行
まちぶぎょう [3] 【町奉行】
近世における武家の職制の一。特に,江戸幕府が直轄下の主要都市(江戸・大坂・京都・駿府など)に設置した老中直属の行政官をいう。町方の行政・司法・警察を担当し,大坂・京都の場合は近国に散在する天領の支配・管轄権をも委ねられていた。単に町奉行といえば江戸町奉行をさし,他の町奉行はそれぞれの地名を冠して呼ばれた。
町女房
まちにょうぼう 【町女房】
町家の女。素人女。「気のつくこと,―はまたあるまじき粋様/浮世草子・五人女 1」
町奴
まちやっこ [3] 【町奴】
江戸初期,華美な服装をし,徒党を組んで市中を横行した町人身分の遊侠の徒。旗本奴に対抗して起こった。男伊達(オトコダテ)。
→旗本奴
町娘
まちむすめ [3] 【町娘】
町家に育った娘。町育ちの娘。
町宅
ちょうたく チヤウ― 【町宅】 (名)スル
町のなかの家に住むこと。また,町の住宅。「中川淳菴抔は麹町に―してありしが/蘭学事始」
町家
ちょうか チヤウ― [1] 【町家】
(1)町なかの家。
(2)商売をしている家。町人の家。商家。「―の娘」
町家
まちや [0] 【町家】
町なかにある家。商人の家。
町屋形
まちやかた [3] 【町屋形】
江戸時代,川筋の遊覧に用いた屋形船。町御座船。貸し御座船。
町工場
まちこうば [3] 【町工場】
町なかにある規模の小さな工場。
町年寄
まちどしより [3] 【町年寄】
町役人の上首として町内の日常行政を取り扱う有力者。江戸においては,町名主の上にあって最高位の町役人。大坂の総年寄に相当する。
町彫
まちぼり [0] 【町彫(り)】
江戸時代における後藤家の伝統的な家彫(イエボ)りに対して,それ以外の在野の装剣彫金工の流派の称。横谷宗珉(ヨコヤソウミン)にはじまる。
→家彫り
町彫り
まちぼり [0] 【町彫(り)】
江戸時代における後藤家の伝統的な家彫(イエボ)りに対して,それ以外の在野の装剣彫金工の流派の称。横谷宗珉(ヨコヤソウミン)にはじまる。
→家彫り
町役
まちやく [0] 【町役】
(1)江戸時代,大坂で,その町の経費をまかなうために町内の住民に課した税。
(2)「町役人」の略。ちょうやく。
町役
ちょうやく チヤウ― [0] 【町役】
⇒まちやく(町役)
町役人
まちやくにん [3] 【町役人】
江戸・大坂・伏見など幕府直轄の諸都市において,町奉行の指揮を受けつつ民政に携わった町人身分の役人の総称。総年寄(大坂)・町年寄(江戸)から家持(イエモチ)・家主まで上意下達の関係がつくられ,その職制や呼称は都市によって異なった。町役。ちょうやくにん。
町役人
ちょうやくにん チヤウ― [3] 【町役人】
⇒まちやくにん(町役人)
町役場
まちやくば [3] 【町役場】
町の行政事務を取り扱う役所。ちょうやくば。
町役場
やくば【町(村)役場】
a town (village) office.
町役場
ちょうやくば チヤウ― [3] 【町役場】
⇒まちやくば(町役場)
町所
まちどころ 【町所】
⇒ちょうどころ(町所)(2)
町所
ちょうどころ チヤウ― [3] 【町所】
(1)自分の住んでいる町の町名および番地。
(2)江戸時代,町年寄(マチドシヨリ)の詰めている事務所。会所。まちどころ。
町打ち
ちょううち チヤウ― [0] 【町打ち】
距離を定めて的を置き,鉄砲の射撃の練習をすること。
町政
ちょうせい【町政】
town administration.
町政
ちょうせい チヤウ― [0] 【町政】
地方公共団体としての町の政治。
町方
まちかた [0] 【町方】
(1)江戸時代,村方・山方・浦方に対して,町をいう語。また,武家・社寺に対して,町家・町人をいう語。
(2)遊里などに対して,普通の町をいう語。
町有
ちょうゆう チヤウイウ [0] 【町有】
町が所有すること。また,そのもの。「―地」「―財産」
町木戸
まちきど [0] 【町木戸】
江戸の町々にあった木戸。夜は閉じて木戸番が警備にあたった。
町村
ちょうそん チヤウ― [1][0] 【町村】
町と村。町や村。
町村制
ちょうそんせい チヤウ― [0] 【町村制】
旧憲法下,町村の組織・権能などを定めていた法律。1888年(明治21)「市制及町村制」として制定。1947年(昭和22),地方自治法の成立により廃止。
町村合併
ちょうそんがっぺい チヤウ― [5][0] 【町村合併】
二つ以上の町村の区域を統合し,新たな市町村を設置したり,町村の一部または全部を他の市町村に編入すること。特に,1953年(昭和28)の町村合併促進法による全国的な市町村の統合・再編成をいう。
町村役場
ちょうそんやくば チヤウ― [5] 【町村役場】
町役場と村役場。町村の諸部課や議会・委員会などがおかれ,その公共事務・行政事務を行う。
町村総会
ちょうそんそうかい チヤウ―クワイ [5] 【町村総会】
人口が少なく,議会を組織するのに適さない場合に,町村が条例によって議会に代えて設ける選挙権者の総会。
町歩
ちょうぶ チヤウ― [1] 【町歩】
山林・田畑の面積を町を単位として数えるとき用いる語。「三―の田」
町民
ちょうみん チヤウ― [0] 【町民】
町に住む人。町の住民。
町民
ちょうみん【町民】
a townsman[一人];→英和
[総称]townspeople;→英和
townsfolk.→英和
町民税
ちょうみんぜい チヤウ― [3] 【町民税】
⇒市町村民税(シチヨウソンミンゼイ)
町火消し
まちびけし [3] 【町火消し】
江戸中期以後にできた,町人の自治的な消防組織。江戸ではいろは四十七組(のち四十八組)があり,町奉行の管理に属し,主に町家の消防にあたった。定火消し・大名火消しに対していう。
町版
まちはん [0] 【町版】
民間の出版を業とする本屋などが出版した本。官版・勅版に対していう。坊刻本。
町田
まちだ 【町田】
姓氏の一。
町田
まちだ 【町田】
東京都南部,多摩丘陵西部の市。住宅都市。商業も盛ん。近世の宿場町。
町田佳声
まちだかしょう 【町田佳声】
(1888-1981) 民謡研究家。群馬県生まれ。本名,嘉章。東京美術学校卒。日本各地の民謡を録音・採集して比較研究し,その特色や源流と移動・変化の解明につとめた。歌詞・楽譜・解説を収めた「日本民謡大観」の主編集者。
町田忠治
まちだちゅうじ 【町田忠治】
(1863-1946) 政治家。秋田県生まれ。「朝野新聞」などの記者を経て,東洋経済新報社を創立。若槻・浜口ら民政党諸内閣の農相・商工相を歴任した。
町着
まちぎ [0] 【町着】
外出するときに着る衣服。外出着。タウン-ウエア。
町石
ちょういし チヤウ― [1] 【町石・丁石】
一丁ごとに路傍に立てて,道のりをしるした石。
町石卒塔婆
ちょうせきそとば チヤウセキ― [5] 【町石卒塔婆】
鎌倉中期,高野山金剛峰寺の金堂の壇場より奥の院および慈尊院に通ずる道(町石道)の一町ごとに立てた一八〇本の道標。高さ3メートルほどの石柱で,上部が五輪の形をなす。町石(チヨウイシ)。町卒塔婆。
町石卒塔婆[図]
町礼
まちれい 【町礼】
⇒ちょうれい(町礼)
町礼
ちょうれい チヤウ― 【町礼】
江戸時代,町人が家屋宅地の売買・相続,隠居などをしたとき,町内へ披露すること。まちれい。
町税
ちょうぜい チヤウ― [0] 【町税】
町が賦課・徴収する地方税。
→市町村税
町立
ちょうりつ チヤウ― [0] 【町立】
町が設立・経営していること。「―中学校」
町立の
ちょうりつ【町立の】
established by the town.→英和
町筋
まちすじ [0] 【町筋】
町の通り。町の道筋。「―を固める」
町組
まちぐみ [0] 【町組】
中世以降,京都などの都市で各町に置かれた自治組織。ちょうぐみ。
町絵師
まちえし [3] 【町絵師】
近世,土佐・狩野(カノウ)などの御用絵師に対して,民間で絵を描くことを職業とした絵師。
町育ち
まちそだち [3] 【町育ち】
町家で育ったこと。また,その人。
町芸者
まちげいしゃ [3] 【町芸者】
町に住んでいる芸者。郭(クルワ)にいる芸者に対していう。
町衆
まちしゅう [2][3] 【町衆】
〔「まちしゅ」「ちょうしゅう」とも〕
(1)室町時代,京都などの都市で自治的な共同体を組織・運営した人々。酒屋・土倉をはじめとする商工・金融業者のほか,その地域に居住する公家や武家の被官も含まれていた。中世後期の民衆文化の担い手の中心となった。
(2)近世,村の衆(シユウ)などに対し,都市の住民をさす。
町見
ちょうけん チヤウ― [0] 【町間・町見】
和算用語。遠近・高低の町・間・尺を測量すること。
町角
まちかど [0] 【町角・街角】
(1)街路の曲がりかど。「―を曲がる」
(2)街頭。「―でタクシーをひろう」「―の話題」
町角
まちかど【町角】
a street corner.
町触れ
まちぶれ [0] 【町触れ】
江戸時代,幕府・大名が町方に対して出した布告。江戸では町奉行から町年寄・町名主・月行事(ガチギヨウジ)などを通して伝えられた。
町議
ちょうぎ チヤウ― [1] 【町議】
「町議会議員」の略。
町議会
ちょうぎかい チヤウギクワイ [3] 【町議会】
地方公共団体たる町の議決機関。町民から公選された議員で構成。
町議会
ちょうぎかい【町議会】
a town council.
町議会議員
ちょうぎかいぎいん チヤウギクワイ―ヰン [6] 【町議会議員】
町議会を構成する議員。町会議員。町議。
町送り
まちおくり 【町送り】
⇒ちょうおくり(町送)
町送り
ちょうおくり チヤウ― 【町送り】
江戸時代,病気・貧困などで旅に難渋している者を,町内の自身番などが世話をして町から町へ送ってやること。まちおくり。
町道
ちょうどう チヤウダウ [0] 【町道】
町が建設し管理する道路。
町道場
まちどうじょう [3] 【町道場】
町なかにある,剣道・柔道などを教える道場。
町長
ちょうちょう【町長】
a mayor.→英和
町長
ちょうちょう チヤウチヤウ [1] 【町長】
地方公共団体としての町の長。
町間
ちょうけん チヤウ― [0] 【町間・町見】
和算用語。遠近・高低の町・間・尺を測量すること。
町間術
ちょうけんじゅつ チヤウ― [3] 【町間術】
近世,測量術をいう語。
町預け
まちあずけ 【町預け】
江戸時代,幕府が罪人の身柄を名主・月行事(ガチギヨウジ)・家主・五人組などに預けること。吟味中の場合と刑罰の場合とがあり,罪人がその間に罪を犯すと預かった者も罰せられた。町内預け。
町風
まちふう [0] 【町風】
町家や町人に特有の風儀・風俗。
町飛脚
まちびきゃく [3] 【町飛脚】
江戸時代,民間営業による飛脚。1663年,幕府の許可を得て営業開始。
町駕籠
まちかご [0][2] 【町駕籠】
「辻駕籠(ツジカゴ)」に同じ。
町[街]
まち【町[街]】
a town;→英和
a city;→英和
a street (街路).→英和
町役場 a town office.街の女 a street girl.
画
が グワ [1] 【画】
絵。
画
かく クワク 【画・劃】
■一■ (名)
(1) [0][2]
漢字を構成している線や点。線のみをいうこともある。
(2) [1]
易の卦(ケ)を表す横段。�(陽)と�(陰)がある。
■二■ (接尾)
助数詞。漢字を構成している線・点を数えるのに用いる。
画く
えが・く ヱ― [2] 【描く・画く】 (動カ五[四])
〔「絵書く」の意〕
(1)物の形を絵や図にかき表す。絵や図をかく。「水彩で花を―・く」
(2)物の形状や物事のありさまを,文章や音楽などで表現する。「若い教師の生活を―・いた作品」
(3)(心の中に)思い浮かべる。想像してみる。「理想を―・く」「夢に―・く」
(4)物が動いた跡がある形を表す。「弧を―・く」「トンビが輪を―・いて飛ぶ」
[可能] えがける
画く
か・く [1] 【書く・描く・画く】 (動カ五[四])
〔「掻く」と同源〕
(1)文字・記号・絵画・図形を物の表面に記す。
(ア)文字・記号を記す。《書》「鉛筆で字を―・く」「日記を―・く」
(イ)絵画・図形を表す。《描・画》「画用紙に絵を―・く」「トンビが輪を―・いて飛ぶ」「菅の根を衣に―・き付け着せむ児もがも/万葉 1344」
(2)ある思想内容を文章にする。《書》「恩師に手紙を―・く」「小説を―・く」
[可能] かける
画す
かく・す クワク― [2] 【画す・劃す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「画する」の五段化〕
「画する」に同じ。「一線を―・す」
[可能] かくせる
■二■ (動サ変)
⇒かくする
画する
かく・する クワク― [3] 【画する・劃する】 (動サ変)[文]サ変 くわく・す
(1)線をひく。また,文字を書く。「砂上(シヤジヨウ)に字を―・する/社会百面相(魯庵)」
(2)範囲や時期を区切る。はっきりと分ける。「一線を―・する」「一時代を―・するに至らず/囚はれたる文芸(抱月)」
(3)計画をたてる。くわだてる。「我輩は畠水練で軍略を―・したのだ/社会百面相(魯庵)」
画する
かくする【画する】
mark <an epoch> ;→英和
draw <a line> .→英和
画一
かくいつ【画一】
uniformity.〜的 uniformed;→英和
standardized.‖画一主義 standardization.
画一
かくいつ クワク― [0] 【画一】
個々の性質や事情は重視せず,全体を一様にそろえること。「―化する」「天下の議論を―ならしめんと欲する勿れ/文明論之概略(諭吉)」
画一的
かくいつてき クワク― [0] 【画一的】 (形動)
何もかも一様にそろえるさま。一つの枠にはめこむさま。「―な教育」
画人
がじん グワ― [0] 【画人】
絵をかく人。画家。絵師。
画仙
がせん グワ― [0] 【画仙】
絵の非常に上手な人。画聖。
画仙紙
がせんし グワ― [2] 【画仙紙・画牋紙・雅仙紙・雅宣紙】
中国原産の書画の料紙。玉版箋・二層紙・煮硾箋(シヤツイセン)などの種類がある。日本でも模造され,和画仙と呼ぶ。宣紙。
画仙紙
がせんし【画仙紙】
(Japanese) drawing paper.
画伐
かくばつ クワク― [0] 【画伐】
林業で,森林内に一定の区画を定め,その区画内の樹木を伐採すること。
画会
がかい グワクワイ [0] 【画会】
(1)画家が自分の絵を売るための展示会。
(2)集まって絵をかき,互いに批評し合う会。
画伯
がはく グワ― [1][0] 【画伯】
(1)画業に長じた人。
(2)画家の敬称。
画伯
がはく【画伯】
a (great) painter[artist].伊東〜 Painter Ito.
画像
がぞう グワザウ [0] 【画像】
(1)絵に描かれた姿・かたち。
(2)テレビジョン・スクリーン・感光紙などにうつし出された映像。「鮮明な―」
画像
がぞう【画像】
a portrait;→英和
one's likeness.
画像処理
がぞうしょり グワザウ― [4] 【画像処理】
コンピューターを用いて,画像を目的に応じて加工・処理すること。例えば,画像の変形・変換,ノイズ除去,コントラスト強調など。
画像工学
がぞうこうがく グワザウ― [4] 【画像工学】
光学・写真・ファクシミリ・テレビジョン・印刷などで,画像の記録・処理・伝送などを扱う工学の一部門。
画像応答システム
がぞうおうとうシステム グワザウオウタフ― [8] 【画像応答―】
利用者からの要求に基づき情報提供者が文字・音声・静止画・動画などの情報を送る対話型のシステム。ビデオ-レスポンス-システム。
画像石
がぞうせき グワザウ― [2] 【画像石】
中国,後漢代に,墳墓の前の祠堂(シドウ)や墓室の壁として用いられた絵画を刻んだ石。線刻や浮き彫りで,神仙伝説や日常の風俗などを描き出している。
画像診断
がぞうしんだん グワザウ― [4] 【画像診断】
病変に関する情報を画像として視覚的に確認する診断法。X 線撮影,CT ,MRI など。
画像認識
がぞうにんしき グワザウ― [4] 【画像認識】
画像処理の技術を用いて画像を理解・認識すること。例えば,手書き文字を入力し文字の判定を行う文字認識など。
画像通信
がぞうつうしん グワザウ― [4] 【画像通信】
画像の伝送を目的とする通信形態。画像情報を走査し電気信号に変換して送信し,可視像として受信再現する。ファクシミリ・テレビジョンなど。
画像鏡
がぞうきょう グワザウキヤウ [0] 【画像鏡】
中国で後漢代末から六朝時代にかけて作られた鏡。背面に神仙や伝説,狩猟・騎馬などを題材とする絵画的な文様を有する。これを模倣したものが日本の古墳からも出土,和歌山県の隅田八幡宮所蔵のものが有名。
画僧
がそう グワ― [0] 【画僧】
僧籍にある画家,または絵の上手な僧侶。特に中世の禅僧で,山水画などに長じた人たちをさすこともある。
画具
がぐ グワ― [1] 【画具】
絵をかくための用具。絵の具・絵筆など。
画匠
がしょう グワシヤウ [0] 【画匠】
画家。絵かき。画師。
画叉
がさ グワ― [1] 【画叉】
「掛け竿(ザオ){(2)}」に同じ。
画可
かっか クワク― [0] 【画可】
勅語・詔書などの年号の左上に,裁可の印として天皇が「可」と書くこと。また,その文字。
画名
がめい グワ― [0] 【画名】
画家としての名声。
画商
がしょう グワシヤウ [0] 【画商】
絵の売買を業とする人。
画商
がしょう【画商】
a picture[an art]dealer.
画嚢
がのう グワナウ [0] 【画嚢】
画紙・筆・絵の具などをいれる袋。主に洋画家が使う。
画因
がいん グワ― [0] 【画因】
絵画を制作する動機。モチーフ。
画図
がと グワ― [1] 【画図】
絵や図を描くこと。また,絵や図。
画地
かくち クワク― [0] 【画地】
街区を分割した一単位の建築敷地。
画報
がほう【画報】
a pictorial (magazine).→英和
画報
がほう グワ― [0][1] 【画報】
絵や写真を中心とした雑誌・本。
画境
がきょう グワキヤウ [0] 【画境】
(1)絵にかかれた境地・雰囲気。
(2)絵をかくときの心境。
画壇
がだん グワ― [0][1] 【画壇】
画家たちの社会。
画壇
がだん【画壇】
the painting circles.
画学
ががく グワ― [1] 【画学】
絵画に関する学問。また,絵をかく技術。
画学紙
ががくし グワ― [3][2] 【画学紙】
画用紙。
画定
かくてい クワク― [0] 【画定・劃定】 (名)スル
区切りをはっきり定めること。「境界を―する」
画室
がしつ【画室】
a studio;→英和
an atelier.→英和
画室
がしつ グワ― [0] 【画室】
絵をかくための部屋。アトリエ。
画家
がか【画家】
a painter;→英和
an artist.→英和
画家
がか グワ― [0] 【画家】
絵をかくことを職業とする人。絵かき。
画展
がてん グワ― [0] 【画展】
絵の展覧会。絵画展。
画山水
がさんすい グワ― [2] 【画山水】
山水の画。また,画中の山水。
画工
えだくみ ヱ― 【画工】
絵かき。絵師。「―白加(=人ノ名)/日本書紀(崇峻訓)」
画工
がこう グワ― [0] 【画工】
絵をかくのを仕事とする人。えかき。
画工司
えだくみのつかさ ヱ― 【画工司】
律令制で,中務(ナカツカサ)省に属し,宮廷の絵の用具や絵画・彩色をつかさどった役所。808年廃止され,のち絵所(エドコロ)となった。
画工司
がこうし グワ― 【画工司】
⇒えだくみのつかさ(画工司)
画布
がふ グワ― [1][0] 【画布】
油絵をかく布。カンバス。
画布
がふ【画布】
(a piece of) canvas.→英和
画帖
がじょう グワデフ [0] 【画帖】
(1)絵をかくための帖面。スケッチ-ブック。画帳。
(2)絵を集めた本。特に,折り本や冊子。
画師
がし グワ― [1] 【画師】
えかき。画家。
画師
えし ヱ― [1] 【絵師・画師】
(1)絵を描くことを業とする人。絵かき。画家。
(2)推古朝に置かれたとされる,朝廷に直属する絵画制作職人。黄書(キブミ)画師・山背(ヤマシロ)画師・簀秦(スハタ)画師・楢(ナラ)画師などがあった。
(3)律令制で,中務(ナカツカサ)省の画工司(エダクミノツカサ)に属した四人の専門画家。
(4)江戸幕府の職名。絵所に属する専門の画家。
画帳
がちょう グワチヤウ [0] 【画帳】
絵をかくための帳面。画帖(ガジヨウ)。
画幅
がふく グワ― [0] 【画幅】
掛け軸にしてある絵。
画廊
がろう【画廊】
an art[a picture]gallery.
画廊
がろう グワラウ [0] 【画廊】
絵画・彫刻などの美術品の展示場。多くは画商によって経営される。ギャラリー。
画引き
かくびき クワク― [0] 【画引き】
漢字を字画の数によって探し出せるように分類・整理すること。また,そのようにした辞書や索引。
→音引き(1)
画意
がい グワ― [1] 【画意】
画中に示された意味。画趣。
画所
えどころ ヱ― [2] 【画所・絵所】
(1)平安時代,画工司(エダクミノツカサ)に代わって置かれ,朝廷で絵画のことをつかさどった役所。別当(長官・五位の蔵人)の下に,預(アズカリ)・画師(エシ)が属し,屏風絵・障子絵や衣服の模様などを描いた。鎌倉時代には春日神社・住吉神社・興福寺などの社寺が,また,室町中期以降には室町・江戸各幕府もこれにならって置いた。
(2){(1)}に属する絵師。
画所の預
えどころのあずかり ヱ―アヅカリ 【画所の預】
朝廷の画所の画師を統率する筆頭の画師。一五世紀以降は土佐家が世襲,明治維新まで続いた。
画才
がさい【画才】
artistic talent.
画才
がさい グワ― [0] 【画才】
絵をかく才能。
画指
かくし クワク― 【画指】
古代,無筆の者が文書に食指を置き,その先端と各関節の位置を黒点でしるし署名の代わりとしたもの。
画数
かくすう クワク― [3] 【画数】
その漢字を組み立てている画(カク)の数。
→画(カク)
画料
がりょう グワレウ [1] 【画料】
(1)絵画の題材。
(2)絵画の代金。
画時代的
かくじだいてき クワクジダイ― [0] 【画時代的】 (形動)
「画期的」に同じ。「―な発明」
画期
かっき クワク― [0][1] 【画期・劃期】
時代を限ること。「―をなす事件」
画期的
かっきてき【画期的】
epoch-making;epochal.→英和
画期的
かっきてき クワク― [0] 【画期的・劃期的】 (形動)
時代に一つの区切りをつけるような新しい事態の現れるさま。画時代的。エポック-メーキング。「―な発明」
画本
がほん グワ― [0] 【画本】
(1)絵の手本。
(2)絵を集めた本。
画材
がざい グワ― [0] 【画材】
(1)絵にする素材。
(2)筆・絵の具・紙・カンバスなど絵をかく時に必要な品物。
画板
がばん【画板】
a drawing board.
画板
がばん グワ― [0] 【画板】
(1)絵をかく時,画用紙の台にする板。
(2)油絵をかくための板。
画架
がか【画架】
an easel.→英和
画架
がか グワ― [0][1] 【画架】
⇒イーゼル
画架座
がかざ グワカ― [0] 【画架座】
〔(ラテン) pictor〕
二月上旬の宵に南中する星座。日本では南の地平線上にごく一部が見えるのみ。
画業
がぎょう グワゲフ [1] 【画業】
(1)絵をかく仕事。
(2)画家としての業績。「―を残す」
画歴
がれき グワ― [0] 【画歴】
絵をかいてきた年月や経歴。
画法
がほう グワハフ [0] 【画法】
絵のかき方。絵画の技法。
画法
がほう【画法】
the art of painting[drawing].
画法幾何学
がほうきかがく グワハフ― [5] 【画法幾何学】
空間図形を平面上に表す方法を研究する数学の一部門。フランスの数学者モンジュに始まる。
画派
がは グワ― [1] 【画派】
絵画の流派。
画然
かくぜん クワク― [0] 【画然・劃然】 (ト|タル)[文]形動タリ
区別がはっきりしているさま。「―とした違い」「―たる差」「長火鉢が―と両者の間を限つて/俳諧師(虚子)」
画然と
かくぜん【画然と】
sharply.→英和
〜と区別する make a sharp distinction <between> .
画牋紙
がせんし グワ― [2] 【画仙紙・画牋紙・雅仙紙・雅宣紙】
中国原産の書画の料紙。玉版箋・二層紙・煮硾箋(シヤツイセン)などの種類がある。日本でも模造され,和画仙と呼ぶ。宣紙。
画用紙
がようし グワヨウ― [2] 【画用紙】
絵をかくのに用いる厚手の紙。
画用紙
がようし【画用紙】
<a sheet of> drawing paper.
画眉
がび グワ― [1] 【画眉】
眉墨(マユズミ)で眉をえがくこと。また,その眉。まよがき。まよびき。
画稿
がこう グワカウ [0] 【画稿】
絵の下書き。絵の草稿。
画竜
がりょう グワ― [1][0] 【画竜】
〔「がりゅう」とも〕
絵にかいた竜。
画竜
がりゅう グワ― [1][0] 【画竜】
⇒がりょう(画竜)
画竜点睛
がりょうてんせい【画竜点睛(を施す)】
(give) the finishing touch <to> .
画竜点睛
がりょうてんせい グワ― [1] 【画竜点睛】
〔「歴代名画記」より。梁の画家張僧繇(チヨウソウヨウ)が,竜を描いて,その睛(ヒトミ)を書き加えたところ,竜が天に昇ったという故事から〕
物事全体を生かす中心。また,物事を完璧(カンペキ)なものにするための最後の仕上げ。
〔「睛」を「晴」とするのは誤り〕
画筆
がひつ グワ― [0] 【画筆】
絵をかくのに用いる筆。絵筆。
画策
かくさく クワク― [0] 【画策】 (名)スル
計画を立てその実現に努めること。謀(ハカリゴト)を巡らすこと。多く,好ましくないという気持ちを込めて使う。策動。「裏面で―する」
画策する
かくさく【画策する】
plan;→英和
scheme.→英和
画紙
がし グワ― [1] 【画紙】
絵をかくのに用いる紙。画用紙。
画素
がそ グワ― [1] 【画素】
画像を構成する最小の単位要素。ピクセル。
画線
がせん グワ― [0] 【画線】
印刷物にする文字面。また,線画などの絵柄(エガラ)面。「―が欠けている」
画聖
がせい グワ― [0] 【画聖】
画の道に秀でた人。画の名人。
画舫
がぼう グワバウ [0] 【画舫】
美しく飾りたてた遊覧船。
画角
がかく グワ― [0] 【画角】
カメラ-レンズの光学的中心が画面の対角をなす二点と作る角度。レンズで明瞭に撮影できる範囲の角度。写角。
画調
がちょう グワテウ [0] 【画調】
絵画・写真などで,画面全体の調子。
画談
がだん グワ― [0] 【画談】
絵画についての談話。
画論
がろん グワ― 【画論】
絵画に関する論評や理論。特に,絵画の本質・構成・色彩などに関する論。絵画論。
画譜
がふ グワ― [1][0] 【画譜】
絵画を種類別などに分けて集めた本。画集。また,画論などを収めた書。
画讃
がさん グワ― [0] 【画賛・画讃】
絵の余白などに書き添えられた文章・詩句。讃。
画賛
がさん グワ― [0] 【画賛・画讃】
絵の余白などに書き添えられた文章・詩句。讃。
画質
がしつ グワ― [0] 【画質】
写真・テレビなどの画像の質。
画趣
がしゅ グワ― [1] 【画趣】
絵にあるようなすぐれたおもむき。絵になるような風景。
画道
がどう グワダウ [1] 【画道】
絵画を描く方法と精神。絵の道。
画部
えかきべ ヱ― [3] 【画部】
律令制で,中務省の画工司(エダクミノツカサ)に属し,絵画のことにたずさわった部。また,その人。
画鋲
がびょう グワビヤウ [0] 【画鋲】
板や壁に,紙をとめるための鋲。
画鋲
がびょう【画鋲】
a thumbtack;→英和
<英> a drawing pin.
画院
がいん グワヰン 【画院】
中国,宮廷の絵画制作機関。翰林図画院(カンリントガイン)の略称。唐の玄宗の時に創設,元を除いて清に至るまで存続。その画風を院体といい,絵を院画といった。
画障
がしょう グワシヤウ [0] 【画障】
絵のかいてあるふすま。
画集
がしゅう グワシフ [0] 【画集】
絵を集めた本。
画面
がめん【画面】
a picture (絵);→英和
screen;→英和
a scene (場面).→英和
画面
がめん グワ― [1][0] 【画面】
映画のスクリーンやテレビのブラウン管の上の画像。
画韋
えがわ ヱガハ [1] 【絵革・画韋】
文様を染めつけた革。
画題
がだい【画題】
the subject[motif]of a picture.→英和
画題
がだい グワ― [0] 【画題】
(1)絵につけられた題名。
(2)絵の主題。絵のテーマ。「寒山拾得」など,主に東洋画でいう。
画額
ががく グワ― [0] 【画額】
絵を入れてある額。
画風
がふう【画風】
a style of painting.
画風
がふう グワ― [0] 【画風】
絵の表現の仕方の特徴や傾向。
画餅
がべい グワ― [0] 【画餅】
〔絵にかいた餅(モチ)の意〕
何の役にも立たないもののたとえ。
画[文字]
かく【画[文字]】
a stroke.→英和
5 画の漢字 a character of five strokes.
界
−かい【−界】
a world;→英和
circles.政(経済)界 the political (economic) world.
界
かい [1] 【界】
(1)生物を分類する際の最高次の区分。動物界と植物界などに分ける。
(2)地質時代を区分する時の「代」に相当する期間に堆積した地層。例えば古生代に堆積した地層は古生界という。
(3)さかい。区画。
界
さかい サカヒ [2] 【境・界】
〔動詞「さかう」の連用形から〕
(1)土地と土地の区切り。境界。境目。「国の―」「隣家との―」「―を接する三県」
(2)ものの分かれ目。境目。「生死の―」「季節の―」
(3)場所。土地。「それ常陸の国は,―是広大(ヒロ)く/常陸風土記」
(4)(すぐれた)境地。「二つのわざ,やうやう―に入りければ/徒然 188」
界切り
かいきり [0] 【界切り】
織物の両端の,地糸とは異なる糸で織った部分。帯地などでは装飾用に飾り撚糸を織り込んだりする。
界壁
かいへき [0] 【界壁】
仕切りの壁。隔壁。
界尺
かいしゃく [0] 【界尺】
写経の際,用紙に罫線(ケイセン)を引いたり,文鎮にしたりする文具。
界層
かいそう [0] 【界層】
⇒階層(カイソウ)(3)
界標
かいひょう [0] 【界標】
土地や水面の境界を示すしるし。
界標設置権
かいひょうせっちけん [7] 【界標設置権】
土地所有者が,隣地の所有者に対し,共同の費用で境界を標示する物を設けることを請求できる権利。
界画
かいが [1] 【界画】
中国絵画の画法の一。定規を用いて,入りくんだ楼閣・調度などを精密に描くもの。また,それによって描かれた作品。やたいびき。
界磁
かいじ [1] 【界磁】
発電機などで,磁場を発生させる磁石。
界紙
かいし [1] 【界紙】
罫(ケイ)を引いた紙。罫紙。
界線
かいせん [0] 【界線】
(1)二つの地域の境界線。
(2)投影図で,立面図と平面図の境の線。
界繋
かいけ 【界繋】
〔仏〕 三界に縛りつけられていて自由にならないこと。
界隈
かいわい [1] 【界隈】
辺り近所。付近。近辺。「道頓堀―」
界隈
かいわい【界隈】
the neighborhood;the vicinity.→英和
界雷
かいらい [0] 【界雷】
前線に伴って発生する雷。季節に関係なく,また夜でも起こる。前線雷。
界面
かいめん [0] 【界面】
互いに接触している二つの相の境界面。一方の相が気相(または真空)の場合は,特に,表面ともいう。
界面化学
かいめんかがく [5] 【界面化学】
界面に生ずる現象を扱う物理化学の一部門。吸着や触媒の作用,膜電位・電気泳動などの界面電気現象をはじめ,洗浄・接着・染色などの実用面にも及ぶ。微粒子が分散した状態であるコロイドの性質は,界面現象と密接に関連している。表面科学。
界面張力
かいめんちょうりょく [5] 【界面張力】
界面にある分子が,接触している気相と液相,液相と液相,固相と液相など,二相のうちのいずれかの方向に引きつけられ,界面を収縮させようと作用する力。
→表面張力
界面活性剤
かいめんかっせいざい [7] 【界面活性剤】
界面に集まりやすく,少量で界面張力を小さくする作用をもつ物質。例えば,石鹸(セツケン)水は水よりも界面張力が小さいが,これは石鹸の分子中にある疎水基と親水基のため分子が界面に吸着され,界面を広げようとする作用が界面張力を弱めることによる。洗剤・乳化剤・帯電防止剤などに用いられる。表面活性剤。
畎畝
けんぽ [1] 【畎畝】
(1)田のみぞとうね。
(2)田園。田舎。「―の中に長(ヒト)となりしかば/太平記 37」
畏
かしく [1] 【畏】
〔「かしこ」の転〕
「かしこ{□一□}」に同じ。「おそろしやおそろしや。―/仮名草子・薄雪物語」
畏
かしこ [1] 【賢・畏】
(形容詞「かしこし」の語幹)
□一□〔おそれ慎む意〕
女性が手紙の末尾に書いて敬意を表す語。あらかしこ。あらあらかしこ。かしく。
〔中古には仮名文の消息で男女共に用いた。近世頃から女性のみが用いる〕
□二□
(1)おそれ多いこと。はばかられること。
→あなかしこ
(2)頭がよく知能がすぐれていること。「われ―に思ひたる人/紫式部日記」
(3)技能がすぐれていること。「―の御手やと空を仰ぎてながめ給ふ/源氏(葵)」
畏い
かしこ・い [3] 【賢い・畏い】 (形)[文]ク かしこ・し
□一□
(1)頭の働きがよく知恵がすぐれている。賢明だ。《賢》「―・い子」「犬は―・い動物だ」
(2)要領がよい。抜け目がない。《賢》「―・い男だから,その辺はうまく処理するだろう」「―・く立ち回る」
□二□
(1)自然や神など威力・霊力を備えているものに対して脅威を感ずるさま。恐ろしい。畏怖の念に堪えない。「海人娘子(アマオトメ)玉求むらし沖つ波―・き海に船出せり見ゆ/万葉 1003」
(2)高貴な者に対する畏敬の気持ちを表す。おそれ多い。もったいない。「勅なればいとも―・し鶯の宿はと問はば/拾遺(雑下)」
(3)身分・血筋などがきわめてすぐれている。高貴だ。「―・き筋と聞ゆれど/源氏(若菜上)」
(4)立派だ。素晴らしい。「―・き玉の枝をつくらせ給ひて/竹取」
(5)都合がよい。具合がよい。「―・くも(良イ婿ヲ)取りつるかな/落窪 2」
(6)(連用形を副詞的に用いて)はなはだしく。ひどく。「これかれ―・く嘆く/土左」
〔「かしこまる」と同源で,恐るべき威力に対して身のすくむような思いがするさまを表す□二□(1)が原義。そこから恐れ敬う意が生じ,さらに畏敬すべき性質や能力が備わっているさまを表す意ともなった〕
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
畏くも
かしこくも [3] 【畏くも】 (副)
ありがたくもったいないさま。おそれ多くも。「―陛下よりの賜り物である」
畏し
かしこ・し 【賢し・畏し】 (形ク)
⇒かしこい
畏まり
かしこまり 【畏まり】
(1)おそれ慎むこと。恐縮。遠慮。「―を甚だしうおきたれば/蜻蛉(下)」
(2)お礼。お礼の言葉。「参り侍りて,又々―も啓すべき/落窪 3」
(3)おわび。釈明。「障る事ありて怠りけるを―とりかさねて/源氏(澪標)」
(4)怒りに触れて謹慎すること。「―許されてもとのやうになりにき/枕草子 9」
(5)(目上の人の言葉を)謹んで承ること。「御返りに―のよし申して/枕草子 86」
畏まる
かしこまる【畏まる】
sit straight[respectfully];be serious (まじめくさる).
畏まる
かしこま・る [4] 【畏まる】 (動ラ五[四])
〔形容詞「かしこし」と同源〕
(1)
(ア)相手の威厳などを恐れて,つつしんだ態度をとる。「御下問に―・ってお答えする」「ただ―・っているだけで答えない」「―・った顔で控えている」
(イ)正座する。「―・ってないで楽にして下さい」
(2)(目上の人の言葉を)つつしんで承る。(依頼・指示などを)承諾する。「はい,―・りました」「太刀を持って来い。―・った/狂言・入間川」
(3)お礼やおわびを言う。「―・り給て御使に物かづけさせ給ふ/寝覚 2」
(4)謹慎する。「おほやけに―・り聞ゆる人は明らかなる月日の影をだに見ず/源氏(須磨)」
畏む
かしこ・む 【畏む】 (動マ四)
相手の威光をおそれ多いと思う。敬って慎む。「―・みて仕へ奉らむ/日本書紀(推古)」
畏る
おそ・る [2] 【恐る・畏る】
■一■ (動ラ上二)
「おそれる」に同じ。「諸の人是を見て―・りぬ物なし/三宝絵詞(中)」
■二■ (動ラ四)
「おそれる」に同じ。「聞く人は―・らむとせる心を生ず/地蔵十輪経(元慶点)」
■三■ (動ラ下二)
⇒おそれる
畏るべき
おそるべき [4] 【恐るべき・畏るべき】 (連語)
(1)恐怖感をもつのが当然な。おそろしい。《恐》「原爆の―破壊力」
(2)程度が並外れている。大変な。「―才能の持ち主」
畏れる
おそ・れる [3] 【恐れる・畏れる・怖れる・懼れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 おそ・る
(1)危害が及ぶことを心配してびくびくする。危害を及ぼすような人や物と接することを避けたがる。こわがる。《恐・怖・懼》「野獣は火を―・れる」「相手が去年の優勝チームだからといって―・れるな」「報復を―・れる」「残りの船は風に―・るるか/平家 11」
(2)良くないことが起きることを予想し,そうならなければよいが,と思う。危惧(キグ)する。《恐・懼》「失敗を―・れていては進歩は望めない」「資料の散逸を―・れる」
(3)神仏などを,人為の及ばないものとして敬い,身をつつしむ。《恐・畏》「神をも―・れぬ不逞(フテイ)の輩(ヤカラ)」
(4)閉口する。恐れ入る。《恐》「飲六さんの悪ふざけには―・れるねへ/滑稽本・浮世風呂 2」
〔上代は上二段か四段か不明だが,平安初期は上二段活用が多い。平安中期に下二段にも活用するようになり,中世以降は下二段活用のみとなった〕
畏れ多い
おそれおお・い [4][5] 【恐れ多い・畏れ多い】 (形)[文]ク おそれおほ・し
(1)身分の高い人に対して失礼だ。「口にするのも―・い」
(2)身分の高い人から受けた厚意が,身に過ぎてもったいない。「―・くも陛下の御臨席を賜る」
[派生] ――さ(名)
畏伏
いふく ヰ― [0] 【畏服・畏伏】 (名)スル
おそれて従うこと。「主人の権力を畏れて之に―するのみ/福翁百話(諭吉)」
畏友
いゆう【畏友】
one's respected friend.
畏友
いゆう ヰイウ [0] 【畏友】
尊敬している友人。
畏怖
いふ【畏怖】
awe;→英和
fear.→英和
畏怖
いふ ヰ― [1] 【畏怖】 (名)スル
大いにおそれること。おそれかしこまること。「―して近寄らず」「―の念を与える」
畏怖嫌厭
いふけんえん ヰフ― [1][1][0] 【畏怖嫌厭】
おそれ,いやがること。「―の情を起こさせる/山月記(敦)」
畏愛
いあい ヰ― [0] 【畏愛】
おそれうやまいながら親しむこと。「―の念」
畏憚
いたん ヰ― [0] 【畏憚】 (名)スル
おそれはばかること。「魯矢亜(ロシア)の―する所は英に非ずして/日本開化小史(卯吉)」
畏懼
いく ヰ― [1] 【畏懼】 (名)スル
はばかりおそれること。恐懼(キヨウク)。「其(ソノ)大小を―すること勿れ/月世界旅行(勤)」
畏敬
いけい【畏敬】
reverence;→英和
awe.→英和
〜する hold <a person> in reverence.
畏敬
いけい ヰ― [0] 【畏敬】 (名)スル
心からおそれ敬うこと。「―の念を抱く」「―する人物」
畏日
いじつ ヰ― [1] 【畏日】
〔左氏伝(文公七年注)「冬日可�愛,夏日可�畏」から〕
夏の日。夏。
⇔愛日
畏服
いふく ヰ― [0] 【畏服・畏伏】 (名)スル
おそれて従うこと。「主人の権力を畏れて之に―するのみ/福翁百話(諭吉)」
畏縮
いしゅく ヰ― [0] 【畏縮】 (名)スル
恐れかしこまって小さくなること。「一人も―戦慄するものなく/西国立志編(正直)」
畏縮する
いしゅく【畏縮する】
cower <down> ;→英和
shrink[recoil] <from> .→英和
畑
はたけ [0] 【畑・畠】
〔「畑」「畠」はともに国字。古くは「白田(ハクデン)」と書かれ,「畠」はその二字を合わせたもの〕
(1)野菜・麦・果樹などを栽培する耕地。水をたたえていない耕地。はた。
(2)専門の領域・分野。「工学―」
(3)生まれ。出生。母胎。「―がちがう」
畑
はたけ【畑】
(1) a field;→英和
a farm.→英和
(2)[専門]one's line[field].〜を耕す cultivate the fields.〜で働く work in the fields.〜違いである be out of one's line.
畑
はた [2][1] 【畑・畠】
はたけ。「―を打つ」
畑中
はたなか [0] 【畑中】
畑の中。また,畑に囲まれたところ。
畑作
はたさく [0] 【畑作】
畑に作物を作ること。また,その作物。
畑地
はたち [0] 【畑地】
畑としている土地。
畑打ち
はたうち [0][4] 【畑打ち】 (名)スル
種まきの準備などのため,畑の土を掘り起こすこと。また,その人。[季]春。
畑栗鼠
はたりす [0] 【畑栗鼠】
リスの一種。体長約20センチメートル。リス類としては尾・四肢・耳が短い。平原の砂地に穴を掘ってすむ。中国からヨーロッパ東部にかけて分布する。
畑水練
はたけすいれん [4] 【畑水練】
(畑の中で水泳の練習をするように)実際の役には立たない練習。畳水練。
畑焼
はたやき [0] 【畑焼(き)】
畑の作物の枯れ残りや枯れ草を焼くこと。灰を肥料にしたり害虫の予防のために行う。
畑焼き
はたやき [0] 【畑焼(き)】
畑の作物の枯れ残りや枯れ草を焼くこと。灰を肥料にしたり害虫の予防のために行う。
畑物
はたけもの [0] 【畑物】
畑で栽培する作物。
畑物
はたもの [2] 【畑物】
畑でできる物。野菜類。はたけもの。
畑稲
はたけいね [4] 【畑稲】
陸稲(オカボ)の異名。
畑芋
はたいも [0] 【畑芋】
サトイモの別名。
畑芋
はたけいも [0][3] 【畑芋】
里芋の異名。はたいも。
畑道
はたみち [2] 【畑道】
「はたけみち(畑道)」に同じ。
畑道
はたけみち [3] 【畑道】
畑の間を通っている道。はたみち。
畑違い
はたけちがい [4] 【畑違い】
(1)専門とする領域と違うこと。「―の職につく」
(2)兄弟姉妹のうちで,母を異にすること。
畑鼠
はたねずみ [3] 【畑鼠】
(1)ネズミの一種。体長約11センチメートル。背は茶褐色で,腹は灰白色。尾は短く,耳介は小さい。草原や畑にトンネルを掘ってすみ,草木の根を食う。時に大増殖して樹木に大きな害を与える。本州以南に分布。のらねずみ。はたけねずみ。
(2){(1)}を含むハタネズミ亜科の齧歯(ゲツシ)類の総称。一〇〇種以上が属す。
畔
あ 【畔・畦】
田のあぜ。「営田(ツクダ)の―を離ち/古事記(上)」
畔
くろ [2] 【畔・壠】
(1)田と田の間の土の仕切り。あぜ。
(2)平地のうちの少し小高い場所。[名義抄]
畔
あぜ [2][1] 【畦・畔】
(1)土を盛り上げて作った,田と田の境。くろ。
(2)敷居や鴨居(カモイ)の,溝と溝の間にあるしきり。
畔
ほとり [0][3] 【辺・畔】
(1)川や池などの水際。きわ。ふち。「川の―」
(2)あるもののかたわら。そば。「目の前に見え,耳の―に聞ゆるが儘なりき/即興詩人(鴎外)」「天満天神の注連の―を心細くも立離れ/平家 8」
(3)端。果て。境界。「東の夷多(サワ)に叛きて―騒き動(トヨ)む/日本書紀(景行訓)」「郷の南の―に勢多河有り/今昔 30」
(4)ある地点の周囲一帯。また,場所に関して,大体の見当を示す。「此の―近く,浄き水有る所知りたりや/今昔 16」「高嶋・塩津・貝津の道の―を/平家 7」
(5)ある人の縁につながる人。「人ひとりを思ひかしづき給はむ故は,―までも匂ふ例こそあれ/源氏(真木柱)」
畔塗
くろぬり [0] 【畔塗(り)】
田の畔を土で塗り固めること。
畔塗り
くろぬり [0] 【畔塗(り)】
田の畔を土で塗り固めること。
畔放ち
あはなち 【畔放ち】
上代の不法行為の一。田の畔(アゼ)を崩して,水を流し出すこと。「素戔烏尊,春は重播種子(シキマキ)し,且(マタ)―す/日本書紀(神代上訓)」
畔田
くろだ 【畔田】
姓氏の一。
畔田翠山
くろだすいざん 【畔田翠山】
(1792-1859) 江戸末期の本草学者。紀伊の人。名は伴存。通称十兵衛。水陸の動植物を探究・図録した。著「野山草木通志」「水族志」「古名録」など。
留
りゅう リウ [1] 【留】
惑星の順行と逆行が移り変わる時の現象およびその時刻。この時,惑星は一時停止して見える。
留
とめ [0] 【止(め)・留(め)】
(1)とめること。とどめること。「通行―」
(2)禁止すること。「外出―」「足―」
(3)終わり。しまい。終末。「一から―までありたけ出ました/黄表紙・金生木」
(4)生け花で,根締めのこと。
留まり
どまり 【止(ま)り・留(ま)り】
(1)地名の下に付いて,そこまでしか行かないことを表す。「高崎―の電車」
(2)数量・程度などを表す語の下に付いて,それが限度であることを表す。「せいぜい部長―だ」「会費は一万円―」
→止まり
留まり
とまり [0] 【止(ま)り・留(ま)り】
(1)とまること。
(2)最後に落ち着くところ。しまい。果て。「年ごとにもみぢばながす竜田川みなとや秋の―なるらん/古今(秋下)」
(3)終生連れそう人。本妻。「この人を―にとも思ひとどめ侍らず/源氏(帚木)」
→どまり
留まる
とどま・る [3] 【止まる・留まる・停まる】 (動ラ五[四])
(1)人が,移動せずにその場所にいる。「戦争中も東京に―・っていた」「家族が帰国した後も―・って勉強を続けた」
(2)物事が先に進まない。とまる。「―・るところを知らない物価の上昇」
(3)ある範囲を出ない。「初日は顔合わせに―・った」「被害は一人や二人に―・らない」
(4)その状態・地位のままでいる。「現職に―・る」「病状の進行は一時―・っている」
(5)やめになる。中止になる。「営み,いつしかと待つことの,さはりあり,俄かに―・りぬる/枕草子 98」
(6)終わる。とだえる。「御封などの,―・るべきにもあらぬを/源氏(賢木)」
(7)究極のものとする。「人の父としては慈に―・り,人の子としては孝に―・るといふ/浄瑠璃・寿の門松」
〔「とどめる」に対する自動詞〕
[可能] とどまれる
留まる
とま・る [0] 【止(ま)る・留(ま)る・停まる】 (動ラ五[四])
□一□(自動詞)
(1)動いていた人・物などが動かなくなる。停止する。《止・停》「時計が―・る」「心臓が―・る」「赤信号で―・る」
(2)続いていたものが絶える。継続していた状態が中断する。《止・停》「痛みが―・る」「鼻血が―・らない」「地震で電気もガスも―・ってしまった」「原料の供給が―・る」
(3)ある場所に固定されて動かない。《止・留》「釘が短すぎて板がうまく―・らない」
(4)(鳥・虫などが)何かにつかまって休む。《止・留》「スズメが電線に―・っている」「トンボが―・る」
(5)見たり聞いたりしたものが強く意識される。《留・止》「白いセーターの少女が目に―・った」「御心―・るべき故もなき心地して/源氏(空蝉)」
(6)とりやめになる。中止になる。「月の宴…―・りてさうざうしかりつるに/源氏(鈴虫)」
(7)立ち止まって休む。たたずむ。「今宵も行き過ぎがてに―・らせ給へるを/源氏(蓬生)」
(8)あとに残る。生き残る。「今まで―・り侍るがいと憂きを/源氏(桐壺)」
(9)決着がつく。落ち着く。「ことわりも何も,いづこに―・るべきにか/源氏(若菜上)」
(10)妊娠する。「誰子ともしれず―・つて,お腹をなやみといふ時/浮世草子・諸艶大鑑 3」
□二□(他動詞)
(1)とめる。やめる。「サラバトアッテ自害ヲ―・ラセラレタ/ロドリゲス」
(2)停止させる。「野口の溝の水氷滑るを―・る高足駄/浄瑠璃・冥途の飛脚(下)」
〔「とめる」に対する自動詞〕
[可能] とまれる
[慣用] お高く―・御目(オメ)に―/目にも留まらぬ
留む
とど・む 【止む・留む・停む】
■一■ (動マ上二)
「とどめる」に同じ。「行く舟を振り―・みかねいかばかり恋(コホ)しくありけむ/万葉 875」
■二■ (動マ下二)
⇒とどめる
留む
と・む 【止む・留む・泊む】 (動マ下二)
⇒とめる(止・留)
⇒とめる(泊)
留め
とめ [0] 【止(め)・留(め)】
(1)とめること。とどめること。「通行―」
(2)禁止すること。「外出―」「足―」
(3)終わり。しまい。終末。「一から―までありたけ出ました/黄表紙・金生木」
(4)生け花で,根締めのこと。
留める
と・める [0] 【止める・留める・停める】 (動マ下一)[文]マ下二 と・む
(1)動いているもの,機能しているものを動かないようにする。停止させる。《止・停》「エンジンを―・める」「足を―・める」
(2)継続している動き・動作や状態を中断する。《止・停》「息を―・めて水にもぐる」「痛みを―・める薬」「原料の供給を―・める」
(3)ある動作をすることを制止・禁止する。動き出そうとするものを,やめさせる。《止・停》「子供のけんかを―・める」「医者に酒を―・められている」「―・めるのも聞かないで出て行く」
(4)動いたり離れたりしないように固定する。《止・留》「写真を壁にピンで―・める」「洗濯ばさみで―・める」
(5)意識を集中する。《留・止》
(ア)(「…に目をとめる」「…に耳をとめる」などの形で)注目・注意する。「一枚の写真に目を―・めた」「心を―・めて有様を見るに/徒然 128」
(イ)(「…を気にとめる」「…を心にとめる」などの形で)はっきり意識し記憶する。「その時は別に気にも―・めなかったが…」「このことをしっかりと心に―・めておいてください」
(6)その場にとどめおく。《留》「留置場に一晩―・められる」
(7)跡に残す。しるしを残す。「埋れぬ後の名さへや―・めざらむ/続古今(雑下)」
(8)終わらせる。「笛ひつと―・むる時/狂言・三本柱」
〔「とまる」に対する他動詞〕
留める
とど・める [3] 【止める・留める・停める】 (動マ下一)[文]マ下二 とど・む
(1)動いているもの,動こうとするものをとめる。抑止する。「足を―・めて眺める」「席を立とうとするのを―・める」
(2)滞在させておく。残しておく。「家族を郷里に―・めて単身上京する」
(3)あとに残しておく。この世に残す。「議事録に―・める」「記憶に―・める」「足跡を―・める」
(4)その状態のまま残す。「現職に―・める」「原形を―・めないほどのこわれ方」
(5)(「…にとどめる」の形で)ある範囲内に限定する。「誤りを指摘するに―・める」「出費を最小限に―・める」
(6)気持ちを集中する。注意する。気をつける。「心を―・める」「耳―・め給へるに/源氏(帚木)」
(7)続けていたことをやめる。中止する。「これは,皆人の知ろしめしたる事なれば,ことも長し,―・め侍りなむ/大鏡(円融)」
(8)とどめを刺す。「保重が矢一つにて―・めたる鹿を/曾我 8」
〔「とどまる」に対する他動詞〕
留め具
とめぐ [0] 【留(め)具】
離れたり動いたりしないようにとめる器具。
留め場
とめば [0] 【留(め)場】
(1)漁労・狩猟・伐木を禁止した所。
(2)近世の歌舞伎劇場で,無銭入場や場内での争いを取締る役。また,その者が詰めた劇場正面左の入り口近くにある溜まり場。
留め女
とめおんな [3] 【留(め)女】
(1)芝居などで,けんかの中に割って入って仲裁する女。
(2)宿屋の客引きの女。
留め川
とめかわ [0] 【留(め)川】
漁猟を禁じた川。
留め役
とめやく [0] 【留(め)役】
けんかや紛争の仲裁をする役目。また,その役をつとめる人。
留め手
とめて [0] 【留(め)手】
「留め役」に同じ。
留め拍子
とめびょうし [3] 【留(め)拍子】
能楽の足拍子の一。曲の終末部に,シテまたはワキが踏む足拍子。
留め書き
とめがき [0] 【留(め)書き】
(1)書き留めること。また,その文書。
(2)手紙などの末尾に書き添える,「敬具」「草々」などの挨拶(アイサツ)の語。
留め木
とめぎ [0] 【止(め)木・留(め)木】
(1)おさえとめるための木。
(2)江戸時代,伐採を禁じられた木。
→留山
留め木ボタン
とめぎ【留め木ボタン】
a toggle (button).→英和
留め桶
とめおけ [0] 【留め桶】
銭湯で,体を洗うのに使う流し場の桶。
留め湯
とめゆ [0] 【留(め)湯】
(1)前日入浴した湯を捨てないでおき,次の日再び使用すること。また,その湯。
(2)「留め風呂」に同じ。「近代も湯屋に―して,女房入れ参らせんとて/沙石 7」
(3)近世,銭湯に湯銭を月ぎめで支払って随時入浴すること。また,その銭湯。
留め男
とめおとこ [3] 【留(め)男】
(1)芝居などで,けんかの中に割って入って仲裁する男。
(2)宿屋の客引きの男。
留め立て
とめだて [0] 【留(め)立て】 (名)スル
人がしようとしていることをやめさせること。制止。「いらぬ―をするな」
留め筆
とめふで [0][2] 【留(め)筆】
(1)手紙の最後の文句。また,文章の終わりの文句。
(2)書家・画家が,勝手に筆を執ることを主人・師匠などから禁じられること。また,その人。
(3)歌舞伎の番付で,最後に記される役者。普通座頭(ザガシラ)がここに据えられる。
→書き出し
→中軸(ナカジク)
留め置き
とめおき [0] 【留(め)置き】
(1)留め置くこと。家に帰さないこと。「取り調べを受けてそのまま―になる」
(2)「留置(トメオキ)郵便」の略。
留め置き
とめおき【留め置き】
detention.→英和
留め置く
とめお・く [3] 【留(め)置く】 (動カ五[四])
(1)帰さないでその場に居残らせる。「一晩,警察に―・かれた」
(2)他にやらずに,とめておく。そのままにして動かさないでおく。「其夜は我家に―・きけり/当世書生気質(逍遥)」
(3)そのまま保管しておく。「郵便物は局に―・いてある」
(4)その状態のままにしておく。「この問題は次回までこのまま―・くことにしよう」
留め置く
とめおく【留め置く】
detain;→英和
keep.→英和
留め金
とめがね [0] 【留(め)金】
物の合わせ目などが離れないようにとめておく金具。
留め針
とめばり [3] 【留(め)針・止(め)針】
(1)物を一時,刺して留めておくのに用いる針。ピン。
(2)待ち針。
留め風呂
とめぶろ [0] 【留(め)風呂】
他人を入れずにひとりで入浴すること。また,その風呂。留め湯。「やあ伝五平,それはまんがち,今宵は身が―だ/浄瑠璃・吉野都女楠」
留り
とまり [0] 【止(ま)り・留(ま)り】
(1)とまること。
(2)最後に落ち着くところ。しまい。果て。「年ごとにもみぢばながす竜田川みなとや秋の―なるらん/古今(秋下)」
(3)終生連れそう人。本妻。「この人を―にとも思ひとどめ侍らず/源氏(帚木)」
→どまり
留り
どまり 【止(ま)り・留(ま)り】
(1)地名の下に付いて,そこまでしか行かないことを表す。「高崎―の電車」
(2)数量・程度などを表す語の下に付いて,それが限度であることを表す。「せいぜい部長―だ」「会費は一万円―」
→止まり
留る
とま・る [0] 【止(ま)る・留(ま)る・停まる】 (動ラ五[四])
□一□(自動詞)
(1)動いていた人・物などが動かなくなる。停止する。《止・停》「時計が―・る」「心臓が―・る」「赤信号で―・る」
(2)続いていたものが絶える。継続していた状態が中断する。《止・停》「痛みが―・る」「鼻血が―・らない」「地震で電気もガスも―・ってしまった」「原料の供給が―・る」
(3)ある場所に固定されて動かない。《止・留》「釘が短すぎて板がうまく―・らない」
(4)(鳥・虫などが)何かにつかまって休む。《止・留》「スズメが電線に―・っている」「トンボが―・る」
(5)見たり聞いたりしたものが強く意識される。《留・止》「白いセーターの少女が目に―・った」「御心―・るべき故もなき心地して/源氏(空蝉)」
(6)とりやめになる。中止になる。「月の宴…―・りてさうざうしかりつるに/源氏(鈴虫)」
(7)立ち止まって休む。たたずむ。「今宵も行き過ぎがてに―・らせ給へるを/源氏(蓬生)」
(8)あとに残る。生き残る。「今まで―・り侍るがいと憂きを/源氏(桐壺)」
(9)決着がつく。落ち着く。「ことわりも何も,いづこに―・るべきにか/源氏(若菜上)」
(10)妊娠する。「誰子ともしれず―・つて,お腹をなやみといふ時/浮世草子・諸艶大鑑 3」
□二□(他動詞)
(1)とめる。やめる。「サラバトアッテ自害ヲ―・ラセラレタ/ロドリゲス」
(2)停止させる。「野口の溝の水氷滑るを―・る高足駄/浄瑠璃・冥途の飛脚(下)」
〔「とめる」に対する自動詞〕
[可能] とまれる
[慣用] お高く―・御目(オメ)に―/目にも留まらぬ
留任
りゅうにん リウ― [0] 【留任】 (名)スル
やめずにもとの官職や任務にとどまること。「半数は―する」
留任する
りゅうにん【留任する】
remain in office.
留住
りゅうじゅう リウヂユウ [0] 【留住】
(1)とどまり住むこと。
(2)律令制で,雑戸(ザツコ)・陵戸(リヨウコ)・婦人などが流罪の罪を犯したとき,流罪にせず,現在地で三年間使役したこと。るじゅう。
留保
りゅうほ リウ― [1] 【留保】 (名)スル
(1)一時さしひかえること。今の状態のままとどめておくこと。保留。「返答を―する」
(2)国際法上,多国間が結ぶ条約において,特定の当事国が条約中の一定の条項を自国には適用しないという意思表示をすること。
留保
りゅうほ【留保】
⇒保留.
留保需要
りゅうほじゅよう リウ―エウ [4] 【留保需要】
ある資産を有する者が,そのときの市場価格でそれを手放さずに保有し続けること。
留具
とめぐ [0] 【留(め)具】
離れたり動いたりしないようにとめる器具。
留出
りゅうしゅつ リウ― [0] 【留出・溜出】 (名)スル
蒸留操作の際,ある成分が液体となって取り出されること。
留分
りゅうぶん リウ― [0][1] 【留分・溜分】
蒸留によって,もとの液体混合物から沸点別に蒸発分離して得られる各成分。石油の分留におけるナフサ留分・灯油留分など。
→蒸留
留別
りゅうべつ リウ― [0] 【留別】
去る者があとに残る者に別れを告げること。「茶山の―の詞に/伊沢蘭軒(鴎外)」
留場
とめば [0] 【留(め)場】
(1)漁労・狩猟・伐木を禁止した所。
(2)近世の歌舞伎劇場で,無銭入場や場内での争いを取締る役。また,その者が詰めた劇場正面左の入り口近くにある溜まり場。
留女
とめおんな [3] 【留(め)女】
(1)芝居などで,けんかの中に割って入って仲裁する女。
(2)宿屋の客引きの女。
留学
りゅうがく リウ― [0] 【留学】 (名)スル
よその土地,特に外国へ行って,ある程度長い期間勉強すること。「アメリカへ―する」「内地―」
留学する
りゅうがく【留学する】
study abroad;go to <England> to study <English literature> .‖留学生 a student from abroad;a foreign student.在日中国人留学生 a Chinese student studying in Japan.
留学生
りゅうがくせい リウ― [3][4] 【留学生】
外国へ留学して勉強する学生。
留守
るす 【留守】
姓氏の一。中世,陸奥国の豪族。鎌倉幕府御家人伊沢家景が陸奥国留守職を任ぜられ,留守と称す。後に伊達氏に服し,家臣となる。
留守
るす [1] 【留守】 (名)スル
(1)主人や家人などの外出中,その家を守ること。るすい。「隣に―を頼む」
(2)外出して家にいないこと。「母は今―です」「しばらく日本を―にする」「居―」
(3)(多く「お留守になる」の形で)あることにのみ注意が向いて,別のことに気が回らないこと。「攻めるばかりで守りがお―になる」
留守にする
るす【留守にする】
be not in[at home];be out;be away from home;neglect <one's studies> (勉強などを).→英和
〜中に in[during]one's absence;while one is away.
留守勝ち
るすがち [0] 【留守勝ち】 (形動)[文]ナリ
留守が多いこと。よく留守にすること。また,そのさま。「―な家」
留守宅
るすたく【留守宅】
a person's home while he is away.
留守宅
るすたく [0] 【留守宅】
家人が不在の家。
留守居
るすい [2][0] 【留守居】 (名)スル
(1)「留守番」に同じ。
(2)江戸幕府の職名。老中の支配に属し,大奥の取り締まり,非常立ち退き,諸国関所の女手形などに関する事務をつかさどり,将軍出行の際,城中にとどまって守衛した。奥年寄。
(3)江戸時代,諸藩の江戸屋敷に置かれた職名。幕府・他藩との折衝にあたった。
留守居番
るすいばん [0] 【留守居番】
(1)留守居にあたる役。
(2)江戸幕府の職名。老中の支配に属し,江戸城本丸の守衛にあたった。
留守所
るすどころ 【留守所】
平安中期以降,国司の遥任化によって新たに国衙(コクガ)内に生じた機構。有力な在庁官人が,在京の国司にかわって国務を執行する役所をいう。
留守番
るすばん [0] 【留守番】
主人や家人などの外出中,その家を守ること。また,その人。るすい。「―をする」
留守番
るすばん【留守番】
caretaking;a caretaker (人).→英和
〜をする take care of the house (while a person is away).→英和
留守番電話
るすばんでんわ [5] 【留守番電話】
留守中に電話がかかると自動的に伝言を伝えたり,相手のメッセージを録音したりする電話。
留守神
るすがみ [3] 【留守神】
神無月に他の神々が出雲へ行っている間,家にいて留守をすると考えられている神。荒神・恵比須・大黒・亥(イ)の子の神などをいう場合が多い。
留山
とめやま [0] 【留山】
狩猟や伐採などを禁じた山。たてやま。
→明山(アキヤマ)
留岡
とめおか トメヲカ 【留岡】
姓氏の一。
留岡幸助
とめおかこうすけ トメヲカカウスケ 【留岡幸助】
(1864-1934) 社会事業家。備中の人。牧師・教誨師。同志社に学ぶ。東京巣鴨に教護施設である家庭学校,のち北海道紋別郡遠軽に分校(現在の北海道家庭学校)を創設。
留川
とめかわ [0] 【留(め)川】
漁猟を禁じた川。
留巣性
りゅうそうせい リウサウ― [0] 【留巣性】
雛(ヒナ)が孵化後ながく巣中に留まる性質。安全度の高い樹上などで営巣する鳥類にみられる。スズメ・ツバメなど。
留年
りゅうねん リウ― [0] 【留年】 (名)スル
学生が進級・卒業に至らず,同じ学年にとどまること。「―して研究をやり直す」
留年になる
りゅうねん【留年になる】
be not promoted;be not allowed to graduate.
留役
とめやく [0] 【留(め)役】
けんかや紛争の仲裁をする役目。また,その役をつとめる人。
留心
りゅうしん リウ― [0] 【留心】 (名)スル
心をとどめること。留意。「現世の禍福に―して/希臘思潮を論ず(敏)」
留意
りゅうい リウ― [1] 【留意】 (名)スル
ある物事に心をとどめて気を配ること。注意。「健康に―する」「―事項」
留意する
りゅうい【留意する】
pay attention <to> .
留手
とめて [0] 【留(め)手】
「留め役」に同じ。
留拍子
とめびょうし [3] 【留(め)拍子】
能楽の足拍子の一。曲の終末部に,シテまたはワキが踏む足拍子。
留日
りゅうにち リウ― [0] 【留日】 (名)スル
(1)外国人が日本に留学すること。「―学生」
(2)外国人が日本にとどまること。滞日。
留書き
とめがき [0] 【留(め)書き】
(1)書き留めること。また,その文書。
(2)手紙などの末尾に書き添える,「敬具」「草々」などの挨拶(アイサツ)の語。
留木
とめぎ [0] 【留木】
衣服や髪に香をたきしめること。また,その香木・薫物(タキモノ)や香り。とめき。留香。
〔伽羅(キヤラ)を用いた場合,留伽羅という〕
留木
とめぎ [0] 【止(め)木・留(め)木】
(1)おさえとめるための木。
(2)江戸時代,伐採を禁じられた木。
→留山
留湯
とめゆ [0] 【留(め)湯】
(1)前日入浴した湯を捨てないでおき,次の日再び使用すること。また,その湯。
(2)「留め風呂」に同じ。「近代も湯屋に―して,女房入れ参らせんとて/沙石 7」
(3)近世,銭湯に湯銭を月ぎめで支払って随時入浴すること。また,その銭湯。
留滞
りゅうたい リウ― [0] 【留滞】 (名)スル
同じ場所・同じ状態にとどまること。停滞。「唯(タダ)毎戸に―して全国の用を為さざるのみ/文明論之概略(諭吉)」
留用
りゅうよう リウ― [0] 【留用】 (名)スル
人を自分の国にとどめておいて使うこと。
留男
とめおとこ [3] 【留(め)男】
(1)芝居などで,けんかの中に割って入って仲裁する男。
(2)宿屋の客引きの男。
留立て
とめだて [0] 【留(め)立て】 (名)スル
人がしようとしていることをやめさせること。制止。「いらぬ―をするな」
留筆
とめふで [0][2] 【留(め)筆】
(1)手紙の最後の文句。また,文章の終わりの文句。
(2)書家・画家が,勝手に筆を執ることを主人・師匠などから禁じられること。また,その人。
(3)歌舞伎の番付で,最後に記される役者。普通座頭(ザガシラ)がここに据えられる。
→書き出し
→中軸(ナカジク)
留紅草
るこうそう [0] 【縷紅草・留紅草】
ヒルガオ科のつる性一年草。南アメリカ原産。観賞用に栽培し,アーチなどにからませる。葉は羽状に細かく深裂。夏,腋生の細い花柄上に,細い筒状で上方が浅く五裂する鮮紅色の花をつける。カボチャアサガオ。[季]夏。
縷紅草[図]
留置
りゅうち【留置】
detention;→英和
official custody.〜する detain <a person at a police station> .→英和
‖留置場 a police cell;a lockup.
留置
りゅうち リウ― [0][1] 【留置】 (名)スル
人や物を一定の支配のもとにおくこと。特に,被疑者や被告人を一定の機関に拘束すること。「鑑定―」「容疑者を―する」
留置き
とめおき [0] 【留(め)置き】
(1)留め置くこと。家に帰さないこと。「取り調べを受けてそのまま―になる」
(2)「留置(トメオキ)郵便」の略。
留置く
とめお・く [3] 【留(め)置く】 (動カ五[四])
(1)帰さないでその場に居残らせる。「一晩,警察に―・かれた」
(2)他にやらずに,とめておく。そのままにして動かさないでおく。「其夜は我家に―・きけり/当世書生気質(逍遥)」
(3)そのまま保管しておく。「郵便物は局に―・いてある」
(4)その状態のままにしておく。「この問題は次回までこのまま―・くことにしよう」
留置場
りゅうちじょう リウ―ヂヤウ [0] 【留置場】
警察署付属の,被疑者を留置する施設。
留置権
りゅうちけん リウ― [3] 【留置権】
他人の物の占有者が,その物に関して生じた債権の弁済を受けるまでその物を支配する権利。
留置物
りゅうちぶつ リウ― [3] 【留置物】
〔法〕 留置権の目的物。
留置郵便
とめおきゆうびん [5] 【留置郵便】
郵便物の特殊取扱の一。受取人が受け取りにくるまで郵便局に留め置くもの。局留。留め置き。
留萌
るもい 【留萌】
(1)北海道北西部の支庁。支庁所在地,留萌市。
(2)北海道北西部にある市。日本海に面する。留萌支庁所在地。木材・農産物の集散地。水産加工業が盛ん。
留萌本線
るもいほんせん 【留萌本線】
JR 北海道の鉄道線。北海道深川・留萌・増毛間,66.8キロメートル。日本海岸の留萌・増毛と石狩川流域を結ぶ。
留袖
とめそで [0] 【留袖】
(1)既婚女性が礼装に用いる,五つ紋・裾模様の着物。普通は黒地であるが,色染めのものもある。
(2)振袖に対して,普通の丈で,脇を縫いふさいだ,振りのない袖。また,その袖をつけた着物。近世後期以降,既婚の女性が用いた。のちには八つ口を明けて振りをつけるようになった。
留連
りゅうれん リウ― [0] 【流連・留連】 (名)スル
遊興にふけって,家に帰るのを忘れること。「紅灯緑酒の間に―せしことも多かるべし/獺祭書屋俳話(子規)」
留金
とめがね [0] 【留(め)金】
物の合わせ目などが離れないようにとめておく金具。
留金
とめがね【留金】
a clasp;→英和
a hook.→英和
留釘
とめくぎ【留釘】
a wedge;→英和
a chock.→英和
留針
とめばり【留針】
a pin.→英和
留針
とめばり [3] 【留(め)針・止(め)針】
(1)物を一時,刺して留めておくのに用いる針。ピン。
(2)待ち針。
留鋲
とめびょう【留鋲】
<米> a (thumb) tack; <英> a drawing pin.
留錫
りゅうしゃく リウ― [0] 【留錫】 (名)スル
〔錫杖(シヤクジヨウ)をとどめる意〕
行脚(アンギヤ)中の僧が一時他の寺院に滞在すること。
留風呂
とめぶろ [0] 【留(め)風呂】
他人を入れずにひとりで入浴すること。また,その風呂。留め湯。「やあ伝五平,それはまんがち,今宵は身が―だ/浄瑠璃・吉野都女楠」
留香
とめこう [0] 【留香】
「留木(トメギ)」に同じ。
留鳥
りゅうちょう【留鳥】
a resident bird.
留鳥
りゅうちょう リウテウ [0] 【留鳥】
一年中同じ地域で生活し,季節による移動をしない鳥の総称。キジ・カラス・スズメ・オナガなど。
→渡り鳥
→漂鳥
→候鳥
畚
もっこ [3] 【畚】
〔「もちこ(持籠)」の転〕
縄を網のように四角に編み,石や土を入れて四隅をまとめるようにしてかついで運ぶ道具。軽籠(カルコ)。もっこう。「―をかつぐ」
畚
ふご [1][2] 【畚】
(1)物を運搬するために用いる竹や藁(ワラ)で編んだかご。もっこ。
(2)びく。釣った魚を入れるかご。
畚(1)[図]
畚
もっこう [0] 【畚】
「もっこ(畚)」に同じ。
畚褌
もっこふんどし [4] 【畚褌】
短い布の前後にひもを通し,脇で結ぶようにした褌。
畜力
ちくりょく [2] 【畜力】
馬・牛など,家畜の労働力。「―機」
畜殺
ちくさつ [0] 【畜殺】 (名)スル
家畜類を殺すこと。屠畜。
畜犬
ちくけん [0] 【畜犬】
犬を飼うこと。また,飼い犬。「―条例」
畜犬
ちっけん チク― [0] 【畜犬】
⇒ちくけん(畜犬)
畜生
ちきしょう [3] 【畜生】
「ちくしょう(畜生)」の転。
畜生
ちくしょう【畜生】
a beast;→英和
a brute (人).→英和
〜のような brutal;→英和
beastly.→英和
‖畜生! Damn[Hang]it!
畜生
ちくしょう [3] 【畜生】
■一■ (名)
(1)〔仏〕
〔梵 tiryañc〕
鳥獣虫魚の総称。前世の悪業の報いとして受ける生の形の一つ。愚かで,肉親をも傷つけ,苦しみが多い。
→畜生道
(2)人間に価しないものの意で,卑劣な人や不道徳な人をいう。ちきしょう。
■二■ (感)
人をののしったり,ねたんだり,自分の失敗をくやんだりする時などに発する語。ちきしょう。「―,やりやがったな」
畜生塚
ちくしょうづか 【畜生塚】
豊臣秀吉の養子秀次が乱行のかどで1595年に切腹させられた際,京都三条河原で処刑された妻妾子女三十余人の死屍(シシ)を秀次の首とともに埋めた塚。初め三条河原に作られ,のち中京区木屋町の瑞泉寺に移されて,現在に伝わる。
畜生孕み
ちくしょうばらみ [5] 【畜生孕み】
「畜生腹{(1)}」に同じ。
畜生残害
ちくしょうざんがい 【畜生残害】
畜生が互いにかみ合って傷つけ合うこと。「生ける物を殺し,痛め闘はしめて遊びたのしまん人は―の類なり/徒然 128」
畜生腹
ちくしょうばら [0] 【畜生腹】
(1)女性が,一度に二人以上の子を産むこと。また,その女性や多産の女性をののしっていった語。畜生孕(バラ)み。
(2)男女一人ずつの双生児。かつては,前世に情死した男女の生まれ変わりと忌まれた。
畜生道
ちくしょうどう [3] 【畜生道】
(1)〔仏〕 六道・三悪道・十界の一。畜生の世界。悪行の結果,死後生まれ変わる畜生の世界。畜生趣。
(2)人間として許し難い行為や生き方。「―に堕(オ)ちる」
畜生面
ちくしょうづら 【畜生面】
畜生のような顔つき。義理や人情を知らない人をののしっていう。「ようも云ふた―,生けておくも腹立や/浄瑠璃・堀川波鼓(中)」
畜産
ちくさん【畜産(業)】
stockbreeding.
畜産
ちくさん [0] 【畜産】
(1)家畜・家禽を飼って,乳・肉・卵・毛皮など生活に必要な物資を得る産業。「―業」
(2)人家で飼う牛・豚・馬・鶏など。家畜。
畜産物
ちくさんぶつ [3] 【畜産物】
畜産による産物。
畜産試験場
ちくさんしけんじょう [0] 【畜産試験場】
品種改良や畜産技術の向上などのための,試験・研究・調査,あるいは鑑定などを行う機関。地方自治体設置のものと,農林水産省付属のものとある。
畜種
ちくしゅ [1] 【畜種】
家畜の種類。
畜肉
ちくにく [0] 【畜肉】
家畜の肉。牛肉・豚肉など。
畜舎
ちくしゃ [2][1] 【畜舎】
家畜を飼う建物。家畜小屋。
畜類
ちくるい [2] 【畜類】
家畜。また,けだもの。獣類。
畜類め
ちくるいめ 【畜類め】
(1)自分の心を迷わす女性についていう語。畜生め。こいつめ。「こんやあちつとうけにくかろう。―,こたへられぬ/滑稽本・膝栗毛(初)」
(2)仲のよい男女をやきもち半分にけなしていう語。「―ら,しげりくされ��/洒落本・南閨雑話」
畜養
ちくよう [0] 【畜養】 (名)スル
(1)家畜などを飼い養うこと。
(2)漁獲された魚介類を短時日生け簀(ス)などで飼育し,魚価の高くなるのを待って販売し収益を上げる方法。
畝
ほ [1] 【畝】
中国で用いられた土地面積の単位。古くは六尺平方の一〇〇倍。のちには五尺平方の一二〇倍。尺の大きさが時代とともに変わるので畝も一定しないが,およそ6アール前後。日本の畝(セ)とは別。
→頃(ケイ)
畝
うね [2][1] 【畝・畦】
(1)畑で,作物を栽培するために細長く直線状に土を盛り上げた所。
(2)畑の畝に似て,線状に幾筋もの高低があること。
畝
せ [1] 【畝】
尺貫法における,土地の面積の単位。一段の一〇分の一。三〇坪。三〇歩(ブ)。約1アール(100平方メートル)。
畝作り
うねづくり [3] 【畝作り】
畝を立てた上に作物を栽培すること。
→平(ヒラ)作り
畝傍
うねび 【畝傍】
奈良県橿原(カシハラ)市の中心地区。旧町名。
畝傍山
うねびやま 【畝傍山】
橿原市畝傍にある山。大和三山の一。海抜199メートル。山麓(サンロク)には橿原神宮・陵墓群など史跡が多い。畝火山。
畝刺
うねざし [0] 【畝刺(し)】
二枚の布の間に薄く綿を入れて刺し縫うこと。また,そうして縫ったもの。縫い目と縫い目の間が高く畝のように浮くのでいう。
畝刺し
うねざし [0] 【畝刺(し)】
二枚の布の間に薄く綿を入れて刺し縫うこと。また,そうして縫ったもの。縫い目と縫い目の間が高く畝のように浮くのでいう。
畝帯
うねおび [3] 【畝帯】
畝刺しの帯。元禄(1688-1704)頃に流行。
畝引検見
せびきけみ 【畝引検見】
江戸時代の検見法の一。田地の収穫が予定収穫量に不足するとき,不足分を段別に直し,それに当たる田地の課税を免除すること。畝引。
畝立て
うねたて [0] 【畝立て】
畑に畝をつくること。
畝編み
うねあみ [0] 【畝編み】
かぎ針編みの技法の一。細編みで前段の編み目の鎖一本をすくう編み方。
畝織
うねおり [0] 【畝織(り)】
平織りの変化組織で,たてあるいはよこに畝を表した織物。タフタ・ピケ・塩瀬羽二重など。あぜおり。
畝織り
うねおり [0] 【畝織(り)】
平織りの変化組織で,たてあるいはよこに畝を表した織物。タフタ・ピケ・塩瀬羽二重など。あぜおり。
畝足袋
うねたび [0][3] 【畝足袋】
畝刺しにした晒木綿(サラシモメン)の足袋。
畝[畦]
うね【畝[畦]】
a ridge <in a field> .→英和
畠
はたけ [0] 【畑・畠】
〔「畑」「畠」はともに国字。古くは「白田(ハクデン)」と書かれ,「畠」はその二字を合わせたもの〕
(1)野菜・麦・果樹などを栽培する耕地。水をたたえていない耕地。はた。
(2)専門の領域・分野。「工学―」
(3)生まれ。出生。母胎。「―がちがう」
畠
はた [2][1] 【畑・畠】
はたけ。「―を打つ」
畠中
はたけなか 【畠中】
姓氏の一。
畠中観斎
はたけなかかんさい 【畠中観斎】
⇒銅脈先生(ドウミヤクセンセイ)
畠山
はたけやま 【畠山】
姓氏の一。
(1)桓武平氏。村岡良文の子孫で秩父地方に拠点を置いた。
(2)清和源氏。足利氏の支族。室町幕府三管領家の一。
畠山政長
はたけやままさなが 【畠山政長】
(1442-1493) 室町中期の武将。室町幕府の管領。伯父持国の養子となり,細川勝元らの援助により家督を継いだが,のち持国の実子義就(ヨシナリ)と対立,応仁の乱の発端をつくった。
畠山義就
はたけやまよしなり 【畠山義就】
(?-1490) 室町中期の武将。持国の子。持国の養子政長と家督を争う。一時,政長に追われて各地に逃れたが,のち山名宗全の支援を得て反撃,応仁の乱の発端をつくった。
畠山重忠
はたけやましげただ 【畠山重忠】
(1164-1205) 鎌倉初期の武将。荘司次郎と称す。源頼朝に従い,有力御家人の一人となる。のち北条氏と対立,義時の大軍を武蔵二俣川に迎え撃って戦死した。
畠田物
はたけだもの [0] 【畠田物】
鎌倉時代から南北朝時代にかけて,備前国邑久(オク)郡畠田の畠田守家を始祖とする刀工の一派が鍛えた刀剣。
畢
ひつ 【畢】
二十八宿の一。西方の星宿。畢宿。あめふりぼし。
畢んぬ
おわん∘ぬ ヲハン― 【畢んぬ】 (連語)
〔動詞「おわる」の連用形に完了の助動詞「ぬ」の付いた「おわりぬ」の転〕
多く動詞の連用形に付いて,動作の完了したことを表す。…し終わった。…してしまった。「省略せしめ候ひ―∘ぬ/平家 11」
〔漢文の「畢」「了」「訖」などの訓読に基づく語〕
畢命
ひつみょう [0] 【畢命】
命が終わること。また,生涯。
畢宿
あめふりぼし [4] 【雨降り星・畢宿】
二十八宿の畢(ヒツ)宿の和名。牡牛座の顔の部分の七星。
畢昇
ひっしょう 【畢昇】
中国,宋代の活版印刷術発明者。一一世紀中頃,従来の木版に代わって膠泥製の活字を作って活版印刷を始めたという。生没年未詳。
畢生
ひっせい [0] 【畢生】
生まれてから死ぬまでを通じた全部の期間。一生。生涯。「―の大作」「―の大業」
畢生の仕事
ひっせい【畢生の仕事】
one's lifework.
畢竟
ひっきょう [0] 【畢竟】
〔「畢」も「竟」も終わるの意〕
■一■ (名)
〔仏〕 究極。絶対。最終。
■二■ (副)
その物事や考えをおし進めて最後に到達するところは。結局。要するに。「これは―天の配剤ともいうべきものだ」
畢竟
ひっきょう【畢竟】
⇒結局,つまり.
略
りゃく [2][1] 【略】
(1)はぶくこと。省略。「以下―」
(2)おおよそ。あらまし。「―年譜」
(3)知恵。はかりごと。「政府の―は中々行届いている/福翁自伝(諭吉)」
略
ほぼ [1] 【略・粗】 (副)
〔漢文訓読に用いられた語〕
だいたい。あらかた。「事件は―解決した」「―読み終わった」
略
りゃく【略】
an abbreviation (略字);an omission (省略).→英和
…の〜である be short for…;stand for….
略す
りゃくす【略す】
[縮める]abridge;→英和
abbreviate;→英和
shorten;→英和
[省く]omit;→英和
leave out.略して…と呼ぶ call…for short.略さずに <write> in full.
略す
りゃく・す [2] 【略す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「略する」の五段化〕
はぶく。かんたんにする。「一切を―・さず詳細に記録する」
[可能] りゃくせる
■二■ (動サ変)
⇒りゃくする
略する
りゃく・する [3] 【略する】 (動サ変)[文]サ変 りやく・す
(1)はぶく。省略する。りゃくす。「細部は―・する」
(2)かすめとる。攻めとる。「馬島(マダガスカル)を―・するの後は/浮城物語(竜渓)」
略伝
りゃくでん【略伝】
a short biography;a biographical sketch.
略伝
りゃくでん [0] 【略伝】
主要な経歴を簡略に述べた伝記。
略体
りゃくたい [0] 【略体】
(1)正式の体裁の一部を省いて,簡略にした形。
(2)略した字体。略字。
略儀
りゃくぎ [0][1] 【略儀】
正式の手続きを省略したやり方。略式。「―ながら書面でお知らせします」
略儀ながら書面を以て御礼申し上げます
りゃくぎ【略儀ながら書面を以て御礼申し上げます】
I take the liberty of thanking you by letter.
略取
りゃくしゅ [1] 【略取】 (名)スル
(1)奪い取ること。「其地を―するを/明六雑誌 3」
(2)〔法〕 暴行・脅迫を用いて,他人を自己または第三者の支配下におくこと。
→誘拐(ユウカイ)
略取誘拐罪
りゃくしゅゆうかいざい [6] 【略取誘拐罪】
一定の手段により人を通常の状態から自己または第三者の支配内に移すことによって成立する罪。
略叙
りゃくじょ [0][1] 【略叙】 (名)スル
簡略に述べること。
略史
りゃくし [1] 【略史】
概略を記した歴史。
略号
りゃくごう【略号】
《無電》a code address.
略号
りゃくごう [0] 【略号】
(1)簡略化された記号。簡単な記号。
(2)簡略化した呼び名。略称。
略名
りゃくめい [0] 【略名】
一部を略した名称。略称。
略啓
りゃくけい [0] 【略啓】
手紙で,時候の挨拶など前文を略す時に用いる語。「草々」「匆々(ソウソウ)」「不一」などで結ぶ。前略。
略図
りゃくず【略図】
a sketch;→英和
an outline map (地図の).
略図
りゃくず [0] 【略図】
簡略に描いた図。
略奪
りゃくだつ [0] 【略奪・掠奪】 (名)スル
力ずくで奪いとること。暴力で自分のものとすること。「財宝を―する」
略奪農業
りゃくだつのうぎょう [5] 【略奪農業】
肥料を施さないで,土地の地力のみにたよって行う原始的な農業。地力が消耗すると放棄して別の土地に移る。焼畑耕作など。
略字
りゃくじ [0] 【略字】
字画の複雑な漢字で,点画の一部を省くなどして簡略な字形にしたもの。「醫」を「医」,「學」を「学」,「假」を「仮」などとする類。
略字
りゃくじ【略字】
a simplified character.
略帽
りゃくぼう [0] 【略帽】
(1)(礼帽に対して)略式の帽子。
(2)旧日本軍隊で,戦時にかぶった帽子。戦闘帽。
略式
りゃくしき [0] 【略式】
手続きや手順を簡単にした方式。正式の順序を省いて手軽にしたやり方。「―の礼装」
→正式
→本式
略式の
りゃくしき【略式の(に)】
informal(ly).→英和
略式裁判 a summary trial.
略式命令
りゃくしきめいれい [5] 【略式命令】
略式手続によって発せられる命令。
略式手続
りゃくしきてつづき [6] 【略式手続】
簡易裁判所において,公判を開かずに書面審理のみにより少額の財産刑を言い渡す簡易な刑事特別手続。
略意
りゃくい [1] 【略意】
おおよその意味。「―を述べる」
略押
りゃくおう [0] 【略押】
簡略な花押。無筆の者が,〇や×など簡単な印を書いて花押の代用にしたもの。
略文
りゃくぶん [0] 【略文】
主要な事柄だけを書き,他は省いて簡単にした文章。略筆。
略暦
りゃくれき [0] 【略暦】
「略本暦(リヤクホンレキ)」に同じ。
略書
りゃくしょ [1] 【略書】 (名)スル
省略して書くこと。また,省略して書いたもの。
略服
りゃくふく【略服】
an informal dress.
略服
りゃくふく [0] 【略服】
略式の服装。略装。
略本
りゃくほん [0] 【略本】
(1)内容の一部が省略されている本。抄本。
(2)書誌学で,同一名の書物のうち,省略や欠落などがあって,内容の少ない方のもの。
⇔広本
略本暦
りゃくほんれき [3] 【略本暦】
本暦から,日常生活に関する部分だけを抜き出し,一般の人に使いやすいようにした暦。略暦。
略歴
りゃくれき【略歴】
a brief history;an outline of one's life.
略歴
りゃくれき [0] 【略歴】
おおよその経歴。また,それを記したもの。「執筆者―」
略画
りゃくが【略画】
a sketch.→英和
略画
りゃくが [0] 【略画】
輪郭だけを描いた簡単な絵。
略略
りゃくりゃく [0] 【略略】
ほぼ。だいたい。副詞的にも用いる。「討議―定まりければ/経国美談(竜渓)」
略示
りゃくじ [1] 【略示】 (名)スル
図などを用いて,おおよその様子を示すこと。
略礼服
りゃくれいふく [3] 【略礼服】
カクテルドレスや黒の背広など,略式の礼服。
略礼装
りゃくれいそう [3] 【略礼装】
略式の礼装。
略称
りゃくしょう【略称】
an abbreviation.
略称
りゃくしょう [0] 【略称】 (名)スル
簡略にした名前で呼ぶこと。また,その名前。「国際連合を国連と―する」
略立て
あらだて [0] 【荒立て・略立て】
歌舞伎や操り芝居で,本読みの次におおよその動きをつける段階の稽古。荒立ち。
略章
りゃくしょう [0] 【略章】
略式の勲章・記章。
略筆
りゃくひつ [0] 【略筆】 (名)スル
(1)他は省いて,主要な点だけを書くこと。また,その文章。略文。
(2)文字の画を略して書くこと。また,その文字。省画。略字。
略綬
りゃくじゅ [1][0] 【略綬】
略式の場合につける綬。
略表
りゃくひょう [0] 【略表】
簡単な表。概略を示した表。
略装
りゃくそう [0] 【略装】
略式の服装。略服。
略解
りゃくげ [1] 【略解】
「りゃっかい(略解)」に同じ。
略解
りゃくかい【略解】
brief explanatory notes <on> .
略解
りゃっかい リヤク― [0] 【略解】 (名)スル
要点だけを解釈すること。また,その書。りゃくげ。
略言
りゃくげん [0] 【略言】 (名)スル
(1)要約して簡略に述べること。また,その言葉。「―すると」
(2)「略音」に同じ。
略言すれば
りゃくげん【略言すれば】
in short[brief].
略訓
りゃっくん リヤク― [0] 【略訓】
万葉集における万葉仮名の用字法の一。漢字の訓を一部省略して表音的に用いるもの。「足」を「あ」,「常」を「と」として用いる類。
略記
りゃっき リヤク― [0][1] 【略記】 (名)スル
要点だけを簡単に書き記すこと。また,書き記したもの。「経歴を―する」
略記
りゃっき【略記(する)】
(give) a sketch[an outline] <of> .→英和
略訛
りゃっか リヤククワ [1] 【略訛】
言葉の省略やなまり。
略語
りゃくご【略語】
an abbreviation.
略語
りゃくご [0] 【略語】
もとの語形の一部分を省略して簡略にした語。「ロケーション」を「ロケ」,「短期大学」を「短大」,「西独逸」を「西独」などとする類。「 IOC 」「 FM 」のように頭文字だけをとったものをもいう。
略説
りゃくせつ [0] 【略説】 (名)スル
要点を簡単に述べること。また,そのもの。「当時の状勢を―すべし/経国美談(竜渓)」
略読
りゃくどく [0] 【略読】 (名)スル
ざっと読むこと。
略譜
りゃくふ [0] 【略譜】
(1)簡略に記した系譜。
(2)五線譜に対して,簡略化した形式の楽譜。通常は,算用数字で音階音を示した数字譜のことをいう。
⇔本譜
略譜
りゃくふ【略譜】
《楽》an abbreviation.
略載
りゃくさい [0] 【略載】 (名)スル
要点だけを記載すること。簡略に書きしるすこと。
略述
りゃくじゅつ【略述】
⇒略記.
略述
りゃくじゅつ [0] 【略述】 (名)スル
要点だけを簡略に述べること。略叙。「経過を―する」
略音
りゃくおん [0] 【略音】
複合語などで,語中の連続する二つの音節が結合して一音節となり,一音節が脱落した語形になること。「ながあめ(長雨)」が「ながめ」,「くすりし(薬師)」が「くすし」となる類。略言。
畦
あ 【畔・畦】
田のあぜ。「営田(ツクダ)の―を離ち/古事記(上)」
畦
うね [2][1] 【畝・畦】
(1)畑で,作物を栽培するために細長く直線状に土を盛り上げた所。
(2)畑の畝に似て,線状に幾筋もの高低があること。
畦
あぜ [2][1] 【畦・畔】
(1)土を盛り上げて作った,田と田の境。くろ。
(2)敷居や鴨居(カモイ)の,溝と溝の間にあるしきり。
畦
あぜ【畦(道)】
a footpath between rice paddies.
畦塗
あぜぬり [0][2] 【畦塗(り)】
田打ちのあと,水が漏れないように,畦を泥で塗り固めること。くろぬり。[季]春。
畦塗り
あぜぬり [0][2] 【畦塗(り)】
田打ちのあと,水が漏れないように,畦を泥で塗り固めること。くろぬり。[季]春。
畦挽き鋸
あぜひきのこ [5] 【畦挽き鋸】
敷居や鴨居(カモイ)の溝をつくる時などに使う小形の鋸(ノコギリ)。あぜびき。
畦挽き鋸[図]
畦火
あぜび [2] 【畦火】
早春,害虫駆除などのために畦の枯れ草を焼く火。[季]春。
畦畔
けいはん [0] 【畦畔】
田畑を区切るあぜ。くろ。
畦目
うなめ [0] 【畦目】
甲冑(カツチユウ)の菱縫(ヒシヌイ)の板で,縅(オドシ)の横縫いの糸目を畝刺(ウネザ)しとしたもの。むなめ。むねのぬい。
畦編み
あぜあみ [0] 【畦編み】
「ゴム編み」に同じ。
畦織
あぜおり [0] 【畦織(り)】
⇒畝(ウネ)織り
畦織り
あぜおり [0] 【畦織(り)】
⇒畝(ウネ)織り
畦茅
あぜがや [3][0] 【畦茅】
イネ科の一年草。田の畦や湿った草地に生える。高さ約70センチメートル。葉は線形で薄い。夏から秋に枝頂に褐紫色のまばらな円錐花穂をつける。
畦菅
あぜすげ [2] 【畦菅】
カヤツリグサ科の多年草。田の畦や湿地などに多い。葉は線形で柔らかい。春,約40センチメートルの花茎を出し,黒褐色を帯びた円柱形の花穂をつける。
畦菜
あぜな [2] 【畦菜】
ゴマノハグサ科の一年草。田の畦などに生える。高さ15センチメートル内外。葉は楕円形で茎に対生する。夏から秋に,小さい淡紅紫色の小花を開く。母草。
畦蓆
あぜむしろ [3] 【畦蓆】
ミゾカクシの別名。
畦蚊帳吊
あぜがやつり [3] 【畦蚊帳吊】
カヤツリグサ科の一年草。原野の湿地,田の畦に多い。茎は細くてかたい。高さ約40センチメートル。夏から秋に,扁平な多数の小穂をつける。
畦豆
あぜまめ [2] 【畦豆】
田の畦に植える大豆。
畦道
あぜみち [2] 【畦道】
田と田の間の細い道。
番
つがい ツガヒ 【番】
〔動詞「番(ツガ)う」の連用形から〕
■一■ [0] (名)
(1)二つのものが組になっていること。また,そのもの。一対(イツツイ)。対(ツイ)。
(2)動物の雌雄の一対。「―のおしどり」
(3)関節。「普通(ナミ)よりは長い手足の―が/うづまき(敏)」
(4)機会。「―ミテ申ソウズ/日葡」
■二■ (接尾)
助数詞。数を表す和語に付いて,組になっているものを数えるのに用いる。「二(フタ)―の十姉妹(ジユウシマツ)」
番
つがい【番】
a pair;→英和
a couple;→英和
a brace;→英和
[関節]a hinge;→英和
a joint.→英和
番
ばん【番】
(1)[見張り](a) watch.→英和
(2)[順番]order;→英和
one's turn.(3)[勝負の]a game;→英和
a round.→英和
(4)[番号]a number;→英和
No. <2> .
〜をする watch;keep an eye <on> ;→英和
tend (店を).→英和
左から2〜目の second from the left.→英和
代り〜に by turns.
番
ばん 【番】
■一■ [1] (名)
(1)かわるがわる事を行う場合の順序。「今度は君の―だ」「―がまわってくる」「掃除の―に当たる」
(2)見張りをすること。番人。「店の―をする」
(3)順番によって行う勤め。当番。特に宿直のことをいう。「おのが―に当りて,いささかなる事もあらせじ/源氏(浮舟)」
(4)名詞の上に付いて複合語をつくり,常用のもの,あるいは粗末なものの意を表す。当番の人の用いる物の意からの転。「―茶」「―傘」
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)順序・等級・番号などを表すのに用いる。「一―」「一丁目三―」
(2)勝負の数を表すのに用いる。「三―とも勝つ」「七十一―職人歌合」
(3)能狂言の曲数を表すのに用いる。「狂言をたてつづけに三―見る」
番う
つが・う ツガフ [0] 【番う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
〔「継がふ」と同源〕
□一□(自動詞)
(1)交尾する。つるむ。「犬が―・っている」
(2)二つのものがひと組みになる。対(ツイ)になる。「池水に―・はぬをしのおもふ心を/千載(恋三)」
□二□(他動詞)
(1)約束する。つがえる。「竹村は退引(ノツビキ)させず言葉を―・ひ/変目伝(柳浪)」
(2)二つの物を組み合わせる。いっしょにする。「表着・裳・唐衣など,やがてその色々にて,―・ひつつ/狭衣 3」
(3)弓の弦に矢をあてる。つがえる。「矢取つて―・ひ…よつ引いてひやうどいる/平家 4」
■二■ (動ハ下二)
⇒つがえる
番う
つがう【番う】
pair;→英和
mate (鳥が);→英和
copulate (獣が);→英和
cover (種馬が).→英和
⇒番える.
番える
つが・える ツガヘル [3][0] 【番える】 (動ア下一)[文]ハ下二 つが・ふ
(1)弓の弦に矢をあてがう。「弓に矢を―・える」
(2)(「言葉をつがえる」などの形で)固く約束する。「何れ熟考の上,と言葉を―・へて其夜は別れたが/思出の記(蘆花)」
番える
つがえる【番える】
pair[couple,mate] <A with B> ;→英和
[矢を]fix;→英和
fit.→英和
番上
ばんじょう 【番上】
律令制で,番をつくって,一定の当番の日だけ官司に出勤すること。また,その官位の低い官人。毎日出勤する長上(チヨウジヨウ)に対する。分番。
番人
ばんにん【番人】
a watch(man);→英和
a guard;→英和
a keeper.〜をおく place a watch <at> .
番人
ばんにん [3] 【番人】
番をする人。見張りをする人。
番付
ばんづけ【番付】
a list <of sumo wrestlers> ;→英和
a ranking list <of millionaires> .
番付
ばんづけ [0][4] 【番付】
(1)技術・力量などの順位をつけること。また,それを示す表。「相撲の―」「長者―」
(2)演芸または勝負事などの番組を記したもの。「歌舞伎の―」
番代
ばんだい [0] 【番代】
(1)順番に従って交代すること。
(2)代わって番をすること。また,代わって務めにあたる人。
番代り
ばんがわり [3] 【番代(わ)り】
勤務・当番などをかわること。代わり番。
番代わり
ばんがわり [3] 【番代(わ)り】
勤務・当番などをかわること。代わり番。
番個
ばんこ 【番個】 (接尾)
助数詞。花札で,一二回のゲーム回数を一まとめにして数えるのに用いる。
番傘
ばんがさ [0][3] 【番傘】
和傘の一種。太い竹の骨に厚い油紙を貼った,ふだん用の粗末で丈夫な傘。
番傘
ばんがさ【番傘】
an oilpaper umbrella.
番僧
ばんそう [0] 【番僧】
交代に仏堂を守護する僧。堂守(ドウモリ)。
番兵
ばんぺい [0] 【番兵】
見張りをする兵士。哨兵(シヨウヘイ)。
番兵
ばんぺい【番兵(を置く)】
(post) a sentry[sentinel];→英和
a guard.→英和
番具足
ばんぐそく [3] 【番具足】
粗末な具足。[日葡]
番匠
ばんじょう [0] 【番匠】
〔「ばんしょう」とも〕
(1)古代,大和(ヤマト)・飛騨(ヒダ)などから交代で京に上り宮廷の営繕に従事した大工。
(2)転じて,一般に大工をいう。「京都より―を五百余人召下し/太平記 7」
番匠
ばんしょう [0] 【番匠】
⇒ばんじょう(番匠)
番匠笠
ばんじょうがさ [5] 【番匠笠】
〔大工が用いたのでいう〕
竹の皮で作った,粗末でやや大形のかさ。ばっちょうがさ。ばっちがさ。
番匠箱
ばんじょうばこ [3] 【番匠箱】
大工の道具を入れる箱。
番医師
ばんいし [3] 【番医師】
江戸時代,若年寄支配に属し,江戸城表方につめて,医療に当たった医師。表番医師。
番卒
ばんそつ [0] 【番卒】
見張り番の兵卒。番兵。
番台
ばんだい [0] 【番台】
風呂屋の入り口に高く設けた見張り台。また,そこに座って,湯銭の受け取りや脱衣場の見張りにあたる人。
番号
ばんごう【番号】
a number.→英和
〜の順に in numerical order.〜を打つ number.〜が違います <電話> You have the wrong number.‖番号札 a number plate[ticket].
番号
ばんごう [3] 【番号】
順番や物の識別などのために付す数字や符号。ナンバー。「当選―」「背―」「―順に並べる」
〔number の訳語〕
番号印字器
ばんごういんじき [7] 【番号印字器】
⇒ナンバリング
番囃子
ばんばやし [3] 【番囃子】
能楽で,紋服・裃(カミシモ)で舞台に正座し,囃子を伴って一番の謡を全曲演奏すること。間(アイ)狂言は省略され,ワキの謡もシテ方が謡う。
番地
ばんち【番地】
a house[street]number.
番地
ばんち [0] 【番地】
(1)土地を細かく区別するために,町・村・字などの地域を区分した区画につけた番号。「―を頼りに尋ねる」
(2)アドレス{(3)}に同じ。
番場
ばんば 【番場】
滋賀県米原(マイハラ)町の地名。鳥居本(トリイモト)と醒井(サメガイ)の間にある中山道の旧宿場町。
番士
ばんし [1] 【番士】
(1)武家時代,殿中その他諸所の警備にあたった武士。
(2)当番にあたって勤務する兵士。
番外
ばんがい [0] 【番外】
(1)定まっている番組・番数・構成員以外のもの。「―に余興が飛び出す」
(2)普通とはかけはなれて異なっていること。例外。
番外
ばんがい【番外】
an extra.→英和
番外地
ばんがいち [3] 【番外地】
番地が付与されていない土地。
番太
ばんた [1] 【番太】
近世,町や村に雇われて夜警や浮浪者の取り締まりなどにあたった者。多くは非人身分の者であった。江戸では各町の木戸の番小屋に住み,昼は草履・わらじ・駄菓子などを商った平民身分の者。番太郎。
番太郎
ばんたろう [0] 【番太郎】
⇒番太(バンタ)
番子
ばんこ [0] 【番子】
(1)番人,または当番の者。
(2)「番太(バンタ)」に同じ。
(3)「散手」「貴徳」などの舞楽で,舞人の後見をつとめる下役。
番小屋
ばんごや [0] 【番小屋】
(1)見張り人のいる小屋。見張り小屋。
(2)江戸時代,江戸各町の自身番の詰め所の小屋。自身番屋。また,木戸口に置かれ番太が住んだ小屋。番屋。
番屋
ばんや [3][0] 【番屋】
(1)番人のいる小屋。番所。
(2)江戸時代,各町に置かれた自身番の詰め所。自身番屋。また,木戸番の詰め所。
番役
ばんやく [0] 【番役】
順番に回ってくる勤務。
番所
ばんしょ [3] 【番所】
(1)番人の詰め所。
(2)江戸時代,交通の要所に設けられ,監視・徴税などを行なった所。船改(フナアラタメ)番所・御先手番所など。船番所。
(3)江戸時代,江戸の南北両町奉行所や大坂町奉行所のこと。御番所。
番所
ばんどころ [3] 【番所】
番人の詰め所。ばんしょ。
番手
ばんて 【番手】
■一■ [0] (名)
(1)糸の太さを表す単位。英国式で,綿糸の場合,重さ1ポンド(約454グラム)で長さが840ヤード(約768メートル)のものを一番手とする。長さが二倍になれば二番手,三倍になれば三番手とし,その数が多くなるほど糸は細くなる。
→デニール
(2)城中を守る武士。城番。
(3)交代で行うこと。かわりばんこ。「―に板の間を勤めける/浮世草子・一代女 5」
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)競技などで,登場する順番を表すのに用いる。「大関陣の一―」「リレーの二―」
(2)陣立てで,並べられた隊伍の順序をいうのに用いる。先陣を一番手,二陣を二番手など。
番数
ばんかず [0] 【番数】
番組・取組などのかず。
番方
ばんかた [0] 【番方】
(1)江戸幕府の職制の一。交替で雑務や幕営の警備,将軍身辺の護衛を勤める者。大番組・小姓番組・書院番組などがある。
(2)「番衆(バンシユウ)」に同じ。
番木鼈
マチン [0] 【馬銭・番木鼈】
〔中国語〕
フジウツギ科の落葉性の高木。南アジアなどに分布。果実は液果で数個の種子がある。種子は毒性の強いアルカロイドのストリキニーネを含み,馬銭子(マチンシ)・ホミカと呼んで薬用とし,また殺鼠・殺虫にも用いる。ストリキニーネの木。
番楽
ばんがく 【番楽】
秋田・山形両県で行われる山伏神楽。旧暦一一月や正月などに行われ,能の古い形をとどめる。
番犬
ばんけん【番犬】
a watchdog.→英和
番犬
ばんけん [0] 【番犬】
家の番をするために飼う犬。
番狂わせ
ばんくるわせ【番狂わせ】
a surprise.→英和
〜の unexpected.→英和
番狂わせ
ばんくるわせ [3] 【番狂わせ】
予想外のことが起きて,順序が狂うこと。勝負事などで,予期しない結果になること。「シード選手が初戦で敗退したのは―だった」
番番
ばんばん [3] 【番番】
物事が順を追って行われること。順次。「―に出世し給ひ/浮世草子・禁短気」
番目
つがいめ ツガヒ― [4][0] 【番目】
(1)二つのものが組み合わさった部分。
(2)関節。[ヘボン]
番目
ばんめ 【番目】
■一■ [0] (名)
歌舞伎で,上演するにあたっての分類をいう。はじめ,通し狂言の中の幕数を示し,のち,演目の順序を示すようになった。普通,一番目と二番目に分けられる。
■二■ (接尾)
助数詞。物の順序を示すのに用いられる。番。「一―」「二―」
番立
ばんだち 【番立】
江戸時代の歌舞伎劇場で,早朝,序幕の開幕前に,下級の俳優が三番叟(サンバソウ)を舞って舞台を清め,大入りを祈る儀式。また,その囃子(ハヤシ)。
番紅花
ばんこうか [3] 【蕃紅花・番紅花】
サフランの漢名。
番組
ばんぐみ [0] 【番組】
(1)放送・演劇・勝負事などを構成する,一つ一つの出し物,およびその順番。また,それを記した表。プログラム。「報道―」「―編成会議」「能の―」
(2)殿中に宿直勤務する番衆の組。[日葡]
番組
ばんぐみ【番組(を作る)】
(make up) a program.→英和
〜にのせる put <a play> on the program.
番結び
つがいむすび ツガヒ― [4] 【番結び】
左右が対になる結び方。
番線
ばんせん 【番線】
■一■ [0] (名)
(1)駅のプラットホームに面した線路を番号で区別する場合用いる語。「一―に列車が入ります」
(2)針金の太さを示すのに用いる語。番号が大きいほど線径は小さい。
(3)流通業界で,地域あるいは物流の系統を分類していうのに用いる語。
■二■ (接尾)
助数詞。駅のプラットホームに面した線路の順序を表すのに用いる。
〔「…番ホームの線路」の意からできた語〕
番舞
つがいまい ツガヒマヒ [0] 【番舞(い)】
舞楽で左方の舞と右方の舞を組み合わせて一番として演ずること。左方の万歳楽と右方の延喜楽を一番とする類。
番舞い
つがいまい ツガヒマヒ [0] 【番舞(い)】
舞楽で左方の舞と右方の舞を組み合わせて一番として演ずること。左方の万歳楽と右方の延喜楽を一番とする類。
番船
ばんせん [0] 【番船】
(1)河口・港などで見張りをする船。ばんぶね。
(2)江戸時代,上方から新綿・新酒を早く江戸に送るために,江戸到着の順番を争った,菱垣(ヒガキ)廻船の新綿番船や樽(タル)廻船の新酒番船の略称。ばんぶね。
番船
ばんぶね [3] 【番船】
⇒ばんせん(番船)
番茶
ばんちゃ [0] 【番茶】
粗大な型の煎茶。古葉や硬化した新芽などが原料。古くは「晩茶(遅くつんだ茶)」の意で品質が劣るとされた。
番茶
ばんちゃ【番茶】
coarse tea.〜も出花 <a girl of> sweet seventeen[sixteen].
番衆
ばんしゅう [0] 【番衆】
殿中・本陣などに宿直して,警固・雑務に従事する者。特に鎌倉・室町幕府の職制の一。幕営に詰めて,将軍の身辺警固などにあたった者。番方。
番記者
ばんきしゃ [3] 【番記者】
いち早く情報を得るために,特定の人にいつもついている記者。
番謡
ばんうたい 【番謡】
素謡(スウタイ)で,謡曲一曲を全部謡うこと。
番鍛冶
ばんかじ [1] 【番鍛冶】
鎌倉初期,後鳥羽院の命により,一か月交替で院に勤番した刀工。彼らの打った刀を御所作り・菊一文字と呼んだ。
番長
ばんちょう [1] 【番長】
(1)律令制で,諸衛府の下級幹部。近衛府では長官に随身し,騎馬で前駆をつとめた。
(2)非行少年少女グループのリーダー。
番長
ばんちょう【番長】
a leader of juvenile delinquents.
番頭
ばんとう [0] 【番頭】
(1)商店などの使用人の頭(カシラ)。手代(テダイ)以下を統率し,主人に代わり店の一切のことを取りしきる者。「旅館の―」「大―」
(2)風呂屋で,番台にいる者。また,湯屋の三助や下男もいう。「此ながしの男は来年ごろ―にぬけやうといふ人物/滑稽本・浮世風呂 2」
(3)荘園・宮中・寺院などで,事務や警備をつかさどる役。また,その長。
(4)見張りをすること。「方々,きつと―仕れ/歌舞伎・勧進帳」
(5)「番頭新造」の略。「傾城に―の名は堅すぎる/柳多留 8」
番頭
ばんがしら [3] 【番頭】
(1)番衆の長。
(2)江戸幕府の番方の長。大番頭・小姓番頭・書院番頭など。
番頭
ばんとう【番頭】
a clerk.→英和
番頭新造
ばんとうしんぞう [5] 【番頭新造】
江戸の吉原で,遊女につきそって,客とのかけひきや身のまわりの世話などをする女性。番頭女郎。番新。番頭。
番鳥
つがいどり ツガヒ― [2] 【番鳥】
雌雄一対の鳥。
異
い [1] 【異】
■一■ (名)
違う意見や考え。
■二■ (形動)[文]ナリ
妙であるさま。普通と違っているさま。「―に思う」
→異な
異
け 【異】 (形動ナリ)
(1)普通と違っているさま。異様なさま。「鳥が音―に鳴く秋過ぎぬらし/万葉 2166」
(2)基準となるものに比べて,程度がはなはだしいさま。「ゆふされば蛍より―に燃ゆれども光見ねばや人のつれなき/古今(恋二)」
(3)特にすぐれている・こと(さま)。「家俊には似ず,きやつは―のやつかな/平治(中)」
(4)(多く「けな人」「けな者」の形で用いて)
(ア)けなげであること。殊勝であるさま。「まあ��そちは―な者ぢや/浄瑠璃・丹波与作(上)」
(イ)温和なさま。柔弱。[日葡]
異
こと 【異】
■一■ (名)
(1)別のもの。違っているもの。「下の十巻を,明日にならば―をぞ見給ひ合はするとて/枕草子 23」
(2)他の名詞の上に付いて,他の,別の,普通でない,などの意を表す。「―人(ヒト)」「―物(モノ)」
■二■ (形動ナリ)
(1)同様でないさま。違っているさま。「唐(モロコシ)と此の国とは,言(コト)―なるものなれど/土左」
→異(コト)なる
(2)並々でないさま。格別であるさま。「―なることなき人の子の/枕草子 152」
→殊(コト)に
異し
あだし 【他し・異し】
〔古くは「あたし」〕
名詞の上に付いて,異なる,他の,の意を表す。「逢ひ難き君に逢へる夜ほととぎす―時ゆは今こそ鳴かめ/万葉 1947」
〔形容詞とする説もあるが,活用した確かな用例はない。→あだし(徒)〕
異し
け・し 【異し・怪し】 (形シク)
(1)普通と違っている。いつもの状態ではない。「あらたまの年の緒長く逢はざれど―・しき心を我(ア)が思(モ)はなくに/万葉 3775」
(2)不審だ。奇怪だ。「この女かく書きおきたるを―・しう,…何によりてかからむと,いといたう泣きて/伊勢 21」
(3)(程度が)はなはだしい。ひどい。「宿世は知らねども,さるまじらひせむにも,―・しうは人に劣らじ/宇津保(嵯峨院)」
異な
けな 【異な】
〔形容動詞「けなり(異)」の未然形〕
⇒け(異)
異な
いな [1] 【異な】 (連体)
〔形容動詞「異(イ)なり」の連体形「異なる」の転〕
妙な。変な。おかしな。「縁は―もの味なもの」
異な
い【異な】
strange;→英和
queer.→英和
〜とするに足らない (It is) no wonder <that…> .
異なり
けなり 【異なり】 (形動ナリ)
⇒け(異)
異なり語数
ことなりごすう [6] 【異なり語数】
あるテキストの中で,同一の単語が何度用いられていてもこれを一語とし,全体で異なる単語がいくつあるかをかぞえた数。
異なる
ことなる【異なる】
differ[be different] <from> .→英和
異なった different;→英和
various.→英和
異なる
ことな・る [3] 【異なる】 (動ラ五[四])
〔形容動詞「異(コト)」の動詞化〕
二つの物の間に差がある。ちがっている。「事実と―・る」「兄弟でも性格はずいぶん―・る」
異な事
いなこと [1] 【異な事】
おかしなこと。妙なこと。「―を聞く」「これは―をおっしゃる」
異に
けに 【異に】
〔形容動詞「けなり(異)」の連用形〕
⇒け(異)
異にする
ことにする【異にする】
⇒異なる.
異事
いじ [1] 【異事】
普通とは異なる出来事・事柄。非常の事態。
異事
ことごと 【異事】
別の事。他の事。「あはれなる歌などもまじれるたぐひゆかし。誰も―おもほさず/源氏(絵合)」
異人
ことひと 【異人】
他の人。別人。「―にあはせむ/伊勢 10」
異人
いじん [0] 【異人】
(1)外国人,特に西洋人。「―さん」[ヘボン]
(2)ちがう人。別人。「同名―」
(3)普通とはちがう性質・能力をもった人。「『彼は元来―なり』とて,深く咎もし給はず/蘭学事始」
異人
いじん【異人】
a foreigner.→英和
異人種 an alien race.
異人館
いじんかん [2] 【異人館】
明治時代に日本に来た西洋人が住んだ,西洋風の家や商館。
異位重行
いいじゅうぎょう イヰヂユウギヤウ [1][0] 【異位重行】
朝廷の公事や節会の儀式の際の,親王や群臣の並び方。位階に従って,同位の者は横に一列になり,高位の者を前にして順次後ろに重なる。
異体
いてい [0] 【異体】 (名・形動)[文]ナリ
普通とは違った姿や様子をしている・こと(さま)。異風。いたい。「我れは―の様をつくりて/今昔 10」「―ナカタチ/日葡」
異体
いたい [0] 【異体】 (名・形動)[文]ナリ
(1)普通とは違った様子や形をしている・こと(さま)。異風。いてい。「霜げた冬瓜に草鞋を打着けた,と言ふ―な面を/歌行灯(鏡花)」
(2)標準的な字体でない文字。
(3)同一でないからだ。
⇔同体
「雌雄―」
異体仮名
いたいがな [2] 【異体仮名】
仮名文字で,標準的な字体以外のもの。
→異体文字
異体同心
いたいどうしん [0][1] 【異体同心】
からだは別々でも心は一つであること。夫婦などの仲のよいのにいう。一心同体。
異体字
いたいじ [2] 【異体字】
⇒異体文字(イタイモジ)
異体文字
いたいもじ [4] 【異体文字】
漢字や仮名の,標準的な字体以外のもの。異体字。書写体ともいい,漢字では「蛇」「呪」に対する「虵」「咒」など,平仮名では「こ」「は」に対する「�」「�」など,片仮名では「ネ」「ホ」に対する「子」「�」などをいう。また,仮名については「異体仮名」,平仮名については「変体仮名」と呼ぶことがある。
異例
いれい【異例】
an exception.→英和
〜の exceptional <case> ;→英和
unprecedented.→英和
異例
いれい [0] 【異例】 (名・形動)[文]ナリ
普通と違った例。前例のないこと。例のない,珍しいこと。「今夏は―の暑さだ」「―の措置」「―の抜擢(バツテキ)」
異俗
いぞく [1][0] 【異俗】
違う風俗。変わった風俗。殊俗。
異分子
いぶんし [2] 【異分子】
ほかの多数の人と性質や思想が違うために,その集団に溶け込めない人。
異分子
いぶんし【異分子】
a foreign element;an outsider (人).→英和
異分析
いぶんせき [2] 【異分析】
〔metanalysis〕
語を本来の構成とは異なる構成に解釈しなおすこと。hamburger を ham+burger とみなしたり,「軽気+球」を「軽+気球」とみなす類。
異動
いどう [0] 【異動】 (名)スル
地位・職務などが変わること。「人事―」「七十原素の性質は曾て―せず/福翁百話(諭吉)」
異動
いどう【異動】
change(s) <in the staff> ;→英和
a reshuffle <of the Cabinet> .→英和
異化
いか [1] 【異化】 (名)スル
〔dissimilation〕
(1)ある程度違う二つの要素が近接する場合,双方の共通点が減じ差異が一層増大すること。互いの区別が際立つこと。印象(心理学),個人や集団(社会学)などにおける相互作用の一。
⇔同化
→異化効果
(2)〔生〕 生体内の物質交代において,複雑な化合物(同化物質)を,より単純な物質に分解する反応。一般に異化の反応過程はエネルギー放出反応であり,その代表例が呼吸である。カタボリズム。異化作用。
⇔同化
(3)〔(ドイツ) Verfremdung〕
演劇美学の用語。日常馴れ親しんでいる文脈から物事をずらして,不気味で見慣れぬものにすること。ブレヒトの異化効果が典型で,一種の目ざましの作用を意味する。
(4)〔言〕 ある音素が隣接する音素に影響されて,より類似性の少ない性質のものに変化すること。ラテン語 marmor がフランス語 marbre となる類。
⇔同化
異化
いか【異化】
catabolism;→英和
dissimilation.
異化効果
いかこうか イクワカウクワ [3] 【異化効果】
〔(ドイツ) Verfremdungseffekt〕
演劇用語。ある事物からその特性であると一般に認知されている部分をとり除くと,その事物が未知の異様なものに見えるという効果。ブレヒトの用語。
異口同音
いくどうおん [1] 【異口同音】
みんなが口をそろえて同じように言うこと。多くの人の意見が一致すること。「―に答える」
異口同音
いこうどうおん [1] 【異口同音】
⇒いくどうおん(異口同音)
異口同音に
いくどうおん【異口同音に】
with one voice;unanimously.→英和
異同
いどう【異同】
(at) difference <between> .→英和
異同
いどう [0] 【異同】
〔「同」にはほとんど意味がなく,ただ語調を整える程度のもの〕
異なっているところ。ちがい。「諸本の―を調べる」「両者に―はない」
異同胞
ことはらから 【異同胞】
父または母が異なる兄弟姉妹。「母北の方,―たち,ただここになむ来かかる/落窪 4」
異名
いみょう【異名】
a nickname;→英和
an alias.→英和
異名
いめい [0] 【異名】
「いみょう(異名)」に同じ。
異名
いみょう [0] 【異名】
(正式名称に対して)俗称・通称・美称・あだ名など。一名。いめい。「切られ与三の―をとる」
異名同音
いめいどうおん [0] 【異名同音】
音名や記譜法では異なる音として表されるが,同じ音高となる音のこと。例えば嬰ヘ音と変ト音。
異君
こときみ 【異君】
(1)他のお方。他の貴人。「―たちの住み給ふやうにて/宇津保(嵯峨院)」
(2)別の主君。「この君ならで日の本に,また―のましますべきか/謡曲・花筐」
異味
いみ [1] 【異味】
(1)普通とは異なった味。珍しい食べ物。
(2)ほかの意味。
異味症
いみしょう [2] 【異味症】
⇒異食症(イシヨクシヨウ)
異嗜症
いししょう [2] 【異嗜症】
⇒異食症(イシヨクシヨウ)
異図
いと [1] 【異図】
謀反(ムホン)の心。異心。
異国
いこく [0] 【異国】
風俗・習慣などが異なる国。外国。「―に骨を埋める」
異国
ことくに 【異国】
(1)よその国。異郷。「おのが国にはあらで―に田をつくりけるが/宇治拾遺 4」
(2)外国。異邦。とつくに。「広く―のことを知らぬ女のため/源氏(常夏)」
異国
いこく【異国】
a foreign country;a strange land.異国情調 exoticism.→英和
異国情調豊かな exotic.→英和
異国人
いこくじん [3] 【異国人】
外国人。異邦人。
異国情緒
いこくじょうちょ [4] 【異国情緒】
〔「じょうちょ」は慣用読みで,正しくは「じょうしょ」〕
「異国情調」に同じ。
異国情調
いこくじょうちょう [4] 【異国情調】
いかにも外国風の雰囲気・趣。異国情緒。エキゾチシズム。「―あふれる街」
異国日記
いこくにっき 【異国日記】
江戸初期の外交に関する書。二巻。金地院崇伝(コンチインスウデン)著。1608年以後,崇伝が携わった外交の概要を述べ,往復外交文書を収める。
異国船打払令
いこくせんうちはらいれい 【異国船打払令】
1825年江戸幕府が出した外国船追放令。外国船は見つけ次第打ち払い,上陸しようとする外国人は逮捕または打ち殺すことを命じた。42年廃止。文政の打払令。無二念打払令。
異国警固番役
いこくけいごばんやく [7] 【異国警固番役】
鎌倉幕府が蒙古襲来に備えて九州の御家人に課した軍役。九州沿岸警備のため,守護の統率のもとに交代で警備にあたり,また石塁を築いた。
異国趣味
いこくしゅみ [4] 【異国趣味】
(1)外国の変わった風物を好む趣味。
(2)外国の情景や事物を取り入れて,芸術上の効果を高めようとする傾向。エキゾチシズム。
異土
いど [1] 【異土】
故郷・故国と異なる土地。異国。外国。
異型
いけい [0] 【異形・異型】
普通とは違ったかたち。
異型分裂
いけいぶんれつ [4] 【異型分裂】
〔生〕 減数分裂で二回続いて行われる核分裂のうち,接合していた相同染色体が分離する際の分裂。還元的分裂。
→同型分裂
異型接合体
いけいせつごうたい [0] 【異型接合体】
⇒ヘテロ接合体
異型配偶子
いけいはいぐうし [6] 【異型配偶子・異形配偶子】
合体する配偶子の大きさや形,行動が異なるもの。
異域
いいき [1] 【異域】
外国。異国。
異執
いしゅう [0] 【異執】
〔仏〕 誤った見解に執着すること。
異境
いきょう [0] 【異境】
よその地。外国。外国の土地。
異変
いへん [0] 【異変】 (名・形動)
(1)普通には考えられないような出来事。変事。「暖冬―」「―の起こる前兆」
(2)普通と変わっている・こと(さま)。「どうも―な声がらだ/滑稽本・和合人」
異変
いへん【異変】
an accident (事故);→英和
something unusual.
異姓
いせい [0] 【異姓】
姓が違うこと。他姓。
⇔同姓
異字
いじ [1] 【異字】
(1)異なった文字。他の文字。
(2)異体字。
異字同訓
いじどうくん [1] 【異字同訓】
異なる漢字であるが,意味が似ており訓が同じになるもの。「油・脂」「見る・看る・観る」「聞く・聴く」の類。同訓異字。
異存
いぞん【異存】
⇒異議.
異存
いぞん [0] 【異存】
(1)他の者とは異なった考え。
(2)反対の意見。不服なこと。「この提案に―はありません」
異学
いがく [1][0] 【異学】
正統でない学問。特に江戸時代,朱子学(正学)以外の儒学。すなわち陽明学派・堀川学派・蘐園(ケンエン)学派・折衷学派などを,朱子学派から呼んだ称。「―の徒」
異学の禁
いがくのきん 【異学の禁】
⇒寛政異学(カンセイイガク)の禁(キン)
異安心
いあんじん [2] 【異安心】
〔仏〕 正統とは異なった教義の解釈に基づいて得られる安心の境地。特に浄土真宗で,真宗内部における異端をいう。
異宗
いしゅう [0][1] 【異宗】
異なった宗教・宗派。他宗。異教。
異客
いかく [0][1] 【異客】
⇒いきゃく(異客)
異客
いきゃく [0] 【異客】
(1)主客以外の客。
(2)〔近世「違格(イキヤク)(2)」と混同して〕
好ましくない客。「―もまじり行通ふ/浄瑠璃・油地獄(下)」
(3)旅人。いかく。
異容
いよう [0] 【異容】 (名・形動)[文]ナリ
風変わりな身なり。また,そのような身なりをしているさま。「所々に―なる打扮(イデタチ)をしたる人も見ゆる如くなれば/鉄仮面(涙香)」
異属交配
いぞくこうはい [4] 【異属交配】
〔生〕 同一の科で属の異なる種を交配すること。通常は子ができないが,レオポンやパンコムギなどの例がある。
異常
いじょう [0] 【異常】 (名・形動)[文]ナリ
普通と違っていること。いつもと違うこと。また,そのさま。
⇔正常
「―な事態」「今年は―に暑い」
[派生] ――さ(名)
異常な
いじょう【異常な】
(1) unusual;→英和
abnormal <child> .→英和
(2) wonderful;→英和
remarkable <progress> .→英和
‖異常気象 abnormal weather.異常接近 a near miss.異常接近する near-miss.
異常光線
いじょうこうせん [4] 【異常光線】
複屈折によって二つに分かれた光線のうち,屈折の法則に従わない光線。
⇔常光線
異常分娩
いじょうぶんべん [4] 【異常分娩】
微弱陣痛,狭骨盤,胎児の位置異常などにより,通常の分娩が障害されること。
異常咬合
いじょうこうごう [4] 【異常咬合】
⇒不正咬合(フセイコウゴウ)
異常増殖
いじょうぞうしょく [4] 【異常増殖】
細胞が異常に増加すること。多く腫瘍(シユヨウ)性で,癌(ガン)のように無制限に増殖する悪性のものと,瘤(コブ)のように自律性を有する良性のものとがある。
異常妊娠
いじょうにんしん [4] 【異常妊娠】
受精卵の着床あるいは胎児の数や発育に異常のある妊娠。胞状奇胎(ホウジヨウキタイ)・子宮外妊娠・多胎妊娠など。母体や胎児に障害が起こりやすい。
異常心理学
いじょうしんりがく [6] 【異常心理学】
夢・催眠状態などにみられる異常な心理状態や,精神障害者の心理を解明しようとする心理学の一部門。
異常性格
いじょうせいかく [4] 【異常性格】
⇒性格異常(セイカクイジヨウ)
異常性欲
いじょうせいよく [4] 【異常性欲】
性的欲求の程度や欲求を満たす行為またはその対象が異常であること。性的倒錯。
異常気象
いじょうきしょう [4] 【異常気象】
過去30年以上にわたって観測されなかったほど,まれな気象現象。また,一般的に平年より著しく異なった気象現象や,建造物や農作物に壊滅的な被害をもたらした気象現象をもいう。
異常聴域
いじょうちょういき [4] 【異常聴域】
爆発音などの大出力の音が伝播するとき,音の異常伝播によって,距離が遠く聴こえなくなった地域の外側に再び現れる可聴域。大気中の温度分布や風速分布などによって起こる現象。外聴域。
異常電圧
いじょうでんあつ [4] 【異常電圧】
送配電線に発生する定格以上の電圧。落雷・遮断器開閉・回路故障などによって生ずる。過電圧。
異常震域
いじょうしんいき [4] 【異常震域】
地震の震央からはるかに離れているのに,震度が異常に大きい地域。しばしば震央付近より強い震度となる。通常,深発地震の際に現れる。
異常食欲
いじょうしょくよく [4] 【異常食欲】
(1)精神病にみられる一症状。満腹感を欠くため食欲が無制限に継続したり,また,特定の食物に対して著しい食欲を示すこと。
→食欲異常
(2)「異食症」に同じ。
異年号
いねんごう [2] 【異年号】
⇒逸年号(イツネンゴウ)
異形
いけい [0] 【異形・異型】
普通とは違ったかたち。
異形
いぎょう [0] 【異形】 (名・形動)[文]ナリ
普通と違った怪しい姿・かたちをしている・こと(さま)。「―の者」「舳(トモ)へ―なろくろ首の変装人物が現れ/幇間(潤一郎)」
異形再生
いけいさいせい [4] 【異形再生】
動物体で,再生された器官または組織が,失われる以前のものと質的に異なること。トカゲの切断された後肢のあとに尾が再生する場合など。異質形成。
異形葉
いけいよう [2] 【異形葉】
一つの植物体から生じた,通常とは形の異なった葉。コウホネの水面上の葉に対する水中葉などをいう。
異形配偶子
いけいはいぐうし [6] 【異型配偶子・異形配偶子】
合体する配偶子の大きさや形,行動が異なるもの。
異彩
いさい [0] 【異彩】
〔「普通とは異なった色どり」の意から〕
普通とは異なって目立つようす。また,他よりひときわすぐれているようす。
異彩
いさい【異彩】
a conspicuous figure.→英和
〜を放つ be conspicuous;cut a figure.
異心
ことごころ 【異心】
(1)他の事を思う心。他に向けている心。「―なくて,夜を昼になしてなむ急ぎまうで来し/宇津保(吹上・上)」
(2)うわき心。あだし心。ふたごころ。「もしなきまに―もやあるとうたがひて/古今(雑下左注)」
異心
いしん [0][1] 【異心】
謀反の心。異志。二心(フタゴコロ)。「―を抱(イダ)く」
異志
いし [1] 【異志】
(1)「異心(イシン)」に同じ。
(2)普通の人とは違うすぐれた志。
異性
いせい【異性】
the opposite[other]sex.
異性
いせい [0][1] 【異性】
(1)男女また雌雄の,性の異なること。特に,男から見て女,女から見て男をさしていう。
⇔同性
「―を意識する」
(2)性質の異なること。また,異なったもの。
(3)〔化・物〕 異性体相互がもつ関係。
→異性体
異性体
いせいたい [0] 【異性体】
〔isomer〕
(1)同じ分子式をもちながら,異なった物理的・化学的性質をもつ化合物。分子内における原子の配列の仕方が異なるために起こる。
(2)同一の原子番号および質量数をもちながら,半減期,エネルギー状態,放射能の性質が異なる原子核。核異性体。異性核。
異性化糖
いせいかとう [0] 【異性化糖】
ブドウ糖に酵素を作用させて,一部を異性体の果糖に変化させたもの。デンプンから作ることができ,砂糖より安価で甘味度が強い。清涼飲料水や菓子類に使用。
異性化酵素
いせいかこうそ [5] 【異性化酵素】
糖やアミノ酸など有機化合物の異性体どうしの転換反応を触媒する酵素。イソメラーゼ。
異所
ことどころ 【異所】
(1)ほかの所。よそ。「あやしく―に似ず,ゆほびかなる所に侍る/源氏(若紫)」
(2)よその国。外国。異国。「―のものなれど,鸚鵡(オウム)いとあはれなり/枕草子 41」
異所性移植
いしょせいいしょく [5] 【異所性移植】
臓器移植のうち,その臓器が本来あるべき場所ではなく,解剖学的に異なる位置に移植すること。
→同所性移植
異才
いさい [0] 【異才】
普通とは違ったすぐれた才能。また,その持ち主。
異折
ことおり 【異折】
別の機会。他の場合。ほかの時。「―にこそともかくも候はめ/今昔 28」
異損
いそん [0] 【異損】
律令制下,自然災害による荒損田が一国の一〇分の三以上に達した場合をいう。
→例損
異教
いきょう [0] 【異教】
自分の信仰している宗教とは異なる宗教。特にキリスト教で,キリスト教以外の宗教をいう。
異教
いきょう【異教】
heresy;→英和
heathenism;→英和
paganism.→英和
〜の heretical;heathen;→英和
pagan.→英和
‖異教徒(国) a heathen (country).
異教徒
いきょうと [2] 【異教徒】
自分の信じている宗教とは違った宗教を信仰している人。特にキリスト教徒が他の宗教の信者をいう。
異数
いすう [0][2] 【異数】
(1)特別の待遇。特別な恩恵。
(2)他に例がないこと。異例。「―の取扱ひを受けてゐたのである/道草(漱石)」
異数の
いすう【異数の】
exceptional <promotion> ;→英和
unusual.→英和
異数体
いすうたい [0] 【異数体】
〔生〕 染色体数が,品種・種・属あるいは系統に固有な数より,一〜数本増減している個体。染色体の不分離・欠失・倍加によって生じる。
異文
いぶん [0][1] 【異文】
(1)普通とは異なった文面・文書。
(2)元来同一書物でありながら,伝写などの事情によって,差異の生じた章句。特に,流布本の章句と違っている章句。
異文化
いぶんか [2] 【異文化】
価値観や言語,習慣や行動様式など,自分が親しんでいる文化とは規範・営みの異なる文化。
異文化ストレス
いぶんかストレス [6] 【異文化―】
異なる文化圏で生活する際に,生活習慣の違いや,意志や感情の伝達がうまくいかないことなどから生じるストレス。
異方体
いほうたい イハウ― [0] 【異方体】
異方性をもつ物体。
⇔等方体
異方性
いほうせい イハウ― [0] 【異方性】
物質の物理的性質,例えば弾性や屈折率などが方向によって異なること。結晶,圧延した金属,プラスチックなどに現れる。
⇔等方性
異族
いぞく [1] 【異族】
(1)血族の違う者。
(2)異なる種族,または民族。異民族。
異時
いじ [1] 【異時】
ほかの時。他の時日。他日。
異時
こととき 【異時】
ほかの時。別の時。「よし,―は知らず,今宵(コヨイ)は詠め/枕草子 99」
異曲同工
いきょくどうこう [1] 【異曲同工】
⇒同工異曲(ドウコウイキヨク)
異書
いしょ [1] 【異書】
(1)「異本{(1)}」に同じ。
(2)珍しい本。珍本。稀覯(キコウ)本。
(3)仙術などの神秘的なことが書かれている本。
異朝
いちょう [0] 【異朝】
外国の朝廷。また,外国。
⇔本朝
異木
ことき 【異木】
ほかの木。別の木。
異本
いほん [0] 【異本】
(1)元来同一の書物であるが,伝写などの事情によって,文字や組織において多少異なりを生じている本。異書。
(2)特に,流布本に対して,特殊な伝本の称。
異材
いざい [0] 【異材】
普通とは違った,すぐれた人材・人物。
異板
いはん [0] 【異版・異板】
同種の本文を扱ってはいるが,印刷の元版が別のものと判断される出版物。別版。
異柱類
いちゅうるい [2] 【異柱類】
不等筋類の別名。
異様
いよう [0] 【異様】 (名・形動)[文]ナリ
普通とは変わった様子である・こと(さま)。「―な風体の男」
[派生] ――さ(名)
異様
ことよう [0] 【異様】 (名・形動ナリ)
普通と違っていること。変わっていること。また,そのさま。「風俗の―なるは,人情の―なるを示す/当世書生気質(逍遥)」「昔より,―なる心ばへ侍りし身にて/源氏(浮舟)」
異様
ことざま 【異様】
(1)別の様子。違うありさま。
(ア)それまでのありさまや実際とは違う様子。「―にも造りかへむの心にて/源氏(宿木)」
(イ)予期や期待に反するさま。「ねむごろに言ひ契りける女の―になりにければ/伊勢 112」
(ウ)普通ではないさま。変な様子。「かたちの―にてうたてげに変りて侍らば/源氏(賢木)」
(2)別の方面。他の方。「さりとて―のたのもしき方もなし/和泉式部日記」
異様な
いよう【異様な(に)】
strange(ly);→英和
queer (-ly).→英和
異歯性
いしせい [0] 【異歯性】
主に哺乳類で,門歯・犬歯・前臼歯(ゼンキユウシ)・後臼歯などのように一個体に生ずる歯の形が異なること。少数の爬虫(ハチユウ)類にもみられる。
⇔同歯性
異母
いぼ [1] 【異母】
父は同じで,母が違っていること。腹違い。異腹。
⇔同母
「―兄弟」「―弟」
異母兄弟
いぼきょうだい [3] 【異母兄弟】
父は同じで,母の違う兄弟。腹違いの兄弟。
異母兄弟
いぼきょうだい【異母兄弟(姉妹)】
a half brother (sister).
異気
いき [1] 【異気】
異様な気。「山林の―」
異派
いは [1] 【異派】
(1)(自分の流派とちがう)他の流派。
(2)新たにたてた派。別派。
異熟
いじゅく [0] 【異熟】
〔梵 vipāka〕
〔仏〕 善または悪と定めうる行為が原因となって,それ自体は善でも悪でもない中性的な結果である楽や苦を生ずること。果報。
→無記
異父
いふ [1] 【異父】
母は同じで,父が違っていること。種ちがい。「―兄弟」「―弟」
異父兄弟
いふきょうだい【異父兄弟(姉妹)】
a half brother (sister).
異版
いはん [0] 【異版・異板】
同種の本文を扱ってはいるが,印刷の元版が別のものと判断される出版物。別版。
異物
こともの 【異物・異者】
(1)(異物)別の物。「―の皮なりけり/竹取」
(2)(異者)別の者。
異物
いぶつ【異物】
a foreign body[substance].
異物
いぶつ [0][1] 【異物】
(1)体内に入った食物以外の物。また,体内で発生した癌(ガン)・結石など正常機能に障害を起こすもの。
(2)普通とは違ったもの。怪しいもの。
異状
いじょう [0] 【異状】
普通とは違った状態。多く悪い状態に用いる。「体に―をきたす」「全員―なし」
異状
いじょう【異状】
something wrong[unusual](故障);(a) change (変化);→英和
(a) disorder (狂い).→英和
〜のない(ある) (ab-)normal;→英和
(un)sound.→英和
異生
いしょう [0] 【異生】
〔仏〕 凡夫(ボンプ)のこと。
異界
いかい [0] 【異界】
人類学や民俗学での用語。疎遠で不気味な世界のこと。亡霊や鬼が生きる世界。
異異
ことこと 【異異】
■一■ (形動ナリ)
別々であるさま。まちまちであるさま。「よろづのこと,人によりて―なり/紫式部日記」
■二■ (副)
別々に。まちまちに。「梅の香のふりおける雪にまがひせばたれか―わきて折らまし/古今(冬)」
異相
いそう [0] 【異相】
(1)普通の人と違っている人相やすがた。「―の僧」
(2)能で,本道からはずれたやり方。「あらゆる物まね,―の風をのみ習へば/至花道」
(3)〔仏〕 四相(シソウ)の一。
→四相
異称
いしょう [0] 【異称】
異名。
異称日本伝
いしょうにほんでん 【異称日本伝】
外交史。三巻。松下見林著。1693年刊。中国・朝鮮の史書から日本に関する諸記録を集録し,考証を加えたもの。
異種
いしゅ [1] 【異種】
種類が異なること。
⇔同種
異種
いしゅ【異種】
a different species;a variety.→英和
異種交配
いしゅこうはい [3] 【異種交配】
同じ属内の異なる種の生物を交配すること。植物に例が多い。動物ではラバなど。
異種格闘技戦
いしゅかくとうぎせん [0] 【異種格闘技戦】
異なる種目の格闘技による試合。たとえば,レスリング対ボクシングなど。
異種移植
いしゅいしょく [3] 【異種移植】
生物体の一部を分離して,異なる種の個体に植えること。通常は急激な拒絶反応が起こる。
異端
いたん [0] 【異端】
その時代の大多数の人から,正統と認められているものから外れているか,それに反対する立場であること。
⇔正統
異端
いたん【異端(者)】
heresy (a heretic).→英和
異端児
いたんじ [2] 【異端児】
ある世界で,その主流には属さないが,特異な存在として注目を集めている人。「金融界の―」
異端審問
いたんしんもん [4] 【異端審問】
カトリック教会で,異端者を追及・処罰するためなされた裁判。一三世紀以降南ヨーロッパを中心に広く行われた。審問官は教皇が任命。その尋問録は当時の民衆の世界を知る貴重な史料。
異端者
いたんしゃ [2] 【異端者】
正統から外れた思想・信仰をもつ人。「―扱いをされる」
異端視
いたんし [2] 【異端視】 (名)スル
異端(者)であると見ること。異端(者)として扱うこと。「その説は学界から―された」
異系
いけい [0] 【異系】
系統が違うこと。
⇔同系
異系交配
いけいこうはい [4] 【異系交配】
〔生〕 系統の異なった品種・変種・種・属などの間で行う交配。
⇔同系交配
異素六帖
いそろくじょう 【異素六帖】
〔書名は中国の「義楚六帖」をもじったもの〕
洒落本。二巻一冊。江戸の書家,沢田東江作。1757年刊。国学者・儒者・僧侶の三人が遊里を談ずるという筋で,江戸洒落本の先駆。
異義
いぎ [1] 【異義】
ことなった意味。
⇔同義
「同音―」
異者
こともの 【異物・異者】
(1)(異物)別の物。「―の皮なりけり/竹取」
(2)(異者)別の者。
異聞
いぶん [0] 【異聞】
珍しい話。変わったうわさ。「近世―」
異能
いのう [0] 【異能】
人よりすぐれた才能。一風変わった独特な能力。異才。「―の士」
異腹
いふく [0] 【異腹】
父は同じで,母が違っていること。異母。腹違い。
⇔同腹
「―の弟」
異腹
ことはら 【異腹】
父が同じで母の異なる兄弟姉妹。腹ちがい。いふく。「―のせうとも京にて法師にてあり/蜻蛉(下)」
異臭
いしゅう【異臭(を放つ)】
(give out) an offensive smell[odor].
異臭
いしゅう [0] 【異臭】
変なにおい。嫌なにおい。「―を放つどぶ川」
異色
いしょく [0] 【異色】 (名・形動)
(1)色が同じでないこと。同じでない色。
(2)普通とは異なり,目立った特色のある・こと(さま)。「―な存在」「―の作品」
[派生] ――さ(名)
異色の
いしょく【異色の】
unique.→英和
異花受粉
いかじゅふん イクワ― [3] 【異花受粉】
⇒他家受粉(タカジユフン)
異花被
いかひ [2] 【異花被】
花被に,萼(ガク)と花冠とのはっきりした区別があること。双子葉植物の花に多い。
異装
いそう [0] 【異装】
普通の人とは変わっている服装。また,規則にはずれた服装。「蓬髪(ホウハツ)―」
異見
いけん [0] 【異見】 (名)スル
(1)違った意見。異論。異議。「―を述べる」
(2)「意見{(2)}」に同じ。「馬鹿親父が息子に―さるると同じく/五重塔(露伴)」
異観
いかん [0] 【異観】
(1)普通には見られない珍しい景色。奇観。
(2)変わった情景。「―を呈する」
異言
いげん [0] 【異言】
(1)異なった言葉や話。
(2)キリスト教で,宗教的恍惚(コウコツ)境におちいって発する言葉。初期教会では聖霊による神の賜物と考えられ,その解釈もされた。
異訓
いくん [0] 【異訓】
訓点資料や古辞書で,漢字の訓み方などが二種以上あるとき,主とされる訓に対して他の訓をいう。別訓。
異説
いせつ [0] 【異説】
別の考え。通説と違う説。「―を唱える」
異説
いせつ【異説】
a different opinion[view];conflicting views[theories].
異論
いろん [0] 【異論】
別の意見。異なった論。異議。「―を差しはさむ」「計画案に―を唱える」
異論がある
いろん【異論がある(ない)】
have an (no) objection <to> .〜なく unanimously.→英和
異議
いぎ [1] 【異議】
(1)他人と異なる議論。反対の意見。「―をとなえる」
(2)〔法〕 他人の行為,あるいは裁判機関や行政庁などに対する不服を意思表示すること。
異議を申し立てる[唱える]
いぎ【異議を申し立てる[唱える]】
object <to> ;→英和
protest <against> ;→英和
raise an objection <to> .→英和
〜がある(ない) have an (no) objection <to> .〜あり(なし) Objection! (No objection!).〜なく without objection;unanimously (満場一致で).→英和
異議申し立て
いぎもうしたて [1] 【異議申(し)立て】
行政庁の処分・不作為につき,それを違法または不当として,当該行政庁にその取り消し,変更を申し立てること。手続きについては行政不服審査法が定める。
→審査請求
異議申立て
いぎもうしたて [1] 【異議申(し)立て】
行政庁の処分・不作為につき,それを違法または不当として,当該行政庁にその取り消し,変更を申し立てること。手続きについては行政不服審査法が定める。
→審査請求
異質
いしつ [0] 【異質】 (名・形動)[文]ナリ
性質が違っている・こと(さま)。
⇔同質
「―なものが混じっている」「―の文化」
[派生] ――さ(名)
異質の
いしつ【異質の】
heterogeneous;→英和
of a different nature.
異趣
いしゅ [1] 【異趣】
おもむきが普通と変わっていること。風変わり。「―奇観」
異路同帰
いろどうき [1][1] 【異路同帰】
〔淮南子(本経)〕
方法や手段が異なっていても,同じ目的・真理に達すること。路(ミチ)を異(コト)にするも帰(キ)を同じくす。殊塗同帰。
異邦
いほう [0] 【異邦】
外国。よその国。異国。
異邦人
いほうじん【異邦人】
a foreigner;→英和
an alien.→英和
異邦人
いほうじん イハウ― 【異邦人】
〔原題 (フランス) L'Étranger〕
カミュの小説。1942年刊。理由なく殺人を犯し,平然と死刑宣告を受ける主人公ムルソーの姿を通し,生の不条理を描く。
異邦人
いほうじん [2] 【異邦人】
(1)外国人。異国人。
(2)聖書で,ユダヤ人以外の人々を呼ぶ語。
(3)書名(別項参照)。
異郷
いきょう [0] 【異郷】
故郷を遠く離れたよその土地。他郷。また,外国。異国。「―をさすらう」「―の月を見る」
異郷
いきょう【異郷(境)】
a foreign (strange) land.
異郷の鬼
いきょうのおに [6] 【異郷の鬼】
故郷を遠く離れた地や外国で死んだ人。「遂に―となる」
異音
いおん [0] 【異音】
〔allophone〕
構造言語学における音韻論の術語。同一音素に属する様々な音声学的実現を指す。例えばザ行子音は「ざる」のように語頭では破擦音 [dz] だが,非語頭では「ひざ」のように摩擦音 [z] になる傾向がある。この場合に [dz] と [z] を,同一音素 /z/ に属する異音であるという。
異類
いるい [0][1] 【異類】
(1)種類の違うもの。種族などの違うもの。
(2)人間でないもの。禽獣(キンジユウ)・変化(ヘンゲ)など。「今や―の身となつてゐる/山月記(敦)」
(3)普通と異なるもの。「―異形の法師/沙石 6」
異類婚姻譚
いるいこんいんたん [6] 【異類婚姻譚】
物語・説話の一型。人間と動物など,異類との結婚をモチーフとする。多くはタブーを犯すなどして破局に至る。浦島説話(乙姫は亀の化身)や「鶴女房」など。怪婚譚。
異風
いふう [0] 【異風】
普通とは違った風俗・風習。
異食症
いしょくしょう [0] 【異食症】
壁・土・紙など食物でないものを好んで食べる症状。妊娠・精神障害によるものや,時に回虫症などでもみられる。異嗜(イシ)症。異味症。異常食欲。
異香
いこう [0] 【異香】
すぐれたよい香り。いきょう。
畳
たとう タタウ [2] 【畳】
「たとうがみ」の略。
畳
じょう デフ 【畳】 (接尾)
助数詞。たたみの数を数えるのに用いる。「千―敷」「四―半の部屋」
畳
たたみ【畳】
a (tatami) mat;→英和
matting (総称).→英和
〜を敷く lay mats;mat <a room> .〜を換える renew the mats.‖畳表 tatami facing.畳屋 a tatami-maker.
畳
たたみ [0] 【畳】
〔動詞「たたむ」の連用形から〕
(1)わらを縫い固めて作った畳床(タタミドコ)を藺草(イグサ)で編んだ畳表でおおったもの。普通,長さ一間,幅半間であるが地方により大きさは異なる。和室の床に敷く。古くは人の座る所だけに敷いた。
→京間
→田舎間
(2)草履・下駄などの表につける藺草・籐(トウ)・竹などで編んだもの。
(3)むしろ・こも・ござなど,敷物の総称。「その皮を―に刺し,八重畳平群の山に/万葉 3885」
畳なはる
たたなわ・る タタナハル 【畳なはる】
■一■ (動ラ四)
幾重にも重なる。「登り立ち国見をせせば―・る青垣山/万葉 38」
■二■ (動ラ下二)
{■一■}に同じ。「よれたる下うち―・れたる,いとめでたし/宇津保(蔵開上)」
畳まる
たたま・る [3] 【畳まる】 (動ラ五[四])
積もり重なる。「悲しき事恐ろしき事胸に―・つて/にごりえ(一葉)」
畳み上げる
たたみあ・げる [5] 【畳み上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 たたみあ・ぐ
(1)積み上げる。積み重ねる。「煉瓦と白い石帯とで―・げられた柱の裾に/青春(風葉)」
(2)畳むようにして巻き上げる。「草摺を―・げ/曾我 1」
畳み尺
たたみじゃく [0] 【畳(み)尺】
折り畳みができる物差し。折り尺など。畳み物差し。
畳み帯
たたみおび [4] 【畳(み)帯】
芯(シン)を入れないで一枚の布を折り畳んだ帯。
畳み掛ける
たたみかける【畳み掛ける】
press a person <to do,for an answer> .→英和
畳み掛ける
たたみか・ける [5] 【畳み掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 たたみか・く
相手に余裕を与えないように,続けざまに働きかける。「―・けて攻撃する」「―・けて尋問する」
畳み梯子
たたみばしご [4] 【畳み梯子】
折り畳むことのできる梯子。
畳み椅子
たたみいす [3] 【畳み椅子】
携帯に便利なように折り畳むことのできるいす。
畳み皺
たたみじわ [0] 【畳み皺】
紙や布などを畳んでおいたためにできたしわ。
畳み目
たたみめ [0] 【畳(み)目】
(1)物を畳んだときにできる折り目。
(2)畳表の編み目。
畳み船
たたみぶね 【畳(み)船】
近世,組み立て・解体が容易なように作った携帯用の軍用船。
畳み込む
たたみこ・む [4] 【畳み込む】 (動マ五[四])
(1)折り畳んで,中に入れる。「両袖(ソデ)を内側に―・む」
(2)心の奥に深く入れておく。理解して覚える。「師の教えを胸に―・む」
畳み込む
たたみこむ【畳み込む】
fold in[up];keep[bear]in mind (胸に).⇒畳み掛ける.
畳む
たた・む [0] 【畳む】 (動マ五[四])
(1)広げてあるものを折り重ねて小さくする。「着物を―・む」「布団を―・む」
(2)開いていたものを閉じる。「傘を―・む」
(3)それまでの商売・暮らしなどをやめて家を引き払う。「店を―・む」「家を―・む」
(4)心中に秘める。「その思を我胸一つに―・んで/雁(鴎外)」
(5)道に敷石などを敷く。「石を―・んで庫裡(クリ)に通ずる一筋道/草枕(漱石)」
(6)殴ったり蹴(ケ)ったりしてやっつける。殺す。「―・んでしまえ」
(7)幾重にも折り重なる。「用ガ―・ンデキタ/ヘボン(三版)」「氷の上に―・む白波/山家(秋)」
[可能] たためる
畳む
たたむ【畳む】
fold (up) <into two> ;→英和
shut[close](up) (店などを);→英和
finish (やっつける).→英和
畳ん紙
たたんがみ 【畳ん紙】
〔「たたみがみ」の転〕
「たとうがみ」に同じ。「御―にかき給へり/源氏(若菜下)」
畳一
でっち 【重一・調一・畳一】
〔「でふいち(重一)」の転か〕
双六(スゴロク)で二つのさいの目がともに一になること。「宮方の政道も只是と重二(ジユウニ),―にて候ふ者を/太平記 35」
畳五
じょうご デフ― [1] 【畳五】
⇒でっく(畳五)
畳五
でっく 【重五・畳五】
〔「でふご(畳五)」の転か〕
双六(スゴロク)で,二つのさいの目がともに五となること。
畳付
たたみつき [3] 【畳付(き)】
(1)畳表で表面をおおってあるもの。下駄などにいう。
(2)茶入れ・水指(ミズサシ)などの底の,畳に当たる部分。盆付き。
→茶入れ
畳付き
たたみつき [3] 【畳付(き)】
(1)畳表で表面をおおってあるもの。下駄などにいう。
(2)茶入れ・水指(ミズサシ)などの底の,畳に当たる部分。盆付き。
→茶入れ
畳六
じょうろく デフ― 【畳六】 ・ デウ― 【調六】
双六(スゴロク)で,二つの賽(サイ)の目が両方とも六と出ること。ちょうろく。じゅうろく。「―出で来,とて,打たせ給へりけるに/大鏡(師輔)」
畳刺
たたみさし [3] 【畳刺(し)】
畳を刺して作ること。また,それを業とする人。畳職。
畳刺し
たたみさし [3] 【畳刺(し)】
畳を刺して作ること。また,それを業とする人。畳職。
畳句
じょうく デフ― [1] 【畳句】
同じ語句を重ねて用いること。句をへだてて用いることもある。
畳句歌
じょうくうた デフ― [3] 【畳句歌】
一首の中に同じ語を重ねて詠む歌。「月月に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月」の類。
畳字
じょうじ デフ― [0] 【畳字】
(1)同じ字の繰り返しを示す符号。「�」「々」「ゝ」「��」の類。踊り字。
(2)漢字の熟語。また,古辞書の分類項目の一。
畳尺
たたみじゃく [0] 【畳(み)尺】
折り畳みができる物差し。折り尺など。畳み物差し。
畳屋
たたみや [0] 【畳屋】
畳を作るのを業とする人。また,畳を売る家。
畳帯
たたみおび [4] 【畳(み)帯】
芯(シン)を入れないで一枚の布を折り畳んだ帯。
畳床
たたみどこ [3] 【畳床】
(1)畳を敷いた床の間。
(2)畳表を張る畳の芯(シン)。藁(ワラ)などを重ねて縫い締めて作る。
畳敷
たたみじき [0] 【畳敷(き)】
畳の敷いてあること。また,その部屋。
畳敷き
たたみじき [0] 【畳敷(き)】
畳の敷いてあること。また,その部屋。
畳替え
たたみがえ [0] 【畳替え】
新春の用意のため,畳を新しいものに取り替えること。[季]冬。
畳水練
たたみすいれん [4] 【畳水練】
畳の上で水泳の練習をするように,方法や理屈は知っているが,実地の練習をしないため,実際の役に立たないこと。畳の上の水練。畑水練。
畳用
じょうよう デフ― [0] 【畳用】 (名)スル
(同じ語句などを)繰り返し用いること。「光彩陸離たる形容の文辞を―して/海潮音(敏)」
畳畳
じょうじょう デフデフ [0] 【畳畳】 (ト|タル)[文]形動タリ
幾重にも重なり合うさま。「大小の峰巒,―として相ひ重り/浮城物語(竜渓)」
畳目
たたみめ [0] 【畳(み)目】
(1)物を畳んだときにできる折り目。
(2)畳表の編み目。
畳算
たたみざん [3] 【畳算】
婦女子の間や遊里で行われた占いの一種。簪(カンザシ)を畳の上に落として,その脚の向き方,または落ちた場所から畳のへりまでの畳の編み目の数によって,是非・吉凶を判じるもの。
畳糸
たたみいと [4] 【畳糸】
青麻で製し,畳表や縁(ヘリ)などを縫うのに用いる糸。
畳紙
たとうがみ タタウ― [2] 【畳紙】
〔「たたみがみ」の転〕
(1)詩歌の詠草や鼻紙などに使うため,畳んで懐に入れる紙。ふところがみ。懐紙。たとう。
(2)厚手の和紙に,渋・漆などを塗り折り目をつけたもの。結髪の道具や衣類などを入れるのに用いる。たとう。
畳紙
たたみがみ [3] 【畳紙】
⇒たとうがみ(畳紙)
畳縁
たたみべり [0] 【畳縁】
畳のへり。また,そのへりにつける装飾の布。
畳職
たたみしょく [3] 【畳職】
畳を作る職人。
畳船
たたみぶね 【畳(み)船】
近世,組み立て・解体が容易なように作った携帯用の軍用船。
畳薦
たたみこも 【畳薦】 (枕詞)
畳薦は幾重にも重ねて編むところから,「重(ヘ)」と同音の地名「平群(ヘグリ)」や「隔(ヘダ)つ」にかかる。「―平群の山の熊白檮(クマカシ)が葉を/古事記(中)」「―隔て編む数通(カヨ)はさば/万葉 2777」
畳表
たたみおもて [4] 【畳表】
藺草(イグサ)の茎を織り合わせて作ったござで,畳の表面に縫いつけるもの。
畳触り
たたみざわり [4] 【畳触り】
畳に触れること。また,その触れ方。挙措の荒々しいさまなどにいう。「―荒き足音/魔風恋風(天外)」
畳語
じょうご デフ― [0] 【畳語】
複合語の一。同一の単語あるいは語根を重ねた語。「人々」「泣く泣く」「重ね重ね」「知らず知らず」の類。
畳語法
じょうごほう デフ―ハフ [0] 【畳語法】
同じ語句を繰り返して強調やリズムの効果を上げようとする修辞法。
畳針
たたみばり [4] 【畳針】
畳を作るときに用いる太くて長い針。
畳音
じょうおん デフ― [0] 【畳音】
同じ音,または同じ音節が重なって一語になったもの。「たたく」「くらくら」などの類。
畳韻
じょういん デフヰン [0] 【畳韻】
同じ韻をもつ漢字を二つ重ねること。また,その熟語。経営・混沌・芍薬(シヤクヤク)など。
畳鰯
たたみいわし [4] 【畳鰯】
カタクチイワシの稚魚を竹の簀(ス)などで海苔(ノリ)のように漉(ス)き上げ,天日で干して板状にした食品。
畷
なわて ナハ― [0] 【畷・縄手】
(1)田の中の細道。あぜ道。なわてじ。なわて道。
(2)まっすぐな長い道。
畷道
なわてみち ナハ― [3] 【畷道】
田の間の道。あぜ道。なわてじ。なわて。「蛙(カワズ)鳴く―を辿り行くとて/自然と人生(蘆花)」
畸人
きじん [0] 【奇人・畸人】
性質や言動が常人と異なっている人。変人。
畸型
きけい [0] 【奇形・畸形・畸型】
(1)動植物で,正常の形状と異なったもの。遺伝子の異常や発育の異常の結果生ずる。
(2)普通と違って変わっている形。奇妙な形。
畸形
きけい [0] 【奇形・畸形・畸型】
(1)動植物で,正常の形状と異なったもの。遺伝子の異常や発育の異常の結果生ずる。
(2)普通と違って変わっている形。奇妙な形。
畾地
らいち 【畾地】
〔「らいぢ」とも〕
あき地。余っている土地。「あの松を植うるほどの―がある/狂言・富士松(虎寛本)」
畾紙
らいし [1] 【礼紙・畾紙】
(1)書状を出す時,本文を書いた紙に儀礼的に添える白紙。追而書(オツテガキ)を記すこともある。点紙。
(2)書状の余白。
畿内
きない [1] 【畿内】
〔王城の周辺の地の意〕
律令国家が定めた行政区域。山背(山城)・大和・河内・摂津の四か国をいい,四畿内と呼ばれた。のち,河内から和泉が分立し五畿内となる。律令国家を形成した諸氏族の居住地域を行政上特別扱いしたもの。
畿甸
きでん [0] 【畿甸】
王城付近の地。
疆土
きょうど キヤウ― [1] 【疆土・境土】
その国の統治権の及ぶべき区域。また,国境。
疆域
きょういき キヤウヰキ [0] 【境域・疆域】
(1)土地の境目。境界。
(2)ある物事の範囲や内容。領域。
疆埸
きょうえき キヤウ― [0] 【疆埸】
〔「疆」は大きなさかい,「埸」は小さなさかいの意〕
(1)田畑のさかい。
(2)国境。
疆埸多事
きょうえきたじ キヤウ― [5] 【疆埸多事】
国境で隣国との間に戦争が起こること。
疇昔
ちゅうせき チウ― [0][1] 【疇昔】
〔「疇」は以前,先に,の意〕
過去のある日。昔。また,昨日。
疋
き 【匹・疋】 (接尾)
〔「ひき(匹)」の転か。「ぎ」とも〕
(1)布帛(フハク)の長さの単位に用いる。「幾―ともえこそ見わかね秋山の紅葉の錦/後撰(秋下)」
(2)助数詞。馬を数えるのに用いる。「幾―の駒といかで知らまし/詞花(秋)」
→ひき(匹)
疋
ひき 【匹・疋】
■一■ [2] (名)
(1)二反分をひと続きとした織物の単位。大人の着物と羽織を対で作るときなどに用いる。
(2)銭を数える単位。初め一〇文,のち二五文を一匹とした。
■二■ (接尾)
助数詞。獣・鳥・魚・虫などを数えるのに用いる。「二―の小犬」「金魚五―」
〔(1)古くは馬・牛など,獣類について用いたが,のち次第に小動物にもいうようになった。(2)上にくる語によっては「びき」「ぴき」となる〕
疋
むら 【疋・匹】 (接尾)
助数詞。巻いた布地を数えるのに用いる。「くれはとりといふ綾を二―包みて遣はしける/後撰(恋三詞)」
疋
ぎ 【匹・疋】 (接尾)
⇒き(匹・疋)
疋
ぴき 【匹・疋】 (接尾)
「ひき(匹)」に同じ。「ねずみ一―」
疋
びき 【匹・疋】 (接尾)
「ひき(匹)」に同じ。「猫三―」
疋布
ひきぬの [0] 【疋布】
一疋(イツピキ)の布。
疋物
ひきもの [2] 【疋物・匹物】
一疋の長さの織物。
→反物
疋田
ひった [0] 【疋田】
「疋田絞り」の略。
疋田流
ひきだりゅう 【疋田流】
薙刀(ナギナタ)・槍術(ソウジユツ)の一派。天正(1573-1592)・文禄(1592-1596)の頃,疋田文五郎景兼が創始。
疋田絞り
ひったしぼり [4] 【疋田絞り】
鹿の子を隙間なく詰めてくくった絞り染め。高価な衣服とされた。疋田鹿の子。
疋田鹿の子
ひったかのこ [4] 【疋田鹿の子】
「疋田絞り」に同じ。
疋絹
ひきぎぬ [0] 【疋絹】
「ひけん(疋絹)」に同じ。
疋絹
ひけん 【疋絹】
〔「ひきけん」の転〕
一疋(ビキ)(布地二反)ずつになっている絹。ひきぎぬ。「被物(カズケモノ)・―賜はす/栄花(駒競べの行幸)」
疎
おろ 【疎】 (接頭)
〔「おろそか」「おろか」などの「おろ」と同源〕
動詞・形容詞などに付いて,十分でないさまを表す。不完全,わずか,などの意。「―覚え」「―癒ゆ」「―よし」
疎
そ [1] 【疎】 (名・形動)[文]ナリ
(1)物と物との間がすいていること。まばらなこと。また,そのさま。
⇔密
(2)関係がうといこと。親しくないこと。また,そのさま。
⇔親
「両国の関係が―になる」「何ぞ余を接遇するの―なるや/花柳春話(純一郎)」
(3)大ざっぱでいいかげんな・こと(さま)。「―なる所々御免成され下さるべく候/芭蕉書簡」
(4)律令制で,弾正台の主典(サカン)。
疎い
うとい【疎い】
be ignorant <of> ;know little of;be unacquainted <with> .
疎い
うと・い [2] 【疎い】 (形)[文]ク うと・し
(1)その人とかかわりが薄い。親しくない。疎遠だ。「去る者は日々に―・し」
(2)物事・事情などがよくわからない。不案内である。通じていない。
⇔詳しい
「世事に―・い」
(3)へだたりを感じるさまである。なじめない。「いよいよ―・き御気色のまさるを/源氏(夕霧)」
(4)うとましい。いとわしい。「かつ見れど―・くもあるかな月影の至らぬ里もあらじと思へば/古今(雑上)」
(5)頭のはたらきが鈍い。間抜けだ。「女郎ぐるひする程のものに―・きはひとりもなし/浮世草子・胸算用 2」
(6)耳や目などのはたらきがよくない。「―・き老眼すかして見る/浄瑠璃・大経師(中)」
[派生] ――さ(名)
疎か
おろそか [2] 【疎か】 (形動)[文]ナリ
(1)いいかげんなさま。なおざり。「勉強を―にする」「こんな親切はあだや―ではできない」
(2)よくないさま。つたないさま。「前生(ゼンシヨウ)の運―にして/宇治拾遺 4」
(3)粗末なさま。簡素なさま。「おほやけの奉り物は―なるをもてよしとす/徒然 2」
疎か
おろか [1] 【疎か】 (形動)[文]ナリ
〔程度が不十分な意〕
(1)(「…はおろか」「…もおろか」の形で)…は言うまでもない。…はもとより,そのうえ。「人は―犬の子一匹通らない」「言うも―(=言ウマデモナイ)」
(2)十分心を尽くしていないさま。通り一遍。おろそか。「みかどの御使をば,いかで―にせむ/竹取」
(3)その表現が不十分であるさま。…どころではない。「いと心ぼそしといへば―なり/源氏(明石)」
疎かな
おろそか【疎かな(に)】
negligent(ly);→英和
careless(ly).→英和
〜にする neglect <one's studies> .→英和
疎か無し
おろかな・し 【疎か無し】 (形ク)
手落ちがないさま。ぬかりない。「何れに―・く金を積みて/浮世草子・新色五巻書」
疎し
うと・し 【疎し】 (形ク)
⇒うとい
疎ぶ
うと・ぶ 【疎ぶ】 (動バ上二)
「うとむ」に同じ。「四方四角より―・び荒び来む天のまがつひといふ神/祝詞(御門祭)」
疎ましい
うとましい【疎ましい】
offensive;→英和
disgusting.→英和
疎ましい
うとまし・い [4] 【疎ましい】 (形)[文]シク うとま・し
〔動詞「疎(ウト)む」の形容詞化〕
(1)いやな感じがして避けたい。いとわしい。「見るのも―・い」
(2)気味が悪い。不気味だ。「木立いと―・しくもの古りたり/源氏(夕顔)」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
疎む
うと・む [2] 【疎む】
■一■ (動マ五[四])
いやだと思う。いやがって遠ざける。現代語では,多く受身の形で用いられる。「社長に―・まれ,左遷される」「な―・み給ひそ,とのたまふ/源氏(若紫)」
■二■ (動マ下二)
〔多く「言ふ」「聞こゆ」などの下に用いられる〕
きらわせる。いやがらせる。「かつは言ひも―・め,又なぐさめもかたがたに/源氏(宿木)」
疎ら
まばら [0] 【疎ら】 (形動)[文]ナリ
〔「ま(間)あばら(疎)」の転〕
(1)すき間のあるさま。また,間をおいて起こるさま。「―な拍手」「―な家並み」「人通りも―だ」
(2)整わないさま。まとまりがないさま。「その門弟三十人ばかり,―に渦巻いて立ちたる/義経記 5」
[派生] ――さ(名)
疎ら
あばら 【荒ら・疎ら】
■一■ (形動ナリ)
(1)家などが荒れはてているさま。「―なる板敷に/伊勢 4」
(2)すき間が多いさま。まばら。「うしろ―になりければ,力及ばで引き退く/平家 7」
■二■ (名)
「荒屋(アバラヤ){(2)}」に同じ。[新撰字鏡]
疎らな
まばら【疎らな】
thin;→英和
dispersed;scattered.→英和
人家の〜な村 a village with a few scattered houses.
疎ら垂木
まばらだるき [4] 【疎ら垂木・疎ら棰】
垂木の配置で,間隔をあらく配するもの。
⇔繁垂木(シゲダルキ)
疎ら垂木
あばらだるき [4] 【疎ら垂木・疎ら棰】
「まばらだるき(疎垂木)」に同じ。
疎ら棰
あばらだるき [4] 【疎ら垂木・疎ら棰】
「まばらだるき(疎垂木)」に同じ。
疎ら棰
まばらだるき [4] 【疎ら垂木・疎ら棰】
垂木の配置で,間隔をあらく配するもの。
⇔繁垂木(シゲダルキ)
疎ら籬
あばらまがき 【疎ら籬】
すき間の多い垣。「我庵の―に柴そへて/新撰六帖 2」
疎んじる
うとん・じる [4] 【疎んじる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「疎んずる」の上一段化〕
「うとんずる」に同じ。「仲間から―・じられる」
疎んじる
うとんじる【疎んじる】
neglect;→英和
treat coldly;be cold <to> .
疎んず
うとん・ず 【疎んず】 (動サ変)
⇒うとんずる
疎んずる
うとん・ずる [4] 【疎んずる】 (動サ変)[文]サ変 うとん・ず
〔動詞「うとむ」の連用形にサ変動詞「す」の付いた「うとみす」の転〕
親しみを感じられなくて遠ざける。うとましいと思う。「よそ者を―・ずる風がある」
疎伐
そばつ [0] 【疎伐】
「間伐(カンバツ)」に同じ。
疎勒
そろく 【疎勒】
⇒カシュガル
疎句
そく [1][0] 【疎句】
(1)和歌で,一首が言葉の意味的な関連によらずに,情趣によって統一されているもの。
(2)連歌・俳諧の付合で,前句の姿や言葉にたよらず情趣によって付けること。またその付句。
⇔親句
疎外
そがい [0] 【疎外・疏外】 (名)スル
(1)よそよそしくすること。きらってのけものにすること。「仲間から―される」「―感」
(2)〔(ドイツ) Entfremdung〕
ヘーゲルの用語。ある存在が自己の本質を自己本来の存在の外に出すことによって,それが自分とは対立する疎遠な他者となること。理念が真実在たる精神に自己還帰すべく,反対物である自然へと受肉・転変すること。また,初期のマルクスでは,資本主義的生産の下で人間的存在や労働の本質が,人間に失われていること。
疎外する
そがい【疎外する】
estrange;→英和
avoid a person's company;keep <a person> at arm's length.
疎密
そみつ [0] 【疎密・粗密】
密度のあらいことと細かいこと。「人口の―」
疎密波
そみつは [3] 【疎密波】
物質の密度の変化が伝わる波。縦波の一種。空気中を伝わる音波など。
疎屋
そおく [0] 【疎屋】
粗末な家。また,荒れはてた家。
疎影
そえい [0] 【疎影】
まばらな影。特に,枝のまばらな木の影。
疎意
そい [1] 【疎意】
避けようとする気持ち。隔意。
疎慢
そまん [0] 【疎慢・粗慢】 (名・形動)[文]ナリ
おおざっぱでしまりがないこと。いいかげんでおろそかなこと。また,そのさま。「翁は,元来―にして,不学なるゆゑ/蘭学事始」
疎抜く
おろぬ・く [3] 【疎抜く】 (動カ五[四])
(1)農作物を間引く。うろぬく。「菜を―・く」「鶯(ウグイス)の声もたか菜を―・きて/徳和歌後万載集」
(2)間をおく。「女郎買も当分―・くつもりだ/黄表紙・見徳一炊夢」
疎抜く
うろぬ・く [3][0] 【疎抜く】 (動カ五[四])
「おろぬく」に同じ。「コマツナを―・く」
疎放
そほう [0] 【粗放・疎放】 (名・形動)[文]ナリ
大ざっぱなこと。綿密でないこと。また,そのさま。「去年病気に罹つてからは,生変(ウマレカワ)つた様な―な性質(ココロ)になつて/はやり唄(天外)」
[派生] ――さ(名)
疎斥
そせき [0] 【疎斥】 (名)スル
うとんじしりぞけること。疎外。「倍々(マスマス)人に―せられ/花柳春話(純一郎)」
疎明
そめい [0] 【疎明・疏明】
(1)いいわけ。釈明。
(2)訴訟法上,当事者が確からしいという推測を裁判官に生じさせること。または,これに基づいて裁判官が一応の推測を得た状態。
疎林
そりん [0] 【疎林】
木がまばらに生えている林。
疎植
そしょく [0] 【疎植】 (名)スル
まばらに植えること。
⇔密植
疎水
そすい [0] 【疎水・疏水】
(1)灌漑(カンガイ)・給水・舟運・発電などのために切り開いた水路。
(2)(「疎水」と書く)水になじみにくいこと。
⇔親水
疎水
そすい【疎水】
drainage;→英和
a canal (水路).→英和
疎水工事 canal works.
疎水コロイド
そすいコロイド [5] 【疎水―】
分散媒が水であるコロイド溶液のうち,コロイド粒子と水との間の親和性が小さいもの。
⇔親水コロイド
疎水基
そすいき [2] 【疎水基】
極性が小さく,水分子との親和性が小さい基。有機化合物のメチル基・エチル基などのアルキル基やフェニル基など。親油基。
⇔親水基
疎水性
そすいせい [0] 【疎水性】
水となじみにくいこと。物質・分子・原子団の水分子との親和力が小さいこと,およびその結果としてのさまざまの性質。
疎漏
そろう [0] 【疎漏・粗漏】 (名・形動)[文]ナリ
物事の扱い方がいいかげんで,手落ちのある・こと(さま)。「―のないように気をつける」「言文一致の章を読んで曰くいかにも―なる議論也/筆まかせ(子規)」
[派生] ――さ(名)
疎漏な
そろう【疎漏な】
heedless;→英和
careless;→英和
negligent.→英和
疎画
そが [1] 【疎画】
筆数が少ない絵。粗く描いた絵。
⇔密画
疎略
そりゃく [0] 【粗略・疎略】 (名・形動)[文]ナリ
物事の扱い方がいいかげんな・こと(さま)。ぞんざい。「客を―に扱う」
疎疎しい
うとうとし・い [5] 【疎疎しい】 (形)[文]シク うとうと・し
いかにもよそよそしい。「自然相思ふの情も薄らぎ,其交情―・しく成行く事あり/当世書生気質(逍遥)」
疎癒ゆ
おろい・ゆ 【疎癒ゆ】 (動ヤ下二)
病気や傷がいくらか快方に向かう。「三日ばかりを隔てて,杖目―・ゆるほどに/今昔 29」
疎眠る
おろねぶ・る 【疎眠る】 (動ラ四)
うとうとねむる。「足をうちひろげて―・りたるを/宇治拾遺 1」
疎石
そせき 【疎石】
⇒夢窓(ムソウ)疎石
疎簾
それん [0] 【疎簾】
目のあらいすだれ。
疎籬
そり [1] 【疎籬】
まばらにゆってある垣根。
疎組
あまぐみ [0] 【疎組(み)・阿麻組(み)・亜麻組(み)】
日本建築における斗栱(トキヨウ)の配し方の一。柱の上にのみ斗栱を組むもの。柱と柱の間には間斗束(ケントヅカ)や蟇股(カエルマタ)などが置かれる。疎(マバ)ら組み。
→詰め組み
疎組み
あまぐみ [0] 【疎組(み)・阿麻組(み)・亜麻組(み)】
日本建築における斗栱(トキヨウ)の配し方の一。柱の上にのみ斗栱を組むもの。柱と柱の間には間斗束(ケントヅカ)や蟇股(カエルマタ)などが置かれる。疎(マバ)ら組み。
→詰め組み
疎良し
おろよ・し 【疎良し】 (形ク)
〔「おろ」は不十分の意の接頭語〕
(1)ちょっとよい。「―・し,少しよきをいふ。おろかによしといふことにや/町人嚢」
(2)〔近世九州方言〕
あまりよくない。悪い。「客どもに向ひて,あんがい―・いことぬかいてよかばいものか/滑稽本・膝栗毛 8」
疎覚え
おろおぼえ 【疎覚え】
ぼんやりした記憶。うろおぼえ。「国をお出なされたは三つの時で―/浄瑠璃・丹波与作(上)」
疎豪
そごう [0] 【粗豪・疎豪】 (名・形動)[文]ナリ
あらっぽく,たけだけしい・こと(さま)。「同宿の―な二三子には読書をすゝめ/思出の記(蘆花)」
疎通
そつう [0] 【疎通・疏通】 (名)スル
(1)支障なく通ずること。「河流の―して南に北に注入する/真善美日本人(雪嶺)」
(2)考えが相手に通ずること。「意思の―をはかる」
疎遠
そえん [0] 【疎遠】 (名・形動)[文]ナリ
交際が途絶えがちになる・こと(さま)。
⇔親密
「従妹と―になる」「―な関係」
[派生] ――さ(名)
疎遠になる
そえん【疎遠になる】
become estranged;drift apart.
疎開
そかい [0] 【疎開】 (名)スル
(1)災害や空襲に備えて,都会の人や物資・工場などを他の地に移すこと。「田舎に―する」
(2)軍隊で,敵の襲撃に備えて隊をまばらに散らばらせること。散開。
疎開する
そかい【疎開する】
evacuate (立ち退く);→英和
disperse;→英和
thin out <houses> .‖疎開先 one's place of refuge.疎開者 an evacuee.強制疎開 compulsory evacuation.
疎闊
そかつ [0] 【疎闊】 (名・形動)[文]ナリ
久しく会わず,間柄が親しくない・こと(さま)。疎遠。「交情日々(ヒビ)に―なるは,また故なきにあらざるなり/慨世士伝(逍遥)」
疎隔
そかく [0] 【疎隔】 (名)スル
関係がうとくなること。遠ざけること。「妾を―せんと謀りしなり/妾の半生涯(英子)」
疎雨
そう [1] 【疎雨・疏雨】
まばらに降る雨。
疎音
そいん [0] 【疎音】
長い間便りをしないこと。無音。そおん。「永らく―にうち過ぎ申し訳ありません」
疎音
そおん [0] 【疎音】
⇒そいん(疎音)
疎食
そし [1] 【疎食・疏食】
粗末な食事。粗食。そしい。
疎髯
そぜん [0] 【疎髯】
まばらなひげ。
疎鹵
そろ [1] 【粗鹵・疎鹵・麁鹵】 (名・形動)[文]ナリ
〔「鹵」は荒れ地。また「魯」に通じて,おろかの意〕
そまつで役に立たない・こと(さま)。「其議論の―にして誤謬の多きは/文明論之概略(諭吉)」
疏
そ 【疏】
(1)箇条書き。また,箇条書きにした上奏文。
(2)経典などの注釈書。特に,語句に注釈を加えたもの。しょ。
疏
しょ [1] 【疏】
⇒そ(疏)
疏外
そがい [0] 【疎外・疏外】 (名)スル
(1)よそよそしくすること。きらってのけものにすること。「仲間から―される」「―感」
(2)〔(ドイツ) Entfremdung〕
ヘーゲルの用語。ある存在が自己の本質を自己本来の存在の外に出すことによって,それが自分とは対立する疎遠な他者となること。理念が真実在たる精神に自己還帰すべく,反対物である自然へと受肉・転変すること。また,初期のマルクスでは,資本主義的生産の下で人間的存在や労働の本質が,人間に失われていること。
疏明
そめい [0] 【疎明・疏明】
(1)いいわけ。釈明。
(2)訴訟法上,当事者が確からしいという推測を裁判官に生じさせること。または,これに基づいて裁判官が一応の推測を得た状態。
疏水
そすい [0] 【疎水・疏水】
(1)灌漑(カンガイ)・給水・舟運・発電などのために切り開いた水路。
(2)(「疎水」と書く)水になじみにくいこと。
⇔親水
疏注
そちゅう [0] 【疏注・疏註】
注釈。また,前人の注釈にほどこした注釈。
疏状
そじょう [0] 【疏状】
言いわけの文書。弁明書。
疏註
そちゅう [0] 【疏注・疏註】
注釈。また,前人の注釈にほどこした注釈。
疏通
そつう [0] 【疎通・疏通】 (名)スル
(1)支障なく通ずること。「河流の―して南に北に注入する/真善美日本人(雪嶺)」
(2)考えが相手に通ずること。「意思の―をはかる」
疏雨
そう [1] 【疎雨・疏雨】
まばらに降る雨。
疏食
そし [1] 【疎食・疏食】
粗末な食事。粗食。そしい。
疑い
うたがい【疑い】
(1)[疑念]a doubt;→英和
[疑問]a question;→英和
[不信]distrust.→英和
(2)[嫌疑]suspicion.→英和
疑い深い distrustful;→英和
suspicious;→英和
skeptical.〜のない indisputable;→英和
undeniable.→英和
〜なく undoubtedly;→英和
no doubt.〜を抱く ⇒疑う.
〜を招く[受ける]incur suspicion <of> ;be suspected <of> .
〜を晴らす clear[dispel]suspicion.
疑い
うたがい ウタガヒ [0] 【疑い】
疑うこと。怪しむこと。不審。疑念。「―を抱く」「―がかかる」「―をさしはさむ余地がない」
疑い深い
うたがいぶか・い ウタガヒ― [6] 【疑い深い】 (形)[文]ク うたがひぶか・し
物事を信用しないで,疑う気持ちが強い。猜疑心(サイギシン)が強い。うたぐりぶかい。「―・い性格」
[派生] ――さ(名)
疑い無い
うたがいな・い ウタガヒ― [5] 【疑い無い】 (形)[文] うたがひな・し
疑う余地がない。まちがいない。「―・く成功するだろう」
疑う
うたが・う ウタガフ [0] 【疑う】 (動ワ五[ハ四])
(1)得られた結果・結論が正しくないのではないかと思う。うたぐる。「証人の証言を―・う」「この調査結果には―・う余地はない」
(2)その人が悪いことをしたのではないかと思う。うたぐる。「私は犯人ではないかと―・われているらしい」「父は花瓶を割ったのは次郎ではないかと―・っている」
(3)はっきりしないことについて,よくない方に,否定的に考える。「誠意を―・う」「これでは頭の程度が―・われる」「私はこの患者について赤痢を―・っています」「―・ひながらも念仏すれば往生す/徒然 39」
[可能] うたがえる
[慣用] 耳を―・目を―
疑う
うたがう【疑う】
(1)[疑念]doubt;→英和
be doubtful <about> ;have[feel,entertain]a doubt <about> .
(2)[嫌疑]suspect <a person of murder> ;→英和
be suspicious <of> ;have[entertain]suspicion <of,that…> .
疑うらくは
うたがうらくは ウタガフラク― 【疑うらくは】 (連語)
〔本来「うたがわくは」とあるべき語。「らく」は「告ぐらく」「すらく」などの「らく」が接尾語化したもの〕
疑問に思うことには。恐らくは。推測するに。多分。うたごうらくは。「―君却て妾を思はざるべし/花柳春話(純一郎)」
疑り深い
うたぐりぶか・い [6] 【疑り深い】 (形)[文]ク うたぐりぶか・し
「うたがいぶかい」に同じ。「―・い性質」
疑る
うたぐ・る [0] 【疑る】 (動ラ五[四])
怪しいと思う。うたがう。「―・るような目つきをする」「―・りなんすならなんでもしいせう/洒落本・傾城買二筋道」
[可能] うたぐれる
疑わしい
うたがわしい【疑わしい】
doubtful;→英和
questionable;→英和
<be> open to question[doubt];suspicious (怪しい).→英和
疑わしきは罰せず give <a person> the benefit of the doubt.→英和
疑わしい
うたがわし・い ウタガハシイ [5][0] 【疑わしい】 (形)[文]シク うたがは・し
〔動詞「疑(ウタガ)う」の形容詞化〕
物事が疑いたくなるようなさまであることを表す。
(1)確かにその通りだとは思えない。信じがたい。「その証明は―・い」
(2)どうなるかわからない。不確実である。不安がある。「計画通りに完成するかどうか―・い」
(3)怪しい。不審だ。「挙動の―・い男」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
疑わしきは罰せず
疑わしきは罰せず
⇒疑わしきは被告人の利益に従う
疑わしきは被告人の利益に従う
疑わしきは被告人の利益に従う
〔法〕 刑事訴訟法上,裁判官が犯罪事実の存否についていずれとも確信に達しえないときは,被告人の利益になるように決定するという原則。疑わしきは罰せず。
疑事
ぎじ [1] 【疑事】
疑わしい事柄。疑うべき事柄。
疑似
ぎじ [1] 【疑似・擬似】
区別のつけにくいほどよく似ていること。「―コレラ」
疑似−
ぎじ−【疑似−】
quasi-;suspected;false.→英和
疑似患者 a suspected case.
疑問
ぎもん [0] 【疑問】
(1)疑い問うこと。疑わしいこと。「―をただす」「―を抱く」
(2)真実性が疑わしいこと。また,そのような事柄。「成功するかどうか―だ」
疑問
ぎもん【疑問】
a question;→英和
(a) doubt.→英和
〜の doubtful;→英和
mysterious (なぞの).→英和
‖疑問詞 an interrogative.疑問符 a question[an interrogation]mark.疑問文 an interrogative sentence.
疑問代名詞
ぎもんだいめいし [6] 【疑問代名詞】
ヨーロッパ諸語での,代名詞の下位分類の一。疑問文の中で疑問の事物を指示する語。英語の who, what, which などの類。
疑問仮名遣
ぎもんかなづかい 【疑問仮名遣】
語学書。二冊。文部省国語調査委員会編。前編は1912年(大正1),後編は15年刊。古書に明確な用例が見いだしがたく仮名遣いに問題のあるもの二九一項について,従来の学説と新しい証例を提示して,あるべき仮名遣いを考究したもの。
疑問副詞
ぎもんふくし [4] 【疑問副詞】
ヨーロッパ諸語で,副詞のうち疑問の意を表す語。英語の when, where などの類。
疑問文
ぎもんぶん [2] 【疑問文】
文の種類の一。疑問や反語の意を表す文。
疑問点
ぎもんてん [2] 【疑問点】
疑問に思う箇所。「―を列挙する」
疑問符
ぎもんふ [2] 【疑問符】
疑問を表すための符号。「?」の符号。クエスチョン-マーク。
疑問詞
ぎもんし [2] 【疑問詞】
事物・事態への疑問を表す語。日本語では「だれ」「どれ」「どこ」「いつ」「なぜ」「いくつ」「いくら」「どの」などをいうことがある。ふつうはヨーロッパ諸語の文法で用いられる用語で,英語では who, what などの疑問代名詞,when, where, why などの疑問副詞の類をいう。
疑問辞
ぎもんじ [2] 【疑問辞】
疑問の意を表す助詞。「や」「か」の類。
疑団
ぎだん [0] 【疑団】
胸につかえている疑い。疑心のしこり。「胸中の―全く氷解する/月世界旅行(勤)」
疑心
ぎしん【疑心】
(a) doubt;→英和
(a) suspicion.→英和
疑心暗鬼 Suspicion begets fears.
疑心
ぎしん [0][1] 【疑心】
(1)疑いの心。疑い。「―を抱く」
(2)〔仏〕 六根本煩悩(ボンノウ)の一。仏教の真理に対して,疑いの心をもつこと。安心立命(アンジンリユウミヨウ)しなくなること。
疑心暗鬼
ぎしんあんき [4] 【疑心暗鬼】
「疑心暗鬼を生ず」の略。「―になる」
疑念
ぎねん [0] 【疑念】
疑いの心。うたがい。「―を抱く」
疑念
ぎねん【疑念】
<have> a suspicion <of,that…> ;→英和
<clear away> (one's) doubt;→英和
<have> misgivings (不安).
疑惑
ぎわく【疑惑】
<have> a doubt;→英和
<harbor> a suspicion.→英和
〜を招く excite[arouse]a suspicion.
疑惑
ぎわく [0] 【疑惑】
真疑や正・不正についての,うたがい。「―を招く」「―につつまれる」
疑惧
ぎく [1] 【疑懼・疑惧】 (名)スル
うたがいおそれること。「其―する所又誤解に出たるものと/民約論(徳)」
疑懼
ぎく [1] 【疑懼・疑惧】 (名)スル
うたがいおそれること。「其―する所又誤解に出たるものと/民約論(徳)」
疑殆
ぎたい 【疑殆】
疑いあやぶむこと。「状を察して,―をなすことなかれ/平家 4」
疑点
ぎてん [0] 【疑点】
疑わしい点。疑問の箇所。「―をただす」
疑獄
ぎごく [0] 【疑獄】
(1)政治にからむ大規模な贈収賄の事件。「造船―」
(2)〔礼記(王制)〕
犯罪の疑いで審理中の難事件。
疑獄
ぎごく【疑獄】
<be involved in> a scandal[graft case].→英和
疑義
ぎぎ【疑義】
<entertain> a doubt <about> .→英和
〜をただす ascertain doubtful points;ask <a person> for the explanation <of a matter> .
疑義
ぎぎ [1] 【疑義】
意味・内容がはっきりしないこと。疑わしいこと。「この説には重大な―がある」「―を生ずる」
疑陽性
ぎようせい [2] 【疑陽性・擬陽性】
ツベルクリン反応検査で発赤の直径が5〜9ミリメートルと,陽性ではないが陽性に近い反応のもの。
疑雲
ぎうん [0] 【疑雲】
疑いのかかっているさまを雲にたとえた語。「―に包まれる」「―を晴らす」
疔
ちょう チヤウ [1] 【疔】
癤(セツ)の俗称。顔面にできたものを面疔(メンチヨウ)という。
→癤
疔
ちょう【疔】
《医》a carbuncle.→英和
疚し
やま・し 【疚し・疾し】 (形シク)
⇒やましい
疚しい
やましい【疚しい】
have[feel]a guilty[bad]conscience.〜ところがない have an easy[a clear]conscience.
疚しい
やまし・い [3] 【疚しい・疾しい】 (形)[文]シク やま・し
〔動詞「病む」の形容詞化〕
(1)良心に恥じるところがある。うしろめたい。「―・いことはしていない」
(2)気分が悪い。病気である。[ヘボン(三版)]
(3)不満だ。不愉快だ。「陣中のうれへかなしいを―・いと云ふぞ/毛詩抄 9」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
疝
せん [1] 【疝】
「疝気(センキ)」に同じ。
疝気
せんき [0] 【疝気】
漢方で,下腹部の痛む病気。あたはら。疝。疝病。
疝気
せんき【疝気】
《医》lumbago;→英和
(the) colic.→英和
疝気持
せんきもち [0][5] 【疝気持(ち)】
疝気の持病があること。また,その持病をもった人。
疝気持ち
せんきもち [0][5] 【疝気持(ち)】
疝気の持病があること。また,その持病をもった人。
疝気筋
せんきすじ [3][4] 【疝気筋】
(1)疝気のとき痛む筋肉。
(2)正しくない系統。傍系。
疝病
せんびょう [0] 【疝病】
「疝気(センキ)」に同じ。
疝痛
せんつう [0] 【疝痛】
主に腹部臓器の平滑筋の攣縮(レンシユク)によって起こる疼痛で,強い痛みが間隔をおいて繰り返し襲ってくるもの。
疝癪
せんしゃく [0] 【疝癪】
胸や腹がさし込んで痛む病気。
疣
いぼ [1] 【疣】
(1)皮膚の角質が部分的に増殖変化してふくれた小さな突起。疣贅(ユウゼイ)。
(2)物の表面についている小さな突起。
疣
いぼ【疣】
a wart.→英和
〜のある warted.‖疣痔(じ) blind piles.
疣取
いぼた [0] 【疣取・水蝋】
(1)イボタノキの略。
(2)「いぼたろう」の略。
(3)「いぼたろうむし」の略。
疣取木
いぼたのき [5] 【水蝋樹・疣取木】
モクセイ科の落葉低木。葉は対生し,長楕円形で全縁。五月頃,枝先に白色四弁の筒状花を数個ずつ開き,秋に紫黒色の実を結ぶ。日本各地に分布。この樹に寄生するイボタロウカタカイガラムシの分泌する蝋(ロウ)分からイボタ臘を採集する。イボタ。
疣取草
いぼとりぐさ [4] 【疣取草】
イボクサの別名。
疣毟
いぼじり 【疣毟】
「蟷螂(カマキリ)」の古名。いぼうじり。いぼむしり。
疣毟
いぼむしり 【疣毟】
カマキリの古名。いぼうじり。いぼじり。[季]秋。[和名抄]
疣毟
いぼうじり [3] 【疣毟】
〔「いぼむしり」の転〕
カマキリの古名。いぼじり。
疣毟巻
いぼじりまき [0] 【疣毟巻(き)】
女性の髪形の名。根を低くしたカマキリに似た形の髷(マゲ)。のちには,髪を束ねて後頭部にぐるぐる巻きつけたものをいう。いぼじり。
疣毟巻き
いぼじりまき [0] 【疣毟巻(き)】
女性の髪形の名。根を低くしたカマキリに似た形の髷(マゲ)。のちには,髪を束ねて後頭部にぐるぐる巻きつけたものをいう。いぼじり。
疣猪
いぼいのしし [3] 【疣猪】
イノシシ科の哺乳類。体長1.7メートル前後。頭が大きく,目の下と牙の後ろに大きないぼがある。体は灰褐色で,長いたてがみがあり,犬歯は長く伸びて上方に巻き上がる。頸(クビ)が短く,膝(ヒザ)をついて地面を掘り返し,草や木の根,昆虫などを食べる。アフリカ中部以南の草原に小群ですむ。
疣疣
いぼいぼ [0] 【疣疣】
いぼ。また,たくさんのいぼ状の突起物。
疣痔
いぼじ [2] 【疣痔】
痔核(ジカク)の俗称。
疣目
いぼめ [2] 【疣目】
胼胝(タコ)。たこずれ。
疣石
いぼいし [2] 【疣石】
風化して内部の鉱物粒が疣状に露出した岩塊。菫青(キンセイ)石の突出したホルンフェルスなど。
疣結
いぼい [2] 【疣結】
⇒いぼゆい(疣結)
疣結い
いぼゆい [2] 【疣結い】
縄・ひもなどの結び方。端を中に入れ,その回りをからめるようにしていぼのように突出させる。竹垣などに使う。いぼゆわい。いぼい。
疣草
いぼくさ [2] 【疣草】
ツユクサ科の一年草。水田や湿地に生える。茎の基部は地をはい,節からひげ根を出す。葉は狭披針形。夏,淡紅色の三弁花を茎頂に開く。イボトリグサ。
疣虫
いぼむし [2] 【疣虫】
カマキリの異名。
疣蛙
いぼがえる [3] 【疣蛙】
背面に突起の多いツチガエル・ヒキガエルなどの俗称。
疣贅
ゆうぜい イウ― [0] 【疣贅】
いぼ。
疣足
いぼあし [2] 【疣足】
環形動物の各体節の側面に対をなすひだのような突起。運動器官・感覚器官・呼吸器官を兼ねる。
疣金物
いぼかなもの [3] 【疣金物】
円頭の鋲(ビヨウ)を打った金属板。建築物の継ぎ目や家具の装飾・補強を兼ねて使われる。
疣鯛
いぼだい [0][2] 【疣鯛】
スズキ目の海魚。全長約30センチメートル。体は卵円形で側扁し,頭部は丸みをおびる。体色は灰青色で,ウロコがはがれやすく,体表から粘液を分泌する。夏に美味。本州北部以南から東シナ海に分布。エボダイ。ウボセ。シズ。
疥
はたけ [0] 【疥】
皮膚の病変。額や頬にできる円く,白い粉をふいたように見えるもの。学童期の子供に多い。皮脂の分泌低下などによるもので,伝染しない。顔面単純性粃糠疹(ヒコウシン)。
疥
はたけ【疥】
《医》psoriasis.
疥瘡
はたけがさ [3] 【疥瘡】
「疥(ハタケ)」に同じ。
疥癬
かいせん【疥癬】
the itch;→英和
scabies.→英和
疥癬
かいせん [0] 【疥癬】
疥癬虫の寄生によっておこる伝染性皮膚病。かゆみが激しい。指の間・わきの下・陰部など皮膚の柔らかい部分を冒す。皮癬(ヒゼン)。湿瘡(シツソウ)。
疥癬虫
かいせんちゅう [0] 【疥癬虫】
⇒皮癬蜱(ヒゼンダニ)
疫
やく [1] 【疫】
悪性の流行病。疫病(エキビヨウ)。えき。
疫
えき [1] 【疫】
流行性の病気。はやりやまい。疫病。「およそ―は日数あり/読本・雨月(菊花の約)」
疫
え 【疫】
悪性の伝染病。えやみ。「これは世の―にはおはしまさず/大鏡(道長)」
疫学
えきがく [2] 【疫学】
地域や集団内で,疾患や健康に関する事象の発生の原因や変動するさまを明らかにする学問。伝染病の研究から始まり,現在では公害や災害などの問題も対象とする。
疫病
やくびょう [2][0] 【疫病】
伝染性の熱病。えやみ。えきびょう。
疫病
えきびょう【疫病】
<stamp out> an epidemic;→英和
a plague.→英和
疫病
えきびょう [0] 【疫病】
流行病。伝染病。はやりやまい。えやみ。
疫病
やくびょう【疫病】
a plague;→英和
an epidemic.→英和
疫病神 <be seized by> a plague;→英和
a pest (きらわれ者).→英和
疫病み
えやみ 【疫病み・瘧】
(1)悪性の流行病。やくびょう。ときのけ。えきびょう。《疫病》「その年,この村の在家ことごとく―をして,死ぬる者おほかりけり/宇治拾遺 4」
(2)おこり。今のマラリアのような病気。わらわやみ。《瘧》 [和名抄]
疫病みの神
えやみのかみ 【疫病みの神】
疫病・流行病をつかさどる神。疫神(ヤクジン)。「門の左右に祭りて,―を賂(マイナ)ひて此れを饗(アルジ)す/今昔 20」
疫病神
やくびょうがみ [3] 【疫病神】
(1)疫病を流行させるという神。
(2)災難をもたらすとして嫌われる人。「―が来たから家に帰ろう」
疫病草
えやみぐさ 【疫病草】
(1)リンドウの古名。葉を「 おこり」の薬とする。[和名抄]
(2)植物オケラの異名。[本草綱目啓蒙]
疫病送り
えきびょうおくり [5] 【疫病送り】
疫病神を村外に送り出すとする民間行事。藁(ワラ)人形に疫病を取りこめて川に流したりする。疫病神送り。
疫病除け
やくびょうよけ [0] 【疫病除け】
疫病にかからぬようにまじないなどをすること。また,そのまじない。
疫痢
えきり【疫痢】
children's dysentery.
疫痢
えきり [1] 【疫痢】
法定伝染病の一。三歳から六歳ぐらいの小児にみられる。赤痢の重症型。発熱・嘔吐・ひきつけ・意識混濁などを呈し,死亡率が高い。疫痢様症状。小児期ショック様症候群。
疫癘
えきれい [0] 【疫癘】
流行病。えやみ。疫病。
疫神
やくじん [0] 【疫神】
⇒えきじん(疫神)
疫神
えきじん [0] 【疫神】
疫病をはやらせる神。えやみの神。疫病(ヤクビヨウ)神。やくじん。
疫神祭
えきじんさい [3] 【疫神祭】
疫神の活動を恐れ,これを和らげ鎮めようとする祭り。古代より行われ,現在でも京都の吉田神社などで節分の頃行われる。
疫鬼
えきき [1] 【疫鬼】
疫病を流行させると考えられた悪神。疫病神。「我已に―に魂を奪はれ/太平記 23」
疱疹
ほうしん ハウ― [0] 【疱疹】
⇒ヘルペス
疱瘡
いもがさ 【疱瘡・痘瘡】
〔「いもかさ」とも〕
天然痘(テンネントウ)の古名。また,そのあと。もがさ。[伊呂波字類抄]
疱瘡
ほうそう ハウサウ [1] 【疱瘡】
(1)天然痘の俗称。また,種痘やそのあとについてもいう。
(2)梅毒の別名。
疱瘡
ほうそう【疱瘡】
[天然痘]smallpox.→英和
⇒種痘.
疱瘡神
ほうそうがみ ハウサウ― [3] 【疱瘡神】
〔「疱瘡の神」とも〕
(1)疱瘡をつかさどるという神。この神に祈ると疱瘡をまぬがれ,また軽くしてもらえると信じられた。
(2)疱瘡をもたらすと信じられた疫神。
疱瘡絵
ほうそうえ ハウサウヱ [3] 【疱瘡絵】
疱瘡よけのまじないに鍾馗(シヨウキ)を描いた赤摺りの錦絵。のちには,鎮西八郎為朝・桃太郎なども描いた。
疲らかす
つからか・す 【疲らかす】 (動サ四)
(1)疲れさせる。疲らす。「楠,思ふ程敵の人馬を―・して/太平記 6」
(2)欠乏させる。疲弊させる。「兵粮を―・し候程ならば/太平記 16」
疲らし
つから・し 【疲らし】 (形シク)
〔動詞「疲れる」の形容詞化〕
疲れている。「御身―・しくいますが故に/続紀(慶雲四宣命)」
疲らす
つから・す [0] 【疲らす】 (動サ五[四])
疲れさせる。「あちら,こちらと気を―・し心(シン)を―・して/吾輩は猫である(漱石)」
疲る
つか・る 【疲る】 (動ラ下二)
⇒つかれる
疲れ
つかれ【疲れ】
fatigue;→英和
weariness.〜が出る get[feel]tired <from> .〜を休める rest oneself;take a rest.→英和
〜切る[果てる]be tired[worn]out;be exhausted.〜易い tiring[exhausting](仕事など).
疲れ
つかれ [3] 【疲れ】
(1)つかれること。くたびれ。疲労。「―が出る」「―がとれる」
(2)「疲労{(2)}」に同じ。
(3)「疲労{(3)}」に同じ。
(4)(多く「づかれ」の形で)名詞の下に付いて複合語を作り,それによって生じた疲れの意を表す。「看病―」「旅行―」「気―」
疲れる
つかれる【疲れる】
be[get]tired <with,from> ;be[become]weary <with> .
疲れる
つか・れる [3] 【疲れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 つか・る
(1)長く体や心を使ったために,体力や気力が衰える。くたびれる。「足が―・れる」「神経が―・れる」「仕事で―・れる」「生活に―・れた」
(2)物を長く使ったために能力が低下する。「―・れた背広」「油が―・れる」「土壌が―・れている」
(3)飢える。「国土の人,穀に―・れし時ありき/宇津保(俊蔭)」
疲れ切る
つかれき・る [4] 【疲れ切る】 (動ラ五[四])
くたくたに疲れてしまう。つかれはてる。「―・った体を休める」
疲れ果てる
つかれは・てる [5] 【疲れ果てる】 (動タ下一)[文]タ下二 つかれは・つ
すっかり疲れてしまう。「徹夜仕事で―・てた」
疲れ目
つかれめ [0] 【疲れ目】
目が疲れて,痛くなったり,かすんで見えたりする状態。
疲れ試験
つかれしけん [5][4] 【疲れ試験】
材料に繰り返して応力を作用させ,疲れ{(3)}による破壊に対する強さなどを調べる試験。疲労試験。
疲れ限度
つかれげんど [4] 【疲れ限度】
材料に外力を無限回数繰り返し加えても破壊することのない,応力の極限値。疲労限界。
疲倦
ひけん [0] 【疲倦】 (名)スル
つかれてあきること。「予始て文を作れるとき,大に―せしが/西国立志編(正直)」
疲労
ひろう【疲労】
fatigue.→英和
‖疲労困憊(こんぱい)する be exhausted.金属疲労 metal fatigue.⇒疲れる.
疲労
ひろう [0] 【疲労】 (名)スル
(1)つかれること。くたびれること。「―が蓄積する」
(2)〔医〕 生体がある機能を発揮した結果,その機能が低下する現象。その部位によって肉体(筋肉)疲労と精神(神経)疲労に,発現の仕方によって急性疲労と慢性疲労に大別される。つかれ。
(3)金属などの材料に破壊応力よりも低い応力を繰り返し加えると,材料に損傷が累積し,材料の強度が低下する現象。つかれ。
(4)貧しくなること。また貧乏。「あまり―した程にちつと禄爵をもとつて/史記抄 3」
疲労困憊
ひろうこんぱい [0] 【疲労困憊】 (名)スル
ひどく疲れ苦しむこと。
疲労性骨折
ひろうせいこっせつ [6] 【疲労性骨折】
骨の一部に微細な外力が繰り返し作用することによって起こる骨折。
疲労試験
ひろうしけん [5][4] 【疲労試験】
⇒疲(ツカ)れ試験(シケン)
疲弊
ひへい [0] 【疲弊】 (名)スル
(1)疲れ弱ること。
(2)経済状態が悪化し勢いや活動が鈍くなること。「国力が―する」「藩の財政が―して/それから(漱石)」
疲弊
ひへい【疲弊】
exhaustion;→英和
poverty.→英和
〜する be exhausted[impoverished].
疲憊
ひはい [0] 【疲憊】 (名)スル
動けないほどに疲れること。疲れ弱ること。「女房は非常に―して居たが/土(節)」
疲馬
ひば [1] 【疲馬】
疲れた馬。「―の鞭を恐れざるが如く王化をも恐れず/太平記 35」
疳
かん [0] 【疳】
(1)漢方で,子供に起こる内科の病気の総称。消化不良がきっかけとなることが多く,時にはひきつけを起こすこともある。
(2)「癇(カン)」に同じ。
疳の強い
かん【疳の強い】
peevish <child> .→英和
疳の虫 a children's nervous disease.
疳の虫
かんのむし [0] 【疳の虫】
(1)子供の体内にいて疳の病を起こすと考えられていた虫。また,疳の病。「―が起こる」
(2)癇癪(カンシヤク)をおこさせる虫。また,癇癪。
疳性
かんしょう [1][0] 【癇性・疳性】 (名・形動)[文]ナリ
(1)激しやすい性質。おこりっぽいさま。「―な性格」
(2)病的に潔癖である・こと(さま)。「―で人の使った物に触れない」
疳疾
かんしつ 【癇疾・疳疾】
神経過敏から,痙攣(ケイレン)などを起こす疾患。癇の虫。「若君六代―になやみ給ヘば/浄瑠璃・千本桜」
疳瘡
かんそう [0] 【疳瘡】
漢方で,下疳(ゲカン)のこと。
疳高
かんだか [0] 【甲高・疳高】 (形動)[文]ナリ
声がかん高いさま。「―にわめく」「そとへも聴えるやうな―な声/耽溺(泡鳴)」
疳高い
かんだか・い [4] 【甲高い・疳高い】 (形)[文]ク かんだか・し
声・音の調子が高く鋭い。「―・い声」
疵
きず [0] 【傷・疵・瑕】
(1)打ったり切ったりしてできた,体の表面の損傷。創傷。「―がうずく」「切り―」
(2)物の表面にできた割れ目や欠け目。「柱の―」「―がつく」
(3)欠点。不完全な部分。「玉に―」「早とちりするのが―だ」
(4)不名誉なこと。また,好ましくない評判。「経歴に―がつく」
(5)心などに受けた痛手。「心の―」
疵付く
きずつ・く [3] 【傷付く・疵付く】
■一■ (動カ五[四])
(1)体に傷ができる。「―・いた足」「人ニ―・ク/ヘボン(三版)」
(2)物に傷ができる。「家具が―・く」
(3)心に痛手を受ける。また,人の名誉などがそこなわれる。「―・きやすい年頃」「体面が―・く」
■二■ (動カ下二)
⇒きずつける
疵付ける
きずつ・ける [4] 【傷付ける・疵付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 きずつ・く
(1)人にけがをさせる。
(2)物に傷をつける。そこなう。
(3)心に痛手を与える。また,人の名誉などをそこなう。「童心を―・ける」「プライドを―・ける」
疵物
きずもの [0] 【傷物・疵物】
(商品など)傷のついた品物。
疵瑕
しか [1][2] 【疵瑕】
〔「しが」とも〕
欠点。あやまち。瑕疵。「遂に―たることを免るべからず/即興詩人(鴎外)」
疵痕
きずあと [0] 【傷痕・疵痕】
きずのついたあと。きずが治ったのち,皮膚に残ったあと。「―が残る」「心の―」
疼き
うずき ウヅキ [3] 【疼き】
うずくこと。ずきずきと痛むこと。「胸の―に耐えかねる」
疼く
うず・く ウヅク [2] 【疼く】 (動カ五[四])
(1)ずきずきと痛む。「足が―・く」「古傷が―・く」
(2)後悔や悲しみで心が痛いように感じる。「思い出すたびに心が―・く」
疼く
ひひら・く 【疼く】 (動カ四)
ひりひり痛む。うずく。「切り焼くが如くうづき―・き/発心 4」
疼く
うずく【疼く】
ache;→英和
hurt.→英和
疼く
ひいら・く ヒヒラク 【疼く】 (動カ四)
⇒ひひらく(疼)
疼く
ひひ・く 【疼く】 (動カ四)
ひりひりする。「垣もとに植ゑしはじかみ口―・く/古事記(中)」
疼痛
とうつう【疼痛】
a pain;→英和
an ache.→英和
疼痛
とうつう [0] 【疼痛】
ずきずきする痛み。うずき。
疽
そ [1] 【疽】
根が深く,うみをもつ悪性のできもの。
疾う
とう 【疾う】 (副)
〔形容詞「とし」の連用形「とく」のウ音便〕
はやく。「歩み―する馬をもちて/竹取」
→疾く
→疾うから
→疾うに
→疾うの昔
疾うから
とうから [1] 【疾うから】 (副)
早くから。以前から。「そんなことは―知っていた」
疾うに
とうに【疾うに】
⇒とっくに.
疾うに
とうに [1] 【疾うに】 (副)
〔「疾くに」の転〕
早くに。ずっと前に。とっくに。「用意は―できている」
疾うの昔
とうのむかし [1] 【疾うの昔】
ずっと以前,とっくの昔。「―に廃止された」
疾く
とく [1] 【疾く】 (副)
〔形容詞「とし」の連用形から〕
(1)早く。急いで。すぐに。「用ありて行きたりとも,その事はてなば,―帰るべし/徒然 170」
(2)時間的にさかのぼったさま。以前に。とっくに。とうに。「斯様(コン)な事を書てあるのを,諸君は―御承知であらふ/思出の記(蘆花)」「年歯―に六十を越へたれども/火の柱(尚江)」
疾く疾く
とくとく [1] 【疾く疾く】 (副)
〔「疾く」を強めていう語〕
早く。大急ぎで。「―出陣然(シカ)るべし/近世紀聞(延房)」
疾し
は・し 【疾し】 (形シク)
はやい。勢いがよい。「石走る垂水の水の―・しきやし/万葉 3025」
〔例文は「疾しき」と「愛しき」と掛詞になっている〕
疾し
やま・し 【疚し・疾し】 (形シク)
⇒やましい
疾し
と・し 【疾し・捷し】 (形ク)
〔「とし(利)」と同源〕
(1)進む度合が大きい。速い。「船―・く漕げ/土左」
(2)時期的に前だ。時間的に先である。早い。「春や―・き花や遅きと聞き分かむ鶯だにも鳴かずもあるかな/古今(春上)」
疾しい
やまし・い [3] 【疚しい・疾しい】 (形)[文]シク やま・し
〔動詞「病む」の形容詞化〕
(1)良心に恥じるところがある。うしろめたい。「―・いことはしていない」
(2)気分が悪い。病気である。[ヘボン(三版)]
(3)不満だ。不愉快だ。「陣中のうれへかなしいを―・いと云ふぞ/毛詩抄 9」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
疾っく
とっく [0] 【疾っく】
〔「疾く」の転〕
■一■ (名)
ずっと以前。とう。「出かけたのは―のことだ」
■二■ (副)
早く。すみやかに。急いで。「―御供申さんため参候つかまつる/浄瑠璃・雪女」
疾っくに
とっくに [3] 【疾っくに】 (副)
ずっと以前に。すでに。とうに。「―切符は売り切れた」
疾呼
しっこ [1] 【疾呼】 (名)スル
あわただしく呼びたてること。「良心は―して渠(カレ)を責めぬ/義血侠血(鏡花)」
疾患
しっかん【疾患】
a disease;→英和
a complaint;→英和
a <chest> trouble.→英和
疾患
しっかん [0] 【疾患】
病気。「呼吸器の―」
疾悪
しつお [0][1] 【疾悪】 (名)スル
にくむこと。憎悪。「相―するもの政府部内に蟠拠するあれば/文学史骨(透谷)」
疾疫
しつえき [0] 【疾疫】
流行病。はやりやまい。疫病。
疾疾
とうとう 【疾疾】 (副)
〔「とくとく」の転〕
早く早く。「―まかり出でよ/平家 1」
疾病
しっぺい【疾病】
a disease;→英和
a malady.→英和
疾病
しっぺい [0] 【疾病】
病気。疾患。
疾病保険
しっぺいほけん [5] 【疾病保険】
疾病やけがに対して,一定の金額または療養の給付を約する保険。
疾病利得
しっぺいりとく [5] 【疾病利得】
患者が疾患によって得る心理的・社会的・経済的利益。
疾痛
しっつう [0] 【疾痛】
痛み悩むこと。わずらい憂えること。「労苦を避けず,危難を顧みず,―の身にあるを忘れ/西国立志編(正直)」
疾苦
しっく [1] 【疾苦】 (名)スル
(1)悩み苦しむこと。「労役に―するの役夫に至ては/民約論(徳)」
(2)病気で苦しむこと。
疾行
しっこう [0] 【疾行】 (名)スル
はやく行くこと。はやく歩くこと。「路人の―するを見れば/佳人之奇遇(散士)」
疾視
しっし [1][0] 【疾視】
憎しみの目で見ること。「彼は口を閉じて,貫一を―せり/金色夜叉(紅葉)」
疾言
しつげん [0] 【疾言】
早口でものを言うこと。はやくち。
疾言遽色
しつげんきょしょく [0] 【疾言遽色】
せかせかしたものの言い方と,あわてた顔つき。落ち着かない態度をいう。
疾走
しっそう [0] 【疾走】 (名)スル
きわめて速く走ること。「軽やかに―するスポーツ-カー」「全力―」
疾走する
しっそう【疾走する】
run fast[at full speed];dash.→英和
疾雷
しつらい [0] 【疾雷】
急に鳴り響く激しい雷。
疾風
はやて [0] 【疾風・早手】
〔「て」は風の意〕
(1)急に激しく吹き起こって数分ないし一時間ぐらいでやんでしまう風。多く,寒冷前線の通過時に起こり,しばしば強い雨や雹(ヒヨウ)を伴う。疾風。陣風。はやち。
(2)〔かかると,すぐに死ぬということから〕
江戸時代,疫痢(エキリ)の異名。
(3)旧日本陸軍の四式戦闘機。速度・上昇性能にすぐれ,防空戦に活躍。
疾風
はやて【疾風】
a gale;→英和
a blast of wind.
疾風
しっぷう [0] 【疾風】
(1)はやく吹く風。はやて。「―の如く駆け来たる」
(2)ビューフォート風力階級5の風。
→風力階級
疾風
はやち 【疾風】
〔「ち」は風の意〕
「はやて」に同じ。「名おそろしきもの…―・ふさう雲・ほこぼし/枕草子 153」
疾風
しっぷう【疾風】
a violent wind;a gale.→英和
〜迅雷の如く swiftly;→英和
like a whirlwind.→英和
疾風怒濤
しっぷうどとう [0] 【疾風怒濤】
(1)疾風と怒濤。「―の荒れ狂う海へ乗り出す」
(2)シュトゥルム-ウント-ドラングの訳語。
疾風迅雷
しっぷうじんらい [0] 【疾風迅雷】
(1)はやい風と激しい雷。
(2)すばやく激しいさまをたとえる語。「―の勢いで駆け抜ける」
疾駆
しっく [1] 【疾駆】 (名)スル
車や馬を速く走らせること。
疾駆する
しっく【疾駆する】
gallop.→英和
疿子
ほろし 【疿子】
湿疹の軽度のもの。ほろせ。[日葡]
痀瘻
くる [1] 【佝僂・痀瘻】 (名)スル
(1)くる病にかかった人。せむし。
(2)頭を低くし背を丸めること。「洞口頗る狭くして低く,一人づつ―して僅に入る/日本風景論(重昂)」
痀瘻病
くるびょう [0] 【佝僂病・痀瘻病】
乳幼児に発生する骨格異常で,脊椎および四肢骨の湾曲・変形を主徴とする病気。主にビタミン D 不足による,骨の石灰沈着障害が原因となる。
→骨軟化症
痂
かせ [0] 【痂】
〔動詞「痂(カ)せる」の連用形から〕
かさぶた。
痂す
か・す 【痂す・悴す】 (動サ下二)
⇒かせる
痂せる
か・せる [0] 【痂せる・悴せる】 (動サ下一)[文]サ下二 か・す
(1)ひからびる。また,傷やでき物の表面が乾く。「おできが―・せる」
(2)かぶれる。「漆ニ―・セタ/ヘボン(三版)」
(3)やせこける。やつれる。「―・セタ人/日葡」
痂皮
かひ [1] 【痂皮】
かさぶた。
痃癖
けんびき 【痃癖】
「けんぺき(痃癖)」の転。「わるい道馬子は―までよごれ/柳多留 15」
痃癖
けんぺき 【痃癖・肩癖】
〔「けんべき」「けんびき」とも〕
(1)肩凝りのこと。また,頸から肩にかけてのあたり。「眼の病は―の凝りよりも起こるといへば/読本・八犬伝 8」
(2)肩が凝るほどの心配ごと。「よし町の―に成るいろは茶屋/柳多留 6」
(3)〔肩凝りを治すところから〕
あんま。「艾(モグサ)も―も大掴みにやつてくれ/浄瑠璃・新版歌祭文」
病
やまい ヤマヒ [1] 【病】
(1)病気。「―の床につく」「―に冒される」
(2)悪い癖。欠点。特に,詩歌で気をつけて避けるべきことがら。「―さるべき心多かりしかば/源氏(玉鬘)」
(3)気がかり。苦労の種。「旦那の―になされた中国北国残らず売つて/浄瑠璃・五十年忌(中)」
病
やまい【病】
⇒病気.
病き
いたつき [0] 【労き・病き】
〔「いたづき」とも〕
(1)病気。「―ガ身ニイル/ヘボン(三版)」「かくては御身が―も遠ほからずして癒ゆべし/こがね丸(小波)」
(2)苦労。骨折り。「―もなく,人の家刀自にぞなりにける/平中 18」
病ます
やま・す 【病ます】
■一■ (動サ四)
(1)悩ませる。苦しめる。「首を―・し,嘆息の外なかりしが/鬼啾々(夢柳)」
(2)痛めつける。なぐる。「あまり悪口をぬかしたによつて,―・しておりやる/狂言・髭櫓(三百番集本)」
■二■ (動サ下二)
{■一■}に同じ。「師匠弟子ヲ―・スルコトワ,憎ンデデワナイ/天草本金句集」
病まふ
やまう ヤマフ 【病まふ】
病気になること。やまい。「おもき御―をうけさせ給ひしかば/平家 1」
病まふ
やま・う ヤマフ 【病まふ】 (動ハ四)
〔動詞「病(ヤ)む」に反復・継続の助動詞「ふ」の付いたものから〕
病気になる。病む。わずらう。「しられぬ恋に―・ふころかな/永久百首」
病み
やみ [1] 【病み】
病んでいること。病気。多く他の語と複合して用いる。「肺病―」「疫(エ)―」「―目」「―あがり」
病み上がり
やみあがり [0] 【病み上(が)り】
病気がなおったばかりで体力のまだ十分に回復していないこと。また,その人。病後。「―の体で無理に働く」
病み上がりの
やみあがり【病み上がりの】
still weak (after one's recent illness);convalescent.→英和
病み上り
やみあがり [0] 【病み上(が)り】
病気がなおったばかりで体力のまだ十分に回復していないこと。また,その人。病後。「―の体で無理に働く」
病み付き
やみつき [0] 【病み付き】
〔(2)が原義〕
(1)物事に熱中してやめられなくなること。「一度食べてから―になった」
(2)病気にかかること。また,病気のかかりはじめ。「とう��それが―で亡くなつた/雁(鴎外)」
病み付きになる
やみつき【病み付きになる】
be wholly given up <to> ;be absorbed <in> ;take to <gambling> ;be a <camera> fiend.→英和
病み付く
やみつ・く [0][3] 【病み付く】 (動カ五[四])
(1)病気にかかる。「イツカラ―・イタ/ヘボン」
(2)熱中してやめられなくなる。悪習などに染まる。「吉原へつれていて,―・かせてやらう/咄本・無事志有意」
病み付く
やみつく【病み付く】
⇒病気.
病み死に
やみじに [0] 【病み死に】
病死(ビヨウシ)。[日葡]
病み煩い
やみわずらい [3][0] 【病み煩い】
病気。
病み目
やみめ [2] 【病み眼・病み目】
眼病にかかった目。また,眼病。「―で目の赤いうちはどうだらう/滑稽本・浮世床(初)」
病み眼
やみめ [2] 【病み眼・病み目】
眼病にかかった目。また,眼病。「―で目の赤いうちはどうだらう/滑稽本・浮世床(初)」
病み耄ける
やみほう・ける [5] 【病み耄ける】 (動カ下一)[文]カ下二 やみほう・く
病気のために弱る。また,病気でぼける。「長患いで―・ける」
病み足
やみあし [0] 【病み足】
病気にかかっている足。
病み返し
やみかえし [0] 【病み返し】
病気が再び悪化すること。
病む
やむ【病む】
⇒病気.
病む
や・む [1] 【病む】 (動マ五[四])
(1)病気の状態である。また,病気に冒される。「肺を―・む」「―・んだ体に鞭(ムチ)打って制作にはげむ」「からき命まうけて,久しく―・みゐたりけり/徒然 53」
(2)悩ます。心配する。「気に―・む」「苦に―・む」
(3)傷などが痛む。「歯をいみじう―・みて/枕草子 189」
病める
や・める [2] 【病める・痛める】 (動マ下一)
痛む。苦痛を感ずる。現代ではやや古風な言い方。「頭ガ―・メル/ヘボン」
病める
やめる 【病める】 (連語)
〔動詞「病む」の已然形に完了の助動詞「り」の連体形「る」が付いたもの〕
病んでいる。病気の。「―心」「―現代文明」
病中
びょうちゅう ビヤウ― [0] 【病中】
病気の間。病気中。「―吟」
病人
びょうにん ビヤウ― [0] 【病人】
病気にかかっている人。患者。
病人
びょうにん【病人】
a sick person;a patient (患者).→英和
病体
びょうたい ビヤウ― [0] 【病体】
病気になっている体。病躯(ビヨウク)。
病余
びょうよ ビヤウ― [1] 【病余】
病気は治ってもまだ回復しきっていない時。病気の治ったすぐあと。「―の体」
病児
びょうじ ビヤウ― [1] 【病児】
病気の子供。
病兵
びょうへい ビヤウ― [0] 【病兵】
病気の兵士。
病前
びょうぜん ビヤウ― [0] 【病前】
病気にかかる前。
病勢
びょうせい ビヤウ― [0] 【病勢】
病気の進み具合。「―あらたまる」
病原
びょうげん ビヤウ― [0][3] 【病原・病源】
(1)病気の原因。病因。
(2)よくないことの根本原因。
病原
びょうげん【病原】
the cause of a disease.→英和
病原菌 ⇒病菌.
病原体
びょうげんたい ビヤウ― [0] 【病原体】
疾病の原因となる微生物。細菌・真菌・リケッチア・クラミジア・ウイルス・原虫・蠕虫(ゼンチユウ)など。
病原菌
びょうげんきん ビヤウ― [0] 【病原菌】
疾病の原因となる細菌。病原細菌。病菌。
病友
びょうゆう ビヤウイウ [0] 【病友】
病気にかかっている友人。
病名
びょうめい【病名】
the name of a disease.→英和
病名
びょうめい ビヤウ― [0] 【病名】
病気の名。
病因
びょういん ビヤウ― [0] 【病因】
病気の原因。
病垂れ
やまいだれ ヤマヒ― [0] 【病垂れ】
漢字の垂れの一。「病」「痛」などの「疒」。
病変
びょうへん ビヤウ― [0] 【病変】
病気が原因となって起こる生体の変化。
病夫
びょうふ ビヤウ― [1] 【病夫】
(1)病気の夫。
(2)病気の男。
病妻
びょうさい ビヤウ― [0] 【病妻】
病気の妻。
病室
びょうしつ ビヤウ― [0] 【病室】
病人の寝る部屋。病院で,患者のいる部屋。
病室
びょうしつ【病室】
a sickroom;a ward (病院の).→英和
病害
びょうがい ビヤウ― [0] 【病害】
病気による作物・家畜などの被害。
病害虫
びょうがい【病害虫】
a pest.→英和
病家
びょうか ビヤウ― [1] 【病家】
病人のいる家。
病巣
びょうそう【病巣】
a focus.→英和
病巣
びょうそう ビヤウサウ [0] 【病巣・病竈】
病菌に侵されている所。病気になっている所。「―を取り除く」
病床
びょうしょう【病床】
a sickbed.→英和
〜についている be ill in bed.
病床
びょうしょう ビヤウシヤウ [0] 【病床・病牀】
病人の寝ている床。やまいの床。病褥(ビヨウジヨク)。「―日記」
病弊
びょうへい ビヤウ― [0] 【病弊】
物事の内部に積もった弊害。「政治の―をえぐり出す」「機械文明の―」
病弱
びょうじゃく ビヤウ― [0] 【病弱】 (名・形動)[文]ナリ
からだが弱く,病気にかかりやすいこと。病気がちでからだが弱いこと。また,そのさま。「―な身」
[派生] ――さ(名)
病弱な
びょうじゃく【病弱な】
weak;→英和
sickly.→英和
病後
びょうご ビヤウ― [0] 【病後】
病気のなおった直後。病み上がり。
病後
びょうご【病後】
convalescence (快復期).→英和
〜の人 a convalescent.→英和
病患
びょうかん ビヤウクワン [0] 【病患】
病気。わずらい。
病悩
びょうのう ビヤウナウ [0] 【病悩】
病気になって苦しむこと。また,その悩み。
病態
びょうたい ビヤウ― [0] 【病態】
(1)患者の病気のようす。その人の病状。
(2)病的な状態。
病期
びょうき ビヤウ― [1] 【病期】
それぞれの疾病について,その症状の経過を各時期に分類したもの。または,その時期。
病根
びょうこん ビヤウ― [0] 【病根】
(1)病気のもと。病因。
(2)よくないことの根本原因。「社会の―を除く」
病棟
びょうとう【病棟】
a ward.→英和
病棟
びょうとう ビヤウ― [0] 【病棟】
病院で,病室の並んだ一棟の建物。
病欠
びょうけつ ビヤウ― [0] 【病欠】 (名)スル
病気のため休むこと。病気による欠席。「かぜで―する」
病欠する
びょうけつ【病欠する】
stay away <from school> because of illness.
病歴
びょうれき ビヤウ― [0] 【病歴】
(1)今までにかかった病気やその治療に関する経歴。
(2)その病気にかかってからの経過。
病歴
びょうれき【病歴】
a case history[record].
病死
びょうし ビヤウ― [0] 【病死】 (名)スル
病気で死ぬこと。病没。「外地で―する」
病死
びょうし【病死】
natural death (事故死に対する).〜する die of a disease.→英和
病歿
びょうぼつ ビヤウ― [0] 【病没・病歿】 (名)スル
病気で死ぬこと。病死。「父は二年前に―している」
病母
びょうぼ ビヤウ― [1] 【病母】
病気の母。
病毒
びょうどく【病毒】
(disease) germs.
病毒
びょうどく ビヤウ― [0] 【病毒】
病気のもとになる毒。病気のもとになるもの。
病気
びょうき ビヤウ― [0] 【病気】
(1)肉体の生理的なはたらき,あるいは精神のはたらきに異常が起こり,不快や苦痛・悩みを感じ,通常の生活を営みにくくなる状態。やまい。疾病。「―になる」「重い―」
(2)(比喩的に)悪いくせをいう。「例の―がはじまる」
病気
びょうき【病気】
(a) sickness;→英和
(an) illness;→英和
a disease.→英和
〜の ill;→英和
sick.→英和
〜にかかる get[fall]ill[sick].〜がなおる get well;recover from one's illness.‖病気休暇(で) (on) sick leave.
病気
やまいけ ヤマヒ― [4] 【病気】
病気の気味。病気らしい気配。
病気見舞
びょうきみまい ビヤウ―マヒ [4] 【病気見舞(い)】
病気の人を慰めるために見舞うこと。また,そのための贈り物や手紙。
病気見舞い
びょうきみまい ビヤウ―マヒ [4] 【病気見舞(い)】
病気の人を慰めるために見舞うこと。また,そのための贈り物や手紙。
病没
びょうぼつ ビヤウ― [0] 【病没・病歿】 (名)スル
病気で死ぬこと。病死。「父は二年前に―している」
病況
びょうきょう ビヤウキヤウ [0] 【病況】
病気の状況。
病源
びょうげん ビヤウ― [0][3] 【病原・病源】
(1)病気の原因。病因。
(2)よくないことの根本原因。
病父
びょうふ ビヤウ― [1] 【病父】
病気にかかっている父。
病牀
びょうしょう ビヤウシヤウ [0] 【病床・病牀】
病人の寝ている床。やまいの床。病褥(ビヨウジヨク)。「―日記」
病牀六尺
びょうしょうろくしゃく ビヤウシヤウロクシヤク 【病牀六尺】
随筆集。正岡子規作。1902年(明治35)「日本」連載。画論や時評など,病床での様々な感想を,死の二日前まで綴った凄絶(セイゼツ)な随筆集。
病犬
やまいぬ [0] 【病犬】
〔「やまい犬」の転〕
悪いくせのある犬。また,狂犬。
病状
びょうじょう ビヤウジヤウ [0] 【病状】
病気の状態。病人のようす。
病状
びょうじょう【病状】
one's condition;the condition of a patient.→英和
〜が良くなる(悪くなる)[患者が主語]get better (worse).
病理
びょうり【病理(学)】
pathology.→英和
〜の pathological.‖病理学者 a pathologist.
病理
びょうり ビヤウ― [1] 【病理】
病気の原因・症状に関する理論。
病理学
びょうりがく ビヤウ― [3] 【病理学】
疾病の形態と機能ないし代謝の異常を記載・分類し,総合的に研究する学問。病因学・病理解剖学・病理生理学などの分科がある。
病理生理学
びょうりせいりがく ビヤウ― [6] 【病理生理学】
病理学の一分科。病的状態にある生体の機能を細胞・臓器のレベルで研究する学問。
病理的
びょうりてき ビヤウ― [0] 【病理的】 (形動)
病気の原因や経過に関するさま。「―な要因」
病理組織検査
びょうりそしきけんさ ビヤウ― [7] 【病理組織検査】
患者から摘出した組織や臓器の,顕微鏡による組織学的検査。癌の診断などに有効。
→生検
→細胞診
→剖検
病理解剖
びょうりかいぼう ビヤウ― [4] 【病理解剖】
病死した屍体について解剖を行い,死に至るまでの病気の有様を医学的に明らかにするもの。剖検。
病理解剖学
びょうりかいぼうがく ビヤウ― [6] 【病理解剖学】
病理学の一分科。解剖によって,病変の形態学的変化と生前の所見や治療とを比較,研究する学問。
病田
やまいだ ヤマヒ― [3] 【病田】
不幸が訪れるとして,耕作や所有を嫌う田。
→癖地(クセチ)
病症
びょうしょう ビヤウシヤウ [0] 【病症】
病気の性質・状態。病質や病状。
病痾
びょうあ ビヤウ― [1] 【病痾】
長びいてなかなか治らない病気。
病癖
びょうへき ビヤウ― [0] 【病癖】
なかなか直らない悪い癖。病的なまでに根強い癖。
病癖
びょうへき【病癖】
a bad habit.
病的
びょうてき ビヤウ― [0] 【病的】 (形動)
精神や身体が異常なさま。不健全。「―に太る」「あの潔癖さはいささか―だ」
病的な
びょうてき【病的な(に)】
morbid(ly);→英和
abnormal(ly).→英和
病窓
びょうそう ビヤウサウ [0] 【病窓】
病室の窓。また,病室。
病竈
びょうそう ビヤウサウ [0] 【病巣・病竈】
病菌に侵されている所。病気になっている所。「―を取り除く」
病羸
びょうるい ビヤウ― [0] 【病羸】
やみつかれること。
病者
びょうしゃ ビヤウ― [1] 【病者】
〔「びょうじゃ」とも〕
病気にかかっている人。病人。
病者の塗油
びょうしゃのとゆ ビヤウ― 【病者の塗油】
カトリック教会のサクラメントの一。病者の心と体の回復を願い,また,死に臨んで罪のゆるしと神の恵みを願って身体に香油を塗ること。旧称,終油。
病臥
びょうが ビヤウグワ [1] 【病臥】 (名)スル
病気で寝ること。「卒中風のために―してゐた/北条霞亭(鴎外)」
病舎
びょうしゃ ビヤウ― [1] 【病舎】
病室のある建物。病棟。
病苦
びょうく ビヤウ― [1] 【病苦】
病気の苦しみ。「―に打ち克つ」
病苦
びょうく【病苦】
the pain of sickness.
病草紙
やまいのそうし ヤマヒノサウシ 【病草紙】
平安末期の絵巻。絵・詞書とも作者未詳。種々の奇病や治療法などを集めたもの。
病菌
びょうきん【病菌】
a (disease) germ;a virus.→英和
病菌
びょうきん ビヤウ― [0] 【病菌】
病原菌。
病葉
わくらば [0][3] 【病葉】
病気で枯れた葉。特に,夏,赤や黄に変色して垂れたり縮まったりした葉。[季]夏。《―を振り落しつゝ椎大樹/虚子》
病虫害
びょうちゅうがい【病虫害】
damage by harmful insects.
病虫害
びょうちゅうがい ビヤウ― [3] 【病虫害】
病気や害虫による作物の被害。
病褥
びょうじょく ビヤウ― [0] 【病褥】
病床。
病誌
びょうし ビヤウ― [0] 【病誌】
⇒病跡学(ビヨウセキガク)
病識
びょうしき ビヤウ― [0] 【病識】
自己の異常な状態を病的なものと自覚すること。一般に分裂病では病識を欠き,病識の出現が緩解(カンカイ)の指標となる。
病質
びょうしつ ビヤウ― [0] 【病質】
(1)病気の性質。病性。病症。
(2)病気にかかりやすい体質。
(3)精神病に近い状態の気質。分裂気質など。
病跡学
びょうせきがく ビヤウセキ― [4] 【病跡学】
〔(ドイツ) Pathographie〕
精神病理学の一領域。芸術家・思想家・科学者など傑出した人物の伝記や作品を精神医学的に解明し,精神的異常性がその人物の創造活動に及ぼした影響や意義を明らかにしようとするもの。パトグラフィー。病誌。
病身
びょうしん ビヤウ― [0][1] 【病身】
(1)弱くて病気になりやすい体質。
(2)病気のからだ。病躯(ビヨウク)。
病身
びょうしん【病身】
ill health.〜の weak;→英和
sickly.→英和
病躯
びょうく ビヤウ― [1] 【病躯】
病気にかかっている身体。病身。「―をおして出席する」
病躯をおして
びょうく【病躯をおして】
in spite of one's sickness.
病鉢巻
やまいはちまき ヤマヒ― 【病鉢巻】
歌舞伎・人形浄瑠璃で,病人であることを示すために,象徴として結ぶ鉢巻。男女とも若い役では紫,老人役では黒の鉢巻を用い,頭の左側で結ぶ。
病間
びょうかん ビヤウ― [0] 【病間】
(1)病気にかかっている間。病中。
(2)病気の少しよくなっている間。
病院
びょういん ビヤウヰン [0] 【病院】
患者を収容して診察・治療に当たる,規模の大きな医療機関。医療法では二〇人以上の患者収容設備のあるものをいう。
→診療所
〔幕末から用いられた語〕
病院
びょういん【病院】
a hospital.→英和
〜に入れる send <a person> to (a) hospital.〜に入る go to (a) hospital.〜長 the director of a hospital.→英和
病院船
びょういんせん ビヤウヰン― [0] 【病院船】
戦時に傷病者,または難船者を救護する船舶。国際法により,船体外部は白色で,緑色または赤色の横線をつけ,赤十字旗を掲げ,敵対行為のないかぎり捕獲・攻撃されないことが定められている。
病難
びょうなん ビヤウ― [0] 【病難】
病気による災難や苦難。
病鬼
びょうき ビヤウ― [1] 【病鬼】
人を病気にする悪鬼。病魔。
病魔
びょうま ビヤウ― [1] 【病魔】
人を病気にするものを悪魔に見立てた語。また,病気そのもの。「―に冒される」
病魔
びょうま【病魔】
⇒病気.
症例
しょうれい シヤウ― [0] 【症例】
病気やけがの症状の例。
症例
しょうれい【症例】
a case.→英和
症候
しょうこう シヤウ― [0] 【症候】
臓器・組織の病的変化により,体や精神に現れる異常な状態。症状。
症候
しょうこう【症候】
a symptom.→英和
‖症候群 a syndrome.
症候群
しょうこうぐん シヤウ― [3] 【症候群】
ある特定の疾患もしくは病的変化を基盤として出現する一群の身体・精神症状。原因の異なる疾患が同一の症候群を現すことがある。シンドローム。
症状
しょうじょう【症状】
the condition of a patient[an illness];→英和
<have,present> a symptom <of> .→英和
症状
しょうじょう シヤウジヤウ [3] 【症状】
病気や疾患の状態。「自覚―」
痒い
かい・い [2] 【痒い】 (形)
「かゆい」の転。「頭が―・い」
痒い
かゆい【痒い】
itchy.→英和
痒く感じる feel itchy <in the back> .背中が〜 My back itches.〜所に手が届く attend to a person's every want;leave nothing to be desired.
痒い
かゆ・い [2] 【痒い】 (形)[文]ク かゆ・し
皮膚がむずむずして,かきたいような感じだ。「背中が―・い」「痛くも―・くもない」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)
[慣用] 痛し痒し
痒い所(トコロ)に手が届(トド)く
痒い所(トコロ)に手が届(トド)く
細かな点まで気が付いて配慮が行き届く。
痒し
かゆ・し 【痒し】 (形ク)
⇒かゆい
痒み
かゆみ【痒み】
itching;an itch.→英和
〜止め《薬》an antipruritic.
痒み
かゆみ [3][0] 【痒み】
かゆい感覚。
痒み止め
かゆみどめ [0] 【痒み止め】
皮膚のかゆみを抑える薬。
痒疹
ようしん ヤウ― [0] 【痒疹】
皮膚疾患の一。激しい痒(カユ)みを伴った丘疹が離れ離れにできるもの。
痒痒
かいかい [3][0] 【痒痒】
〔「かゆいかゆい」が「かいいかいい」となりさらに転じた語〕
疥癬(カイセン)の俗称。
痔
じ ヂ [0] 【痔】
肛門やその付近に生じる病気の総称。痔核・痔瘻(ジロウ)・脱肛・切れ痔など。痔疾。
痔
じ【痔(がおきる)】
(have) piles[hemorrhoids].→英和
痔核
じかく ヂ― [0] 【痔核】
肛門および直腸の静脈が鬱血(ウツケツ)して瘤(コブ)状に拡張したもの。便秘・妊娠・飲酒などが誘因となって生じ,かゆみ・痛み・出血などの症状を伴う。疣痔(イボジ)。
痔疾
じしつ ヂ― [0] 【痔疾】
肛門部の病気の総称。
→痔
痔瘻
じろう【痔瘻】
an anal fistula.
痔瘻
じろう ヂ― [0] 【痔瘻】
肛門の付近に穴を生じて膿(ウミ)の出る疾患。あなじ。蓮痔(ハスジ)。
痕跡
こんせき [0] 【痕跡】
過去に何かがあったことを示すあと。あとかた。形跡。「―をとどめる」
痕跡
こんせき【痕跡】
<leave no> traces[marks].
痕跡器官
こんせききかん [6][5] 【痕跡器官】
機能をほとんど,または全く失って形態的にも退化した器官。人の虫垂・尾骨,クジラの後肢,洞窟動物の目など。生物進化の推定に役立つ。
痘
いも 【痘痕・痘瘡・痘】
〔「いもがさ」の略〕
痘瘡(トウソウ)。また,そのあと。「―・はしか軽々(カロガロ)と/仮名草子・浮世物語」
痘漿
とうしょう [0] 【痘漿】
痘瘡(トウソウ)の水疱から出る膿汁(ウミジル)。
痘痕
あばた【痘痕】
pockmarks.痘痕面 a pockmarked[pitted]face.
痘痕
いも 【痘痕・痘瘡・痘】
〔「いもがさ」の略〕
痘瘡(トウソウ)。また,そのあと。「―・はしか軽々(カロガロ)と/仮名草子・浮世物語」
痘痕
あばた [0] 【痘痕】
〔梵 arbuda(かさぶた)からか〕
天然痘にかかって治ったあと,顔の皮膚に残る小さなくぼみ。じゃんこ。「―面(ヅラ)」
痘痕
とうこん [0] 【痘痕】
痘瘡(トウソウ)のあと。あばた。
痘瘡
いも 【痘痕・痘瘡・痘】
〔「いもがさ」の略〕
痘瘡(トウソウ)。また,そのあと。「―・はしか軽々(カロガロ)と/仮名草子・浮世物語」
痘瘡
もがさ 【痘瘡】
天然痘の古名。痘瘡(トウソウ)。「この世の中は,―おこりて,ののしる/蜻蛉(下)」
痘瘡
とうそう【痘瘡】
smallpox.→英和
痘瘡
いもがさ 【疱瘡・痘瘡】
〔「いもかさ」とも〕
天然痘(テンネントウ)の古名。また,そのあと。もがさ。[伊呂波字類抄]
痘瘡
とうそう [0] 【痘瘡】
法定伝染病の一。痘瘡ウイルスの感染による。発疹は,あとに瘢痕(ハンコン)を残す。伝染力がきわめて強く,死亡率も高い。予防は種痘。1980年,WHO により絶滅宣言が出された。天然痘。疱瘡。
痘苗
とうびょう [0] 【痘苗】
弱毒化された痘瘡ウイルスを含む液剤。種痘に用いる。
痘面
とうめん [0] 【痘面】
あばたづら。
痙攣
けいれん【痙攣】
convulsions;a spasm;→英和
(a) cramp (筋肉の).→英和
〜する be cramped <in the leg> .〜を起こす have a convulsive fit[a cramp].
痙攣
けいれん [0] 【痙攣】 (名)スル
筋肉が不随意に急激な収縮を起こす現象。収縮と弛緩を繰り返す間代性の場合と持続的に収縮する強直性の場合がある。てんかん・ヒステリー・脳腫瘍・中毒・高熱などを原因とする。「足が―する」
痙笑
けいしょう [0] 【痙笑】
破傷風の際みられる顔の表情。口が開かず,表情筋が痙攣(ケイレン)するため,苦笑いをしているように見える。ひきつり笑い。
痛々しい
いたいたしい【痛々しい】
pitiful;→英和
pathetic.→英和
痛い
いたい【痛い】
painful;→英和
sore.→英和
頭(腹,横腹,背中)が〜 have a pain in one's[the]head (stomach,side,back).目(のど)が〜 have sore eyes (a sore throat).〜所 <touch a person on> a tender spot[sore point].〜目にあう(あわせる) have a hard time of it (give a person a lesson).おう〜! Ouch!/How it hurts! 痛くもかゆくもない do not affect <one> at all.
痛い
いた・い [2] 【痛い・甚い】 (形)[文]ク いた・し
(1)切られたり打たれたり,病気をしたりして,肉体的に苦しい。苦痛を感じる。《痛》「けがをした指が―・い」
(2)精神的に辛く苦しい。また,弱点・急所などを指摘されたりして困る。《痛》「借金で頭が―・い」「説教が耳に―・い」「そう言われると耳が―・い」
(3)とりかえしがつかないほどひどい。《痛》「この時期の出費は―・い」「最終回のエラーが―・かった」
(4)心に深く感銘を受けるほど優れている。立派だ。《甚》「―・き所まさりて見所ある住ひなり/源氏(明石)」
→いたく(副)
(5)動詞の連用形に付いて,程度がはなはだしい意を表す。《甚》「心ばへなど,はた,埋れ―・きまでよくおはする御有様に/源氏(蓬生)」「甘え―・し」「屈(クン)じ―・し」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)――み(名)
痛い所を突か∘れる
痛い所を突か∘れる
弱点・欠点を鋭く指摘され,弱る。
痛い目に合う
痛い目に合・う
ひどい目にあう。
痛がる
いたが・る [3] 【痛がる】 (動ラ五[四])
(1)痛みを訴える。「盛んに―・る」
(2)賞賛する。感動する。「これをのみ―・り/土左」
痛がる
いたがる【痛がる】
complain of (a) pain.
痛く
いたく [1] 【痛く・甚く】 (副)
〔形容詞「いたし」の連用形から〕
はなはだしく。非常に。「―恐縮いたしております」
痛くもない腹を探ら∘れる
痛くもない腹を探ら∘れる
自分はやましいことをしてもいないのに,他人から疑いをかけられる。
痛くも痒(カユ)くもない
痛くも痒(カユ)くもな・い
少しも苦痛を感じない。少しも影響を受けない。「非難されても―・い」
痛さ
いたさ【痛さ】
pain;→英和
painfulness.→英和
痛し
いた・し 【痛し・甚し】 (形ク)
⇒いたい
痛し痒(カユ)し
痛し痒(カユ)し
〔かけば痛いし,かかなければかゆいの意から〕
一方を立てればもう一方に差し障りがある。「―の状態」
痛し痒し
いたしかゆし 【痛し痒し】 (連語)
⇒「痛い」の句項目
痛し痒しである
いたしかゆし【痛し痒しである】
be in a dilemma[fix].→英和
痛ましい
いたまし・い [4] 【痛ましい・傷ましい】 (形)[文]シク いたま・し
〔動詞「痛む」の形容詞形〕
(1)見ていられないほどにかわいそうだ。痛々しい。「―・い交通事故」「愛児を失った親の―・い嘆きよう」
(2)困った状態である。迷惑だ。つらい。「―・しうするものから,下戸ならぬこそ男はよけれ/徒然 1」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
痛ましい
いたましい【痛ましい】
painful;→英和
pitiful;→英和
sad;→英和
touching;→英和
wretched (みじめ).→英和
痛ましさ
いたましさ【痛ましさ】
misery;→英和
wretchedness.→英和
痛み
いたみ [3] 【痛み・傷み】
(1)(病・傷などによる)体の苦しさ。《痛》「手に―を感ずる」「―が走る」「―止め」
(2)精神的苦痛。悩み。悲しみ。「心の―」
(3)腐敗。《傷》「―のはやい食品」
(4)破損。《傷》「靴の―がひどい」
痛み
いたみ【痛み】
a pain <in one's stomach> ;→英和
mental pain (心の);damage;→英和
bruise (くだものの).→英和
‖痛み止め a painkiller.
痛み入る
いたみい・る [4] 【痛み入る】 (動ラ五[四])
(1)相手の親切・好意に恐縮する。現代では,挨拶に用いることが多い。「御丁寧なことで―・ります」
(2)相手の厚かましさにあきれる。「さう無遠慮ではとッともう―・る/桐一葉(逍遥)」
痛み入る
いたみいる【痛み入る】
be very sorry <for> ;feel ashamed (恥じる);be very much obliged <to> (感謝する).
痛み分け
いたみわけ [0] 【傷み分け・痛み分け】
相撲で,取組中に一方または両方の力士が負傷して引き分けとなること。
痛み物
いたみもの [4][0] 【痛み物】
(1)壊れたもの。腐ったもの。
(2)壊れやすいもの。腐りやすいもの。
痛む
いた・む [2] 【痛む・傷む】
■一■ (動マ五[四])
(1)肉体のある部分に痛さを感ずる。《痛》「傷口がずきずき―・む」「寒くなると腰が―・む」
(2)(「胸が痛む」「心が痛む」などの形で)精神的に苦痛を感ずる。「当時のことを思い出すと,今でも胸が―・む」「心が―・む」
(3)(「懐が痛む」などの形で)出費が負担になる。「部下との付き合いで懐が―・む」「腹が―・む」
(4)壊れたり,すり切れたりする。損なわれる。《傷》「ワイシャツの袖口が―・んできた」「この家は屋根も床も―・んでいる」
(5)食料品が傷ついたり,腐り始めたりする。《傷》「―・んだ魚」「―・んだミカン」
(6)苦痛あるいは迷惑だと感ずる。「海底に沈まん事を―・まずして/平家 11」「いたう―・む人の,しひられて少し飲みたるも/徒然 175」
■二■ (動マ下二)
⇒いためる
痛めつける
いためつける【痛めつける】
take <a person> to task;reprove <a person> severely;bully (弱い者を).→英和
痛める
や・める [2] 【病める・痛める】 (動マ下一)
痛む。苦痛を感ずる。現代ではやや古風な言い方。「頭ガ―・メル/ヘボン」
痛める
いためる【痛める】
hurt;→英和
injure;→英和
damage;→英和
spoil;→英和
afflict;→英和
trouble.→英和
心を〜 worry (oneself) <about,over> .→英和
痛める
いた・める [3] 【痛める・傷める】 (動マ下一)[文]マ下二 いた・む
(1)体に痛みを感じたり故障をおこしたりする。《痛》「転んで腰を―・めた」「風邪でのどを―・めて声がよく出ない」
(2)(「頭を痛める」「心を痛める」「胸を痛める」などの形で)精神的な苦痛を感ずる。《痛》「借金の返済に頭を―・める」「事故の知らせに胸を―・める」
(3)(「懐を痛める」の形で)出費や損失を負担する。《痛》「自分の懐を―・めずにすませる」
(4)物に傷をつけたり品質を悪くしたりする。そこなう。《傷》「引っ越しで家具を―・める」「この洗剤は肌を―・める」
(5)(「おなかを痛める」「腹を痛める」の形で)苦しんで(子を)産む。「おなかを―・めた子」
(6)体に苦痛を感じさせる。「のさ者どもが―・められてゐるほどに/狂言・棒縛」
痛め付ける
いためつ・ける [5] 【痛め付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 いためつ・く
(1)ひどい目にあわせる。痛い目にあわせる。「さんざんに―・ける」
(2)〔「撓(イタ)めつける」意からか〕
髪や服装を整えて堅苦しいさまをする。「五十ばかりの使者男,―・けたる出立(イデタチ)の/浄瑠璃・栬狩」
痛め吟味
いためぎんみ 【痛め吟味】
江戸時代,取り調べの際に行なった拷問(ゴウモン)のこと。責(セ)め問(ド)い。
痛切
つうせつ [0] 【痛切】 (形動)[文]ナリ
ある思いや感情を身にしみて強く感ずるさま。「力不足を―に実感する」「かれは―に孤独を感じた/田舎教師(花袋)」
[派生] ――さ(名)
痛切な
つうせつ【痛切な(に)】
keen(ly);→英和
urgent(ly);→英和
severe(ly).→英和
痛刻
つうこく [0] 【痛刻・痛酷】 (名・形動)[文]ナリ
はなはだしく苦しい・こと(さま)。「一種―な快味を/あめりか物語(荷風)」
痛哭
つうこく [0] 【痛哭】 (名)スル
大いに嘆き悲しむこと。「悲憤忿怨且つ―して止(ヤマ)ざるなり/緑簑談(南翠)」
痛嘆
つうたん [0] 【痛嘆・痛歎】 (名)スル
非常になげき悲しむこと。「啻(タダ)に父の喪を―するのみ/花柳春話(純一郎)」
痛心
つうしん [0] 【痛心】
心を痛めること。心痛。「曾根君の母君の―を見ても/思出の記(蘆花)」
痛快
つうかい [0] 【痛快】 (名・形動)[文]ナリ
胸がすっとして,非常に愉快に感じる・こと(さま)。「―な事件」「―な男」「―無比の冒険談」
[派生] ――さ(名)
痛快な
つうかい【痛快な】
exciting;thrilling;→英和
delightful;→英和
jolly <fellows> .→英和
〜に思う be delighted[excited].
痛恨
つうこん [0] 【痛恨】
大いに残念に感じること。「―の思い」
痛恨に堪えない
つうこん【痛恨に堪えない】
It is to be much regretted <that…> .痛恨事 a matter for deep regret;a regrettable[deplorable]fact.
痛恨事
つうこんじ [3] 【痛恨事】
残念に思う出来事。「一大―」
痛悔
つうかい [0] 【痛悔】
(1)大変に悔やむこと。非常に後悔すること。「―の念」
(2)犯した罪を心から悔やみ,再び犯すまいと決心すること。カトリック教会のゆるしの秘跡の本質的部分をなす。
痛惜
つうせき [0] 【痛惜】 (名)スル
非常に悲しみ惜しむこと。「―の念に堪えない」
痛感
つうかん [0] 【痛感】 (名)スル
心につよく感ずること。身にしみて感ずること。「未熟さを―する」
痛感する
つうかん【痛感する】
realize fully[keenly];take <the old saying> to heart.
痛憤
つうふん [0] 【痛憤】 (名)スル
大いに憤慨すること。「政治の腐敗を―する」
痛手
いたで【痛手】
a severe[serious]wound (負傷); <get> a severe[heavy]blow (心の).〜を負う be severely wounded[injured].
痛手
いたで [0] 【痛手】
(1)重い傷。ふかで。重傷。「身に―を負う」
(2)(物質的・精神的に受けた)はなはだしい打撃。「不況で―を受ける」「失恋の―」
痛打
つうだ [1] 【痛打】 (名)スル
(1)強く打つこと。また,相手を打ちのめすような強い打撃。「顔面を―する」
(2)野球で,痛烈な一打を放つこと。「―を浴びせる」
痛撃
つうげき [0] 【痛撃】 (名)スル
激しく攻撃して,手ひどい打撃を与えること。「書を著し宋儒を―し/日本開化小史(卯吉)」
痛撃
つうげき【痛撃】
<deal> a hard blow <at> ; <make> a severe attack <on> .
痛斥
つうせき [0] 【痛斥】 (名)スル
強く排斥すること。強くしりぞけること。「専制横暴を―する」
痛棒
つうぼう [0] 【痛棒】
(1)座禅の時,師が心の定まらない者をうち懲らすのに用いる棒。
(2)手ひどい叱責(シツセキ)。痛烈な打撃。「先づ敵の頭上に一大―を加ヘて/肉弾(忠温)」
痛楚
つうそ [1] 【痛楚】 (名)スル
痛み苦しむこと。苦痛。痛苦。「脚指を石に築著(チクジヤ)して,流血し,―するに/正法眼蔵」
痛歎
つうたん [0] 【痛嘆・痛歎】 (名)スル
非常になげき悲しむこと。「啻(タダ)に父の喪を―するのみ/花柳春話(純一郎)」
痛点
つうてん [1] 【痛点】
痛覚を感じ得る皮膚面や口腔・咽頭・鼻腔の粘膜上の感覚点。感覚点のうちでは最も数が多い。
痛烈
つうれつ [0] 【痛烈】 (形動)[文]ナリ
非常にはげしく攻めたてるさま。てきびしいさま。「―な批判」「―な皮肉」「―な一撃」
[派生] ――さ(名)
痛烈な
つうれつ【痛烈な(に)】
severe(ly);→英和
bitter(ly).→英和
痛爆
つうばく [0] 【痛爆】 (名)スル
激しく爆撃すること。猛爆。
痛痒
つうよう [0] 【痛痒】
(1)いたみとかゆみ。
(2)苦病。さしさわり。「何らの―を与えない」
痛痒い
いたがゆ・い [4] 【痛痒い】 (形)
痛みをともなったかゆさを感じる。「霜焼けの指が―・い」
痛痒を感じない
つうよう【痛痒を感じない】
do not make any difference <to one> ;do not care at all[a bit].
痛痛しい
いたいたし・い [5] 【痛痛しい】 (形)[文]シク いたいた・し
気の毒で見ていられないありさまだ。「松葉杖にすがって歩く姿が―・い」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
痛罵
つうば [1] 【痛罵】 (名)スル
激しくののしること。きびしく非難すること。「―を浴びる」「相手を―する」
痛罵する
つうば【痛罵する】
denounce;→英和
condemn;→英和
abuse.→英和
痛苦
つうく [1] 【痛苦】 (名・形動)[文]ナリ
いたみくるしむ・こと(さま)。「―に耐える」「―な思い」
痛覚
つうかく [0][1] 【痛覚】
痛みの感覚。皮膚の痛覚・深部痛覚・内臓痛覚に分けられる。
→痛点
痛言
つうげん [0] 【痛言】 (名)スル
痛烈に意見を述べること。手きびしく言うこと。また,その言葉。
痛論
つうろん [0] 【痛論】 (名)スル
激しく論ずること。また,その議論。「厭(イト)ふことなく―して/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」
痛諫
つうかん [0] 【痛諫】 (名)スル
きびしくいましめること。
痛酷
つうこく [0] 【痛刻・痛酷】 (名・形動)[文]ナリ
はなはだしく苦しい・こと(さま)。「一種―な快味を/あめりか物語(荷風)」
痛風
つうふう [0] 【痛風】
代謝障害や内分泌障害により尿酸が体内に異常に蓄積し,関節炎を起こす疾患。肥満体の成年男子に多く,通例足の親指の猛烈な関節痛発作に始まる。慢性化すると尿酸が組織に沈着して結節を形成,関節破壊や心臓・腎障害などが起きる。
痛風
つうふう【痛風】
<have> the gout.→英和
痛飲
つういん [0] 【痛飲】 (名)スル
大いに酒を飲むこと。「昨夜は二〇年ぶりのクラス会で―した」
痛飲する
つういん【痛飲する】
drink deep[heavily].
痛[傷]む
いたむ【痛[傷]む】
(1)[人が主語]feel[have]a pain <in the heart> ;→英和
[局部が主語]ache;→英和
hurt.→英和
(2) be damaged (品物が);rot (腐る);→英和
go bad.傷みやすい perishable <goods> (腐りやすい);→英和
fragile <articles> (こわれやすい).→英和
痟�
しょうかち セウ― 【消渇・痟�】
(1)古く淋病(リンビヨウ)をいう語。
(2)のどがかわき,尿の出ない病気。�(カチ)の病(ヤマイ)。[和名抄]
痢病
りびょう 【痢病】
激しい腹痛や下痢をともなう病気。おもに赤痢の類。「今はただ―のみ仕れば/宇治拾遺 12」
痣
あざ【痣】
a birthmark;→英和
a bruise(打傷).→英和
痣
あざ [2] 【痣・黶】
(1)皮膚および皮下組織に色素細胞が異常に増殖したり,充血などによって皮膚が赤色や紫色などに変色した部分。
→母斑(ボハン)
(2)あざ・ほくろ・こぶなどの総称。
痤
にきみ 【痤・面皰】
腫(ハ)れ物。また,面皰(ニキビ)のこと。「内に御―おはしましてくすしども参り/栄花(蜘蛛の振舞)」
痤瘡
ざそう [0] 【痤瘡】
毛穴に炎症を起こして生ずる丘疹・膿疱。比較的慢性の経過をとる。にきびもこの一種。
痩かむ
やさか・む 【痩かむ】 (動マ四)
やせ衰える。「既に身体(ミムクロ)悉くに―・み弱りて祭ること能はず/日本書紀(垂仁訓)」
痩く
こ・く 【痩く】 (動カ下二)
⇒こける
痩ける
こ・ける [2] 【痩ける】 (動カ下一)[文]カ下二 こ・く
(1)肉がおちる。やせる。「ほおが―・ける」「やせ―・ける」「―・けたる手をさし出し/色懺悔(紅葉)」
(2)古めかしくなる。老成する。「老僧比丘尼の―・けたが/史記抄 4」
痩す
や・す 【痩す・瘠す】 (動サ下二)
⇒やせる
痩す痩す
やすやす 【痩す痩す】 (副)
〔動詞「やす」の終止形をかさねた語〕
非常にやせながら。「―も生けらばあらむをはたやはた鰻(ムナギ)を取ると川に流るな/万葉 3854」
痩せ
やせ [0] 【痩せ・瘠せ】
やせること。また,やせた人。
痩せぎす
やせぎす [0] 【痩せぎす】 (名・形動)[文]ナリ
体がやせて骨ばって見える・こと(さま)。また,そのような人。「―な体」「―な女性」
痩せぎすの
やせぎす【痩せぎすの】
slim;→英和
slender;→英和
skinny.→英和
痩せこける
やせこ・ける [4] 【痩せこける】 (動カ下一)[文]カ下二 やせこ・く
やせて骨ばる。ひどくやせる。「病気で―・ける」
痩せこける
やせこける【痩せこける】
become[be]thin;→英和
lose flesh.痩せこけた thin;lean;→英和
skinny.→英和
痩せさらばえる
やせさらば・える [6] 【痩せさらばえる】 (動ア下一)
ひどくやせて衰える。やせさらぼう。「―・えた捨て犬」
痩せた
やせた【痩せた】
thin;→英和
lean;→英和
skinny;→英和
[土地が]poor;→英和
barren;→英和
sterile.→英和
痩せっぽ
やせっぽ [4][0] 【痩せっぽ】
「やせっぽち」に同じ。
痩せっぽち
やせっぽち [4] 【痩せっぽち】
やせて弱々しそうな人。
痩せっぽち
やせっぽち【痩せっぽち】
a skinny person.
痩せても枯れても
痩せても枯れても
どんなに衰えまたはおちぶれても。「―武士のはしくれ」「―男一匹」
痩せる
や・せる [0] 【痩せる・瘠せる】 (動サ下一)[文]サ下二 や・す
(1)体の肉が落ちて細くなる。
⇔太る
⇔肥える
「病気で―・せる」「少し―・せて細やかなるぞよき/枕草子 53」
(2)土地に植物を生長させる力がなくなる。
⇔肥える
「―・せた土地」
痩せる
やせる【痩せる】
[からだが]become[grow]thin;lose flesh;[土地が]become sterile[impoverished].
痩せる思い
痩せる思い
やせ細るほどの辛い思い,また苦労。
痩せ土
やせつち [0] 【痩せ土】
地味の豊かでない土地。瘠土(セキド)。
痩せ地
やせち【痩せ地】
barren[sterile]soil.
痩せ地
やせち [0] 【痩せ地】
地味がやせていて,作物の育ちにくい土地。
痩せ型
やせがた [0] 【痩せ形・痩せ型】
やせた体つき。「―の男」
痩せ女
やせおんな [3] 【痩せ女】
(1)やせた女。
(2)能面の一。地獄の責め苦でやせ衰えた女の相を表す。「定家」「砧(キヌタ)」などのシテに用いる。
痩せ山
やせやま [0] 【痩せ山】
地味がやせていて,木などの育たない山。
痩せ形
やせがた [0] 【痩せ形・痩せ型】
やせた体つき。「―の男」
痩せ形の
やせがた【痩せ形の】
<a man> of slender build.
痩せ我慢
やせがまん【痩せ我慢】
false courage.〜する never admit defeat.
痩せ我慢
やせがまん [3] 【痩せ我慢】 (名)スル
苦しいのを我慢して,平気な顔をしてみせること。やせが。「無理に―する」
痩せ所帯
やせじょたい [3] 【痩せ所帯】
貧しい所帯。貧乏所帯。
痩せ枯れる
やせが・れる 【痩せ枯れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 やせが・る
やせ細って,勢いがなくなる。
痩せ法師
やせほうし [3] 【痩せ法師】
(1)やせた僧侶。また,僧侶をののしっていう語。
(2)やせた人。やせっぽち。
痩せ浪人
やせろうにん [3] 【痩せ浪人】
貧しくみすぼらしい浪人。かすろうにん。
痩せ男
やせおとこ [3] 【痩せ男】
(1)やせた男。
(2)能面の一。地獄の責め苦でやせ衰えた男の相を表す。「阿漕(アコギ)」「藤戸(フジト)」「善知鳥(ウトウ)」「通小町(カヨイコマチ)」などのシテに用いる。
痩せ男(2)[図]
痩せ痩せ
やせやせ 【痩せ痩せ】 (形動ナリ)
ひどくやせているさま。「いたう酔ひしれてをる顔つき,いと―なり/源氏(乙女)」
痩せ目
やせめ [0] 【痩せ目】
漆器の塗り法の一。素地の木質が木目の部分だけを高く残して収縮し,その表面に凹凸を表した塗り物。木痩(キヤセ)。
痩せ細る
やせほそ・る [4] 【痩せ細る】 (動ラ五[四])
やせて細くなる。「胃が悪くて―・る」
痩せ細る
やせほそる【痩せ細る】
⇒痩せこける.
痩せ肉
やせじし [0] 【痩せ肉】
やせて肉付きの悪いこと。やせていること。「―の,色の蒼白い嘉助の様子を/高瀬舟(鴎外)」
痩せ肘
やせひじ [0] 【痩せ肘】
やせ細ったひじ。
痩せ腕
やせうで [0] 【痩せ腕】
(1)やせて細い腕。
(2)生活力や力量の乏しい腕前。細腕。
痩せ腕
やせうで【痩せ腕】
<support a family on> one's limited[small]income.
痩せ臑
やせずね [2] 【痩せ臑】
やせたすね。やせはぎ。細ずね。
痩せ衰える
やせおとろえる【痩せ衰える】
become[be]thin[skinny];be reduced to a skeleton.→英和
痩せ衰える
やせおとろ・える [6][5] 【痩せ衰える】 (動ア下一)[文]ハ下二やせおとろ・ふ
やせて衰弱する。「見る影もなく―・える」
痩せ馬
やせうま【痩せ馬】
a lean horse;a jade.→英和
痩せ馬
やせうま [0] 【痩せ馬】
やせた馬。
痩地
そうち [1] 【痩地】
地味が悪い土地。やせち。
痩松
やせまつ 【痩松】
⇒金藤左衛門(キントウザエモン)
痩果
そうか [1] 【痩果】
植物の果実で,閉果の一種。小形で熟しても裂開せず,一種子をもち,全体が種子のように見える。キンポウゲ・タンポポ・ヒマワリなど。
→果実
痩羸
そうるい [0] 【痩羸】 (名)スル
やせ衰えること。やつれること。「其身躰容貌の―して見苦きを愧づるか故にや/経国美談(竜渓)」
痩身
そうしん [0] 【痩身】
やせた身体。痩躯(ソウク)。
痩躯
そうく [1] 【痩躯】
やせたからだ。痩身。「―を横たえる」
痩躯
そうく【痩躯】
a lean figure.
痩骨
そうこつ [0] 【痩骨】
体がやせていること。やせ細った体。痩躯(ソウク)。
痰
たん [0][1] 【痰】
(1)気管から出る粘液性の分泌物。
(2)漢方で,正常でない病的な体液。
痰
たん【痰】
phlegm;→英和
《医》sputum.→英和
〜を吐く cough[bring]up phlegm;→英和
spit.→英和
痰切り
たんきり [0][4] 【痰切り】
(1)痰をとめること。また,その薬。
(2)「痰切り飴(アメ)」の略。
痰切り飴
たんきりあめ [4] 【痰切り飴】
大豆・胡麻・生姜などを混ぜてつくった固い飴。薄く平たく伸ばして2センチメートルほどに切ったもの。痰切りに効力があるという。たんきり。
痰切豆
たんきりまめ [4] 【痰切豆】
マメ科のつる性多年草。暖地の山野に自生。茎・葉に褐色の短粗毛がある。葉は互生で,柄の長い三出複葉。夏,葉腋に黄色の小蝶形花を総状につける。豆果は赤く熟し,黒色の種子を二個露出する。種子を煎じて袪痰薬とする。外郎(ウイロウ)豆。
痰切豆[図]
痰吐き
たんはき [4][3] 【痰吐き】
たんつぼ。
痰咳
たんせき [1][0] 【痰咳】
痰と咳。また,痰の出る咳。
痰咳
たんせき【痰咳】
a (moist) cough.
痰咳
たんがい [0] 【痰咳】
たんとせき。また,たんの出るせき。
痰唾
たんつば【痰唾】
spittle.→英和
〜を吐く spit.→英和
痰唾
たんつば [0][3] 【痰唾】
たんとつば。
痰壷
たんつぼ【痰壷】
a spittoon;→英和
<米> a cuspidor.→英和
痰壺
たんつぼ [0][3] 【痰壺】
痰を吐き入れるのに用いるつぼ。
痰火
たんか 【痰火】
熱があって痰が激しく出る病気。また,その痰。「―は胸にせき上(ノボ)せば/浄瑠璃・新版歌祭文」
痰血
たんけつ [0] 【痰血】
痰(タン)。また,汚い物。
痱る
しび・る 【痱る】 (動ラ四)
大・小便などを少しずつ漏らす。ちびる。「不器用な水鉄砲を見るやうに―・らずともいいねえな/洒落本・美地の蠣殻」
痲痺
まひ [1][0] 【麻痺・痲痺】 (名)スル
(1)しびれて感覚がなくなること。「寒さのため手足が―する」
(2)はたらきが,にぶったり停止したりすること。「交通が―状態になる」「良心が―する」
(3)〔医〕 運動機能や感覚が低下または消失した状態。多くは神経系の障害により起こり,運動麻痺・感覚麻痺などがある。
痲薬
まやく [0] 【麻薬・痲薬】
麻酔作用をもつ物質のうち,依存性を有するため法律上,取り締まりの対象となるもの。鎮痛薬・鎮咳薬など,医薬品としてきわめて有用なものもある。アヘン・モルヒネ・コカインの類。「―中毒」
痲酔
ますい [0] 【麻酔・痲酔】
外科手術などの際の痛みを取り除くため,薬剤・鍼(ハリ)などを神経に作用させ,一定時間無痛・反射喪失の状態を作り出す方法。全身麻酔と局所麻酔がある。「―をかける」
痳毒
りんどく [0][1] 【淋毒・痳毒】
淋病。また,淋菌の俗称。
痳病
りんびょう [0] 【淋病・痳病】
淋菌の感染による性病。潜伏期は一〜七日。尿道・膣(チツ)などの粘膜に炎症が起き,尿道から膿が出,排尿時に疼痛(トウツウ)・灼熱感がある。治療が不完全だと,炎症は生殖器や眼結膜へと波及する。淋疾。トリッペル。
痳糸
りんし [1] 【淋糸・痳糸】
慢性淋菌性尿道炎の患者の尿中に見られる糸状の浮遊物。
痳菌
りんきん [0] 【淋菌・痳菌】
淋病の病原菌。グラム陰性の双球菌。熱と乾燥に弱い。人間にのみ病原性を示し,主として性交により感染。泌尿生殖器に炎症を起こす。1879年ドイツの医師ナイセルが発見。
痴
ち [1] 【痴】
(1)愚かなこと。また,その人。
(2)〔仏〕
〔梵 moha; mūḍha〕
貪(トン)・瞋(シン)とともに根本煩悩(ボンノウ)の一。物事を正しく認識・判断できない心のはたらき。
痴
おこ ヲコ [1] 【痴・烏滸・尾籠】 (名・形動)[文]ナリ
(1)ばかげていること。愚かなさま。「―の沙汰(サタ)」「臆病未練の―の者/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」
(2)ふとどきなさま。不敵なさま。「朝比奈にみぎはまさりの大力,―の者と聞きたり/曾我 9」
痴がましい
おこがまし・い ヲコ― [5] 【痴がましい・烏滸がましい】 (形)[文]シク をこがま・し
〔(2)が原義〕
(1)分不相応である。さしでがましい。出過ぎたことだ。「自分のことは棚にあげて,そんなことを言うとは―・い」「―・くも口出しする」
(2)いかにもばかげている。全くばかばかしい。「おりたちて乱るる人は,むべ,―・しきことも多からむ/源氏(紅葉賀)」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
痴がる
おこが・る ヲコ― 【痴がる】 (動ラ四)
ばからしいと思う。愚かだと思う。「この聞く男ども―・り嘲りて/宇治拾遺 2」
痴づく
おこづ・く ヲコ― 【痴づく】 (動カ四)
(1)ばかげてみえる。愚かにみえる。「腰屈まりて―・きてなむありし/今昔 28」
(2)軽侮(ケイブ)の念をもつ。ばかにする。「男どもこれを聞きて―・き嘲りて/今昔 10」
痴めく
おこめ・く ヲコ― 【痴めく】 (動カ四)
ふざける。愚かに見える。「―・い給へる大臣にて/源氏(常夏)」
痴る
し・る 【痴る】 (動ラ下二)
⇒しれる(痴)
痴れ
しれ 【痴れ】
〔動詞「痴(シ)れる」の連用形から〕
愚かなこと。愚かなさま。「あな―や/宇津保(国譲下)」
痴れがまし
しれがま・し 【痴れがまし】 (形シク)
ばかげている。おろかしい。「世の中の―・しき名を取りしかど/源氏(夕霧)」
痴ればむ
しれば・む 【痴ればむ】 (動マ四)
おろかに見える。「うたてひがひがしく―・みて/栄花(月の宴)」
痴れる
し・れる [2] 【痴れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 し・る
(1)ぼけて判断力がはたらかなくなる。愚かになる。現代語では「酔いしれる」などの複合語として用いられる。「これを,今これより,と言ひたれば,―・れたるやうなりや/蜻蛉(上)」
(2)(「たり」を伴って)物好きである。いたずら好きである。「亀山院の御時,―・れたる女房ども/徒然 107」
痴れ事
しれごと [0] 【痴れ事】
ばかげたこと。愚かなこと。「今より後おのづからも―仕り候はば/著聞 17」
痴れ人
しれびと [0] 【痴れ人】
愚かな人。馬鹿者。しれ者。
痴れ痴れ
しれじれ [3] 【痴れ痴れ】 (副)
〔「しれしれ」とも〕
いかにもとぼけたさま。「須藤は―笑つて居る/黒潮(蘆花)」
痴れ痴れし
しれじれ・し 【痴れ痴れし】 (形シク)
〔「しれしれし」とも〕
(1)とぼけている。そらぞらしい。「ともかくもいはで,―・しう笑みて走りにけり/枕草子 138」
(2)ばかげている。おろかである。「それにかへつる命にて,―・しき名をも流しつべしや/寝覚 3」
痴れ者
しれもの [0] 【痴れ者】
(1)常軌を逸したばかもの。あほう。「この―め」
(2)その道に打ち込んだ巧者。相当な者。大したやつ。したたかもの。「さればこそ風流の―,爰に至りて其の実を顕す/奥の細道」
(3)乱暴者。狼藉(ロウゼキ)者。暴漢。
痴れ言
しれごと [0] 【痴れ言】
ばかげた言葉。たわごと。
痴人
ちじん [0] 【痴人】
おろかな人。ばかな人。
痴人
ちじん【痴人】
a fool;→英和
an idiot.→英和
痴人の愛
ちじんのあい 【痴人の愛】
長編小説。谷崎潤一郎作。1925年(大正14)刊。驕慢(キヨウマン)で嗜虐(シギヤク)的なナオミに拝跪(ハイキ)する譲治の恋愛を通して,永遠に女性的なものを描く。
痴呆
ちほう [0] 【痴呆】
(1)愚かなこと。
(2)〔医〕 一度獲得された知能が,後天的な大脳の器質的障害のため進行的に低下する状態。老年痴呆・進行麻痺・アルコール精神病・頭部外傷・癲癇(テンカン)・分裂病などでみられる。痴呆症。
痴呆性老人
ちほうせいろうじん [6] 【痴呆性老人】
老年痴呆の状態の高齢者。
→老年痴呆
痴呆症
ちほう【(老人性)痴呆症】
(senile) dementia.→英和
痴夢
ちむ [1] 【痴夢】
おろかな夢。夢のような話。
痴情
ちじょう [0] 【痴情】
理性を失って,男女間の色情に迷う心。「―のもつれ」「―の争い」
痴情
ちじょう【痴情】
blind love;jealousy (しっと);→英和
an infatuation (のぼせること).
痴愚
ちぐ [1] 【痴愚】
(1)おろか。ばか。
(2)精神遅滞の中等度のものをいった語。
痴愚神礼讃
ちぐしんらいさん 【痴愚神礼讃】
〔原題 (ラテン) Moriae encomium〕
エラスムスの風刺の書。1511年刊。宗教改革の時代の王侯貴族・司祭・教皇に対する,さらには人間全般に対する痛烈な批判と諷刺を人文主義の立場から試みたもの。愚神礼讃。
痴態
ちたい [0] 【痴態】
おろかな振る舞いや態度。ばかげた振る舞い。「人前で―を演ずる」「―を示す」
痴態を演じる
ちたい【痴態を演じる】
make a fool of oneself.
痴戯
ちぎ [1] 【痴戯】
色情におぼれてする行為。
痴漢
ちかん【痴漢】
a sexual molester; <米俗> a wolf;→英和
a masher.→英和
痴漢
ちかん [0] 【痴漢】
(1)電車の中や夜道などで,女性にみだらないたずらをする男。
(2)愚か者。ばかな男。
痴痴し
おこおこ・し ヲコヲコシ 【痴痴し】 (形シク)
非常にばかばかしい。ばかげている。「人々―・しく思ひける/盛衰記 43」
痴絵
おこえ ヲコヱ 【痴絵・烏滸絵】
戯画。ざれ絵。「世に並びなき―の上手/今昔 28」
痴者
ちしゃ [2][1] 【痴者】
おろかもの。ばかもの。痴人。
痴言
ちげん [0] 【痴言】
いいかげんな言葉。たわごと。
痴言
おこごと ヲコ― 【痴言】
たわむれごと。冗談。ばか話。「―にのたまひなすをも知らず/源氏(常夏)」
痴話
ちわ [1][0] 【痴話】
愛しあう男女がたわむれてする話。情話。また,いろごと。情事。「―げんか」
痴話る
ちわ・る 【痴話る】 (動ラ四)
〔「痴話」の動詞化〕
むつごとを交わす。いちゃつく。「紅閨の枕をかはす気取りで―・つてるよ/洒落本・阿蘭陀鏡」
痴話喧嘩
ちわげんか [3] 【痴話喧嘩】
男女間の愛情のもつれがもとでおこるたわいもないけんか。
痴話喧嘩
ちわ【痴話喧嘩】
a lovers' quarrel.
痴話文
ちわぶみ 【痴話文】
恋文。艶書。「りんが―書てとらせんとざら��と筆をあゆませ/浮世草子・五人女 3」
痴話狂い
ちわぐるい [3] 【痴話狂い】
いろごとに夢中になること。
痴重
ちちょう [0] 【痴重】 (名・形動ナリ)
おろかでのろまな・こと(さま)。「―なるかの曲はつひに地に墜ちたり/即興詩人(鴎外)」
痴鈍
ちどん [0] 【痴鈍】 (名・形動)[文]ナリ
愚かで,頭の働きがにぶい・こと(さま)。「いかに―な僕と雖も/明暗(漱石)」
痴騃
ちがい [0] 【痴騃】 (名・形動)[文]ナリ
おろかな・こと(さま)。「われら二人の間にはまだ―なる歓楽のみ存したりしを/舞姫(鴎外)」
痺り
しびり 【痺り】
「しびれ(痺)」に同じ。「これが―のまじなひで,これにて治るよ/狂言・痺」
痺る
しび・る 【痺る】 (動ラ下二)
⇒しびれる
痺れ
しびれ【痺れ】
numbness;→英和
paralysis.→英和
〜をきらす get a cramp;→英和
grow impatient (じれったがる).
痺れ
しびれ [3] 【痺れ】
しびれること。麻痺すること。末梢神経および中枢神経の障害によっておこる一種の異常知覚。「足の―」
痺れる
しびれる【痺れる】
become numb;be benumbed <with cold> ;be paralyzed.足が痺れた My feet are gone to sleep[are asleep](きかなくなる);I have pins and needles in my feet (痛む).
痺れる
しび・れる [3] 【痺れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 しび・る
(1)手や足などの感覚がなくなり,自由に動かなくなる。麻痺する。「足が―・れて立てない」「舌が―・れる」
(2)電気が伝わって,体がびりびりする。「感電して―・れる」
(3)強い刺激を受けて感動する。興奮して酔ったようになる。「ロックに―・れる」
痺れ姫
しびれひめ [3] 【痺れ姫】
歌舞伎で,台詞(セリフ)も動きもほとんどなく,じっと座ったままでいる姫役の称。足が痺れてしまうというのでいう。
痺れ茸
しびれたけ [3] 【痺れ茸】
担子菌類ハラタケ目のきのこ。別名をワライダケモドキといい,食べると狂躁状態におちいる。梅雨季に藁(ワラ)などの堆肥上に群生。初め饅頭(マンジユウ)形,のち平らになる。茎の高さ2〜9センチメートル。傘の径1〜5センチメートル。日本全土に分布。
痺れ薬
しびれぐすり【痺れ薬】
an anesthetic.
痺れ薬
しびれぐすり [4] 【痺れ薬】
体を麻痺させる薬,麻酔薬などの俗称。
痺鯰
しびれなまず [4] 【痺鯰】
デンキナマズの別名。
痺鰻
しびれうなぎ [4] 【痺鰻】
デンキウナギの別名。
痺鱏
しびれえい [3] 【痺鱝・痺鱏】
エイ目の海魚。全長40センチメートルほど。体形はまるくて尾部がやや太い。胸びれと腹びれが大きい。左右の胸びれの近くに一対の発電器を有し,触ると30〜50ボルトの電気を放出する。胎生。南日本以南の浅い海域に分布。デンキエイ。
痺鱝
しびれえい [3] 【痺鱝・痺鱏】
エイ目の海魚。全長40センチメートルほど。体形はまるくて尾部がやや太い。胸びれと腹びれが大きい。左右の胸びれの近くに一対の発電器を有し,触ると30〜50ボルトの電気を放出する。胎生。南日本以南の浅い海域に分布。デンキエイ。
痼
しこり【痼】
<have> a stiffness <in the shoulder> ;a lump;→英和
an ill feeling (感情の).痼る become stiff;harden.→英和
痼す
こ・す 【痼す】 (動サ変)
長い間病気する。痼疾となる。「一片の痛恨深く―・して/不如帰(蘆花)」
痼り
しこり [0] 【凝り・痼り】
(1)筋肉や皮下組織などがこること。また,そのかたまり。「肩の―をもみほぐす」
(2)物事が一段落したあとに残るすっきりしない気分。「あとあと―が残る人事」
痼る
しこ・る [0][2] 【凝る・痼る】 (動ラ五[四])
(1)身体の一部に筋肉のこりかたまりができる。「首が―・る」
(2)寄り集まって一団となる。「ニンジュ(=人数)ガ―・ッテ/日葡」
(3)ある行為や考えに熱中する。また,興奮する。「手代が困るこつちは―・る親父は叱る/浄瑠璃・夏祭」
(4)動詞の連用形の下に付いて,しきりに…する意を表す。「奥には猶も飲み―・り踊るやら歌ふやら/浄瑠璃・生玉心中(上)」
痼疾
こしつ [0] 【痼疾】
長引いて,いつまでもなおらない病気。持病。「薄志弱行は衆人の―なり/欺かざるの記(独歩)」
痼疾
こしつ【痼疾】
a chronic disease.
痿疾
いしつ ヰ― [0] 【痿疾】
手足がしびれて感覚を失い,動作が自由にならない病。しびれやまい。
瘀血
おけつ [0] 【瘀血】
〔「瘀」は血がとどこおる意〕
とどこおった血。また,それによっておこる病気。[日葡]
瘁す
おや・す ヲヤス 【瘁す】 (動サ四)
〔「おゆ(瘁)」の他動詞形〕
毒気にあてて人を弱らせる。衰弱させる。「新羅(シラギ)は…我が黎民(オオミタカラ)を―・し害(ヤブ)り/日本書紀(欽明訓)」
瘁ゆ
お・ゆ ヲユ 【瘁ゆ・瘼ゆ】 (動ヤ下二)
病み衰える。弱る。「神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレビコノミコト)にはかに―・えまし/古事記(中)」
瘋癲
ふうてん [0] 【瘋癲】
(1)精神状態が異常であること。また,そういう人。癲狂。
(2)定まった仕事をもたないで,ぶらぶらしている人。
瘍
よう ヤウ [1] 【瘍】
できもの。「―ができる」
瘖唖者
いんあしゃ [3] 【瘖唖者】
聴覚機能,言語機能を共に欠いている者。
瘟疫
うんえき [1] 【瘟疫】
高熱を発するはやり病。おんえき。
瘟病
おんびょう ヲンビヤウ 【瘟病】
「うんえき(瘟疫)」に同じ。「―は人を過つ物と聞ゆるから/読本・雨月(菊花の約)」
瘟�日
うんこうにち ウンクワウ― [3] 【瘟�日】
陰陽道(オンヨウドウ)で,仏事・婿取り・嫁取りにはよく,灸(キユウ)を据えることは凶の日。瘟�。
瘠す
や・す 【痩す・瘠す】 (動サ下二)
⇒やせる
瘠せ
やせ [0] 【痩せ・瘠せ】
やせること。また,やせた人。
瘠せる
や・せる [0] 【痩せる・瘠せる】 (動サ下一)[文]サ下二 や・す
(1)体の肉が落ちて細くなる。
⇔太る
⇔肥える
「病気で―・せる」「少し―・せて細やかなるぞよき/枕草子 53」
(2)土地に植物を生長させる力がなくなる。
⇔肥える
「―・せた土地」
瘠土
せきど [1] 【瘠土】
地味がやせて,作物のよく生育しない土地。瘠地(セキチ)。
瘠地
せきち [1] 【瘠地】
作物の生育の悪い土地。やせち。
瘡
かさ [0] 【瘡】
(1)できもの・はれものなどの皮膚病。また,かさぶた。
(2)梅毒(バイドク)の俗称。「―かき」
瘡
くさ [2] 【瘡】
(1)皮膚にできるできもの・湿疹などの総称。
(2)赤ん坊の頭などにできる湿疹。
瘡掻き
かさかき 【瘡掻き】
皮膚病にかかっている人。特に,梅毒にかかっている人。かさっかき。
瘡毒
そうどく サウ― [1] 【瘡毒】
梅毒の異名。かさ。
瘡気
かさけ [0] 【瘡気】
梅毒。また,梅毒の気味。「自惚(ウヌボレ)と―のない者はない(=誰ニデモ多少ノ自惚ハアルモノダ)」
瘡痕
そうこん サウ― [0] 【瘡痕・創痕】
きずあと。
瘡瘢
そうはん サウ― [0] 【瘡瘢・創瘢】
きずあと。瘡痕。
瘡神
かさかみ [2] 【瘡神】
梅毒の治癒を願って祈願する神。
瘡蓋
かさぶた【瘡蓋】
a scab.→英和
瘡蓋
かさぶた [0] 【瘡蓋】
できもの・傷口が,治るにしたがいできる皮膜。
瘢痕
はんこん [0] 【瘢痕】
火傷や外傷・潰瘍などの治ったあとにできる傷あと。組織の欠損部に増殖した肉芽組織が古くなって繊維化したもの。
瘢痕文身
はんこんぶんしん [5] 【瘢痕文身】
身体変工の技法の一。皮膚に切り傷を入れたり,焼灼(シヨウジヤク)することで,からだに文様をつける。アフリカ・東南アジア・オーストラリアなどの民族の間にみられる慣習。
瘢瘡
はんそう [0] 【瘢瘡】
かさぶたになった傷あと。
瘤
こぶ [2] 【瘤】
(1)打撲によって,頭部などの皮下に漿液がたまってできる隆起した塊。たんこぶ。
(2)組織や臓器に部分的にみられる異常な塊の総称。奇形による繊維と脂肪の塊,腫瘍,炎症性の肉芽腫,血腫など。
(3)物の表面の膨れ上がった部分。「木の―」「―山」
(4)ひもなどのかたい結び目。「―が解けない」
(5)じゃまになるもの。厄介なもの。「目の上の―」
(6)〔自分の分身でありながらじゃまである意から〕
子供。「―つき」
瘤
こぶ【瘤】
a wen;→英和
<get> a lump[bump];→英和
a swelling (はれ);→英和
a hump (らくだの);→英和
a knot (木の).→英和
目の上の瘤 an eyesore.→英和
瘤付き
こぶつき [0] 【瘤付き】
嫁入りする時に,前夫の子供を連れていること。また,一般に子供を連れていること。
瘤付きの
こぶつき【瘤付きの】
<a woman> with an encumbrance.→英和
瘤取り爺
こぶとりじじい 【瘤取り爺】
昔話の一。頬にこぶのある爺が洞穴で雨宿りをして鬼の酒宴に出合う。鬼と一緒に踊り,喜んだ鬼に明日も来るようにとこぶをとられる。次の日にやはりこぶのある隣の爺がまねをして失敗し,こぶを二つにされて帰る話。ものうらやみを主題とした話で,「宇治拾遺物語」にも収録されている。
瘤牛
こぶうし [2] 【瘤牛】
ゼブの別名。
瘤白鳥
こぶはくちょう [3] 【瘤白鳥】
カモ目カモ科の鳥。全長160センチメートルほど。全身純白で優美。くちばしは淡紅色で基部に黒色のこぶ状突起がある。野生種はヨーロッパ北部から中央アジアにかけて分布。
瘤起
りゅうき リウ― [1] 【瘤起】 (名)スル
こぶ状に盛り上がること。
瘤鯛
こぶだい [2][0] 【瘤鯛】
〔前額部に隆起があることから〕
成長したカンダイの雄の異名。
瘧
ぎゃく [0] 【瘧】
マラリアの漢名。おこり。わらわやみ。[季]夏。
瘧
おこり [3] 【瘧】
一定の周期で発熱し,悪寒やふるえのおこる病気。マラリア性の熱病の昔の名称。わらわやみ。おこりやみ。[季]夏。
瘧
わらわやみ ワラハ― 【瘧】
〔「童病み」の意か〕
間欠熱の出る病気。おこり。「―にわづらひ給ひて/源氏(若紫)」
瘧
えやみ 【疫病み・瘧】
(1)悪性の流行病。やくびょう。ときのけ。えきびょう。《疫病》「その年,この村の在家ことごとく―をして,死ぬる者おほかりけり/宇治拾遺 4」
(2)おこり。今のマラリアのような病気。わらわやみ。《瘧》 [和名抄]
瘧慄
おこりぶるい 【瘧慄】
瘧の発作による,からだのふるえ。
瘧日
おこりび 【瘧日】
瘧の発作が周期的におこる日。[日葡]
瘧疾
ぎゃくしつ [0] 【瘧疾】
瘧(オコリ)のこと。
瘧石
おこりいし [3] 【瘧石】
それに触れると瘧にかかるとして忌む石。また,瘧の平癒を祈願すると効果があるという石。
瘭疽
ひょうそ ヘウ― [0] 【瘭疽】
〔「ひょうそう」とも〕
手足の指先の化膿性炎症の総称。
瘭疽
ひょうそ【瘭疽】
《医》(a) whitlow.→英和
瘰癧
るいれき [0] 【瘰癧】
頸部(ケイブ)リンパ節結核の古称。少・青年に多い疾患であったが,最近ではまれ。結核菌が顎下部・側頸部・鎖骨上窩などのリンパ節に侵入し結節を形成。次第に乾酪化,化膿して瘻孔(ロウコウ)を作る。
瘴気
しょうき シヤウ― [1] 【瘴気】
熱病を起こさせるという山川の毒気。瘴毒。「山間の駅ゆゑ―冷然たり/伊沢蘭軒(鴎外)」
瘴煙
しょうえん シヤウ― [0] 【瘴煙】
悪気や毒気を含むもや。
瘴疫
しょうえき シヤウ― [0][1] 【瘴疫】
瘴気にあたって起こると考えられた流行性の熱病。
瘴癘
しょうれい シヤウ― [0] 【瘴癘】
湿熱の気候風土によって起こる熱病や皮膚病。「―の地」
瘴霧
しょうむ シヤウ― [1] 【瘴霧】
毒気をふくんだ霧。「地獄に火焔の海,―の沼あるは/即興詩人(鴎外)」
瘻孔
ろうこう [0] 【瘻孔】
瘻管の出入孔。
瘻管
ろうかん [0] 【瘻管】
(1)体内の器官と器官,あるいは体内の器官と体表との間にできた管(クダ)のような通路。炎症性の疾患によって生じる。痔瘻(ジロウ)など。フィステル。
(2)胃・腸などを体外に交通させるため,手術によって管を入れて作った導管。胃瘻・膀胱(ボウコウ)瘻など。
瘼ゆ
お・ゆ ヲユ 【瘁ゆ・瘼ゆ】 (動ヤ下二)
病み衰える。弱る。「神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレビコノミコト)にはかに―・えまし/古事記(中)」
療する
りょう・する レウ― [3] 【療する】 (動サ変)[文]サ変 れう・す
(1)〔「りょうずる」とも〕
病気をなおす。治療する。「先生の病を―・するに船中にては温熱甚だしく/浮城物語(竜渓)」
(2)悪いところや欠点をなおす。「人の罪悪を―・し,善に遷らしむる故なり/西国立志編(正直)」
療友
りょうゆう レウイウ [0] 【療友】
一緒に療養している仲間。
療治
りょうち レウ― [1] 【療治】 (名)スル
病気やけがなどをなおすこと。治療。「殿さまの御肝癖も―し/浮雲(四迷)」
療治
りょうじ レウヂ [0] 【療治】 (名)スル
病気をなおすこと。治療。「荒―」「先(マズ)―しなきや不可(イケ)ないつて/魔風恋風(天外)」
療治
りょうじ【療治】
⇒治療.
療法
りょうほう【療法】
a (medical) treatment;a remedy;→英和
a cure.→英和
‖家庭(精神)療法 <try> a home (psychic) treatment.
療法
りょうほう レウハフ [0] 【療法】
病気のなおし方。治療の方法。「転地―」「食餌―」
療病
りょうびょう レウビヤウ [0] 【療病】
病気を治療すること。「―生活」
療育
りょういく レウ― [0] 【療育】
障害児が医療的配慮のもとで育成されること。
療育手帳
りょういくてちょう レウ―チヤウ [5] 【療育手帳】
知的障害児・知的障害者が各種の援護を受けるために必要な手帳。都道府県知事が交付。
療術
りょうじゅつ レウ― [0][1] 【療術】
治療術。
療養
りょうよう レウヤウ [0] 【療養】 (名)スル
病気をなおすために,治療をし体を休めること。「転地して―する」「温泉―」
療養する
りょうよう【療養する】
be under medical treatment;recuperate.→英和
‖療養所 a sanatorium; <米> a sanitarium.療養費 medical expenses.
療養所
りょうようじょ レウヤウ― [0][5] 【療養所】
療養のための病舎。
療養補償
りょうようほしょう レウヤウ―シヤウ [5] 【療養補償】
災害補償の一。労働者の業務上の負傷・疾病について,使用者が必要な療養の費用を負担すること。
癆症
ろうしょう ラウシヤウ [0] 【労症・癆症】
「労咳(ロウガイ)」に同じ。
癆痎
ろうがい ラウ― [0] 【労咳・癆痎】
漢方で,肺結核のこと。労症。労瘵(ロウサイ)。
癆瘵
ろうさい ラウ― 【労瘵・癆瘵】
労咳(ロウガイ)。肺病。[日葡]
癇
かん【癇】
a quick temper.〜の強い irritable;→英和
peevish;→英和
mettlesome (馬が).→英和
〜が高ぶる lose one's temper.〜にさわる cut <one> to quick;provoke.→英和
癇
かん [0] 【癇】
(1)神経が過敏で,小さなことにもいら立ったり怒ったりすること。疳(カン)。「―が立つ」「―の強い子」
(2)ひきつけや失神を伴う病気。
癇声
かんごえ [3][0] 【癇声】
癇癪(カンシヤク)を起こした人の高い声。
癇性
かんしょう [1][0] 【癇性・疳性】 (名・形動)[文]ナリ
(1)激しやすい性質。おこりっぽいさま。「―な性格」
(2)病的に潔癖である・こと(さま)。「―で人の使った物に触れない」
癇持
かんもち [0][4] 【癇持(ち)】
癇癪(カンシヤク)持ち。
癇持ち
かんもち [0][4] 【癇持(ち)】
癇癪(カンシヤク)持ち。
癇疾
かんしつ 【癇疾・疳疾】
神経過敏から,痙攣(ケイレン)などを起こす疾患。癇の虫。「若君六代―になやみ給ヘば/浄瑠璃・千本桜」
癇癖
かんぺき [0][1] 【癇癖】
過度に怒りっぽい性質。癇癪(カンシヤク)。癇性。「―が強い」
癇癖
かんぺき【癇癖】
⇒癇癪.
癇癪
かんしゃく【癇癪】
passion;→英和
temper.→英和
〜を起こす(押える) lose (control) one's temper.→英和
〜持ちの hot-tempered.‖癇癪玉 a (fire) cracker (おもちゃ).癇癪持ち a hot-tempered person.
癇癪
かんしゃく [0][4] 【癇癪】
ちょっとのことにもすぐ怒る性質。怒りっぽいこと。また,その怒り。「―を起こす」
癇癪声
かんしゃくごえ [5] 【癇癪声】
癇癪を起こしてどなる声。かんごえ。
癇癪持
かんしゃくもち [4] 【癇癪持(ち)】
ちょっとした事にも怒りだす性質の人。癇持ち。
癇癪持ち
かんしゃくもち [4] 【癇癪持(ち)】
ちょっとした事にも怒りだす性質の人。癇持ち。
癇癪玉
かんしゃくだま [0] 【癇癪玉】
(1)子供のおもちゃで,火薬を豆つぶほどに丸めて紙に包んだもの。打ちつけると大きな音を出して破裂する。
(2)癇癪を起こして発する怒り。「ついに―を破裂させる」
癇癪筋
かんしゃくすじ [4] 【癇癪筋】
(1)癇癪を起こした時に,額・こめかみなどに現れる血管の筋。
(2)歌舞伎の化粧で,眉尻から小鬢(コビン)のあたりにかけて引く筋。一徹な気性を表す。
癇立つ
かんだ・つ [3] 【癇立つ】 (動タ五[四])
神経が高ぶっていらいらする。いらだつ。「―・つた弱々しい声で/黴(秋声)」
癇走る
かんばし・る [4] 【甲走る・癇走る】 (動ラ五[四])
声が高く,鋭く響く。「―・った嬌声(キヨウセイ)」
癈いる
し・いる シヒル [2] 【癈いる】 (動ア上一)[文]ハ上二 し・ふ
目や耳の感覚を失う。「耳の―・いるほど鋭く響く/奇遇(四迷)」「両眼―・イマシマシテ/日葡」「耳―・イテ/日葡」
癈ふ
し・う シフ 【癈ふ】
■一■ (動ハ四)
「癈いる」に同じ。「松反(ガエ)り―・ひてあれやは三栗の中上り来ぬ麿といふ奴/万葉 1783」
■二■ (動ハ上二)
⇒しいる(癈)
癈人
はいじん [0] 【廃人・癈人】
病疾や傷害などのため,通常の生活を営めなくなった人。
癈兵
はいへい [0] 【廃兵・癈兵】
戦争で負傷して身体障害者となり,再び戦闘に従事できなくなった兵。傷兵。
癈疾
はいしつ [0] 【廃疾・癈疾】
(1)不治の病(ヤマイ)。
(2)律令制下,課役徴収のために定められた身体に障害や病疾を持つ者の規定のうち,篤疾より軽く,残疾より重いもの。
→残疾
→篤疾
癋見
べしみ [0] 【癋見・圧面】
能面の一。大べしみ・小べしみ・猿べしみなどの総称。天狗・鬼畜・鬼神に扮する際に用いる。下あごが大きく張り,上下の唇を強く食いしばり,目をむき鼻穴を大きくふくらませた形相のもの。
癋見=1[図]
癋見=2[図]
癌
がん [1] 【癌】
(1)悪性腫瘍(シユヨウ)のこと。特に,上皮性の悪性腫瘍のみをさすこともある。
→悪性腫瘍
→腫瘍
(2)組織全体に障害を及ぼしている事柄。「社会の―」
癌
がん【癌】
(1)《医》cancer <of the stomach> .→英和
(2)[禍根]a cancer;a curse.→英和
〜の cancerous.→英和
癌細胞 cancer cells.制癌剤 an anticancer drug.
癌ウイルス
がんウイルス [4] 【癌―】
宿主細胞に感染し増殖する際,正常細胞を癌化させるような遺伝情報を細胞の DNA に組み込んで,宿主細胞を癌化させるウイルス。
癌化
がんか [0] 【癌化】 (名)スル
生体の細胞が何らかの要因により,癌となること。また,その状態。
→癌
→癌細胞
癌抑制遺伝子
がんよくせいいでんし [7][1][5] 【癌抑制遺伝子】
細胞が正常であるために必要であるが,結果として癌の発生を抑えているような遺伝子。その欠失が癌発生の一因となる。
癌研
がんけん【癌研(究所)】
a cancer research institute.
癌細胞
がんさいぼう [3] 【癌細胞】
癌化した細胞。正常な細胞に比べ未分化で大小不同。周囲の健康な細胞を破壊しながら,生体の制御を離れて無制限に増殖する。
癌腫
がんしゅ [0][1] 【癌腫】
上皮組織にできる悪性腫瘍。組織を破壊し,各所に転移を起こす。喉頭癌・肺癌・舌癌・食道癌・胃癌・直腸癌・肝臓癌・膵臓癌・子宮癌・乳癌・皮膚癌などがある。
→悪性腫瘍
癌遺伝子
がんいでんし [4] 【癌遺伝子】
細胞の癌化を引き起こす遺伝子。正常細胞に存在し,発癌因子や老化などによって細胞に癌化の指令を出すと考えられる。腫瘍遺伝子。
癒える
い・える [2] 【癒える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 い・ゆ
(1)病気や傷がよくなる。なおる。「病(ヤマイ)が―・える」「傷が―・える」
(2)悲しみや苦しみがおさまる。「失恋の痛みが―・える」
〔「いやす」に対する自動詞〕
癒す
いやす【癒す】
heal;→英和
cure;→英和
quench <one's thirst> .→英和
癒やす
いや・す [2] 【癒やす】 (動サ五[四])
(1)病気や傷などをなおす。「温泉で傷を―・す」
(2)悲しみや苦痛をなくす。「恋の痛手を―・す」「かわきを―・す」
〔「いえる」に対する他動詞〕
[可能] いやせる
癒ゆ
い・ゆ 【癒ゆ】 (動ヤ下二)
⇒いえる
癒る
いる 【癒る】 (動ア上一)
(多く「腹がいる」の形で)怒りがおさまる。「藤七めが鼻の先で,さいなまねば腹が〈い〉ぬ/浮世草子・風流曲三味線」
〔「腹が居る」の「ゐる(居)」が「いる(癒)」と考えられて生じたもの〕
→いる(居る)■一■(7)
癒合
ゆごう [0] 【癒合】 (名)スル
傷がなおって,傷口がふさがること。離れていた皮膚や筋肉が付着すること。「創口を―するものは時日である/門(漱石)」
癒瘡木
ゆそうぼく ユサウ― [2] 【癒瘡木】
⇒リグナム-バイタ
癒着
ゆちゃく【癒着】
《医》adhesion.→英和
〜する knit;→英和
adhere;→英和
heal up.
癒着
ゆちゃく [0] 【癒着】 (名)スル
(1)粘膜や漿膜(シヨウマク)など分離しているべき身体の組織面が,炎症などのためにくっつくこと。
(2)本来離れているべきものがくっつくこと。多く,好ましくない状態として批判的に用いる。「労使の―」「政財界の―」
癖
くせ [2] 【癖】
〔「曲(クセ)」と同源〕
(1)ある人が無意識的にしばしば行うちょっとした動作。「話しながらあごをなでる―がある」「―が悪い」
(2)普通とは異なった特徴。「―のある字」「―のある髪の毛」
(3)やわらかい物に残った曲げあと。「襟に変な―がつく」
(4)(「そのくせ」の形で逆接句を導いて)そうでありながら。普通,人の属性についていう場合に用いられる。「彼は寒がりだ。その―,コートは着たがらない」
(5)きまり。習慣。「はかなきことも雲鳥のあやにかなはぬ―なれば/千載(雑下)」
(6)欠点。「一字二字あまりたれどもうちよむに例にたがはねば―とせず/新撰髄脳」
→癖して
→癖に
癖
くせ【癖】
(1) a habit;→英和
a way;→英和
a vice (悪癖).→英和
(2) a characteristic (特長);→英和
a peculiarity (特色).
…する〜がある have a habit[way] <of doing> .
〜がつく fall into a habit <of> ;form a habit.〜を直す cure <a person> of a habit (人の);get rid of a habit (自分の).
…の〜に though;→英和
and yet;in spite of <the fact that…> .
癖
へき [1] 【癖】
くせ。かたよった習性。「放浪の―がある」
癖して
くせして 【癖して】 (連語)
「癖(クセ)に{(1)}」に同じ。うちとけた会話文などで用いられる。「何も知らない―,えらそうなことを言うな」「男の―,だらしがないぞ」
癖に
くせに 【癖に】 (連語)
〔名詞「癖(クセ)」に格助詞「に」が付いたもの。主として話し言葉で用いられる〕
活用語の連体形,格助詞「の」に付いて,一語の助詞のように用いられる。
(1)文中にあって,接続助詞的に用いられる場合。非難したり責めなじったりする気持ちを込めて,逆接条件を表す。…にもかかわらず。…のに。「大した金もない―,大きなことを言うな」「弱い―,からいばりするな」「男の―,からきしいくじがないんだから」
(2)文末にあって,終助詞的に用いられる場合。非難・くやしさなどの気持ちを込めて,「…であるのに」の意を表す。「なにさ,さっきは泣いてた―」「おだまりなさい。子供の―」
〔「くせに」は,それによって結ばれる前文と後文とが同一の主語の場合に限られる。それに対して,「のに」は,前文と後文とが異なった主語の場合にも用いられる。こういう点で,「くせに」の方が「のに」よりも用法が限られる。意味の上でも,「くせに」は,「のに」よりも非難する気持ちが強い〕
癖む
くせ・む 【癖む】 (動マ四)
(1)心がゆがむ。ねじける。「道心の後にも心大に―・みつつ普通の人には似ざりけり/平家(二末・延慶本)」
(2)普通とは違うやり方・さまをする。「万葉集のやうなどいひて,―・みよめども/八雲御抄」
癖地
くせち [0] 【癖地】
立ち入ったり所有したり開墾したりすると,災いがあると信じられている土地。病田(ヤマイダ)・けち田・入らず山・癖山など。
癖毛
くせげ [0] 【癖毛】
ひとりでにちぢれたり,波うったりする質(タチ)の毛髪。まっすぐでない毛髪。
癖直し
くせなおし [3] 【癖直し】
日本髪を結うとき,熱湯に浸した布で毛をもんで癖をとること。
癖者
くせもの [0] 【曲者・癖者】
(1)賊・敵などあやしい者。
(2)一筋縄ではいかない人。ひとくせある人。「おとなしそうでもなかなかの―だ」
(3)油断のならないもの。気の許せないもの。えたいの知れないもの。「恋は―」「一見簡単そうなところが―だ」
(4)なみではない人。「光盛こそ奇異の―くんでうて候へ/平家 7」
(5)妙手。異能の人。「疾く行くか,重なる山の木末よりと,一声に移りし―なり。胡銅の物を見るやうなりしなり/申楽談儀」
(6)ばけもの。怪物。
癖馬
くせうま [2] 【癖馬】
気難しいところがあり,しばしば騎乗者の指示に従わない馬。
癘気
れいき [1] 【癘気】
熱病などを起こす悪気。瘴癘(シヨウレイ)の気。
癜
なまず ナマヅ [0] 【癜】
皮膚病の一。細菌の寄生によって,皮膚に白または褐色の斑紋が生じるもの。白なまずなど。
癤
かたね [0] 【固根・癤】
⇒根太(ネブト)
癤
せつ [1] 【癤】
黄色ブドウ球菌の感染によるできもの。一つの毛包(モウホウ)の化膿性炎症。フルンケル。
→癰(ヨウ)
癩
らい [1] 【癩】
⇒ハンセン病(ビヨウ)
癩
かったい [1] 【癩・乞丐】
〔「かたい」の促音添加〕
(1)癩(ライ)病。
(2)こじき。
癩病
らいびょう [0] 【癩病】
⇒ハンセン病(ビヨウ)
癩眉
かったいまゆ 【癩眉】
(1)癩(ライ)病で薄くなった眉。
(2)剃ったり抜いたりして細く整えた眉。安永(1772-1781)頃,当世男の間で流行した。「華蓋(マユゲ)石仏の眉より細うして,自ら称す―と/洒落本・当世気とり草」
癩者
らいしゃ [1] 【癩者】
ハンセン病の患者。
癩菌
らいきん [0] 【癩菌】
癩(ライ)の病原体。結核菌に類似したグラム陽性で抗酸性の細長い桿菌(カンキン)。人工培養が困難で細菌学的な性状は詳細には究明されていない。1874年ノルウェーのハンセンが発表。
癪
しゃく [0] 【癪】
■一■ (名)
胸や腹のあたりに起こる激痛の総称。さしこみ。「―が起こる」
■二■ (名・形動)
物事が気にいらなくて,気持ちがむしゃくしゃする・こと(さま)。「運動会というのに―な雨だ」
癪にさわる
しゃく【癪にさわる】
〔形〕provoking;irritating;exasperating;→英和
〔動〕[人が主語]feel injured[offended];take offense;[事が主語]provoke;→英和
irritate;→英和
sting <a person> to the quick.→英和
癪の種
しゃくのたね [4] 【癪の種】
腹を立てる原因となる物事。
癪の虫
しゃくのむし [0] 【癪の虫】
人間の腹中にあって癪を起こすもとになると考えられていた虫。転じて,癪にさわっていらいらする気分。「―が起こる」
癪持
しゃくもち [0][4] 【癪持(ち)】
癪(シヤク)を持病とすること。また,その人。
癪持ち
しゃくもち [0][4] 【癪持(ち)】
癪(シヤク)を持病とすること。また,その人。
癪気
しゃっけ シヤク― [0] 【癪気】
⇒しゃっき(癪気)
癪気
しゃっき シヤク― [0] 【癪気】
癪(シヤク)の病気。癪の気味。しゃっけ。
癭瘤
えいりゅう [0] 【癭瘤】
他生物の寄生まれに共生によって,異常発育または異常形成を起こした植物体の部分。
癭蜂
たまばち [2] 【癭蜂】
膜翅目タマバチ科のハチの総称。小形で毒針はなく,植物に寄生して虫癭(チユウエイ)を作る。植物の害虫とされるものが多いが,虫癭が染料やタンニンの採集に利用されるものもある。フシバチ。
癭蠅
たまばえ [2] 【癭蠅】
タマバエ科の昆虫の総称。体長2ミリメートル内外の微小な種類が多い。比較的長い触角と肢を有する。幼虫が植物に寄生して虫癭(チユウエイ)を作る種が多い。スギタマバエなどの著名な害虫を含む。
癰
よう [1] 【癰】
黄色ブドウ球菌が原因で起こる隣り合った数個以上の毛包の化膿性炎症。その部分は赤く盛り上がり,痛み・発熱を伴う。
→癤(セツ)
癰疽
ようそ [1] 【癰疽】
癰と疽。ともに悪性のできもの。悪瘡。毒瘡。
癲狂
てんきょう [0] 【癲狂】
(1)狂気。ものぐるい。
(2)癲癇(テンカン)。
(3)漢方で,精神疾患の意。
癲狂院
てんきょういん [3] 【癲狂院】
精神疾患を治療する病院。
〔明治期の用語〕
癲癇
てんかん [3][0] 【癲癇】
痙攣(ケイレン)・意識障害などの発作を繰り返す脳の疾患。突然意識を失って倒れ,硬直・手足の痙攣を起こすなど,症状は多様。遺伝的素質によるほか,外傷・脳腫瘍など脳の損傷によっても起こる。
癲癇
てんかん【癲癇】
《医》epilepsy;→英和
an epileptic (人).〜を起こす have an epileptic fit.
癸
き [1] 【癸】
十干の第一〇。みずのと。
癸
みずのと ミヅ― [3] 【癸】
〔「水の弟(オト)」の意〕
十干(ジツカン)の第十。
癸の祭
みずのとのまつり ミヅ― 【癸の祭】
宮中の陰陽寮で毎月癸の日に行われた祭事。
発
−はつ【−発】
(1)[出発]午後9時〜の列車 the 9 p.m.→英和
train <for Tokyo> .→英和
5月10日神戸〜の船 a boat leaving Kobe on May 10.
(2)[弾数]a round;→英和
a shot.→英和
発
はつ 【発】
■一■ [1] (名)
(1)出発すること。
⇔着
「午後三時―の列車」
(2)送り出すこと。「当駅―の小荷物」
■二■ (接尾)
助数詞。弾丸・銃声などを数えるのに用いる。上にくる語によって「ぱつ」ともなる。「五―の弾」「三―((サンパツ))の銃声」
発く
あば・く [2] 【暴く・発く】 (動カ五[四])
〔古くは「あはく」と清音か〕
(1)土を掘って,埋めたものを取り出す。「墓を―・く」「兵士等心得て忽ち穴を―・く/信西(潤一郎)」
(2)他人の秘密や悪事・欠点などを探り出して,公表する。暴露する。「論理の矛盾を―・く」「政治家の私事を―・いて失脚させる」
(3)切り開く。切り崩す。「剣をぬきてこれを―・くに,葛みな切られてのきにけり/著聞 17」
[可能] あばける
発く
あばく【発く】
(1)[墓を]dig[break]open.(2)[秘密・罪を]disclose;→英和
lay bare <a design> .
発する
はっ・する [0] 【発する】 (動サ変)[文]サ変 はつ・す
□一□(自動詞)
(1)その地を出る。出発する。「列車が東京駅を―・する」
(2)外へあらわれでる。「熱が―・する」「怒り心頭に―・する」「積日の疲労(ツカレ)が―・して/多情多恨(紅葉)」「手前生国と―・しまするは…」
(3)ある事を原因として起こる。「親切心に―・した行為」
□二□(他動詞)
(1)起こす。はじめる。「宇治川は琵琶湖に源を―・する」「株の暴落に端を―・した大恐慌」
(2)音・光・熱・匂いなどを外に向かって出す。はなつ。「騒音を―・する」「悪臭を―・する」「空しく埋もれ,名を―・せず世を経(フ)る/五重塔(露伴)」
(3)考え・命令などを明らかにする。また,言葉を口から出す。「会議の間,一言も―・しなかった」「警告を―・する」
(4)矢・弾丸などを発射する。はなつ。
(5)使者・便りなどをさし向ける。「特使を―・する」
発する
はっする【発する】
(1)[源を]come <from> ;→英和
flow[rise] <from> (川が).→英和
(2)[出発]leave <Tokyo> ;→英和
start <from> .→英和
(3)[光・熱などを]give out;radiate;→英和
emit.→英和
(4)[声を]utter <a cry> ;→英和
issue <an order> (命令を).→英和
発ち際
たちぎわ [0] 【発ち際】
出発するまぎわ。
発つ
た・つ [1] 【発つ】 (動タ五[四])
〔「立つ」と同源〕
出発する。でかける。「明日アメリカに―・つ」
[可能] たてる
発令
はつれい [0] 【発令】 (名)スル
(1)法令・辞令などを出すこと。「本社勤務を―する」
(2)警報を出すこと。「津波警報―」
発令
はつれい【発令】
an (official) announcement.〜する announce <a person's appointment> .→英和
発企
ほっき [0] 【発起・発企】 (名)スル
(1)新しい事を企てること。「自ら首唱―して/緑簑談(南翠)」
(2)信仰心をおこして出家すること。仏を信ずるようになること。発心。「就(ナカンズク)本願皇帝―の叡念は大悲普現の観自在弘誓の海これ深く/盛衰記 24」
(3)あきらめること。我を折ること。「おのれと―し/浮世草子・新色五巻書」
(4)物事のはじめ。特に,仏典の本文の初めの部分。「観経の―には…を説いたり/妻鏡」
発会
はっかい [0] 【発会】 (名)スル
(1)会ができて,活動を始めること。また,会合を初めて開くこと。「後援会が―する」「―式」
(2)取引所で,その月の最初の立ち会い。一年の最初のものは大発会という。
⇔納会
発会式
はっかいしき【発会式】
an opening ceremony.
発伝
ほって [0] 【発伝】
甲冑(カツチユウ)の衡胴(カブキドウ)の最下段,草摺(クサズリ)を取り付ける所。胴尻。
発作
ほっさ【発作】
a fit;→英和
an attack.→英和
〜を起こす have a fit[an attack] <of> .〜的な fitful.→英和
〜的に by fits (and starts);suddenly (突然).
発作
ほっさ [0] 【発作】 (名)スル
病気の症状が突発的に起こること。「喘息(ゼンソク)の―」「病の―したやうに俄に技癢(ギヨウ)を感じて/片恋(四迷)」
発作的
ほっさてき [0] 【発作的】 (形動)
計画も準備もなく,突然あることを行うさま。「―な犯行」
発信
はっしん [0] 【発信】 (名)スル
(1)電信・電波などを発すること。「電波を―する」
(2)郵便を差し出すこと。
⇔受信
発信する
はっしん【発信する】
send <a letter,a telegram> ;→英和
dispatch a message.→英和
‖(電話の)発信音 <米> a dial[ <英> dialling]tone.発信機 a transmitter.発信地 the place of dispatch.発信人 a sender.
発信主義
はっしんしゅぎ [5] 【発信主義】
意思表示の効力が発生する時期を,それが発信された時とする立場。
→到達主義
→了知主義
発信人
はっしんにん [0] 【発信人】
郵便・電報などの差出人。
発光
はっこう【発光】
radiation.→英和
〜する radiate;→英和
give light.‖発光体 a luminous body.発光塗料 luminous paint.
発光
はっこう [0] 【発光】 (名)スル
光を出すこと。「ストロボがうまく―しない」
発光ダイオード
はっこうダイオード [7] 【発光―】
〔light-emitting diode〕
接合部に電流が流れると光を放射するダイオード。材料によって決まった波長の光を発する。LED 。
発光バクテリア
はっこうバクテリア [0][7] 【発光―】
⇒発光細菌(ハツコウサイキン)
発光体
はっこうたい [0] 【発光体】
発光する物体。
発光動物
はっこうどうぶつ [5] 【発光動物】
光を発する動物の総称。自ら発光物質を作って発光するもの(ヤコウチュウ・オキクラゲ・カモメガイ・ホタル・ヒカリクモヒトデ・ハダカイワシなど)と,発光細菌の寄生や共生(マツカサウオ)によるものとがある。
発光器
はっこうき [3] 【発光器】
発光動物が発光を行うための器官。ホタルの発光器は発光細胞層と反射細胞の層からなる。深海魚・イカなどではさらにクチクラ性水晶体・色素層などが発達している。
発光塗料
はっこうとりょう [5] 【発光塗料】
蛍光体またはリン光体を用いて暗所で発光するようにした塗料。有機蛍光色素や硫化亜鉛に銅などの重金属を微量に加えたものが多く使われ,さらにこれにラジウムなどの放射性物質をごく微量添加すると完全な暗黒でも自ら発光する。夜光塗料。
発光植物
はっこうしょくぶつ [6] 【発光植物】
光を発する植物の総称。細菌類・担子菌類・鞭毛(ベンモウ)藻類にみられる。なお,ヒカリゴケの場合は反射によるもので発光ではない。
発光紙
はっこうし [3] 【発光紙】
発光性の塗料を塗った紙。
発光細菌
はっこうさいきん [5] 【発光細菌】
光を発する細菌の総称。主に海産で,海水に浮遊または他動物に寄生し,寄生発光をひき起こすことがある。微量な酸素中でも発光するので酸素の検出に用いる。発光バクテリア。
発光菌
はっこうきん [0][3] 【発光菌】
光を発する菌類の総称。きのこが光るもの(ツキヨタケ),菌糸が光るもの(ナラタケ)などがある。
発兌
はつだ [0] 【発兌】 (名)スル
書物などを印刷・発行すること。発行。「新聞雑誌日々―するものより/月世界旅行(勤)」
発出
はっしゅつ [0] 【発出】 (名)スル
(1)起こること。あらわし出すこと。「勢力を―することは/西国立志編(正直)」
(2)遣わし出すこと。出発すること。「早々―して地府に滞らしむる事なかれ/読本・英草紙」
発出論
はっしゅつろん [4] 【発出論】
⇒流出説(リユウシユツセツ)
発刊
はっかん [0] 【発刊】 (名)スル
書物などを印刷して世に出すこと。また,新聞・雑誌などを新しく出版すること。「全集を―する」
発刊
はっかん【発刊】
publication.→英和
〜する publish;→英和
start (創刊).→英和
発券
はっけん [0] 【発券】
銀行券などを発行すること。
発券銀行
はっけんぎんこう [5] 【発券銀行】
銀行券を発行する権能を有する銀行。日本では,日本銀行。
発効
はっこう [0] 【発効】 (名)スル
条約・法律などが効力をもつようになること。
⇔失効
「条約が―する」
発効
はっこう【発効】
effectuation.〜する come into effect.
発動
はつどう [0] 【発動】 (名)スル
(1)動き始めること。活動を始めること。「我等の行為が自然に―する時は/愛と認識との出発(百三)」
(2)法的権限を行使すること。「国権の―」
(3)動力を起こすこと。
発動
はつどう【発動】
operation;→英和
exercise (法・権力などの).→英和
〜する put <a law> into operation;→英和
exercise.
発動機
はつどうき【発動機】
an engine;→英和
a motor.→英和
発動機
はつどうき [3] 【発動機】
内燃機関。エンジン。
発動機船
はつどうきせん [5][0] 【発動機船】
内燃機関を動力とする船。
発受
はつじゅ [0] 【発受】
手紙などを発することと受け取ること。「信書の―」
発句
ほっく [0] 【発句】
(1)連歌・連句で,発端の五・七・五の句。立て句。
⇔挙げ句
(2){(1)}の句が独立して単独に詠まれるようになったもの。すなわち,俳句。地発句。
(3)和歌や詩の最初の句。初句。
発句
はっく [0] 【発句】
(1)律詩の第一・二句。起句。
(2)「ほっく(発句)」に同じ。
発句合
ほっくあわせ [4] 【発句合】
歌合(ウタアワセ)にならい,二手に分かれて発句を作り,判者がその優劣を定めるもの。句合。
発向
はっこう [0] 【発向】 (名)スル
(1)目的の場所へ向かって軍勢・使者などが出発すること。「榎本武揚を攻めむがために,官軍が―する中に/渋江抽斎(鴎外)」
(2)「発行{(3)}」に同じ。
発哺温泉
ほっぽおんせん 【発哺温泉】
長野県北東部,志賀高原の東館山西麓にある硫黄泉・単純泉。山ノ内温泉郷の一。一帯はスキー場。
発問
はつもん [0] 【発問】 (名)スル
問いを発すること。
発喪
はっそう [0] 【発喪】 (名)スル
「はつも(発喪)」に同じ。
発喪
はつも [1] 【発喪】 (名)スル
喪を発すること。人の死を公表すること。はっそう。
発地
はっち [1] 【発地】
出発地。発進地。
発墨
はつぼく [0] 【発墨】
硯(スズリ)ですったときの,墨のすれ具合。また,すった墨の濃淡の色合い。
発声
はっせい【発声】
utterance;→英和
speaking.→英和
〜する utter;→英和
speak.→英和
…の〜で <give three cheers> led by a person.→英和
‖発声器官 the vocal organs.発生率 the incidence.
発声
はっせい [0] 【発声】 (名)スル
(1)声を出すこと。「大きな声で―する」
(2)大勢で同じ言葉を唱える時,最初に声を出して,音頭をとること。「会長の―で乾杯をする」
(3)歌会で披講のとき,講師のあとを受けて,節を付けて歌をよみ上げること。また,その役。
発声器官
はっせいきかん [6][5] 【発声器官】
声を出す器官。声帯・口腔・鼻腔など。
発声映画
はっせいえいが [5] 【発声映画】
⇒トーキー
発声法
はっせいほう [0] 【発声法】
声の出し方。特に,声楽の基礎訓練として行う声の出し方。
発売
はつばい [0] 【発売】 (名)スル
売り出すこと。「全国でいっせいに―する」「―元」
発売
はつばい【発売】
sale.→英和
〜する sell;→英和
put <books> on sale;issue.→英和
〜中である be on sale.→英和
〜を禁止する suppress <a book> .→英和
‖発売禁止 prohibition of sale;a ban <on> .
発売禁止
はつばいきんし [0] 【発売禁止】
商品の発売が禁止になること。
→発禁(ハツキン)
発奮
はっぷん [0] 【発憤・発奮】 (名)スル
(1)気持ちをふるい起こすこと。「大いに―して勉強する」
(2)かっとすること。「車夫等は益々―して/義血侠血(鏡花)」
発射
はっしゃ [0] 【発射】 (名)スル
弾丸などを撃ち出すこと。「ミサイルを―する」
発射
はっしゃ【発射】
firing.〜する fire <a pistol> ;→英和
shoot.→英和
‖発射装置[台]a launcher;a launching pad.
発射管
はっしゃかん [0] 【発射管】
魚雷を発射する装置。
発展
はってん [0] 【発展】 (名)スル
(1)のびひろがること。勢いなどが盛んになり,栄えること。「―する企業」
(2)高い段階に進むこと。「話が―して計画が出来上がってきた」
(3)盛んに活躍すること。異性関係にいうことが多い。「最近ご―のようで」
発展
はってん【発展】
development;→英和
growth;→英和
expansion (拡大).→英和
〜する develop;→英和
grow;→英和
expand.→英和
‖発展性 possibilities.発展途上国 a developing country.
発展家
はってんか [0] 【発展家】
広い範囲で活躍する人。酒や異性関係にいうことが多い。
発展的
はってんてき [0] 【発展的】 (形動)
将来発展する状態・傾向・性質のあるさま。
発展的解消
はってんてきかいしょう [0] 【発展的解消】
さらに拡大・発展させるために,在来の組織などを解散すること。
発展途上国
はってんとじょうこく [6] 【発展途上国】
〔developing country〕
経済的先進国に対して,一般に一人当たり実質所得が低く,産業構造が一次産品に大きく依存し,発展の途上にある国々。開発途上国。低開発国。
発布
はっぷ [0][1] 【発布】 (名)スル
法律などを,世の中に広く知らせること。公布。「憲法を―する」
発布
はっぷ【発布】
promulgation.〜する promulgate.→英和
発引
はついん [0] 【発引】
〔「引」は柩車(キユウシヤ)の前に付けて引くひも〕
葬式で,柩(ヒツギ)を墓地へ送り出すこと。出棺(シユツカン)。
発御
はつぎょ [1] 【発御】
天皇・三后の出発を敬っていう語。
発心
ほっしん【発心】
spiritual awakening;conversion.→英和
〜する be awakened;be converted.
発心
ほっしん [0][1] 【発心】 (名)スル
(1)〔仏〕 菩提心を起こすこと。仏となり最高の悟りに達しようと決心すること。また,出家や遁世(トンセイ)をすること。発意。発起。発菩提心。
(2)思い立つこと。決心すること。発起。「―して仕事に励む」
発心集
ほっしんしゅう 【発心集】
説話集。三巻本・五巻本・八巻本がある。鴨長明編。1215年頃までに成立か。発心談・遁世談・極楽往生談など仏教関係の説話が多く,後代への影響も大きい。長明発心集。
発情
はつじょう [0] 【発情】 (名)スル
(1)主に哺乳類の性的に成熟した動物が交尾可能な生理的状態になること。性ホルモンの影響による。ヒト以外では繁殖期だけに限定され周期的に繰り返しあらわれる。さかり。
(2)ある感情があらわれ出ること。「傍聴席に在る人民は其―を忍び得ざりしと見え/経国美談(竜渓)」
発情
はつじょう【発情】
sexual excitement.発情期 the mating season (動物の).
発情ホルモン
はつじょうホルモン [5] 【発情―】
脊椎動物の主として卵巣および胎盤から分泌される雌性ホルモンの一。卵巣・子宮・乳腺などの発育を促して女性の二次性徴を発現させ,子宮内膜の増殖や卵胞の発育を促進し,性欲を高めるなどの作用をもつ。エストラジオール-17β・エストロン・エストリオールなど。卵胞ホルモン。濾胞ホルモン。エストロゲン。
発情周期
はつじょうしゅうき [5] 【発情周期】
(1)繁殖期中に多くの哺乳類の雌にみられる発情状態の周期性。発情ホルモン分泌時期と停止時期が交互にあらわれる。
→月経
(2)発情の生理的周期。卵胞が成熟する時期,卵胞から成熟卵が排卵される時期と卵胞が黄体化する時期を繰り返す。ヒトは約二八日で,月経周期に相当する。
発情期
はつじょうき [3] 【発情期】
発情状態の時期。特に,交尾して妊娠可能な時期。落ち着きのない特徴的行動を示す。交尾期。
発情間期
はつじょうかんき [5] 【発情間期】
卵胞が黄体化して,別の卵胞による次の発情ホルモンの分泌が開始するまでの発情周期中の時期。発情休止期。
発想
はっそう [0] 【発想】 (名)スル
(1)あることを思いつくこと。また,その思いついた考え。思いつき。「子供らしい―」
(2)考えを展開させたり,まとめたりして形をとらせること。「奇抜なことを―する」「―の似た小説」
(3)音楽で,楽曲の曲想・緩急・強弱などを表現すること。
発想
はっそう【発想】
an idea;→英和
a conception.→英和
〜が良い have a good idea.
発想標語
はっそうひょうご [5] 【発想標語】
楽曲全体,または一部の表情や表現法を指示する標語。コン-ブリオ・カンタービレ・ドルチェなど。
→発想標語[表]
発想記号
はっそうきごう [5] 【発想記号】
楽曲の表情や表現法を譜面上で指示する記号。フォルテ・ピアノ・アクセントなど。
→強弱記号
発意
ほつい [1] 【発意】 (名)スル
(1)「はつい(発意)」に同じ。「この企画は誰の―によるものか」
(2)〔仏〕 発心(ホツシン)。
発意
はつい [1][2] 【発意】 (名)スル
考え出すこと。思いつくこと。ほつい。
発憤
はっぷん [0] 【発憤・発奮】 (名)スル
(1)気持ちをふるい起こすこと。「大いに―して勉強する」
(2)かっとすること。「車夫等は益々―して/義血侠血(鏡花)」
発憤する
はっぷん【発憤する】
be stimulated;be roused to action.
発才
はっさい 【発才】
(1)(女が)機転・小才のきくこと。また,そのような女。「いかな睟にも口をあかせぬほどの―の流女/浮世草子・禁短気」
(2)(女が)こましゃくれていること。また,そのような女。おてんば。「ええここな―,つかつか物をいやんな/浄瑠璃・蘆屋道満」
発振
はっしん [0] 【発振】 (名)スル
一定の持続的振動を発生すること。普通,電気信号の場合をいう。「―回路」「―器」
発掘
はっくつ [0] 【発掘】 (名)スル
(1)土中に埋もれているものを掘り出すこと。
(2)遺跡・遺物などの埋蔵文化財の調査のために地下を掘り下げて探索すること。「―調査」
(3)世に知られていない優秀な人や物を見つけ出すこと。「人材を―する」
発掘
はっくつ【発掘】
excavation.〜する excavate;→英和
dig up.
発揚
はつよう【発揚】
exaltation.〜する raise;→英和
exalt.→英和
発揚
はつよう [0] 【発揚】 (名)スル
(1)精神や気分を高めること。勢威などを輝きあらわすこと。「国威を―する」「新文明国の名声を―し/福翁百話(諭吉)」
(2)気持ちが高ぶること。「病的に又―も為易いのであつた/青春(風葉)」
発揮
はっき [0] 【発揮】 (名)スル
持っている力などを外に表し出して,働かせること。「実力を―する」「威力を―する」
発揮する
はっき【発揮する】
display;→英和
show.→英和
十分に〜する give full play <to> .
発散
はっさん【発散】
emission;→英和
emanation;radiation.→英和
〜する ⇒発する.
発散
はっさん [0] 【発散】 (名)スル
(1)内部にあるものを外にあらわすこと。特に自分の内部にたまったものを外に飛びちらすこと。「熱を―する」「若さを―させる」「不満を―する」
(2)光線が四方に広がること。
⇔集束
(3)〔数〕 無限数列・無限級数や関数の値などが収束しないこと。極限で正あるいは負の無限大となるか,振動する。
⇔収束
発散光線束
はっさんこうせんそく [7] 【発散光線束】
一点から広がって進む形の光線束。平行光線束が凹レンズを通ったあとなどにみられる。
発明
はつめい【発明】
(an) invention;→英和
(an) contrivance.〜する invent;→英和
devise.→英和
新〜の newly-invented.‖発明者 an inventor.発明品 an invention;a device.
発明
はつめい 【発明】
■一■ [0] (名)スル
(1)それまで世になかった新しいものを,考え出したり作り出したりすること。「蓄音機を―する」「―者」「―家」
(2)物事の意味や道理を明らかにすること。明らかにさとること。「念仏を行じて,浄土に生じ,大事を―すべしといへり/沙石 4」
■二■ [2] (形動)[文]ナリ
賢いさま。利発なさま。「そこは―な潔さんのこと案じは致しませんが/もしや草紙(桜痴)」
発明者権
はつめいしゃけん [5] 【発明者権】
発明を行なった者の有する権利で,特許を受け,特許証に発明者として記載される権利。発明権。
発条
ぜんまい [0] 【発条・撥条】
弾性に富む鋼を薄く細長くして渦巻状に巻いたもの。巻き締めてのち,元に戻ろうとする力を利用して時計や玩具などを動かす。渦巻きばね。
発条
ばね [1] 【発条・弾機】
〔「はね(跳)」の転〕
(1)鋼など素材の弾性を利用して,衝撃や振動を緩和したり,エネルギーをたくわえて動力に利用したりするのに用いるものの総称。形状によって,コイルばね・渦巻ばね・板ばねなどに分ける。スプリング。
(2)足や腰の弾力性。「足の―が強い」
(3)ある行動や結果を導くきっかけとなるもの。「住民運動が―となって基地が撤去された」
発条
ばね【発条】
a spring.→英和
〜仕掛けの worked by a spring.→英和
発条
はつじょう [0][2] 【発条】
ばね。ぜんまい。
発条仕掛
ぜんまいじかけ [5] 【発条仕掛(け)】
ぜんまいの弾力で動くように工夫された,時計や玩具などの装置。
発条仕掛
ばねじかけ [3] 【発条仕掛(け)】
ばねを応用した装置。
発条仕掛け
ばねじかけ [3] 【発条仕掛(け)】
ばねを応用した装置。
発条仕掛け
ぜんまいじかけ [5] 【発条仕掛(け)】
ぜんまいの弾力で動くように工夫された,時計や玩具などの装置。
発条定数
ばねていすう [3] 【発条定数】
加えた力とばねの伸び(縮み)の長さの比。フックの法則により一定となる。
発条指
ばねゆび [2] 【発条指】
指の関節の屈伸が円滑に行われず,異和感や音を伴う症状。重症になると指の屈伸ができなくなる。弾発指(ダンパツシ)。
発条秤
ばねばかり [3] 【発条秤】
コイルばねの一端に物をつるし,ばねの伸びが重さに比例する性質を利用して物の重さをはかる秤。
発条秤
ぜんまいばかり [5] 【発条秤】
ぜんまいの弾力を利用した秤。
発根
はっこん [0] 【発根】 (名)スル
根が出ること。「挿し木が―する」
発案
はつあん [0] 【発案】 (名)スル
(1)考え出すこと。計画などを最初に言い出すこと。「父の―で旅行に出かける」
(2)議案を作成して出すこと。発議。
発案
はつあん【発案】
a suggestion;→英和
a proposal;an idea.→英和
〜する suggest;→英和
propose.→英和
…の〜で at a person's suggestion.
発案権
はつあんけん [3] 【発案権】
議案を提出する権利。
発毛
はつもう [0] 【発毛】 (名)スル
毛が生えること。「―剤」
発汗
はっかん [0] 【発汗】 (名)スル
汗をかくこと。「―作用」「激しい運動で―する」
発汗
はっかん【発汗】
sweating;perspiration.〜する sweat;→英和
perspire.→英和
‖発汗剤 a diaphoretic.
発汗剤
はっかんざい [3] 【発汗剤】
汗の分泌を促進する医薬品。ピロカルピン・麻黄など。
発汗療法
はっかんりょうほう [5] 【発汗療法】
体熱を下げたり,水分の排出を促すために,発汗剤や熱気浴などで多量の発汗を起こさせる治療法。
発泡
はっぽう [0] 【発泡】 (名)スル
あわが発生すること。
発泡スチロール
はっぽう【発泡スチロール】
styrene foam; <商標> Styrofoam.→英和
発泡スチロール
はっぽうスチロール [7] 【発泡―】
こまかな気泡を無数に含んだポリスチレン。断熱容器・保護用材などに用いられる。
発泡剤
はっぽうざい [3] 【発泡剤】
(1)材料に添加しておき,製品化の過程で気体を発生し製品中に泡を生じさせるもの。炭酸水素ナトリウム・アンモニア水など。スポンジ・パンの製造などに用いる。
(2)皮膚に塗布してその部分に水泡を生じさせる薬剤。カンタリスの類。
(3)錠剤などに添加して,発泡により崩壊をはやめるもの。
発泡酒
はっぽうしゅ [3] 【発泡酒】
(1)スパークリング-ワイン。
(2)酒税法で,麦芽を原料の一部とした酒類で発泡性のある雑酒。
発注
はっちゅう【発注】
⇒注文.
発注
はっちゅう [0] 【発注】 (名)スル
注文を出すこと。
⇔受注
「試験車の製作を―する」
発港
はっこう [0] 【発港】 (名)スル
船舶が港を出ること。出港。
発源
はつげん [0] 【発源】 (名)スル
川などが源から流れ出ること。また,源。起源。
発火
はっか【発火】
the outbreak of a fire (火事の);→英和
ignition (点火).〜する catch fire;ignite.→英和
‖発火点 the fire[ignition]point.
発火
はっか [0] 【発火】 (名)スル
(1)火を発すること。燃え出すこと。「自然―する」「ガソリンを―させる」
(2)銃砲に火薬だけをこめて空砲を打つこと。「―信号」
(3)火口(ホクチ)。
発火合金
はっかごうきん [4] 【発火合金】
摩擦によって容易に火花を発する合金の総称。主としてセリウムに30パーセント程度の鉄・ニッケル・銅などを添加した合金。照明弾・花火・ライターの石などに利用。
発火点
はっかてん [3] 【発火点】
物質が火炎などで点火されることなしに,空気中で発火する温度の最低値。条件によって異なり,物質に固有な物理定数ではない。発火温度。自然発火温度。着火点。着火温度。
発烟
はつえん [0] 【発煙・発烟】
煙を出すこと。「―剤」
発煙
はつえん [0] 【発煙・発烟】
煙を出すこと。「―剤」
発煙硝酸
はつえんしょうさん [5] 【発煙硝酸】
濃硝酸に多量の二酸化窒素を吸収させたもの。空気中で二酸化窒素の赤褐色の煙を発し,酸化力がきわめて強く,腐食性が強い。有機合成でのニトロ化剤や酸化剤として用いる。
発煙硫酸
はつえんりゅうさん [5] 【発煙硫酸】
濃硫酸に多量の三酸化硫黄を吸収させたもので,空気中で白煙を出す。粘度の高い油状液体で,火薬や有機合成でのスルホン化剤などに用いる。
発煙筒
はつえんとう【発煙筒】
a smoke shell.
発煙筒
はつえんとう [0] 【発煙筒】
四塩化炭素と亜鉛末・酸化亜鉛など発煙剤を筒に入れたもの。主に信号用の煙を作るのに用いる。
発熱
はつねつ [0] 【発熱】 (名)スル
(1)熱を発散または発生すること。「―体」
(2)体温が異常に高くなること。「風邪で―する」
発熱する
はつねつ【発熱する】
become[be]feverish;have a fever.→英和
発熱反応
はつねつはんのう [5] 【発熱反応】
(1)熱の発生を伴う化学反応。
(2)エネルギーの放出を伴う核反応。
発熱物質
はつねつぶっしつ [5] 【発熱物質】
細菌およびその感染によって生成し,視床下部に作用して発熱を起こす物質。発熱原。パイロジェン。
発熱量
はつねつりょう [4] 【発熱量】
物質,特に燃料が完全燃焼する際に放出される熱量。普通,固体の場合は1キログラム,気体の場合は1立方メートル当たりの熱量で表す。燃焼で生成した水蒸気の凝縮により放出される潜熱を含んだ総発熱量とそれを含まない真発熱量とがある。
→燃焼熱
発狂
はっきょう [0] 【発狂】 (名)スル
気が狂うこと。精神が異常になること。
発狂する
はっきょう【発狂する】
go[run]mad;→英和
become insane.→英和
〜させる drive <a person> mad.〜した mad;insane;crazy.→英和
発現
はつげん [0] 【発現】 (名)スル
表面に現れ出ること。顕現。「籠めた力が此一時に―するやうに/俳諧師(虚子)」
発現時
はつげんじ [3] 【発現時】
⇒到着時(トウチヤクジ)
発生
はっせい【発生】
outbreak (事件の);→英和
birth (創生);→英和
growth (生育);→英和
generation[production](生物・電気などの).→英和
〜する[起こる]happen;→英和
break out;be born (生まれる);grow (生育);→英和
be generated (電気などが).‖発声法 vocalization.
発生
はっせい [0] 【発生】 (名)スル
(1)新しい物や事が生ずること。また,生じさせること。「事件が―する」「酸素が―する」
(2)細胞の増殖・分化・形態形成などにより,ある生物系(組織・器官・個体など)が単純な状態から複雑な状態へ発展すること。主に受精卵から出発する個体発生をさす。
発生主義
はっせいしゅぎ [5] 【発生主義】
取引の発生事実を根拠として,費用および収益を認識し計上すること。
発生予察
はっせいよさつ [5] 【発生予察】
病害虫の発生を,過去のデータや実際の観察などをもとに予測し,その情報を早期に提供すること。
発生期状態
はっせいきじょうたい [6] 【発生期状態】
化学反応によって化合物から遊離した直後の物質がきわめて反応性に富んでいるときの状態。水素・酸素などに見られ,原子あるいはイオンに近い状態と考えられる。
発生炉ガス
はっせいろガス [6] 【発生炉―】
石炭・コークスを,空気の供給の不十分な条件下で不完全燃焼させて得られる燃料ガス。窒素と一酸化炭素とが主成分で,低熱量であるが,安価であり,工業用に使われる。
発生生物学
はっせいせいぶつがく [8] 【発生生物学】
受精卵または単一の細胞から成体への分化成長過程における形態の変化と,それに関連したあらゆる研究を目的とする学問。
発生的定義
はっせいてきていぎ [7] 【発生的定義】
〔論〕 定義の方法の一。本質的属性を分析するのではなく,発生・成立の条件を挙げて物を定義するもの。総合的定義。
⇔分析的定義
発疱
はっぽう [0] 【発疱】
皮膚に水疱ができること。
発疹
はっしん【発疹】
《医》(an) eruption <on the skin> .〜する erupt (皮膚が).→英和
〜性の eruptive.‖発疹チフス eruptive typhus.
発疹
はっしん [0] 【発疹】 (名)スル
皮膚に小さい吹き出物のできること。また,その吹き出物。ほっしん。
発疹
ほっしん [0] 【発疹】
⇒はっしん(発疹)
発疹チフス
ほっしんチフス [5] 【発疹―】
⇒はっしん(発疹)チフス
発疹チフス
はっしんチフス [5] 【発疹―】
法定伝染病の一。病原体はリケッチアの一種で,シラミの媒介により伝染。潜伏期は一〇〜一四日。四〇度前後の高熱と全身に現れる赤く細かい発疹が特徴で,重症では興奮・譫妄(センモウ)などの脳症状を伴う。ほっしんチフス。戦争チフス。
発疹熱
ほっしんねつ [3] 【発疹熱】
リケッチアにより起こる軽い発疹チフスに似た症状をきたす病気。発熱と淡紅色から暗赤色に変わる発疹をみる。
発病
はつびょう [0] 【発病】 (名)スル
病気がおこること。病気になること。「―する率が高い」
発病する
はつびょう【発病する】
fall ill.
発症
はっしょう [0] 【発症】 (名)スル
症状があらわれること。「長い潜伏期間ののち―する」
発癌
はつがん [0] 【発癌】
癌性の組織が発生すること。
発癌する
はつがん【発癌する】
develop cancer.〜性の carcinogenic;cancer-causing.‖発癌性物質 a carcinogen.
発癌物質
はつがんぶっしつ [5] 【発癌物質】
動物に比較的短期間で高率に癌を発生させる物質の総称。多環式炭化水素・アゾ化合物・芳香族アミン類など。癌原性物質。
→変異原性
発眼卵
はつがんらん [3] 【発眼卵】
〔生物〕 発生が進み,目に黒色色素が沈着し,卵膜をとおして肉眼で目が認められるようになった魚卵。
発着
はっちゃく【発着】
departure and arrival.
発着
はっちゃく [0] 【発着】 (名)スル
出発することと到着すること。「三分ごとに電車が―する」「―所」
発砲
はっぽう [0] 【発砲】 (名)スル
弾丸・砲弾を発射すること。
発砲する
はっぽう【発砲する】
fire (a gun) <at,on> .→英和
発破
はっぱ [0] 【発破】
爆薬の爆発力を利用して,岩石や鉱石を破砕すること。また,これに用いる爆薬。
発破
はっぱ【発破】
blasting;a blast (一回分の爆薬).→英和
〜をかける blast;set a dynamite;→英和
spur <a person to do> (比喩的).→英和
発破技士
はっぱぎし [4] 【発破技士】
労働安全衛生規則に基づき,発破作業を行う者。
発祥
はっしょう [0] 【発祥】 (名)スル
(1)〔詩経(商頌,長発)〕
天子となるめでたいしるしがあらわれること。
(2)物事が起こりあらわれること。
発祥地
はっしょうち [3] 【発祥地】
ある物事が初めて起こりあらわれた土地。「文明の―」
発祥地
はっしょうち【発祥地】
the birthplace;→英和
the cradle.→英和
発禁
はっきん [0] 【発禁】
〔「発売禁止」の略〕
出版物の発売や配布を法によって禁ずること。「―処分」
発程
はってい [0] 【発程】 (名)スル
出発すること。出立。「月世界に向つて―するの時は/月世界旅行(勤)」
発端
ほったん [0] 【発端】
〔物事の端緒をひらく意〕
物事のはじまり。おこり。いとぐち。「物語の―」
発端
ほったん【発端】
the origin;→英和
the beginning.
発給
はっきゅう [0] 【発給】 (名)スル
発行して給付すること。出して与えること。「ビザを―する」
発育
はついく【発育】
growth;→英和
development.→英和
〜する grow;→英和
develop.→英和
〜不全の undergrown.→英和
十分〜した full-grown.
発育
はついく [0] 【発育】 (名)スル
育って大きくなること。成育。「順調に―する」「―不全」
発航
はっこう [0] 【発航】 (名)スル
船舶が出帆すること。船出。
発船
はっせん [0] 【発船】 (名)スル
船が港を出ること。出航。
発艦
はっかん [0] 【発艦】 (名)スル
(1)軍艦が出港すること。
(2)飛行機が航空母艦などから発進すること。
⇔着艦
発色
はっしょく [0] 【発色】 (名)スル
(1)色を発すること。色が出ること。
(2)(写真・染色などの)色の仕上がり具合。「―がよい」
発色剤
はっしょくざい [4] 【発色剤】
食品添加物の一。食品中の物質と反応して安定した色素になるもの。食品衛生法により規制を受ける。亜硝酸塩・硝酸塩など。
→亜硝酸ナトリウム
発色反応
はっしょくはんのう [5] 【発色反応】
⇒呈色反応(テイシヨクハンノウ)
発色団
はっしょくだん [4] 【発色団】
染料の色原体が発色する原因と考えられる原子団。カルボニル基・アゾ基・ニトロ基など。染色の機構を説明するために導入された概念。
→助色団
発芽
はつが【発芽】
germination.〜する germinate;→英和
sprout;→英和
bud.→英和
発芽
はつが [0] 【発芽】 (名)スル
植物の芽・花粉・種子または胞子が生長・発生を開始すること。「種が―する」
発菩提心
ほつぼだいしん [4] 【発菩提心】
〔仏〕 菩提心を起こすこと。悟りを求めようと決心すること。発心(ホツシン)。
発蛾
はつが [0] 【発蛾】 (名)スル
カイコがガとなって繭(マユ)を出ること。
発行
はっこう [0] 【発行】 (名)スル
(1)図書・新聞などを印刷して世に出すこと。刊行。「雑誌を―する」
(2)証明書・証券・貨幣などを作って世の中に通用させること。「株券を―する」「―額」
(3)はやること。流行。発向。「おの��方の不繁昌は青本が―故なれば/黄表紙・御存商売物」
発行
はっこう【発行】
publication;→英和
issue.→英和
〜する publish;→英和
issue.→英和
‖発行人[所]a publisher.発行日 the date of issue[publication].発行部数 a circulation <of 10,000> .発行部数が多い have a large circulation.
発行価格
はっこうかかく [5] 【発行価格】
株式・公社債を発行する時の価格。株式の場合は原則として額面以下は認められないが,公社債の場合は額面以下の割引発行もある。
発行市場
はっこうしじょう [5] 【発行市場】
新たに発行する株式の募集,既発行株式の公開売り出し,公社債の売り出しなど株式や社債などの有価証券を発行する市場で,発行者・引き受け業者・投資家から成る。
→流通市場
発行所
はっこうじょ [0] 【発行所】
書籍・新聞などを発行する所。
発行者
はっこうしゃ [3] 【発行者】
出版物を発行する責任者。発行人。
発行者利回り
はっこうしゃりまわり [7] 【発行者利回り】
債券の発行で,発行総額から当初費用を差し引いた純手取額に対し,債券発行に伴い発生する当初費用やその後の利子,期中費用などの諸経費まで含めた実質資金コストで計算したもの。
→応募者利回り
発表
はっぴょう [0] 【発表】 (名)スル
世間へ表向きに知らせること。広く知らせること。「合格者―」「結果を―する」
発表
はっぴょう【発表】
(an) announcement;publication;→英和
presentation (研究など).→英和
〜する announce;→英和
publish;→英和
present;→英和
express <one's opinion> .→英和
発装
はっそう [0] 【発装】
仏画などの表装に使う装飾金具。八双金物に形が似る。
発見
はっけん【発見】
(a) discovery.〜する discover;→英和
make a discovery;find out;detect (探り出す).→英和
〜者 a discoverer.→英和
発見
はっけん [0] 【発見】 (名)スル
世の中に知られていなかったものを見つけ出すこと。初めて見つけること。「病原菌を―する」
発見学習
はっけんがくしゅう [5] 【発見学習】
知識や真理を生徒に習得させる場合,原発見の過程を各自の力で再発見させ経験させる学習方法。
発見的原理
はっけんてきげんり [7] 【発見的原理】
〔哲〕
(1)新しい真理を発見するために設けられる仮説。
(2)〔(ドイツ) heuristisches Prinzip〕
カント哲学の用語。カテゴリー(範疇)が対象を構成する構成的原理であるのに対し,認識の限界を定め,経験の統一性を発見させるものである理念を呼ぶ語。規制的原理。
発見的方法
はっけんてきほうほう [0] 【発見的方法】
〔heuristics〕
数学における演繹(エンエキ)的証明や自然科学における仮説演繹法のような形式的手続き(アルゴリズム)に収まらない,科学研究における非形式的で動的な過程にかかわる方法をいう。一般に知識の発見過程とそれを正当化する論証過程は区別され,前者は心理的・社会的文脈に属するものと見なされる。
発覚
はっかく [0] 【発覚】 (名)スル
隠していた罪・たくらみなどが人に知られること。「不正融質が―する」
発覚
はっかく【発覚】
disclosure;discovery.〜する be disclosed[discovered];be detected;come[be brought]to light.
発言
はつげん [0] 【発言】 (名)スル
言葉を出すこと。意見をいうこと。はつごん。「全員が自由に―する」
発言
はつげん【発言】
(an) utterance;→英和
a proposal (提言);an opinion (意見);→英和
one's words.〜する speak;→英和
propose.→英和
‖発言権 the right to speak.発言権がある(ない) have (no) voice[say] <in this matter> .発言者 a speaker.
発言
はつごん [0] 【発言】 (名)スル
「はつげん(発言)」に同じ。「尚ほ未だ―せず/花柳春話(純一郎)」
発言力
はつげんりょく [3] 【発言力】
意見を述べて,他を導いたり従わせたりする力。
発言権
はつげんけん [3] 【発言権】
会議などで発言できる権利。「―がある」「―を与える」
発話
はつわ [0] 【発話】
〔utterance〕
(1)音声言語を表出する行動。また,その結果生じる音声。
(2)「文」にあたるものが産出されたもの。
発語
はつご [0] 【発語】 (名)スル
〔「ほつご」とも〕
(1)言い出すこと。また,発言。「『ストウヴ』に近づき…―して曰く/月世界旅行(勤)」
(2)談話や文章の言い出しに用いる語。「さて」「いざ」「それ」「では」の類。
(3)「そ知らぬ」「か細い」「い行く」「さ霧(ギリ)」などの「そ」「か」「い」「さ」という接頭語の別名。語調を整えたり,軽い意味を添えたりする。
(4)平安時代,枕詞に与えられた名称。
発語
ほつご [0][1] 【発語】
(1)言いだすこと。また,言い始めの言葉。
(2)「はつご(発語){(2)}」に同じ。
(3)「はつご(発語){(3)}」に同じ。
発論
はつろん [0] 【発論】 (名)スル
意見や議題を出して論議すること。「山田氏が―せし開戦説は/緑簑談(南翠)」
発議
はつぎ【発議】
⇒発案.
発議
はつぎ [1] 【発議】 (名)スル
〔「ほつぎ」とも〕
(1)意見を出すこと。「吾之れを―せざるも猶ほ自から上京せんと企て居たりし也/欺かざるの記(独歩)」
(2)合議体で,議員が議案を提出すること。「修正案を―する」
発議
ほつぎ [1] 【発議】 (名)スル
会議で,議案や意見などを出すこと。はつぎ。「条約改正を―する」
発赤
ほっせき [0] 【発赤】 (名)スル
皮膚や粘膜の炎症に際して現れる症状で,充血のためにその部分が赤色に見える状態。毛細血管の拡張による。はっせき。
発赤
はっせき [0] 【発赤】 (名)スル
皮膚が赤くなること。ほっせき。
発赤薬
はっせきやく [4][3] 【発赤薬】
皮膚や粘膜を刺激して軽度の充血に伴う発赤を起こす薬。打撲傷・神経痛・筋肉痛などの治療に用いる。カンフル・トウガラシなど。引赤薬。
発走
はっそう [0] 【発走】 (名)スル
競技で,一斉に走り出すこと。スタート。
発起
はっき [1] 【発起】 (名)スル
「ほっき(発起)」に同じ。「疾病の心中より―するは/世路日記(香水)」
発起
ほっき [0] 【発起・発企】 (名)スル
(1)新しい事を企てること。「自ら首唱―して/緑簑談(南翠)」
(2)信仰心をおこして出家すること。仏を信ずるようになること。発心。「就(ナカンズク)本願皇帝―の叡念は大悲普現の観自在弘誓の海これ深く/盛衰記 24」
(3)あきらめること。我を折ること。「おのれと―し/浮世草子・新色五巻書」
(4)物事のはじめ。特に,仏典の本文の初めの部分。「観経の―には…を説いたり/妻鏡」
発起で
ほっき【(…の)発起で】
at the instance of…;under the auspices of… (主催).発起人 a promoter.
発起人
ほっきにん [0] 【発起人】
(1)新たにある活動を企て起こす人。発起者。
(2)株式会社の設立を企画し,定款に署名した者。
発起菩提心
ほっきぼだいしん [5] 【発起菩提心】
菩提心をおこすこと。一念発起。発心。
発起設立
ほっきせつりつ [4] 【発起設立】
発行する株式の総数を発起人が引き受けることにより行われる株式会社の設立。
⇔募集設立
発越
はつえつ [0] 【発越】 (名)スル
(1)飛び散ること。発散。「光輝益々大いに―し/西国立志編(正直)」
(2)すばやいこと。「挙止―に言辞明弁にして/三酔人経綸問答(兆民)」
発足
ほっそく [0] 【発足】 (名)スル
(1)団体・組織などが新しく作られ,活動を始めること。はっそく。「協議会は一〇月に―する」
(2)出発すること。はっそく。「静岡を―して/浮雲(四迷)」
発足
はっそく [0] 【発足】 (名)スル
旅などに出発すること。「午食して―す/十和田湖(桂月)」
→ほっそく(発足)
発足する
ほっそく【発足する】
make a start;→英和
be inaugurated.
発車
はっしゃ【発車】
departure.→英和
〜する leave;→英和
start.→英和
〜(します)! All aboard! <英> Take your seats,please! ‖発車時間 the time for departure.発車ホーム a departure platform.
発車
はっしゃ [0] 【発車】 (名)スル
電車・自動車などが走り出すこと。「バスが―する」
発輦
はつれん [0] 【発輦】 (名)スル
天皇の車が出発すること。
発送
はっそう [0] 【発送】 (名)スル
物を送り出すこと。「荷物を―する」
発送する
はっそう【発送する】
send out;ship;→英和
post (郵便物を).→英和
発送係 a shipping clerk.
発途
ほっと [1] 【発途】 (名)スル
出発すること。はっと。「京師を―なす頃までは/近世紀聞(延房)」
発途
はっと [1] 【発途】 (名)スル
いで立つこと。かどで。出発。出立。「人世に―せし時/西国立志編(正直)」
発進
はっしん [0] 【発進】 (名)スル
出発させること。自動車などを出発させて,進ませること。飛行機などを基地から出発させること。「いっせいに―する」「緊急―」
発達
はったつ【発達】
development;→英和
progress.→英和
〜した advanced.→英和
〜していない underdeveloped.→英和
〜する develop;→英和
progress;advance.→英和
著しい〜を遂げる make remarkable progress.→英和
発達
はったつ [0] 【発達】 (名)スル
(1)発育して完全な形態に達すること。
(2)進歩発展すること。「―した文明」
(3)規模が次第に大きくなること。「―した低気圧」
(4)〔心〕
〔development; (ドイツ) Entwicklung〕
生体が,時間的経過に伴って形態・技能・行動などを変化させていくこと。また,その過程。
発達加速現象
はったつかそくげんしょう [8] 【発達加速現象】
世代が新しいほど身体的発達が早期化する現象。性的成熟年齢が早まることなど。
発達心理学
はったつしんりがく [7] 【発達心理学】
精神発達過程を明らかにし,また,心の働きや行動の仕組み一般を発達変化の側面からとらえようとする心理学。
発達障害
はったつしょうがい [5] 【発達障害】
心身の機能の発達が滞った状態。知的障害・自閉症など。
発遣
はっけん [0] 【発遣】 (名)スル
(1)使者などを送り出すこと。出張させること。派遣。「之を斯都に―せり/経国美談(竜渓)」
(2)〔仏〕
(ア)密教で,修法のために迎えていた仏・菩薩を修法の終わったのち,その本来の場所へ送り返すこと。撥遣。奉送。
(イ)浄土教で,阿弥陀仏が衆生を浄土へ招きよせることに対し,釈迦が西方浄土への往生を勧めること。
発酵
はっこう [0] 【発酵・醗酵】 (名)スル
(1)酵母や細菌などの微生物がエネルギーを得るために有機化合物を分解して,アルコール類・有機酸類・二酸化炭素などを生成していく過程。狭義には,微生物が酸素の存在しない状態で,糖類を分解してエネルギーを得る過程。酒・味噌・醤油・チーズなどの製造などに古来利用されてきた。
(2)頭の中で考えが芽生え,次第に熟してくることのたとえ。
→発酵(1)[表]
発酵
はっこう【発酵】
fermentation.〜する[させる]ferment.→英和
発酵バター
はっこうバター [5] 【発酵―】
乳酸菌でクリームを発酵させて作るバター。風味が強い。
発酵乳
はっこうにゅう [3] 【発酵乳】
牛乳や他の哺乳類の乳を乳酸菌などにより発酵させて作る乳製品。ヨーグルトなど。
発酵管
はっこうかん [0] 【発酵管】
微生物による発酵の様子を調べるためのガラス器具。U 字形をしており,生成したガスの量で発酵の度合を測定する。
発酵菌
はっこうきん [0][3] 【発酵菌】
発酵作用がある微生物。
発電
はつでん【発電】
(1) generation of electric power.(2)[電報]a telegram from <Tokyo> .
〜する generate electricity.‖発電機 a dynamo.発電所 a power station[ <米> plant].⇒火力,水力.
発電
はつでん [0] 【発電】 (名)スル
電流を起こすこと。「地熱を利用して―する」
発電器官
はつでんきかん [6][5] 【発電器官】
電気魚(デンキナマズ・シビレウナギ・シビレエイ)にみられる電気を発する器官。電気板が積み重なった電気柱が多数並んだもの。発電器。電気器官。
発電子
はつでんし [3] 【発電子】
⇒電機子(デンキシ)
発電所
はつでんしょ [0][5] 【発電所】
発電機を設置し,水力・火力・原子力・地熱・風力・潮力などを利用して発電機を回転し電力を発生する所。
発電機
はつでんき [3] 【発電機】
機械動力をうけて電力を発生する回転機。交流用と直流用とがある。
発電魚
はつでんぎょ [3] 【発電魚】
⇒電気魚(デンキウオ)
発震時
はっしんじ [3] 【発震時】
⇒到着時(トウチヤクジ)
発震機構
はっしんきこう [5] 【発震機構】
地震の震源で,岩石が破壊され地震波を発生する機構。地震波の初動分布の解析から,力の方向が直交し,大きさが等しく,断層移動の方向が逆のモーメントをもつ二組みの偶力が,急激に働くモデルが確立している。
発露
ほつろ [1] 【発露】 (名)スル
犯した罪を隠すことなくあらわすこと。はつろ。「悪事を成して後は,―して咎を悔ゆ/正法眼蔵随聞記」
発露
はつろ【発露】
(an) expression.→英和
発露
はつろ [1] 【発露】 (名)スル
表面にあらわれること。また,隠していた事などがあらわれること。ほつろ。「善意の―」「其策の―せんことを恐れ/花柳春話(純一郎)」
発音
はつおん [0] 【発音】 (名)スル
言語音を発すること。また,発せられた言語音。「―記号」「正しく―する」
発音
はつおん【発音】
pronunciation.→英和
〜する pronounce.→英和
‖発音記号 a phonetic sign[symbol].
発音体
はつおんたい [0] 【発音体】
それ自体が振動して音源となるもの。特に楽器で,音を発する本体をいう。弦・リードなど。
発音器
はつおんき [3] 【発音器】
音を発するための器官。主に陸生脊椎動物と昆虫類に発達する。後者には主に摩擦器・振動器の二型がある。発音器官。
発音器官
はつおんきかん [6][5] 【発音器官】
(1)「発音器」に同じ。
(2)「音声器官」に同じ。
発音式仮名遣い
はつおんしきかなづかい [9] 【発音式仮名遣い】
「表音式仮名遣い」に同じ。
発音記号
はつおんきごう [5] 【発音記号】
⇒音声記号(オンセイキゴウ)
発頭
はつがしら [3] 【発頭】
漢字の頭(カシラ)の一。「発」「登」などの「癶」の部分。
発頭
ほっとう [0] 【発頭】 (名)スル
物事をくわだて起こすこと。「西光が陰謀を―した為めであるかのやうな/俊寛(寛)」
発頭人
ほっとうにん [0] 【発頭人】
事をくわだて起こした人。張本人。首謀者。「親を別居させた紛擾(ゴタゴタ)の―/二人女房(紅葉)」
発願
ほつがん [0] 【発願】 (名)スル
〔仏〕
(1)願を起こすこと。特に,悟りを得て衆生(シユジヨウ)を救済しようと決意すること。
(2)自分の望みが実現するよう神仏に願を立てること。
発馬
はつば [0] 【発馬】 (名)スル
競馬で,馬がスタートすること。
発駅
はつえき [0][2] 【発駅】
列車・電車などが出発する駅。始発駅。
⇔着駅
発駕
はつが [1] 【発駕】
駕籠(カゴ)で出発すること。また貴人の出発。
登り
のぼり [0] 【上り・登り・昇り】
(1)低い所から高い方へ移動すること。下から上へあがること。また,その行く道。
⇔くだり
「急な―」
(2)道路や交通機関で,線区または路線区の終点から起点への方向。また,その方向に走行する列車やバス。
⇔くだり
「―の特急」
(3)下流から上流の方向へ行くこと。
⇔くだり
「―の船便」
(4)地方から都に行くこと。また,江戸から上方へ向かうこと。「お―さん」
(5)〔内裏が都の北にあったところから〕
京都で,北に向かって行くこと。
⇔くだり
「大宮を―に,北山の辺雲林院へぞおはしける/平家 2」
登り勾欄
のぼりこうらん [4] 【登り勾欄】
傾斜のある勾欄。階段に取り付けてあるもの。
登り口
のぼりくち [3][0] 【上り口・登り口】
階段・山道などの登り始める所。
登り坂
のぼりざか [0] 【登り坂・上り坂】
(1)登りの坂道。
(2)物事が次第に盛んになっていく状態にあること。「今,人気の―にある俳優」
⇔下り坂
登り楽
のぼりがく [3] 【昇り楽・登り楽】
⇒しょうがく(昇楽)
登り窯
のぼりがま [3] 【登り窯】
陶磁器焼成用の窯の一。丘などの傾斜面に設ける連房式の窯で,最下部に焚き口,最上部に煙出しがある。その間に焼成用の室が幾室も設けられ,上に行くほど余熱の効果で早く焼成できる。広義には窖窯(アナガマ)をもさす。
登り竜
のぼりりゅう [3] 【昇り竜・登り竜】
天へ昇ろうとしている竜。また,その竜を描いた勇壮な絵。のぼりりょう。
登り軒
のぼりのき [3] 【登り軒】
破風(ハフ)に沿って傾斜している軒。切妻屋根の妻側にある軒など。傍軒(ソバノキ)。
登る
のぼ・る [0] 【上る・登る・昇る】 (動ラ五[四])
❶意図的に上に行く。
(1)意図的に上の方へ移動する。「あがる」と比べて,途中の経過点に注意が向けられている。《登・上》
⇔くだる
「柿の木に―・って柿を取る」「丘に―・ってあたりを眺める」「壇上に―・って挨拶(アイサツ)する」
(2)川の上流の方へ行く。さかのぼる。《上》
⇔くだる
「鮭(サケ)が川を―・ってくる」「長江を汽船で―・る」
(3)地方から都へ行く。上京する。上洛する。《上》
⇔くだる
「都に―・る」
(4)皇居や神社の社殿など,高貴な建物にはいる。昇殿する。あがる。《上》「宮中に―・る」「はや―・らせ給へ/枕草子 104」
❷自然に上の方に行く。
(1)太陽・月などが空に高く現れる。《昇・上》
⇔落ちる
「日が―・る」
(2)煙などが上の方へ移動する。《昇・上》「煙突から煙が―・る」「天にも―・る心地」「気球で二〇〇〇メートルの高さまで―・る」
(3)人が結果として高い地位につく。《昇》「高い位に―・る」「最後は右大臣の位にまで―・った」
(4)数量が,結果としてある大きな値になる。達する。《上》「総額は二〇億円に―・るものとみられる」「連休の人出は五千万人に―・った」
(5)興奮する。逆上する。《上》「頭に血が―・ってしまって,何が何だかよくわからなかった」「足の気の―・りたる心地す/源氏(夕霧)」
(6)人々に取り上げられて表に出る。《上》
(ア)話題・議題になる。「地震のことが話題に―・る」「規約改正が議題に―・る」「口の端(ハ)に―・る」
(イ)(「食膳にのぼる」などの形で)用意されて食べ物として供される。「松茸(マツタケ)が食膳に―・る」
(7)時間を昔にさかのぼる。
→上りての世
〔「のぼす」に対する自動詞〕
[可能] のぼれる
登京
ときょう [0] 【登京】 (名)スル
上京すること。「越前侯には先達(サキダチ)て―あり/近世紀聞(延房)」
登仙
とうせん [0] 【登仙】 (名)スル
(1)天にのぼって仙人になること。
→羽化登仙
(2)貴人,特に天皇の死を敬っていう語。[運歩色葉集]
登仮
とうか [1] 【登仮・登遐・登霞】
〔遠い天に登る意〕
天子の死。天皇・上皇などが死ぬこと。崩御(ホウギヨ)。
登位
とうい [1] 【登位】 (名)スル
天子が位につくこと。登極。
登別
のぼりべつ 【登別】
北海道南西部,太平洋に面する市。温泉・観光地として発達。窯業・食品・化学工業も立地。
登別温泉
のぼりべつおんせん 【登別温泉】
北海道南西部,登別市にある温泉。泉質は,単純泉・ミョウバン泉・硫化水素泉など。支笏(シコツ)洞爺国立公園の一中心。
登司
とうす [1] 【東司・登司】
禅寺で,厠(カワヤ)の別名。本来は東序に属する僧の用いる便所。東浄(トウチン)。
登呂遺跡
とろいせき 【登呂遺跡】
静岡市登呂にある弥生時代後期の集落跡。住居・倉庫址と水田址が発掘され,農具や多くの木器・土器などが出土。特別史跡。
登営
とうえい [0] 【登営】
⇒とえい(登営)
登営
とえい [0] 【登営】 (名)スル
営中に参上すること。
登園
とうえん [0] 【登園】 (名)スル
幼稚園や保育園へ通うこと。
登坂
とはん [0] 【登坂】 (名)スル
⇒とうはん(登坂)
登坂
とうはん [0] 【登坂】 (名)スル
車両が坂道を登ること。とはん。
登坂車線
とうはんしゃせん [5] 【登坂車線】
道路の上り坂で,走行車線の外側に設け,重量車が緩速で登坂するための車線。
登坂車線
とはんしゃせん [4] 【登坂車線】
⇒とうはんしゃせん(登坂車線)
登城
とうじょう [0] 【登城】
⇒とじょう(登城)
登城
とじょう [0] 【登城】 (名)スル
城に参上すること。とうじょう。
⇔下城
「威儀を正して―する」
登城する
とじょう【登城する】
go to the castle.→英和
登場
とうじょう [0] 【登場】 (名)スル
(1)舞台や小説などにその役の人物が現れること。
⇔退場
「真打ち―」
(2)新しい人物や製品などが世の中に現れること。「新製品が―する」「大型新人の―」
登場
とじょう [0] 【登場】 (名)スル
⇒とうじょう(登場)
登場する
とうじょう【登場する】
enter;→英和
appear (on the stage).→英和
‖登場人物 characters;dramatis personae.(リヤ王)登場 Enter (King Lear) (ト書).
登場人物
とうじょうじんぶつ [5] 【登場人物】
小説・ドラマ・映画などに,ある役柄で現れる人。
登壇
とうだん [0] 【登壇】 (名)スル
壇上にのぼること。特に演説などのために壇にあがること。
⇔降壇
「弁士が―する」
登壇する
とうだん【登壇する】
go on the platform.→英和
登山
とざん【登山】
mountain climbing;mountaineering.→英和
〜する climb[go up] <a mountain> .→英和
‖登山家[者]a mountaineer.登山靴 mountaineering boots.登山杖 an alpenstock.登山鉄道(電車) a mountain railroad (train).
登山
とうせん [0] 【登山】
〔「せん」は呉音〕
(1)修行のために,僧・修験者などが山に入ること。
(2)山上の寺社に参詣すること。「先横川へ御―有しかども/太平記 2」
登山
とざん [1][0] 【登山】 (名)スル
(1)山に登ること。山登り。
⇔下山
[季]夏。「―口」「―道」「穂高に―する」
(2)山上の社寺に参拝すること。とうせん。
登山鉄道
とざんてつどう [4] 【登山鉄道】
山地を昇降する登山用の鉄道。登山電車。
登山靴
とざんぐつ [2] 【登山靴】
耐久性・防水性などにすぐれた登山用の靴。
登庁
とうちょう [0] 【登庁】 (名)スル
役人が官庁・役所に出勤すること。
⇔退庁
「新知事が―する」
登庁する
とうちょう【登庁する】
attend[go to]the office.→英和
登庸
とうよう [0] 【登用・登庸】 (名)スル
人を官職などにとりたてて用いること。また,官職・地位などを引き上げること。「人材を―する」
登攀
とうはん【登攀】
⇒登山.
登攀
とうはん [0] 【登攀】 (名)スル
高い山などをよじ登ること。とはん。「アイガー北壁を―する」
登攀
とはん [0] 【登攀】 (名)スル
⇒とうはん(登攀)
登時
とうじ [1] 【登時】 (副)
すぐに。即刻。即座。
〔旧軍隊で用いられた語〕
登板
とうばん [0] 【登板】 (名)スル
野球で,投手板に立つこと。投手として出場すること。
⇔降板
「二試合連続,―する」
登板する
とうばん【登板する】
《野》take the plate[mound];→英和
go to the mound.→英和
登校
とうこう [0] 【登校】 (名)スル
生徒・先生が授業や勤務などのために学校に行くこと。
⇔下校
「グループで―する」
登校する
とうこう【登校する】
attend[go to]school.登校拒否 school refusal;school phobia (症状).
登校拒否
とうこうきょひ [5] 【登校拒否】
⇒不登校(フトウコウ)
登極
とうきょく [0] 【登極】 (名)スル
天皇が位につくこと。即位。「新帝―の由にて/太平記 3」
登極令
とうきょくれい [4] 【登極令】
践祚(センソ)の式,元号制定・即位礼などにつき定めていた旧皇室令。1909年(明治42)公布。
登楼
とうろう [0] 【登楼】 (名)スル
(1)高い建物に登ること。
(2)遊女屋に行って遊ぶこと。女郎買い。「こんやは何処へ―しやう/西洋道中膝栗毛(魯文)」
登熟
とじゅく [0] 【登熟】 (名)スル
豊かに実ること。「麦穂穣々として―し/八十日間世界一周(忠之助)」
登熟
とうじゅく [0] 【登熟】
穀物やマメ類の種子が次第に発育・肥大していくこと。
登用
とうよう [0] 【登用・登庸】 (名)スル
人を官職などにとりたてて用いること。また,官職・地位などを引き上げること。「人材を―する」
登用する
とうよう【登用する】
appoint;→英和
promote.→英和
登省
とうしょう [0] 【登省】
(1)内閣の各省に出勤すること。
(2)省試を受けること。「後江相公―の時/十訓 4」
登科
とうか [1] 【登科】
(1)中国で,科挙(カキヨ)に及第すること。
(2)科挙に及第するほどの優れた人物。「十題判断の―,一山無双の碩学なり/太平記 2」
登竜門
とうりゅうもん [3] 【登竜門】
〔「後漢書(李膺伝)」より。「竜門」は中国の黄河中流の急流で,これを登った鯉は竜になるという言い伝えから〕
立身出世の関門。「文壇への―」
登竜門
とうりゅうもん【登竜門】
a gateway to success.
登第
とうだい [0] 【登第】 (名)スル
試験に合格すること。及第。
登簿
とうぼ [1] 【登簿】
官公署の帳簿に登記・登録すること。
登簿トン数
とうぼトンすう [6] 【登簿―数】
⇒純(ジユン)トン数(スウ)
登簿船
とうぼせん [0] 【登簿船】
法規によって船舶登記を必要とする船。総トン数20トン以上の船舶で,船籍港の管海官庁の船舶原簿に登録する。登記船。
登臨
とうりん [0] 【登臨】 (名)スル
(1)高い所に登って下を眺めわたすこと。「高台に―すれば/世路日記(香水)」
(2)君位に登って民を治めること。
登舷礼
とうげんれい [3] 【登舷礼】
海軍礼式の一。乗組員全員を上甲板の両舷に整列させて,船外の相手に敬意を表すもの。貴人の送迎や特別の出入港に際し行う。登舷礼式。
登舷礼を行なう
とうげんれい【登舷礼を行なう】
man the side.→英和
登船
とうせん [0] 【登船】 (名)スル
船に乗ること。乗船。とせん。
登花
とうか [1] 【登花】
⇒稔性花(ネンセイカ)
登花殿
とうかでん トウクワ― 【登花殿・登華殿】
平安京内裏の殿舎の一。弘徽殿(コキデン)の北,貞観殿の西にあり,女御の曹司(ゾウシ)にあてられた。
→内裏
登華殿
とうかでん トウクワ― 【登花殿・登華殿】
平安京内裏の殿舎の一。弘徽殿(コキデン)の北,貞観殿の西にあり,女御の曹司(ゾウシ)にあてられた。
→内裏
登記
とうき [1] 【登記】 (名)スル
一定の事項を広く社会に公示するために登記簿に記載すること。不動産登記・船舶登記・財団登記・商業登記などがある。
登記する
とうき【登記する】
register.→英和
‖登記所 a registry (office).登記簿 a register.登記料 a registration fee.
登記名義
とうきめいぎ [4] 【登記名義】
登記簿に,権利者として記載されている名義。
登記所
とうきしょ [0][4] 【登記所】
登記事務を取り扱う機関。法務局・地方法務局およびその支局・出張所がこれに当てられる。
登記法
とうきほう [0][3] 【登記法】
登記に関する諸法規の総称。不動産登記法・船舶登記法・商業登記法など。
登記済み証
とうきずみしょう [0] 【登記済み証】
不動産に関する登記が完了した旨を証する書面。この書面の所持人は権利者と推測されることから「権利証」と呼ばれることが多い。
登記簿
とうきぼ [3] 【登記簿】
登記事項を記入するため登記所に備えられる公の帳簿。
登記船
とうきせん [0] 【登記船】
⇒登簿船(トウボセン)
登載
とうさい [0] 【登載】 (名)スル
(1)新聞・雑誌などに記事として載せること。掲載。
(2)名簿・台帳に記載すること。「候補者名簿の上位に―される」
登進
とうしん [0] 【登進】 (名)スル
上位の官職・地位に進むこと。昇進。「卒伍より将領に―する事/西国立志編(正直)」
登遐
とうか [1] 【登仮・登遐・登霞】
〔遠い天に登る意〕
天子の死。天皇・上皇などが死ぬこと。崩御(ホウギヨ)。
登録
とうろく【登録】
registration;→英和
entry.→英和
〜する register;→英和
enter <in> ;→英和
enroll.‖登録証 a registration card.登録商標 a registered trademark <®> .登録済 <表示> Registered.登録料(番号) a registration fee (number).
登録
とうろく [0] 【登録】 (名)スル
(1)帳簿に記し載せること。「台帳に―する」
(2)一定の事項を公に証明するために,所定の機関に届け出て,帳簿に記載すること。特許登録・弁護士登録など。「住民―」
登録債
とうろくさい [4] 【登録債】
(1)公債登録簿に氏名・債券額を登録するにとどまり,証券を発行しない公債。
(2)債券の現物を発行せず,社債登録簿に社債権者の権利内容を登録した社債。
登録免許税
とうろくめんきょぜい [7] 【登録免許税】
特定の登記・登録・特許・免許・許可・認可・指定・技能証明について課される税。1967年(昭和42)制定の登録免許税法による。
登録商標
とうろくしょうひょう [5] 【登録商標】
商標法の定めに従って特許庁に登録された商標。
登録国債
とうろくこくさい [5] 【登録国債】
国債登録簿に氏名・債権額を登録するにとどまり,実際証券を発行しない国債。
登録意匠
とうろくいしょう [5] 【登録意匠】
登録の手続きがとられた意匠。
登録質
とうろくしち [4] 【登録質】
目的物を引き渡さないで,法律の定める登録簿に登録するだけで設定される質権。著作権・特許権・記名社債・株式などが設定される。
登録銘柄
とうろくめいがら [5] 【登録銘柄】
「店頭売買登録銘柄」の略。店頭市場で売買される非上場株券で,日本証券業協会の登録をうけたもの。1992年(平成4),証券取引法上の整備がなされた。
登降
とうこう [1][0] 【登降】
のぼることとくだること。あがりおり。昇降。
登院
とういん [0] 【登院】 (名)スル
(1)国会議員が議院・議会に出ること。「初―」
(2)芸術院・学士院など院と名の付く所に所属している者がそこへ出ること。
登院する
とういん【登院する】
attend the House.
登院停止
とういんていし [0] 【登院停止】
国会議員の懲罰の一。三〇日を超えない範囲で,登院を停止するもの。
登霞
とうか [1] 【登仮・登遐・登霞】
〔遠い天に登る意〕
天子の死。天皇・上皇などが死ぬこと。崩御(ホウギヨ)。
登頂
とうちょう [0] 【登頂】 (名)スル
山の頂上にのぼること。とちょう。「未登峰に単独で―する」
登頂
とちょう [0] 【登頂】 (名)スル
⇒とうちょう(登頂)
登頂する
とうちょう【登頂する】
reach[climb to,conquer]the summit <of> .→英和
登館
とうかん [0] 【登館】 (名)スル
図書館・博物館など館と名の付く所へ出勤すること。
登高
とうこう [0] 【登高】 (名)スル
(1)高い所へ登ること。
(2)中国で,陰暦九月九日に,山に登って菊酒をのんで遊ぶ行事。災厄をはらうという。
白
しろ【白】
white;→英和
innocence (潔白).→英和
〜い white;→英和
fair (顔が);→英和
gray (毛髪が).→英和
〜い目で見る turn a cold shoulder <on> .〜くする make white;→英和
whiten;→英和
blanch.→英和
〜っぽい whitish.→英和
白
しら 【白】
■一■ (名)
(1)他の語の上に付いて複合語をつくる。
(ア)白色であることを表す。「―髪(シラガ)」「―壁(シラカベ)」「―雪(シラユキ)」
(イ)色や味などをつけないことを表す。「―焼き」
(ウ)生地(キジ)のままであることを表す。「―木」
(エ)全くそのものであることを表す。「―きちょうめん」
(オ)うまくいつわる,とぼけていつわる意を表す。「―ばくれる」
(2)まじめを装っている無頼の徒。「もし邪魔する奴は,―どもよんで片付けさす/浄瑠璃・近頃河原達引」
■二■ [1] (名・形動)
作り飾らない・こと(さま)。正直であること。まじめ。「直化(スグバケ)に―な事をいふてよろこばす仕掛を工夫せらるべし/浮世草子・禁短気」
白
しろ [1] 【白】
(1)色の名。太陽の光線を全部反射したときに感じられる色。雪のような色。「―のネクタイ」
(2)犯罪の容疑がないこと。潔白。無罪。
⇔黒
「容疑者は―と断定された」
(3)白い碁石。また,それを持って打つ方。後手。
⇔黒
(4)紅白に分けた組で,白組の方。「赤勝て―勝て」
(5)何も書き入れてないこと。「答案を―で出す」
白
はく [1] 【白】
(1)白いこと。しろ。
(2)「白人(ハクジン){(2)}」に同じ。「新造の振りか詰茶か但しは―の白茶か/浄瑠璃・卯月の潤色(中)」
(3)科白(セリフ)のこと。
白々しい嘘をつく
しらじらしい【白々しい嘘をつく】
tell a hollow[transparent]lie.白々しく under the mask of innocence.
白い
しろ・い [2] 【白い】 (形)[文]ク しろ・し
(1)白の色である。雪のような色である。
⇔黒い
「―・い雲」「―・く濁る」
(2)紙や布を染めたり,文字や絵などを書いたりしていない,白地のままである。「ノートの―・いページ」「―・き御厨子一よろひ/紫式部日記」
(3)潔白である。無実である。「―・いか黒いか決着をつける」
(4)明るい。輝いている。「主殿寮(トノモリヨウ)人数(ニンジユ)立て,と言ふべきを,立ち明かし―・くせよ,と言ひ/徒然 22」
(5)素人である。野暮だ。「諸分け合点のゆかぬお客なれば,―・い事ども有るべし/浮世草子・好色盛衰記 3」
(6)(「しろし(著)」と通じて)明白だ。はっきりしている。「―・くいはんはいかがとて歌に/浮世草子・新吉原常々草」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)――み(名)
白い
はく・い [2] 【白い】 (形)
〔もと,盗人・てき屋の隠語〕
(主に容貌が)良い。美しい。「第一,容貌が―・いぢやありませんか/初すがた(天外)」
白い大陸
白い大陸
南極大陸のこと。
白い歯を見せる
白い歯を見せる
笑顔を見せる。にっこり笑う。
白い物
白い物
(1)雪。「―がちらつく」
(2)しらが。「髪に―がまじる」
(3)おしろい。しろきもの。
白い目で見る
白い目で見る
冷淡な目つきで見る。憎しみの感情をこめて見る。白眼視する。
白く
しら・く 【白く】 (動カ下二)
⇒しらける
白ぐ
しら・ぐ 【精ぐ・白ぐ】 (動ガ下二)
⇒しらげる
白け
しらけ [0] 【白け】
何事にも無関心・無感動なこと。興ざめなこと。「―の世代」
白ける
しら・ける [3] 【白ける】 (動カ下一)[文]カ下二 しら・く
(1)気分がこわれる。興がさめる。気まずくなる。「座が―・ける」
(2)色が薄くなって白くなる。色があせる。「本の表紙が―・ける」「海のまた恐ろしければ頭もみな―・けぬ/土左」
(3)隠していたことがひとに知られてしまう。また,隠していたことをひとに打ち明ける。「恥かしさに隠してはゐたが,かう―・けて来たからは/浄瑠璃・双蝶蝶」「かしらから物ごと―・けて語りぬ/浮世草子・一代男 2」
(4)知らないふりをする。しらばくれる。「『名のらせ給へ』ととぼけ顔,―・けて男にあしらへば/浄瑠璃・日本武尊」
白ける
しらける【白ける】
be chilled[cheerless].座が〜 A chill falls on the company.→英和
白げる
しら・げる [3] 【精げる・白げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 しら・ぐ
(1)玄米をついて白米にする。「玄米を―・げる」
(2)みがいて仕上げをする。「天の河原に橋柱,―・げ立つるやつき鉋/浄瑠璃・出世景清」
白さく
もうさく マウサク 【申さく・白さく】
〔「申す」のク語法〕
申すこと。申すよう。申すことには。「御年の皇神(スメガミ)たちの前に―,皇神たちの依さしまつらむ/祝詞(祈年祭)」
白し
しろ・し 【白し】 (形ク)
⇒しろい(白)
白ずむ
しろず・む [3] 【白ずむ】 (動マ五[四])
白っぽくなる。白みを帯びる。
白たぶ
しろたぶ [0] 【白たぶ】
「シロダモ」の異名。
白だも
しろだも [0] 【白だも】
クスノキ科の常緑高木。暖地に自生。葉は長楕円形で裏が白い。雌雄異株。秋,葉腋に黄褐色の小花を密につけ,翌秋,楕円形の実が赤熟する。種子はろうそくの原料。材は建築・器具用。シロタブ。
白っぽい
しろっぽ・い [4] 【白っぽい】 (形)
(1)白い色をおびているように見える。白みがかって見える。「―・い着物」
(2)しろうとくさい。
[派生] ――さ(名)
白ばむ
しらば・む 【白ばむ】 (動マ四)
しろばむ。白っぽくなる。「色―・みされほれたる老尼の/発心 6」
白ばむ
しろば・む [3] 【白ばむ】 (動マ五[四])
白みをおびる。白っぽくなる。しらばむ。「顔が―・む」
白まかす
しらまか・す 【白まかす】 (動サ四)
「しらます」に同じ。多く「射(イ)しらまかす」の形で用いる。「テキヲ―・ス/日葡」
白ます
しらま・す 【白ます】 (動サ四)
勢いをくじく。衰えさせる。しらまかす。「山と海と横矢に―・され/太平記 17」
白み
しろみ [0][3] 【白み】
白いこと。白い程度。「―がかった青色」
白み渡る
しらみわた・る [5] 【白み渡る】 (動ラ五[四])
あたり一面が白くなる。「東の空が―・る」
白む
しらむ【白む】
grow light;turn gray.
白む
しろ・む 【白む】
■一■ (動マ四)
(1)白っぽくなる。白みを帯びる。「髑髏の色―・みたる/即興詩人(鴎外)」「牛は,額はいとちひさく―・みたるが/枕草子 51」
(2)勢いが鈍る。ひるむ。くじける。「山名が兵共進みかねて,少し―・うてぞ見えたりける/太平記 32」
(3)刃が鈍くなる。「カタナノ刃ガ―・ウダ/日葡」
■二■ (動マ下二)
白くする。「衣も―・めず同じすすけにてあれば/枕草子 87」
白む
しら・む [2] 【白む】 (動マ五[四])
(1)しろくなる。夜が明けて空が明るくなる。「空が―・む」
(2)興がさめる。しらける。「座が―・む」
(3)楽器の調子が狂う。「手触れで久しく成りにけるに,声も―・まず/宇津保(俊蔭)」
(4)力がなくなる。衰弱する。「昔晴明が土御門の家に,老い―・みたる老僧来りぬ/宇治拾遺 11」
白やか
しろやか [2] 【白やか】 (形動)[文]ナリ
ものが白く美しいさま。「―な手が空(クウ)を掴んで悶えるやうで/婦系図(鏡花)」
白ら
しらら 【白ら】 (形動ナリ)
「しららか」に同じ。「うの花の―にさける夕暮は賤が垣ねぞ月夜なりける/堀河百首」
白らか
しららか 【白らか】 (形動ナリ)
白くはっきりしているさま。目立って白いさま。しらら。「色―なる男の小さやかなる立(タチ)たり/今昔 29」
白を切る
しら【白を切る】
pretend to be ignorant;feign ignorance.
白タク
しろタク [0] 【白―】
白いナンバー-プレート(自家用車のしるし)の自動車でタクシーの仕事をするもの。法律上認められていない。
白タク
しろタク【白タク】
an unlicensed taxi.
白トラ
しろトラ [0] 【白―】
営業免許を持たない,もぐり業者のトラックの俗称。
白ナイル
しろナイル 【白―】
ナイル川の本流の上流部の称。赤道直下のルウェンゾリ山群に源を発し,ビクトリア湖を経て北流し,スーダンのハルツームで青ナイルと合流する。
白ナンバー
しろナンバー [3] 【白―】
〔ナンバー-プレートの地色が白いことから〕
俗に,自家用車の称。非営業車。
白バイ
しろバイ【白バイ】
a white police motorcycle (車);a motorcycle policeman[ <話> cop](人).
白バイ
しろバイ [0] 【白―】
警察で使用する白塗りのオートバイ。多く交通取り締まりに用いる。
白ロシア
はくロシア 【白―】
⇒ベラルーシ
白ワイン
しろワイン [3] 【白―】
⇒白葡萄酒(シロブドウシユ)
白丁
はくてい [0] 【白丁】
(1)律令制で,官途につかず,口分田を班給されて税を納め課役を負担する者。無位無官の公民。
(2)朝鮮の被差別民。高麗時代には一定の職役を負担せず,土地の支給も受けない農民を指したが,李朝時代に被差別民の呼称となり,身分・職業・住居・服装・結婚などで激しい差別を受けた。
白丁
はくちょう [0][3] 【白張・白丁】
〔「白張(シラハ)り」の音読み〕
(1)糊(ノリ)をこわくつけた白布の狩衣(カリギヌ)。官人の奴僕などが着た。小張(コハリ)。しらはり。「―に立烏帽子きたる男の/著聞 2」
(2){(1)}を着た者。諸官司・神社などの雑役や,貴族などの従者で傘持ち・沓(クツ)持ち・馬丁などをする者。
→はくてい(白丁)
白丁花
はくちょうげ [3] 【白丁花】
アカネ科の常緑低木。台湾・中国・インドシナ原産。花壇の縁取り,生け垣などに植える。高さは約1メートル。よく分枝し,楕円形の小さい葉を対生。初夏,葉腋(ヨウエキ)に白色または淡紫色の花冠が五裂する小花をつける。満天星(マンテンセイ)。
白丁花[図]
白上がり
しろあがり [3] 【白上(が)り】
染色で,模様を白く染め抜くこと。白上げ。
白上り
しろあがり [3] 【白上(が)り】
染色で,模様を白く染め抜くこと。白上げ。
白下糖
しろしたとう [0] 【白下糖】
〔白砂糖を製する下地(シタジ)の意〕
含蜜(ガンミツ)糖の一。ショ糖の結晶と蜜(ミツ)が含まれ,半流動性。和三盆などの原料。白下。
白乾し
しらぼし [0] 【白干(し)・白乾し】
魚鳥・野菜などを,塩などにつけないでそのまま干すこと。また,その物。すぼし。
白乾児
パイカル [0][1] 【白乾児】
〔中国語〕
コーリャンを主原料とした蒸留酒。中国北部でつくられる。
→高粱(コーリヤン)酒
白井
しろい シロヰ 【白井】
千葉県北西部,印旛郡の町。下総台地にあり,千葉ニュータウンの開発が進む。
白井
しらい シラヰ 【白井】
姓氏の一。
白井光太郎
しらいみつたろう シラヰミツタラウ 【白井光太郎】
(1863-1932) 植物学者。江戸の生まれ。伝統的本草学の最後の継承者。寄生菌類の研究で知られ,植物病理学を創始。本草学史の研究にも功績を残す。著「日本植物学年表」「本草学論攷」など。
白井喬二
しらいきょうじ シラヰケウジ 【白井喬二】
(1889-1980) 小説家。横浜市生まれ。本名,井上義道。伝奇的な時代小説で文壇に登場。娯楽性豊かな作品を発表し,大衆小説の質的向上にも尽力。代表作「新撰組」「富士に立つ影」など。
白井晟一
しらいせいいち シラヰ― 【白井晟一】
(1905-1983) 建築家。京都府生まれ。ベルリン大学で哲学を学ぶが,建築に傾倒。石や煉瓦(レンガ)の重々しさを表現した作品が多い。代表作,親和銀行本店・ノアビルなど。
白井松次郎
しらいまつじろう シラヰマツジラウ 【白井松次郎】
(1877-1951) 実業家。京都生まれ。実弟大谷竹二郎とともに松竹合名会社・松竹キネマを創設し,文楽座・歌舞伎座を復興するなど演劇興行界に貢献。
白井権八
しらいごんぱち シラヰ― 【白井権八】
江戸初期の武士。実名,平井権八。鳥取藩士。同僚を斬って江戸に出,吉原の遊女小紫となじみになったが,金に困り辻斬りなどをして処刑された。侠客幡随院長兵衛と結びつけられて,歌舞伎などに脚色された。
白亜
はくあ【白亜】
chalk.→英和
〜質の chalky.→英和
‖白亜紀 the Cretaceous period.
白亜
はくあ [1] 【白亜・白堊】
(1)北西ヨーロッパに分布する上部白亜系のこと。細粒白色の石灰岩。主に石灰質プランクトンの遺骸からなり,特にイングランド南東部に広く分布する。チョーク。
(2)白い壁。「―の殿堂」
白亜系
はくあけい [0] 【白亜系】
白亜紀にできた地層や岩体。
白亜紀
はくあき [3] 【白亜紀】
〔Cretaceous period〕
中生代最後の紀。今から約一億四三〇〇万年前から約六五〇〇万年前までのおよそ七八〇〇万年間。大規模な海進があり,アンモナイト・ベレムナイト・斧足類・腹足類などが栄え,恐竜類も繁栄した。末期には世界的に海退があり,動物界は激変した。
白亜館
はくあかん [3] 【白亜館】
ホワイト-ハウスの訳語。
白人
はくじん【白人】
a white (man);→英和
the white race (白色人種).
白人
はくじん [0] 【白人】
(1)白色人種のうち,特に明色の皮膚をもつ人。
(2)〔「白人(シロウト)」を音読みした語〕
(ア)近世,上方で,私娼。また,公認の遊里以外の地にいた遊女。しろと。はく。「―芸子の今様めけるは,南北に風情をたたかはす/滑稽本・志道軒伝」
(イ)技芸などに熟達していない人。素人(シロウト)。「京の色里にて手弱き客を―と言へり/浮世草子・新吉原常々草」
白人種
はくじんしゅ [3] 【白人種】
⇒白色人種(ハクシヨクジンシユ)
白保珊瑚礁
しらほさんごしょう 【白保珊瑚礁】
沖縄県石垣島の南東部に位置し,海岸沿いに発達したサンゴ礁。その生態学的価値は,国際自然保護連合( IUCN )などによって高く評価されている。
白光
はっこう ハククワウ [0] 【白光】
白い色の光。昼間の太陽の光。
白兎
しろうさぎ [3] 【白兎】
毛色の白いウサギ。特に,冬期に毛が白くなったノウサギをさすことが多い。
白兵
はくへい [0] 【白兵】
〔「兵」は武器の意〕
抜き身の刀や槍など。
白兵戦
はくへいせん [0] 【白兵戦】
刀剣・槍などをもって,双方入り乱れてする戦い。
白内障
はくないしょう [0][3] 【白内障】
水晶体が灰白色に濁り,視力が衰える病気。老人性のものが最も多いが,外傷や糖尿病などによるものもある。しろそこひ。
白内障
はくないしょう【白内障】
《医》a cataract.→英和
白几帳面
しらきちょうめん [1][4] 【白几帳面】 (名・形動)
非常にきちょうめんな・こと(さま)。「―な人間に向つて罪の子とは何んだい/婦系図(鏡花)」
白刃
はくじん [0] 【白刃】
鞘(サヤ)から抜いた刀。「―の下をくぐる」
白刃
しらは [0] 【白刃】
鞘(サヤ)から抜き放った刀。ぬきみ。白刃(ハクジン)。
白加賀
しろかが [0] 【白加賀】
(1)白色の加賀絹。
(2)梅の栽培品種の一。花は白色で,果実を食用にする。
白化
はくか [0] 【白化】 (名)スル
(1)マグネシウム・鉄・マンガンなどの元素の欠乏のため,植物体にクロロフィルが欠けてほとんどカロテノイドだけの色調になること。黄白化。クロロシス。
(2)多くは遺伝的に,動物の皮膚・毛髪・目などに色素を生じない現象。白化現象。
→白子(シラコ)
白化
はっか ハククワ [0] 【白化】
⇒はくか(白化)
白化け
しらばけ 【白化け】 (名・形動)
〔近世語〕
(1)わざとありのままに言ったりしたりする・こと(さま)。直(スグ)化け。「只―に放下師までも品玉とる種の行所をさきへ見せ/浮世草子・織留 1」
(2)あけすけに言う・こと(さま)。「―にごふてきを言ふな/洒落本・通言総籬」
(3)そらぞらしく化けること。しらばくれること。また,そのさま。「その―か黒塀に格子造りの囲い者/歌舞伎・与話情」
白千鳥
しろちどり [3] 【白千鳥】
チドリ目チドリ科の鳥。全長約18センチメートル。背面は灰褐色,腹面は白く,胸に前で切れている黒帯がある。海岸や河原の砂地の浅いくぼみに産卵する。
白南天
しろなんてん [3] 【白南天】
ナンテンの一品種。果実は白い。
白南風
しろはえ 【白南風】
⇒しらはえ(白南風)
白南風
しらはえ [0] 【白南風】
梅雨明けの頃,南から吹く風。しろはえ。[季]夏。
→黒南風(クロハエ)
白印
はくいん [0] 【白印】
文字の部分を彫りくぼめてある印章。
白口
しろぐち [0] 【白口】
イシモチの別名。
白味がかった
しろみ【白味がかった】
whitish.→英和
白味噌
しろみそ [0] 【白味噌】
米麹(コメコウジ)を多めに入れて作った白っぽい甘口の味噌。主に京都など関西で作られる。
白和え
しらあえ [0][2] 【白和え・白韲え】
豆腐を白味噌・白ごまとともにすって調味し,下味をつけた魚肉・野菜などをあえた料理。
→黒和え
白和幣
しらにぎて 【白和幣】
〔古くは「しらにきて」「しらにきで」とも〕
白いにきて。楮(コウゾ)の木の皮の繊維で作ったもの。「下枝(シズエ)に―青にきてを取り垂(シ)でて/古事記(上訓)」
白囃子
しらばやし [3] 【白囃子・素囃子】
⇒修羅囃子(シユラバヤシ)
白図
はくず [0] 【白図】
⇒白地図(ハクチズ)
白圏
はっけん ハク― [0] 【白圏】
中を白く残した丸じるし。
白土
はくど [1] 【白土】
(1)白色の土。しろつち。
(2)流紋岩などが風化した白色の土。二酸化ケイ素が主成分。塗料の材料,セメントの混合材などにする。
(3)酸性白土のこと。
白土
しらに 【白土・白粉】
顔料として用いる白色の土。
〔万葉集では「知らに」に「白土・白粉・胡粉」を当てている〕
白土
しろつち [0] 【白土】
⇒しらつち(白土)
白土
しらつち [0] 【白土】
(1)白っぽい土。はくど。
(2)陶土(トウド)。
(3)白い漆喰(シツクイ)。
白地
しらじ [0] 【白地】
(1)白い地のままの紙や布。しろじ。
(2)まだ男子に接したことのない女。処女。きむすめ。「無学と言ふ名は名乗れども元来―は一人もなし/洒落本・三都仮名話」
白地
はくち [0] 【白地】
(1)白い生地(キジ)。
(2)何もない土地。「汝が家を焼きはらはせて―となし/読本・忠臣水滸伝」
(3)(娼妓などに対して)素人の女。「―の女のいと初心なる/評判記・色道大鏡」
→あからさま
白地
しろじ [0] 【白地】
布や紙の,地色が白いこと。また,そのもの。
白地
しろじ【白地】
a white ground.
白地刑法
しらじけいほう [4] 【白地刑法】
刑罰のみを規定し,犯罪構成要件の具体的な内容を,他の法令・行政処分に譲った刑罰法規。空白刑法。白地刑罰規定。
白地図
はくちず [3][0] 【白地図】
国・島などの輪郭だけが描かれていて,地名その他の細部の記号や文字が記入されていない地図。学習や種々の分布図作成用。白図。暗射地図。
白地図
しろちず [0] 【白地図】
⇒はくちず(白地図)
白地地域
しろじちいき [4] 【白地地域】
土地利用規制や行為規制などの規制の全くない地域のこと。都市計画区域内において用途地域指定のない土地をさすこともある。
白地小切手
しらじこぎって [5] 【白地小切手】
要件の全部または一部を空白としたまま流通におかれる小切手。空白は後日取得者が補充することが予定されている。
白地式裏書
しらじしきうらがき [6] 【白地式裏書】
被裏書人の記載のない裏書き。白地裏書。無記名裏書。略式裏書。
白地引受
しらじひきうけ [4] 【白地引受】
白地手形に引受人としての責任を負う意思で署名すること。
白地手形
しらじてがた [4] 【白地手形】
要件の全部または一部を空白としたまま流通におかれる手形。空白は後日取得者が補充することが予定されている。
白地振出
しらじふりだし [4] 【白地振出】
白地手形・白地小切手に振出人として署名して流通させること。
白垂
しろたれ [0] 【白垂】
能で,扮装に用いる添え髪のうち白いもの。左右の鬢(ビン)から肩の前へ垂らす。「老松(オイマツ)」「輪蔵(リンゾウ)」などに用いる。
→たれ
白埴
しらはに [0] 【白埴】
粘土質の白い土。陶器などを作る。
白堊
はくあ [1] 【白亜・白堊】
(1)北西ヨーロッパに分布する上部白亜系のこと。細粒白色の石灰岩。主に石灰質プランクトンの遺骸からなり,特にイングランド南東部に広く分布する。チョーク。
(2)白い壁。「―の殿堂」
白塗
しろぬり [0] 【白塗(り)】
(1)白く塗ること。また,白く塗られたもの。
(2)俳優が顔を白く塗ること。
白塗り
しらぬり 【白塗り】
銀でめっきをすること。一説に,白土や白粉(オシロイ)などを塗ること。「―の小鈴(オスズ)もゆらに/万葉 4154」
白塗り
しろぬり [0] 【白塗(り)】
(1)白く塗ること。また,白く塗られたもの。
(2)俳優が顔を白く塗ること。
白塗りの
しろぬり【白塗りの】
whitewashed;white-painted.
白墨
しろずみ [2] 【白墨】
胡粉(ゴフン)を固めて作った白色の絵の具。しらずみ。
白墨
はくぼく [0] 【白墨】
白亜(ハクア)や焼石膏の粉末を水で練って棒状に固めたもの。顔料を加えたものもある。黒板・石盤などに筆記するのに用いる。チョーク。
白墨
はくぼく【白墨】
(a piece of) chalk.→英和
白墨
しらずみ [2] 【白墨】
「しろずみ(白墨)」に同じ。
白墨二本
−ほん【白墨(ビール)二本】
two pieces of chalk (two bottles of beer).
白壁
しらかべ [0] 【白壁】
(1)白い漆喰(シツクイ)で塗った壁。
(2)豆腐の異名。色が白いのでいう。おかべ。
白壁
しらかべ【白壁】
a white(washed) wall.
白壁造り
しらかべづくり [5] 【白壁造り】
建物の外側が白壁になっている構造。また,その建物。
白声
しらごえ [0] 【白声】
(1)かん高い声。かなきり声。「松坂音頭の―は/滑稽本・浮世風呂(前)」
(2)(多く「素声」と書く)「語り句{(2)}」に同じ。
(3)能楽で,節のない詞の部分。
白夜
びゃくや [1] 【白夜】
「はくや(白夜)」に同じ。
白夜
びゃくや【白夜】
the midnight sun.〜の地方 the land of the midnight sun;the midnight-sun belt.
白夜
はくや [1] 【白夜】
南極や北極に近い地方で,それぞれの夏に真夜中でも薄明か,または日が沈まない現象。びゃくや。[季]夏。《わが泊つる森のホテルの―なる/山口青邨》
白夜
はくや【白夜】
⇒白夜(びやくや).
白太
しらた [2][0] 【白太】
(1)杉の白い材。白肌。
(2)木材の,樹皮に近い白色をしている部分。辺材。白材(ハクザイ)。
⇔赤身
白太刀
しろたち [2] 【白太刀】
〔「しろだち」とも〕
柄(ツカ)・鞘(サヤ)などの金具をすべて銀で作った太刀。しろがね作りの太刀。
白女
しゃれおんな 【洒落女・白女】
〔粋な女の意から〕
江戸時代,私娼や湯女(ユナ)などの遊女。「柴屋町より―よび寄せ/浮世草子・永代蔵 2」
白妙
しろたえ [0][2] 【白妙・白栲】
(1)梶(カジ)の木などの皮の繊維で織った白い布。「我(ア)がためと織女(タナバタツメ)のそのやどに織る―は織りてけむかも/万葉 2027」
(2)白い色。白色。「つのさはふ磐余(イワレ)の山に―にかかれる雲は皇子(スメラミコ)かも/万葉 3325」
白妙
しらたえ [0][2] 【白妙・白栲】
「しろたえ(白妙)」に同じ。
白妙の
しろたえの 【白妙の】 (枕詞)
(1)「衣」「袖」「たすき」「ひれ」「ひも」「緒」など,布で作ったものにかかる。「春過ぎて夏来るらし―衣干したり天の香具山/万葉 28」
(2)「雪」「雲」「月」「波路」「砂」「卯の花」「鶴」など白いものにかかる。「まそ鏡照るべき月を―雲か隠せる天つ霧かも/万葉 1079」
(3)「藤江の浦」「かしは」「夕波」「夕告鳥」「浜名」にかかる。「―藤江の浦にいざりする/万葉 3607」
白姫
しらひめ [2] 【白姫】
冬をつかさどる女神。
白子
しらこ [0][3] 【白子】
(1)魚の精巣。表面が滑らかで白色。食用となる。
(2)先天的に皮膚・毛髪・目などのメラニン色素が欠乏あるいは欠如している個体。皮膚は白色,毛髪は帯黄白色,瞳孔は赤色で,発育障害などを伴うことが多い。白皮症。アルビーノ。しろこ。
→白化(ハクカ)(2)
白子
しらこ【白子】
[魚]milt;→英和
soft roe.
白子
しらす [0] 【白子】
(1)カタクチイワシ・マイワシなどの稚魚。色は白く透明。食用。
(2)ウナギの稚魚。体長5センチメートル内外で,糸のように細い。海で孵化(フカ)し,二〜五月頃南日本の沿岸に集まり,群れをなして川を上る。これを捕獲して養殖に用いる。しらすうなぎ。
白子
しろこ [2] 【白子】
⇒しらこ(白子)(2)
白子干
しらすぼし [0][3] 【白子干(し)】
主にカタクチイワシの「しらす」を塩水で煮て干した食品。ちりめんじゃこ。[季]春。
白子干し
しらすぼし [0][3] 【白子干(し)】
主にカタクチイワシの「しらす」を塩水で煮て干した食品。ちりめんじゃこ。[季]春。
白子鳩
しらこばと [4] 【白子鳩】
ハト目ハト科の鳥。全長約30センチメートル。全身淡灰褐色で,後頭部に黒い半月形の紋がある。ヨーロッパからアジアにかけて分布。日本では埼玉県を中心に少数生息し,特別天然記念物。
白孔雀
しろくじゃく [3] 【白孔雀】
インドクジャクの白変種。全身が白い。
白字
はくじ [0] 【白字】
(1)凹状に彫った印章の文字。押印すると文字が白くあらわれる。
⇔朱字
(2)白色の顔料で書いた文字。白文。
白寿
はくじゅ [1] 【白寿】
〔「百」の字から「一」をとると「白」の字になるので〕
九九歳。また,その祝い。
白小袖
しらこそで [3] 【白小袖】
⇒しろこそで(白小袖)
白小袖
しろこそで [3] 【白小袖】
白無地の小袖。しらこそで。
⇔色小袖
白小雲
しらさぐも [3] 【白小雲】
〔「さ」は接頭語〕
白い雲。
白居易
はくきょい 【白居易】
(772-846) 中国,中唐の詩人。号は香山居士また酔吟先生,字(アザナ)は楽天。官吏の職にあったが,高級官僚の権力闘争にいや気がさし,晩年は詩と酒と琴を三友とする生活を送った。その詩は平易明快で,「長恨歌(チヨウゴンカ)」「琵琶行」などは広く民衆に愛され,日本にも早くから伝わって,平安朝文学などに大きな影響を与えた。「秦中吟」「新楽府(シンガフ)」など,社会や政治の腐敗を批判した社会詩もある。詩文集「白氏文集」
白屋
はくおく [0] 【白屋】
茅で屋根をふいた家。そまつな家。
白山
はくさん 【白山】
石川・岐阜両県境にある火山。最高部は御前(ゴゼンガ)峰,海抜2702メートル。降雪が多い。高山植物に富む。水神・竜神・死霊などのこもる山として古くから崇敬された。しらやま。
白山
しらやま 【白山】
姓氏の一。
白山
しらやま 【白山】
白山(ハクサン)の古称。((歌枕))「消えはつる時しなければ越路なる―の名は雪にぞありける/古今(羇旅)」
白山一華
はくさんいちげ [5] 【白山一華】
キンポウゲ科の多年草。高山の草地に生える。全体に白長毛がある。葉は根生し,柄が長く,掌状に全裂し,さらに細裂する。夏,高さ約20センチメートルの花茎の先に白色の五〜七弁花を数個放射状につける。
白山七社
はくさんしちしゃ 【白山七社】
石川県にある白山比咩(シラヤマヒメ)神社の本社と,その摂社・末社である金剣・岩本・三宮・中宮・佐羅・別宮の合わせて七社の古称。
白山千鳥
はくさんちどり [5] 【白山千鳥】
ラン科の多年草。高山の草原に生える。根茎は掌状で太い。葉は披針形で少数つく。夏,高さ約20センチメートルの花茎の頂に紅紫色の花を一〇個内外総状につける。花被片五個は先がすべてとがり,唇弁は三裂する。
白山千鳥[図]
白山吹
しろやまぶき [4] 【白山吹】
バラ科の落葉低木。庭木とされる。晩春,枝の先に径4センチメートルほどの白色四弁の花を一個つける。小さな黒い実がなる。
白山国立公園
はくさんこくりつこうえん 【白山国立公園】
石川・富山・岐阜・福井四県にまたがり,白山を中心とする山岳公園。ブナの原生林・高山植物が豊富。
白山小桜
はくさんこざくら [6] 【白山小桜】
サクラソウ科の多年草。高山の湿った草地に生え,また観賞用に栽培される。葉は根生し,さじ形。夏,高さ約15センチメートルの花茎の頂にサクラソウに似た淡紅色の花を数個つける。ナンキンコザクラ。
白山松哉
しらやましょうさい 【白山松哉】
(1853-1923) 明治・大正期の漆芸家。江戸の生まれ。蒔絵(マキエ)・塗り・堆朱(ツイシユ)・螺鈿(ラデン)などを学び,精巧な研出(トギダシ)蒔絵を得意とした。
白山比咩神社
しらやまひめじんじゃ 【白山比咩神社】
石川県鶴来町にある神社。奥社は白山(ハクサン)頂上にある。祭神は菊理媛神(本来は白山比咩神)・伊邪那岐(イザナキ)神・伊邪那美(イザナミ)神。全国の白山神社の総本社。
白山火山帯
はくさんかざんたい 【白山火山帯】
白山を東縁として山陰地方を経て北九州に至る火山帯。白山・大山(ダイセン)・三瓶(サンベ)山・雲仙岳などを含める。大山火山帯。
白山石南花
はくさんしゃくなげ [5] 【白山石南花】
ツツジ科の常緑低木。中部地方以北の亜高山帯に自生。高さ1〜3メートル。葉は楕円形。七,八月,枝先に白色ないし淡紅色の花を一〇個内外つける。白石南花。蝦夷石南花。
白山神社
はくさんじんじゃ 【白山神社】
白山に対する信仰から創設された神社。石川県の白山比咩(シラヤマヒメ)神社を本社として全国各地にある。
白山菊
しらやまぎく [4] 【白山菊】
キク科の多年草。雑木林などに生える。高さ1メートル内外。根葉は心臓形で大きく,柄が長い。夏から秋にかけ,茎頂に白色の頭花を多数つける。若葉は食用になる。東風菜。
白山菊[図]
白山風露
はくさんふうろ [5] 【白山風露】
フウロソウ科の多年草。高山の草地に生える。高さ50センチメートル内外。葉は柄が長く,円心形で掌状に深裂する。夏,径約3センチメートルの紅紫色の五弁花をつける。赤沼風露。
白山風露[図]
白岡
しらおか シラヲカ 【白岡】
埼玉県東部,南埼玉郡の町。ナシを特産。
白峰山
しらみねさん 【白峰山】
香川県坂出(サカイデ)市東部にある山。海抜337メートル。山腹に四国八十八箇所第八十一番札所の白峰寺がある。
白峰神宮
しらみねじんぐう 【白峰神宮】
京都市上京区にある神社。祭神は崇徳天皇・淳仁天皇。明治天皇が1868年(明治1)讃岐(サヌキ)から崇徳天皇の御陵を移し,白峰宮として創立。さらに73年,淳仁天皇の霊を淡路島から合祀(ゴウシ)して現在名に改称。
白崇禧
はくすうき 【白崇禧】
(1893-1966) 中国の軍人。字(アザナ)は健生。李宗仁と結ぶ広西派。抗日戦中に蒋介石と妥協,中華人民共和国成立後は台湾に渡り蒋政権に参画。パイ=チョンシー。
白川
しらかわ シラカハ 【白川・白河】
(1)京都市左京区を流れる川。比叡山に源を発し祇園付近で鴨川に合流する。
(2){(1)}の流域一帯の地名。古くは鴨川以東,東山との間の地区をいった。((歌枕))「何事を春のかたみに思はまし今日―の花見ざりせば/後拾遺(春上)」
白川
しらかわ シラカハ 【白川】
姓氏の一。
白川夜船
しらかわよふね シラカハ― [5] 【白川夜船】
〔京都を見物したふりをする人に白川のことを尋ねたら川のことかと思って,夜,船で通ったから知らぬと答えた話から〕
よく眠っていてなにも気づかないこと。
白川女
しらかわめ シラカハ― [4] 【白川女】
京都で,花などを(頭にのせて)売り歩く女性。
〔京都の白川地方の女性が特有の装束をして市中を売り歩いたのでいう〕
白川石
しらかわいし シラカハ― [4] 【白川石】
京都市左京区北白川付近から切り出した黒雲母花崗(カコウ)岩の石材名。組織が緻密で美しいので,墓石・碑石・石灯籠などに用いた。
白川神道
しらかわしんとう シラカハ―タウ 【白川神道】
⇒伯家神道(ハツケシントウ)
白川義則
しらかわよしのり シラカハ― 【白川義則】
(1868-1932) 陸軍軍人。大将。愛媛県生まれ。1927年(昭和2)陸相。上海事変に派遣軍司令官として赴任中,上海の天長節祝賀会場で爆弾を投げられて負傷,死亡した。
白川郷
しらかわごう シラカハガウ 【白川郷】
岐阜県北西部,庄川上流の山間部にある集落。大家族が住んだ大きな合掌造りの民家で知られる。
白州
しらす [1][0] 【白州・白洲】
(1)白い砂の州。「河口の―」
(2)庭先・玄関前などの,白い砂の敷いてある所。
(3)〔江戸時代,奉行所の罪人を取り調べた所に白い砂が敷いてあったところから〕
法廷。奉行所。おしらす。
(4)能舞台と観客席との間の玉砂利を敷いてある所。
→能舞台
白巻弓
しらまきゆみ [4] 【白巻弓】
黒く塗った上に白い籐(トウ)を巻いた弓。流鏑馬(ヤブサメ)に用いる。しらまゆみ。
白布
はくふ [0][1] 【白布】
白いぬの。白いきれ。
白布温泉
しらぶおんせん 【白布温泉】
山形県米沢市,吾妻連峰の北側の高原にある硫化水素泉。奥州三高湯の一つ。
白帆
しらほ [0] 【白帆】
(1)船に張った白い帆。
(2)帆掛け船。「―を浮べた相模灘の漫々たる青海原も/思出の記(蘆花)」
白帝
はくてい [0] 【白帝】
五行説で,西方・秋を支配する神。
白帝城
はくていじょう 【白帝城】
(1)中国四川省東部,揚子江中流北岸にあった城。三国時代に蜀(シヨク)の劉備が諸葛亮(シヨカツリヨウ)に後事を託して没した所。
(2)愛知県犬山市にある犬山城の別名。
白帯
しろおび [0] 【白帯】
(1)白い帯。
(2)柔道・空手・合気道などで,まだ段位のないものがつける白い帯。また,その人。
白帯
はくたい [0] 【白帯】
(1)白い帯。また,白いすじ。
(2)白い包帯。
(3)「白帯下」の略。
白帯下
はくたいげ [3] 【白帯下】
⇒帯下(タイゲ)
白帳汗国
はくちょうかんこく ハクチヤウ― 【白帳汗国】
キプチャク汗国を構成した諸王の分地の一。バトゥの兄オルダの領地。現在のカザフの地。
白干
しらぼし [0] 【白干(し)・白乾し】
魚鳥・野菜などを,塩などにつけないでそのまま干すこと。また,その物。すぼし。
白干し
しらぼし [0] 【白干(し)・白乾し】
魚鳥・野菜などを,塩などにつけないでそのまま干すこと。また,その物。すぼし。
白底翳
しろそこひ [3] 【白底翳】
⇒白内障(ハクナイシヨウ)
白張
しらはり [0] 【白張(り)】
(1)「白張り提灯(ヂヨウチン)」の略。
(2)
⇒はくちょう(白張)
白張
はくちょう [0][3] 【白張・白丁】
〔「白張(シラハ)り」の音読み〕
(1)糊(ノリ)をこわくつけた白布の狩衣(カリギヌ)。官人の奴僕などが着た。小張(コハリ)。しらはり。「―に立烏帽子きたる男の/著聞 2」
(2){(1)}を着た者。諸官司・神社などの雑役や,貴族などの従者で傘持ち・沓(クツ)持ち・馬丁などをする者。
→はくてい(白丁)
白張り
しらはり [0] 【白張(り)】
(1)「白張り提灯(ヂヨウチン)」の略。
(2)
⇒はくちょう(白張)
白張り仕丁
しらはりじちょう 【白張(り)仕丁】
白張りを着た仕丁。はくちょう。
白張り提灯
しらはりぢょうちん [5] 【白張り提灯】
油をひいてない白紙で張った,提灯。葬式に用いる。しろはり。
白張仕丁
しらはりじちょう 【白張(り)仕丁】
白張りを着た仕丁。はくちょう。
白御鳥
しろおとり 【白御鳥】
〔女房詞〕
雉(キジ)。
白戦
はくせん [0] 【白戦】
〔武器を持たない戦いの意〕
課された題に縁のある語を使わずに漢詩を作り,才を競うこと。
白房
しろぶさ [0] 【白房】
相撲で,土俵上のつり屋根の南西隅に垂らす白色の大房。秋と白虎を表す。
→赤房
→青房
→黒房
白扇
はくせん [0] 【白扇】
書画の書かれていない,白地の扇。[季]夏。《―や袴著けたるお城番/酒井黙禅》
白手
しろで [0] 【白手】
白い釉(ウワグスリ)をかけた磁器。
白抜き
しろぬき [0] 【白抜き】
染色・印刷などで,模様・図柄・文字などを,白く地色を抜いて表すこと。また,そのもの。
白拍子
しらびょうし [3] 【白拍子】
(1)(「素拍子」とも書く)雅楽の拍子の名。笏拍子(サクホウシ)だけで歌うもの。
(2)平安末期に起こった歌舞。また,それを業とする遊女。最初,直垂(ヒタタレ)・立烏帽子(タテエボシ)に白鞘巻(シラサヤマキ)の刀を差した男装で今様などを歌いつつ舞ったが,のち殿上人・童児・遊僧なども舞うようになった。また,曲舞(クセマイ)を通して能楽にも影響を与え,女舞・女猿楽・女歌舞伎に芸系を伝えた。
(3)舞妓。芸妓。
(4)近世,遊女のこと。
白拍子(2)[図]
白描
はくびょう [0] 【白描】
東洋画で,墨一色の線あるいは淡彩を加えて描いた絵,また,その技法。漢画に見られる線描の竹の絵の類で,中国では唐代に発達。日本では平安時代から大和絵の白絵(シラエ)として行われ,鎌倉時代には繊細で精緻な白描大和絵の絵巻物がつくりだされた。すがき。白描画。白画。
白描画
はくびょうが [0] 【白描画】
白描の技法で描いた絵。白画。
白提灯
しろぢょうちん [3] 【白提灯】
白い紙をはっただけのちょうちん。葬式などに用いる。白張りぢょうちん。
白搗き
しろづき [0] 【白搗き】
米などをよく精白したもの。白米。
白搾り
しらしぼり [3] 【白絞り・白搾り】
白胡麻(ゴマ)の種子からしぼった上等な胡麻油。髪油に使った。しろあぶら。しろしぼり。
⇔黒絞り
白撫子
しろなでしこ [4] 【白撫子】
(1)白い花の咲くナデシコ。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は白,裏は蘇芳(スオウ)。夏用いる。
白散
びゃくさん [0] 【白散】
屠蘇(トソ)の一種。山椒(サンシヨウ)・防風(ボウフウ)・肉桂(ニツケイ)・桔梗(キキヨウ)・細辛(サイシン)などを刻んだもの。
白文
はくぶん [0] 【白文】
(1)返り点・句読点・送り仮名などのついていない漢文。原文のままの漢文。
(2)「白字{(2)}」に同じ。
白文字
しろもじ [0] 【白文字】
クスノキ科の落葉低木。中部以西の山地に自生。葉は広倒卵形で三裂する。雌雄異株。春,黄色の小花が群がって咲く。実は球形。アカヂシャ。
白文訓点
はくぶんくんてん [5] 【白文訓点】
白文に返り点や送り仮名をつけること。
白斑
はくはん [0] 【白斑】
(1)白色の斑点・斑紋。白いまだら。
(2)太陽の表面上で特に白く輝く部分。太陽活動期に太陽黒点の付近に多く発生する。
(3)皮膚のメラニン色素がなくなってできた斑。しろなまず。
白斑
しろまだら [3] 【白斑】
(1)白地に他の色の斑点のあること。また,他の地色に白い斑点のあること。
(2)ヘビの一種。体長60センチメートルほど。頭は黒く,背面は灰褐色で幅の広い黒色横帯が並ぶ。無毒。夜行性。日本固有種。
白斑
しらふ [0] 【白斑】
白色の斑点。白いまだら。「―の鷹」
白斑
しろぶち [0] 【白斑】
地色の中に白い斑点があること。
白斑病
はくはんびょう [0] 【白斑病】
植物の病害の一。葉に淡褐色の斑点を生じ,次第に拡大して枯死する。ハクサイ・ダイコン・ユリなどに発生する。
白新線
はくしんせん 【白新線】
JR 東日本の鉄道線。新潟県新発田・新潟間,27.3キロメートル。
白旗
はっき ハク― [1] 【白旗】
白色の旗。しろはた。
白旗
しらはた【白旗】
<show> a white flag;a flag of truce (休戦旗).
白旗
しろはた [0] 【白旗】
「しらはた(白旗)」に同じ。
白旗
しらはた [0] 【白旗】
(1)白い旗。降伏や休戦のとき,戦意のないことを示すのに使う旗。「―を掲げる」
(2)源氏の旗じるしの白い旗。
白旗一揆
しらはたいっき [5] 【白旗一揆】
中世,東国の武士団の一。別府・久下・高麗氏など,北武蔵(ムサシ)・上野(コウズケ)の中小武士層で構成。戦場で白旗を旗じるしとした。
白日
はくじつ [0] 【白日】
(1)明るく輝く太陽。
(2)昼間。白昼。
(3)やましいところのないたとえ。「青天―」
白日の下にさらされる
はくじつ【白日の下にさらされる】
be brought to light.
白日夢
はくじつむ [4] 【白日夢】
⇒白昼夢(ハクチユウム)
白星
しろぼし【白星】
[相撲]a victory mark.
白星
しらぼし [2] 【白星】
兜(カブト)の星の,銀色のもの。しろぼし。
白星
しろぼし [2] 【白星】
(1)相撲の星取り表で勝ちを表す白丸。
(2)転じて,勝負などに勝つこと,手柄などをたてることなどにいう。「―をあげる」
⇔黒星
白映え
しろばえ [0] 【白映え】
梅雨のとき,小雨が降りながら時々空が明るくなって晴れそうになること。しらばえ。
白昼
はくちゅう [0] 【白昼】
ひるひなか。まひる。
白昼に
はくちゅう【白昼に】
in broad daylight.白昼夢 a daydream.→英和
白昼夢
はくちゅうむ [3] 【白昼夢】
目が覚めている時におこる,夢に似た,現実性を帯びた空想。現実の世界で満たされない事を空想の世界で満たそうとする場合に多い。白日夢。
白書
はくしょ【白書】
a white paper[book].経済白書 an economic white paper.
白書
はくしょ [1] 【白書】
〔英国政府の報告書が白い表紙をつけ white paper と呼ばれるところから〕
政府が,外交・経済など各分野の現状を明らかにし,将来の政策を述べるために発表する報告書。
→青書
白書院
しろしょいん [3] 【白書院】
檜(ヒノキ)の柾目(マサメ)を用い,白木のままで漆塗りせずに仕上げた表向きの書院。江戸城内のものが有名。
→黒書院
白月
びゃくげつ [0] 【白月】
古代インドの暦法で,新月から満月までの称。はくげつ。
⇔黒月(コクゲツ)
「―黒月のかはり行くをみて/平家 3」
白月
はくげつ [2] 【白月】
白く輝く月。冬の月。また,明月。
→びゃくげつ
白服
しろふく [0] 【白服】
夏用の白い色の洋服。[季]夏。
白木
しらき [0] 【白木】
(1)皮を削っただけで,何も塗ってない,地のままの木。「―の鞘(サヤ)」「―の柱」
(2)「白木の弓」の略。
(3)トウダイグサ科の落葉小高木。山地や海岸に自生。葉は卵形。初夏,枝先に黄色の雄花を多数総状花序につけ,花序の基部に雌花を少数つける。種子の油は灯火用・頭髪用にされた。材は白く,細工物などにする。
白木
しらき【白木】
plain[unvarnished]wood.〜の柱 a plain-wood pillar.
白木
しろき [0] 【白木】
(1)樹皮をむいた建築用材。
(2)スギ・ヒノキなど,色の白い木材。
→しらき
白木の弓
しらきのゆみ 【白木の弓】
漆を塗らない白木のままの弓。しらきゆみ。しらき。
⇔漆弓
白木の念仏
しらきのねんぶつ 【白木の念仏】
雑念のまじらない他力念仏のこと。証空の言った語。
白木屋火災
しろきやかさい 【白木屋火災】
1932年(昭和7)12月,日本橋の白木屋百貨店四階から出火,死者一四人・負傷者六七人を出した日本初の高層建築火災。
白木瓜
しろぼけ [0][3] 【白木瓜】
ボケの園芸品種。白い花が咲く。中国原産で観賞用。
白木綿
しらゆう [2] 【白木綿】
白色のゆう。
白木綿
しろもめん [3] 【白木綿】
白無地の木綿織物。
白木綿波
しらゆうなみ 【白木綿波】
白木綿のように白く見える波。「卯の花の咲き散るころや初瀬川―も岸を越ゆらん/続後拾遺(夏)」
白木耳
しろきくらげ [4] 【白木耳】
担子菌類シロキクラゲ目のきのこ。色は白く,湿った状態では寒天状で,広葉樹の枯れ枝上に花弁状に生ずる。古来,中国では不老長生の食品として珍重する。乾燥したものを「銀耳」という。
白木蓮
しろもくれん [3] 【白木蓮】
「はくもくれん(白木蓮)」に同じ。はくれん。[季]春。
白木蓮
はくもくれん [3] 【白木蓮】
モクレン科の落葉小高木。中国中部原産。庭木とする。葉は広卵形。早春,枝先に香りのよい大きい白色の六弁花をつける。花弁とほぼ同形の白色の萼片(ガクヘン)三個がある。玉蘭。はくれん。
白木輿
しらきごし [3] 【白木輿】
(1)親王・摂家・清華(セイガ)・大臣以上の者の乗用とした,白木造りの輿。白輿。
(2)葬送用の白木造りの輿。
白木造り
しらきづくり [4] 【白木造り】
木地のままの材でつくること。また,白木でつくった物。「―の神社」「―の棺」
白朮
びゃくじゅつ [0] 【白朮】
オケラの若い根を乾かした生薬。健胃・整腸・利尿剤。屠蘇(トソ)にも入れる。
白朮参り
おけらまいり ヲケラマヰリ [4] 【白朮参り】
京都八坂神社の白朮祭に参詣すること。白朮詣で。[季]新年。
白朮火
おけらび ヲケラ― [3] 【白朮火】
白朮祭で焚かれるかがり火。[季]新年。
白朮祭
おけらまつり ヲケラ― 【白朮祭】
京都八坂神社の大晦日から元日にかけての行事。神前で焚かれるオケラを加えたかがり火を参詣人が縄に受け,浄火として元日の雑煮を煮る火種とする。[季]新年。
白材
はくざい [0] 【白材】
⇒白太(シラタ)(2)
白村江
はくそんこう ハクソンカウ 【白村江】
朝鮮半島南西部の河川。現在の群山付近の錦江あるいは東津江河口にあたるとされる。はくすきのえ。
白村江
はくすきのえ 【白村江】
⇒はくそんこう(白村江)
白村江の戦い
はくそんこうのたたかい ハクソンカウ―タタカヒ 【白村江の戦い】
663年,白村江での唐・新羅軍と日本・百済軍との戦い。百済を救援した日本軍は敗れ,百済は滅亡,日本は朝鮮進出を断念。新羅が朝鮮統一に一歩を進めた。
白杖
はくじょう [0] 【白杖】
視覚障害者が歩くときに用いる白色の杖(ツエ)。
白杜
はくと [1] 【白杜】
〔呉鼎芳「漁家」による。中国古代に酒を造った杜康(トコウ)にちなむ〕
白酒の異名。
白条髪切
しろすじかみきり シロスヂ― [5] 【白条髪切】
カミキリムシの一種。体長50ミリメートル前後で,日本産カミキリムシ中の最大種。体は黒色で灰褐色の微毛があり,前胸背と上ばねに黄白色の斑紋がある。幼虫はテッポウムシで,カシ・クリ・シイ・ナラなどの材を食害する。本州以南に分布。
白板
パイパン [0] 【白板】
〔中国語〕
麻雀で,何も書いてない白い牌(パイ)。はく。しろ。
白板昆布
しろいたこんぶ [5] 【白板昆布】
朧(オボロ)昆布を削った残りの黄白色の部分。薄く削ってサバの押し鮨(ズシ)などに使う。
白柄
しらつか [0] 【白柄】
白糸,または白鮫皮(サメガワ)で巻いた刀の柄。また,その刀。しろつか。
白柄組
しらつかぐみ 【白柄組】
江戸時代,旗本奴の一。白柄の刀を佩(ハ)き,白革の袴を着,白馬に乗って江戸市中を横行した。1686年,幕府の命で廃された。頭領の三浦小次郎義也の名から吉屋組とも呼ばれた。
白柳
しらやなぎ 【白柳】
姓氏の一。
白柳秀湖
しらやなぎしゅうこ 【白柳秀湖】
(1884-1950) 評論家・歴史家。静岡県生まれ。本名,武司。早大卒。社会主義に共鳴し「直言」「火鞭」に健筆をふるった。文集「離愁」,小説「駅夫日記」,評論「鉄火石火」など。
白柿
しろがき [2] 【白柿】
干して白い粉をふいた柿。
白栲
しろたえ [0][2] 【白妙・白栲】
(1)梶(カジ)の木などの皮の繊維で織った白い布。「我(ア)がためと織女(タナバタツメ)のそのやどに織る―は織りてけむかも/万葉 2027」
(2)白い色。白色。「つのさはふ磐余(イワレ)の山に―にかかれる雲は皇子(スメラミコ)かも/万葉 3325」
白栲
しらたえ [0][2] 【白妙・白栲】
「しろたえ(白妙)」に同じ。
白根
しらね [2] 【白根】
植物の茎や根の土中にある白色部分。
白根
しらね 【白根】
山梨県西部,中巨摩(ナカコマ)郡の町。甲府盆地西端の御勅使(ミダイ)川扇状地の果樹栽培地。
白根
しろね [2] 【白根】
(1)シソ科の多年草。湿地や水辺に生える。茎は四角柱状で,高さ1メートル内外。葉は広披針形。夏,葉腋(ヨウエキ)に白色の小唇形花を数個ずつ束生する。地下茎はやや太くて白く,食用となる。
(2)野菜などの根の,地中にある白い部分。
(3)〔女房詞〕
ネギ。
白根
しろね 【白根】
新潟県中北部の市。新潟平野中央部の穀倉地帯で,果樹栽培も盛ん。六月の大凧(オオダコ)合戦は有名。
白根山
しらねさん 【白根山】
(1)栃木県と群馬県との境にある火山。山中に五色沼,北麓に丸沼・菅沼がある。海抜2578メートル。日光白根。
(2)群馬県北西部,長野県との境にある活火山。東麓に草津温泉がある。海抜2160メートル。草津白根。
(3)山梨県と静岡県との境にある北岳・間ノ岳(アイノダケ)・農鳥岳の三峰の総称。南アルプスの主峰。北岳は海抜3192メートルで,日本第二の高峰。白根三山。
白根葵
しらねあおい [4] 【白根葵】
シラネアオイ科の多年草。日本特産。深山に自生し,特に日光白根山に多い。茎は直立し,掌状の葉を互生する。初夏,茎頂に淡紫色の花を一個つける。萼(ガク)片は四個で花弁状。春芙蓉。
白根葵[図]
白桃
はくとう [0] 【白桃】
水蜜桃(スイミツトウ)の一品種。果肉が白く,多汁で甘味も強い。
白桜
しろざくら [3] 【白桜】
(1)シラカバの異名。
(2)ミヤマザクラの異名。
(3)襲(カサネ)の色目の名。表は白,裏は白あるいは紫。春に用いる。
白梅
はくばい [0] 【白梅】
白い梅の花。しらうめ。[季]春。
白梅
しらうめ [2][0] 【白梅】
(1)白い花が咲く梅。はくばい。
(2)襲(カサネ)の色目の名。「裏梅{(1)}」に同じ。
白梟
しろふくろう [4] 【白梟】
フクロウ目フクロウ科の鳥。全身白色で,翼を開くと1.4メートルに及ぶ。北極圏の周囲で繁殖し,冬期,北海道にも現れることがある。
白楊
はこやなぎ [3] 【箱柳・白楊】
ヤマナラシの別名。
白楊
はくよう [0] 【白楊】
ヤマナラシの漢名。
白業
びゃくごう [0] 【白業】
〔仏〕 善報を招く前世の所業。善業。
⇔黒業
「殊に―を以て紫宮を祈り奉る/盛衰記 23」
白楽天
はくらくてん 【白楽天】
⇒白居易(ハクキヨイ)
白樫
しらかし [2] 【白樫・白橿】
ブナ科の常緑高木。山地に自生し,また人家の周囲などに植える。葉は披針形で裏は白い。雌雄同株。四月頃,黄褐色の花穂をつけ,秋,堅果(どんぐり)を結ぶ。材は堅くて白く,器具材とする。
白樺
しらかば【白樺】
《植》a white birch.
白樺
しらかば [0] 【白樺】
(1)カバノキ科の落葉高木。山地の日当たりのよい場所に生える。樹皮は白く,薄くはげる。葉は三角状卵形。雌雄同株。春,葉より先に,枝先から雄花穂を垂らし,短枝の先に雌花穂を上向きにつける。材は細工物などに用いる。カンバ。カバ。シロザクラ。シラカンバ。古名カニワ。
(2)ダケカンバの誤称。
白樺
しらかば 【白樺】
文学・美術雑誌。1910年(明治43)〜23年(大正12)。武者小路実篤・志賀直哉・里見弴・有島武郎らが同人。文学・美術にわたる各人の個性を生かした仕事を掲載。大正文壇の核の一つ。
白樺
しらかんば [3] 【白樺】
⇒しらかば(白樺)
白樺油
しらかばゆ [4] 【白樺油】
シラカバの皮を蒸留して採った油。においがよく,髪油などに用いる。
白樺派
しらかばは 【白樺派】
日本近代文学における一派。雑誌「白樺」の同人やそれに同調する人々をさす。個性主義・自由主義を中心とし,強烈な自我意識と人道主義に根ざす理想主義的傾向とをもち,大正文学の中心となった。
白橅
しろぶな [0] 【白橅】
ブナの別名。
白橡
しらつるばみ 【白橡】
染め色の名。明るい橡(ツルバミ)色。青白橡と赤白橡がある。「青き―の綾の袍(ウエノキヌ)/宇津保(吹上・上)」「赤き―に葡萄染の下襲を着るべし/源氏(若菜下)」
→橡
白橿
しらかし [2] 【白樫・白橿】
ブナ科の常緑高木。山地に自生し,また人家の周囲などに植える。葉は披針形で裏は白い。雌雄同株。四月頃,黄褐色の花穂をつけ,秋,堅果(どんぐり)を結ぶ。材は堅くて白く,器具材とする。
白檀
びゃくだん [2][0] 【白檀】
ビャクダン科の半寄生常緑高木。インドから東南アジアにかけて産し,約二〇種がある。心材は淡黄色で堅く芳香があり,仏像や扇の材として珍重される。細片は香にし,また白檀油を得る。
〔「栴檀(センダン)は双葉より芳(カンバ)し」の栴檀は白檀のこと〕
白檀
びゃくだん【白檀】
《植》a sandalwood.→英和
白檀塗
びゃくだんぬり [0] 【白檀塗(り)】
漆芸の技法の一。金箔(キンパク)・銀箔・金泥(コンデイ)などを施した上に透き漆をかけたもの。
白檀塗り
びゃくだんぬり [0] 【白檀塗(り)】
漆芸の技法の一。金箔(キンパク)・銀箔・金泥(コンデイ)などを施した上に透き漆をかけたもの。
白檀弓
しらまゆみ 【白真弓・白檀弓】
■一■ (名)
(1)漆を塗ってない白木のまゆみの木で作った弓。「―靫(ユキ)取り負ひて/万葉 1809」
(2)「白巻弓(シラマキユミ)」に同じ。
■二■ (枕詞)
「はる」「ひく」「いる」「ひ」「い」などにかかる。「―斐太の細江の/万葉 3092」「―石辺の山の/万葉 2444」
白檀油
びゃくだんゆ [3] 【白檀油】
白檀の心材を水とともに蒸留して得た淡黄色で粘稠(ネンチユウ)性のある油。淋病や膀胱カタルの薬に用いたほか,化粧品の香料などとする。サンタル油。
白檀磨き
びゃくだんみがき 【白檀磨き】
金箔置きの上に透き漆を塗ったもの。白檀の木を磨いた色に似る。「―のすね当てに/狂言・文蔵」
白檀香
びゃくだんこう [3] 【白檀香】
白檀の香。
白檜
しらべ [0] 【白檜】
シラビソの別名。
白檜曾
しらびそ [0] 【白檜曾】
マツ科の常緑高木。本州中北部の高山に群生し,高さ20メートルに達する。樹皮は灰白色,葉はモミに似るが,短く密につく。雌雄同株。六月頃開花し,まつかさに似た実がつく。材は建材・パルプなどに利用する。シラベ。
白檜曾帯
しらびそたい [0] 【白檜曾帯】
温帯の亜高山帯のこと。シラビソ・トウヒ・コメツガなどの針葉樹林が発達するのでいう。
白歯
しらは [2] 【白歯】
(1)白い歯。鉄漿(カネ)をつけてない歯。
(2)〔女性は結婚すると鉄漿をつけたことから〕
未婚の女性。
白歯者
あおばもの アヲ― 【青葉者・白歯者】
中世,身分の低い歩卒。雑兵。青葉武者。「追頸(オイクビ)のしかも―を一人討ては/甲陽軍鑑(品二四)」
白毛
しろげ [0] 【白毛】
馬の毛色の名。白色のもの。
白毛女
はくもうじょ 【白毛女】
中国,現代の新歌劇。延安魯迅(ロジン)芸術学院の集団創作。貧農の娘が地主の迫害を逃れて山中の洞穴にこもり,三年のうちに白髪となったが,解放軍に救出され,村も解放されるという筋。
白毫
びゃくごう [0] 【白毫】
仏の眉間(ミケン)にあるという白い巻き毛。仏像では玉を嵌入してこれを表す。眉間白毫相として仏の三十二相の一つに数えられる。
白氏文集
はくしもんじゅう ハクシモンジフ 【白氏文集】
中国,白居易の詩文集。もと七五巻(七一巻が現存)。前集が長慶年間に編集されたので,「白氏文集」全体を「白氏長慶集」ということもある。前集五〇巻(824年成立)は元稹(ゲンシン)の編。後集二〇巻・続後集五巻は白居易自身の編。日本でも平安時代に広く読まれ,以後の文学に大きな影響を与えた。文集。
白氏長慶集
はくしちょうけいしゅう ハクシチヤウケイシフ 【白氏長慶集】
⇒白氏文集(ハクシモンジユウ)
白水
しろみず [2] 【白水】
米をといだときに出る,白く濁った水。米のとぎ水。とぎ汁。
白水郎
はくすいろう [3] 【白水郎】
〔中国の白水に潜水の上手な男がいたことからという〕
漁師。海人(アマ)。
白水阿弥陀堂
しらみずあみだどう シラミヅアミダダウ 【白水阿弥陀堂】
福島県いわき市内郷白水(ウチゴウシラミズ)にある願成寺(ガンジヨウジ)の阿弥陀堂の通称。1160年藤原基衡の女(ムスメ)徳尼が亡夫岩城(平)則道の冥福を祈って建立。三間四方の宝形造りの建物で,堂内の本尊阿弥陀三尊像とともに平安時代の遺構。国宝。
白沢
はくたく [0] 【白沢】
中国で,有徳の王の時代に現れるという想像上の神獣。獅子の形をし,八つの目をもち,人語を解するという。
白沢王
はくたおう 【白沢王】
清涼殿鬼の間の南壁に描かれていた勇士の名。「―が鬼狩とぞ覚えたる/盛衰記 27」
白河
しらかわ シラカハ 【白河】
福島県南部の市。もと,松平氏,のち阿部氏の城下町で,関東と奥州を結ぶ要地。南湖公園・白河の関跡がある。
白河
しらかわ シラカハ 【白川・白河】
(1)京都市左京区を流れる川。比叡山に源を発し祇園付近で鴨川に合流する。
(2){(1)}の流域一帯の地名。古くは鴨川以東,東山との間の地区をいった。((歌枕))「何事を春のかたみに思はまし今日―の花見ざりせば/後拾遺(春上)」
白河の関
しらかわのせき シラカハ― 【白河の関】
勿来(ナコソノ)関・念珠(ネズ)ヶ関とともに,奥州三関の一。奈良時代,蝦夷(エゾ)の南下を防ぐために設けられ,福島県白河市旗宿付近にあった。((歌枕))「みやこをばかすみとともにたちしかどあきかぜぞふく―/後拾遺(羇旅)」
白河北殿
しらかわきたどの シラカハ― 【白河北殿】
京都市左京区,白河殿の北西にあった邸宅。保元の乱のときに焼失。
白河夜舟
しらかわよふね【白河夜舟】
(be) sound asleep.
白河天皇
しらかわてんのう シラカハテンワウ 【白河天皇】
(1053-1129) 第七二代天皇(在位 1072-1086)。後三条天皇の第一皇子。名は貞仁。譲位後,上皇として院政を創始。以後43年間朝政を掌握した。
白河楽翁
しらかわらくおう シラカハ―ヲウ 【白河楽翁】
松平定信の異名。
白河殿
しらかわどの シラカハ― 【白河殿】
京都市左京区にあった邸。初め藤原良房の邸宅,のち白河法皇の御所となった。白河院。白河御所。
白河石
しらかわいし シラカハ― [4] 【白河石】
福島県西白河付近に産する石英安山岩。古くから土木・敷石・建築材とする。
白油
しろあぶら [3] 【白油】
「白絞(シラシボ)り」に同じ。
白泡
しらあわ [2] 【白泡】
白いあわ。しろあわ。
白波
しらなみ【白波】
(1) white-crested[foaming]waves;whitecaps.(2) a thief (賊).→英和
白波
しらなみ [0] 【白波・白浪】
(1)波頭がくだけて白く見える波。「―が立つ」
(2)〔中国で,黄巾の賊張角の残党が西河の白波谷にこもり白波(ハクハ)賊と呼ばれ,その訓読から〕
盗賊のこと。「―五人男」
白波
はくは [1] 【白波】
(1)白く泡立つ波。しらなみ。
(2)盗賊。「―有りて東寺に入る/東鑑(建保四)」
→しらなみ(白波)(2)
白波の
しらなみの 【白波の】 (枕詞)
(1)白波の寄せる浜の意から「浜松」にかかる。「―浜松が枝の手向けくさ/万葉 34」
(2)白波の鮮明な印象と音の類似から,「いちしろし」にかかる。「―いちしろく出でぬ人の知るべく/万葉 3023」
(3)白波の寄る,立つ,打ち寄せる,荒らしなどの意から,それらと同音の「よる」「たつ」「うつ」や,それらを含む語にかかる。「―立田の川の井堰とぞ見る/後拾遺(夏)」「―打ち騒がれて立ちしかば/後撰(雑二)」
白泥
はくでい [0] 【白泥】
(1)朱泥を焼く土より酸化鉄の含有量の少ない白粧土を用いて,釉(ウワグスリ)をかけないで焼いた淡黄色,または薄ねずみ色の茶器。
(2)水分を含んだ軟らかい白色の陶土。化粧土として用いる。エンゴーベ。
白洲
しらす [1][0] 【白州・白洲】
(1)白い砂の州。「河口の―」
(2)庭先・玄関前などの,白い砂の敷いてある所。
(3)〔江戸時代,奉行所の罪人を取り調べた所に白い砂が敷いてあったところから〕
法廷。奉行所。おしらす。
(4)能舞台と観客席との間の玉砂利を敷いてある所。
→能舞台
白洲梯子
しらすばしご [4] 【白洲梯子】
能舞台正面に白洲から掛けてある三段の階段。江戸時代,当日の奉行が開演を告げたり,能楽者にかずけ物を与える際,昇り降りに用いた。楷梯(キザハシ)。
→能舞台
白浜
しらはま 【白浜】
(1)千葉県南部,安房(アワ)郡の町。房総半島最南端にあり,野菜・花卉(カキ)を栽培。南房総国定公園に属する。
(2)和歌山県紀伊半島南西部,太平洋に面する町。気候と風景に恵まれた温泉郷。
白浜
しらはま [0] 【白浜】
白い砂の浜辺。
白浪
しらなみ [0] 【白波・白浪】
(1)波頭がくだけて白く見える波。「―が立つ」
(2)〔中国で,黄巾の賊張角の残党が西河の白波谷にこもり白波(ハクハ)賊と呼ばれ,その訓読から〕
盗賊のこと。「―五人男」
白浪五人女
しらなみごにんおんな 【白浪五人女】
歌舞伎「処女評判善悪鏡(ムスメヒヨウバンゼンアクカガミ)」の通称。世話物。河竹黙阿弥作。1865年江戸市村座初演。大岡政談物の講釈「雲霧五人男」を女に書きかえたもの。
白浪五人男
しらなみごにんおとこ 【白浪五人男】
歌舞伎「青砥稿花紅彩画(アオトゾウシハナノニシキエ)」の通称。別名題「弁天娘女男白浪(ベンテンムスメメオノシラナミ)」など。世話物。河竹黙阿弥作。1862年江戸市村座初演。日本駄右衛門・南郷力丸・忠信利平・赤星重三・弁天小僧の五人の盗賊が活躍する白浪物。浜松屋の場,稲瀬川の場などが有名。
白浪物
しらなみもの [0] 【白浪物】
盗賊を主人公とする歌舞伎・講釈などの称。歌舞伎の河竹黙阿弥,講釈の二代目松林(シヨウリン)伯円はその代表的作者。「三人吉三」「白浪五人男」「鼠小僧」など。
白海
はっかい ハク― 【白海】
ロシア連邦の北西部にある湾。コラ半島の南にあり,北極海に開いている。冬季は結氷。ニシン・タラ・サケなどの漁業が盛ん。
白海バルト海運河
はっかいバルトかいうんが ハク― 【白海―海運河】
ロシア連邦の北西部,白海のベロモルスクとオネガ湖のペトロザボーツクとを連結する運河。長さ227キロメートル。1933年完成。この運河により白海とバルト海とが直結された。
→ネバ
白海豚
しろいるか [3] 【白海豚】
イッカク科の哺乳類。体長5.5メートルほどで,全身白色のイルカ。主に北極海に分布。
白湯
しらゆ [2] 【白湯】
水を沸かしただけの湯。さゆ。
白湯
さゆ【白湯】
<take medicine with> (plain) hot[warm]water.
白湯
はくとう [0] 【白湯】
(1)何もまじっていない湯。しらゆ。さゆ。
(2)薬湯に対して,普通の入浴用の湯。
白湯
さゆ [1] 【白湯】
沸かしただけで何も入れない湯。
白湯文字
しろゆもじ [3] 【白湯文字】
〔「湯文字」は腰巻の意。遊女が赤湯文字をつけたのに対し,普通の女性は白色のものを用いたことから〕
しろうとの淫売婦。
白滝
しらたき【白滝】
stringy konnyaku.
白滝
しらたき 【白滝】
(1) [0]
白布を広げたように見える滝。
(2) [2]
ごく細く作ったこんにゃく。すき焼き・水たきなどの鍋料理に使う。糸蒟蒻(イトゴンニヤク)よりも細い。
白滝遺跡
しらたきいせき 【白滝遺跡】
北海道網走支庁白滝村にある,旧石器時代の遺跡群の総称。湧別(ユウベツ)川と支湧別川との合流部の河岸段丘に分布,黒曜石の石器を多数出土。
白漆
しろうるし [3] 【白漆】
彩(イロ)漆の一。透き漆に酸化チタニウムなどの顔料を混ぜた白色の漆。
白漆喰
しろしっくい [3] 【白漆喰】
顔料をまぜない白い漆喰。
白濁
はくだく [0] 【白濁】 (名)スル
白くにごること。「液が―する」
白瀬
しらせ 【白瀬】
姓氏の一。
白瀬矗
しらせのぶ 【白瀬矗】
(1861-1946) 探検家。陸軍軍人。秋田県生まれ。1912年(明治45)開南丸(二〇四トン)で南極大陸に上陸,南緯八〇度五分西経一五六度三七分(大和雪原(ヤマトユキハラ)と命名)にまで到達した。
白灯油
はくとうゆ [3] 【白灯油】
家庭用の暖房・燃料用に用いる,無色透明の灯油。
白灯蛾
しろひとり [3] 【白灯蛾】
ヒトリガ科の昆虫。開張60ミリメートル内外。全体が白色で,腹部の両側に赤色紋が並ぶ。夏期に多く,灯火に飛来する。幼虫は毛虫で,オオバコ・タンポポなどの葉を食べる。日本全土と東アジアに分布。
白灰
しらはい [2] 【白灰】
白い灰水。あく。
白炭
しらずみ [2] 【白炭】
「しろずみ(白炭)」に同じ。
白炭
はくたん [3] 【白炭】
⇒しろずみ(白炭)
白炭
しろずみ [0][2] 【白炭】
(1)カシ・ナラ・クリなどを石窯(イシガマ)で高温で焼いたあと,窯の外で土・灰などをかぶせて火を消した木炭。表面に灰がつき白い。質が密で堅く火持ちがよい。かたずみ。しらずみ。
⇔黒炭
(2)茶の湯で用いる炭。枝炭を胡粉(ゴフン)・石灰などで白く化粧したもの。
白点
はくてん [0] 【白点】
(1)白色の点。
(2)ヲコト点のうち,胡粉(ゴフン)を用い,白色で加点した訓点。
白点病
はくてんびょう [0] 【白点病】
淡水・海水魚の病気の一。原因は,いずれも繊毛虫類の一種が寄生することによる。ひれや体表に直径0.5〜1ミリメートル程度の白点ができ,白点が多くなると衰弱して死ぬ。
白烏
しろがらす [3] 【白烏】
色の白いカラス。ありえないことのたとえ。「うみのそこにすむ―/狂言・膏薬煉」
白無垢
しろむく【白無垢】
a pure white dress.〜を着て dressed in white.
白無垢
しろむく [0] 【白無垢】
(1)和服で,上着・下着・小物がすべて白である服装。また,表・裏ともに白で仕立てた衣服。婚礼衣装のほか神官・僧侶が用いる。
(2)染めてない,白い反物。主に絹についていう。
白無垢鉄火
しろむくてっか [5] 【白無垢鉄火】
〔「しろむくでっか」とも。江戸語〕
表面は上品で温厚に見えて,内心は不良な者。鉄火者。羽織ごろつき。
白焼
しらやき [0] 【白焼(き)】
(1)魚などを,何もつけずに焼くこと。また,そのもの。「うなぎの―」
(2)「素焼き」に同じ。
(3)死骸が焼かれて白骨になったもの。「死して―になるまで/仮名草子・浮世物語」
白焼き
しらやき [0] 【白焼(き)】
(1)魚などを,何もつけずに焼くこと。また,そのもの。「うなぎの―」
(2)「素焼き」に同じ。
(3)死骸が焼かれて白骨になったもの。「死して―になるまで/仮名草子・浮世物語」
白煙
はくえん [0] 【白煙】
白い煙。
⇔黒煙
白煮
しらに [3] 【白煮】
蓮根(レンコン)など白い材料を,醤油を使わず白く煮上げること。また,そのもの。はくに。
白熊
しろくま [0] 【白熊】
ホッキョクグマの別名。
白熊
しろくま【白熊】
a white[polar]bear.
白熊
はぐま [0] 【白熊】
中国・チベットなどに産するヤクの尾の毛。白く,つやがある。黒いのは黒熊(コグマ),赤く染めたのは赤熊(シヤグマ)といい,いずれも払子(ホツス)を作るのに用い,また旗・槍(ヤリ)・兜(カブト)などの飾りとする。
白熱
はくねつ [0] 【白熱】 (名)スル
(1)物体が高温で熱せられて白色の光を発して輝くこと。
(2)(試合・議論などが)熱気に満ちあふれた状態になること。「議論が―する」「―した試合」
白熱
はくねつ【白熱】
white heat.〜的な heated;→英和
exciting.〜化する glow;→英和
get excited[exciting].‖白熱電球 an incandescent lamp.
白熱電球
はくねつでんきゅう [5] 【白熱電球】
真空または不活性ガスを封入したガラス球内の細い抵抗線に電流を流して,その発熱によって生ずる光を利用した電球。
白燐
はくりん [0] 【白燐】
⇒黄燐(オウリン)
白物
しろもの 【白物】
〔女房詞〕
(1)塩。
(2)豆腐。
(3)白酒。
白犀
しろさい [0] 【白犀】
サイ科の哺乳類。大形で肩高2メートルに達する。角は二本あり,前角は長大で1メートルを超すものがある。体は黄褐色。草食性。アフリカに分布。
白犀[図]
白状
はくじょう [1] 【白状】 (名)スル
〔「白」は申す意〕
(1)自分の犯した罪や秘密を話すこと。「―すると財布の中には一銭もない」
(2)罪人の自白を記した文書。口書き。「―四五枚に記せられ/平家 2」
白状する
はくじょう【白状する】
confess;→英和
acknowledge <a crime> .→英和
白狐
しろぎつね [3] 【白狐】
(1)毛が白色のキツネ。びゃっこ。
(2)冬毛の毛色が純白のホッキョクギツネ。
白狐
びゃっこ ビヤク― [1] 【白狐】
(1)毛の白い狐。神通力をもち,人を化かすといわれた。
(2)北極狐。
白狼
はくろう [0] 【白狼】
白いオオカミ。古く,王者に徳あるときに現れるとされた。
白玉
しらたま【白玉】
a rice-flour dumpling (だんご).白玉粉 rice flour.
白玉
しらたま [0] 【白玉】
(1)白色の美しい玉。古くは真珠のことをいった。「―は人に知らえず/万葉 1018」
(2)白玉粉で作った団子。汁粉に入れたり,冷たい砂糖水に入れたりして食べる。[季]夏。《―にとけのこりたる砂糖かな/虚子》
(3)「白玉椿(ツバキ)」の略。
白玉の
しらたまの 【白玉の】
■一■ (連語)
美しいもの,白いものの隠喩的表現。白玉のような。真珠のような。「―人のその名をなかなかに言を下延へ/万葉 1792」
■二■ (枕詞)
白玉は緒に通すところから「を」にかかる。「逢ふ事の片糸なれば―をやまぬ春のながめをぞする/古今六帖 1」
白玉姫
しらたまひめ [4] 【白玉姫】
霞の異名。
白玉椿
しらたまつばき [5] 【白玉椿】
白い花の咲く椿。しらたま。
白玉楼
はくぎょくろう [4] 【白玉楼】
〔「書言故事(祭奠類)」「唐詩紀事(李賀)」などにある,唐の詩人李賀が死ぬ時に天帝の使いが来て,天帝が白玉楼を完成し,李賀を召してその由来を書かせることになったと告げたという故事による〕
文人が死後に行くという楼。
白玉百合
しらたまゆり [4] 【白玉百合】
カノコユリの一変種。花は純白。
白玉粉
しらたまこ [4][0] 【白玉粉】
もち米を粉にひき,よく水で晒(サラ)して乾燥させたもの。うるち米を加えることもある。
→寒晒し粉
白玉蔓
しらたまかずら [5] 【白玉蔓】
アカネ科の常緑つる性植物。暖地の海岸付近に自生。茎は気根を出して岩や樹木に着生し,楕円形の葉を対生する。夏,枝先に円錐花序を出して白色小花をつけ,果実は球形で白く熟す。イワヅタイ。
白珊瑚
しろさんご [3] 【白珊瑚】
サンゴの一種。樹枝状の骨格は太く,乳白色で薄紅色を帯びる。装飾品に加工する。暖海に分布。
白球
はっきゅう ハクキウ [0] 【白球】
野球・ゴルフなどの,白いボール。
白璧
はくへき [0] 【白璧】
白色の美しい玉。白玉。
白瓜
しろうり [0][2] 【白瓜】
ウリ科のつる性一年草。インド原産で,古く中国を経て渡来。実は長楕円形で約30センチメートル,皮は平滑で淡緑色。食用,特に奈良漬けにする。青瓜。浅瓜。漬け瓜。菜瓜。[季]夏。
白瓷
はくじ [0] 【白磁・白瓷】
素地(キジ)が白く釉薬(ユウヤク)が透明で,高温で焼いた磁器。中国古代に興り,唐代のものは西アジアからイベリア半島にまで交易された。日本では江戸初期,有田焼に始まる。
白瓷
しらじ [0] ―ヂ 【素地】 ・ ―ジ 【白瓷】
(1)陶器・瓦(カワラ)などの,成形してまだ焼かないもの。生素地(ナマキジ)。《素地》
(2)釉(ウワグスリ)をかけずに焼いたもの。素焼(スヤ)き。
(3)平安時代,植物性灰釉(ハイグスリ)をかけて焼成した陶器。《白瓷》
(4)すり鉢。
白甘鯛
しろあまだい [4] 【白甘鯛】
スズキ目の海魚。全長50センチメートル内外。体はやや長くて側扁,全体が白っぽい。アマダイ中で最も美味。本州中部以南に分布。シラカワ。
白生地
しろきじ [0] 【白生地】
まだ染めていない,白い生地。
白田
しろた [0] 【白田】
(1)雪のある冬の田。
(2)〔「白」と「田」の合字である「畠」の字をもとの形に分解して訓読みにした語〕
はたけ。はくでん。「うろたへて―へくぐる畠垣/浄瑠璃・氷の朔日(下)」
白田
はくでん [0] 【白田】
はたけ。
〔「白」は水がなく乾いている意。「畠」は「白田」を合わせて作った国字〕
白田売買
しろたばいばい [4] 【白田売買】
田に雪のあるうちに,その年の収穫を予想して産米の売買契約をすること。
→青田売買
→黒田売買
白画
はくが [0] 【白画】
⇒白描画(ハクビヨウガ)
白痢
なめ 【白痢】
「びゃくり(白痢)」に同じ。[和名抄]
白痢
びゃくり 【白痢】
白色の下痢。なめ。[和名抄]
白痢
はくり [1] 【白痢】
⇒仮性小児(カセイシヨウニ)コレラ
白痴
はくち【白痴】
an idiot[imbecile](人).→英和
〜の idiotic;imbecile.→英和
白痴
はくち [0] 【白痴】
精神遅滞の最も重度のものをいった語。
白痴
たわけ タハケ [3][0] 【戯け・白痴】
〔動詞「たわく」の連用形から〕
(1)ふざけること。ふざけた言動。「―もいい加減にしろ」
(2)馬鹿者。ふざけた者。「―め」「何時何処の―が言出したか/社会百面相(魯庵)」
(3)姦淫すること。また,禁忌にふれるような性行為。「上通下通(オヤコ)―・馬―・牛 ―・鶏―の罪/古事記(中訓)」
白痴
はくち 【白痴】
(1)小説。坂口安吾作。1946年(昭和21)「新潮」発表。空襲の下を連れて逃げる白痴の女の示した意志に感動し,生きようとする主人公を描いて,戦後の虚脱にあった人々に衝撃を与えた。
(2)〔原題 (ロシア) Idiot〕
ドストエフスキーの長編小説。1868年刊。ドン=キホーテを典型とする「本当に美しい人間」ムイシュキン公爵の現実における悲劇を描く。
白痴美
はくちび [3] 【白痴美】
感情の動きや知能のはたらきなどの認められない美貌。
白痴者
たわけもの タハケ― [0] 【戯け者・白痴者】
たわけた者。ばか者。おろか者。痴(シ)れ者。「この―め」
白癜
しろなまず [3] 【白癜】
色素細胞の障害によって色素が欠乏し,皮膚に白色の斑紋のできる病気。尋常性白斑。白肌(シラハダ)。白癩(シラハタケ)。
白癩
びゃくらい [0] 【白癩】
(1)皮膚が白くなる癩病。
(2)〔「そむけば白癩になる」という意から〕
かたい誓い・決心の言葉として用いる語。「いやぢや,―否ぢや/桐一葉(逍遥)」「―返してくれられと歯の根もあはぬ胴ふるひ/浄瑠璃・平家女護島」
(3)不意の出来事に驚いて発する語。「―これはと抜き合わせ戦ふ所に/浮世草子・武道伝来記 7」
白癩
しらはたけ 【白癩】
〔「しらはだけ」とも〕
「白癜(シロナマズ)」に同じ。「―と云て病付きて/今昔 20」
白癬
しらくも [0] 【白癬・白禿瘡】
多く幼小児の頭皮にできる糸状菌感染による皮膚病。硬貨大の円形斑が次第に拡大し,灰白色に変化し,乾燥して頭髪が抜ける。しらくぼ。
白癬
はくせん [0] 【白癬】
糸状菌による伝染性皮膚疾患。しらくも・銭癬(ゼニタムシ)・頑癬・水虫など浅在性のものと,真皮に及ぶものがある。
白癬
しらくぼ 【白癬】
⇒しらくも(白癬)
白癬菌
はくせんきん [0] 【白癬菌】
皮膚真菌症をおこす菌の一つ。頭部白癬(しらくも),頑癬(ガンセン)(いんきんたむし),汗疱状白癬(みずむし)などをおこす。
白白
しらじら [3] 【白白】 (副)
〔古くは「しらしら」〕
(多く「と」を伴って)
(1)しらじらしいさま。「―とした目つき」
(2)「しらしら{(1)}」に同じ。「東の空が―としてきた」
(3)いかにも白く見えるさま。「―と輝く」
白白
しろじろ [3] 【白白】 (副)スル
(1)いかにも白く見えるさま。「火箸に置く手の―と,白けた容子(ヨウス)を,立際(タチギワ)に/婦系図(鏡花)」
(2)夜が次第に明けていくさま。しらじら。
白白
しらしら [1][3] 【白白】 (副)
(多く「と」を伴って)
(1)だんだん明るくなっていくさま。夜のしだいに明けるさま。しらじら。「―と夜が明けていく」
(2)薄明るいさま。ほの白く輝いて見えるようす。しらじら。「―と氷かがやき千鳥なく釧路の海の冬の月かな/一握の砂(啄木)」
(3)はっきり。あからさまに。「面影ばかり残して東の方へ下りし人の名は―と言ふまじ/閑吟集」
白白
はくはく [0] 【白白】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)白いさま。「水晶簾の茫々―として/日光山の奥(花袋)」
(2)明らかなさま。きわめてはっきりしているさま。「明明―」
白白しい
しらじらし・い [5] 【白白しい】 (形)[文]シク しらじら・し
〔古くは「しらしらし」と清音〕
(1)はっきりそうではないということがわかるさま。見えすいているさま。「―・いうそをつく」「頤(アゴ)で頷(ウナズ)いて満面に―・い追従笑を浮べつ/社会百面相(魯庵)」
(2)知っていて知らないふりをするさま。そらぞらしい。「知らないなどと―・いことがよく言えるな」
(3)興ざめな感じである。「いみじう美々しうてをかしき君たちも,随身なきはいと―・し/枕草子 48」
(4)白い。白く見える。「よそに降るものとこそ見め白雪の―・しくもおもほゆるかな/重之集」
[派生] ――さ(名)
白白明け
しらしらあけ [0] 【白白明け】
夜が明ける頃。あけ方。あかつき。しらじらあけ。
白百合
しらゆり [2] 【白百合】
白い花の咲くユリ。白いユリの花。
白百合女子大学
しらゆりじょしだいがく 【白百合女子大学】
私立大学の一。1946年(昭和21)創立の白百合女子専門学校を源とし,65年設立。本部は調布市。
白皙
はくせき [0] 【白皙】
肌の色の白いこと。「―の美青年」
白皮症
はくひしょう [0] 【白皮症】
先天的にメラニンが合成されず,皮膚・毛髪・眼球などにメラニンを欠く病気。皮膚は紅白色で日光に過敏となる。
白目
しろめ【白目】
the white of an eye.→英和
白目
しろめ [1] 【白鑞・白目】
スズに鉛を少し混ぜた合金。スズの細工物の接合剤,銅容器のさび止めなどに用いた。しろみ。しろなまり。はくろう。
白目
しろめ [2][1] 【白目・白眼】
(1)眼球の白い部分。しろまなこ。
⇔黒眼
(2)白目の多い目つき。横目で冷たくにらむような目つきをいう。「―でにらむ」
白目勝ち
しろめがち [0] 【白目勝ち】 (形動)
眼球の白い部分が多く見える目のさま。
白眉
はくび [1] 【白眉】
(1)白いまゆげ。
(2)〔「蜀書(馬良伝)」による。蜀の馬良が,五人の兄弟の中で最も優秀で,その眉に白毛があったことから〕
兄弟中で最も優れている者。また,衆人の中で最も傑出した者,同類中で特に優れているもの。「歴史小説の―」
白眉
はくび【白眉】
the best <of> ;→英和
a masterpiece (傑作).→英和
白真弓
しらまゆみ 【白真弓・白檀弓】
■一■ (名)
(1)漆を塗ってない白木のまゆみの木で作った弓。「―靫(ユキ)取り負ひて/万葉 1809」
(2)「白巻弓(シラマキユミ)」に同じ。
■二■ (枕詞)
「はる」「ひく」「いる」「ひ」「い」などにかかる。「―斐太の細江の/万葉 3092」「―石辺の山の/万葉 2444」
白眼
さめ 【白眼】
毛の白い牛や馬。また,両眼の縁の毛の白い牛馬。「―なる馬い乗つたる武者は/浄瑠璃・頼光跡目論」
白眼
しろめ [2][1] 【白目・白眼】
(1)眼球の白い部分。しろまなこ。
⇔黒眼
(2)白目の多い目つき。横目で冷たくにらむような目つきをいう。「―でにらむ」
白眼
はくがん [0] 【白眼】
(1)しろめ。
(2)〔「晋書(阮籍伝)」より。阮籍が好ましくない客には白眼で対し,好ましい客は青眼で迎えたという故事から〕
冷淡な目つき。
⇔青眼
白眼視
はくがんし [3][0] 【白眼視】 (名)スル
意地の悪い目で見ること。冷遇すること。「よそ者を―する」
白眼視する
はくがんし【白眼視する】
frown <on> .→英和
白矧
しらはぎ 【白矧】
白い羽で矢をはぐこと。また,その矢。
白石
しろいし [0] 【白石】
(1)白い色の石。
(2)白い碁石。しろ。
白石
はくせき 【白石】
⇒新井(アライ)白石
白石
しらいし 【白石】
姓氏の一。
白石
しろいし 【白石】
宮城県南部の市。もと,片倉氏の城下町。蔵王(ザオウ)への入り口で,県南の商業中心地。
白石正一郎
しらいししょういちろう 【白石正一郎】
(1812-1880) 幕末・維新期の豪商。下関生まれ。下関の廻船問屋。自宅で結成された奇兵隊に弟廉作とともに入隊。私財を投じて勤皇の志士を援助,維新後家業は倒産。
白砂
はくしゃ [1] 【白砂】
白い砂。はくさ。
白砂
しらす [0] 【白砂】
〔ふつう「シラス」と書く〕
九州の鹿児島湾をめぐる一帯に堆積した白っぽい軽石質の土。雨水を吸収するとくずれやすくなる。「―台地」
白砂
しらすな [0] 【白砂】
白いすな。はくさ。
白砂
はくさ [1] 【白砂】
⇒はくしゃ(白砂)
白砂糖
しろざとう【白砂糖】
refined[white]sugar.
白砂糖
しろざとう [3] 【白砂糖】
⇒白糖(ハクトウ)
白砂青松
はくしゃせいしょう [1] 【白砂青松】
白い砂浜と青い松林。美しい海岸の風景をいう。はくさせいしょう。「―の地」
白磁
はくじ [0] 【白磁・白瓷】
素地(キジ)が白く釉薬(ユウヤク)が透明で,高温で焼いた磁器。中国古代に興り,唐代のものは西アジアからイベリア半島にまで交易された。日本では江戸初期,有田焼に始まる。
白神山地
しらかみさんち 【白神山地】
青森・秋田の県境をなす山地。国内最大規模のブナの原生林があり,1993年(平成5)12月に日本初の世界自然遺産として登録された。
白票
はくひょう【白票】
a white ballot (国会で;⇒青票(せいひよう)).〜を投じる cast a blank ballot (白紙);vote <for a bill> (賛成).→英和
白票
はくひょう [0] 【白票】
(1)何も書かず白紙でなされた投票。「―を投ずる」
(2)国会で,記名投票による表決のとき,賛成の意を表示するのに用いる白色の票。しろひょう。
⇔青票(セイヒヨウ)
白票
しろひょう [0] 【白票】
⇒はくひょう(白票)(2)
白禍
はっか ハククワ [1] 【白禍】
⇒はくか(白禍)
白禍
はくか [1] 【白禍】
白色人種の及ぼすわざわい。
→黄禍
白禿瘡
しらくも [0] 【白癬・白禿瘡】
多く幼小児の頭皮にできる糸状菌感染による皮膚病。硬貨大の円形斑が次第に拡大し,灰白色に変化し,乾燥して頭髪が抜ける。しらくぼ。
白秋
はくしゅう ハクシウ 【白秋】
⇒北原(キタハラ)白秋
白秋
はくしゅう [0] 【白秋】
秋の異名。
白穂
しらほ [0] 【白穂】
実らずに枯れて白くなった稲穂。
白竜
はくりゅう [0] 【白竜】
⇒はくりょう(白竜)
白竜
はくりょう [0] 【白竜】
〔「はくりゅう」とも〕
白い竜。天帝の使者という。
白竜
ペーロン [1][0] 【飛竜・剗竜・划竜・白竜】
〔中国語〕
九州南西部で行われる,中国伝来の舟漕ぎ競走。また,それに用いる舟。極端に細長い和船に二,三〇人が乗り,櫂(カイ)を漕ぎ,銅鑼(ドラ)・太鼓ではやしながら競走する。六月に行われる長崎のものが有名。競渡(ケイト)。[季]夏。
白竜魚服
はくりょうぎょふく [5] 【白竜魚服】
〔「説苑(正諫)」による。白竜が天から下って魚になり泳いでいたところを漁夫に目を射られた故事を引いて,伍子胥(ゴシシヨ)が呉王の忍び歩きをいさめたことから〕
高貴な人が忍び歩きをして,卑しいもののために災難に遭うことのたとえ。
白篦
しらの [0] 【白篦】
竹を磨いただけで,焦がしたり塗ったりしていない矢竹。「―に鶴のもとじろ,こうの羽をわり合せてはいだる矢の/平家 11」
白米
はくまい [2][0] 【白米】
玄米を搗(ツ)いて,糠(ヌカ)や胚芽を取り除いた米。精米。
白米
はくまい【白米】
cleaned rice.
白米
しろごめ [0] 【白米】
はくまい。
白米
しらよね [0] 【白米】
はくまい。しろごめ。
白米城
はくまいじょう [3] 【白米城】
城を攻められ,水路を断たれたとき,白米で馬を洗ったり,白米を高い所から流して水とみせかけたという伝説。結局は看破されて落城したと語るものが多い。この伝説のある土地から焼き米が出土することがあり,事実と信じられて語られている。
白米病
はくまいびょう [0] 【白米病】
白米を主食とすることによって起きるとされている栄養失調症。ビタミン B � の欠乏によって起き,一般には脚気(カツケ)と同義に用いる。
白粉
おしろい【白粉】
(face) powder.→英和
〜をつける powder <one's face> .‖白粉下(をつける) (spread) foundation cream.白粉刷毛(ばけ) a (powder) puff.
白粉
おしろい [0] 【白粉】
〔お白い,の意〕
(1)肌色を整えるために用いる化粧品。粉白粉・練り白粉・固形白粉などがある。白きもの。
(2)オシロイバナの略。[季]秋。
白粉
はふに 【白粉】
〔「はくふん(白粉)」の転。「はうに」とも〕
おしろい。米を材料として作ったという。「―といふ物むらはけ化粧じて/栄花(御裳着)」
白粉
しらに 【白土・白粉】
顔料として用いる白色の土。
〔万葉集では「知らに」に「白土・白粉・胡粉」を当てている〕
白粉
はくふん [0] 【白粉】
(1)白色の粉。
(2)おしろい。
白粉下
おしろいした [0] 【白粉下】
白粉ののりをよくするため,下地としてつけるクリームや化粧水。化粧下。
白粉中毒
おしろいちゅうどく [5] 【白粉中毒】
かつて白粉に含まれていた鉛白による中毒。
→鉛(ナマリ)中毒
白粉焼け
おしろいやけ [0] 【白粉焼け】 (名)スル
白粉を長期間使用したため,鉛白によって皮膚が茶色になること。役者・芸者などに多かった。
白粉臭い
おしろいくさ・い [6] 【白粉臭い】 (形)
(1)白粉の匂いがする。
(2)水商売風である。あだっぽい。「―・い女」
白粉花
おしろいばな【白粉花】
《植》a marvel-of-Peru.
白粉花
おしろいばな [3] 【白粉花】
オシロイバナ科の多年草。熱帯アメリカ原産。高さ1メートル内外。葉は卵形で対生。夏秋,茎頂に緋紅色・黄色・白色,またそれらの絞りなどの漏斗状の花がつき,夕方開き,翌朝しぼむ。種子の胚乳は白粉に似て白い。おしろいの花。夕化粧。[季]秋。
白粥
しらかゆ [2] 【白粥】
白米だけのかゆ。
白糖
はくとう [0] 【白糖】
精製した白い砂糖。しろざとう。
白糸
しろいと [0] 【白糸】
(1)「しらいと(白糸)」に同じ。
(2)中国産の上質な生糸。
白糸
しらいと [0] 【白糸】
(1)染めてない白い糸。
(2)生糸の異名。
(3)糸状で白いもの。「滝の―」
(4)〔近世女性語〕
そうめん。
白糸の
しらいとの 【白糸の】 (枕詞)
「とけぬ」「絶え」「くる」などにかかる。「しづ機にへつるほどなり―たえぬる身とは思はざらなむ/後撰(恋六)」
白糸の滝
しらいとのたき 【白糸の滝】
(1)静岡県富士宮市北部,富士山南西麓,芝川上流にある滝。高さ26メートル,幅130メートル。
(2)長野県東部,軽井沢町を流れる湯川にある滝。高さ3メートル,幅70メートル。
(3)山形県北部,戸沢村の最上川峡谷にかかる滝。「―は青葉の隙々に落ちて/奥の細道」
白糸刺繍
しろいとししゅう [5] 【白糸刺繍】
白い布に白い糸で刺した刺繍。ホワイト-エンブロイダリー。
白糸割符
しらいとわっぷ [5] 【白糸割符】
⇒糸割符(イトワツプ)
白糸縅
しろいとおどし [5] 【白糸縅】
「しらいとおどし(白糸縅)」に同じ。
白糸縅
しらいとおどし [5] 【白糸縅】
鎧(ヨロイ)の縅の一。白糸で縅したもの。
白糸草
しらいとそう [0] 【白糸草】
ユリ科の多年草。関東以西の山地に自生。葉は長楕円形で,根ぎわにつく。晩春,茎頂に花被片が糸状で細い白色小花を穂状につける。
白系ロシア人
はっけいロシアじん ハクケイ― [7] 【白系―人】
1917年のロシア革命後,ソビエト政権に反対し国外に亡命したロシア人。白系露人。
白紅
しろくれない [3][4] 【白紅】
半分は白く,半分は赤く染め分けた水引。
白紙
はくし [0] 【白紙】
(1)白い紙。
(2)書くべきことが書かれていない紙。「―の答案」
(3)生のままで,何も手が加わっていない状態。「―に戻す」「―の態度でのぞむ」
白紙
はくし【白紙】
blank[white]paper.〜に返す begin all over again.〜の答案を出す give in a blank paper.‖白紙委任状 a carte blanche.
白紙
しらかみ [2][0] 【白紙】
(1)白色の紙。
(2)何も書いてない紙。はくし。
白紙委任
はくしいにん [4] 【白紙委任】 (名)スル
条件をつけないで,すべてまかせること。
白紙委任状
はくしいにんじょう [5][0] 【白紙委任状】
委任者名・委任事項など,委任状の一部を空欄にしておき,相手方やその他の者にその決定・補充をまかせた委任状。
白紙子
しろかみこ [3] 【白紙子】
柿渋(カキシブ)を塗らない白地の紙子。僧や風流人が着た。
白紙手形
しらかみてがた [5] 【白紙手形】
借り主に押印だけさせ,金額などを貸し主が記入するようにした借用証書。江戸時代に行われ,借り主・貸し主とも罰せられた。
白絖
しろぬめ [0] 【白絖】
白色のぬめ織りの絹布。
白絞め油
しらしめゆ [4] 【白絞め油】
精製した植物油。本来は菜種を炒(イ)らずに絞った淡色の上質な油。
白絞り
しらしぼり [3] 【白絞り・白搾り】
白胡麻(ゴマ)の種子からしぼった上等な胡麻油。髪油に使った。しろあぶら。しろしぼり。
⇔黒絞り
白絞り
しろしぼり [3] 【白絞り】
⇒しらしぼり(白絞)
白絣
しろがすり [3] 【白絣・白飛白】
白地に紺・黒・茶などのかすりを表した布。[季]夏。
白絵
しらえ [2] 【白絵】
彩色・ぼかしなどを施さず,墨の線だけで描いた絵。中国の白画(ハクガ)に相当し,平安時代の大和絵の技法として用いられた。
白絹
しらぎぬ [3][0] 【白絹】
白い色の絹布。しろぎぬ。
白絹
しろぎぬ [0][3] 【白絹】
(1)「しらぎぬ(白絹)」に同じ。
(2)白地の薄絹。裏地用。
→紅絹(モミ)
白綾
しらあや [0] 【白綾】
白地の綾織物。
白綾縅
しらあやおどし [5] 【白綾縅】
鎧(ヨロイ)の縅の一。白綾を細く畳んで縅したもの。
白緑
びゃくろく [0] 【白緑】
緑青(ロクシヨウ)の粉末の色。白っぽい緑色。
白線
はくせん [0] 【白線】
白い線。
白線
はくせん【白線】
a white line;a warning line (プラットホームの).
白線法
はくせんほう [0] 【白線法】
青写真で,画線を白く抜いて表す方法。
白練
しろねり [0] 【白練】
(1)白い練絹。
(2)白い練り羊羹(ヨウカン)。
(3)能装束で,白地の練絹で仕立てた小袖物。
白縫物語
しらぬいものがたり シラヌヒ― 【白縫譚・白縫物語】
合巻。九〇編。柳下亭種員(タネカズ)・二世柳亭種彦・柳水亭種清作,歌川豊国・国貞他画。1849〜85年刊。大友宗麟の娘若菜姫が父の仇菊池家を討ち果たそうとする筋に,海賊の遺児七草四郎征伐をからませた,合巻中の最大長編。
白縫譚
しらぬいものがたり シラヌヒ― 【白縫譚・白縫物語】
合巻。九〇編。柳下亭種員(タネカズ)・二世柳亭種彦・柳水亭種清作,歌川豊国・国貞他画。1849〜85年刊。大友宗麟の娘若菜姫が父の仇菊池家を討ち果たそうとする筋に,海賊の遺児七草四郎征伐をからませた,合巻中の最大長編。
白縮緬
しろちりめん [3][0] 【白縮緬】
染めない白地のちりめん。
白羊宮
はくようきゅう ハクヤウ― [3] 【白羊宮】
(1)黄道十二宮の第一宮。牡羊(オヒツジ)座に相当していたが,歳差のため現在は西隣の魚座に移っている。
(2)詩集。薄田泣菫作。1906年(明治39)刊。象徴詩・抒情小曲・民謡体詩を含み,「ああ大和にしあらましかば」「望郷の歌」が著名。高踏派詩人として最高潮の時代の作。
白羽
しらは [0] 【白羽】
鳥,特にワシの白い羽。また,それで作った矢羽。
白羽の矢を立てられる
しらは【白羽の矢を立てられる】
be chosen[marked out] <for a post> .
白羽二重
しろはぶたえ [3] 【白羽二重】
地色の白い羽二重。
白老
しらおい 【白老】
北海道南西部,胆振(イブリ)支庁の町。南は太平洋に面し,古くからアイヌの集落として開けた。製紙・牧畜・漁業が盛ん。
白肌
しらはだ 【白肌・白膚】
(1)色白の肌。
(2)「白癜(シロナマズ)」に同じ。[和名抄]
白胡椒
しろこしょう [3] 【白胡椒】
完熟したコショウの実を水に漬け,外皮をはがして乾燥したもの。辛みが少なく,上品な芳香をもつ。フランス料理・中国料理などに用いられる。ホワイト-ペッパー。
白胡麻
しろごま [0] 【白胡麻】
ゴマの一品種。種子の白いもの。
白腹
しろはら [3] 【白腹】
スズメ目ツグミ科の鳥。全長25センチメートル内外。背面は茶褐色,腹面は白色。薄暗い低木林を好む。シベリア東部で繁殖し,日本には冬鳥として渡来。シナイ。
白膚
しらはだ 【白肌・白膚】
(1)色白の肌。
(2)「白癜(シロナマズ)」に同じ。[和名抄]
白膠木
ぬるで [0] 【白膠木】
ウルシ科の落葉小高木。山野に自生。葉は大形の羽状複葉で,中軸に翼があり,枝先に密に互生する。夏,枝頂に白色の小花を円錐状に多数つける。果実は扁球形で赤熟する。葉は紅葉が美しい。また,葉に虫こぶを生じ,これを乾燥したものを五倍子・付子(フシ)と呼び,タンニンの原料とする。フシノキ。
白膠木[図]
白膠木耳五倍子虫
ぬるでのみみふし [6] 【白膠木耳五倍子虫】
アブラムシ{(1)}の一種。体長約1.3センチメートル。成虫には有翅と無翅があり,無翅型は白色のろう質におおわれる。春から夏にかけてヌルデの枝・葉に寄生して虫こぶをつくる。ヌルデミミフシ。ヌルデアブラムシ。
白船
しろふね [0] 【白船】
塗装を施さない白木のままの船。江戸時代,幕府・諸藩の船が漆塗りであったのに対し,民間の船はそれらと区別するため塗装しなかった。
白色
はくしょく【白色(の)】
white.→英和
⇒白人.
白色
はくしょく [0] 【白色】
白い色。
白色テロ
はくしょくテロ [5] 【白色―】
〔白色はフランス王権の象徴であった白百合に由来するという〕
権力者や支配者が反政府運動ないし革命運動に対して行う激しい弾圧。
→赤色テロ
白色レグホン
はくしょくレグホン [5] 【白色―】
〔Leghorn〕
ニワトリのレグホン種の一種。体毛は白色で体は強健。早熟で早くから産卵を開始し,多産である。世界中で最も多く飼育される。
白色人種
はくしょくじんしゅ [5] 【白色人種】
人種の三大区分の一。ヨーロッパ人のほかに,西アジア人・インド人・北アフリカ人などが含まれる。幅狭く高い鼻,波状毛,比較的明色の皮膚をもつ。コーカソイド。白人種。
白色体
はくしょくたい [0] 【白色体】
植物において,根・表皮・斑(フ)入り植物の白色部分の細胞に見られる色素を含まない色素体。
白色光
はくしょくこう [4][3] 【白色光】
色彩の感覚を与えない光。白色光のスペクトルは,可視領域全体に一様に分布している。普通,太陽の光は白色光とみなされる。
白色申告
しろいろしんこく [5] 【白色申告】
青色申告以外の,所得税・法人税の申告の俗称。白色の用紙を用いる。
白色矮星
はくしょくわいせい [5] 【白色矮星】
地球程度の直径でありながら太陽程度の質量をもつ,高温・高密度の白色光を発する恒星。密度は水の数十万倍。シリウスの伴星など。
→赤色巨星
白艾
しろよもぎ [3] 【白艾・白蒿】
キク科の多年草。本州北部からオホーツク海沿岸に分布。ヨモギの一種で,高さ40センチメートル内外。全体に白色の綿毛がある。秋,枝の先に小さい白い花を円錐状につける。
白芋
はすいも [0] 【蓮芋・白芋】
サトイモ科の多年草で,栽培品種。葉や茎が緑白色で短い。芋は小さくかたくて食用にならないが,葉柄を食用にする。
白花蒲公英
しろばなたんぽぽ [5] 【白花蒲公英】
キク科の多年草。日あたりのよい草地などに生える。春,花茎の先に白色の頭状花をつける。
白芷
びゃくし [1] 【白芷】
(1)ヨロイグサの漢名。また,ハナウドの漢名。
(2)生薬の一。ヨロイグサの根。鎮痛・解熱薬。
白芸者
しらげいしゃ 【白芸者】
客に色を売らない芸者。「三みせんをひいてさみしい―/柳多留 17」
白茅
ちがや [1] 【茅・茅萱・白茅】
イネ科の多年草。荒れ地などに群生。高さ30〜60センチメートル。春,白い毛のある小さい花を穂のように多数付ける。葉は長い広線形で,粽(チマキ)は,昔この葉で巻いた。穂は「つばな」「ちばな」といい,火口(ホクチ)に用いた。根茎は漢方で白茅根(ハクボウコン)といい,消炎・利尿・浄血剤などとする。古名,チ。
茅[図]
白茶
しらちゃ [2] 【白茶】
(1)薄い茶色。白っぽい茶色。
(2)「しろちゃ(白茶)」に同じ。
白茶
しろちゃ [2] 【白茶】
灰汁(アク)につけないで,蒸して焙(ホウ)じた上製の茶。しらちゃ。
白茶けた
しらちゃけた【白茶けた】
light-brownish.
白茶ける
しらちゃ・ける [4] 【白茶ける】 (動カ下一)
色があせて白っぽくなる。しらっちゃける。「日に焼けて―・けたカーテン」
白菅
しらすげ [2] 【白菅】
カヤツリグサ科の多年草。高さ約60センチメートル。湿地に生える。根もとから出る細長い葉は裏が白い。晩春,花茎を出し,上端に雄花穂を,側方に二,三個の雌花穂をつける。
白菅の
しらすげの 【白菅の】 (枕詞)
(1)地名「真野(マノ)」にかかる。「いざ子ども大和へ早く―真野の榛原手折りて行かむ/万葉 280」
(2)同音の「しら」にかかる。「葦鶴(アシタズ)の騒く入江の―知らせむためと/万葉 2768」
白菊
しらぎく [2] 【白菊】
(1)白い花を咲かせる菊。また,その花。しろぎく。[季]秋。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は白,裏は蘇芳(スオウ)。九・一〇月頃着用。
白菊
しろぎく [2] 【白菊】
「しらぎく(白菊)」に同じ。
白菜
パクチョイ [0] 【白菜】
〔中国語〕
アブラナ科の中国野菜。タイサイの仲間。葉は楕円形で,葉柄は肉が厚く白色または淡緑色。
白菜
はくさい [3][0] 【白菜】
アブラナ科の越年草。中国北部原産。明治初期に日本に渡来し,品種改良を経て明治末年頃に栽培技術が確立。葉は大形の長楕円形で,生育するにつれ互いにゆるやかに重なり合う。貯蔵性にすぐれる。漬物や鍋物のほか各種の料理に用いる。[季]冬。
白菜
はくさい【白菜】
a Chinese cabbage.
白萩
しらはぎ [2] 【白萩】
(1)花の白いハギ。
(2)マメ科の落葉低木。庭木として古くから栽植される。朝鮮原産といわれる。八,九月,白色の蝶形花をつける。シロバナハギ。
白葉枯れ病
しらはがれびょう [0] 【白葉枯れ病】
若いイネに発生する細菌による病気。葉の周縁に白色の病斑ができ,枯死することもある。
白葡萄酒
しろぶどうしゅ [4] 【白葡萄酒】
透明に近い淡色の葡萄酒。果皮やその他のしぼりかすを除いた果汁を発酵させたもの。白ワイン。
→赤葡萄酒
白葱
しろねぎ [0] 【白葱】
ネギの軟化部が白色で長いもの。
白蒸
しらむし [0] 【白蒸(し)】
小豆(アズキ)を入れない,こわめし。
白蒸し
しらむし [0] 【白蒸(し)】
小豆(アズキ)を入れない,こわめし。
白蒿
しろよもぎ [3] 【白艾・白蒿】
キク科の多年草。本州北部からオホーツク海沿岸に分布。ヨモギの一種で,高さ40センチメートル内外。全体に白色の綿毛がある。秋,枝の先に小さい白い花を円錐状につける。
白蓮
はくれん [2] 【白蓮】
ハクモクレンの異名。
→びゃくれん(白蓮)
白蓮
びゃくれん [2][1] 【白蓮】
(1)白いハスの花。
(2)白いハスの花のように心がきれいで汚れのないこと。
→はくれん
白蓮教
びゃくれんきょう 【白蓮教】
南宋の慈照子元が興した浄土信仰の一派。東晋代に始まる白蓮社(念仏結社)の復活を図ったもの。教団としての統一は形成されなかったが,他の信仰を吸収して明・清代まで活動した。反政府的な秘密結社としてしばしば乱を起こした。白蓮宗。
白蓮社
びゃくれんしゃ 【白蓮社】
〔かたわらの池に白蓮が多くあったことから〕
四世紀後半,中国東晋の僧慧遠(エオン)を中心に廬山(ロザン)に作られた浄土教の結社。中国浄土教興隆の一因となった。
白蔵主
はくぞうす 【白蔵主】
(1)狂言「釣狐」の登場人物。永徳(1381-1384)頃に実在した,稲荷を信仰し三匹の狐を飼った僧を素材にしたという。
(2)狂言面の一。{(1)}に用いる。
白蔵主(2)[図]
白薄様
しらうすよう 【白薄様】
⇒しろうすよう(白薄様)
白薄様
しろうすよう [3] 【白薄様】
(1)白い薄手の鳥の子紙。白い薄様の紙。しらうすよう。
(2)今様の曲名の一。
白藍
しろあい [0][3] 【白藍】
藍をハイドロサルファイト(亜ジオチン酸ナトリウム)など強アルカリ性で還元して得た白色の粉末。溶液を木綿などの繊維にしみこませ,空気にさらすと酸化されて再び藍の濃青色を発する。はくらん。インジゴ-ホワイト。
白藍
はくらん [0] 【白藍】
(1)「しろあい(白藍)」に同じ。
(2)ハクサイとキャベツを交雑して作り出された野菜。結球性で,生食・煮物いずれにも適する。
白藜
しろざ [0] 【白藜】
アカザ科の一年草。高さ約40センチメートル。アカザよりやや小さく,若葉が紅紫色にならない。秋,枝先に淡緑色の小花が多数穂状につく。白藜(シロアカザ)。
白藤
しろふじ [0][2] 【白藤】
⇒しらふじ(白藤)
白藤
しらふじ [2] 【白藤】
(1)白い花の咲くフジ。ヤマフジの園芸品種の一。しろふじ。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は薄紫,裏は濃紫。春に用いる。
白藻
しらも [2] 【白藻】
紅藻類スギノリ目オゴノリ属の海藻。外海に生える。葉状体は淡紅色の針金状で不規則に分岐。長さ15〜30センチメートル。刺身のつま,寒天の増量材とする。
白蘞
びゃくれん [2] 【白蘞】
ブドウ科のつる性植物。中国原産で,江戸時代に渡来。葉は掌状複葉。夏,葉と対生に花序を出し,淡黄色の小花を多数つける。根は漢方で解熱・鎮痛などの薬用にする。カガミグサ。
白虎
びゃっこ ビヤク― [1] 【白虎】
(1)四方をつかさどる天の四神(シジン)の一。虎で表され,西に配する。
(2)二十八宿のうち,西方七宿の総称。
白虎(1)[図]
白虎旗
びゃっこき ビヤク― [3] 【白虎旗】
四神旗の一。白虎を刺繍(シシユウ)した旗。
白虎楼
びゃっころう ビヤクコ― 【白虎楼】
平安京大内裏朝堂院の四楼の一。大極殿の西南にあり,蒼竜(ソウリヨウ)楼に対する。
白虎通義
びゃっこつうぎ ビヤクコ― 【白虎通義】
〔後漢の章帝が宮中の白虎観に諸儒を集めて討論させたことから〕
中国,漢代の注釈書。四巻。班固が討論の結果を整理して作った。五経にみえる爵・号・諡(オクリナ)・五祀(ゴシ)などについて古義を解説したもの。白虎通。白虎通徳論。
白虎隊
びゃっこたい ビヤク― 【白虎隊】
1868年,維新政府軍の来襲を迎えた会津藩が,兵制改革の一環として一六,七歳の藩士の子弟をもって編成した少年隊。飯盛山における隊士二〇名の自刃は,会津藩の悲劇を象徴する事件となった。
白虫
しらむし [2] 【白虫】
シラミの異称。
白虹
はっこう ハク― [0] 【白虹】
白色の虹。霧などのときに見られ,兵乱の兆しとされた。「是の日―南北に天を竟(ワタ)る/続紀(養老四)」
白虹事件
はっこうじけん ハク― 【白虹事件】
1918年(大正7)8月,大阪朝日新聞に対する言論弾圧事件。当時米騒動の報道禁止に抗議し論陣を張っていた同紙に対し,寺内内閣は記事中の「白虹日を貫けり」の一句が皇室の尊厳を冒瀆(ボウトク)し政体を変改するものとして告発し,編集局長らが辞任に追いこまれた。
白蛇
はくじゃ [1] 【白蛇】
しろへび。
白蛇
しろへび [0] 【白蛇】
アオダイショウの白変種。山口県岩国市麻里布(マリフ)に生息。天然記念物。神の使いとされてきた。
白蜜
しろみつ [0] 【白蜜】
(黒みがかった砂糖蜜に対して)蜂蜜(ハチミツ)のこと。
白蝋
はくろう【白蝋】
white wax.白蝋病 a white finger disease.
白蝋
はくろう [0] 【白蝋】
真っ白な蝋。びゃくろう。
白蝋病
はくろうびょう [0] 【白蝋病】
⇒振動病(シンドウビヨウ)
白蝶
しろちょう [2] 【白蝶】
シロチョウ科のチョウの総称。一般に中形で,白・黄色の種類が多い。モンシロチョウ・ツマキチョウ・モンキチョウなどの類。
白蝶貝
しろちょうがい [3] 【白蝶貝】
海産の二枚貝。貝殻はほぼ円形で厚く,殻長30センチメートルに達する。殻表は黄茶色,鱗片状の薄片でおおわれる。内面は銀白色で光沢がある。まれに天然真珠をもつ。工芸品・ボタンの材料。熱帯太平洋に広く分布し,特にアラフラ海に多い。蝶貝。
白蟻
しろあり【白蟻】
a white ant.
白蟻
しろあり [0][2] 【白蟻】
シロアリ目の昆虫の総称。アリに似るが白色で,胸部と腹部の間にくびれがなく,不完全変態をする。女王・王・働きアリ・兵アリから成る大きな社会を作る。木材・建築物・地中などに営巣し,建物や立ち木に大害を与える。オオシロアリ・ヤマトシロアリなど。
白蟻[図]
白蟻擬
しろありもどき [5] 【白蟻擬】
シロアリモドキ目の昆虫の総称。体は一見シロアリに似て細長く小形で,不完全変態をし,雄ははねをもつ。前肢の跗節に絹糸腺があり,この絹糸で石の下や樹皮などにトンネル状の巣を作る。
白血
しらち [2] 【白血】
婦人病の一。こしけ。白帯下(ハクタイゲ)。
白血球
はっけっきゅう ハクケツキウ [3] 【白血球】
血液の有形成分の一。骨髄・脾臓・リンパ節で作られる。赤血球より大きく,無色で核があり,顆粒白血球(好中球・好酸球・好塩基球)・リンパ球・単球に分けられる。活発に活動し,好中球や単球は細菌や異物を食菌し,リンパ球は免疫に関与する。
白血球
はっけっきゅう【白血球】
a white blood cell;a leucocyte.→英和
白血球減少症
はっけっきゅうげんしょうしょう ハクケツキウゲンセウシヤウ [3][0] 【白血球減少症】
末梢血中の白血球が減少している状態。
白血病
はっけつびょう ハクケツビヤウ [0] 【白血病】
白血球生成組織の悪性腫瘍。病的な幼若白血球が無制限に増殖し,正常な赤血球・白血球・血小板の生成を阻害し,悪液質・出血傾向・重症感染症などをおこす。
白血病
はっけつびょう【白血病】
leukemia.
白衛軍
はくえいぐん ハクヱイ― [3] 【白衛軍】
ロシア革命後の内乱期に,ソビエト政権の赤衛軍に対抗して各地で蜂起した反革命軍。白軍。
白衣
はくい [1] 【白衣】
(1)白色の衣服。特に,医師・看護婦・化学者などの,白い上着。びゃくえ。
(2)(官位のある人は色のある衣をきたことから)古く中国で,無位無官の人。庶民。
→びゃくえ
白衣
しろきぬ 【白衣】
〔「しろぎぬ」とも〕
(1)白色のころも。びゃくえ。「女房の―など/栄花(初花)」
(2)(墨染めの衣を着る僧に対して)一般の人。俗人。
白衣
びゃくい [1] 【白衣】
⇒びゃくえ(白衣)
白衣
はくえ [1] 【白衣】
⇒はくい(白衣)
白衣
びゃくえ [1][2] 【白衣】
(1)白い衣服。はくい。
(2)白小袖に指貫(サシヌキ)・袴(ハカマ)などを着ただけの装束。
(3)僧侶が墨染めの衣を脱いだり,武士が袴をつけていなかったりすること。非礼なこととされた。「―ながらみな様へ/評判記・古今役者物語」
(4)〔墨染めの衣を着ていないのでいう〕
僧侶になっていない俗人。在家。
⇔緇衣(シエ)
→はくい
白衣の
はくい【白衣の】
<a man> in white.
白衣の天使
はくいのてんし 【白衣の天使】
看護婦の美称。
白衣勤め
びゃくえづとめ [4] 【白衣勤め】
江戸幕府で羽織・袴(ハカマ)なしで出仕する,目見得(メミエ)以下の役人。
白衣観音
びゃくえかんのん [4] 【白衣観音】
〔仏〕 胎蔵界曼荼羅(マンダラ)観音院の外列最下に位置する観音。三十三観音の一ともされる。大白衣観音。
白表紙
しろびょうし [3] 【白表紙】
文部省の検定を受けるため特別に作られた教科書原本の俗称。書名・発行者名・著者名など,内容以外のものは一切記されていない。
白装束
しろしょうぞく [3] 【白装束】
白い衣服。また,白ずくめの服装。多く,神事・弔事に用いる。
白襖
しらあお [0] 【白青・白襖】
(1)襲(カサネ)の色目の名。表裏とも薄い縹(ハナダ)色。
(2)薄い青色。みず色。
白襟
しろえり [0] 【白襟】
(1)白いえり。
(2)「白襟黒紋付(クロモンツキ)」の略。
白襟黒紋付
しろえりくろもんつき [7] 【白襟黒紋付】
既婚女性の和服の礼装。白襟の襦袢(ジバン)の上に,黒縮緬(チリメン)の裾(スソ)模様で,五つ紋の表着(ウワギ)を着るもの。
白襲
しらがさね [3] 【白重ね・白襲】
(1)白の薄物と白の汗取りとを重ねて着ること。
(2)四月一日の更衣(コロモガエ)のときに替える白色の小袖。[季]夏。
(3)襲の色目の名。表裏とも白。おもに下襲で用い,袴・帷(カタビラ)・単(ヒトエ)も白とする。四月・一〇月の更衣や,高齢者が熱暑のときに着用。古くは冬のものだったが,中世末には夏に着た。「―ども同じさまに,涼しげにをかし/枕草子 5」
白襷
しろだすき [3] 【白襷】
白布のたすき。
白襷隊
しろだすきたい [0] 【白襷隊】
日露戦争の旅順攻撃の際,中村覚少将に率いられ全員白襷をかけて突撃した決死隊。
白覆輪
しろぶくりん [3] 【白覆輪】
〔「しらふくりん」とも〕
「銀覆輪」に同じ。
白詩
はくし [0] 【白詩】
白居易の詩。
白詰草
しろつめくさ [3][4] 【白詰草】
マメ科の多年草。ヨーロッパ原産。江戸時代に渡来し,各地に野生化している。牧草ともされる。茎は地をはい,倒卵形の小葉三個から成る複葉を互生。夏,長い花柄の頂に白色の蝶形花を球状につける。クローバー。オランダゲンゲ。ツメクサ。
白詰草[図]
白話
はくわ [1] 【白話】
中国で,日常的な話し言葉のこと。口語。俗語。
⇔文言(ブンゲン)
白話小説
はくわしょうせつ [4] 【白話小説】
中国,宋代に庶民の間に興った,俗語による小説。娯楽的要素と勧善懲悪的要素とを兼ねたものとして発達した。「京本通俗小説」「拍案驚奇」などの話本がこれにあたる。平話。
白話文学
はくわぶんがく [4] 【白話文学】
〔口語体で書かれた文学の意〕
中国の近代文学を形式・内容の上から特徴づける呼称。
白話運動
はくわうんどう [4] 【白話運動】
1917年1月,中国の胡適(コテキ)らが起こした文体の改革運動。従来正統とされてきた文言に換えて,白話による文章表現を主張し,文学革命の口火となった。
白読
はくどく [0] 【白読】
素読(ソドク)。
白豪主義
はくごうしゅぎ ハクガウ― [5] 【白豪主義】
かつてオーストラリアがとった,白色人種以外の移民を制限しようとする主義・政策。今は行われていない。
白質
はくしつ [0] 【白質】
脳および脊髄の神経繊維の存在する部位。ほとんどが有髄神経繊維からなる。脳では灰白質の下層に,脊髄では灰白質を囲んでその外側にある。
白起
はくき 【白起】
(?-前257) 中国,戦国時代,秦の将軍・兵法家。秦の昭王に仕え,戦功により武安君に封ぜられたが,宰相范雎(ハンシヨ)と対立し自決させられた。
白躑躅
しろつつじ [3][4] 【白躑躅】
(1)白い花の咲くツツジ。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は白,裏は紫。三月着用。
白身
しろみ [0][2] 【白身】
(1)魚肉・鶏肉などの白いもの。
⇔赤身
(2)卵の黄身以外の透明な部分。熱すると白く凝固する。卵白。(「白味」とも書く)
(3)「白太(シラタ)」に同じ。
白身
しろみ【白身】
white meat (鶏肉など);white flesh (魚の);the white (卵).→英和
白軍
はくぐん [0] 【白軍】
⇒白衛軍(ハクエイグン)
白輿
しろごし [0] 【白輿】
「白木輿(シラキゴシ)」に同じ。
白輿
しらこし [0] 【白輿】
「白木輿(シラキゴシ)」に同じ。
白轡
しろぐつわ [3] 【白轡】
白く光るように磨いた轡。
白辛樹
あさがら [0] 【麻殻・白辛樹】
エゴノキ科の落葉高木。高さ約10メートル。本州中部以西の山地に自生。葉は互生し卵円形で大きい。六月頃,枝先に房状で白色の花を多数つける。実は五つの稜(リヨウ)のある倒卵形の核果。材は器具やマッチの軸木とする。アサギ。
白道
びゃくどう [0] 【白道】
⇒二河白道(ニガビヤクドウ)
白道
はくどう [0] 【白道】
天球上に描かれる月の軌道。黄道と約五度九分の傾きをなす。
白酒
しろざけ【白酒】
white sake.
白酒
はくしゅ 【白酒】
白く濁った酒。どぶろく。[日葡]
白酒
しろき 【白酒】
新嘗祭(シンジヨウサイ)・大嘗祭のとき,神に供えた白色の酒。「献る悠紀(ユキ)・主基(スキ)の黒酒(クロキ)・―の大御酒(オオミキ)を/祝詞(中臣寿詞)」
→黒酒(クロキ)
白酒
パイチュウ [3] 【白酒】
〔中国語〕
中国の蒸留酒の総称。高梁(コーリヤン)酒・茅台(マオタイ)酒など。
白酒
しろざけ [0] 【白酒】
もち米・味醂(ミリン)などを材料として作った濃厚な白色の酒。甘味が強く,独特の香気がある。雛祭りに供える。[季]春。《―の紐の如くにつがれけり/虚子》
白酢
しろず [0] 【白酢】
(1)シソの葉を加えない,色のついていない梅酢。
→赤酢
(2)よくすった豆腐を酢でのばしたあえ衣。しらず。
白醤油
しろしょうゆ [3] 【白醤油】
小麦を主原料に作る醤油。色が薄く,吸い物などに用いられる。愛知県特産。
白重ね
しらがさね [3] 【白重ね・白襲】
(1)白の薄物と白の汗取りとを重ねて着ること。
(2)四月一日の更衣(コロモガエ)のときに替える白色の小袖。[季]夏。
(3)襲の色目の名。表裏とも白。おもに下襲で用い,袴・帷(カタビラ)・単(ヒトエ)も白とする。四月・一〇月の更衣や,高齢者が熱暑のときに着用。古くは冬のものだったが,中世末には夏に着た。「―ども同じさまに,涼しげにをかし/枕草子 5」
白金
はっきん ハク― [0] 【白金】
〔platinum〕
白金族に属する遷移元素の一。元素記号 Pt 原子番号七八。原子量一九五・一。比重二一・四(二〇度)。銀白色の固体金属。化学的に安定で王水以外の酸に不溶。酸素・水素を吸収して活性化するので酸化還元触媒として用いられる。また抵抗温度計・坩堝(ルツボ)・電気炉・電極・装飾用貴金属として用いられる。プラチナ。
白金
はっきん【白金】
platinum.→英和
白金イリジウム
はっきんイリジウム ハク― [7] 【白金―】
白金とイリジウムとの合金。展性は減少するが,きわめて硬く,膨張率が小さい。度量衡原器や万年筆のペン先などに利用。
白金プラグ
はっきんプラグ ハク― [5] 【白金―】
中心電極に白金チップを溶着した点火プラグ。耐久性にすぐれる。
白金族元素
はっきんぞくげんそ ハク― [7] 【白金族元素】
周期表の 8 〜 10 族のうち,鉄族の三元素を除いたルテニウム・ロジウム・パラジウム・オスミウム・イリジウム・白金の六元素の総称。酸・アルカリに冒されにくく,融点が高い。代表的な貴金属。
白金海綿
はっきんかいめん ハク― [5] 【白金海綿】
ヘキサクロロ白金(IV)酸のアンモニウム塩を加熱して得られる,黒色海綿状の白金。酸化・還元の触媒として利用される。白金海綿を石綿の上に沈着させたものを白金石綿といい,同様に触媒などに用いる。
白金物
しろがなもの [3] 【白金物】
甲冑(カツチユウ)につけた,銀や銀めっきの金物。
白金耳
はっきんじ ハク― [3] 【白金耳】
菌を培地に接種する時に用いる白金線の器具。
白金黒
はっきんこく ハク― [3] 【白金黒】
黒色の微粉末の白金。ヘキサクロロ白金(IV)酸などをアルカリ性水溶液中で,ホルムアルデヒドやギ酸などで還元すると得られる。体積で一一〇倍の水素,一〇〇倍の酸素を吸蔵し,強力な酸化還元触媒である。
白鉄鉱
はくてっこう [3] 【白鉄鉱】
鉄の硫化物からなる鉱物。斜方晶系に属し,黄銅色の金属光沢がある。低温熱水鉱床,あるいは泥質堆積岩中に団塊として産する。
白鉛
しろなまり [3] 【白鉛】
(1)スズの古名。[和名抄]
(2)白鑞(シロメ)の異名。
白鉛鉱
はくえんこう [3] 【白鉛鉱】
炭酸鉛からなる鉱物。斜方晶系に属し,白色・灰色・帯緑色などでダイヤモンド光沢がある。鉛鉱床の酸化帯から産出する。鉛の原料。
白銀
はくぎん [0] 【白銀】
(1)銀。しろがね。
(2)しろがね色。比喩的に「雪」の意でも用いる。
(3)江戸時代,白紙に包んで贈答用に用いた楕円形の銀貨。通用銀の三分にあたる。
白銅
はくどう【白銅(貨)】
(a) nickel (coin).→英和
白銅
はくどう [0] 【白銅】
(1)銅とニッケルの合金。銀白色で,装飾品や貨幣に用いる。
(2)「白銅貨」の略。
白銅貨
はくどうか [3] 【白銅貨】
白銅で製造した貨幣。白銅。
白銑
はくせん [0] 【白銑】
銑鉄の一種。炭素はほとんど全部化合炭素(セメンタイト)として存在する。破断面は白色。
白鍵
はっけん ハク― [0] 【白鍵】
ピアノ・オルガンなどの,白色の鍵盤。
⇔黒鍵
白鑞
しろめ [1] 【白鑞・白目】
スズに鉛を少し混ぜた合金。スズの細工物の接合剤,銅容器のさび止めなどに用いた。しろみ。しろなまり。はくろう。
白鑞
しろみ 【白鑞】
(1)白い銅。白銅(ハクドウ)。「―ノカガミ/日葡」
(2)「しろめ(白鑞)」に同じ。
白鑞
はくろう [0] 【白鑞】
⇒しろめ(白鑞)
白長須鯨
しろながすくじら [6] 【白長須鯨】
ヒゲクジラの一種。最大の動物で,最大体長33メートル,体重170トンのものが知られている。南極海・太平洋・大西洋北部などに分布し,オキアミ類を主食とする。生息数が減少し,国際捕鯨条約により捕獲を禁止されている。
白陶
はくとう [0] 【白陶】
中国,殷(イン)代後期の白色の硬質土器。器形は青銅器に見られるものに同じで,儀礼に用いられたと考えられる。殷墟出土のものが有名。
白陶土
はくとうど [3] 【白陶土】
カオリン。
白際
しろきわ 【白際】
(1)江戸時代の女官や御殿女中などの化粧法。髪の生え際に沿って墨で筋を引き,その内側に白粉(オシロイ)で白い筋を引くもの。
(2)女官・奥女中の化粧法。髪の生え際から下額の中央に V 字形に白粉で筋を引き,その下に眉(マユ)をかくもの。
白隠
はくいん 【白隠】
(1685-1768) 江戸中期の禅僧。駿河の人。臨済宗中興の祖。名は慧鶴(エカク)。鵠林(コウリン)とも号す。諡号(シゴウ)は正宗国師。1718年京都妙心寺第一座。民衆教化につとめた。晩年に伊豆竜沢寺を開く。没後,その法系は発展し,現在は臨済宗の大部分が白隠の影響下にある。絵もよくした。著「槐安国語」「夜船閑話」「遠羅天釜(オラテガマ)」など。
白隠元
しろいんげん [3] 【白隠元】
インゲンマメの栽培品種。種子は楕円形で白色。甘煮,白餡(シロアン),西洋風の煮込み料理などに用いる。
白隼
しろはやぶさ [3] 【白隼】
タカ目ハヤブサ科の鳥。全長約60センチメートル と大形で,全身白色。北極圏の周囲で繁殖し,冬は南下する。冬,北海道に少数が渡来。アイスランドの国鳥。
白雁
はくがん [0] 【白雁】
カモ目カモ科の鳥。全長約70センチメートル。全身白色で,風切り羽だけが黒褐色。アメリカ大陸極北部・シベリア北東部で繁殖。日本には冬期まれに渡来。
白雄
しらお シラヲ 【白雄】
⇒加舎(カヤ)白雄
白雉
はくち [0][1] 【白雉】
白色の雉(キジ)。瑞祥とする。
白雉
はくち 【白雉】
年号(650.2.15-654.10.?)。大化の後。孝徳天皇の代。
白雨
はくう [1] 【白雨】
明るい空から降る雨。夕立。にわか雨。
白雪
はくせつ [0] 【白雪】
白い雪。しらゆき。
白雪
はくせつ 【白雪】
⇒太田(オオタ)白雪
白雪
しらゆき [2] 【白雪】
真っ白い雪。
白雪姫
しらゆきひめ 【白雪姫】
〔原題 (ドイツ) Schneewittchen〕
グリム童話の一。また,その主人公。雪のように色白で美しい姫は,彼女をねたんで殺そうとする継母から七人の小人によって守られるが,毒リンゴで殺される。そこに王子が来て姫をよみがえらせ,妃(キサキ)にする。
白雪糕
はくせつこう [4][3] 【白雪糕】
〔「はくせっこう」とも〕
干菓子の一。粳米(ウルチマイ)と糯米(モチゴメ)の粉に白砂糖・蓮の実の粉末などを加えて型に入れ乾かしたもの。
白雲
しらくも [0] 【白雲】
白く見える雲。はくうん。
白雲
はくうん [0] 【白雲】
しろいくも。しらくも。
白雲の
しらくもの 【白雲の】 (枕詞)
白雲が立つ,また絶えることから,「竜田の山」「絶ゆ」にかかる。「―竜田の山の露霜に/万葉 971」「―絶えにし妹を/万葉 3517」
白雲岩
はくうんがん [3] 【白雲岩】
ドロマイトよりなる岩石。苦灰岩。
白雲木
はくうんぼく [3] 【白雲木】
エゴノキ科の落葉高木。山地に生え,庭木ともする。小枝は紫褐色で皮がはげる。葉は大きく円形で,裏面は白い。五,六月,枝先から白色の花が多数長く総状に垂れ下がる。材は器具・彫刻用。オオバヂシャ。
白雲母
はくうんも [3] 【白雲母】
⇒しろうんも(白雲母)
白雲母
しろうんも [3] 【白雲母】
アルミニウム・カリウムを含むケイ酸塩鉱物。単斜晶系に属し,板状・鱗片状結晶。白色の真珠光沢があり,薄くはがれる性質がある。ペグマタイトや変成岩などに産し,耐熱材・電気絶縁材などに用いられる。はくうんも。
白雲石
はくうんせき [3] 【白雲石】
⇒ドロマイト
白露
はくろ [1] 【白露】
(1)つゆの美称。しらつゆ。
(2)二十四節気の一。太陽の黄経が一六五度に達した時をいい,現行の太陽暦で九月七日頃。ようやく秋らしい気配が加わる。陰暦八月節気。[季]秋。
白露
しらつゆ [0][2] 【白露】
露。光って白く見える露。[季]秋。
白露の
しらつゆの 【白露の】 (枕詞)
白露が置く,白露が消ゆ,白露の玉ということから,「置く」「奥」「消ゆ」「たま」などにかかる。「つらしとや言ひ果ててまし―人に心はおかじと思ふを/後撰(恋五)」「―奥にあまたの声すれば/後撰(秋中)」「―玉江のあしのよひよひに/新勅撰(夏)」
白青
しろあお [0] 【白青】
⇒しらあお(白青)
白青
しらあお [0] 【白青・白襖】
(1)襲(カサネ)の色目の名。表裏とも薄い縹(ハナダ)色。
(2)薄い青色。みず色。
白青磁
はくせいじ [3] 【白青磁】
⇒インチン(影青)
白面
しらふ [1] 【素面・白面】
酒を飲んでいないときのこと。また,そのときの顔。
白面
はくめん [0] 【白面】
(1)色の白い顔。色が白く弱々しい顔。「―の貴公子」
(2)年が若く未熟なこと。
白面の書生
はくめんのしょせい 【白面の書生】
〔「晋書(高陽王隆伝)」「宋書(沈慶之伝)」〕
顔の青白い若者。年少で,経験の乏しい書生。青二才。
白面郎
はくめんろう [3] 【白面郎】
年が若く未熟な男。
白革
しろかわ [0] 【白革】
白いなめしがわ。
白靴
しろぐつ [0] 【白靴】
夏用の白い靴。[季]夏。
白鞍
しろくら [2][0] 【白鞍】
(1)鞍の前輪(マエワ)・後輪(シズワ)に銀を張ったもの。白覆輪(シロブクリン)の鞍。
(2)白木のままで漆を塗らない鞍。白骨(シラホネ)鞍。
白鞘
しらさや [0] 【白鞘】
〔古くは「しらざや」とも〕
白木でつくった刀剣の鞘。
白鞘巻
しろさやまき [3] 【白鞘巻】
鞘・柄(ツカ)などに銀金具をした鞘巻。しらさやまき。
白鞣
しろなめし [3] 【白鞣】
〔「白鞣革(シロナメシガワ)」の略〕
色染めをしてないなめしがわ。
白韲え
しらあえ [0][2] 【白和え・白韲え】
豆腐を白味噌・白ごまとともにすって調味し,下味をつけた魚肉・野菜などをあえた料理。
→黒和え
白頭
はくとう [0] 【白頭】
白髪の頭。しらがあたま。白首。
白頭
しろがしら [3] 【白頭】
能で,老体の鬼神などに用いる,長い白毛の頭(カシラ)。歌舞伎でも鬘(カツラ)として使う。
白頭山
はくとうさん 【白頭山】
朝鮮民主主義人民共和国と中国との国境に位置する高峰。長白山脈の最高峰。鴨緑江と豆満江の分水嶺をなし,頂上には火口湖の天池がある。海抜2744メートル。長白山。ペクトゥ-サン。
白頭翁
はくとうおう [3] 【白頭翁】
(1)白髪の老人。
(2)ムクドリの異名。[季]秋。
(3)オキナグサの根を乾燥したもの。漢方で消炎・止血などに用いる。
白頭鷲
はくとうわし [3] 【白頭鷲】
タカ目タカ科の大形の鳥。頭と尾は白色で,他は暗褐色。北アメリカに生息し,おもに魚を捕食する。アメリカ合衆国の国鳥。
白額
しろびたい [3] 【白額】
馬の毛色の名。額の上に小さな白い点のあるもの。星月。
白飛白
しろがすり [3] 【白絣・白飛白】
白地に紺・黒・茶などのかすりを表した布。[季]夏。
白飯
はくはん [0] 【白飯】
白米で炊いた飯。
白飴
しろあめ [0][2] 【白飴】
煮つめた水飴を何度も引き伸ばして練り混ぜ,気泡を含ませて,白くした飴。
白餅
しろもち [2] 【白餅】
(1)もち米だけでついた餅。
(2)餡(アン)などをつけない餅。
(3)家紋の一。白い円。丸餅をかたどったもの。
→石持(コクモチ)(2)
白餡
しろあん [0] 【白餡】
白小豆(アズキ)・白隠元などで作った白いこし餡。
白首
しらくび 【白首】
⇒しろくび(白首)
白首
はくしゅ [1] 【白首】
しらがあたま。また,老人。白頭。
白首
しろくび [2] 【白首】
襟におしろいを濃くぬりたてた女。下等な私娼や淫売婦のこと。しらくび。
白馬
はくば [1] 【白馬】
まっ白な馬。
白馬
しろうま [0] 【白馬】
(1)毛色の白い馬。はくば。
→あおうま(青馬・白馬)
(2)濁り酒の異名。濁酒。どぶろく。
白馬
あおうま アヲ― 【青馬・白馬】
(1)青毛の馬。あおこま。「水鳥の鴨の羽色の―を今日見る人は限りなしといふ/万葉 4494」
(2)白毛,また葦毛(アシゲ)の馬。「降る雪に色もかはらでひく物をたれ―となづけそめけむ/兼盛集」
(3)「白馬(アオウマ)の節会(セチエ)」の略。
白馬
はくば 【白馬】
長野県北西部,北安曇(キタアズミ)郡の村。白馬(シロウマ)岳・八方尾根への登山やスキーの基地。
白馬の節会
はくばのせちえ 【白馬の節会】
⇒あおうまのせちえ(白馬節会)
白馬の節会
あおうまのせちえ アヲ―セチヱ 【白馬の節会】
朝廷の年中行事の一。正月七日,天皇が紫宸殿(シシンデン)で左右馬寮(メリヨウ)の官人の引く二一頭の「白馬」を見たのち,宴を催した。平安時代に恒例となった。この日,「白馬」を見れば年中の邪気を除くという中国の俗信によったもの。七日の節会。
白馬の陣
あおうまのじん アヲ―ヂン 【白馬の陣】
白馬の節会のとき,馬寮(メリヨウ)の官人が並ぶ所。「拾芥抄」は建礼門とし,「簾中抄」は春華門とする。
白馬会
はくばかい 【白馬会】
洋画美術団体。1896年(明治29)黒田清輝など自由主義を主張する人々が明治美術会を脱退して組織。フランス印象派の手法を伝え,和田英作・藤島武二などを育てた。1911年解散。
→太平洋画会
白馬寺
はくばじ 【白馬寺】
中国,河南省洛陽の東郊にある寺。中国最初の仏寺とされる。67年後漢の明帝の創建。インド僧迦葉摩騰(カシヨウマトウ)・竺法蘭(ジクホウラン)が仏像や経典を白馬にのせて将来したことから建てられたという。多くの訳経事業が行われた。のち各地に同名の寺が建立された。
白馬寺[カラー図版]
白馬岳
しろうまだけ 【白馬岳】
長野県と富山県の境にある山。飛騨山脈北部の高峰。海抜2932メートル。大雪渓と高山植物の群落で知られる。
白馬経
はくばきょう 【白馬経】
芭蕉翁廿五箇条(バシヨウオウニジユウゴカジヨウ)の別名。
白駒
はっく ハク― [1] 【白駒】
(1)毛色の白い馬。白馬。
(2)歳月。光陰。
白骨
はっこつ ハク― [0] 【白骨】
風雨にさらされて白くなった骨。
白骨
はっこつ【白骨】
bones;a skeleton.→英和
白骨の御文
はっこつのおふみ ハクコツ― 【白骨の御文】
蓮如の御文の一。「朝には紅顔ありて,夕には白骨となれる身なり」と人間の無常を語り,念仏をすすめる。
白骨温泉
しらほねおんせん 【白骨温泉】
長野県中西部,梓川(アズサガワ)支流の湯川に臨み,乗鞍岳北東麓にある硫化水素泉。付近に噴湯丘と球状石灰石がある。白船(シラフネ)温泉。
白髪
しらかみ [2] 【白髪】
⇒しろかみ(白髪)
白髪
しろかみ 【白髪】
しらが。はくはつ。しらかみ。「降る雪の―までに大君に仕へ奉れば/万葉 3922」
白髪
しらが【白髪】
gray[white]hair.〜が出る One's hair turns gray.〜の white-haired.〜交りの grizzled.→英和
‖白髪染め a hair dye.
白髪
はくはつ [0] 【白髪】
白くなった髪の毛。しらが。
白髪
しらが [3] 【白髪】
(1)色素がなくなり,白くなった髪。はくはつ。「―交じりの髪」
(2)婚礼の贈り物に用いる麻。
(3)昔,子供の髪置きの祝いに,長寿を願って頭にかぶらせた垂髪。絓糸(スガイト)・麻などで作った。
(4)白い絹糸。[日葡]
白髪(3)[図]
白髪
はくはつ【白髪】
white[gray]hair.〜の white-haired.
白髪の役
しらがのやく 【白髪の役】
髪置きの祝いのとき,白髪{(3)}をかぶらせる人。髪置きの親。
白髪太郎
しらがたろう [4] 【白髪太郎】
〔白色の長い毛が密生していることから〕
ガの一種クスサンの幼虫。
白髪昆布
しらがこぶ [4] 【白髪昆布】
しらがのように細く削った白色の昆布。
白髪染
しらがぞめ [0] 【白髪染(め)】
しらがを黒く染めること。また,それに用いる薬剤。
白髪染め
しらがぞめ [0] 【白髪染(め)】
しらがを黒く染めること。また,それに用いる薬剤。
白髪苔
しらがごけ [3] 【白髪苔】
シラガゴケ属のコケ植物の総称。世界に一〇〇種以上,日本には約一〇種が知られる。葉の外側に大きく透明な細胞をもち,白みがかって見えることからの名。保水力が大きいので,山苔(ヤマゴケ)と称して,園芸用土に用いられる。
白髪葱
しらがねぎ [4] 【白髪葱】
ナガネギの白い部分を繊維にそって千切りにしたもの。
白髪頭
しらがあたま [4] 【白髪頭】
毛髪がほとんど白くなった頭。白頭。
白髪髭
しらがひげ [3] 【白髪髭】
白いくちひげ。しらひげ。
白髪鬘
しらがかつら [4] 【白髪鬘】
芝居で用いる白髪のかつら。
白髭
しらひげ 【白髭・白鬚】
能の一。脇能物。作者未詳。近江国の白髭神社に勅使が参詣すると,漁翁が現れ神社の縁起を述べて社壇に消える。やがて本体の明神・天女・竜神が出現し,楽を奏して太平の御代をことほぐ。
白髭
しらひげ [2] 【白髭・白鬚】
白いひげ。
白髯
はくぜん [0] 【白髯】
白いほおひげ。白いひげ。
白鬚
しらひげ 【白髭・白鬚】
能の一。脇能物。作者未詳。近江国の白髭神社に勅使が参詣すると,漁翁が現れ神社の縁起を述べて社壇に消える。やがて本体の明神・天女・竜神が出現し,楽を奏して太平の御代をことほぐ。
白鬚
しらひげ [2] 【白髭・白鬚】
白いひげ。
白鬚神社
しらひげじんじゃ 【白鬚神社】
滋賀県高島郡高島町にある旧県社。祭神は猿田彦命。倭姫命の創建と伝えられる。
白鬚草
しらひげそう [0] 【白鬚草】
ユキノシタ科の多年草。山中に自生する。柄の長い葉が根もとから生え,八,九月,高さ約20センチメートルの花茎を立て,縁が糸状に細裂した白い五弁花を一個開く。
白鬢
はくびん [0] 【白鬢】
白くなった鬢。
白鬼
しろおに [0] 【白鬼】
〔明治期の俗語。私娼を地獄とも称したことによる連想から〕
私娼。街娼。
白鬼
はっき ハク― [1] 【白鬼】
⇒しろおに(白鬼)
白魔
はくま [1] 【白魔】
災害をもたらす大雪を,白い悪魔にたとえていう語。
白魚
しらうお【白魚】
a whitebait.→英和
〜のような指 delicate white fingers.
白魚
しらうお [0][2] 【白魚】
(1)サケ目の魚。全長約10センチメートル。体形は細長く,頭部が扁平する。無色半透明で,死ぬと白色不透明になる。食用にして美味。春先,河口をさかのぼって産卵する。サハリンから日本・朝鮮半島にかけての沿岸・汽水湖に分布。シロウオとは別種。[季]春。《明ぼのや―白きこと一寸/芭蕉》
(2)女性の白く細い指にたとえていう語。「―のような指」
白魚
はくぎょ [1] 【白魚】
(1)白い魚。
(2)「衣魚(シミ)」に同じ。「―紙の上に浮かぶ/菅家文草」
白魚
しろうお [0][2] 【素魚・白魚】
スズキ目の海魚。全長約5センチメートル。小形のハゼで,体は淡黄色で半透明。産卵期には群れになって川をのぼり,小石の下面に産卵する。食用。青森県以南の沿岸に分布。シラウオとは別種。イサザ。
白鮭
しろざけ [3][0] 【白鮭】
「鮭(サケ)」に同じ。
白鯨
はくげい 【白鯨】
〔原題 Moby-Dick〕
メルビルの長編小説。1851年刊。白い大鯨に片脚を食い切られた捕鯨船の船長エイハブは,復讐のために白鯨を追い求め,ついには一人の水夫(この物語の語り手)を残し,乗組員全員を滅亡に追いやる。「白鯨」は神・悪・自然などを象徴する多義的存在として描かれる。
白鯨
しろくじら [3] 【白鯨】
(1)白色の鯨。
(2)克鯨(コククジラ)からとった鯨ひげ。色が白く美しい。工芸用材として使用。
白鰱
はくれん [0] 【白鰱】
⇒鰱魚(レンギヨ)
白鱚
しろぎす [0] 【白鱚】
スズキ目の海魚。全長25センチメートル内外。体は細長く円筒形。背面は淡い黄褐色で腹面は銀白色。吻がやや長く,口は小さい。釣りの好対象魚。塩焼き・てんぷらなどにして美味。日本各地からインド洋にかけて広く分布し,沿岸や内湾の砂泥地にすむ。キス。
白鳥
しろとり 【白鳥】
姓氏の一。
白鳥
しらとり 【白鳥】
姓氏の一。
白鳥
はくちょう【白鳥】
a swan.→英和
‖白鳥座《天》the Swan.
白鳥
しらとり [2][0] 【白鳥】
(1)羽毛の白い鳥。しろとり。
(2)ハクチョウの異名。
白鳥
しろとり [2] 【白鳥】
⇒しらとり(白鳥)
白鳥
はくちょう [0] 【白鳥】
(1)カモ目カモ科の大形の水鳥。全身白色で,くびが長い。日本にはシベリアなどから冬鳥として渡来する。全国の湖沼や湾で越冬,青森県小湊,新潟県瓢湖(ヒヨウコ)の渡来地は天然記念物に指定されている。オオハクチョウ・コハクチョウ・コブハクチョウなどの種類がある。[季]冬。《―といふ一巨花を水に置く/中村草田男》
(2)羽毛の白い鳥。
(3)「白鳥徳利」に同じ。
白鳥
はくちょう ハクテウ 【白鳥】
⇒正宗(マサムネ)白鳥
白鳥の
しらとりの 【白鳥の】 (枕詞)
(1)白鳥が飛ぶ意から,地名「飛羽(トバ)山」にかかる。「―飛羽山松の待ちつつぞ我(ア)が恋ひ渡るこの月ごろを/万葉 588」
(2)白鳥である鷺(サギ)の意から,「鷺坂山」にかかる。「―鷺坂山の松蔭に/万葉 1687」
(3)「真野(マノ)の国」にかかる。かかり方未詳。「大若子命,―真野の国とほき白しき/倭姫命世紀」
白鳥の歌
はくちょうのうた [7] 【白鳥の歌】
〔(ドイツ) Schwanengesang〕
(1)死のまぎわの白鳥が歌うという歌。
(2)転じて,最後の歌。最後の作歌・作曲・演奏などをいう。シューベルトの歌曲集が有名。
白鳥の湖
はくちょうのみずうみ ハクテウノミヅウミ 【白鳥の湖】
バレエ組曲。チャイコフスキー作曲。四幕。1877年初演。クラシック-バレエ最高の人気作。中世ドイツの伝説に基づく。
→「白鳥の湖」(チャイコフスキー)[音声]
白鳥処女説話
はくちょうしょじょせつわ [7] 【白鳥処女説話】
説話の類型の一。白鳥が処女と化して現れ,男性に衣を奪われて妻とされるが,やがて衣を取り返し,白鳥に戻って飛び去るという型の話。バレエ「白鳥の湖」や日本の羽衣説話など,世界中に分布する。
白鳥座
はくちょうざ [0] 【白鳥座】
〔(ラテン) Cygnus〕
九月下旬の宵にほぼ日本の真上を通過する星座。アルファ星のデネブを頂点とし,五個の輝星が巨大な十字形を描く。ギリシャ神話では,ゼウスがスパルタ王妃レダに求愛するときに,姿をかえた白鳥であるという。天の川の中にあり,星雲や星団に富む。
白鳥庫吉
しらとりくらきち 【白鳥庫吉】
(1865-1942) 東洋史学者。千葉県生まれ。東大教授。日本における中央アジア史・北アジア史を中心とする近代東洋史学の確立者。東洋文庫の創立に尽力。主著「西域史研究」「満州歴史地理」
白鳥徳利
はくちょうどくり [5] 【白鳥徳利】
白い陶磁器の徳利。首が細く長い一升徳利。白鳥。
白鳥省吾
しろとりせいご 【白鳥省吾】
(1890-1973) 詩人。宮城県生まれ。ホイットマンの影響を受けた民衆詩派の代表詩人。詩集「大地の愛」,評論集「民主的文芸の先駆」など。
白鳥陵
しらとりのみささぎ 【白鳥陵】
〔死後白鳥になったという伝説から〕
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の陵。伊勢国能褒野(ノボノ)・大和国琴弾原(コトヒキノハラ)・河内国旧市邑(フルイチノムラ)の三か所にある。
白鳳
はくほう [0] 【白鳳】
白い鳳凰(ホウオウ)。
白鳳
はくほう 【白鳳】
孝徳天皇の代の年号「白雉(ハクチ)」の後世の美称。
白鳳文化
はくほうぶんか [5] 【白鳳文化】
白鳳時代の文化。遣唐使によって初唐の文化がもたらされ,特に仏教美術にその影響がみられる。薬師寺の薬師三尊像や東塔,法隆寺金堂壁画などが代表的。国史編纂が始まり,漢詩文・和歌も盛んとなった。
白鳳時代
はくほうじだい [5] 【白鳳時代】
文化史上・美術史上の時代区分の一。飛鳥時代の後,天平時代の前。大化の改新(645年)から平城京遷都(710年)までをいう。
白鴎
しろかもめ [3] 【白鴎】
チドリ目カモメ科の鳥。大形で,翼を開くと1.5メートルほどになる。全身白色。北極圏で繁殖し,日本には冬鳥として本州以北の海岸に少数が渡来。
白鴎
はくおう [0] 【白鴎】
白いかもめ。かもめ。
白鴎大学
はくおうだいがく 【白鴎大学】
私立大学の一。1985年(昭和60)設立。本部は小山市。
白鶴
しらつる [0] 【白鶴】
ソデグロヅルの異名。
白鶺鴒
はくせきれい [3] 【白鶺鴒】
スズメ目セキレイ科の鳥。全長20センチメートルほどで,尾が長く,盛んに上下に振る。頭・胸・背面は黒色または灰黒色,顔と下面は白色で,太い黒線が目を過(ヨ)ぎる。本州中部以北で繁殖し,冬は暖地へ移行する。海岸や川原に普通に見られる。
白鶺鴒[図]
白鷴
はっかん ハク― [0] 【白鷴】
キジ目キジ科の鳥。体形はキジに似る。雄は全長120センチメートルほどで,冠羽と腹面は黒色,背面と尾羽は白色。顔と脚は赤い。雌は全長70センチメートルほどで,全身がじみな灰褐色。中国南西部に分布し,飼い鳥として賞玩される。
白鷹
しらたか 【白鷹】
山形県南部,西置賜(オキタマ)郡の町。長井盆地の北部を占め,中央を最上川が北流。
白鷺
しらさぎ【白鷺】
a white heron;an egret.→英和
白鷺
しらさぎ [0] 【白鷺】
コウノトリ目サギ科の鳥のうち,全身白色のものの総称。日本では普通,ダイサギ・チュウサギ・コサギ・アマサギをさす。はくろ。
白鷺
はくろ [1] 【白鷺】
シラサギ。
白鷺の
しらさぎの 【白鷺の】 (枕詞)
白鷺は水辺にいて,羽毛が濡(ヌ)れているので「ぬれぎぬ」にかかる。「とめふれどみなと立ち出でぬ―ぬれぎぬをだに着せんとぞ思ふ/忠岑集」
白鷺城
しらさぎじょう 【白鷺城】
姫路城の異名。
白鹿毛
しらかげ [3][0] 【白鹿毛】
馬の毛色。全体が淡い茶褐色で黄を帯び,四肢は黄ばんだ白色。木綿鹿毛(ユウカゲ)。しろかげ。
白鹿洞書院
はくろくどうしょいん 【白鹿洞書院】
中国,江西省廬山(ロザン)の麓にあった書院。九世紀初め,唐の李渤が創建,北宋初めには四大書院の一つに数えられ,南宋の朱熹(シユキ)が学を講じたことでも著名。
白麹
しろこうじ [3] 【白麹】
米でつくった乳白色のこうじ。
白麻
はくま [1] 【白麻】
(1)中国,唐代,天子の詔勅を書き記すのに用いた白い麻の紙。転じて,天子の勅書をもいう。
(2)(白い)紙。「―ヲケガス/日葡」
白黒
しらくら 【白黒】
〔「しろくろ」の転〕
よい事と悪い事がまざっていること。いいかげんなこと。うらおもて。「そこにかけちやあ―なし(=正直ナモノダ)/滑稽本・浮世床(初)」
白黒
しろくろ 【白黒】 (名)スル
(1) [0]
白と黒。
(2) [0]
写真・映画・テレビなどで,白と黒の濃淡だけで画像が表されているもの。モノクローム。
(3) [1]
(「目を白黒させる」の形で)目を白目にしたり黒目にしたりして驚きあるいは苦しむさま。
(4) [1]
物事の是非。善悪・正邪。無罪と有罪。「―を争う」「―をつける」
白黒の
しろくろ【白黒の】
black-and-white;monochrome <film> .→英和
目を〜させる be[look]bewildered[confused].
白鼠
しろねずみ [3] 【白鼠】
(1)毛色の白い鼠。福の神である大黒様の使いとされた。
(2)〔白鼠のすむ家は繁盛するという俗信からとも,「ちゅう」と鳴くからとも〕
主人に忠実に仕え,その家の繁栄に功労の多い番頭や雇い人。
⇔黒鼠
(3)福をもたらす者。福の神。
(4)染め色の名。うすねずみ色。
(5)全身白色のドブネズミ。実験動物として重要。
白鼻心
はくびしん [3] 【白鼻心】
ジャコウネコ科の哺乳類。頭胴長65センチメートル内外,尾長約50センチメートル。体形はイタチとネコに似る。体は茶褐色で,顔の中央に白線が鼻筋を描く。夜行性で雑食性。雌雄とも会陰(エイン)付近に麝香嚢(ジヤコウノウ)をもつ。東南アジアに分布。日本にも生息し,在来種説と帰化動物説がある。
白鼻心[図]
百
ひゃく [2] 【百】
(1)数の名。一〇の一〇倍。もも。
(2)多くのもの。たくさんあること。「―の説法も及ばぬ」
(3)一〇〇歳。「お前―までわしゃ九十九まで」
(4)銭百文。
〔金銭証書などでは大字の「佰」を用いる〕
百
ほ 【百】
「百(ヒヤク)」の意。「五―((イオ))」「八―((ヤオ))」などと用いられ,現代では「お」と発音される。
百
ひゃく【百】
a hundred.→英和
何〜の hundreds of.〜も承知している know very well;be well aware <of,that…> .〜倍する increase <a number> a hundred times.
百
もも [1] 【百】
百(ヒヤク)。転じて,非常に数の多いことを表す。名詞の上に付けても用いられる。「―に千(チ)に人は言ふとも/万葉 3059」「―日(カ)」「―夜」「―千鳥」
百つ島
ももつしま 【百つ島】
多くの島々。「―足柄小舟(オブネ)あるき多み目こそ離(カ)るらめ心は思(モ)へど/万葉 3367」
百パーセント
ひゃくパーセント [5] 【百―】
(1)一〇割。全部。「―の投票率」
(2)完全なこと。副詞的に用いる。全く。完璧に。「仕事の能力は―保証する」
百パーセント
ひゃくパーセント【百パーセント】
one hundred percent.
百一
ひゃくいち [4] 【百一】
(1)百の中の一つ。一〇〇分の一。百に一つ。
(2)〔百の中の一つだけが真実の意から〕
うそつき。大風呂敷。千三つ。
百一つ
ひゃくひとつ 【百一つ】
〔百に一つの意〕
ほとんど望みのないこと。きわめてまれなこと。「大門を出る病人は―/柳多留(初)」
百一文
ひゃくいちもん [4] 【百一文】
江戸時代,朝一〇〇文借り,夕方一〇一文として返す貸借法。
百一漬
ひゃくいちづけ [0] 【百一漬(け)】
〔これだけで間に合う重宝な漬物の意〕
ダイコンの間にナスの塩漬けをはさんで漬けたたくあん漬け。
百一漬け
ひゃくいちづけ [0] 【百一漬(け)】
〔これだけで間に合う重宝な漬物の意〕
ダイコンの間にナスの塩漬けをはさんで漬けたたくあん漬け。
百一物
ひゃくいちもつ [4] 【百一物】
僧が三衣六物など一つずつ持つことを許されている生活必需品の総称。百一供身(グシン)。
百万
ひゃくまん 【百万】
能の一。四番目物。現行曲は世阿弥の改作。奈良の女曲舞師(クセマイシ)百万が,我が子の行方知れずに狂乱し,嵯峨(サガ)の釈迦堂の大念仏に紛れ入り,僧に伴われた我が子にめぐり会う。
百万
ひゃくまん【百万】
a million.→英和
百万長者 a millionaire.→英和
百万
ひゃくまん [3] 【百万】
(1)一万の一〇〇倍。
(2)きわめて大きな数。「―の味方を得た思い」
百万塔
ひゃくまんとう [0] 【百万塔】
称徳天皇が国家の安泰を祈って南都十大寺に一〇万基ずつ寄進した木製の小塔。764年の恵美押勝の乱の死者供養のため,770年に完成。轆轤(ロクロ)細工で,大小三種あり,胡粉(ゴフン)などで彩色する。中に陀羅尼一巻をおさめた。現在,法隆寺に四万余基が伝わる。
百万塔[図]
百万塔陀羅尼
ひゃくまんとうだらに 【百万塔陀羅尼】
百万塔におさめられた陀羅尼。無垢浄光大陀羅尼経の相輪・自心・根本・六度の四種の陀羅尼を銅版または木版で印刷したものがほとんどで,現存する世界最古の印刷物といわれる。
百万言
ひゃくまんげん [0] 【百万言】
たくさんの言葉。「―を費やす」
百万遍
ひゃくまんべん [0] 【百万遍】
(1)一〇〇万回。
(2)「百万遍念仏」の略。
(3)京都知恩寺の通称。
百万遍念仏
ひゃくまんべんねんぶつ [7] 【百万遍念仏】
(1)極楽往生を祈願して,七日間に一〇〇万回念仏を唱えること。
(2)浄土宗で衆僧または信徒が集まり,弥陀の名号を唱えながら一〇八〇顆(カ)の大数珠を一〇〇回繰り回す仏事。知恩寺の行事として名高いが在家でも行われた。百万遍。
百万遍念仏(2)[図]
百万長者
ひゃくまんちょうじゃ [5] 【百万長者】
多くの富を所有する人。大金持ち。
百万陀羅
ひゃくまんだら [0] 【百万陀羅】
〔百万遍の陀羅尼の意〕
同じことを何度も繰り返し言うこと。「小言の―を並べる」
百丈懐海
ひゃくじょうえかい ヒヤクヂヤウヱカイ 【百丈懐海】
(720?-814) 中国唐代の禅僧。馬祖道一の法を継ぐ。江西省百丈山に禅院を設立。僧団の規則「百丈清規(シンギ)」を定め,寺院の自給自足体制をしいた。門下に黄檗希運・潙山霊祐(イサンレイユウ)などがいる。
百丈清規
ひゃくじょうしんぎ ヒヤクヂヤウ― 【百丈清規】
中国唐代の百丈懐海(エカイ)が定めた最古の禅宗の制度・規則書。八巻。早くに散逸し,現存のものは残存していた資料を元代の東陽徳輝が勅命によって編集改修したもの。はじょうしんぎ。
百三十里
ひゃくさんじゅうり ヒヤクサンジフ― 【百三十里】
江戸から京・大坂までの里程の概数。また,東海道のこと。
百世
ひゃくせい [0][2] 【百世】
長い年月。永遠。百代。「含蓄の趣を―の後に伝ふるのであらう/草枕(漱石)」
百世
ももよ 【百代・百世】
多くの歳月。長い年月。「山高く川の瀬清し―まで神しみ行かむ大宮所/万葉 1052」
百中
ひゃくちゅう [0] 【百中】
〔「中」は当たる意〕
発射するごとにあたること。すべて命中すること。「百発―」
百事
ひゃくじ [1][2] 【百事】
いろいろなこと。万事。「熟眠して―を忘るる是れなり/花柳春話(純一郎)」
百二十末社
ひゃくにじゅうまっしゃ ヒヤクニジフ― [6] 【百二十末社】
(1)〔内宮八〇,外宮(ゲクウ)四〇,合計一二〇あることから〕
伊勢神宮の末社の総称。
(2)〔遊客である大尽(=大神)をとりかこむの意から〕
大勢のたいこもち。「―共を集めて,大大大じんとぞ申ける/浮世草子・一代男 4」
百二十里
ひゃくにじゅうり ヒヤクニジフ― [4] 【百二十里】
江戸から京までの距離の概数。また,東海道のこと。
→百三十里
百人
ひゃくにん [2] 【百人】
一〇〇の人。
百人一首
ひゃくにんいっしゅ【百人一首】
one hundred poem-cards (カルタ).
百人一首
ひゃくにんいっしゅ [5] 【百人一首】
代表的歌人一〇〇人の歌一首ずつを集めたもの。藤原定家が小倉山の別荘で撰したと伝える「小倉百人一首」が最も有名で,これを模倣して種々のものが作られた。カルタとして正月の遊びになったのは江戸時代以降。百人首。
百人力
ひゃくにんりき [0] 【百人力】
(1)一〇〇人分の力を持っていること。力もち。
(2)一〇〇人の助力を得たように心強く思うこと。「君が来てくれれば―だ」
百人首
ひゃくにんしゅ [3] 【百人首】
「百人一首」に同じ。
百代
はくたい [0] 【百代】
〔「はく」「たい」ともに漢音〕
多くの年代。ひゃくだい。「月日は―の過客にして/奥の細道」
百代
ももよ 【百代・百世】
多くの歳月。長い年月。「山高く川の瀬清し―まで神しみ行かむ大宮所/万葉 1052」
百代
ひゃくだい [2] 【百代】
〔古くは「はくたい」とも〕
非常に長い年代。永遠。
百会
ひゃくえ 【百会】
(1)頭の一番高い所。脳天。「妙なるかなと誉て―を敲くもあり/読本・八犬伝 9」
(2)馬の背の後方の高い部分。[日葡]
(3)人の最上位に立つ人。特に,仏陀。「―未だ瞻部に誕ぜざりしときは/性霊集」
百伝ふ
ももづたう 【百伝ふ】 (枕詞)
(1)数えて百に伝い至る意から,「八十(ヤソ)」に,五十(イ)と同音の地名「磐余(イワレ)」にかかる。「―磐余の池に鳴く鴨を/万葉 416」「―八十の島廻(シマミ)を漕ぐ舟に/万葉 1399」
(2)「(駅馬(ハユマ)につける)鐸(ヌテ)」,地名「渡会(ワタライ)」「角鹿(ツヌガ)」にかかる。かかり方未詳。遠く伝い渡る意からともいう。「―鐸響(ユラ)くも置目(オキメ)来(ク)らしも/古事記(下)」「―度会の県(アガタ)の/日本書紀(神功訓)」「―角鹿の蟹/古事記(中)」
百僚
ひゃくりょう [0] 【百僚】
多くの官吏。百官。
百八
ひゃくはち [4] 【百八】
(1)仏教で,人の煩悩(ボンノウ)の数。また,それになぞらえて数珠の玉の数ともする。
(2)一年のうちの,一二か月・二十四節気・七十二候を合わせた数。
百八の数珠
ひゃくはちのずず 【百八の数珠】
一〇八個の数珠玉で作った数珠。人の煩悩(ボンノウ)の数になぞらえる。
百八の鐘
ひゃくはちのかね 【百八の鐘】
寺で朝晩一〇八回鳴らす鐘。特に,大晦日の除夜の鐘。一〇八の煩悩(ボンノウ)を消滅させるためとも,また一年の一二か月・二十四節気・七十二候を合わせた数ともいう。
百八十度
ひゃくはちじゅうど ヒヤクハチジフ― [5] 【百八十度】
(1)一度の一八〇倍。特に,角度の一八〇度は一直線上にある線分と線分との角度,すなわち九〇度の二倍。
(2)(転じて)正反対の方向。「―のイメージ-チェンジ」「―の方向転換」
百八十度の転換をする
ひゃくはちじゅうど【百八十度の転換をする】
make an about-face <in one's opinion> .
百八十神
ももやそがみ 【百八十神】
数多くの神々。「僕(ア)が子等(ドモ),―は/古事記(上訓)」
百八炬火
ひゃくはちたい [4] 【百八炬火】
精霊(シヨウリヨウ)の送迎習俗の一。新盆の家あるいは村で共同で焚く盆火。一〇八個の松明(タイマツ)を墓から家まで立てて燃やす。ひゃくはったい。万灯火(マトビ)。
百八煩悩
ひゃくはちぼんのう [5][0] 【百八煩悩】
〔仏〕 一〇八種の心の迷い。その数え方は一様でないが,主なものに二種ある。一つは三界の見惑八十八使と三界の修惑十使にさらに十纏(ジユウテン)を加えたもの。もう一つは眼・耳・鼻・舌・身・意の六根にそれぞれ六つの煩悩があって三六,これらをそれぞれ過去・未来・現在に配して計一〇八とするもの。一般には,おびただしい人間の心の迷いのこと。
百六韻
ひゃくろくいん [4] 【百六韻】
中国で,漢字の韻を一〇六に分類したもの。一〇七韻の平水韻を,元代に一〇六にまとめたもので,現在もこれによっている。これもまた平水韻といわれる。
→平水韻
百出
ひゃくしゅつ [0] 【百出】 (名)スル
いろいろなものが多数現れること。「意見が―する」
百出する
ひゃくしゅつ【百出する】
heated <discussion> .→英和
百分
ひゃくぶん [0] 【百分】 (名)スル
ある量を一〇〇に分けること。また,一〇〇に分けたもの。
百分比
ひゃくぶんひ [3] 【百分比】
「百分率」に同じ。
百分比[率]
ひゃくぶん【百分比[率]】
percentage.→英和
百分率
ひゃくぶんりつ [3] 【百分率】
全体を一〇〇としたとき,そのうちのいくらにあたるかということ。単位はパーセント。百分比。パーセンテージ。
百分算
ひゃくぶんざん [3] 【百分算】
⇒歩合算(ブアイザン)
百千
ももち [0] 【百千】
数の多いこと。「―の草々」
百千
ひゃくせん [3] 【百千】
数の多いこと。
百千鳥
ももちどり [3] 【百千鳥】
(1)多くの小鳥。いろいろの鳥。また,春の山野に小鳥が群がりさえずるさまやその鳴き声をいう。古今伝授の三鳥の一。[季]春。「―さへづる春は/古今(春上)」
(2)チドリの別名。「友をなみ川瀬にのみぞ立ちゐける―とは誰かいひけむ/和泉式部集」
(3)ウグイスの別名。「―こづたふ竹のよの程も/拾遺愚草」
百取りの机
ももとりのつくえ 【百取りの机】
多くの飲食物をのせた机。「―に貯(アサ)へて饗(ミアエ)たてまつる/日本書紀(神代上訓)」
百司
ひゃくし [1] 【百司】
多くの役所・役人。はくし。「―千官悉く鳳闕の雲を望み/太平記 28」
百合
ゆり【百合】
a lily;→英和
a lily bulb (球根).
百合
ゆり [0] 【百合】
(1)ユリ科の多年草で,主としてユリ属の鱗茎(リンケイ)植物をさす。葉は線形・披針形・卵形などで互生,時に輪生。芳香ある漏斗状の花を総状または散状花序につけ,あるいは単生する。ヤマユリ・カノコユリ・ササユリ・オニユリなど,および別属のウバユリ・クロユリなど。明治から大正にかけて欧米に輸出された。[季]夏。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は赤,裏は朽葉(クチバ)色。夏用いる。
百合山葵
ゆりわさび [3] 【百合山葵】
アブラナ科の柔らかい多年草。山中の水辺に自生。根葉は柄があり,腎円形。春,茎頂に白花を一〇個内外総状につける。ワサビと同属。
百合木
ゆりのき [3] 【百合木】
モクレン科の落葉高木。北アメリカ原産。街路樹・庭木などに植える。葉は柄が長く,浅く四裂して,半纏(ハンテン)に似た形になる。初夏,枝頂にチューリップに似た緑黄色の花を上向きに開く。半纏木(ハンテンボク)。チューリップの木。
百合木[図]
百合根
ゆりね [0] 【百合根】
ユリの鱗茎(リンケイ)。オニユリ・ヒメユリ・ヤマユリの鱗茎は食用。
百合水仙
ゆりずいせん [3] 【百合水仙】
アルストロメリアの別名。
百合科
ゆりか [0] 【百合科】
単子葉植物の一科。世界に約二五〇属三七〇〇種がある。多年草で,多くは根茎・鱗茎(リンケイ)がある。まれに低木または高木。普通,花は両性で放射相称,花被片は内外三個ずつでほぼ同形。蒴果(サクカ)または液果(エキカ)を結ぶ。ネギ属とアスパラガスが食用,アロエ・コルチカムは薬用。観賞用にオモト・スズラン・バイモ・ハラン・テッポウユリ・ヒヤシンス・チューリップなどがある。
百合若大臣
ゆりわかだいじん 【百合若大臣】
幸若舞の一。蒙古(ムクリ)の来寇(ライコウ)に際し功のあった百合若大臣は,筑紫の国司となる。朝命で再び戦におもむき,その帰路逆臣により孤島にとり残されるが,故郷の妻の放った鷹に血書を託して無事を知らせる。やがて沖を通りかかった船に助けられて故郷に帰り,逆臣を罰する。説経にもとり入れられ,また,各地に説話として分布。のちに近松の「百合若大臣野守鏡」などに脚色された。
百合鴎
ゆりかもめ [3] 【百合鴎】
チドリ目カモメ科の水鳥。全長約40センチメートル。体は全白で翼上面は青灰色,くちばしと脚が赤く美しい。頭部が夏羽では黒色,冬羽では白くなる。ユーラシア中北部で繁殖。日本には冬鳥として各地に渡来。在原業平(アリワラノナリヒラ)の歌で有名な隅田川の「みやこどり」はこの鳥をさす。東京都の鳥。
→都鳥(ミヤコドリ)(2)
百合鴎[図]
百味
ひゃくみ [2] 【百味】
(1)多くの珍しい味や食物。
(2)「百味講」の略。
百味の飲食
ひゃくみのおんじき 【百味の飲食】
一〇〇種の珍味を仏前に供えること。また,その食物。
百味箪笥
ひゃくみだんす [4] 【百味箪笥】
漢方医が薬を入れておく小引き出しのたくさんあるたんす。
百味講
ひゃくみこう [0] 【百味講】
信者が集まって,寺院に百味の供物を供えること。また,その集まり。
百和香
ひゃくわこう [3] 【百和香】
種々の香料を合わせた薫物(タキモノ)。
百囀り
ももさえずり 【百囀り】
(1)鳥がしきりにさえずること。特にウグイスについていう。「つれづれを何にかけてか慰めむ―の鳥なかりせば/永久百首」
(2)いろいろうるさくまくしたてること。「物もらひの―/滑稽本・浮世風呂 2」
百団大戦
ひゃくだんたいせん 【百団大戦】
日中戦争において,1940年8月から約五か月間,百個団(連隊)以上の八路軍が,日本軍に正面から挑んだ戦闘。これにより日本軍側は初めて中共軍の実力を認識させられた。
百声鳥
ももこえどり モモコヱ― [4] 【百声鳥】
ホトトギスの異名。
百夜
ももよ 【百夜】
百の夜。多くの夜。「思ひきや榻(シジ)のはしがきかきつめて―も同じまろ寝せむとは/千載(恋二)」
百夜参り
ひゃくやまいり [4] 【百夜参り】
一〇〇日間毎夜,人知れず社寺に参拝して祈願をこめること。
百太夫
ひゃくだゆう [3] 【百太夫】
道祖神の一。古く遊女・傀儡(クグツ)の信仰を受け,また小児の厄除けにも信仰された。兵庫県西宮神社の末社百太夫社にまつられる。
百姓
ひゃくしょう [3] 【百姓】 (名)スル
(1)農業で生活している人。農民。
(2)農業を営むこと。また,農作業。「郷里へ帰って―する」
(3)田舎者をののしっていう語。
(4)中世,荘園を耕作する農民。
(5)近世,特に本百姓(ホンビヤクシヨウ)のこと。
(6)「ひゃくせい(百姓)」に同じ。
百姓
ひゃくせい [0] 【百姓】
〔古代において,もろもろの姓(カバネ)を有する公民の意〕
一般人民。庶民。公民。ひゃくしょう。
百姓
おおみたから オホミ― 【人民・公民・百姓】
〔「大御宝」の意〕
天皇が治める国民。臣民。人民。おおんたから。「是を以ちて―栄えて,役使(エダチ)に苦しまざりき/古事記(下訓)」
百姓
ひゃくしょう【百姓】
a farmer (自作農);a peasant (小百姓).→英和
百姓一揆(き) a peasants' uprising.
百姓一揆
ひゃくしょういっき [5] 【百姓一揆】
江戸時代の農民闘争。年貢の減免や代官・村役人の交代などを要求し,蜂起・越訴(オツソ)・強訴(ゴウソ)などの形をとって行われた。
百姓代
ひゃくしょうだい 【百姓代】
江戸時代,村役人の一。百姓の代表者として村政を監視した。名主・組頭とともに村方三役という。
百姓伝記
ひゃくしょうでんき ヒヤクシヤウ― 【百姓伝記】
農業技術書。著者・著作年不詳。三河地方を対象に,天和年間(1681-1684)頃,武士または上層農民によって著されたともいわれる。展開しつつある小農経営の実態を基礎にして描かれた農書。
百姓分
ひゃくしょうぶん 【百姓分】
百姓の身分。百姓の分際。「みちのくの内にて,さる―の人ながら/浮世草子・三代男」
百姓家
ひゃくしょうや [3] 【百姓家】
農民の住む家。農家。
百姓往来
ひゃくしょうおうらい ヒヤクシヤウワウライ 【百姓往来】
往来物の一種。江戸中期から明治時代にかけて,農民の子弟教育のために作られた教科書。岩崎清矩著「田舎往来」(1758年刊),禿箒子著「百姓往来」(1766年刊)などがある。
百姓物
ひゃくしょうもの [0] 【百姓物】
役柄による狂言の分類の一。百姓の年貢上納を題材とする脇狂言。「雁雁金(ガンカリガネ)」「弓矢」「松楪(マツユズリハ)」「勝栗」「餅酒」「三人夫(サンニンブ)」「昆布柿」「筑紫奥(ツクシノオク)」「佐渡狐」など。
百姓読み
ひゃくしょうよみ [0] 【百姓読み】
漢字を偏や旁(ツクリ)の音にひかれるなどして誤って我流に読むこと。「洗滌(センデキ)」を「せんじょう」,「装幀(ソウトウ)」を「そうてい」と読む類。
百姓請
ひゃくしょううけ 【百姓請】
⇒地下請(ジゲウケ)
百子全書
ひゃくしぜんしょ 【百子全書】
中国の叢書。湖北の崇文書局編。五〇九巻。1875年刊。子部に属する儒家・法家・農家などの書一〇一種を収める。1919年に上海の掃葉山房が石印本を刊行した。子書百家。
百官
ひゃっかん ヒヤククワン [0][3] 【百官】
多くのあらゆる役人。「文武―」
百官
ももつかさ 【百官・百寮】
多くの役人。百官(ヒヤツカン)。もものつかさ。「群臣と―とを集(ツト)へて/日本書紀(仁徳)」
百官名
ひゃっかんな ヒヤククワン― [3] 【百官名】
本人・親・家系のもつ官職名を,そのまま用いた,その人の通称。
百害
ひゃくがい [2][0] 【百害】
たくさんの害。多くの弊害。「―あって一利なし」
百家
ひゃっか ヒヤク― [0][1] 【百家】
多くの学者・論客。「諸子―」
百家争鳴
ひゃっかそうめい ヒヤク―サウ― [1] 【百家争鳴】
中国共産党のスローガンの一。思想・学術界におけるさまざまな立場の学者・論客が自由に意見を発表し,論争しあうこと。
百家説林
ひゃっかせつりん ヒヤクカ― 【百家説林】
叢書。正編二巻,続編三巻,索引一巻。今泉定介編。1905(明治38)〜06年刊。江戸時代諸家の随筆・漫筆・雑考・雑著など八六編を収める。これに先立って刊行された一〇巻本(1890〜92年刊)を増補したもの。ひゃっかぜいりん。
百寮
ももつかさ 【百官・百寮】
多くの役人。百官(ヒヤツカン)。もものつかさ。「群臣と―とを集(ツト)へて/日本書紀(仁徳)」
百尋
ひゃくひろ [2] 【百尋】
(1)一尋の一〇〇倍。
(2)〔非常に長いことから〕
はらわた。腸。[書言字考節用集]
百小竹の
ももしのの 【百小竹の】 (枕詞)
小竹の多く生えた野の意で,「三野」にかかる。「―三野王(オオキミ)西の厩(ウマヤ)立てて飼ふ駒/万葉 3327」
百尺竿頭
ひゃくせきかんとう [0] 【百尺竿頭】
⇒ひゃくしゃくかんとう(百尺竿頭)
百尺竿頭
ひゃくしゃくかんとう [0] 【百尺竿頭】
一〇〇尺もある長い竿(サオ)の先。ひゃくせきかんとう。
百川
ひゃくせん [0] 【百川】
一〇〇の川。たくさんの川。
百師
ひゃくし 【拍子・百師】
「ひょうし(拍子)」に同じ。[名義抄]
百年
ひゃくねん [2] 【百年】
(1)一年の一〇〇倍。長い年月。
(2)人に許されうる寿命の限界。
(3)生涯。一生。
百年
ひゃくねん【百年】
a hundred years.‖百年祭 a centenary[centennial].百年の計 a farsighted policy.
百年
ももとせ [2] 【百歳・百年】
百年(ヒヤクネン)。百歳(ヒヤクサイ)。また,多くの年月のたとえにもいう。
百年の不作
ひゃくねんのふさく [2] 【百年の不作】
生涯悔やまれるしくじり。一生の失敗。特に,できの悪い相手と結婚した場合にいうことが多い。
百年の孤独
ひゃくねんのこどく 【百年の孤独】
〔原題 (スペイン) Cien años de soledad〕
ガルシア=マルケスの長編小説。1967年刊。カリブ海沿岸の村マコンドを建設したブエンディア一族の100年にわたる年代記。現実と幻想の混交する壮大な神話的世界が描かれる。
百年の計
ひゃくねんのけい [2][1] 【百年の計】
遠い将来まで見通しを立てた計画。「国家―」
百年忌
ひゃくねんき [3] 【百年忌】
人の死後100年目に行われる仏事。百回忌。
百年戦争
ひゃくねんせんそう 【百年戦争】
フランスの王位継承問題,羊毛工業地帯フランドルの主導権争いなどが原因となり,1337〜1453年の間,断続的に戦われた英仏間の戦争。前半,英国が優勢だったが,ジャンヌ=ダルクのオルレアン解放などにより形勢は逆転し,カレーを除く全フランスから英軍が撤退して終結。
百年目
ひゃくねんめ [5] 【百年目】
(1)ある年から数えて100年にあたる年。
(2)どうにもならない運命の時。運のつき。「ここで会ったが―」
百年祭
−さい【百(十)年祭】
<celebrate> a centenary (the tenth anniversary).→英和
百度
ひゃくど [2] 【百度】
(1)一度の一〇〇倍。
(2)〔「度」は法度(ハツト)の意〕
いろいろな法度。いろいろな規則。
(3)「百度参り」の略。「―を踏む」
(4)「百度の祓」の略。
百度
ももたび 【百度】
百回。また,度数の多いこと。「―戦ひて―勝つとも/徒然 80」
百度
ももど 【百度】
平安時代,宮廷の公事に際して,大炊寮(オオイリヨウ)および大膳職から配られた米飯および魚・塩。百度食(ヒヤクドジキ)。
百度の祓
ひゃくどのはらい 【百度の祓】
「百座(ヒヤクザ)の祓」に同じ。
百度参り
ひゃくどまいり [4] 【百度参り】
病気平癒(ヘイユ)などの祈願のため,社寺に行き,その境内の一定の距離(多くは百度石と本堂との間)を一〇〇回往復し,一回ごとに礼拝すること。おひゃくど。
百度石
ひゃくどいし [3] 【百度石】
社寺の境内で,百度参りの往復の標識として立てられている石。
百座
ひゃくざ [2] 【百座】
百個の座。
百座の祓
ひゃくざのはらい 【百座の祓】
神前で中臣(ナカトミ)の祓詞(ハラエコトバ)を一〇〇度唱えること。百度の祓。
百座の護摩
ひゃくざのごま 【百座の護摩】
一日に百座を設けて護摩をたいて祈願すること。
百弊
ひゃくへい [0] 【百弊】
多くの弊害。百害。
百態
ひゃくたい [0] 【百態】
いろいろの姿・形。さまざまの様子。
百戦
ひゃくせん [0] 【百戦】
数多くの戦い。
百戦百勝
ひゃくせんひゃくしょう [0] 【百戦百勝】
戦うたびに勝つこと。全戦全勝。
百戦練磨
ひゃくせんれんま [5] 【百戦練磨・百戦錬磨】
多くの戦いできたえられること。多くの経験を積んでいること。「―の勇士」
百戦錬磨
ひゃくせんれんま [5] 【百戦練磨・百戦錬磨】
多くの戦いできたえられること。多くの経験を積んでいること。「―の勇士」
百手
ももて 【百手】
(1)いろいろの手段・工夫(クフウ)。「―を千手と術(テ)を砕き/浄瑠璃・雪女」
(2)弓術で,矢数二百を百度に射ること。矢二本が一手。「―の矢を以て的を洲浜形に射成しければ/盛衰記 11」
百手祭
ももてまつり [4] 【百手祭(り)】
神前で行う的射(マトイ)の祭り。中国・四国地方に広く見られる。百手神事。
百手祭り
ももてまつり [4] 【百手祭(り)】
神前で行う的射(マトイ)の祭り。中国・四国地方に広く見られる。百手神事。
百折
ひゃくせつ [0] 【百折】
いくたびもくじけること。
百折不撓
ひゃくせつふとう [0] 【百折不撓】
幾度失敗しても志をまげないこと。
百折千磨
ひゃくせつせんま [5] 【百折千磨】
何度も折り返し何度もみがくこと。転じて,さまざまな苦労を重ねること。「―の艱苦を経る」
百敷
ももしき 【百敷・百磯城】
〔枕詞「ももしきの」が「大宮」「内」などにかかることから転じて〕
宮中。皇居。「同じ―のうちながらも,弘徽殿(コキデン)にはことに参り給ふこともし給はぬを/狭衣 2」
百敷の
ももしきの 【百敷の・百磯城の】 (枕詞)
「大宮」「内」などにかかる。多くの石で築いた城の意からかという。「霞立ち春日の霧(キ)れる―大宮所見れば悲しも/万葉 29」
百文
ひゃくもん [2] 【百文】
一文の一〇〇倍。
百文銭
ひゃくもんせん [0] 【百文銭】
一〇〇文に通用する銭。特に,天保通宝銭。
百方
ひゃっぽう ヒヤクハウ [3] 【百方】 (副)
いろいろな方面に及ぶさま。あらゆる方面にわたって。「―手を尽くす」
百日
ひゃくにち [4][0] 【百日】
(1)一〇〇の日数。また,多くの日数。
(2)特に,講経や念仏を一〇〇日間行うもの。「―の行」
百日
ももか 【百日】
(1)ひゃくにち。また,多くの日数。「その敵(カタキ)を取らんとて,―虎伏す野べに出でて狙ふ/謡曲・放下僧」
(2)子供の生後一〇〇日目。餅をついて,子供にもふくませて祝った。「―の折に,まゐらせ給へりしを/狭衣 3」
百日参り
ひゃくにちまいり [5] 【百日参り】
一〇〇日間,同一の社寺に詣でて祈願すること。百日詣で。
百日咳
ひゃくにちぜき [4] 【百日咳】
幼児の急性伝染病の一。百日咳菌の飛沫感染による。潜伏期は一〜二週間で,感冒様の症状を呈し,ついで特有な痙攣(ケイレン)性の咳の発作を繰り返す時期が二〜六週間続く。予防接種が有効。届出伝染病。
百日咳
ひゃくにちぜき【百日咳】
whooping cough.
百日天下
ひゃくにちてんか [5] 【百日天下】
(1)ナポレオン一世が,1815年流刑地エルバ島を脱出してパリに入城し再び政権を握ってから,ワーテルローの戦いに敗れ退位するまでの期間をいう。
(2)つかの間の政権獲得をたとえていう語。
百日曾我
ひゃくにちそが 【百日曾我】
人形浄瑠璃。時代物。近松門左衛門作。1697年初演。曾我兄弟の仇討ちに,仁田四郎と海野小太郎の名馬を得ようとする功名争いをからませたもの。
〔好評で百日余りも続演したための名〕
百日法華
ひゃくにちぼっけ [5] 【百日法華】
病気の平癒などを祈るため,他の宗派の者が一時,日蓮宗に帰依すること。
百日祭
ひゃくにちさい [4] 【百日祭】
神道で,死後百日目に行う祭り。仏式の百箇日にあたる。
百日紅
さるすべり [3] 【猿滑・百日紅】
(1)ミソハギ科の落葉高木。中国原産。樹皮は褐色で,きわめて平滑なのでこの名がある。庭木として栽植される。高さ2〜8メートル。枝は四稜があり,楕円形の葉を対生。夏,長期にわたって枝頂に円錐花序を出して紅・白・淡紫色などの六弁花をつける。ヒャクジツコウ。[季]夏。
(2)ヒメシャラの別名。
百日紅
さるすべり【百日紅】
《植》a crape myrtle.
百日紅
ひゃくじつこう [4][3] 【百日紅】
サルスベリの漢名。[季]夏。
百日芋
ひゃくにちいも [4] 【百日芋】
ジャガイモの別名。
百日草
ひゃくにちそう【百日草】
《植》a zinnia.→英和
百日草
ひゃくにちそう [0] 【百日草】
キク科の一年草。メキシコ原産。観賞用に栽培。茎は直立し,長卵形の葉を対生。夏から秋にかけ,径3〜15センチメートル,一重または八重咲きの赤・緋(ヒ)・黄色などの頭状花をつける。品種が多い。開花期間が長いのでこの名がある。浦島草。[季]夏。
百日裁判
ひゃくにちさいばん [5] 【百日裁判】
事件の受理から一〇〇日以内に判決を行うよう努めなければならないとされている裁判。公職選挙法は,選挙の効力に関する裁判,当選無効の効果の生ずる裁判について定める。
百日詣で
ひゃくにちもうで [5] 【百日詣で】
「百日参り」に同じ。
百日鬘
ひゃくにちかずら [5] 【百日鬘】
歌舞伎の鬘の名。長い間月代(サカヤキ)をそらないために毛が伸びほうだいになった形のもの。盗賊や囚人などの役に用いる。百日。
→大(オオ)百日
→五十日鬘
百日鬘[図]
百服茶
ひゃくふくちゃ [4][3] 【百服茶】
南北朝・室町時代に流行した闘茶。栂尾(トガノオ)産の本茶とそれ以外の非茶とに分けて点(タ)てた茶を一〇〇服飲み,その本非を言い当てる。
百木
ももき 【百木】
多くの木。「み園生の―の梅の散る花し/万葉 3906」
百本漬
ひゃっぽんづけ ヒヤクホン― [0] 【百本漬(け)】
沢庵漬けの一種。干した大根一〇〇本を,ぬか一斗・こうじ四升・塩三升五合の割合で漬けた漬物。
百本漬け
ひゃっぽんづけ ヒヤクホン― [0] 【百本漬(け)】
沢庵漬けの一種。干した大根一〇〇本を,ぬか一斗・こうじ四升・塩三升五合の割合で漬けた漬物。
百条委員会
ひゃくじょういいんかい ヒヤクデウヰヰンクワイ [6] 【百条委員会】
地方自治法一〇〇条に基づき地方議会が設ける調査委員会。自治体に関する疑惑や不正事件が発生した場合に設置する。
百枝
ももえ 【百枝】
たくさんの繁茂した枝。「―の松にかけよとぞ思ふ/風雅(神祇)」
百枝槻
ももえつき 【百枝槻】
多くの枝の茂っている槻の木。「長谷(ハツセ)の―の下に坐しまして/古事記(下訓)」
百桟敷
ひゃくさじき 【百桟敷】
近世の,一〇〇文の芝居桟敷。つんぼ桟敷。
百様
ひゃくよう [0] 【百様】
さまざまのありさま。百態。
百歩
ひゃっぽ ヒヤク― [1] 【百歩】
百の歩数。また,多くの歩数。
百歩蛇
ひゃっぽだ ヒヤク― [3] 【百歩蛇】
ヘビの一種。全長1.5メートルに達する。胴は太く,頭部は三角状で吻端(フンタン)が長く突出する。卵生。巨大な毒牙をもち,かまれると一〇〇歩行かないうちに死ぬというところからこの名がある。中国南部・海南島・台湾の山地に分布。
百歳
ももとせ [2] 【百歳・百年】
百年(ヒヤクネン)。百歳(ヒヤクサイ)。また,多くの年月のたとえにもいう。
百済
はくさい 【百済】
「くだら(百済){(1)}」のこと。
百済
ひゃくさい 【百済】
⇒くだら(百済)
百済
くだら 【百済】
(1)朝鮮古代の三国の一。四世紀半ば,馬韓(バカン)北部に成立。のち高句麗(コウクリ)に圧迫され半島西南部へ移動。王族は高句麗系の夫余族といわれる。日本との関係が深く,仏教など大陸文化を伝え,日本古代文化の形成に大きな影響を与えた。660年に唐・新羅(シラギ)の連合軍に滅ぼされた。ひゃくさい。
〔「くだら」は日本における称で,大村を意味する古代朝鮮語によるという〕
(2)古代,朝鮮からの渡来人の住んだことから名付けられた地名。
(ア)奈良県北葛城(カツラギ)郡広陵町の地名。
(イ)大阪市生野区あたりと推定されている古郡名。
百済大井宮
くだらのおおいのみや 【百済大井宮】
敏達天皇の皇居。大和国広瀬郡百済(奈良県北葛城郡広陵町百済)と考えられるが,河内国錦部郡百済郷(大阪府河内長野市太井)をあてる説もある。
百済大寺
くだらおおでら 【百済大寺】
⇒大安寺(ダイアンジ)
百済宮
くだらのみや 【百済宮】
舒明天皇の皇居。奈良県北葛城郡広陵町百済の地と推定される。
百済川
くだらがわ 【百済川】
奈良県北葛城郡広陵町百済の地を流れる曾我川の部分呼称。
百済楽
くだらがく [3] 【百済楽】
三韓(サンカン)楽の一。百済から伝来した舞楽で,箜篌(クゴ)・横笛・莫目(マクモ)などで演奏する。平安時代,右楽(ウガク)に編入された。
百済河成
くだらのかわなり 【百済河成】
(782-853) 平安前期の画家。百済からの渡来人の子孫。姓は余(アグリ)。のち百済朝臣の姓を賜る。武官として備中介・播磨介などにも任ぜられた。画技については「今昔物語」に飛騨工(ヒダノタクミ)との技くらべの逸話があるが,確実な作品は現存しない。
百済琴
くだらごと [4] 【百済琴】
⇒箜篌(クゴ)
百済観音
くだらかんのん 【百済観音】
法隆寺大宝蔵殿にある観世音菩薩立像の通称。木造彩色で,百済から伝えられたというが,飛鳥時代に日本で作られたと考えられる。国宝。
百点
ひゃくてん【百点】
one hundred points; <get> full marks (満点).
百点満点
ひゃくてんまんてん [5] 【百点満点】
(1)満点を百点とする採点の仕方。
(2)欠点や不足が全くないこと。「―の出来」
百物
ひゃくぶつ [0] 【百物】
さまざまなもの。多くのもの。「尽とく身外―を失ふとも/西国立志編(正直)」
百物語
ひゃくものがたり [5] 【百物語】
夜,何人か集まって多くの灯(トモシビ)をつけておき,つぎつぎに怪談を語り,一話すむごとに灯を一つずつ消し,最後に暗やみにする遊び。また,その怪談。暗やみになったとき,妖怪が現れるとされた。
百獣
ひゃくじゅう [0] 【百獣】
多くのけもの。すべてのけだもの。
百獣の王
ひゃくじゅうのおう [6] 【百獣の王】
ライオンのこと。
百王
ひゃくおう [3] 【百王】
(1)多くの王。代々の王。たくさんの君主。「それ人代―の始は鸕鷀草葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)の第四の王子,神日本磐余彦尊(カンヤマトイワレヒコノミコト)/太平記 32」
(2)百代の王。「それ天照太神(テンシヨウダイジン)は―鎮護の御誓浅からず/保元(上)」
百王鎮護の伽藍
ひゃくおうちんごのがらん 【百王鎮護の伽藍】
〔永久に国家を鎮護する寺の意〕
延暦寺の別名。
百生り
ひゃくなり [0] 【百生り】
一本の茎やつるに実がたくさんなること。「―びょうたん」
百田
ももた 【百田】
姓氏の一。
百田宗治
ももたそうじ 【百田宗治】
(1893-1955) 詩人。大阪市生まれ。本名,宗次。人道主義的民衆詩人として出発,のち人生派詩風に転じ,雑誌「椎の木」を主宰。詩集「一人と全体」,著「日本児童詩集成」など。
百番
ひゃくばん [2] 【百番】
(1)一〇〇にあたる順位・順番・等級など。
(2)一〇〇組または一〇〇対の,組み合わせ・取り合わせ・取組など。
(3)近世,比較的親しまれている一〇〇曲の謡曲のこと。内百番と外百番がある。
百病
ひゃくびょう [2][0] 【百病】
もろもろのやまい。あらゆる病気。「―断えざるの身/日乗(荷風)」
百発百中
ひゃっぱつひゃくちゅう ヒヤクハツ― [0] 【百発百中】
(1)銃弾や矢がみな的(マト)にあたること。「―の命中率」
(2)予想やねらいなどがすべて思いどおりになること。
百発百中する
ひゃっぱつ【百発百中する】
never fail;never miss the mark.→英和
百目
ひゃくめ [0] 【百目】
一〇〇匁(モンメ)(約375グラム)。
百目柿
ひゃくめがき [3] 【百目柿】
甘柿の一品種。関東地方に多い。果実は球形でやや大きく,上方に同心円に近い黒色のすじがある。甘百目。
百目蝋燭
ひゃくめろうそく [4] 【百目蝋燭】
一本の重さが約一〇〇匁(モンメ)ある大きな蝋燭。
百眼
ひゃくまなこ [3] 【百眼】
(1)目つきや表情をいろいろと変えてみせること。また,その目つき。「虫気付き女房の面は―/柳多留 131」
(2)「目鬘(メカズラ)」に同じ。
百眼鏡
ひゃくめがね [3] 【百眼鏡】
「万華鏡(マンゲキヨウ)」に同じ。
百石
ももさか 【百積・百石】
〔「さか」は容積の単位〕
百石(ヒヤツコク)。また,容積の大きいこと。「―の舟隠り入る八占(ヤウラ)さし母は問ふともその名は告らじ/万葉 2407」
百磯城
ももしき 【百敷・百磯城】
〔枕詞「ももしきの」が「大宮」「内」などにかかることから転じて〕
宮中。皇居。「同じ―のうちながらも,弘徽殿(コキデン)にはことに参り給ふこともし給はぬを/狭衣 2」
百磯城の
ももしきの 【百敷の・百磯城の】 (枕詞)
「大宮」「内」などにかかる。多くの石で築いた城の意からかという。「霞立ち春日の霧(キ)れる―大宮所見れば悲しも/万葉 29」
百福荘厳
ひゃくふくしょうごん 【百福荘厳】
〔仏〕
〔三十二相のそれぞれが,一〇〇の福(善行)を積むことによって得られることから〕
仏が三十二相によって飾られていること。成仏すること。ひゃっぷくしょうごん。
百科
ひゃっか ヒヤククワ [1] 【百科】
(1)いろいろの科目・学科。あらゆる科目・学科。「―万般にわたる知識」
(2)「百科事典」の略。「動物―」
百科事典
ひゃっかじてん ヒヤククワ― [4] 【百科事典】
社会生活上の各方面の事項や,あらゆる専門分野の言葉についての説明を記述した辞書。
百科事典
ひゃっかじてん【百科事典】
an encyclopedia.
百科全書
ひゃっかぜんしょ ヒヤククワ― 【百科全書】
〔原題 (フランス) Encyclopédie ou dictionnaire raisonné des sciences, des arts et des métiers〕
フランスの百科事典。本編一七巻,補遺五巻,図版一一巻,索引二巻。1751〜80年刊。ディドロ・ダランベールの監修の下に,当時の啓蒙的・進歩的執筆者を結集して完成し,フランス革命の思想的準備をなしたとされる。
百科全書
ひゃっかぜんしょ ヒヤククワ― [4] 【百科全書】
(1)「百科事典」に同じ。
(2)書名(別項参照)。
百科全書派
ひゃっかぜんしょは ヒヤククワ― [0] 【百科全書派】
「百科全書」の編纂・執筆に従事した一群の啓蒙思想家・学者。監修者ディドロ・ダランベールをはじめ,ボルテール・チュルゴー・ドルバック・エルベシウス・モンテスキュー・ルソー・ケネーなどが挙げられる。アンシクロペディスト。
百種
ももくさ 【百種】
さまざま。種々。「この花の一よの内は―の言(コト)持ちかねて折らえけらずや/万葉 1457」
百穀
ひゃっこく ヒヤク― [0] 【百穀】
さまざまな穀物。
百積
ももさか 【百積・百石】
〔「さか」は容積の単位〕
百石(ヒヤツコク)。また,容積の大きいこと。「―の舟隠り入る八占(ヤウラ)さし母は問ふともその名は告らじ/万葉 2407」
百穴
ひゃっけつ ヒヤク― [0] 【百穴】
一か所に多く群在している横穴墓(横穴古墳)の俗称。埼玉県吉見の百穴横穴墓群など。ひゃくあな。
百箇日
ひゃっかにち ヒヤクカ― [3][1] 【百箇日】
(1)ある日から数えて一〇〇日目。
(2)人が死んでから一〇〇日目。また,その日に行う仏事。
百緡
ひゃくざし 【百緡】
銭一〇〇文を通すさし縄。
→百銭(ヒヤクゼニ)
百練抄
ひゃくれんしょう 【百錬抄・百練抄】
歴史書。一七巻。編者未詳。鎌倉後期成立。公家の日記などの諸記録を抜粋・編集して968〜1259年までの歴史を漢文・編年体で記す。京都中心の記録で,武家方の「吾妻鏡」と対照的。現存本は巻三まで欠。
百羽掻き
ももはがき 【百羽掻き】
鴫(シギ)が,くちばしで何度も羽をしごくこと。転じて,回数の多い事柄のたとえ。「暁の鴫のはねがき―君が来ぬ夜はわれぞかずかく/古今(恋五)」
百考
ひゃっこう ヒヤクカウ [0] 【百考】
いろいろと考えをめぐらすこと。「―千思/思出の記(蘆花)」
百聞
ひゃくぶん [0] 【百聞】
何度も聞くこと。
百聞は一見にしかず
ひゃくぶん【百聞は一見にしかず】
Seeing is believing.
百膳
ひゃくぜん [0] 【百膳】
(1)一人前一〇〇文の料理。また,その料理を出す店。
(2)〔一向宗の報恩講の布施が普通一〇〇文であったことから〕
報恩講の食膳。「肩衣をかけ―を食ひに行き/柳多留 18」
百舌
もず [1] 【百舌・百舌鳥・鵙】
(1)スズメ目モズ科の鳥の総称。世界に約八〇種,日本にはモズ・アカモズ・チゴモズ・オオモズ・オオカラモズの五種がいる。
(2){(1)}の一種。全長20センチメートルほどで,尾が長い。雄は顔に太い黒帯があり,頭部は茶色,背面は灰褐色,腹面は淡褐色。脇は赤褐色で,翼に白斑がある。雌は全体が褐色。昆虫や小動物を捕食し,とった獲物を小枝などに突き刺しておく習性がある。[季]秋。《―啼くや一番高い木のさきに/正岡子規》
百舌(2)[図]
百舌
もず【百舌】
《鳥》a shrike.→英和
百舌勘定
もずかんじょう [3] 【百舌勘定】
〔ハトとシギとモズが集まって一五文の買い食いをしたが,ハトに八文,シギに七文出させて,モズは一文も出さなかったという昔話から〕
自分はあまり金を出さず,他の人にばかり出させようとすること。
百舌鳥
もず [1] 【百舌・百舌鳥・鵙】
(1)スズメ目モズ科の鳥の総称。世界に約八〇種,日本にはモズ・アカモズ・チゴモズ・オオモズ・オオカラモズの五種がいる。
(2){(1)}の一種。全長20センチメートルほどで,尾が長い。雄は顔に太い黒帯があり,頭部は茶色,背面は灰褐色,腹面は淡褐色。脇は赤褐色で,翼に白斑がある。雌は全体が褐色。昆虫や小動物を捕食し,とった獲物を小枝などに突き刺しておく習性がある。[季]秋。《―啼くや一番高い木のさきに/正岡子規》
百舌(2)[図]
百舌鳥古墳群
もずこふんぐん 【百舌鳥古墳群】
大阪府堺市の南部にある古墳時代中期に属する古墳群。仁徳陵・履仲陵をはじめ,十数基の大形前方後円墳と陪塚(バイチヨウ)とからなる。長持形石棺・鉄製武器武具類・馬具などが出土。
百般
ひゃっぱん ヒヤクハン [0] 【百般】
いろいろな方面。種々の方面。「武芸―に通ずる」
百般の
ひゃっぱん【百般の】
all (sorts of).→英和
百色眼鏡
ひゃくいろめがね [5] 【百色眼鏡】
「万華鏡(マンゲキヨウ)」に同じ。
百花
ひゃっか ヒヤククワ [1] 【百花】
たくさんの花。いろいろの花。「―園」
百花斉放
ひゃっかせいほう ヒヤククワ―ハウ [1] 【百花斉放】
〔いろいろな花が一斉に開く意〕
中国共産党のスローガンの一。文学・芸術活動において,さまざまな方面の人々が自由に創作し,批評しあうこと。
百花王
ひゃっかおう ヒヤククワワウ [3] 【百花王】
牡丹(ボタン)のこと。
百花繚乱
ひゃっかりょうらん ヒヤククワレウ― [1] 【百花繚乱】
(1)さまざまの花がいろどり美しく咲き乱れること。
(2)すぐれた人材や美女が大勢集まるたとえ。
百芸
ひゃくげい [0][2] 【百芸】
多くの技芸。各種の遊芸。百技。「―に通じる」
百草
ももくさ 【百草】
いろいろの草。たくさんの草。千草(チグサ)。「―の花のひもとく秋の野に/古今(秋上)」
百草
ひゃくそう [0] 【百草】
(1)いろいろの草。多くの草。
(2)一〇〇種の草から製したという胃腸薬。長野県の御岳山のものが有名。
百草摘み
ひゃくそうつみ [3] 【百草摘み】
陰暦五月五日に,いろいろな薬草を摘むこと。百草採り。
百葉箱
ひゃくようばこ ヒヤクエフ― [3] 【百葉箱】
気象観測用の白く塗った小屋形の木箱。日射や雨の影響を受けないように二重の鎧戸(ヨロイド)で四方を囲み,天井に通気筒を設けて通風をよくし,地表から1.5メートルほどのところに,温度計・湿度計・気圧計などをおさめておくもの。ひゃくようそう。
百葉箱[図]
百薬
ひゃくやく [0] 【百薬】
多くの薬。いろいろの薬。
百薬の長
ひゃくやく【百薬の長】
the best of all medicines.
百薬の長
ひゃくやくのちょう [6] 【百薬の長】
〔漢書(食貨志下)〕
酒をほめたたえていう語。
百行
ひゃっこう ヒヤクカウ [0] 【百行】
すべてのおこない。「孝は―の本(モト)」
百計
ひゃっけい ヒヤク― [0] 【百計】
多くのはかりごと。いろいろな方法。「―をめぐらす」
百論
ひゃくろん 【百論】
仏書。二巻。提婆(ダイバ)著,世親釈,鳩摩羅什(クマラジユウ)訳という。中道の立場からあらゆる迷いの見解を打ち破ることを意図する。三論の一。
百貨
ひゃっか ヒヤククワ [1] 【百貨】
いろいろの商品。
百貨店
ひゃっかてん【百貨店】
⇒デパート.
百貨店
ひゃっかてん ヒヤククワ― [3][0] 【百貨店】
⇒デパートメント-ストア
百貫
ひゃっかん ヒヤククワン [3] 【百貫】
■一■ (名)
(1)一貫の一〇〇倍。一貫文の一〇〇倍。
(2)価値のあるものをたとえていう語。「男は裸が―,たとへてらしても世はわたる/浮世草子・五人女 1」
■二■ (副)
はるかに。もっと。「使ひつけた鋤(スキ)と鍬(クワ),畠なぶりが―ましと/浄瑠璃・花飾」
百足
むかで [0] 【百足・蜈蚣】
(1)唇脚綱の節足動物のうちゲジ類を除いたものの総称。種類が多く,体長5ミリメートルくらいのものから15センチメートルを超えるものまである。体は腹背に扁平で,頭部と多数の環節が連続した胴部とから成り,環節ごとに一対の脚がある。石や朽ち木の下,地中などにすみ,小昆虫を捕食する。大顎(オオアゴ)から毒液を出し,種類によってはかまれるとかなり激しく痛む。ひゃくそく。[季]夏。《水甕の縁廻りをる―かな/柏崎夢香》
(2)「むかで小判」の略。「―がくろふ紙入れをわすれて来/柳多留 97」
百足
ひゃくそく [0] 【百足】
(1)一〇〇の足。多くの足。
(2)一足の一〇〇倍。
(3)ムカデの異名。
百足
むかで【百足】
a centipede.→英和
百足らず
ももたらず 【百足らず】 (枕詞)
百に足りない八十(ヤソ),五十(イ)の意から,「八十」,地名「山田」,「筏(イカダ)」「斎槻(イツキ)」にかかる。「―八十隅(ヤソクマ)坂に手向けせば/万葉 427」「―山田の道を/万葉 3276」「垣内田(カキツタ)の池の堤の―い槻が枝に/万葉 3323」
百足る
ももだ・る 【百足る】 (動ラ四)
十分である。豊富である。「新嘗屋(ニイナエヤ)に生ひ立てる―・る槻が枝は/古事記(下)」
百足小判
むかでこばん 【百足小判】
初寅の日に,江戸の芝金杉の正伝寺で授けたお守り。財布に入れておくと小銭に困らないと信じられた。むかで。
百足海苔
むかでのり [3] 【百足海苔】
紅藻類カクレイト目の海藻。日本各地の沿岸に普通に見られ,干潮線下の岩上に生育。扁平なひも状の主軸・主枝の両縁から側枝を密に羽状に出し,ムカデのような形となる。やわらかくぬめりがあり,糊料とする。桜海苔。
百選
ひゃくせん [0][2] 【百選】
選ばれた一〇〇のすぐれたもの。「名水―」「名湯―」
百部
びゃくぶ [2] 【百部】
ビャクブ科の多年草。中国原産。江戸時代に渡来し,薬草として栽培された。茎はつる性で長く伸び,葉は卵形で光沢がある。夏,淡緑色の小花を開く。紡錘形に肥厚した根が多数つき,漢方で鎮咳薬とし,またシラミの駆除に用いられる。
百里
ひゃくり [2] 【百里】
(1)一里の一〇〇倍。
(2)中国古代,方一〇〇里の国。また,一県の称。
百里の才
ひゃくりのさい 【百里の才】
一県を治めるに足る才能。
百里奚
ひゃくりけい 【百里奚】
中国,春秋時代の秦の名相。字(アザナ)は井伯。虞(グ)の大夫であったが虞が晋に滅ぼされたときに秦へ送られ,のち逃げて楚に捕らえられた。秦の穆公(ボクコウ)はその賢を知り五枚の羖羊(コヨウ)(=黒羊)の皮であがなったといい,五羖大夫とよばれた。穆公を助けて秦を強国とした。
百重
ももえ 【百重】
数多く重なること。いくつにも重なっていること。「み熊野の浦の浜木綿(ハマユウ)―なす/万葉 496」
百重波
ももえなみ 【百重波】
幾重にも重なった波。「荒磯波ありても見むと―千重波にしき言挙げす我(アレ)は/万葉 3253」
百銭
ひゃくぜに 【百銭】
銭さしにさした一〇〇文の銭。実際には「省百(シヨウビヤク)」といって九六文で一〇〇文に通用した。「其後手元にありし―をぬきて,心覚えに目の子算用/浮世草子・一代男 7」
百錬
ひゃくれん [0] 【百錬】
何度も何度もねりきたえること。「―千磨したる抑揚/即興詩人(鴎外)」
百錬の鏡
ひゃくれんのかがみ 【百錬の鏡】
何度もみがきあげた鏡。光り輝くさまや明白なさまのたとえにもいう。
百錬抄
ひゃくれんしょう 【百錬抄・百練抄】
歴史書。一七巻。編者未詳。鎌倉後期成立。公家の日記などの諸記録を抜粋・編集して968〜1259年までの歴史を漢文・編年体で記す。京都中心の記録で,武家方の「吾妻鏡」と対照的。現存本は巻三まで欠。
百閒
ひゃっけん ヒヤクケン 【百閒】
⇒内田(ウチダ)百閒
百間長屋
ひゃっけんながや ヒヤクケン― [5] 【百間長屋】
何軒も長く棟の続いた長屋。
百雷
ひゃくらい [0] 【百雷】
多くの雷。また,それが一度に落ちたような大きな音や声。「―の一時に落つるが如し」
百面相
ひゃくめんそう [0] 【百面相】
簡単な衣装をつけ,顔つきをいろいろに変えて見せる演芸。
百韻
ひゃくいん [0] 【百韻】
連歌・俳諧の形式の一。一巻が百句から成るもの。懐紙四折を用い,初折表に八句,初折裏から名残折表まで各一四句,名残折裏に八句を記す。
百首
ひゃくしゅ [1][2] 【百首】
(1)一〇〇の和歌。
(2)「百首歌」の略。
(3)「百人一首」の略。
百首歌
ひゃくしゅうた 【百首歌】
一人で一〇〇首詠んだ歌。また,それを何人分か集めた作品集。平安後期から鎌倉時代にかけて盛んに行われ,種々の形式がうまれた。百首の歌。百首和歌。
百骸
ひゃくがい [0][2] 【百骸】
人体を構成している多数の骨。「―九竅(キユウキヨウ)の中に物有/笈の小文」
百鬼夜行
ひゃっきやぎょう ヒヤクキヤギヤウ [1] 【百鬼夜行】
〔「ひゃっきやこう」とも〕
(1)妖怪が列をなして,夜中に歩くこと。中古から中世の迷信。夜行(ヤギヨウ)。
(2)得体の知れない者たちが我が物顔に振る舞うこと。
百鬼夜行
ひゃっきやこう【百鬼夜行】
a pandemonium.→英和
百鳥
ももとり 【百鳥】
多くの鳥。いろいろの鳥。「咲く花の色めづらしき―の声なつかしき/万葉 1059」
皁色
くりいろ [0] 【涅色・皁色】
染め色の名。黒い色。また,褐色がかった黒色。古代には最下級の服色。くり。
皁莢
さいかち [0] 【皁莢】
(1)マメ科の落葉高木。山野に自生し,栽植もされる。枝や幹にとげがあり,葉は羽状複葉。夏に緑色の小花を多数総状につけ,秋,ねじれた扁平な豆果を結ぶ。豆果は古くは石鹸(セツケン)の代用とされ,漢方で利尿・袪痰(キヨタン)の薬とする。河原藤。[季]秋。
(2)サイカチムシの略。
皁莢(1)[図]
皁莢
そうきょう サウケフ [0] 【皁莢】
サイカチ{(1)}の漢名。
皁莢虫
さいかちむし [4] 【皁莢虫】
カブトムシの異名。[季]夏。
皁隷
そうれい サウ― [0] 【皁隷】
身分の低い者。召し使い。奴僕。
的
まと [0] 【的】
(1)矢や弾丸を発射するときの目当て。練習用のものは,黒圏を中心に同心円を描いて作る。「―に当たる」
(2)ものごとをするときの対象となるもの。関心などの向かうところ。「攻撃の―をしぼる」「あこがれの―」
(3)核心。要点。「―外れの批評」
(4)家紋の一。{(1)}や,それに矢の当たったものを図案化したもの。
的
まと【的】
a mark;→英和
a target <of bitter criticism> ;→英和
a butt <of ridicule> ;→英和
an object <of envy> .→英和
〜を当てる(はずす) hit (miss) the mark.〜はずれの irrelevant;→英和
off the point.→英和
的
てき 【的】 (接尾)
(1)名詞およびそれに準ずる語に付いて,形容動詞の語幹をつくる。
(ア)主に物や人を表す名詞に付いて,それそのものではないが,それに似た性質をもっていることを表す。…のよう。…ふう。「百科事典―な知識」「スーパーマン―な働き」「母親―な存在」
(イ)主に抽象的な事柄を表す漢語に付いて,その状態にあることを表す。「印象―な光景」「積極―に行動する」「定期―な検診」
(ウ)物事の分野・方面などを表す漢語に付いて,その観点や側面から見て,という意を表す。上(ジヨウ)。「学問―に間違っている」「事務―な配慮」
〔
(ア)〜
(イ)は,もと中国,宋・元の俗語で「の」の意味を表す助辞であったものを,明治以降,英語の -tic を有する形容詞の訳語に用いたことに始まる〕
(2)人の名前・行為・職業などを表す語,またはその一部に付いて,それに対する軽蔑や親しみの気持ちを表す。「泥―(=泥棒)」「取―(=ゴク下位ノ相撲取リ)」「正(マサ)―(=正雄・正子ナド)」
〔中国の俗語にあったのをまねたもの〕
的中
てきちゅう [0] 【的中・適中】 (名)スル
(1)矢や弾丸がまとに当たること。命中。《的中》「真ん中に―する」
(2)予言や予想などが当たること。「予想が―する」
的中する
てきちゅう【的中する】
hit <the mark> ;→英和
tell;→英和
[想像が]come[prove]true.
的串
まとぐし 【的串】
射芸で,的を懸けたり挟んだりする柱。
的付け
まとつけ 【的付け】
射芸で,射手の成績や勝負を記録すること。また,その役の人。
的場
まとば [0] 【的場】
(1)的を設けて弓や鉄砲の練習を行う場所。
(2)的の懸けてある所。
的外れ
まとはずれ [3] 【的外れ】 (名・形動)
〔矢が的を外れる意から〕
要点からそれていること。ねらいが外れていること。また,そのさま。見当はずれ。「―の質問」「―な批評」
的奉行
まとぶぎょう 【的奉行】
弓始めで,的に当たった矢数を記録する役。
的始め
まとはじめ [3] 【的始め】
(1)新年,初めて弓を射ること。弓始め。[季]新年。
(2)弓場(ユバ)を新造した際に,初めて弓を射ること。また,その儀式。
的射
まとい [2] 【的射】
的を懸けて矢を射ること。
的屋
てきや【的屋】
a street stallman.
的屋
てきや [0][2] 【的屋】
縁日・盛り場などに店を出し,いかがわしい品物を売る業者。香具師(ヤシ)。
的屋
まとや 【的屋】
近世,遊技用の小弓を射させる店。矢場(ヤバ)。
的弓
まとゆみ [0] 【的弓】
的を射ること。また,その弓。
的様
てきさん 【敵様・的様】 (代)
〔もと遊里語で,遊女から客,客から遊女をいう語。近世上方語〕
(1)二人称。おまえさん。「銭相場が安うて,―も引合ふまいと思ふさかい,こちから負けてやるぢや/滑稽本・浮世床(初)」
(2)三人称。あのお方。あの人さん。「夫だから他(ヒト)の拳を見るとの,―のはや拳ぢや/滑稽本・浮世風呂 3」
的殺
てきさつ [0] 【的殺】
陰陽道(オンヨウドウ)で,本命星(ホンミヨウシヨウ)と反対の方角。凶とする。
的然
てきぜん [0] 【的然】
■一■ (形動タリ)
はっきりとしたさま。明白なさま。「一凶一吉―として耳に在り/太平記 13」
■二■ (形動ナリ)
{■一■}に同じ。「例年の祭礼,…丸山町・寄合町を第一番にわたす事―なり/評判記・色道大鏡」
的皪
てきれき [0] 【的皪】 (ト|タル)[文]形動タリ
白く鮮明なさま。光り輝くさま。「―と近江の湖(ウミ)が光つた/虞美人草(漱石)」
的皮
まとかわ [0][2] 【的皮】
射芸で,的の後ろに張る幕。布革。
的矢
まとや [0][2] 【的矢】
的を射るための矢。鏃(ヤジリ)は先を丸くしてある。
的矢湾
まとやわん 【的矢湾】
三重県志摩半島東岸にある湾。海食台が沈降した溺(オボ)れ谷で湾内は天然の良港。磯部町的矢は近世,廻船の港町として繁栄。真珠養殖が行われる。
的確
てきかく [0] 【的確・適確】 (形動)[文]ナリ
〔「てっかく」とも〕
肝要な点を確実にとらえているさま。確かなさま。「―な判断」「―な指示」「要点を―に示す」
[派生] ――さ(名)
的確
てっかく テキ― [0] 【的確・適確】 (形動)[文]ナリ
⇒てきかく(的確)
的確な
てきかく【的確な(に)】
precise(ly);→英和
exact(ly);→英和
accurate(ly).→英和
〜な証拠 (a) positive proof.
的等
てきら 【敵等・的等】 (代)
〔近世上方語〕
三人称。あいつら。「玉というたら―ぢや。何ぢやろとまあ鉄串(カナグシ)にさして焼くぢや/滑稽本・浮世風呂 2」
的証
てきしょう [0] 【的証】
的確な証拠。確証。
的鯛
まとうだい [0][2] 【的鯛】
マトウダイ目の海魚。全長約50センチメートル。体は長卵形で,著しく側扁する。全体が灰褐色で,体側の中央部に淡色で縁取られたやや大きな黒色の円斑がある。食用として美味。本州中部以南に広く分布。マトウ。マトダイ。クルマダイ。カガミダイ。
的鯛[図]
皆
みんな [3] 【皆】
〔「みな(皆)」の撥音添加〕
■一■ (名)
「みな{■一■}」に同じ。副詞的にも用いる。「―が賛成した」「彼の作品は―読んだ」
■二■ (代)
「みな{■二■}」に同じ。「―,頑張ろうではないか」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
皆
みな【皆】
all;→英和
everything;→英和
everyone.→英和
〜で[全部で]in all;→英和
all together (一緒に).〜さん ladies and gentlemen (呼びかけ);all of you;everybody.→英和
皆
みな [2] 【皆】
■一■ (名)
(1)全部。すべて。みんな。副詞的にも用いる。「―なくなる」
(2)そこにいる人全部。みんな。「―が賛成する」「―で出かける」
■二■ (代)
二人称。大勢の相手をさし示す語。みんな。「―どう思う」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
皆がら
みながら 【皆がら】 (副)
すべて。全部。「紫のひともとゆゑにむさし野の草は―あはれとぞみる/古今(雑上)」
皆が皆
みながみな 【皆が皆】 (連語)
残らず全部。ことごとく。みんながみんな。「―同意するとは限らない」
皆さん
みなさん [2] 【皆さん】
■一■ (名)
「皆様(ミナサマ){■一■}」に同じ。「―にお知らせします」
■二■ (代)
「皆様{■二■}」に同じ。「―,お早うございます」
〔「みなさま」よりやや丁寧度が低い〕
皆の者
みなのもの [2] 【皆の者】
「皆(ミナ)」の尊大で古めかしい言い方。「よいか,―,油断いたすな」
皆の衆
みなのしゅう [2] 【皆の衆】
すべての人。多くの方々。みなさんがた。「―とくとごろうじろ」
皆乍ら
みなながら 【皆乍ら】 (副)
ことごとく。全部。みながら。「ある人―すずろにゑつぼに入りにけり/宇治拾遺 14」
皆人
みなひと 【皆人】
すべての人。全員。「―の得がてにすとふ安見児得たり/万葉 95」
皆令満足
かいりょうまんぞく カイリヤウ― [5] 【皆令満足】
仏が慈悲心で衆生の願いをすべて満足させること。薬師経の言葉。
皆伐
かいばつ [0] 【皆伐】 (名)スル
林業で,森林などの樹木を全部または大部分伐採すること。
→択伐(タクバツ)
→傘伐(サンバツ)
皆伝
かいでん [0] 【皆伝】 (名)スル
武道や芸事などで,師からその道の奥義をすべて伝えられること。奥許し。「免許―」
皆保険
かいほけん [3] 【皆保険】
⇒国民(コクミン)皆保険
皆免
かいめん 【皆免】
ある期間内の貸借・質入れなどの契約に関する権利・義務を破棄させる制令を出すこと。徳政。「天下徳政になして―の時/浮世草子・新可笑記 3」
皆兵
かいへい [0] 【皆兵】
全国民が兵役に服する義務をもつこと。「国民―」
皆具
かいぐ [1] 【皆具】
それぞれ一式全部そろっていること。装束・武具・馬具などについていう。ひとそろい。
皆労
かいろう [0] 【皆労】
すべての人が働くこと。「国民―」
皆勤
かいきん [0] 【皆勤】 (名)スル
一定の期間,一日も休まず出勤・出席すること。「―賞」「三年間―した」
皆勤する
かいきん【皆勤する】
attend regularly (without missing a day).‖皆勤者 one who has not missed a day <at school,office> .皆勤賞 a prize for perfect attendance.
皆川
みながわ ミナガハ 【皆川】
姓氏の一。
皆川淇園
みながわきえん ミナガハキヱン 【皆川淇園】
(1734-1807) 江戸中・後期の儒学者。京都の人。名は愿,字(アザナ)は伯恭。富士谷成章(ナリアキラ)の兄。従来の経学にあきたらず,字義を音韻によって究め,「名」によって「物」をみようとする「開物学」を唱えた。また,書画・詩をよくした。著「問学挙要」「名疇」など。
皆年金
かいねんきん [3] 【皆年金】
⇒国民(コクミン)皆年金
皆式
かいしき 【皆式・皆色】 (副)
〔近世語〕
すべて。まったく。かいもく。「酒は―請けねども/浮世草子・一代女 2」
皆掛
かいがけ [0] 【皆掛(け)】
品物の重さを,容器ごと一緒にはかること。みながけ。上目(ウワメ)。[ヘボン(三版)]
皆掛け
かいがけ [0] 【皆掛(け)】
品物の重さを,容器ごと一緒にはかること。みながけ。上目(ウワメ)。[ヘボン(三版)]
皆敷
かいしき [0] 【掻敷・皆敷・苴】
器に盛る食べ物の下に敷く木の葉。多く,ナンテン・カシワ・ユズリハなど常緑樹の葉を用いた。のちには紙も用いた。
皆既
かいき [0][1] 【皆既】
〔「既」は尽きるの意〕
「皆既食(カイキシヨク)」に同じ。
皆既日蝕
かいきにっしょく [4] 【皆既日食・皆既日蝕】
太陽が月によって完全におおいかくされる現象。太陽周辺のコロナが肉眼でも認められる。
皆既日食
かいきにっしょく [4] 【皆既日食・皆既日蝕】
太陽が月によって完全におおいかくされる現象。太陽周辺のコロナが肉眼でも認められる。
皆既月蝕
かいきげっしょく [4] 【皆既月食・皆既月蝕】
月の全部が地球の本影の中に入ってしまう現象。
皆既月食
かいきげっしょく [4] 【皆既月食・皆既月蝕】
月の全部が地球の本影の中に入ってしまう現象。
皆既蝕
かいきしょく [3] 【皆既食・皆既蝕】
皆既日食または皆既月食のこと。皆既。
⇔部分食
皆既食
かいきしょく【皆既食】
a total <solar,lunar> eclipse.
皆既食
かいきしょく [3] 【皆既食・皆既蝕】
皆既日食または皆既月食のこと。皆既。
⇔部分食
皆是
かいぜ 【皆是】 (副)
〔「これみな」を音読した語〕
みな。すべて。「これすなはち―我有なり/正法眼蔵」
皆朱
かいしゅ [0] 【皆朱】
朱や辰砂(シンシヤ)を用いて,全部朱色に塗ること。また,その漆塗り物。「―の折敷(オシキ)」
皆様
みなさま [2] 【皆様】
■一■ (名)
すべての人々を敬っていう語。「ご列席の―のご賛同を得たい」
■二■ (代)
二人称。複数の相手に対し,敬意を表す語。「―,お元気ですか」
〔「みなさん」より丁寧な言い方〕
皆殺し
みなごろし [0] 【皆殺し】
一人も残さず全部殺すこと。
皆殺し
みなごろし【皆殺し】
(a) massacre;→英和
a wholesale murder;annihilation.
皆済
かいさい [0] 【皆済】 (名)スル
借金や納入すべき金品を,全部返したり納入すること。また,近世,年貢(ネング)を完納すること。完済。「良人の旧債を―致したい/一隅より(晶子)」
皆済
かいせい [0] 【皆済】
「かいさい(皆済)」に同じ。
皆済
かいさい【皆済】
settlement.→英和
〜する settle.→英和
皆済目録
かいさいもくろく [5] 【皆済目録】
⇒年貢皆済目録(ネングカイサイモクロク)
皆無
かいむ [1] 【皆無】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
少しもないこと。何もないこと。また,そのさま。「再発の恐れは―だ」
■二■ (副)
(1)(下に打ち消しの表現を伴って)全く。さっぱり。「日本の事情は―解らない/浮雲(四迷)」
(2)残らず。全部。「其内に―銭がなくなつたによつて/洒落本・遊子方言」
皆無
かいむ【皆無】
none[nothing]at all;nil.→英和
皆生温泉
かいけおんせん 【皆生温泉】
鳥取県米子(ヨナゴ)市北部の海岸にある温泉。食塩泉。
皆皆
みなみな [2] 【皆皆】
「皆」を強めた語。
皆皆様
みなみなさま [2] 【皆皆様】
■一■ (名)
「皆様{■一■}」を強めた言い方。「御来場の―」
■二■ (代)
「皆様{■二■}」を強めた言い方。「―,右手をごらん下さい」
皆目
かいもく [0] 【皆目】 (副)
(下に打ち消しの語を伴って)まったく。全然。「―わからない」「―見当がつかない」
皆目
かいもく【皆目】
entirely;→英和
<not> at all.
皆納
かいのう [0] 【皆納】 (名)スル
租税などを全部納め終わること。完納。皆済。
皆練
かいねり 【掻練・皆練】
〔「かきねり」の転〕
(1)砧(キヌタ)で打って柔らかくした絹。また,練り糸で織った絹。紅色のものを指すことが多い。練り絹。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表裏ともに濃紅の打ったもの。四季通用。
皆腸
みなわた 【背腸・皆腸】
魚の中骨の内側にある灰黒色の軟らかな髄。塩辛などに作る。せわた。[和名抄]
皆色
かいしき 【皆式・皆色】 (副)
〔近世語〕
すべて。まったく。かいもく。「酒は―請けねども/浮世草子・一代女 2」
皆野
みなの 【皆野】
埼玉県西部,秩父郡の町。秩父盆地の入り口にあたる。かつては秩父銘仙の産地。
皇
すべろぎ 【皇】
⇒すめろぎ(天皇)
皇
すめら 【皇】 (接頭)
天皇に関する事柄を表す語に付いて,敬意をこめてほめたたえる意を表す。すべら。「―みこと」「―みくさ」
皇
すべ 【皇】 (接頭)
「すめ」に同じ。「―神」
皇
すめ 【皇】 (接頭)
名詞に付いて,それが神・天皇に関係あることを表し,敬意をこめてほめたたえる気持ちを表す。すべ。「―がみ」「―みま」「―おおみかみ」
皇
すべら 【皇】 (接頭)
「すめら(皇)」に同じ。
皇上
こうじょう クワウジヤウ [0] 【皇上】
現在の天皇。今上(キンジヨウ)。
皇位
こうい クワウヰ [1] 【皇位】
天皇の地位。帝位。
皇位
こうい【皇位】
the (Imperial) Throne.〜に即く(をつぐ) ascend (succeed to) the Throne.‖皇位継承 succession to the Throne.
皇位継承
こういけいしょう クワウヰ― [1] 【皇位継承】
皇位を受け継ぐこと。明治以前は,主として天皇直系の子孫,特に嫡子が継承したが,一定していない。明治以降は皇室典範の規定により,皇統に属する男系の男子が継承する。
皇侃
おうがん ワウ― 【皇侃】
(488-545) 中国,南北朝時代の梁(リヨウ)の学者。「五経」に通達。主著「論語義疏」一〇巻は南宋代に逸書となったが,日本に伝存した写本が中国に逆輸入された。こうかん。
皇儲
こうちょ クワウ― [1] 【皇儲】
天皇のあとつぎ。皇嗣。
皇典
こうてん クワウ― [0][3] 【皇典】
〔皇国の典籍,の意〕
皇国の古典。
皇典講究所
こうてんこうきゅうしょ クワウ―カウキウ― 【皇典講究所】
1882年(明治15)東京に設立された皇典研究・神職養成機関。90年国学院を創設,その経営にあたる。第二次大戦後解散し,国学院大学と神社本庁に引き継がれた。
皇別
こうべつ クワウ― [0] 【皇別】
「新撰姓氏録」による氏族の分類の一。天皇・皇子から分かれて臣下になったとされる氏族。源氏・平民・橘氏・紀氏など。
→神別
→諸蕃
皇化
こうか クワウクワ [1] 【皇化】
天皇の高徳による感化。
皇后
こうごう クワウ― [3] 【皇后】
天皇・皇帝の配偶者。天皇の正妃。きさき。こうぐう。
皇后
こうごう【皇后】
an empress;→英和
a queen.→英和
皇后陛下 Her Majesty[H.M.]the Empress.
皇后宮
こうごうぐう クワウ― [3][5] 【皇后宮】
(1)皇后の住む宮殿。秋の宮。
(2)皇后。
皇后宮職
こうごうぐうしき クワウ― [5] 【皇后宮職】
皇后宮に関する事務をつかさどる職司。律令制では中務(ナカツカサ)省,明治官制では宮内省に属した。1945年(昭和20)に廃止。長官は大夫(ダイブ)。后宮職(キサイノミヤノツカサ)。
皇嗣
こうし クワウ― [1] 【皇嗣】
皇位を継承するよう定められた者。
皇嘉門
こうかもん クワウカ― 【皇嘉門】
平安京大内裏の外郭十二門の一。朱雀門の西隣。南面して二条大路に通ずる。雅楽寮門。
→大内裏
皇嘉門院
こうかもんいん クワウカモンヰン 【皇嘉門院】
(1121-1181) 崇徳天皇の皇后。名は聖子。関白藤原忠通の娘。1150年院号宣下。保元の乱で出家。
皇嘉門院別当
こうかもんいんのべっとう クワウカモンヰン―ベツタウ 【皇嘉門院別当】
平安末期の歌人。源俊隆の女(ムスメ)。崇徳天皇の后聖子(皇嘉門院)の女房。1181年に皇嘉門院が他界したときには生存しており,尼となっていた。右大臣兼実家の歌合などに出詠。「千載和歌集」以下の勅撰集に九首入集。生没年未詳。
皇国
こうこく クワウ― [0] 【皇国】
天皇が統治する国。すめらみくに。
皇国史観
こうこくしかん クワウ―クワン [5][6] 【皇国史観】
日本の歴史が万世一系の天皇を中心として展開されてきたと考える歴史観。日中戦争から太平洋戦争期に,国民統合と戦争動員に大きな役割を果たしたが,敗戦により凋落(チヨウラク)。
皇土
こうど クワウ― [1] 【皇土】
天皇の治める国土。
皇城
おうじょう ワウジヤウ [0] 【王城・皇城】
(1)王の住む城。王宮。皇居。
(2)都。「姿は―に聞えたり/義経記 6」
皇城
こうじょう クワウジヤウ [0] 【皇城】
天子の居住する城。皇居。宮城。
皇基
こうき クワウ― [1] 【皇基】
天皇が国を治める事業の基礎。治国の基礎。「大いに―を振起すべし/五箇条の御誓文」
皇大神
こうたいじん クワウ― [3] 【皇大神】
最高の神の尊称。主に天照皇大神に用い,時に熱田・賀茂その他の神にも用いた。すめおおかみ。
皇大神宮
こうたいじんぐう クワウ― 【皇大神宮】
三重県伊勢市にある神社。伊勢神宮の内宮。五十鈴川(イスズガワ)上流右岸,神路山の麓に鎮座。天照大神を祀(マツ)る。五十鈴宮。天照皇大神宮。
→伊勢神宮
皇大神宮儀式帳
こうたいじんぐうぎしきちょう クワウ―チヤウ 【皇大神宮儀式帳】
皇大神宮に関する儀式・行事を撰録した書。804年(延暦23),宮司大中臣真継・禰宜荒木田公成らが神祇官に提出した解文(ゲブミ)で,年中行事を初めとする諸事項を詳述。「止由気宮(トユケグウ)儀式帳」と合わせて「伊勢大神宮儀式帳」「延暦儀式帳」といわれる。
皇天
こうてん クワウ― [0] 【皇天】
(1)天の神。上帝。天帝。「運命―に在り/菅家後集」
(2)天皇。皇室。「天下の士卒なほ―を戴く者少なく候ふ間/太平記 37」
皇天后土
こうてんこうど クワウ― [5] 【皇天后土】
天の神と地の神。天神地祇(テンシンチギ)。
皇太后
こうたいごう【皇太后(陛下)】
(Her Imperial Majesty) the Empress Dowager.
皇太后
こうたいごう クワウ― [3][5] 【皇太后】
先代の天皇のきさき。天皇の母で,皇后であった人。皇太后宮。おおきさき。
皇太后宮
こうたいごうぐう クワウ― [7] 【皇太后宮】
(1)「皇太后」に同じ。
(2)皇太后の御殿。
皇太后宮
おおきさいのみや オホ― 【皇太后宮】
天皇の母の尊称。皇太后。また,その宮殿。おおきさき。
皇太后宮職
こうたいごうぐうしき クワウ― [7] 【皇太后宮職】
中務(ナカツカサ)省に属し,皇太后に関する事務をつかさどった職司。長官は皇太后宮大夫。明治官制では宮内省に属した。
皇太夫人
こうたいふじん クワウ― [5] 【皇太夫人】
天皇の生母で,先帝の夫人。
→夫人(3)
皇太妃
こうたいひ クワウ― [3] 【皇太妃】
天皇の生母で,先帝の妃(キサキ)。
皇太子
こうたいし【皇太子】
the Crown Prince.皇太子妃 the Crown Princess.英国皇太子 the Prince of Wales.
皇太子
こうたいし クワウ― [3] 【皇太子】
次代の天皇となるべき皇子。東宮。春宮(トウグウ)。
皇太子妃
こうたいしひ クワウ― [5] 【皇太子妃】
皇太子の配偶者。
皇太孫
こうたいそん クワウ― [3] 【皇太孫】
皇太子のいない場合に皇位を継ぐべき皇孫。
皇太弟
こうたいてい クワウ― [3] 【皇太弟】
皇位を継ぐべき皇弟。現行制度にはない。
皇女
おうじょ ワウヂヨ [1] 【皇女】
天皇の娘。こうじょ。ひめみこ。
⇔皇子
皇女
こうじょ クワウヂヨ [1] 【皇女】
天皇の娘。内親王。
⇔皇子
皇女
こうじょ【皇女】
a princess (of the blood).→英和
皇女
みこ [1] 【御子・皇子・皇女・親王】
(1)天皇の子供を敬っていう語。皇子・皇女。
(2)(父である神に対して)キリストを敬っていう語。「神の―」「救いの―」
(3)親王。親王宣下を受けた天皇の皇子。「仁和のみかど,―におましましける時に/古今(春上)」
(4)他人を敬ってその子をいう語。「主を殺さぬ事,―の君ぞしらせ給へる/読本・春雨(捨石丸)」
皇女腹
みこばら 【皇女腹】
皇女が生んだ子。内親王の子。みやばら。「―にただ一人かしづき給ふ御女(ムスメ)/源氏(桐壺)」
皇妃
こうひ クワウ― [1] 【皇妃】
天皇の妻。皇后。きさき。
皇妃
こうひ【皇妃】
a queen[an empress](consort).→英和
皇妣
こうひ クワウ― [1] 【皇妣】
崩御した皇太后。
皇威
こうい クワウヰ [1] 【皇威】
天皇の威光。みいつ。
皇子
こうし クワウ― [1] 【皇子】
天皇の子。特に,天皇の男の子。おうじ。みこ。親王。
⇔皇女
皇子
おうじ ワウ― [1] 【皇子】
天皇の男の子。みこ。
⇔皇女
皇子
みこ [1] 【御子・皇子・皇女・親王】
(1)天皇の子供を敬っていう語。皇子・皇女。
(2)(父である神に対して)キリストを敬っていう語。「神の―」「救いの―」
(3)親王。親王宣下を受けた天皇の皇子。「仁和のみかど,―におましましける時に/古今(春上)」
(4)他人を敬ってその子をいう語。「主を殺さぬ事,―の君ぞしらせ給へる/読本・春雨(捨石丸)」
皇子
すめみこ 【皇子】
天皇の子。「―天国排開広庭(アメクニオシハラキヒロニワ)の天皇/日本書紀(欽明訓)」
皇子の命
みこのみこと 【皇子の尊・皇子の命】
皇太子を敬っていう語。「日並(ヒナミシ)の―の馬並めて/万葉 49」
皇子の尊
みこのみこと 【皇子の尊・皇子の命】
皇太子を敬っていう語。「日並(ヒナミシ)の―の馬並めて/万葉 49」
皇学
こうがく クワウ― [0] 【皇学】
〔「皇国の学」の意〕
「国学{(1)}」に同じ。
皇学館大学
こうがくかんだいがく クワウガククワン― 【皇学館大学】
私立大学の一。1882年(明治15)創立の皇学館を母体に1940年(昭和15)国立の神宮皇学館大学として開設。46年廃学となったが,62年再興。本部は伊勢市。
皇孫
すめみま 【皇御孫・皇孫】
(1)天照大神の子孫。皇統の子孫。天皇。「―の命の瑞(ミズ)の御舎(ミアラカ)を仕へまつりて/祝詞(祈年祭)」
(2)天照大神の孫の瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)のこと。「―天津彦彦火瓊瓊杵尊/日本書紀(神代下訓)」
皇孫
こうそん クワウ― [0] 【皇孫】
天皇の孫。また,子孫。皇胤(コウイン)。
皇宗
こうそう クワウ― [0] 【皇宗】
天皇の先祖。第二代綏靖(スイゼイ)天皇から前代までの歴代の天皇をさす。「皇祖―」
皇室
こうしつ【皇室】
the Imperial Household[Family].皇室費 the Imperial Household expenses[allowance].
皇室
こうしつ クワウ― [0] 【皇室】
天皇および皇族の総称。
皇室会議
こうしつかいぎ クワウ―クワイ― [5] 【皇室会議】
皇位継承・皇族離脱など皇室の重要事項について決定する機関。皇族二人・両院正副議長・内閣総理大臣(議長)・宮内庁長官・最高裁判所長官とその他の裁判官の一〇人で構成される。
皇室典範
こうしつてんぱん クワウ― 【皇室典範】
皇位継承,摂政設置,皇室会議,天皇・皇族の身分など皇室に関する事項を規定した法律。旧皇室典範(1889年制定)は憲法と並ぶ最高法であったが,戦後廃止。1947年(昭和22)新憲法発布とともに一般の法律として現行皇室典範が制定された。
皇室用財産
こうしつようざいさん クワウ― [7] 【皇室用財産】
国が皇室の用に供すると決定した国有財産。
皇室神道
こうしつしんとう クワウ―タウ [5] 【皇室神道】
天皇が古代から主宰してきた宮中祭祀を中心とする神道。明治時代以降,恒例祭祀・即位儀礼・喪葬儀礼などの法制化が行われたが,第二次大戦後,一連の祭祀・儀礼は天皇の私事となった。
皇室祭祀
こうしつさいし クワウ― [5] 【皇室祭祀】
宮中で行われる祭祀。古代以来の伝統をもつが,1908年(明治41)皇室祭祀令の制定で大祭と小祭に分けられ,天皇は神嘗祭(カンナメサイ)・新嘗祭などの大祭を自ら主宰,小祭は掌典長が執行し,天皇が拝礼を行うものと規定。第二次大戦後は,私事として行われている。
→大祭
→小祭
皇室経済会議
こうしつけいざいかいぎ クワウ―クワイギ [9] 【皇室経済会議】
皇室経済法に基づき,皇室の財産・経費などに関する事項を審議する機関。衆参両院の正副議長・内閣総理大臣(議長)・大蔵大臣・宮内庁長官・会計検査院長の八人で構成。
皇室経済法
こうしつけいざいほう クワウ―ハフ 【皇室経済法】
皇室財産の授受,経費に関する原則を定め,皇室経済会議の組織を規定する法律。1947年(昭和22)公布。
皇室費
こうしつひ クワウ― [4] 【皇室費】
国の予算に計上する皇室の費用。内廷費・宮廷費・皇族費に分かれる。
皇宮
こうぐう【皇宮】
the Imperial Palace.皇宮警察 the Imperial Palace Police.
皇宮
こうきゅう クワウ― [0] 【皇宮】
⇒こうぐう(皇宮)
皇宮
こうぐう クワウ― [3] 【皇宮】
天皇の宮殿。皇居。宮城。こうきゅう。
皇宮警察
こうぐうけいさつ クワウ― [5] 【皇宮警察】
皇居・御所・離宮などの警備,および天皇・皇族の護衛などにあたる警察組織。皇宮警察本部は警察庁の付属機関。
皇宮護衛官
こうぐうごえいかん クワウ―ゴヱイクワン [6] 【皇宮護衛官】
皇宮警察の業務を行う職員。
皇家
こうか クワウ― [1] 【皇家】
皇室。天皇の一族。
皇寿
こうじゅ クワウ― [1] 【皇寿】
(1)天子の寿命。
(2)〔「皇」の字は「白(一を加えると百になるので九十九)」と「王(十と二)」を合わせたものとして〕
一一一歳。また,その祝い。
皇尊
すめらみこと 【天皇・皇尊】
天皇を敬って呼ぶ語。
皇尊
すべらみこと 【皇尊】
「すめらみこと(皇尊)」に同じ。「既に―の如く坐します/日本書紀(継体訓)」
皇居
こうきょ【皇居(前広場)】
the Imperial Palace (Plaza).
皇居
こうきょ クワウ― [1] 【皇居】
天皇が平常住む所。皇宮。宮城。もとは京都御所,東京遷都後は旧江戸城を居所として宮城と称したが,第二次大戦後はこの名称を用いる。
皇帝
こうてい【皇帝】
an emperor.→英和
〜の imperial.→英和
皇帝
こうてい クワウ― [0] 【皇帝】
(1)諸王に超越する王の称号。中国では,秦の始皇帝およびそれ以降の歴代王朝の統一君主。西洋では,古代ローマ帝国の統治者およびその名称と権威を継承する諸君主の称号。
(2)君主国で君主の称号。
皇帝
おうだい ワウ― 【皇帝】
「皇帝破陣楽(オウダイハジンラク)」の略。
皇帝ペンギン
こうていペンギン クワウ― [5] 【皇帝―】
ペンギン目の海鳥。ペンギン科の最大種で全長約1.2メートル,体重約30キログラム。頭は黒く,背は暗灰色,腹は白い。南極大陸の内陸部で,営巣せずに産卵し,雄が二か月間直立姿勢のまま絶食して卵を抱く。エンペラー-ペンギン。
皇帝ペンギン[図]
皇帝破陣楽
おうだいはじんらく ワウ―ハヂンラク 【皇帝破陣楽】
舞楽の一。左方唐楽。壱越(イチコツ)調。序一帖・破六帖よりなり,四箇大曲(シカノタイキヨク)の一。六人舞。唐の太宗の作で,文武天皇の時に伝来と伝える。楽・舞ともに廃絶。武徳太平楽。安楽太平楽。
皇師
こうし クワウ― [1] 【皇師】
天皇がひきいる軍隊。みいくさ。皇軍。
皇庶子
こうしょし クワウ― [3] 【皇庶子】
庶子である皇子。
皇弟
こうてい クワウ― [0] 【皇弟】
天皇の弟。すめいろと。
皇御国
すめらみくに 【皇御国】
天皇の統治する国。皇国。
皇御孫
すめみま 【皇御孫・皇孫】
(1)天照大神の子孫。皇統の子孫。天皇。「―の命の瑞(ミズ)の御舎(ミアラカ)を仕へまつりて/祝詞(祈年祭)」
(2)天照大神の孫の瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)のこと。「―天津彦彦火瓊瓊杵尊/日本書紀(神代下訓)」
皇御祖
すめみおや 【皇御祖】
天皇の親や祖先。特に,母親をさしていう。皇祖。「吉備島―の命(ミコト)/日本書紀(皇極訓)」
皇御軍
すめらみくさ 【皇御軍】
〔「すめらみいくさ」の転〕
天皇の軍隊。「霰(アラレ)降り鹿島の神を祈りつつ―に我は来にしを/万葉 4370」
皇恩
こうおん クワウ― [0] 【皇恩】
天皇の恩。
皇族
こうぞく【皇族】
the Imperial family;an Imperial prince[princess](個人).
皇族
こうぞく クワウ― [0] 【皇族】
(1)天皇を除く天皇家一族。皇后・太皇太后・皇太后・親王・親王妃・内親王・王・王妃・女王。旧憲法下では臣民の外にあり,現憲法下では国民としての取り扱いを受ける。
(2)皇帝の一族。
皇族会議
こうぞくかいぎ クワウ―クワイ― [5] 【皇族会議】
旧皇室典範において,皇室の重要事項を議決した会議。天皇親臨の上,成年皇族男子により構成され,内大臣・枢密院議長なども列席。現在の皇室会議にあたる。
皇族譜
こうぞくふ クワウ― [4][3] 【皇族譜】
皇統譜の一。皇族の出生・結婚・死亡などに関する事項を登録する皇族の戸籍簿。
皇族費
こうぞくひ クワウ― [4][3] 【皇族費】
皇室費の一種で,皇族としての品位保持の資にあてるため国庫から支出する費用。
皇曾孫
こうそうそん クワウ― [3] 【皇曾孫】
天皇のひまご。
皇朝
こうちょう クワウテウ [0] 【皇朝】
(1)皇国の朝廷。日本の朝廷。
(2)日本。
皇朝十二銭
こうちょうじゅうにせん クワウテウジフニ― [7] 【皇朝十二銭】
奈良時代から平安中期にかけて作られた一二種類の銭貨の総称。あまり流通せず,出土地は畿内とその周辺地域に集中する。本朝十二銭。皇国十二銭。
→皇朝十二銭[表]
皇朝史略
こうちょうしりゃく クワウテウ― 【皇朝史略】
歴史書。一二巻。水戸藩士青山延于(ノブユキ)著。1823年成立,26年刊。「十八史略」などの体裁にならい神武天皇から後小松天皇までを漢文体で簡略にまとめ直したもの。
皇極天皇
こうぎょくてんのう クワウギヨクテンワウ 【皇極天皇】
(594-661) 日本書紀で第三五代天皇(在位 642-645)の漢風諡号(シゴウ)。名は宝皇女。和風諡号は天豊財重日足姫(アメトヨタカライカシヒタラシヒメ)。茅渟王(チヌノオオキミ)の王女。舒明(ジヨメイ)天皇の皇后。天智・天武両天皇の母。皇居は飛鳥板蓋宮(アスカイタブキノミヤ)。645年孝徳天皇に譲位し,その死後,重祚(チヨウソ)して斉明天皇となった。
皇民
こうみん クワウ― [0] 【皇民】
皇国の人民。皇国の民。
皇民化政策
こうみんかせいさく クワウ―クワ― [6] 【皇民化政策】
第二次大戦前の朝鮮において,日本の朝鮮支配を永続化し,朝鮮人に日本の戦争に協力させるために打ち出された一連の政策。日本語による教育,神社参拝などが強要された。
皇漢
こうかん クワウ― [0] 【皇漢】
皇国と漢土。日本と中国。
皇漢医学
こうかんいがく クワウ― [5] 【皇漢医学】
漢方(カンポウ)のこと。
皇漢薬
こうかんやく クワウ― [3] 【皇漢薬】
漢方薬の別名。
皇猶子
こうゆうし クワウイウシ [3] 【皇猶子】
天皇の兄弟の子。
皇甫謐
こうほひつ クワウホ― 【皇甫謐】
(215-282) 中国,西晋の学者。字(アザナ)は士安,号は玄晏(ゲンアン)先生。博学で,著述に努め,武帝の召しを固辞して隠逸の志を貫いた。著「帝王世紀」「高士伝」「逸士伝」「列女伝」「玄晏春秋」など。
皇祖
こうそ クワウ― [1] 【皇祖】
天皇の先祖。天照大神・神武天皇など。すめみおや。
皇祖妣
こうそひ クワウ― [3] 【皇祖妣】
天皇の亡祖母。
⇔皇祖考
皇祖皇宗
こうそこうそう クワウ―クワウ― [1][0] 【皇祖皇宗】
皇祖と皇宗。天照大神に始まるとされる,天皇歴代の祖先。
皇祖考
こうそこう クワウソカウ [3] 【皇祖考】
天皇の亡祖父。
⇔皇祖妣(コウソヒ)
皇祚
こうそ クワウ― [1] 【皇祚】
天皇の位。皇位。帝位。「―を履(フ)む」
皇神
すめかみ 【皇神】
〔「すめがみ」とも〕
(1)神を尊敬していう語。「住吉(スミノエ)の我(ア)が―に幣(ヌサ)奉り/万葉 4408」
(2)皇室の祖先の神を尊敬していう語。皇祖神。「我が大君ものな思ほし―の継ぎて賜へる我がなけなくに/万葉 77」
皇神
すべがみ 【皇神】
皇室の祖先の神や天皇の尊称。すめがみ。「―の御手に取られて,なづさはましを/神楽歌」
皇神
すべらがみ 【皇神】
「すめかみ(皇神)」に同じ。「内侍所に,―となむおはします/更級」
皇籍
こうせき クワウ― [0] 【皇籍】
皇族である身分の籍。
皇系
こうけい クワウ― [0] 【皇系】
天皇の系統。皇統。
皇紀
こうき クワウ― [1] 【皇紀】
日本書紀の紀年に基づき,神武天皇即位の年を元年と定めた紀元。日本紀元。皇紀元年は西暦紀元前660年にあたる。
皇統
こうとう クワウ― [0] 【皇統】
(1)天皇の血統。
(2)天皇が国を統治すること。
皇統譜
こうとうふ クワウ― [3] 【皇統譜】
天皇および皇族の身分に関する事項を登録する帳簿。
皇考
こうこう クワウカウ [0] 【皇考】
(1)天皇が,死去した先代の天皇をいう語。
(2)祖父。「―位は三品/菅家文草」
皇胤
こういん クワウ― [0] 【皇胤】
天皇の血統。皇統。皇裔(コウエイ)。
皇華
こうか クワウクワ [1] 【皇華】
(1)天皇・皇室を敬っていう語。
(2)勅使。「―宅(イエ)を辞(サ)り遠く期すること有り/文華秀麗(下)」
皇親
こうしん クワウ― [0] 【皇親】
天皇の親族。皇族。
皇親政治
こうしんせいじ クワウ―ヂ [5] 【皇親政治】
天皇および皇子・皇孫など皇族を中心とした政治形態。律令時代初期,天武天皇から聖武天皇の頃まで続いた。
皇軍
こうぐん クワウ― [0] 【皇軍】
天皇が統率する軍隊。戦前までの日本帝国陸海軍の呼び名。
皇輿全覧図
こうよぜんらんず クワウヨゼンランヅ 【皇輿全覧図】
実測による中国全土の最初の地図。清の康煕帝(コウキテイ)の命によりフランス人カトリック宣教師らが1717年に完成。
皇運
こううん クワウ― [0] 【皇運】
皇室の運命。天皇の勢威。
皇道
こうどう クワウダウ [0] 【皇道】
天皇の行う治政の道。
皇道派
こうどうは クワウダウ― 【皇道派】
昭和初期の旧陸軍内の一派閥。荒木貞夫・真崎甚三郎らが中心。クーデターによる国内改造をめざす青年将校らに支持されたが,統制派が形成されて対立。二・二六事件の失敗による粛軍で衰退。
皇都
こうと クワウ― [1] 【皇都】
天皇の住む都。
皇闕
こうけつ クワウ― [0] 【皇闕】
(1)皇居の門。
(2)皇居。皇宮。
皇陵
こうりょう クワウ― [0] 【皇陵】
天皇の墳墓。みささぎ。
皇霊
こうれい クワウ― [0] 【皇霊】
代々の天皇の霊。
皇霊殿
こうれいでん クワウ― [3] 【皇霊殿】
賢所(カシコドコロ)・神殿とともに宮中三殿の一。皇霊をまつる殿舎。
皇霊祭
こうれいさい クワウ― [3] 【皇霊祭】
旧制の国祭の一。春分・秋分の日に天皇が皇霊殿において皇霊をまつった大祭。春季皇霊祭と秋季皇霊祭があった。
皇麞
おうじょう ワウジヤウ 【皇麞】
雅楽の一。平調(ヒヨウジヨウ)の唐楽。現在は楽のみ伝わり,急の部分が社寺の儀礼楽に用いられる。
皎
こう カウ [1] 【皎】 (ト|タル)[文]形動タリ
白く光り輝くさま。「―として玉の如く麗はしきも/思出の記(蘆花)」
皎月
こうげつ カウ― [1] 【皓月・皎月】
明るく輝く月。明月。
皎潔
きょうけつ ケウ― [0] 【皎潔】 (名・形動)[文]ナリ
白く清らかなこと。けがれのないこと。また,そのさま。こうけつ。「(富士山ノ雪ハ)秀麗―,神威十倍する/自然と人生(蘆花)」
皎潔
こうけつ カウ― 【皎潔】 (名・形動タリ)
白く清らかな・こと(さま)。「―雪の如し」「彼が―の愛を汚(ケガ)し,神聖なる恋を蹂躙(ジユウリン)せしをば/妾の半生涯(英子)」
皎然
こうぜん カウ― [0] 【皓然・皎然】 (ト|タル)[文]形動タリ
白々と明るく輝くさま。「秋月の―として浮び出づる/日本風景論(重昂)」
皎皎
こうこう カウカウ [0] 【皓皓・皎皎】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)白いさま。清いさま。「―たる白壁/佳人之奇遇(散士)」
(2)むなしく広いさま。「余る所は―冽々たる空霊の気丈になる/吾輩は猫である(漱石)」
(3)光るさま。明らかなさま。「―たる月/緑簑談(南翠)」
皎皎
きょうきょう ケウケウ [0] 【皎皎】 (ト|タル)[文]形動タリ
明るく光り輝くさま。特に,太陽・月・雪などにいう。こうこう。「―たる望月(モチヅキ),黄金の船の如く/即興詩人(鴎外)」
皐月
こうげつ カウ― [1] 【皐月】
陰暦五月の異名。さつき。
皐月
さつき [0] 【五月・皐月・早月】
(1)陰暦五月のこと。早苗月(サナエヅキ)。[季]夏。
(2)ツツジ科の常緑低木。関東以西に自生。また,古くから観賞用に栽植されて,多くの園芸品種がある。五〜六月ごろ枝先に漏斗状の花をつける。花は紅紫・白紅・絞りなど多様。サツキツツジ。
〔ホトトギスが鳴くころに咲くので「杜鵑花」とも書く〕
[季]夏。
皐月賞
さつきしょう [3] 【皐月賞】
サラブレッド系四歳馬によって行われる競馬のクラシック-レース。距離2000メートル。
→クラシック-レース
皐月鱒
さつきます [3] 【五月鱒・皐月鱒】
サケ目の魚類。全長30〜50センチメートルで,体側に赤点を有する。中部地方の太平洋側を中心に分布していたが,個体数が激減または減少し,自然の個体群は長良川および伊勢湾でしか見られない。降海型のマスとしては世界の最南端に位置する。アマゴは本種の陸封型を指す。ナガラマス。アマゴマス。
皓月
こうげつ カウ― [1] 【皓月・皎月】
明るく輝く月。明月。
皓歯
こうし カウ― [1] 【皓歯】
まっ白できれいな歯。「明眸(メイボウ)―」
皓然
こうぜん カウ― [0] 【皓然・皎然】 (ト|タル)[文]形動タリ
白々と明るく輝くさま。「秋月の―として浮び出づる/日本風景論(重昂)」
皓白
こうはく カウ― [0] 【皓白】
真っ白。純白。
皓皓
こうこう カウカウ [0] 【皓皓・皎皎】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)白いさま。清いさま。「―たる白壁/佳人之奇遇(散士)」
(2)むなしく広いさま。「余る所は―冽々たる空霊の気丈になる/吾輩は猫である(漱石)」
(3)光るさま。明らかなさま。「―たる月/緑簑談(南翠)」
皖南事件
かんなんじけん クワンナン― 【皖南事件】
〔「皖」は安徽(アンキ)省の別名〕
1941年1月,中国安徽省南部で,長江以北へ移動中の新四(シンシ)軍を国民党軍が攻撃し,大損害を与えた事件。
皚皚
がいがい [0] 【皚皚】 (ト|タル)[文]形動タリ
霜・雪の一面に白く見えるさま。「白雪―として山頂を被ふ/日本風景論(重昂)」
皞皞
こうこう カウカウ 【皞皞】 (名・形動タリ)
心が広くのびやかな・こと(さま)。「凞々(キキ)―の治を保つ/三酔人経綸問答(兆民)」
皮
かわ カハ [2] 【皮】
(1)動植物の外表を覆い包んでいるもの。表皮。「手の―がむける」「面(ツラ)の―が厚い」「リンゴの―」
(2)獣類の{(1)}をはぎとったもの。毛皮。「虎の―」
(3)中身を覆い包んでいるもの。「饅頭の―」
(4)物事の真相を覆い隠しているもの。うわべ。「化けの―」
(5)〔なめした皮を用いていることから〕
鼓(ツヅミ),また三味線。「大―(オオカワ)」
→革(カワ)
皮の皮
ひのかわ 【皮の皮】
「毛皮(ケガワ){(2)}」に同じ。また,「皮」の字を「革」の字と区別していう語。
皮下
ひか [2][1] 【皮下】
皮膚の下。皮下組織の部分。「―脂肪」
皮下の
ひか【皮下の】
hypodermic;→英和
under the skin.→英和
‖皮下脂肪 subcutaneous fat.皮下出血 hypodermal bleeding.皮下注射 a hypodermic injection.
皮下出血
ひかしゅっけつ [3] 【皮下出血】 (名)スル
血液や血管の疾患,打撲などの外傷により皮下に起こる限局性の出血。あざ。
皮下注射
ひかちゅうしゃ [3] 【皮下注射】
皮下組織の中に薬液を注入する注射方法。薬剤の経口的な投与が不可能な場合や,早い効果を期待するときなどに用いる。
皮下溢血
ひかいっけつ [3] 【皮下溢血】
打撲などの外傷や出血性疾患で,皮下に血液が広範囲にわたり溢出した状態。
皮下組織
ひかそしき [3] 【皮下組織】
脊椎動物の真皮と骨や筋肉との間にある結合組織。ヒトでは膠原繊維・弾性繊維・脂肪細胞から成り,血管・神経が多様に貫走し,汗腺と終末神経小体が存在する。
皮下脂肪
ひかしぼう [3] 【皮下脂肪】
皮下組織中に蓄積された脂肪細胞の集合体。鳥類・哺乳類にみられ,部位や個体の栄養状態などにより量が著しく異なる。
皮作り
かわづくり カハ― [3] 【皮作り】
皮をつけたままの刺身。
皮内
ひない [1] 【皮内】
皮膚の中。真皮(シンピ)の中。
皮内注射
ひないちゅうしゃ [4] 【皮内注射】
真皮内もしくは皮層実質中に薬液を注入する注射法。ツベルクリン反応など皮膚の局所反応を調べるときや皮膚に限局した作用を期待するときに用いる。
皮内縫合
ひないほうごう [4] 【皮内縫合】
手術後,皮膚を縫合するとき,皮下組織を互いに縫い合わせて,表皮の傷あとを少なくする縫合方法。皮下縫合。
皮内針
ひないしん [2] 【皮内鍼・皮内針】
鍼灸(シンキユウ)術の治療法の一。細く短い鍼(ハリ)を皮内に数時間から数日間とどめておく。
皮内鍼
ひないしん [2] 【皮内鍼・皮内針】
鍼灸(シンキユウ)術の治療法の一。細く短い鍼(ハリ)を皮内に数時間から数日間とどめておく。
皮切り
かわきり カハ― [0][4] 【皮切り】
〔(2)が原義〕
(1)物事の一番初め。手始め。「―の挨拶(アイサツ)」「スキー-シーズンの―」
(2)最初にすえる灸(キユウ)。「―こらへて出る心/浄瑠璃・反魂香」
皮切り
かわきり【皮切り】
the beginning;the start.→英和
〜をする be the first <to do> .→英和
皮剥
かわはぎ カハ― [0] 【皮剥】
フグ目の海魚。全長約30センチメートル。体は菱形で,極端に側扁。口先が突出し,小さいが強い歯をもつ。目の上方背部に鋭いとげがある。皮は厚く,まず皮をはいでから調理する。夏が旬(シユン)で,ことに肝臓が美味。釣りの対象魚。本州中部以南の沿岸に分布。ハゲ。ハギ。カワムキ。バクチ。
皮剥[図]
皮剥き
かわむき カハ― [4][3] 【皮剥き】
(1)皮をむくこと。
(2)ダイコンやイモなどの皮をむく調理道具。
皮屋
かわや【皮屋】
a leather dealer;a furrier (毛皮屋);→英和
a tanner (なめし工).→英和
皮屋
かわや カハ― [2] 【皮屋】
獣皮を加工する者。また,それを売買する職業。
皮層
ひそう [0] 【皮層】
(1)皮のかさなり。
(2)植物の表皮と中心柱との間にある細胞層。最内層は内皮と呼ばれる。
皮帯
かわおび【皮帯】
a leather belt.
皮引き
かわひき カハ― [0] 【皮引き】
魚の皮を引きながらはぎ取ること。
→内(ウチ)引き
→外(ソト)引き
皮張
かわばり カハ― [0] 【革張(り)・皮張(り)】 (名)スル
器物の表面を革で張ること。また,そのもの。
皮張り
かわばり カハ― [0] 【革張(り)・皮張(り)】 (名)スル
器物の表面を革で張ること。また,そのもの。
皮日休
ひじっきゅう 【皮日休】
(834-902?) 中国晩唐の詩人・文学者。字(アザナ)は襲美。時政を憤り,生活に苦しむ庶民を詩賦に描いた。のち,黄巣軍の翰林学士となる。詩文集「皮子文藪」
皮疹
ひしん [0] 【皮疹】
皮膚の表面に生じた発疹の総称。
皮癬
ひぜん【皮癬】
the itch (皮膚病).→英和
皮癬
ひぜん [0] 【皮癬】
「疥癬(カイセン)」に同じ。
皮癬掻き
ひぜんかき [2] 【皮癬掻き】
皮癬を患っている者。
皮癬瘡
ひぜんがさ [2] 【皮癬瘡】
疥癬(カイセン)。
皮癬蜱
ひぜんだに [2] 【皮癬蜱】
ダニの一種。体は円形で体長0.3ミリメートルほど。体表に無数のしわがある。ヒトやイヌ・ネコの皮膚の内部に寄生して,疥癬をおこす。疥癬虫。
皮目
ひもく [1] 【皮目】
樹木の樹皮に形成され,気孔の代わりに植物体内外の通気を行う組織。コルク層の発達した部分に発達する。
皮相
ひそう [0] 【皮相】 (名・形動)スル[文]ナリ
(1)物事の表面。うわべ。うわっつら。
(2)うわべだけにとらわれて,判断する・こと(さま)。「―な見方」「―の見(ケン)」「今,世間の事物を―すれば/文明論之概略(諭吉)」
[派生] ――さ(名)
皮相
ひそう【皮相】
the surface.→英和
〜の superficial.→英和
皮笛
かわぶえ カハ― 【皮笛】
〔唇の皮で吹く笛の意〕
口笛。「―ふつつかに馴れたる声して/源氏(紅梅)」
皮算用
かわざんよう カハ― [3] 【皮算用】
〔「捕らぬ狸(タヌキ)の皮算用」の略〕
事が実現するかどうかわからないうちから,あれこれと期待すること。
皮算用
かわざんよう【皮算用(捕らぬ狸の)】
count the chickens before they are hatched.
皮籠
かわご カハ― 【皮籠・革籠】
皮を張ったかご。後世,紙で張ったかご,竹で編んだかご(行李(コウリ))をもいう。
皮紐
かわひも【皮紐】
a (leather) strap.
皮紐
かわひも カハ― [0][2] 【革紐・皮紐】
革で作った紐。
皮細工
かわざいく カハ― [3] 【皮細工・革細工】
皮革を材料とする細工。また,その細工物。
皮肉
ひにく 【皮肉】
■一■ [1] (名)
(1)皮と肉。転じて,からだ。
(2)骨や髄まで達しない所。表面。うわべ。
■二■ [0] (名・形動)[文]ナリ
(1)相手の欠点や弱点を意地悪く遠まわしに非難すること。また,その言葉やさま。あてこすり。アイロニー。「―を言う」「―な笑い」
(2)予想や期待に反し,思い通りにいかない・こと(さま)。「運命の―」「世の中は―なものだ」「―にも中止と決定してから晴れた」
[派生] ――さ(名)
皮肉
ひにく【皮肉】
(a) sarcasm;→英和
(an) irony.→英和
〜な sarcastic;ironical;cynical.〜を言う speak ironically;be sarcastic.
皮肉る
ひにく・る [3] 【皮肉る】 (動ラ五[四])
〔「皮肉」の動詞化〕
皮肉を言う。「痛烈に―・る」
[可能] ひにくれる
皮肉屋
ひにくや [0] 【皮肉屋】
皮肉を言うのが好きな人。
皮肉骨
ひにくこつ [3] 【皮肉骨】
歌論・連歌論や書道論で,作品構造や表現方法を皮・肉・骨にたとえていう語。歌論では,「強きは骨,やさしきは皮,愛あるは肉」(愚秘抄)とする類。
皮脂
ひし [1] 【皮脂】
脂腺の分泌物。皮膚および毛髪の表面に脂肪膜を作り,潤いを与え,保護する。
皮脂漏
ひしろう [2] 【皮脂漏】
⇒脂漏(シロウ)
皮脂腺
ひしせん [0][2] 【皮脂腺】
⇒脂腺(シセン)
皮膚
ひふ【皮膚】
the skin.→英和
‖皮膚炎 dermatitis.皮膚科 dermatology.皮膚呼吸 dermal respiration.皮膚病 a skin disease.
皮膚
ひふ [1] 【皮膚】
後生動物の体表をおおっている一層または多層の組織。身体保護・体温調節・排泄・皮膚呼吸などを営む。ヒトでは表皮・真皮・皮下組織から成り,血管系・リンパ系・神経系を有する。無脊椎動物では一層の表皮とその生産物であるクチクラとから成る。
皮膚呼吸
ひふこきゅう 【皮膚呼吸】 (名)スル
動物の体表を通して行われる外呼吸。特別な呼吸器のない動物の呼吸方法であるが,呼吸器をもつ動物でも多くのものが皮膚呼吸を併用している。
皮膚感覚
ひふかんかく [3] 【皮膚感覚】
皮膚およびこれに接する粘膜で感ずる感覚の総称。冷覚・温覚・痛覚・触覚・圧覚に分けられる。
皮膚描画症
ひふびょうがしょう [0] 【皮膚描画症】
皮膚を爪や鉛筆の先などでこすると,刺激の加わった部分が赤または白のみみずばれとなるもの。皮膚の異常な感受性を示す。皮膚紋画症。
皮膚炎
ひふえん [2] 【皮膚炎】
皮膚におきる炎症。一般にかゆみを伴う。
皮膚病
ひふびょう [0] 【皮膚病】
皮膚および皮膚に関係する毛髪・汗腺・脂腺などの疾病の総称。
皮膚瘙痒症
ひふそうようしょう [5] 【皮膚瘙痒症】
かゆみを主症状とするが,皮疹のみられない慢性皮膚病。
皮膚癌
ひふがん [2] 【皮膚癌】
皮膚にできる上皮性悪性腫瘍。日光にさらされる部位などに生じやすく,白人に多い。
皮膚科
ひふか [0] 【皮膚科】
皮膚およびその付属器官の疾患を扱う医学の一分科。
皮膚筋炎
ひふきんえん [3] 【皮膚筋炎】
膠原病の一。全身性の紅斑やむくみなどの皮膚炎症状と,筋力低下・筋肉痛などの筋炎症状を呈し,時に腫瘍を併発する。
皮膚紋画症
ひふもんがしょう [5] 【皮膚紋画症】
⇒皮膚描画(ビヨウガ)症
皮膚腺
ひふせん [2] 【皮膚腺】
表皮に開口する外分泌腺の総称。魚類・両生類・哺乳類によく発達する。魚類では粘液腺,哺乳類では汗腺・皮脂腺・乳腺などがある。
皮膚腺病
ひふせんびょう [0] 【皮膚腺病】
リンパ節・骨・関節などの結核病巣が広がり,皮膚に結核性病変をつくったもの。
皮膜
ひまく [0][1] 【皮膜】
皮膚と粘膜。
皮船
かわぶね カハ― [0] 【皮船・革船】
木の枝などで骨格を作り,外側に動物の皮をはって造った船。カヤック{(1)}など。
皮茸
かわたけ カハ― [2][0] 【革茸・皮茸】
⇒こうたけ(香茸)
皮茸
こうたけ カウ― [1][0] 【香茸・革茸・皮茸】
担子菌類ヒダナシタケ目のきのこ。秋,山中の広葉樹林内に群生する。傘は径約15センチメートルにおよび,褐色の漏斗状で表に粗い鱗片,裏に針状突起を密生する。乾くと香りがよく,食用として珍重。近縁種のシシタケと混同される場合がある。カワタケ。
香茸[図]
皮草履
かわぞうり カハザウリ [3] 【皮草履】
(1)なめし革で表面を張った婦人用の草履。
(2)竹の皮で作った草履。
皮薄
かわうす カハ― [0] 【皮薄】 (名・形動)[文]ナリ
(1)皮がうすいこと。
(2)皮膚のきめが細かく,なめらかな・こと(さま)。「姉のお花は―の二重腮(アゴ)かわゆらしく/たけくらべ(一葉)」
皮虫
かわむし カハ― 【皮虫】
毛虫の古名。「―の蝶とはなるなり/堤中納言(虫めづる)」
皮虫臭し
かわむしくさ・し カハムシ― 【皮虫臭し】 (形ク)
〔毛虫くさい意〕
いやらしい。いとわしい。「羨まし花や蝶やと言ふめれど―・き世をも見るかな/堤中納言(虫めづる)」
皮蛋
ピータン [1] 【皮蛋】
〔中国語〕
アヒルの卵を殻のまま,木灰・泥・塩に漬けたもの。黄身は濃緑褐色,白身は半透明褐色。中国料理に用いる。
皮衣
かわごろも カハ― 【皮衣・裘】
(1)毛皮で作った防寒用の衣。かわぎぬ。[季]冬。「限なきおもひに焼けぬ―/竹取」
(2)〔修行中の釈迦が鹿の皮をまとったという故事から〕
僧衣。また,僧。「山深く行ふ道の―/藻塩草」
皮衣
かわぎぬ カハ― 【皮衣・裘】
「かわごろも(皮衣)」に同じ。「裏まだつけぬ―の縫ひ目/枕草子 155」
皮表紙
かわびょうし【皮表紙】
a leather cover.〜の本 a leather-bound book.
皮袋
かわぶくろ カハ― [3] 【革嚢・皮袋】
(1)革で作った袋。
(2)正月などに,ネコのことをいう忌み詞。
皮被り
かわかぶり カハ― [3] 【皮被り】
(1)皮をかぶっていること。「骸骨の―(=ヤセタ人ノタトエ)」
(2)包茎の俗称。
皮装
かわそう カハサウ [0] 【革装・皮装】
本の表紙に革を用いた装丁。
皮裏
ひり [1] 【皮裏】
〔皮膚の裏側の意〕
こころ。こころの中。
皮角
ひかく [0] 【皮角】
皮膚表皮の角質が異常に増えて,角(ツノ)状の突起物になるもの。老人に多く,頭部・顔面・手の甲(コウ)などにできる。いぼ・老人性角化症・扁平上皮癌などが原因。
皮質
ひしつ [0][1] 【皮質】
腎臓・副腎などの器官の表層の部分。また,大脳・小脳の表層をなす灰白質の部分。
⇔髄質
皮針
かわばり カハ― [3] 【革針・皮針】
革を縫うのに用いる針。
皮鉄
かわがね カハ― [0] 【皮鉄】
刀剣で,芯鉄(シンガネ)の外側を包む鉄。よく鍛練された質の良い地鉄(ジガネ)を用いる。
皮霜
かわしも カハ― [0] 【皮霜】
魚を皮付きのまま刺し身にするとき,皮の部分だけに熱湯をかけて冷水で冷ます方法。皮の美しさを生かすと同時に皮の生臭みを取り,柔らかくする。「鯛の―作り」
皮革
ひかく【皮革】
leather (なめし皮);→英和
a hide (動物の).→英和
皮革
ひかく [0][2] 【皮革】
〔「皮」ははいだままのなまかわ,「革」はなめしがわの意〕
動物の皮。「―製品」
皮靴
かわぐつ カハ― [0] 【革靴・皮靴・革沓】
皮革で作った靴。
皮鞣し
かわなめし【皮鞣し】
tanning;→英和
a tanner (人).→英和
皮鞣し場 a tannery.→英和
皮鯨
かわくじら カハクヂラ 【皮鯨】
鯨の皮下の脂肪の部分を塩漬けにした食品。「―の吸物といへば/浮世草子・永代蔵 2」
皮[革]
かわ【皮[革]】
(1) (the) skin (皮膚).→英和
(2) (a) hide (獣皮);→英和
leather;→英和
(a) fur.→英和
(3) (a) bark (樹皮).→英和
(4) (a) rind (果皮);→英和
<orange> peel;→英和
peelings (むいた皮).
(5) a husk <of maize> ;→英和
a shell (堅果の).→英和
(6) film (皮膜).→英和
(7) crust <of bread> .→英和
〜をむく peel <an orange> ;bark <a tree> .
‖革細工(製品) leatherwork (leather goods).
皴
しわ [0] 【皺・皴】
(1)皮膚・紙・布などの表面が,たるんだり縮んだりして,細い筋目ができたもの。「ズボンが―になる」「―だらけの顔」「額に―を寄せる」「紙に―が寄る」
(2)水面にできる波紋。さざなみ。さざれなみ。「なにはの浦にたつなみの波の―にやおぼほれむ/古今(雑体)」
皴法
しゅんぽう [0] 【皴法】
日本画や南画で,山岳や岩などを描くときの技法。披麻(ヒマ)皴・斧劈(フヘキ)皴・荷葉(カヨウ)皴など種類が多い。
皸
ひびり [0][3] 【皹・皸】
「ひび(皹)」に同じ。
皸
あかがり 【皹・皸】
(1)あかぎれ。[日葡]
(2)狂言。あかぎれを理由に主を背負って川を渡ることを拒んだ太郎冠者が,逆に背負われて川に振り落とされる。
皸
ひび [2] 【皹・皸・胼】
〔「ひみ(皹)」の転〕
寒さのために,手足などの露出した部分の皮膚が乾燥して,小さなさけ目を生じたもの。ひびり。[季]冬。《―の頬を相寄せたりし母子かな/虚子》
→ひび(罅)
皸
あかぎれ [0] 【皹・皸】
寒さのために手足の皮膚が乾燥して,ひびが裂けたもの。[季]冬。《―の母のおん手に触れにけり/宮部寸七翁》
皸る
かか・る 【皸る】 (動ラ四)
あかぎれになる。ひびが切れる。「稲搗(ツ)けば―・る我(ア)が手を/万葉 3459」
皹
あかぎれ [0] 【皹・皸】
寒さのために手足の皮膚が乾燥して,ひびが裂けたもの。[季]冬。《―の母のおん手に触れにけり/宮部寸七翁》
皹
あかぎれ【皹】
chaps.→英和
〜のきれた chapped <feet> .
皹
あかがり 【皹・皸】
(1)あかぎれ。[日葡]
(2)狂言。あかぎれを理由に主を背負って川を渡ることを拒んだ太郎冠者が,逆に背負われて川に振り落とされる。
皹
ひみ 【皹】
「ひび(皹)」の古形。
皹
ひびり [0][3] 【皹・皸】
「ひび(皹)」に同じ。
皹
ひび [2] 【皹・皸・胼】
〔「ひみ(皹)」の転〕
寒さのために,手足などの露出した部分の皮膚が乾燥して,小さなさけ目を生じたもの。ひびり。[季]冬。《―の頬を相寄せたりし母子かな/虚子》
→ひび(罅)
皺
しわ【皺】
[身体の]wrinkles;furrows;lines;[物の]creases;rumples;folds.〜が寄る become wrinkled.→英和
〜の寄らない wrinkle-free.〜になる crease;→英和
be crumpled.〜のよった wrinkled <face> ;crumpled.〜を伸ばす smooth out wrinkles;smooth <the dress> .→英和
額に〜を寄せる knit one's brows.
皺
さび 【皺】
烏帽子(エボシ)のしわ。版木に刻み紙を押し当ててつける。しわの形によって,大皺(オオサビ)・小皺・横皺・柳皺(ヤナギサビ)などがある。しぼ。
皺
しわ [0] 【皺・皴】
(1)皮膚・紙・布などの表面が,たるんだり縮んだりして,細い筋目ができたもの。「ズボンが―になる」「―だらけの顔」「額に―を寄せる」「紙に―が寄る」
(2)水面にできる波紋。さざなみ。さざれなみ。「なにはの浦にたつなみの波の―にやおぼほれむ/古今(雑体)」
皺
しぼ [1] 【皺】
(1)縮(チヂミ)・縮緬(チリメン)などの織物の表面に表れた細かい凹凸。また,皮革や紙につけたしわ。
(2)烏帽子(エボシ)の表面に作られたしわ。さび。
皺くちゃ
しわくちゃ [0] 【皺くちゃ】 (名・形動)
ひどくしわがよっている・こと(さま)。しわだらけ。「―のハンカチ」
皺くちゃにする
しわくちゃ【皺くちゃにする】
crumple up;rumple;→英和
crease.→英和
〜の crumpled;wrinkled.→英和
‖皺くちゃ婆さん a crone.
皺ぶ
しわ・ぶ 【皺ぶ】 (動バ上二)
しわが寄る。「我が髪の毛の薄うなり我が肌の―・び/いさなとり(露伴)」
皺む
しわ・む 【皺む】
■一■ (動マ四)
しわが寄る。しわぶ。「若かりし肌も―・みぬ/万葉 1740」
■二■ (動マ下二)
⇒しわめる
皺める
しわ・める [3] 【皺める】 (動マ下一)[文]マ下二 しわ・む
しわをよせる。「眉を―・めて,息を屏(ツ)めて/多情多恨(紅葉)」
皺丸太
しぼまるた [3] 【絞丸太・皺丸太】
幹の回りに縦に絞り目の出た丸太。高級な床柱に用いる。京都府北山産のものが有名。でしぼまるた。
皺伸ばし
しわのばし [3] 【皺伸ばし】
(1)しわをのばすこと。
(2)気晴らし。特に,老人の気晴らし。「―の太平楽/浮雲(四迷)」
皺寄せ
しわよせ [0] 【皺寄せ】 (名)スル
物事を行うにあたって生じた矛盾や不利な条件を,他に押し付けること。「下請け業者に―される」
皺寄せする
しわよせ【皺寄せする】
shift <the loss to> .→英和
皺曲
しゅうきょく [0] シフ― 【褶曲】 ・ シウ― 【皺曲】 (名)スル
地殻にはたらく力によって地層が波状に押し曲げられること。また,その状態。
皺烏帽子
さびえぼし 【皺烏帽子】
皺(シボ)のある烏帽子。
皺皺
しわしわ [0] 【皺皺】 (形動)
しわくちゃなさま。「―になったワイシャツ」
皺紙
しぼがみ [0] 【皺紙】
縮緬(チリメン)のようなしわを寄せた紙。
皺紙
しわがみ [0] 【皺紙】
縮緬(チリメン)のようなしわを寄せた紙。手芸・ナプキンなどに用いる。
皺腹
しわばら [0] 【皺腹】
しわの寄った腹。老人の腹。「―切る(=老人ガ切腹スル)」
皺襞
しゅうへき [0] シウ― 【皺襞】 ・ シフ― 【褶襞】
しわ。ひだ。
皿
さら 【皿・盤】
■一■ [0] (名)
(1)浅くて平たい器。食物などを盛るのに用いる。陶器・ガラス・金属製などがある。
(2){(1)}の形をしたもの。「ひざの―」「ペン―」
(3)日本料理で,{(1)}に盛った料理。
(4)仏具の一。金属製で,読経のときに打ち鳴らす。
(5)漢字の脚の一。「盆」「盛」などの「皿」の部分。
■二■ (接尾)
助数詞。皿に盛った食べ物・料理などを数えるのに用いる。「団子二―をたいらげる」
皿
さら【皿】
a plate (取り皿);→英和
a dish[ <米> platter](盛り皿);→英和
a saucer (受け皿);→英和
a scale (秤(はかり)の皿).→英和
目を〜の様にして with one's eyes wide open.‖皿洗い dishwashing;a dishwasher (機・人).
皿ボルト
さらボルト [3] 【皿―】
頭部が皿形で,取り付けた場合に頭部が材の表面に飛び出ないボルト。
皿リベット
さらリベット [4] 【皿―】
⇒皿鋲(サラビヨウ)
皿回し
さらまわし [3] 【皿回し】
曲芸の一。棒・箸(ハシ)・煙管(キセル)・指などの先で皿を回す曲芸。また,それをする人。
皿小鉢
さらこばち [3] 【皿小鉢】
皿や小さい鉢。台所にある瀬戸物類の総称。
皿屋敷
さらやしき 【皿屋敷】
伝説の一。主家の家宝の皿を割って成敗され,井戸に投げ込まれたお菊が幽霊となって夜な夜な現れ,悲しげに皿の数を数えるというもの。浄瑠璃「播州皿屋敷」,河竹黙阿弥の歌舞伎「新皿屋敷月雨暈(ツキノアマガサ)」,岡本綺堂作「番町皿屋敷」などに脚色された。
皿山
さらやま 【皿山】
岡山県津山市南部にある山。久米の皿山。((歌枕))
皿斗
さらと [0] 【皿斗】
〔建〕 斗(マス)の一。下方に皿形の部分を付けた斗。法隆寺や東大寺南大門などに見られる。
→斗(マス)
皿洗い
さらあらい [3] 【皿洗い】
食器を洗うこと。また,その人。
皿眼
さらまなこ [3] 【皿眼】
しっかり見開いた目をたとえていう語。「風呂敷包を解いて―になつて,盗難品を検べて居る/吾輩は猫である(漱石)」
皿石
さらいし [0] 【皿石】
火口周辺に見いだされる皿のような形の溶岩片。阿蘇山のものが有名。
皿秤
さらばかり【皿秤】
a balance.→英和
皿秤
さらばかり [3] 【皿秤・盤秤】
はかる物をのせる皿のあるはかり。台ばかりなど。
皿立て
さらたて [2] 【皿立て】
飾りの皿を立てるための支え。
皿鉢
さらばち [2] 【皿鉢】
どんぶりや鉢などの浅いもの。
皿鉢
さはち [0] 【沙鉢・皿鉢】
〔「浅鉢(アサハチ)」の転〕
浅い大きな磁器の鉢。
皿鉢料理
さはちりょうり [4] 【皿鉢料理】
高知県の郷土料理の一。九谷焼や伊万里焼の大皿にタイ・カツオ・貝の刺身,組み物(煮物・焼き物・揚げ物),鮨(スシ)(サバの姿鮨や魚の押し鮨)を盛りつけた宴会料理。さわちりょうり。
皿鉢料理
さわちりょうり サハチレウリ [4] 【皿鉢料理】
⇒さはちりょうり(皿鉢料理)
皿鋲
さらびょう [0] 【皿鋲】
鋲頭部が平らで,取り付けた場合に頭部が材の表面に飛び出ない鋲。皿リベット。
皿饂飩
さらうどん [3] 【皿饂飩】
北九州地方の郷土料理の一。細いうどんを油で揚げたり,炒(イタ)めたりして,その上に肉・野菜・かまぼこなどの具をのせて皿に盛ったもの。
盂盆斎
うぼんさい [2] 【盂盆斎】
盂蘭盆(ウラボン)の日に僧尼に供する食事。盂蘭盆斎。
盂蘭盆
うらぼん [0][2] 【盂蘭盆】
〔仏〕
〔梵 ullambana〕
もと中国で,盂蘭盆経に基づき,苦しんでいる亡者を救うための仏事で七月一五日に行われた。日本に伝わって初秋の魂(タマ)祭りと習合し,祖先霊を供養する仏事となった。迎え火・送り火をたき,精霊棚(シヨウリヨウダナ)に食物を供え,僧に棚経(タナギヨウ)を読んでもらうなど,地域によって各種の風習がある。現在,一般には八月一三日から一五日に行われるが,七月に行う地域も多い。お盆。盂蘭盆会(エ)。盂蘭盆供(ク)。精霊会。精霊祭。歓喜会。魂(タマ)祭り。[季]秋。
盂蘭盆
うらんぼん [0] 【盂蘭盆】
⇒うらぼん(盂蘭盆)
盂蘭盆経
うらぼんきょう 【盂蘭盆経】
中国で成立した仏教経典。一巻。西晋(セイシン)の竺法護(ジクホウゴ)訳と伝える。餓鬼道におちた目連の母が救われる物語。
盃
さかずき [0][4] 【杯・盃・巵・盞】
〔「さか(酒)つき(坏)」の意〕
(1)酒を注いで飲む小さな器。ちょこ。ちょく。「―を干す」「―を差す」
〔今日のような小杯を用い始めたのは江戸中期から〕
(2)「杯事(サカズキゴト)」に同じ。「夫婦の―をかわす」
(3)酒席で「さかずき{(1)}」を差したり受けたりすること。「上達部・殿上人参り集り,―の程など,例の作法よりもめでたし/栄花(暮待つ星)」
盃
はい 【杯・盃】
■一■ [1] (名)
さかずき。「―を重ねる」
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)器に盛った液体・飯などを数えるのに用いる。「コップ一―の水」「御飯を二―食べる」
(2)船を数えるのに用いる。「五―の輸送船で船団を編成する」
(3)蛸(タコ)・烏賊(イカ)を数えるのに用いる。「烏賊を二―買う」
〔「一ぱい」「三ばい」のように,上にくる語によっては「ばい」「ぱい」ともなる〕
盃中
はいちゅう [0] 【杯中・盃中】
杯(サカズキ)のなか。
盃事
さかずきごと [0][6] 【杯事・盃事】
約束を固めるため杯をとりかわして,注がれた酒を飲むこと。固めのさかずき。
盃洗
はいせん [0] 【杯洗・盃洗】
酒宴の席で,人に酒をさす前に杯をすすぐ器。杯洗い。
盃盤
はいばん [0] 【杯盤・盃盤】
(1)さかずきと皿。
(2)転じて,酒席。「新柳(シンリユウ)の美人は折々―に侍(ハベ)らすには宜(ヨ)からうが/社会百面相(魯庵)」
盃親
さかずきおや [0] 【盃親】
⇒仲人親(ナコウドオヤ)
盃酌
はいしゃく [0] 【杯酌・盃酌】
杯をやりとりして,酒をくみかわすこと。酒盛り。「―度々に及ぶ間/著聞 10」
盃酒
はいしゅ [1] 【杯酒・盃酒】
杯にくんだ酒。また,酒盛り。
盃饌
はいせん [0] 【盃饌】
酒と肴(サカナ)。酒肴(シユコウ)。酒饌。
盆
ぼん【盆】
(1)[容器]a tray.→英和
(2)[祭]the Bon Festival;the Lantern Festival.‖盆踊り the Bon festival dance.
盆
ぼに 【盆】
〔「ぼん」の「ん」を「に」と表記したもの〕
盆(ボン)。また,その時の供物(クモツ)。「十五六日になりぬれば―などするほどになりにけり/蜻蛉(上)」
盆
ぼん [0] 【盆】
(1)ふちが浅くて平たい,物を載せる器。「―に載せて運ぶ」「―のように丸い月」
(2)「盆茣蓙(ゴザ){(1)}」のこと。また,転じて博打(バクチ)のこと。
(3)家。すまい。宿。「おりや逝(イナ)うにも―はなし/浄瑠璃・新版歌祭文」
〔もと大皿や洗面用の平たい水鉢などをいう〕
盆
ぼん [1][0] 【盆】
(1)盂蘭盆(ウラボン)の略。[季]秋。
(2)盂蘭盆に供える供物,また布施。
盆の月
ぼんのつき [1] 【盆の月】
盂蘭盆(ウラボン)にあたる陰暦七月一五日の満月。[季]秋。《故里を発つ汽車に在り―/竹下しづの女》
盆の窪
ぼんのくぼ [3][0] 【盆の窪】
(1)後頭部から首すじにかけての中央のくぼんだ所。
(2)江戸時代,小児のうなじの中央の産毛だけを残して剃った髪形。権兵衛。
盆仕舞
ぼんじまい [3] 【盆仕舞(い)】
盆節季の仕舞い(決算)をすること。
盆仕舞い
ぼんじまい [3] 【盆仕舞(い)】
盆節季の仕舞い(決算)をすること。
盆付
ぼんつき [0] 【盆付】
茶入れや水指(ミズサシ)の底の称。置いた時,盆や畳に接触する部分。畳(タタミ)付き。
盆休み
ぼんやすみ [3] 【盆休み】
盂蘭盆(ウラボン)のときの休暇。多くは月遅れの盆の休みをいう。[季]秋。
盆会
ぼんえ [1] 【盆会】
「盂蘭盆会(ウラボンエ)」の略。[季]秋。
盆供
ぼんく [1] 【盆供】
盂蘭盆(ウラボン)の供養・供物。盆供養。
盆供養
ぼんくよう [3] 【盆供養】
盂蘭盆(ウラボン)に行う供養。盆供。
盆初め
ぼんはじめ [3] 【盆初め】
七月七日のこと。盆行事の初日。
盆勧進
ぼんかんじん [3] 【盆勧進】
「盆釜(ボンガマ)」に同じ。
盆唄
ぼんうた [1] 【盆唄】
(1)盆の頃に,晴れ着を着た少女たちが行列を作り,町を練り歩きながら唄う唄。
(2)「盆踊(ボンオド)り唄」に同じ。
盆地
ぼんち [0] 【盆地】
周囲を高地で囲まれた低平な土地。成因によって,断層盆地・浸食盆地など。
盆地
ぼんち【盆地】
a basin;→英和
a valley.→英和
盆地霧
ぼんちぎり [3] 【盆地霧】
盆地に発生する霧。
盆小屋
ぼんごや [0] 【盆小屋】
西日本で,盂蘭盆会(ウラボンエ)の時,竹や麦わらなどで作って子供たちのはいる小屋。精霊棚(シヨウリヨウダナ)を設け,餅や煮物を供える。あとで焼き払う地方が多い。
盆山
ぼんざん [0] 【盆山】
(1)庭などに石を積み上げ,苔(コケ)などをつけて作った人工の山。
(2)盆の上に趣ある自然石や砂で山を形どり,その風趣を味わうもの。「―に那智石を蒔(マ)きて/浮世草子・一代女 5」
盆市
ぼんいち [3] 【盆市】
盂蘭盆(ウラボン)のための,蓮の葉・真菰筵(マコモムシロ)・苧殻(オガラ)・土器(カワラケ)などを売る市。七月一二日から一三日にかけて開かれた。草市。盆の市。
盆提灯
ぼんぢょうちん [3] 【盆提灯】
盂蘭盆(ウラボン)に死者の供養のためにつるす提灯。多く,秋草などを描いた岐阜提灯を用いる。[季]秋。
盆明け
ぼんあけ [0] 【盆明け】
盆の期間が終わったあと。
盆景
ぼんけい【盆景】
a tray landscape.
盆景
ぼんけい [0] 【盆景】
盆の上,あるいは盆栽に石などを配し自然の風景に模したもの。
→盆石
盆暗
ぼんくら [0] 【盆暗】 (名・形動)[文]ナリ
〔もと博打(バクチ)用語で,盆の上の勝負に暗い意〕
頭のはたらきがにぶく,ぼんやりしている・こと(さま)。そのような人をもいう。まぬけ。「―な男」「文三なんざあ―の意久地なしだつちやあない/浮雲(四迷)」
[派生] ――さ(名)
盆暮れ
ぼんくれ [1] 【盆暮れ】
盂蘭盆(ウラボン)のころと年末のころ。盆歳暮(セイボ)。「―のあいさつを欠かさない」
盆替へ
ぼんがえ 【盆替へ】 (名)スル
〔博打(バクチ)の盆をかえる意から〕
場所をかえること。転居すること。「こりや一番切り替ふと鎌倉へ―/浄瑠璃・神霊矢口渡」
盆栽
ぼんさい【盆栽】
a dwarf tree[pine,etc.];a potted plant.
盆栽
ぼんさい [0] 【盆栽】
植木鉢に小形の樹木などを植え,樹形を整えて,その趣を観賞するもの。「―をいじる」
盆梅
ぼんばい [0] 【盆梅】
盆栽に仕立てた梅。[季]春。《―の衣冠正しき姿かな/虚子》
盆棚
ぼんだな [1] 【盆棚】
「精霊棚(シヨウリヨウダナ)」に同じ。
盆池
ぼんち [1] 【盆池】
庭などに設けた小さな池。
盆灯籠
ぼんどうろう [3] 【盆灯籠】
盂蘭盆(ウラボン)に死者の供養のためにともす灯籠。[季]秋。
盆点
ぼんだて [0] 【盆点】
茶の湯の点前(テマエ)の形式の一。伝授物の一。唐物(カラモノ)茶入れ・拝領物茶入れを盆にのせて扱う手前。盆手前。
盆狂言
ぼんきょうげん [3] 【盆狂言】
江戸時代,旧暦七月中旬の興行に上演される歌舞伎狂言。大立者の土用休み中にあたり,二流の役者のみが出演するため,早替り・外連(ケレン)などで目先の変わった演目が多かった。
盆画
ぼんが [0] 【盆画】
黒漆塗りの盆の上に彩色した砂や小石を付着させて風景を描いた絵。盆絵。
盆略点
ぼんりゃくだて [0] 【盆略点】
薄茶点前(デマエ)の最も簡略なもの。瓶掛に鉄瓶をかけ,棗(ナツメ)および茶筅(チヤセン)・茶巾・茶杓を仕組んだ茶碗を盆に乗せて持ち出して点(タ)てる。
盆盆
ぼんぼん 【盆盆】
近世,江戸で,盆に子供が集まり歌をうたって各家々や辻をまわった民俗行事。「あれあれ,向ふから男の子が―をして来たよ/滑稽本・浮世風呂 4」
盆石
ぼんせき [0] 【盆石】
趣のある自然石を盆の上に配して風景を写したもの。
→盆景
盆石
ぼんせき【盆石】
a miniature landscape of stones on a tray.→英和
盆礼
ぼんれい [0] 【盆礼】
中元の挨拶(アイサツ)。特に,盂蘭盆(ウラボン)に嫁が手土産を持って里帰りする風習。盆立て。いきみたま。[季]秋。
盆祭
ぼんまつり [3] 【盆祭(り)】
「盂蘭盆(ウラボン)」に同じ。[季]秋。
盆祭り
ぼんまつり [3] 【盆祭(り)】
「盂蘭盆(ウラボン)」に同じ。[季]秋。
盆笊
ぼんざる [0] 【盆笊】
丸くて浅い,盆状の笊。
盆絵
ぼんえ [0][1] 【盆絵】
「盆画(ボンガ)」に同じ。
盆舟
ぼんぶね [3] 【盆舟】
盂蘭盆(ウラボン)の一六日の精霊(シヨウリヨウ)流しに用いる,麦藁(ムギワラ)・真菰(マコモ)などで作った小舟。送り舟。麦がら舟。精霊舟。灯籠舟。
盆花
ぼんばな [1] 【盆花】
(1)盂蘭盆(ウラボン)に,盆棚に飾る花。多くハギやキキョウなど秋草を用いる。
(2)キキョウの異名。
盆茣蓙
ぼんござ [0] 【盆茣蓙】
(1)丁半博打(バクチ)で,つぼを伏せるござ。盆。
(2)盂蘭盆(ウラボン)に仏壇に敷いて供え物をのせるござ。
盆路
ぼんみち [1] 【盆路】
盆の精霊(シヨウリヨウ)を迎えるために墓地に通じる道などの草を払うこと。また,その道。一般に七月一日に行うことが多い。精霊みち。ついたちみち。
盆踊り
ぼんおどり [3] 【盆踊り】
盂蘭盆(ウラボン)の前後に老若男女が多数集まっておどる踊り。年に一度この世に戻ってくる精霊を迎え,また送るための風習に発したもの。現在では信仰性は失われ,多くは娯楽的な踊りとなっている。[季]秋。
盆踊り口説き
ぼんおどりくどき [6] 【盆踊り口説き】
盆踊りに用いる口説(クドキ)節の唄。明暦・万治(1655-1661)頃,京の役者友甫(ユウホ)の音頭によるものが評判をとり,京・大坂に広まったのがはじまり。
盆踊り唄
ぼんおどりうた [5] 【盆踊り唄】
民謡分類上の名称。盆踊りに唄われる唄。盆唄。
盆送り
ぼんおくり [3] 【盆送り】
盂蘭盆(ウラボン)がすんで,精霊(シヨウリヨウ)を送り返し,供え物を川・海などに捨て流す行事。精霊送り。
盆釜
ぼんがま [1] 【盆釜】
盆行事の一。主に子供たちが屋外に竈(カマド)を築き,煮たきして食べるもの。盆勧進(ボンカンジン)。
盆雨
ぼんう [1] 【盆雨】
〔「盆をひっくり返したような雨」の意〕
大雨。豪雨。
盈ち虧け
みちかけ [2][0] 【満ち欠け・盈ち虧け】
月が丸くなることと欠けること。「月の―」
盈月
えいげつ [1] 【盈月】
満ちている月。満月。
⇔虧月(キゲツ)
盈満
えいまん [0] 【盈満】 (名・形動ナリ)
十分に満ち足りている・こと(さま)。[日葡]
盈満の咎め
えいまんのとがめ 【盈満の咎め】
〔後漢書(折像伝)〕
あまりに満ち足りているときは,往々にして災いの生ずるおそれがあるということ。
盈盈
えいえい [0] 【盈盈】 (形動タリ)
水の満ちるさま。物の多量にあるさま。「財宝―タリ/日葡」
盈虚
えいきょ [1] 【盈虚】 (名)スル
(1)月の満ち欠け。盈虧(エイキ)。「月ノ―/ヘボン」
(2)栄えることと衰えること。栄枯。
盈虧
えいき [1] 【盈虧】 (名)スル
〔「盈」はみちる,「虧」はかける意〕
(1)月が満ちたり欠けたりすること。盈虚。
(2)利益と損失。
益
えき [0][1] 【益】
(1)人や世の中の役に立つこと。ためになること。
⇔害
「何の―もない書物」
(2)利益。もうけ。
⇔損
「―のない仕事」
益
えき【益】
good;→英和
benefit;→英和
profit.→英和
〜のある(ない) useful (useless).→英和
〜する benefit;→英和
do a person good;→英和
profit.→英和
益
やく [1] 【益】
〔呉音〕
「えき(益)」に同じ。「何の―もない」「命終り侍りなば何の―かは侍らむ/源氏(薄雲)」
益
ますます [2] 【益益・益・増す増す】 (副)
〔動詞「ます(増)」を重ねたもの〕
程度がはなはだしくなるさま。なおいっそう。「―元気です」「―天候が悪くなる」「多々―弁ず」
益々
ますます【益々】
more and more;increasingly.〜悪くなる go from bad to worse.
益す
ま・す [0] 【増す・益す】 (動サ五[四])
□一□(自動詞)
(1)数・量が多くなる。ふえる。増加する。
⇔減る
「川の水かさが―・す」「人口が―・す」
(2)程度が以前よりもはなはだしくなる。強まる。「痛みが―・す」「食欲が―・す」「スピードが―・すにつれ揺れもひどくなる」「しだいに親しみが―・してくる」「信用が―・す」
(3)(「…に増す」の形で)優越する。すぐれる。「彼女は以前に―・して美しくなった」「だれにも―・して心配している」「聞きしに―・してすばらしい」「一杯の濁れる酒にあに―・さめやも/万葉 345」
□二□(他動詞)
(1)量をふやす。「売り上げを―・す」「エンジンの出力を―・す」
(2)程度を強める。また,数量をふやす。「船はしだいに速度を―・して南に向かった」「木々の緑が一段と濃さを―・した」「群集はしだいにその数を―・していった」「星が輝きを―・す」
(3)いっそうすぐれるようにする。「色をも音をも―・すけぢめ,ことになむわかれける/源氏(初音)」
[可能] ませる
益する
えき・する [3] 【益する】 (動サ変)[文]サ変 えき・す
人や世の中のためになる。利益を与える。「何ら―・する所がない」
益人
ますひと 【益人】
⇒天(アマ)の益人(マスヒト)
益体
やくたい [0][3] 【益体】
(1)整っていること。秩序のあること。埒(ラチ)。「荷を締めるやら何やら―のある事か/浄瑠璃・会稽山」
(2)「益体もない」に同じ。「塩が辛うて,とと―ぢや/滑稽本・浮世風呂 2」
益体無し
やくたいなし 【益体無し】
役に立たないこと。また,その人。「あの男のやうな―は,すゑとげまいと思うたに/狂言・乞聟」
益信
やくしん 【益信】
(827-906) 平安前期の真言宗の僧。備後の人。広沢流の祖。東寺長者。また,洛東の円城寺の開山。宇多天皇への授戒・伝法灌頂(カンジヨウ)を行う。本覚大師。円城寺僧正。
益友
えきゆう [0] 【益友】
〔論語(季氏)〕
交際して自分のためになる友人。益者。
⇔損友
益城
ましき 【益城】
熊本県中部,上益城郡の町。熊本空港のターミナルビルがある。徳富蘚峰・蘆花の生地。
益子
ましこ 【益子】
栃木県南東部の町。益子焼で知られる。
益子焼
ましこやき [0] 【益子焼】
益子町で産する陶器。1853年大塚啓三郎の創始。民芸陶器で知られる。
益州
えきしゅう 【益州】
中国,漢代に今の四川省に置かれた州。唐以後,成都府と改められた。
益母草
やくもそう [0] 【益母草】
メハジキの別名。[季]秋。
益満
ますみつ 【益満】
姓氏の一。
益満休之助
ますみつきゅうのすけ 【益満休之助】
(1841-1868) 幕末の薩摩藩士。勝海舟の使者山岡鉄舟に同行,駿府の官軍本営に赴き,西郷・勝会談の周旋に協力。
益無し
やくな・し 【益無し】 (形ク)
(1)かいがない。役に立たない。つまらない。「玉を深く隠して―・し/今昔 5」
(2)困ったことだ。具合が悪い。「承らせ給へる殿ばらは,御気色変はりて,―・し,と思したるに/大鏡(道長)」
益無し
ような・し ヤウ― 【益無し】 (形ク)
〔「益(ヤク)なし」の転〕
無益である。「―・く此の度のいさかひしつべかめり/落窪 2」
益獣
えきじゅう [0] 【益獣】
人間に害をなすものと敵対することで,結果的に利益をもたらす動物。ネズミを捕らえるイタチなど。
⇔害獣
益田
ますだ 【益田】
姓氏の一。
益田
ますだ 【益田】
島根県西部,日本海に臨む市。高津川と益田川の三角州にある。石見地方西部の商業の中心地。雪舟にゆかりのある医光寺・万福寺や柿本神社がある。
益田の池
ますだのいけ 【益田の池】
奈良県橿原市西池尻町の辺りの低地にあった池。((歌枕))「ねぬなはのくるしかるらむ人よりもわれぞますだのいけるかひなき/拾遺(恋四)」
益田孝
ますだたかし 【益田孝】
(1848-1938) 実業家。号,鈍翁。佐渡生まれ。大蔵省を辞して三井物産会社を創立。三井財閥の発展に尽力。美術品の収集家として名高い。茶道を嗜み,品川御殿山で盛んに茶会を催した。
→大師会
益田時貞
ますだときさだ 【益田時貞】
⇒天草四郎(アマクサシロウ)
益益
ますます [2] 【益益・益・増す増す】 (副)
〔動詞「ます(増)」を重ねたもの〕
程度がはなはだしくなるさま。なおいっそう。「―元気です」「―天候が悪くなる」「多々―弁ず」
益税
えきぜい [0] 【益税】
消費者が払った消費税のうち,納税されず合法的に免税事業者の利益として手もとに残ること。また,納付までの運用利益が生ずること。
益者
えきしゃ [1] 【益者】
交際して自分のためになる人。益友。
⇔損者
益者三友
えきしゃさんゆう [1] 【益者三友】
〔論語(季氏)〕
友として交わって利益のある三種類の人。すなわち,直(正直)・諒(リヨウ)(誠実)・多聞(タモン)(博識)である人。
⇔損者三友
益荒
ますら 【益荒】
〔「ます」は増す意,「ら」は接尾語〕
神や男の勇ましく力強いさまをいう語。また,雄々しい神や男。「―我すら世の中の常しなければ/万葉 3969」
益荒猛男
ますらたけお 【益荒猛男】
勇ましく男らしい男。ますらお。「―に御酒(ミキ)奉る/万葉 4262」
益荒男
ますらお [0] 【益荒男・丈夫】
(1)雄々しく強い男。立派な男。ますらおのこ。
⇔たおやめ
「―の進み先立ち踏める足跡(アト)を/仏足石歌」
(2)武人。もののふ。「大伴の氏と名に負へる―の伴/万葉 4465」
(3)朝廷に仕える官僚。「―と思へる我も草枕旅にしあれば思ひ遣(ヤ)るたづきを知らに/万葉 5」
(4)狩人。猟師。[日葡]
益荒男の
ますらおの 【益荒男の】 (枕詞)
ますらおがつける手結(タユイ)の意から,地名「手結が浦」にかかる。「―手結が浦に/万葉 366」
益荒男子
ますらおのこ 【益荒男子】
「ますらお(益荒男){(1)}」に同じ。「嘆きつつ―の恋ふれこそ/万葉 118」
益荒男振り
ますらおぶり [0] 【益荒男振り・丈夫振り】
〔賀茂真淵の用語から〕
男性的でおおらかな歌風。古今集以後の歌風を「たおやめぶり」といったのに対して,万葉集の歌風を理想としていう語。
益荒神
ますらかみ 【益荒神】
荒々しく強い神。「あが御子,―の御子にまさば/出雲風土記」
益虫
えきちゅう【益虫】
a useful insect.
益虫
えきちゅう [0] 【益虫】
人間の生活に直接・間接に益をもたらす昆虫。生活に必要な物を生産するカイコ・ミツバチなど,害虫を捕食するトンボ・カマキリなど,受粉の助けをするチョウ・ミツバチなどをいう。また,成長の時期によって,害虫が益虫になるモンシロチョウなどもあり,便宜的な分類である。
⇔害虫
益軒
えきけん 【益軒】
⇒貝原(カイバラ)益軒
益軒十訓
えきけんじっくん 【益軒十訓】
教訓書。五〇巻。貝原益軒作。西田敬止編。1893年(明治26)刊。益軒の「家訓」「君子訓」「大和俗訓」「楽訓」「和俗童子訓」「五常訓」「家道訓」「養生訓」「文武訓」「初学訓」の一〇種をまとめたもの。
益金
えききん [0][2] 【益金】
(1)もうけた金。利益金。
(2)税法上,法人の資産を増加させた収益のこと。
⇔損金
益鳥
えきちょう [0] 【益鳥】
人間の生活に直接・間接に役立つ鳥。ムクドリ・ツバメなどのように害虫を捕食する鳥をいうことが多い。時期により益鳥が害鳥になるものもあり,便宜的な分類である。
⇔害鳥
益鳥
えきちょう【益鳥】
a useful bird.
盌
わん 【椀・碗・盌】
■一■ [0] (名)
飲食物などを盛るための器。古くは蓋(フタ)がないが,後世,蓋付きのものもある。
〔木製のものは「椀」,陶磁器製のものは「碗」と書く〕
■二■ (接尾)
助数詞。{■一■}に盛った飲食物の数を数えるのに用いる。
盌
もい モヒ 【盌】
水を盛る器。椀。「玉―に水さへ盛り/日本書紀(武烈)」
盒子
ごうし ガフ― 【合子・盒子】
〔「ごうす」とも。身と蓋(フタ)とを合わせる意〕
(1)蓋のある器の総称。「いみじうきたなきもの…殿上の―/枕草子 263」
(2)建水の一。口が広く裾すぼまりで底が平らになっているもの。
合子(1)[図]
盗まふ
ぬすま・う ヌスマフ 【盗まふ】 (動ハ四)
〔連語「盗まう」の動詞化〕
すきを盗んでする。「夜ふけぬればからうじて―・はれて/宇津保(俊蔭)」
盗まふ
ぬすま∘う 【盗まふ】 (連語)
〔「ぬすむ」に継続の助動詞「ふ」の接続したもの〕
(1)人目を盗んでやり続ける。すきを見て行う。「山川に筌(ウエ)を伏せて守りもあへず年の八年を我が―∘ひし/万葉 2832」
(2)だまし続ける。うそを言う。「何をかも言はずて言ひしと我が―∘はむ/万葉 2573」
盗み
ぬすみ [3] 【盗み】
(1)ぬすむこと。また,その行為。「―を働く」「―をする」
(2)遊女などが,客がついていながら抜け出して他の客の席に行くこと。「何さ―に出ていなはらあな/洒落本・仕懸文庫」
(3)他の語の上に付いて,相手に気づかれずに,隠れてこっそりと物事をする意を表す。「―見」「―食い」
盗み
ぬすみ【盗み】
theft;→英和
stealing;robbery.〜をする steal;→英和
rob <a person of a thing> .→英和
盗み出す
ぬすみだ・す [4][0] 【盗み出す】 (動サ五[四])
盗んで持ち出す。「設計図を―・す」
[可能] ぬすみだせる
盗み取る
ぬすみと・る [4] 【盗み取る】 (動ラ五[四])
盗んで自分のものとする。盗む。「技術を―・る」
[可能] ぬすみとれる
盗み心
ぬすみごころ [4] 【盗み心】
盗みをしようと思う気持ち。盗心(トウシン)。
盗み撮り
ぬすみどり [0] 【盗み撮り】
「隠(カク)し撮(ド)り」に同じ。
盗み笑い
ぬすみわらい [4] 【盗み笑い】
人目につかぬように,こっそりと笑うこと。しのび笑い。「堪らへ切れないやうに―をした/或る女(武郎)」
盗み聞き
ぬすみぎき [0] 【盗み聞き】 (名)スル
人の話をこっそり聞くこと。盗聴。「電話を―する」
盗み聞きする
ぬすみぎき【盗み聞きする】
eavesdrop;→英和
overhear (ふと耳にする);→英和
tap (盗聴).→英和
盗み見
ぬすみみ [0] 【盗み見】 (名)スル
こっそり見ること。「かぎ穴から―する」
盗み見る
ぬすみ・みる [4] 【盗み見る】 (動マ上一)[文]マ上一
人に気づかれないようにこっそり見る。「戸のすき間から―・みる」
盗み見る
ぬすみみる【盗み見る】
look[glance]furtively <at> .
盗み読み
ぬすみよみ [0] 【盗み読み】 (名)スル
(1)人に知られないようにかくれて読むこと。また,他人あての手紙などを本人に断りなくこっそり読むこと。
(2)他人の読んでいるものを,わきからこっそりのぞいて読むこと。
盗み足
ぬすみあし [3] 【盗み足】
足音を立てないようにそっと歩くこと。ぬきあし。
盗み食い
ぬすみぐい [0] 【盗み食い】
(1)かくれてこっそり食うこと。また,他人の食物を盗んで食うこと。
(2)密通すること。「―の味よく/浮世草子・新色五巻書 4」
盗み食いする
ぬすみぐい【盗み食いする】
eat by stealth.
盗む
ぬす・む [2] 【盗む・偸む】 (動マ五[四])
(1)他人の物をひそかに自分のものにする。とる。「宝石を―・む」「現金だけ―・まれた」
(2)他人の技芸や作品,考えや行動などをひそかにまねる。わきから見て他人の技術などを習得する。「師匠の芸を―・む」「人のアイディアを―・む」
(3)人に知られないよう,こっそり…する。ごまかす。「母親の目を―・んで漫画を読む」「足音を―・む」「言はずて言ひしと我が―・まはむ/万葉 2573」
(4)(野球で)盗塁する。「二塁を―・む」
(5)ひそかに妻とする。また,こっそり異性と通じる。「物語の姫君の人に―・まれたらむあしたの様なれば/源氏(蜻蛉)」
(6)音曲で,ある文字を発音しないでうたう。「かやうに間々に皆一律を―・めるに/徒然 219」
[可能] ぬすめる
[慣用] 生を―・暇を―・禄(ロク)を―
盗む
ぬすむ【盗む】
steal;→英和
rob <a person of a thing> (奪う);→英和
plagiarize (説・文章を).→英和
盗まれる[人が主語]have <a thing> stolen;[物が主語]be stolen.
盗人
とうじん タウ― [0] 【盗人】
盗賊。ぬすびと。
盗人
ぬすびと [0] 【盗人】
(1)他人の物を盗む人。どろぼう。盗賊。ぬすっと。ぬすと。
(2)人をののしっていう語。ぬすっと。「かぐや姫てふ大―の奴が/竹取」
盗人
ぬすっと [0][2] 【盗人】
〔「ぬすびと」の転〕
ぬすびと。ぬすと。
盗人
ぬすと [3] 【盗人】
ぬすっと。ぬすびと。
盗人
ぬすびと【盗人】
a thief;→英和
a robber (強盗).⇒泥棒.
盗人の足
ぬすびとのあし [7] 【盗人の足】
オニノヤガラの別名。
盗人上戸
ぬすびとじょうご [5] 【盗人上戸】
(1)酒も甘味も両方好むこと。
(2)「空上戸(ソラジヨウゴ)」に同じ。
盗人宿
ぬすびとやど [5] 【盗人宿】
盗人をかくまう宿。盗人が根城にする宿。
盗人根性
ぬすっとこんじょう [5] 【盗人根性】
盗みをはたらく人に特有の,他人のすきをねらおうとする物ほしそうでいやらしい性質。ぬすびと根性。
盗人猫
ぬすっとねこ [5] 【盗人猫】
(1)どろぼう猫。ぬすびと猫。
(2)他人の夫(または妻)と密通した者をののしっていう語。
盗人算
ぬすびとざん [4] 【盗人算】
⇒過不足算(カフソクザン)
盗人萩
ぬすびとはぎ [4] 【盗人萩】
マメ科の多年草。山野に多い。高さ80センチメートル内外。葉は長卵形の小葉三枚から成る。七〜一〇月,淡紅色の小花を長い総状花序にまばらにつける。花後,半月形の節二節から成る豆果を結び,かぎ状の毛があって衣服などにつきやすい。
盗人萩[図]
盗人連歌
ぬすびとれんが 【盗人連歌】
⇒連歌盗人(レンガヌスビト)
盗伐
とうばつ タウ― [0] 【盗伐】 (名)スル
他人や国が所有している木竹をこっそりと切って盗むこと。
盗伐する
とうばつ【盗伐する】
fell trees in secret.
盗作
とうさく【盗作】
plagiarism.〜する plagiarize.→英和
‖盗作者 a plagiarist.
盗作
とうさく タウ― [0] 【盗作】 (名)スル
他人の作品の一部または全部を自分の作品として発表すること。剽窃(ヒヨウセツ)。
盗取
とうしゅ タウ― [1] 【盗取】 (名)スル
ぬすみとること。「財物を―する」
盗品
とうひん【盗品】
stolen goods.
盗品
とうひん タウ― [0] 【盗品】
盗んだ品物。贓品(ゾウヒン)。
盗塁
とうるい タウ― [0] 【盗塁】 (名)スル
野球で,走者が守備側の隙をねらって,次の塁へ進むこと。スチール。
盗塁する
とうるい【盗塁する】
《野》steal a base.→英和
盗心
とうしん タウ― [0] 【盗心】
盗みをしようとする気持ち。
盗掘
とうくつ タウ― [0] 【盗掘】 (名)スル
許可なく他人の土地の埋蔵物や鉱物,また古墳などの副葬品などを掘り出して盗むこと。「墳墓は―されていた」
盗採
とうさい タウ― [0] 【盗採】 (名)スル
採取を禁止されている植物などをひそかに取ること。
盗文字
ぬもじ 【盗文字】
〔「ぬ」で始まる語の文字詞〕
ぬすびと。
盗汗
とうかん タウ― [0] 【盗汗】
〔医学関係で〕
寝汗(ネアセ)のこと。
盗泉
とうせん タウ― [0] 【盗泉】
中国山東省泗水(シスイ)県の東北にある泉。孔子はその泉の名が悪いとして飲まなかったという。
→渇(カツ)しても盗泉の水を飲まず
盗犯
とうはん タウ― [0] 【盗犯】
窃盗および強盗などの犯罪。盗罪。
盗用
とうよう タウ― [0] 【盗用】 (名)スル
他人のものを盗んで使うこと。許可を得ないで用いること。「デザインを―する」
盗用する
とうよう【盗用する】
steal;→英和
embezzle;→英和
pirate (著作物の).→英和
盗癖
とうへき タウ― [0] 【盗癖】
盗みをする癖。衝動的に物を盗む病的な性癖。ぬすみぐせ。
盗癖がある
とうへき【盗癖がある】
have thievish habits;be a kleptomaniac;→英和
be light-fingered.
盗窃
とうせつ タウ― [0] 【盗窃】
ひそかに盗むこと。窃盗。
盗罪
とうざい タウ― [0] 【盗罪】
盗みの罪。盗犯。
盗聴
とうちょう タウチヤウ [0] 【盗聴】 (名)スル
他人の会話を(機器などを用いて)気づかれないように聞くこと。ぬすみぎき。「電話を―する」「―器」
盗聴する
とうちょう【盗聴する】
tap <a wire> ;→英和
listen in on <phone calls> ; <俗> bug.→英和
‖盗聴器 a hidden microphone;a wiretap.
盗視
とうし [0] タウ― 【盗視】 ・ トウ― 【偸視】 (名)スル
人に気づかれないようにこっそり見ること。盗み見。「老夫は腹立しげに御者の面を―せり/義血侠血(鏡花)」
盗賊
とうぞく タウ― [0] 【盗賊】
(1)ぬすびと。また,集団で略奪を行う者。「―におそわれる」
(2)盗むこと。「形ち僧也と云へども,心に―を好む/今昔 20」
盗賊
とうぞく【盗賊】
a thief;→英和
a robber (強盗);a burglar (夜盗).→英和
盗賊鴎
とうぞくかもめ タウ― [5] 【盗賊鴎】
(1)チドリ目トウゾクカモメ科の海鳥。全長50センチメートルほど。カモメ類に似るが,中央の尾が突出し,先端が丸みを帯びる。頭・背・胸は黒褐色,首は黄白色,体の下側は白色。ほかの海鳥を襲い,餌(エサ)を横取りする習性がある。北極近くで繁殖し,冬は南方に渡る。日本には冬鳥あるいは旅鳥として渡来する。
(2)トウゾクカモメ科の鳥の総称。トウゾクカモメ・オオトウゾクカモメなど五種。
盗足
ぬすあし 【盗足】
能楽用語。足を抜くように上げ,音を立てずに踏むこと。また,その足さばき。
盗跖
とうせき タウ― 【盗跖・盗蹠】
(1)中国,春秋時代の魯(ロ)の大盗賊。数千人の配下を従えて横行したという。
(2)「荘子」の篇名。孔子と盗跖の架空問答を記す。
盗蹠
とうせき タウ― 【盗跖・盗蹠】
(1)中国,春秋時代の魯(ロ)の大盗賊。数千人の配下を従えて横行したという。
(2)「荘子」の篇名。孔子と盗跖の架空問答を記す。
盗難
とうなん タウ― [0] 【盗難】
金や物を盗まれること。「車内で―にあう」「―防止」
盗難
とうなん【盗難(事件)】
(a case of) robbery[burglary,theft].〜に会う[人が]be robbed <of one's money> ;have <one's money> stolen;[物が]be stolen.〜予防の antitheft[burglar-proof] <lock> .‖盗難警報機[装置]a burglar alarm.盗難品 stolen goods.盗難保険 burglary insurance.
盗難保険
とうなんほけん タウ― [5] 【盗難保険】
盗難によって生ずる損害を填補(テンポ)するための損害保険。
盗電
とうでん タウ― [0] 【盗電】 (名)スル
料金を払わず,ひそかに電気を使うこと。
盛
もり 【盛(り)】
〔動詞「盛る」の連用形から〕
■一■ [0] (名)
(1)皿やどんぶりなどに食物を入れること。また,入れる分量。「飯の―がいい」
(2)「もりそば」の略。「―を一枚」
■二■ (接尾)
助数詞。皿や茶碗(チヤワン)などに盛ったものを数えるのに用いる。「どんぶり飯二(フタ)―」
盛っ切り
もっきり [0] 【盛っ切り】
〔「盛り切り」の転〕
(1)「盛り切り」に同じ。
(2)「もっきり酒」に同じ。「―を一杯ひっかける」
盛っ切り酒
もっきりざけ [4] 【盛っ切り酒】
〔「盛り切り酒」の転〕
盛り切り一杯いくらと定めて売る酒。もっきり。
盛っ相
もっそう [3] 【物相・盛っ相】
〔「相」は木形の意〕
飯を盛って量をはかる器。また,飯を一人分ずつ盛って出す器。
盛り
さかり [0][3] 【盛り】
〔動詞「さかる」の連用形から〕
(1)物事が一番勢いのよい状態にあること。盛んな時期。「桜の花が今を―と咲いている」「暑さも―を越す」
(2)人が肉体的・精神的に最も成熟・充実している時期。「人生の―を過ぎる」
(3)動物が一定の時期に発情すること。「―のついた猫」
(4)(「…ざかり」の形で,他の語と複合して用いる)成長や変化などの一周期のなかで,最も盛んな状態にあること。また,その時期。「男―」「女―」「働き―」「花―」
盛り
もり 【盛(り)】
〔動詞「盛る」の連用形から〕
■一■ [0] (名)
(1)皿やどんぶりなどに食物を入れること。また,入れる分量。「飯の―がいい」
(2)「もりそば」の略。「―を一枚」
■二■ (接尾)
助数詞。皿や茶碗(チヤワン)などに盛ったものを数えるのに用いる。「どんぶり飯二(フタ)―」
盛り
さかり【盛り】
(1)[絶頂]the height[peak].→英和
(2)[人生]prime.→英和
(3)[発情]rut (雄);→英和
heat (雌).→英和
〜がつく be in heat[rut].〜をすぎる be past one's best[prime].〜である be in full bloom (花が);be in the prime <of youth> .
盛り上がり
もりあがり [0] 【盛り上(が)り】
(1)盛りあがって高くなっていること。「土の―」
(2)さかんになること。たかまり。「世論の―」「―に欠ける」
盛り上がり
もりあがり【盛り上がり】
a surge <of public opinion> ;→英和
a climax.→英和
盛り上がる
もりあがる【盛り上がる】
rise;→英和
swell.→英和
盛り上がる
もりあが・る [4][0] 【盛り上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)盛ったように高くなる。「筋肉が―・る」「土が―・る」
(2)物事の勢いが高まってくる。「機運が―・る」「雰囲気が―・る」「意欲が―・る」
(3)劇・映画・音楽などで,興趣が最高潮に達する。
盛り上げ
もりあげ [0] 【盛(り)上げ】
「盛り上げ彩色」に同じ。
盛り上げる
もりあ・げる [4] 【盛(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 もりあ・ぐ
(1)盛って山形に高くする。「土を―・げた墓」
(2)気勢・雰囲気などを高める。「世論を―・げる」「祭りを―・げる」
盛り上げる
もりあげる【盛り上げる】
pile[heap]up.
盛り上げ彩色
もりあげざいしき 【盛(り)上げ彩色】
画面の一部,特に花弁や衣服の文様などに顔料を厚く盛り上げて立体的表現効果をねらったもの。襖絵や屏風絵で発達した技法。盛り上げ。
盛り上り
もりあがり [0] 【盛り上(が)り】
(1)盛りあがって高くなっていること。「土の―」
(2)さかんになること。たかまり。「世論の―」「―に欠ける」
盛り上る
もりあが・る [4][0] 【盛り上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)盛ったように高くなる。「筋肉が―・る」「土が―・る」
(2)物事の勢いが高まってくる。「機運が―・る」「雰囲気が―・る」「意欲が―・る」
(3)劇・映画・音楽などで,興趣が最高潮に達する。
盛り付け
もりつけ [0] 【盛(り)付け】
食べ物を器にもりつけること。また,そうしたもの。
盛り付ける
もりつ・ける [4] 【盛(り)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 もりつ・く
(1)食物を器に盛る。料理を食器にきれいに盛る。「種々の刺し身を―・ける」
(2)割り当てる。分配する。「元日より大年(オオドシ)迄を一度に―・けて,其外は,一銭も化(アダ)につかはず/浮世草子・永代蔵 4」
盛り切り
もりきり [0] 【盛(り)切り】
皿や丼(ドンブリ)に盛っただけで,お代わりのないこと。また,その飲食物。もっきり。「―の飯」
盛り合せ
もりあわせ [0] 【盛り合(わ)せ】
種々の食品を一つの器にとり合わせて盛りつけたもの。「―定食」「刺身の―」
盛り合せる
もりあわ・せる [5][0] 【盛り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 もりあは・す
種々の食品を一つの器にとり合わせて盛る。
盛り合わせ
もりあわせ [0] 【盛り合(わ)せ】
種々の食品を一つの器にとり合わせて盛りつけたもの。「―定食」「刺身の―」
盛り合わせる
もりあわ・せる [5][0] 【盛り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 もりあは・す
種々の食品を一つの器にとり合わせて盛る。
盛り土
もりつち [0] 【盛(り)土】
敷地の造成や築堤などのとき,所定の高さにするために土を盛ること。また,その盛った土。もりど。
⇔切り取り
盛り土
もりど [0] 【盛(り)土】
「もりつち(盛土)」に同じ。「―地盤」
盛り場
さかりば【盛り場】
a pleasure-resort;the busiest quarters (繁華街).
盛り場
さかりば [0] 【盛り場】
人が寄り集まるにぎやかな場所。繁華街。
盛り塩
もりじお [0] 【盛(り)塩】
料理屋・寄席などで,掃き清めた門口に縁起を祝って塩を小さく盛ること。また,その塩。清め塩。盛り花。口塩(クチジオ)。
盛り時
さかりどき [0] 【盛り時】
(1)物事が最も盛んな時期。
(2)獣類の発情期。交尾期。
盛り殺す
もりころ・す [4] 【盛(り)殺す】 (動サ五[四])
毒を盛って人を殺す。毒殺する。[ヘボン(三版)]
盛り沢山
もりだくさん [3][5][4] 【盛(り)沢山】 (名・形動)[文]ナリ
(1)多量に盛ってある・こと(さま)。「―な料理」
(2)内容の豊富な・こと(さま)。「―な記事」「―な行事」
盛り沢山の
もりだくさん【盛り沢山の】
abundant.〜に abundantly.→英和
盛り漆
さかりうるし [4] 【盛り漆】
生漆(キウルシ)の一種。七月中旬から九月初旬までの間に掻き取った漆液。一番の上等品。
盛り潰す
もりつぶ・す [4][0] 【盛り潰す】 (動サ五[四])
酒をどんどん飲ませて,酔いつぶれさせる。「しめし合て酒肴下では下人―・し/浄瑠璃・万年草(中)」
盛り物
もりもの [0] 【盛(り)物】
(1)食べ物を盛って膳(ゼン)に供える物。
(2)神仏に供える物。「仏壇に―を供える」
盛り砂
もりずな [0] 【盛(り)砂】
儀式や貴人を出迎えるとき,車寄せの左右に高く盛った砂。たてずな。
盛り籠
もりかご [2] 【盛り籠】
果物などを盛る,籐(トウ)などで作った籠。
盛り花
もりばな [0][2] 【盛(り)花】
(1)水盤・籠(カゴ)など口の広い花器に花を盛って飾ること。また,その花。
(2)盛り塩。
盛り菓子
もりがし [3] 【盛(り)菓子】
三方(サンボウ)に山形に盛って神仏に供える菓子。多く,饅頭(マンジユウ)や打ち物などを盛る。
盛り蕎麦
もりそば [0] 【盛り蕎麦】
ゆでて蒸籠(セイロウ)に盛ったそば。そばつゆをつけて食べる。もり。
盛り込み
もりこみ [0] 【盛(り)込み】
邦楽で,一つの旋律が完結する前にそれにかぶせて,唄い出したり,掛け声が終わる以前に唄をかぶせたりすること。
盛り込む
もりこ・む [3][0] 【盛(り)込む】 (動マ五[四])
(1)器に食べ物を盛って入れる。「どんぶりに飯を―・む」
(2)全体の中の一部として入れる。組み入れる。「多彩な内容が―・まれた催し物」「双方の主張を―・んだ声明文」
[可能] もりこめる
盛り込む
もりこむ【盛り込む】
incorporate <one's idea in(to) the plan> .→英和
盛り返す
もりかえ・す [3][0] 【盛(り)返す】 (動サ五[四])
落ち目になった勢いを回復する。「勢力を―・す」「人気を―・す」
[可能] もりかえせる
盛り返す
もりかえす【盛り返す】
recover;→英和
rally <one's energy> .→英和
盛り鉢
もりばち [2] 【盛(り)鉢】
果物などを盛るガラスや陶器の鉢。
盛る
も・る [0][1] 【盛る】 (動ラ五[四])
(1)器に物を入れて満たす。「御飯を―・る」「玉盌(タマモイ)に水さへ―・り/日本書紀(武烈)」
(2)高く積み上げる。「土を―・る」
(3)(匙(サジ)に盛って調合することから)薬を調合して飲ませる。特に,毒を混ぜて飲ませる。「毒を―・る」「一服―・る」
(4)文に思想などを表す。「独立宣言に―・られた精神」
(5)目盛りをつける。「目を―・る」[ヘボン]
(6)酒を飲ませる。「いつ―・らしやつた/浄瑠璃・忠臣蔵」
[可能] もれる
盛る
さか・る [0] 【盛る】 (動ラ五[四])
(1)勢いが盛んになる。「火が燃え―・る」「花―・りゆく春をうらみむ/後撰(春中)」
(2)にぎわう。栄える。「再び―・る牛店(ウシヤ)の繁昌/安愚楽鍋(魯文)」
(3)動物が発情する。「猫ガ―・ル/日葡」
盛る
もる【盛る】
(1)[積み上げる]pile[heap]up.(2)[食物を]dish up;fill;→英和
serve.→英和
(3)[薬を]administer.→英和
(4)[刻み目を]graduate.→英和
盛ん
さかん [0] 【盛ん】 (形動)[文]ナリ
〔「さかり」の転〕
(1)勢いのよいさま。活発なさま。「血気―な若者」「―に炎が上がる」
(2)何度も行われるさま。「議論が―になる」「―な勧誘」
盛んな
さかん【盛んな(に)】
prosperous(ly);→英和
successful(ly);hearty(ily) (熱心);→英和
[旺盛]vigorous(ly);→英和
active(ly);→英和
furious(ly) (猛烈);→英和
extensive(ly) (手広い).→英和
〜になる prosper;→英和
flourish;→英和
become popular (流行する).〜に歓迎する give a warm welcome.老いて益々〜だ be hale and hearty.
盛上げ
もりあげ [0] 【盛(り)上げ】
「盛り上げ彩色」に同じ。
盛上げる
もりあ・げる [4] 【盛(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 もりあ・ぐ
(1)盛って山形に高くする。「土を―・げた墓」
(2)気勢・雰囲気などを高める。「世論を―・げる」「祭りを―・げる」
盛上げ彩色
もりあげざいしき 【盛(り)上げ彩色】
画面の一部,特に花弁や衣服の文様などに顔料を厚く盛り上げて立体的表現効果をねらったもの。襖絵や屏風絵で発達した技法。盛り上げ。
盛世
せいせい [0] 【盛世】
国力が盛んで,よく治まっている時代。
盛久
もりひさ 【盛久】
能の一。四番目物。観世十郎元雅作。捕らえられて鎌倉へ送られた平家の侍盛久が,由比ヶ浜の刑場で斬られようとしたとき,太刀持ちの打ち下ろした刀が二つに折れるという奇跡が起こり,助命される。清水観音の利益(リヤク)として脚色されている。
盛事
せいじ [1] 【盛事】
盛んな行事。盛大な事柄。
盛京
せいけい 【盛京】
中国,清朝初期の首都。今の瀋陽(シンヨウ)。
盛付け
もりつけ [0] 【盛(り)付け】
食べ物を器にもりつけること。また,そうしたもの。
盛付ける
もりつ・ける [4] 【盛(り)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 もりつ・く
(1)食物を器に盛る。料理を食器にきれいに盛る。「種々の刺し身を―・ける」
(2)割り当てる。分配する。「元日より大年(オオドシ)迄を一度に―・けて,其外は,一銭も化(アダ)につかはず/浮世草子・永代蔵 4」
盛代
せいだい [1] 【盛代】
国の勢いがさかんで各方面に活力があふれている時代。
盛会
せいかい [0] 【盛会】
出席者が多くにぎやかな会合。また,会合が盛大であること。「―のうちに幕をとじた」
盛会
せいかい【盛会】
<be> a successful meeting;[会が主語]be a great success.
盛儀
せいぎ [1] 【盛儀】
盛大な儀式。「戴冠式の―」
盛光
もりみつ 【盛光】
室町初期,備前長船(オサフネ)の刀工。師光の子。修理亮と称す。弟と伝える右衛門尉康光とともに応永備前と呼ばれる完成度の高い作風を確立。太刀も刀も造り,樋(ヒ)の入ったものが多い。生没年未詳。
盛典
せいてん [0] 【盛典】
盛大な儀式。盛儀。
盛冬
せいとう [0] 【盛冬】
冬の寒い盛り。真冬。
盛切り
もりきり [0] 【盛(り)切り】
皿や丼(ドンブリ)に盛っただけで,お代わりのないこと。また,その飲食物。もっきり。「―の飯」
盛名
せいめい [0] 【盛名】
さかんな名声。立派な評判。「―をはせる」
盛唐
せいとう [0] 【盛唐】
中国文学史上,唐代を四分した第二期。玄宗の開元から代宗の永泰までの約50年間(713-765)。唐詩の最盛期で,李白・杜甫・王維らが活躍した。
→初唐
→中唐
→晩唐
盛土
もりつち [0] 【盛(り)土】
敷地の造成や築堤などのとき,所定の高さにするために土を盛ること。また,その盛った土。もりど。
⇔切り取り
盛土
もりど [0] 【盛(り)土】
「もりつち(盛土)」に同じ。「―地盤」
盛塩
もりじお [0] 【盛(り)塩】
料理屋・寄席などで,掃き清めた門口に縁起を祝って塩を小さく盛ること。また,その塩。清め塩。盛り花。口塩(クチジオ)。
盛壮
せいそう [0] 【盛壮】 (名・形動)[文]ナリ
年若く元気盛りであること。勢いの盛んであるさま。
盛夏
せいか【盛夏】
midsummer;→英和
high summer.
盛夏
せいか [1] 【盛夏】
夏の一番暑い時期。まなつ。[季]夏。
盛大
せいだい [0] 【盛大】 (名・形動)[文]ナリ
集会や儀式などの規模が大きくはなばなしい・こと(さま)。「―な歓迎会」
[派生] ――さ(名)
盛大な
せいだい【盛大な(に)】
prosperous(ly);→英和
splendid(ly);→英和
(on a) grand (scale).→英和
盛宴
せいえん [0] 【盛宴】
盛んな宴会。「―を張る」
盛岡
もりおか モリヲカ 【盛岡】
岩手県中部の市。県庁所在地。北上川・雫石(シズクイシ)川・中津川の合流点に位置し,北上盆地北部の中心地。もと南部氏二〇万石の城下町。鉄鋳物を特産。盛岡城(不来方(コズカタ)城)跡・報恩寺がある。
盛岡大学
もりおかだいがく モリヲカ― 【盛岡大学】
私立大学の一。1981年(昭和56)設立。本部は岩手県滝沢村。
盛年
せいねん [0] 【盛年】
若くて働き盛りの,元気のある年頃。
盛強
せいきょう [0] 【盛強】 (名・形動)[文]ナリ
さかんで強い・こと(さま)。「威権此の如く―に/明六雑誌 4」
盛徳
せいとく [0] 【盛徳】
盛んな徳。大きく,優れた徳。
盛挙
せいきょ [1] 【盛挙】
盛大な事業。雄大な計画。
盛昌
せいしょう [0] 【盛昌】 (名・形動ナリ)
勢いの盛んな・こと(さま)。「此の主義甚だ―なるに至れり/天賦人権論(辰猪)」
盛時
せいじ [1] 【盛時】
(1)若く血気の盛んなとき。
(2)勢力の盛んなとき。運勢の盛んなとき。
盛暑
せいしょ [1] 【盛暑】
夏の暑さのはなはだしいこと。また,夏の一番暑い盛りの時期。盛夏。「―の候」
盛服
せいふく [0] 【盛服】
盛装の服。立派なよそおいの服。
盛期
せいき [1] 【盛期】
盛んな時期。「柿の出荷の―」「最―」
盛栄
せいえい [0] 【盛栄】
栄えること。隆盛。繁栄。
盛業
せいぎょう [0] 【盛業】
(1)事業・商売などが盛んであること。
(2)盛大な事業。
盛殺す
もりころ・す [4] 【盛(り)殺す】 (動サ五[四])
毒を盛って人を殺す。毒殺する。[ヘボン(三版)]
盛沢山
もりだくさん [3][5][4] 【盛(り)沢山】 (名・形動)[文]ナリ
(1)多量に盛ってある・こと(さま)。「―な料理」
(2)内容の豊富な・こと(さま)。「―な記事」「―な行事」
盛況
せいきょう [0] 【盛況】
会や催しなどの,にぎやかで盛んなようす。「祝賀会は―だった」
盛況
せいきょう【盛況】
<gain> prosperity;→英和
<be in> a prosperous condition.
盛漁期
せいりょうき [3] 【盛漁期】
⇒せいぎょき(盛漁期)
盛漁期
せいぎょき [3] 【盛漁期】
一年のうちで漁獲量の多い時期。
盛物
もりもの [0] 【盛(り)物】
(1)食べ物を盛って膳(ゼン)に供える物。
(2)神仏に供える物。「仏壇に―を供える」
盛砂
もりずな [0] 【盛(り)砂】
儀式や貴人を出迎えるとき,車寄せの左右に高く盛った砂。たてずな。
盛秋
せいしゅう [0] 【盛秋】
(1)秋の最中。秋らしい趣のさかりの時期。
(2)陰暦八月の異名。
盛粧
せいそう [0] 【盛粧】 (名)スル
はなやかによそおうこと。「―せる姫を/即興詩人(鴎外)」
盛綱陣屋
もりつなじんや モリツナヂンヤ 【盛綱陣屋】
人形浄瑠璃「近江源氏先陣館」の八段目。敵を欺くため,にせ首を父だといって切腹した弟高綱の子小四郎の心に打たれた盛綱は,首実検で主人時政を欺く証言をする。
盛者
せいしゃ [1] 【盛者】
⇒じょうしゃ(盛者)
盛者
じょうしゃ ジヤウ― [1] 【盛者】
〔「しょうじゃ」「しょうしゃ」とも〕
権勢の盛んな人。栄えている人。
盛者
しょうじゃ シヤウ― [1] 【盛者】
⇒じょうしゃ(盛者)
盛者必衰
じょうしゃひっすい ジヤウ― [1] 【盛者必衰】
〔仏〕 世の中は無常であり,勢いの盛んな者もついには必ず衰えほろびるということ。「沙羅双樹の花の色,―の理(コトワリ)をあらはす/平家 1」
盛花
もりばな [0][2] 【盛(り)花】
(1)水盤・籠(カゴ)など口の広い花器に花を盛って飾ること。また,その花。
(2)盛り塩。
盛菓子
もりがし [3] 【盛(り)菓子】
三方(サンボウ)に山形に盛って神仏に供える菓子。多く,饅頭(マンジユウ)や打ち物などを盛る。
盛行
せいこう [0] 【盛行】 (名)スル
広く盛んに行われること。「近世初期に―した髪形」「―をみる」
盛衰
せいすい [0] 【盛衰】
〔古くは「じょうすい」〕
さかんになったりおとろえたりすること。「栄枯―」
盛衰
せいすい【盛衰】
rise and fall;ups and downs.
盛衰
じょうすい ジヤウ― [0] 【盛衰】
⇒せいすい(盛衰)
盛衰記
せいすいき 【盛衰記】
「源平(ゲンペイ)盛衰記」の略称。
盛衰記
じょうすいき ジヤウスイキ 【盛衰記】
⇒源平盛衰記(ゲンペイジヨウスイキ)
盛装
せいそう【盛装】
<be in> full dress[one's Sunday best].〜する be dressed up.
盛装
せいそう [0] 【盛装】 (名)スル
はなやかに着飾ること。豪華な服装。「―した貴婦人」
盛観
せいかん [0] 【盛観】
盛んなようす。すばらしい見もの。
盛込み
もりこみ [0] 【盛(り)込み】
邦楽で,一つの旋律が完結する前にそれにかぶせて,唄い出したり,掛け声が終わる以前に唄をかぶせたりすること。
盛込む
もりこ・む [3][0] 【盛(り)込む】 (動マ五[四])
(1)器に食べ物を盛って入れる。「どんぶりに飯を―・む」
(2)全体の中の一部として入れる。組み入れる。「多彩な内容が―・まれた催し物」「双方の主張を―・んだ声明文」
[可能] もりこめる
盛返す
もりかえ・す [3][0] 【盛(り)返す】 (動サ五[四])
落ち目になった勢いを回復する。「勢力を―・す」「人気を―・す」
[可能] もりかえせる
盛運
せいうん【盛運(に向かう)】
(follow the course of) prosperity.→英和
盛運
せいうん [0] 【盛運】
栄えていく運命。栄えていく方向にあること。
⇔衰運
「―におもむく」
盛鉢
もりばち [2] 【盛(り)鉢】
果物などを盛るガラスや陶器の鉢。
盞
うき 【盞】
杯(サカズキ)。「三重の子がささがせる瑞玉(ミズタマ)―に浮きし脂/古事記(下)」
盞
さかずき [0][4] 【杯・盃・巵・盞】
〔「さか(酒)つき(坏)」の意〕
(1)酒を注いで飲む小さな器。ちょこ。ちょく。「―を干す」「―を差す」
〔今日のような小杯を用い始めたのは江戸中期から〕
(2)「杯事(サカズキゴト)」に同じ。「夫婦の―をかわす」
(3)酒席で「さかずき{(1)}」を差したり受けたりすること。「上達部・殿上人参り集り,―の程など,例の作法よりもめでたし/栄花(暮待つ星)」
盟
めい [1] 【盟】
ちかいを立てて仲間となること。また,そのちかい。「―を結ぶ」
盟主
めいしゅ【盟主】
a leader <of allies> .→英和
盟主
めいしゅ [1] 【盟主】
同盟の中で中心となる人や国。
盟休
めいきゅう [0] 【盟休】 (名)スル
「同盟休校」の略。
盟兄
めいけい [0] 【盟兄】
親しい友人の敬称。
盟友
めいゆう [0] 【盟友】
かたい約束を結んだ友。同志。
盟約
めいやく【盟約】
(1)[誓約]a promise;→英和
a pledge.→英和
(2) ⇒同盟.
盟約
めいやく [0] 【盟約】 (名)スル
誓い,約束すること。同盟。「―を結ぶ」「外国と―するときありと雖ども/民約論(徳)」
盟誓
めいせい [0] 【盟誓】 (名)スル
かたく約束すること。また,かたい約束。「跪座(キザ)して神明に―する/新粧之佳人(南翠)」
盟邦
めいほう【盟邦】
an ally.→英和
盟邦
めいほう [0] 【盟邦】
同盟を結んだ国。同盟国。
監
げん 【監】
(1)奈良時代,大和国と和泉国に置かれた太政官直轄の特別行政区。芳野監・和泉監があり離宮がおかれた。
(2)大宰府の三等官。大監と少監とがある。「大夫の―とて,肥後の国に,ぞう広く/源氏(玉鬘)」
監主
かんす 【監寺・監主・監守】
〔「かんず」とも〕
禅院で,住持に代わって寺務の監督,衆僧の統率に当たる役。禅宗六知事の一つで都寺(ツウス)に次ぐ。監院。
監事
かんじ【監事】
an inspector;→英和
an auditor (会計).→英和
監事
かんじ [1] 【監事】
(1)〔法〕 法人の財産および理事の業務執行を監査する機関。会社では監査役と呼ばれる。
(2)団体などの事務を受け持つ役。また,その人。
監使
かんし 【監使】
(1)鎮守府将軍の唐名。
(2)宮城の門衛。「緑衣の―宮門をまぼるだにもなし/平家(灌頂)」
監修
かんしゅう [0] 【監修】 (名)スル
書物の著述・編集などを監督すること。「辞典を―する」「―者」
監修する
かんしゅう【監修する】
supervise <the compilation of> .→英和
‖監修者 a supervisor;the chief[general]editor.O氏監修 compiled under the supervision of Mr.O.
監吏
かんり [1] 【監吏】
(1)監督する役人。
(2)税関の職員。
監国
かんこく [0] 【監国】
天子が地方へ巡幸するとき,太子が国政を代行すること。また,その任に当たる太子。
監守
かんす 【監寺・監主・監守】
〔「かんず」とも〕
禅院で,住持に代わって寺務の監督,衆僧の統率に当たる役。禅宗六知事の一つで都寺(ツウス)に次ぐ。監院。
監守
かんしゅ [1][0] 【監守】 (名)スル
監督守護すること。また,その人。「己等の―する獄舎/経国美談(竜渓)」
監察
かんさつ【監察】
inspection.監察官 an inspector.→英和
監察
かんさつ [0] 【監察】 (名)スル
調査し監督すること。また,その役。「厳重に―する」
監察医
かんさつい [4] 【監察医】
変死体や原因不明の死体の死因を明らかにするため,検案や解剖を行う医師。
監察御史
かんさつぎょし [5] 【監察御史】
中国で,隋代以降,官吏の行状の検察や地方官庁の巡視を行なった官。
監寺
かんじ [1] 【監寺】
⇒かんす(監寺)
監寺
かんす 【監寺・監主・監守】
〔「かんず」とも〕
禅院で,住持に代わって寺務の監督,衆僧の統率に当たる役。禅宗六知事の一つで都寺(ツウス)に次ぐ。監院。
監房
かんぼう [0] 【監房・檻房】
刑務所で,囚人を入れておく部屋。
監房
かんぼう【監房】
a cell;→英和
a ward.→英和
監本
かんぽん [0] 【監本】
中国,五代以来の歴代王朝の国子監で校訂・刊行された書物。
監査
かんさ [1] 【監査】 (名)スル
監督し検査すること。「会計を―する」
監査
かんさ【監査】
(an) inspection;audit(-ing) (会計の).→英和
〜する inspect;→英和
audit <accounts> .‖監査役 an auditor;an inspector (官).
監査委員
かんさいいん [4] 【監査委員】
(1)地方公共団体の財務に関する事務の執行や事業の管理の監査を行う地方公共団体の機関。
(2)破産手続において破産管財人の職務執行を監督・補助する機関。債権者集会の議決により置かれる。
(3)株式会社の特別清算において,清算人を監督する機関。
監査役
かんさやく [0][3] 【監査役】
会社の会計監査ならびに業務監査を任務とする機関。また,その人。株主総会で選任され,大会社では監査役会が組織される。
監査機関
かんさきかん [5][4] 【監査機関】
(1)行政の執行・会計などを監督し,適法性・妥当性を判断する行政機関。会計検査院,地方公共団体の監査委員など。
(2)私法上,法人の執行機関を監督する機関。監査役など。
監査法人
かんさほうじん [4] 【監査法人】
企業の財務諸表についての監査を行う特別法人。五人以上の公認会計士を社員として有することがその設立条件。
監査請求
かんさせいきゅう [4] 【監査請求】
監査を請求すること。特に,事務の監査請求,住民監査請求のこと。
監物
けんもつ [1] 【監物】
律令制で,中務省に属し,大蔵・内蔵など諸庫の出納を監察する職。おろしもののつかさ。
監獄
かんごく【監獄】
a prison;→英和
a jail.→英和
⇒刑務所.
監獄
かんごく [0] 【監獄】
受刑者・刑事被告人・被疑者,死刑の言い渡しを受けた者などを拘禁する施設。現在,名称としては,受刑者を拘禁する刑務所と,被告人・被疑者を拘留する拘置所とが使われている。
監獄法
かんごくほう 【監獄法】
拘禁・作業・教誨(キヨウカイ)・接見など自由刑の執行に関する基本事項や死刑の執行などについて規定する法律。1908年(明治41)制定。
監獄部屋
かんごくべや [0] 【監獄部屋】
〔入るとなかなか出られないことから〕
土木工事や鉱山採掘などの人夫・鉱夫の飯場をさしていった語。たこ部屋。
→飯場制度
監理
かんり [1] 【監理・幹理】 (名)スル
監督・管理すること。とりしまること。「電波―局」「私財と雖(イエドモ)之を―するの権なし/明六雑誌 35」
監的
かんてき [0] 【監的・看的】
ライフル射撃などで的(マト)のそばにいて,命中したかどうかを見守ること。また,その人。
監督
かんとく [0] 【監督】 (名)スル
(1)物事を取り締まること。また,その人。「仕事を―する」「現場―」「試験―」
(2)演劇・スポーツなどで,現場を取りしきったり,そのグループの成員を指揮・指導したりする立場にいる人。「舞台―」
(3)「映画監督」に同じ。
(4)法律で,ある人またはある機関が,他の人または他の機関の行為について監視し,必要とする時には指揮・命令などを加えること。「―機関」
(5)日本のプロテスタント教会の聖職の位の一。司祭あるいは牧師の上に立つ。日本聖公会・メソジスト教会などで戦前用いられた。ローマ-カトリックの司教に当たる。現在,正教会・聖公会では主教,メソジストでは廃止。ビショップ。
監督
かんとく【監督】
[事]superintendence;supervision;control;→英和
[人]a superintendent;an overseer;a foreman (工員の);→英和
a manager (スポーツの);→英和
a director (映画の).→英和
〜する superintend;→英和
supervise;→英和
oversee;→英和
take charge of.試験の〜をする <米> proctor[ <英> invigilate]an examination.→英和
…の〜のもとに under the supervision[direction]of.‖監督官庁 the competent authorities.
監督員
かんとくいん [4] 【監督員】
会社の整理手続き中,会社の業務執行・財産管理を監督する者。裁判所により選任される。
監督官
かんとくかん [4][3] 【監督官】
監督官庁で,監督の職権をもつ係官。
監督官庁
かんとくかんちょう [5] 【監督官庁】
(1)下級の官庁に対し,監視や指揮・命令などを行う権能をもつ上級官庁。
(2)公共的団体や私人などに対し,監視や指揮・命令などを行う権能をもつ行政官庁。
監督教会
かんとくきょうかい [5] 【監督教会】
〔Episcopal church〕
(1)職制の上で主教制度(監督制)をとるプロテスタント諸教会の呼称。聖公会,北欧やドイツのルター派教会,メソジスト教会など。
(2)日本聖公会の明治初期の名称。
→監督(5)
監禁
かんきん【監禁】
confinement;→英和
imprisonment.→英和
〜する confine;→英和
imprison;→英和
detain.→英和
不法監禁 illegal detention.
監禁
かんきん [0] 【監禁】 (名)スル
人を一定の場所に閉じ込め,脱出できないようにすること。「地下室に―する」
監禁罪
かんきんざい [3] 【監禁罪】
不法に人を監禁する罪。
→逮捕監禁罪
監置
かんち [1] 【監置】 (名)スル
法廷の秩序を乱した者に対し科される制裁の一種。裁判所が決定し,二〇日以内監置場に留置する。
監製
かんせい [0] 【監製】 (名)スル
監督してつくらせること。
監視
かんし【監視】
supervision;observation;→英和
watch;→英和
picketing (争議の);surveillance (警察の).→英和
〜する watch;→英和
keep watch <on,over> ;observe.→英和
〜下に置く put <a person> under observation[police surveillance].‖監視員 a watchman;a picket (争議のときの).
監視
かんし [0] 【監視】 (名)スル
(1)不都合な事の起こらぬように見張ること。「沿岸を―する」「厳しい―のもとにおかれる」「―員」「―船」
(2)旧刑法で,再犯防止のための付加刑。受刑者の釈放後,一定期間執行するもので,その期間住居移転の自由は認められず,警官によってその生活が監視される。
監視哨
かんししょう [3] 【監視哨】
戦場で,敵の動きを見張るために設けた施設。また,そこで任務につく哨兵。
監視網
かんしもう [3] 【監視網】
相互に連絡をとりながら組織的に行う監視。「敵の―をくぐり抜ける」
監護
かんご [1] 【監護】 (名)スル
監督し保護すること。
監護義務
かんごぎむ [4] 【監護義務】
親権者・後見人などが,未成年者を監護する義務。監督義務。「―者」
監軍
かんぐん [0] 【監軍】
軍隊の監督をする職。いくさめつけ。軍監。
監軍部
かんぐんぶ [3] 【監軍部】
旧陸軍の軍隊練成機関。1887年(明治20)設置,98年に教育総監部となる。
監送使
かんそうし [3] 【監送使】
斎宮が伊勢へ下向する際に,奉送する勅使。納言または参議がこれに任ぜられた。長奉送使(チヨウブソウシ)。
盤
ばん [1] 【盤】
(1)碁・将棋などをするための台。「将棋の―」
(2)レコード盤。音盤。録音盤。「 LP ―」「名―」
(3)食物をのせる器。さら。はち。「御―捧げて参る/宇治拾遺 7」
(4)食器などをのせる台。「はてのご―とりたる蔵人参りて/枕草子 23」
(5)中国古代の,洗面器状をした手洗い用の器。殷(イン)周時代の青銅製の祭器がよく知られる。
盤
ばん【盤】
a board;→英和
a disk (円盤・レコード).→英和
盤
さら 【皿・盤】
■一■ [0] (名)
(1)浅くて平たい器。食物などを盛るのに用いる。陶器・ガラス・金属製などがある。
(2){(1)}の形をしたもの。「ひざの―」「ペン―」
(3)日本料理で,{(1)}に盛った料理。
(4)仏具の一。金属製で,読経のときに打ち鳴らす。
(5)漢字の脚の一。「盆」「盛」などの「皿」の部分。
■二■ (接尾)
助数詞。皿に盛った食べ物・料理などを数えるのに用いる。「団子二―をたいらげる」
盤上
ばんじょう [0] 【盤上】
(1)(碁・将棋などの)盤の上。
(2)碁・将棋・双六などの遊び。
盤割
ばんかつ [0] 【盤割】
受精卵の部分割で,動物極付近だけでおこり,胚盤をつくる卵割様式。(魚類・爬虫類・鳥類・頭足類など)卵黄の多い端黄卵にみられる。
盤古
ばんこ 【盤古】
中国神話で,天地を開闢(カイビヤク)したという神。
盤台
ばんだい [0] 【盤台】
〔「はんだい」とも〕
魚屋が用いる浅くて大きい楕円形・円形のたらい。小形のものは,飲食店などで料理した食物を入れるのに用いる。
盤台[図]
盤台面
ばんだいづら [0] 【盤台面】
盤台のように,平たくて大きい顔をあざけっていう語。
盤圧
ばんあつ [0] 【盤圧】
坑道の天井・壁などに加わる岩盤の圧力。
盤屈
ばんくつ [0] 【盤屈・蟠屈】 (名)スル
(1)複雑にいりくんでいること。「無数の大石―し/日本風景論(重昂)」
(2)心にわだかまりがあること。
盤景
ばんけい [0] 【盤景】
水盤に土や砂を盛り草木を作ってのせ,自然の風景を再現したもの。
盤曲
ばんきょく [0] 【盤曲】 (名)スル
まがりくねること。「―した山道」
盤木
ばんぎ [0] 【盤木】
(1)船を建造する際,船底の諸所に入れて船体を支え,進水時に取り外す太い材。
(2)木馬(キウマ)のすべりを良くするため搬出路に枕木状に敷き並べる小丸太。
盤根
ばんこん [0] 【盤根】
わだかまった根。
盤根錯節
ばんこんさくせつ [0] 【盤根錯節】
(1)わだかまった根と入り組んだ節(フシ)。
(2)入り組んでいて解決の困難な事柄。「機に応じ変に適して―を断ずること/獺祭書屋俳話(子規)」
盤桓
ばんかん [0] 【盤桓】 (名)スル
(1)あちらこちら歩きまわること。徘徊すること。「塁(ソコ)を出でて―し,壁(ソコ)に入つて跋扈(バツコ)す/三教指帰」
(2)先に進まずにとどまること。「一日島内に―して湖上の風景を望み/春窓綺話(早苗・逍遥・為之)」
盤渉
ばんしき [0] 【盤渉】
(1)日本音楽の音名。十二律の一〇番目の音。中国十二律の南呂(ナンリヨ)に相当し,音高は洋楽ロ音にほぼ等しい。
→十二律
(2)能楽囃子の笛の用語。低い方から六番目の指孔。また,各旋律句がその指孔の音で終わる曲を「盤渉の曲」という。
⇔黄鐘(オウシキ)(2)
盤渉調
ばんしきちょう [0] 【盤渉調】
雅楽六調子の一。盤渉{(1)}を基音とする。律旋に属する。
盤物
ばんもの [0] 【盤物】
香道の組香で,連衆の聞きの結果を盤上の小道具を動かして表すもの。台を盤,盤上で動かす人形などの小道具を立物(タテモノ)という。江戸初期から中期に流行したもので種々あるが,現在も四種盤などで行われる。
盤珪
ばんけい 【盤珪】
(1622-1693) 江戸前期の臨済宗の僧。播磨浜田の人。勅諡(チヨクシ)は仏智弘済禅師。諱(イミナ)は永琢(ヨウタク)。竜門寺の開山。勅命で京都の妙心寺に住した。
盤石
ばんじゃく [0] 【磐石・盤石】
(1)大きな岩。いわお。ばんせき。
(2)非常に堅固なこと。安定していて,動かないこと。「―の構え」「会社の基礎を―の固きに置く」
盤石の
ばんじゃく【盤石の】
firm;→英和
steadfast.→英和
盤秤
さらばかり [3] 【皿秤・盤秤】
はかる物をのせる皿のあるはかり。台ばかりなど。
盤絵
ばんえ [0] 【蛮絵・盤絵】
動植物を丸く図案化した模様。袍(ホウ)や舞楽の装束などに用いた。名称については種々の説があるが,定説はない。
蛮絵[図]
盤踞
ばんきょ [1] 【盤踞・蟠踞】 (名)スル
〔とぐろを巻いてうずくまる意から〕
(1)しっかりと根を張って動かないこと。「老松の―する辺/日光山の奥(花袋)」
(2)広い土地に勢力を張って,そこを動かないこと。「辺境に―する」「異分子の…政府部内に―するあれば/文学史骨(透谷)」
盤遊
ばんゆう [0] 【盤遊】 (名)スル
あちらこちらをめぐり遊ぶこと。楽しみ遊ぶこと。
盤錯
ばんさく [0] 【盤錯】
「盤根錯節(バンコンサクセツ)」の略。
盤陀
はんだ [0] 【半田・盤陀】
〔地名からとも人名からともいわれ,語の由来は不明〕
スズと鉛の合金。金属の接合に用いる。
盤面
ばんめん [0] 【盤面】
碁・将棋・レコードなど盤状のものの表面。また,碁・将棋の勝負の局面。
盤領
まるえり [0] 【丸襟・盤領】
(1)襟先の丸い襟。《丸襟》
(2)首の周囲を囲むようにつけた丸い襟。あげくび。円領(エンリヨウ)。ばんりょう。
盤領
ばんりょう 【盤領】
⇒まるえり(丸襟・盤領)(2)
盤領
あげくび 【上頸・盤領】
(1)袍(ホウ)・狩衣(カリギヌ)などで,盤領(マルエリ)の頸上(クビカミ)をかけ合わせて,領(エリ)を立てて着ること。
⇔垂領(タリクビ)
(2)〔普通(1)にして着用するところから〕
盤領(マルエリ)のこと。
上頸(1)[図]
盥
たらい【盥】
a (wash)tub;a basin.→英和
盥
たらい タラヒ [0] 【盥】
〔「手(テ)洗い」の転〕
水や湯を入れて,顔・手足を洗うための丸くて平たい器。現在では多く金属製・プラスチック製で,洗濯に用い,洗面器などより大きいものをいう。「洗濯―」「金―」
盥回し
たらいまわし タラヒマハシ [4] 【盥回し】 (名)スル
(1)足で盥を回す曲芸。
(2)ある一つの物事をなれ合いで他の者に送りまわすこと。「政権の―」
盥回し
たらいまわし【盥回し】
rotation (of political power) (政権の).
盥漱
かんそう クワン― [0] 【盥漱】 (名)スル
手を洗い口をすすぐこと。身を清めること。「早起―する時より/即興詩人(鴎外)」
盥船
たらいぶね タラヒ― [4] 【盥船】
たらいを船の代用としたもの。
盧元坊
ろげんぼう 【盧元坊】
(1688-1747) 江戸中期の俳人。俗名,仙石与兵衛。美濃の人。各務支考の後継者で美濃派の礎を築く。
盧大愚
ろたいぐ 【盧大愚】
⇒ノ=テウ
盧泰愚
ノテウ 【盧泰愚】
(1932- ) 韓国大統領(在任 1988-1993)。1981年陸軍大将で予備役編入。87年大統領選で当選。90年与党三党が合併した「民主自由党」の総裁就任。対ソ外交,国連加盟,南北朝鮮対話などで功績があった。ろたいぐ。
盧溝橋
ろこうきょう 【盧溝橋】
中国の北京市郊外の永定河にかかる橋。1937年(昭和12)7月7日夜,日中両軍が衝突し,日中戦争の発端となった。ルーコー-チャオ。
〔「蘆溝橋」とも書かれた〕
盧照鄰
ろしょうりん 【盧照鄰】
中国初唐の詩人。号は幽憂子。幽州(河北省)の人。駢文に長じ,華麗な歌行体によって名を馳せた。初唐四傑の一。代表作「長安古意」。生没年未詳。
盧生の夢
ろせいのゆめ 【盧生の夢】
⇒邯鄲(カンタン)の夢(ユメ)
盧舎
ろしゃ [1] 【盧舎】
小さな家。小屋。いおり。
盧遮那仏
るしゃなぶつ 【盧遮那仏】
「毘盧遮那仏(ビルシヤナブツ)」の略。
盪かす
とらか・す 【盪かす・蕩かす】 (動サ四)
(1)溶解する。とかす。「金は火に―・されうぞ/史記抄 7」
(2)惑わして本心を失わせる。また,心を和らげてうっとりさせる。とろかす。「酒をたしみ,女におぼれ,夙夜に思ひを―・し,志をほしいままにして/保元(下・古活字本)」
盪く
とろ・く 【蕩く・盪く】 (動カ下二)
⇒とろける
盪く
とら・く 【盪く・蕩く】 (動カ下二)
〔「とろく」の古形〕
(1)ばらばらになる。散る。[名義抄]
(2)形がくずれる。とける。[日葡]
(3)心がゆるむ。なごむ。和らぐ。「名利にはおもむきやすく,惑執―・けがたし/正法眼蔵」
盪ける
とろ・ける [0][3] 【蕩ける・盪ける】 (動カ下一)[文]カ下二 とろ・く
(1)溶けてやわらかになる。「飴(アメ)が―・ける」
(2)金属が熱せられて液状になる。「はんだが―・ける」
(3)心を奪われて,うっとりとした気持ちになる。心のしまりがなくなる。「甘い言葉に心が―・ける」
盪す
とろか・す [0][3] 【蕩す・盪す】 (動サ五[四])
(1)金属などを熱して液状にする。とかす。「鉛を―・す」
(2)心のしまりをなくさせる。うっとりとしたいい気持ちにさせる。「心を―・すような甘い言葉」
目
ま 【目・眼】
め。「まぶた」「まなじり」「まつ毛」など他の語と複合して用いることが多い。「―のあたり」
目
もく【目】
[項目]an item;→英和
a division;→英和
an order (動物学の).→英和
目
もく 【目】
■一■ [1] (名)
(1)生物分類上の一段階。綱の下位,科の上位。「霊長―」
→亜目
(2)予算編成上の小区分。「款・項・―・節」
(3)律令制で,国司の主典(サカン)。
(4)名目。「みだりに堂上といふ―を以て地下に誇る事/国歌八論」
■二■ (接尾)
助数詞。囲碁で,碁石や碁盤の目を数えるのに用いる。「一〇―負ける」「二―置く」
目
め 【目・眼】
■一■ [1] (名)
❶光の刺激を受けとる感覚器。脊椎動物では眼球・視神経からなり,外界から入った光は角膜・瞳孔・水晶体を通り硝子体を経て網膜に達し,その間に屈光体によって屈折されて網膜に像を結ぶ。頭足類や昆虫も物体の像を認めうる目をもつが,無脊椎動物には,発達段階に応じて,光の方向のみを認めるもの,明暗のみを認めるものなどがみられる。まなこ。「―を見開く」「―をつむる」「―を泣きはらす」
→眼球
❷{❶}に似たもの,たとえられるもの。
(1)点状のもの。「さいころの―」
(2)縦横に交わった線によって囲まれた部分。「網の―」「―のあらい布」
(3)線状のものの交わった箇所。「碁盤の―」
(4)囲碁で,石で囲んで自分の領分とした箇所。目が二つで一連の石は活(イキ)となる。「―ができる」
(5)物の中心部にあいた穴状の箇所。「台風の―」
(6)細かく一列に並んだもののすきま。「のこぎりの―」「畳の―」
(7)計量器に付けた,量を読むためのしるし。目盛り。「はかりの―」
(8)機械で目のはたらきをするものを比喩的にいう。「レーダーの―」
❸物を見ること。
(1)目つき。まなざし。「変な―で見る」「白い―で見る」「好奇の―」
(2)物を見る力。視力。「―がいい」「―が疲れる」
(3)見ること。視線。「監視の―」「音のした方に―を向ける」
(4)物事を見る態度。見方。「さめた―で見る」「冷めたい―」
(5)物事を見分ける力。眼力。「―が高い」「―のない人」
(6)見たときの様子。外観。「見た―が悪い」
(7)ある事態に出合うこと。体験。「ひどい―に遭う」「いい―をみる」
❹
(1)
(ア)秤(ハカリ)で計った量。重さ。「―減り」
(イ)重さの単位。匁(モンメ)。「百―」
(2)会うこと。「人目多み―こそ忍ぶれ/万葉 2911」
(3)顔。姿。「君が―見ねば苦しかりけり/万葉 2423」
■二■ (接尾)
(1)数を表す語に付いて,順序を表す。「一つ―」「三番―」
(2)形容詞の語幹に付いて,多少その性質や傾向をもつことを表す。「厚―」「多―」「長―」
(3)動詞の連用形に付く。
(ア)その状態にあることを表す。「落ち―」「弱り―」「控え―」
(イ)その箇所であることを表す。「縫い―」「季節の変わり―」
目
め【目】
(1) an eye.→英和
(2) ⇒目付き.
(3)[注視]attention.→英和
(4)[眼識] <have> an eye <for> ;insight.→英和
(5)[見方] <in> one's view <eyes> .
(6) ⇒経験.
(7)[網などの]a mesh;→英和
a square (将棋盤の).→英和
(8)[織目]texture;→英和
a stitch (編目).→英和
(9)[鋸などの]a tooth.→英和
(10) ⇒木目(もくめ).
(11)[さいころの]a pip.→英和
(12) ⇒目盛り.
(13)[目方]weight.→英和
〜から火が出る see stars.〜がくらむ be dazzled.ひどい〜にあう have a hard time (of it).〜と鼻の先にある be at a stone's throw <from> .
〜のあらい(細かい) coarse (fine).→英和
〜をくばる keep an eye <on> ;watch.→英和
〜をつける mark <a person> .→英和
〜を通す look over.〜をひく attract[draw]a person's attention.〜をぬすんで behind a person's back.〜を回す faint.→英和
目
−め【目】
rather;→英和
somewhat.→英和
短〜 rather short;shortish.五日〜に on the fifth day.
目くじら
めくじら [2] 【目くじら】
目の端。目尻。目角(メカド)。めくじり。
目くじらを立てる
めくじら【目くじらを立てる】
get angry about <trifles> .〜を立てて <talk> with glaring eyes.
目くじり
めくじり [2] 【目くじり】
「目くじら」に同じ。「―を立てる」
目じゃない
めじゃな・い メヂヤ― 【目じゃない】 (連語)
問題にならない。たいしたことはない。「彼なんか―・い」「この程度のけがなんか―・い」
目す
もく・す [2] 【目す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「目する」の五段化〕
「目する」に同じ。「次期社長と―・されている」
■二■ (動サ変)
⇒もくする
目する
もく・する [3] 【目する】 (動サ変)[文]サ変 もく・す
(1)認める。判断する。「我輩を―・するに,改革家流の名を以てする/学問ノススメ(諭吉)」
(2)注目する。嘱目(シヨクモク)する。「将来を―・されている」
(3)目で知らせる。目くばせする。
目っ張
めっぱ [1] 【目っ張】
(はれもののあとなどで)目のふちがひきつっていること。また,その人。
目っ張り子
めっぱりこ [4] 【目っ張り子】
目を大きく開けて見ること。転じて,人々の見ている前で物事を行うこと。「殿様が御帰りの上で―で皆なの物を撿(アラタ)めなければ/怪談牡丹灯籠(円朝)」
目の下頬
めのしたぼお [5] 【目の下頬】
甲冑(カツチユウ)の付属具。目から下の部分をおおう鉄または革の面。
目の付け所
つけどころ【目の付け所】
<That is> the point;→英和
<Your remarks are much> to the point.
目の前
めのまえ [3] 【目の前】
(1)見ている人の前。眼前(ガンゼン)。
(2)ごく近い将来。目前(モクゼン)。「入試が―に迫る」
目の前で[に]
めのまえ【目の前で[に]】
before a person('s eyes);→英和
in a person's presence.
目の子
めのこ [2] 【目の子】
「目の子勘定」「目の子算」の略。「―で数える」
目の子勘定
めのこかんじょう [4] 【目の子勘定】
「目の子算」に同じ。
目の子算
めのこざん [3] 【目の子算】
そろばんなどを使わずに,目で確かめながら数えること。また,目で見ておおまかな見当をつけること。めのこ。目の子勘定。
目の子算
めのこざん【目の子算】
rule of thumb.〜で by rough estimate.
目の子算用
めのこざんよう 【目の子算用】
「目の子算」に同じ。「手元にありし百銭をぬきて,心覚えに―/浮世草子・一代男 7」
目の当たり
まのあたり [3][0] 【目の当(た)り・眼の当(た)り】
〔「ま」は「眼(メ)」の意〕
■一■ (名)
(1)目の前。眼前。「霊峰を―にする」
(2)人を介さないで,直接であること。「―ならずとも…うけ給はらむ/源氏(帚木)」
(3)明らかであること。確実。「地獄極楽破滅せんは―なるに/滑稽本・根南志具佐」
■二■ (副)
(1)目の前で。また,今,現在。「―大した希望も持つてゐなかつた/門(漱石)」「然れば―脱がざるなり/今昔 2」
(2)じかに接するさま。直接。「われ昔薩埵(サツタ)にあひて―ことごとく印明(インミヨウ)をつたふ/平家 10」
(3)はっきりと。まざまざと。「樋口の次郎が使ひせし事ども―縁起に見えたり/奥の細道」
目の当り
まのあたり [3][0] 【目の当(た)り・眼の当(た)り】
〔「ま」は「眼(メ)」の意〕
■一■ (名)
(1)目の前。眼前。「霊峰を―にする」
(2)人を介さないで,直接であること。「―ならずとも…うけ給はらむ/源氏(帚木)」
(3)明らかであること。確実。「地獄極楽破滅せんは―なるに/滑稽本・根南志具佐」
■二■ (副)
(1)目の前で。また,今,現在。「―大した希望も持つてゐなかつた/門(漱石)」「然れば―脱がざるなり/今昔 2」
(2)じかに接するさま。直接。「われ昔薩埵(サツタ)にあひて―ことごとく印明(インミヨウ)をつたふ/平家 10」
(3)はっきりと。まざまざと。「樋口の次郎が使ひせし事ども―縁起に見えたり/奥の細道」
目の当り
まのあたり【目の当り】
<see a thing> before one's eyes;with one's own eyes.
目の敵にする
めのかたき【目の敵にする】
bear constant enmity <against> .
目の玉
めのたま [1][4] 【目の玉・眼の玉】
めだま。眼球。
目の玉の飛び出るような値段
めのたま【目の玉の飛び出るような値段】
an exorbitant price.
目の鞘
めのさや 【目の鞘】
まぶた。
目ぼしい
めぼしい【目ぼしい】
important (重要な);→英和
valuable (価値ある);→英和
chief (主要な).→英和
目まぐるしい
めまぐるしい【目まぐるしい】
bewildering;→英和
rapid (速い).→英和
〜世の中 the bustling world.
目一杯
めいっぱい [2] 【目一杯】
最高限度まで達していること。副詞的にも用いる。「―めかしこむ」
目一鯛
めいちだい [3] 【目一鯛】
スズキ目フエフキダイ科の海魚。全長40センチメートル程度。体は長楕円形で側扁する。頬に鱗がある。眼を横切る暗色横帯がある。食用で夏に美味。南日本から東インドまで分布。ギンダイ。メイチ。
目上
めうえ【目上(の者)】
one's superiors.
目上
めうえ [0][3] 【目上】
年齢・地位・階級などが自分より高いこと。また,その人。
⇔目下(メシタ)
目下
もっか【目下】
now;→英和
at present.→英和
〜の状態では under the present circumstances.〜のところ for the present;for the time being.
目下
もっか モク― [1] 【目下】
現在。ただ今。「―のところ不明」「―検討中です」
目下
めした【目下(の者)】
one's inferiors.
目下
めした [0][3] 【目下】
年齢・立場・地位・階級などが自分より低いこと。また,その人。
⇔目上
「―の者」
目並ぶ
めなら・ぶ 【目並ぶ】
■一■ (動バ下二)
見くらべる。「西の市にただひとり出でて―・べず買ひてし絹の商(アキ)じこりかも/万葉 1264」
■二■ (動バ四)
見くらべる。「花がたみ―・ぶ人のあまたあれば/古今(恋五)」
目中
もくちゅう [0] 【目中】
「眼中(ガンチユウ){(2)}」に同じ。「彼の―には神聖なるものが絶対的にない/ヰタ・セクスアリス(鴎外)」
目串
めぐし [1] 【目串】
見当。目ぼし。目あて。「―をつける」
目交い
まなかい [0][2] 【目交い・眼間】
〔目と目が交わってできる空間の意〕
目の前。まのあたり。「亡き母の面影が―に浮かぶ」「―をよぎる」「いづくより来たりしものそ―にもとなかかりて安眠(ヤスイ)しなさぬ/万葉 802」
目交じ
めまじ 【目交じ・瞬】
「めまぜ」の転。「みどもが―すれど,がてんせいで/狂言・泣尼(虎清本)」
目交ぜ
めまぜ [1][0] 【目交ぜ・瞬】 (名)スル
(1)目で合図すること。めくばせ。「意味ありげな―をして/社会百面相(魯庵)」
(2)まばたき。「―せはしくたちずくみ/浮世草子・男色大鑑 3」
目今
もくこん [0] 【目今】
「もっこん(目今)」に同じ。「―東京の報を听(キ)くに/近世紀聞(延房)」
目今
もっこん モク― [0] 【目今】
ただいま。さしあたり。目下。「―御新政の有がたいことにやあ四民同一/安愚楽鍋(魯文)」
目付かる
めっか・る [0] 【目付かる】 (動ラ五)
〔「見付かる」の転〕
人の目にとまる。発見される。「儲口(モウケグチ)が愈々今夜―・つたが/鉄仮面(涙香)」
目付き
めつき【目付き】
<have charming> eyes; <with> a <puzzled> look.→英和
目付き
めつき [1] 【目付き】
物を見るときの目のようす。また,普段の目の表情。「にらむような―をする」「―が悪い」
目付け
めつけ [3][0] 【目付け】
(1)武家社会の職制。その端緒は室町幕府侍所に付属して京都市内の検断にあたる下僚であったと考えられるが,戦国時代以降,主君の意を受けて同僚の非違を探索・報告する監察官の呼称となった。江戸幕府においては,若年寄に直属し,旗本・御家人の行動を監視する任務を与えられていた。横目。
→大目付
(2)監視。見張り。
→お目付け
(3)まわしもの。「野にも山にも宿泊りに,―をつけてこれを見す/謡曲・熊坂」
(4)目印。「屋根の上に鳶の二つありしを―にしたりしが/咄本・醒睡笑」
目付ける
めっ・ける [0] 【目付ける】 (動カ下一)
〔「見付ける」の転〕
「見付ける」の俗な言い方。見いだす。「花子さん―・けた」
目付け物
めっけもの [0] 【目付け物】
(1)偶然手に入った貴重な物。掘り出し物。
(2)思いがけない幸運。「財布が戻るとは―だ」
目付け紋
めつけもん [3] 【目付け紋】
目印につけた紋。「貸編笠の―/浄瑠璃・暦」
目付け絵
めつけえ [3] 【目付け絵】
当て物の一。一人の人が多くの絵の中のどの絵を見ているかをいいあてる遊び。
目付役
めつけやく [3][0] 【目付役】
監視役。監督役。
目付柱
めつけばしら [4] 【目付柱】
能舞台の向かって左手前の柱。舞のとき目標とする。見付柱。
→能舞台
目代
めしろ [0] 【目代】
(1)「もくだい(目代)」に同じ。
(2)代理人。代理。「この者を―にして庫裏に置き使はれ候へ/咄本・醒睡笑」
(3)後見。また,目付役。監督。「―になるこの乳母はぐるなり/浄瑠璃・鑓の権三(上)」
目代
もくだい [2] 【目代】
〔人の耳目に代わる意〕
(1)平安・鎌倉時代,国守の代理として任国に派遣されて国務を代行した私的な役人。めしろ。
(2)室町時代以降,広く代官の意に用いられた。
(3)江戸時代,目付(メツケ)のこと。
目伏し
まぶし 【目伏し】
目つき。まなざし。「たけ高やかに,―つべたましくて/源氏(柏木)」
目偏
めへん [0] 【目偏】
漢字の偏の一。「眼」「眠」などの「目」。
目元
めもと [3] 【目元・目許】
目のあたり。また,目。「―の涼しい娘」
目元のかわいい
めもと【目元のかわいい(ぱっちりした)】
<girl> with pretty (bright) eyes.
目先
めさき [3][0] 【目先・目前】
(1)目の前。「子供の顔が―にちらつく」
(2)その場のこと。当座。「―の利益を追う」
(3)ごく近い将来。先の見通し。「―が見えない」
目先の
めさき【目先の】
immediate <profit> .→英和
〜の変わった new;→英和
novel.→英和
〜の事ばかり考える think only of the present.→英和
〜の早い quick(-witted).→英和
〜のきかない shortsighted.→英和
〜に before one('s eyes).
目八分
めはちぶ [3] 【目八分】
「めはちぶん(目八分)」に同じ。「―にさし上げる」
目八分
めはちぶん [3] 【目八分】
(1)目の高さよりやや下がったところ。また,神前や貴人に物を差し上げるとき,その高さにささげ持つこと。
(2)全体の十分の八ほど。八分目。
目処
めど [1] 【目処】
目あて。目標。見当。「仕事の―が立つ」
目凹
めくぼ [1] 【目凹】
くぼんでいる目。また,その人。奥目。
目出し帽
めだしぼう [3] 【目出し帽】
目の部分のみを明けて頭からすっぽりかぶる帽子。目出帽(メデボウ)。
目出帽
めでぼう [2] 【目出帽】
「目出(メダ)し帽」に同じ。
目分量
めぶんりょう [2] 【目分量】
目で見て大体の量を推測すること。また,その値。「―ではかる」
目分量
めぶんりょう【目分量】
a rough estimate.〜で測る measure[estimate]by the eye.→英和
目切り
めきり 【目切り】
石臼の目を立てること。また,その人。「引臼の―,其隣は鉢ひらき/浮世草子・一代男 2」
目切れ
めぎれ [3] 【目切れ】
目方が足りないこと。
目利き
めきき [3][0] 【目利き】
(1)書画・刀剣・器物などの真偽やよしあしを見分けること。また,それにすぐれた人。「書画の―をする」
(2)人の性質・才能などを感得する能力があること。また,その人。
(3)目がきくこと。見分けること。「どの骨仏やら―がならぬ/浮世草子・好色万金丹」
目利き
めきき【目利き】
[鑑定家]a judge;→英和
a connoisseur (美術品の);→英和
a critic.→英和
〜をする appraise;→英和
judge.
目利き違い
めききちがい [4] 【目利き違い】
鑑定を間違えること。めがねちがい。
目刺
めざし [0] 【目刺(し)】
(1)主にイワシを塩水に漬けたのち,竹串で数匹ずつ目を刺し連ねて干したもの。[季]春。
→頬(ホオ)刺し
(2)子供の髪形。前髪を下げて目にかかるほどの長さに切りそろえたもの。また,その髪形をする年頃の少年や少女。「いそなつむ―ぬらすなおきにをれなみ/古今(大歌所)」
目刺し(2)[図]
目刺し
めざし【目刺し】
a dried sardine.
目刺し
めざし [0] 【目刺(し)】
(1)主にイワシを塩水に漬けたのち,竹串で数匹ずつ目を刺し連ねて干したもの。[季]春。
→頬(ホオ)刺し
(2)子供の髪形。前髪を下げて目にかかるほどの長さに切りそろえたもの。また,その髪形をする年頃の少年や少女。「いそなつむ―ぬらすなおきにをれなみ/古今(大歌所)」
目刺し(2)[図]
目刺し籠
めざしかご [3] 【目刺し籠】
とった貝などを入れる籠。
目前
もくぜん [0] 【目前】
目の前。すぐ近く。「大会が―に迫る」
目前
めさき [3][0] 【目先・目前】
(1)目の前。「子供の顔が―にちらつく」
(2)その場のこと。当座。「―の利益を追う」
(3)ごく近い将来。先の見通し。「―が見えない」
目前の
もくぜん【目前の】
imminent;→英和
impending;→英和
before one's eyes.〜に迫る be near at hand.〜で under one's very nose;in the presence of.
目勝つ
まか・つ 【目勝つ】 (動タ四)
相手を威圧するように見すえる。「時に八十万(ヤソヨロズ)の神有り。皆―・ちて,相問ふことを得ず/日本書紀(神代下訓)」
目医者
めいしゃ【目医者】
an oculist;→英和
an ophthalmologist.→英和
目医者
めいしゃ [1] 【目医者・眼医者】
眼科医。
目千両
めせんりょう [2] 【目千両】
千両もの値打ちがある美しい目。特に,役者の目についていう。
目印
めじるし [2] 【目印・目標】
他の物と紛れないように,つけておく印。覚えのためにつけた印。「―をつける」
目印
めじるし【目印】
[記号]a sign;→英和
a mark;→英和
a signpost (道標).→英和
目口
めくち [1] 【目口】
目と口。
目口乾き
めくちかわき 【目口乾き】
細かい点までやかましいこと。また,その人。「とんだ―だの/滑稽本・浮世風呂 3」
目叩き
めたたき [2] 【目叩き】
まばたき。
目合ひ
まぐわい 【目合ひ】 (名)スル
(1)目を見合わせて愛情を通わせること。めくばせ。「―して相婚(ア)ひたまひて/古事記(上訓)」
(2)情交。性交。「唯その弟(オト),木花之佐久夜毘売(コノハナノサクヤビメ)を留めて一宿(ヒトヨ)―したまひき/古事記(上訓)」
目地
めじ [1] 【目地】
石・煉瓦(レンガ)などの組み積み材,タイルなどの貼り付け材の継ぎ目。
目垂り顔
めだりがお 【目垂り顔】
「目垂れ顔」に同じ。「山門の大衆は―しけりなど/平家 1」
目垂れ顔
めだれがお 【目垂れ顔】
〔伏し目がちな顔の意〕
弱味につけこむ顔つき。また,卑怯なこと。めだり顔。「賤しき強力に,太刀刀抜き給ふは,―のふるまひは/謡曲・安宅」
目垢
めあか [3] 【目垢】
目やに。
目塗り
めぬり [0][3] 【目塗り】 (名)スル
(1)物の合わせ目を塗ること。
(2)火災などのとき,土蔵の戸の合わせ目を塗りこんで火気などが中に入るのを防ぐこと。「蔵に―する」
目塞き
めせき 【目塞き】
〔目のせまい意〕
「目塞き笠」の略。
目塞き垣
めせきがき [3] 【目塞き垣】
穂のついたままの若竹を束ねて並べた垣。竹穂垣。笹穂垣。
目塞き笠
めせきがさ [4] 【目塞き笠】
江戸時代,藺(イ)または竹の皮で編んだ目の細かい深い編み笠。遊里通いなどに用いた。めせき。
目塞き笠[図]
目塞き編み笠
めせきあみがさ [4] 【目塞き編み笠】
「目塞き笠」に同じ。
目壺
めつぼ [1] 【目壺】
目の穴。眼窩(ガンカ)。
目好き
めずき 【目好き】
見て気にいること。また,そのもの。「当世女は丸顔桜色,万事―に/浮世草子・一代男 3」
目安
めやす [0][1] 【目安】
(1)おおよその見当。目印。目あて。「―をたてる」「―をおく」
(2)算盤(ソロバン)の梁(ハリ)につけた位取りの字や印。
(3)算盤の乗除算で,除数または乗数。
(4)読みやすくするため箇条書きにすること。また,その文書。「大切の証文ども少々ぬきいだしまゐらせさふらひて,―にして/歎異抄」
(5)鎌倉時代,箇条書きにした訴状陳状。室町時代以後は,形式を問わず,訴状一般をさすようになった。目安書き。目安状。
(6)見た目がよいこと。「―のわざやと見たてまつるものから/源氏(早蕨)」
目安
めやす【目安】
<set up> a standard (標準);→英和
an aim (目的物).→英和
〜を立てる fix one's aim.
目安し
めやす・し 【目安し】 (形ク)
見た目に感じがよい。見苦しくない。また,無難だ。「心ばせの,なだらかに,―・く/源氏(桐壺)」
目安方
めやすかた [0] 【目安方】
江戸時代,評定所で民事訴訟に従事した諸役人。
目安書き
めやすがき 【目安書き】
「目安{(4)(5)}」に同じ。また,その代書を職業とすること。
目安状
めやすじょう [0] 【目安状】
⇒目安(5)
目安箱
めやすばこ [3] 【目安箱】
享保の改革で将軍吉宗が評定所門前に設置した直訴状を受理する箱。毎月三回,将軍が投書を閲読した。訴状箱。
目安裏判
めやすうらはん 【目安裏判】
江戸幕府の訴訟手続の一。訴状の裏面に担当奉行が加える印。訴訟の受理を意味するとともに,相手方(被告)に対する出頭命令の文言が記されるのが常であった。
目安読み
めやすよみ 【目安読み】
評定所の役人で,裁判の際,訴状を読み上げる役。
目寄れ
めよれ [0] 【目寄れ】
織り糸が部分的にずれて波のように湾曲し,糸密度が不均一になること。目寄り。
目尻
まじり 【眦・目尻】
(1)めじり。まなじり。「額いたう晴れたる人の,―いたうひきく/紫式部日記」
(2)目つき。「―,労々じげに煩はし/狭衣 3」
目尻
めじり【目尻】
the corner of the eye.→英和
〜の上がった[下がった]with slanting eyes;slant-eyed.〜を下げる make eyes <at a woman> .
目尻
めじり [1] 【目尻・眥】
目の,耳に近い方の端。まなじり。
⇔目頭(メガシラ)
目屎
めくそ [1][3] 【目糞・目屎】
めやに。
目差
めざし [3][0] 【目差(し)・目指(し)】
(1)めざすところ。めあて。目的。
(2)目つき。まなざし。「婆は懼(オソ)れたる―を客の方へ忍ばせて/金色夜叉(紅葉)」
目差し
めざし [3][0] 【目差(し)・目指(し)】
(1)めざすところ。めあて。目的。
(2)目つき。まなざし。「婆は懼(オソ)れたる―を客の方へ忍ばせて/金色夜叉(紅葉)」
目差し
まなざし [0] 【目差し・眼差し】
物に視線を向けるときの目のようす。「鋭い―を向ける」「優しい―」「―を注ぐ」
目差す
めざ・す [2] 【目指す・目差す】 (動ラ五[四])
(1)そこを目標として進んで行く。「一路,京を―す」
(2)行動の目標とする。「優勝を―・す」
(3)目あてとして見る。「―・すとも知らざる暗き夜に/太平記 3」
[可能] めざせる
目庇
まびさし [2] 【眉庇・目庇】
(1)兜(カブト)の額のひさし。
→兜
(2)帽子のひさし。
(3)窓の上の狭いひさし。
目引き
まびき 【目引き】
目くばせ。まばたき。「みな御前の―にしたがひて,さしいづる人もなかりければ/著聞 8」
目引き
めひき [0][3] 【目引き】
(1)色揚げの際に,模様の部分を防染して引き染めにすること。
(2)手綴じ製本で,丁合いの終わった中身の背に,糸綴じ用の小穴をつくるため鋸目(ノコギリメ)を入れること。
目張り
めばり [0][3] 【目張り・目貼り】 (名)スル
(1)物の合わせ目や継ぎ目に紙などを張って密閉すること。「―した茶箱」
(2)冬,窓などに紙を張ってすき間風を防ぐこと。また,その張ったもの。[季]冬。
〔「目貼り剥(ハ)ぐ」は [季]春。《張合ひのありし暮しの―はぐ/虚子》〕
(3)舞台化粧で,大きくはっきり見せるため,目のまわりに紅や墨を入れること。
目張りをする
めばり【目張りをする】
seal up <a room> .
目張り鮨
めはりずし [3] 【目張り鮨】
高菜の漬物でくるんだ握り飯。熊野地方の郷土料理。もとは目を見張るようにして食べるほど大きな握り飯であったことからいう。高菜ずし。
目弾
めはじき [2] 【目弾】
(1)シソ科の二年草。草地に生える。高さ約80センチメートル。根葉は卵心形で浅裂,茎葉は深裂。夏から秋に,葉腋に淡紅色の花をつける。漢方で,婦人病の薬や利尿薬にする。子供が茎を短く切ってまぶたの間に弓のように張り,目を開かせて遊んだところからの名という。益母草(ヤクモソウ)。漢名,茺蔚(ジユウイ)。[季]秋。
(2)まばたき。また,目くばせ。「かか―して立ち向ひ/浮世草子・一代女 6」
目弾(1)[図]
目当て
めあて【目当て】
an aim;→英和
an object;→英和
an end;→英和
a guide (目標).→英和
金を〜に結婚する marry for money.
目当て
めあて [1] 【目当て】
(1)目じるしとして,目をつける所や物。「看板を―に行く」
(2)事をするときの到達点・基準などとして心に決めていること。「賞金が―だ」「五キロを―に減量する」
(3)照星・照尺など銃砲の照準器。
目形
めがたち [2] 【目形】
囲碁で,目になりそうな形。眼形(ガンケイ)。
目怠い
めだる・い [3] 【目怠い】 (形)[文]ク めだる・し
(1)見ていてもどかしい感じだ。まだるい。「そんな―・いことはしてられない」
(2)目が疲れた感じだ。[ヘボン]
[派生] ――げ(形)――さ(名)
目性
めしょう [2] 【目性】
〔「めじょう」とも〕
目の素質。目のたち。「―が弱い」
目恥づかし
めはずか・し 【目恥づかし】 (形シク)
見られるのがはずかしい。また,見られるのがはずかしいほど,相手が立派だ。「随分―・しき者共にて有物を/保元(中)」
目打ち
めうち [0][3] 【目打ち】
(1)千枚通し。
(2)切手・伝票・小切手などで,切り離しやすいように続けてあけられた穴。「―を入れる」
(3)手芸用具の一。穴あけや刺繍(シシユウ)の糸さばきに用いる錐(キリ)。
(4)調理用具の一。鰻(ウナギ)・穴子などを調理するとき,おさえるため目に打ち込む錐。
(5)製本で,とじ穴をあけること。また,それに用いる錐。
目抜
めぬけ [0] 【目抜】
〔釣り上げられると水圧の急変で目が飛び出すことから〕
カサゴ目フサカサゴ科の海魚のうち,目が大きく赤色の大形種の総称。バラメヌケ・オオサガ・サンコウメヌケなど。食用。太平洋北部の深海域に分布。
目抜き
めぬき [0][3][1] 【目抜き】
特に目立つこと。また,そのような場所。「町の―の土地」
目抜きの場所
めぬき【目抜きの場所】
the busiest quarters.目抜き通り a main[busy]street.
目抜き通り
めぬきどおり [4] 【目抜き通り】
人通りの多い通り。主要な通り。繁華街。
目指
めざし [3][0] 【目差(し)・目指(し)】
(1)めざすところ。めあて。目的。
(2)目つき。まなざし。「婆は懼(オソ)れたる―を客の方へ忍ばせて/金色夜叉(紅葉)」
目指し
めざし [3][0] 【目差(し)・目指(し)】
(1)めざすところ。めあて。目的。
(2)目つき。まなざし。「婆は懼(オソ)れたる―を客の方へ忍ばせて/金色夜叉(紅葉)」
目指す
めざ・す [2] 【目指す・目差す】 (動ラ五[四])
(1)そこを目標として進んで行く。「一路,京を―す」
(2)行動の目標とする。「優勝を―・す」
(3)目あてとして見る。「―・すとも知らざる暗き夜に/太平記 3」
[可能] めざせる
目指す
めざす【目指す】
aim <at> .→英和
目振り
めふり [0] 【目振り】
⇒あさり(歯振)
目捷い
めばしこ・い [4] 【目捷い】 (形)[文]ク めばしこ・し
目をつけるのがすばやい。目が早い。目ざとい。
[派生] ――さ(名)
目掛け
めかけ [3] 【妾・目掛け】
(1)〔(2)の意から〕
正妻のほかに,妻のような関係をもち扶養する女性。二号。側室。てかけ。そばめ。「―を囲う」
(2)目をかけること。世話をすること。「不断―の浜側の色宿に/浮世草子・風流曲三味線」
目掛ける
めが・ける [3] 【目掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 めが・く
〔古くは「めかく」〕
(1)目標としてねらう。目をとめて見る。「ミットを―・けて投げる」「伊成は―・けながら畏り居たりけるを/著聞 10」
(2)世話をする。ひいきにする。「日来―・けし仕立物屋の十蔵と言ふ者/浮世草子・一代男 8」
目掛ける
めがける【目掛ける】
aim <at> (ねらう).→英和
目撃
もくげき [0] 【目撃】 (名)スル
実際に目で見ること。「犯行を―する」「―者」
目撃する
もくげき【目撃する】
see (with one's own eyes);→英和
witness.→英和
目撃者 an eyewitness.→英和
目擦り膾
めすりなます 【目擦り膾】
〔蛙は目をするという俗説から〕
蛙を湯掻いて皮をむき,からし酢であえた料理。
目敏
めざと 【目敏】 (形動ナリ)
めざといさま。見つけるのが早いさま。「―に見つけて/枕草子 151」
目敏い
めざとい【目敏い】
sharp-sighted.目敏く見つける find quickly.
目敏い
めざと・い [3] 【目敏い】 (形)[文]ク めざと・し
(1)見つけるのがすばやい。目が早い。「―・く見つける」
(2)わずかの物音などで目がすぐさめる。「老人は―・い」
[派生] ――さ(名)
目文字
めもじ [1] 【目文字】
〔「めみえ」の文字詞〕
お目にかかること。おめもじ。
目新しい
めあたらし・い [5][0] 【目新しい】 (形)[文]シク めあたら・し
初めて見るような感じである。めずらしい。「―・い試み」「―・い物にすぐとびつく」
[派生] ――さ(名)
目新しい
めあたらしい【目新しい】
novel;→英和
new.→英和
〜物 a novelty.→英和
目新しくない common;→英和
commonplace.→英和
目方
めかた [0] 【目方】
物の重さ。重量。「―を量る」
目方
めかた【目方】
weight.→英和
〜で売る sell <a thing> by weight.→英和
〜が…ある be <2 kilos> in weight;weigh <2 kilos> .→英和
〜が10ポンドふえる put on ten pounds.
目早
めばや 【目早】 (形動)
目ざとく見つけるさま。物事を見ぬくのがすばやいさま。「日ごろ皆の者が,―な―なと申すによつて/狂言・三人片輪(虎寛本)」
目早い
めばや・い [3] 【目早い】 (形)[文]ク めばや・し
見つけるのが早い。すばやく見ぬく。めざとい。「上等らしいのを―・くえりわけて/俳諧師(虚子)」
[派生] ――さ(名)
目明かし
めあかし [2][0] 【目明かし】
江戸時代,与力・同心の私的な扶持(フチ)をうけて犯人の捜索・逮捕に協力する町人身分の者。岡っ引き。手先。
〔目で明らかにする,の意という〕
目明き
めあき [3] 【目明き】
(1)目の見える人。
(2)文字のわかる人。道理のわかる人。
(3)茶器に限らず,あらゆる道具について,その良否を判別できる能力。また,その能力をもった人。「目利き」以上とされる。
目星
めぼし [1][0] 【目星】
(1)めあて。目標。見当。
(2)眼球にできる白く小さい点。星眼(ホシメ)。
目星をつける
めぼし【目星をつける】
aim <at> (ねらう);→英和
spot;→英和
mark.→英和
目時
めどき 【目時】
視力が強い若い年頃。「我なら―の目にてぬかんものを/浮世草子・五人女 4」
目木
めぎ [1] 【目木】
メギ科の落葉小低木。山地に生える。よく分枝し,鋭いとげがある。葉は小さい倒卵形。春,黄色の小花が咲く。果実は長楕円形で赤熟。古く枝・葉の煎汁を眼薬にした。樹皮や木部は健胃薬・黄色染料とする。コトリトマラズ。ヨロイドオシ。漢名,小蘗。
目板
めいた [0] 【目板】
(1)戸や壁などに張った板の合わせ目に補強やすき間を防ぐために打ちつける幅の狭い板。
(2)網を編むとき,目の間隔を一定にするために使う定規。
目板瓦
めいたがわら [4] 【目板瓦】
重ね目に目板状のものの付いた平瓦。門・塀などに用いる。
目板鰈
めいたがれい [4] 【目板鰈】
カレイ目の海魚。全長30センチメートル近くなる。両眼は体の右側にあって突出し,目の間には,前後に一個ずつとげのある隆起がある。有眼側は淡褐色に多数の黒褐色点が散在し,無眼側は白い。北海道南部以南の沿岸に広く分布。煮魚として美味。メイタ。メダカガレイ。コノハガレイ。
目柱
めばしら [2] 【目柱】
鏑矢(カブラヤ)の鏑にうがった孔(目)と孔の間の部分。
目標
もくひょう [0] 【目標】
(1)そこまで行こう,なしとげようとして設けた目当て。「年内完成を―にする」「―を掲げる」
(2)射撃などの,的。「―に命中する」
(3)目じるし。「車上にて弗と目につきしは両替屋の―なり/千山万水(乙羽)」
目標
もくひょう【目標】
a mark;→英和
a target;→英和
a goal;→英和
an object[aim].→英和
…を〜にする aim at.⇒目的.
目標
めじるし [2] 【目印・目標】
他の物と紛れないように,つけておく印。覚えのためにつけた印。「―をつける」
目標相場圏
もくひょうそうばけん [7] 【目標相場圏】
通貨当局が自国通貨の相場安定のために外国為替市場に介入するときに目標となる相場の値幅。ターゲット-ゾーン。
目次
もくじ【目次】
(a table of) contents.
目次
もくじ [0] 【目次】
(1)書物の内容の見出し書き。
(2)項目または箇条の順序。
目止め
めどめ [0] 【目止め】 (名)スル
木工品に塗装を施す前に,材面の小孔をとの粉などを用いて埋めること。均質な塗面を得るために行う。
目比べ
めくらべ 【目比べ】
(1)にらみあうこと。にらみあい。「かやうに―して鎌倉に集り居ては叶ふまじ/太平記 14」
(2)にらめっこ。「―,頸引き,膝挟み/異制庭訓往来」
目気
まけ 【眚・目気】
眼病の一種。「―ヲワヅラウ/日葡」
目水晶
めずいしょう 【目水晶】
よしあしや真偽を見分ける目の確かなこと。「江戸の親父も―と/浮世草子・新永代蔵」
目深
まぶか [0][1] 【目深】 (形動)[文]ナリ
帽子などを目の隠れるくらいに深くかぶるさま。めぶか。「帽子を―にかぶる」
目深に
まぶか【目深に】
<wear one's hat> low over one's eyes.
目減り
めべり【目減り】
loss in weight;[貯金の]depreciation.→英和
目減り
めべり [0] 【目減り】 (名)スル
(1)物の目方や量が,取り扱い中に蒸発したりこぼれたりして減ること。
(2)ものの実質的な価値が下がること。「物価の値上がりで貯金が―する」
目測
もくそく [0] 【目測】 (名)スル
目で見ておおよその長さ・広さ・高さなどをはかること。「川幅を―する」「―を誤る」
目測
もくそく【目測】
eye measurement.〜する measure with the eye.→英和
目溢し
めこぼし [2] 【目溢し】 (名)スル
(1)見逃すこと。見て見ぬふりをすること。「お―願います」
(2)「目こぼれ」に同じ。
目溢れ
めこぼれ [2] 【目溢れ】
見落とすこと。見落とし。めこぼし。
目潰し
めつぶし [2] 【目潰し】
(1)灰・砂など,細かい物を投げて相手の目をくらますこと。また,その灰や砂。「―をくらわす」
(2)黐(モチ)を付けた,小鳥を捕らえる竿。[日葡]
目潰しをくわす
めつぶし【目潰しをくわす】
throw dust to blind a person's eyes.
目無し
めなし [0][3] 【目無し】
(1)目のないこと。
(2)物の価値・本質などを見抜く力をもたないこと。
目無しどち
めなしどち [3] 【目無しどち】
(1)「目無し鬼」に同じ。
(2)目隠し。「是も一興と―して立出/浮世草子・新可笑記 2」
目無し鬼
めなしおに [3] 【目無し鬼】
子供の遊びの一。鬼が目隠しをして,手を打って逃げる他の子をつかまえる鬼ごっこ。めんない千鳥。目無しどち。
目犍連
もくけんれん 【目犍連】
〔梵 Maudgalyāyana〕
釈迦の十大弟子の一人。マガダ国のバラモンの出身。はじめ懐疑論者サンジャヤの弟子であったが,仏弟子となり神通第一と称される。彼が餓鬼道におちた母を救うために供養した行法が盂蘭盆会(ウラボンエ)の起源といわれる。目連。
目玉
めだま【目玉】
an eyeball.→英和
‖目玉商品 a loss leader.目玉焼き a fried egg; <米> a sunny-side up.
目玉
めだま [3] 【目玉】
(1)目の玉。眼球。
(2){(1)}の形をしたもの。
(3)にらみつけること。叱(シカ)ること。「お―を頂戴する」
→大目玉
(4)商店などで,客の気を引くための特価品。また,特に強調したい事柄,最も中心となる事柄など。「―番組」
(5)主人・親分など,目上の人。「又―がやかましくいふよ/洒落本・双床満久羅」
目玉商品
めだましょうひん [4] 【目玉商品】
(1)客寄せのために並べておく,特価品などの商品。
(2)特に強調して売り出す商品。
目玉焼
めだまやき [0] 【目玉焼(き)】
フライ-パンに二個または一個の卵を割り入れて焼いたもの。黄身を目玉にみたてていう。
目玉焼き
めだまやき [0] 【目玉焼(き)】
フライ-パンに二個または一個の卵を割り入れて焼いたもの。黄身を目玉にみたてていう。
目病み
めやみ [3] 【目病み】
目を病むこと。また,その人。
目白
めじろ [0] 【目白】
(1)スズメ目メジロ科の小鳥の総称。
(2){(1)}の一種。スズメよりやや小さめで,背面は美しい黄緑色,腹面は淡い黄色。目の周囲に白い縁どりがある。群れをなして広葉樹林にすみ,細いくちばしで花蜜を吸い,果実や小昆虫を食べる。都会地の餌台にも来る。さえずりが美しく,籠鳥として飼われる。東南アジアに広く分布し,日本でも各地で繁殖する。繍眼児。[季]秋。
目白(2)[図]
目白
めじろ【目白】
《鳥》a white-eye.
目白大学
めじろだいがく 【目白大学】
私立大学の一。1993年(平成5)設立。本部は岩槻市。
目白押し
めじろおし [0] 【目白押し】
〔メジロが木にとまるとき,多く並んで押し合う性質のあるところから〕
(1)多くのものがすき間なく並ぶこと。「―に並ぶ」
(2)子供が一列に並んで押し合い,列外に押し出された者が列の端について押す遊戯。
目白押しである
めじろおし【目白押しである】
be jammed[crowded] <with cars> (道路などが).
目白鮫
めじろざめ [3] 【目白鮫】
ネズミザメ目メジロザメ科のメジロザメ類の海魚の総称。全長1〜3メートル。体形は典型的なサメ型で,目が白い膜におおわれる。攻撃的な性質のものが多い。ヨゴレザメ・クロトガリザメなど。日本近海の暖海に八種が分布。
目的
もくてき【目的】
a purpose;→英和
an end;→英和
an object(ive);→英和
an aim.→英和
〜を達する achieve[fulfil]one's purpose.…を〜とする aim <at> ;intend <to do> .→英和
…の〜で for the purpose of;with the object of;with a view to <doing> .‖目的格《文》the objective case.目的語《文》an object.目的地 the[one's]destination.
目的
もくてき [0] 【目的】
(1)実現しよう,到達しようとして目指す事柄。めあて。「―を達成する」「―をとげる」「本来の―にかなっていない」
(2)〔哲〕 行為において目指すもの。それのために,またそれに向けて行為が行われ,実現が求められるもの。
⇔手段
目的の国
もくてきのくに 【目的の国】
〔哲〕
〔(ドイツ) Reich der Zwecke〕
カントの用語。各人が互いに人格に対する尊敬の念をもって結ばれる理想の世界。ここでは目的自体として絶対価値を有する人格が自律的意志の主体として,共通の道徳律をになう。
⇔自然の国
目的刑論
もくてきけいろん [5] 【目的刑論】
刑罰は犯罪に対する報復ではなく,犯罪防止などの目的のために加えられるとする考え方。抑止刑論や教育刑論がある。
→応報刑論
目的因
もくてきいん [4] 【目的因】
〔哲〕 アリストテレスの説く,事物が生成するための四原因の一。例えば,家に対しては,家としての役割・働きがこれにあたる。
→原因(2)
目的地
もくてきち [4][3] 【目的地】
到達しようとしてそこへ向かって進んでいく土地。「―に到着する」
目的意識
もくてきいしき [5] 【目的意識】
自己の行為の目的についての明確な自覚。「―的」
目的格
もくてきかく [4][3] 【目的格】
〔objective case〕
英文法などで,主格・所有格と並ぶ格の一。名詞または名詞句が動詞の目的語になっている関係をいう。賓格。
目的物
もくてきぶつ [4] 【目的物】
ある行為の目的となる物。
目的犯
もくてきはん [4] 【目的犯】
犯罪成立の要件として,故意のほかに「朝憲紊乱の目的」「行使の目的」など一定の目的の存在を必要とする犯罪。内乱罪・偽造罪など。
目的的
もくてきてき [0] 【目的的】 (形動)
〔哲〕 自然の因果法則にではなく,道徳的な目的にしたがっているさま。
⇔機械的
「合―」
目的税
もくてきぜい [4] 【目的税】
特定事業の財源にあてるために課せられる税。地方道路税・都市計画税など。
⇔普通税
目的語
もくてきご [0] 【目的語】
文の成分のうち,述語動詞の表す動作・作用が及ぶ対象物や相手を表す語。「卵を割る」「湯をわかす」「辞書をひく」の「卵を」「湯を」「辞書を」などのように,現代語では,多くの場合,格助詞「を」を伴う。もっとも,国文法では,一般に連用修飾語に含めて取り扱われる。英文法などでは,さらに直接目的語と間接目的語を区別することもある。客語。
目的論
もくてきろん [4] 【目的論】
〔哲〕
〔teleology〕
目的や合目的性によって実在や行為などを解明しようとする説。歴史や人間の行為も自然現象も目的という観点で規定できるとする。アリストテレスが最初に体系的に展開した。
→機械論
目的論的倫理学
もくてきろんてきりんりがく [11] 【目的論的倫理学】
〔teleological ethics〕
正しさや義務の概念よりも,その行為が人間にとって望ましいこと(善)に導くかどうかを重視する倫理説。
→義務倫理学
目的論的証明
もくてきろんてきしょうめい [0] 【目的論的証明】
〔哲〕 神の存在証明の一。自然界に存在する秩序の合目的性から,その創造者である神の存在を証明する方法。
目盛
めもり [0][3] 【目盛(り)】
重さ・長さなどを示すために計測器につけるしるし。「体温計の―を読む」
目盛り
めもり [0][3] 【目盛(り)】
重さ・長さなどを示すために計測器につけるしるし。「体温計の―を読む」
目盛り
めもり【目盛り】
graduation;→英和
a scale.→英和
〜をする graduate.→英和
〜のある graduated.→英和
目目雑魚
めめざこ [3] 【目目雑魚】
メダカなどの小魚。めめじゃこ。関西でいう。
目目雑魚
めめじゃこ 【目目雑魚】
「めめざこ」に同じ。「橋の下なる―だにも,ひとりは寝じと上り下る/閑吟集」
目眩い
めまい [2] 【目眩い・眩暈】
目がくらむこと。目がくらくらして倒れそうになること。眩暈(ゲンウン)。「―がする」
目眩く
めくるめ・く [4] 【目眩く】 (動カ五[四])
目がくらむ。めまいがする。また,魅力にひかれて,理性を失う。「―・くような高さ」「―・く快楽の日々」
目眩し
めくらまし [2] 【目眩し】
幻術。魔法。魔術。手品。
目睫
もくしょう [0] 【目睫】
〔目とまつげの意〕
きわめて近い所。すぐ目の前。目前。「紅なる熔巌の流は,今や―に迫り来りぬ/即興詩人(鴎外)」
目睫の間
もくしょうのかん 【目睫の間】
きわめて接近していること。「この許多の景物―に聚まりたれば/舞姫(鴎外)」
目礼
もくれい [0] 【目礼】 (名)スル
目を見合わせて礼をすること。「―して通り過ぎる」「会えば―を交わす程度」
目礼する
もくれい【目礼する】
nod <to> .→英和
目秤
めばかり [2] 【目秤】
「目分量(メブンリヨウ)」に同じ。
目移り
めうつり [2] 【目移り】 (名)スル
あれこれと目に入るものに心が引かれること。「―して,決めかねる」
目移りがする
めうつり【目移りがする】
cannot make up one's mind <which to take> .
目積もり
めづもり [2] 【目積(も)り】 (名)スル
目で見ておよその見当をつけること。目分量。
目積り
めづもり [2] 【目積(も)り】 (名)スル
目で見ておよその見当をつけること。目分量。
目突き柴
めつきしば [3] 【目突き柴】
節分に,イワシの頭を刺して家の戸口や窓にさす木の枝。鬼が魚を取ろうとして目を突くという。鬼の目刺し。
目立たし
めだた・し 【目立たし】 (形シク)
めだって見える。著しい。「是は立居の有様の―・しく,をこがましきなり/十訓 2」
目立ちたがる
めだちたが・る [5] 【目立ちたがる】 (動ラ五)
人目を引いて目立とうとする。「何かにつけ―・る」
目立つ
めだ・つ [2] 【目立つ】 (動タ五[四])
他と異なっているために,人の注意を引く。きわだってみえる。「白髪が―・つ」「背が高いので―・つ」
[可能] めだてる
目立つ
めだつ【目立つ】
〔動〕be conspicuous <by,for> ;→英和
stand out;show.→英和
目立った(て) conspicuous(ly);marked(ly);→英和
remarkable(-bly).→英和
目立たぬ様に privately;→英和
quietly.→英和
目立て
めたて [3][0] 【目立て】
鋸(ノコギリ)・鑢(ヤスリ)などの目がつぶれて切れなくなったのを鋭くすること。歯切り。「鋸の―をする」
目立てをする
めたて【目立てをする】
set <a saw> .→英和
目端
めはし [1] 【目端】
目の端。また,眼力。
目笊
めざる [1] 【目笊】
目のあらいざる。
目笑
もくしょう [0] 【目笑】 (名)スル
(1)目もとに笑みを浮かべること。
(2)目を見合わせて笑うこと。「―を交わす」
目箒
めぼうき [2] 【目箒】
バジリコの別名。
目算
もくさん【目算】
calculation;expectation.→英和
〜が外れる do not come up to one's expectation;be disappointed.
目算
もくさん [0] 【目算】 (名)スル
(1)目で見て大体の見当をつけること。目分量。「―を立てる」「経費を―してみる」
(2)もくろみ。みとおし。「―がはずれる」
目籠
めかご [1] 【目籠】
竹などで編んだ目の粗い籠。めご。
目籠
めご [1] 【目籠】
「めかご(目籠)」に同じ。
目糞
めくそ [1][3] 【目糞・目屎】
めやに。
目紛しい
めまぐるし・い [5] 【目紛しい】 (形)[文]シク めまぐる・し
物の動きが早くて目が回るようだ。変化が激しくて,対応できない。「―・く変わる世の中」
[派生] ――さ(名)
目紛らしい
めまぎらし・い 【目紛らしい】 (形)[文]シク めまぎら・し
〔近世江戸語〕
めまぐるしい。「江戸つ子の早さ,なんでも―・いやうだ/滑稽本・浮世床(初)」
目紛ろし
めまぎろ・し 【目紛ろし】 (形シク)
「目まぎらしい」に同じ。「一文菓子売るかかが,たび��―・しういうてくる/胆大小心録」
目細し
まぐわ・し 【目細し】 (形シク)
見た目に美しい。「―・し児ろは誰が笥(ケ)か持たむ/万葉 3424」
目結
めゆい [0] 【目結】
(1)絞り染めの古称。小さな四角形の絞り染め。
(2)家紋の一。{(1)}を図案化した,四角の中に点を入れた紋。
目結革
めゆいかわ [2] 【目結革】
絞り染めにした革。
目線
めせん [0] 【目線】
俗に,映画・演劇・テレビなどで,視線。
目縁
まぶち [1] 【目縁・眶】
目のふち。また,まぶた。「眼は二重(フタエ)―にして色白く/当世書生気質(逍遥)」
目纏い
めまとい [2] 【目纏い】
〔目のあたりにうるさくまつわるのでいう〕
羽虫の一種,マクナギの異名。[季]夏。
目翳
ひ 【目翳】
ひとみに翳(クモリ)ができて,物が見えなくなる病気。そこひ。[和名抄]
目耕
もっこう モクカウ [0] 【目耕】
〔「世説新語(言語下)」による。目で紙の田を耕す意〕
読書・学問をすること。
目脂
めやに [3] 【目脂】
目から出る粘液がかたまったもの。めくそ。
目脂
めやに【目脂】
eye mucus.〜が出る One's eyes run.
目腐り金
めくさりがね 【目腐り金】
「目腐れ金」に同じ。「五十両の―とりかへた僭上/浄瑠璃・冥途の飛脚(中)」
目腐れ
めくされ [2] 【目腐れ】
(1)眼病のため,目の縁がただれていること。また,その人。
(2)他人をののしっていう語。「構やあがんな,―めえ/滑稽本・浮世風呂 2」
目腐れ市
めくされいち [4][5] 【目腐れ市】
「生姜(シヨウガ)市」に同じ。
目腐れ金
めくされがね [0][4] 【目腐れ金】
わずかな金。はしたがね。めくさりがね。めくされぜに。
目色
めいろ [1] 【目色】
目の色。また,目つき。「―が変わる」
目茶
めちゃ [1] 【滅茶・目茶】 (名・形動)
〔「むちゃ」の転か。「滅茶」「目茶」は当て字〕
(1)「めちゃくちゃ{(1)}」に同じ。「―な考え」「とんでもない―をいう」
(2)「めちゃくちゃ{(2)}」に同じ。「―に寒い」
(3)「めちゃくちゃ{(3)}」に同じ。「髪が―になった」
目草
まぐさ [0][3] 【楣・目草】
門や窓・出入り口などの上に渡した水平材。
目蒲線
めかません 【目蒲線】
東京急行電鉄の鉄道線。東京都目黒・蒲田間,13.1キロメートル。
目蓋
まぶた [1] 【瞼・目蓋】
〔目の蓋,の意〕
眼球の表面をおおう薄い皮膚。まなぶた。眼瞼(ガンケン)。
目蔭
まかげ [0][2] 【目陰・目蔭】
(1)遠くを見るときなどに,手を額にかざして光線を遮ること。「高き峯に上り―をさして見渡せば/盛衰記 22」
(2)疑うような目つきをすること。「気色ばみたる御―こそわづらはしけれ/源氏(東屋)」
目薬
めぐすり [2] 【目薬・眼薬】
(1)眼病をなおすため,目につける薬。点眼剤。点眼水。「―をさす」
(2)ごくわずかな量。ほんの少し。「さういふ気は―ほどもねえよ/洒落本・田舎談義」
(3)賄賂(ワイロ)。鼻薬。
目薬
めぐすり【目薬(をさす)】
(apply) eye lotion.
目薬師
めくすし 【目薬師】
眼医者。「ふと立ち,―殿と呼び寄せ/咄本・醒睡笑」
目褄
めつま [1] 【目褄】
目の端。また,人目。めづま。「公然(オオビラ)で逢ひ引きを致しますゆゑ,人の―に掛ることも度々あり/塩原多助一代記(円朝)」
目見
まみ [1] 【目見】
目つき。目もと。「見上げたる―には,人に否とはいはせぬ媚態あり/舞姫(鴎外)」
目見
めみ 【目見】
よく見ること。見張ること。また,その人。「勝手から人の来る―して居る内に/浮世草子・歌三味線」
目見え
めみえ [3][0] 【目見え・目見得】 (名)スル
〔「見え」は動詞「見ゆ」の連用形から。(相手から)見られる意〕
(1)会うことの謙譲語。お目にかかること。「―がかなう」
→おめみえ
(2)奉公人などの試用。「―に来たばかりのおはまは,一番割の悪い立場だつた/多情仏心(弴)」
目見え
まみえ [3] 【目見え・見え】
まみえること。面会すること。
目見以上
めみえいじょう [4] 【目見以上】
⇒お目見以上(メミエイジヨウ)
目見得
めみえ [3][0] 【目見え・目見得】 (名)スル
〔「見え」は動詞「見ゆ」の連用形から。(相手から)見られる意〕
(1)会うことの謙譲語。お目にかかること。「―がかなう」
→おめみえ
(2)奉公人などの試用。「―に来たばかりのおはまは,一番割の悪い立場だつた/多情仏心(弴)」
目視
もくし [1] 【目視】 (名)スル
見ること。「―しうる範囲」
目覚え
めおぼえ 【目覚え】
みおぼえ。「―ある慥(タシカ)な八重垣/浄瑠璃・七小町」
目覚し
めざまし [2] 【目覚(ま)し】
(1)目を覚ますこと。また,目を覚まさせるもの。眠気覚まし。
(2)子供が目覚めたときに与える菓子など。おめざ。
(3)「目覚まし時計」の略。「―をかける」
目覚しい
めざまし・い [4] 【目覚(ま)しい】 (形)[文]シク めざま・し
(1)目が覚めるほどすばらしい。目を見張るほど立派だ。「―・い活躍」
(2)目が覚めるほど意外である。あきれたことだと不快に思う。目にあまる。「はじめより,われはと思あがり給へる御かたがた,―・しき者におとしめそねみたまふ/源氏(桐壺)」
〔動詞「めざむ」の形容詞形。古くは「めさまし」とも。平安時代には上位の者からみて下位の者の言動をけなす場合には(2),ほめる場合には(1)というように,善悪いずれにも用いられたが,(2)の用法は中世以降次第に衰退した〕
[派生] ――さ(名)
目覚しがる
めざましが・る 【目覚(ま)しがる】 (動ラ四)
めざましく思う。あきれたことだと思う。「高助―・りて/今昔 31」
目覚し時計
めざましどけい [5] 【目覚(ま)し時計】
眠っている人を起こすため,予定の時刻にベルなどが鳴る仕組みの時計。めざまし。
目覚し草
めざましぐさ 【目覚(ま)し草・目覚草】
〔「めさましぐさ」とも〕
(1)目を覚ます手段となるもの。目を覚ましたときに用いるもの。「暁(アカトキ)の―と/万葉 3061」
(2)煙草(タバコ)。また,茶。「一ぷくついでくゆらする―は服部の/浄瑠璃・雪女」
(3)オギの異名。
(4)マツの異名。
目覚す
めざま・す [3] 【目覚(ま)す】 (動サ五[四])
(1)目を覚まさせる。
(2)心にひそむものなどを呼び起こす。「良心を―・す」
目覚まし
めざまし [2] 【目覚(ま)し】
(1)目を覚ますこと。また,目を覚まさせるもの。眠気覚まし。
(2)子供が目覚めたときに与える菓子など。おめざ。
(3)「目覚まし時計」の略。「―をかける」
目覚まし
めざまし【目覚まし(時計)】
an alarm clock.7時に〜をかける set the alarm (clock) for 7.
目覚ましい
めざましい【目覚ましい】
remarkable;→英和
striking;→英和
wonderful;→英和
brilliant.→英和
目覚ましい
めざまし・い [4] 【目覚(ま)しい】 (形)[文]シク めざま・し
(1)目が覚めるほどすばらしい。目を見張るほど立派だ。「―・い活躍」
(2)目が覚めるほど意外である。あきれたことだと不快に思う。目にあまる。「はじめより,われはと思あがり給へる御かたがた,―・しき者におとしめそねみたまふ/源氏(桐壺)」
〔動詞「めざむ」の形容詞形。古くは「めさまし」とも。平安時代には上位の者からみて下位の者の言動をけなす場合には(2),ほめる場合には(1)というように,善悪いずれにも用いられたが,(2)の用法は中世以降次第に衰退した〕
[派生] ――さ(名)
目覚ましがる
めざましが・る 【目覚(ま)しがる】 (動ラ四)
めざましく思う。あきれたことだと思う。「高助―・りて/今昔 31」
目覚まし時計
めざましどけい [5] 【目覚(ま)し時計】
眠っている人を起こすため,予定の時刻にベルなどが鳴る仕組みの時計。めざまし。
目覚まし草
めざましぐさ 【目覚(ま)し草・目覚草】
〔「めさましぐさ」とも〕
(1)目を覚ます手段となるもの。目を覚ましたときに用いるもの。「暁(アカトキ)の―と/万葉 3061」
(2)煙草(タバコ)。また,茶。「一ぷくついでくゆらする―は服部の/浄瑠璃・雪女」
(3)オギの異名。
(4)マツの異名。
目覚ます
めざま・す [3] 【目覚(ま)す】 (動サ五[四])
(1)目を覚まさせる。
(2)心にひそむものなどを呼び起こす。「良心を―・す」
目覚め
めざめ [3] 【目覚め】
(1)めざめること。「朝の―」
(2)ひそんでいた本能や能力がはたらき始めること。「性の―」
(3)迷いから立ち直ること。また,自覚すること。「民族意識の―」
目覚め
めざめ【目覚め】
waking;awakening.→英和
目覚める
めざめる【目覚める】
wake (up);→英和
awake;→英和
awaken[be awakened] <to the fact> (自覚).→英和
目覚める
めざ・める [3] 【目覚める】 (動マ下一)[文]マ下二 めざ・む
(1)眠りから覚める。「物音に―・める」
(2)活動していなかったものや鈍っていたものがはたらき始める。「性に―・める」「町が―・める」
(3)今まで見すごしていた物事の,価値や必要性に気づく。「学問に―・める」
(4)好ましくない状態から本来の自分に立ち返る。自覚する。「現実に―・める」
目覚草
めざましぐさ 【目覚(ま)し草・目覚草】
〔「めさましぐさ」とも〕
(1)目を覚ます手段となるもの。目を覚ましたときに用いるもの。「暁(アカトキ)の―と/万葉 3061」
(2)煙草(タバコ)。また,茶。「一ぷくついでくゆらする―は服部の/浄瑠璃・雪女」
(3)オギの異名。
(4)マツの異名。
目角
めかど [1] 【目角】
(1)目じり。「七尺計なる男の,―二つ切れたるが/保元(上・古活字本)」
(2)物を見る鋭い目つき。また,眼力。「ちらと見付けた―が強く/浮世草子・元禄太平記」
目言
めこと 【目言】
目に見,口にいうこと。会って話すこと。「なにしかも―をだにもここだ乏(トモ)しき/万葉 689」
目計り頭巾
めばかりずきん [5][6] 【目計り頭巾】
⇒強盗頭巾(ガンドウズキン)
目許
めもと [3] 【目元・目許】
目のあたり。また,目。「―の涼しい娘」
目詰まり
めづまり [2] 【目詰(ま)り】 (名)スル
網などの目が,ほこりやごみでつまること。
目詰り
めづまり [2] 【目詰(ま)り】 (名)スル
網などの目が,ほこりやごみでつまること。
目論む
もくろむ【目論む】
plan;→英和
design;→英和
intend.→英和
目論む
もくろ・む [3] 【目論む】 (動マ五[四])
計画をめぐらす。くわだてる。企図する。「海外進出を―・む」「一もうけしようと―・んでいる」
[可能] もくろめる
目論見
もくろみ【目論見】
⇒計画.目論見書 a prospectus.→英和
目論見
もくろみ [0][4] 【目論見】
〔動詞「もくろむ」の連用形から〕
計画。くわだて。考え。「何か―があるのか」
目論見書
もくろみしょ [0] 【目論見書】
株式・社債・受益証券などの有価証券を募集または売り出す場合に配布される,発行者の事業内容に関する説明書。もくろみがき。
目貫
めぬき [1][3] 【目貫】
〔「目」はあなの意〕
太刀・刀の身が柄(ツカ)から抜けないように柄と茎(ナカゴ)の穴にさし止める釘。目釘。また,それをおおう金具。次第に刀装の中心となり,精緻美麗なものとなった。
→太刀
目貼り
めばり [0][3] 【目張り・目貼り】 (名)スル
(1)物の合わせ目や継ぎ目に紙などを張って密閉すること。「―した茶箱」
(2)冬,窓などに紙を張ってすき間風を防ぐこと。また,その張ったもの。[季]冬。
〔「目貼り剥(ハ)ぐ」は [季]春。《張合ひのありし暮しの―はぐ/虚子》〕
(3)舞台化粧で,大きくはっきり見せるため,目のまわりに紅や墨を入れること。
目賭
もくと [1] 【目賭】 (名)スル
実際に見ること。目撃。「近代文芸の活きた事実を―するものの首肯し得ざる所であらう/文芸上の自然主義(抱月)」
目路
めじ [1] 【目路・眼路】
目で見える範囲。見える限り。
目迎
もくげい [0] 【目迎】 (名)スル
その人の来る方向に視線を向けて,迎えること。「―目送する」
目近
めぢか [1] 【目近】 (名・形動)[文]ナリ
〔「めちか」とも〕
(1)目に近い・こと(さま)。まぢか。「首をあげて,―なる一通(イツツウ)を見るに/色懺悔(紅葉)」
(2)扇で,要(カナメ)を柄の末端近くに打ったもの。多く,婦人用。目近扇。
目近い
めぢか・い [3] 【目近い】 (形)[文]ク めぢか・し
(1)目の近くにある。まぢかである。「―・くそびえる山」
(2)見慣れている。わかりやすい。「正解は義理分明にして易らかに―・く/浮世草子・元禄太平記」
目近扇
めぢかおうぎ [4] 【目近扇】
「目近{(2)}」に同じ。
目送
もくそう [0] 【目送】 (名)スル
その人の方に視線を注ぎながら見送ること。「目迎―」「此の目覚(メザマシ)き美形の同伴をさへ暫(シバラ)く―せり/金色夜叉(紅葉)」
目送する
もくそう【目送する】
follow with one's eyes.
目途
もくと [1] 【目途】
(1)めあて。目的。「蓄財の―は/文明論之概略(諭吉)」
(2)目標。めど。「来年完成を―に工事を急ぐ」
目途
めど【目途】
[見通し]a prospect <of> .→英和
目通し
めどおし [2] 【目通し】
全体に目を通すこと。
目通り
めどおり [0][2] 【目通り】
(1)貴人の前に出ること。拝謁。「―が叶(カナ)う」
(2)目の前。「肖像画を悉く―より遠ざけて/肖像画(四迷)」
(3)目の高さ。「―より高く手をあげさせず/浮世草子・二十不孝 3」
(4)目の高さで測った立木の太さ。直径で表す。「―1メートルのエノキ」
目通りする
めどおり【目通りする】
have an audience <of the King> .→英和
〜を許す grant an audience <to> .
目通り直径
めどおりちょっけい [5] 【目通り直径】
「目通り{(4)}」に同じ。
目違い
めちがい [2] 【目違い】
(1)まちがって見ること。見そこなうこと。見当違い。「生まれてから,俺(オイラ),―をしたのは,お前達二人ばかりだ/婦系図(鏡花)」
(2)接合部における突起部の総称。木材の継ぎ手や仕口などにおいて,接合を堅固にするために設ける。めち。
目遣い
めづかい [2] 【目遣い】
(1)物を見るときの目つき。「お鈴は愛相の尽きた―をして/多情多恨(紅葉)」
(2)目くばせ。「弥次が方に捻平―を一つして/歌行灯(鏡花)」
目配せ
めくばせ【目配せ】
winking.〜する wink <at> .→英和
〜をかわす exchange glances.
目配せ
めくばせ [2] 【目配せ・眴】 (名)スル
素早く視線を走らせたり,まばたきをして見せたりして,合図すること。めくわせ。「黙っているように―する」
目配り
めくばり [2] 【目配り】 (名)スル
注意をゆきとどかせること。目をくばること。「裏方の人にまで―する」「―がきく」
目配りする
めくばり【目配りする】
watch;→英和
keep an eye <on> .→英和
目釘
めくぎ [1] 【目釘】
刀身が柄(ツカ)から抜けないように,柄と茎(ナカゴ)にあけた穴に通す釘。竹・金属・角(ツノ)などで作る。
目銭
もくせん [0] 【目銭】
〔「めぜに」とも〕
(1)中世,商船に課した入港税。
(2)中世,酒屋役や段銭の称。
目銭
めぜに 【目銭】
⇒もくせん(目銭)
目録
もくろく [0] 【目録】
(1)書物の目次。また,叢書の内容一覧。「文学全集の―」
(2)所蔵している,または出品されている品目を整理して書き並べたもの。カタログ。「展示品の―」「新刊書―」「財産―」
(3)贈り物の品目を書いたもの。実物の代わりに渡すことにより,その品を贈る意志表示をする。
(4)武術や芸道を弟子に伝授し終わったとき,その名目などを書いて与える文書。
(5)贈り物としての金。「いはぬ色なる山吹の花を包みし―も,明けては見ねど五十両/歌舞伎・天衣紛」
目録
もくろく【目録】
a table <of contents> ;→英和
a list;→英和
a catalog(ue);→英和
a backlist (在庫本の).〜を作る make a list.
目録台
もくろくだい [4][0] 【目録台】
目録{(3)}を載せる台。
目陰
まかげ [0][2] 【目陰・目蔭】
(1)遠くを見るときなどに,手を額にかざして光線を遮ること。「高き峯に上り―をさして見渡せば/盛衰記 22」
(2)疑うような目つきをすること。「気色ばみたる御―こそわづらはしけれ/源氏(東屋)」
目隈
めぐま [0] 【目隈】
「目張り{(3)}」に同じ。
目障り
めざわり【目障り】
an eyesore.→英和
〜になる be an eyesore;offend the eye.→英和
目障り
めざわり [2] 【目障り】 (名・形動)[文]ナリ
(1)それが邪魔になって,他の物が見えない・こと(さま)。また,そのもの。「展望の―になる」
(2)見ると不愉快になること。また,そのようなさまやそのようなもの。「―な存在」「―にならないようにおとなしくする」
目隠し
めかくし【目隠し】
a blindfold;→英和
blinkers (馬の).〜をする blindfold <a person> .‖目隠し鬼ごっこ blindman's buff.
目隠し
めかくし [2] 【目隠し】 (名)スル
(1)目を物でおおって見えないようにすること。また,そのおおい。
(2)家の中が外から見えないようにおおいをすること。また,そのおおい。「―に木を植える」
(3)「目隠し葺き」の略。まがくし。
(4)「目隠し鬼」の略。
目隠し葺き
めかくしぶき [0] 【目隠し葺き】
薄い檜皮(ヒワダ)葺きの屋根で,釘穴をおおうように葺いて雨漏りを防ぐもの。目隠し。
目隠し鬼
めかくしおに [4] 【目隠し鬼】
子供の遊戯の一。目隠しされた鬼が,「鬼さんこちら,手の鳴る方へ」と手をたたきながら逃げる者をつかまえる遊び。目隠し。
目離る
めか・る 【目離る】 (動ラ下二)
会うことが間遠になる。「―・るれば忘れぬべき物にこそあめれ/伊勢 46」
目離れ
めかれ 【目離れ】
〔「めがれ」とも〕
会わないでいること。遠ざかること。「思へども身をしわけねば―せぬ雪のつもるぞわが心なる/伊勢 85」
目面
めづら 【目面】
〔「めつら」とも〕
目と顔。顔かたち。
目頭
めがしら [2] 【目頭】
目の鼻に近い方の端。めもと。まがしら。
⇔目尻
目頭
まがしら 【目頭】
「めがしら(目頭)」に同じ。[日葡]
目顔
めがお [1][0] 【目顔】
目の表情。目つき。「―で知らせる」
目顔で知らせる
めがお【目顔で知らせる】
give <a person> a wink;→英和
make a sign with one's eyes.
目馴らす
めなら・す 【目馴らす】 (動サ四)
見なれるようにする。なじませる。「ありしよりけに―・す人々の/源氏(幻)」
目馴れる
めな・れる [3][0] 【目馴れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 めな・る
(1)しばしば見て,なじむ。見なれる。「―・れた風景」
(2)物事に慣れる。「淋しさに―・れて過ぐし給ひしを/源氏(蓬生)」
目高
めだか [0] 【目高】
■一■ (名)
メダカ目の淡水魚。全長3〜4センチメートル。日本産淡水魚では最小。体は細長く目が大きい。体色は背面が黒褐色で,腹面は白い。後頭部から背中線にかけて暗褐色の縦線が走る。突然変異によって生じた淡い黄赤色のヒメダカ,白色のシロメダカは観賞用や実験に用いる。北海道を除く各地とアジア大陸東部・台湾に分布。地方における名称が非常に多い。アビラコ。コメンジャコ。タバヤ。ミザッコ。メンパチ。[季]夏。
■二■ (名・形動)
見抜く力や見分ける力がすぐれていること。目がきくこと。また,そのさま。そのような人をもいう。「手褒めながらわしも―ぢや/浮世草子・禁短気」「―な女房打ちうなづいて/浄瑠璃・夏祭」
目高
めだか【目高】
《魚》a killifish.
目高見物
めだかけんぶつ [4] 【目高見物】
江戸時代,舞台下手奥に設けられた最下等席の観客。
目鬘
めかずら [2] 【目鬘】
厚紙に眉・髪などの形を描いた眼鏡状の仮面。ひもで耳にかけてとめる。百眼(ヒヤクマナコ)。
目鬘[図]
目黒
めぐろ 【目黒】
東京都二三区の一。二三区の南西部にある。住宅・商業地区。
目黒
めぐろ [0] 【目黒】
(1)スズメ目ミツスイ科の小鳥。スズメ大で背面は暗緑色,腹面は黄色で,目の周囲に黒い三角斑がある。森林にすみ,花蜜を吸ったり昆虫を食べる。小笠原諸島特産。特別天然記念物。オガサワラメジロ。
(2)鮪(マグロ)の小さいもの。めじか。「―のせんば煮/浮世草子・五人女 1」
目黒(1)[図]
目黒の秋刀魚
めぐろのさんま 【目黒の秋刀魚】
(1)落語の一。目黒へ鷹狩りに行き,農家で焼き立てのサンマを食べた殿様が,その味を忘れられず,「サンマは目黒に限る」と言った滑稽話。
(2)場違いな物をほめたり,知ったかぶりをするたとえ。
目黒不動
めぐろふどう 【目黒不動】
滝泉寺(リユウセンジ)の通称。
目黒行人坂の火事
めぐろぎょうにんざかのかじ 【目黒行人坂の火事】
1772年(明和9.安永1)二月二九日,目黒行人坂大円寺から出火,麻布・神田・下谷・浅草・千住に及び,江戸市街の大半を焼き翌日鎮火。死者一万四七〇〇人,負傷者・行方不明者は一万人余。明暦の大火と並ぶ江戸の大火。明和の大火。
目鼻
めはな [1] 【目鼻】
(1)目と鼻。
(2)目鼻立ち。顔立ち。「―の整った人」
目鼻がつく
めはな【目鼻がつく】
take shape.〜をつける give shape <to a plan> .
目鼻立ち
めはなだち【目鼻立ち】
features.〜が整っている have good features.
目鼻立ち
めはなだち [0][3] 【目鼻立ち】
目や鼻の形や位置。器量。顔だち。「―のいい女」
盲
めくら [3] 【盲・瞽】
(1)目が見えないこと。また,その人。
→もう(盲)
(2)文字が読めないこと。また,その人。文盲(モンモウ)。
(3)物事の道理・価値などがわからないこと。また,その人。
盲
もう マウ [1] 【盲】
両眼ともに視覚が重度に障害されている状態。強度の視野障害も含む。
盲
めしい [2] 【盲】
目が見えないこと。また,その人。
盲いる
めし・いる [2] 【盲いる】 (動ア上一)[文]ハ上二 めし・ふ
目が見えなくなる。「―・ひたる爺(オジ)/邪宗門(白秋)」
盲になる
めくら【盲になる】
become blind;lose one's sight.
盲ふ
めし・う 【盲ふ】 (動ハ上二)
⇒めしいる
盲亀
もうき マウ― [1] 【盲亀】
目の見えない亀。
盲人
もうじん【盲人】
a blind man.
盲人
もうじん マウ― [0] 【盲人】
目の見えない人。盲者。
盲信
もうしん【盲信】
a blind[mistaken]belief.〜する believe blindly;be credulous.
盲信
もうしん マウ― [0] 【盲信】 (名)スル
わけもわからずに信じること。「人の言を―する」
盲僧
めくらそう [3] 【盲僧】
めくらの僧。特に近世,僧形の盲人または目明きで,座頭と同じ仕事をしている者。
盲僧
もうそう マウ― [0] 【盲僧】
(1)(一般に)盲目の僧侶。
(2)天台宗の支派に属する特殊な盲目の僧侶。笹琵琶(ササビワ)を携えて村々の各戸を訪れ,琵琶の弾き歌いで地神経(ジシンキヨウ)を読唱して竈祓(カマハライ)をすることを業とし,余技に語り物などを演奏する。九州に多く,薩摩盲僧と筑前盲僧の二系列に大別される。
盲僧琵琶
もうそうびわ マウ―ハ [5] 【盲僧琵琶】
琵琶楽の一種。盲僧{(2)}の演奏するもの。経文読唱のほかに娯楽的な語り物も演唱する。薩摩盲僧琵琶と筑前盲僧琵琶が二大系統で,それぞれ薩摩琵琶と筑前琵琶の源流である。荒神琵琶(コウジンビワ)。
盲判
めくらばん [0] 【盲判】
文書の内容を調べもせずにいい加減に判を押すこと。また,その判。「―を押す」
盲判を押す
めくらばん【盲判を押す】
sign[put one's seal to] <papers> blindly.
盲動
もうどう マウ― [0] 【妄動・盲動】 (名)スル
よく考えず軽率に行動すること。無分別な行動。ぼうどう。「軽挙―する」
盲唖
もうあ マウ― [1] 【盲唖】
目が見えず,ほとんどことばを話すことができない状態。
盲唖学校
もうあ【盲唖学校】
a school for the blind and dumb.
盲地
めくらじ [0] 【盲地】
(1)
⇒盲縞(メクラジマ)
(2)
⇒裏地(ウラチ)
盲壁
めくらかべ [3] 【盲壁】
窓のない壁。
盲女
もうじょ マウヂヨ [1] 【盲女】
目の見えない女性。
盲学校
もうがっこう【盲学校】
a school for the blind.→英和
盲学校
もうがっこう マウガクカウ [3] 【盲学校】
視覚障害者に対して,普通教育に準ずる教育を施し,あわせてその障害を補うために必要な知識・技能を授ける学校。
盲安杖
もうあんじょう マウアンヂヤウ 【盲安杖】
法語集。一巻。鈴木正三著。1619年成立,51年刊。書名は心の盲者を安きに導く杖(ツエ)の意で,「己れをかえりみて己れを知れ」など人間として守るべき一〇の徳目を説く。
盲官
もうかん マウクワン [0] 【盲官】
昔,琵琶(ビワ)・管弦や按摩(アンマ)・鍼(ハリ)などを業とした盲人に与えられた官名。総検校(ケンギヨウ)の下に,検校・勾当(コウトウ)・座頭・衆分(シユブン)などの階級があった。
盲射
もうしゃ マウ― [0][1] 【盲射】 (名)スル
ねらいを定めず,むやみやたらに撃つこと。
盲将棋
めくらしょうぎ [4] 【盲将棋】
(1)盤や駒を用いず,棋譜を言いながら口頭でさす将棋。
(2)下手(ヘタ)な将棋。へぼ将棋。「此―め/滑稽本・浮世風呂(前)」
盲導犬
もうどうけん マウダウ― [0] 【盲導犬】
盲人が外出するときに付き添って,安全に誘導する訓練を受けた犬。
盲導犬
もうどうけん【盲導犬】
a guide dog;a seeing-eye dog.盲導犬訓練協会 <米> the Seeing Eye.
盲従
もうじゅう【盲従】
blind[implicit]obedience.〜する follow blindly.
盲従
もうじゅう マウ― [0] 【盲従】 (名)スル
自分で判断をせず,相手の言うがままに従うこと。「先輩の説に―する」
盲御前
めくらごぜ [4] 【盲御前】
⇒瞽女(ゴゼ)
盲愛
もうあい マウ― [0] 【盲愛】 (名)スル
ただむやみにかわいがること。また,その愛情。「わが子を―する」
盲打ち
めくらうち [0] 【盲打ち】
ねらいを定めないでむやみに打つこと。
盲探し
めくらさがし [4] 【盲探し】
(1)手さぐりでさがすこと。
(2)目当てもなくただやたらにさがすこと。
盲教育
もうきょういく マウケウイク [3] 【盲教育】
視覚障害者に対する特別に配慮された教育。点字による普通教育,感覚・歩行訓練,職業教育などを総合したもの。盲人教育。
盲斑
もうはん マウ― [0] 【盲斑】
⇒盲点(モウテン)(1)
盲暦
めくらごよみ [4] 【盲暦】
文字を使わずに,絵や符号で表した暦。近世,南部藩などで行われた。絵暦。座頭暦。南部暦。
盲法師
めくらほうし 【盲法師】
盲人の琵琶法師。「―の琵琶/徒然 232」
盲流
もうりゅう マウリウ [0] 【盲流】
中国で,農民が政府の許可なしに大挙して都市に流入する現象。マンリウ。
盲流
マンリウ [1] 【盲流】
〔中国語〕
⇒もうりゅう(盲流)
盲滅法
めくらめっぽう [4] 【盲滅法】 (名・形動)
何の見当もつけずにむやみに事を行う・こと(さま)。やみくも。「―にバットを振り回す」
盲滅法に
めくらめっぽう【盲滅法に】
blindly;→英和
recklessly.→英和
盲点
もうてん【盲点】
a blind spot.法の〜をつく evade the law.→英和
盲点
もうてん マウ― [1][3] 【盲点】
(1)脊椎動物の眼の網膜の一部で,視神経が束状に集まって眼球後方へと網膜を貫いている部分。光に対する感受性を欠いている。マリオットの盲点。盲斑。
(2)気づかずにうっかり見落としてしまう事柄。「法の―をつく」
〔blind spot の訳語〕
盲爆
もうばく マウ― [0] 【盲爆】 (名)スル
特定の目標を定めずむやみやたらに爆撃すること。「市街地を―する」
盲爆
もうばく【盲爆】
indiscriminate bombing.
盲目
もうもく マウ― [0] 【盲目】 (名・形動)[文]ナリ
(1)目が見えないこと。「―の琵琶(ビワ)法師」
(2)理性や分別をなくして適切な判断ができない・こと(さま)。「恋は―」「―な愛情」
盲目
もうもく【盲目】
blindness.→英和
〜的(に) blind (-ly).→英和
盲目地
めくらめじ [4] 【盲目地】
⇒眠(ネム)り目地
盲目的
もうもくてき マウ― [0] 【盲目的】 (形動)
感情や衝動に引きずられて,理性や分別を欠くさま。「子供に対する―な愛」
盲窓
めくらまど [4] 【盲窓】
壁の一部に設けた,形だけで光などを通さない装飾のための窓。
盲管
もうかん マウクワン [0] 【盲管】
内臓器官のうち,一方が行き止まりになっている管。盲腸など。
盲管症候群
もうかんしょうこうぐん マウクワンシヤウコウ― [7] 【盲管症候群】
消化管の手術後などに,小腸で内容物が停滞する部位に細菌の増殖が起こり,消化吸収障害や貧血をきたす症候群。盲係蹄症候群。
盲管銃創
もうかんじゅうそう マウクワン―サウ [5] 【盲管銃創】
打ちこまれた弾丸が身体を貫かず体内にとどまる負傷。
⇔貫通銃創
盲縞
めくらじま [0] 【盲縞】
紺無地の綿織物。主に作業用の足袋・脚絆,職人の腹掛けなどに用いられる。青縞。盲地。
盲者
もうしゃ マウ― [1] 【盲者】
目の見えない人。盲人。
盲腸
もうちょう マウチヤウ [1] 【盲腸】
(1)小腸から大腸への移行部にある袋状の部分。爬虫類・鳥類・哺乳類に見られる。鳥類や草食動物ではよく発達し,消化に関与する。ヒトや類人猿では短く,先端は退化して虫垂と呼ばれる小突起となる。
(2)虫垂・虫垂炎の俗称。「―の手術」
盲腸
もうちょう【盲腸】
《解》the appendix.→英和
盲腸炎 appendicitis (虫垂炎).→英和
盲腸炎
もうちょうえん マウチヤウ― [3] 【盲腸炎】
盲腸の炎症。一般には虫垂炎の俗称。
盲船
めくらぶね [4] 【盲船】
戦国時代,船上の総矢倉の周囲を厚い盾板で囲った軍船。
盲蛇
めくらへび [4] 【盲蛇】
(1)有鱗目メクラヘビ科の爬虫類の総称。亜熱帯・熱帯に広く分布。
(2){(1)}の一種。全長約16センチメートル。体はミミズのような形で鱗(ウロコ)におおわれ,褐色ないし黒褐色。目は退化して非常に小さい。枯れ草の下や地中にすみ,昆虫の幼虫などを食べる。鹿児島以南の暖地に分布。ミミズヘビ。
(3)「盲蛇(ヘビ)に怖(オ)じず」の略。
盲蜘蛛
めくらぐも [4] 【盲蜘蛛】
クモ形綱メクラグモ目の節足動物の総称。日本では約八〇種が知られる。小さな体に,体長の一〇倍以上もの長さの針金のような脚が四対ある。森林中などの湿った暗所に多い。座頭虫(ザトウムシ)。
盲谷
めくらだに [0] 【盲谷】
(1)出口のない谷。例えば,石灰岩地域に見られる細長い溶食窪地が多数連結してできた谷など。
(2)一様な堆積物からなる平坦地に樹枝状に分布する谷。
盲進
もうしん マウ― [0] 【盲進】 (名)スル
先に何があるかも考えず,むやみやたらに進むこと。
盲進する
もうしん【盲進する】
rush headlong <to> .
盲長屋
めくらながや [4] 【盲長屋】
通路に面した側に窓のない長屋。大名屋敷にみられる。
盲鰻
めくらうなぎ [4] 【盲鰻】
(1)メクラウナギ目の魚類の総称。内口類の仲間で,日本にはメクラウナギ・ヌタウナギなど五種がいる。
(2){(1)}の一種。全長約50センチメートル。体形はウナギに似るが,あごはなく,鰓孔(エラアナ)は一対。目は退化して皮下に埋もれる。体色は暗紫褐色。魚に吸いつき肉を食う。食用。本州中部以南の太平洋側の深海に分布。
直
ひた 【直】 (接頭)
名詞またはそれに準ずる語,まれに動詞に付いて,それに徹するさまを表す。
(1)「もっぱら」「いちずに」などの意を表す。「―かくし」「―あやまり」「―走る」「樅沢岳を―下りに下る/日本北アルプス縦断記(烏水)」
(2)「じかに」「あらわに」などの意を表す。「―土」「―面」
(3)「まっすぐに」「一筋に」などの意を表す。「―道」「―向き」
(4)「すべて」「みんな」の意を表す。「―かぶと」
(5)ある物の全面にわたっている意を表す。「―紅」「―白」
→ひたと
直
ちょく [1] 【直】 (名・形動)[文]ナリ
(1)まっすぐなこと。また,正しいこと。かざり気がないこと。また,そのさま。
⇔曲
「正である,義である,―である/草枕(漱石)」
(2)安直なこと。気軽なこと。気さくなこと。また,そのさま。「ずいぶん―な話だね」「―な男」
(3)間に何もはさまず,じかであること。「―の取引」
直
なお ナホ 【直】
■一■ (形動ナリ)
まっすぐなさま。「なおなお」「まなお」の形で見られる。
→なおなお
→まなお
■二■ (副)
(1)取り立てて言うべきほどでないさま。普通。平凡。「―もあらぬことありて,春夏なやみくらして/蜻蛉(上)」
(2)これといった行動・工夫をしないさま。空しく過ごすさま。「宮仕への初めに,ただ―やはあるべき/伊勢 78」
直
ただ 【直】
■一■ (形動ナリ)
(1)まっすぐなさま。「春霞井の上(ヘ)ゆ―に道はあれど/万葉 1256」
(2)間に介在するもののないさま。直接。じか。「をとめに―にあはむと我が裂ける利目(トメ)/古事記(中)」
(3)遠回しでないさま。そのまま。「死ぬとぞ―に言ふべかりける/古今(恋四)」
■二■ (副)
(1)まっすぐ。「磐城山―越え来ませ/万葉 3195」
(2)すぐ。じき。「―その几帳のうしろに/源氏(帚木)」
(3)二つの物事に変わりがないさま。また,よく似ているさまを強調する語。まさに。そのまま。さながら。「神な月しぐれに濡るるもみぢばは―わび人のたもとなりけり/古今(哀傷)」
直
じか ヂカ [1] 【直】
〔「じき」の転〕
間に他のものをはさまないこと。多く他の語と複合して用いられる。「―の命令」「―火」「―談判」「―ばき」
→じかに
直
あたい アタヒ 【直・費】
〔「あたい(価)」と同源〕
古代の姓(カバネ)の一。多く大化改新以前の国造(クニノミヤツコ)に与えられた。あたえ。
直
じき ヂキ [0] 【直】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
(1)時間や距離が近い・こと(さま)。「―にできます」「頂上はもう―だ」
(2)間に他のものが入らない・こと(さま)。直接。じか。「―の取引」「今度の軍(イクサ)の先陣勤めよと―に仰せたびたれば/盛衰記 20」
(3)物事の関係がごく近い・こと(さま)。「―の妹なんざ,随分脱兎の如しだけれど/婦系図(鏡花)」
■二■ (副)
{■一■(1)}に同じ。「もう―帰ってくる」「旦那のお邸はね,―此の湯島でね/初すがた(天外)」
直々に
じきじき【直々に】
directly;→英和
personally.→英和
直ぐ
すぐ【直ぐ(に)】
(1)[直ちに]at once;instantly;→英和
immediately;→英和
in a moment;→英和
in no time; <米> right away.(2)[容易に]easily;→英和
readily.(3)[ほんの]just;→英和
right.→英和
〜そこ just over there.…すると〜 as soon as[directly] <I see him> .
もう〜40だ be close upon forty.
直ぐ
すぐ [1] 【直ぐ】
■一■ (副)
(1)時間的に間を置かないさま。ただちに。「電話があったら―行きます」「もう―春が来る」
→すぐに
→すぐと
(2)距離が非常に近いさま。「―隣の家」「―そこ」
■二■ (形動)[文]ナリ
(1)まっすぐで曲がっていないさま。
(ア)心が素直なさま。「妬ましき迄に―に美しく生ひ立ちたる娘たち/即興詩人(鴎外)」
(イ)道などが直線的なさま。まっすぐなさま。「―なる道を行くごとく/謡曲・玉井」
(2)ありのまま。「―にしらせ奉てはあしかりなん/平家 2」
直ぐな文字
すぐなもじ 【直ぐな文字】
平仮名の「し」の字。「ふたつ文字牛の角文字―歪み文字とぞ君は覚ゆる/徒然 62」
直し
なおし【直し】
(1)[訂正]correction.→英和
(2)[修理]mending;repair.→英和
〜にやる get <a thing> mended[repaired].
直し
なお・し ナホシ 【直し】 (形ク)
〔「なお(直)」の形容詞形〕
(1)まっすぐである。ゆがんでいない。「いと―・き木をなむおしをりためる/枕草子 35」
(2)整っている。乱れていない。「えせ者の家の荒畠といふものの,土うるはしうも―・からぬ/枕草子 144」
(3)普通である。「目も鼻も―・し/源氏(総角)」
(4)公明正大である。正しい。「世の静かならぬことは,かならずまつりごとの―・く,ゆがめるにも侍らず/源氏(薄雲)」
直し
なおし ナホシ [3][2] 【直し】
(1)直すこと。修繕すること。修理。「まだ―がきく」「―に出す」
(2)直して正しくすること。訂正。「―の多い作文」
(3)「直し味醂(ミリン)」の略。
(4)「直し酒」の略。
(5)器物などの修繕を業とする者。「―よとよべば錠まへはらをたち/柳多留 16」
(6)江戸時代遊郭で,客が時間を延長して遊ぶこと。「新川の出番で―になりやした/咄本・無事志有意」
直し味醂
なおしみりん ナホシ― [4] 【直し味醂】
「本直(ホンナオ)し」に同じ。
直し物
なおしもの ナホシ― [0][5] 【直し物】
(1)修理を要する物。
(2)平安時代,除目(ジモク)のあとで,官吏の名簿の中の,文字の誤りなどを訂正したり,追加任命を行なったりすること。
直し肴
なおしざかな ナホシ― 【直し肴】
遊里で,客が時間を延長した時,肴が倍になって再び出されること。また,その肴。「―など出る/洒落本・仕懸文庫」
直し酒
なおしざけ ナホシ― [3] 【直し酒】
下等な酒や腐りかけた酒に手を加えて,普通の酒に近い香味をもたせたもの。なおし。
直す
なお・す ナホス [2] 【直す】 (動サ五[四])
〔「直(ナオ)」の動詞化〕
(1)正常な状態にする。悪くなったものをよい状態に戻す。
(ア)修理する。修繕する。「故障したテレビを―・す」
(イ)誤りを訂正する。修正する。「誤植を―・す」「船(ノ進路)を―・すに及ばず/平家 11」
(ウ)よくない状態をただす。矯正する。「英語の発音を―・す」「くせを―・す」
(エ)形のくずれなどを正す。整える。つくろう。「服装の乱れを―・す」「髪を―・す」
(オ)そこなわれた気持ちなどをもとの状態にする。「機嫌を―・す」「気分を―・す」(カ)(西日本で)しまう。「本を棚に―・す」
(2)変更・変換する。
(ア)別のものに変える。変更する。「羽織を着物に―・す」
(イ)別の形態にする。変換する。「英文を日本文に―・す」「フィートをメートルに―・す」
(3)人や物をしかるべき地位・場所に改めてすえる。
(ア)席を上級のものに改める。「切符を一等席に―・す」「否応なしに上席に―・されて/二人女房(紅葉)」
(イ)妾(メカケ)などを正妻にする。「たしか近々本妻に―・すとかいふ話/当世書生気質(逍遥)」
(ウ)改めて置く。置き直す。「酒肴も枕元へ―・し/歌舞伎・韓人漢文」
(4)近世,遊里で,客が一定の時間遊女をあげたあと,改めて時間を延長する。「ちつとねかしてくれ。今夜ははなを―・さあ/洒落本・辰巳婦言」
(5)動詞の連用形の下に付いて,より良い結果を得るために,いったん行なった動作をもう一度する意を表す。「計算し―・す」「書き―・す」「やり―・す」
(6)「切る」「裂く」「むしる」などの忌み言葉。「此木を申しつけ―・さばやと存じ候/謡曲・大木」
〔「直る」に対する他動詞〕
[可能] なおせる
直ちに
ただちに【直ちに】
at once;immediately;→英和
instantly;→英和
right away.
直ちに
ただちに [1] 【直ちに】 (副)
(1)時間を置かないで物事を行うさま。時を移さず。すぐ。「―出発せよ」「過ちを―改める」
(2)間に他の物をはさまないさま。直接に。じかに。「失敗は―死を意味する」「土器(カハラケ)より―うつすべし/徒然 213」
直ちに御用命に応じます
ようめい【直ちに御用命に応じます】
We are always at your service.
直と
ひたと [2][1] 【直と】 (副)
(1)すきまなく接しているさま。「―寄りそう」
(2)それまで続いていたものが急に止まるさま。「物音が―やむ」「―足を止める」
(3)そのことに集中しているさま。ひたすら。いちずに。「―其ばかりを思窮(オモイツ)めてゐる胸の中には/多情多恨(紅葉)」
直と
すぐと [1] 【直と】 (副)
ただちに。すぐに。「日清の間が切迫して来るや,彼は―新聞売になり/非凡なる凡人(独歩)」
直な
ちょくな 【直な】
〔形容動詞「ちょく(直)」の未然形〕
⇒ちょく(直)
直に
じきに ヂキ― [0] 【直に】 (副)
すぐに。間もなく。じき。「―飽きるだろう」「―参ります」
直に
すぐに [1] 【直に】 (副)
(1)ただちに。「―帰る」
(2)まっすぐに。すなおに。「性質も―,行(オコナイ)も正(タダシ)かりければ/金色夜叉(紅葉)」
直に
じか【直に】
directly;→英和
at first hand;[自ら]personally;→英和
in person.⇒直談(じきだん).
直に
じき【直に】
directly;→英和
immediately;→英和
presently;→英和
soon;→英和
[容易に]easily;→英和
readily.
直に
じかに ヂカ― [1] 【直に】 (副)
間に人を介したり,物をさしはさんだりしないさま。直接に。「地面に―置く」「校長から―聞いたといふ訳でもないんです/田舎教師(花袋)」
直り
なおり ナホリ [3] 【直り】
(1)直ること。
(2)鉱床中の富鉱体の古称。
直る
なお・る ナホル [2] 【直る】 (動ラ五[四])
(1)正常な状態になる。もとのよい状態に戻る。
(ア)修理・修繕されて機能を回復する。「故障が―・る」
(イ)誤りが訂正される。「誤植が―・る」
(ウ)よくない状態が改まる。「悪い癖が―・らない」「運もやうやく―・りしにや/当世書生気質(逍遥)」
(エ)そこなわれていたものが回復する。「機嫌が―・る」「今日は日の気色も―・れり/源氏(帚木)」
(オ)罪が許される。「事―・りて京に上りて/千載(雑中詞)」
(2)人や物がしかるべき地位・場所におさまる。
(ア)席に着く。すわる。「座に―・る」「急ぎ本堂へ―・りますると/怪談牡丹灯籠(円朝)」
(イ)妾(メカケ)などが正妻になる。また,人のあとを継いでその地位を占める。「姉威能(イノ)の跡に―・る五百(イオ)だからと云ふので/渋江抽斎(鴎外)」
(ウ)一段階上の席に移る。「(劇場で)一等席に―・る」
(3)もとの姿勢に戻る。
→なおれ(感)
(4)「死ぬ」の忌み詞。[延喜式(斎宮寮)]
〔「直す」に対する自動詞〕
直れ
なおれ ナホレ [2] 【直れ】 (感)
〔「直る」の命令形〕
(すぐ前にかけた号令の内容を終わらせて)もとの状態に戻すための号令。「前へならえ。―」
直丁
じきちょう ヂキチヤウ [0] 【直丁】
〔「じきてい」とも〕
律令制で,仕丁(ジチヨウ)のうち諸司に配属されて雑役に従った者。
→仕丁
直上
ちょくじょう [0] 【直上】 (名)スル
(1)すぐうえ。
⇔直下
(2)まっすぐに上ること。「一道の火柱―して天を衝き/即興詩人(鴎外)」
直下
じきげ ヂキ― [0] 【直下】
すぐ下。ちょっか。「―に人の魂を見るとき/虞美人草(漱石)」
直下
ちょっか チヨク― [1] 【直下】 (名)スル
(1)ました。まっすぐ下。
⇔直上
「赤道―」
(2)まっすぐ下りること。「急転―」「一川の水,総束せられて―す/十和田湖(桂月)」
(3)自分より下に見下げること。「―ニ人ヲ見ル/日葡」
直下に
ちょっか【直下に】
right[directly,just]under <a thing> ;right below;right at <the equator> .直下型地震 an epicentral earthquake.
直下型地震
ちょっかがたじしん チヨク―ヂシン [6] 【直下型地震】
陸地のある場所からみて,その直下または直下付近で発生する浅発地震。通常,その直上の都市などに大きな被害を及ぼす。
直中
ただなか [2][0] 【直中・只中】
(1)まんなか。「群衆の―に割り込む」
(2)真っ最中。「争いの―に割って入る」
(3)最もすぐれていること。随一。代表。「当世女の―,広い京にも又有べからず/浮世草子・五人女 3」
直乗り船頭
じきのりせんどう ヂキノリ― [5] 【直乗り船頭】
船頭として廻船に乗り込んだ船主の称。近世の海運業では船主を居船頭,船に乗る船頭を沖船頭あるいは乗船頭と呼んで区別したが,両者を兼ねた場合の称。一杯船主のほとんどがこれに相当する。
直交
ちょっこう チヨクカウ [0] 【直交】 (名)スル
(1)二直線または平面,直線と平面が垂直に交わること。「国道と県道が―する交差点」
(2)二円が交わり,その交点で二円に引いた接線が直角になっているとき,この二円は直交するという。
直交座標
ちょっこうざひょう チヨクカウ―ヘウ [5] 【直交座標】
平面上で直角に交わる二直線,空間で互いに直角に交わる三直線を座標軸にとった場合の座標系。直角座標。
直人
ただびと [0] 【徒人・直人・只人】
(1)通常の人間。普通の人間。常人。「げに―にはあらざりけりとおぼして/竹取」
(2)(帝・后などに対して)臣下の人。「めでたうをかしきに,―のねぶたかりつる目もいと大きになりぬ/枕草子 313」
(3)官位の低い人。普通の身分の人。「―も,舎人など賜はるきはは,ゆゆしと見ゆ/徒然 1」
(4)(僧に対して)俗人。「九の僧を請(マ)せて,―の供養を以て養き/日本書紀(天武訓)」
直人
なおびと ナホ― 【直人】
普通の身分の人。ただびと。「父は―にて,母なむ藤原なりける/伊勢 10」
直付け
じかづけ ヂカ― [0] 【直付け】 (名・形動)
(1)直接にすること。直接であるさま。「なぜ―にいはぬのぢや/桐一葉(逍遥)」
(2)他の物に直接につけること。「壁の折釘へ―に,衣裳を引かけぬ用心/当世書生気質(逍遥)」
直任
じきにん ヂキ― [0] 【直任】
一定の順序を経ないで直ちにその職に任ずること。ちょくにん。「円成阿闍梨,次第を経ず―の僧都になされ/太平記 25」
直任
ちょくにん [0] 【直任】
⇒じきにん(直任)
直会
なおらい ナホラヒ [0] 【直会】
神祭終了後,神饌(シンセン)や神酒(ミキ)のおろし物を参加者が分かち飲食する行事。大嘗祭(ダイジヨウサイ)・新嘗祭(シンジヨウサイ)における豊明(トヨノアカリ)の節会(セチエ)など。
直会所
なおらいどころ ナホラヒ― [5] 【直会所】
「直会殿(ナオライデン)」に同じ。
直会殿
なおらいどの ナホラヒ― [3] 【直会殿】
「なおらいでん(直会殿)」に同じ。
直会殿
なおらいでん ナホラヒ― [3] 【直会殿】
神社で,神官が集まって直会を行う所。解斎殿(ゲサイデン)。
直伝
じきでん ヂキ― [0] 【直伝】
秘伝・奥義(オウギ)などを師から直接に教え授けられること。
直伝の
じきでん【直伝の】
handed down[transmitted]direct <from A to B> .〜を受ける receive personal instruction <from> .
直先
じきさき ヂキ― [0] 【直先】
直物相場と先物相場。
直先スプレッド
じきさきスプレッド ヂキ― [7] 【直先―】
⇒先物(サキモノ)マージン
直先総合持高
じきさきそうごうもちだか ヂキ―ソウガフ― [10] 【直先総合持高】
直物持高と先物持高を合算した為替持高。この持高は為替リスクにさらされている額を示す。オーバーオール-ポジション。
直兜
ひたかぶと 【直兜・直甲】
全員が鎧兜(ヨロイカブト)で武装していること。また,そうした武士。「―三百余騎/平家 1」
直入
ちょくにゅう [0] 【直入】
回り道をしないで直ちにはいること。「単刀―」
直入
じきにゅう ヂキニフ [0] 【直入】
〔仏〕 悟りの境地,あるいは窮極の教えにただちに入ること。
直円柱
ちょくえんちゅう [3] 【直円柱】
円柱をその軸に垂直な二平面で切ったとき,この二平面とその間の円柱部分で囲まれた立体。長方形の一辺を軸として一回転させたときできる立体。
直円錐
ちょくえんすい [3] 【直円錐】
頂点と底面を結ぶ中心線が底面に垂直な円錐。
直写
ちょくしゃ [0] 【直写】 (名)スル
そのまま写すこと。ありのままを写すこと。「写真や機械のやうに―することが文学だとは信じなかつた/文芸上の自然主義(抱月)」
直刀
ちょくとう [0] 【直刀】
刀身がまっすぐで,反りのない刀。日本では奈良時代まではすべて直刀であった。古代作り。
直刃
すぐは [0] 【直刃】
日本刀の刃文(ハモン)の一。直線的な刃文。直焼(スグヤ)き刃。
⇔乱れ刃
直列
ちょくれつ【直列(に,で)】
《電》(in) series.→英和
直列
ちょくれつ [0] 【直列】
電気配線において,正負の極をそれぞれ交互に一線に並ぶようにつなぐこと。シリーズ。
⇔並列
「乾電池を―にする」
直列接続
ちょくれつせつぞく [5] 【直列接続】
いくつかの電源・回路素子などを一列につなぐこと。
直列機関
ちょくれつきかん [6][5] 【直列機関】
複数個のシリンダーが,クランク軸方向に一列または数列並んでいる機関。
→星型(ホシガタ)機関
直前
ちょくぜん [0] 【直前】
(1)(時間的に)事の起こるすぐまえ。「出発―に着いた」
(2)(空間的に)あるもののすぐまえ。「とまっているバスの―を横切る」
⇔直後
直前に
ちょくぜん【直前に】
just[immediately]before <the examination> .
直化け
すぐばけ 【直化け】
江戸時代,遊女が客の心をつかむため,つくろわないでありのままをはっきり打ち明けること。「唯だ何事も―が善しと云へば/浮世草子・諸艶大鑑 2」
直参
じきさん ヂキ― [0] 【直参】
(1)主君に直接仕えること。また,その人。
⇔陪臣(バイシン)
(2)江戸時代,将軍直属の武士で,一万石以下の者。旗本・御家人の総称。幕臣。
直取り
じきとり ヂキ― [0] 【直取り】
(1)小切手の振出入支払銀行の店舗で,現金で支払いを受けること。
(2)売り手と買い手が仲介なしで直接取引すること。直取引。
直取コール
じきとりコール ヂキ― [5] 【直取―】
短資会社の仲介なしで,出し手と取り手がコール市場を通さず直接取引をするコール資金。
直取引
じきとりひき【直取引】
direct[spot]transaction.
直取引
じかとりひき ヂカ― [3][4] 【直取引】
⇒じきとりひき(直取引)
直取引
じきとりひき ヂキ― [3][4] 【直取引】
仲買人の手を経ずに,当事者間で直接に取引すること。じかとりひき。
直叙
ちょくじょ [1] 【直叙】 (名)スル
想像や感想などを加えずに,ありのままを述べること。「目に映じたままを―する」
直叙
じきじょ ヂキ― [0] 【直叙】
平安時代,一定の順序を経ないで直ちにその位に叙すること。
直向かふ
ただむか・う 【直向かふ】 (動ハ四)
まっすぐに向かう。真向かいになっている。「韓国(カラクニ)に渡り行かむと―・ふ敏馬(ミヌメ)をさして潮待ちて/万葉 3627」
直向き
ひたむき [0] 【直向き】 (形動)[文]ナリ
一つの事に熱中するさま。一つの事に一生懸命になるさま。いちず。「―な態度」「―におしすすめる」
[派生] ――さ(名)
直喩
ちょくゆ【直喩】
《修辞》a simile.→英和
直喩
ちょくゆ [0][1] 【直喩】
修辞法における比喩の一。一つの事物を直接に他の事物にたとえること。「柳のように美しい眉」「静かなること林の如し」のように「たとえば」「ごとし」「ようだ」などとはっきりと比喩であることを示した言い方。直喩法。明喩。
→隠喩
直喩法
ちょくゆほう [0] 【直喩法】
直喩による修辞法。直喩。
直営
ちょくえい [0] 【直営】 (名)スル
直接に経営すること。「鉄道会社―の食堂」「村が―している山小屋」
直営の
ちょくえい【直営の】
under (the) direct management <of> .
直噴ディーゼル
ちょくふんディーゼル [5] 【直噴―】
直接噴射式ディーゼル-エンジン。主燃焼室に直接燃料を噴射して燃え広がらせるディーゼル-エンジン。副室式に対して熱効率と燃費にすぐれるが,騒音が高く,窒素酸化物の排出量が多い。
直垂
ひたたれ [0] 【直垂】
(1)垂領(タリクビ)・闕腋(ケツテキ)・広袖で,組紐(クミヒモ)の胸紐・菊綴(キクトジ)があり,袖の下端に露(ツユ)がついている上衣と,袴と一具となった衣服。古くは切り袴,のちには長袴を用いた。元来は庶民の労働着で,身幅・袖幅の狭い,布製の上衣であった。彼らが武士として活動するようになって,端袖(ハタソデ)を加え,共布の袴を着けるなど形を整えた。鎌倉時代には幕府出仕の公服となり,江戸時代には三位以上の武家の礼服となった。
(2)「直垂衾(ブスマ)」の略。
(3)「鎧(ヨロイ)直垂」に同じ。
直垂(1)[図]
直垂上下
ひたたれかみしも [5] 【直垂上下】
直垂と袴が同じ布で仕立ててあるもの。
直垂衾
ひたたれぶすま [5] 【直垂衾】
領(エリ)と袖の付いた,直垂に似た形の夜具。
直堂
じきどう ヂキダウ [0] 【直堂】
禅宗で,衆僧の衣鉢(イハツ)を管理する役。一日交代で一人ずつがこれにあたる。
直売
ちょくばい [0] 【直売】 (名)スル
(1)生産者が問屋・小売店などの仲介を経ずに,直接消費者に売ること。「産地―」「生産者が―するワイン」
(2)不動産の取引で,売り主と持ち主が同一人で,代理人や仲介者が間にはいっていないこと。
直売する
ちょくばい【直売する】
sell direct <to> .直売店 a direct sales store.
直奏
じきそう ヂキ― [0] 【直奏】 (名)スル
取り次ぎを経ずに直接天皇に申し上げること。
直孫
じきそん ヂキ― [0] 【直孫】
直系の孫。父系によってつながる孫,あるいは子孫。
直実
ちょくじつ [0] 【直実】 (名・形動)[文]ナリ
正直で誠実な・こと(さま)。実直。「君の言行必ず―ならんと信ず/花柳春話(純一郎)」
直宮
じきみや ヂキ― [0] 【直宮】
天皇と直接血のつながりのある皇族。皇太子・皇子・内親王・天皇の弟などの総称。
直射
ちょくしゃ [0] 【直射】 (名)スル
(1)まっすぐに照らすこと。遮るものなくまともに照らすこと。「―日光」「殆(ホトン)ど―する日光を遮つて居る栗の木/土(節)」
(2)低く水平な直線に近い弾道で弾丸を発射すること。平射。
⇔曲射
「敵艦を―する」
直射する
ちょくしゃ【直射する】
shine[fall]directly <upon> .日光の〜を受ける(避ける) be exposed to (avoid) the direct rays of the sun.→英和
直射図法
ちょくしゃずほう [4] 【直射図法】
⇒正射図法(セイシヤズホウ)
直射砲
ちょくしゃほう [0][3] 【直射砲】
初速を大きく仰角を小さくし,弾道がほとんど水平な直線を描く砲。平射砲。
直小作
じきこさく ヂキ― [3] 【直小作】
江戸時代,質(シチ)に入れた田畑を,質入れ主が自分で小作すること。
直居
ただい 【直居】
敷物を敷かず,じかに板敷に座ること。「―にゐるに/宇治拾遺 9」
直屋
じきや ヂキ― [0] 【直屋】
仲買人の看板を借り受け,取引所の相場を目安として一種の賭博(トバク)をする者。
直属
ちょくぞく [0] 【直属】 (名)スル
別の人・組織を介さずに,直接に属すること。「―の部下」「―する機関」
直属の
ちょくぞく【直属の(する)】
(be) under (the) direct control <of> .
直履き
じかばき ヂカ― [0] 【直穿き・直履き】
(1)素足で直接,靴・下駄などをはくこと。
(2)畳表などのついていない下駄。
直島
なおしま ナホ― 【直島】
瀬戸内海中央部,岡山県玉野市の南にある島。香川県に所属。
直帰
ちょっき チヨク― [0] 【直帰】 (名)スル
職場で,社員が,訪問先から社へ戻らずにそのまま自宅へ帰ること。「直行―」
直平
ちょっぺい チヨク― 【直平】
「とっぱい(頭盔)」の転。「或は―筋兜・錣(シコロ)のなきは弓の為/浄瑠璃・忠臣蔵」
直平頭巾
ちょっぺいずきん チヨク―ヅ― 【直平頭巾】
目だけを出して顔を包みかくす頭巾。
直廬
ちょくろ [1] 【直廬】
宮中の宿直の部屋。女御・大臣・大納言などが宿直し,または休息する所。平安中期以後は摂関の詰め所となった。宜陽殿の東廂(ヒガシビサシ)にあって,叙位・除目の議が行われた。じきろ。
直廬
じきろ ヂキ― [0] 【直廬】
⇒ちょくろ(直廬)
直弟
じきてい ヂキ― [0] 【直弟】
(1)すぐ下の弟。
(2)直弟子(ジキデシ)。
直弟子
じきでし ヂキ― [0] 【直弟子】
その師から直接の教えを受けた弟子。直接の門人。直弟。
→又弟子
直弟子
じきでし【直弟子】
one's immediate pupil.
直弧文
ちょっこもん チヨクコ― [3] 【直弧文】
古墳時代の文様で,直線と弧線が結合した幾何学的文様。仿製鏡・形象埴輪・石棺・装飾古墳・鹿角製刀柄に描かれる。
直弧文[図]
直往
ちょくおう [0] 【直往】 (名)スル
ひたむきに進むこと。「―勇進の気象に富む/思出の記(蘆花)」
直往邁進
ちょくおうまいしん [0] 【直往邁進】 (名)スル
ためらわずまっすぐに進んでゆくこと。
直径
ちょっけい チヨク― [0] 【直径】
円・楕円・双曲線の中心を通る直線から,その曲線が切り取る線分。円ではすべて長さが等しい。球ではその中心を通り,曲面で切り取られる線分。
直径
ちょっけい【直径】
<It is 10 meters> in diameter; <The lake is 5 miles> across.→英和
直径ピッチ
ちょっけいピッチ チヨク― [5] 【直径―】
歯車の歯数をピッチ円の直径で割った値。インチ式歯車に用いる。
→モジュール
直後
ちょくご [1][0] 【直後】
(1)(時間的に)事の起こったすぐあと。「事故は飛行機が離陸した―に起こった」「終戦―」
(2)(空間的に)あるもののすぐあと。「トラックの―を走っていたため追突した」
⇔直前
直後に
ちょくご【直後に】
immediately[directly,just]after <the war> ;just behind.
直心
ひたごころ 【直心】
いちずな心。ひたむきな気持ち。「―になくもなりつべき身を/蜻蛉(中)」
直心
じきしん ヂキ― [0] 【直心】
〔仏〕 ひたすら仏道に向かう心。
直心影流
じきしんかげりゅう ヂキシンカゲリウ 【直心影流】
剣・薙刀(ナギナタ)などの一派。江戸初期,山田平左衛門光徳(ミツノリ)が創始。防具や竹刀(シナイ)の改良による実戦式の稽古で名声を高めたという。
直情
ちょくじょう [0] 【直情】
偽ったり飾ったりしない,ありのままの感情。
直情径行
ちょくじょうけいこう [0] 【直情径行】
〔「礼記(檀弓下)」による。「径」はまっすぐの意〕
思ったことをかくさず,そのまま言ったりしたりすること。
直情径行
ちょくじょうけいこう【直情径行(の人)】
(a man of) a frank disposition.
直感
ちょっかん【直感(に頼る)】
(rely on one's) intuition.→英和
〜的に intuitively.→英和
〜する know <a thing> intuitively.
直感
ちょっかん チヨク― [0] 【直感】 (名)スル
推理・考察などによらず,感覚的に物事を瞬時に感じとること。「―で答える」「父の身に何か起こったことを―した」
直截
ちょくせつ [0] 【直截】 (名・形動)[文]ナリ
(1)まわりくどくないこと。ずばりということ。また,そのさま。「―簡明」「語を出すに軽快にして―なる/即興詩人(鴎外)」
(2)ためらわずただちに決裁すること。
〔「ちょくさい」は慣用読み〕
直截
ちょくさい [0] 【直截】 (名・形動)[文]ナリ
「ちょくせつ(直截)」の慣用読み。
直截簡明な
ちょくさい【直截簡明な】
plain and simple.
直披
ちょくひ [1] 【直披】
手紙のあて名の脇に記す語。あて名の人が自身で封を切ってほしいの意。じきひ。親展。
直披
じきひ ヂキ― [0] 【直披】
手紙の封筒の脇付(ワキヅケ)の一種。必ず自身で封を披(ヒラ)いてもらいたい意。親展。ちょくひ。
直押し
ひたおし [0] 【直押し】
しゃにむに物事を押し進めること。いちずに攻めること。「―に押す」
直指人心見性成仏
じきしにんしんけんしょうじょうぶつ ヂキシニンシンケンシヤウジヤウブツ 【直指人心見性成仏】
禅宗の特色を簡潔に示した語。教説や修行によることなく,座禅によってただちに自分の心の本性を見極め,悟りを開いて仏と成ること。
直挿
じかざし ヂカ― [0] 【直挿(し)】
挿し穂を直接林地に挿し木して樹林を育てる方法。じきざし。
直挿し
じかざし ヂカ― [0] 【直挿(し)】
挿し穂を直接林地に挿し木して樹林を育てる方法。じきざし。
直捏ね法
じかごねほう ヂカゴネハフ [0] 【直捏ね法】
パンの製造で,一度に全部の材料を混ぜ合わせる方法。
直接
ちょくせつ [0] 【直接】
■一■ (名)スル
間に何も介在しないで,じかに接すること。
⇔間接
「―の知り合い」「其学医は…漸く患者に―して診察を遂げしに/福翁百話(諭吉)」
■二■ (副)
(「に」を伴っても用いる)
(1)間に何も挟まず,対象にじかに接するさま。じかに。そのまま。「外気に―ふれる」「本人から―聞いた話」「社長と―談判する」
(2)回り道や寄り道をしないで,目的地に行くさま。まっすぐ。「学校から―会場に行く」
直接ぎ
じかつぎ ヂカ― [0] 【直接ぎ】
接ぎ木法の一。台木とする木を植え,翌年の発芽前にその枝を切り,それに目的とする木を袋接ぎで接ぐ方法。
直接の
ちょくせつ【直接の(に)】
direct(ly);→英和
immediate(ly);→英和
personal(ly);→英和
(at) first hand.〜に関係[影響]がある have direct bearings <on> .‖直接交渉(する) (have) direct negotiations <with> .直接行動 <take> direct action.直接税 a direct tax.直接話法《文》direct narration.
直接代理
ちょくせつだいり [5] 【直接代理】
〔法〕「代理{(2)}」のこと。間接代理に対して使われる語。
直接侵略
ちょくせつしんりゃく [5] 【直接侵略】
武力を直接的に行使して行う外部からの侵略。
⇔間接侵略
直接分裂
ちょくせつぶんれつ [5] 【直接分裂】
⇒無糸分裂(ムシブンレツ)
直接取引
ちょくせつとりひき [5][6] 【直接取引】
仲介人を介さず,当事者双方が直接に行う取引。
直接審理主義
ちょくせつしんりしゅぎ [8] 【直接審理主義】
訴訟が係属している裁判所および判決をなす裁判官が,弁論の聴取や証拠調べを自ら直接行う主義。民事・刑事訴訟法上,訴訟審理は原則としてこの主義による。
⇔間接審理主義
直接射撃
ちょくせつしゃげき [5] 【直接射撃】
肉眼で直接に見通せる目標に対して射撃を行うこと。
直接強制
ちょくせつきょうせい [5] 【直接強制】
(1)強制履行の一方法。執行機関が直接的に債務の内容を実現すること。
(2)行政法上の義務の不履行がある場合,義務者の身体・財産に実力を加えて義務が履行されたのと同じ状態にすること。伝染病患者の収容など,特別法に基づく場合にのみ認められる。
→間接強制
→代替執行
直接投資
ちょくせつとうし [5] 【直接投資】
(1)投資家が金融機関を介さず,株式や債券を買うことにより資金調達に直接参加すること。直接金融。
(2)経営参加や技術提携を目的として,ある国の企業が外国の企業の株式などに投資すること。海外直接投資。
⇔間接投資
直接捺染
ちょくせつなっせん [5] 【直接捺染】
染料や媒染剤などを混ぜた糊(ノリ)を直接布面に型付けし,熱を加えるなどして染料を浸透させ,模様を染め出す方法。写し型染め。写し染め。
直接推理
ちょくせつすいり [5] 【直接推理】
〔論〕 前提とする一つの命題から直接に結論を導き出す推理。原命題の変形によって新命題を導くもの(換質・換位・換質換位など)と,対当関係によるものの二種に分けられる。
⇔間接推理
直接教授法
ちょくせつきょうじゅほう [7][0] 【直接教授法】
⇒ダイレクト-メソッド
直接染料
ちょくせつせんりょう [5] 【直接染料】
媒染剤を必要とせず直接に繊維に染着する染料。主に木綿・レーヨンなどに用い,アゾ染料が多い。染色法は簡単であるが,堅牢度や耐光性が低いものが多い。
⇔間接染料
直接機関
ちょくせつきかん [6][5] 【直接機関】
国家の統治組織の根本をなし,その地位・権限が憲法によって直接与えられている機関。国会・内閣・裁判所など。
直接正犯
ちょくせつせいはん [5] 【直接正犯】
みずから手を下して犯罪を実行する行為。
⇔間接正犯
直接民主制
ちょくせつみんしゅせい [0] 【直接民主制】
代表によるのではなく,国民が直接的に政治に参加する民主制。古代ギリシャの都市国家で典型的に実現され,現行ではリコールやレファレンダムなどにこの原理が採用されている。
直接水準測量
ちょくせつすいじゅんそくりょう [9] 【直接水準測量】
水準儀と二本の標尺を用いて直接高低差を求めてゆく方法。
直接照明
ちょくせつしょうめい [5] 【直接照明】
反射光によらず,直接光を用いて行う照明。
直接発生
ちょくせつはっせい [5] 【直接発生】
動物の個体発生において,胚(ハイ)が変態せずに,直接成体の形をとること。直達発生。
直接発電
ちょくせつはつでん [5] 【直接発電】
タービン発電機などによる機械的エネルギー変換を経ず,一次エネルギーから直接電気エネルギーを取り出す方式。MHD 発電・燃料電池・太陽電池などがある。
直接的
ちょくせつてき [0] 【直接的】 (形動)
何ものも仲立ちにしないさま。直接であるさま。じか。
⇔間接的
「―な効果」
直接目的語
ちょくせつもくてきご [0] 【直接目的語】
目的語の一。「 A に B を与える」という時の「 B を」に相当するもの。
直接税
ちょくせつぜい [4] 【直接税】
法律上の納税義務者と実際に租税を負担する者とが同一人であることが予定されている租税。所得税・法人税・道府県民税の類。直税。
⇔間接税
直接肥料
ちょくせつひりょう [5] 【直接肥料】
作物の生育に直接必要な養分を含む肥料。硫安・過リン酸石灰・堆肥・マンガン肥料など。
⇔間接肥料
直接行動
ちょくせつこうどう [5] 【直接行動】
制度として定められた手続きや社会規範に従わずに,直接自分の意思を表明・実現しようとする行動。
直接証券
ちょくせつしょうけん [5] 【直接証券】
⇒本源的証券(ホンゲンテキシヨウケン)
直接証拠
ちょくせつしょうこ [5] 【直接証拠】
訴訟において,要証事実を直接証明する証拠。
⇔間接証拠
直接証明
ちょくせつしょうめい [5] 【直接証明】
ある命題が真であることを,その命題の否定が偽であることを示すというような間接的な仕方でではなく,積極的に直接示す議論。
直接話法
ちょくせつわほう [5] 【直接話法】
話法の一。文章中において,他人の発言を引用する時,引用符などを用いて,そのままの言い回しで書き表す方法。
⇔間接話法
直接談判
ちょくせつだんぱん [5] 【直接談判】
他人の仲介を経ないで相手方と直接談判すること。直(ジカ)談判。
直接請求
ちょくせつせいきゅう [5] 【直接請求】
地方公共団体の住民が直接その機関に対し,条例の制定・改廃および長や議員の解職,議会の解散などを請求すること。
直接論証
ちょくせつろんしょう [5] 【直接論証】
〔論〕 ある結論に対し,その理由を積極的に提出し,それを前提として結論が真であることを導出する論証。直接証明。
直接費
ちょくせつひ [4] 【直接費】
各生産物の原価として直接に消費されたと認識できる費用。製造直接費・販売直接費など。
⇔間接費
直接選挙
ちょくせつせんきょ [5] 【直接選挙】
有権者が被選挙人を直接に選挙すること。また,その制度。
⇔間接選挙
直接金融
ちょくせつきんゆう [5] 【直接金融】
資金の需要者(借り手)が金融機関を介さず,株式や債券を発行して直接に資金を調達すること。
⇔間接金融
直撃
ちょくげき [0] 【直撃】 (名)スル
(爆弾などが)直接当たること。命中すること。「大型台風が本州中部を―する」
直撃
ちょくげき【直撃(弾)】
a direct hit (shot).
直撃弾
ちょくげきだん [4][0] 【直撃弾】
直接命中した爆弾。
直播
ちょくはん [0] 【直播】 (名)スル
「じかまき(直播)」に同じ。「―栽培」
直播き
じかまき ヂカ― [0] 【直播き】
苗代や苗床を用いず,直接,田畑に種をまくこと。じきまき。ちょくはん。
直播き
じきまき ヂキ― [0] 【直播き】
⇒じかまき(直播)
直方
のうがた ナホガタ 【直方】
⇒のおがた(直方)
直方
のおがた ナホガタ 【直方】
福岡県北部,遠賀川中流にある市。近世,黒田氏の城下町。明治中期以来筑豊炭田の中心地であったが,現在炭鉱は閉山。電気機器・金属工業が発達。
直方体
ちょくほうたい チヨクハウ― [0] 【直方体】
すべての面が長方形で,相対する面が平行な六面体。直六面体。長方体。
直方体
ちょくほうたい【直方体】
a rectangular parallelepiped.
直日
なおび ナホ― 【直日・直毘】
悪い状態,尋常でない状態などをもとの良い状態にもどす意。
→大直日(オオナオビ)
直日神
なおびのかみ ナホ― 【直日神・直毘神】
罪やけがれをはらう神。伊奘諾尊(イザナキノミコト)が黄泉(ヨミ)の国からもどり禊祓(ミソギハライ)をしたときに生まれた。大直毘神と神直毘神の二神をさす。
直書
じきしょ ヂキ― [0] 【直書】 (名)スル
(1)本人が直接書くこと。自筆。
(2)「直状(ジキジヨウ)」に同じ。
直木
なおき ナホキ 【直木】
姓氏の一。
直木三十五
なおきさんじゅうご ナホキサンジフゴ 【直木三十五】
(1891-1934) 小説家。大阪生まれ。本名,植村宗一。早大中退。三一歳の時の筆名は三十一。昭和初期「由比根元大殺記」で大衆文壇に登場,「南国太平記」「関ヶ原」などの作で知識階級を大衆文学に引き寄せた。
直木賞
なおきしょう ナホキシヤウ [3] 【直木賞】
直木三十五の大衆文学における業績を記念し,大衆文学の新人の顕彰を目的として,菊池寛が1935年(昭和10)に設けた文学賞。年二回で,現在は実績の著しい中堅の作家に贈られる。
直末寺
じきまつじ ヂキ― [3] 【直末寺】
総本山に直属する末寺。
直柄
ひたえ 【直柄】
(1)つくりつけの柄。また,反りのないまっすぐな刀のつか。
(2)柄をつけなくても,そのまま握って扱えるもの。
直柄の瓢
ひたえのひさご 【直柄の瓢】
瓢箪(ヒヨウタン)を縦に二つに割ったひしゃく。柄を取り付けず直接握って使う。
直根
ちょっこん チヨク― [0] 【直根】
側根が小さく,主根が垂直にのびて肥大した根。ニンジン・ダイコンなど。
直様
すぐさま [1] 【直様】 (副)
時を移さず。ただちに。即刻。「―応援にかけつける」
直様
じきさま ヂキ― 【直様】 (副)
すぐさま。ただちに。「万一(モシ)来ようなら,―追ひ出して/たけくらべ(一葉)」
直毘
なおび ナホ― 【直日・直毘】
悪い状態,尋常でない状態などをもとの良い状態にもどす意。
→大直日(オオナオビ)
直毘神
なおびのかみ ナホ― 【直日神・直毘神】
罪やけがれをはらう神。伊奘諾尊(イザナキノミコト)が黄泉(ヨミ)の国からもどり禊祓(ミソギハライ)をしたときに生まれた。大直毘神と神直毘神の二神をさす。
直毘霊
なおびのみたま ナホビノミタマ 【直毘霊】
国学書。一巻。本居宣長著。1771年成立。漢意(カラゴコロ)を排し,日本古来の精神にもどるべきことを説いたもの。
直毛
ちょくもう [0] 【直毛】
まっすぐでくせのない毛。
直江
なおえ ナホエ 【直江】
姓氏の一。
直江兼続
なおえかねつぐ ナホエ― 【直江兼続】
(1560-1619) 安土桃山時代の武将。越後の戦国大名。上杉景勝の執政。関ヶ原の戦い後,減封となった米沢藩上杉家の藩政確立に努めた。また,直江版を刊行。米沢藩学問所禅林寺を創設。
直江津
なおえつ ナホエツ 【直江津】
新潟県上越市の地名。旧直江津市。港湾・工業地区。日本海に面する古くからの港町。
直江版
なおえばん ナホエ― [0] 【直江版】
1607年直江兼続が要法寺に依嘱して印刷させた,銅活字による「文選(モンゼン)」六一巻の古活字版。
直流
ちょくりゅう [0] 【直流】
(1)〔direct current〕
時間的に流れる方向が変わらない電流。また,方向と同時に大きさも変化しない電流。直流電流。DC 。
⇔交流
(2)まっすぐな流れ。また,まっすぐに流れること。
⇔曲流
「鬼怒川の水は,…―して岩石林立したる間を急駛(キユウシ)す/日光山の奥(花袋)」
(3)ある系譜を直接受け継いでいる流派。また,それに属する人。「源氏の―」
直流
ちょくりゅう【直流】
《電》direct current.
直流発電機
ちょくりゅうはつでんき [7] 【直流発電機】
直流電力を発生する発電機。
直流電動機
ちょくりゅうでんどうき [7] 【直流電動機】
直流電力によって作動する電動機。
直流電流
ちょくりゅうでんりゅう [5] 【直流電流】
⇒直流(チヨクリユウ)(1)
直滑降
ちょっかっこう チヨククワツカウ [3] 【直滑降】
スキーを下方に向けて平行にそろえ斜面をまっすぐに滑り降りること。
直滑降
ちょっかっこう【直滑降】
《スキー》 <make> a straight descent.
直瀉
ちょくしゃ [0] 【直瀉】 (名)スル
雨や水などが,勢いよくまっすぐにそそぎおりること。「水蒸気は…急激なる斜面を―して/日本風景論(重昂)」
直火
じかび ヂカ― [0][2] 【直火】
(料理などで)他のものを隔てず,直接材料を火に当てること。また,その火。「―焼き」
直火で焼く
じかび【直火で焼く】
broil;→英和
grill.→英和
直炊き
じかだき ヂカ― [0] 【直炊き】
材料を下ゆでせずに,直接煮汁に入れて煮ること。直煮。田舎煮。山家煮。
直焼
じかやき ヂカ― [0] 【直焼(き)】 (名)スル
材料を直接火にかざして焼くこと。また,そうして焼いた料理。直火焼き。
直焼
すぐやき [0] 【直焼(き)】
刃文(ハモン)を直接的に表し出す刀剣の焼き入れ方。
直焼き
すぐやき [0] 【直焼(き)】
刃文(ハモン)を直接的に表し出す刀剣の焼き入れ方。
直焼き
じかやき ヂカ― [0] 【直焼(き)】 (名)スル
材料を直接火にかざして焼くこと。また,そうして焼いた料理。直火焼き。
直焼き刃
すぐやきば [3] 【直焼(き)刃】
⇒直刃(スグハ)
直焼刃
すぐやきば [3] 【直焼(き)刃】
⇒直刃(スグハ)
直物
ひたもの 【直物・頓物】 (副)
むやみに。ひたすら。「―身もだえするこそまだ宵ながら笑(オカ)し/浮世草子・一代男 3」
直物
じきもの ヂキ― [0] 【直物】
⇒現物(ゲンブツ)(2)
直物持高
じきものもちだか ヂキ― [6] 【直物持高】
直物為替取引により生じた為替持高。現金持高に経過勘定持高を加えたもの。アクチュアル-ポジション。
直状
じきじょう ヂキジヤウ [0] 【直状】
古文書の一様式。本人が署判して名宛人に直接自分の意思を伝達する書状。直書(ジキシヨ)。
直球
ちょっきゅう【直球】
《野》a fast ball.
直球
ちょっきゅう チヨクキウ [0] 【直球】
野球で,打者に対する投球が,曲がったり落ちたりせずに,まっすぐに進むもの。ストレート。
⇔変化球
直甲
ひたかぶと 【直兜・直甲】
全員が鎧兜(ヨロイカブト)で武装していること。また,そうした武士。「―三百余騎/平家 1」
直登
ちょくとう [0] 【直登】 (名)スル
登山で,岩壁・氷壁などを迂回することなく一直線に登ること。「北壁を―する」
直白
ひたしろ 【直白】 (名・形動ナリ)
全体が白い・こと(さま)。「頭は―に,腰は二重なる女/宇津保(嵯峨院)」
直目
ただめ 【直目】
そのものを直接に見ること。目前(モクゼン)。「―に見けむ古壮士(イニシエオトコ)/万葉 1803」
直直
じきじき ヂキヂキ [0] 【直直】 (副)
間に人を入れないで,直接,本人が行うさま。じか。「―にお話しいたしたい」「―のお取り調べ」「―(に)お会いになる」
直直
なおなお ナホナホ 【直直】 (形動ナリ)
〔「なお(直)」を重ねて意味を強めた語〕
まっすぐなさま。素直なさま。「ひさかたの天路(アマジ)は遠し―に家に帰りて業(ナリ)をしまさに/万葉 801」
直直し
なおなお・し ナホナホシ 【直直し】 (形シク)
(1)いかにも平凡である。月並みである。「かねて胸痛くなむ。わすれで待ち給へよなど,―・しく語らひ給/源氏(空蝉)」
(2)つまらない。劣っている。「心少し―・しき御叔母にぞありける/源氏(蓬生)」
直税
ちょくぜい [0] 【直税】
「直接税」の略。
⇔間税
直稲
じきとう ヂキタウ [0] 【直稲】
奈良・平安時代,物品などを購入する際,交換手段として用いられた稲。
直積
ちょくせき [0] 【直積】
二つの集合 �・� について,それぞれの要素 �・� を組にして表したもの(�,�)がつくる集合。�×� で表す。
直穿き
じかばき ヂカ― [0] 【直穿き・直履き】
(1)素足で直接,靴・下駄などをはくこと。
(2)畳表などのついていない下駄。
直立
ちょくりつ [0] 【直立】 (名)スル
(1)まっすぐに立つこと。「大統領の前に―する」
(2)高くそびえること。「灰色なる巨石の―すること千丈なるあり/即興詩人(鴎外)」
(3)垂直。
直立ち
すぐだち [0] 【直立ち】
まっすぐに立っていること。ちょくりつ。
直立の
ちょくりつ【直立の】
vertical;→英和
erect;→英和
upright;→英和
perpendicular.→英和
〜する stand up[straight,upright].直立不動の姿勢で <stand> at attention.
直立不動
ちょくりつふどう [0] 【直立不動】
まっすぐに立って少しも身動きしないこと。「―の姿勢」
直立猿人
ちょくりつえんじん [5] 【直立猿人】
⇒ピテカントロプス-エレクトゥス
直立茎
ちょくりつけい [4][3] 【直立茎】
地上に直立して生長する茎。
直筆
じきひつ【直筆】
one's own handwriting;an autograph.→英和
直筆
じきひつ ヂキ― [0] 【直筆】
直接自分で書くこと。また,書いたもの。
直筆
ちょくひつ [0] 【直筆】
(1)事実を曲げずありのままに書きしるすこと。
⇔曲筆
(2)書画を書くとき,筆をまっすぐに立てて書くこと。
⇔側筆
「懸腕―」
直答
ちょくとう [0] 【直答】 (名)スル
(1)その場ですぐに答えること。即答。じきとう。「―を避ける」
(2)人づてでなく,直接に答えること。じきとう。「社長の―を求める」
直答
じきとう ヂキタフ [0] 【直答】 (名)スル
⇒ちょくとう(直答)
直系
ちょっけい チヨク― [0] 【直系】
(1)血筋が親子関係によって直接につながっている系統。
(2)師弟・団体などの関係で,直接に続く系統。
⇔傍系
直系の
ちょっけい【直系の(子孫)】
direct (descendants).→英和
‖直系会社 a directly affiliated concern.
直系卑属
ちょっけいひぞく チヨク― [5] 【直系卑属】
直系の卑属。子・孫・曾孫など。
直系姻族
ちょっけいいんぞく チヨク― [5] 【直系姻族】
自己の配偶者の直系血族(夫・妻の父母や祖父母など)と自己の直系血族の配偶者(子や孫などの夫・妻)。
直系家族
ちょっけいかぞく チヨク― [5] 【直系家族】
両親と,跡取りである一組の子夫婦およびその子から成る家族。跡取りが世代的に受け継がれることにより,家系が直系的に維持される。世界各地に広くみられ,かつての日本でも一般的であった。
直系尊属
ちょっけいそんぞく チヨク― [5] 【直系尊属】
直系の尊属。父母・祖父母・曾祖父母など。
直系血族
ちょっけいけつぞく チヨク― [6][5] 【直系血族】
世代が上下に直線的に連なる血縁者。自己の祖父母・父母・子・孫など。民法上,扶養義務・相続・近親婚の禁止などについて規定がある。
直系親族
ちょっけいしんぞく チヨク― [5] 【直系親族】
世代が上下に直線的に連なっている親族。直系血族と直系姻族をいう。直系血族(特に六親等内)と直系姻族(特に三親等内)の称。
直紅
ひたくれない 【直紅】 (名・形動ナリ)
全体が紅色である・こと(さま)。「誰が蒔きし紅なれか三輪山を―に匂はせるらむ/古今六帖 5」
直納
じきのう ヂキナフ [0] 【直納】
中世,荘園の農民が地頭を経ずに直接に荘園領主に年貢を納めたこと。
直納
ちょくのう [0] 【直納】 (名)スル
取次店などを通さず,品物を直接納入すること。「国会図書館に―する」
直結
ちょっけつ チヨク― [0] 【直結】 (名)スル
二つの物を直接に結びつけること。また,二つの物事が互いに結びついていること。「生活に―する問題だ」
直結している
ちょっけつ【直結している】
be directly connected <with> [linked <to> ];have (a) direct bearing <on> (影響する).
直綴
じきとつ ヂキ― [0] 【直綴】
僧衣の一。上衣の褊衫(ヘンサン)と,下衣の裙(クン)とを直接綴(ツヅ)り合わせた腰から下にひだのある衣。
直綴[図]
直線
ちょくせん【直線(距離で)】
(in) a straight line.‖直線コース a straight course.直線美 lineal beauty.⇒一直線.
直線
ちょくせん [0] 【直線】
まっすぐな線。
⇔曲線
直線コース
ちょくせんコース [5] 【直線―】
(1)陸上競技・競馬などで,直線の走路。
(2)目標に到るまっすぐな道。「出世への―を歩む」
直線偏光
ちょくせんへんこう [5] 【直線偏光】
偏光の一。偏光面が一平面上にあるもの。平面偏光。
→偏光
→回転偏光
直線式償却法
ちょくせんしきしょうきゃくほう [0] 【直線式償却法】
⇒定額法(テイガクホウ)
直線的
ちょくせんてき [0] 【直線的】 (形動)
(1)一定方向をまっすぐ指向するさま。「―な考え方」
(2)単純であるさま。「―に行動する」
直線美
ちょくせんび [3] 【直線美】
直線的な構成によってつくり出された,力強く明快な美。
直線距離
ちょくせんきょり [5] 【直線距離】
二点を結ぶ線分に沿っての距離。平面上での最短距離。
直線運動
ちょくせんうんどう [5] 【直線運動】
一つの直線に沿って行われる運動。
直翅目
ちょくしもく [3] 【直翅目】
昆虫の分類上の一目。体はほぼ円筒形で,体長5〜150ミリメートル。前ばねはかたく,後ばねは膜質で扇状。脚が発達し,特に後脚は跳躍に適した大きなものが多い。複眼と単眼をもつ。不完全変態をする。バッタ・キリギリス・コオロギ・ケラなど。直翅類。
直腸
ちょくちょう [0][3] 【直腸】
大腸の最終部分。上端は S 状結腸に続き,下端は肛門となる。
直腸
ちょくちょう【直腸】
《解》the rectum.→英和
直腸炎
ちょくちょうえん [3] 【直腸炎】
直腸粘膜の炎症。多くは急性。局所の疼痛・しぶりを伴い,粘液・膿・血便などを排泄する。
直腸癌
ちょくちょうがん [3] 【直腸癌】
直腸部に生じる悪性腫瘍。早期に便通の異常,粘血便の排出がみられる。
直腸脱
ちょくちょうだつ [3] 【直腸脱】
腹圧を加えた際に,直腸粘膜が肛門の外に脱出して元に戻らない状態。
直航
ちょっこう チヨクカウ [0] 【直航】 (名)スル
船や飛行機が,どこにも寄らないで,直接目的地へ行くこと。「―便(ビン)」
直航する
ちょっこう【直航する】
sail[fly]direct[straight,nonstop] <to,for> .
直行
ちょっこう チヨクカウ [0] 【直行】 (名)スル
(1)途中どこにも寄らず,目的地へまっすぐ行くこと。「出張先から会社に―する」
(2)人の思惑などを考えず思うとおりに行うこと。「直言―」「―の士」
(3)正しいおこない。
直行する
ちょっこう【直行する】
go direct[straight,through,nonstop] <to> .直行列車 a through[nonstop]train.
直行直帰
ちょっこうちょっき チヨクカウチヨク― [5] 【直行直帰】
職場で,社員が自宅から直接訪問先に行き,仕事が終わっても社へ戻らずにそのまま自宅へ帰ること。
直衣
のうし ナホシ [1] 【直衣】
〔直(タダ)の服の意〕
天皇以下,貴族の平常の服。束帯の袍(ホウ)と同じ形であるが,位による色目・文様の制限がない。通常,烏帽子(エボシ)と指貫(サシヌキ)の袴(ハカマ)を用いる。勅許を得た者は直衣姿で参内することができた。雑袍(ザツポウ)。
直衣[図]
直衣
ちょくい 【直衣】
⇒のうし(直衣)
直衣
なおし ナホシ 【直衣】
⇒のうし(直衣)
直衣の位
のうしのくらい ナホシ―クラヰ 【直衣の位】
直衣を着て参内することが許される位。三位以上の位をいう。
直衣始め
のうしはじめ ナホシ― 【直衣始め】
関白・大臣などで直衣装束での参内を許されて,初めて直衣を着用すること。また,その儀式。
直衣装束
のうししょうぞく ナホシシヤウ― [4] 【直衣装束】
公家装束の一。烏帽子(エボシ)・直衣・単(ヒトエ)・指貫(サシヌキ)・下袴・襪(シトウズ)・腰帯・浅沓(アサグツ)・檜扇(ヒオウギ)からなる。
直裁
ちょくさい [0] 【直裁】 (名)スル
(1)直ちに裁決すること。
(2)自ら裁決すること。「社長の―を仰ぐ」
直視
ちょくし [1][0] 【直視】 (名)スル
(1)目をそらさず,じっと見ること。「―するに堪えない惨状」
(2)物事をありのままに見ること。「現実を―する」
直視する
ちょくし【直視する】
look <a person> in the face;→英和
face <the fact> squarely.
直覚
ちょっかく チヨク― [0] 【直覚】 (名)スル
推理などによらず,直接に感じて知ること。直観的にわかること。「幻のやうに浮かんだ幸福の影を,無意識に―しつつも/雁(鴎外)」
直覚
ちょっかく【直覚】
⇒直観.
直覚的
ちょっかくてき チヨク― [0] 【直覚的】 (形動)
直覚によるさま。直観的。「凡ての動物は―に事物の適不適を予知す/吾輩は猫である(漱石)」
直覚説
ちょっかくせつ チヨク― [4] 【直覚説】
⇒直観主義(チヨツカンシユギ)(2)
直覧
じきらん ヂキ― [0] 【直覧】
親しく御覧になること。手紙や文書の脇付に用いる語。
直観
ちょっかん チヨククワン [0] 【直観】 (名)スル
〔哲〕
〔intuition〕
推理を用いず,直接に対象を捉えること。一般には感性的知覚をいうが,直接的に全体および本質をつかむ認識能力としてプラトンの「イデアの直観」以来,哲学上さまざまな形で高い位置が与えられてきた(スピノザ,シェリング,ベルクソンなど)。「知的―」「アウグスチヌスが神は不変的―を以て万物を―するといひ/善の研究(幾多郎)」
直観主義
ちょっかんしゅぎ チヨククワン― [5] 【直観主義】
(1)認識に関して,思惟よりも直観を重視する立場。
(2)倫理学で,善悪の道徳的判断は理性ではなく情緒的・知的直観によって可能となるとする説。功利主義とともにイギリス倫理学説の底流をなす。直覚説。
(3)〔数〕 数学基礎論で,ヒルベルトらの形式主義に対抗し,数学的直観が数学を導くと考えるブラウアーらの立場。排中律の機械的な使用を認めないなど,通常の論理と多少異なる。
直観像
ちょっかんぞう チヨククワンザウ [3] 【直観像】
〔心〕 以前に見た事物が,あとになっても,まるで眼前にあるかのように鮮明に見える現象。また,その像。子供に多くみられる。当人はそれが現実に存在しないことを知っている点で幻覚とは異なる。
直観幾何
ちょっかんきか チヨククワン― [5] 【直観幾何】
観察・実測・作図などの手段により,直観に基づいて図形の性質を研究する幾何。現在,初等教育で取り扱っているもの。
⇔論証幾何
直観教授
ちょっかんきょうじゅ チヨククワンケウ― [5] 【直観教授】
事物観察や体験を通して子供が得た印象を重んじる教授方法。コメニウスやペスタロッチにより提唱された。
直観的
ちょっかんてき チヨククワン― [0] 【直観的】 (形動)
思考・推理などの思惟作用を加えずに,物事を直接的に感覚的にとらえるさま。「―に感じとる」「―なひらめき」
直観[覚]
ちょっかん【直観[覚](力)】
intuition.→英和
〜的 intuitive;→英和
intuitional.→英和
直角
ちょっかく【直角】
a right angle.直角三角形 a right-angled triangle.
直角
ちょっかく チヨク― [0] 【直角】
■一■ (名)
二つの直線が交わり,その隣り合う角が等しいときの,その一つの角の大きさ。平角の半分。九〇度。
■二■ (形動)[文]ナリ
{■一■}のような角度であるさま。「―に交わる線」
直角プリズム
ちょっかくプリズム チヨク― [6] 【直角―】
直角二等辺三角形を底面とする三角柱状のプリズム。光の方向を九〇度または一八〇度変える。双眼鏡などの光学器械に利用される。
直角三角形
ちょっかくさんかくけい チヨク― [7] 【直角三角形】
一つの角が直角である三角形。
直角二等辺三角形
ちょっかくにとうへんさんかくけい チヨク― [12] 【直角二等辺三角形】
頂角が直角である二等辺三角形。
直角双曲線
ちょっかくそうきょくせん チヨク―サウキヨク― [0][8] 【直角双曲線】
二本の漸近線が直角に交わる双曲線。その漸近線を座標軸にとると,直角双曲線の方程式は ��=� で表される。
直角座標
ちょっかくざひょう チヨク―ヘウ [5] 【直角座標】
⇒直交座標(チヨツコウザヒヨウ)
直角柱
ちょっかくちゅう チヨク― [4] 【直角柱】
側面の辺が底面に垂直な角柱。その側面は長方形。
直角石
ちょっかくせき チヨク― [4][3] 【直角石】
軟体動物頭足類のオウムガイに似た生物の殻の化石。普通,まっすぐに伸びた円錐状。古生代のオルドビス紀とシルル紀に栄え,中生代の三畳紀に絶滅した。オルトケラス。
直角錐
ちょっかくすい チヨク― [4][3] 【直角錐】
底面が正多角形で,頂点と底面の中心とを結ぶ線分が底面に垂直な角錐。
直言
ただごと 【徒言・直言・只言】
〔「ただこと」とも〕
(1)(和歌的・歌語的でない)普通の言葉。平凡で技巧に乏しい表現。「きく人の思へるやう,『なぞ,―なる』とひそかにいふべし/土左」
(2)直接的に表現すること。「これは―に言ひて物にたとへなどもせぬものなり/古今(仮名序)」
直言
ちょくげん [0] 【直言】 (名)スル
(1)遠慮せずに自分の考えをはっきり言うこと。「―居士」「非を非と―したのが侮辱になれば/浮雲(四迷)」
(2)「定言(テイゲン)」に同じ。
直言する
ちょくげん【直言する】
speak plainly[frankly];speak without reserve.
直言歌
ただごとうた [4] 【直言歌・徒言歌】
古今和歌集序に見える和歌の六義(リクギ)の一。物にたとえず,率直に詠んだ歌。江戸時代,小沢蘆庵はこの風体を理想として唱えた。
直訳
ちょくやく【直訳】
(a) literal[verbatim,word-for-word]translation.
直訳
ちょくやく [0] 【直訳】 (名)スル
原文の字句・語法に忠実に翻訳すること。
→意訳
→逐語訳
直訳体
ちょくやくたい [0] 【直訳体】
原文の字句・語法に忠実に翻訳した文体。こなれていない翻訳文体。
直訴
じきそ【直訴(する)】
(make) a direct appeal[petition] <to> .
直訴
じきそ ヂキ― [1] 【直訴】 (名)スル
所定の手続きを経ず,君主や上役などに直接訴えること。江戸時代には,将軍・領主に対する越訴(オツソ)をさし,厳禁された。直願(ジキガン)。
直証
ちょくしょう [0] 【直証】
「明証」に同じ。「―的」
直話
じきわ ヂキ― [0] 【直話】 (名)スル
直接にする話。また,直接に聞く話。「体験談を―する」
直説法
ちょくせつほう [4][0] 【直説法】
〔indicative mood〕
インド-ヨーロッパ語などの文法での動詞の法の一。事実を事実として述べるもの。
→仮定法
→命令法
直説法
ちょくせつほう【直説法】
《文》the indicative (mood).→英和
直読
ちょくどく [0] 【直読】 (名)スル
漢文を,返り点によって訓読せずに,上から下へまっすぐに音読すること。
⇔顛読
「論語を―する」
直談
じかだん ヂカ― [0] 【直談】 (名)スル
「直談判(ジカダンパン)」に同じ。「お袋へ―をして,内々話は出来たんで/金色夜叉(紅葉)」
直談
じきだん【直談】
a personal talk[consultation].〜する consult <with> [talk <to> ] <a person> personally;have a personal talk <with a person> .
直談
じきだん ヂキ― [0] 【直談】 (名)スル
直接相手と会って談判すること。「―とはすいさん至極/浄瑠璃・国性爺合戦」
直談判
じかだんぱん ヂカ― [3] 【直談判】 (名)スル
仲介をたてず直接に談判・交渉をすること。「地主と―する」
直諫
ちょっかん チヨク― [0] 【直諫】 (名)スル
相手の権力・地位などに遠慮せずに,率直に相手をいさめること。直言極諫。「―の臣」「主君に―する」
直謝り
ひたあやまり [3] 【直謝り】
ひたすら謝ること。ひらあやまり。「―にあやまる」
直販
ちょくはん [0] 【直販】 (名)スル
卸売りなどの第三者の手を経ずに生産者が,直接消費者に製品を販売すること。ダイレクト-セール。「―システム」
直走り
ひたばしり [0][3] 【直走り】
いちずに走ること。休まずに,ひたすら走ること。「―に走る」
直走る
ひたはし・る [4] 【直走る】 (動ラ五[四])
休まないで走り続ける。他の事に意を用いずに,ただひたすら走る。「無人の野を―・る」
直走路
ちょくそうろ [3] 【直走路】
陸上競技で,短距離走とハードル走の直線走路のこと。直線コース。
直趣
ひたおもむき 【直趣】 (形動ナリ)
いちずなさま。「―にもあるべきかな/平中 25」
直路
ちょくろ [1] 【直路】
まっすぐな道。直道。
直路
ひたみち 【直路】
■一■ (名)
(1)まっすぐに続く道。すぐ道。「しか号(ナヅ)くるゆゑは,ゆききの道…相続ければ―のこころをとりて名となせり/常陸風土記」
(2)まっすぐな線状のもの。ひとすじ。「ただ―の煙とや見し/和泉式部集」
■二■ (形動ナリ)
いちずなさま。ひたすら。「よろづのあはれを思し捨てて,―に出でたち給ふ/源氏(賢木)」
直路
すぐじ [0] 【直路】
まっすぐな道。また,まっすぐに行くこと。すぐみち。「横山町を―に/安愚楽鍋(魯文)」
直路
ただじ 【直路・直道】
〔古くは「ただち」〕
(1)まっすぐな道。「月夜良み妹に逢はむと―から我は来つれど夜そふけにける/万葉 2618」
(2)正しい筋道。正道。
直輸入
ちょくゆにゅう [3] 【直輸入】
商社などの仲介業者を通さず直接輸入すること。
⇔直輸出
「海外―のバッグ」
直輸入
ちょくゆにゅう【直輸入(輸出)】
direct importation (exportation).〜する import <goods> direct <from> .‖直輸入品 direct imports.
直輸出
ちょくゆしゅつ [3] 【直輸出】
商社などの仲介業者を通さず直接輸出すること。
⇔直輸入
直轄
ちょっかつ チヨク― [0] 【直轄】 (名)スル
直接に管轄すること。直接に支配すること。「大蔵省が―する機関」「―地」
直轄で[の]
ちょっかつ【直轄で[の]】
under (the) direct control <of> .
直近
ちょっきん チヨク― [0] 【直近】
該当事項に最も近いこと。すぐそば。「―一週間の売上高」
直送
ちょくそう [0] 【直送】 (名)スル
直接相手に送ること。「産地から―された野菜」
直送する
ちょくそう【直送する】
send directly <to> .
直通
ちょくつう [0] 【直通】 (名)スル
二点間が直接に通じていること。乗り換え・切り換え・中継などの手続きなしに目的地や相手に通じること。「東京大阪間の―バス」「―列車」「―電話」「ダイヤル―」
直通する
ちょくつう【直通する】
communicate directly <with> ;go direct[through] <to> .‖直通電話(列車) <There is> a direct telephone (railway) service <between> .直通[行]列車 ⇒直行.
直通り
すぐどおり 【直通り】
立ち寄らずに通り過ぎること。すどおり。「門出八幡も―となして/滑稽本・膝栗毛 7」
直進
ちょくしん [0] 【直進】 (名)スル
まっすぐにすすむこと。「光は―する」
直進する
ちょくしん【直進する】
go straight ahead[on].
直進説
ちょくしんせつ [3] 【直進説】
⇒定向進化説(テイコウシンカセツ)
直道
ちょくどう [0] 【直道】
(1)まっすぐな道。直路。
(2)人のふみ行うべき正しい道。正道。
直道
ただじ 【直路・直道】
〔古くは「ただち」〕
(1)まっすぐな道。「月夜良み妹に逢はむと―から我は来つれど夜そふけにける/万葉 2618」
(2)正しい筋道。正道。
直道
じきどう ヂキダウ [0] 【直道】
〔仏〕 まっすぐに仏道の悟りに達する道。直路(ジキロ)。
直達
じきたつ ヂキ― [0] 【直達】 (名)スル
直接その人に伝達すること。「管内の神官僧侶は教部省に―するを恃(タノ)んで地方官を凌ぐ/新聞雑誌 54」
直達日射量
ちょくたつにっしゃりょう [7] 【直達日射量】
日射量のうち,太陽から直接地表面に到達するもの。
直配
ちょくはい [0] 【直配】 (名)スル
直接に配給したり配達すること。「工場―」
直鎖
ちょくさ [1] 【直鎖】
炭化水素やその誘導体をつくっている炭素原子が,環状構造や枝分かれ構造をなさずに,一本の鎖状に結合していること。
直門
じきもん ヂキ― [0] 【直門】
直弟子(ジキデシ)。また,直弟子であること。
直閃石
ちょくせんせき [3] 【直閃石】
角閃石類の一。鉄・マグネシウムを含むケイ酸塩鉱物。斜方晶系。灰色・褐色・緑灰色などで,ガラス状光沢のある繊維状ないし柱状の結晶。変成岩中に産する。
直間比率
ちょっかんひりつ チヨクカン― [5] 【直間比率】
国税収入のうち,直接税と間接税の比率。
直隠し
ひたかくし [0][3] 【直隠し】
ひたすら隠すこと。「不祥事を―にする」「―に隠す」
直隷
ちょくれい [0] 【直隷】
(1)直接につき従うこと。
(2)明・清代,首都に直属する行政区画。特に清代,ほぼ現在の河北省にあたる地域をいう。
直隷派
ちょくれいは 【直隷派】
中国,民国時代の軍閥の一。直隷(河北省)出身の馮国璋(フウコクシヨウ)らを中心とし,のち曹錕(ソウコン)・呉佩孚(ゴハイフ)らに率いられる。1924年第二次奉直戦争後衰退した。
直青
ひたあお 【直青】 (形動ナリ)
一面に青いさま。ことごとく青いさま。「―なる装束にて/宇治拾遺 11」
直面
ひたおもて 【直面】 (名・形動ナリ)
(1)直接に差し向かうさま。「ただかう殿上人の―にさしむかひ/紫式部日記」
(2)あらわなさま。ぶしつけなさま。「あかうなりゆけば,さすがに―なる心地して/源氏(橋姫)」
(3)
⇒ひためん(直面)
直面
ちょくめん [0] 【直面】 (名)スル
直接に物事に対すること。物事にじかに接すること。「困難な事態に―する」
直面
ひためん [0][2] 【直面】
能の演者が面を用いないこと。ワキ・ワキツレ・子方,また現在物のシテの男役が直面で出る。ひたおもて。
直面する
ちょくめん【直面する】
face;→英和
confront;→英和
be faced[confronted] <with> .〜して in the face of.
直面物
ひためんもの [0] 【直面物】
シテが前場・後場を通じて面を使用しない能。「鉢木」「安宅」など現在物に限られる。自鬢(ジビン)物。
直音
ちょくおん [2] 【直音】
国語の音節のうち,一つの母音または一子音と一母音とから成るもの。促音・撥音(ハツオン)を除き,仮名一字で表される。
⇔拗音
直音表記
ちょくおんひょうき [5] 【直音表記】
拗音に発音されたと思われる漢字音を直音の仮名で表記すること。「しゃ(者)」・「しゅ(主)」・「しょ(所)」をそれぞれ「さ」「す」「そ」と書く類。中古・中世の文献に見られる。
直領
じきりょう ヂキリヤウ [0] 【直領】
主君が直接に支配する領地。
直頭
ひたがしら 【直頭】
頭を包まないで,むき出しにすること。頭があらわであること。「勅定にて候へばとて,―にては,いかでか僉議仕り候ふべき/平家(一本・延慶本)」
直顎
ちょくがく [0] 【直顎】
顔面を側方から見た場合に顎部の前突度が小さい状態。
→突顎(トツガク)
直願
じきがん ヂキグワン [0] 【直願】 (名)スル
⇒直訴(ジキソ)
直高
じきだか ヂキ― [0] 【直高】
傾斜した部分の高さを,垂直に測ったもの。
→法高(ノリダカ)
直黒
ひたぐろ 【直黒】 (名・形動ナリ)
一面に黒い・こと(さま)。「―なる田楽/今昔 28」
直[治]す
なおす【直[治]す】
(1)[矯正・訂正]correct;→英和
reform;→英和
improve (改善).→英和
(2)[修理]mend;→英和
repair;→英和
restore (復旧).→英和
直させる get <a thing> mended.(3)[治療]cure <a person,a disease> ;→英和
cure <a person of a disease> .
(4)[変える]change;→英和
alter.→英和
直[治]る
なおる【直[治]る】
(1)[訂正・矯正]be corrected;be reformed.(2)[修理]be mended[repaired];be restored (復旧).
(3)[治癒(ちゆ)]get well;recover <from> ;→英和
be cured <of a disease> .
相
こもごも [2][3] 【交・交交・相・更】 (副)
〔中世までは「こもこも」〕
(1)代わる代わる。次々。「哀想幽思―起り/欺かざるの記(独歩)」
(2)各々。それぞれ。「―体験を語る」
〔古くは漢文訓読に多く用いられた〕
相
そう【相】
an aspect;→英和
a phase;→英和
<read a person's> physiognomy (人相).→英和
相
あい アヒ 【相】
〔「あい(合)」と同源〕
■一■ (接頭)
(1)名詞に付いて,「同じ」という意を表す。「―弟子」「―部屋」
(2)動詞に付いて,互いに,ともに,の意を表す。「―対する」「―語らう」
(3)動詞に付いて,語調を整え,また意味を強める。「婚儀が―調いました」「この結末はいかが―成るか」
■二■ (名)
(1)二人が互いに槌(ツチ)で物を打つこと。あいづち。[和名抄]
(2)仲間。同類。ぐる。「むむ,扨は―ぢやの/浄瑠璃・吉野都女楠」
相
しょう シヤウ [1] 【相】
君主をたすけて政治を行う職。大臣。宰相(サイシヨウ)。「此の道に明らかならば―とするにたへたり/正統記(嵯峨)」
相
そう サウ [1] 【相】
(1)外に現れた姿・形・ありさま。外見。「悪鬼の―で襲いかかる」
(2)吉凶などの現れた,姿・形・ありさま。「女難の―がある」
(3)
(ア)動詞の表す動作を,その動作が時とともに展開してゆく過程においてとらえたときのさまざまなあり方,およびそれを表現する組織的な文法形式。「書いている」は動作が継続していることを,「書いてしまう」は動作が完了していることを表すなど,動詞と「ている」「てしまう」「てある」などとが結合した形式によって表される。アスペクト。態。
(イ)「態{(2)
(ア)}」に同じ。
(4)様子・ありさまを表す語の総称。形容詞・形容動詞・副詞の類。相言。
(5)〔物〕
〔phase〕
物質系の中で,状態が均一でかつ明確な境界をもち,他と区別される領域。気体・液体・固体の相をそれぞれ気相・液相・固相という。
相する
そう・する サウ― [3] 【相する】 (動サ変)[文]サ変 さう・す
物事・人・家・土地などの姿・ありさまをよく見て,その実体を知る。また,吉凶などを判断する。「平生から此の男を―・して…と判じてゐたものだから/彼岸過迄(漱石)」
相の山
あいのやま アヒ― 【間の山・相の山】
三重県伊勢市の地名。伊勢神宮の内宮と外宮との間にあり,近世は遊里もあった。
相の手
あいのて アヒ― [3][4] 【間の手・合(い)の手・相の手】
(1)邦楽で,唄と唄の間に伴奏楽器だけで演奏される部分。
(2)歌や踊りの調子に合わせてはさむ掛け声や手拍子。
(3)物事や会話の合間にはさむ動作や言葉。「―が入る」
相の間
あいのま アヒ― [0] 【間の間・相の間】
(1)(「相の間」と書く)主要な二つの部屋の間にあるつなぎの部屋。社寺建築で,本殿と拝殿,礼堂と祠堂(シドウ)との間にある部屋。権現造り・八幡造りなどにみられる。
(2)柱間(ハシラマ)寸法の一。京間と田舎間との中間の広さ。六尺間。
相の間造り
あいのまづくり アヒ― [5] 【相の間造り】
神社の本殿と拝殿が,相の間をはさんで一つの棟に造られる形式。
相も変らぬ
あいもかわらぬ アヒ―カハラ― 【相も変(わ)らぬ】 (連語)
「相変わらず」を強めた言い方。「―貧乏暮らし」
相も変わらぬ
あいもかわらぬ アヒ―カハラ― 【相も変(わ)らぬ】 (連語)
「相変わらず」を強めた言い方。「―貧乏暮らし」
相三味線
あいじゃみせん アヒ― [3] 【相三味線・合三味線】
浄瑠璃・長唄などで,一人の太夫や唄方(ウタカタ)と常に一緒に演奏する息の合った三味線ひき。
相乗
そうじょう サウ― [0] 【相乗】 (名)スル
(1)二つ以上の数を掛け合わせること。
(2)二つ以上の要素が相互に効果を強めあうこと。
相乗り
あいのり アヒ― [0] 【相乗り】 (名)スル
(1)(別々に乗るべき人が)一つの乗り物に一緒に乗ること。同乗すること。「タクシーに―する」
(2)他人のすることに便乗すること。また,共同で行うこと。「―番組」
相乗りする
あいのり【相乗りする】
ride together;ride in the same car <with> ;share <a cab> .→英和
相乗作用
そうじょう【相乗作用】
synergism (薬などの).
相乗作用
そうじょうさよう サウ― [5] 【相乗作用】
いくつかの要素が組み合わされると,互いに影響しあって個々に働くときよりも大きな力を発揮すること。
相乗効果
そうじょうこうか サウ―カウクワ [5] 【相乗効果】
複数の原因が重なって,個々に得られる結果以上になること。
相乗平均
そうじょうへいきん サウ― [5] 【相乗平均】
〔数〕 � 個の正の数について,これらの全部の積の � 乗根のこと。例えば �, �, � の相乗平均は �・�・� の三乗根である。幾何平均。
⇔相加平均
相乗積
そうじょうせき サウ― [3] 【相乗積】
二つ以上の数を掛け合わせて得た積。
相互
そうご サウ― [1] 【相互】
(1)互いに関係のある両方の側。たがい。「―の利益をはかる」「―を残りなく解する/吾輩は猫である(漱石)」
(2)双方で,同じことをしあうこと。おたがい。「―依存」
相互に
そうごに サウ― 【相互に】 (連語)
たがいに。おたがいに。「―協力し合う」
相互の
そうご【相互の】
mutual;→英和
reciprocal.→英和
〜に mutually;→英和
each other;one another.‖相互依存 interdependence.相互関係(作用) reciprocal relation (action).相互銀行 a mutual financing bank.相互組織 a cooperative system.相互同意の上 by mutual consent.相互扶助 mutual aid.
相互インダクタンス
そうごインダクタンス サウ― [6] 【相互―】
二つの回路に相互誘導があるとき一方に誘導される起電力は他方を流れる電流の変化の割合に比例する。この比例定数をいう。記号 � 相互誘導係数。
相互不可侵
そうごふかしん サウ― [5] 【相互不可侵】
国家が条約等によって相互に武力の威嚇あるいは武力の行使を禁じ,領土保全,国境の現状,政治的独立を尊重しあうこと。
相互主義
そうごしゅぎ サウ― [4] 【相互主義】
(1)輸出入品の制限や関税または企業活動・金融の自由化などを,相手国の自国に対する扱いに応じて決定していこうとする主義。
(2)外国人に対し,その外国人の本国で,自国民が同様の権利を与えられることを条件として権利を認める主義。
相互主観性
そうごしゅかんせい サウ―シユクワン― [0] 【相互主観性】
〔(ドイツ) Intersubjektivität〕
自我だけでなく他我をも前提にして成り立つ共同化された主観性。フッサールなど現象学派を中心に研究され,知識や科学・文化などは,これを根底に成立する。間主観性。共同主観性。
→共同存在
相互乗り入れ
そうごのりいれ サウ― [4] 【相互乗(り)入れ】 (名)スル
(1)電車・バス・航空機など,経営主体の異なる交通機関が,互いに相手の路線にはいって運行すること。
(2)同業・異業の者が提携して,互いの設備・組織などを利用し合うこと。
相互乗入れ
そうごのりいれ サウ― [4] 【相互乗(り)入れ】 (名)スル
(1)電車・バス・航空機など,経営主体の異なる交通機関が,互いに相手の路線にはいって運行すること。
(2)同業・異業の者が提携して,互いの設備・組織などを利用し合うこと。
相互会社
そうごがいしゃ サウ―グワイ― [4] 【相互会社】
相互保険を営むために設けられる社団法人。相互保険会社。
相互作用
そうごさよう サウ― [4] 【相互作用】
(1)物や現象が互いに作用し合い,また影響を及ぼし合うこと。交互作用。相制関係。共働。
(2)〔物〕 物体や粒子が互いに力を及ぼし合うこと。
→素粒子の相互作用
相互保険
そうごほけん サウ― [4] 【相互保険】
保険を必要とする人が団体を構成して相互に行う保険。社団法人をつくり,その構成員のために保険を引き受ける形式をとる。
→営利保険
相互扶助
そうごふじょ サウ― [4] 【相互扶助】
(1)互いに助け合うこと。互助。
(2)ダーウィンの生存競争説に反対したクロポトキンの理論の中心概念。生物や社会は競争や闘争によってではなく,自発的な協同によって進歩するという考え。
相互組合
そうごくみあい サウ―アヒ [4] 【相互組合】
相互の利益をはかるために組織する組合。健康保険組合・同業組合・職工組合の類。
相互誘導
そうごゆうどう サウ―イウダウ [4] 【相互誘導】
二つの電流回路において,一方の回路の電流変化が他方の回路に電磁誘導を起こす現象。
相互転化
そうごてんか サウ―クワ [4] 【相互転化】
〔物〕 素粒子どうしが反応して生成・消滅すること。
相互銀行
そうごぎんこう サウ―カウ [4] 【相互銀行】
1951年(昭和26)制定の相互銀行法により無尽会社から転換した銀行。すべての相互銀行が普通銀行に転換し,相互銀行の制度は1992年(平成4)に廃止された。相銀。
→第二地銀
相人
そうにん サウ― [0] 【相人】
人相を見る人。観相家。
相会う
あいあ・う アヒアフ [1] 【相会う】 (動ワ五[ハ四])
人と人とが互いに会う。出会う。「―・ふのはけふが二度目だ/放浪(泡鳴)」
相伝
そうでん サウ― [0] 【相伝】 (名)スル
ある物事を何代にもわたって受け継いで伝えること。「一子―」
→伝授
相伝の
そうでん【相伝の】
hereditary;→英和
inherited.
相伝譜代
そうでんふだい サウ― [5] 【相伝譜代】
代々その主家に仕えること。また,その臣下。
相伝領
そうでんりょう サウ―リヤウ [3] 【相伝領】
代々所有してきた領地。
相伴
しょうばん シヤウ― [0] 【相伴】 (名)スル
(1)正客の相手をしてともにもてなしを受けること。また,その人。おしょうばん。「お―にあずかる」
(2)主となる人に従って,同じ行動や経験をすること。「我等も仲間に加えて尠しく―させ給へ/近世紀聞(延房)」
相伴う
あいともな・う アヒトモナフ [1][3] 【相伴う】 (動ワ五[ハ四])
「伴う」の強調した言い方。「名実―・う」
相伴する
しょうばん【相伴する】
partake;→英和
participate[take part] <in> ;→英和
share a thing <between persons> .→英和
相伴衆
しょうばんしゅう シヤウ― [3] 【相伴衆】
室町幕府の職名。将軍の相伴をして行動をともにした者。三管領家のほかは功労ある家の者に限って選ばれた。
相似
そうじ サウ― [0] 【相似】 (名)スル
(1)形・性質などが写したようによく似ていること。
(2)〔数〕 一つの図形を一様に拡大または縮小すると,他の図形と完全に重ね合わせることができること。
(3)〔生〕 生物の器官で,その発生起源を異にするが,同じ機能をもつために似た形態をもつようになった場合の相互の関係。
⇔相同
相似の
そうじ【相似の】
similar <figures> ;→英和
like.→英和
相似る
あい・にる アヒ― [1] 【相似る】 (動ナ上一)
互いに似ている。
相似器官
そうじきかん サウ―クワン [5][4] 【相似器官】
互いに相似{(3)}の関係にある器官。鳥の翼と昆虫のはねなど。
相似形
そうじけい サウ― [0] 【相似形】
〔数〕 互いに相似の関係にある図形。
相作
あいさく アヒ― [0] 【間作・相作】
⇒かんさく(間作)
相作り
あいづくり アヒ― [3] 【相作り】
赤身の魚の刺身と,白身の魚の刺身とを並べた料理。
相俟って
あいまって アヒ― [1] 【相俟って】 (連語)
互いに影響し合って。二つの事柄が作用し合って。「天分と努力とが―成功した」「両々―」
相俟って
あいまって【相俟って】
together[coupled] <with> .→英和
相借屋
あいじゃくや アヒ― 【相借屋】
同じ棟に借屋すること。相店(アイダナ)。「士農工商こきまぜて,八百万の―/滑稽本・浮世床(初)」
相傘
あいがさ アヒ― [3][0] 【相傘】
「あいあいがさ(相合傘)」に同じ。
相先
あいせん アヒ― [0] 【相先】
「たがいせん(互先)」に同じ。
相克
そうこく サウ― [0] 【相克・相剋】 (名)スル
(1)相いれない二つのものが,互いに勝とうとして争うこと。また,その争い。「愛と憎しみの―する感情」
(2)五行説で,互いに相手に勝つ関係にあること。木は土に,土は水に,水は火に,火は金に,金は木にそれぞれ勝つこと。
⇔相生(ソウジヨウ)
相公
しょうこう シヤウ― [1] 【相公】
(1)宰相の敬称。
(2)参議の唐名。
相共に
あいともに アヒ― [1] 【相共に】 (副)
一緒に。共共(トモドモ)。「―帰る」
相具す
あいぐ・す アヒ― 【相具す】 (動サ変)
(1)ともに引き連れる。伴う。
(2)夫婦になる。連れ添う。「宰相殿と申す女房に―・して/平家 4」
相判
あいはん アヒ― [0] 【合(い)判・相判】
(1)「合い印(ジルシ){(1)}」に同じ。
(2)連帯で押す印。
相判
あいばん アヒ― [0] 【相判・間判・合(い)判】
(1)仕上がり寸法が縦七寸(約21センチメートル),横五寸(約15センチメートル)の大きさの紙。ノートなどに用いた。
(2)浮世絵版画で,縦一尺一寸(約33センチメートル),横七寸五分(約23センチメートル)の大きさのもの。
相利共生
そうりきょうせい サウリ― [1] 【相利共生】
共生の一種。異なった種類の生物が互いに何らかの利益を交換しあう生活。アリとアリマキ,根粒バクテリアとマメ科植物など。
相制
そうせい サウ― [0] 【相制】 (名)スル
互いに相手をおさえ合うこと。
相制説
そうせいせつ サウ― [3] 【相制説】
〔哲〕 二つの領域,特に心と物(身体)との間に相互作用を認める説。交互作用説。
⇔並行論
相剋
そうこく サウ― [0] 【相克・相剋】 (名)スル
(1)相いれない二つのものが,互いに勝とうとして争うこと。また,その争い。「愛と憎しみの―する感情」
(2)五行説で,互いに相手に勝つ関係にあること。木は土に,土は水に,水は火に,火は金に,金は木にそれぞれ勝つこと。
⇔相生(ソウジヨウ)
相剋する
そうこく【相剋する】
conflict <with> ;→英和
be in discord.
相前後する
あいぜんご・する アヒ― [1][1] 【相前後する】 (動サ変)[文]サ変 あひぜんご・す
一つの事に続いてすぐ次の事が起こる。ほぼ同時に…する。「二人は―・して到着した」
相加平均
そうかへいきん サウカ― [4] 【相加平均】
� 個の数について,それぞれを加えたものを � で割った数。たとえば,�,�,� の相加平均は(�+�+�)/3 である。単純平均。算術平均。
→相乗平均
相勤める
あいつと・める アヒ― [1][3] 【相勤める】 (動マ下一)[文]マ下二 あひつと・む
「勤める」の改まった言い方。「―・めまするは一座の花形」
相半ばする
あいなかば・する アヒ― [1][2] 【相半ばする】 (動サ変)[文]サ変 あひなかば・す
対照的な二つのものがそれぞれ半分ずつである。半々である。「賛否―・する」「功罪―・する」
相博
そうはく サウ― 【相博】
〔「そうばく」とも〕
(1)古代・中世,田地・所領などを交換すること。
(2)役職・当番などを交代すること。「御―にてけふ御まゐり/御湯殿上(文明一三)」
相即
そうそく サウ― [0] 【相即】 (名)スル
〔仏〕 華厳思想で,万物が互いに他の全事物を含みこんで,一体として存在していること。
相即不離
そうそくふり サウ― [5] 【相即不離】
区別のつかないほど,深い関係にあること。「―の関係」
相反
そうはん サウ― [0] 【相反】
互いに反対であること。「―定理」
相反する
あいはん・する アヒ― [1][3] 【相反する】 (動サ変)[文]サ変 あひはん・す
対立する。一致しない。相容(イ)れない。「―・する立場」
相反する
あいはんする【相反する】
be contrary <to> [conflict <with> ] <each other> .
相合
あいあい アヒアヒ [0] 【相合(い)】
一緒に物事をすること。「女房も―にする合点/浄瑠璃・廿四孝」
相合い
あいあい アヒアヒ [0] 【相合(い)】
一緒に物事をすること。「女房も―にする合点/浄瑠璃・廿四孝」
相合い傘
あいあいがさ アヒアヒ― [5] 【相合(い)傘】
一本の傘に,男女が二人一緒に入ること。相傘。
相合い駕籠
あいあいかご アヒアヒ― [3] 【相合(い)駕籠】
一つの駕籠に二人が相乗りすること。男女の場合にいうことが多い。あいかご。
相合傘
あいあいがさ アヒアヒ― [5] 【相合(い)傘】
一本の傘に,男女が二人一緒に入ること。相傘。
相合傘で行く
あいあいがさ【相合傘で行く】
walk together under an umbrella;→英和
share an umbrella <with> .
相合袴
あいあいばかま アヒアヒ― 【相合袴】
⇒二人袴(フタリバカマ)
相合駕籠
あいあいかご アヒアヒ― [3] 【相合(い)駕籠】
一つの駕籠に二人が相乗りすること。男女の場合にいうことが多い。あいかご。
相同
そうどう サウ― [0] 【相同】
生物の器官で,相異なる形態と働きを示すが,発生起源は同一である場合の相互の関係。
⇔相似(3)
相同器官
そうどうきかん サウ―クワン [6][5] 【相同器官】
互いに相同の関係にある器官。サボテンのとげと他の植物の葉など。
相同染色体
そうどうせんしょくたい サウ― [0] 【相同染色体】
同形同大の一対の染色体。同一または対立遺伝子が同じ順序で配列している。それぞれ両親の配偶子に由来するもので,減数分裂のとき互いに接着する。
相和す
あいわ・す アヒ― [1] 【相和す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「相和する」の五段化〕
「相和する」に同じ。「夫婦―・す」
■二■ (動サ変)
⇒あいわする
相和する
あいわ・する アヒ― [1][2] 【相和する】 (動サ変)[文]サ変 あひわ・す
(1)仲よくし合う。互いに調和する。「夫婦―・し朋友相信じ」
(2)互いに呼応する。互いに合わせる。「林の山,四面を囲(カコ)み,幽禽(ユウキン)―・して鳴く/十和田湖(桂月)」
相嘗祭
あいんべのまつり アヒンベ― 【相嘗祭】
古代,新嘗祭(シンジヨウサイ)に先立って一一月上の卯(ウ)の日に,新穀を畿内の諸社に供える神事。あいなめのまつり。あいにえのまつり。あいんべ。
相嘗祭
あいにえのまつり アヒニヘ― 【相嘗祭】
⇒あいんべのまつり(相嘗祭)
相嘗祭
あいなめのまつり アヒナメ― 【相嘗祭】
⇒あいんべのまつり(相嘗祭)
相四つ
あいよつ アヒ― [0] 【相四つ】
相撲で四つに組む際,両者の得意の差し手が同じであること。
⇔けんか四つ
「右―」
相図
あいず アヒヅ [1] 【合図・相図】 (名)スル
(1)あらかじめ決めた方法で相手に意思や事柄を知らせること。また,その方法や信号。「目で―する」「―を送る」
(2)約束。「七条河原にてひとつになれと,―を定めて出立けり/平家 8」
相国
しょうこく シヤウ― [1] 【相国】
(1)中国で,宰相のこと。
(2)太政大臣・左大臣・右大臣の唐名。
相国寺
しょうこくじ シヤウコク― 【相国寺】
京都市上京区にある臨済宗相国寺派の大本山。山号,万年山相国承天禅寺。1382年足利義満が創建。開山は春屋妙葩(シユンオクミヨウハ)だが,その師夢窓疎石を第一代とする。京都五山の第二位。現在の本堂は豊臣秀頼の建立した桃山時代のもの。
相国寺派
しょうこくじは シヤウコク― 【相国寺派】
臨済宗一四派の一。本山は相国寺。
相場
そうば【相場】
(1)[市価]the market price;→英和
the current price (時価);a quotation.→英和
(2)[投機]speculation.(3)[評価]estimation.→英和
〜が上(下)がる <The market> rises (falls).(世間では)…と〜が決まっている be generally considered <to be,as> .
〜で儲(もう)ける(損する) make (lose) money in speculation.〜に手を出す dabble in speculation.〜をつける offer a price.‖相場師 a speculator.相場表 a price list.為替相場 the rate of exchange.
相場
そうば サウ― [0] 【相場】
(1)市場で競争売買によって決まる商品の値段・価格。「―が上がる」「株式―」
(2)外国為替相場のこと。
(3)現物取引ではなく,市場の変動による差額で利益を得ようとする投機的取引。「―を張る」
(4)世間一般の通念や評価。だいたい妥当とされる金額や方法。「貧すれば鈍すると昔から―が決まっている」「世間の―に合わせる」
相場会所
そうばかいしょ サウ―クワイ― [4] 【相場会所】
江戸時代,江戸・大坂に置かれた金銀の取引所。
相場師
そうばし サウ― [3] 【相場師】
株券などの投機的な取引を業としている人。相場{(3)}をする人。投機師。
相場操縦
そうばそうじゅう サウ―サウ― [4] 【相場操縦】
不正な手段を用いて,証券・商品取引所の相場を人為的に操作すること。証券取引法・商品取引所法で禁止されている。
相場書き
そうばがき サウ― [0] 【相場書き】
取引値段の一覧表。
相場表
そうばひょう サウ―ヘウ [0] 【相場表】
(1)取引所が,銘柄別にその最高・最低・最終価格を記録した表。
(2)商品の価格の一覧表。
相変らず
あいかわらず【相変らず】
as usual;as ever[before].〜忙しい be (as) busy as ever.
相変わらず
あいかわらず アヒカハラズ [0] 【相変わらず】 (副)
以前と同じように。今までどおり。「―元気でやっています」「―の貧乏暮らし」
相好
そうごう サウガウ [0] 【相好】
(1)〔仏〕 仏の身体にそなわっているすぐれた特徴。三十二相とさらに細かい美点である八十種好をいう。
(2)顔かたち。表情。
相好を崩して喜ぶ
そうごう【相好を崩して喜ぶ】
beam with joy;be all smiles.
相姦
そうかん サウ― [0] 【相姦】
社会通念に反した間柄の男女の肉体関係。「近親―」
相姦婚
そうかんこん サウ― [3] 【相姦婚】
姦通によって刑の宣告を受けた者または離婚された者が,姦通の相手方となす婚姻。民法旧規定で禁止していた。
相婿
あいむこ アヒ― 【相婿・相聟】
妻が姉妹の関係にある夫どうし。
⇔相嫁
「―なりける者と双六を打けり/今昔 26」
相嫁
あいよめ アヒ― 【相嫁】
夫が兄弟の関係にある妻どうし。
⇔相婿
「伊藤の―なんどとは/浄瑠璃・源氏冷泉節」
相学
そうがく ソウ― [0][1] 【相学】
人相・地相・家相などを見て,その性質・運命などを判断する学問。
相客
あいきゃく アヒ― [0] 【相客】
(1)宿屋で,同室に泊まり合わせた客。
(2)人の家などを訪ねたとき,たまたまそこに居合わせた客。
相客
あいきゃく【相客】
a fellow lodger[guest].
相容れない
あいいれ∘ない アヒ― 【相容れない】 (連語)
立場や考え方が相反していて,互いに受け入れられない。両立し得ない。「―∘ない立場」「組織と―∘ない思想の持ち主」
相容れない
あいいれない【相容れない】
be contradictory <to> ;be incompatible <with> ;disagree <with> ;→英和
run counter <to> .
相宿
あいやど アヒ― [0][3] 【相宿・合(い)宿】
同じ宿屋または部屋に他人と泊まり合わせること。また,その人。同宿。
相対
そうたい【相対(性)】
relativity.→英和
〜的 relative.→英和
‖相対性原理 the theory[principle]of relativity.
相対
あいたい アヒ― [0] 【相対】
(1)他人を仲介に立てないで,当事者がさしむかいで行うこと。「―で話をつける」
(2)双方が対等の立場にあること。
(3)合意の上であること。相対ずく。「是非なく男と―にて乳母に出ける/浮世草子・織留 6」
相対
そうたい サウ― [0] 【相対】 (名)スル
(1)向かい合っていること。あい対していること。また,対立すること。
(2)〔relativity〕
互いに他との関係をもち合って成立・存在すること。
⇔絶対
「慰藉といふ事は…何物にか―するものなり/文学史骨(透谷)」
〔明治期には「相待」とも書かれた〕
相対す
あいたい・す アヒ― [1][1] 【相対す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「相対する」の五段化〕
「相対する」に同じ。「両軍優勝をかけて―・すときがきた」
■二■ (動サ変)
⇒あいたいする
相対する
あいたい・する アヒ― [1][3] 【相対する】 (動サ変)[文]サ変 あひたい・す
(1)互いに向かい合う。「川をはさんで―・する町」
(2)互いに反対の立場に立つ。「―・する意見」
相対で
あいたい【相対(ずく)で】
between ourselves[yourselves];by mutual consent.〜する face <a person,each other> .→英和
〜して座る sit face to face <with> .
相対主義
そうたいしゅぎ サウ― [5] 【相対主義】
〔哲〕
〔relativism〕
認識論や倫理学において,真理や価値の絶対性を否定して歴史や文化による相対性を主張する説。プロタゴラスの「人間は万物の尺度である」という主張に始まる。
⇔絶対主義
相対価格
そうたいかかく サウ― [5] 【相対価格】
さまざまな財・サービスの価格を,貨幣額で表示するのではなく,基準となる財との交換比率で示したもの。
→絶対価格
→貨幣価格
相対売買
あいたいばいばい アヒ― [5] 【相対売買】
売り手と買い手が仲介を入れず,両者の合意によって契約を結び,各当事者が受け渡しの責任を負う売買方法。
→競争売買
相対尽く
あいたいずく アヒ―ヅク [0] 【相対尽く】
話し合った結果であること。合意の上であること。納得ずく。
相対年代
そうたいねんだい サウ― [5] 【相対年代】
(1)地質学で,化石や地層の層序によって相対的に決められた年代。
(2)考古学において,遺跡の層序,遺物の型式などにより相対的に定めた年代。
⇔絶対年代
相対性原理
そうたいせいげんり サウ― [7] 【相対性原理】
〔物〕 互いに運動する座標系において,物理の基本法則の形が変わらないという原理。ガリレイの相対性原理は,すべての慣性系で力学の法則が同じ形をとるというもの。アインシュタインの特殊相対性原理は,すべての慣性系で,電磁気を含めたすべての基本法則が同じ形をとるというもの。また一般相対性原理は,互いに加速度運動する座標系も含めて,すべての座標系で,すべての基本法則が不変であるというもの。
→光速不変の原理
相対性理論
そうたいせいりろん サウ― [7] 【相対性理論】
〔物〕 アインシュタインにより確立された物理学の理論。特殊相対性理論は,特殊相対性原理と光速不変の原理とにもとづいて,1905年に定式化されたもの。この理論によれば,時間は座標系によって異なる相対時間となり,質量はエネルギーと同等であることなどが導かれる。一般相対性理論は,一般相対性原理と等価原理にもとづいて,1915年に定式化されたもの。この理論によれば,重力は時空の歪みとして記述され,光線の進路や時間の経過が重力場によって影響されることが示される。
相対所得仮説
そうたいしょとくかせつ サウ― [8] 【相対所得仮説】
人々の消費はその人の絶対所得に依存するのではなく,他の人々の所得や自分のこれまでの所得水準に対する相対的な大きさに依存するという説。
相対概念
そうたいがいねん サウ― [5] 【相対概念】
〔relative concept〕
他の概念との関係をそれ自身のうちに含んでいるような概念。例えば,「子」は必ずだれかに対して子であり,「議長」は何かの会議に対して議長である。
⇔絶対概念
相対権
そうたいけん サウ― [3] 【相対権】
特定の人に対してのみ主張できる権利。債権がその典型。対人権。
⇔絶対権
相対死に
あいたいじに アヒ― 【相対死に】
心中(シンジユウ)のこと。
〔元禄(1688-1704)頃から心中が美化される風潮が起こったため,幕府が「心中」の語に代えて使わせた語〕
相対済令
あいたいすましれい アヒ― 【相対済令】
江戸時代,金銀の貸し借りに関する訴訟はすべて当事者間で解決するように定めた法令。負債にあえぐ旗本・御家人の救済策。1661年から1843年までに九回発令。
相対湿度
そうたいしつど サウ― [5][6] 【相対湿度】
その温度における飽和水蒸気量に対するその時の空気中の水蒸気量の比率。パーセントで表す。湿度。
相対的
そうたいてき サウ― [0] 【相対的】 (形動)
他との関係・比較の上で成り立っているさま。
⇔絶対的
「―な見方」「物価上昇は―に収入減をもたらす」
相対的剰余価値
そうたいてきじょうよかち サウ― [10] 【相対的剰余価値】
剰余価値の一。一日の労働時間を不変とする場合,必要労働時間の短縮によって増大された剰余労働時間が生み出す剰余価値。
⇔絶対的剰余価値
相対的過剰人口
そうたいてきかじょうじんこう サウ―クワジヨウジンコウ [10] 【相対的過剰人口】
資本の有機的構成の高度化によって,人口の絶対数の増加とは無関係に生み出される相対的に過剰な労働力。流動的・潜在的・停滞的の三つの形態に区別される。産業予備軍。
相対評価
そうたいひょうか サウ―ヒヤウ― [5] 【相対評価】
一定の集団内における個人の学力の相対的地位を表す評価の方法。
⇔絶対評価
相対誤差
そうたいごさ サウ― [5] 【相対誤差】
誤差を真の値で割った割合。
相対論
そうたいろん サウ― [3] 【相対論】
(1)「相対性理論」に同じ。
(2)相対主義的な論理。
相対速度
そうたいそくど サウ― [5] 【相対速度】
運動する二つの物体の,一方からみた他方の速度。関係速度。
相対運動
そうたいうんどう サウ― [5] 【相対運動】
二つの物体について,一方の物体に対する他方の物体の位置と方向の変化。
相対音感
そうたいおんかん サウ― [5] 【相対音感】
ある音を基準として,他の音の音高を区別判断する音感。
→絶対音感
相川
あいかわ アヒカハ 【相川】
新潟県佐渡島西部の町。佐渡金山とともに盛衰。
相川音頭
あいかわおんど アヒカハ― 【相川音頭】
新潟県相川町の民謡で,盆踊り唄。源流は「盆踊り口説(クドキ)」。歌詞の多くは心中物であったが,天保年間(1830-1844),山田良範(または中川赤水)が「源平軍談」を作った。
相州
そうしゅう サウシウ 【相州】
相模(サガミ)国の別名。
相州物
そうしゅうもの サウシウ― [0] 【相州物】
相模国の刀匠の鍛えた刀剣類の総称。鎌倉幕府開設後,備前・山城などから鎌倉へ移住した刀匠に始まる。幕府滅亡後衰退したが,のち同国小田原へ移った一派には作刀が多く,小田原相州と称する。
相席
あいせき アヒ― [0] 【相席・合(い)席】 (名)スル
飲食店などで,知らない人と同じ席につくこと。「―させて下さい」
相席する
あいせき【相席する】
share a table <with a person> .→英和
相平衡
そうへいこう サウヘイカウ [3] 【相平衡】
二つ以上の相が安定に共存している状態。
相年
あいどし アヒ― [0] 【相年】
互いに同じ年齢であること。
相店
あいだな アヒ― [0] 【相店】
「相借家(アイジヤクヤ)」に同じ。
相府蓮
そうふれん サウフレン 【相府蓮・想夫恋・想夫憐】
雅楽の一。左方の新楽で,平調(ヒヨウジヨウ)の中曲。晋(シン)の大臣王倹が一時失脚し,清廉(セイレン)であることがわかって重任されたのを,泥中の蓮(ハス)の花にたとえて作ったという。舞はない。小督局(コゴウノツボネ)が弾奏して天皇の愛情をしのんだ平家物語中の話で有名。
相引
あいびき アヒ― [0] 【相引(き)・合(い)引き】
(1)(多く「合引」と書く)歌舞伎用語。
(ア)俳優が舞台で用いる腰掛け。三種の高さがあるが,狭義には一番低いものをいう。
(イ)鬘(カツラ)の内部に付けた細いひも。生え際にゆるみが出ないように,後頭部で強く結ぶ。
(ウ)引き抜きの衣装や仕掛け物に用いる細いひも。
(2)(「相引」と書く)袴(ハカマ)の両脇の,前後の布を縫い合わせた所。
(3)「相引の緒」の略。
(4)互いに引き合うこと。双方から同時に引くこと。「足首掴んで兄弟が大の男を―に/浄瑠璃・唐船噺」
(5)敵が射かけてくるのに応戦して弓を射ること。「かたき射るとも―すな/平家 4」
(6)敵味方が同時に兵を引くこと。相退(ノ)き。「敵御方―に京白河へぞ帰りにける/太平記 33」
相引き
あいびき アヒ― [0] 【相引(き)・合(い)引き】
(1)(多く「合引」と書く)歌舞伎用語。
(ア)俳優が舞台で用いる腰掛け。三種の高さがあるが,狭義には一番低いものをいう。
(イ)鬘(カツラ)の内部に付けた細いひも。生え際にゆるみが出ないように,後頭部で強く結ぶ。
(ウ)引き抜きの衣装や仕掛け物に用いる細いひも。
(2)(「相引」と書く)袴(ハカマ)の両脇の,前後の布を縫い合わせた所。
(3)「相引の緒」の略。
(4)互いに引き合うこと。双方から同時に引くこと。「足首掴んで兄弟が大の男を―に/浄瑠璃・唐船噺」
(5)敵が射かけてくるのに応戦して弓を射ること。「かたき射るとも―すな/平家 4」
(6)敵味方が同時に兵を引くこと。相退(ノ)き。「敵御方―に京白河へぞ帰りにける/太平記 33」
相引の緒
あいびきのお アヒ―ヲ [6] 【相引の緒】
高紐(タカヒモ)の近世の称。相引。
相弟子
あいでし【相弟子】
a fellow pupil.
相弟子
あいでし アヒ― [0] 【相弟子】
同じ先生・師匠について学ぶ人。兄弟弟子。同門。
相当
そうとう サウタウ [0] 【相当】
■一■ (名)スル
(1)状態・程度などが釣り合っていること。ふさわしいこと。相応。「経済力に―した出資」「死に―する罪」「五〇歳―の人」「それ―のお礼」
(2)違った尺度や体系上のあるものと等しいこと。対応すること。「日本語の『甘える』に―する英語は見つけにくい」
■二■ (形動)[文]ナリ
(1)物事の程度や状態が釣り合っているさま。ふさわしいさま。「アノ人ニ―ナ役/ヘボン」
(2)物事の程度が普通よりかなり上であるさま。「―によい成績」「―な辛抱がいる」
■三■ (副)
程度が普通よりはなはだしいさま。「―参っている」
相当な
そうとう【相当な】
[適当な]suitable;→英和
fit;→英和
proper;→英和
[似つかわしい]worthy;→英和
becoming;[立派な]respectable;→英和
decent;→英和
[かなりの]considerable;→英和
fair;→英和
satisfactory (十分な);→英和
reasonable (適度の).→英和
〜する suit;→英和
be fit <for> ;become;→英和
[対応する]correspond <to> ;→英和
be equal <to> ; 〜な男 a man of no mean ability.〜な家庭 a respectable family.〜な理由 a good reason.〜の報酬 a due reward.〜に英語が話せる speak fairly good English.〜に暮らしている make a decent living.
相当官
そうとうかん サウタウクワン [3] 【相当官】
その階級が或る本官に相当しているもの。
相当官吏
そうとうかんり サウタウクワン― [5] 【相当官吏】
旧憲法で,官等は定められていないが,それぞれの地位に応じて,勅任官・奏任官・判任官と同じ待遇を国家から受けたもの。官・国幣社の神職・公立学校職員の類。
相当数
そうとうすう サウタウ― [3] 【相当数】
(1)それにふさわしい数。
(2)かなりの数。「反対票も―ある」
相形
そうぎょう サウギヤウ [0] 【相形】
顔つき。形相(ギヨウソウ)。
相役
あいやく アヒ― [0] 【相役】
同じ役目。同役。同僚。
相待
そうだい サウ― [0] 【相待】
〔仏〕 他の事物との対比や関連によって存在すること。
⇔絶待
相律
そうりつ サウ― [0] 【相律】
� 種類の物質からなる混合系が � 個の相に分かれて平衡状態にあるとき,独立に変えることのできる状態変数の数(自由度)� は,�=�+2−� で示される。この関係を相律という。例えば,一成分系(�=1)の気液平衡(�=2)では,自由度 � は 1。このことは,温度が決まれば,飽和蒸気圧の値はただ一つに決まってしまうことを意味する。
相応
ふさい フサヒ 【相応】
〔動詞「ふさう(相応)」の連用形から〕
釣り合うこと。ふさわしいこと。「宮は,御―の方に,聞き伝へ給ひて/源氏(紅梅)」
相応
そうおう サウ― [0] 【相応】
■一■ (名・形動)スル [文]ナリ
(1)ふさわしいこと。つりあっていること。また,そのさま。「身分―な家」「能力に―した学校を選ぶ」「―に暮らす」
(2)〔仏〕 複数の事柄が親しく和合していたり,統一されていたりすること。
■二■ (形動タリ)
{■一■}に同じ。「ただ浮船・松風村雨などやうの能に―たらんを,無上の物と知るべし/申楽談儀」
相応う
ふさ・う フサフ [2] 【相応う】 (動ワ五[ハ四])
似合う。釣り合いが取れる。また,気に入る。「然るに親々は―・はぬ縁だとて承知しない/肖像画(四迷)」「沖つ鳥胸見る時はたたぎもこれは―・はず/古事記(上)」
相応しい
ふさわし・い フサハシイ [4] 【相応しい】 (形)[文]シク ふさは・し
〔動詞「ふさう(相応)」の形容詞化〕
似つかわしい。似合っている。つり合っている。ぴったりだ。「その場に―・い服装」
[派生] ――さ(名)
相応しい
ふさわしい【相応しい】
(1)〔形〕suitable <for,to> ;→英和
becoming <to> ;worthy <of the name> .→英和
(2)〔動〕become <a person> ;→英和
be suitable <for,to> ;suit <a person> .→英和
相応しくない unsuitable;→英和
unworthy <of> .→英和
相応な
そうおう【相応な】
suitable <for> ;→英和
suited <to> ;fit <for> ;→英和
[似つかわしい]becoming;fitting;→英和
[至当な]reasonable;→英和
proper;→英和
[妥当な]adequate;→英和
appropriate.→英和
身分(不)〜な生活をする live within (beyond) one's means.⇒相当.
相思
そうし サウ― [1] 【相思】
互いに相手を思うこと。男女が互いに慕い思うこと。
相思の仲となる
そうし【相思の仲となる】
fall in love with each other.
相思子
とうあずき タウアヅキ [3] 【唐小豆・相思子】
マメ科のつる性常緑木本。アフリカ原産。茎は長さ3メートル内外となり,羽状複葉を互生。花は赤・紫など。扁平な豆果を結ぶ。種子は赤色で下部が黒い。美しいのでビーズなど装飾用とされる。また,毒性があり毒矢に用い,薬用ともする。
相思樹
そうしじゅ サウ― [3] 【相思樹】
マメ科の常緑高木。アカシアの一種。フィリピン・台湾原産。街路樹・生け垣などとする。高さ約10メートル。葉身は退化し,葉柄が披針形の仮葉となって互生する。タイワンアカシア。
相思相愛
そうしそうあい サウ―サウ― [1][0] 【相思相愛】
男女が互いに慕い合い,愛し合っていること。あいぼれ。相恋。
相思鳥
そうしちょう サウ―テウ [0] 【相思鳥】
スズメ目チメドリ科の小鳥。全長15センチメートル内外。上面はオリーブ色で,翼とのどに美しい黄赤色の部分がある。中国南部からインドにかけて分布。姿も鳴き声も美しいので,古くから飼い鳥とする。近年,茨城県・福岡県などで野生個体が多数見られる。
相性
あいしょう アヒシヤウ [3] 【相性・合(い)性】
(1)男女・友人・主従などが,互いに性格がよく合うかどうかということ。古くは生まれ年で判断し,特に縁組には重視された。「彼とはどうも―が悪い」「―は聞きたし年は隠したし/柳多留 6」
(2)相手との性格や調子の合い方。合い口。
相性
あいしょう【相性】
affinity.→英和
〜が良い(悪い).be (un)congenial <to> .
相恩
そうおん サウ― [0] 【相恩】
代々恩を受けていること。「重代(ジユウダイ)―の主君にも見換へん者/滝口入道(樗牛)」
相悔み
あいくやみ アヒ― [3] 【相悔(や)み】
服喪中は他家に死者があっても弔問や手伝いに行かないこと。
相悔やみ
あいくやみ アヒ― [3] 【相悔(や)み】
服喪中は他家に死者があっても弔問や手伝いに行かないこと。
相愛
そうあい サウ― [0] 【相愛】 (名)スル
互いに愛し合うこと。「相思―」「斯くまでに―したる信子,遂に吾と相離るるに至りたる/欺かざるの記(独歩)」
相愛大学
そうあいだいがく サウアイ― 【相愛大学】
私立大学の一。1888年(明治21)創立の相愛女学校を源とし,1958年(昭和33)相愛女子大学として設立。82年現名に改称。本部は大阪市住之江区。
相懸かり
あいがかり アヒ― [3][0] 【相懸(か)り】
(1)将棋の序盤の一陣形。双方とも居飛車で,同じ駒(コマ)組みにして攻め合うこと。
(2)敵味方双方が同時に攻め合うこと。
相懸り
あいがかり アヒ― [3][0] 【相懸(か)り】
(1)将棋の序盤の一陣形。双方とも居飛車で,同じ駒(コマ)組みにして攻め合うこと。
(2)敵味方双方が同時に攻め合うこと。
相成る
あいな・る アヒ― [1] 【相成る】 (動ラ五[四])
「なる」の改まった言い方。「春暖の候と―・りました」「出入り―・らぬ」
相成る可くは
あいなるべくは アヒ― 【相成る可くは】 (連語)
できることなら。改まった時の言い方。「―御了承下さいますよう」
相手
あいて アヒ― [3] 【相手】
事を行うときのもう一方の側。
(1)一緒にする人。相棒。仲間。「結婚の―」「遊び―」
(2)対抗すること。また,対抗する人。「―チーム」「弱過ぎて―にならない」「―にとって不足はない」
(3)付き合うこと。世話をすること。また,その人。「子供のお―をさせられて疲れた」
(4)はたらきかける対象。「学生―の商売」「―に合わせて話題を選ぶ」
相手
あいて【相手】
the other party (先方);one's opponent[rival,match](敵手);a companion[partner](仲間).→英和
〜にしない take no notice <of> ;do not take a person seriously (取り合わぬ).〜になる keep company <with> ;play <against> .→英和
〜にならない be no match <for> .〜にとって不足はない be a good match <for> .酒の〜をする drink (in company) <with> .→英和
相手取る
あいてど・る アヒテ― [4] 【相手取る】 (動ラ五[四])
争いの相手とする。特に,訴訟の相手とする。「国を―・って訴訟を起こす」
相手役
あいてやく アヒ― [0] 【相手役】
演劇で,主役の恋人役など,役柄の上で相手として配された役。
相手方
あいてかた アヒ― [0] 【相手方】
〔「あいてがた」とも〕
相手にあたる人。先方。
相手次第
あいてしだい アヒ― [4] 【相手次第】
相手の人柄,あるいは相手の出ようによって,こちらの態度や対応がきまること。
相打ち
あいうち アヒ― [0] 【相打ち・相撃ち・相討ち】
(1)(武芸などで)戦っている双方が同時に相手をうつこと。転じて,勝ち負けのないこと。あいこ。「―に終わる」
(2)二人以上が協力して,一人の敵を討つこと。「―は必無用也/甲陽軍鑑(品五三)」
相打つ
あいう・つ アヒ― [1] 【相打つ・相撃つ】 (動タ五[四])
互いに打ち合う。互いに戦う。「竜虎―・つ」「肉弾―・つ激戦」
相扶
そうふ サウ― [1] 【相扶】
互いに助け合うこと。相互扶助。
相承
そうしょう サウ― [0] 【相承】 (名)スル
〔古くは,また仏教では「そうじょう」〕
学問・法・技芸などを次々に受け伝えていくこと。「まさしく師資―の古経なり/正法眼蔵」
相承
そうじょう サウ― [0] 【相承】 (名)スル
⇒そうしょう(相承)
相投ずる
あいとう・ずる アヒ― [1] 【相投ずる】 (動サ変)[文]サ変 あひとう・ず
互いに一致する。「意気―・じた達雄は/家(藤村)」
相持ち
あいもち アヒ― [0] 【相持ち】
(1)代わりばんこに荷物などを持つこと。
(2)費用などを等分に負担すること。
相挟み
あいばさみ アヒ― [3] 【相挟み】
一つの物を二人が同時に箸(ハシ)で挟むこと。また,物を箸から箸へ受け渡すこと。火葬の骨上げの際の風習であることから,普段はこれを忌む。
相接する
あいせっ・する アヒ― [1][3] 【相接する】 (動サ変)[文]サ変 あひせつ・す
(1)互いに隣り合ってくっついている。「―・する領地」
(2)付き合う。交わる。「青年がおつぎと―・するのは/土(節)」
相携えて
あいたずさえて【相携えて】
together[hand in hand] <with> .→英和
相携えて行く
あい−【相携えて行く】
go together.〜並んで立つ stand side by side.
相携える
あいたずさ・える アヒタヅサヘル [1][4] 【相携える】 (動ア下一)[文]ハ下二 あひたづさ・ふ
互いに手を取り合う。互いに協力する。
相摩す
あいま・す アヒ― 【相摩す】 (動サ変)
互いにこすれ合う。触れ合う。「舷々(ゲンゲン)―・す」
相撃ち
あいうち アヒ― [0] 【相打ち・相撃ち・相討ち】
(1)(武芸などで)戦っている双方が同時に相手をうつこと。転じて,勝ち負けのないこと。あいこ。「―に終わる」
(2)二人以上が協力して,一人の敵を討つこと。「―は必無用也/甲陽軍鑑(品五三)」
相撃つ
あいう・つ アヒ― [1] 【相打つ・相撃つ】 (動タ五[四])
互いに打ち合う。互いに戦う。「竜虎―・つ」「肉弾―・つ激戦」
相撲
すまい スマヒ 【相撲】
〔動詞「争(スマ)ふ」の連用形から〕
(1)力や技を争うこと。すもう。[和名抄]
(2)すもうをする人。すまいとり。「小熊権介惟遠と言ふ―,息男惟成を相具して参りたり/十訓 3」
(3)「相撲(スマイ)の節(セチ)」の略。「―の折り,内・春宮のおはしませば/大鏡(兼家)」
相撲
すもう【相撲】
<practice> sumo wrestling;a wrestling match (勝負);→英和
a sumo wrestler (力士).〜の手 a wrestling trick.〜の取組 a match.〜に勝つ(負ける) win (lose) a bout.→英和
〜にならない be no match <for> .〜をとる wrestle <with> .→英和
‖大相撲 the <spring> sumo tournament.
相撲
すもう スマフ [0] 【相撲・角力】
(1)土俵上で,二人の者が組み合い,相手を倒すか,あるいは,土俵外に出すことによって勝負を決める競技。日本の国技とされる。日本書紀によれば,垂仁天皇の時に野見宿禰(ノミノスクネ)と当麻蹴速(タイマノケハヤ)が争ったのが始めとされる。奈良・平安時代には相撲(スマイ)の節会(セチエ)として宮中の行事となり,江戸時代には勧進相撲が盛んとなって,現代の大相撲に引き継がれていった。[季]秋。
(2)「相撲取り」の略。
相撲の使
すまいのつかい スマヒ―ツカヒ 【相撲の使】
七月の相撲の節に備えて,例年二,三月頃,朝廷から派遣されて力士を諸国に召し歩く職。部領使(コトリヅカイ)。
相撲の節
すまいのせち スマヒ― 【相撲の節】
奈良・平安時代,毎年7月に天皇が相撲を観覧し,そのあとで宴を催す年中行事。二六日仁寿殿(ジジユウデン)で下稽古(ゲイコ)の内取りがあり,二八日紫宸殿(シシンデン)で召し合わせが行われ,そこで選抜された者が翌二九日に「抜き出」という決勝戦を行なった。相撲の節会(セチエ)。相撲の会(エ)。
相撲の節会
すまいのせちえ スマヒ―セチヱ 【相撲の節会】
「相撲の節(セチ)」に同じ。
相撲の節会
すもうのせちえ スマフ―セチヱ 【相撲の節会】
「すまいのせちえ(相撲節会)」に同じ。
相撲の還り饗
すまいのかえりあるじ スマヒ―カヘリアルジ 【相撲の還り饗】
相撲の節の後,宮廷で行われる宴会。
相撲人
すまいびと スマヒ― 【相撲人】
相撲をとる人。すもうとり。「陸奥国に真髪の成村といふ老の―有けり/今昔 23」
相撲割
すもうわり スマフ― [0] 【相撲割(り)】
相撲の取組表。
相撲割り
すもうわり スマフ― [0] 【相撲割(り)】
相撲の取組表。
相撲取り
すもうとり スマフ― [2] 【相撲取り】
相撲を取ることを職業とする者。力士。
相撲取り
すまいとり スマヒ― 【相撲取り】
相撲をとる人。すもうとり。すまいびと。
相撲取花
すもうとりばな スマフ― [5] 【相撲取花】
スミレの異名。
相撲取草
すもうとりぐさ スマフ― [5] 【相撲取草】
〔「すもとり草」とも〕
(1)スミレの異名。[日葡]
(2)オヒシバの異名。
相撲場
すもうば スマフ― [0] 【相撲場】
相撲を取る場所。相撲の興行を行う場所。
相撲奉行
すもうぶぎょう スマフ―ギヤウ [4] 【相撲奉行】
武家時代,相撲を行うとき臨時に置かれた職。
相撲甚句
すもうじんく スマフ― [4] 【相撲甚句】
花相撲のときなど,相撲取りが土俵上でうたう唄。源流は江戸後期に花柳界で流行した「本調子甚句」。
相撲絵
すもうえ スマフヱ [2] 【相撲絵】
浮世絵版画で,力士の似顔絵や取組など,相撲を描いたもの。
相撲茶屋
すもうぢゃや スマフ― [2][4] 【相撲茶屋】
相撲場で,入場券・みやげ・飲食物の販売など,見物客の世話をする組織。
相撲草
すまいぐさ スマヒ― [2] 【相撲草】
植物オグルマの別名。
相撲部屋
すもうべや スマフ― [0] 【相撲部屋】
大相撲の年寄が経営し,力士が所属する部屋。大相撲においては,力士は必ず部屋に所属しなければならない。
相撲酒盛
すもうさかもり スマフ― [4] 【相撲酒盛(り)】
酒を競って飲み,酒量を争うこと。酒飲み競争。酒戦(シユセン)。すもう酒。
相撲酒盛り
すもうさかもり スマフ― [4] 【相撲酒盛(り)】
酒を競って飲み,酒量を争うこと。酒飲み競争。酒戦(シユセン)。すもう酒。
相擁する
あいよう・する アヒ― [1][3] 【相擁する】 (動サ変)[文]あひよう・す
互いに相手を抱く。抱擁し合う。
相方
あいかた アヒ― [0] 【相方】
(1)相手。相手方。特に,三味線の伴奏者。また,万歳などの相手役。
(2)(「敵娼」とも書く)遊郭で,客の相手の遊女。
相星
あいぼし アヒ― [0] 【相星】
相撲などで,勝ち負けの星が同じであること。
相果てる
あいは・てる アヒ― [1] 【相果てる】 (動タ下一)[文]タ下二 あひは・つ
「果てる」の改まった言い方。死ぬ。終わる。「蜻蛉は自害して―・てましたぞ/桐一葉(逍遥)」
相棒
あいぼう【相棒】
(one's) mate[partner];→英和
an accomplice (共犯者).→英和
〜になる partner <a person> .→英和
相棒
あいぼう アヒバウ [0][3] 【相棒】
(1)駕籠(カゴ)など,二人で物をかつぐときの相手。
(2)一緒に事をするときの相手。仲間。
相楽
さがら 【相楽】
姓氏の一。
相楽総三
さがらそうぞう 【相楽総三】
(1839-1868) 幕末の志士。江戸の人。1868年官軍先鋒として赤報隊を結成。年貢半減を布告しながら東山道を進軍したが,東山道総督府により偽官軍とされ信濃(シナノ)国下諏訪で斬られた。
相構へて
あいかまえて アヒカマヘテ 【相構へて】 (副)
(1)用心して。思慮・工夫をこらして。「―,手作の布一段を私に織り得て持ちけるを/今昔 17」
(2)(下に,命令・禁止の語を伴って)必ず。決して。「―念仏怠り給ふな/平家 1」
相槌
あいづち アヒ― [0][3] 【相鎚・相槌】
(1)鍛冶(カジ)で,師匠の打つ鎚に合わせて弟子が鎚を入れること。あいのつち。向かい鎚。
(2)相手の話に調子を合わせてする応答。
相模
さがむ 【相模】
「さがみ(相模)」の古名。「―路のよろぎの浜のまなごなす/万葉 3372」
相模
さがみ 【相模】
(1)旧国名の一。神奈川県の大部分に相当する。相州(ソウシユウ)。
(2)「相模女」「相模下女」の略。
(3)人名(別項参照)。
相模
さがみ 【相模】
平安中期の女流歌人。初め乙(オト)侍従と呼ばれたが,相模守大江公資(キンヨリ)と結婚,相模と呼ばれる。公資と離別後,脩子内親王に仕え,多くの歌合に出詠。後拾遺集には四〇首入集。生没年未詳。家集「相模集」
相模トラフ
さがみトラフ 【相模―】
日本海溝と伊豆・小笠原海溝とが接するあたりから分岐して相模湾奥に及ぶ細長い海底窪地。フィリピン海プレートの北縁部の潜り込み帯で,古来,地殻変動が活発。関東大地震などの巨大地震が発生している。相模舟状海盆。
相模下女
さがみげじょ 【相模下女】
相模国出身の下女。江戸時代,下女は相模国出身者が多かった。相模女の下女。
相模入道
さがみにゅうどう 【相模入道】
北条高時の異名。
相模原
さがみはら 【相模原】
神奈川県北部,相模原台地の北部にある市。南部は住宅地,北部は工業用地として発達。近年大学の進出も目立つ。
相模原線
さがみはらせん 【相模原線】
京王帝都電鉄の鉄道線。東京都調布・神奈川県橋本間,22.6キロメートル。多摩ニュータウンを縦断する。
相模太郎
さがみたろう 【相模太郎】
北条時宗の通称。
相模女
さがみおんな 【相模女】
相模国出身の女。近世,川柳などで好色者とされた。「兄弟(=曾我兄弟)は―にくらひ込み/柳多留 3」
相模女子大学
さがみじょしだいがく 【相模女子大学】
私立大学の一。1909年(明治42)創立の帝国女子専門学校を前身とし,49年(昭和24)設立。本部は神奈川県相模原市。
相模川
さがみがわ 【相模川】
山梨県の山中湖に源を発し,神奈川県中央部を流れて相模湾に注ぐ川。長さ109キロメートル。上流を桂川,河口付近を馬入(バニユウ)川という。
相模湖
さがみこ 【相模湖】
神奈川県北部,相模川中流域にある相模ダムで堰(セキ)止められた人造湖。発電・上水用。また,首都圏の観光・保養地。
相模湾
さがみわん 【相模湾】
神奈川県南方にある湾。真鶴(マナツル)岬と城ヶ島とを結ぶ線から北側の海域で,好漁場に富む。
相模灘
さがみなだ 【相模灘】
相模湾の南方,伊豆半島と房総半島の間の海域。
相模線
さがみせん 【相模線】
JR 東日本の鉄道線。神奈川県茅ヶ崎・橋本間,33.3キロメートル。相模川に沿い,沿線に厚木・座間などがある。
相模鉄道
さがみてつどう 【相模鉄道】
横浜を主ターミナルとし,神奈川東部に鉄道網をもつ民営鉄道。鉄道営業キロ35キロメートル。横浜・海老名間(24.6キロメートル)の本線のほか,いずみ野線・厚木線よりなる。相鉄。
相櫓
あいやぐら アヒ― [3] 【相櫓】
将棋で,双方の駒組が「櫓囲い」であること。
相欠き
あいがき アヒ― [0] 【相欠き・合欠き】
継ぎ手および仕口の一種。二つの材の継ぐ部分を半分ずつ同じ形に欠き取って合わせること。
相次いで
あいついで【相次いで】
one after another;successively.→英和
〜起こる follow[come after one another]in rapid succession.
相次ぐ
あいつ・ぐ アヒ― [1] 【相次ぐ・相継ぐ】 (動ガ五[四])
(1)同じような物事が続いて起こる。「事故が―・いで起こる」
(2)受け継ぐ。相続する。「中務宮と聞えけるが領じ給ひける所…―・ぐ人もなくて/源氏(松風)」
相殺
そうさつ サウ― [0] 【相殺】 (名)スル
互いに殺し合うこと。
→そうさい(相殺)
相殺
そうさい サウ― [0] 【相殺】 (名)スル
(1)貸し借り・損得などを互いに消し合ってゼロにすること。
(2)相反するものが互いに影響し合って,その効果などが差し引きされること。
(3)〔法〕 二人が互いに相手方に対して同種の債権をもっている場合に,相互の債権を対当額だけ消滅させること。
〔誤って「そうさつ」とも〕
相殺する
そうさい【相殺する】
offset[cancel]each other.相殺勘定 an offset account.
相殺契約
そうさいけいやく サウ― [5] 【相殺契約】
互いに債権を有する人が,相互の債権を対当額だけ消滅させる契約。
相殺権
そうさいけん サウ― [3] 【相殺権】
破産債権者が破産者に対して債権を有している場合,破産手続きによらず破産債権とその債務を相殺する権利。
相殺関税
そうさいかんぜい サウ―クワン― [5] 【相殺関税】
輸出国が輸出奨励金の交付やダンピング輸出を行なって輸出価格を不当に引き下げた場合,輸入国がその効果を相殺するためにかける関税。
→差別関税
相殿
あいどの アヒ― [0] 【相殿】
同じ社殿に,二柱以上の神を合祀(ゴウシ)すること。また,その社殿。あいでん。
相殿造り
あいどのづくり アヒ― [5] 【相殿造り】
二神を合祀(ゴウシ)するために,二間(フタマ)を一つに合わせた社殿。二間社。
相沢
あいざわ アヒザハ 【相沢】
姓氏の一。
相沢事件
あいざわじけん アヒザハ― 【相沢事件】
1935年(昭和10)8月,陸軍中佐相沢三郎が陸軍省軍務局長永田鉄山を刺殺した事件。陸軍省内部の皇道派と統制派の対立によるもので,翌年の二・二六事件の前触れとなった。
相沢忠洋
あいざわただひろ アヒザハ― 【相沢忠洋】
(1926-1989) 考古学者。東京生まれ。独学で研究を続け1949年(昭和24)群馬県の岩宿において先土器文化の遺跡を発見,縄文期以前の時代研究の端緒を開いた。
相法
そうほう サウハフ [1] 【相法】
人相・家相・地相などを見てその吉凶を判断する方法。観相法。
相済まない
あいすま∘ない アヒ― 【相済まない】 (連語)
(1)そのままにしておけない。あいすまぬ。「それでは―∘ない」
(2)申しわけない。あいすまぬ。「まことに―∘ない」
→相済む
相済む
あいす・む アヒ― [1] 【相済む】 (動マ五[四])
(1)物事が終わる。きまりがつく。
(2)申し訳が立つ。義理や義務が果たせる。多く「あいすまない」など否定の形で謝罪の意を表すのに用いる。「まことに―・みません」
相照らす
あいてら・す アヒ― [1] 【相照らす】 (動サ五[四])
相互に効果を与え合う。「其の一字一句が層々連続すると首尾相応じ前後―・して/吾輩は猫である(漱石)」「肝胆―・す仲」
相物
あいもの アヒ― 【相物・間物・合物】
塩で処理した魚・干魚の総称。「―とて乾したる魚の入たる俵を取積で/太平記 7」
相物座
あいものざ アヒ― 【相物座】
鎌倉・室町時代の七座の一。塩魚・干魚類を扱う商人の座。
相生
あいおい アヒオヒ 【相生】
兵庫県南西部,相生湾に臨む市。古くは内海航路の風待ち港。山陽道の宿駅。造船とその関連工業が発達。
相生
あいおい アヒオヒ [0] 【相生】
(1)一つの根元から二つの幹が分かれ出ること。
(2)「相生挿し」の略。
(3)「相老(アイオ)い」に同じ。「―の祝言さへも/浄瑠璃・近江源氏」
(4)いっしょに生まれ育つこと。「高砂・住吉の松も―のやうにおぼえ/古今(仮名序)」
相生
そうじょう サウジヤウ [0] 【相生】
〔「そうしょう」とも〕
(1)五行説で,互いに他のものを生み出す関係。木が火を,火が土を,土が金を,金が水を,水が木を生むとする。
⇔相克(ソウコク)
(2)「相性」に同じ。また,相性がよいこと。「お俊は庄兵衛と相剋,彦右衛門と―なるべし/いさなとり(露伴)」
相生の松
あいおいのまつ アヒオヒ― [6] 【相生の松】
一つの根もとから雄松と雌松が分かれ出ているもの。仲の良い夫婦にたとえる。兵庫県高砂市,高砂神社境内のものが有名。
相生挿
あいおいざし アヒオヒ― [0] 【相生挿(し)】
立花(タテハナ)で,二またになっている松をしん(心・真)にして立てること。
相生挿し
あいおいざし アヒオヒ― [0] 【相生挿(し)】
立花(タテハナ)で,二またになっている松をしん(心・真)にして立てること。
相生獅子
あいおいじし アヒオヒ― 【相生獅子】
長唄の一。本名題「風流相生獅子」。1734年江戸中村座初演。作詞者不明。七世杵屋喜三郎作曲。石橋(シヤツキヨウ)物の古い形を残している。
相生盆
あいおいぼん アヒオヒ― [3] 【相生盆】
一つの盆に男島と女島を配した盆景。婚礼の際に飾る。
相生真の立華
あいおいしんのりっか アヒオヒ―リツクワ [3][1] 【相生真の立華】
二またになっている松を真に据える立華。一子相伝の花形。
相生結び
あいおいむすび アヒオヒ― [5] 【相生結び】
ひもの飾り結びの一。女結びの一端をさらにその結び目に通したもの。
相生結び[図]
相番
あいばん アヒ― [0] 【相番】
(1)いっしょに当番をすること。また,その人。
(2)「相役(アイヤク)」に同じ。
相異なる
あいことな・る アヒ― [1][3] 【相異なる】 (動ラ五[四])
互いにことなる。「―・る立場」「―・る意見」
相知
そうち サウ― [1] 【相知】
互いに知っていること。また,その人。相識。
相知る
あいし・る アヒ― [1] 【相知る】 (動ラ五[四])
(1)互いによく知る。知り合う。「勘次と―・つたのは十六の秋である/土(節)」
(2)言い交わす。愛し合う。「御達なりける人を―・りたりける/伊勢 19」
相碁
あいご アヒ― [0] 【相碁】
同程度の技量の人どうしの打つ碁。
相称
そうしょう【相称】
symmetry.→英和
〜の symmetrical.
相称
そうしょう サウ― [0] 【相称】
(1)一つの線または面を境にして,その両側が全く同じ形をしていること。対称。シンメトリー。
(2)生物の個体または器官が,ある軸や面で互いに同等な部分に区切られること。放射相称・左右相称など。
相等
そうとう サウ― [0] 【相等】
互いに等しいこと。「―性」
相等しい
あいひとし・い アヒ― [1][3] 【相等しい】 (形)[文]シク あひひと・し
互いに等しい。互いに同じである。「三辺が―・い三角形」
相継ぐ
あいつ・ぐ アヒ― [1] 【相次ぐ・相継ぐ】 (動ガ五[四])
(1)同じような物事が続いて起こる。「事故が―・いで起こる」
(2)受け継ぐ。相続する。「中務宮と聞えけるが領じ給ひける所…―・ぐ人もなくて/源氏(松風)」
相続
そうぞく サウ― [0][1] 【相続】 (名)スル
(1)先代に代わって,家名などを受け継ぐこと。「名跡を―する」
(2)〔法〕 死者が生前にもっていた財産上の権利・義務を配偶者・子などの親族が包括的に承継すること。
(3)次々に続くこと。「凡(オヨソ)百五十余年連綿と―す/滑稽本・浮世風呂 3」
相続
そうぞく【相続】
succession;→英和
inheritance.→英和
〜する inherit;→英和
succeed <to> .→英和
‖相続財産 an inheritance.相続税 an inheritance tax.相続人 an heir[heiress (女)];a successor.
相続人
そうぞくにん サウ― [0] 【相続人】
被相続人の死亡により,その財産を承継する者。
相続債務
そうぞくさいむ サウ― [5] 【相続債務】
被相続人の債務が相続人に相続された債務。相続人により相続放棄または限定承認がなされない場合には,相続人は弁済する義務を負う。
相続債権者
そうぞくさいけんしゃ サウ― [7] 【相続債権者】
相続財産に債務がある場合,その債務について債権をもつ者。遺産債権者。
相続分
そうぞくぶん サウ― [4] 【相続分】
共同相続において各相続人が相続財産に対して有する分け前。
相続放棄
そうぞくほうき サウ―ハウ― [5] 【相続放棄】
相続開始後,相続人によってなされる相続拒否の意思表示。三か月以内に家庭裁判所にその旨を申し出ることが必要。
相続権
そうぞくけん サウ― [4][3] 【相続権】
相続人のもつ相続財産についての法律上の権利。
相続法
そうぞくほう サウ―ハフ 【相続法】
相続に関して規定する法の総称。また,相続について定めた民法第五編をいう。
相続税
そうぞくぜい サウ― [4][3] 【相続税】
相続・遺贈・死因贈与により財産を取得した個人に課せられる国税。
相続財産
そうぞくざいさん サウ― [5] 【相続財産】
相続により相続人が承継する財産。所有権・債権などの積極財産のほか,債務など消極財産も含む。遺産。
相縁
あいえん アヒ― [0] 【合(い)縁・相縁】
縁があってよく気心の合うこと。
相縁機縁
あいえんきえん アヒ― [5] 【合(い)縁奇縁・相縁機縁】
お互いに気心が合うか合わないかは,みな縁によるということ。
相老い
あいおい アヒ― 【相老い】
〔「相生(アイオイ)」の「生い」に「老い」を掛けた語〕
夫婦そろって長生きすること。「松もろともにこの年まで―の夫婦となるものを/謡曲・高砂」
相者
そうしゃ サウ― [1] 【相者】
(1)〔「そうじゃ」とも〕
人相・家相などをみる人。相人(ソウニン)。そうみ。
(2)手助けや世話をする人。「瞽者の羅馬(ローマ)に遊ばんと欲するものゝ―と為ることを得て/西国立志編(正直)」
相聞
そうもん サウ― [0] 【相聞】
(1)手紙などで互いに相手の様子を尋ねあうこと。
(2)万葉集の和歌の部立ての一。恋慕や親愛の情を述べた歌。あいぎこえ。
→挽歌(バンカ)
→雑歌(ゾウカ)
相聞歌
そうもんか サウ― [3] 【相聞歌】
相聞{(2)}の部立てに属する歌。転じて,恋の歌。
相聟
あいむこ アヒ― 【相婿・相聟】
妻が姉妹の関係にある夫どうし。
⇔相嫁
「―なりける者と双六を打けり/今昔 26」
相肩
あいかた アヒ― 【相肩】
二人で物をかつぐときの相手。相棒。「―の忠介息杖かたげて/浄瑠璃・百合若大臣」
相舅
あいやけ アヒ― 【相舅・相親家】
夫婦にとって共に舅(シユウト)である間柄。「―同士御遠慮に及ばぬ事/浄瑠璃・忠臣蔵」
相舞
あいまい アヒマヒ [2][0] 【相舞・合舞】
能などで,二人または三人以上が一緒に同じ舞を舞うこと。連舞(ツレマイ)。
相良
さがら 【相良】
静岡県南部,榛原(ハイバラ)郡の町。牧ノ原の南東部で茶の産地。近世は田沼氏の城下町で,相良港が栄えた。
相良
さがら 【相良】
姓氏の一。遠江国榛原(ハイバラ)郡相良荘より出た関東御家人。源頼朝の命により肥後国球磨郡人吉荘地頭として下向。のちに戦国大名に発展。戦国家法「相良氏法度」で知られる。
相良繍
さがらぬい [0] 【相良繍】
日本刺繍(シシユウ)の技法の一。糸を玉結びにして文様を表す刺し方。玉ぬい。疣(イボ)ぬい。瘤(コブ)ぬい。
相落ち
あいおち アヒオチ [0] 【相落ち】
一方が決済されると,相手方のもう一方も決済されること。
相落ち小切手
あいおちこぎって アヒオチ― [6] 【相落ち小切手】
他行小切手による入金を見返りにして振り出された小切手。一方が不渡りになれば,他方も不渡りになる。
相術
そうじゅつ サウ― [1] 【相術】
人相・家相などを見て判断する術。観相。
相補
そうほ サウ― [1] 【相補】
補い合うこと。
相補分布
そうほぶんぷ サウ― [4] 【相補分布】
特定言語内で,複数の音が互いに生じる環境を異にして重複することがない場合,これらすべての音を同一の音素に属すものとみなす音素論上の作業仮説の一つ。例えば日本語では「ン」に該当する [m, n, ŋ, �] などが,それぞれ両唇音の前のみ([m]),歯音および歯茎音の前のみ([n]),軟口蓋音の前のみ([ŋ]),語末のみ([�])というように互いに生じる環境を異にするところから,これらを同一の音素 /N/ に属する異音とみなす。相補的分布。
相補性
そうほせい サウ― [0] 【相補性】
(1)ボーアが量子力学の解釈のために導入した概念。例えば量子力学では,粒子の位置と運動量は,不確定性原理から同時に精密に測定することができず,また物質は粒子性と波動性の二重性をもつなど,古典物理学では解釈できない互いに排他的な概念をもつ。しかし,位置と運動量や粒子と波の概念は互いに補完的で,両者があいまって完全な記述になる。このような性質を相補性という。
→不確定性原理
(2)一つの細胞内に突然変異を起こした染色体が二対含まれるとき,各突然変異体の個々の作用以上の機能の促進や形質の発現がみられる現象。
(3)核酸塩基のアデニンとチミン(またはウラシル),グアニンとシトシンの間にみられる特異的対合の関係。遺伝子の複製・転写・翻訳・組み換えなどはすべてこれに基づいて行われる。
相補的
そうほ【相補的】
complementary.
相見
しょうけん シヤウ― [0] 【相見】 (名)スル
人と面会すること。対面。「面と向き合つたまゝお秀に―しようとした/明暗(漱石)」
相見
そうみ サウ― [3] 【相見】
人相を見ること。また,その人。人相見。相者。相人。
相見る
あい・みる アヒ― [1] 【逢い見る・相見る】 (動マ上一)[文]マ上一
(1)互いに相手を見る。対面する。「二人は―・みて笑ひぬ/義血侠血(鏡花)」
(2)男女が肉体関係を結ぶ。「二人してむすびし紐をひとりして―・みるまでは解かじとぞ思ふ/伊勢 37」
(3)一緒に見る。「去年見てし秋の月夜は照らせども―・みし妹はいや年離(サカ)る/万葉 214」
相親家
あいやけ アヒ― 【相舅・相親家】
夫婦にとって共に舅(シユウト)である間柄。「―同士御遠慮に及ばぬ事/浄瑠璃・忠臣蔵」
相観
そうかん サウクワン [0] 【相観】
植物群落の一般的な外観。生活形・密度などによって決まる。植物群系の分類に用いる。
相討ち
あいうち アヒ― [0] 【相打ち・相撃ち・相討ち】
(1)(武芸などで)戦っている双方が同時に相手をうつこと。転じて,勝ち負けのないこと。あいこ。「―に終わる」
(2)二人以上が協力して,一人の敵を討つこと。「―は必無用也/甲陽軍鑑(品五三)」
相語らふ
あいかたら・う アヒカタラフ 【相語らふ】 (動ハ四)
(1)互いに語る。語り合う。
(2)親しく交わる。また,男女がいいかわす。「ねむごろに―・ひける友だちのもとに/伊勢 16」
(3)説いて仲間に引き入れる。「河野四郎思ひ切つたるものども―・ひて,ばつと押し寄す/平家 6」
相読み
あいよみ アヒ― 【相読み】
(1)一緒に読んで確認すること。「いざ,これへ寄らせませ,―せう/狂言記・文山賊」
(2)一緒に数を確認すること。「札立ちて極めし銭を一人して―ばかり撰(エ)らじとぞ思ふ/仮名草子・仁勢物語」
(3)証人。[日葡]
相調う
あいととの・う アヒトトノフ [1][3] 【相調う】 (動ワ五[ハ四])
「調う」の改まった言い方。「ここにめでたく婚約―・いました」
相談
そうだん【相談】
(a) conference;→英和
(a) consultation.→英和
〜する consult <with a person about a matter> ;→英和
talk <over a matter with a person> ;→英和
confer;→英和
take counsel.〜がまとまる come to an agreement.〜に乗る give advice to.〜に行く go <to a person> for advice.〜の上 by mutual consent.‖相談相手 an adviser.相談相手がない have no one to consult with.相談役[員]a counselor.お天気相談所 a weather information bureau.職業相談所 a vocational clinic.
相談
そうだん サウ― [0] 【相談】 (名)スル
物事を決めるために他の人の意見を聞いたり,話し合ったりすること。また,その話し合い。「旅行の日程を―する」「―に乗る」
相談尽く
そうだんずく サウ―ヅク [0] 【相談尽く】
相談して,すべて承知の上であること。「―でやったこと」
相談役
そうだんやく サウ― [0][3] 【相談役】
(1)相談相手になる人。「若手社員の―」
(2)会社などの団体で運営上の諸問題について,適当な助言または調停などをするために設けられた役職。
相論
そうろん サウ― 【相論】 (名)スル
互いに論じ合うこと。特に,土地について訴訟で争うこと。「多年山門と―する下地にて候/太平記 20」
相識
そうしき サウ― [0] 【相識】
互いに知り合いであること。また,その人。しりあい。相知。「図らずもお玉と―になつて聞いた/雁(鴎外)」
相貌
そうぼう サウバウ [0] 【相貌】
顔かたち。容貌。「恐ろしい―」
相貌
そうぼう【相貌】
features;a countenance.→英和
相貌的知覚
そうぼうてきちかく サウバウ― [7][8] 【相貌的知覚】
〔physiognomic perception〕
〔心〕 外界の事物やその動きを,人間の顔かたちや表情・動作になぞらえて感じとること。
相身互い
あいみたがい【相身互い】
help each other.
相身互い
あいみたがい アヒミタガヒ [1] 【相身互い】
〔「相身互い身」の略〕
同じ境遇にあるものどうしが同情し,助け合うこと。また,そうした間柄。「武士は―」
相転移
そうてんい サウ― [3] 【相転移】
物質の状態が,温度・圧力・外磁場など,一定の外的条件のもとで,一つの相から別の相へ移る現象。液相―気相,強磁性―常磁性,超伝導―常伝導などの相転移がある。
→相
相輪
そうりん サウ― [0] 【相輪】
仏塔の最上部にある装飾部分。下から露盤・伏鉢(フクバチ)・請花(ウケバナ)・九輪・水煙・竜舎・宝珠の七つから成る。相輪全体を九輪と称することもある。青銅製・鉄製・石製などがある。
相輪[図]
相輪橖
そうりんとう サウ―タウ [0] 【相輪橖】
仏塔の一。相輪の下に支柱を取り付けて,地上に立てたもの。柱に経典その他を納める。比叡山・高野山・日光山にあるものが有名。
相輿
あいごし アヒ― 【相輿】
二人で一つの輿や駕籠(カゴ)に乗ること。「相合火燵(ゴタツ)―の/浄瑠璃・冥途の飛脚(下)」
相通
そうつう サウ― [0] 【相通】
江戸時代以前の国語学の用語で,五十音図の同じ行または同じ段に属する音は互いに通用して用いられること,というもの。「あま・あめ(天)」「けぶり・けむり(煙)」の類。音通。「五音―」
相通ずる
あいつう・ずる アヒ― [1] 【相通ずる】 (動サ変)[文]サ変 あひつう・ず
(1)共通する。似ている。「両氏の説は考え方に―・ずるものがある」
(2)互いに通い合う。「幾千里を隔てて居ても思想感情は互に―・ずることができる/善の研究(幾多郎)」
相違
そうい サウヰ [0] 【相違】 (名)スル
二つの物・事の間にちがいがあること。「事実と―する」
〔「相異」とも書く〕
相違
そうい【相違】
(a) difference;→英和
(a) variation,(a) disparity;a discrepancy;→英和
a gap.→英和
〜する differ <from> ;→英和
vary;→英和
disagree <with> ;→英和
be at variance <with> ;be divided.案に〜して contrary to one's expectations.際立った〜 <present> a striking contrast.身分の〜 disparity in social status.‖相違点 a point of difference.
相違ない
そういない【相違ない】
must be <ill> ;There is no doubt <that…> ./It is certain <that…> .相違なく <come> without fail;certainly.→英和
⇒違いない.
相部屋
あいべや アヒ― [0] 【相部屋】
(1)宿屋などで同じ部屋に泊まること。相宿。
(2)下宿・寮などで部屋を同じくすること。同室。
相部屋になる
あいべや【相部屋になる】
share a room <with a person> .→英和
相酌
あいじゃく アヒ― [0] 【相酌】
給仕なしで,互いに酌をしあいながら酒を飲むこと。
相鉄
そうてつ サウテツ 【相鉄】
⇒相模鉄道(サガミテツドウ)
相銀
そうぎん サウ― [0] 【相銀】
「相互銀行」の略。
相鎚
あいづち アヒ― [0][3] 【相鎚・相槌】
(1)鍛冶(カジ)で,師匠の打つ鎚に合わせて弟子が鎚を入れること。あいのつち。向かい鎚。
(2)相手の話に調子を合わせてする応答。
相長屋
あいながや アヒ― 【相長屋】
相店(アイダナ)。相借屋(アイジヤクヤ)。
相門
しょうもん シヤウ― 【相門】
大臣・宰相の家柄。「得法なりとも臣家―を拝すべからず/正法眼蔵」
相関
そうかん サウクワン [0] 【相関】 (名)スル
二つのものの間に関連があること。互いに影響し合うこと。「―する二つの現象」
相関
そうかん【相関(関係)】
correlation.〜的 mutually related.
相関係数
そうかんけいすう サウクワン― [5][7] 【相関係数】
〔数〕 二つの変量間の相関関係の程度を表す数値。
相関図
そうかんず サウクワンヅ [3] 【相関図】
〔数〕 互いに相関関係にある二つの変量の関係を図に示したもの。二つの変量の数値を縦軸・横軸に目盛り,対応する変量の位置を座標上に点で表す。
相関概念
そうかんがいねん サウクワン― [5] 【相関概念】
〔correlative concept〕
相対概念のうち,特に相互に関係し合う概念をいう。上と下,父と子など。
→相対概念
相関表
そうかんひょう サウクワンヘウ [0] 【相関表】
〔数〕 二変量の間に相関関係があるかどうかを見るために作った表。
相関関係
そうかんかんけい サウクワンクワン― [5] 【相関関係】
(1)一方が変われば他方も変わるというような関係。相関的な関係。
(2)〔数〕 二つの変量の間で,一方が増加するにつれて,他方が増加または減少する関係。
相阿弥
そうあみ サウアミ 【相阿弥】
(?-1525) 室町時代の画家。芸阿弥の子。法名は真相。足利将軍家に同朋衆として仕え,唐物の鑑定や連歌・茶・聞香・花道などに通じた。特に絵を得意とし,柔軟な筆致と滋潤な墨気を特色とする。著「君台観左右帳記」「御飾記」など。
相隣る
あいとな・る アヒ― [1] 【相隣る】 (動ラ五[四])
互いに隣り合う。隣接する。
相隣者
そうりんしゃ サウリン― [3] 【相隣者】
〔法〕 お互いに境界を接している不動産の所有者。
→相隣関係
相隣関係
そうりんかんけい サウリンクワンケイ [5] 【相隣関係】
〔法〕 隣接する不動産の所有者間において,通行・流水・排水・境界などの問題に関して相互の土地利用を円滑にするために,各自の不動産の機能を制限し調整し合う関係。
相食む
あいは・む アヒ― [1] 【相食む】 (動マ五[四])
互いに食い合う。互いに争う。「骨肉(コツニク)―・む」
相馬
そうま サウマ 【相馬】
姓氏の一。恒武平氏将門流の奥州豪族相馬氏は,千葉常胤の子師常が下総国相馬郡を領したことに始まり,頼朝の奥州征伐での戦功以後,陸奥国行方郡を本拠として発展。
相馬
そうま サウ― [0] 【相馬】
⇒そうば(相馬)
相馬
そうば サウ― [0] 【相馬】
馬の形相を見て,そのよしあしを見分けること。そうま。
相馬
そうま サウマ 【相馬】
(1)福島県北東部の市。もと相馬氏の城下町。林業・農業・水産業が中心。野馬追い行事が有名。
(2)「相馬縮」の略。
相馬の野馬追い
そうまののまおい サウマ―ノマオヒ 【相馬の野馬追い】
⇒野馬追(ノマオ)い
相馬大作
そうまだいさく サウマ― 【相馬大作】
(1789-1822) 江戸後期の南部藩士。本名,下斗米(シモドマイ)秀之進。もと南部家の被官であった津軽家が主家をしのぐ権勢をふるい出したことを憤って,1821年津軽藩主を襲撃,失敗して斬首された。
相馬御風
そうまぎょふう サウマ― 【相馬御風】
(1883-1950) 詩人・歌人・評論家。新潟県生まれ。本名,昌治。早大卒。岩野泡鳴らと「白百合」を創刊。のち「早稲田文学」を編集し自然主義評論家として活躍したが,「還元録」を刊行後郷里に戻り,良寛研究に専念。主著「黎明期の文学」「自我生活と文学」「御風詩集」など。
相馬流れ山
そうまながれやま サウマ― 【相馬流れ山】
福島県の民謡。原町市の野馬追い行事の唄。源流はこの地方の田植え唄。
相馬焼
そうまやき サウマ― [0] 【相馬焼】
相馬地方に産する陶器。慶安年間(1648-1652),田代源吾右衛門(のちに清治右衛門と改名)が京都の仁清のもとで修業し,現在の地に窯を開いた。走馬を描いてある。相馬駒焼。
相馬盆唄
そうまぼんうた サウマ― 【相馬盆唄】
相馬地方の民謡で,盆踊り唄。新潟県北東部の盆踊り唄が伝わったもの。
相馬縮
そうまちぢみ サウマ― [4] 【相馬縮】
相馬地方から産出する木綿の縮。
相馬黒光
そうまこっこう サウマコククワウ 【相馬黒光】
(1876-1955) 随筆家。宮城県生まれ。旧姓,星。本名,良(リヨウ)。相馬愛蔵と結婚,中村屋を創業。サロンを開き荻原守衛・中村彝(ツネ)らを援助,エロシェンコやビハリ=ボースを保護した。著「黙移」
相駕籠
あいかご アヒ― [0][1] 【相駕籠】
「相合い駕籠」に同じ。
盼
へん [1] 【盼】 (ト|タル)[文]形動タリ
目もとが美しいさま。「―たる美目に魂を打ち込むものは/虞美人草(漱石)」
盾
たて [1] 【盾・楯】
(1)戦闘の際,敵の矢・刀槍・銃による攻撃から体を隠し,身を守るための防御用の武具。手に持って使う持ち盾(手盾)と,地上に置いて用いる置き盾(掻盾(カイダテ))がある。
(2)自分の身を守るのに都合のいいような手段。「証文を―に居座る」
省
しょう【省】
a ministry (日・英);→英和
a department (米);→英和
a province (中国の行政区).→英和
省
しょう シヤウ [1] 【省】
(1)国の中央行政機関。法務・外務・大蔵・文部・厚生・農林水産・通商産業・運輸・郵政・労働・建設・自治の一二省があり,内閣の統轄の下に行政事務を分担する。大臣を長とする。
(2)律令官制の一。中務(ナカツカサ)・式部・治部・民部・兵部・刑部(ギヨウブ)・大蔵・宮内(クナイ)の八省があり,太政官に属した。
(3)中国,唐代以降,中央の最高官庁。
→三省
(4)中国の行政区画の,最も大きな単位。
省く
はぶく【省く】
(1)[除く]remove;→英和
omit;→英和
exclude;→英和
leave out.(2)[節する]save <time,trouble> ;→英和
reduce (へらす);→英和
cut down <expenses> .
省く
はぶ・く [2] 【省く】 (動カ五[四])
(1)必要がないとして取り除く。省略する。「審議を―・いて採決に移る」「説明を―・く」
(2)(余分なものを)取り除いて少なくする。へらす。「手間を―・く」「無駄を―・く」「文字の字画を―・く」
(3)節約する。倹約する。「世のそしりもや,と―・き給へれば/源氏(乙女)」
(4)分配する。「かの庄園を没収(モツシユ)してみだりがはしく子孫に―・く/平家 7」
(5)除名する。「アノ人ワ仲間ヲ―・カレタ/ヘボン」
[可能] はぶける
省する
せい・する [3] 【省する】 (動サ変)[文]サ変 せい・す
(1)反省する。
(2)親の安否をたずねる。見舞う。「老父親の病(ヤマイ)を―・せむが為めである/思出の記(蘆花)」
省みる
かえり・みる カヘリ― [4] 【省みる】 (動マ上一)[文]マ上一
〔「顧(カエリ)みる」と同源〕
ふりかえってよく考える。反省する。「自らを―・みて恥じるところがない」「日に三度(ミタビ)わが身を―・みる」
省エネ
しょうエネ シヤウ― [0] 【省―】
「省エネルギー」の略。
省エネの
しょうエネ【省エネの】
energy-saving <measures> .
省エネルギー
しょうエネルギー シヤウ― [4] 【省―】
石油・ガス・電力などエネルギー資源の効率的利用をはかること。省エネ。
省令
しょうれい【省令】
a ministerial ordinance.
省令
しょうれい シヤウ― [0] 【省令】
各省の大臣がその主任する事務について発する行政上の命令。
省内
しょうない シヤウ― [1] 【省内】
官庁の組織としての省の内部。
省力
しょうりょく【省力】
labor saving.
省力
しょうりょく シヤウ― [0] 【省力】
労力を省くこと。
省力化
しょうりょくか シヤウ―クワ [0] 【省力化】 (名)スル
機械の導入や作業の合理化などで,手間や労働力を省くようにすること。「作業を―する」
省力投資
しょうりょくとうし シヤウ― [5] 【省力投資】
機械の導入などによって,労働節約を進める投資のこと。省力化投資。
省印
しょういん シヤウ― [0] 【省印】
(1)律令制における各省の印章。
(2)内閣各省の印章。
省字
せいじ [0] 【省字】
「省文(セイブン)」に同じ。
省察
しょうさつ シヤウ― [0] 【省察】 (名)スル
⇒せいさつ(省察)
省察
せいさつ [0] 【省察】 (名)スル
自らかえりみて考えること。しょうさつ。「煩悶して見たり―して見たり/雁(鴎外)」
省帳
しょうちょう シヤウチヤウ 【省帳】
律令制で,八省の官の管理する帳簿。特に,民部省の土地台帳など。
省庁
しょうちょう シヤウチヤウ [1] 【省庁】
省と呼ばれる役所と,庁と呼ばれる役所との総称。「関係―」「各―」
省思
せいし [1] 【省思】 (名)スル
自らの行為をかえりみて考えること。「其事の本末を―して以為らく/花柳春話(純一郎)」
省悟
せいご [1] 【省悟】 (名)スル
反省して過ちを悟ること。「自ら信ずる所の怪僻なるを―せしむる/天賦人権論(辰猪)」
省慮
せいりょ [1] 【省慮】 (名)スル
反省して考えること。「深く自ら―する暇(イトマ)なくして/社会百面相(魯庵)」
省掌
しょうしょう シヤウシヤウ [0] 【省掌】
律令制の八省の下級職員の一。官掌(カジヨウ)の類。
省文
せいぶん [0] 【省文】
(1)漢字の字画を一部省略して書くこと。また,その文字。「鏡」を「竟」,「音」を「六」と書く類。省字。省筆。
→抄物(シヨウモツ)書き
(2)文中の字句を省略すること。また,省略した字句。省筆。
省札
しょうさつ シヤウ― [0] 【省札】
「民部(ミンブ)省札」に同じ。
省減
せいげん [0] 【省減】 (名)スル
はぶきへらすこと。節減。
省画
しょうかく シヤウクワク [0] 【省画】 (名)スル
漢字の字画を省略すること。また,その字。
省略
しょうりゃく シヤウ― [0] 【省略】 (名)スル
〔古くは「せいりゃく」〕
一部分をはぶくこと。「挨拶は―する」
省略
しょうりゃく【省略】
omission;→英和
abbreviation;abridgment.〜する omit;→英和
abbreviate;→英和
abridge.→英和
〜した omitted;abridged.‖省略符 an apostrophe < '> .
省略
せいりゃく [0] 【省略】 (名)スル
「しょうりゃく(省略)」に同じ。「七面倒臭い事は一切(イツサイ)―して/社会百面相(魯庵)」
省略算
しょうりゃくざん シヤウ― [4] 【省略算】
許容される誤差を考慮して,実際上必要な程度に計算を簡略にする方法。略算。
省益
しょうえき シヤウ― [0] 【省益】
各省庁の利益。国益を第一に考えるのではなく,所属省庁の利害を優先する官僚の傾向を評する語。
省符
しょうふ シヤウ― 【省符】
律令制で,民部省から諸国に発した公文。
省筆
せいひつ [0] 【省筆】
「省文(セイブン)」に同じ。「いかなる―を用いて記述せむも/北条霞亭(鴎外)」
省筆
しょうひつ シヤウ― [0] 【省筆】 (名)スル
「省文(セイブン)」に同じ。
省約
せいやく [0] 【省約】 (名)スル
省いて簡単にすること。省略。
省線
しょうせん シヤウ― [0] 【省線】
もと,鉄道省・運輸省の管轄下にあった鉄道線。「―電車」
省親
せいしん [0] 【省親】 (名)スル
親の安否をたずねること。「屡(シバシバ)―のために帰つたらしい/北条霞亭(鴎外)」
省試
しょうし シヤウ― [1] 【省試】
(1)中国,唐・宋代,官吏の採用試験。郷試の及第者に対し尚書省で行なった。
(2)律令制で,大学の挙試の及第者に対し,式部省で行なった試験。
(3)平安時代,詩賦を課した文章生の選抜試験。
省諐録
せいけんろく 【省諐録】
随想録。一巻。佐久間象山著。1854年成立,71年刊。吉田松陰密航事件に連座した象山が獄中で海防問題と外国技術の導入を論じたもの。
省議
しょうぎ【省議】
a departmental council.
省議
しょうぎ シヤウ― [1] 【省議】
内閣の各省の会議。また,その議決。
省資源
しょうしげん シヤウ― [3] 【省資源】
過剰な生産・消費を抑制し,再利用するなどして,資源の効率的な利用をはかること。
省都
しょうと シヤウ― [1] 【省都】
中国の省の首都。「四川省の―成都」
省銭
せいせん 【省銭】
「九六銭(クロクゼニ)」に同じ。
省銭
しょうせん シヤウ― [0] 【省銭】
「九六銭(クロクゼニ)」に同じ。
省除
しょうじょ シヤウヂヨ [1] 【省除】 (名)スル
はぶきのぞくこと。省略すること。「煩瑣(ハンサ)な部分は―する」
省電
しょうでん シヤウ― [0] 【省電】
〔「省線電車」の略〕
もと鉄道省・運輸省の管轄下にあった電車の通称。
眇
すがめ [0][1] 【眇】
(1)片方の目が細いこと。また,つぶれていること。
(2)斜視。やぶにらみ。
(3)瞳(ヒトミ)を片方に寄せ,横目で見ること。「卒都婆の方を―に見やりつつ/今昔 19」
眇
すがめ【眇】
a squint.→英和
〜の squint-eyed.
眇
びょう ベウ [1] 【眇】
■一■ (名)
すがめ。かため。
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
わずかなさま。とるにたりないさま。「―たる此一身に取て此上(コヨ)なき栄誉と思ひます/火の柱(尚江)」
眇たる
びょうたる ベウ― [3] 【眇たる】
⇒びょう(眇)■二■
眇む
すが・む 【眇む】
■一■ (動マ四)
すがめになる。「忠盛目の―・まれたりければ/平家 1」
■二■ (動マ下二)
⇒すがめる
眇める
すが・める [3] 【眇める】 (動マ下一)[文]マ下二 すが・む
片方の目を細める。片目を細めて物を見る。「目ヲ―・メテミル/日葡」
眇漏り
すがもり [2] 【眇漏り】
屋根裏から部屋に雨水が滲(シ)み出して落ちてくること。雨漏り。すがもれ。
眇然
びょうぜん ベウ― [0] 【眇然】 (ト|タル)[文]形動タリ
こまかいさま。小さいさま。とるに足りないさま。「英吉利(イギリス)刈の新式な頭は,―たる『過去』の前に落ちた/虞美人草(漱石)」「甲野さんは―として天地の間に懸つてゐる/虞美人草(漱石)」
眇目
びょうもく ベウ― [0] 【眇目】
すがめ。独眼。
眇眇
びょうびょう ベウベウ [0] 【眇眇】 (形動タリ)
(1)小さいさま。
(2)遠くはるかなさま。「―として復(マタ)―たり/和漢朗詠(雑)」
眈眈
たんたん [0] 【眈眈】 (ト|タル)[文]形動タリ
鋭い目つきで獲物をねらうさま。「虎視(コシ)―」「―として機の到るを待つて居る/此一戦(広徳)」
眉
まゆ [1] 【眉】
(1)まぶたの上部に弓形に生えている毛。眉毛。まよ。
(2)破風や虹梁(コウリヨウ)の下端に沿って彫られた弓形の刳(ク)り形。弓眉・剣眉など。
(3)烏帽子(エボシ)の正面の,くぼませた上に出る横皺(ジワ)。
(4)牛車(ギツシヤ)の屋形の出入り口上部の,突き出た部分。
→牛車
(5)遠くにかすんだ連山。眉墨。「―も乱れぬあはの島山/広田社歌合」
(6)伊勢船造りの船首の両側にある眉形の装飾。
眉
まよ 【眉】
「まゆ(眉)」の古形。「―のごと雲居に見ゆる阿波の山かけて漕ぐ舟泊まり知らずも/万葉 998」
眉
まみえ [1] 【眉】
まゆ。まゆげ。
眉
まみ [1] 【眉】
まゆ。まゆげ。
眉
まゆ【眉】
an eyebrow.→英和
〜をかく pencil the eyebrows.〜をひそめる frown <on,at> .→英和
眉
まみあい [0] 【眉相・眉】
まゆ。また,眉間(ミケン)。
眉作り
まゆづくり 【眉作り】
眉墨で眉をかくこと。また,その道具。まゆがき。[日葡]
眉刀
びとう [0] 【眉刀】
長刀(ナギナタ)の異名。
眉刀自女
まゆとじめ 【眉刀自女】
成人後も眉を落とさない女性。「み馬草取り飼へ―/催馬楽」
眉唾
まゆつば [0] 【眉唾】
〔眉に唾をつければ狐(キツネ)や狸(タヌキ)にだまされないと信じられたことから〕
(1)だまされないように用心すること。
(2)「眉唾物」の略。
眉唾物
まゆつばもの【眉唾物】
a fake (にせもの).→英和
それは〜だ I cannot believe it.
眉唾物
まゆつばもの [0] 【眉唾物】
信用できないこと。真偽の疑わしいこと。また,そのもの。まゆつば。
眉墨
まゆずみ [2] 【眉墨・黛】
(1)化粧品の一。眉をかいたり,形を整えたりする墨。
(2)眉。特に,墨でかいた眉。「紅の涙せきあへねば,翠(ミドリ)の―みだれつつ/平家 8」
(3)遠くに見えるなだらかな連山をたとえていう語。
眉墨
まゆずみ【眉墨】
an eyebrow pencil.
眉宇
びう [1] 【眉宇】
〔「宇」は軒(ノキ)の意。眉(マユ)を目の軒と見立てていう語〕
まゆのあたり。まゆ。「才気は其―に溢れ/希臘思潮を論ず(敏)」
眉尖刀
びせんとう 【眉尖刀】
「長刀(ナギナタ)」に同じ。
眉尖刀
なぎなた [0][3] 【長刀・薙刀・眉尖刀】
(1)幅広で反りの強い刀身に,長い柄をつけた武器。平安時代から主に歩卒や僧兵が用い,南北朝時代以後は上級武士も使用したが,槍の発達で戦国時代以後は戦いの主要武器ではなくなった。江戸時代には婦人も用いた。
(2)「薙刀草履(ゾウリ)」の略。
眉尻
まゆじり [2][0] 【眉尻】
眉の,こめかみに近い方の端。
眉山
びざん 【眉山】
⇒川上(カワカミ)眉山
眉庇
まびさし [2] 【眉庇・目庇】
(1)兜(カブト)の額のひさし。
→兜
(2)帽子のひさし。
(3)窓の上の狭いひさし。
眉庇付き兜
まびさしつきかぶと [7] 【眉庇付き兜】
古墳時代中期の兜の一形式。半球状の鉢に眉庇が付いているもの。金銅・鉄地金銅の小札(コザネ)・帯状鉄板などを鋲留(ビヨウド)めして作った。
眉庇付き兜[図]
眉引き
まゆひき [0][2] 【眉引き】
眉墨で眉をかくこと。
眉引き
まよびき 【眉引き】
「まゆひき(眉引)」に同じ。「常なりし笑まひ―咲く花のうつろひにけり/万葉 804」
眉引きの
まよびきの 【眉引きの】 (枕詞)
山の姿が眉のように長く起伏が少なく見えることから,「横山」にかかる。「妹をこそ相見に来しか―横山辺ろの猪(シシ)なす思へる/万葉 3531」
眉払ひ
まゆはらい 【眉払ひ】
少女が成人したとき,眉毛を抜いたり剃(ソ)ったりしたこと。
眉掃き
まゆはき [2] 【眉掃き】
白粉(オシロイ)をつけたあとで眉を払う小さな刷毛(ハケ)。「―を俤にして紅粉(ベニ)の花/奥の細道」
眉書き
まゆがき [2][0] 【眉書き】
眉墨で眉をかくこと。また,眉をかくのに用いる筆。
眉書き
まよがき 【眉書き】
「まゆがき(眉書)」に同じ。「―濃(コ)に書き垂れ/古事記(中)」
眉月
まゆづき [2] 【眉月】
細い弓形の月。新月。びげつ。
眉月
びげつ [1] 【眉月】
眉のような形をした月。三日月。
眉根
まよね 【眉根】
「まゆね(眉根)」に同じ。「青柳の細き―を笑み曲がり/万葉 4192」
眉根
まゆね [0][1] 【眉根】
眉の,顔の中央の側の端。また,眉。まよね。「―にしわを寄せる」
眉毛
まゆげ [1] 【眉毛】
眉。また,眉に生えている毛。
眉毛
まゆげ【眉毛】
⇒眉.
眉毛
びもう [0] 【眉毛】
まゆげ。
眉毛
まみげ 【眉毛】
まゆげ。[ヘボン]
眉潰し
まゆつぶし [3] 【眉潰し】
鬢付油(ビンツケアブラ)に砥(ト)の粉を混ぜたもので,眉毛を塗りつぶすこと。また,その化粧料。役者などが用いる。
眉白
まゆじろ 【眉白】
⇒まみじろ(眉白)
眉白
まみじろ [0] 【眉白】
スズメ目ツグミ科の鳥。全長24センチメートルほど。雄は全身黒色で目の上に白い線がある。雌は黒褐色。シベリアから北日本にかけて分布し,冬は南アジアに渡る。日本には夏鳥として渡来し,山地で繁殖。澄んだ美声で鳴く。マミジロツグミ。まゆじろ。
眉白水鶏
まみじろくいな [5] 【眉白水鶏・眉白秧鶏】
ツル目クイナ科の鳥。熱帯島嶼系のクイナの一種で七亜種あり,小笠原諸島・硫黄島のものは北限亜種。全体に灰褐色で脇は淡褐色。目先は黒く,眉線と目の下縁から耳部へかけて白色。硫黄島では1925年(大正14)以降は見られず絶滅種とされる。
眉白秧鶏
まみじろくいな [5] 【眉白水鶏・眉白秧鶏】
ツル目クイナ科の鳥。熱帯島嶼系のクイナの一種で七亜種あり,小笠原諸島・硫黄島のものは北限亜種。全体に灰褐色で脇は淡褐色。目先は黒く,眉線と目の下縁から耳部へかけて白色。硫黄島では1925年(大正14)以降は見られず絶滅種とされる。
眉目
みめ [1][2] 【見目・眉目】
(1)かおかたち。容貌。
(2)見た目。外見。「鷺はいと―も見ぐるし/枕草子 41」
(3)名誉。面目。「人の蔭沙汰あするのが―でもあんめえ/滑稽本・浮世風呂 2」
眉目
びもく [1] 【眉目】
(1)眉と目。また,容貌。顔かたち。
(2)面目。名誉。「家の―に備へつべき綸言なれば/太平記 7」
眉目秀麗
びもくしゅうれい [1] 【眉目秀麗】 (名・形動)[文]ナリ
容貌がすぐれて美しいこと。容貌が端正なこと。また,そのさま。男性についていう。
眉目秀麗の
びもく【眉目秀麗の】
good-looking;handsome.→英和
眉目良い
みめよ・い [3] 【見目好い・眉目良い】 (形)[文]ク みめよ・し
かおかたちがすぐれている。器量がよい。「―・い女性」
眉相
まみあい [0] 【眉相・眉】
まゆ。また,眉間(ミケン)。
眉睫
びしょう [0] 【眉睫】
眉(マユ)とまつ毛。非常に近いところのたとえにいう。目睫(モクシヨウ)。「その毎日―に接する実物の詭形殊状なるもの/西国立志編(正直)」
眉茶�
まみちゃじない [4] 【眉茶�】
スズメ目ツグミ科の鳥。全長20センチメートルほど。目の上にはっきりした白い線がある。シベリア東部・中国東北部などで繁殖し,冬は東南アジアに渡る。日本には主に旅鳥として渡来する。
眉間
みけん [0] 【眉間】
眉(マユ)と眉との間。額の中央。「―にしわを寄せる」「―を割られる」
眉間
まゆあい [3] 【眉間】
眉と眉との間。みけん。
眉間
みけん【眉間】
the middle of the forehead.→英和
〜に皺をよせる knit one's brows.
眉間尺
みけんじゃく 【眉間尺】
(1)古代中国の伝説的人物。背丈は一丈五尺,顔の長さは三尺,眉(マユ)の間は一尺あったという。その首が釜ゆでにされても,なお口に含んだ剣の先を吹き出して,父の仇楚王を討ったと伝える。
(2) [3]
眉間の広いこと。また,その人。
眉間白毫
みけんびゃくごう [4] 【眉間白毫】
仏の眉間にある白い巻き毛から放つという光。
眉際
まゆぎわ [0] 【眉際】
眉毛の生えぎわ。
眉雪
びせつ [0] 【眉雪】
老人の眉が雪のように白いこと。また,その眉。「―の老僧」
眉頭
まゆがしら [3] 【眉頭】
眉の,顔の中央に近い部分。びとう。
看す
め・す 【見す・看す】 (動サ四)
(1)「見る」の尊敬語。御覧になる。御覧遊ばす。「大君の―・しし野辺には標(シメ)結ふべしも/万葉 4509」
(2)「治める」の尊敬語。統治なさる。「食(オ)す国を―・したまはむと/万葉 50」
看做し
みなし [0] 【見做し・看做し】
(1)みなすこと。見てそれと仮定すること。「―配当」「―公務員」
(2)そう思って見ること。気のせい。「―にやあらむ,屈し痛げに思へり/源氏(賢木)」
看做す
みな・す [0][2] 【見做す・看做す】 (動サ五[四])
(1)見て,これこれだ,と判定したり仮定したりする。「返事がないので欠席と―・す」「反抗すれば敵と―・す」
(2)〔法〕 ある事柄について,他の性質の異なる事柄と法律上同一視し,同一の法律効果を生じさせる。擬制。
→推定(2)
(3)見とどける。見きわめる。「命長くて,なほ位高くなど―・し給へ/源氏(夕顔)」
(4)実際にはそうでないものを,そうだと思って見る。「照らす日を闇に―・して泣く涙/万葉 690」
[可能] みなせる
看取
かんしゅ [1] カン― 【看取】 ・ クワン― 【観取】 (名)スル
見て,それと知ること。事情などを察知すること。「人に由りて其の―する処の事実なり/欺かざるの記(独歩)」
看取する
かんしゅ【看取する】
perceive (認める);→英和
detect (看破する);→英和
see through.
看取り
みとり [0] 【看取り】
病人のそばにいて世話をすること。看病すること。看護。
看取る
みと・る [2][0] 【看取る】 (動ラ五[四])
〔「見取る」と同源〕
病人のそばにいて世話をする。また,死期まで見守る。看病する。「最期を―・る」
[可能] みとれる
看坊
かんぼう [0] 【看坊】
(1)禅宗で住職の留守や後見をする僧。
(2)後見人。
看守
かんしゅ [0][1] 【看守】 (名)スル
(1)法務事務官の階級の一。刑務所・少年刑務所および拘置所の職員。被収容者の監視・警備・規律維持に当たる。刑務官。
(2)見まもること。「火候を―するにあたりて/西国立志編(正直)」
看守
かんしゅ【看守】
a (prison) guard; <英> a gaoler; <米> a jailer.→英和
看守長
かんしゅちょう [3] 【看守長】
法務事務官の階級の一。刑務所などで,副看守長・看守部長・看守の指揮に当たる役。
看客
かんかく [0] 【看客】
見物人。観客。また,読者。「―に謝して/近世紀聞(延房)」
看板
かんばん【看板】
<put up[hang out]> a billboard;→英和
a sign(board).→英和
‖看板屋 a sign painter.看板娘 a draw.
看板
かんばん [0] 【看板】
(1)商店などが,店名・業種・商品名などを通行人の目につきやすいように掲げたもの。「薬屋の―」「―を出す」
(2)劇場または興行場などで,俳優名や演目を書いて表に掲げるもの。
(3)人の注意をひいて,客寄せや自慢の種となる人や事柄。「山菜料理を―にしている旅館」「―役者」
(4)表向きの名目。外観。見せかけ。「―と実態に差がある」
(5)〔閉店時に看板をおろすことから〕
飲食店・酒場などがその日の営業を終わること。閉店。「―にする」
(6)店の名称の権利,あるいは営業権。「―が泣く」「―にかかわる」「―を譲り受ける」
(7)武家の中間(チユウゲン)などが仕着せとして着た法被(ハツピ)のような衣服。背中に主家の紋所などが染めてある。
看板倒れ
かんばんだおれ [5] 【看板倒れ】
うわべだけ立派で,実質に欠けること。みかけだおし。「―になる」
看板借り
かんばんがり [0] 【看板借り】
(1)置屋から屋号や営業権を借りて芸者稼業をすること。また,その芸者。
(2)取引所の取引員の資格を有料で借り受けること。
看板娘
かんばんむすめ [5] 【看板娘】
その店に客をひきつける,美人の娘。「タバコ屋の―」
看病
かんびょう【看病】
nursing.→英和
〜する nurse;→英和
tend;→英和
sit up <with a person> (眠らずに).‖看病人 a (sick) nurse.
看病
かんびょう [1] 【看病】 (名)スル
病人の世話をすること。「病人を―する」「―疲れ」
看的
かんてき [0] 【監的・看的】
ライフル射撃などで的(マト)のそばにいて,命中したかどうかを見守ること。また,その人。
看看踊り
かんかんおどり [5] 【看看踊り】
〔「かんかんのう,きうのれんす…」という「九連環」の歌詞から出た名〕
江戸時代,長崎におこり,大坂・江戸で大流行した中国風の踊り。清朝風の扮装で,清楽を配する。かんかんのう。唐人踊り。
看督長
かどのおさ 【看督長】
〔「かど」は「看督」の字音の転〕
平安時代,検非違使の属官として,牢獄の管理や犯人の追捕(ツイブ)などに当たった者。
看破
かんぱ [1] 【看破】 (名)スル
見破ること。見抜くこと。「海坊主の蛇法を―せんが為に/新聞雑誌 51」
看破する
かんぱ【看破する】
see through <a design> ;read <a person's thought> .→英和
看経
かんきん [0] 【看経】 (名)スル
〔「きん」は唐音〕
(1)禅宗で,声を出さずに経文を読むこと。
⇔諷経(フギン)
(2)声を出して経文を読むこと。読経(ドキヨウ)。誦経(ズキヨウ)。
看聞御記
かんもんぎょき 【看聞御記】
後崇光院(伏見宮貞成(サダフサ)親王)の日記。四四巻(目録・別記・御幸記を含む)。1416年から48年までの朝廷の諸行事,当時の政治・社会の動静などを記す。室町中期の基本的史料。看聞日記。
看視
かんし [0] カン― 【看視】 ・ クワン― 【観視】 (名)スル
注意して見守ること。「葉子は自分の眼で二人を―して/或る女(武郎)」
看話禅
かんわぜん [3] 【看話禅】
⇒かんなぜん(看話禅)
看話禅
かんなぜん カンワ― [3] 【看話禅】
〔「話」は公案(コウアン)のこと〕
公案の研究を偏重し,座禅による定力(ジヨウリキ)の深まりを軽視する禅風。臨済宗の禅の陥りやすい誤りとして,曹洞宗の側から言われる語。かんわぜん。
→黙照禅(モクシヨウゼン)
看読
かんどく [0] 【看読】 (名)スル
〔「かんとく」とも〕
書物などを読むこと。「―し又鈔録するも妨げなし/新聞雑誌 45」
看護
かんご【看護】
nursing.→英和
‖看護学校 a nurses' training school.看護婦 a (sick) nurse.看護婦長 a matron.看護兵 a hospital orderly.派出看護婦 a hired nurse.
看護
かんご [1] 【看護】 (名)スル
傷病人などの手当てをしたり,世話をしたりすること。看病。「怪我人を―する」「―に当たる」
看護兵
かんごへい [3] 【看護兵】
傷病兵の看護や,衛生勤務に当たる兵。衛生兵。看護卒。
看護士
かんごし [3] 【看護士】
看護婦に準ずる資格をもち,診療補助や看護を行う男性。
看護婦
かんごふ [3] 【看護婦】
看護婦国家試験に合格し免許を得て,医師の医療補助や傷病者の看護などを行う女性。
看護学
かんごがく [3] 【看護学】
看護のための理論および実際を研究する学問。
看護教員
かんごきょういん [4] 【看護教員】
看護学校などで看護学生の教育や指導にあたる者。
看貫
かんかん 【看貫】
(1) [0]
商品や貨物の貫目を量ること。明治初期,横浜で生糸取引の時に貫目を改め見たことからいう。
(2) [3]
{(1)}の時に用いた西洋製の秤(ハカリ)。台秤が主であったが,桿(サオ)秤もあった。看貫秤。
看貫秤
かんかんばかり [5] 【看貫秤】
「かんかん(看貫){(2)}」に同じ。
看過
かんか [1] 【看過】 (名)スル
見過ごすこと。大目に見て見のがすこと。「決して―できない不正」
看過する
かんか【看過する】
overlook.→英和
⇒見逃(のが)す.
県
けん [1] 【県】
(1)地方行政区画の一。地方公共団体のうち最も範囲の広い区画で,市町村を包括する。
→都道府県
→府県制
(2)廃藩置県時に,それまでの藩に代えて用いた行政名。
→廃藩置県
(3)中国の行政区画の一。時代により州・府・道などの下に置かれたが,現在では省に所属している。
県
あがた [0][1] 【県】
(1)大化前代,大和政権の直轄領。または国造(クニノミヤツコ)の支配下の地方組織。みあがた。
(2)国司など地方官の勤務地。任国。また,その人。「あるひと,―のよとせいつとせはてて/土左」
(3)いなか。地方。「田面なるわら屋の軒のこもすだれこれや―のしるしなるらむ/夫木 30」
県
けん【県】
a prefecture.→英和
〜の prefectural.‖県庁(知事) a prefectural office (governor).
県の井戸
あがたのいど 【県の井戸】
京都一条の北,東洞院の西角にあった泉。蛙・山吹の名所。((歌枕))「みやこ人来ても折らなむかはづ鳴く―の山吹の花/後撰(春下)」
県下
けんか [1] 【県下】
その県の管轄している範囲。県内。
県主
あがたぬし 【県主】
大化前代,県{(1)}を統治した者。のち,姓(カバネ)の一つとなった。
県人
けんじん [0][3] 【県人】
その県に住んでいる人。また,その県の出身者。
県人会
けんじんかい [3] 【県人会】
同じ県の出身者がつくる親睦会。
県令
けんれい [0] 【県令】
(1)旧制で,県知事が出した指令。
(2)1871年(明治4)廃藩置県に伴い,県に置かれた長官。86年知事と改称。
県会
けんかい [0] 【県会】
(1)「県議会」の略。「―議員」
(2)「県議会」の旧名。1947年(昭和22)県議会と改められた。
県会
けんかい【県会(議員,議長)】
(a member of,the chairman of) a prefectural assembly.
県債
けんさい [0] 【県債】
(1)地方債の一。県の発行する債券。
(2)県の負っている債務。
県内
けんない [1] 【県内】
その県の範囲の中。県下。
県勢
けんせい [0] 【県勢】
県の政治・経済・文化の情勢。
県北
けんほく [0] 【県北】
その県の,北の部分。
県南
けんなん [0] 【県南】
その県の,南の部分。
県召
あがためし 【県召】
「県召の除目(ジモク)」の略。
県召の除目
あがためしのじもく 【県召の除目】
毎年正月一一日より三日間行われた国司など地方官任命の儀式。京官を任命する秋の司召(ツカサメシ)の除目に対し,春の除目ともいう。外官(ゲカン)の除目。
⇔司召(ツカサメシ)の除目
県史
けんし [1] 【県史】
県の歴史。また,それをまとめたもの。
県営
けんえい [0] 【県営】
県の経営。「―グラウンド」「―住宅」
県営住宅
けんえい【県営住宅(球場)】
a prefectural dwelling house (baseball stadium).
県境
けんざかい [3] 【県境】
県と県との境界。けんきょう。
県境
けんきょう [0] 【県境】
県ざかい。
県官
けんかん [0] 【県官】
県庁の役人。県官吏。
県居
あがたい アガタヰ 【県居】
賀茂真淵の家号。
→県門(ケンモン)
県属
けんぞく [0] 【県属】
旧制で,県の事務を取り扱う吏員。
県庁
けんちょう [1][0] 【県庁】
県の行政事務を執り行う役所。
県庁
けんちょう【県庁】
a prefectural office[government].
県政
けんせい [1] 【県政】
県の政治。県の行政。
県有
けんゆう [0] 【県有】
県が所有すること。「―地」「―林」
県木
けんぼく [0] 【県木】
各都道府県を代表するものとして,県ごとに定められた木。
→県木[表]
県札
けんさつ [0] 【県札】
県で発行された紙幣。明治初年から一一の県で発行。廃藩置県以降,新紙幣と交換。
県歩き
あがたありき 【県歩き】
地方官として各地を転々とすること。また,地方官。「この十よ年のほど,―にのみあり/蜻蛉(上)」
県民
けんみん【県民】
the people of a prefecture.→英和
県民
けんみん [0] 【県民】
県の住民。「埼玉―」「―性」
県犬養
あがたいぬかい アガタイヌカヒ 【県犬養】
大和朝廷直轄領で供御の鳥獣を捕らえる猟犬を飼育する部民を統轄した氏族。
県犬養三千代
あがたいぬかいのみちよ アガタイヌカヒ― 【県犬養三千代】
(?-733) 奈良時代の女官。美努(ミヌ)王の妻となり葛城(カツラギ)王(橘諸兄(モロエ))らを産み,藤原不比等に再嫁して光明子(光明皇后)らを産んだ。708年橘姓を賜り,藤原・橘両氏の繁栄のもとを築いた。
県知事
けんちじ [3] 【県知事】
県の首長である知事。
県社
けんしゃ [1] 【県社】
旧社格の一。県から幣帛(ヘイハク)を奉った神社。府社と同格。
→社格
県税
けんぜい [0] 【県税】
地方税の一。県内に居住する者や事業所などに対して県が課する税。
県立
けんりつ [0] 【県立】
県が設立管理していること。「―高校」
県立の
けんりつ【県立の】
prefectural.
県花
けんか [1] 【県花】
各都道府県を代表するものとして,県ごとに定められた花。
果実(1)[図]
→県花[表]
県警
けんけい [0] 【県警】
県の警察,また県の警察本部のこと。
県議
けんぎ [1] 【県議】
「県議会議員」の略。
県議会
けんぎかい【県議会】
a prefectural assembly.
県議会
けんぎかい [3] 【県議会】
県民の選挙した県議会議員によって構成される議会。
→都道府県議会
県議会議員
けんぎかいぎいん [6] 【県議会議員】
県議会の構成員。県民によって選出される。県会議員。県議。
県道
けんどう [0] 【県道】
県で管理する道路。
県道
けんどう【県道】
a prefectural highway.
県門
けんもん 【県門】
「県居(アガタイ)」を号した賀茂真淵の国学の流。
県門の三才女
けんもんのさんさいじょ 【県門の三才女】
賀茂真淵の門人中の三人のすぐれた女性。進藤茂子・油谷倭文子(シズコ)・鵜殿余野子(ウドノヨノコ)をいう。
県門の四天王
けんもんのしてんのう 【県門の四天王】
賀茂真淵門下のすぐれた四人の国学者・歌人。村田春海(ハルミ)・加藤千蔭(チカゲ)・楫取魚彦(カトリナヒコ)・加藤宇万伎(ウマキ)をいう。
県際
けんさい [0] 【県際】
複数の県にまたがること。「―河川」
県鳥
けんちょう [0] 【県鳥】
各都道府県を代表するものとして,県ごとに定められた鳥。
→県鳥[表]
眚
まけ 【眚・目気】
眼病の一種。「―ヲワヅラウ/日葡」
真
ま 【真】
■一■ [0] (名)
本当。真実。まこと。
→真に受ける
■二■ (接頭)
名詞・形容詞・形容動詞などに付く。
(1)うそいつわりのない,真実の,本当の,などの意を表す。「―人間」「―正直」
(2)正確な,ぴったりでずれのない,などの意を表す。「―北」「―横」「―四角」
(3)まざりけのない,全くの,などの意を表す。「―水」「―新しい」
(4)美しい,立派ななど,ほめたたえる意を表す。「―玉」「―木」
(5)生物の名に付けて,その種の中で代表的・標準的なものである意を表す。「―竹」「―いわし」
真
まな 【愛・真】
■一■ (名)
かわいい子。いとしい女。「あしひきの山沢人の人さはに―と言ふ児があやにかなしさ/万葉 3462」
■二■ (接頭)
(1)人を表す名詞に付いて,大切に育てている,特別にかわいがっているなどの意を表す。「―娘」「―弟子」
(2)名詞に付いて,ほめたたえる気持ちを添える。「―鹿(カ)」
真
しん [1] 【真】 (名・形動)[文]ナリ
(1)まこと。本当。ほんもの。真実。真正。「―と偽を見分ける」「―の教養」
(2)真理。「―・善・美」
(3)まじめなこと。真剣なこと。また,そのさま。「何か―になつて話をしてゐたのが/其面影(四迷)」
(4)〔論〕 命題のとる真理値の一。二値論理では真・偽の二値のみをとるが,多値論理では三つ以上の値をとり得る。
⇔偽
(5)漢字の字形をくずさない書き方。楷書。真書。「―・行・草」
(6)漢字。「―で書いて有るに依つて読めぬ/狂言・粟田口(虎寛本)」
(7)「真打ち」の略。「―を打つ」
→真に
真
まこと [0] 【真・実・誠】
〔「ま(真)こと(事・言)」の意〕
■一■ (名)
(1)うそやいつわりでないこと。本当。「―を言えば」「―の英雄」
(2)いつわりのない心。人に対してよかれと思う心。まごころ。誠意。真情。「―を尽くす」
(3)歌論用語。作品に表れた作者の真情。「歌の様(サマ)はえたれども,―すくなし/古今(仮名序)」
■二■ (副)
本当に。実に。「―,それは怪物であった」「―,うれしい」
■三■ (感)
ふと思い出したり,話題を転換するときなどにいう語。ああ,そうそう。ああ,そういえば。まことや。「―,講の庭にもその蛇(クチナワ)侍りしかども,人もえ見つけざりしなり/宇治拾遺 4」
真し
まこと・し 【真し・実し】 (形シク)
〔「まこと」の形容詞化〕
(1)本当である。真実だ。「我も―・しからずは思ひながら/徒然 73」
(2)本格的である。正式である。「今の世に(琵琶ノ道ヲ)―・しう伝へたる人,をさをさ侍らずなりにたり/源氏(乙女)」
(3)実務的である。政治・経済など実用的方面に関するさまである。「―・しき方ざまの御心おきてなどこそは/源氏(宿木)」
(4)まじめである。実直だ。「―・しうきよげなる人の,夜は風のさわぎに寝られざりければ/枕草子 200」
真しやか
まことしやか [4] 【真しやか】 (形動)[文]ナリ
いかにも本当らしいさま。真実をよそおうさま。「―なうそをつく」
[派生] ――さ(名)
真ぞ
しんぞ 【神ぞ・真ぞ】 (副)
〔「神ぞ照覧あれ」の略。自誓の語〕
神かけて。ほんとうに。「―忝なう思ほゆる/浄瑠璃・淀鯉(上)」
真っ
まっ 【真っ】 (接頭)
〔接頭語「ま(真)」の下に促音の挿入されたもの〕
名詞・形容詞・形容動詞などに付いて,語勢を強める。「―ただ中」「―ぱだか」「―白い」
真っ二つ
まっぷたつ [3][4] 【真っ二つ】
勢いよく二つに切り割ること。ちょうど半分に割ること。「スイカを―に切る」「党が―に分裂する」
真っ二つに切る
まっぷたつ【真っ二つに切る】
cut <a thing> right in two.
真っ先
まっさき [3][4] 【真っ先】
〔「まさき(真先)」の転〕
一番はじめ。最初。先頭。「―に仕上げる」「―に駆けつける」
真っ先の
まっさき【真っ先の】
the first;→英和
the foremost.→英和
〜に first (of all);at first;at the head <of a party> .→英和
真っ其
まっその 【真っ其】 (連体)
「その」を強めた言い方。全くその。「今が―時節ぞ/史記抄 11」
真っ只中
まっただなか [4][3] 【真っ只中】
(1)まんなか。中央。「大海の―に浮かぶ島」
(2)まっさいちゅう。「戦いの―」
真っ向
まっこう [3] 【真っ向】
(1)真正面。「―から斬りかかる」「―から反対する」
(2)額(ヒタイ)の真ん中。「―わられて,うせにけり/曾我 9」
(3)(「真っ甲」とも書く)兜(カブト)の鉢の前面の称。「冑の―,鉢付の板まで/太平記 1」
真っ向から攻撃する
まっこう【真っ向から攻撃する】
make a frontal attack <on> .〜から否定(拒絶)する deny (refuse) flatly.
真っ平
まっぴら [3] 【真っ平】 (副)
〔「まひら(真平)」の転〕
(1)〔「まっぴら御免」の意から〕
全くいやだ。「戦争は―だ」
(2)ひたすら。ひらに。「―ゆるされられい/狂言・止動方角(虎寛本)」
真っ平ら
まったいら [3] 【真っ平ら】 (名・形動)[文]ナリ
全く平らなこと。少しの高低・凹凸もないこと。また,そのさま。「土を入れて―にする」「―に削る」
真っ平御免
まっぴらごめん [3] 【真っ平御免】
(1)全く御免こうむりたいこと。全くいやなこと。「語学とか文学とか云ふものは―だ/坊っちゃん(漱石)」
(2)相手に許しを請うときに言う言葉。「悪態を吐(ツ)きました事は何卒(ドウゾ)―なすつて/真景累ヶ淵(円朝)」
(3)(感動詞的に用いて)人の前を通るときや辞去・訪問の際の挨拶(アイサツ)言葉。「それぢやあ―なさい,と上にあがりて/当世書生気質(逍遥)」
真っ当
まっとう [0][3] 【真っ当】 (形動)[文]ナリ
〔「まったく(全)」の転。「真当」は当て字〕
まともなさま。まじめ。「言うことは―だ」「―な生活」「―な人間のすることではない」
[派生] ――さ(名)
真っ心
まっしん [3] 【真っ心・真っ芯】
全くの中心。「バットの―に当たる」
真っ斯う
まっこう 【真っ斯う】 (副)
全くこう。全くこのとおり。「―御座らうと存じて。色々お詫言を致いて/狂言・花子」
真っ新
まっさら [3] 【真っ新】 (名・形動)
全く新しいこと。まだ使われたり触れられたりしていないこと。また,そのさま。「―な浴衣」
真っ昼間
まっぴるま [3] 【真っ昼間】
昼のまっ最中。ひるひなか。
真っ昼間に
まっぴるま【真っ昼間に】
in broad daylight.
真っ暗
まっくら [3] 【真っ暗】 (名・形動)[文]ナリ
(1)光が全くなく,何も見えない・こと(さま)。「月もなく―な夜」
(2)将来に全く希望がもてない・こと(さま)。「お先―」「先行きが―だ」
真っ暗がり
まっくらがり [4][0] 【真っ暗がり】
全く暗いこと。全く暗い所。
真っ暗な
まっくら【真っ暗な】
pitch-dark;very dark.真っ暗闇 utter[dead]darkness.
真っ暗三宝
まっくらさんぼう 【真っ暗三宝】 (副)
〔「三宝」は語調をととのえ,意味を強める語〕
めくらめっぽう。めちゃめちゃ。「喜多八―にげ出してゆくを/滑稽本・続膝栗毛」
真っ暗闇
まっくらやみ [4][0] 【真っ暗闇】 (名・形動)[文]ナリ
真のやみである・こと(さま)。「停電で―になる」「―の中を手さぐりで進む」
真っ最中
まっさいちゅう [3] 【真っ最中】
あることが行われているその最も盛んな時。まっさかり。「演説の―」
真っ最中に
まっさいちゅう【真っ最中に】
in the midst <of> ;→英和
at the height <of> .→英和
〜である[最高頂]be at its height;be in full swing.
真っ正直
まっしょうじき [3] 【真っ正直】 (名・形動)[文]ナリ
「ましょうじき(真正直)」に同じ。「―な人」
[派生] ――さ(名)
真っ正直な
まっしょうじき【真っ正直な】
very honest;straightforward.→英和
真っ正面
まっしょうめん【真っ正面】
⇒真正面(ましようめん).
真っ正面
まっしょうめん [3][5] 【真っ正面】
「ましょうめん(真正面)」に同じ。「強敵に―からぶつかる」
真っ白
まっしろ [3] 【真っ白】 (名・形動)[文]ナリ
全く白い・こと(さま)。
⇔真っ黒
「雪で一面―になる」「―なシャツ」「頭の中が―になる」
真っ白い
まっしろ・い [4] 【真っ白い】 (形)
白そのものである。全く白い。
⇔真っ黒い
「―・い布」
真っ白け
まっしろけ [3] 【真っ白け】 (形動)
全く白いさま。まっしろ。「―に白粉(オシロイ)をぬる」
真っ白な
まっしろ【真っ白な】
snow-white.
真っ盛り
まっさかり [3] 【真っ盛り】 (名・形動)[文]ナリ
ものごとの最も盛んな時期である・こと(さま)。「桜の―の頃入学する」「今が人生の―だ」
真っ盛り
まっさかり【真っ盛り】
⇒真っ最中,満開.
真っ直ぐ
まっすぐ [3] 【真っ直ぐ】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
(1)少しも曲がっていない・こと(さま)。「―な線」「背中を―に伸ばす」
(2)途中でそれたり寄り道したりせずに行く・こと(さま)。「学校から―に家に帰る」
(3)正直で偽ったりごまかしたりしない・こと(さま)。「―な気性」
■二■ (副)
{■一■}に同じ。「―進む」「―白状せい」
真っ芯
まっしん [3] 【真っ心・真っ芯】
全くの中心。「バットの―に当たる」
真っ裸
まっぱだか [3] 【真っ裸】 (名・形動)[文]ナリ
何も身に着けていない・こと(さま)。全くの裸。まるはだか。すっぱだか。すっぽんぽん。[季]夏。「―になる」「―の子供」
真っ裸の
まっぱだか【真っ裸の】
stark-naked.〜になる strip oneself bare[stark-naked];become penniless (無一文に).
真っ赤
まっか [3] 【真っ赤】 (名・形動)[文]ナリ
(1)きわめて赤い・こと(さま)。「―な太陽」「顔を―にして怒る」
(2)まぎれもないさま。まるっきり。「―なうそ」
真っ赤い
まっかい 【真っ赤い】 (形動)
(1)きわめて赤いさま。まっか。「弥次郎かほを―になし/滑稽本・膝栗毛 6」
(2)まぎれもないさま。まっか。「―な似せ筆/浄瑠璃・先代萩」
真っ赤な
まっか【真っ赤な】
deep[bright]red;crimson.→英和
〜なうそ an absolute lie.〜になる[顔など]flush;→英和
blush (はにかんで,恥ずかしくて).→英和
〜になって怒っている be red with anger.
真っ返様
まっかいさま 【真っ返様】 (名・形動)
「まっかえさま」の転。「徳兵衛めがうせ―にいふとても/浄瑠璃・曾根崎心中」
真っ返様
まっかえさま 【真っ返様】 (名・形動)
表裏,前後などが全く逆であること。正反対なこと。また,そのさま。まっかいさま。「三日前から仕過しの,僭上は―,巾着振ひ底を叩いて。是で御免と詫びるもあり/浄瑠璃・会稽山」
真っ逆様
まっさかさま [3] 【真っ逆様】 (名・形動)[文]ナリ
完全にさかさまな・こと(さま)。「―に落ちる」
真っ逆様に落ちる
まっさかさま【真っ逆様に落ちる】
fall headfirst[headforemost,headlong].
真っ青
まっさお [3] 【真っ青】 (名・形動)[文]ナリ
(1)全く青いさま。まさお。「―な空」
(2)血の気がひいて,顔色が非常に悪いさま。「恐怖で―になる」
真っ青な
まっさお【真っ青な】
deep blue;(deadly) pale (顔色の).→英和
〜になる turn deadly pale.
真っ黒
まっくろ [3] 【真っ黒】 (名・形動)[文]ナリ
(1)全く黒い・こと(さま)。
⇔真っ白
「―な雲が広がる」
(2)日焼けして,皮膚がひどく黒い・こと(さま)。「―に日焼けする」
(3)物がよごれて,ひどく黒い・こと(さま)。「―などぶ川」「泥で―な洗濯物」
(4)ものごとに夢中になるさま。いちずなさま。「―に惚れ込むと/思出の記(蘆花)」
真っ黒い
まっくろ・い [4] 【真っ黒い】 (形)
全く黒い。
⇔真っ白い
「―・い煙」
真っ黒け
まっくろけ [0][4] 【真っ黒け】 (形動)[文]ナリ
全く黒いさま。「全身がすすで―だ」「―のけ」
真っ黒な
まっくろ【真っ黒な】
deep-[coal-]black.〜に焦げる be scorched black.
真に
まことに 【真に・誠に】
■一■ [0] (副)
本当に。実に。「―お世話になりました」
■二■ (感)
「まこと{■三■}」に同じ。「―,ただ人にはあらざりけるとぞ/徒然 184」
真に
しんに [1] 【真に】 (副)
ほんとうに。まことに。「―すぐれた人格」「―然(ソ)うだね,もう罷(ヨ)した方が宜(イ)い/浮雲(四迷)」
真に受ける
ま【真に受ける】
believe <what a person says> ;→英和
take a person's words seriously.
真の
しんの 【真の】 (連語)
本当の。本物の。連体詞的に用いる。「―理解」「―闇(ヤミ)」
真のふり
まのふり 【真のふり】
本物・上等なもののふりをすること。「―をしてさうざうしいのやかましいのとぬかしやあがる/洒落本・世説新語茶」
真の一声
しんのいっせい 【真の一声】
能楽で,脇能の前ジテが登場するときに奏される囃子(ハヤシ)。曲は静かでさわやか。
真の人
まことのひと 【真の人】
真理を悟った人。真人(シンジン)。「―は智もなく,徳もなく,功もなく,名もなし/徒然 38」
真の手桶
しんのておけ 【真の手桶】
茶道で用いる,真塗りの手桶形の水さし。
真の次第
しんのしだい 【真の次第】
能楽で,脇能のワキが登場するときに奏される囃子(ハヤシ)。
真の花
まことのはな 【真の花】
能で,稽古(ケイコ)と工夫を究めた本当の芸のうまさ。
⇔時分の花
真の道
まことのみち 【真の道】
仏の道。仏道。「さとり行く―に入りぬれば/新古今(羇旅)」
真ん
まん 【真ん】 (接頭)
〔接頭語「ま」の下に撥音の挿入されたもの〕
名詞・形容詞に付いて,完全にそうである,本当にそうであるなどの意を表す。「―中」「―丸い」
真ん中
まんなか [0] 【真ん中】
〔「まなか」の撥音添加〕
ちょうど中央にあたる部分。中心。
真ん丸
まんまる [0][3] 【真ん丸】 (名・形動)[文]ナリ
完全に丸いこと。正しい円形であること。また,そのさま。「コンパスなしで―を描く」「―なお月様」
真ん丸い
まんまる・い [4][0] 【真ん丸い】 (形)
全く丸い。完全な円形である。「―・い月」
真ん丸の
まんまる【真ん丸の】
perfectly round.
真ん前
まんまえ [3] 【真ん前】
〔「ままえ」の撥音添加〕
ちょうどその前。真正面。「駅の―に店を構える」
真ん名
まんな 【真ん名・真ん字】
〔「まな」の撥音添加〕
漢字。「―のすすみたるほどに,仮名(カンナ)はしどけなき文字こそまじるめれ/源氏(梅枝)」
真ん名書
まんなぶみ 【真ん名書・真ん字書】
漢字で書かれた書物。漢籍。まなぶみ。「なでふ女が―は読む/紫式部日記」
真ん字
まんな 【真ん名・真ん字】
〔「まな」の撥音添加〕
漢字。「―のすすみたるほどに,仮名(カンナ)はしどけなき文字こそまじるめれ/源氏(梅枝)」
真ん字書
まんなぶみ 【真ん名書・真ん字書】
漢字で書かれた書物。漢籍。まなぶみ。「なでふ女が―は読む/紫式部日記」
真ん真ん中
まんまんなか [3] 【真ん真ん中】
「まんなか」を強めていう語。どまんなか。「―の好球をねらい打ちする」
真一文字
まいちもんじ [4] 【真一文字】 (名・形動)
(1)「一」の字のようにまっすぐな・こと(さま)。一直線。「―に口を結ぶ」
(2)わき目もふらず進む・こと(さま)。まっしぐら。「目的に向かって―に突き進む」
真上
まうえ [3] 【真上】
そのちょうど上。まっすぐ上にあたる所。
⇔真下
「頭の―」「―の部屋」
真上に[の]
まうえ【真上に[の]】
right[just]above[over,upon].
真下
ました [3] 【真下】
そのちょうど下。
⇔真上
「崖(ガケ)の―」
真下に
ました【真下に】
right[just]under;below;→英和
beneath.→英和
真下り
まくだり 【真下り】
(1)真下(マシタ)におりること。「長刀(ナギナタ)打ち振り,―に喚(オメ)いて懸かる/義経記 3」
(2)京都で,御所と反対の方角である南の方にまっすぐに行くこと。「―に逃げたりけるが/保元(中・古活字本)」
真世神
まゆんがなし 【真世神】
沖縄県石垣市川平で陰暦九月ころの戊戌(ツチノエイヌ)の日前後に行われる節祭(シツマツリ)に出現する来訪神。祭りの初日,夜半から未明にかけて,顔を隠し,笠(カサ)・蓑(ミノ)を着て各戸を訪れ,豊穣を予祝する。
真世話物
まぜわもの [0] 【真世話物】
「生世話物(キゼワモノ)」に同じ。
真中
まなか [0][1] 【真中】
中央。中心。まんなか。「水の―に直立する自由の女神像/あめりか物語(荷風)」
真中に
まんなか【真中に】
(right) in the center[middle,heart] <of> .→英和
真中古
まちゅうこ [2] 【真中古】
文永年間(1264-1275),二世加藤藤四郎の製した瀬戸焼。多くは茶入れで,釉(ウワグスリ)は普通柿黒,口造りが華奢(キヤシヤ)で糸切りの荒いのが特色。
真事問ふ
まことと・う 【真事問ふ・真言問ふ】 (動ハ四)
〔「ま」は接頭語〕
物を言う。口をきく。言問う。「然るに是の御子,八拳鬚(ヤツカヒゲ)心(ムネ)の前に至るまで―・はず/古事記(中)」
真二つ
まふたつ [2][3] 【真二つ】
ちょうど半分ずつになること。まっぷたつ。
真人
まとうど マタウド 【全人・真人】
〔全(マタ)き人の意の「またびと」の転〕
素直で律義な人。純朴で正直な人。また,正直すぎて気のきかない人。「唯仏のやうなる―なり/幸若・烏帽子折」
真人
またうど 【全人・真人】
⇒まとうど(全人)
真人
もうと マウト 【真人】 (名・代)
⇒まうと(真人)
真人
まうと 【真人】
〔「まひと」の転〕
■一■ (名)
(1)貴人。身分の高い人。また,人に対する敬称。「門の前の井の辺(カタワラ)の樹の下(モト)に一(ヒトリ)の貴(ヨ)き―有り/日本書紀(神代下訓)」
(2)「まひと(真人)」に同じ。
■二■ (代)
二人称。中古,目下の人に対して用いられる。「―たちは,かくては天の責めをかぶりなむ/栄花(初花)」
真人
しんじん [0] 【真人】
まことの道をきわめ,完全な道徳を身につけた人。完全無欠の人格をもった人。至人。
真人
まひと [1] 【真人】
684年に制定された八色(ヤクサ)の姓(カバネ)の第一。継体天皇以降の諸天皇の後裔(コウエイ)で,それまで公(キミ)の姓を称した氏族に与えられた。まうと。まっと。
真人間
まにんげん [2] 【真人間】
立派に社会生活をおくっている人間。まともな人間。「―に立ち返る」
真人間になる
まにんげん【真人間になる】
reform (oneself);→英和
turn over a new leaf.
真仮
しんけ 【真仮】
〔「け」は呉音〕
〔仏〕 絶対的・普遍的な真理と,一時的に特定の場に適合した形態で示される真理。真実と方便。権実(ゴンジツ)。
真仮
しんか [1] 【真仮】
まことのことと仮のこと。真実と虚偽。
真仮名
まがな [1][0] 【真仮名】
漢字を,そのまま国語の音を表すために用いたもの。万葉(マンヨウ)仮名の主として一字一音節のもの。
→片仮名
→平仮名
真似
まね [0] 【真似】 (名)スル
(1)まねること。また,形だけ似せること。模倣。「大人の―をする」「泣く―をする」「―するだけでは進歩しない」
(2)ふるまい。行動。「おかしな―をするな」「ふざけた―はやめろ」
真似
ま・ぬ 【真似】 (動ナ下二)
⇒まねる
真似
まね【真似】
imitation;→英和
mimicry.→英和
〜をする ⇒真似る.馬鹿な〜をするな Don't be silly!
真似る
ま・ねる [0] 【真似る】 (動ナ下一)[文]ナ下二 ま・ぬ
行動・様子などが他の人や物と同じになるようにする。模倣する。まねをする。「話し方を―・ねる」「文体を―・ねてかく」
真似る
まねる【真似る】
imitate;→英和
copy;→英和
mimic (人,しぐさのまね).→英和
真似事
まねごと [0] 【真似事】
(1)まねてすること。似せてすること。「先人の―」
(2)本格的なものではなく,形だけを整えたものであること。本物には及ばない程度のものであること。多く,自分の行為を謙遜していう。「祝賀会の―だけでもしよう」
真似鶫
まねしつぐみ [4] 【真似鶫】
(1)スズメ目マネシツグミ科の鳥の総称。アメリカ大陸に三〇種余りが分布。
(2){(1)}の一種。全長約25センチメートル。全体が灰黒色で,翼に白帯がある。よくさえずり,他の鳥の鳴き声などを巧みにまねる。北アメリカ南西部に分布。モキングバード。
真体
しんたい [1] 【真体】
楷書の字体。楷書体。
真作
しんさく [0] 【真作】
ある人の作った,ほんとうの作品。偽作・贋作(ガンサク)に対していう。
真価
しんか【真価】
<have> real[true]value;true merit[worth].〜を発揮する display one's real ability[worth].
真価
しんか [1] 【真価】
物,または人のもっている本当の値打ち。まことの価値。「―を発揮する」
真俗
しんぞく [1] 【真俗】
(1)僧と俗人。僧俗。
(2)〔仏〕 真諦(シンタイ)と俗諦。真俗二諦。
真俗二諦
しんぞくにたい [1][1][1] 【真俗二諦】
〔仏〕 仏教的・出世間的な真理である真諦と,世間的真理である俗諦のこと。
真個
しんこ [1] 【真個・真箇】
■一■ (名・形動ナリ)
まことである・こと(さま)。真正。「―の英雄」「―に文人,画師の気局を恢弘するに足る所/日本風景論(重昂)」
■二■ (名・形動タリ)
{■一■}に同じ。「―たる青雲の志を得れば賢愚共に之を敬愛せざるはなし/花柳春話(純一郎)」
■三■ (副)
まことに。真に。「彼即ち―無声の詩を画けり/自然と人生(蘆花)」
真偽
しんぎ【真偽】
truth;→英和
genuineness.〜を確かめる ascertain the truth <of> .
真偽
しんぎ [1] 【真偽】
まことといつわり。真実と虚偽。「うわさの―を確かめる」「―のほどは分からない」
真備
まび 【真備】
岡山県南西部,吉備郡の町。山陽道の旧宿駅。吉備真備(キビノマキビ)の生地。
真像
しんぞう [0] 【真像】
(1)人や物の実際の姿。
(2)真実の姿。本当のところ。「人情風俗なんどは僅(ワズカ)に一斑(イツパン)の皮相のみを写して其―を写すを得ず/小説神髄(逍遥)」
真儒
しんじゅ [1] 【真儒】
真に儒教の道を極めた儒者。
⇔俗儒
真具
まつぶさ 【真具】 (形動ナリ)
十分なさま。すっかりそろっているさま。「黒き御衣を―に取り装ひ/古事記(上)」
真写
しんしゃ [0] 【真写】 (名)スル
ありのままに写すこと。「出来るだけ客観のまゝを―し/文芸上の自然主義(抱月)」
真冬
まふゆ [0] 【真冬】
冬の真っ最中。冬の一番寒い時期。
真冬
まふゆ【真冬】
<in> midwinter.→英和
真冬日
まふゆび [3] 【真冬日】
一日の最高気温が摂氏〇度未満の日。
→冬日
真分数
しんぶんすう [3] 【真分数】
分子が分母より小さい分数。
⇔仮分数
真剣
しんけん【真剣】
earnestness;→英和
seriousness.→英和
〜な earnest;→英和
serious.→英和
〜に in earnest;seriously;→英和
<work> with a will.→英和
‖真剣勝負をする fight with real swords;play in real earnest.
真剣
しんけん [0] 【真剣】
■一■ (名)
(木刀や竹刀(シナイ)でなく)本物の刀。「―で立ち合う」
■二■ (形動)[文]ナリ
一生懸命に物事をするさま。本気であるさま。「―に取り組む」「―な態度」
[派生] ――さ(名)――み(名)
真剣勝負
しんけんしょうぶ [5] 【真剣勝負】
(1)本物の剣を用いて行う勝負。
(2)本気になって行う勝負。また,本気になって事に当たること。
真割引
しんわりびき [3] 【真割引】
手形などを期日前に支払うとき,支払期日までの利息を割り引くこと。額面金額から利息を引いた額が手取り額となる。外(ソト)割引。
真勇
しんゆう [0] 【真勇】
真の勇気。
真北
まきた [3] 【真北】
ちょうど北に当たる方角。正北。
⇔真南
真北の[に]
まきた【真北の[に]】
due north.
真十鏡
まそかがみ 【真澄鏡・真十鏡】
■一■ (名)
「ますみのかがみ」と同義とも,「まそ」は十分整った意ともいう。「―手に取り持ちて/万葉 904」
■二■ (枕詞)
(1)まそかがみを,見る・懸ける・床の辺に置く・磨(ト)ぐの意で,「見る」「敏馬(ミヌメ)(地名)」「南淵(ミナブチ)山」「懸く」「床の辺(ヘ)去らず」「磨ぐ」にかかる。「―見飽かぬ君に/万葉 572」「―敏馬の浦は/万葉 106」「―南淵山は今日もかも白露置きて/万葉 2206」「―かけて偲(シヌ)へと/万葉 3765」「―床の辺去らず/万葉 2501」「―磨ぎし心を許してし/万葉 619」
(2)「まそかがみのような」の意で,「照る」「清し」にかかる。「―照るべき月を/万葉 1079」「―清き月夜(ツクヨ)に/万葉 1507」
(3)鏡に映る影の意で,「面影(オモカゲ)」にかかる。「―面影去らず/万葉 2634」
(4)鏡の箱には「ふた」があるので,同音の地名「二上山」にかかる。「―二上山に木の暗(クレ)の/万葉 4192」
真南
まみなみ [2] 【真南】
ちょうど南に当たる方角。正南。
⇔真北
真南の[に]
まみなみ【真南の[に]】
due south.
真南蛮
まなばん [2] 【真南蛮・真那盤】
香木の一種。香の六国(リツコク)の一。琉球語の南蛮に由来するという。
真友
しんゆう [0] 【真友】
ほんとうの友人。真の友。
真受け
まうけ [0] 【真受け】
本当だと信じること。真(マ)に受けること。「―に受けて,その不心得を諭す/浮雲(四迷)」
真名
まな [1] 【真名・真字】
(1)〔「仮名」に対して,正式の文字の意〕
漢字。まんな。
⇔仮名
(2)漢字の楷書体。「草にも―にも,さまざまめづらしきさまに書きまぜ給へり/源氏(葵)」
真名序
まなじょ [2] 【真名序】
漢文で書いた序文。
⇔仮名序
真名暦
まなごよみ [3] 【真名暦】
漢字で書いた暦。
→仮名暦
真名書き
まながき 【真名書き】
漢字で書くこと。また,漢字で書いたもの。
⇔仮名書き
真名本
まなぼん [0] 【真名本・真字本】
漢字だけで書かれた本。
真名鶴
まなづる [2] 【真名鶴・真鶴】
ツル目ツル科の鳥。全長約130センチメートル。腹面は黒灰色,背は青灰色で遠くから見ると銀白色に光る。首は白色,顔は赤い。アジア北東部に分布,冬鳥として,鹿児島県出水市周辺に渡来する。[季]冬。
真名鹿
まなか 【真名鹿】
鹿の美称。「―の皮を全剥(ウツハギニハギ)て以て天羽韛(アマノハブキ)に作る/日本書紀(神代上)」
真向い
まむかい [2] 【真向(か)い】
ちょうど正面。真正面。「寺の―に住む」
真向いに[の]
まむかい【真向いに[の]】
just opposite <my house> ;just in front <of> .
真向かい
まむかい [2] 【真向(か)い】
ちょうど正面。真正面。「寺の―に住む」
真向き
まむき [0] 【真向き】
(1)正面から向かうこと。また,真正面。「銀杏返(イチヨウガエシ)を―に見せて/多情多恨(紅葉)」
(2)船首または船尾の真正面のこと。
真否
しんぴ [1] 【真否】
本当のこととうそのこと。また,本当のことかそうでないことかということ。「―を確かめる」
真吹き
まぶき [0] 【真吹き】
中世後期に行われた製銅法。木炭粉末を粘土でこねて作った容器に銅の鈹(カワ)を入れ,羽口(ハグチ)から風を吹き込み,溶融して不純物を酸化させ粗銅を得る。
真味
しんみ [1] 【真味】
本来のあじ。まことのあじわい。
真善美
しんぜんび【真善美】
the true,the good and the beautiful.→英和
真善美
しんぜんび [3] 【真善美】
人間の理想である,真と善と美。それぞれ,学問・道徳・芸術の追求目標といえる,三つの大きな価値概念。
真四角
ましかく【真四角】
a regular square.
真四角
ましかく [2][3] 【真四角】 (名・形動)
正方形である・こと(さま)。「―な顔」
真因
しんいん [0] 【真因】
(1)事件・事物の本当の原因。「事件の―を探る」
(2)〔仏〕 悟りの境地に達する真実の正因。
真土
まつち [1] 【真土】
耕作に適する良質の土。
真土山
まつちやま 【真土山・待乳山】
■一■ (名)
(1)奈良県五條市と和歌山県橋本市との境にある山。紀ノ川(吉野川)に臨む。((歌枕))
(2)〔「まっちやま」とも〕
東京都台東区浅草にある小丘。隅田川に臨み,上野の台地に続く。待乳山聖天堂がある。聖天山。
■二■ (枕詞)
同音の「待つ」にかかる。「―待つらむ妹を行きてはや見む/万葉 3154」
真塗
しんぬり [0] 【真塗(り)】
黒漆で塗ること。また,黒の漆塗り。
真塗り
しんぬり [0] 【真塗(り)】
黒漆で塗ること。また,黒の漆塗り。
真塩
ましお [0] 【真塩】
精製した上質の塩。
⇔差し塩
真壁
しんかべ [1] 【真壁】
柱を隠さず,柱と柱の間に作った壁。普通の和風家屋の壁。
→大壁
真壁
まかべ 【真壁】
茨城県西部,真壁郡の町。花崗岩を原料にした墓石・灯籠など,石材業が盛ん。
真壺
まつぼ [1] 【真壺】
葉茶壺の一種。呂宋(ルソン)壺と呼ばれるもののうち,文様や文字のないもの。
真夏
まなつ [0] 【真夏】
夏の盛り。夏のいちばん暑い時季。
真夏
まなつ【真夏(に)】
(in) midsummer.→英和
真夏の夜の夢
まなつのよのゆめ 【真夏の夜の夢】
(1)〔原題 A Midsummer Night's Dream〕
シェークスピアの喜劇。1594年頃作。妖精の王オベロンとその妃,二組の恋人,アテネの職人たちが妖精パックの愛の媚薬誤用のため混乱を起こす。幻想と現実が渾然(コンゼン)一体となった作品。
(2)〔原題 (ドイツ) Ein Sommernachtstraum〕
{(1)}の付随音楽。メンデルスゾーン作曲。全一二曲(序曲が別にある)から成る作品で,「結婚行進曲」が特によく知られる。
真夏日
まなつび [3] 【真夏日】
最高気温が摂氏三〇度以上の日。熱帯日。
→夏日
真夜
まよ [1] 【真夜】
夜中。真夜中。
真夜中
まよなか【真夜中(に)】
(at) midnight.→英和
真夜中
まよなか [2] 【真夜中】
夜の一番更けた時。深夜。
真夜中の月
まよなかのつき 【真夜中の月】
真夜中に出るところから,陰暦二十三夜の月。
真太陽
しんたいよう [3] 【真太陽】
実際に観測される太陽(視太陽)に光行差の補正を加えたもの。
真太陽日
しんたいようじつ [5] 【真太陽日】
真太陽がある地点の子午線を通過してから,再びその子午線を通過するまでの時間。
真太陽時
しんたいようじ [5] 【真太陽時】
真太陽の時角に基づく時刻,または時法。視太陽時から光行差による影響を除いたもの。太陽の運行が一様でないため,一様な時刻ではない。
真如
しんにょ [1] 【真如】
〔仏〕
〔梵 tathatā〕
あるがままにあること。存在の本質,存在の究極的な姿としての真理そのものをいう。大乗仏教では,法性・実相などとほぼ同義に用いる。実性。
真如の月
しんにょのつき 【真如の月】
〔仏〕 真如が一切の迷いを破ることを月が闇を照らすのにたとえた言葉。
真如縁起
しんにょえんぎ [4] 【真如縁起】
〔仏〕 万物は真如から縁によって生起したものとする考え方。如来蔵縁起。
真如親王
しんにょしんのう 【真如親王】
⇒高岳親王(タカオカシンノウ)
真妄
しんもう [0] 【真妄】
真実と虚妄。まこととうそ。
真子
まこ 【真子】
〔「ま」は接頭語〕
子供や妻を親しみいつくしんでいう語。「愛(ウツク)しけ―が手離り島伝ひ行く/万葉 4414」
真子鰈
まこがれい [3] 【真子鰈】
カレイ目の海魚。全長約30センチメートル。体は扁平で楕円形,口が小さく,両眼は右側にある。マガレイに似るが,有眼側が茶褐色,無眼側は白色で淡黄色の縦帯がない。北海道南部から東シナ海にかけて分布。マコ。アマテ。モガレイ。シロシタガレイ。
真孔雀
まくじゃく [2] 【真孔雀】
キジ目キジ科の鳥。雄は翼長55センチメートル,尾長60センチメートルほど。緑色を基調とし,首から胸にかけて青みを帯びる。房状の緑色冠羽をもつ。雌はやや小さく,緑褐色。中国南部・インドシナ・ミャンマー・インドネシアに分布。
真字
まな [1] 【真名・真字】
(1)〔「仮名」に対して,正式の文字の意〕
漢字。まんな。
⇔仮名
(2)漢字の楷書体。「草にも―にも,さまざまめづらしきさまに書きまぜ給へり/源氏(葵)」
真字
しんじ [0] 【真字】
(1)楷書(カイシヨ)。真書。
(2)漢字。まな。「―本」
真字二分金
しんじにぶきん [4] 【真字二分金】
文政金銀のうち,1828年(文政11)までに発行された二分金。楷書体の「文」の極印があるのでいう。
真字本
まなぼん [0] 【真名本・真字本】
漢字だけで書かれた本。
真宗
しんしゅう [0][1] 【真宗】
浄土真宗のこと。
真実
しんじつ【真実】
truth;→英和
reality.→英和
〜な true;→英和
real.→英和
〜に in fact;really.〜のところ to tell the truth;→英和
the fact is that….
真実
しんじつ [1] 【真実】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
(1)うそいつわりのないこと。ほんとうのこと。また,そのさま。「―を語る」「―の恋」「私に取つては,あなたが,一番―な友人でゐらつしやるのだから/人形の家(抱月)」
(2)〔仏〕 絶対の真理。
■二■ (副)
ほんとうに。心から。「―申し訳ないと思っています」
[派生] ――さ(名)――み(名)
真実
しんじち 【真実】 (名・形動ナリ)
〔「じち」は呉音〕
「しんじつ(真実)」に同じ。
真実一路
しんじついちろ [6] 【真実一路】
ただひたすらに真実を求めて生きていくこと。
真室川
まむろがわ 【真室川】
(1)山形県北部を流れる川。最上川の中流に注ぐ鮭川(サケガワ)の一支流。
(2)山形県北部,真室川流域を占める町。製材業・家具製造が行われる。
真室川音頭
まむろがわおんど 【真室川音頭】
山形県真室川町の民謡で,花柳界の騒ぎ唄。明治末に北海道で流行した「なっと節(らっぱ節の変化したもの)」を,昭和の初めに真室川飛行場造設の作業員たちが伝えたもの。
真小薦
まおごも 【真小薦】
〔「ま」「お」は接頭語〕
こも。一説に,「まお」は「真麻」でカラムシで作ったこもとも。「人言の繁きによりて―の同じ枕は我はまかじやも/万葉 3464」
真屋
まや 【真屋・両下】
〔「ま」は接頭語,「や」は建物の意〕
棟の前後二方へ軒をふきおろした家。切妻造り。「いつの―に麁草(アラクサ)をいづの席(ムシロ)苅り敷きて/祝詞(出雲国造神賀詞)」「東屋―のあまりのその雨そそぎ/催馬楽」
真屡に
ましばに 【真屡に】 (副)
〔「ま」は接頭語〕
しばしば。「―も告(ノ)らぬ妹が名かたに出でむかも/万葉 3488」
真山
まやま 【真山】
姓氏の一。
真山青果
まやませいか 【真山青果】
(1878-1948) 劇作家・小説家。仙台生まれ。本名,彬(アキラ)。小栗風葉に師事,自然主義作家として立つが,のち劇界に転じ多くの戯曲を発表。戯曲「玄朴と長英」「元禄忠臣蔵」「平将門」,小説「南小泉村」,研究書「西鶴語彙考証」など。
真岡
もうか マヲカ 【真岡】
⇒もおか(真岡)
真岡
もおか マヲカ 【真岡】
栃木県南東部の市。商工業都市。江戸時代は幕府直轄地として代官所が置かれ,木綿の集散地であった。
真岡木綿
もおかもめん マヲカ― [4] 【真岡木綿】
栃木県真岡近辺から産出した,地質の丈夫な木綿。浴衣・白足袋地用。
真島
まじま 【真島】
姓氏の一。
真島利行
まじまりこう 【真島利行】
(1874-1962) 化学者。京都生まれ。東大卒。日本産の漆を研究,漆液の主成分ウルシオールの構造決定・合成に成功。一方,教育機関の整備につとめ,多数の有機化学者を育てる。
真崎
まざき 【真崎】
姓氏の一。
真崎甚三郎
まざきじんざぶろう 【真崎甚三郎】
(1876-1956) 陸軍軍人。大将。佐賀県生まれ。皇道派の首領の一人。統制派により教育総監を罷免され,この罷免問題から相沢事件,二・二六事件などが派生した。
真巻き
ままき 【真巻き・細射・継木】
「真巻き矢」「真巻き弓」の略。「身はまづしくてぞありけるに,―を好みて射けり/宇治拾遺 15」
真巻き弓
ままきゆみ 【真巻き弓・細射弓】
木と竹を接(ハ)ぎ合わせて作った弓。的弓で,猟や戦いなどには使われなかった。[和名抄]
真巻き矢
ままきや 【真巻き矢・細射矢】
真巻き弓に用いる矢。
真帆
まほ 【真帆】
順風を受けて十分に張った帆。
→片帆
「浦風の―もかたほもみえわかず/新続古今(雑中)」
真平
まひら 【真平】 (形動ナリ)
(1)全く平らなさま。まっ平ら。「かへる―にひしげて死にたりけり/宇治拾遺 11」
(2)ひたすらなさま。まっぴら。「殊に梶原源太直参して―に申しつれども/盛衰記 34」
真幸く
まさきく 【真幸く】 (副)
〔「ま」は接頭語〕
無事で。つつがなく。「―あらばまたかへりみむ/万葉 141」
真広く
まびろ・く 【真広く】 (動カ下二)
衣服をはだける。ゆったり着る。「指貫・直衣などを引き下げて,―・けて出で来たり/宇津保(蔵開上)」
真広げ姿
まひろげすがた 【真広げ姿】
くつろいだ姿。しどけない姿。「心とどめて書く,―もをかしう見ゆ/枕草子 191」
真床追衾
まとこおうふすま 【真床追衾】
〔「まとこ」は床の美称,「おう」は「おおう(覆)」の転〕
床をおおう夜具。日本書紀の天孫降臨神話や海幸山幸神話などで,誕生した皇子を包む具とされ,天皇の即位儀礼における衾との関連が指摘されている。
真底
しんそこ [1][0] 【心底・真底】
■一■ (名)
心の奥底。「―から愛する」「夫人の胸中に立ち入つて,其―を探ると/明暗(漱石)」
■二■ (副)
心から。本当に。「こんどばかりは―あいそが尽きた」「―お前の了簡が知れたよ/真景累ヶ淵(円朝)」
真弓
まゆみ [0][1] 【檀・真弓】
(1)ニシキギ科の落葉小高木。山野に生え,庭木ともする。葉は対生。雌雄異株。初夏,淡緑色の花が集散花序につく。果実は秋に熟し,裂開して赤い種子を露出する。材は弓を作るのに用いた。ヤマニシキギ。
〔「檀の実」は [季]秋〕
(2){(1)}の丸木で作った弓。
(3)襲(カサネ)の色目の名。表は蘇芳(スオウ),裏は黄。秋に多く用いる。
檀(1)[図]
真弓
まゆみ 【真弓】
弓の美称。「みこも刈る信濃の―我が引かばうま人さびて否(イナ)と言はむかも/万葉 96」
真形釜
しんなりがま [0][4] 【真形釜】
最も基本的な形態の茶の湯釜。茶の湯専門の釜出現以前の湯釜の形態を残したもの。蘆屋釜の古作に代表例が多い。
真影
しんえい [0] 【真影】
本当の肖像。写真。
→御真影(ゴシンエイ)
真後ろ
まうしろ [2] 【真後ろ】
ちょうどうしろにあたる所。「敵の―に回る」
真後ろに[の]
まうしろ【真後ろに[の]】
right[just]behind;at the back <of> .→英和
真心
まごころ [2] 【真心】
他人のために尽くそうという純粋な気持ち。偽りや飾りのない心。誠意。「―こめて話す」
真心
まごころ【真心】
sincerity.→英和
〜こめて wholeheartedly;sincerely.→英和
真忌み
まいみ 【真忌み】
「致斎(チサイ)」に同じ。「荒忌―清まはるとも/和泉式部集」
真性
しんせい [0] 【真性】
(1)病気がほんもので,疑う余地がないこと。「―コレラ」
(2)生まれつきの性質。天性。
真性の
しんせい【真性の】
《医》true;→英和
genuine.→英和
真性糖尿病 true diabetes.
真性包茎
しんせいほうけい [5] 【真性包茎】
包皮が亀頭をおおっていて,包皮と亀頭の癒着があったり包皮口が小さいなどのため,包皮を反転することができないもの。
→仮性包茎
真悲し
まかな・し 【真悲し・真愛し】 (形シク)
非常にかわいい。非常にいとしい。「置きて行かば妹は―・し/万葉 3567」
真情
しんじょう【真情(を吐露する)】
(pour forth) one's true feelings[heart].
真情
しんじょう [0] 【真情】
(1)いつわりのない心。まごころ。「―を吐露する」
(2)真の状態。実情。「―を知る」
真意
しんい【真意】
one's real intention;the true meaning (言葉の).
真意
しんい [1] 【真意】
(1)まことの心。本当の気持ち。「―を問いただす」「―をはかりかねる」
(2)本当の意味。
真愛し
まかな・し 【真悲し・真愛し】 (形シク)
非常にかわいい。非常にいとしい。「置きて行かば妹は―・し/万葉 3567」
真成
しんせい [0] 【真成・真誠】 (名・形動)[文]ナリ
偽りやごまかしのない・こと(さま)。真実。「決して―なる政党の成立を見るべからず/雪中梅(鉄腸)」
真手
まて 【真手・全手】
両手。左右の手。「御手洗(ミタラシ)に若菜濯ぎて宮人の―に捧げて御戸開くめる/山家(百首)」
真手番
まてつがい 【真手結・真手番】
平安時代,射礼(ジヤライ)・賭弓(ノリユミ)・騎射(ウマユミ)の本番の勝負。
⇔荒手結(アラテツガイ)
真手結
まてつがい 【真手結・真手番】
平安時代,射礼(ジヤライ)・賭弓(ノリユミ)・騎射(ウマユミ)の本番の勝負。
⇔荒手結(アラテツガイ)
真打
しんうち [1][0] 【真打・心打】
(1)寄席などでその日の最後に出演してすぐれた芸を演ずる人。最上級格の人。真(シン)。
(2)落語家などの最高の資格。興行の主任をつとめることができる。現在は上方の落語家には用いない。
真打ち
しんうち【真打ち】
<米> a headliner;→英和
<英> a topliner;a leading performer (落語家の).
真摯
しんし [1] 【真摯】 (名・形動)[文]ナリ
まじめでひたむきなこと。事を一心に行うさま。「―な態度」「深く考へる人,―なる人は/善の研究(幾多郎)」
[派生] ――さ(名)
真摯な
しんし【真摯な】
⇒真面目(まじめ).
真改
しんかい 【真改】
(?-1682) 江戸初期の大坂の刀工。日向(ヒユウガ)の生まれ。井上八郎兵衛と称す。和泉守国貞の次男。初め国貞を名乗ったが晩年に真改と改め,下賜された菊紋を銘の上に切る。津田助広とともに大坂新刀の双璧。
真教
しんきょう シンケウ 【真教】
(1237-1319) 鎌倉時代の僧。時宗第二祖。別名,心阿。号は他阿弥陀仏。京都の人。兵庫の真光寺を大道場にし,京都に金光寺,藤沢に無量寺を建て,また宗規を定めるなど,宗門の基礎をかためた。
真数
しんすう [3] 【真数】
〔数〕 対数 �=log�� において,� を対数 � の真数という。真数は常に正である。
→対数
真文
しんぶん [0] 【真文】
⇒しんもん(真文)(1)
真文
しんもん [0] 【真文】
〔仏〕
〔正しい文,真実の言葉の意〕
(1)仏・菩薩の説いた文句。しんぶん。
(2)梵字(ボンジ)のままの経文。梵文。
真文字金銀
しんぶんじきんぎん [6] 【真文字金銀】
⇒元文金銀(ゲンブンキンギン)
真新しい
まあたらしい【真新しい】
brand-new.
真新しい
まあたらし・い [5] 【真新しい】 (形)[文]シク まあたら・し
見るからに新しい。全く新しい。「―・い洋服」
[派生] ――さ(名)
真旅
またび 【真旅】
本格的な旅。長い旅。「旅とへど―になりぬ/万葉 4388」
真旗魚
まかじき [2] 【真旗魚】
スズキ目の海魚。全長3メートルに達する。体は長紡錘形で,側扁する。背びれが大きく,長い剣状の吻(フン)をもつ。背面は黒紫青色,腹面は銀白色で,体側には明瞭な十数条のコバルト色の横帯がある。肉は淡紅色で美味。重要水産魚。太平洋・インド洋の亜熱帯・温帯海域に分布。カジキ。ノウラギ。
→カジキ
真日
まひ 【真日】
〔「ま」は接頭語〕
日の美称。「さ寝に逢はなくに―暮れて/万葉 3461」
真日長し
まけなが・し 【真日長し】 (形ク)
〔「ま」は接頭語〕
長い日数を経ている。久しい。けながし。「我(ア)が恋は慰めかねつ―・く夢(イメ)に見えずて年の経ぬれば/万葉 2814」
真昆布
まこんぶ [2] 【真昆布】
褐藻類コンブ目コンブ属の海藻。北海道から宮城県にかけての漸深帯に生育。長さ2〜6メートル,幅約30センチメートルで,質は厚く,両縁は波状。食用・調味料などとする。コンブ。エビスメ。ヒロメ。
真明か
まさやか 【真明か】 (形動ナリ)
〔「ま」は接頭語〕
はっきりしているさま。さやか。「御坂たばらば―に見む/万葉 4424」
真星
まぼし [0] 【真星】
(1)的の真ん中の星。
(2)物事の中心点。
真昼
まひる【真昼(に)】
(at) midday[noon];→英和
(in) broad daylight (真っ昼間).
真昼
まひる [0] 【真昼】
昼のまっ最中。白昼。日中。ひるま。
真景
しんけい [0] 【真景】
実際の風景。実景。
真智
しんち [1] 【真智・真知】
(1)まことの知識。
(2)宗教的真理を悟った智慧(チエ)。悟りを開いた智。
⇔俗智
真書
しんしょ [1] 【真書】
(1)〔真体の文字の意〕
漢字を楷書(カイシヨ)で書くこと。また,その書体。真字。
(2)真実の事柄を記した書物。
真書き
しんかき [1] 【真書き】
楷書(カイシヨ)用の細い筆。しんかきふで。
真書き筆
しんかきふで [4] 【真書き筆】
「真書き」に同じ。
真書太閤記
しんしょたいこうき 【真書太閤記】
実録風読物。一二編三六〇巻。栗原柳庵編。安永年間(1772-1781)の成立。実録体小説「太閤真顕記」により,太閤豊臣秀吉の通俗的な伝記をまとめたもの。
真木
まき 【真木】
姓氏の一。
真木
まき [1] 【真木・槙・柀】
(1)イヌマキ・コウヤマキの別名。特に,イヌマキをいう。
(2)〔よい木の意〕
木材としてすぐれたスギやヒノキの総称。「奥山の―の板戸を押し開き/万葉 2519」
真木割く
まきさく 【真木割く・真木栄く】 (枕詞)
「檜(ヒ)」にかかる。檜(ヒノキ)を裂くのに「ひ(=割レ目)」を入れくさびを打ち込むためとも,「真木栄く」の意で檜をたたえる意ともいう。「杵築(キヅキ)の宮―檜の御門(ミカド)/古事記(下)」
真木和泉
まきいずみ 【真木和泉】
(1813-1864) 幕末の尊攘派の志士。久留米水天宮の祠官。名は保臣。通称,和泉守。七卿落ちの際,ともに長州藩に逃れる。蛤御門(ハマグリゴモン)の変で敗れ,天王山で自殺した。
真木柱
まきばしら 【真木柱・槙柱】
■一■ (名)
(1)檜(ヒノキ)や杉でできた柱。「寄り居たまへりつる―もしとねも/源氏(東屋)」
(2)源氏物語の巻名。第三一帖。また,髭黒と北の方との間の長女の名。
■二■ (枕詞)
真木柱は太いものであることから,「ふとし」にかかる。「―太き心はありしかど/万葉 190」
真木栄く
まきさく 【真木割く・真木栄く】 (枕詞)
「檜(ヒ)」にかかる。檜(ヒノキ)を裂くのに「ひ(=割レ目)」を入れくさびを打ち込むためとも,「真木栄く」の意で檜をたたえる意ともいう。「杵築(キヅキ)の宮―檜の御門(ミカド)/古事記(下)」
真札
しんさつ [0] 【真札】
ほんものの紙幣。
⇔贋札(ニセサツ)
真束
しんづか [0] 【真束】
小屋組みの真ん中の束。杵束(キネヅカ)。
真東
まひがし [2] 【真東】
ちょうど東に当たる方角。
⇔真西
真東の[に]
まひがし【真東の[に]】
due east.
真果
しんか [1] 【真果】
受精後,種子の形成とともに子房だけが発育してできた果実。ウメ・ブドウなど。
⇔偽果(ギカ)
真柱
しんばしら [3] 【心柱・真柱】
(1)建築物,特に仏塔などの中心となる柱。しんのはしら。こころのはしら。
(2)天理教の統率者。《真柱》
真柴
ましば 【真柴】
〔「ま」は接頭語〕
柴の美称。「狩りくらし交野(カタノ)の―折り敷きて/新古今(冬)」
真核生物
しんかくせいぶつ [5] 【真核生物】
生物の二大群の一。細菌類と藍藻類を除く大多数の生物を含む。その細胞は核膜に包まれた核を持ち有糸分裂を行う。
→原核生物
真桑瓜
まくわうり マクハ― [3] 【真桑瓜】
ウリ科のつる性一年草。南アジア原産とされる。マスクメロンと祖先が同じで,果物として東洋で発達。日本への渡来は古い。雌雄同株。果実は俵形。果皮は黄色または白色,果肉は甘く香気に富む。昔,美濃国真桑村(現在,岐阜県真正町)に良品を産したためこの名がある。味瓜(アジウリ)。甘瓜。まくわ。漢名,甜瓜(テンカ)。[季]夏。
真棒
しんぼう [1] 【真棒】
建築などで地面を固めるために使う太い丸太。多数の引き縄をつけ,やぐらを立てた中央に引き上げてから落として,地面を突き固める。真棒胴突き。
真棒胴突き
しんぼうどうづき [1] 【真棒胴突き】
(1)真棒で突いて,地固めをすること。
(2)「真棒」に同じ。
真楫
まかじ 【真楫】
〔「ま」は接頭語〕
左右一対の艪(ロ)。また,艪の美称。「桜皮(カニワ)巻き作れる舟に―貫き/万葉 942」
真榊
まさかき 【真榊・真賢木】
〔「ま」は接頭語〕
榊(サカキ)の美称。「五百箇(イオツ)の―をねこじにこじて/日本書紀(神代上訓)」
真榛
まはり 【真榛】
榛(ハリ)の美称。「住吉の遠里小野の―もち摺れる衣の盛り過ぎ行く/万葉 1156」
真槍
しんそう [0] 【真槍】
実戦用の本物の槍。
真横
まよこ [0][3] 【真横】
ちょうど横。
真櫛
まくし [3] 【真櫛】
〔「ま」は接頭語〕
櫛の美称。「か黒し髪を―もちここにかき垂れ/万葉 3791」
真正
しんせい [0] 【真正】 (名・形動)[文]ナリ
ほんものである・こと(さま)。正真正銘。「―なる愛情の成就に努力することです/良人の自白(尚江)」
真正な
しんせい【真正な】
true;→英和
genuine;→英和
authentic.→英和
真正直
ましょうじき [2] 【真正直】 (名・形動)[文]ナリ
少しもうそいつわりのないこと。しんから正直なこと。また,そのさま。まっしょうじき。「―な生き方」
[派生] ――さ(名)
真正蜘蛛目
しんせいくももく [6] 【真正蜘蛛目】
節足動物クモ形綱の一目。普通のクモの類。蜘蛛目。
〔クモ・サソリ・ダニなどを含むクモ形類をクモ類と呼ぶこともあるので,それと区別した名称〕
真正面
ましょうめん [2][4] 【真正面】
ちょうど正面にあたる位置。まむかい。比喩的に,物事にまっこうから対することにもいう。まっしょうめん。「―に座る」「―から問題に取り組む」
真正面
ましょうめん【真正面】
the front <of the building> .→英和
〜に[の]right in front <of> ;just[right]opposite.
真水
さみず 【真水・素水】
混じり物のない水。まみず。「されば―のあるにまかせて/滑稽本・膝栗毛(初)」
真水
まみず [0] 【真水】
塩分などのまじらない水。淡水。
真水
まみず【真水】
fresh water.
真水水母
まみずくらげ [4] 【真水水母】
淡水産のクラゲの一種。傘は直径2センチメートルほどの半球状で,無色。縁に多くの触手が並ぶ。雌雄異体。世界中の温帯の淡水中にみられ,日本では第二次大戦後各地に広まった。
真河豚
まふぐ [0][2] 【真河豚】
フグ目の海魚。全長45センチメートルほど。体表はなめらか。背面は緑黒色で褐色斑が,また体側に大きな黒色斑が一つあり,腹面は白色。卵巣・肝臓に猛毒があり,腸・皮も強い毒性を示すが,肉・精巣は無毒。トラフグほど美味ではないが,フグ料理や干物に使う。サハリン南部から東シナ海に分布。ナメラフグ。
真海豚
まいるか [2] 【真海豚】
イルカの一種。体長2メートルほどで,雄は雌よりやや大きい。体の背面は暗青灰色,腹面は白色,体側に黄土色・灰色の部分がある。主にニシン・イワシなどの群遊魚を食う。暖海に広く分布。
真海鞘
まぼや [2][0] 【真海鞘】
ホヤの一種。体長20センチメートルに及ぶ。体は長卵形で,赤橙色の表面に多くの乳房状の突起がある。雌雄同体。食用。日本各地の沿岸に分布し,特に東北地方に多く,養殖もされる。
真淵
まぶち 【真淵】
⇒賀茂(カモノ)真淵
真清水
ましみず 【真清水】
〔「ま」は接頭語〕
清水の美称。「見し人のゆくへは知るや宿の―/源氏(藤裏葉)」
真清田神社
ますみだじんじゃ 【真清田神社】
愛知県一宮市にある神社。祭神は天火明命(アメノホアカリノミコト)。尾張国の一の宮。
真潮
ましお [0] 【真潮】
(1)潮。うしお。海水。「―くむいほのはま船とまくちて/万代集」
(2)その海域での,主となる海水の流れ。特に,黒潮のこと。
⇔逆潮(サカシオ)
真澄
ますみ [0] 【真澄】
よく澄んでいること。澄み切っていること。「―の空」
真澄の鏡
ますみのかがみ 【真澄の鏡】
くもりなくよく澄んでいる鏡。ますかがみ。まそみかがみ。「我が目らは―/万葉 3885」
真澄鏡
まそみかがみ 【真澄鏡】
「ますみのかがみ(真澄鏡)」に同じ。「我が持てる―に/万葉 3314」
真澄鏡
まそかがみ 【真澄鏡・真十鏡】
■一■ (名)
「ますみのかがみ」と同義とも,「まそ」は十分整った意ともいう。「―手に取り持ちて/万葉 904」
■二■ (枕詞)
(1)まそかがみを,見る・懸ける・床の辺に置く・磨(ト)ぐの意で,「見る」「敏馬(ミヌメ)(地名)」「南淵(ミナブチ)山」「懸く」「床の辺(ヘ)去らず」「磨ぐ」にかかる。「―見飽かぬ君に/万葉 572」「―敏馬の浦は/万葉 106」「―南淵山は今日もかも白露置きて/万葉 2206」「―かけて偲(シヌ)へと/万葉 3765」「―床の辺去らず/万葉 2501」「―磨ぎし心を許してし/万葉 619」
(2)「まそかがみのような」の意で,「照る」「清し」にかかる。「―照るべき月を/万葉 1079」「―清き月夜(ツクヨ)に/万葉 1507」
(3)鏡に映る影の意で,「面影(オモカゲ)」にかかる。「―面影去らず/万葉 2634」
(4)鏡の箱には「ふた」があるので,同音の地名「二上山」にかかる。「―二上山に木の暗(クレ)の/万葉 4192」
真澄鏡
ますかがみ [3] 【真澄鏡・十寸鏡】
「ますみのかがみ(真澄鏡)」の略。「―見る影さへにくれぬと思へば/古今(冬)」
真火
まひ 【真火】
〔「ま」は接頭語〕
火。盛んな火。「三つ栗のその中つ土(ニ)をかぶつく―には当てず/古事記(中)」
真烏賊
まいか [0][1] 【真烏賊】
(1)シリヤケイカの別名。
(2)コウイカの別名。
真片仮名
しんかたかな [5] 【真片仮名】
漢字と片仮名とを交えた書き方。漢字片仮名交じり。
真牡蠣
まがき [2] 【真牡蠣】
海産の二枚貝。殻高10センチメートル内外。一般にカキと呼ばれるのはこの種。小形のものをシカメ,大形のものをナガガキ・エゾガキと呼ぶ。交替性の雌雄同体。有史以前から食用。サハリン以南に分布。各地で養殖され,広島・仙台などが有名。
真物
まもの [0] 【真物】
にせものでないこと。ほんもの。「―のごとくに演せんことは/小説神髄(逍遥)」
真物
しんぶつ [0][1] 【真物】
ほんもの。
真猿
まさる 【真猿】
猿。和歌で「増さる」にかけて用いられる。「こずゑにてわびしらになく声聞けばものの哀れの―なりけり/為忠百首(丹後守)」
真猿類
しんえんるい シンヱン― [3] 【真猿類】
霊長目真猿亜目の哺乳類の総称。比較的進化の進んだサルで,指の爪はすべて平爪で,第一指が他の四指と離れやや内側を向き,細かいものをつかむことができる。オマキザル・オナガザル・ヒトニザルの三グループに大別される。
→原猿類
真獣類
しんじゅうるい シンジウ― [3] 【真獣類】
(1)哺乳(ホニユウ)類の一グループ。母親が発達した胎盤をもち,十分に発育した子供を出産するということが特徴。大きな脳,運動に適応した骨格など,高度な体制をもつ。現生の哺乳類では,単孔類と有袋類を除く全種が含まれる。有胎盤類。正獣類。
(2)哺乳類の一亜綱。頭蓋骨や歯などに進歩した特徴を示す。原獣類やいくつかの絶滅した亜綱を除く,全哺乳類を含む。
真率
しんそつ [0] 【真率】 (名・形動)[文]ナリ
正直で飾りけのない・こと(さま)。「―な態度」「人間交際の要も,和して―なるに在るのみ/学問ノススメ(諭吉)」
[派生] ――さ(名)
真玉
またま 【真玉】
〔「真」は接頭語〕
玉の美称。「真杙(マクイ)には―をかけ/古事記(下)」
真玉付く
またまつく 【真玉付く】 (枕詞)
(1)玉を付ける緒(オ)の意から,あちらの意の「をち」,あるいは地名「越智」にかかる。「―をちこち兼ねて言(コト)は言へど/万葉 674」
(2)同音を繰り返して,「玉之邑日女命(タマノムラヒメノミコト)」にかかる。「―玉之邑日女命坐(イマ)しき/出雲風土記」
真珠
しんじゅ【真珠】
a pearl.→英和
〜の pearl;pearly.→英和
‖真珠貝 a pearl oyster.真珠細工 pearl work.真珠養殖 pearl culture.模造(養殖)真珠 an imitation (a cultured) pearl.
真珠
しんじゅ [0] 【真珠】
貝類の殻の中にできる光沢のある玉。炭酸カルシウムが主成分。貝の体内に侵入した砂粒などの異物を,外套膜(ガイトウマク)から分泌された真珠質が包んでできる。美しい銀色で,古くから装飾品として愛好される。アコヤガイを使って人工的に作る養殖法が有名。パール。
真珠婚式
しんじゅこんしき [4] 【真珠婚式】
結婚三〇周年を祝う式。
真珠層
しんじゅそう [3] 【真珠層】
貝殻の内面にある真珠光沢をなす層。
真珠岩
しんじゅがん [3] 【真珠岩】
タマネギ状の割れ目構造をもつガラス質流紋岩。真珠の破片に似るところからの命名。パーライト。
真珠湾
しんじゅわん 【真珠湾】
⇒パール-ハーバー
真珠湾攻撃
しんじゅわんこうげき 【真珠湾攻撃】
1941年(昭和16)12月8日,日本海軍の機動部隊がハワイ真珠湾に集結していたアメリカ太平洋艦隊を奇襲攻撃した事件。これによって太平洋戦争が始まった。
真珠色
しんじゅいろ [0] 【真珠色】
真珠のような色。光沢のある銀色。
真珠貝
しんじゅがい [3] 【真珠貝】
アコヤガイの俗称。
真珠雲
しんじゅぐも [4] 【真珠雲】
2,3万メートルの高さに現れる真珠色の雲。高緯度地方で,日の出・日没時に見られる。真珠母雲。
真理
しんり [1] 【真理】
(1)正しい道理。だれも否定することのできない,普遍的で妥当性のある法則や事実。「不変の―」
(2)〔哲〕(価値を慮外にして)事態の真相。真。その基準については諸説ある。(1)思想と事物の一致,すなわち判断や命題が存在と正確に対応すること(対応説)。(2)ある命題(思想)が他の諸命題と矛盾せず整合性があること(整合説)。(3)プラグマティズムでは,ある思想が有効な働きや結果を示すこと。
⇔偽
真理
しんり【真理】
<an eternal> truth.→英和
〜を求める seek after truth.一面の〜 <There's> some truth <in> .
真理値
しんりち [3] 【真理値】
〔論〕 命題のとる値のこと。通常の論理学では真偽二値をとるが,多値論理学では三つ以上の真理値(例えば真・偽・真偽不定の三値)をとりうる。
真理条件
しんりじょうけん [4] 【真理条件】
〔truth condition〕
〔論〕 ある文が真であるために,世界が満たすべき必要にして十分な条件をいう。フレーゲ以降の現代論理学では,一般に文の意味と真理条件とが同一視されている。
真理表
しんりひょう [0] 【真理表】
〔論〕
〔truth table〕
記号論理学において,要素命題の真偽と,否定・選言・連言などの論理結合記号によって合成された複合命題の真偽との対応関係を示す表。
真田
さなだ [0] 【真田】
「真田紐(ヒモ)」「真田織」の略。
真田
さなだ 【真田】
長野県東部,小県(チイサガタ)郡の町。戦国時代の真田氏の出身地。菅平や真田温泉などで知られる。
真田
さなだ 【真田】
姓氏の一。信濃の豪族。海野氏の出身。戦国時代,幸隆が信濃国真田荘に住したのに始まる。
真田信之
さなだのぶゆき 【真田信之】
(1566-1658) 安土桃山・江戸初期の武将。昌幸の長男。初代松代藩一〇万石藩主。徳川家康に出仕し,沼田城主となる。関ヶ原およびそれ以後の戦いでは徳川方に属し,戦後父の旧領上田に移り,のち松代に移封されて真田家を存続させた。
真田十勇士
さなだじゅうゆうし 【真田十勇士】
真田幸村に仕えたと伝えられる一〇人の勇士。猿飛佐助・霧隠才蔵・三好清海入道・三好伊三(イサ)入道・穴山小介・海野六郎・筧(カケイ)十蔵・根津甚八・望月六郎・由利鎌之助の一〇人。明治・大正期にかけて刊行された立川文庫に登場し,人気を博した。
真田山
さなだやま 【真田山】
大阪市天王寺区,大阪城の南方にある小丘。大坂冬の陣のとき,真田幸村が陣を構えた所といわれる。
真田幸村
さなだゆきむら 【真田幸村】
(1567-1615) 安土桃山時代の武将。昌幸の次男。名は信繁(ノブシゲ)。関ヶ原の戦いでは父とともに豊臣方で戦い,のち高野山麓九度山に蟄居(チツキヨ)。大坂冬の陣では大坂城にはいり,出城(真田丸)を築いて東軍を悩まし,夏の陣で戦死した。
真田打ち
さなだうち [3][0] 【真田打ち】
「真田紐(ヒモ)」に同じ。
真田昌幸
さなだまさゆき 【真田昌幸】
(1547-1611) 安土桃山時代の武将。信濃上田城主。初め,織田信長・徳川家康らに属す。関ヶ原の戦いでは豊臣方にくみし,徳川秀忠の西上を上田城に拠(ヨ)って阻止した。のち,高野山麓九度山に蟄居(チツキヨ)。
真田紐
さなだ【真田紐(ひも)】
a braid.→英和
真田虫 a tapeworm.→英和
真田紐
さなだひも [3] 【真田紐】
〔天正(1573-1592)の頃,真田昌幸(マサユキ)が初めてこの紐で刀の柄(ツカ)を巻いたという〕
太い木綿糸で平たく厚く編んだ組紐。さなだ。真田打ち。
真田織
さなだおり [0] 【真田織(り)】
細幅織物の一。絹糸または綿糸で,真田紐のように織ったもの。普通,帯地または紐にする。さなだ。
真田織り
さなだおり [0] 【真田織(り)】
細幅織物の一。絹糸または綿糸で,真田紐のように織ったもの。普通,帯地または紐にする。さなだ。
真田虫
さなだむし [3] 【真田虫】
〔形が真田紐に似ていることから〕
ジョウチュウの別名。
真白
ましろ 【真白】 (形動ナリ)
ほんとうに白いこと。まっしろ。「―にそ富士の高嶺に雪は降りける/万葉 318」
真白い
ましろ・い [3] 【真白い】 (形)[文]ク ましろ・し
ほんとうに白い。まっしろい。「―・き富士の嶺(ネ)」
真皮
しんぴ [1] 【真皮】
脊椎動物の表皮の下にある繊維性結合組織。表皮とともに皮膚を形成する。
真盛
しんぜい 【真盛】
(1443-1495) 天台宗真盛派の祖。伊勢の人。比叡山西塔で修行。源信の教えにひかれ,その旧跡である近江西教寺を復興。勅諡(チヨクシ)は円戒国師・慈摂大師。著「奏進法語」「三昧発得法語」
真直
まなお 【真直】 (形動ナリ)
正しくいつわりのないさま。まっすぐなさま。「―にしあらば何か嘆かむ/万葉 1392」
真直
しんちょく [0] 【真直】
まっすぐなこと。「―度」
真直ぐ
ますぐ [0] 【真直ぐ】 (名・形動)
「まっすぐ(真直)」に同じ。「―に木立の中に歩み行き/谷間の姫百合(謙澄)」
真直ぐな
まっすぐ【真直ぐな】
straight;→英和
upright (直立の);→英和
[正直な]honest;→英和
straightforward.→英和
〜に straight;→英和
direct(ly).→英和
〜にする[なる]straighten.→英和
真相
しんそう [0] 【真相】
物事の本当の姿や様子。真実の事態。「―を究明する」
真相
しんそう【真相】
the truth;→英和
the (actual) fact.〜を明らかにする reveal the real state.〜を究(きわ)める inquire into the true state of things.
真真し
まことまこと・し 【真真し】 (形シク)
「まことし(真)」を強めて言う語。「―・しきおもひ人のいひなぐさめたる/枕草子 265」
真矢
しんや [1] 【心矢・真矢】
杙(クイ)打ち機械の一種。やぐらの滑車にかけた引き綱を引いておもりを上下させ,杙を打ち込む装置。
真知
しんち [1] 【真智・真知】
(1)まことの知識。
(2)宗教的真理を悟った智慧(チエ)。悟りを開いた智。
⇔俗智
真知子
まちこ 【真知子】
長編小説。野上弥生子作。1931年(昭和6)刊。真知子の恋の行方を通して,革命運動と倫理の問題を描く。
真砂
まさご [0] 【真砂】
〔「真」は美称〕
砂や小さい石。いさご。まなご。「浜の―」
真砂
まなご 【真砂】
細かい砂。まさご。「―なす児らはかなしく思はるるかも/万葉 3372」
真砂地
まなごつち 【真砂地】
細かい砂地。まさごじ。まなごじ。「紫の名高の浦の―袖のみ触れて寝ずかなりなむ/万葉 1392」
真砂路
まさごじ [3] 【真砂路】
小石や砂の道。砂浜の道。「―の次第に低くなりて/うたかたの記(鴎外)」
真砥
まと [1] 【真砥】
刃物の仕上げに用いる質の細かい砥石。
真確
しんかく [0] 【真確】 (名・形動)[文]ナリ
正しく確かな・こと(さま)。「―なる費額を定め/明六雑誌 21」
真神
まかみ 【真神】
オオカミの古名。
真神の原
まがみのはら 【真神の原】
奈良県明日香村,飛鳥寺・法興寺跡一帯の地。現在,安居院がある。
真福寺
しんぷくじ 【真福寺】
名古屋市中区にある真言宗智山派の寺。山号,北野山。もと岐阜県羽島の大須庄にあった観音堂を能信が再建。能信が集めた多数の書籍を蔵し,大須本・真福寺本として知られる。宝生院。大須観音。
真秀
まほ 【真秀】 (名・形動ナリ)
(1)十分であること。完全であること。よく整っていること。また,そのさま。「落窪の君の御事―に知り侍らず/落窪 1」
(2)本格的であること。正式であること。また,そのさま。「―のくはしき日記にはあらず/源氏(絵合)」
(3)まともに向き合うこと。直接に対座すること。また,そのさま。「親・せうとなどにだに,―にさし向かふことだにせず/狭衣 3」
〔「片秀(カタホ)」に対する語。「ま」は接頭語。「ほ」は抜きんでたものの意という〕
真穴子
まあなご [2] 【真穴子】
ウナギ目の海魚。全長約90センチメートル。体は細長い円柱形で,腹びれを欠き,ウナギに似る。体表はぬめりがあり,背面は褐色で,側線の孔(アナ)が白く,その上方にも白色の点列がある。幼魚はヤナギの葉に似て透明。天ぷら・かば焼きなどにする。北海道から東シナ海にかけての砂泥底に分布。ハカリメ。ハモ。ウミウナギ。
真空
しんくう【真空】
<form> a vacuum.→英和
〜の vacuous.→英和
‖真空管 <米> a (vacuum) tube[ <英> valve].真空放電 vacuum discharge.
真空
しんくう [0] 【真空】
(1)物質が全く存在しない空間。人為的には作り出せず,実際はごく低圧の状態をいう。宇宙空間も真空度は高いが,微量の星間物質が存する。
(2)ある働きが行われない状態。空白。「―地帯」
(3)〔仏〕
(ア)あらゆる存在の個別的な特徴をすべて完全に乗りこえ否定してしまった状態。大乗仏教では,否定に偏った「小乗的」見解とする。
(イ)大乗仏教における存在の究極的な理解。妙有に対して,非空の空である真実の空。あらゆる事物は本質をもたず,因縁による仮の現象として存在すること。
真空パック
しんくうパック [5] 【真空―】
食品などの腐敗を防ぐため,プラスチック-フィルム容器などに入れ,中の空気を抜いて密封した包装。真空包装。
真空ブレーキ
しんくうブレーキ [6] 【真空―】
ブレーキの一種。常態では真空に保っているシリンダー内に空気を注入してピストンを動かし,それによって制動をかけるもの。
真空ポンプ
しんくうポンプ [5] 【真空―】
密閉容器などの中から空気を吸い出して真空状態を作る装置。
→拡散ポンプ
真空包装
しんくうほうそう [5] 【真空包装】
⇒真空パック
真空地帯
しんくうちたい 【真空地帯】
長編小説。野間宏作。1952年(昭和27)刊。社会から隔離された兵営の,非人間的な状況を告発する軍隊批判の小説。
真空地帯
しんくうちたい 【真空地帯】
(1)ある働きが全く及ばない地域。何もない所。
(2)書名(別項参照)。
真空掃除機
しんくうそうじき [7] 【真空掃除機】
電気掃除機の別名。
真空放電
しんくうほうでん [5] 【真空放電】
水銀柱数ミリメートル程度以下のごく低い圧力の気体中に二つの電極を置き,これに高電圧を加えるときに起こる放電。
真空管
しんくうかん [0] 【真空管】
内部を真空にしたガラス管・金属管に電極を封入したもの。検波・整流・増幅・発振などに用いる。X 線管・光電管・磁電管などを含めていう。電子管。
真空管[図]
真空蒸着
しんくうじょうちゃく [5] 【真空蒸着】
真空中で金属や化合物などを加熱蒸発させ,その蒸気を物体表面に薄膜状につけること。レンズのコーティング,電子部品や半導体,集積回路,光学部品の反射膜など数ナノメートルから数マイクロメートルの膜の形成に利用する。
真空計
しんくうけい [0] 【真空計】
希薄な気体の圧力を測定する装置。使用目的,圧力の程度により多くの種類がある。
真章魚
まだこ [2][0] 【真章魚・真蛸】
タコの一種。全長約75センチメートルで,その四分の三は腕が占め,各腕は等長。普通,体は紫褐色。夜間,貝やカニなどを食う。食用。東北地方以南の温・熱帯海域に広く分布。
真竹
まだけ【真竹】
a long-jointed bamboo.
真竹
まだけ [0][1] 【真竹】
〔「またけ」とも〕
タケの一種。中国原産。古く渡来し,広く植栽され竹林をつくる。一定周期で一斉に開花し,竹林はほとんど枯れる。稈(カン)は高さ約18メートル,径約15センチメートルになり,節から二本ずつ枝が出る。葉は広披針形。筍(タケノコ)は食用。竹の皮には暗色の斑(フ)がある。材は建築や細工物にする。苦竹(ニガタケ)。呉竹(クレタケ)。幹竹(カラタケ)。
真筆
しんぴつ【真筆】
an autograph.→英和
真筆
しんぴつ [0] 【真筆】
「真跡」に同じ。
⇔偽筆
「定家の―」
真箇
しんこ [1] 【真個・真箇】
■一■ (名・形動ナリ)
まことである・こと(さま)。真正。「―の英雄」「―に文人,画師の気局を恢弘するに足る所/日本風景論(重昂)」
■二■ (名・形動タリ)
{■一■}に同じ。「―たる青雲の志を得れば賢愚共に之を敬愛せざるはなし/花柳春話(純一郎)」
■三■ (副)
まことに。真に。「彼即ち―無声の詩を画けり/自然と人生(蘆花)」
真紅
しんく [1] 【深紅・真紅】
濃い紅色。まっか。「―の花びら」
真紅の
しんく【真紅の】
crimson;→英和
cardinal.→英和
真経津の鏡
まふつのかがみ 【真経津の鏡】
〔「まふつ」は未詳〕
(1)鏡の美称。「―を繋(カ)けて/播磨風土記」
(2)八咫鏡(ヤタノカガミ)の別名。[紀(神代上訓注)]
真結び
まむすび [2] 【真結び】
「小間(コマ)結び」に同じ。
真網
まあみ [0] 【真網】
船二艘で網を引く場合,右方の船に積む網。また,右方の船。
⇔逆網(サカアミ)
真綿
まわた【真綿】
floss (silk).→英和
〜で首を絞める use a velvet paw.
真綿
まわた [0] 【真綿】
糸にできない屑繭(クズマユ)を引き伸ばし乾燥した綿。軽くて強く,暖かい。引き綿・布団綿としたり,紬糸(ツムギイト)の原料とする。絹綿。
真締まり
しんしまり [3][0] 【真締(ま)り】
表面はしまりがないようでいて,心底はしっかりしていること。しんじまり。
真締り
しんしまり [3][0] 【真締(ま)り】
表面はしまりがないようでいて,心底はしっかりしていること。しんじまり。
真義
しんぎ [1] 【真義】
真実の意義。
真羽太
まはた [0] 【真羽太】
スズキ目の海魚。全長90センチメートルほど。ハタ類では最も代表的な魚。体は長楕円形で側扁し,頭部と口が大きい。体色は赤みを帯びた灰褐色。若魚は,淡褐色の地に七,八本の明瞭な暗褐色の横縞(ヨコジマ)があるが,成長すると不明瞭になる。食用にして美味。本州中部以南の暖海に分布。アラ。タカバ。ハタジロ。マス。
真能
しんのう 【真能】
⇒能阿弥(ノウアミ)
真臘
しんろう シンラフ 【真臘】
ベトナム南部のメコン川中下流域(今のカンボジア)にあったクメール人の国家の中国語名。七世紀頃,扶南を滅ぼして成立。一時分裂したが,九世紀に再統一され,アンコール-ワットなどの遺跡を残した。
真興王
しんこうおう 【真興王】
(534-576) 新羅(シラギ)第二四代の王(在位 540-576)。百済(クダラ)を破り,任那(ミマナ)を併合して領土を拡大。
真船
まふね 【真船】
姓氏の一。
真船豊
まふねゆたか 【真船豊】
(1902-1977) 劇作家。福島県生まれ。独特のリズムで人間風刺劇を描く。ラジオ-ドラマでも活躍した。作「鼬(イタチ)」「遁走譜」など。
真艫
まとも [0] 【真艫】
(1)船の,船尾正面。
(2){(1)}の方向から吹く風。
真芸
しんげい 【真芸】
⇒芸阿弥(ゲイアミ)
真草
しんそう [1][0] 【真草】
真書(楷書)と草書。
真草
まくさ 【真草】
(1)〔「ま」は接頭語〕
草の美称。特に,屋根を葺(フ)くのに用いる草。「―刈る荒野にはあれど/万葉 47」
(2)「天草(テングサ)」のこと。
真菅
ますげ 【真菅】
〔「ま」は接頭語〕
菅(スゲ)の美称。「―生ふる山下水に宿る夜は/千載(雑上)」
真菅よし
ますがよし 【真菅よし】 (枕詞)
⇒まそがよし(真菅)
真菅よし
まそがよし 【真菅よし】 (枕詞)
音の類似から「そが」にかかる。「―宗我(ソガ)の川原に鳴く千鳥/万葉 3087」
〔「ますげよし」「ますがよし」と読む説もある〕
真菌症
しんきんしょう [0] 【真菌症】
真菌類の感染によって起きる病気の総称。抗生物質の発達により菌交代症として増加の傾向にある。
真菌類
しんきんるい [3] 【真菌類】
狭義の菌類をさす。広義の菌類のうち,その細胞が真生の核を欠く原核菌(細菌類)は含まない。また系統学上,変形菌類を入れず,卵菌類などをも除外して考える立場もある。通常,かび類・きのこ類および酵母菌類などのこと。
真菰
まこも [0] 【真菰】
イネ科の大形多年草。水辺に群生。稈(カン)の高さ約1.5メートル。葉は長さ約1メートルの線形。秋,円錐花序上半に雌花穂,下半に雄花穂を多数つける。葉で筵(ムシロ)を編む。黒穂病菌に侵された幼苗は菰角(コモヅノ)といい,食用とし,また眉墨(マユズミ)とした。カツミ。コモクサ。コモ。[季]夏。《舟に乗る人や―に隠れ去る/虚子》
〔「真菰の花」は [季]秋〕
真菰[図]
真菰刈る
まこもかる 【真菰刈る】 (枕詞)
「大野川原」「淀」にかかる。「―大野川原の水隠(ミゴモ)り/万葉 2703」
真菰墨
まこもずみ [3] 【真菰墨】
熟した菰角(コモヅノ)を干して得た墨。眉墨(マユズミ)などとする。
→菰角(コモヅノ)
真葛
まくず 【真葛】
〔「ま」は接頭語〕
植物クズの美称。[季]秋。「―延(ハ)ふ夏野/万葉 1985」
真葛
さねかずら 【真葛・実葛】
■一■ [3] (名)
マツブサ科のつる性常緑低木。山地に生え,また庭木や盆栽とされる。樹皮の粘液を髪油の材料としたので美男葛(ビナンカズラ)の別名がある。葉は長楕円形で,光沢がある。夏,葉腋に黄白色の小花をつける。果実は球状の小液果で,赤く熟す。古名サナカズラ。[季]秋。
■二■ (枕詞)
「さなかずら」に同じ。「いや遠長く」「後(ノチ)もあふ」にかかる。「―後も逢はむと/万葉 207」
真葛■一■[図]
真葛
さなかずら 【真葛】
■一■ (名)
サネカズラの古名。「―の根を舂(ツ)き,其の汁の滑(ナメ)を取りて/古事記(中訓)」
■二■ (枕詞)
つるが伸びて,一度分かれてもまた交差することから,「後(ノチ)もあふ」にかかる。「―後も逢はむと/万葉 3280」
真葛原
まくずがはら 【真葛原】
京都市東山区,東山山麓の円山公園あたり一帯の地名。
真葛原
まくずはら 【真葛原】
クズの生えている原。[季]秋。「赤駒のい行き憚る―/日本書紀(天智)」
真葛焼
まくずやき [0] 【真葛焼】
1871年(明治4)京都の陶工宮川香山により,横浜市太田町に開かれた磁器。1945年戦災により閉窯。太田焼。
真蓼
またで [1] 【真蓼】
ヤナギタデの別名。
真薊
まあざみ [2] 【真薊】
キク科の多年草。水辺の草地に生える。根生葉は羽状に裂け,地に放射状に広がる。高さ約1メートル。秋,淡紅色の頭花が横向きに咲く。キセルアザミ。
真蘇我よ
まそがよ 【真蘇我よ】 (枕詞)
同音で,氏族名「蘇我」にかかる。「―蘇我の子らは/日本書紀(推古)」
真蛸
まだこ [2][0] 【真章魚・真蛸】
タコの一種。全長約75センチメートルで,その四分の三は腕が占め,各腕は等長。普通,体は紫褐色。夜間,貝やカニなどを食う。食用。東北地方以南の温・熱帯海域に広く分布。
真蜱
まだに [0] 【真蜱】
マダニ亜目に属するダニの総称。体長5ミリメートル内外の大形のダニ。哺乳類に寄生して吸血する。野獣や家畜のほか人間をも吸血し,時に伝染病を媒介する。
真行草
しんぎょうそう [1][1][1][3] 【真行草】
(1)漢字書体の,真書(楷書)・行書・草書のこと。
(2)華道・庭園・俳諧・日本泳法などの,三つの格。「真」は正格もしくは基本形,「草」はその変形した優雅な形,「行」はその中間。
真表
まおもて [2] 【真面・真表】
真正面。真向かい。
真袖
まそで 【真袖】
左右の袖。両袖。「―もち,涙を拭(ノゴ)ひ/万葉 4398」
真裏
まうら [0] 【真裏】
すぐ裏。まうしろ。「寺の―が学校です」
真裸
まはだか [2] 【真裸】 (名・形動)[文]ナリ
「まっぱだか」に同じ。「―かと思はれる薄色の肉襦袢/ふらんす物語(荷風)」
真西
まにし [0] 【真西】
(1)ちょうど西に当たる方角。
⇔真東
(2){(1)}の方角から吹く風。
真西の[に]
まにし【真西の[に]】
due west.
真言
しんごん [0] 【真言】
(1)〔梵 mantra〕
密教で,仏・菩薩の誓いや教え・功徳などを秘めているとする呪文的な語句。原語を音写して用いる。語句の多いものを陀羅尼(ダラニ),数語からなるものを真言,一,二字のものを種子(シユジ)と区別することもある。呪。神呪。密呪。
(2)「真言宗」の略。
真言七祖
しんごんしちそ [6] 【真言七祖】
真言密教の祖師とされる七人。教王護国寺の真言七祖像に描かれているのは,竜樹・竜智・金剛智・善無畏・不空・恵果・一行。
真言両部
しんごんりょうぶ [5] 【真言両部】
胎蔵界と金剛界。
真言五祖像
しんごんごそぞう 【真言五祖像】
空海が唐から持ち帰った真言宗の五人の祖師の肖像画。すなわち,金剛智・善無畏・不空・一行・恵果の画像。805年,李真らの筆による。教王護国寺蔵。
真言八祖
しんごんはっそ [5] 【真言八祖】
(1)真言宗相承のうえからみた八祖。大日如来を教主とし,金剛薩埵(コンゴウサツタ)・竜樹・竜智・金剛智・不空・恵果を経て空海にいたる。付法の八祖。
(2)「真言七祖」に,空海を加えた八人。多くこの意で用いられ,真言寺院にはその像がある。伝法の八祖。
真言問ふ
まことと・う 【真事問ふ・真言問ふ】 (動ハ四)
〔「ま」は接頭語〕
物を言う。口をきく。言問う。「然るに是の御子,八拳鬚(ヤツカヒゲ)心(ムネ)の前に至るまで―・はず/古事記(中)」
真言妙典
しんごんみょうてん [5] 【真言妙典】
密教経典を敬っていう語。
真言宗
しんごんしゅう [3] 【真言宗】
仏教の一宗派。平安初期入唐した空海が恵果から密教を受けて帰国,開宗した。金剛峰寺・東寺を根本道場とし,修法と門弟の教育などを行なった。主に大日経・金剛頂経に基づき大日如来の悟りの世界を直接明らかにしようとするもので,即身成仏を説く。加持祈祷(キトウ)を行なって平安時代の貴族の間に浸透。一三世紀末に古義と新義に分裂した。真言陀羅尼宗。秘密宗。曼荼羅宗。東密。
→密教
真言密教
しんごんみっきょう [5] 【真言密教】
真言宗の教え。
真言師
しんごんし [3] 【真言師】
真言・陀羅尼(ダラニ)を誦し,加持祈祷(キトウ)をする僧。
真言律宗
しんごんりっしゅう [5] 【真言律宗】
鎌倉時代の初め,叡尊が興した真言系の律宗。奈良の西大寺が本山。1895年(明治28)一宗として独立。
真言止観
しんごんしかん [0][5] 【真言止観】
真言密教と天台止観。
真言神道
しんごんしんとう [5] 【真言神道】
⇒両部神道(リヨウブシントウ)
真言秘密
しんごんひみつ [5] 【真言秘密】
(1)三密の一つとしての真言。語密。
(2)真言宗の教えのこと。
真言陀羅尼
しんごんだらに [5] 【真言陀羅尼】
密教の呪文の,真言(短句)と陀羅尼(長句)の併称。呪(ジユ)。
真言陀羅尼宗
しんごんだらにしゅう [7] 【真言陀羅尼宗】
真言宗の異称。
真言院
しんごんいん 【真言院】
平安京大内裏中和院の西にあった修法所。834年,空海の奏により設立。翌年から毎年「後七日(ゴシチニチ)の御修法」が行われた。
→大内裏
真誠
しんせい [0] 【真成・真誠】 (名・形動)[文]ナリ
偽りやごまかしのない・こと(さま)。真実。「決して―なる政党の成立を見るべからず/雪中梅(鉄腸)」
真説
しんせつ [0] 【真説】
(1)正しい学説や意見。
(2)〔仏〕 真実の教え。
真読
しんどく [0] 【真読】 (名)スル
法会(ホウエ)などで,経典を省略しないで全部読むこと。
⇔転読
真諦
しんだい 【真諦】
〔Paramārtha〕
(499-569) 北西インドのバラモン出身の僧。四大漢訳者の一人で,摂論宗の祖。梁代の中国に渡り,多数の経論を漢訳した。訳書に「摂大乗論」「中辺分別論」「大乗起信論」「金光明経」など。
真諦
しんてい [0] 【真諦】
⇒しんたい(真諦)
真諦
しんたい [0] 【真諦】
〔仏〕 仏教の絶対の真理。根本・究極の真理。第一義諦。勝義諦。しんてい。
⇔俗諦
真賢木
まさかき 【真榊・真賢木】
〔「ま」は接頭語〕
榊(サカキ)の美称。「五百箇(イオツ)の―をねこじにこじて/日本書紀(神代上訓)」
真贋
しんがん [0] 【真贋】
ほんものとにせもの。「―の鑑定」
真赤
まあか [0] 【真赤】
純粋な赤色。まっか。
真赭
ますほ 【真赭】
「まそお」に同じ。「深き―の色に染めずは/山家(秋)」
真赭
まそほ 【真赭】
⇒まそお(真赭)
真赭
ますお 【真赭】
「まそお(真赭{(2)})」に同じ。「―のすすき,まそほのすすきなどいふ事あり/徒然 188」
真赭
まそお 【真赭】
〔「ま」は接頭語〕
(1)赤い土。顔料にした。「丹生(ニウ)の―の色に出て/万葉 3560」
(2)赤い色。ますお。「糸薄―の色に露や染むらむ/長方集」
真跡
しんせき [0] 【真跡・真蹟】
その人が書いたものであると確実に認められる筆跡。真筆。
真蹟
しんせき [0] 【真跡・真蹟】
その人が書いたものであると確実に認められる筆跡。真筆。
真逆様
まさかさま 【真逆様】 (名・形動ナリ)
「まっさかさま(真逆様)」に同じ。「―のくせごと/著聞 16」
真達羅
しんだら 【真達羅】
〔仏〕 十二神将の一。甲冑(カツチユウ)をつけ,忿怒(フンヌ)の形相をとる。真達羅大将。
真那盤
まなばん [2] 【真南蛮・真那盤】
香木の一種。香の六国(リツコク)の一。琉球語の南蛮に由来するという。
真那賀
まなか [1] 【真那賀】
香道で用いる香木の一種。六国(リツコク)の一。名はマレー半島のマラッカに由来するという。
真野の入江
まののいりえ 【真野の入江】
滋賀県大津市真野の地で,真野川が琵琶湖に注ぐ河口付近にあった入江。((歌枕))「うづら鳴く―の浜風に尾花波よる秋の夕暮/金葉(秋)」
真野の萱原
まののかやはら 【真野の萱原】
福島県相馬郡鹿島町真野。((歌枕))「陸奥(ミチノク)の―遠けども面影にして見ゆといふものを/万葉 396」
真金
しんきん [0] 【真金】
純金。金むく。[日葡]
真金
まがね 【真金】
〔「ま」は接頭語〕
鉄。くろがね。「天の金山(カナヤマ)の―を取りて/古事記(上訓)」
真金吹く
まがねふく 【真金吹く】 (枕詞)
鉄を精錬する意から,鉄の産地である,地名「丹生(ニウ)」「吉備(キビ)」にかかる。「―丹生のま朱(ソホ)の色に出て/万葉 3560」
真鉋
まかな 【真鉋】
〔「ま」は接頭語〕
かんな。
真鉋持ち
まかなもち 【真鉋持ち】 (枕詞)
真鉋で弓を削る意から,地名「弓削(ユゲ)」にかかる。「―弓削の川原の埋れ木の/万葉 1385」
真鉏
まさい 【真鉏】
〔「ま」は接頭語〕
鋭利な剣。「太刀ならば,呉(クレ)の―/日本書紀(推古)」
真鍋
まなべ 【真鍋】
姓氏の一。
真鍋嘉一郎
まなべかいちろう 【真鍋嘉一郎】
(1878-1941) 医学者。愛媛県生まれ。東大教授。ドイツに留学し,内科物理療法学を日本に導入。
真鍮
しんちゅう [0] 【真鍮】
⇒黄銅(オウドウ)
真鍮
しんちゅう【真鍮(の)】
brass.→英和
真鍮細工 brass-work.
真鍮座
しんちゅうざ [0] 【真鍮座】
江戸時代,真鍮を鋳造した座{(5)}。1780年に設置され87年に廃止。
真鍮銭
しんちゅうせん [0] 【真鍮銭】
真鍮で鋳造した銭。特に,1768年以降鋳造された寛永真鍮銭のこと。
真門
しんもん [0] 【真門】
〔仏〕
(1)究極的な真実の教え。
(2)浄土真宗で,自力往生の教え・信仰のこと。
⇔仮門(ケモン)
真間の継橋
ままのつぎはし 【真間の継橋】
千葉県市川市真間にあった継橋。((歌枕))「かきたえし―ふみみればへだてたるかすみも晴てむかへるがごと/千載(雑下)」
真間手児奈
ままのてごな 【真間手児奈】
〔「ままのてこな」とも〕
万葉集にうたわれた伝説上の女性。千葉県市川市真間の辺りに住み,多くの男性に求愛されたことを悩んで入水自殺したと伝えられる。真間娘子(ママノオトメ)。
真陸
まんろく 【真陸】 (名・形動)[文]ナリ
〔近世語。「まん」は「ま(真)」の転〕
(1)平らなこと。中正・公平なこと。また,そのさま。「どつちへも傾かず,―ながよいさかいで直頭(ロクトウ)と申します/浄瑠璃・菅原」
(2)十分であること。完全であること。また,そのさま。「―な食らひ物も出しやあがらねえ/洒落本・寸南破良意」
真際
まぎわ [1] 【間際・真際】
まさにある事が行われようとするとき。直前。寸前。「―になって中止する」「出発―」
真雁
まがん [1][0] 【真雁】
カモ目カモ科の水鳥。全長75センチメートルほどで,全体が褐色,腹に黒色の横縞がある。くちばしは橙色で額の前部が白い。尾は黒褐色で,先端は白色。ユーラシア・北米の北部で繁殖し,日本各地に冬鳥として渡来。近年,減少が著しい。天然記念物。
真雁[図]
真電荷
しんでんか [3] 【真電荷】
物質から自由に移動させることのできる電荷。
真青
まさお 【真青】 (形動ナリ)
非常に青いさま。まっさお。「―に光る物有り/今昔 27」
真面
まとも [0] 【真面】 (名・形動)[文]ナリ
〔「真つ面(モ)」の転〕
(1)きちんと向かい合う・こと(さま)。真正面。「―に顔が見られない」「逆風を―に受ける」
(2)道理にかなっていて,他人から非難される点のないこと。きちんとしていて,いかがわしい点のないこと。また,そのさま。「―な商売」「挨拶すら―にできない」
[派生] ――さ(名)
真面
まおもて [2] 【真面・真表】
真正面。真向かい。
真面目
しんめんもく【真面目(を発揮する)】
(show) one's true worth.
真面目
しんめんもく [3] 【真面目】 (名・形動)[文]ナリ
〔「しんめんぼく」とも〕
(1)本来の姿。ありのままの姿。真価。「―を発揮する」
(2)まじめである・こと(さま)。実直。「此(カ)くも―な煩悶の為めに/あめりか物語(荷風)」
真面目
しんめんぼく [3] 【真面目】
⇒しんめんもく(真面目)
真面目
まじめ [0] 【真面目】 (名・形動)[文]ナリ
(1)本気であること。真剣であること。また,そのさま。「―な顔になる」「―に働く」
(2)誠意のこもっていること。誠実であること。また,そのさま。「―な人」「―な人柄」
[派生] ――さ(名)
真面目な
まじめ【真面目な(に)】
serious(ly);→英和
grave(ly);→英和
steady(-ily).→英和
物事を〜に考える take things seriously.〜な顔をする look grave[serious].〜になる ⇒改心.
真面目腐る
まじめくさ・る [5] 【真面目腐る】 (動ラ五[四])
いかにもまじめな態度をとる。「―・って言う」
真顔
まがお [0] 【真顔】
まじめな顔つき。真剣な顔。「―で相手に問いただす」
真顔で
まがお【真顔で】
seriously.→英和
真風
まじ [1] 【真風】
南風,または南寄りの風。まぜ。主に四国や瀬戸内海の沿岸でいう。
真風
まぜ [1] 【真風】
「まじ(真風)」に同じ。
真骨頂
しんこっちょう [3] 【真骨頂】
そのものの本来の姿。真面目(シンメンモク)。「―を発揮する」
真髄
しんずい【真髄】
the essence;→英和
the soul.→英和
真髄
しんずい [0][1] 【神髄・真髄】
物事の最もかんじんな点。その道の奥義。「剣の道の―をきわめる」
真高鮑
まだかあわび [4] 【真高鮑】
海産の巻貝。殻長15センチメートルあまり。アワビの中では最大で,殻のふくらみが大きく,灰赤褐色。肉は柔らかく美味で,夏が旬(シユン)。房総半島以南と朝鮮半島の沿岸の岩礁にすむ。
真魚
まな 【真魚】
(1)食膳に供する魚。おまな。「―の御あはせども整へて奉り侍りければ/今鏡(昔語)」
(2)「真魚の祝い」の略。「一院の御所にて―聞こしめす/増鏡(さしぐし)」
真魚の祝
まなのいわい 【真魚の祝(い)】
「真魚(マナ)始め」に同じ。
真魚の祝い
まなのいわい 【真魚の祝(い)】
「真魚(マナ)始め」に同じ。
真魚咋
まなぐい 【真魚食・真魚咋】
魚の料理。「天の―献る/古事記(上訓)」
真魚始め
まなはじめ [3] 【真魚始め】
生後,子供が初めて魚を食べる儀式。百日目にする所が多い。くいぞめ。まなのいわい。魚味(ギヨミ)の祝い。
真魚板
まないた [0][3] 【俎板・俎・真魚板】
包丁で切るときに下に敷く板や台。
真魚箸
まなばし [3] 【真魚箸】
魚を料理するときに用いる長い箸。
真魚食
まなぐい 【真魚食・真魚咋】
魚の料理。「天の―献る/古事記(上訓)」
真魚鰹
まながつお [3] 【真魚鰹・鯧】
スズキ目の海魚。全長約60センチメートル。イボダイの近縁種であるが,体高が高く菱(ヒシ)形をなす。体色は光沢を帯びた暗灰色で,鱗(ウロコ)は小さくはげやすい。美味で食用とされ,特に関西で好まれる。本州中部以南に分布。マナ。メンナ。ギンダイ。
真魚鰹[図]
真鮒
まぶな [0] 【真鮒】
ギンブナまたキンブナの異名。
真鯉
まごい【真鯉】
a black carp.
真鯉
まごい [0] 【真鯉】
(緋鯉(ヒゴイ)に対して)普通の黒い鯉。
真鯊
まはぜ [0] 【真鯊】
スズキ目の海魚。全長20センチメートルほど。体は前方が円筒形で後方に向かってしだいに細くなり側扁する。口は大きく,腹びれは吸盤状。全体に淡黄褐色で,体側に数個の暗色斑紋がある。内湾や河口にすむ。釣り魚。北海道南部から九州,朝鮮半島に分布。
→ハゼ
真鯖
まさば [0] 【真鯖】
スズキ目の海魚。全長45センチメートルほど。体は紡錘形でやや側扁する。体色は背面が青緑色で波状紋があり,腹面は銀白色。食用とし,秋は特に美味。温帯域沿岸の回遊魚。ヒラサバ。ホンサバ。
→サバ
真鯛
まだい [0] 【真鯛】
スズキ目の海魚。全長80センチメートルから1メートル。体は楕円形で,強く側扁,赤色で腹部は淡く,体側の上半部にコバルト色の小斑点が散在し,尾びれの後縁が黒い。刺身・焼き魚として美味。色が華やかで姿が立派なところから,祝いの場で使われる。北海道から東南アジアの沿岸に分布。ホンダイ。オオダイ。
真鰈
まがれい [2] 【真鰈】
カレイ目の海魚。全長40センチメートルほど。体は扁平で楕円形,口が小さく,両眼は右側にある。有眼側が淡褐色,無眼側は白色で幅の広い淡黄色の縦帯がある。刺身・煮魚などにして美味。日本の沿岸に分布。アカガシラ。アカジ。クチボソ。
真鰯
まいわし [2] 【真鰯】
ニシン目の海魚。全長約25センチメートル。体は細長く,腹部はやや側扁する。体の背面が青緑色で,腹部は銀白色。体側に一列の黒点が並ぶ。重要水産魚。回遊性で,沿海州から日本各地の沿岸や東シナ海に分布。ナナツボシ。ヒラゴ。
→イワシ
真鰺
まあじ [0] 【真鰺】
スズキ目の海魚。全長約40センチメートル。体は紡錘形でやや側扁し,背面は灰青色で腹面は銀白色。側線上にぜんごと呼ぶかたい鱗(ウロコ)が発達する。代表的な食用魚。日本近海のほか温帯以南に広く分布。
→アジ
真鱈
まだら [0] 【真鱈】
タラ目の海魚。全長約1メートル。体形は腹部が肥大して前半部が太く,後方に向かって細くなる。口が大きく,下顎(シタアゴ)に一本のひげがある。全体が淡灰褐色で,腹方は淡く,背部と体側部に雲状褐色斑紋がある。食用。太平洋・大西洋の北部に分布。ホンダラ。ヒゲダラ。
真鳥
まとり 【真鳥】
鳥の美称。多く,鷲(ワシ)をさす。
真鳥住む
まとりすむ 【真鳥住む】 (枕詞)
鷲がすんでいたといわれるところから,「雲梯(ウナテ)の森」にかかる。「―雲梯(ウナテ)の社(モリ)の菅の根を/万葉 1344」
真鳥羽
まとりば [3] 【真鳥羽】
矢羽根にする鷲の尾羽。
真鴨
まがも [0] 【真鴨】
カモ目カモ科の水鳥。全長60センチメートルほどで,雄は頭部が光沢のある暗緑色,胸が栗色で首に白い輪がある。雌はじみな褐色。池や海上などに群れて休み,主として夜間に餌(エサ)をとる。ユーラシア・北米に広く分布。日本各地に冬鳥として渡来。アヒルの原種。「あおくび」ともいう。
真鴨[図]
真鴨
まがも【真鴨】
a wild duck;a mallard (総称・雄).→英和
真鶴
まなづる [2] 【真名鶴・真鶴】
ツル目ツル科の鳥。全長約130センチメートル。腹面は黒灰色,背は青灰色で遠くから見ると銀白色に光る。首は白色,顔は赤い。アジア北東部に分布,冬鳥として,鹿児島県出水市周辺に渡来する。[季]冬。
真鶴
まなつる 【真鶴】
〔「まなづる」とも〕
神奈川県南西部,足柄下郡の町。相模湾に面し,漁業が盛ん。真鶴半島は観光地。
真鶴半島
まなつるはんとう 【真鶴半島】
伊豆半島の基部から相模湾に突出する小半島。箱根火山の溶岩台地。常緑広葉樹の自然林におおわれる。真鶴岬。
真鶸
まひわ [0] 【真鶸】
スズメ目アトリ科の小鳥。全長約12センチメートル。背は黄緑色で翼は黒く二条の黄色帯がある。雌は腹が白い。ユーラシア中北部と東アジアに分布。日本には冬鳥として全国に渡来。北海道・東北で少数が繁殖する。飼い鳥にもする。カラヒワ。ヒワ。[季]秋。
真鹿児弓
まかごゆみ 【真鹿児弓】
〔「ま」は接頭語〕
真鹿児矢を射るのに用いた弓。「かれここに天の―,天のはは矢を天若日子に賜ひて遣はしき/古事記(上)」
真鹿児矢
まかごや 【真鹿児矢】
〔「ま」は接頭語〕
シカやイノシシなどを射るのに用いたという矢。「―を手挟み添へて/万葉 4465」
真麦
まむぎ [2][0] 【真麦】
小麦。また地方により,大麦をいう。
真麻
まお 【真麻・苧麻】
(1)カラムシの別名。また,カラムシの茎の繊維で作った麻糸。[季]夏。
(2)〔「間男(マオ)」と同音であることから〕
密通。また,まおとこ。
真麻
さお 【真麻】
〔「さ」は接頭語〕
アサの別名。麻(オ)。「麻衣に青衿着けひた―を裳(モ)には織り着て/万葉 1807」
真麻木綿
まそゆう 【真麻木綿】
麻の繊維で作った木綿。「三輪山の山辺―短木綿(ミジカユウ)/万葉 157」
真麻蘭
まおらん マヲ― [2] 【真麻蘭】
植物ニュー西蘭(サイラン)の別名。
真黍
まきび [0] 【真黍】
トウモロコシの異名。
真黒
まくろ 【真黒】 (名・形動ナリ)
まったく黒いさま。まっくろ。「皆―にして体(ムクロ)も見えず/今昔 25」
真[真実]
しん【真[真実]】
truth;→英和
reality;→英和
genuineness (真正).〜の true;→英和
real;→英和
genuine.→英和
〜に truly;→英和
indeed;→英和
really.〜に迫る be true to nature.
真[誠]
まこと【真[誠]】
the truth (真実);→英和
sincerity (誠実).→英和
〜の genuine (本物の);→英和
true;→英和
real;→英和
sincere (誠実な);→英和
faithful.→英和
〜に indeed;→英和
really.〜しやかな specious;→英和
plausible.→英和
眠
みん [1] 【眠】
蚕が,桑を食わないで脱皮の前しばらくの間静止している状態。また,その期間。休み。ねむり。一眠・二眠…と回数を数える。
→眠性
眠い
ねむい【眠い】
be[feel]sleepy[drowsy].
眠い
ねむ・い [0][2] 【眠い】 (形)[文]ク ねむ・し
眠ってしまいそうである。ねむたい。「―・いのをがまんして勉強する」[日葡]
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
眠し
ねむ・し 【眠し】 (形ク)
⇒ねむい
眠そうな
ねむそう【眠そうな】
sleepy;→英和
drowsy.→英和
〜に見える look sleepy.
眠たい
ねぶた・い [0][3] 【眠たい】 (形)[文]ク ねぶた・し
〔「睡(ネブ)り甚(イタ)し」の転〕
「ねむたい」に同じ。[ヘボン]「―・きを念じてさぶらふに/枕草子 313」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
眠たい
ねむた・い [0][3] 【眠たい】 (形)[文]ク ねむた・し
〔「ねぶたし」の転か〕
「ねむい」に同じ。「春はいくら寝ても―・い」「我は只―・いほどに聞も入れず/中華若木詩抄」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
眠らす
ねむら・す [0] 【眠らす】
■一■ (動サ五[四])
「眠らせる」に同じ。「もう少し―・してくれ」
■二■ (動サ下二)
⇒ねむらせる
眠らせる
ねむら・せる [0] 【眠らせる】 (動サ下一)[文]サ下二 ねむら・す
(1)眠るようにする。眠りにつかせる。「赤ん坊を―・せる」
(2)俗に,殺す。「抵抗するやつは―・せてしまえ」
眠り
ねむり【眠り】
(a) sleep;→英和
a nap (うたたね);→英和
a doze (居眠り).→英和
浅い(深い)〜 a light (deep) sleep.〜が足りない do not have enough sleep.〜につく ⇒寝入る.‖眠り薬 a sleeping pill[drug].眠り病 sleeping sickness.
眠り
ねむり [0] 【眠り・睡り】
(1)眠ること。睡眠。ねぶり。「―が浅い」
(2)活動を休んでいること。「火山が長い―からさめて活動を始める」
(3)死去・死亡のたとえ。「永い―につく」
眠り
ねぶり 【眠り・睡り】
「ねむり」の古形。「―をのみして,などもどかる/枕草子 7」
眠りこける
ねむりこ・ける [5] 【眠りこける】 (動カ下一)
〔「こける」は接尾語〕
ぐっすりと眠る。「地震も知らないで―・ける」
眠りの木
ねむりのき [5] 【眠りの木・合歓の木】
ネムノキの別名。
眠りの木
ねぶりのき 【眠りの木・合歓木】
ネムノキの異名。[和名抄]
眠り口銭
ねむりこうせん [4] 【眠り口銭】
売買において仲介などの役務を提供することなく,従来からの商慣習・取り決めにより自動的に入る手数料。
眠り姫
ねむりひめ [3] 【眠り姫】
ヨーロッパの昔話。呪(ノロ)いで100年の眠りにおちた眠り姫が,100年後に訪れた王子の接吻(セツプン)で目覚める。姫とともに眠りについていた城の人々も目覚めて,二人は結婚するというもの。フランスのペロー,ドイツのグリムなどの童話集にあるが,オリエント起源の話といわれる。チャイコフスキーが「眠りの森の美女」の名でバレエ化。いばら姫。
眠り流し
ねむりながし [4] 【眠り流し】
祓(ハラエ)の形代(カタシロ)を流して夏の睡魔を払う行事。東北地方で盛んであるが,各地にみられる。七夕流しの行事として行われることが多い。おねんぶり。ねぶり流し。ねぶと流し。ねむった流し。
眠り病
ねむりびょう [0] 【眠り病】
うとうと状態あるいは催眠・嗜眠(シミン)状態を主症状とする病気の俗称。アフリカ嗜眠病・嗜眠性脳炎など。
眠り目
ねむりめ [3] 【眠り目・睡り目】
(1)ねむそうな目。ねぶり目。
(2)文楽人形のかしらで,目が開閉する仕掛けのあるもの。
眠り目
ねぶりめ 【眠り目】
眠そうな目つき。また,つぶっている目。「目をも人に見あはせず,―にて,時々阿弥陀仏を申す/宇治拾遺 11」
眠り目地
ねむりめじ [4] 【眠り目地】
部材どうしを,すきまをあけずに接して取り付けて目立たなくした目地。盲目地。
眠り穴
ねむりあな [3] 【眠り穴】
洋服の,見せかけの飾り穴。
眠り草
ねむりぐさ [3] 【眠り草・含羞草】
オジギソウの異名。[季]夏。
眠り薬
ねむりぐすり [4] 【眠り薬】
(1)睡眠剤。催眠薬。
(2)(全身性の)麻酔薬。「―をかがされる」
眠り込む
ねむりこ・む [4] 【眠り込む】 (動マ五[四])
よく寝入る。「ひなたで―・む」
眠る
ねむる【眠る】
sleep;→英和
take a nap (うたたね);→英和
doze (居眠る);→英和
lie (地下に);→英和
lie idle (資源などが).よく〜 sleep well;have a good sleep.
眠る
ねぶ・る 【眠る】 (動ラ四)
(1)「ねむる{(1)}」に同じ。「夜居にさぶらひて―・りたる/源氏(総角)」
(2)「ねむる{(6)}」に同じ。「さばかり語らひつるが,さすがに覚えて―・りをり/竹取」
眠る
ねむ・る [0] 【眠る】 (動ラ五[四])
〔「ねぶる」の転〕
(1)心身の活動が一時的に休止し,目をとじて無意識の状態になる。ねる。「ぐっすり―・る」「子供たちはもう―・った」「ふつとゐながら―・るぞ/中華若木詩抄」
(2)死ぬ。また,死んで埋葬されている。「父母の―・るふるさと」
(3)(能力・価値などが)活用されない状態である。「海底に―・る資源」
(4)活動をやめて静かである。「草木も―・る丑(ウシ)三つ時」
(5)蚕が脱皮前に一時活動をやめ,桑の葉を食べない状態になる。
(6)目をつむる。目を閉じる。「文三は眼を―・つて黙つてゐる/浮雲(四迷)」
[可能] ねむれる
眠れる獅子(シシ)
眠れる獅子(シシ)
すばらしい実力をもちながら,まだ十分に力を出しきっていない人や国をたとえていう。
眠剤
みんざい [0] 【眠剤】
催眠薬。
眠性
みんせい [0] 【眠性】
蚕が,孵化(フカ)してから繭になるまでの間に,脱皮のために活動を停止する(眠る)性質。普通の蚕は四眠性である。
眠気
ねむけ【眠気】
sleepiness.〜がさす feel sleepy.〜をさます shake off sleepiness.〜さましに to keep <a person> awake.
眠気
ねむけ [0] 【眠気】
眠いという感じ。「―がさす」
眠気ざす
ねむけざ・す [4] 【眠気ざす】 (動サ五[四])
ねむけをもよおす。「トロ��と―・します/真景累ヶ淵(円朝)」
眠気覚し
ねむけざまし [4] 【眠気覚(ま)し】
ねむけをなくすこと。また,その方法。「―に顔を洗う」
眠気覚まし
ねむけざまし [4] 【眠気覚(ま)し】
ねむけをなくすこと。また,その方法。「―に顔を洗う」
眠食
みんしょく [0] 【眠食】 (名)スル
眠ることと食べること。寝食。また,起居。「夫妻睦じく―するは/福翁百話(諭吉)」
眥
めじり [1] 【目尻・眥】
目の,耳に近い方の端。まなじり。
⇔目頭(メガシラ)
眥
まなじり [0][2] 【眦・眥】
〔目の後(シリ),の意〕
目じり。
眦
まじり 【眦・目尻】
(1)めじり。まなじり。「額いたう晴れたる人の,―いたうひきく/紫式部日記」
(2)目つき。「―,労々じげに煩はし/狭衣 3」
眦
まなじり [0][2] 【眦・眥】
〔目の後(シリ),の意〕
目じり。
眩
みげ 【眩】
(1)牛・鹿・羊などの胃。「我が―はみ塩のはやし/万葉 3885」
(2)牛・鹿・羊などの糞。[新撰字鏡]
眩い
まばゆ・い [3] 【眩い】 (形)[文]ク まばゆ・し
〔「目(マ)映(ハ)ゆし」の意〕
(1)光が強くて,目をあけていられない。まぶしい。「―・い夏の太陽」
(2)目をあけていられないほどに美しい。「―・いばかりの美人」
(3)てれくさい。恥ずかしい。「ひたぶるに迎へ据ゑたらん,いと―・かりぬべし/徒然 240」
(4)顔をそむけたいほど嫌だ。まったく気にくわない。「かどなきにはあらねど,―・き心地なむし侍りし/源氏(帚木)」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
眩う
ま・う マフ [0][1] 【眩う】 (動ワ五[ハ四])
〔「まう(舞)」と同源〕
(多く「目が眩う」の形で)目まいがする。目がまわる。「強い香を眼の―・ふ迄嗅いだ/それから(漱石)」
眩く
くるめ・く [3] 【眩く】 (動カ五[四])
〔「くる」は擬態語〕
(1)(「転く」とも書く)物がくるくると回る。「風車が―・く」
(2)目が回る。目がくらくらする。「眼が―・くやうに惑乱された頭を抱へながら/悪魔(潤一郎)」
→目眩(メクルメ)く
(3)あわて騒ぐ。せわしく動き回る。「あな,あさましといひて,―・きける程に/宇治拾遺 3」
眩しい
まぼし・い 【眩しい】 (形)
〔近世江戸語〕
「まぶしい(眩)」に同じ。「―・くつてしれねえ,先づお顔をちよつと拝さう/洒落本・甲駅雪折笹」
眩しい
まぶし・い [3] 【眩しい】 (形)[文]シク まぶ・し
(1)光が強くて,目をあけていられない。「―・い太陽」「照明が―・い」「―・クテ目ガアケラレナイ/ヘボン」
(2)相手があまりに美しい,または立派なのでまともに見ることができない。「―・いほどの美しさ」「成人した息子の姿が―・く感じられる」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
眩しい
まぶしい【眩しい】
dazzling;glaring.→英和
眩しく輝く dazzle;→英和
glare.→英和
眩する
げん・する [0][3] 【眩する】 (動サ変)[文]サ変 げん・す
(1)目がくらむ。「眼―・し魂迷ひ/花柳春話(純一郎)」
(2)目をくらませる。「人目を―・するの才なく/獺祭書屋俳話(子規)」
眩み
たちくらみ [0] 【立(ち)暗み・立ち・眩み】 (名)スル
座った姿勢などから立ち上がったときにめまいがすること。眩暈(ゲンウン)。たちぐらみ。「貧血症なので時々―(が)する」
眩む
くらむ【眩む】
grow dizzy[giddy](めまい);be dazzled;be blinded <by money> .
眩む
くら・む [0] 【眩む・暗む・晦む】 (動マ五[四])
(1)
(ア)強い光を突然受けて,目が見えなくなる。《眩》「対向車のヘッドライトに目が―・む」
(イ)目まいがする。目がくらくらする。「断崖(ダンガイ)をのぞくと目が―・みそうだ」「空腹のあまり目が―・む」
(ウ)強く心をそそるものを前にして,正常な判断力を失う。「大金に目が―・む」「欲に目が―・む」
(2)暗くなる。《暗・晦》「電灯の光の遽(ニワカ)に―・むに驚きて/金色夜叉(紅葉)」「立ちしきり霧のみなとか降り―・む/檜垣嫗集」
(3)暗くする。くらます。「其郎等を召すに,跡を―・みて失せぬ/十訓 4」
眩る
まぐ・る 【眩る】 (動ラ下二)
〔「目(マ)昏(ク)る」の意〕
目がくらむ。気を失う。「或は煙に咽びて倒れ伏し,或は焔に―・れてたちまちに死ぬ/方丈記」「キガ―・レタ/日葡」
眩れる
く・れる [0] 【暮れる・昏れる・眩れる・暗れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 く・る
(1)太陽が沈んであたりが暗くなる。夕方になる。《暮・昏》
⇔明ける
「日が―・れてあたりが暗くなる」
(2)年・月・日・季節が終わりになる。《暮》「今年もあと三日で―・れる」「残れる菊見給はむ,―・れぬべき秋を惜しみ給はむとて/大堰河行幸和歌序」
(3)(「…に(で)くれる」の形で)一つのことをして,または一定の状態で長い時が過ぎる。あけくれする。《暮》「きょうも一日練習で―・れた」
(4)悲しみ・驚きなどのために理性的な判断ができない状態になる。「涙に―・れる」「悲嘆に―・れる」「途方に―・れる」「思案に―・れる」
(5)(「目がくれる」などの形で)
(ア)欲望に負けて,判断力を失う。「金に目が―・れて根も無い事まで言立る/鉄仮面(涙香)」
(イ)目の前がまっくらになる。「目も―・れて立竦むでゐたが/多情多恨(紅葉)」
(ウ)涙などで目がくもって見えなくなる。「雲の上も涙に―・るる秋の月/源氏(桐壺)」
〔「くらす」に対する自動詞〕
眩人
げんじん [0] 【幻人・眩人】
幻術を使う人。
眩彩
げんさい [0] 【眩彩】 (名)スル
敵に発見されないように,周囲の色に合わせて艦船を彩色すること。迷彩。偽装。
眩惑
げんわく [0] 【眩惑】 (名)スル
目をくらましてまどわせること。また,まどうこと。「あまりの美しさに―される」
眩惑する
げんわく【眩惑する】
dazzle.→英和
〜するような dazzling.
眩暈
めまい [2] 【目眩い・眩暈】
目がくらむこと。目がくらくらして倒れそうになること。眩暈(ゲンウン)。「―がする」
眩暈
めまい【眩暈】
dizziness;giddiness.→英和
〜がする be[feel]dizzy[giddy].
眩暈
げんうん [0] 【眩暈】
実際には静止しているのに,自分の周囲や自分自身が回転しているように感じたり身体が浮き上がるように感じること。めまい。
眩耀
げんよう [0] 【眩耀】 (名)スル
まばゆいほどに輝くこと。「金碧燦爛,―眼を奪ふ/日本風景論(重昂)」
眩迷
げんめい [0] 【眩迷】 (名)スル
目をくらまし,まどわせること。「美麗にして能く衆目を―せしむる/花柳春話(純一郎)」
眴
めくばせ [2] 【目配せ・眴】 (名)スル
素早く視線を走らせたり,まばたきをして見せたりして,合図すること。めくわせ。「黙っているように―する」
眴す
めくわ・す 【眴す】 (動サ下二)
めくばせをする。「―・すれど聞きも入れず/源氏(若菜上)」
眴せ
めくわせ 【眴せ】 (名)スル
〔「めぐわせ」とも〕
「めくばせ」に同じ。「若党にきつと―せられければ/太平記 14」
眶
まなかぶら 【眶】
目の縁。まぶち。まかぶら。「しか―を痛く突きては/今昔 29」
眶
まぶち [1] 【目縁・眶】
目のふち。また,まぶた。「眼は二重(フタエ)―にして色白く/当世書生気質(逍遥)」
眶
まかぶら 【眶】
目のふち。まぶち。まなかぶら。「―くぼく,鼻のあざやかに高く赤し/宇治拾遺 11」
眷属
けんぞく [1][0] 【眷属・眷族】
(1)血のつながりのあるもの。一族。親族。
(2)従者。家来。「高祖が第一の―として張良といふ者あり/今昔 10」
(3)仏や菩薩に従うもので,薬師仏の十二神将,不動明王の八大童子の類。
眷属神
けんぞくしん [4] 【眷属神】
大きな神格に付属する小神格。摂社。末社。
眷恋
けんれん [0] 【眷恋】
■一■ (名)スル
愛着の思いにひかれること。恋いこがれること。「アリスに―する/花柳春話(純一郎)」
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
恋いこがれるさま。「―として棄つるに忍びざる処/二人女房(紅葉)」
眷愛
けんあい [0] 【眷愛】 (名)スル
目をかけること。かわいがること。「師が今日の妾をして永く今日の如く―せらるる無らんことを/世路日記(香水)」
眷族
けんぞく [1][0] 【眷属・眷族】
(1)血のつながりのあるもの。一族。親族。
(2)従者。家来。「高祖が第一の―として張良といふ者あり/今昔 10」
(3)仏や菩薩に従うもので,薬師仏の十二神将,不動明王の八大童子の類。
眷眷
けんけん [0] 【眷眷・睠睠】 (ト|タル)[文]形動タリ
心をひかれて振り返るさま。「―として去る能はざるなり/金色夜叉(紅葉)」
眷視
けんし [0] 【眷視】 (名)スル
目をかけること。「一人の―せらるる者なし/花柳春話(純一郎)」
眷顧
けんこ [1] 【眷顧】 (名)スル
目をかけ,かわいがること。愛顧。「これを愛し,これを―し/文明論之概略(諭吉)」
眷養
けんよう 【眷養】 (名)スル
いつくしみ養うこと。「御辺は未だ私の―にて,公方の御恩をも蒙らねば/太平記 10」
眸
ひとみ [0] 【瞳・眸】
(1)眼球の中心にある黒く丸い部分。瞳孔(ドウコウ)。
(2)目。「つぶらな―」「―を輝かせる」
眸中
ぼうちゅう [0] 【眸中】
ひとみのなか。「物の色さへ定かには―に写らぬ/倫敦塔(漱石)」
眸子
ぼうし [1] 【眸子】
ひとみ。瞳孔。
眺む
なが・む 【眺む】 (動マ下二)
⇒ながめる
眺め
ながめ【眺め】
a view;→英和
a landscape;→英和
scenery.→英和
眺め
ながめ [3] 【眺め】
(1)見渡した景色。眺望(チヨウボウ)。「海に面した―のよい部屋」「雄大な―だ」
(2)ながめること。もの思いにふけりながらじっと見つめること。和歌では「長雨(ナガメ)」に掛けて用いられることが多い。「いたづらに我身世にふる―せしまに/古今(春下)」
眺める
なが・める [3] 【眺める】 (動マ下一)[文]マ下二 なが・む
(1)遠くまたは広く見渡す。「沖を―・める」「窓から―・める」
(2)じっと見つめる。「相手の顔をしげしげと―・める」
(3)傍観する。「しばらく様子を―・めていよう」
(4)物思いに沈んでぼんやり見る。また,ぼんやり見ながら物思いにふける。「かぎりなく遠くも来にける哉と思ひわびて,―・めをるに/古今(羇旅詞)」
眺める
ながめる【眺める】
see;→英和
look <at> ;→英和
watch.→英和
眺め入る
ながめい・る [0][4] 【眺め入る】 (動ラ五[四])
(1)長時間熱心に見入る。じっと見る。「一枚の絵に―・る」
(2)じっと見つめてもの思いにふける。「おぼし悩める気色にて,のどかに,―・り給へる,いみじう,らうたげなり/源氏(賢木)」
眺め勝ち
ながめがち 【眺め勝ち】 (形動ナリ)
もの思いに沈むことが多いさま。「何事かかう―に思ひ入れ給ふべき/源氏(乙女)」
眺め回す
ながめまわ・す [0][5] 【眺め回す】 (動サ五[四])
あちこち,まわりを眺める。「周囲を―・す」
眺め明かす
ながめあか・す 【眺め明かす】 (動サ四)
物思いにふけって夜をあかす。「御格子も参らで―・し給うければ/源氏(須磨)」
眺め暮す
ながめくら・す [0][5] 【眺め暮(ら)す】 (動サ五[四])
(1)ながめながら一日を暮らす。「山並みを―・す毎日」
(2)もの思いにふけって一日を送る。和歌では多く長雨(ナガメ)の降り暮らす意に掛けて用いられる。「見ずもあらず見もせぬ人の恋しくはあやなくけふや―・さむ/古今(恋一)」
眺め暮らす
ながめくら・す [0][5] 【眺め暮(ら)す】 (動サ五[四])
(1)ながめながら一日を暮らす。「山並みを―・す毎日」
(2)もの思いにふけって一日を送る。和歌では多く長雨(ナガメ)の降り暮らす意に掛けて用いられる。「見ずもあらず見もせぬ人の恋しくはあやなくけふや―・さむ/古今(恋一)」
眺め物
ながめもの 【眺め物】
見て楽しむもの。見る価値のあるもの。「一生の―ながら,女の姿過ぎたるはあしからめ/浮世草子・一代女 3」
眺め経
ながめ・ふ 【眺め経】 (動ハ下二)
もの思いにふけりながら,月日を送る。和歌では多く「長雨降る」に掛けて用いる。「ひとりのみ―・ふるやの妻なれば/古今(恋五)」
眺め遣る
ながめや・る [0][4] 【眺め遣る】 (動ラ五[四])
遠くのほうを見る。見やる。「はるかな故郷の空を―・る」「ややもすれば花の木に目を付けて―・る/源氏(若菜上)」
眺望
ちょうぼう テウバウ [0] 【眺望】 (名)スル
遠く見渡すこと。また,その眺め。みはらし。「―が開ける」「関東平野を眼下に―する」
眺望がよい
ちょうぼう【眺望がよい】
<The hill> commands[affords]a fine view <of> .→英和
〜がきかない <Trees> shut out[obstruct]the view.
眺望権
ちょうぼうけん テウバウ― [3] 【眺望権】
従来より享受していた眺望を,他の建物などにより妨害されない権利。
眼
ま 【目・眼】
め。「まぶた」「まなじり」「まつ毛」など他の語と複合して用いることが多い。「―のあたり」
眼
がん [1] 【眼】
(1)め。
(2)見抜く力。「―が利く」
(3)端渓(タンケイ)などの硯(スズリ)で,石の中に見える紋。
(4)穴。
眼
め 【目・眼】
■一■ [1] (名)
❶光の刺激を受けとる感覚器。脊椎動物では眼球・視神経からなり,外界から入った光は角膜・瞳孔・水晶体を通り硝子体を経て網膜に達し,その間に屈光体によって屈折されて網膜に像を結ぶ。頭足類や昆虫も物体の像を認めうる目をもつが,無脊椎動物には,発達段階に応じて,光の方向のみを認めるもの,明暗のみを認めるものなどがみられる。まなこ。「―を見開く」「―をつむる」「―を泣きはらす」
→眼球
❷{❶}に似たもの,たとえられるもの。
(1)点状のもの。「さいころの―」
(2)縦横に交わった線によって囲まれた部分。「網の―」「―のあらい布」
(3)線状のものの交わった箇所。「碁盤の―」
(4)囲碁で,石で囲んで自分の領分とした箇所。目が二つで一連の石は活(イキ)となる。「―ができる」
(5)物の中心部にあいた穴状の箇所。「台風の―」
(6)細かく一列に並んだもののすきま。「のこぎりの―」「畳の―」
(7)計量器に付けた,量を読むためのしるし。目盛り。「はかりの―」
(8)機械で目のはたらきをするものを比喩的にいう。「レーダーの―」
❸物を見ること。
(1)目つき。まなざし。「変な―で見る」「白い―で見る」「好奇の―」
(2)物を見る力。視力。「―がいい」「―が疲れる」
(3)見ること。視線。「監視の―」「音のした方に―を向ける」
(4)物事を見る態度。見方。「さめた―で見る」「冷めたい―」
(5)物事を見分ける力。眼力。「―が高い」「―のない人」
(6)見たときの様子。外観。「見た―が悪い」
(7)ある事態に出合うこと。体験。「ひどい―に遭う」「いい―をみる」
❹
(1)
(ア)秤(ハカリ)で計った量。重さ。「―減り」
(イ)重さの単位。匁(モンメ)。「百―」
(2)会うこと。「人目多み―こそ忍ぶれ/万葉 2911」
(3)顔。姿。「君が―見ねば苦しかりけり/万葉 2423」
■二■ (接尾)
(1)数を表す語に付いて,順序を表す。「一つ―」「三番―」
(2)形容詞の語幹に付いて,多少その性質や傾向をもつことを表す。「厚―」「多―」「長―」
(3)動詞の連用形に付く。
(ア)その状態にあることを表す。「落ち―」「弱り―」「控え―」
(イ)その箇所であることを表す。「縫い―」「季節の変わり―」
眼
まなこ [1] 【眼】
〔目(マ)の子,の意〕
(1)目。目玉。
(2)黒目。ひとみ。「その雷虺虺(ヒカリヒロ)めき―赫々(カカヤ)く/日本書紀(雄略訓注)」
(3)見通す力。眼力。「達人の人を見る―は,少しも誤る所あるべからず/徒然 194」
(4)視線。また,視野。「まのあたりに見奉るもの,更に―を当てず/平家 5」
(5)眼目。中心。「連歌の―は失せて/ささめごと」
眼の当たり
まのあたり [3][0] 【目の当(た)り・眼の当(た)り】
〔「ま」は「眼(メ)」の意〕
■一■ (名)
(1)目の前。眼前。「霊峰を―にする」
(2)人を介さないで,直接であること。「―ならずとも…うけ給はらむ/源氏(帚木)」
(3)明らかであること。確実。「地獄極楽破滅せんは―なるに/滑稽本・根南志具佐」
■二■ (副)
(1)目の前で。また,今,現在。「―大した希望も持つてゐなかつた/門(漱石)」「然れば―脱がざるなり/今昔 2」
(2)じかに接するさま。直接。「われ昔薩埵(サツタ)にあひて―ことごとく印明(インミヨウ)をつたふ/平家 10」
(3)はっきりと。まざまざと。「樋口の次郎が使ひせし事ども―縁起に見えたり/奥の細道」
眼の当り
まのあたり [3][0] 【目の当(た)り・眼の当(た)り】
〔「ま」は「眼(メ)」の意〕
■一■ (名)
(1)目の前。眼前。「霊峰を―にする」
(2)人を介さないで,直接であること。「―ならずとも…うけ給はらむ/源氏(帚木)」
(3)明らかであること。確実。「地獄極楽破滅せんは―なるに/滑稽本・根南志具佐」
■二■ (副)
(1)目の前で。また,今,現在。「―大した希望も持つてゐなかつた/門(漱石)」「然れば―脱がざるなり/今昔 2」
(2)じかに接するさま。直接。「われ昔薩埵(サツタ)にあひて―ことごとく印明(インミヨウ)をつたふ/平家 10」
(3)はっきりと。まざまざと。「樋口の次郎が使ひせし事ども―縁起に見えたり/奥の細道」
眼の玉
めのたま [1][4] 【目の玉・眼の玉】
めだま。眼球。
眼下
がんか [1] 【眼下】
見おろした所。「―に広がる町並み」
眼下の[に]
がんか【眼下の[に]】
under one's eyes.〜に見る[見下ろす]overlook;→英和
[軽蔑]look down <upon a person> .
眼中
がんちゅう [1][0] 【眼中】
(1)目の中。
(2)目に映る範囲内。意識や注意の及ぶ範囲。目中。「―に留める」
眼中にない
がんちゅう【眼中にない】
think nothing of;ignore.→英和
眼仁奈
めじな [0] 【眼仁奈】
スズキ目の海魚。全長50センチメートル前後。体は楕円形で側扁する。体色は青黒色。沿岸の岩礁の間にすみ,海藻や小動物を食べる。磯釣りの対象魚。食用。北海道以南に分布。グレ。クロイオ。ブレ。
眼付く
がんづ・く 【眼付く】 (動カ四)
見て気付く。気が付く。「藤七さてはと―・き/浮世草子・風流曲三味線」
眼代
がんだい [0] 【眼代】
鎌倉時代,代官のこと。一説に,国司の目代(モクダイ)に対する武家代官の称ともいう。
→目代
眼伸し
まのし 【眼伸し】
(1)目を見張ること。
(2)とりすました顔つきをすること。まじめな顔つきをすること。「聖(ヒジリ)―をして,あみだ仏申して/宇治拾遺 1」
眼光
がんこう [0] 【眼光】
(1)目の光。「―鋭くにらみつける」
(2)物事を見通す力。見抜く力。
眼光の鋭い
がんこう【眼光の鋭い】
sharp-eyed.〜紙背に徹する read between the lines.
眼光紙背に徹する
しはい【眼光紙背に徹する】
read between the lines.
眼前
がんぜん [0][3] 【眼前】
■一■ (名)
目の前。まのあたり。目前。「―に海が開ける」「事故を―にする」
■二■ (名・形動ナリ)
明らかなこと。明白。「兄弟なることは―なり/曾我 1」
眼力
がんりょく [1] 【眼力】
「がんりき(眼力)」に同じ。
眼力
がんりき【眼力】
the power of observation;insight.→英和
眼力
がんりき [0][1] 【眼力】
〔「がんりょく」とも〕
(1)事物の理非・善悪を見分ける能力。がんりょく。「真贋(シンガン)を見分ける―」
(2)視力。がんりょく。
眼医者
めいしゃ [1] 【目医者・眼医者】
眼科医。
眼圧
がんあつ [0] 【眼圧】
眼球が球形を維持するための一定の内圧。主に眼球内の水様液の増減によって変化する。眼球壁の緊張度を測定することによって推定する。眼内圧。
眼大千鳥
めだいちどり [4] 【眼大千鳥】
チドリ目チドリ科の鳥。全長20センチメートルほど。冬羽は背面が灰褐色で,腹面は白色。夏羽では胸が赤さび色になる。シベリア東北部で繁殖し,冬は東南アジア・オーストラリアなどに渡る。日本には春秋の渡りの時に,河口の干潟に多数渡来する。
眼奈太
めなだ [0] 【赤目魚・眼奈太】
スズキ目の海魚。全長1メートルに達する。体はボラによく似ており,混称する地方もある。色は背面および体側は青くてやや黄色みをおび,濃青色の縦帯が各うろこに沿って走る。夏,美味。沖縄県をのぞく各地の沿岸や内湾に分布。アカメ。シュクチ。
眼孔
がんこう【眼孔】
an eyehole;→英和
the eye socket.
眼孔
がんこう [0] 【眼孔】
(1)眼球のある穴。
(2)見識の範囲。
眼字
がんじ [0] 【眼字】
漢詩で各句中の眼目となる大切な漢字。五言の第三字および七言の第五字をさす。
眼居
まなこい 【眼居】
物を見る目つき。まなざし。「―など,これは今すこし強うかどあるさままさりたれど/源氏(横笛)」
眼差し
まなこざし [0] 【眼差し】
「まなざし」に同じ。「―ぬからず/浮世草子・一代男 6」
眼差し
まなざし [0] 【目差し・眼差し】
物に視線を向けるときの目のようす。「鋭い―を向ける」「優しい―」「―を注ぐ」
眼差し
まなざし【眼差し】
a look.→英和
眼帯
がんたい【眼帯】
an eyepatch.
眼帯
がんたい [0] 【眼帯】
眼病の際,患部の保護などのために,目をおおうもの。
眼底
がんてい【眼底】
the eyeground.眼底出血 cerebral hemorrhage in the eye.→英和
眼底
がんてい [0] 【眼底】
眼球内部の後面。網膜・視神経・血管などが見える部分。目の奥底。
眼底出血
がんていしゅっけつ [5] 【眼底出血】
眼底の網膜および脈絡膜に分布する血管からの出血。視力障害・視野欠損・飛蚊(ヒブン)症などが現れる。
眼底検査
がんていけんさ [5] 【眼底検査】
検眼鏡を使って眼底を検査すること。目の病気のほか,高血圧・動脈硬化・糖尿病などの病状の検査にも用いられる。
眼張
めばる [0] 【眼張】
カサゴ目の海魚。全長30センチメートルに達する。体は長卵形で側扁する。目が大きい。体色は灰赤色・黒灰色・灰褐色など変化に富み,体側に五,六条の不明瞭な黒色横帯がある。卵胎生。海釣りの対象魚。春・夏に美味。日本各地と朝鮮半島の沿岸に分布。ハチメ。ハツメ。
眼張[図]
眼張る
がんば・る 【眼張る】 (動ラ四)
(1)目をつける。「さつきに跡の松原で―・つておいた金の蔓/浄瑠璃・神霊矢口渡」
(2)見張る。よく見る。「大道を―・つて,かな釘一本でも落ちて居る物を拾ふ/洒落本・根柄異軒之伝」
眼形
がんけい [0] 【眼形】
囲碁で,目になりそうな石の形。めがたち。
眼意足
がんいそく [3] 【眼意足】
剣道の基本的な三つの要件で,眼の注ぎ方,意の配り方,足の踏み方の意。
眼振
がんしん [0] 【眼振】
「眼球振盪(ガンキユウシントウ)」の略。
眼撥
めばち [0] 【眼撥】
スズキ目の海魚。全長2メートルに及ぶ。マグロ類の一種で,体は紡錘形,体高が高くよくふとっている。頭・目は,マグロ類で最も大きい。体色は背面が黒青色,腹面は白い。肉は淡紅色で,晩春と秋に美味。温帯および熱帯海域に広く分布。バチ。メブト。ダルマ。
眼杯
がんぱい [0] 【眼杯】
脊椎動物の目の発生過程で,眼胞の先端が内側に落ち込んでできた杯状の構造。眼杯の内壁は網膜,外壁は色素層に分化する。
眼柄
がんぺい [0] 【眼柄】
(1)イセエビなどの甲殻類の頭部から突き出し先端に複眼をつける棒状の部分。その動きによって広範囲の光を知覚できる。
(2)脊椎動物の眼の発生過程で生じる眼杯の柄の部分。発生が進むにつれて細くなり,視神経を形成する。
眼柄ホルモン
がんぺいホルモン [5] 【眼柄―】
甲殻類の眼柄中または脳の近くに存在するサイナス腺から分泌されるホルモンの総称。体色変化・脱皮抑制あるいは促進,卵巣成熟抑制など種々のホルモンを含む。
眼根
げんこん [0][1] 【眼根】
〔仏〕 五根,また六根の一。目とその視覚能力。
眼梶木
めかじき [2] 【眼梶木】
スズキ目の海魚。大形で全長3メートル,体重500キログラムを超えるものがある。カジキの一種で,体は長紡錘形,吻(フン)は剣状で長く突き出す。成魚は体に鱗(ウロコ)がない。性質が荒く,大形の魚やクジラを攻撃することがある。食用。熱帯から温帯の暖海に分布。
眼河豚
めふぐ [2] 【眼河豚】
フグ目の海魚。全長45センチメートル内外。体色は背面が褐色,腹面が白色で,胸びれ近くに一対の大きな黒紋がある。肉と精巣は毒がなく食用とされ,卵巣・肝臓・皮・腸には猛毒がある。東シナ海に分布。
眼点
がんてん [0] 【眼点】
原生動物や下等無脊椎動物の簡単な光感覚器官。鞭毛虫類・クラゲ・プラナリヤや吸虫類にみられる。光の強弱のみを感じるものが多いが,アンドンクラゲなどのものは光の方向を認知できる。ミドリムシのものは感光性をもたないが,その近くに感光点があり,方向視眼としての機能をもつ。
眼球
がんきゅう【眼球】
an eyeball.→英和
眼球銀行 an eye bank.
眼球
がんきゅう [0] 【眼球】
脊椎動物の視覚器。眼窩(ガンカ)の中にあり,外の鞏膜(キヨウマク)・角膜,中の脈絡(ミヤクラク)膜・毛様体・虹彩(コウサイ),内の網膜の三層が形作る球。その内部に水晶体とガラス体がある。水晶体とその前方の角膜の間は水様液で満たされている。光線は角膜とレンズの役をする水晶体の屈折作用をうけて網膜の上に像を結び,これを視神経により脳に伝える。めだま。
眼球[図]
眼球振盪
がんきゅうしんとう [5] 【眼球振盪】
無意識に起こる律動的な眼球の往復運動。生理的な現象としても現れ,また中枢性障害の症状として現れることも多い。眼振。ニスタグムス。
眼球突出
がんきゅうとっしゅつ [5] 【眼球突出】
眼球が前方に突出する状態。眼窩(ガンカ)の腫瘍(シユヨウ)やバセドー病などのときに起きる。
眼球筋
がんきゅうきん [3][0] 【眼球筋】
⇒眼筋(ガンキン)
眼球銀行
がんきゅうぎんこう [5] 【眼球銀行】
⇒アイ-バンク
眼界
がんかい [0] 【眼界】
(1)目に見える範囲。視界。「―から消える」
(2)考えの及ぶ範囲。
眼疾
がんしつ [0] 【眼疾】
目の病気。眼病。
眼病
がんびょう [0] 【眼病】
目の病気。めやみ。眼気。眼疾。
眼病
がんびょう【眼病】
an eye disease[trouble]; <have> sore eyes.
眼目
がんもく [0] 【眼目】
(1)物事のたいせつな点。要点。主眼。「教育の―は人間形成にある」
(2)目。まなこ。
眼目
がんもく【眼目】
the (main) point;the main object.
眼睛
がんせい [0] 【眼睛】
ひとみ。くろめ。また,目。
眼瞼
がんけん [0] 【眼瞼】
まぶた。
眼瞼縁炎
がんけんえんえん [5] 【眼瞼縁炎】
アレルギー,細菌感染,脂腺の分泌過多などのために,まぶたの縁(フチ)にできる炎症。かゆみを伴う。
眼瞼閉鎖反射
がんけんへいさはんしゃ [8] 【眼瞼閉鎖反射】
突然の物体の近接,強い光の刺激,結膜・角膜などへの機械的刺激などの際に生じるまばたきの反射運動。瞬目反射。
眼福
がんぷく [0] 【眼福】
美しいもの,貴重なものが見られた幸運。「思わぬ―にあずかる」
眼科
がんか [0][1] 【眼科】
眼に関する診療・予防・研究を行う,医学の一分科。「―医」「―学」
眼科
がんか【眼科】
ophthalmology.→英和
‖眼科医 an oculist;an eye doctor.眼科医院 an ophthalmic hospital.
眼窠
がんか [1] 【眼窩・眼窠】
眼球の入っているくぼみ。
眼窩
がんか [1] 【眼窩・眼窠】
眼球の入っているくぼみ。
眼窩
がんか【眼窩】
《解》the eye socket.
眼筋
がんきん [0] 【眼筋】
眼球の運動をつかさどる筋肉の総称。眼球筋。
眼精
がんせい [0][1] 【眼精】
目の力。視力。また,見分ける力。「一目見たりし頼政が―を見ばや/盛衰記 16」
眼精疲労
がんせいひろう [5] 【眼精疲労】
目を使う仕事をする時に,普通の人なら疲れないような場合でも,目が疲れて痛くなったり,頭が重くなったり,肩こり・吐き気を催したりする状態。遠視・乱視,目の異常,目の酷使,眼鏡の度が合わない,ストレスなどが原因。
眼精疲労
がんせい【眼精疲労】
《医》asthenopia.→英和
眼縁
まなぶち [0] 【眼縁】
〔眼(マ)の縁(フチ),の意〕
まぶち。まぶた。
眼肉
がんにく [0] 【眼肉】
鯛などの目の周りのやわらかい身。
眼胞
がんぽう [0] 【眼胞】
脊椎動物の胚において,前脳の両側が膨出して生じる一対の嚢(ノウ)状体で,将来,目を形成する部分。
→眼杯(ガンパイ)
眼薬
めぐすり [2] 【目薬・眼薬】
(1)眼病をなおすため,目につける薬。点眼剤。点眼水。「―をさす」
(2)ごくわずかな量。ほんの少し。「さういふ気は―ほどもねえよ/洒落本・田舎談義」
(3)賄賂(ワイロ)。鼻薬。
眼薬の木
めぐすりのき [2] 【眼薬の木】
カエデ科の落葉高木。山地に生える。葉は楕円形の小葉三個から成る。葉の裏や柄に毛が多い。翼果は大きく密毛がある。樹皮を煎じて目薬とした。チョウジャノキ。
眼識
がんしき [0] 【眼識】
よしあしを見分ける能力。めきき。「高い―をもつ」「彼の―に狂いはない」
眼識
がんしき【眼識】
discernment.→英和
〜がある have an eye <for> .→英和
眼路
めじ [1] 【目路・眼路】
目で見える範囲。見える限り。
眼鏡
めがね【眼鏡】
(1) (a pair of) spectacles[glasses].(2)[判断]judgment.〜をかける(かけている) put on (wear) glasses.〜のふち a rim.→英和
〜ごしに over one's spectacles.〜にかなう win the confidence <of one's master> .→英和
‖眼鏡橋 a humpbacked bridge.眼鏡屋 an optician;[店]an optician's.
眼鏡
めがね [1] 【眼鏡】
(1)不完全な視力を調整したり,強い光線を防ぐために,目につけるレンズや色ガラスなどを用いた器具。がんきょう。
(2)物を見て,善悪などを見分けること。また,その力。
→おめがね
(3)望遠鏡。とおめがね。
(4)江戸時代の女の髪形の一。髻(モトドリ)を二分して二つの輪をつくったもの。
眼鏡
がんきょう [0] 【眼鏡】
めがね。
眼鏡橋
めがねばし [3] 【眼鏡橋】
石造りのアーチ橋の通称。江戸時代に中国から伝えられ,長崎を中心に九州各地に造られた。
眼鏡橋[図]
眼鏡猿
めがねざる [4] 【眼鏡猿】
霊長目メガネザル科に属する哺乳類の総称。原猿類の一種。小形で,頭胴長10〜15センチメートル。尾長約20センチメートル。体は淡黄色あるいは灰褐色から暗褐色。目は大きく,夜行性で樹上にすむ。昆虫・トカゲなどを食べる。フィリピン・スラウェシ・カリマンタン・スマトラなどに分布。三種に分かれる。
眼鏡猿[図]
眼鏡絵
めがねえ [3] 【眼鏡絵】
覗(ノゾ)き眼鏡または覗き機関(カラクリ)に用いられた,透視図法で描かれた絵。一七世紀ヨーロッパで流行。のち中国を経て日本に伝わり円山応挙・司馬江漢らが制作。
眼鏡蛇
めがねへび [4] 【眼鏡蛇】
コブラの代表種。有毒蛇。敵を威嚇するとき,前半身を立てて首近くの肋骨を広げ,体を大きく見せる。また,背の黄色の斑紋が大きな目のようになる。インドに分布。
眼鏡越し
めがねごし [0] 【眼鏡越し】
(1)上目(ウワメ)遣いに,眼鏡の上から見ること。「―に見つめる」
(2)眼鏡を通して見ること。
眼鏡違い
めがねちがい [4] 【眼鏡違い】
人物や物のよしあしの判断を誤ること。
眼間
まなかい [0][2] 【目交い・眼間】
〔目と目が交わってできる空間の意〕
目の前。まのあたり。「亡き母の面影が―に浮かぶ」「―をよぎる」「いづくより来たりしものそ―にもとなかかりて安眠(ヤスイ)しなさぬ/万葉 802」
眼頭が熱くなる
めがしら【眼頭が熱くなる】
be moved to tears.
眼高手低
がんこうしゅてい ガンカウ― [0] 【眼高手低】
批評はできても,実際に創作する力のないこと。
眼鯛
めだい [0] 【眼鯛】
スズキ目イボダイ科の海魚。全長90センチメートル程度。体は長楕円形で側扁する。背びれのとげは短いが顕著で,軟条部との区別は明瞭。体は黒っぽい。幼魚は流れ藻に付き,成魚は水深100メートル以深の底層に生息。食用で美味。北海道以南の各地に分布。
着
ちゃく 【着】
■一■ [1] (名)
行きつくこと。到着。
⇔発
「八時―」「東京―」
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)衣服を数えるのに用いる。「夏服五―」
(2)競技で,到着の順序を数えるのに用いる。「一―でゴールイン」
(3)囲碁で,石を打つ回数を数えるのに用いる。「第一―をおろす」
着々と
ちゃくちゃく【着々と】
steadily.〜(と)進行する make steady progress;be well under way.
着かふ
つか∘う ツカフ 【付かふ・着かふ】 (連語)
〔動詞「付く」に継続の助動詞「ふ」が付いたもの〕
何度もつく。ひき続いてつく。「色―∘ふ秋の露霜な降りそね/万葉 2253」
着き場
つきば [0] 【着き場・付き場】
船などのつく所。船着き場。
着く
と・く 【着く】 (動カ四)
〔「つく」の転〕
つく。到着する。行く。「伊知遅島,美島に―・き/古事記(中)」
着く
つ・く [1][2] 【着く】 (動カ五[四])
〔「付く」と同源〕
(1)移動していってその場所に至る。
(ア)人などがある場所に到達する。到着する。「九時には会社に―・く」「七時に駅に―・く」
(イ)荷物・手紙などが運ばれて届く。「実家から荷物が―・いた」「手紙が―・く」
(2)体の一部がある所に届いて触れる。「プールの底に足が―・かない」
(3)ある場所に身を置く。「席に―・く」「食卓に―・く」
[可能] つける
着く
は・く [0] 【穿く・履く・佩く・着く】
■一■ (動カ五[四])
(1)(ズボン・はかまなどの衣服を)足をとおして下半身につける。《穿》「ズボンを―・く」「スカートを―・く」
(2)(足袋(タビ)・靴下・靴などを)足につける。《履》「靴を―・く」「スリッパを―・く」
(3)刀剣などを腰につける。帯びる。さす。《佩》「太刀を―・く」
(4)弓に弦を張る。「せらしめ来なば弦(ツラ)―・かめかも/万葉 3437」
[可能] はける
■二■ (動カ下二)
(1)太刀などを身につけさせる。帯びさせる。「一つ松人にありせば大刀―・けましを/古事記(中)」
(2)弓に弦を張る。「陸奥の安達太良(アダタラ)真弓弦―・けて/万葉 1329」
[慣用] 長い草鞋(ワラジ)を―・二足の草鞋(ワラジ)を―
着け所
つけどころ [0] 【付(け)所・着(け)所】
注意を向けるべきところ。「目の―が違う」
着こなし
きこなし [0] 【着こなし】
衣服の着方。「―がうまい」
着こなしがうまい
きこなし【着こなしがうまい(へただ)】
wear a dress well (badly).
着こなす
きこな・す [3] 【着こなす】 (動サ五[四])
衣服を自分に似合うように,じょうずに着る。「和服を―・す」
[可能] きこなせる
着す
け・す 【着す】 (動サ四)
〔上一段動詞「着(キ)る」に尊敬の助動詞「す」が付いたものから〕
お召しになる。「汝が―・せるおすひの裾に月立ちにけり/古事記(中)」
着す
じゃく・す ヂヤク― 【着す】 (動サ変)
執着する。「幻化(ゲンケ)の塵境に―・するを,無明妄想と云ふ/沙石 3」
着する
ちゃく・する [3] 【着する】 (動サ変)[文]サ変 ちやく・す
(1)着る。身につける。「礼服を―・する」「折烏帽子―・したるに似させ給ひたる/著聞 15」
(2)到着する。つく。「半夜に及んで一旅舎に―・す/花柳春話(純一郎)」
(3)視線や注意を向ける。「識者の眼(マナコ)を―・する由縁(ユエン)も/文明論之概略(諭吉)」
→じゃくす(着)
着せる
き・せる [0] 【着せる】 (動サ下一)[文]サ下二 き・す
(1)衣服などを身につけさせる。きさせる。「晴れ着を―・せる」「甲斐の黒駒鞍―・せば命死なまし/日本書紀(雄略)」
(2)負わせる。うけさせる。「罪を―・せる」「恩に―・せる」
(3)かぶせる。包みおおう。「金(キン)を―・せる」
(4)打つ。たたく。「僧は敲く月下の門とてはうと―・せた/咄本・昨日は今日」
〔「着る」に対する他動詞〕
[慣用] 濡れ衣(ギヌ)を―/歯に衣着せぬ
着せる
きせる【着せる】
(1) dress;→英和
cover;→英和
help <a person> on <with his overcoat> .
(2) lay <a blame on a person> ;→英和
charge <a person with a guilt> (罪を).→英和
着せ剥ぎ
きせはぎ 【着せ剥ぎ】
興行中にのみ興行主から役者に貸し与える衣装。また,奉公期間中のみ奉公人に貸し与える着物。「―だからすまないとおさう云ひ/柳多留拾遺」
着せ掛ける
きせか・ける [4] 【着せ掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 きせか・く
相手が着やすいように,後ろから肩に着物を掛けてやる。「浴衣(ユカタ)を―・ける」
着せ替える
きせか・える [4][3] 【着せ替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 きせか・ふ
着ている衣服を別の衣服にかえて着せる。
着せ替え人形
きせかえにんぎょう キセカヘニンギヤウ [5] 【着せ替え人形】
女児の玩具。衣装をいろいろと取り替えて楽しむ人形。
着せ綿
きせわた [0] 【着せ綿・被せ綿】
(1)「菊の被綿(キセワタ)」に同じ。
(2)シソ科の多年草。茎は方形で,高さ80センチメートルほど。葉は卵形。初秋に上部の葉腋に淡紅色の花をつける。
(3)海産の巻貝。殻は体に比べて小さく,殻長2センチメートルほどで外套膜(ガイトウマク)に包まれて白い。各地の沿岸に分布。
着た切り
きたきり [4][0] 【着た切り】
着ている物以外に着替えをもたないこと。
着た切り雀
きたきりすずめ [5] 【着た切り雀】
〔「舌切り雀」をもじった語〕
着たきりであること。また,その人。
着のみ着の侭で
きのみきのまま【着のみ着の侭で】
with the clothes one happens to wear.
着の身着の儘
きのみきのまま 【着の身着の儘】 (連語)
今,着ているもののほかには何ひとつ着る物をもっていないこと。「―で焼け出される」
着り
け・り 【着り・服り】 (動ラ変)
〔動詞「きる(着)」の連用形「き」に「あり」が付いた「きあり」の転〕
着ている。「我が背子が―・る衣(キヌ)薄し佐保風は/万葉 979」
着り物
きりもの 【着り物】
〔「きりもん」とも。関西地方で用いる〕
きもの。衣服。
着る
きる【着る】
(1) put on;[着ている]have on;wear.→英和
(2) take <a crime> on oneself (罪を).
着る
きる [0] 【着る】 (動カ上一)[文]カ上一
(1)身につける。
(ア)衣服を身につける。まとう。「晴れ着を〈きる〉」「着物を〈きる〉」「シャツを〈きる〉」
(イ)袴・足袋などをつける。はく。「下衆の紅の袴〈き〉たる/枕草子 45」
(ウ)帽子・笠・兜などをつける。かぶる。「帽子を〈きる〉」「笠も〈き〉ず出でつつそ見し雨の降らくに/万葉 2681」
(2)引き受ける。身に負う。「他人の罪を〈きる〉」「恩ヲ〈キル〉/ヘボン」
〔「着せる」に対する自動詞〕
[慣用] 恩に―・笠に―・裃(カミシモ)を―・濡れ衣を―
着丈
きたけ [0] 【着丈】
(1)和服長着で,着付けたあとの肩山から裾までの寸法。
→身丈
(2)ドレス・コートの後ろ襟ぐり中心から裾までの寸法。
着下ろし
きおろし 【着下ろし】
目上の者が目下の者に与える着古した着物。「島原の―・あやめ八丈/浮世草子・一代男 1」
着京
ちゃっきょう チヤクキヤウ [0] 【着京】 (名)スル
京に着くこと。東京または京都に着くこと。「御親父(オヤジ)さまが,只今御―になりました/当世書生気質(逍遥)」
着付け
きつけ [0] 【着付け】
(1)衣服,特に和服を形よく着ること。また,着せること。「花嫁衣装の―を終わる」
(2)能装束で小袖を下着に着ること。また,その小袖。
(3)歌舞伎の衣裳で,上着をいう。
着付け
きつけ【着付け】
dressing.→英和
〜を手伝う help <a woman> dress herself.
着付ける
きつ・ける [3] 【着付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 きつ・く
(1)着るのに慣れている。着慣れている。
(2)着付けをする。着物を着せる。
着任
ちゃくにん [0] 【着任】 (名)スル
任地につくこと。任じられた職務につくこと。
⇔離任
「新支店長が―する」
着任
ちゃくにん【着任(する)】
arrival (arrive) at one's post.
着信
ちゃくしん [0] 【着信】 (名)スル
(1)電信など,通信がつくこと。また,その通信。「夜間に―したニュース」
(2)到着したという知らせ。
着倒れ
きだおれ [0] 【着倒れ】
衣服にぜいたくをして財産をなくすこと。「京の―大阪の食い倒れ」
着做す
きな・す 【着做す】 (動サ四)
(上にその状態を表す語を伴い)ある状態に着る。「直衣(ノウシ)ばかりをしどけなく―・したまひて/源氏(帚木)」
着分
ちゃくぶん [2] 【着分】
衣服一着分として必要な布の量。また一着分として裁断された布。
着初
きぞめ [0] 【着初(め)】
新調の衣服を初めて着ること。
着初め
きぞめ [0] 【着初(め)】
新調の衣服を初めて着ること。
着到
ちゃくとう [0] 【着到】
(1)いたり着くこと。到着。
(2)役所に備え付けておいて,出勤する官吏の姓名を記入する帳簿。出勤簿。「日給の御ふだ・―など見て,主殿司(トノモヅカサ)にものいひ/弁内侍日記」
(3)「着到状」「着到帳」「着到和歌」などの略。
(4)(集会などに)参加すること。「今宵の―誰々なるぞ/読本・弓張月(残)」
着到和歌
ちゃくとうわか [5] 【着到和歌】
和歌詠進の方法の一。百日の間,定められた数人の人が毎日定められた場所に集まり,定められた題で一首ずつ詠む方式。日次(ヒナミ)和歌。日次百首。
着到帳
ちゃくとうちょう [0] 【着到帳】
中世,急事に出陣した諸将の名とその手勢を記入した,奉行所側の帳簿。
着到櫓
ちゃくとうやぐら [5] 【着到櫓】
城内に参集した味方の軍勢や馬揃えなどを,大将が点検観察するための櫓。
着到状
ちゃくとうじょう [0] 【着到状】
中世,出陣した諸将が戦場に到達した旨を上申する書状。後日恩賞請求の証拠とした。着到。
着剣
ちゃっけん チヤク― [0] 【着剣】 (名)スル
小銃の先に銃剣をつけること。「―して突撃する」
着古し
きふるし [0] 【着古し】
着古した衣服。
着古しの
きふるし【着古しの】
old[worn-out] <clothes> .→英和
着古す wear out.
着古す
きふる・す [3] 【着古す】 (動サ五[四])
〔「きぶるす」とも〕
着物を長い間着て古くする。「父親の―・した服」
着回し
きまわし [0] 【着回し】
組み合わせを替えて,一組みの服をいろいろな装いに使うこと。
着地
ちゃくち [0] 【着地】 (名)スル
(1)飛行機などが地上に降りること。着陸。
(2)到着した場所。「―払い」
(3)スキー競技・体操競技などで,地面・床面に飛んで降り立つこと。
着地
ちゃくち【着地】
landing.→英和
〜する land.→英和
着太り
きぶとり [2] 【着太り】 (名)スル
着物を着ると実際より体が太って見えること。
⇔着やせ
「―する体つき」
着実
ちゃくじつ [0] 【着実】 (名・形動)[文]ナリ
軽率なところがなく地道であぶなげがない・こと(さま)。「―な努力」「一歩一歩―に進める」
[派生] ――さ(名)
着実な
ちゃくじつ【着実な】
steady;→英和
sound;→英和
faithful.→英和
〜に steadily;faithfully.→英和
着尺
きじゃく [0] 【着尺】
和服用の反物で,大人の長着一枚を作るのに必要な幅と長さのもの。着尺物。
→羽尺(ハジヤク)
着尺地
きじゃくじ [3] 【着尺地】
「着尺」に同じ。
着岸
ちゃくがん [0] 【着岸】 (名)スル
船が岸や岸壁に着くこと。「豪華な客船が―する」
着崩れ
きくずれ [0][2] 【着崩れ】 (名)スル
着物の着付けがゆるみ,乱れること。「着物の前が―する」
着崩れる
きくず・れる [4] 【着崩れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 きくづ・る
着物の着付けがゆるみ乱れる。「衣(キヌ)の乱次(シドナ)く―・れたる/金色夜叉(紅葉)」
着工
ちゃっこう チヤク― [0] 【着工】 (名)スル
工事に着手すること。「―式」「吉日を選んで―する」
着工する
ちゃっこう【着工する】
start (construction) work.着工式 a ground-breaking ceremony.
着席
ちゃくせき [0] 【着席】 (名)スル
座席につくこと。「全員―」
着席する
ちゃくせき【着席する】
sit down;be seated;take a[one's]seat.→英和
‖着席券 a seat ticket.着席順(に) (in) the order of seats.
着帯
ちゃくたい [0] 【着帯】 (名)スル
妊婦が,妊娠五か月目の吉日に腹帯を締めること。また,その祝い。「―の儀」「戌(イヌ)の日に―する」
着帽
ちゃくぼう [0] 【着帽】 (名)スル
帽子をかぶること。
着床
ちゃくしょう [0] 【着床】 (名)スル
哺乳類の胎盤形成初期に胚(ハイ)が母体の子宮壁に付着し,子宮壁上皮との間に連絡を生じる現象。卵着生。
着府
ちゃくふ [1] 【着府】 (名)スル
首府や国府に到着すること。「両卿―せられて/近世紀聞(延房)」
着座
ちゃくざ [0][1] 【着座】 (名)スル
(1)座につくこと。席につくこと。「定められた席に―する」
(2)任官して,太政官庁・外記(ゲキ)庁の座につく儀式。「ながき物忌みにうちつづき―といふわざしては/蜻蛉(下)」
着弾
ちゃくだん [0] 【着弾】 (名)スル
発射された弾丸がある地点に達すること。また,その弾丸。「正確に―する」
着弾距離
ちゃくだん【着弾距離】
the range <of a gun> .→英和
着弾地点 an impact area.
着彩
ちゃくさい [0] 【着彩】 (名)スル
下絵に,絵の具などで色をつけること。
着御
ちゃくぎょ [1] 【着御】
天子が座におつきになること。「先帝已に船上に―成つて/太平記 8」
着心
ちゃくしん 【着心・著心】
〔「じゃくしん」とも〕
執着心。執念。「人間に―の深かりし咎(トガ)/太平記 35」
着心
きごころ [0][2] 【着心】
「着心地(キゴコチ)」に同じ。
着心地
きごこち [0] 【着心地】
着物を着たときの感じ。きごころ。
着心地の良い
きごこち【着心地の良い(悪い)】
(un)comfortable to wear.
着想
ちゃくそう【着想】
a <good> idea.→英和
着想
ちゃくそう [0] 【着想】 (名)スル
思いつき。アイデア。「―がよい」「―がわく」「―を得る」
〔明治期につくられた語〕
着意
ちゃくい [1][2] 【着意】 (名)スル
(1)気をつけること。気をとめること。注意すること。「然るにこれに―するもの,甚だ少なし/西国立志編(正直)」
(2)思いつき。着想。
着所
つけどころ [0] 【付(け)所・着(け)所】
注意を向けるべきところ。「目の―が違う」
着手
きて [2] 【着手】
着る人。身につける人。
着手
ちゃくしゅ [1] 【着手】 (名)スル
(1)手をつけること。とりかかること。「論文執筆に―する」「―が遅れる」
(2)(「著手」とも書く)刑法で,犯罪の実行を開始すること。犯意をもって犯罪を構成する要件にあたる行為もしくはそれに密接した行為を開始すること。実行の着手。
(3)囲碁・将棋で,一手,一手。「交互に―する」
着手する
ちゃくしゅ【着手する】
start <the work> ;→英和
get started <on the work> ;begin;→英和
set to work.
着手未遂
ちゃくしゅみすい [4] 【着手未遂】
未遂{(2)}のうち,実行行為そのものが終了していないもの。
⇔実行未遂
着払い
ちゃくばらい [3] 【着払い】
配達物の運賃や代金を,到着地で受取人が払うこと。「―の荷物」
着払い
ちゃくばらい【着払い】
<米> collect[ <英> cash]on delivery <C.O.D.> .
着捨て
きすて [0] 【着捨て】
〔「きずて」とも〕
衣服を着られるだけ着て捨てること。また,その衣服。
着捨てる
きす・てる [3] 【着捨てる・着棄てる】 (動タ下一)[文]タ下二 きす・つ
(1)脱いだ衣服をかたづけないでそのままにしておく。脱ぎ捨てる。「―・てたままの着物」
(2)衣服をいたむまで着て,つくろわずに捨てる。
着料
きりょう [1][0] 【着料】
(1)衣服の材料。
(2)衣服を買う費用。「余った金を―に回す」
着料
ちゃくりょう [2] 【着料】
(1)着るもの。また,その材料とするもの。
(2)着る着物の費用。また,衣服を支給する代わりに与える金銭。
着映え
きばえ [0] 【着映え】
身に着けたときに,衣服がいっそう立派に見えること。「―のしない着物」
着時
ちゃくじ [1] 【着時】
(1)到着する時。また,到着の時刻。
(2)(多く「着時に」の形で)すぐ。即時。「―ニスル/日葡」
着替え
きがえ [0] 【着替え】 (名)スル
衣服を着替えること。また,着替えるための衣服。「―を買う」「家で―してくる」
着替え
きがえ【着替え】
a change of clothes;spare clothing.〜をする change one's clothes.
着替える
きかえる【着替える】
change one's clothes.和服に〜 change into Japanese clothes.
着替える
きか・える [3] 【着替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 きか・ふ
〔「きがえる」とも〕
着ていた衣服をぬいで,ほかの衣服を着る。「晴れ着に―・える」
着服
ちゃくふく [0] 【着服】 (名)スル
〔「ちゃくぶく」とも〕
(1)衣服を着ること。
(2)他人の物をこっそりと自分の物にしてしまうこと。「公金を―する」
着服する
ちゃくふく【着服する】
pocket;→英和
embezzle.→英和
着果
ちゃっか チヤククワ [0] 【着果】 (名)スル
果樹や野菜が実をつけること。
着棄てる
きす・てる [3] 【着捨てる・着棄てる】 (動タ下一)[文]タ下二 きす・つ
(1)脱いだ衣服をかたづけないでそのままにしておく。脱ぎ捨てる。「―・てたままの着物」
(2)衣服をいたむまで着て,つくろわずに捨てる。
着殺す
きころ・す 【着殺す】 (動サ五[四])
一つの衣服を,破れて着られなくなるまで着る。着つぶす。「気に入つた着物をさつ��と―・すがいいさ/滑稽本・浮世風呂 3」
着水
ちゃくすい [0] 【着水】 (名)スル
鳥や飛行機などが,空中から水面に降りること。
⇔離水
「飛行艇が―する」
着水する
ちゃくすい【着水する】
《空》land on the water;→英和
make a splashdown;→英和
splash down (宇宙カプセルが).
着氷
ちゃくひょう [0] 【着氷】 (名)スル
(1)水蒸気や水しぶきなどが,機体や船体に凍りつくこと。また,その氷。アイシング。「翼の表面に―する」
(2)スケートで,ジャンプをした後に氷面に降り立つこと。
着流し
きながし [0] 【着流し】
(1)男性の略式の和装。羽織・袴(ハカマ)をつけない着物だけの姿。
(2)能で,袴をつけない装束。庶民や身分の低い者のいでたち。
着流す
きなが・す [3] 【着流す】 (動サ五[四])
(男性が)着流しをする。袴なしで,着物を垂らして着る。「着物をぞろりと―・して/明暗(漱石)」「烏帽子・直垂―・して/浄瑠璃・烏帽子折」
着港
ちゃっこう チヤクカウ [0] 【着港】 (名)スル
船が港に着くこと。入港。「母港に―する」
着港する
ちゃっこう【着港する】
arrive in port.
着火
ちゃっか【着火】
ignition.〜する ignite.→英和
着火
ちゃっか チヤククワ [0] 【着火】 (名)スル
火がつくこと。また,火をつけること。「容易に―する」
着火点
ちゃっかてん チヤククワ― [3] 【着火点】
着火温度。
→発火点
着物
きもの【着物】
a kimono (和服);clothes (衣服);→英和
clothing (総称).→英和
〜を着る(脱ぐ) put on (take off) one's clothes;(un-)dress oneself.りっぱな(みすぼらしい)〜を着ている be well (poorly) dressed.
着物
きもの [0] 【着物】
(1)身に着るもの。衣服。「―を着る」
(2)(洋服に対して)和服,特に長着をいう。
着物スリーブ
きものスリーブ [5] 【着物―】
⇒フレンチ-スリーブ
着物虱
きものじらみ [4] 【着物虱】
コロモジラミの別名。
着生
ちゃくせい [0] 【着生】 (名)スル
他のものにくっついて生活すること。「ヤドリギが―している」
着生植物
ちゃくせいしょくぶつ [6] 【着生植物】
樹上や岩石上などに,特別に分化した器官(気根など)で固着して生活している植物。ラン科植物・シダ植物・地衣類・蘚類に多い。
着用
ちゃくよう [0] 【着用】 (名)スル
(1)衣服を身につけること。「信長が―した鎧」
(2)衣服につけること。「腕章―のこと」
着用する
ちゃくよう【着用する】
wear;→英和
be in <uniform> ;have <a coat> on.
着痩せ
きやせ [0] 【着痩せ】 (名)スル
衣服を着ると,やせて見えること。
⇔着太り
「―するたち」
着癖
きぐせ [0] 【着癖】
衣服の着方に見られるその人特有の癖。
着発
ちゃくはつ [0] 【着発】
(1)到着と出発。発着。
(2)当たった瞬間に爆発すること。「―信管」
着目
ちゃくもく [0] 【着目】 (名)スル
重要なこと,有望なこととして注意すること。目をつけること。着眼。「早くから将来性に―する」「この案は―に値しよう」
着目
ちゃくもく【着目】
⇒着眼.
着相
ちゃくそう [0] 【着相】
ものごとに執着している状態。「迷ひの前の―を哀れむ/太平記 37」
着眼
ちゃくがん [0] 【着眼】 (名)スル
(1)有望・有利あるいは重要なことと考えて注意してみること。目をつけること。着目。「―のよい研究」「いいところに―する」
(2)目のつけどころ。気の配り方。
着眼する
ちゃくがん【着眼する】
aim <at> ;→英和
pay attention <to> ;notice;→英和
take notice <of> .〜が良い(悪い) be to the point;→英和
<A person> is right (wrong).‖着眼点 the point aimed at;a point of view;one's viewpoint.
着眼点
ちゃくがんてん [3] 【着眼点】
注意や関心を向ける事柄。目のつけどころ。「―がよい」
着着
ちゃくちゃく [0] 【着着】 (副)
物事が予定や順序どおりにはかどるさま。一歩一歩。「―(と)準備が進む」
着筆
ちゃくひつ [0] 【着筆】 (名)スル
(1)筆をつけること。書き始めること。「続編に―する」
(2)筆のおろし方。書き方。
着籠
きごみ 【着込み・着籠】
上衣の下に腹巻・鎖帷子(クサリカタビラ)など軽便な防御具をつけること。また,その防御具。きごめ。
着背長
きせなが 【着背長】
鎧(ヨロイ)の別名。特に,大将が着るものについていう。「何によつてか一両の御―を重うはおぼしめし候ふべき/平家 9」
着脱
ちゃくだつ [0] 【着脱】 (名)スル
取り付けたりはずしたりすること。着たり脱いだりすること。「装備を―する」
着脹れ
きぶくれ [0] 【着脹れ】 (名)スル
重ね着して体がふくれあがっていること。[季]冬。
着脹れる
きぶく・れる [4] 【着脹れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 きぶく・る
重ね着して,体が大きくなる。「―・れた姿」
着膨れる
きぶくれる【着膨れる】
swell with clothes.
着臭
ちゃくしゅう [0] 【着臭】 (名)スル
においをつけること。無臭のガスなどに刺激のあるにおいをつけること。「―剤」「事故防止のためガスに―する」
着船
ちゃくせん [0] 【着船】 (名)スル
船が港に着くこと。また,着いた船。「二三日を経て同港へ滞(トドコオリ)なく―せしかば/鳥追阿松海上新話(彦作)」
着艦
ちゃっかん チヤク― [0] 【着艦】 (名)スル
(1)飛行機が航空母艦の甲板におりること。「相次いで―する」
(2)軍艦に到着すること。また,軍艦が港に到着すること。
⇔発艦
着色
ちゃくしょく [0] 【着色】 (名)スル
物に色をつけること。彩色。「淡彩で―してある」「―剤」
着色
ちゃくしょく【着色(法)】
coloring.→英和
〜する color.→英和
〜した colored.→英和
‖着色剤 a coloring agent.人工着色 artificial coloring.
着色ガラス
ちゃくしょくガラス [5] 【着色―】
色(イロ)ガラス。
着色料
ちゃくしょくりょう [4] 【着色料】
食品添加物の一。食品の色をととのえるため用いる。カラメルなどの天然色素とタール系色素などの合成着色料がある。
→タール系色素
着茣蓙
きござ [0] 【着茣蓙】
ござで作った合羽(カツパ)のようなもの。雨や日光を防ぐために,夏,旅行者や登山者などが用いる。[季]夏。
着荷
ちゃっか チヤク― [0] 【着荷】 (名)スル
「ちゃくに(着荷)」に同じ。「不日―する事と思つてゐます/或る女(武郎)」
着荷
ちゃくに【着荷】
arrival of goods.
着荷
ちゃくに [0] 【着荷】 (名)スル
荷物がつくこと。また,その荷物。ちゃっか。「昨日中に―したもの」
着衣
ちゃくい【着衣】
one's clothes.
着衣
ちゃくい [1][2] 【着衣】 (名)スル
(1)衣服を着ること。
⇔脱衣
(2)身につけている衣服。着ている着物。ちゃくえ。
着衣
ちゃくえ [1] 【着衣】 (名)スル
〔「え」は「衣」の呉音〕
(1)「ちゃくい(着衣)」に同じ。
(2)「着衣(チヤクイ)の祝い」に同じ。
着衣の祝
ちゃくいのいわい 【着衣の祝(い)】
生まれた子に初めて着物を着せる祝い。産衣(ウブギ)の祝い。ちゃくえ。
着衣の祝い
ちゃくいのいわい 【着衣の祝(い)】
生まれた子に初めて着物を着せる祝い。産衣(ウブギ)の祝い。ちゃくえ。
着衣始め
きそはじめ [3] 【着衣始め】
江戸時代,正月三が日中の吉日に,新しい衣服を着始めること。また,その儀式。
着袴
ちゃっこ チヤク― [1] 【着袴】 (名)スル
(1)袴を着けること。
(2)「袴着(ハカマギ)」に同じ。「―の儀」
着装
ちゃくそう [0] 【着装】 (名)スル
(1)衣服を身につけること。
(2)装備をとりつけること。装着。
着襲ふ
きそ・う 【着襲ふ】 (動ハ四)
着物を重ねて着る。「布肩衣(カタギヌ)有りのことごと―・へども寒き夜すらを/万葉 892」
着襲狩り
きそいがり キソヒ― 【着襲狩り・競ひ狩り】
昔,陰暦五月五日に薬草を採集した行事。薬狩り。
〔「ますらをの着襲(キソ)ひ狩する月は来にけり/万葉 3921」の「着襲ひ(=重ね着して着飾って),狩する」を,仙覚の「万葉集註釈」以来「競ひ狩」を「する」と誤解してできた語〕
着込み
きごみ 【着込み・着籠】
上衣の下に腹巻・鎖帷子(クサリカタビラ)など軽便な防御具をつけること。また,その防御具。きごめ。
着込む
きこ・む [2] 【着込む】 (動マ五[四])
(1)改まった気持ちで,着る。「紋付・袴(ハカマ)を―・む」
(2)何枚も重ねて着る。「シャツを何枚も―・む」
着逃げ
きにげ [0] 【着逃げ】
他人の着物などを着たまま逃げること。「印半天の―をして/西洋道中膝栗毛(七杉子)」
着通し
きどおし [0] 【着通し】
一着の衣服を着続けること。いつも同一の衣服を着ていること。
着通す
きとお・す [3][2] 【着通す】 (動サ五[四])
ある期間,同じ衣服を続けて着る。
着道楽
きどうらく【着道楽】
love[a lover (人)]of finery.
着道楽
きどうらく [2] 【着道楽】
衣服に金を惜しまず,買ったり着飾ったりして楽しむこと。また,その人。
着金
ちゃっきん チヤク― [0] 【着金】 (名)スル
金が到着すること。
着釱
ちゃくだ 【着釱】
〔「釱」は鉄製の足枷(アシカセ)〕
律令制で,徒罪(ズザイ)人の足に足枷をつけ,三,四人をつないで労役させること。ちゃくたい。
着釱
ちゃくたい 【着釱】
⇒ちゃくだ(着釱)
着釱の政
ちゃくだのまつりごと 【着釱の政】
平安時代,五月と一二月に日を定めて,犯罪者に枷(カセ)をつけて苦役に服させた行事。のち年中行事化し,囚人に擬した者の首に白布を束ねたものをつけ,検非違使が笞(ムチ)で打つまねをした。
着陣
ちゃくじん [0] 【着陣】 (名)スル
(1)陣営に到着すること。「根部多村に―せしかば/近世紀聞(延房)」
(2)公卿(クギヨウ)が内裏の陣の座に着くこと。「近衛殿―し給ける時/徒然 102」
着陸
ちゃくりく【着陸】
landing.→英和
〜する land <at,on> ;→英和
make a landing.→英和
‖着陸場[地]a landing ground[field,strip].軟着陸 <make> a soft landing <on> .
着陸
ちゃくりく [0] 【着陸】 (名)スル
飛行機などが地上に降りること。
⇔離陸
「無事―した」「胴体―」
着陸帯
ちゃくりくたい [0] 【着陸帯】
空港の滑走路とその前後左右を含む地帯。
着雪
ちゃくせつ [0] 【着雪】 (名)スル
雪が電線や枝などにくっつくこと。
着零す
きこぼ・す 【着零す】 (動サ四)
着衣の一部がすき間から外に見えるようにする。「葡萄染(エビゾメ)の固紋(カタモン)の指貫,白ききぬどもあまた,山吹・くれなゐなど―・して/枕草子 302」
着電
ちゃくでん [0] 【着電】 (名)スル
電信が到着すること。また,到着した電信。「ローマから―する」
着順
ちゃくじゅん [0] 【着順】
到着した順序。到着順。
着類
きるい [1] 【着類】
着るもの。衣類。きもの。
着類着そげ
きるいきそげ 【着類着そげ】
〔「きそげ」は着古しの意〕
着物を強めていう語。衣類一切。衣類全部。「―に疵付けられぬ間に取返してくれうと/浄瑠璃・天の網島(中)」
着飾る
きかざ・る [3] 【着飾る】 (動ラ五[四])
美しい着物を着る。「―・った女の子」
着飾る
きかざる【着飾る】
dress up;be richly dressed.
着香料
ちゃっこうりょう チヤクカウレウ [3] 【着香料】
食品添加物の一。食品に匂いをつける。香料。
着駅
ちゃくえき [0][2] 【着駅】
鉄道で,到着先の駅。到着駅。
⇔発駅
睇視
ていし [0][1] 【睇視】 (名)スル
目を細めて見ること。「傾聴し,―し,黙想す/武蔵野(独歩)」
睚眥
がいさい [0] 【睚眥】
〔「睚」はにらむ,「眥」はまなじりの意〕
憎そうに人をにらむ目つき。
睛眸
せいぼう [0] 【睛眸】
ひとみ。くろめ。
睠睠
けんけん [0] 【眷眷・睠睠】 (ト|タル)[文]形動タリ
心をひかれて振り返るさま。「―として去る能はざるなり/金色夜叉(紅葉)」
睡り
ねぶり 【眠り・睡り】
「ねむり」の古形。「―をのみして,などもどかる/枕草子 7」
睡り
ねむり [0] 【眠り・睡り】
(1)眠ること。睡眠。ねぶり。「―が浅い」
(2)活動を休んでいること。「火山が長い―からさめて活動を始める」
(3)死去・死亡のたとえ。「永い―につく」
睡り目
ねむりめ [3] 【眠り目・睡り目】
(1)ねむそうな目。ねぶり目。
(2)文楽人形のかしらで,目が開閉する仕掛けのあるもの。
睡余
すいよ [1] 【睡余】
眠りからさめたあと。ねざめ。
睡夢
すいむ [1] 【睡夢】
眠っているときにみる夢。
睡眠
すいみん [0] 【睡眠】
(1)ねむること。ねむり。周期的に生じ,感覚や反射機能その他種々の生理機能が低下し,意識は喪失しているが容易に覚醒しうる状態。「―をとる」「―不足」
→レム睡眠
(2)転じて,活動を休止している状態。
睡眠
すいみん【睡眠】
(a) sleep.→英和
〜をとる (have a) <good> sleep;take a nap (仮眠).→英和
〜を妨げる disturb one's sleep.‖睡眠剤 hypnotic;a sleeping pill[tablet].睡眠不足(で疲れる) (be tired from) want of sleep.
睡眠口座
すいみんこうざ [5] 【睡眠口座】
預貯金口座のうち,長期間(一般に10年間)にわたって 預け入れ・引き出しがない口座。
⇔活動口座
睡眠物質
すいみんぶっしつ [5] 【睡眠物質】
脳内で生成され,自然な睡眠を誘発すると考えられる物質。睡眠促進物質。睡眠誘発物質。
睡眠病
すいみんびょう [0] 【睡眠病】
アフリカにみられる地方病。トリパノソーマという原虫の感染により発病し,ツェツェ蠅(バエ)がこれを媒介する。末期に嗜眠(シミン)状態になり死亡するのでこの名がある。
睡眠療法
すいみんりょうほう [5] 【睡眠療法】
催眠剤を双極性障害・精神分裂病などの患者に投与して睡眠させ,病状の鎮静や治癒を図る治療法。持続睡眠療法。
睡眠発作病
すいみんほっさびょう [0] 【睡眠発作病】
⇒ナルコレプシー
睡眠薬
すいみんやく [3] 【睡眠薬】
「催眠薬(サイミンヤク)」に同じ。
睡眠運動
すいみんうんどう [5] 【睡眠運動】
⇒就眠(シユウミン)運動
睡臥
すいが [1] 【睡臥】 (名)スル
横になって眠ること。
睡蓮
すいれん [1] 【睡蓮】
(1)ヒツジグサの漢名。
(2)スイレン科スイレン属の多年生水草。温帯から熱帯まで広く分布し,観賞用に栽培する。葉は水面に浮かび,円形で基部が切れ込む。花は長い花柄の先につき,花弁が多く,白・黄・桃・紫などで,普通,朝開き夕方閉じる。[季]夏。
睡蓮
すいれん【睡蓮】
《植》a water lily.
睡魔
すいま【睡魔】
sleepiness;drowsiness.〜に襲われる become sleepy.〜と闘う try not to fall asleep.
睡魔
すいま [1] 【睡魔】
こらえきれないねむけを魔物の力にたとえていう語。「―におそわれる」
睢陽
すいよう スイヤウ 【睢陽】
中国,秦代,今の河南省商丘県の南に置かれた県名。唐代,安史の乱のとき,張巡・許遠はここを死守し,反乱軍の江南進出を妨げた。
督する
とく・する [3] 【督する】 (動サ変)[文]サ変 とく・す
(1)統率する。「全軍を―・する」
(2)監督する。取り締まる。「使用人を―・する」
(3)督促する。うながす。「支払いを―・する」
督促
とくそく [0] 【督促】 (名)スル
(1)うながすこと。仕事の完了・借金の支払いなどをせまること。催促。「借金の返済を―する」
(2)租税が納期限までに納付されない場合に督促状によってその納付を催告する行為。差し押さえの前提要件である。
督促する
とくそく【督促する】
⇒催促(さいそく).督促状 a letter of reminder.
督促手続き
とくそくてつづき [6] 【督促手続き】
金銭・有価証券などの一定数量の給付を目的とする請求に対し,権利の存否を調査せずに債権者に簡便に債務名義を与える手続き。
督促状
とくそくじょう [0][4] 【督促状】
催促の手紙。
督励
とくれい [0] 【督励】 (名)スル
監督し励ますこと。「現場を―して完成を急がせる」
督励する
とくれい【督励する】
encourage[urge] <a person to do> .→英和
督学
とくがく [0] 【督学】
(1)学事を監督すること。また,その人。
(2)1872年(明治5)文部省に設けられた督学局の職員。文部卿の指揮を受けて学事を督察する。77年廃止。
督学官
とくがくかん [4][3] 【督学官】
旧制の教育行政官。1913年(大正2),それまでの視学官を改称したもの。
→視学
督戦
とくせん [0] 【督戦】 (名)スル
(1)部下を監督し励まし戦わせること。「最前線にあって兵を―する」
(2)後方にいて,前線の軍を監督すること。
督責
とくせき [0] 【督責】 (名)スル
取り締まり促すこと。促し責めること。「昨日までは―されなければ取出さなかつた書物をも今日は我から繙くやうになり/浮雲(四迷)」
督軍
とくぐん [0] 【督軍】
中国,1916年から二四,五年にかけて,中華民国の各省に置かれた省軍政長官。本来民政に干渉するものではなかったが,民政長官(省長)を兼任し,軍閥化するものが多かった。
睥睨
へいげい [0] 【睥睨】 (名)スル
(1)にらみつけて威圧すること。「あたりを―する」
(2)横目で,じろりと見ること。また,にらみつけること。「微笑する者あり,―する者あり/思出の記(蘆花)」
睦
むつ 【睦】
他の語の上に付いて複合語を作り,むつまじい,親しい,などの意を表す。「―言(ムツゴト)」「すめ―神ろきの命/祝詞(祈年祭)」
睦び
むつび [0] 【睦び】
親しくすること。親しみ。むつみ。「年頃の―,あなづらはしきかたにこそはあらめ/源氏(朝顔)」
睦び月
むつびづき 【睦び月】
⇒むつき(睦月)
睦ぶ
むつ・ぶ 【睦ぶ】 (動バ上二)
仲よくする。むつまじくする。むつむ。「例はさしも―・びぬを/源氏(蓬生)」
〔現代語でも,「むつび合う」などの複合動詞として用いられることがある〕
睦まじい
むつまじい【睦まじい】
affectionate <to each other> (愛情ある);→英和
intimate (親密な).→英和
睦まじく暮らす live happily together.
睦まじい
むつまじ・い [4] 【睦まじい】 (形)[文]シク むつま・じ
〔中世は「むつまし」と清音。「睦む」の形容詞化〕
(1)親密である。仲がよい。「子供たちが―・く遊んでいる」
(2)愛情にあふれていて一心同体という感じである。情愛がこまやかである。「―・い新婚の夫婦」
(3)慕わしい。なつかしい。「夕べの空も―・しきかな/源氏(夕顔)」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
睦まやか
むつまやか [3] 【睦まやか】 (形動)[文]ナリ
むつまじいさま。「―な夫婦」
睦み
むつみ [0] 【睦み】
むつむこと。また,むつむ気持ち。「馴れての―のあらざれば/暗夜(一葉)」
睦み合う
むつみあ・う [4] 【睦み合う】 (動ワ五[ハ四])
互いになれ親しみ合う。「友だちと楽しく―・う」「夫婦が―・う」
[可能] むつみあえる
睦む
むつ・む [2] 【睦む】 (動マ五[四])
「むつぶ」に同じ。「互いに―・みし日ごろの恩」「交るにつけ―・むにつけ,籟三次第に慕はしく/うもれ木(一葉)」[新撰字鏡]
睦る
むつ・る 【睦る】 (動ラ下二)
親しみまとわりつく。なつく。「物言ひ笑ひなどして―・れ給ふを/源氏(松風)」
睦月
むつき [1] 【睦月】
陰暦正月の異名。睦び月。[季]春。
睦物語
むつものがたり 【睦物語】
むつまじく語り合うこと。むつがたり。
睦言
むつごと【睦言】
tender[sweet]words;loving talk.
睦言
むつごと [0] 【睦言】
仲よく語り合う話。特に,閨(ネヤ)の中での男女の語らい。「―を交わす」
睨まえる
にらま・える ニラマヘル [4] 【睨まえる】 (動ア下一)[文]ハ下二 にらま・ふ
にらみつける。「はつたと―・へ声張上げ/慨世士伝(逍遥)」
睨み
にらみ [3] 【睨み】
(1)にらむこと。「横目でひと―する」
(2)他人を恐れさせおさえつけること。「―がきく」「―をきかせる」
睨み
にらみ【睨み】
a glare.→英和
〜がきく(きかない) have great (no) influence[authority] <over> ;be in (out of) control.
睨み付ける
にらみつ・ける [5] 【睨み付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 にらみつ・く
激しくじっとにらむ。目をいからしてにらむ。にらめつける。「反対派の席を―・ける」
睨み合い
にらみあい [0] 【睨み合い】
(1)にらみあうこと。「激しい―」
(2)取引市場で,売り手買い手とも動かず,相手の出方を待っている状態。
睨み合い
にらみあい【睨み合い】
(1) glaring at each other.(2)[反目]hostility;feud.→英和
睨み合う
にらみあ・う [4] 【睨み合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)互いににらむ。「両者土俵中央で―・う」
(2)互いに敵視して対立する。また,敵対する者が相手の出方を待って向かい合う。対峙する。「両軍とも川の対岸で―・う」
睨み合う
にらみあう【睨み合う】
(1) glare at each other.(2)[反目]be hostile to each other;be at variance with each other.
睨み合せる
にらみあわ・せる [6][0] 【睨み合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 にらみあは・す
互いに見比べて,両方がうまくいくよう考える。「ふところ具合と―・せる」
睨み合わせる
にらみあわ・せる [6][0] 【睨み合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 にらみあは・す
互いに見比べて,両方がうまくいくよう考える。「ふところ具合と―・せる」
睨み合わせる
にらみあわせる【睨み合わせる】
…と睨み合わせて in view of…;considering…;→英和
in consideration[the light]of….
睨み据える
にらみす・える [5][0] 【睨み据える】 (動ア下一)[文]ワ下二 にらみす・う
じっとにらむ。「相手の目を―・える」
睨み競
にらみくら [3] 【睨み競】
「にらめっこ」に同じ。「おれとして―する蛙哉/おらが春」
睨み返す
にらみかえす【睨み返す】
glare back <at> .
睨み預金
にらみよきん [4] 【睨み預金】
金融機関が拘束預金としての措置をとっていないが,債務者側で事実上引き出せない状況にある預金。
睨み鯛
にらみだい [3] 【睨み鯛】
正月や結婚式の席に飾り物としておく鯛。その場では食べないことからいう。
睨む
ね・む 【睨む】 (動マ下二)
⇒ねめる
睨む
にらむ【睨む】
(1) glare <at> (睨みつける);→英和
stare <at> (じっと見る).→英和
(2)[目星をつける]keep an eye on;suspect <a person to be a murderer,a person of a crime> .→英和
睨む
にら・む [2] 【睨む】 (動マ五[四])
(1)厳しい目つきでじっと見る。鋭く見つめる。「鋭い目つきで―・む」「悪しき眼に―・み/霊異記(中訓注)」
(2)精神を集中して,じっと見つめる。「盤面を―・んで長考する棋士」「試験問題を―・んで考え込む」
(3)見当をつける。「警察では犯人は被害者の身内にいると―・んでいる」
(4)(多く受け身の形で)注意すべき相手として目をつける。注意を要する人物として監視する。「当局から―・まれている」「あの人に―・まれたらおしまいだ」
(5)(物事を)計算に入れる。「総選挙を―・んだ発言」
睨めっこ
にらめっこ [3] 【睨めっこ】 (名)スル
(1)互いににらみあうこと。
(2)子供の遊び。向かい合って互いに滑稽な表情をつくり,先に笑いだした方を負けとするもの。にらみくら。にらめくら。
(3)じっと見ること。「書類と―する」
睨めっこ
にらめっこ【睨めっこ(する)】
(play) a staring game.
睨める
ね・める [2] 【睨める】 (動マ下一)[文]マ下二 ね・む
(1)にらむ。「はたと―・めて動かざる眼には/金色夜叉(紅葉)」
(2)憎む。「親のかたきと―・めんより/幸若・夜討曾我」
睨める
にら・める [3] 【睨める】 (動マ下一)
「睨(ニラ)む」に同じ。「まだおれの顔を―・めて居る/坊っちゃん(漱石)」
睨め付ける
にらめつ・ける [5][0] 【睨め付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 にらめつ・く
にらみつける。「怖い形相で―・ける」
睨め付ける
ねめつ・ける [4][0] 【睨め付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねめつ・く
にらみつける。「若武者はつたと―・け/色懺悔(紅葉)」
睨め回す
ねめまわ・す [4] 【睨め回す】 (動サ五[四])
にらみまわす。「四辺(アタリ)を―・して重さうな肩呼吸(カタイキ)/色懺悔(紅葉)」
睨め競
にらめくら [3] 【睨め競】 (名)スル
「にらめっこ」に同じ。「黙然(ダンマリ)で唯―かい,ああ気の利かない/多情多恨(紅葉)」
睫
まつげ [1] 【睫・睫毛】
〔「つ」は「の」の意の上代の格助詞。「目(マ)の毛」の意〕
上下のまぶたのふちに生えている毛。眼球の保護をする。「つけ―」「―の長い娘」
睫毛
しょうもう セフ― [0] 【睫毛】
まつ毛。
睫毛
まつげ【睫毛】
the eyelashes.付け睫毛 false eyelashes.
睫毛
まつげ [1] 【睫・睫毛】
〔「つ」は「の」の意の上代の格助詞。「目(マ)の毛」の意〕
上下のまぶたのふちに生えている毛。眼球の保護をする。「つけ―」「―の長い娘」
睫眉
しょうび セフ― [1] 【睫眉】
まつげとまゆげ。物事の接近していることのたとえ。
睽乖
けいかい [0] 【睽乖】
にらみあうこと。「杵勝同窓会はこれより後―の根を絶つて/渋江抽斎(鴎外)」
睽隔
けいかく [0] 【睽隔】 (名)スル
離れへだてること。「浮説流言を以てし我と韓とを―し/佳人之奇遇(散士)」
睽離
きり [1] 【睽離】 (名)スル
〔「けいり(睽離)」の慣用読み〕
別れ別れになること。また,背き離れること。「決して乖離し―したいとは願はないやうなものの/浮雲(四迷)」
睽離
けいり [1] 【睽離】 (名)スル
わかれわかれになること。「種々の障害に出逢ふて分裂―し/花間鶯(鉄腸)」
睾丸
こうがん カウグワン [0] 【睾丸】
哺乳類の精巣の別名。球形で,陰嚢(インノウ)の中に左右一対ある。金玉(キンタマ)。
睾丸
こうがん【睾丸】
the testicles[ <俗> balls].
睾丸
きんたま【睾丸】
the testicles; <俗> the balls.
睾丸炎
こうがんえん カウグワン― [3] 【睾丸炎】
睾丸の炎症。化膿菌・結核菌・淋菌などの感染や,流行性耳下腺炎に続発してみられる。精巣炎。
睿尊
えいぞん 【叡尊・睿尊】
(1201-1290) 鎌倉中期の律宗の僧。大和の人。字(アザナ)は思円,諡(オクリナ)は興正菩薩。はじめ密教を学び,のち戒律復興を志し奈良西大寺を復興。蒙古襲来の時,敵国降伏を祈願して神風を起こしたと伝えられる。貧民救済などの社会事業を行い,また殺生禁断を勧めた。
瞋恚
しんに [1] 【瞋恚】
「しんい(瞋恚)」の連声。
瞋恚
しんい [1] 【瞋恚・嗔恚】
〔「しんに」とも〕
(1)〔仏〕 三毒・十悪の一。怒り・憎しみ・怨(ウラ)みなどの憎悪の感情。
(2)怒り恨むこと。腹立ち。いかり。「さてはと推せし胸の内は―に燃えて/金色夜叉(紅葉)」
瞋恚の炎
しんいのほむら 【瞋恚の炎】
「瞋恚の炎(ホノオ)」に同じ。
瞋恚の炎
しんいのほのお 【瞋恚の炎】
〔仏〕 瞋恚の激しさを炎にたとえた語。激しい怒り。
瞑ぐ
ひし・ぐ 【瞑ぐ】 (動ガ四)
目を閉じる。目をつぶる。「目を―・ぎ気を収めて/三宝絵詞(上)」
瞑す
めい・す 【瞑す】 (動サ変)
⇒めいする(瞑)
瞑する
めいする【瞑する】
⇒瞑目.
瞑する
めい・する [3] 【瞑する】 (動サ変)[文]サ変 めい・す
(1)目を閉じる。眠る。「それも目を―・して断行せよと/福翁百余話(諭吉)」
(2)安らかに死ぬ。「もって―・すべし」
瞑る
つぶ・る [0] 【瞑る】 (動ラ五[四])
(1)まぶたをとじる。つむる。「ちょっと目を―・ってて」
(2)(「目をつぶる」の形で)見て見ぬふりをする。「不正に目を―・る」
[可能] つぶれる
瞑る
つぶる【瞑る】
shut[close] <one's eyes> .→英和
瞑る
つむ・る [0] 【瞑る】 (動ラ五[四])
〔「つぶる」の転〕
目を閉じる。つぶる。「目を―・る」
[可能] つむれる
瞑坐
めいざ [0][1] 【瞑坐】 (名)スル
目を閉じてすわること。
瞑想
めいそう [0] 【瞑想・冥想】 (名)スル
目を閉じて心を静め,無心になって想念を集中させること。「―にふける」
〔明治期に作られた語〕
瞑想
めいそう【瞑想】
meditation;contemplation.→英和
〜的な meditative.〜する meditate <on> ;→英和
contemplate.→英和
瞑想録
めいそうろく メイサウロク 【瞑想録】
「パンセ」の日本語訳名。
瞑捜
めいそう [0] 【瞑捜・冥捜】 (名)スル
目を閉じて,心の中に探し求めること。「夫婦が地下に齎(モタラ)せし念々を―したり/金色夜叉(紅葉)」
瞑氛
めいふん [0] 【瞑氛】
薄暗い気配。「氤氳(インウン)たる―が散るともなしに四肢五体に纏綿(テンメン)して/草枕(漱石)」
瞑目
めいもく [0] 【瞑目】 (名)スル
(1)目を閉じること。「―して思いを凝らす」
(2)安らかに死ぬこと。「故に家康一たび―すと雖ども家臣長く徳を慕ひ/日本開化小史(卯吉)」
瞑目する
めいもく【瞑目する】
close one's eyes;die (死ぬ).→英和
瞑眩
めいげん [0] 【瞑眩】 (名)スル
「めんけん(瞑眩)」に同じ。
瞑眩
めんけん [0] 【瞑眩】 (名)スル
〔「めんげん」とも〕
目まい。「只見てさへも―しさうな人間/虞美人草(漱石)」
瞑色
めいしょく [0] 【瞑色・冥色】
夕方の気配。暮色。
瞞着
まんちゃく [0] 【瞞着】 (名)スル
だますこと。ごまかすこと。「世間を―する」
瞞過
まんか [1] 【瞞過】 (名)スル
ごまかし,判断を誤らせること。「虚礼に―せられた/渋江抽斎(鴎外)」
瞟眼
ひがら 【僻眼・瞟眼】
「ひがらめ」の略。[日葡]
瞟眼
ひがらめ 【僻眼・瞟眼】
やぶにらみ。すがめ。ひがら。「色黒き―の女/浮世草子・三代男」
瞠目
どうもく ダウ― [0] 【瞠目】 (名)スル
驚いたり感心したりして,目を見はること。「―に値する」「正宗院は―して言ふ所を知らなかつた/伊沢蘭軒(鴎外)」
瞠若
どうじゃく ダウ― [0] 【瞠若】 (名・形動タリ)
驚いて目をみはる・こと(さま)。瞠然。「此点に於ては確に―たる所なき能はず/自然と人生(蘆花)」
瞠視
どうし ダウ― [0] 【瞠視】 (名)スル
目をみはってみつめること。瞠目。「遺書を―すること久しかりき/即興詩人(鴎外)」
瞥見
べっけん [0] 【瞥見】 (名)スル
ちらりと見ること。ざっと目を通すこと。一瞥。「話ぶりからその人柄が―できる」「―すると女が四人でテニスをして居た/趣味の遺伝(漱石)」
瞥見
べっけん【瞥見】
a glance;→英和
a glimpse.→英和
〜する glance <at> ;get a glimpse <of> .
瞬
めまぜ [1][0] 【目交ぜ・瞬】 (名)スル
(1)目で合図すること。めくばせ。「意味ありげな―をして/社会百面相(魯庵)」
(2)まばたき。「―せはしくたちずくみ/浮世草子・男色大鑑 3」
瞬
めまじ 【目交じ・瞬】
「めまぜ」の転。「みどもが―すれど,がてんせいで/狂言・泣尼(虎清本)」
瞬
めまじろぎ [2] 【瞬】
〔古くは「めまじろき」とも〕
まばたき。また,目くばせ。「お妙は―もしないで/婦系図(鏡花)」
瞬(マタタ)く間(マ)
瞬(マタタ)く間(マ)
まばたきをするほどのきわめて短い時間。あっという間。瞬間(シユンカン)。瞬く中(ウチ)。瞬く隙。またたくあいだ。「―に作り上げる」「―の出来事」
瞬き
まばたき [2] 【瞬き】 (名)スル
(1)まぶたを閉じて,すぐあくこと。「ちょっと―する」
(2)灯火などの明滅。またたき。「星の―」
瞬き
まばたき【瞬き】
winking;blinking;→英和
a wink;→英和
a blink.→英和
〜する wink;blink;flicker (灯などが);→英和
twinkle (星などが).→英和
〜もせず unblinkingly.→英和
瞬き
またたき [0][4] 【瞬き】 (名)スル
〔「まだたき」とも〕
(1)またたくこと。まばたき。めばたき。「―する間」
(2)光がちらちら明滅して見えること。「星の―」
瞬き
またたき【瞬き】
⇒瞬(まばた)き.
瞬き
めばたき [2] 【瞬き】
まばたき。またたき。
瞬ぎ
まじろぎ [3][0] 【瞬ぎ】
まばたき。「―もせずに聞き入る」
瞬く
しばたた・く [4] 【屡叩く・瞬く】 (動カ五[四])
〔「しばだたく」とも〕
しきりにまばたきをする。しばたく。「目を―・く」
瞬く
またた・く [3] 【瞬く】 (動カ五[四])
〔「目(マ)叩く」の意。「まだたく」とも〕
(1)まぶたをぱちぱち開けたり閉じたりする。まばたきをする。「目を―・く」
(2)灯火や星が消えそうになってちらちらする。「町の灯(ヒ)が―・く」「星が―・く夜」
(3)やっと生きている。「よみぢのほだしにもて煩ひ聞えてなむ―・き侍る/源氏(玉鬘)」
[可能] またたける
瞬く
またたく【瞬く】
⇒瞬(まばた)き(する).
瞬く
しばた・く [3] 【瞬く】 (動カ五[四])
〔「しばたたく」の転〕
「しばたたく」に同じ。「目を―・く」
瞬く
まばた・く [3] 【瞬く】 (動カ五[四])
(1)まばたきをする。またたく。「まぶしそうに―・く」
(2)灯火などが明滅する。またたく。「星が―・く」
[可能] まばたける
瞬く間に
またたくまに【瞬く間に】
in the twinkling of an eye;→英和
in an instant.→英和
瞬ぐ
まじろ・ぐ [3] 【瞬ぐ】 (動ガ五[四])
〔古くは「まじろく」と清音。「ま」は目,「しろぐ」はこまかく動く意〕
まばたきをする。まばたく。「その落着いた―・がぬ眼差(メザシ)や/夢かたり(四迷)」「ハダエタユマズ目―・カズ/ヘボン」
瞬刻
しゅんこく [0] 【瞬刻】
またたくあいだ。瞬間。またたくま。
瞬息
しゅんそく [0] 【瞬息】
〔一度またたきをし,一度息をする間の意〕
わずかのま。瞬間。「―の間(カン)」
瞬断
しゅんだん [0] 【瞬断】
落雷などにより,きわめて短い時間停電すること。コンピューターのデータなどに被害を及ぼす場合がある。
瞬時
しゅんじ [1] 【瞬時】
まばたく間ぐらいの非常にわずかな時間。またたく間。瞬間。「船が―にして沈む」
瞬時も
しゅんじ【瞬時も】
<not> even for a moment.→英和
瞬発
しゅんぱつ [0] 【瞬発】
(1)衝撃を受けてからすぐに発火したり爆発したりすること。「―信管」
(2)瞬間的に力を出すこと。
瞬発力
しゅんぱつりょく [4] 【瞬発力】
瞬間的に出すことのできる筋肉の力。「―のあるランナー」
瞬目
しゅんもく 【瞬目】
「しゅんぼく(瞬目)」に同じ。[日葡]
瞬目
しゅんぼく [0] 【瞬目】
まばたきをする間。瞬時。しゅんもく。「滅亡を―の中に得たる事/太平記 11」
瞬膜
しゅんまく [1] 【瞬膜】
多くの脊椎動物の眼球の前面をおおって,角膜を保護する透明の薄い膜。無尾両生類や魚類の一部・鳥類・爬虫類では発達しているが,哺乳類では退化して痕跡をとどめるに過ぎない。
瞬間
しゅんかん【瞬間】
<in> a moment;→英和
an instant.→英和
〜的 momentary;→英和
instantaneous.→英和
彼を見た〜に the moment[instant](that) I saw him.‖瞬間最大風速 the maximum instantaneous wind speed.
瞬間
しゅんかん [0] 【瞬間】
きわめて短い時間。またたく間。瞬時。「決定的―」「打った―ホームランとわかる打球」
瞬間湯沸かし器
しゅんかんゆわかしき [8] 【瞬間湯沸(か)し器】
(1)蛇口をひねると同時に点火して,湯が出てくるしくみのガス湯沸かし器。
(2)すぐ怒り出す人をからかっていう語。
瞬間湯沸し器
しゅんかんゆわかしき [8] 【瞬間湯沸(か)し器】
(1)蛇口をひねると同時に点火して,湯が出てくるしくみのガス湯沸かし器。
(2)すぐ怒り出す人をからかっていう語。
瞬間露出器
しゅんかんろしゅつき [7] 【瞬間露出器】
⇒タキストスコープ
瞬間風速
しゅんかんふうそく [5] 【瞬間風速】
風速の瞬間的な値。絶えず変動しており,風速計で測る。
瞭然
りょうぜん レウ― [0] 【瞭然】 (ト|タル)[文]形動タリ
疑いをさしはさむ少しの余地もないほどにはっきりしているさま。「一目―」「一読の下に―たるを得たり/日本開化小史(卯吉)」
瞰下
かんか [1] 【瞰下】 (名)スル
見おろすこと。「雪白い間を走つて行くのが遥かに―されて/日本北アルプス縦断記(烏水)」
瞰射
かんしゃ [1][0] 【瞰射】 (名)スル
高所から見下ろして射撃すること。「我陣地を―せらるるの不利あり/肉弾(忠温)」
瞰視
かんし [1][0] 【瞰視】 (名)スル
高い場所から見下ろすこと。「四方の群山を脚下に―す可し/欺かざるの記(独歩)」
瞳
ひとみ【瞳】
the pupil (of the eye);→英和
eyes.
瞳
ひとみ [0] 【瞳・眸】
(1)眼球の中心にある黒く丸い部分。瞳孔(ドウコウ)。
(2)目。「つぶらな―」「―を輝かせる」
瞳子
どうし [1] 【瞳子】
ひとみ。瞳孔。
瞳孔
どうこう【瞳孔】
the pupil.→英和
瞳孔
どうこう [0] 【瞳孔】
虹彩の中央にある円形の穴。光が眼球後部にはいる時に,この部分を通る。虹彩の働きにより自律的に大きさが変化して光量や焦点深度の調節を行う。ひとみ。
瞳孔反射
どうこうはんしゃ [5] 【瞳孔反射】
光線の照射,近距離にある物体の注視,閉瞼などにより,反射的に瞳孔の大きさが変化する機能。
瞳瞳
とうとう [0] 【瞳瞳】 (ト|タル)[文]形動タリ
〔「とうどう」とも〕
朝日のきらめくさま。「旭日の―として昇れるを見る/日光山の奥(花袋)」
瞻る
まば・る 【瞻る】 (動ラ四)
〔目(マ)張る意〕
目をこらして見る。見つめる。「この御足跡(ミアト)を―・りまつれば足跡主(アトヌシ)の玉の装ひ/仏足石歌」
瞻仰
せんごう [0] 【瞻仰】
⇒せんぎょう(瞻仰)
瞻仰
せんぎょう [0] 【瞻仰】 (名)スル
〔「せんごう」とも〕
(1)あおぎ見ること。見上げること。
(2)敬い慕うこと。
瞻望
せんぼう [0] 【瞻望】 (名)スル
見渡すこと。あおぎ望むこと。「頭を回して遥に―すれば/佳人之奇遇(散士)」
瞻視
せんし [1] 【瞻視】
見ること。また,その目つき。
瞻部洲
せんぶしゅう 【瞻部洲】
⇒閻浮提(エンブダイ)
瞼
まぶた [1] 【瞼・目蓋】
〔目の蓋,の意〕
眼球の表面をおおう薄い皮膚。まなぶた。眼瞼(ガンケン)。
瞼
まぶた【瞼】
an eyelid.→英和
〜に残る live in one's memory.
瞼
まなぶた 【瞼】
〔目(マ)の蓋(フタ),の意〕
まぶた。「―は黒くて,鼻あざやかに高くて,色少し赤かりけり/今昔 28」
瞼の母
まぶたのはは 【瞼の母】
死別したり,遠く離れたりしていて会えず,記憶や夢の中だけにある母の面影(オモカゲ)。
瞽
めくら [3] 【盲・瞽】
(1)目が見えないこと。また,その人。
→もう(盲)
(2)文字が読めないこと。また,その人。文盲(モンモウ)。
(3)物事の道理・価値などがわからないこと。また,その人。
瞽す
こ・す 【瞽す】 (動サ変)
目が見えなくなる。盲目となる。「両目―・して物を視ること能はず/西国立志編(正直)」
瞽人
こじん [1] 【瞽人】
目の見えない人。盲人。瞽者。
瞽女
ごぜ [1] 【瞽女】
〔「盲御前(メクラゴゼ)」の略〕
盲目の門付(カドヅケ)女芸人。鼓・琵琶などを用いて語り物を語ったが,江戸時代以降,三味線の弾き語りをするようになった。
瞽女[図]
瞽女座頭
ごぜざとう 【瞽女座頭】
⇒清水座頭(キヨミズザトウ)
瞽女節
ごぜぶし [0] 【瞽女節】
瞽女のうたう唄。また,その節。
瞽者
こしゃ [1] 【瞽者】
盲目の人。瞽人。
瞿佑
くゆう 【瞿佑】
(1341-1427) 中国,明代の文人。字(アザナ)は宗吉,号は存斎。筆禍により陝西省に流された。著「剪灯(セントウ)新話」など。瞿祐。
瞿曇
くどん 【瞿曇】
〔梵 Gautama〕
(1)仏教の開祖釈迦の姓。ゴータマ。
(2)悟りを開く前の釈迦。瞿曇弥(クドンミ)。
瞿曇弥
くどんみ 【瞿曇弥】
「瞿曇{(2)}」に同じ。瞿曇氏。瞿曇沙弥(シヤミ)。
瞿然
くぜん [0] 【瞿然】 (ト|タル)[文]形動タリ
目をぎょっとさせて驚くさま。「―として面白く,凄然として眼冷かに/佳人之奇遇(散士)」
瞿秋白
くしゅうはく 【瞿秋白】
(1899-1935) 中国の革命家・文学者。江蘇省出身。中国共産党初期の指導者の一人。左翼作家連盟に参加し,ロシア文学やマルクス主義芸術論を翻訳し,文芸批評に活躍する。漢字のラテン字母化運動などを起こす。国民党軍に逮捕され,銃殺。著「瞿秋白文集」など。
瞿麦
なでしこ [2] 【撫子・瞿麦】
(1)ナデシコ科の多年草。山野,特に河原に多く自生。茎は高さ30〜50センチメートル,葉は広線形。夏から秋にかけ,茎の上部が分枝して径3センチメートルほどの淡紅色の花をつける。花弁は縁が細裂する。秋の七草の一。カワラナデシコ。ヤマトナデシコ。古名トコナツ。[季]秋。
〔「瞿麦」はセキチクの漢名としても当てる〕
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は紅梅,裏は青。なでしこがさね。
(3)家紋の一。「常夏(トコナツ)」に同じ。
(4)なでるようにしてかわいがる子。花のナデシコにかけていう。「双葉に生ひし―を来る朝ごとにかき撫でて/宇津保(菊の宴)」
瞿麦
くばく [1] 【瞿麦】
(1)セキチクの漢名。
(2)ナデシコの異名。
矍鑠
かくしゃく クワク― [0] 【矍鑠】 (ト|タル)[文]形動タリ
年を取っても丈夫で元気なさま。「―たる老人」「まだ―としている」
矍鑠たる
かくしゃく【矍鑠たる】
hale and hearty;vigorous <in old age> .→英和
矗然
ちくぜん [0] 【矗然】 (ト|タル)[文]形動タリ
まっすぐなさま。
矗矗
ちくちく [0] 【矗矗】 (ト|タル)[文]形動タリ
直立して伸びるさま。そびえ立つさま。「―として大魔王の如く并び立てる杉檜/囚はれたる文芸(抱月)」
矗立
ちくりゅう [0] 【矗立】 (名)スル
まっすぐに立つこと。そびえ立つこと。「我等は―せる岩壁の天に聳ゆるを見る/即興詩人(鴎外)」
矛
ほこ [1] 【矛・鉾・戈・鋒・戟】
(1)両刃の剣に長い柄をつけた武器。刺突用。古代に用いられたが平安時代からは薙刀(ナギナタ)などにとってかわられ,儀仗・祭祀(サイシ)に用いられるのみになった。
(2)武器。
(3)弓の幹(カラ)のこと。ゆがら。
矛(1)[図]
矛
ほこ【矛】
a halberd.→英和
〜を収める lay down arms.
矛偏
ほこへん [0] 【矛偏】
漢字の偏の一。「矜」「矟」などの「矛」。
矛先
ほこさき【矛先】
the point of a spear;→英和
the brunt (攻撃の).→英和
〜を向ける turn an attack <against a person> .→英和
矛先
ほこさき [0] 【矛先】
(1)矛のきっさき。
(2)攻撃の方向。鋭い攻撃。言葉で人を責める時にもいう。「―を転ずる」「―を向ける」「―が鈍る」「―をかわす」
矛山車
ほこだし [0][2] 【矛山車・鉾山車】
ほこを立ててかざった山車。ほこ。
矛戟
ぼうげき [0] 【矛戟】
〔「矛」は柄(エ)の長いほこ,「戟」は枝状に刃の出たほこの意〕
ほこ。
矛杉
ほこすぎ [2] 【矛杉・鉾杉】
矛のような形をした杉。
矛盾
むじゅん【矛盾】
contradiction;inconsistency.→英和
〜する be inconsistent[incompatible] <with> ;do not agree <with> .
矛盾
むじゅん [0] 【矛盾】 (名)スル
(1)矛(ホコ)と盾(タテ)。ぼうじゅん。
(2)つじつまが合わないこと。物事の道理が一貫しないこと。撞着(ドウチヤク)。「論旨の―をつく」「前後―した意見」
〔昔,楚(ソ)の国に矛と盾を売る者がおり,この矛はどんな盾をも貫き,この盾はどんな矛も通さないと言ったところ,それを聞いた人にその矛でその盾を突いてみよと言われ困ったという「韓非子(難一)」の故事から〕
(3)〔論〕
〔contradiction〕
(ア)論理学で,二つの命題が相互に一方が真であれば他方は偽であり,一方が偽であれば他方は真であるという関係にあること。例えば「 A である」と「 A でない」。また,そうした二命題の連言命題。例えば「 A でありかつ A でない」。「反対(contrary)」とは区別される。
(イ)弁証法で,相互に排除し対立しあいながら連関しあう二契機の間の関係。
(4)武器をとって戦うこと。敵対すること。「―ニ及ブ/日葡」
矛盾冷覚
むじゅんれいかく [4] 【矛盾冷覚】
皮膚に対する熱刺激が一定温度(摂氏四三〜四七度)に達すると寒冷感覚が生じること。冷点が高温に対しても興奮するためと考えられている。
矛盾対当
むじゅんたいとう [4] 【矛盾対当】
〔論〕
〔contradictory opposition〕
対当関係の一。主語・述語を同じくする全称肯定命題と特称否定命題,または全称否定命題と特称肯定命題との互いに矛盾する関係。
→対当関係
矛盾律
むじゅんりつ [2] 【矛盾律】
〔論〕
〔principle of contradiction〕
論理学の基本原理の一。「〜(P∧〜P)P でありかつ非 P であることはない」という形式で表される。同一律の反面を表す。矛盾原理。矛盾法。
→思考の原理
矛盾撞着
むじゅんどうちゃく [0] 【矛盾撞着】
つじつまが合わないこと。自家撞着(ジカドウチヤク)。
矛盾概念
むじゅんがいねん [4] 【矛盾概念】
〔論〕 互いに他を否定しあって,その中間に第三者を入れない概念。例えば「有機物」と「無機物」,「人間」と「非人間」など。
→反対概念
矛襖
ほこぶすま 【矛襖・鋒襖】
敵に向かって矛先(ホコサキ)をすき間のないほどたくさん並べそろえること。「鏃(ヤジリ)を揃へ―を作つて攻め上る/浄瑠璃・日本振袖始」
矜式
きょうしょく [0] 【矜式】 (名)スル
つつしんで道にのっとること。手本として尊ぶこと。「天下万民漸く―する所を知る/明六雑誌 29」
矜恃
きょうじ [1] ―ヂ 【矜持】 ・ ―ジ 【矜恃】
自信と誇り。自信や誇りを持って,堂々と振る舞うこと。きんじ。プライド。「学生としての―を持て」
矜恤
きょうじゅつ [0] 【矜恤】 (名)スル
あわれみめぐむこと。「或は他人より―憐憫を受け/自由之理(正直)」
矜持
きょうじ [1] ―ヂ 【矜持】 ・ ―ジ 【矜恃】
自信と誇り。自信や誇りを持って,堂々と振る舞うこと。きんじ。プライド。「学生としての―を持て」
矜持
きんじ [1] 【矜持】
「きょうじ(矜持)」の慣用読み。
矜羯羅童子
こんがらどうじ 【矜羯羅童子・金伽羅童子】
〔仏〕
〔梵 Kiṃkara〕
制吒迦(セイタカ)童子とともに不動明王の脇侍。不動八大童子の第七。像は独鈷(トツコ)を人差し指と親指で支えて合掌する。矜羯羅。
矜羯羅童子[図]
矜育
きょういく [0] 【矜育】 (名)スル
あわれみ育てること。
矠
やす [0] 【簎・矠】
長い柄の先に数本に分かれたとがった鉄の金具を付けた漁具。魚介類を刺して捕らえる。銛(モリ)に比べて小形で,普通,手に持って刺して捕らえる。
簎[図]
矢
や【矢】
an arrow.→英和
〜を射る shoot an arrow <at> .〜をつがえる fix an arrow <to the bow> .〜のように straight[swift]as an arrow.→英和
〜の催促をする press <a person> hard <for> .〜も楯もたまらない cannot wait[be dying] <to do> .
矢
さ 【矢・箭】
矢(ヤ)。「鮎を惜しみ投ぐる―の遠ざかりゐて思ふそら安けなくに/万葉 3330」
矢
や [1] 【矢・箭】
(1)武具・狩猟具の一。鏃(ヤジリ)・篦(ノ)(矢柄(ヤガラ))・矢羽などから成る。弓につがえて,弾性を利用して飛ばし,目標物に突き刺すもの。
(2)硬い物を割ったり,伐採する時に用いるくさび。
(3)「ブローチ(broach)」に同じ。
(4)家紋の一。一本または数本の矢羽をかたどったもの。
矢(1)[図]
矢っ張り
やっぱり [3] 【矢っ張り】 (副)
「やはり」を強めた語。多く話し言葉に用いる。「―そうだったのか」
矢どうな
やどうな 【矢どうな】
〔「どうな」はむだに使うこと〕
矢をむだに使うこと。「―に遠矢な射そ/太平記 14」
矢の根
やのね 【矢の根】
歌舞伎十八番の一。時代物。1729年江戸中村座の「扇恵方曾我(スエヒロエホウソガ)」で二世市川団十郎が初演。曾我の五郎が矢の根を研いだのち,夢に兄十郎の危機を知り,工藤の館にはせ向かう。おおどかな荒事の一幕劇。
矢の根
やのね [1][0] 【矢の根】
矢じり。「胸板首に―を打込/浄瑠璃・平家女護島」
矢の根石
やのねいし [3] 【矢の根石】
⇒石鏃(セキゾク)
矢並み
やなみ 【矢並み】
胡簶(ヤナグイ)や箙(エビラ)に差した矢の並び。「もののふの―つくろふ籠手の上に/金槐(冬)」
矢代
やだい [0] 【矢代】
笠懸・犬追物などで,射手を二組に分けるのに,射手の矢をくじ代わりに用いること。各射手から矢を一本ずつ出させ,これを二本ずつ手に取り交差するようにふり落として上矢と下矢とを決めて組を編成する。
矢代
やしろ 【矢代】
姓氏の一。
矢代幸雄
やしろゆきお 【矢代幸雄】
(1890-1975) 美術史家。横浜生まれ。イタリアでベレンソンに師事。ボッティチェリの研究で世界的に有名。東洋・日本美術史にも業績を残す。
矢作
やはぎ [0] 【矢作・矢矧】
矢を作ること。また,それを職業としている人。矢師。
矢作川
やはぎがわ 【矢作川】
愛知県中央部を南西に貫流し知多湾に注ぐ川。長さ117キロメートル。水源は木曾山脈南部。明治用水に利用される。
矢作部
やはぎべ [3] 【矢作部・矢矧部】
大化前代,矢を作ることを職掌とした部民。矢部。
矢倉
やぐら [0] 【櫓・矢倉】
〔(8)が原義〕
(1)城や館の門の上,あるいは敷地内に設けた物見・防戦のための高楼。近世の城郭では,一層から四層の塗込造りの建物が多く,城内の要所,城壁や城門の上に設けた。
(2)木材などを高く組み上げて造った構造物。「火の見―」
(3)歌舞伎・人形浄瑠璃・相撲・見世物などの興行場の入り口に高く組み上げた構築物。江戸時代には官許の興行権の証であった。
(4)こたつの,木で組んだ枠。中に熱源を置き,布団を支える。「―炬燵(ゴタツ)」
(5)大型和船の上部構造物の総称。本来,戦国時代に発達した軍船の上部構造物のことだったが,江戸時代では商船の上部構造物をも同様に呼んだ。
(6)「櫓投げ」の略。
(7)「櫓囲い」の略。
(8)矢など,武器を納めておく倉。また,物品を収納する倉庫。「物は―に積み満てて/宇津保(祭の使)」
矢偏
やへん [0] 【矢偏】
漢字の偏の一。「知」「短」などの「矢」。
矢傷
やきず [1] 【矢傷・矢疵】
矢で射られて負ったきず。
矢先
やさき [0][3] 【矢先】
(1)やじり。
(2)矢の飛んで来る正面。矢面。
(3)物事の始まろうとするちょうどその時。「外出しようとする―に客が来る」
(4)弓矢をもって戦うこと。「返事は互に―の時,帰れやつとぞ仰せける/浄瑠璃・国性爺後日」
(5)狙うめあて。ねらい。「―ノコマカナ人/日葡」
矢先に
やさき【矢先に】
just as[when] <I was about to do> .
矢内原
やないはら 【矢内原】
姓氏の一。
矢内原忠雄
やないはらただお 【矢内原忠雄】
(1893-1961) 経済学者・教育家。愛媛県生まれ。1937年(昭和12)に反戦思想のかどで言論弾圧を受け東大教授を辞職。第二次大戦後東大に復帰,51年総長。無教会派伝道者としても著名。著「帝国主義下の台湾」「イエス伝」など。
矢出川遺跡
やでがわいせき ヤデガハヰセキ 【矢出川遺跡】
長野県南佐久郡南牧村野辺山にある旧石器時代遺跡。細石刃・スクレイパー・ナイフが発見され,日本の細石器文化を確定させた。
矢刃
しじん [0] 【矢刃】
矢と刃(ヤイバ)。兵器。武器。
矢切
やぎり 【矢切】
千葉県松戸市の,江戸川沿岸の地区名。伊藤左千夫の「野菊の墓」の舞台の地。対岸の柴又との間に渡しがある。
矢切り
やぎり 【矢切り】
〔「やきり」とも〕
(1)飛んで来る矢を刀などで切ること。「それよりしてこそ,―の但馬とはいはれけれ/平家 4」
(2)「忍び返し」に同じ。「所々に井楼―を付けて横矢しげくぞ構へける/浄瑠璃・用明天皇」
矢割
やわり [0] 【矢割(り)】
石を割る方法の一。石にうがった穴に鉄の楔(クサビ)を差し込んで,玄能(ゲンノウ)で打ち割るもの。
矢割り
やわり [0] 【矢割(り)】
石を割る方法の一。石にうがった穴に鉄の楔(クサビ)を差し込んで,玄能(ゲンノウ)で打ち割るもの。
矢印
やじるし【矢印】
an arrow.→英和
矢印
やじるし [2] 【矢印】
(1)矢の形のしるし。方向や道筋を示す。
(2)射手を明らかにするために矢に記す氏名や家紋。
矢口
やぐち [1] 【矢口】
(1)狩場の口開けに最初の矢を射ること。また,その儀式。
(2)矢に射られた傷口。
矢口の祭
やぐちのまつり [1] 【矢口の祭(り)】
矢開きで,黒・赤・白三色の餅を調えて山の神に供え,射手たちを招いて宴を催すこと。獲物の一部を供えることもある。やのくちまつり。
矢口の祭り
やぐちのまつり [1] 【矢口の祭(り)】
矢開きで,黒・赤・白三色の餅を調えて山の神に供え,射手たちを招いて宴を催すこと。獲物の一部を供えることもある。やのくちまつり。
矢口渡
やぐちのわたし 【矢口渡】
(1)人形浄瑠璃「神霊(シンレイ)矢口渡」の通称。
(2)東京都大田区矢口,多摩川下流にあった渡し場。上流の稲城市矢野口ともいう。1358年,新田義興主従が自刃したといわれる所。
矢叫び
やたけび [2] 【矢叫び】
「やさけび(矢叫)」に同じ。
矢叫び
やさけび 【矢叫び】
(1)矢を射当てた時,射手があげる声。矢ごえ。やたけび。「得たりをうと―をこそしたりけれ/平家 4」
(2)矢合わせなどで遠矢を射合う時,互いに高く発する声。やたけび。「―の声の退転もなく/平家 4」
矢合せ
やあわせ 【矢合(わ)せ】 (名)スル
双方から矢を射て,開戦を合図し合うこと。多く鏑矢(カブラヤ)を用いた。「けさの―よりして,敵十八騎いおとし/平治(中)」
矢合わせ
やあわせ 【矢合(わ)せ】 (名)スル
双方から矢を射て,開戦を合図し合うこと。多く鏑矢(カブラヤ)を用いた。「けさの―よりして,敵十八騎いおとし/平治(中)」
矢吹
やぶき 【矢吹】
福島県南部,西白河郡の町。奥州街道の旧宿場町。
矢坪
やつぼ [1] 【矢壺・矢坪】
矢を射る時にねらいを定める所。やどころ。「―をはずす」
矢場
やば [0][2] 【矢場】
(1)弓術を練習する所。弓場(ユバ)。
(2)「楊弓場(ヨウキユウバ)」に同じ。
矢場
やにわ 【矢場・矢庭】
矢を射ているその場。「或は―に射臥せ,或は家に籠めながら焼きころし/今昔 25」
矢場に
やにわに [0] 【矢場に・矢庭に】 (副)
(1)たちどころに。即座に。すぐさま。「―駆け出して行った」
(2)だしぬけに。突然。いきなり。「―腕をつかまれた」
矢場女
やばおんな [3] 【矢場女】
楊弓場で客の相手をする女。矢取り。
矢声
やごえ [1] 【矢声】
「矢叫び」に同じ。
矢壺
しこ 【矢壺・矢籠・尻籠】
矢を入れて携帯する道具。「―の矢,筈下りに負ひなして/義経記 5」
矢壺
やつぼ [1] 【矢壺・矢坪】
矢を射る時にねらいを定める所。やどころ。「―をはずす」
矢大神
やだいじん [2] 【矢大臣・矢大神】
(1)神社の随身門の左右に安置されている,随身の装束をした二神像の俗称。また特に,向かって左方の弓矢をもっている神像。
(2)店先で腰かけて酒を飲ませる店。居酒屋で空樽(カラダル)に腰かけて酒を飲んでいる人。また,居酒屋。「おらあ角の―で一合ときめよう/滑稽本・客者評判記」
矢大臣
やだいじん [2] 【矢大臣・矢大神】
(1)神社の随身門の左右に安置されている,随身の装束をした二神像の俗称。また特に,向かって左方の弓矢をもっている神像。
(2)店先で腰かけて酒を飲ませる店。居酒屋で空樽(カラダル)に腰かけて酒を飲んでいる人。また,居酒屋。「おらあ角の―で一合ときめよう/滑稽本・客者評判記」
矢大臣門
やだいじんもん [4] 【矢大臣門】
神社の随身門の俗称。
矢尻
やじり [0][3] 【矢尻・鏃】
(1)矢の先の,突き刺さる部分。鉄製が普通であるが,古くは石・骨などをも用いた。
→矢
(2)矢を射る技量。「三町五反の尾上を隔て,―こまかき鹿子まだら/浄瑠璃・会稽山」
矢島
やじま 【矢島】
姓氏の一。
矢島せい子
やじませいこ 【矢島せい子】
(1903-1988) 障害者運動家。東京生まれ。日本子どもを守る会結成に参加。また,長年にわたって障害者運動に尽力した。
矢島楫子
やじまかじこ 【矢島楫子】
(1833-1925) 女子教育家。肥後の生まれ。1893年,日本基督教婦人矯風会を創立。禁酒・矯風のために尽くした。女子学院の初代校長。
矢巾
やはば 【矢巾】
岩手県中部,紫波(シワ)郡の町。盛岡市の南に接する。平安初期に東北の拠点となった徳丹城跡がある。
矢幹
やがら [0] 【矢柄・矢幹・簳】
(1)矢の幹。多く,篠竹で作る。篦(ノ)。やの。
(2)ヨウジウオ目ヤガラ科の海魚の総称。全長1.5メートルほど。体形は著しく細長く,吻(フン)は管状で,尾びれの一部が後縁中央から糸状にのびる。本州中部以南に分布。アカヤガラ・アオヤガラがいるが,アカヤガラは美味。
(3)「矢柄投げ」の略。
(4)ウキヤガラの別名。
矢座
やざ [0] 【矢座】
〔(ラテン) Sagitta〕
九月中旬の宵に南中する小星座。鷲(ワシ)座の北に四等,五等の星四個が Y 字形に並ぶ。ギリシャ神話ではアポロンの矢とも,ヘラクレスの矢とも,またエロスの矢ともいう。
矢庭
やにわ 【矢場・矢庭】
矢を射ているその場。「或は―に射臥せ,或は家に籠めながら焼きころし/今昔 25」
矢庭に
やにわに【矢庭に】
⇒突然.
矢庭に
やにわに [0] 【矢場に・矢庭に】 (副)
(1)たちどころに。即座に。すぐさま。「―駆け出して行った」
(2)だしぬけに。突然。いきなり。「―腕をつかまれた」
矢張り
やはり【矢張り】
[同じく]too;→英和
also;→英和
as well; <not> either;→英和
after all (結局);[依然として]still;→英和
all the same;→英和
[予想通り]as (was) expected;as <I> expected.
矢張り
やはり [2] 【矢張り】 (副)
〔「矢張り」は当て字〕
(1)以前と同じ状況であるさま。事態が変わらずに続いているさま。「今でも―あのまま残っている」
(2)前もってした予想や判断と同様であるさま。また,他の例から類推される状況と現実が同じであるさま。「―彼一人が反対だった」「私も―自動車で行きます」
(3)さまざまないきさつがあって,結局,初めに予測した結論に落ち着くさま。一般的な常識・うわさなどに違わないさま。「随分気をつけていたが―ミスがある」「若く見えても―もう年だ」
(4)動かないでじっとしているさま。「他人を雇うて銭を出して我は―居るを居更と云ふぞ/史記抄 16」
矢弾
やだま [0] 【矢玉・矢弾】
矢と弾丸。「―の中を進む」
矢形伊佐木
やかたいさき [4] 【矢形伊佐木】
〔「やがたいさき」「やがたいさぎ」とも〕
魚コトヒキの別名。
矢所
やどころ [2] 【矢所】
矢を射て当てる場所。やつぼ。
矢掛
やかげ 【矢掛】
岡山県南西部,小田郡の町。山陽道の旧宿場町で,本陣・脇本陣が現存。
矢摺り
やずり [0] 【矢摺り】
矢をつがえるところ。弓束(ユヅカ)の上の矢の摺りあたる所。
→弓
矢数
やかず [1][0] 【矢数】
(1)射た矢の数。また,的を射て当たった矢の数。
(2)一定の時間内にできるだけ多くの矢を射て,その数を競うこと。特に,近世,京都三十三間堂で行われた通し矢などの競技。
→大矢数
(3)「矢数俳諧(ヤカズハイカイ)」に同じ。
矢数俳諧
やかずはいかい [4] 【矢数俳諧】
俳諧形式の一。三十三間堂の通し矢に倣い,一昼夜または一日の間に独吟をし,その句数を競う俳諧興行。1677年,井原西鶴の一六〇〇句独吟(「西鶴俳諧大句数」)が最初で,以後流行したが,84年同じく西鶴によって二三五〇〇句独吟が達成されたのちは下火になった。大句数。大矢数。
矢文
やぶみ [0][1] 【矢文】
矢柄に結びつけたり,蟇目(ヒキメ)の穴に入れたりして射て届ける書状。また,その矢。
矢木沢ダム
やぎさわダム ヤギサハ― 【矢木沢―】
群馬県水上町,利根川本流の最上流にあるアーチ式多目的ダム。堤高131メートル,有効貯水量1.8億立方メートル。1967年(昭和42)完成。ダム湖は奥利根湖。
矢本
やもと 【矢本】
宮城県中部,桃生(モノウ)郡の町。石巻湾に臨む。航空自衛隊松島基地がある。
矢束
やたば [1] 【矢束】
(1)矢の長さ。
→束(ソク)
(2)矢を束ねたもの。
矢束
やつか 【矢束】
矢の長さ。矢は「束(ツカ)」を単位として長さをいう。「弓を―の有る限り引きしばりて/今昔 25」
矢来
やらい [0] 【矢来】
竹や丸太を粗く組んで作った臨時の囲い。竹矢来・丸太矢来,組み方によって角矢来・菱(ヒシ)矢来などがある。
矢来[図]
矢来
やらい【矢来】
<put up> a palisade[picket fence].→英和
矢板
やいた 【矢板】
栃木県中北部の市。県北の中心地として発展。製材業のほか,近年は工業団地が進出した。
矢板
やいた [0] 【矢板】
建築の基礎工事や土木工事などで,土砂の崩壊または水の浸入を防ぐため,周囲に打ち込む板状の杭。木製,鋼製,鉄筋コンクリート製などがある。
矢柄
やがら [0] 【矢柄・矢幹・簳】
(1)矢の幹。多く,篠竹で作る。篦(ノ)。やの。
(2)ヨウジウオ目ヤガラ科の海魚の総称。全長1.5メートルほど。体形は著しく細長く,吻(フン)は管状で,尾びれの一部が後縁中央から糸状にのびる。本州中部以南に分布。アカヤガラ・アオヤガラがいるが,アカヤガラは美味。
(3)「矢柄投げ」の略。
(4)ウキヤガラの別名。
矢柄投げ
やがらなげ [0] 【矢柄投げ】
古相撲で,上手で相手の後ろまわしをとり,差し手を添えてつり上げ,大きく振り回して投げ飛ばす技。矢柄。
矢柄責め
やがらぜめ [0] 【矢柄責め】
矢柄{(1)}で打ち叩く拷問。
矢橋
やばせ 【矢橋】
滋賀県草津市の地名。琵琶湖南東岸の旧港町。近江八景の一つ「矢橋の帰帆」で知られる。
矢櫃
やびつ [1] 【矢櫃】
矢をおさめておく蓋(フタ)のある箱。
矢母衣
やほろ [1] 【矢母衣】
箙(エビラ)に盛った矢にかぶせる布の筒。日光や雨で矢がいたむのを防ぐためのもの。
矢狭間
やざま [0] 【矢狭間】
城の塀や櫓(ヤグラ)・軍船の胴壁などに設けた,中から矢を射るための穴。鉄砲狭間(ザマ)に対していう。矢間。箭眼(センガン)。
矢玉
やだま [0] 【矢玉・矢弾】
矢と弾丸。「―の中を進む」
矢田部
やたべ 【矢田部】
姓氏の一。
矢田部良吉
やたべりょうきち 【矢田部良吉】
(1851-1899) 植物学者・詩人。伊豆の人。コーネル大卒。号は尚令居士。東大教授ののち,東京高師校長・東京博物館長を歴任。主に植物分類学を研究し,科学として体系づけた。1882年井上哲次郎・外山正一らと「新体詩抄」を発行。著「日本植物図解」「日本植物篇」
矢疵
やきず [1] 【矢傷・矢疵】
矢で射られて負ったきず。
矢目
やめ 【矢目】
矢の当たった所。矢で射られたあと。矢傷。「鎧に立つたる―を数へたりければ/平家 4」
矢矧
やはぎ [0] 【矢作・矢矧】
矢を作ること。また,それを職業としている人。矢師。
矢矧部
やはぎべ [3] 【矢作部・矢矧部】
大化前代,矢を作ることを職掌とした部民。矢部。
矢石
しせき [1][0] 【矢石】
矢と石弓の石。転じて,戦争。
矢種
やだね [2][1] 【矢種】
矢立て{(1)}に盛ってある矢。「―が尽きる」
矢立
やたて【矢立】
an inkhorn.→英和
矢立て
やたて [3] 【矢立て】
(1)矢を入れる容器。箙(エビラ)・胡簶(ヤナグイ)など。
(2)「矢立ての硯」の略。
(3)携帯用の筆記道具。筆を入れる筒の先に墨壺(スミツボ)をつけたもので,帯に挟む。
矢立て(3)[図]
矢立ての硯
やたてのすずり 【矢立ての硯】
矢立て{(1)}に入れて陣中などに携行した小さな硯。
矢竹
やだけ [1] 【矢竹・箭竹】
(1)矢に用いる竹。矢柄。篦(ノ)。
(2)イネ科の大形のササ。山地に生える。稈(カン)は径約1センチメートル,高さ3〜4メートルになり,節間は長く節は低い。葉は枝先付近に互生し,披針形。稈は矢柄とする。矢篠(ヤジノ)。シノベ。
矢筈
やはず【矢筈】
the nock (of an arrow).→英和
矢筈
やはず [0] 【矢筈】
(1)矢の一端の弦にかける部分。
(2)文様の一。{(1)}をかたどったもの。
(3)掛軸をかける道具。先端が二股になった細い竹の棒。
矢筈(2)[図]
矢筈矧
やはずはぎ [0] 【矢筈矧】
板の接ぎ合わせ方の一。矢筈形に切った材どうしをはぐもの。
矢筈草
やはずそう [0] 【矢筈草】
マメ科の一年草。日当たりのよい道端に多い。茎はよく分枝して高さ約20センチメートルになる。葉は三出複葉。小葉は広卵形で,先を引っ張ると側脈に沿って切れ矢筈形となる。夏から秋,帯紅紫色の小花をつける。
矢筈豌豆
やはずえんどう [4] 【矢筈豌豆】
カラスノエンドウの別名。
矢筈餅
やはずもち [3] 【矢筈餅】
具足の祝いに用いた矢筈の形にした餅。
矢筋
やすじ [1] 【矢筋】
放った矢の飛んでゆく道筋。
矢筒
やづつ [1] 【矢筒】
矢を入れる筒。
矢筒
やづつ【矢筒】
a quiver.→英和
矢篦
やの [0] 【矢篦】
「矢柄(ヤガラ)」に同じ。
矢籠
しこ 【矢壺・矢籠・尻籠】
矢を入れて携帯する道具。「―の矢,筈下りに負ひなして/義経記 5」
矢絣
やがすり [2] 【矢絣・矢飛白】
矢羽根の形を表した絣模様。
矢絣[図]
矢継
やつぎ [3] 【矢継(ぎ)】
前の矢を射たあと次の矢をつがえること。
矢継ぎ
やつぎ [3] 【矢継(ぎ)】
前の矢を射たあと次の矢をつがえること。
矢継ぎ早
やつぎばや [0] 【矢継(ぎ)早】 (名・形動)[文]ナリ
(1)続けざまに素早く事を行う・こと(さま)。「―に質問を浴びせる」
(2)矢継ぎの早いこと。矢を続けて射る技の早いこと。また,そのさま。「―の手利き/平家 4」
〔(2)が原義〕
矢継ぎ早に
やつぎばや【矢継ぎ早に】
in rapid succession.〜に質問する rain questions <on a person> .
矢継早
やつぎばや [0] 【矢継(ぎ)早】 (名・形動)[文]ナリ
(1)続けざまに素早く事を行う・こと(さま)。「―に質問を浴びせる」
(2)矢継ぎの早いこと。矢を続けて射る技の早いこと。また,そのさま。「―の手利き/平家 4」
〔(2)が原義〕
矢羽
やばね [1][0] 【矢羽根・矢羽】
矢に矧(ハ)ぐ羽根。矢を旋回させ,正確に鋭く的中させるためにつけられるもの。鷲・鷹・山鳥・雉(キジ)などの羽を用い,斑(フ)の入り方により中黒・本白(モトジロ)・切斑(キリフ)・護田鳥尾(ウスベオ)などと呼ぶ。奈良時代には二枚立てであったが,以後三枚となり,雁股(カリマタ)・平根(ヒラネ)などには四枚つけられた。
矢羽根[図]
矢羽根
やばね [1][0] 【矢羽根・矢羽】
矢に矧(ハ)ぐ羽根。矢を旋回させ,正確に鋭く的中させるためにつけられるもの。鷲・鷹・山鳥・雉(キジ)などの羽を用い,斑(フ)の入り方により中黒・本白(モトジロ)・切斑(キリフ)・護田鳥尾(ウスベオ)などと呼ぶ。奈良時代には二枚立てであったが,以後三枚となり,雁股(カリマタ)・平根(ヒラネ)などには四枚つけられた。
矢羽根[図]
矢羽根大麦
やばねおおむぎ [4] 【矢羽根大麦】
二条(ニジヨウ)大麦の別名。
矢虫
やむし [1] 【矢虫】
毛顎(モウガク)動物門の動物の総称。体は細長く多くは体長1センチメートル程度であるが,6センチメートルに達する種もある。体は無色透明で細長く,扁平で左右相称。海にすみ,体側と尾部にひれがあり,矢のように素早く直進する。雌雄同体。イソヤムシ・キタヤムシ・オオヤムシなど。
矢衾
やぶすま [2] 【矢衾】
射手がすきまなく並んだ列。また,一面にすきまなく矢を射ること。「―を作って射る」
矢見
やみ 【矢見】
通し矢で,通った矢を数える人。
矢車
やぐるま [2] 【矢車】
(1)軸の周りに矢羽根をとりつけて,回るようにしたもの。幟(ノボリ)の竿(サオ)の先などに用いる。[季]夏。
(2)家紋の一。{(1)}をかたどったもの。
(3)矢をさしておく台。
矢車草
やぐるまそう [0] 【矢車草】
(1)ユキノシタ科の大形多年草。深山の林中に生える。根葉は柄が長く,五小葉が掌状につき,径40センチメートルに達する。初夏,高さ約80センチメートルの花茎の頂に多数の白色小花を円錐花序に密生。葉の形が矢車のようなのでいう。[季]夏。
(2)ヤグルマギクの別名。[季]夏。
矢車草
やぐるまそう【矢車草】
a cornflower.→英和
矢車菊
やぐるまぎく [4] 【矢車菊】
キク科の一年草。ヨーロッパ原産。高さ約80センチメートル。葉は線形で,白綿毛が密生。夏,枝頂に径約4センチメートルの頭花を開く。頭花は筒状花から成り,青・青紫・淡紅・白色などで,周縁のは大きく矢車状に並ぶ。[季]夏。
矢車菊[図]
矢軍
やいくさ [2] 【矢軍】
矢を射合って戦うこと。また,その戦い。「―をせんとすれば,矢種皆射尽して/太平記 9」
矢部
やべ 【矢部】
姓氏の一。
矢部川
やべがわ 【矢部川】
福岡県南部,耳納(ミノウ)山地や筑肥(チクヒ)山地付近を源とし,西流・南西流して大牟田市の北で有明海に注ぐ川。上流には日向神(ヒユウガミ)峡の景勝地がある。
矢部長克
やべひさかつ 【矢部長克】
(1878-1969) 地質学者。東京生まれ。東大卒。東北大学教授。層序・古生物・構造地質などを研究し,日本の地質学の発展に大きく貢献。糸魚川-静岡構造線を提唱。
矢野
やの 【矢野】
姓氏の一。
矢野玄道
やのはるみち 【矢野玄道】
(1823-1887) 幕末・明治の国学者。伊予の人。通称,茂太郎・谷九郎,字(アザナ)は子清,号は谷蟆・梅廼舎など。平田篤胤没後の門人。「献芹詹語(ケンキンセンゴ)」を書き,王政復古の直後に政権構想を提示した。著「皇典翼」「神典翼」など多数。
矢野竜渓
やのりゅうけい 【矢野竜渓】
(1850-1931) 政治家・小説家。豊後国佐伯の生まれ。本名,文雄。慶応義塾卒。立憲改進党結成に参画,「郵便報知新聞」に拠り論陣を張った。立憲政治家としての理想表明である政治小説「経国美談」のほか,「浮城物語」「新社会」などがある。
矢銭
やせん [0] 【矢銭・箭銭】
〔矢の費用の意〕
戦国時代,幕府や大名が課した軍用金。
矢開き
やびらき [2] 【矢開き・箭開き】
武家で,子息がはじめて鳥獣を射たとき,その肉を料理し,餅をついて祝うこと。また,その儀式。のちには,一般に狩ではじめて獲物をしとめた者の祝い。矢開きの祝い。折り目。
矢開き餅
やびらきもち [4] 【矢開き餅】
矢開きにつく餅。
矢間
やま [1] 【矢間】
(1)甲冑(カツチユウ)などで,矢の通る隙間。「甲冑をわり合はせわり合はせ―をたばひて振舞へば/盛衰記 35」
(2)「矢狭間(ヤザマ)」に同じ。
矢面
やおもて [2] 【矢面】
(1)矢の飛んで来る正面。「大将軍の―にふさがりければ/平家 11」
(2)抗議・質問・非難などをまともに受ける立場。
矢面に立つ
やおもて【矢面に立つ】
bear the brunt <of an attack> ;→英和
become the target <of criticism> .→英和
矢音
やおと [0] 【矢音】
矢の風を切って飛ぶ音。
矢頃
やごろ [0] 【矢頃】
(1)矢を射当てるのにちょうどよい距離。矢丈(ヤダケ)。
(2)物事をするのにちょうどよい頃合い。
矢風
やかぜ [1] 【矢風】
矢が飛んで行く時に起こす風。
矢飛白
やがすり [2] 【矢絣・矢飛白】
矢羽根の形を表した絣模様。
矢絣[図]
矢鱈
やたら [0] 【矢鱈】
〔「矢鱈」は当て字〕
■一■ (形動)
秩序や節度のないさま。筋が通らないさま。むちゃくちゃ。むやみ。みだり。「―な事を言うな」「―に買い込む」
■二■ (副)
{■一■}に同じ。「―(と)騒ぐ」
矢鱈漬
やたらづけ [0] 【矢鱈漬(け)】
何種類もの野菜を刻んで漬けた漬物。
矢鱈漬け
やたらづけ [0] 【矢鱈漬(け)】
何種類もの野菜を刻んで漬けた漬物。
矢鱈縞
やたらじま [0] 【矢鱈縞】
配色や幅が不規則な縞模様。乱縞。
矢鱚
やぎす [1] 【矢鱚】
アオギスの別名。
知
ち [1] 【知・智】
(1)物の道理を知り,正しい判断を下す能力。儒教における五常の一。
(2)〔哲〕
(ア)「知識{(5)}」に同じ。
(イ)知識を獲得するはたらき。
(3)〔仏〕
〔梵 jñāna〕
慧(エ)の一。真理に従って判断し,煩悩(ボンノウ)を打ち消す精神のはたらき。《智》
知
ち【知】
wisdom;→英和
intellect;→英和
intelligence.→英和
知ったか振り
しったかぶり [0] 【知ったか振り】
知りもしないことを,さも知っているかのように振る舞うこと。
知ったか振りをする
しったかぶり【知ったか振りをする】
pretend to know.〜をして knowingly.→英和
知った振り
しったぶり [0] 【知った振り】
「知ったか振り」に同じ。「―で講釈をしたもんだから/西洋道中膝栗毛(魯文)」
知っての通り
知っての通り
知っている通り。ご存じの通り。
知の考古学
ちのこうこがく 【知の考古学】
〔原題 (フランス) L'archéologie du savoir〕
思想書。ミシェル=フーコー著。1969年刊。「エピステーメー(知の台座)」と名付ける西洋の各時代ごとの知の枠組のありようと,その非連続的な交代の様相を明らかにするための手法を解説する。
知らざるを知らずとせよ是(コレ)知れるなり
知らざるを知らずとせよ是(コレ)知れるなり
〔論語(為政)〕
知らないことは正直に知らないとはっきりさせるのが,真に知ることである。
知らしむべからず
知らしむべからず
⇒由(ヨ)らしむべし知(シ)らしむべからず(「由る」の句項目)
知らしめす
しらしめ・す 【知らしめす】 (動サ四)
「しろしめす」に同じ。「楽浪(ササナミ)の大津の宮に天の下―・しけむ天皇(スメロキ)の/万葉 29」
知らす
しら∘す 【知らす・領らす】 (連語)
〔「しる」に上代の尊敬の助動詞「す」が付いたもの〕
(1)お知りになる。知っていらっしゃる。「大野なる三笠の杜(モリ)の神し―∘さむ/万葉 561」
(2)国を統治される。しろす。しろしめす。「生れまさむ御子の継ぎ継ぎ天の下―∘しまさむと/万葉 1047」
知らす
しら・す [0] 【知らす】
■一■ (動サ五[四])
〔下二段動詞「知らす」の四段化〕
他の知るようにする。知らせる。「要人の死を当面―・さずにおく」
■二■ (動サ下二)
⇒しらせる
知らず
しらず 【知らず】
■一■ (名)
名詞の下に付いて,複合語(名詞または形容動詞語幹)をつくる。…を経験することがない,…に対して無感覚である,などの意を表す。「寒さ―」「こわいもの―」「恥―」など。
■二■ (連語)
〔動詞「しる」の未然形に打ち消しの助動詞「ず」の付いたもの〕
(1)(「…は知らず」の形で)問題にしないでおく,別として,などの意を表す。「余人は―,われはわが道を行くのみ」
(2)(文頭に用いて)以下のことはわからないがという軽い疑問の意を表すのに用いる。「―,われ餓鬼道に尋来るか/平家 3」
知らず知らずに
しらずしらず【知らず知らずに】
unawares;→英和
unwittingly;→英和
without knowing it;unconsciously.→英和
知らず詠み
しらずよみ 【知らず詠み】
わざと知らないふりをして歌をよむこと。「をとこ,―によみける/伊勢 18」
知らず識らず
しらずしらず [4][0] 【知らず識らず】 (副)
無意識の間に。知らないうちに。「―のうちに眠ってしまった」「―(に)上達する」
知らず顔
しらずがお [0][4] 【知らず顔】
知っていながら知らないふりをすること。知らぬ顔。「左の中将の,いとつれなく―にてゐ給へりしを/枕草子 84」
知らせ
しらせ [0] 【知らせ】
(1)知らせること。通知。「悪い―」「合格の―を受ける」
(2)何か起こるような感じ。きざし。前兆。「虫の―」「逆夢(サカユメ)はよい―」
(3)歌舞伎で,舞台転換などの合図に狂言方が打つ拍子木。
知らせ
しらせ【知らせ】
[通知]a report;→英和
a notice;→英和
information;→英和
[前兆]an omen;→英和
a sign.→英和
〜がある be notified; <news> come in.
知らせる
しら・せる [0] 【知らせる・報せる】 (動サ下一)[文]サ下二 しら・す
(1)他人が知るようにする。教える。通知する。知らす。「昼を―・せるベル」「急を―・せる」「転居先を―・せる」
(2)思い知らせる。わからせる。「恨みを―・せてやる」
知らせる
しらせる【知らせる】
inform <a person of a matter> ;→英和
tell;→英和
report;→英和
let <a person> know;publish (公表).→英和
暗に〜 suggest;→英和
hint <at> .→英和
知らせ文
しらせぶみ [4] 【知らせ文】
通知状。通知書。
知らない
しらない【知らない】
〔形〕strange <land> .→英和
〜人 a stranger.→英和
知らぬ間に ⇒知る.
知らに
しらに 【知らに】 (連語)
〔「に」は打ち消しの助動詞「ず」の古い連用形〕
知らないで。知らずに。「水たまるよさみの池の堰杙(イグイ)打ちが挿しける―/古事記(中)」
知らぬが仏(ホトケ)
知らぬが仏(ホトケ)
知っているからこそ腹も立つが,知らなければ,仏様のようにすました顔でいられる。見ぬが仏。転じて,当人だけが知らないですましているさまをあざけっていう語。
知らぬは亭主(テイシユ)ばかりなり
知らぬは亭主(テイシユ)ばかりなり
妻の不貞を知らないのは亭主だけである。転じて,当事者だけが知らずに平気でいるさまをいう語。
知らぬ世
しらぬよ 【知らぬ世】
(1)見知らぬ時代。
(ア)過去の時代。前世。「―の遠きをしのぶ道もあらじあへるを時と君に仰ぎて/三十六番歌合」
(イ)未来。来世。「―を思ふもつらき目の前にまたなげき積むのちの煙よ/拾遺愚草」
(2)知らない所。遠隔の地。「覚えぬ罪にあたり侍りて,―にまどひ侍りしを/源氏(朝顔)」
知らぬ仏(ホトケ)より馴染(ナジ)みの鬼
知らぬ仏(ホトケ)より馴染(ナジ)みの鬼
仏のようなよい人でも,よく知らない人ならば,鬼のような人でもよく知っている人に及ばない。
知らぬ顔
しらぬかお [0] 【知らぬ顔】
知っているのに知らないふりをすること。知らん顔。
知らぬ顔の半兵衛
しらぬかおのはんべえ [7] 【知らぬ顔の半兵衛】
知らん顔をして少しも取り合わないこと。そしらぬふりをすること。「―をきめこむ」
知られる
しられる【知られる】
become known;become famous.…で知られた well-known[famous,noted]for….
知らん
しらん 【知らん】
⇒しら(終助)
知らんがために我は信ず
知らんがために我は信ず
〔(ラテン) credo ut intelligam〕
神学者アンセルムスの言葉。信仰が認識の前提をなすとする彼の考えを表す。
知らん振り
しらんぷり [2] 【知らん振り】 (名)スル
〔「しらぬふり」の転〕
知らないふり。
知らん顔
しらんかお [2] 【知らん顔】
知らぬ顔。知らないふり。
知らん顔をする
しらんかお【知らん顔をする】
look <on a thing> with indifference;pretend not to know;cut <a person> dead (人とあって).
知り人
しりびと [0] 【知り人】
知っている人。知り合いの人。ちじん。相識。
知り初める
しりそ・める [4] 【知(り)初める】 (動マ下一)[文]マ下二 しりそ・む
はじめて知る。知りはじめる。「恋を―・めた少女」
知り合い
しりあい [0] 【知(り)合い】
知り合うこと。また,知り合った相手の人。知人。「―になる」「あの人は私の―です」「その町には―が大勢いる」
知り合う
しりあ・う [3] 【知(り)合う】 (動ワ五[ハ四])
互いに相手のことを知る。知り合いになる。「通学の電車で―・う」
知り抜く
しりぬ・く [3] 【知(り)抜く】 (動カ五[四])
ある事柄について,何から何までよく知っている。知りつくす。「芸能界のことなら裏の裏まで―・いている」
知り顔
しりがお [0] 【知り顔】
知っているふう。知っているかのよう。知ったふりをする顔。
知る
し・る [0] 【知る・領る】
■一■ (動ラ五[四])
□一□《知》
(1)それについての知識を有する。わきまえる。「―・らない土地で―・った人に会う」
(2)その存在を認めている。認識する。「事件の発生を―・る」「昔から―・っていたことだ」
(3)その内容・意味などを理解する。悟る。「一を聞いて十を―・る」
(4)体験して覚える。「雪を―・らない」「柔道を―・っている」
(5)忘れずに覚えている。記憶する。「戦前の東京を―・っている人」
(6)それと感知する。気がつく。わかる。「来ると―・っていたら,家で待っていたのに」
(7)かかわりあいをもつ。関知する。「そんなことは私の―・ったことでない」
(8)人を世話する。特に妻・愛人などとして世話をする。「御位のまさるままにも万を―・り給ひ/落窪 4」
□二□《領》
(1)主人として支配する。治める。「汝が御子やつひに―・らむと雁は卵生(コム)らし/古事記(下)」
(2)我が物として占める。領有する。「ならの京,春日の里に―・るよしして,狩にいにけり/伊勢 1」
■二■ (動ラ下二)
⇒しれる
[慣用] 推して―べし・天命を―・恥を―/親の心子知らず
知る
しる【知る】
know;→英和
find out;learn;→英和
have knowledge <of> ;be acquainted <with> ;be aware <of> ;recognize;→英和
be concerned <with> .知った事ではない be none of one's business.〜限りでは as far as one knows.知らぬ間に before one knows[is aware].名(顔)を知っている.know a person by name (sight).
知るや知らずや
知るや知らずや
気がついているのかいないのか。
知る人
しるひと 【知る人】 (連語)
(1)知り合いの人。知人。
(2)愛人。「わが―にてある人の/枕草子 28」
(3)〔古今集の紀友則の歌「君ならで誰にか見せむ梅の花色をも香をも知る人ぞ知る」から〕
ものの情趣や道理を解する人。「―にもあらずや,と卑下し給へど/源氏(梅枝)」
→知る人ぞ知る(「知る」の句項目)
知る人ぞ知る
知る人ぞ知る
だれもが知っているというわけではないが,一部の人にはその存在や価値が認められている。
知る権利(ケンリ)
知る権利(ケンリ)
国民が公的な種々の情報について知ることができる権利。また,情報を保持する機関に,その提出・公開を求めることができる権利。
知る由(ヨシ)もない
知る由(ヨシ)もな・い
知るための手段がない。全く知らない。
知る知る
しるしる 【知る知る】 (連語)
知りつつ。知りながら。「色好みと―女をあひいへりけり/伊勢 42」
知る者は言わず、言う者は知らず
知る者は言わず、言う者は知らず
〔老子(五六章)〕
真によく知っている人はあまり多くを語らないが,よく知らないものは,かえって口に出して言うものである。
知る辺
しるべ [0][3] 【知る辺】
知り合い。縁のある人。「―を頼って上京する」
知れた
しれた 【知れた】 (連語)
(1)わかりきった。言うまでもない。「そんなことは―ことだ」
(2)たいしたことではない。たかが知れた。「寒いといっても―ものだ」
知れたものである
しれたもの【知れたものである】
be nothing much;be not worth mentioning.
知れる
し・れる [0] 【知れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 し・る
(1)人に自然と知られる。「少しは名の―・れた会社」「お里が―・れる」
(2)(多く打ち消しの形で用いる)話し手にそのことがわかる。「あいつの気が―・れない」「えたいの―・れないやつ」「底―・れぬ力を持った人」
(3)(「しれている」の形で)はじめからその範囲がだいたいわかっている。たいしたことはない。「行き先はだいたい―・れている」「たかが―・れている」
(4)(「どんなに…かしれない」の形で)非常に…するであろう,という予測や,非常に…したという気持ちを表す。「どんなに喜ぶか―・れない」「どんなに迷惑したか―・れない」
(5)知らせる。「己(オノ)が辺りを人に―・れつつ/万葉 1446」
→かもしれない
知れる
しれる【知れる】
become <generally> known;come to a person's knowledge;be found;be identified (身元が).知れ渡る be known to all.
知れ切る
しれき・る [3] 【知れ切る】 (動ラ五[四])
はっきりわかっている。きまりきる。「―・つた事を,仰山らしく云つてゐるものだ/青年(鴎外)」
知れ渡る
しれわた・る [4] 【知れ渡る】 (動ラ五[四])
広く多くの人々に知られるようになる。「うわさが世間に―・る」
知ろし食す
しろしめ・す 【知ろし食す】 (動サ四)
〔「しらしめす」の転。中古以降の語〕
天皇などきわめて高い身分のものの「知る」という動作に用いる尊敬語。
(1)知っていらっしゃる。承知されている。「石上(イソノカミ)といふことは―・したらむかし/蜻蛉(下)」
(2)お治めになる。御統治になる。「すべらぎのあめのした―・すこと/古今(仮名序)」
知了
ちりょう [0] 【知了】 (名)スル
知り尽くすこと。「日本国の日本海岸と太平洋岸との百般上に太差ある事を―せざるべからず/日本風景論(重昂)」
知事
ちじ [1] 【知事】
(1)都道府県の長。当該の都道府県を統轄・代表し,都道府県の事務およびその権限に属する国や他の公共団体の事務を管理・執行する。任期四年,公選による。明治以降,官選による地方官として設けられていたが,1947年(昭和22)地方自治法の制定により現行のものとなる。
→県令
(2)〔仏〕 寺で,僧の雑事や庶務をつかさどる僧。
→頭首(チヨウシユ)
知事
ちじ【知事】
a (prefectural) governor.
知人
ちじん【知人】
a friend;→英和
an acquaintance.→英和
知人
ちじん [0] 【知人】
知っている人。知り合い。
知人
しりゅうと シリウト 【知人】
〔「しりひと」の転〕
知りびと。
知分
ちぶん [0] 【知分】
知恵のはたらき。知力。「―ある弟子これを案じて/名語記 10」
知初める
しりそ・める [4] 【知(り)初める】 (動マ下一)[文]マ下二 しりそ・む
はじめて知る。知りはじめる。「恋を―・めた少女」
知力
ちりょく【知力】
intellect;→英和
intelligence.→英和
〜の発達した(していない)子供 a mentally (un)developed child.
知力
ちりょく [1] 【知力・智力】
知恵のはたらき。知的な能力。「―・体力ともにすぐれる」
知勇
ちゆう [1][0] 【知勇・智勇】
知恵と勇気。「―兼備の名将」
知友
ちゆう [0] 【知友】
互いに心の底まで理解しあった友人。気心の知れた友達。
知合い
しりあい [0] 【知(り)合い】
知り合うこと。また,知り合った相手の人。知人。「―になる」「あの人は私の―です」「その町には―が大勢いる」
知合い
しりあい【知合い】
an acquaintance.→英和
〜になる get[be]acquainted <with> ;make one's acquaintance.〜が多い have a large acquaintance.偶然の〜 a casual acquaintance.
知合う
しりあ・う [3] 【知(り)合う】 (動ワ五[ハ四])
互いに相手のことを知る。知り合いになる。「通学の電車で―・う」
知名
ちめい [0] 【知名】 (名・形動)[文]ナリ
名前が世間によく知られている・こと(さま)。「現今―な文学博士/吾輩は猫である(漱石)」
知名人
ちめい【知名人】
a well-known[noted]person.知名度 celebrity.→英和
知名度
ちめいど [2] 【知名度】
その人の名前が世間に知られている度合。「―が高い」
知命
ちめい [0] 【知命】
〔論語(為政)「五十而知�天命�」から〕
(1)天命を知ること。
(2)五〇歳のこと。
知嚢
ちのう [1][0] 【知嚢・智嚢】
ちえぶくろ。また,すぐれた知恵の持ち主。
知多
ちた 【知多】
愛知県西部,伊勢湾に面する市。臨海部の埋め立て地には製油所・火力発電所が群立。東部は宅地化が著しい。
知多半島
ちたはんとう 【知多半島】
愛知県南西部,伊勢湾に突き出す半島。1961年(昭和36)愛知用水が通水し,園芸・酪農が発達。
知多木綿
ちたもめん [3] 【知多木綿】
愛知県知多半島産の晒(サラシ)木綿。手ぬぐいや絞り染めの地に用いられる。知多晒。
知太政官事
ちだいじょうかんじ 【知太政官事】
奈良時代の令外の官。太政大臣・左右大臣に準ずるとされたが,実際には刑部(オサカベ)親王ら四人の皇族が任ぜられただけであった。
知契
ちけい 【知契】
深いちぎり。主に男色でいう語。「執権粟津の六郎とは―の事なれば/歌舞伎・傾城角田川」
知客
しか [1][2] 【知客】
〔唐音〕
禅寺で,客の接待に当たる僧。
知家事
ちけじ 【知家事】
〔「ちけいじ」とも〕
(1)平安中期以後,親王家・摂関家・有力社寺等の政所(マンドコロ)に置かれた職員。家務の処理にあたった。ちかじ。
(2)鎌倉幕府の政所の職名。案主とともに事務を分掌した。
(3)中世,伊勢神宮の職員の一。
知家事
ちかじ 【知家事】
⇒ちけじ(知家事)
知将
ちしょう [0] 【知将・智将】
知略にたけた大将。
知工
ちく 【知工】
近世の廻船乗りの職制の一。船頭を補佐して積み荷の出入りや帳簿づけなど,船内会計を担当する役職。日本海地域でいった。岡廻り。岡使い。
知巧
ちこう [0] 【知巧・智巧】
物事を運ぶ才知にすぐれていること。「欧洲人を以て―に偏すとなしたのは,固より錯(アヤマ)つてゐた/伊沢蘭軒(鴎外)」
知己
ちき【知己】
⇒知人.
知己
ちき [1][2] 【知己】
(1)〔史記(刺客列伝)〕
自分のことをよくわかっていてくれる人。親友。知音。「―を見いだす」
(2)知り合い。知人。「十年の―のごとくうちとける」
知己
ちこ 【知己】
「ちき(知己)」に同じ。[日葡]
知己難
ちきなん [2] 【知己難】
知己にはなかなかめぐり会いがたいことをいう語。
知床半島
しれとこはんとう 【知床半島】
北海道北東部,オホーツク海に突出する半島。先端は知床岬。知床岳・羅臼(ラウス)岳などの火山を中心とする山脈が中央部を走り,海岸は断崖が多い。
知床国立公園
しれとここくりつこうえん 【知床国立公園】
北海道北東部,知床半島を中心とする国立公園。火山・海食崖・原生林があり,ヒグマ・オジロワシなどが生息。
知府
ちふ [1] 【知府】
(1)中国,宋代から清代にかけておかれた官名。府の長官。知府事。
(2)府の知事のこと。
知府事
ちふじ [2] 【知府事】
(1)府知事の前名。
(2)「知府{(1)}」に同じ。
知弁
ちべん [0] 【知弁・智辨】
理をわきまえ,さといこと。物の道理を明らかに知ること。
知弁
ちべん [0] 【知弁・智辯】
才知と弁舌。才知ある弁舌。
知得
ちとく [0] 【知得】 (名)スル
知りうること。知ること。「其の言の妄誕(モウタン)なるを―する/緑簑談(南翠)」
知徳
ちとく [0][2] 【知徳・智徳】
(1)知識と道徳。学識と人格。「―合一」
(2)〔仏〕
(ア)三徳の一。何ものにも妨げられない,すべてを知る仏の力。
→三徳(2)
(イ)
(イ)智慧(チエ)と徳。また,それをそなえた僧。
知性
ちせい [1][2] 【知性】
(1)物事を考え,理解し,判断する能力。人間の知的能力。「豊かな―の持ち主」「現代を代表する―」
(2)感覚によって得られた素材を整理・統一して,新しい認識を形成する精神のはたらき。
知性
ちせい【知性】
intellect;→英和
intelligence.→英和
知性人
ちせいじん [2] 【知性人】
⇒ホモ-サピエンス(2)
知性化
ちせいか [0] 【知性化】
自我の防衛機制の一。知的な言葉を用いて説明したり議論したりすることで強い感情に直面することを避け衝動{(2)}を統制すること。
知性的
ちせいてき [0] 【知性的】 (形動)
知性が強く感じられるさま。「―な顔立ち」
知恩寺
ちおんじ 【知恩寺】
京都市左京区田中門前町にある浄土宗の大本山。山号,長徳山。円仁の草創。1331年疫病の流行を,八世空円が念仏百万遍を唱え祈願したところ治まったので,後醍醐天皇から百万遍の寺号を賜ったという。
知恩院
ちおんいん 【知恩院】
京都市東山区林下町にある浄土宗総本山。正しくは華頂山智恩教院大谷寺。比叡山を下った法然が専修念仏を唱えて庵を結んだのに始まる。その死後,弟子の源智が堂宇を建立。徳川家康が生母の菩提のため,壮大な伽藍(ガラン)を建立。「法然上人絵伝」などを所蔵。
知恵
ちえ【知恵】
wisdom;→英和
wit(s);→英和
intelligence.→英和
〜のある wise;→英和
intelligent;→英和
witty (機知);→英和
resourceful (知謀).→英和
〜のない unwise;→英和
stupid.→英和
〜遅れの retarded.→英和
〜がつく grow wise[intelligent].〜をつける give <a person> a hint[suggestion];→英和
put an idea into a person's head;advise;→英和
instigate (そそのかす).→英和
〜をしぼる cudgel[rack,beat]one's brains.‖知恵くらべ a contest of wits.知恵者 a man of wisdom.知恵の輪 a puzzle ring.
知恵
ちえ [2] 【知恵・智慧・智恵】
(1)〔仏〕 空など仏教の真理に即して,正しく物事を認識し判断する能力。これによって執着や愛憎などの煩悩(ボンノウ)を消滅させることができる。六波羅蜜の一つ。般若(ハンニヤ)。《智慧》
(2)事の道理や筋道をわきまえ,正しく判断する心のはたらき。事に当たって適切に判断し,処置する能力。「―が付く」「よい―が浮かばない」「―をはたらかせる」「―を貸してくれ」
(3)〔哲〕 単なる学問的知識や頭の良さではなく,人生経験や人格の完成を俟(マ)って初めて得られる,人生の目的・物事の根本の相にかかわる深い知識。叡智(エイチ)。ソフィア。
知恵の板
ちえのいた チヱ― [3] 【知恵の板】
江戸時代の玩具の一。種々の形の小さな板を組み合わせ,並べて遊ぶもの。
知恵の輪
ちえのわ チヱ― [4][0] 【知恵の輪】
(1)種々の形をした金属製の輪をつなぎ合わせたり,はずしたりして遊ぶ玩具。九連環。
(2)家紋の一。枠に輪がからんだもの。
(3)文殊菩薩(モンジユボサツ)をまつる寺院にある石の輪。これをくぐると知恵が授かるといわれる。
知恵の駒
ちえのこま チヱ― [0][4] 【知恵の駒】
玩具の一種。縦横四列に駒の入る浅い正方形の箱枠の中に番号を打った一五個の駒を順不同に置き,空いた一駒分の所に駒を順に移動させ,番号順に並べ替えて遊ぶもの。
知恵付く
ちえづ・く チヱ― [3] 【知恵付く】 (動カ五[四])
子供の知能が発達する。「段々―・イテオトナニナル/ヘボン(三版)」
知恵伊豆
ちえいず チヱイヅ 【知恵伊豆】
松平伊豆守信綱(ノブツナ)の異名。
知恵文学
ちえぶんがく チヱ― [3] 【知恵文学】
古代オリエントで,人間一般や宇宙の秩序について教える格言や寓話などの総称。旧約聖書では歴史書(「創世記」「出エジプト記」ほか)や預言書(「イザヤ書」「エレミヤ書」ほか)などに対して,「ヨブ記」「箴言」「伝道の書」などの文書をいう。
知恵歯
ちえば チヱ― [2] 【知恵歯】
「親知らず{(2)}」の異名。
知恵熱
ちえぼとり チヱ― 【知恵熱】
⇒ちえねつ(知恵熱)
知恵熱
ちえねつ チヱ― [2] 【知恵熱】
生後六,七か月頃から満一歳前後の乳児にみられる発熱。ちょうど歯の生える頃にあたるが,原因は明らかでない。ちえぼとり。
知恵競べ
ちえくらべ チヱ― [3] 【知恵競べ】
知恵の優劣を争うこと。
知恵者
ちえしゃ チヱ― [2] 【知恵者】
知恵のある人。「業界一の―」
知恵袋
ちえぶくろ チヱ― [3] 【知恵袋】
(1)〔知恵が袋に入っているものと考えて〕
ありったけの知恵。「―をしぼる」
(2)仲間のうちで一番知恵のある人。
知恵負け
ちえまけ チヱ― [0] 【知恵負け】
知恵があるため考えをめぐらしすぎて,かえって失敗すること。
知恵遅れ
ちえおくれ チヱ― [3] 【知恵遅れ】
知能の発育がおくれていること。知的障害があること。
知悉
ちしつ [0] 【知悉】 (名)スル
知り尽くすこと。詳しく知ること。「お互いに手の内は―している」
知悉する
ちしつ【知悉する】
know well;be well versed <in> (造詣の深い).
知情
ちじょう [0] 【知情】
事情を知っていること。
知情意
ちじょうい [2] 【知情意】
人間の精神活動の中に含まれている,知性・感情・意志の三つの要素。
知情意
ちじょうい【知情意】
intellect,emotion and volition.
知愚
ちぐ [1] 【知愚・智愚】
賢いことと愚かなこと。知者と愚者。
知慮
ちりょ [1] 【知慮・智慮】
先々のことや細かなことまでよく考える知恵。「―が深い」「―にたける」
知抜く
しりぬ・く [3] 【知(り)抜く】 (動カ五[四])
ある事柄について,何から何までよく知っている。知りつくす。「芸能界のことなら裏の裏まで―・いている」
知日
ちにち [0] 【知日】
外国人でありながら,日本についてよく知っていること。
知日家
ちにちか [0] 【知日家】
日本についてよく知っている外国人。
知暁
ちぎょう [0] 【知暁】 (名)スル
すっかり知り尽くすこと。
知木
ちぎ [1] 【千木・知木・鎮木】
神社本殿の屋根で,両妻の破風板が屋根の上に突き出て交差した装飾材。本来は垂木(タルキ)の端が棟より長く突き出たもの。のちには破風から離されて棟の上に置かれるようになった。氷木(ヒギ)。
知歯
ちし [1] 【知歯・智歯】
いちばん奥にある大臼歯。第三大臼歯。知恵歯(チエバ)。親知らず。
→大臼歯
知死期
ちしご [2] 【知死期】
(1)陰陽道で,人の生年月から考えて,その死期を知るという法。
(2)俗信で,人が死ぬとされる時刻。一・二・九・一〇の日は子・午・卯・酉の刻,三・四・五の日は寅・巳・申・亥の刻とされる。
(3)死にぎわ。臨終。末期(マツゴ)。「きやつと―の悲鳴を最後に/少年(潤一郎)」
知母
ちも [1] 【知母】
(1)ハナスゲの漢名。
(2)解熱剤としてのハナスゲの根。
知母蘭
ちもらん [2] 【知母蘭】
ユリ科の常緑低木。中米原産のユッカの一種で,観賞用に栽植される。高さ4〜6メートル。葉は大形の広線形で,厚く硬い。葉心から出た円錐花序に,白色で紫色を帯びた壺(ツボ)形の花を下向きにつける。
知略
ちりゃく【知略】
⇒知謀.
知略
ちりゃく [1] 【知略・智略】
知恵をはたらかせた,はかりごと。「武勇・―にすぐれた名将」
知的
ちてき [0] 【知的】 (形動)
(1)知識・知性に富んでいるさま。「―な会話」
(2)知識・知性など頭脳の働きに関するさま。「―労働」
知的
ちてき【知的】
intellectual;→英和
mental (精神的).→英和
‖知的職業 a profession.知的生活 intellectual life.知的能力 intellectual capability.知的労働(者) (a) brain work(er).
知的所有権
ちてきしょゆうけん [5] 【知的所有権】
⇒知的財産権
知的発達障害
ちてきはったつしょうがい [8] 【知的発達障害】
⇒知的障害
知的直観
ちてきちょっかん [0][4] 【知的直観】
現象を超えた根本的実在を,理性・観想など知性的働きによって直観すること。
知的財産権
ちてきざいさんけん [6] 【知的財産権】
人の知的・精神的活動の所産としての創作物を支配する権利。工業所有権と著作権を含む。知的所有権。
→無体財産権
知的障害
ちてきしょうがい [4] 【知的障害】
知的発達が遅れ社会生活上の適応行動に障害を伴う状態。心身の発達期(一八歳未満)に現れるものをさす。精神薄弱・精神遅滞に代わる名称。知的発達障害とも。痴呆(チホウ)を含む場合もある。
知目鳥
ちめどり [2] 【知目鳥】
スズメ目チメドリ科の鳥。全長12センチメートル内外。羽色は暗褐色で,胸や腹部は灰白色。眼の上に黒斑がある。ミャンマーから中国南部・台湾に分布。台湾では高地に生息。
知県
ちけん [2] 【知県】
(1)中国,明・清の官名。県の長官。
(2)県知事。
知知武
ちちぶ [0] 【知知武】
スズキ目の魚。全長約12センチメートル。ハゼの一種。いわゆるダボハゼは本種をさす場合が多い。佃煮にする。日本各地と朝鮮半島に分布し,汽水域や淡水域にもすむ。
知立
ちりゅう チリフ 【知立】
愛知県中部,岡崎平野にある市。旧東海道の池鯉鮒(チリフ)の宿として発展。近年,住宅地化・工業化が進む。東部の八橋(ヤツハシ)は歌枕として知られる。
知者
ちしゃ [1][2] 【知者・智者】
(1)物事の本質を知る人。道理をわきまえた人。「―の教え」
(2)〔仏〕
(ア)仏・菩薩・高僧など,真理を知ったもの。
(イ)教義や経典などの知識に通じた僧。
知者
ちしゃ【知者】
a wise man;a sage.→英和
知育
ちいく [1] 【知育・智育】
知識を広め知能を高めるための教育。体育・徳育と並んで教育の重要な一側面をなす。
知育
ちいく【知育】
intellectual training.
知能
ちのう [1] 【知能・智能】
(1)知識と才能。知恵のはたらき。
(2)〔心〕 学習し,抽象的な思考をし,環境に適応する知的機能のもとになっている能力。
知能
ちのう【知能】
intellect;→英和
intelligence.→英和
‖知能検査 an intelligence test.知能指数 intelligence quotient <I.Q.> .知能犯(人) an intellectual crime[offense](criminal).
知能ロボット
ちのうロボット [4] 【知能―】
視覚・聴覚・触覚など感覚機能から得られた情報を認識し,ある程度の判断能力をもったロボット。
知能偏差値
ちのうへんさち [6] 【知能偏差値】
知能の尺度の一。知能を偏差値で表したもので,平均値は五〇。
知能年齢
ちのうねんれい [4] 【知能年齢】
⇒精神年齢(セイシンネンレイ)
知能指数
ちのうしすう [5][4] 【知能指数】
〔intelligence quotient〕
知能の尺度の一。知能検査で測定した精神年齢を暦年齢で割って一〇〇を掛けた数で表す。平均値を一〇〇とし,九〇〜一一〇は普通,それ以上は知的発達の進んでいること,それ以下は遅れていることを示す。IQ 。
知能検査
ちのうけんさ [4] 【知能検査】
知的能力を測定する検査。知能指数ないしは知能偏差値で表される。1905年フランスのビネーがシモンの協力を得て初めて考案。
知能犯
ちのうはん [2] 【知能犯】
詐欺罪・背任罪のように,暴行・脅迫によらずに,知能によってなされる犯罪。
→強力(ゴウリキ)犯
知能犯
はん【知能(常習)犯】
an intellectual (a habitual) crime[criminal (人)].
知能障害
ちのうしょうがい [4] 【知能障害】
知能が低下した状態にあること。精神遅滞と痴呆の二つに大別される。
→精神遅滞
→痴呆
知藩事
ちはんじ [2] 【知藩事】
1869年(明治2)6月版籍奉還ののち,各藩の旧藩主を政府の地方長官として任命した際の官名。七月に藩知事と改称。71年廃止。
知行
ちこう [2] 【知行】
(1)知ることと行うこと。知識と行為。
(2)儒教で,物事の道理や是非を認識判断し,道理に従って実践すること。
→ちぎょう
知行
ちぎょう [0][1] 【知行】 (名)スル
(1)事務をとること。職務を行うこと。
(2)平安時代,知行国を与えられ,国務を執り行うこと。
(3)中世,土地・財産を直接支配し,その用益権を行使すること。
(4)近世,将軍・大名が家臣に俸給として土地の支配権を与えること。また,その土地。
知行争い
ちぎょうあらそい [4] 【知行争い】
土地の所有権をめぐる争い。領地争い。
知行付け
ちぎょうづけ 【知行付け】
知行所の地名,またはその石高(コクダカ)などを書き記した文書。「先祖の由緒,所々の軍功,―の一巻有り/浄瑠璃・丹波与作(下)」
知行制
ちぎょうせい [0] 【知行制】
武家社会において,家臣に一定の土地の支配権を与える制度。主従関係の基礎。
知行割
ちぎょうわり [0] 【知行割(り)】
(1)知行を割り当てること。
(2)江戸時代,知行額の増減,知行所の交代などをすること。また,それをつかさどる職。
知行割り
ちぎょうわり [0] 【知行割(り)】
(1)知行を割り当てること。
(2)江戸時代,知行額の増減,知行所の交代などをすること。また,それをつかさどる職。
知行取り
ちぎょうとり [2] 【知行取り】
(1)江戸時代,封禄を知行でもらう者。知行所を与えられ,その土地の年貢を俸禄として受ける武士。蔵米取りよりも格が高い。
(2)一般に,主君から俸禄を受ける者。
知行合一説
ちこうごういつせつ [2][4] 【知行合一説】
陽明学の実践重視の立場を示す説。朱子学の先知後行説が認識を実践よりも優先重視するのに対して,真の認識は実践を通じて獲得されるという見地から認識と実践を一致させる必要を説く。
知行国
ちぎょうこく [2] 【知行国】
古代・中世,皇族・公家(クゲ)・寺社などに,特定の国を定めて国司任免権やその国からの収益を与える制度。また,その国。平安中期に慣例化し,院政期以降盛んに行われた。
知行寺
ちぎょうでら 【知行寺】
江戸時代,幕府から寺領として知行を与えられている寺院。寺領のある寺。由緒ある寺が多い。
知行役
ちぎょうやく 【知行役】
武士がその主君(将軍・大名)に対して,それぞれの知行する石高に即して負担する種々の課役。戦国大名が被官の知行の多寡に応じて軍役を割り当てたことに始まる。所領役。
知行所
ちぎょうしょ [4][0] 【知行所】
知行として給与された土地。領地。特に江戸時代,一万石以下の武士(旗本など)の領地をいう。
知行替
ちぎょうがえ [0] 【知行替】
近世,知行の地をかえること。支配地域の変更。
知行盗人
ちぎょうぬすびと 【知行盗人】
知行に値するだけの価値・能力などない者をののしる語。禄(ロク)盗人。
知行高
ちぎょうだか [2] 【知行高】
近世,知行の石高(コクダカ)。
知術
ちじゅつ [1] 【知術・智術】
よく考えたはかりごと。巧妙な計略。
知見
ちけん [0] 【知見・智見】 (名)スル
(1)実際に見て知ること。特に,神仏が衆生(シユジヨウ)の願いを知ること。
(2)知識。見識。「―を広める」
(3)〔仏〕 智慧(チエ)に基づく認識。
知覚
ちかく [0] 【知覚・智覚】 (名)スル
(1)知性によって知り悟ること。
(2)〔心・哲〕
〔perception〕
感覚器官に与えられた刺激作用を通して,外界の事物・事象を,ひとまとまりの有意味な対象としてつかむはたらき。知覚を構成する基本的要素が感覚で,こちらは物理的属性との関係で部分的なものとして捉えられることが多い。
知覚
ちかく【知覚】
perception;→英和
consciousness.→英和
〜する perceive;→英和
be conscious <of> .‖知覚神経 sensory nerves.
知覚神経
ちかくしんけい [4] 【知覚神経】
⇒感覚神経(カンカクシンケイ)
知覚麻痺
ちかくまひ [4] 【知覚麻痺】
神経系の障害のために,一部またはすべての感覚がなくなること。感覚麻痺。
知解
ちかい [0] 【知解・智解】
知識によって悟ること。ちげ。
知計
ちけい [0] 【知計・智計】
賢明な計略。知謀。知略。
知謀
ちぼう [0] 【知謀・智謀】
知恵のある,すぐれたはかりごと。巧みなはかりごと。「―をめぐらす」
知謀に富んだ
ちぼう【知謀に富んだ】
resourceful;→英和
tactful.→英和
知識
ちしき【知識】
knowledge;→英和
information.→英和
〜が多少(十分)ある have some (a good) knowledge <of> .〜を得る(広める) acquire (enrich) one's knowledge.‖知識階級 the educated classes;the intellectuals.知識人 an intellectual;a highbrow.知識欲 a desire to learn;a thirst for knowledge.
知識
ちしき [1] 【知識・智識】
(1)ある物事について知っていることがら。「そのことについては何の―もない」「茶器についての―が豊富だ」「予備―」
(2)ある事について理解すること。認識すること。「幸福とは何かと云ふ事を明細に―して了つてゐるんです/竹沢先生と云ふ人(善郎)」
(3)知恵と見識。
(4)知っている人。知人。友人。「貧は今生の―なり/海道記」
(5)〔哲〕
〔英 knowledge; (ドイツ) Wissen〕
認識によって得られた内容。厳密には,独断・空想などと区別される真なる認識によって得られた客観的に妥当な命題ないしは命題の体系をいう。あやふやな信念と区別され,一般に「正当化された真なる信念」として定義される。
(6)〔仏〕(普通「智識」と書く)
(ア)仏道に教え導く指導者。導師。善知識。
(イ)善業(ゼンゴウ)を積むため,寺院や公共物の建設に金品を寄付すること。
(ウ)心が,その対象物を,心の外にある実在物とみなす働き。
知識ベース
ちしきベース [4] 【知識―】
知識を特定の表現形式に基づいて記述したデータ-ベース。
知識人
ちしきじん [3] 【知識人】
知的あるいは精神的労働に携わっている人。インテリ。
知識学
ちしきがく [3] 【知識学】
〔(ドイツ) Wissenschaftslehre〕
人間の知識および学問一般の基礎・目的・方法などを研究する哲学の一部門。通常,認識論と論理学を含む。フィヒテにおいては,これが学一般の学としての哲学と同義とされる。
知識層
ちしきそう [3] 【知識層】
知的あるいは精神的労働に携わっている社会的階層。知識階級。
知識工学
ちしきこうがく [4] 【知識工学】
専門的な知識と推論機能をコンピューターに組み入れ,高度な問題を解決させる研究を行う工学的学問分野。
知識情報処理
ちしきじょうほうしょり [8] 【知識情報処理】
知識の組織化により実現される,知的かつ高度な情報処理。
知識欲
ちしきよく [3] 【知識欲】
知識を得たいという欲望。知りたいという気持ち。
知識産業
ちしきさんぎょう [4] 【知識産業】
知識の普及・伝達にかかわる産業。情報産業・教育産業・出版印刷業・通信放送業など。
知識社会学
ちしきしゃかいがく [5] 【知識社会学】
〔(ドイツ) Wissenssoziologie〕
知識や認識活動と社会との関係を研究しようとする社会学の一領域。知識や認識などの社会的被制約性,存在被拘束性を主張することにより,マルクス主義イデオロギーの絶対化を避けようとした。第一次大戦後,シェーラー・マンハイムらによって樹立され,主としてドイツで発展した。
知識階級
ちしきかいきゅう [4] 【知識階級】
高等教育を受けて知的あるいは精神的労働に携わる人々を,階級としてとらえた語。知識層。インテリゲンチャ。インテリ。
知足
ちそく [2] 【知足】
(1)〔老子「自勝者強,知�足者富」から〕
足るを知ること。身の程をわきまえて,むやみに不満をもたないこと。「―守分」
(2)〔仏〕「知足天」の略。
知足天
ちそくてん [3][2] 【知足天】
「兜率天(トソツテン)」に同じ。
知遇
ちぐう [0] 【知遇】
人格・才能を認められ,手厚くもてなされること。値遇。「―を得る」
知遇を受ける
ちぐう【知遇を受ける】
enjoy another's favor.
知里
ちり 【知里】
姓氏の一。
知里幸恵
ちりゆきえ 【知里幸恵】
(1903-1922) アイヌ文化伝承者。北海道幌別生まれ。真志保の実姉。著「アイヌ神謡集」
知里真志保
ちりましほ 【知里真志保】
(1909-1961) 言語学者。北海道登別生まれ。東大卒。北大教授。アイヌ出身の学者としてアイヌの言語・習俗などを広く研究。著「分類アイヌ語辞典(植物篇)(人間篇)(動物篇)」「地名アイヌ語小辞典」など。
知音
ちいん [0] 【知音】
(1)〔琴の名人伯牙は,自分の弾く琴をよく理解していた友人の鍾子期の死後,琴の弦を切ってしまったという「列子(湯問)」の故事から〕
心の底まで理解しあった友人。親友。
(2)知り合い。知人。「親類―の人々/遠野物語(国男)」
(3)愛人。恋人。また,情を交わすこと。「小まんの―の与作/浄瑠璃・丹波与作(中)」
知音女房
ちいんにょうぼう 【知音女房】
恋女房。「そりやわしが―ぢやわいな/滑稽本・膝栗毛 8」
矧ぐ
は・ぐ [1] 【矧ぐ】
■一■ (動ガ五[四])
鳥の羽根や鏃(ヤジリ)を竹に付けて,矢につくる。「敵を見て矢を―・ぐ」「白鳥の羽にて―・ぎたる矢負ひ/平治(上)」
■二■ (動ガ下二)
弓に矢をつがえる。「太刀抜き,矢―・げなどしけるを/徒然 87」
矩
のり [2] 【法・則・矩】
〔動詞「のる(宣・告)」の連用形から。上位の者が下位の者に与えた宣告の意が原義〕
❶のっとるべき事柄。
(1)法律。法令。「商返(アキカエ)しをすとの御―あらばこそ/万葉 3809」
(2)道理。道徳。「諍ひ諫めて節に死するは是れ臣下の―なり/太平記 4」
(3)方式。やり方。「ことばに定まれる―なし。只心を得て思ひを述べば,必ず感応あるべし/沙石 5」
(4)〔仏〕
〔「法」の訓読みから〕
仏法。仏教。仏典。《法》「色にのみそめし心のくやしきを空しと説ける―ぞうれしき/新古今(釈教)」
❷基準とする長さ。《法》
(1)距離。みちのり。「道ノ―五里ナリ/日葡」
(2)寸法。さしわたし。「内―」
(3)建築・土木で,垂直を基準にした傾斜の度合。また,その傾斜した面。
矩
く [1] 【矩】
外惑星の視黄径と太陽の視黄径とが九〇度の差となる現象。また,その時刻。太陽の西側で矩になる時を下矩または西矩,東側で矩になる時を上矩または東矩という。
矩
かね [0] 【矩】
(1)「曲尺(カネジヤク)」に同じ。
(2)まっすぐなこと。直線。また,直角。「―に渡いておし落さるな/平家 4」
(3)模範。手本。規矩(キク)。「諸人の―となしぬ/洒落本・深弥満於路志」
矩の手
かねのて [3] 【矩の手】
曲尺(カネジヤク)のように直角に曲がっていること。
矩勾配
かねこうばい [3] 【矩勾配】
〔建〕 四五度の勾配。
矩尺
かねじゃく [0] 【曲尺・矩尺】
〔金属製であることから〕
(1)大工・建具職人などが用いる直角に曲がった金属製の物差し。表には実寸(表目)の,裏にはその�倍(裏目),1/π倍(丸目)の目盛りがきざまれている。かね。かねざし。まがりがね。まがりざし。まがりじゃく。さしがね。すみがね。大工金(ダイクガネ)。鉄尺。
(2){(1)}が用いている尺の単位。現在の尺。一尺は30.3センチメートル。鯨尺(クジラジヤク)の八寸にあたる。
→尺
曲尺(1)[図]
矩差
かねざし [0] 【矩差】
「曲尺(カネジヤク)」に同じ。
矩形
さしがた [0] 【矩形】
長方形。くけい。
矩形
くけい【矩形】
a rectangle.→英和
〜の rectangular.
矩形
くけい [0] 【矩形】
〔「矩」は直角の意〕
長方形。
矩計り
かなばかり [3] 【矩計り】
(1)〔建〕 建物各部の高さを詳しく定めるための断面図。地盤面を基準に,床高・軒高・窓高・腰高・天井高などを示す。矩計図。
(2)検地や建築現場で長さを測るために使う竿。間竿(ケンザオ)。[和訓栞]
矩鏡
くきょう [0] 【矩鏡】
測線に対して直角の方向を定めるのに用いる簡単な測量器具。
矪
くるり 【矪】
「矪矢(クルリヤ)」に同じ。
矪矢
くるりや 【矪矢】
水鳥を射る時に用いた矢。小形の目無し鏑(カブラ)の先に小さい雁股(カリマタ)をつけたもの。水切り遊びの石のように水面を跳ねながら進む。くるり。
矪矢[図]
矬
ひきひと 【低人・侏儒・矬】
〔「ひきびと」とも〕
背が人並み以下に低い人。こびと。ひきうど。「―・倡優(ワザオギ)を進めて,爛熳(ミダリガワ)しき楽を為し/日本書紀(武烈訓)」
短
みじか 【短】
(形容詞「みじかい」の語幹)
短
たん [1] 【短】
(1)欠点。短所。
⇔長(チヨウ)
「―を補う」
(2)花札の「赤短」「青短」の略。
短
たん【短】
⇒短所.
短い
みじか・い [3] 【短い】 (形)[文]ク みじか・し
(1)(空間的に)端から端までの隔たりが小さい。長さが少ない。「―・い距離」「芝を―・く刈る」
(2)(時間的に)ある時点からある時点までの隔たりが小さい。久しくない。「―・い時間」「冬の日は―・い」「開催期間が―・い」
(3)(言語や文章が)長大でない。「―・い説明」「―・い小説」
(4)持続力がない。せっかちである。「気が―・い」「息が―・い」
(5)低い。高くない。「―・き灯台に火をともして/枕草子 145」
(6)位が高くない。「身は沈み,位―・くて人げなき/源氏(帚木)」
(7)考えが浅い。思慮が至らない。「玉の緒の―・き心思ひあへず/古今(雑体)」
〔(1)〜(4) ⇔長い〕
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
[慣用] 帯に短し襷(タスキ)に長し・太く短く
短い
みじかい【短い】
short;→英和
brief (簡単).→英和
短く short;→英和
briefly.短くする shorten;→英和
cut short.
短め
みじかめ [0][4] 【短め】 (名・形動)
少し短い感じ。また,そのさま。
⇔長め
「―のスカート」「髪を―に刈る」
短パン
たんパン [0] 【短―】
〔短いパンツの意〕
半ズボン。
短プラ
たんプラ [0] 【短―】
「短期プライム-レート」の略。
短信
たんしん【短信】
a brief note[letter].
短信
たんしん [0] 【短信】
(1)短い通信。短い手紙。
(2)新聞・雑誌などの短いニュース。「政界―」
短兵
たんぺい [0] 【短兵】
相手に接近して使う,短い武器。(弓・長槍に対して)刀剣・手槍などを指す。
⇔長兵
「楚の―と戦つて干戈に貫かれて/太平記 20」
短兵急
たんぺいきゅう [0][3] 【短兵急】 (形動)[文]ナリ
(刀剣などを手に)いきなり敵に攻撃をしかけるさま。また,だしぬけに行動を起こすさま。「―な結論」「―に攻め立てる」
短兵急な
たんぺいきゅう【短兵急な(に)】
abrupt(ly);→英和
precipitate(ly);→英和
impetuous(ly).→英和
短冊
たんざく【短冊】
a (an oblong) strip of paper (for writing poems on).
短冊
たんじゃく [0] 【短冊・短尺】
⇒たんざく(短冊)
短冊
たんざく [0][4] 【短冊・短籍・短尺】
〔「たんじゃく」とも〕
(1)字を書いたり,物に貼ってしるしとしたりするための細長い紙。
(2)和歌・俳句などを書き記すための,縦長の料紙。
(3)洋裁で,袖口など途中までの明きの上前に付けた短冊形の細い布。
(4)
⇒スリップ
(5)「短冊形」の略。「大根を―に切る」
(6)くじ引きに用いる,短い紙の札に字を書いてひねったもの。
→捻文(ヒネリブミ)
短冊切り
たんざくぎり [0] 【短冊切り】
(1)短冊形に切ること。長方形に切ること。
(2)京都五山の僧が催した大詩会の称。短冊形に切った紙を一座の人にくばったのでいう。
短冊形
たんざくがた [0] 【短冊形】
短冊のような長方形のかたち。
短冊挟み
たんざくばさみ [5] 【短冊挟み】
(1)二枚の短冊形の板で,短冊を挟んでおくもの。
(2)「短冊掛(タンザクカ)け」に同じ。
短冊掛
たんざくかけ [4] 【短冊掛(け)】
鑑賞する短冊を挟んで床(トコ)などに掛ける具。掛軸のように表装したり,または板などで作る。たんざくばさみ。
短冊掛け
たんざくかけ [4] 【短冊掛(け)】
鑑賞する短冊を挟んで床(トコ)などに掛ける具。掛軸のように表装したり,または板などで作る。たんざくばさみ。
短冊石
たんざくいし [4] 【短冊石】
短冊形の切り石。庭の敷石などに用いる。
短冊竹
たんざくだけ [4] 【短冊竹】
七夕(タナバタ)の短冊を吊るした竹。
短刀
たんとう【短刀】
a dagger;→英和
a knife.→英和
短刀
たんとう [3][0] 【短刀】
短い刀。日本刀では刀身の長さ一尺以下あたりからいう。合口拵(アイクチゴシラエ)のものが多い。
短剣
たんけん [0] 【短剣】
(1)短い剣。短い刀。
(2)時計の短針。
⇔長剣
短剣
たんけん【短剣】
a dirk;→英和
a dagger (懐剣).→英和
短剣符
たんけんふ [3] 【短剣符】
⇒ダガー
短半径
たんはんけい [3] 【短半径】
⇒極半径(キヨクハンケイ)
短句
たんく [1] 【短句】
(1)みじかい句。字数の少ない句。
(2)連歌・連句において,五七五に対して,七七の句。しものく。
⇔長句
短呼
たんこ [1] 【短呼】
発音の便宜上,本来は長音節の語を短音節に発音すること。「にょうぼう(女房)」を「にょうぼ」と発音する類。
短命
たんめい [0][1] 【短命】 (名・形動)[文]ナリ
(1)短いいのち。また,命が長く続かないこと。また,そのさま。
⇔長命
「―な人」
(2)組織・人気などが長続きしないこと。「―内閣」
短命
たんめい【短命】
a short life;an early death.〜の short-lived.〜である die young.
短夜
みじかよ [3] 【短夜】
暮れてからすぐ明ける夜。特に,夏の夜をいう。[季]夏。《―や乳ぜり泣く児を須可捨焉乎(ステツチマヲカ)/竹下しづの女》
短夜
たんや [1] 【短夜】
みじかい夜。夏の夜にいう。みじかよ。
⇔長夜
短大
たんだい【短大】
⇒短期(大学).
短大
たんだい [0] 【短大】
「短期大学」の略。
短小
たんしょう [0] 【短小】 (名・形動)[文]ナリ
長さがみじかく,形が小さい・こと(さま)。
⇔長大
「―な体躯」「軽薄―」
短尺
たんざく [0][4] 【短冊・短籍・短尺】
〔「たんじゃく」とも〕
(1)字を書いたり,物に貼ってしるしとしたりするための細長い紙。
(2)和歌・俳句などを書き記すための,縦長の料紙。
(3)洋裁で,袖口など途中までの明きの上前に付けた短冊形の細い布。
(4)
⇒スリップ
(5)「短冊形」の略。「大根を―に切る」
(6)くじ引きに用いる,短い紙の札に字を書いてひねったもの。
→捻文(ヒネリブミ)
短尺
たんじゃく [0] 【短冊・短尺】
⇒たんざく(短冊)
短帖
たんじょう [0] 【短畳・短帖】
正方形に近い形の,寸法の小さい畳。御座などに用いる。
短径
たんけい [0] 【短径】
「短軸(タンジク)」に同じ。
⇔長径
短息
たんそく [0] 【短息】
〔「たんぞく」とも〕
(1)疲れて息切れがすること。疲れはてること。「呉山の長坂にあらずとも周行の―はたへず/海道記」
(2)熱心に探し求めること。「外聞・名誉のみだりなる―/こんてむつすむん地」
(3)金銭などを工面・調達すること。「この金の―する間も今四五日/浄瑠璃・双蝶蝶」
短慮
たんりょ [1] 【短慮】
(1)考えの浅いこと。また,浅はかな考え。
(2)気短なこと。せっかち。短気。「―を起こす」
短慮
たんりょ【短慮】
[浅慮]indiscretion;rashness;→英和
[短気]⇒短気.
短所
たんしょ【短所】
a weak point;a weakness;→英和
a defect;→英和
a shortcoming.→英和
長所と〜 merits and demerits.
短所
たんしょ [1] 【短所】
劣っているところ。不足しているところ。欠点。
⇔長所
「飽きっぽいのが彼の―だ」
短手
しのびで [0] 【短手・忍び手】
柏手(カシワデ)の打ち方の一。右手の親指以外の四本の指で左の掌を音を立てないように打つ。神道の葬儀で行う。
短手
みじかで [0][3] 【短手】
「しのびで(短手)」に同じ。
短才
たんさい [0] 【短才】
才能のたりないこと。才能の劣っていること。自分の才能をへりくだっていう時にも用いる。不才。非才。「―の身」
短打
たんだ【短打】
《野》chopping.〜する chop <the ball> .→英和
短打
たんだ [1] 【短打】
(1)野球で,バットを短く持ち,小さく鋭く振って打つこと。「―戦法」
(2)「単打(タンダ)」に同じ。
短折
たんせつ [0] 【短折】
若死に。短命。夭折(ヨウセツ)。
短文
たんぶん [0] 【短文】
短い文章。短い文。
⇔長文
短文
たんぶん【短文】
a short sentence.
短日
たんじつ [0] 【短日】
冬の日のみじかいこと。日暮れが早い,という気分でいう。[季]冬。
短日処理
たんじつしょり [5] 【短日処理】
自然光を遮閉して日照制限し,一日の暗期を長くすることで開花を促すこと。短日植物に対して施す。
短日月
たんじつげつ [3][4] 【短日月】
わずかの月日。みじかい期間。「―で完成する見込み」
短日月に
たんじつげつ【短日月に】
in a short time.
短日植物
たんじつしょくぶつ [6] 【短日植物】
日照時間が一定時間以下になると開花が促進される植物。タバコ・コスモス・ソバやイネの晩生種など秋咲きの植物に多い。
→長日植物
短時
たんじ [1] 【短時】
みじかい時間。短時間。
短時日
たんじじつ [3] 【短時日】
みじかい日数。短い期間。
短時間
たんじかん [3] 【短時間】
みじかい時間。
⇔長時間
短時間労働
たんじかんろうどう [6] 【短時間労働】
⇒パート-タイム
短景
たんけい [0] 【短景】
みじかい日。昼のみじかいこと。短日。
短晷
たんき [1] 【短晷】
冬の日の昼の時間が短いこと。
短期
たんき [1] 【短期】
短い期間。
⇔長期
「―決戦」
短期
たんき【短期】
a short term.‖短期貸付(公債) a short-term loan (bond).短期講習 a short(-term) course.短期大学 a <two-year> college; <米> a junior college.
短期プライムレート
たんきプライムレート [8] 【短期―】
金融機関の取引先に対する短期貸付(一年以内)の最優遇金利。短プラ。
→長期プライム-レート
短期予報
たんきよほう [4] 【短期予報】
今日・明日・明後日ぐらいまでの天気予報。主として数値予報と,それを利用した統計予報などによる。
短期債
たんきさい [3] 【短期債】
償還期限が一年以内の債権。
→中期債
→長期債
短期公債
たんきこうさい [4] 【短期公債】
⇒政府短期証券(セイフタンキシヨウケン)
短期国債
たんきこくさい [4] 【短期国債】
償還期間が一年以内の国債。短期の借換国債と大蔵省証券・食糧証券・外国為替資金証券などの政府短期証券がある。
短期大学
たんきだいがく [4] 【短期大学】
大学の一。専門の学芸を教授研究し,職業や実際生活に必要な能力の育成を主な目的とする。学部の代わりに学科が置かれ,修業年限は二年または三年。短大。
短期手形
たんきてがた [4] 【短期手形】
支払い期限の短い手形。日付後または一覧後二か月以内に満期日がくる。一覧払手形がその代表。
短期時効
たんきじこう [4] 【短期時効】
一般の債権についての消滅時効の期間である10年より期間の短い消滅時効。
短期清算取引
たんきせいさんとりひき [8][9] 【短期清算取引】
清算取引の一。決済期限が当日またはその翌日と定められているもの。繰り延べの範囲は一か月以内であるが,多くは一日取引。1943年(昭和18)廃止。
⇔長期清算取引
短期記憶
たんききおく [4] 【短期記憶】
数十秒から数十分保持される記憶で,頭の中で繰り返しリハーサルすることで長期記憶に移行する。
短期貸付
たんきかしつけ [4] 【短期貸付】
返済期間の短い貸付。普通一年未満のものをさす。
短期賃貸借
たんきちんたいしゃく [6] 【短期賃貸借】
樹木の栽植または伐採を目的とする山林では10年以下,その他の土地では五年以下,建物では三年以下,動産では六か月以下というように期間が短い賃貸借。
短期資金
たんきしきん [4][5] 【短期資金】
運転資金など普通一年以内に回収される資金。
短期金利
たんききんり [4] 【短期金利】
一般に,期間が一年未満の金融取引を行う際に適用される金利。
→長期金利
短期間
たんきかん [3] 【短期間】
みじかい期間。短期。
⇔長期間
短札
たんさつ [0] 【短札】
みじかい書状。また,自分の書状をへりくだっていう語。短紙。
短枝
たんし [1] 【短枝】
節間が著しく短縮した枝。イチョウ・カラマツなどに見られる。
⇔長枝
短檠
たんけい [0] 【短檠】
〔「檠」は,灯火を立てる台の意〕
灯火具の一。方形の台箱の後方に柱を立て,柱上に火皿を置くもの。また,それにともす灯火。長檠・高檠より丈が低いのでいう。現在も,茶の湯の夜会で用いる。
短檠[図]
短歌
たんか【短歌】
a tanka;a Japanese poem of thirty-one syllables.
短歌
たんか [1] 【短歌】
(1)和歌の一体で,最も普通の歌体。五七五七七の五句三一音を原則とする。起原はよくわからず,諸説あるが,万葉時代には既に確立し,長歌・旋頭歌(セドウカ)などのすたれた平安時代以降は,和歌といえば短歌をさすに至った。みじかうた。みそひともじ。
→長歌
(2)中世歌学で,長歌のこと。「古今和歌集」巻一九の最初に長歌を「短歌」としてあることによる。
短歌
みじかうた [3] 【短歌】
「たんか(短歌)」のこと。
短歌行
たんかこう [3] 【短歌行】
連句の一体。表四句,裏八句,名残り表八句,名残り裏四句の計二四句で一巻とするもの。各務支考(カガミシコウ)の創始。
⇔長歌行
短母音
たんぼいん [3] 【短母音】
⇒みじかぼいん(短母音)
短母音
みじかぼいん [4] 【短母音】
例えば「おばあさん」「ベール」の「ばあ」「ベー」の母音が二拍分持続するのに対して,「おばさん」「ベル」の「ば」「べ」の母音のように,一拍分しか持続しない母音。たんぼいん。
⇔長(ナガ)母音
短毫
たんごう [0] 【短毫】
つたない筆跡。「―及びがたし(=思イヲ十分ニ書キ表シキレナイ)」
短気
たんき【短気】
a quick[hot]temper;impatience.→英和
〜な quick-[hot-]tempered;impatient.→英和
‖短気は損気 Out of temper,out of money.
短気
たんき [1] 【短気】 (名・形動)[文]ナリ
気が短いこと。辛抱ができずに,すぐに怒ったり飽きたりすること。また,そのさま。気みじか。「―を起こす」「―な人」「『其様(ソン)な事を私が知るもんかね』と―に云ふ/はやり唄(天外)」
短水路
たんすいろ [3] 【短水路】
水路の長さが50メートル未満,25メートル以上のプール。記録は世界記録としては公認されない。
⇔長水路
短水路
たんすいろ【短水路】
a 25-meter course.
短波
たんぱ [1] 【短波】
慣用的な電波区分で,波長が10〜100メートル(周波数が3〜30メガヘルツ)の電波。また,一般に中波より波長の短い電波をいう。電離層の反射により,遠距離通信が行える。
短波
たんぱ【短波】
a shortwave.→英和
‖短波受信機 a shortwave receiver.短波放送 <listen to> the shortwave broadcasting <from> .
短波放送
たんぱほうそう [4] 【短波放送】
短波帯を用いた放送。小電力で遠隔地に届くため,海外向け放送が多い。
短甲
たんこう [0] 【短甲】
古墳時代から奈良時代にかけて使われた鎧(ヨロイ)。鉄板を革紐や鋲(ビヨウ)で綴じて作ったもので,胴体をおおうだけの丈の短いもの。
短甲[図]
短畳
たんじょう [0] 【短畳・短帖】
正方形に近い形の,寸法の小さい畳。御座などに用いる。
短章
たんしょう [0] 【短章】
(1)みじかい詩歌。または文章・手紙。
(2)律詩(リツシ)の異名。
短筆
たんぴつ [0] 【短筆】
つたない文章や筆跡。拙筆。
短筒
たんづつ [0] 【短筒】
丈の短い鉄砲。懐(フトコロ)鉄砲。ピストル。
短篇
たんぺん [0] 【短編・短篇】
詩歌・小説などの短いもの。
⇔長編
短簡
たんかん [0] 【単簡・短簡】 (名・形動)[文]ナリ
単純でてみじかな・こと(さま)。簡単。「平岡から四遍程極めて―な質問を受けた/それから(漱石)」
〔明治期に用いられた語。のち「簡単」が一般化した〕
短籍
たんざく [0][4] 【短冊・短籍・短尺】
〔「たんじゃく」とも〕
(1)字を書いたり,物に貼ってしるしとしたりするための細長い紙。
(2)和歌・俳句などを書き記すための,縦長の料紙。
(3)洋裁で,袖口など途中までの明きの上前に付けた短冊形の細い布。
(4)
⇒スリップ
(5)「短冊形」の略。「大根を―に切る」
(6)くじ引きに用いる,短い紙の札に字を書いてひねったもの。
→捻文(ヒネリブミ)
短粒種
たんりゅうしゅ タンリフ― [3] 【短粒種】
日本の米など比較的円形で長さの短い米。多くジャポニカ米をいう。
→長粒種
短紙
たんし [1] 【短紙】
みじかい手紙。また,自分の手紙をへりくだっていう語。短札。「連中確かなること承らず候間,―も遣はさず候/芭蕉書簡」
短絡
たんらく【短絡】
《電》a short circuit.短絡的(思考) simplistic (simplism).
短絡
たんらく [0] 【短絡】 (名)スル
(1)「ショート{(2)}」に同じ。「回路が―する」
(2)途中の論理や筋道を無視して,本来関係のない原因と結果あるいは前提と結論を性急に結び付けてしまうこと。「―的思考」「―した論理」
短絡反応
たんらくはんのう [5] 【短絡反応】
⇒近道反応(チカミチハンノウ)
短絡試験
たんらくしけん [6][5] 【短絡試験】
電気機器の諸特性を求めるために,短絡状態にして行う試験。
短編
たんぺん [0] 【短編・短篇】
詩歌・小説などの短いもの。
⇔長編
短編み
みじかあみ [0] 【短編み】
「細(コマ)編み」に同じ。
短編小説
たんぺんしょうせつ [5] 【短編小説】
長さの短い小説。内容的には主題が明確で,緊密な構成の作品が多い。近代日本の短編小説作家としては,国木田独歩・志賀直哉・芥川竜之介などが著名。
短編集
たんぺん【短編集】
a collection of short stories.短編小説 a short story.短編映画 a short film; <米俗> shorties.
短縮
たんしゅく [0] 【短縮】 (名)スル
時間や距離などを短く縮めること。
⇔延長
「時間を―する」「操業 ―」
短縮する
たんしゅく【短縮する】
shorten;→英和
reduce;→英和
cut (down).→英和
操業短縮 reduction of operation.
短臂
たんぴ [1] 【短臂】
(1)短いひじ。
(2)腕前のおとること。
短艇
たんてい [0] 【端艇・短艇】
小舟。ボート。
短艇
たんてい【短艇】
a boat.→英和
短衣
たんい [1] 【短衣】
丈の短い衣服。
短袖
たんしゅう [0] 【短袖】
短い袖。また,短い袖の衣服。
短袴
たんこ [1] 【短袴】
たけの短いはかま。
短褐
たんかつ [0] 【短褐】
麻や木綿でつくった丈の短い粗末な服。身分の賤(イヤ)しい者が着る衣服。
短見
たんけん [0] 【短見】
先の見通しのない浅薄な考え。浅見。
短視
たんし [0] 【短視】
(1)近視眼。近眼。
(2)物事の全体または将来に対する見通しのできないこと。短見。
短観
たんかん [0] 【短観】
⇒日銀短観(ニチギンタンカン)
短角種
たんかくしゅ [4] 【短角種】
⇒日本短角種
短評
たんぴょう【短評】
<make> a brief comment <on> .
短評
たんぴょう [0] 【短評】
短い批評。寸評。
短詠
たんえい [0] 【短詠】
短い詩歌。また,それを作ること。
短詩
たんし [0] 【短詩】
みじかい形式の詩。
短調
たんちょう【短調】
《楽》a minor key.ロ短調 <a sonata in> B minor.
短調
たんちょう [1] 【短調】
西洋音楽で,イ短調・ホ短調など。短音階の主音の高さが指定されたもの。漠然と短音階をさしていうこともある。
⇔長調
短資
たんし [1] 【短資】
通常一年以内の比較的短期間で回収される資金。
短資会社
たんしがいしゃ [4] 【短資会社】
短期金融市場における仲介業者で,主としてコール資金の貸借・仲介,手形の売買,CD の売買・仲介,為替の仲介などを業とする金融業者。コール業者。コール-ブローカー。
短足
たんそく [0] 【短足】
足が短いこと。「胴長―」
短距離
たんきょり【短距離】
a short distance;a short range (射撃の).‖短距離競走 a short-distance race;a dash;a sprint.短距離選手 a sprinter.
短距離
たんきょり [3] 【短距離】
(1)短い距離。
(2)「短距離競走」の略。
短距離核戦力
たんきょりかくせんりょく [7] 【短距離核戦力】
射程500キロメートル以下の核戦力。一般に戦術核と呼ばれる。
短距離競走
たんきょりきょうそう [5] 【短距離競走】
陸上競技の一。全力疾走の速力で走り得る距離の競走。普通50メートル.100メートル.200メートル.400メートルなどの競走をさす。
→中距離競走
→長距離競走
短距離離着陸機
たんきょりりちゃくりくき [9] 【短距離離着陸機】
〔short takeoff and landing〕
上昇性能をよくし,500メートル以下の短い滑走路で離着陸できるようにした飛行機。ストール。エストール。STOL。
短身
たんしん [0] 【短身】
背の低いこと。
⇔長身
短躯
たんく【短躯】
<be> short (of stature).→英和
短躯
たんく [1] 【短躯】
背丈の低い体。
⇔長躯
短軸
たんじく [0][1] 【短軸】
楕円の二つの軸のうちみじかい方の軸。楕円の二つの焦点間の線分の垂直二等分線が楕円によって切り取られる線分。短径。
⇔長軸
短辺
たんぺん [0] 【短辺】
長方形の,短い方の辺。
短連歌
たんれんが [3] 【短連歌】
二句のみからなる連歌。長句(五七五)に短句(七七)をつける場合と,その逆の場合とがある。当意即妙を特色とする。
→鎖(クサリ)連歌
短針
たんしん【短針】
[時針の]the short[hour]hand.
短針
たんしん [0] 【短針】
時計の短い方の,時(ジ)を示す針。時針。短剣。
⇔長針
短銃
たんじゅう [0] 【短銃】
ピストル。拳銃。
短銃
たんじゅう【短銃】
⇒拳銃.
短鋒
たんぽう [0] 【短鋒】
筆の穂の,根元の直径に比べて長さの短いもの。
短長
たんちょう [1] 【短長】
(1)短いことと長いこと。長短。
(2)短所と長所。
短靴
たんぐつ [0] 【短靴】
足のくるぶしまでの短い靴。たんか。
短靴
たんぐつ【短靴】
(a pair of) shoes.
短音
たんおん【短音】
《音声》a short sound.
短音
たんおん [1][0] 【短音】
単音のうち,その持続時間が相対的に短いもの。
⇔長音
短音程
たんおんてい [3] 【短音程】
全音階中の二,三,六,七度の音程には半音の大きさの差をもつ二種があり,そのうちの短い方をいう。
⇔長音程
短音程[図]
短音階
たんおんかい [3] 【短音階】
西洋音楽で常用される二種の七音音階の一。階名でラを主音とする。ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラと並ぶ自然的短音階を基本形とし,やや変形した旋律的短音階と和声的短音階が多く使われる。
⇔長音階
→短調
短音階
たんおんかい【短音階】
《楽》a minor scale.
短頭
たんとう [0] 【短頭】
頭を真上から見たとき,前後の長さが短く左右の幅が比較的長いもの。
→頭形
短髪
たんぱつ [0] 【短髪】
短く切った髪。また,その髪形。
⇔長髪
矮人
わいじん [0] 【矮人】
背の低い人。矮子。
矮化
わいか [0] 【矮化】
園芸植物などを,薬剤を用いて全体に小さく仕立てること。「―剤」
矮小
わいしょう [0] 【矮小】 (名・形動)[文]ナリ
丈が低く小さいこと。ちっぽけであること。また,そのさま。「―な肉体」「―な星」
[派生] ――さ(名)
矮小な
わいしょう【矮小な】
small;→英和
undersized;stunted (発育不良の).→英和
矮小化
わいしょうか [0] 【矮小化】 (名)スル
こぢんまりとすること。小さくすること。「問題を―する」
矮屋
わいおく [0] 【矮屋】
低くて小さい家。また,自分の家の謙称。
矮性
わいせい [0] 【矮性】
生物の体がその種の標準の大きさに比べてきわめて小形であること。遺伝的または病的要因による。
矮星
わいせい【矮星】
《天》a dwarf star.
矮星
わいせい [0] 【矮星】
半径や絶対等級の小さい恒星。ヘルツシュプルング-ラッセル図上では,巨星の下の方に位置する。
⇔巨星
→ヘルツシュプルング-ラッセル図
矮林
わいりん [0] 【矮林】
丈の低い樹木の林。
矮樹
わいじゅ [1] 【矮樹】
丈の低い樹木。
矮躯
わいく [1] 【矮躯】
背の低い体。短身。短躯(タンク)。
矯む
た・む 【溜む・矯む】 (動マ下二)
⇒ためる(溜)
⇒ためる(矯)
矯めつ眇めつ
ためつすがめつ【矯めつ眇めつ】
closely;with a scrutinizing eye.
矯めつ眇めつ
ためつすがめつ 【矯めつ眇めつ】 (連語)
〔動詞「たむ」「すがむ」の連用形に完了の助動詞「つ」が付いたもの〕
いろいろな方からよく見るさま。とみこうみ。「―して見る」
矯める
ためる【矯める】
[曲げる]bend;→英和
twist;→英和
straighten (まっすぐにする);→英和
correct (矯正).→英和
矯める
た・める [2] 【矯める・撓める】 (動マ下一)[文]マ下二 た・む
(1)木・竹・枝などを,曲げたりまっすぐにしたりして形を整える。「枝を―・める」「角(ツノ)を―・めて牛を殺す」
(2)悪い性質やくせなどを直す。矯正(キヨウセイ)する。「―・め難い不親切や残酷心はまさかにあるまい/行人(漱石)」「クセヲ―・メル/ヘボン(三版)」
(3)目をすえて見る。じっと見る。「―・めつすがめつ」「清葉の容子(ヨウス)を最(モ)う一度―・めて視て/日本橋(鏡花)」
(4)弓・鉄砲で,ねらいをつける。「千介鉄炮を―・めすゑ西郷を馬より打落し/常山紀談」
矯め直す
ためなお・す 【矯め直す】 (動サ四)
曲がったものを,正しい状態に直す。矯正する。「クセヲ―・ス/日葡」
矯味剤
きょうみざい ケウミ― [3] 【矯味剤】
苦い薬物に添加して飲みやすくするもの。糖類がよく用いられる。
→矯正剤
矯弊
きょうへい ケウ― [0] 【矯弊】
よくない風俗を改めること。矯風。
矯正
きょうせい ケウ― [0] 【矯正】 (名)スル
欠点などを正しく改めさせること。まっすぐに直すこと。「歯列―」「非行少年を―する」
矯正する
きょうせい【矯正する】
reform;→英和
correct;→英和
cure <a person of stammering> .→英和
矯正保護
きょうせいほご ケウ― [5] 【矯正保護】
犯罪者の改善更生のために行われる処遇。施設内に収容するものを矯正といい,施設外で行われるものを保護という。
矯正剤
きょうせいざい ケウ― [3][0] 【矯正剤】
服用しづらい味・においなどを消し,外観をよくするために,内服薬に添加する薬品。甘味剤・芳香剤・着色剤など。矯正薬。
矯正教育
きょうせいきょういく ケウ―ケウ― [5] 【矯正教育】
犯罪や非行のような社会的不適応を示す者を矯正し,社会の一員として復帰させる教育。
矯正術
きょうせいじゅつ ケウ― [3] 【矯正術】
四肢の奇形または機能不全を機器や手術によって矯正する術。
矯正視力
きょうせいしりょく ケウ― [5] 【矯正視力】
眼鏡・コンタクトレンズなどで矯正した視力。
⇔裸眼視力
矯正院
きょうせいいん ケウ―ヰン [3] 【矯正院】
〔法〕 少年院の前身。
矯激
きょうげき ケウ― [0] 【矯激】 (名・形動)[文]ナリ
言動がなみはずれてはげしいこと。極端に過激なこと。また,そのさま。「言葉づかひが―に流れて来た/春(藤村)」
矯臭剤
きょうしゅうざい ケウシウ― [3][0] 【矯臭剤】
薬物の不快なにおいを消したりやわらげたりするために添加されるもの。
矯風
きょうふう ケウ― [0] 【矯風】
悪い風俗を改め正すこと。「男女交際,婦人―の議論よりは/浮雲(四迷)」
矯風会
きょうふうかい ケウ―クワイ 【矯風会】
女性による禁酒運動を契機に創設されたキリスト教の女性団体。アメリカに始まり1883年世界的組織が結成。日本では矢島楫子らにより86年(明治19)東京で組織化,93年日本キリスト教婦人矯風会が設立。未成年の禁煙・禁酒法と売春防止法の法制化に貢献。
矯飾
きょうしょく ケウ― [0] 【矯飾】 (名)スル
うわべをとりつくろい飾ること。「艱難危厄の際に当ては之を―するに暇あらざるが故に/経国美談(竜渓)」「女の―な弱点/一隅より(晶子)」
矰繳
いぐるみ 【矰繳】
〔「射包(イクル)み」の意〕
狩猟道具。矢に糸をつけて発射し,鳥や魚に当たると糸がからんで捕らえられるようになっているもの。繳(ゲキ)。[和訓栞]
石
こく [1] 【石・斛】
(1)体積の単位。米穀などを量るのに用いる。一石は一〇斗。約180リットル。かつて,大名・武士の知行高を表すのにも用いた。
(2)和船の積載量,または材木の実体積の単位。一石は一〇立方尺,約0.278立方メートル。「千―船」
(3)サケ・マスの数量の単位。サケは四〇尾,マスは六〇尾を一石とする。
石
いし【石】
(a) stone;→英和
a pebble (小石);→英和
a jewel (時計の).→英和
〜の(ような) stony.→英和
〜にかじりついても at any cost.〜の上にも三年 Perseverance brings success.
石
いし [2] 【石】
(1)鉱物質の塊。岩より小さく,砂より大きいもの。礫(レキ)。「―につまずく」
(2)岩石・鉱石,また,石材などの総称。「―を切り出す」
(3)各種の宝石や鉱物の加工品。宝石・碁石・硯(スズリ)石・墓石やライターの発火合金など。また,時計の軸受けに用いる宝石。
(4)結石(ケツセキ)のこと。
(5)トランジスターや IC などの俗称。
(6)じゃんけんの手の一。握り拳(コブシ)で示す。ぐう。
(7)冷たいもの,硬いもの,寡黙なもの,非情なものをたとえていう。「―のようにおしだまる」
(8)〔「石御器(イシゴキ)」の略〕
茶碗。「この―できゆつとやらんせ/浄瑠璃・妹背山」
石
さか 【斛・石】
古代の容積の単位。その大きさは不明。「百(モモ)―の舟隠り入る/万葉 2407」
石
せき 【石】 (接尾)
助数詞。
(1)腕時計の軸受けなどの宝石を数えるのに用いる。「二一―」
(2)電気製品でトランジスタ・ダイオードなどを数えるのに用いる。
石ころ
いしころ【石ころ】
a small stone;a pebble.→英和
石な取り
いしなどり 【石な取り】
「石子(イシナゴ)」に同じ。「碁・双六(スゴロク)うたせ,偏をつがせ,―をせさせて/栄花(月の宴)」
石の乳
いしのち 【石の乳】
鍾乳石(シヨウニユウセキ)の古名。[和名抄]
石の氷柱
いしのつらら 【石の氷柱】
鍾乳石(シヨウニユウセキ)の古名。石の乳(チ)。
石の油
いしのあぶら 【石の油】
石油(セキユ)の古名。
石の間
いしのま [0] 【石の間】
神社建築の相の間で,石敷きのもの。本殿と拝殿をつなぐ。
石の間造り
いしのまづくり [5] 【石の間造り】
「権現(ゴンゲン)造り」に同じ。
石の韋
いわのかわ イハ―カハ 【石の韋】
ヒトツバの古名。
石上
いそのかみ 【石上】
姓氏の一。
石上
いそのかみ 【石上】
■一■ (名)
奈良県天理市石上付近の地名。((歌枕))「―古き宮この郭公声ばかりこそ昔なりけれ/古今(夏)」
■二■ (枕詞)
〔石上郷に布留(フル)という土地のあることから〕
「降る」「古る」「古し」などにかかる。「―降るとも雨につつまめや/万葉 664」
石上宅嗣
いそのかみのやかつぐ 【石上宅嗣】
(729-781) 奈良時代の廷臣。石上麻呂の孫。光仁天皇の即位に功あり,中納言・中務卿・大納言などを歴任。詩文・書にすぐれ,仏教に帰依(キエ)し自宅を阿閦寺(アシユクジ)とした。寺内に建てられた�亭(ウンテイ)には儒教典籍が置かれ,好学の徒に開放されたので,日本最初の図書館とされる。
→�亭
石上寺
いそのかみでら 【石上寺】
奈良県天理市にあった寺。旧跡に二説あり,石上にあった在原(アリワラ)寺とするものと,布留にあって僧正遍昭・素性が住み,良因寺・良峰寺・今宵(コヨイ)薬師ともいった寺とするものとがある。
石上神宮
いそのかみじんぐう 【石上神宮】
奈良県天理市にある神社。祭神は布都御魂(フツノミタマ)の剣。国宝七支刀を所蔵。
石上私淑言
いそのかみささめごと 【石上私淑言】
歌論書。三巻。本居宣長著。1763年成立,1816年刊。従来の歌論が儒教・仏教に思想的根拠を求めたのに対し,「もののあはれ」の論によって,和歌の文学的価値を独立させた。
石上麻呂
いそのかみのまろ 【石上麻呂】
(640-717) 奈良時代の廷臣・左大臣。天武天皇の代に遣新羅(シラギ)大使となり,文武天皇の代に筑紫総領として北九州の経営に活躍した。
石下
いしげ 【石下】
茨城県西部,結城(ユウキ)郡の町。近世には鬼怒川水運の河岸。長塚節の生地。
石亀
いしがめ [0] 【石亀・水亀】
淡水産のカメ。甲長15センチメートルほどで,背面は褐色ないし暗褐色,腹面は黒色。日本固有種で,川・池などの淡水にすみ,最も普通にみられる。幼体はゼニガメと呼ばれ,また老成して藻のついたものはミノガメと呼ばれ,古来縁起のよいものとされた。
石井
いわい イハヰ 【石井・岩井】
岩間のわき水を水汲み場としたもの。「―くむあたりのをざさ玉こえてかつがつ結ぶ秋の夕露/新古今(夏)」
石井
いしい イシヰ 【石井】
徳島県北東部,名西郡の町。徳島市の西に接する。近世は藍の産地。国分尼寺跡がある。
石井
いしい イシヰ 【石井】
姓氏の一。
石井
いしい 【石井】
岩間からわく水。また,石で囲んである井戸。「―のもとにて物いひける人の/古今(離別)」
石井ランシング協定
いしいランシングきょうてい イシヰ―ケフテイ 【石井―協定】
1917年(大正6)11月,大隈内閣の外相(特派大使)石井菊次郎とランシング米国務長官との間で調印された日米共同宣言。米国は日本の中国における特殊権益を承認し,両国は中国の独立,機会均等,門戸開放の尊重を約束した。23年廃棄。
石井亮一
いしいりょういち イシヰリヤウイチ 【石井亮一】
(1867-1937) 社会事業家。佐賀県生まれ。築地立教大学校在学中に受洗。滝乃川学園を創設,知的障害児教育に一生をささげた。
石井十次
いしいじゅうじ イシヰジフジ 【石井十次】
(1865-1914) 社会事業家。宮崎県生まれ。岡山に孤児院を開設し,また大阪に友愛社を興して貧者の子の保護教育事業に尽力。
石井柏亭
いしいはくてい イシヰ― 【石井柏亭】
(1882-1958) 洋画家。東京生まれ。本名,満吉。鶴三の兄。同志とともに「方寸」刊行,また二科会を創立するなど美術界に貢献。版画・水彩画に優れた。
石井流
いしいりゅう イシヰリウ 【石井流】
能の大鼓(オオツヅミ)方五流派の一。高安流の流れをくむ。流祖は安土桃山時代の石井庄左衛門滋長(シゲナガ)。
石井漠
いしいばく イシヰ― 【石井漠】
(1886-1962) 舞踊家。本名,忠純。秋田県生まれ。帝国劇場・浅草オペラなどに出演。欧米巡演後,創作舞踊に独自の境地を示し,日本の現代舞踊の発展に寄与。
石井菊次郎
いしいきくじろう イシヰキクジラウ 【石井菊次郎】
(1866-1945) 外交官・政治家。千葉県生まれ。東大卒。1915年(大正4)外相。石井‐ランシング協定を結び,27年(昭和2)にはジュネーブ軍縮会議全権となった。
石井部隊
いしいぶたい イシヰ― 【石井部隊】
⇒七三一部隊(ナナサンイチブタイ)
石井露月
いしいろげつ イシヰ― 【石井露月】
(1873-1928) 俳人。秋田県生まれ。本名,祐治。医業のかたわら「俳星」を創刊,日本派を普及した。
石井鶴三
いしいつるぞう イシヰツルザウ 【石井鶴三】
(1887-1973) 彫刻家・洋画家・版画家。東京生まれ。東京美校卒。柏亭の弟。彫刻は写実的で堅実味のある作風が特徴。洋画・版画でも活躍,「大菩薩峠」などの挿絵もかいた。
石人
せきじん [0] 【石人】
石製の人物像。
石人
いしひと 【石人】
⇒せきじん(石人)
石人石獣
せきじんせきじゅう [0] 【石人石獣】
中国漢代以降,墳墓や廟堂(ビヨウドウ)の前に置かれた石製の人物や獣。
石人石馬
せきじんせきば [0] 【石人石馬】
日本の古墳に配列された石製の人物および馬の像。石製の楯・靭(ユキ)・刀剣・壺(ツボ)なども含め,石製の表飾彫刻の総称。
石仏
せきぶつ [0] 【石仏】
石材を彫り刻んでつくった仏像。または岩壁などに彫り込んだ仏像(磨崖仏(マガイブツ))。
石仏
いしぼとけ [3] 【石仏】
(1)石でつくった仏像。せきぶつ。
(2)感情を動かさない人。「木仏(キブツ)金仏(カナブツ)―」
(3)いつも黙っている人。「―も物を言う」
石代
こくだい 【石代】
江戸時代,田畑の租税として,米の代わりに貨幣で納めたこと。また,その金。石代納(ノウ)。
→貫代
石代納
こくだいのう 【石代納】
「石代(コクダイ)」に同じ。
石伏し
いしぶし [0] 【石伏し】
〔川底の石の間にいるところから〕
ウキゴリ・ヨシノボリ・カジカの異名。
石伏魚
ごり [1] 【鮴・石伏魚】
(1)淡水魚カジカの異名。
(2)チチブやヨシノボリなど,小形のハゼ類の異名。[季]夏。
石作り
いしづくり [3] 【石造り・石作り】
石・石材でつくること。また,つくった物。
石倉
いしぐら [0] 【石倉】
石を積んで造った倉。
石偏
いしへん [0] 【石偏】
漢字の偏の一。「研」「砂」などの「石」の部分。
石像
せきぞう [0] 【石像】
石材を刻んでつくった像。
石像
せきぞう【石像】
a stone image[statue].
石光
いしみつ 【石光】
姓氏の一。
石光真清
いしみつまきよ 【石光真清】
(1868-1942) 陸軍軍人。熊本県生まれ。満州(中国東北部)で諜報活動に従事。手記「城下の人」「曠野の花」「望郷の歌」「誰のために」など。
石凝姥命
いしこりどめのみこと 【石凝姥命】
記紀神話の神。天照大神(アマテラスオオミカミ)が天の岩屋戸へ隠れたとき,鏡を作った。鏡作連(カガミツクリノムラジ)の祖神。
石刀
せきとう [0] 【石刀】
縄文晩期の磨製石器。内反りの扁平な刃部と瘤(コブ)状の頭部よりなるが,実用品ではない。東日本に多く分布。
石刃
せきじん [0] 【石刃】
石器の一。石核(セツカク)の上端を強打して剥(ハ)いだ石片。特に長さが幅の二倍以上あるもの。後期旧石器時代に多く作られた。ブレード。
→石核(セツカク)
石切り
いしきり【石切り】
quarrying.石切り場 a quarry.→英和
石切り
いしきり [0][3] 【石切り】
(1)山から石を切り出すこと。
(2)石に細工すること。また,それをする人。
石切り場
いしきりば [0] 【石切り場】
石材を切り出す場所。
石切梶原
いしきりかじわら 【石切梶原】
人形浄瑠璃の時代物「三浦大助紅梅靮(ミウラノオオスケコウバイタヅナ)」(長谷川千四ら作。1730年初演)三段目切の通称。鎌倉八幡社頭で,梶原景時(カゲトキ)が青貝師六郎太夫を救い,石の手洗い鉢を切って名刀の切れ味を示す。
石刻
せっこく セキ― [0] 【石刻】
(1)石に彫刻すること。また,その彫刻。
(2)石に刻んだ文字などを印刷したもの。「―本」
石剣
せっけん セキ― [0] 【石剣】
(1)縄文後期・晩期の,棒状の磨製石器。
(2)弥生時代に銅剣を模してつくられた石製の剣。
石割
いしわり [0][4] 【石割(り)】
(1)石を割ること。
(2)〔建〕 石積みなどの工事で石の大きさ・位置などを設計して割り付けること。
(3)石を割る道具。[日葡]
石割り
いしわり [0][4] 【石割(り)】
(1)石を割ること。
(2)〔建〕 石積みなどの工事で石の大きさ・位置などを設計して割り付けること。
(3)石を割る道具。[日葡]
石割り地獄
いしわりじごく [5] 【石割(り)地獄】
⇒衆合地獄(シユゴウジゴク)
石割り桜
いしわりざくら 【石割(り)桜】
盛岡地方裁判所構内にある,巨大な花崗岩(カコウガン)の割れ目に根を張ったエドヒガンザクラの古木。天然記念物。
石割り雪駄
いしわりせった [5] 【石割(り)雪駄】
近世,踵(カカト)に鉄片を打ちつけた雪駄。
石割地獄
いしわりじごく [5] 【石割(り)地獄】
⇒衆合地獄(シユゴウジゴク)
石割桜
いしわりざくら 【石割(り)桜】
盛岡地方裁判所構内にある,巨大な花崗岩(カコウガン)の割れ目に根を張ったエドヒガンザクラの古木。天然記念物。
石割雪駄
いしわりせった [5] 【石割(り)雪駄】
近世,踵(カカト)に鉄片を打ちつけた雪駄。
石勒
せきろく 【石勒】
(274-333) 五胡十六国時代の後趙(コウチヨウ)の高祖(在位 319-333)。羯(ケツ)族の出身。前趙を滅ぼし華北を統一。
石勝線
せきしょうせん 【石勝線】
JR 北海道の鉄道線。北海道南千歳と新得(132.4キロメートル),新夕張と夕張(16.1キロメートル)間。日高山脈を貫き,石狩平野と十勝平野を結ぶ。
石包丁
いしぼうちょう [3] 【石包丁】
弥生時代の磨製石器の一。半月形・長方形など種々の形がある。背にある二つの穴にひもを通し,握って稲などの穂を摘んだ穂摘み具。
石匕
せきひ [0] 【石匕】
⇒いしさじ(石匙)
石化
せきか [0] 【石化】
⇒せっか(石化)
石化
せっか セキクワ [0] 【石化】 (名)スル
堆積物が地中に埋蔵されて硬化し,堆積岩になること。せきか。
石北本線
せきほくほんせん 【石北本線】
JR 北海道の鉄道線。北海道新旭川と網走間,234キロメートル。道央と道東を結び,沿線に上川・遠軽・北見などがある。
石匙
いしさじ [0] 【石匙】
縄文時代の打製石器の一。ケイ石・サヌカイト・黒曜石などで刃部と抉(エグ)りの入った突起を作り出す。動物の皮を剥(ハ)いだり肉を裂いたりした。石匕(セキヒ)。
石匠
せきしょう [0] 【石匠】
石の細工を業とする人。いしく。
石南花
しゃくなげ [0] 【石南花・石楠花】
ツツジ科の常緑低木。深山に自生。葉は倒披針形,革質で光沢がある。四,五月,枝頂に淡紅色の漏斗状花を一〇個内外つける。花冠の先が七裂するツクシシャクナゲ,五裂するアズマシャクナゲが代表的で,園芸品種や変種が多い。[季]春。
石南花[図]
石南花科
しゃくなげか [0] 【石南花科】
ツツジ科の旧名。
石占
いしうら [0] 【石占】
古代の石を用いた占いの一種。具体的な方法は不明。「夕占(ユウケ)問ひ―もちて/万葉 420」
石印
せきいん [0] 【石印】
石の印材に彫った印。石製の印章。
石原
いしわら [0] 【石原】
⇒いしはら(石原)
石原
いしはら [0] 【石原】
〔室町時代は「いしわら」が普通〕
小石が多くある平地。
石原
いしはら 【石原】
姓氏の一。
石原忍
いしはらしのぶ 【石原忍】
(1879-1963) 医学者。東京生まれ。東大医学部の眼科学教授。石原式視力表・石原式色覚検査表・視野測定器などを開発。
石原正明
いしはらまさあきら 【石原正明】
(1760?-1821) 江戸中・後期の国学者・歌人。尾張の人。号,蓬堂。初め宣長に師事,のち塙保己一(ハナワホキノイチ)に従い「群書類従」の編纂(ヘンサン)に携わる。歌は,新古今集を宗とした。著「制度通考」「年年随筆」「尾張廼家苞(オワリノイエヅト)」など。
石原純
いしはらじゅん 【石原純】
(1881-1947) 物理学者・歌人。東京生まれ。名は「あつし」とも。東大卒。日本における最初の本格的な理論物理学者の一人。理論物理学の研究・啓蒙(ケイモウ)のかたわら,非定型,口語使用の「新短歌」を提唱,歌人としても活躍した。歌集「靉日(アイジツ)」など。
石原莞爾
いしはらかんじ 【石原莞爾】
(1889-1949) 陸軍軍人。山形県生まれ。関東軍参謀として満州事変を引き起こし,満州国創設を推進したが,のち,東条英機と対立し,1941年(昭和16)予備役。東亜連盟の指導者。
石原裕次郎
いしはらゆうじろう 【石原裕次郎】
(1934-1987) 映画俳優。神戸生まれ。「太陽の季節」でデビュー,「嵐を呼ぶ男」などで新しい時代のヒーローとしての地位を獲得。
石原謙
いしはらけん 【石原謙】
(1882-1976) キリスト教史学者。東京生まれ。東大卒。石原純の弟。東北大教授・東京女子大学学長。著「キリスト教の源流」など。
石叩き
いしたたき [3] 【石叩き・石敲き】
(1)槌(ツチ)で鉱石を砕くこと。また,その槌。
(2)〔尾を上下に振る習性から〕
セキレイの異名。[季]秋。
石台
せきだい [0] 【石台】
浅い箱または植木鉢に草木を植え,石などを配して山水の景を模したもの。石盆。
石合戦
いしがっせん [3] 【石合戦】
敵味方二手に分かれて石を投げ合うこと。年中行事,または子供の遊戯として行われた。
→印地打(インジウ)ち
石和
いさわ 【石和】
山梨県中央部,笛吹川両岸にまたがる町。近世の宿場町。戦後,温泉が湧出(ユウシユツ)。
石器
せっき セキ― [0] 【石器】
(1)石で作った器具。特に,先史時代に作られた石製の遺物。打製石器と磨製石器に分けられる。石鏃(セキゾク)・石斧(セキフ)・石包丁・石皿・石釧(イシクシロ)など,種々の武器・工具・農具・祭器がある。
(2)「炻器(セツキ)」に同じ。
石器
せっき【石器】
a stone implement.石器時代 the Stone Age.
石器時代
せっきじだい セキ― [4] 【石器時代】
考古学上の時代区分の一。石器を主要な利器として用いた時代。旧石器時代と新石器時代に分け,両者の間に中石器時代をおくこともある。
石国
せきこく 【石国】
南北朝から隋唐にかけて中央アジアに存在した一小国の中国名。現在のタシケント。
石地
いしじ [0] 【石地】
(1)「石地塗り」の略。
(2)石の多いやせた土地。「―をひらき畑を打つ/浄瑠璃・用明天皇」
石地塗
いしじぬり [0] 【石地塗(り)】
灰色の光沢のない漆塗り。
石地塗り
いしじぬり [0] 【石地塗(り)】
灰色の光沢のない漆塗り。
石地蔵
いしじぞう [3] 【石地蔵】
石でつくった地蔵菩薩の像。無口な人や色恋に興味を示さない人のたとえにもいう。
石坂
いしざか [0] 【石坂】
(1)石の多い坂。
(2)石畳の坂。石段。
石坂
いしざか 【石坂】
姓氏の一。
石坂洋次郎
いしざかようじろう 【石坂洋次郎】
(1900-1986) 小説家。青森県生まれ。慶大卒。「若い人」で作家の地位を確立。「青い山脈」「陽のあたる坂道」など青春ものを多く発表。
石垢
いしあか [0] 【石垢】
川底などの石に付いたケイ藻。水垢。
石垣
いしがき【石垣】
a stone wall.
石垣
いしがき 【石垣】
沖縄県南西部,石垣島からなる市。八重山諸島の行政・経済の中心地。パイナップル・サトウキビを栽培し,畜産も盛ん。
石垣
いしがき [0] 【石垣】
(1)石を積んだり組んだりして築いた障壁・仕切り。
(2)崖(ガケ)・堤などの表面を石で固めたもの。石がけ。
石垣(2)[図]
石垣山
いしがきやま 【石垣山】
神奈川県小田原市にある箱根外輪山の一部。1590年豊臣秀吉が小田原攻めの陣営とした地。海抜241メートル。
石垣島
いしがきじま 【石垣島】
沖縄県,八重山諸島の主島。全島石垣市。周囲はサンゴ礁の海で,観光客が多い。
石垣栽培
いしがきさいばい [5] 【石垣栽培】
イチゴを南面した斜面などに組んだ石垣の間に植え付けて栽培する方法。石の比熱が大きいのとその反射熱・伝導熱を利用して促成栽培する。石垣作り。
石垣町
いしがきまち 【石垣町】
京都市東山区宮川筋付近。近世,このあたりに色茶屋や陰間(カゲマ)茶屋が多くあった。石掛町(イシガケマチ)。
石垣苺
いしがきいちご [5] 【石垣苺】
石垣栽培によって栽培したイチゴ。
石垣鯛
いしがきだい [4] 【石垣鯛】
スズキ目の海魚。全長約45センチメートル。体高は高く側扁する。口は小さく,歯はくちばしのように見える。体色は褐色の地に黒色斑点が石垣状にならぶ。老成魚は口の周辺が白くなりクチジロと呼ばれる。夏,美味。磯釣りの好対象魚。本州中部以南の岩礁域に分布。
石城
いしき 【石城・石槨】
上下四方を石で囲った,棺を納める部屋。いわき。「―の役(エダチ)を起さしめず/日本書紀(天智訓)」
石城
いわき イハ― 【岩城・石城・石槨】
天然または人工の岩穴。また,石室。「事しあらば小泊瀬山の―にも隠らば共に/万葉 3806」
石基
せっき セキ― [1] 【石基】
火山岩中の斑晶の間を埋めている部分。ガラス質か,または細粒の結晶からなる。
→斑晶
石堤
せきてい [0] 【石堤】
石で築いたつつみ。
石塀
いしべい [0][2] 【石塀】
石でつくった塀。
石塁
せきるい [0] 【石塁】
石を積み上げて作った防御用の土手。また,それをめぐらしたとりで。
石塊
いしくれ [0] 【石塊】
〔「くれ」はかたまりの意〕
石ころ。小石。
石塊
いしころ [3][4] 【石塊】
小石。いしくれ。
石塊
せっかい セキクワイ [0] 【石塊】
石のかたまり。石ころ。
石塔
せきとう【石塔】
⇒石碑.
石塔
せきとう [0] 【石塔】
(1)石造りの塔。特に石造りの仏塔。
(2)はかいし。石碑。
石塔
しゃくとう [0] 【積塔・石塔】
(1)供養などのため,塔の形に小石を積んだもの。
(2)「積塔会(エ)」の略。
石塚
いしづか 【石塚】
姓氏の一。
石塚
いしづか【石塚】
a cairn.→英和
石塚竜麿
いしづかたつまろ 【石塚竜麿】
(1764-1823) 江戸後期の国学者。遠江(トオトウミ)の人。本居宣長の門人。万葉仮名の用法を調査して上代特殊仮名遣いを発見。著「仮字遣奥山路」「古言清濁考」「科戸風」など。
石塩
せきえん [2] 【石塩】
「岩塩(ガンエン)」に同じ。
石墨
せきぼく [0] 【石墨】
炭素からなる黒色の鉱物。六方晶系。通常は土状・粉状で,はっきりした結晶形を示さない。
→黒鉛(コクエン)
石墨
せきぼく【石墨】
《鉱》graphite.→英和
石墨片岩
せきぼくへんがん [5] 【石墨片岩】
石墨を比較的多く含む黒色の結晶片岩。原岩は泥質の堆積岩と考えられる。
石壁
せきへき [0] 【石壁】
(1)石垣。
(2)岩石の絶壁。きりぎし。
石壁
いしかべ [0][2] 【石壁】
石を積み重ねて造った壁。
石大工
いしだいく [3] 【石大工】
石工(イシク)。また,その棟梁(トウリヨウ)。
石奉行
いしぶぎょう [3] 【石奉行】
室町・安土桃山時代に,城郭の築城のとき,石垣など石のことをつかさどった職。
石女
うまずめ【石女】
a childless woman.
石女
うまずめ [0] 【石女・不生女】
子供を生めない女。
石女
せきじょ 【石女】
子を生めない女。うまずめ。[日葡]
石子
いしなご 【石子・石投・擲石】
古くからの女児の遊戯の一。石を撒(マ)き,うち一つを投げ上げ,落ちてくる間に他の石を拾ってともにつかみとる遊び。現在のお手玉にも型が残る。いしなどり。いしなごとり。石投げ。
石子
いしこ 【石子】
小石。いしころ。[ヘボン]
石子積み
いしこづみ [0] 【石子積み】
(1)小石を積み重ねること。
(2)「石子詰(ヅ)め」に同じ。
石子詰め
いしこづめ [0] 【石子詰め】
中世・近世に行われた処刑の方法。罪人を生きたまま穴の底に入れ,上から小石を入れて埋め殺すもの。各地で私刑として行われた。
石室
せきしつ [0] 【石室】
(1)石で造った室。また,岩をうがって造った室。いわむろ。いしむろ。
(2)墳墓の内部に,周りを石で囲んでつくった墓室。棺や副葬品を保護するための施設で,竪穴(タテアナ)式と横穴式とがある。
石室
いしむろ [0] 【石室】
(1)石を積んで作った部屋。いわむろ。岩屋。
(2)登山で,洞穴を利用したり,石を積んだりして作った避難小屋。
(3)古墳の埋葬するための部屋の俗称。
(4)霊屋(タマヤ)の中に安置する,位牌(イハイ)を納めた石造りの厨子(ズシ)。
石室
いわむろ イハ― [0] 【岩室・石室】
岩にできた天然のほらあな。洞窟(ドウクツ)。いわや。いしむろ。
石室墳
せきしつふん [4] 【石室墳】
盛り土の内部に石室{(2)}のある墳墓。
石家荘
せっかそう セキカサウ 【石家荘】
中国,河北省の省都。綿織物・製鉄・機械などの工業が発達。シーチアチョワン。
石尊参り
せきそんまいり [5] 【石尊参り】
⇒大山詣(オオヤマモウ)で
石小刀
いしこがたな [3][5] 【石小刀】
打製石器の一。薄く鋭い刃をもつ切断用の石器。弥生時代中期に近畿地方で,サヌカイト製のものが用いられた。
石尻
いしじり [0] 【石尻】
石垣などの石の,差し込んだ奥の方の端。
石屋
いしや【石屋】
a stone dealer;a stone dealer's (店);a stonemason (石工).→英和
石屋
いわや イハ― [0] 【岩屋・石屋・窟】
(1)いわむろ。
(2)天然の岩穴を利用したり岩をくりぬいてつくった住居。
石屋
いしや [0] 【石屋】
石材を切り出したり細工したりする職人。また,石材を加工・販売する人,または店。
石山
いしやま [0] 【石山】
(1)岩石が露出した山。
(2)石材を切り出す山。
石山
いしやま 【石山】
(1)大津市南部の地名。琵琶湖南岸にある。「石山の秋月」は近江八景の一。石山寺がある。((歌枕))
(2)摂津国の石山本願寺があった地。
(3)石山寺の通称。
石山切
いしやまぎれ 【石山切】
古筆切の一。「西本願寺本三十六人集」の中,分割した「貫之集(下)」と「伊勢集」の総称。
石山寺
いしやまでら 【石山寺】
大津市にある真言宗の寺院。762年頃,僧良弁が建立。初め東大寺(華厳宗)に属したが,平安中期に真言宗となり,朝廷貴族の崇敬を集めた。紫式部が本堂で源氏物語を書いたという。多宝塔は鎌倉初期の遺構で,和様の建築様式を伝える。西国三十三所第一三番札所。
石山寺縁起
いしやまでらえんぎ 【石山寺縁起】
石山寺草創の縁起と,本尊如意輪観音の霊験を主題にした絵巻。紙本着色。七巻。一〜三巻は座主(ザス)杲守詞書,絵は鎌倉時代の高階隆兼(タカシナタカカネ)の筆といわれる。四巻は三条西実隆(サネタカ)詞書,土佐光信絵。六,七巻は飛鳥井雅章の詞書に,谷文晁(ブンチヨウ)が絵を加えたもの。重要文化財。
石山本願寺
いしやまほんがんじ 【石山本願寺】
摂津,石山にあった浄土真宗の寺。1496年蓮如(レンニヨ)が建てた山科本願寺の支坊に始まる。1532年山科本願寺焼失後,証如が移住し本山とする。顕如の時,織田信長の要求を拒否して対立,抗戦の後80年和睦。紀伊鷺森に退去。寺は焼失した。石山御堂。石山御坊。
石山詣で
いしやまもうで 【石山詣で】
石山寺に参詣(サンケイ)すること。特に,陰暦一〇月甲子(キノエネ)の日に参詣すること。
石岡
いしおか イシヲカ 【石岡】
茨城県中部の市。古代常陸(ヒタチ)国の国府。近世,松平氏の城下町。醤油・酒などの醸造業が盛ん。
石崖
いしがけ [0] 【石崖】
「石垣(イシガキ){(2)}」に同じ。
石崖文
いしがけもん [4] 【石崖文】
大小不同の多角形を並べた文様。
石巌
せきがん [0] 【石巌】
岩石。いわ。いわお。
石川
いしかわ イシカハ 【石川】
(1)中部地方北部の県。かつての加賀・能登の二国を占める。西は日本海に面し,北部に能登半島,中部に金沢平野,南西部に両白山地がある。県庁所在地,金沢市。
(2)沖縄県沖縄島の中部東岸の市。1945年(昭和20)アメリカ軍が難民収容所を設置し人口が急増した。サトウキビ・茶・ミカンなどを栽培する。
(3)福島県中央部,石川郡の町。中通り南部に位置。猫啼温泉がある。
石川
いしかわ イシカハ 【石川】
姓氏の一。
石川丈山
いしかわじょうざん イシカハヂヤウザン 【石川丈山】
(1583-1672) 江戸初期の漢詩人・書家。三河の人。本名,重之。号,六六山人・詩仙堂など。武人として徳川家に仕えたが,のち藤原惺窩(セイカ)に詩を学ぶ。洛北の一乗寺に詩仙堂を建て隠棲(インセイ)。著「詩仙詩」「覆醤(フシヨウ)集」「詩法正義」など。
石川三四郎
いしかわさんしろう イシカハサンシラウ 【石川三四郎】
(1876-1956) 社会主義運動家。埼玉県生まれ。東京法学院卒。幸徳秋水らと「平民新聞」を編集。のちに安部磯雄らと「新紀元」を創刊した。第二次大戦後,日本アナキスト連盟を組織。著「日本社会主義史」
石川五右衛門
いしかわごえもん イシカハゴヱモン 【石川五右衛門】
安土桃山時代の伝説的な盗賊。1594年,子とともに釜煎(カマイ)りの刑に処せられたという。浄瑠璃「釜淵双級巴(カマガフチフタツドモエ)」,歌舞伎「楼門五三桐(サンモンゴサンノキリ)」など多くの作品の題材とされた。
石川光明
いしかわこうめい イシカハクワウメイ 【石川光明】
(1852-1913) 彫刻家。江戸の生まれ。宮彫り師の家の出で,伝統に基づく木彫り・象牙彫りに優れる。皇居造営に参加。代表作「白衣観音」
石川千代松
いしかわちよまつ イシカハ― 【石川千代松】
(1861-1935) 動物学者。東京生まれ。帝国大学農科大学教授。無脊椎動物の生殖・発生を研究,生物学・進化論の普及に努力。また,アユの放流,養殖事業創案者。
石川啄木
いしかわたくぼく イシカハ― 【石川啄木】
(1886-1912) 歌人・詩人。岩手県生まれ。本名,一(ハジメ)。与謝野鉄幹の知遇を得て明星派の詩人として出発。貧困と孤独にさいなまれながら明治末の「時代閉塞」に鋭く感応し,社会主義的傾向へ進むが,肺結核で夭折(ヨウセツ)。歌集「一握の砂」「悲しき玩具」,詩集「呼子と口笛」,評論「時代閉塞の現状」など。
石川島
いしかわじま イシカハ― 【石川島】
〔石川八左衛門が徳川家光に拝領したことから〕
東京都中央区佃島(ツクダジマ)の一部。隅田川(スミダガワ)の河口の洲に江戸幕府が人足寄場(ヨセバ)を設置したのに始まり,幕末水戸藩が造船所を開設。
石川武美
いしかわたけよし イシカハ― 【石川武美】
(1887-1961) 出版業者。大分県生まれ。婦人雑誌記者を経て,「主婦之友」を創刊,のち主婦之友社社長。第二次大戦後東京出版販売社長。
石川淳
いしかわじゅん イシカハ― 【石川淳】
(1899-1987) 小説家・評論家。東京生まれ。東京外語卒。「普賢」で芥川賞受賞。第二次大戦中は江戸戯作(ゲサク)を論じて時流に抗し,戦後「焼跡のイエス」で復活。フランス二〇世紀文学と革命思想の融合した独自の幻想的な文学世界を築く。他に「紫苑物語」「至福千年」「狂風記」,評論「文学大概」など。
石川精舎
いしかわのしょうじゃ イシカハ―シヤウジヤ 【石川精舎】
日本最古の寺。584年蘇我馬子(ソガノウマコ)が石川の自宅に仏像を安置したもの。奈良県橿原(カシハラ)市石川町にある浄土宗本明寺が遺址(イシ)。
石川豊信
いしかわとよのぶ イシカハ― 【石川豊信】
(1711-1785) 江戸中期の浮世絵師。江戸の人。石川雅望(マサモチ)の父。紅絵・紅摺(ズ)り絵に活躍し,鈴木春信にも影響を与えた。代表作「花下美人」
石川達三
いしかわたつぞう イシカハタツザウ 【石川達三】
(1905-1985) 小説家。秋田県生まれ。早大中退。「蒼氓(ソウボウ)」で第一回芥川賞受賞。時代感覚に富み,社会批評的作品を多く発表。小説「生きてゐる兵隊」「風にそよぐ葦」「人間の壁」「四十八歳の抵抗」「充たされた生活」など。
石川郎女
いしかわのいらつめ イシカハ― 【石川郎女】
女流万葉歌人。
(1)久米禅師と歌を贈答した女性。
(2)大津皇子と歌を贈答した女性。
(3)日並親王(ヒナミシノミコ)が歌を贈った女性。大名児(オオナゴ)。
(4)大伴田主に求婚した女性。石川女郎。
(5)大津皇子の侍女で,大伴宿奈麻呂(スクナマロ)に歌を贈った女性。山田郎女。
(6)大伴安麻呂の妻で坂上郎女(サカノウエノイラツメ)の母。石川朝臣。石川命婦(ヒメトネ)。邑波(オオバ)。
(7)藤原宿奈麻呂の妻。
〔(2)(3)(4)(5) は同一人とする説が有力だが未詳〕
石川雅望
いしかわまさもち イシカハ― 【石川雅望】
(1753-1830) 江戸後期の国学者・狂歌師。江戸の人。通称,糠屋(ヌカヤ)七兵衛。狂名は宿屋飯盛(ヤドヤノメシモリ),号,六樹園など。石川豊信の子。家業は宿屋。狂歌を頭光(ツムリヒカル)・四方赤良(ヨモノアカラ)に学ぶ。狂歌・狂文のほかに和漢の書にも通じ,狂歌師中の学者と称され,「雅言集覧」「源註余滴」「しみのすみか物語」などの著もある。
石州
せきしゅう 【石州】
石見(イワミ)国の別名。
石州半紙
せきしゅうばんし [5] 【石州半紙】
⇒石見半紙(イワミバンシ)
石州流
せきしゅうりゅう 【石州流】
(1)片桐石見守貞昌を祖とする茶道の一流派。支流に鎮信(チンシン)派・宗源派・伊佐派・大西派・清水派・野田派・不昧(フマイ)派・怡渓(イケイ)派などがある。
(2)片桐石見守貞昌を祖とする生け花の一流派。
石工
せっこう セキ― [0] 【石工】
石材を細工・加工する職人。いしく。
石工
いしく【石工】
a mason[stonecutter].→英和
石工
いしく [0] 【石工】
石を切り出したり,それを細工したりする職人。せっこう。石屋。石大工。
石工
せっこう【石工】
a stonecutter;→英和
a mason.→英和
石巻
いしのまき 【石巻】
宮城県中東部,旧北上川河口の市。南部藩・伊達藩の米の積み出し港として栄え,現在は遠洋漁業の基地。水産加工・造船・パルプなどの工業が発達。
石巻専修大学
いしのまきせんしゅうだいがく 【石巻専修大学】
私立大学の一。1988年(昭和63)設立。本部は石巻市。
石巻線
いしのまきせん 【石巻線】
JR 東日本の鉄道線。宮城県小牛田(コゴタ)と女川(オナガワ)間,44.9キロメートル。前谷地で気仙沼線,石巻で仙石線と結ぶ。
石帯
せきたい [0] 【石帯】
礼服束帯の時,袍(ホウ)の腰にしめる帯。両端の鉸具(カコ)で留める。牛革で造り,背にあてる所に方形または円形の石や玉を装飾用に並列して糸で綴じつけてある。官位の高下,儀式の軽重により種類を違えて用いた。たまのおび。いしのおび。
石帯[図]
石幢
せきどう [0] 【石幢】
石造建築物の一。六角または八角の柱状幢身と龕(ガン)部・笠・宝珠などより成る。中国では唐代以後,日本では鎌倉末期以後に建てられた。
石床
いしどこ [0] 【石床】
石を敷きつめたような川の底。
石床
いわとこ イハ― 【石床・岩床・磐床】
〔「いわどこ」とも〕
石の表面が床のように平らになっている所。「岩が根のこごしき道の―の根延へる門に/万葉 3329」
石底
いしぞこ [0] 【石底】
(1)岩や石からなる川底。
(2)緯(ヨコ)糸に太い糸と細い糸を交互に織り込んで厚く密に織った綿織物。足袋(タビ)底などに用いる。石底織り。織り底。
石庭
せきてい [0] 【石庭】
石と砂を主体として作った庭。京都竜安寺(リヨウアンジ)の石庭や大仙院の枯山水(カレサンスイ)は有名。いしにわ。
石庭
いしにわ [0] 【石庭】
〔草木中心の作庭に対して〕
岩石・小石・砂など石材を中心に構成した庭。せきてい。
石廊崎
いろうざき イラウ― 【石廊崎】
静岡県伊豆半島の最南端にある岬。隆起海食台が発達。
石弓
いしゆみ [0] 【石弓・弩】
(1)古代中国で用いた武器の一。発射機構を備えた弓で,西洋のクロス-ボーは同種の武器。引き金を操作して矢や小石などを発射する。数人で扱うような大型のものもあった。弩(ド)。弩弓。おおゆみ。
(2)城壁・崖(ガケ)の上などに,大きな石を綱でつなぎとめ,敵が近づいたときに,綱を切って石を落とすもの。「城の内より―はづしかけたり/平家 2」
(3)「ぱちんこ{(1)}」に同じ。
石弓(1)[図]
石引き
いしひき [4][0] 【石引き・石曳き】
(1)石材を引き運ぶこと。
(2)「石引き唄」の略。
石引き唄
いしひきうた [4] 【石引き唄】
仕事唄の一。大勢で大石を運ぶときにうたう唄。石引き。
石張
いしばり [0] 【石張(り)】
(1)土木工事で,河床・堤防などの保護のため,石やセメントを一面にはること。
(2)壁の仕上げ法の一。壁面に薄い石材をはりつめ,石造のような外観にみせるもの。
石張り
いしばり [0] 【石張(り)】
(1)土木工事で,河床・堤防などの保護のため,石やセメントを一面にはること。
(2)壁の仕上げ法の一。壁面に薄い石材をはりつめ,石造のような外観にみせるもの。
石弾き
いしはじき 【石弾き】
(1)古代の兵器の一。木の弾力を利用して石を飛ばす仕掛け。「鼓吹,弩,―の類/日本書紀(推古訓)」
(2)小石や碁石を指で弾いて,相手の石に当てて取り合う遊び。「男女かた別きて―し給ふ/宇津保(祭の使)」
石彫
いしぼり [0] 【石彫(り)】
石に彫刻すること。また,そのもの。
石彫り
いしぼり [0] 【石彫(り)】
石に彫刻すること。また,そのもの。
石径
せっけい セキ― [0] 【石径・石逕】
石の多い小道。石路。
石御器
いしごき 【石御器】
〔「ごき」は食器〕
茶碗。「―に一二杯/浄瑠璃・博多小女郎(上)」
石心
せきしん [0] 【石心】
(1)石のように堅固な心。「鉄腸寸断,―分裂の思ひ/妾の半生涯(英子)」
(2)石のように冷たい心。
石恪
せきかく 【石恪】
中国,五代末宋初の画家。字(アザナ)は子専。道釈画・人物画を得意とし,豪放な筆致で破格な水墨画を描いた。作品は現存せず,「二祖調心図」も南宋頃の模本といわれる。生没年未詳。
石打ち
いしうち [0][4] 【石打ち】
(1)小石を投げ合うこと。石合戦。
(2)婚礼のある家や行列に向かって,若者仲間などが小石を投げる風習。「祝言の夜の―/浄瑠璃・井筒業平」
(3)「石打ちの羽」の略。
石打ちの征矢
いしうちのそや [6] 【石打ちの征矢】
石打ちの羽で矧(ハ)いだ征矢。大将軍が用いた。石打ちの矢。
石打ちの羽
いしうちのはね [0] 【石打ちの羽】
鳥の尾の両端の羽。飛び立つときに,この羽で石を打つことからいう。特にワシ・タカの羽は堅固で矢羽として珍重された。
石打ち棚
いしうちだな [0][4] 【石打ち棚】
城郭で,塀の裏面に設ける棚状の足場。内部から塀越しに城外を攻撃するために設ける。また,建物の内部で高位置にある窓から攻撃するためにも設ける。
石投
いしなぎ [0] 【石投】
スズキ目の海魚。全長2メートルに達する。体は長楕円形で,やや側扁する。体色は灰褐色。幼魚には数本の黒褐色の縦縞(タテジマ)がある。夏,美味。鰾(ウキブクロ)から膠(ニカワ),肝臓から肝油を取る。日本各地の深海に分布。
石投
いしなご 【石子・石投・擲石】
古くからの女児の遊戯の一。石を撒(マ)き,うち一つを投げ上げ,落ちてくる間に他の石を拾ってともにつかみとる遊び。現在のお手玉にも型が残る。いしなどり。いしなごとり。石投げ。
石投げ
いしなげ [0][4] 【石投げ】
(1)石を投げること。投石。
(2)石を投げてその距離を争う遊び。
(3)「石子(イシナゴ)」に同じ。
(4)歌舞伎・浄瑠璃の見得(ミエ)の一。片足をあげ,逆の片手を頭上にさしあげて掌(タナゴコロ)をぱっと開くもの。石を投げる瞬間の姿に似ているのでこの名がある。石投げの見得。
石抱き
いしだき [0] 【石抱き】
江戸時代の拷問の一。三角の材を並べた,算盤(ソロバン)と称する台の上に人を正座させ,ひざの上に重い石板をのせ,白状しないとだんだん石の数を多くして,責めつける方法。笞(ムチ)打ちで白状しない者に対して行なった。算木責め。算盤責め。いしだかせ。
石抱き[図]
石拳
いしけん [0] 【石拳】
「じゃんけん」に同じ。
石持
こくもち [2][0] 【石持・黒餅】
(1)紋を入れる部分を白く染め残した衣服。買い求めたあとで自家の紋を入れる。出来合いの紋付。
(2)家紋の一。黒または白の円。丸餅をかたどったもので,古くは黒の円のものをいう。他の紋の輪郭としても用いられる。
→白餅(シロモチ)
石持
いしもち [0][3] 【石持・石首魚】
〔頭骨内に大きな耳石をもつところから〕
(1)スズキ目の海魚。全長約30センチメートル。ニベの一種。体は長楕円形で側扁する。体色は銀白色で,鰓蓋(エラブタ)に大きい黒斑がある。鰾(ウキブクロ)を伸縮させて音を出す。釣りの対象魚。塩焼きやかまぼこの原料。北日本以南に広く分布。シログチ。グチ。
(2)ニベ類の異名。
石持草
いしもちそう [0] 【石持草】
モウセンゴケ科の多年草。関東以西の湿地に自生。高さ約30センチメートル。葉は半月形で,茎に互生する。腺毛(センモウ)から粘液を分泌し,小虫を捕食。
石搨
いしずり [0] 【石摺り・石搨】
(1)石碑などの文字を紙に摺り写したもの。拓本。
(2){(1)}のように,地を黒く,字・絵を白く刷り出した書画。
石摺り
いしずり [0] 【石摺り・石搨】
(1)石碑などの文字を紙に摺り写したもの。拓本。
(2){(1)}のように,地を黒く,字・絵を白く刷り出した書画。
石摺り
いしずり【石摺り】
[拓本] a rubbed copy <from an inscription> ; <make> a rubbing <of> .→英和
石摺り絵
いしずりえ [4] 【石摺り絵】
石摺り{(1)}のように地を黒く,線を白く出した版画。江戸中期,西村重信の創始という。
石改め
こくあらため [3] 【石改め】
「石直(コクナオ)し」に同じ。
石敢当
いしがんとう [3] 【石敢当】
道路の突き当たりや辻(ツジ)などに立てる「石敢当」と刻みこまれた石。南九州から南西諸島各地にみられる。魔除(ヨ)けのためという。せきがんとう。
石敢当[図]
石敢当
せきかんとう [3] 【石敢当】
〔一説に「石」は人名,「敢当」は向かうところ敵がないの意という〕
災いを除くために,橋・門または路上の要所などに,「石敢当」の三字を刻んで建てた石碑。中国・朝鮮を経て日本に伝来したともいわれる。いしがんとう。
石敬瑭
せきけいとう 【石敬瑭】
(892-942) 中国,五代後晋(コウシン)の高祖(在位 936-942)。突厥沙陀部(トツケツサダブ)の出身。燕雲十六州の割譲を条件に契丹(キツタン)の援助をうけて後唐を滅ぼした。
石数船
こくすうせん [0] 【石数船】
和船の明治以後の呼称の一。船舶の登簿に際して和船の大きさを石数で算出したところから,西洋型船をトン数船というのに対していったもの。
石敲き
いしたたき [3] 【石叩き・石敲き】
(1)槌(ツチ)で鉱石を砕くこと。また,その槌。
(2)〔尾を上下に振る習性から〕
セキレイの異名。[季]秋。
石敷
いしじき [0] 【石敷】
石を使って舗装した所。石畳。
石文
せきぶん [0] 【石文】
石碑・碣(ケツ)や瓦(カワラ)・甎(セン)などに刻まれた文章。
→金文
石斑魚
うぐい ウグヒ [0] 【鯎・石斑魚】
コイ目の淡水魚。全長約30センチメートル。からだは紡錘形で細長く,側扁する。背は青褐色,体側から腹面は銀白色。生殖時は腹面に三本の赤色の縦縞が現れる。近縁種のマルタと酷似する。食用。冬,美味。沖縄県をのぞく,日本各地の河川や湖沼に分布。ハヤ。ホンバヤ。イダ。アカハラ。アイソ。
石斑魚
うぐい【石斑魚】
《魚》a dace.→英和
石斛
せっこく セキ― [0] 【石斛】
ラン科の常緑多年草。山中の樹木や岩上に生え,また観賞用に栽培。茎は高さ20センチメートル内外,太く多肉質で節がある。葉は披針形。五,六月,茎頂と上方の節に白または淡紅色の花を一,二個ずつつける。茎を漢方で消炎・健胃薬にする。古名,少彦薬根(スクナヒコノクスネ)。いわぐすり。
〔「石斛の花」は [季]夏〕
石斛[図]
石斛
いわぐすり イハ― [3] 【石斛】
セッコクの別名。
石斧
せきふ [0] 【石斧】
斧(オノ)の形をした石器。縄文・弥生時代に作られ,打製と磨製がある。武器・工具・農具などに用いた。
石曳き
いしひき [4][0] 【石引き・石曳き】
(1)石材を引き運ぶこと。
(2)「石引き唄」の略。
石木
いわき イハ― [0] 【石木・岩木】
(1)石と木。
(2)亜炭(アタン)。
(3)感情のないもののたとえ。木石。「入道も―ならねば/平家 2」
石本
せきほん [0] 【石本】
いしずりの書物。拓本(タクホン)。
石材
せきざい [0][2] 【石材】
建築や土木,または美術品などの製作の材料とする石。
石材
せきざい【石材】
(building) stone.→英和
石村
いしむら 【石村】
姓氏の一。
石村検校
いしむらけんぎょう 【石村検校】
(?-1642) 安土桃山・江戸前期の盲目の三味線演奏家。三味線組唄の創始者。琉球の蛇皮線をもとに三味線を考案したとも伝える。
石松子
せきしょうし [3] 【石松子】
ヒカゲノカズラの胞子。淡黄色の粉末で,湿気を防ぐため,丸薬の衣に用いる。
石枕
いわまくら イハ― 【岩枕・石枕】
岩の枕。また,石を枕に旅寝すること。「臥しなれぬ浜松が根の―袖打ちぬらしかへる浦波/新拾遺(羇旅)」
→波枕
石枕
いしまくら [3] 【石枕】
(1)古墳に死者を埋葬するとき,頭を安置するために使った石の枕。
(2)陶枕(トウチン)。
石果
せきか [0] 【石果】
⇒核果(カツカ)
石柱
せきちゅう [0] 【石柱】
(1)石でできた柱。
(2)鍾乳石と石筍(セキジユン)とが接してできた石灰の柱。石灰石柱。
石核
せっかく セキ― [0] 【石核】
石器をつくるとき,原石から剥片(ハクヘン)を打ち欠いて残った部分。コア。
石核石器
せっかくせっき セキ―セキ― [5] 【石核石器】
石核を材料としてつくった石器。核石器。
石梁
せきりょう [0] 【石梁】
石の橋。石橋。また,とび石。
石棒
せきぼう [0] 【石棒】
丸棒状の磨製石器。一端または両端が瘤(コブ)状をなし,長さは普通50センチメートルから1メートル程度。縄文時代の呪術関係の遺物。いしぼう。
石棒
いしぼう [0] 【石棒】
⇒せきぼう(石棒)
石棺
せっかん【石棺】
a stone coffin;a sarcophagus.→英和
石棺
せきかん [0] 【石棺】
⇒せっかん(石棺)
石棺
せっかん セキクワン [0] 【石棺】
石でつくったひつぎ。日本では主に古墳時代に使用された。
石棺[図]
石楠花
しゃくなげ【石楠花】
《植》a rhododendron.→英和
石楠花
しゃくなげ [0] 【石南花・石楠花】
ツツジ科の常緑低木。深山に自生。葉は倒披針形,革質で光沢がある。四,五月,枝頂に淡紅色の漏斗状花を一〇個内外つける。花冠の先が七裂するツクシシャクナゲ,五裂するアズマシャクナゲが代表的で,園芸品種や変種が多い。[季]春。
石南花[図]
石楼
せきろう [0] 【石楼】
石造りの高殿(タカドノ)。
石榴
せきりゅう [0] 【石榴】
ザクロの別名。
石榴
ざくろ [1] 【石榴・柘榴】
ザクロ科の落葉小高木。西アジア原産。葉は長楕円形で光沢がある。初夏,枝頂に筒状で橙赤色・橙黄色・絞りなどの六弁花をつける。重弁のものをハナザクロという。秋,球形の果実を結び,熟すと裂けて種子を現す。種皮は甘ずっぱい液に富み,食べられる。樹皮を条虫駆除や染色に用いる。ジャクロ。セキリュウ。[季]秋。
〔「石榴の花」「花石榴」は [季]夏〕
石榴口
ざくろぐち [3] 【石榴口】
〔昔,鏡磨きはザクロの実からとった酢を用いたところから,「屈(カガ)み入る」を「鏡要る」にかけた洒落〕
江戸時代の銭湯で,洗い場から浴槽への入り口。湯の冷めるのを防ぐため入り口を低く作ってあり,かがんで入るようになっていた。「道理で―が込だ/滑稽本・浮世風呂 3」
石榴口[図]
石榴皮
せきりゅうひ [3] 【石榴皮】
ザクロの幹・枝および根の皮を乾燥したもの。サナダムシの駆虫薬とする。
石榴石
ざくろいし [3] 【石榴石】
マグネシウム・鉄・マンガン・カルシウム・クロムなどを含むケイ酸塩鉱物。等軸晶系。粒状または塊状。色は,赤・黒・灰・黄・緑など。宝石または飾り石のほか,研磨材に利用。一月の誕生石。ガーネット。
石榴草
ざくろそう [0] 【石榴草】
ザクロソウ科の一年草。畑や道端に多い。茎は高さ約15センチメートル。葉はザクロの葉に似,二,三個ずつ輪生状につく。七〜九月,枝端に多数の黄色の小花をつける。
石榴鼻
ざくろばな [3] 【石榴鼻】
鼻の頭が赤くふくれ,ぶつぶつしてザクロの実のように見えるもの。酒を飲む人に多い。鼻瘤腫。
→酒皶(シユサ)
石槌
いしづち [0] 【石槌】
(1)槌として用いられた石器。
(2)大石に数本の縄をつけ,数人で縄を引いて石を上下させて地面を固めるもの。地形(ジギヨウ)に用いる。
石槌
いしつつ 【石槌】
柄頭(ツカガシラ)が石でできた頭槌(クブツチ)の剣か。一説に,石剣または槌の形をした石器の武器とも。「頭椎(クブツツ)い,―い持ち,撃ちてし止まむ/古事記(中)」
石槍
いしやり [0] 【石槍】
⇒せきそう(石槍)
石槍
せきそう [0] 【石槍】
尖頭器(セントウキ)のうち,縄文時代以後の石製のものを特に区別していう語。いしやり。
石槨
せっかく セキクワク [0] 【石槨】
石材でつくった棺(ヒツギ)や副葬品を納める室。中国東北部の古代の墓に見られる。
石槨
いしき 【石城・石槨】
上下四方を石で囲った,棺を納める部屋。いわき。「―の役(エダチ)を起さしめず/日本書紀(天智訓)」
石槨
いわき イハ― 【岩城・石城・石槨】
天然または人工の岩穴。また,石室。「事しあらば小泊瀬山の―にも隠らば共に/万葉 3806」
石橋
いわはし イハ― 【岩橋・石橋】
〔「いわばし」とも〕
(1)川を渡るために置かれた飛び石。「上つ瀬に―渡し下つ瀬に打橋渡す/万葉 196」
(2)石でできた橋。「くれゆけばこの下くらき―の/夫木 21」
(3)役小角(エンノオヅノ)が葛城山の神に命じてかけさせようとした石橋。容貌の醜い葛城神が昼間働くことを嫌ったので完成しなかったことから,男女の仲が中途で絶えることをいう。「―のよるの契も絶えぬべし明くるわびしきかづらきの神/拾遺(雑賀)」
石橋
いしばし [0] 【石橋】
石で造った橋。石の橋。
石橋
しゃっきょう シヤクケウ 【石橋】
能の一。五番目物。作者未詳。出家した大江定基が入唐して清涼山の石橋で童子に会う。童子は橋のいわれと文殊の浄土の奇特を教えて去る。やがて,獅子が現れ,牡丹の花に戯れながら壮絶華麗な舞をみせる。
石橋
いしばし 【石橋】
姓氏の一。
石橋
いしばし 【石橋】
栃木県南部,下都賀(シモツガ)郡の町。日光街道の宿駅で,かんぴょうを生産。
石橋
いしばし【石橋】
a stone bridge.〜を叩いて渡る be extremely prudent[cautious];look before one leaps.
石橋山の戦い
いしばしやまのたたかい 【石橋山の戦い】
1180年8月,小田原市南部の石橋山で行われた源頼朝挙兵後最初の合戦。平家方の大庭景親らの軍に大敗し,頼朝は再挙のため一時安房(アワ)に逃れた。
石橋忍月
いしばしにんげつ 【石橋忍月】
(1865-1926) 評論家・小説家。筑後の人。本名,友吉。東大卒。内田魯庵と並ぶ明治20年代の代表的な批評家。森鴎外との論争で知られる。小説「露子姫」,「石橋忍月評論集」など。
石橋思案
いしばししあん 【石橋思案】
(1867-1927) 小説家。横浜市生まれ。本名,助三郎。東大中退。尾崎紅葉・山田美妙らと硯友社を興す。今様春水と評され,「仇桜遊里廼夜嵐」「乙女心」「京鹿子」など人情本的な恋愛小説を書いた。
石橋正二郎
いしばししょうじろう 【石橋正二郎】
(1889-1976) 実業家。福岡県生まれ。地下足袋の発明から事業を起こし,国産タイヤ生産に着手しブリヂストンを育てる。
石橋湛山
いしばしたんざん 【石橋湛山】
(1884-1973) 政治家。東京生まれ。早大哲学科卒。東洋経済新報社社長を経て,第二次大戦後第一次吉田内閣蔵相。1956年(昭和31)自由民主党総裁となり,内閣を組織したが,病に倒れ三か月足らずで辞職。日中・日ソ交流促進に尽力。
石橋物
しゃっきょうもの シヤクケウ― [0] 【石橋物】
能の「石橋」を舞踊化した歌舞伎舞踊。古いものには「相生獅子(アイオイジシ)」や「枕獅子」があり,前ジテ・後ジテとも女方が優雅に舞うが,立役が踊るようになってから「連獅子」や「鏡獅子」のように後ジテの勇壮な舞があらわれた。
石櫃
せきひつ [0] 【石櫃】
⇒いしびつ(石櫃)
石櫃
いしびつ [0] 【石櫃】
石製の箱形をした蔵骨器。火葬の風の生じた奈良時代のもの。せきひつ。
石段
いしだん【石段】
(a flight of) stone steps.
石段
いしだん [0] 【石段】
石で築いた階段。
石段石
いしだんいし [3] 【石段石】
(1)茶室の外側の庇(ヒサシ)の下に踏み段として据えた,段のある石。
(2)大小の石材を取りまぜた,庭の石段。
石母田
いしもた 【石母田】
姓氏の一。
石母田正
いしもたしょう 【石母田正】
(1912-1986) 歴史学者。唯物史観と実証により戦後の歴史学界に一時期を画す。主著「中世的世界の形成」「歴史と民族の発見」
石毛
いしげ [0] 【石毛】
褐藻類ナガマツモ目の海藻。本州以南の海岸の潮間帯に群落を作る。体は暗褐色で細く,叉状(サジヨウ)分枝し,高さ約10センチメートル。
石決明
せっけつめい セキ― [4] 【石決明】
(1)鮑(アワビ)の異名。[和名抄]
(2)鮑の貝殻を粉末にしたもの。カルシウム分が多く強壮・強精剤,また眼病薬として使う。
石油
せきゆ [0] 【石油】
〔「石炭油」の略。「せきゆう」とも〕
(1)地下から産する,各種の炭化水素類を主成分とする液状の混合物。普通,黒褐色の粘稠(ネンチユウ)な液体。燃料や石油化学製品の原料。原油。
(2){(1)}を精製・加工した石油製品の総称。ガソリン・灯油・軽油・重油などの燃料,潤滑油など。
(3)特に,灯油のこと。
石油
せきゆ【石油】
petroleum;→英和
oil;→英和
kerosene (灯油).→英和
〜を掘り当てる strike oil.‖石油化学工業 a petro-chemical industry.石油危機 the oil crisis.石油協定 a petroleum convention.石油坑 an oil well.石油(化学)コンビナート a petro-chemical complex.石油資源 petroleum resources.石油ストーブ an oil[a kerosene]stove;an oil heater.石油生産国 an oil producing country.石油乳剤 petroleum emulsion.石油発動機 an oil engine.石油輸出国機構 ⇒オペック.
石油エンジン
せきゆエンジン [4] 【石油―】
(1)ガソリン・軽油・重油・灯油などを燃料とするエンジンの総称。
(2)特に,軽油・灯油を燃料とするエンジン。小型のものが多い。
石油エーテル
せきゆエーテル [4] 【石油―】
石油の分留成分のうち,沸点範囲の低いもの(摂氏三〇〜七〇度)。ガソリンの一部をなす。主にペンタン・ヘキサンからなり,エーテル類をほとんど含まない。引火しやすく,溶媒用。
石油ガス
せきゆガス [4] 【石油―】
「液化石油ガス( LPG )」に同じ。
石油ガス税
せきゆガスぜい [5] 【石油―税】
石油ガス税法(1965年制定)に基づき,自動車用の液化石油ガスに課される国税。
石油ショック
せきゆショック [4] 【石油―】
⇒オイル-ショック
石油ストーブ
せきゆストーブ [5] 【石油―】
灯油を燃料に用いるストーブ。
石油ピッチ
せきゆピッチ [4] 【石油―】
石油精製の際に最後に残留する黒色の固体アスファルトをさらに加熱して得る。芳香族性の成分が高分子化したもの。コークスをつくる粘結剤に用いる。
石油ベンジン
せきゆベンジン [4] 【石油―】
石油の分留成分のうち,沸点がほぼ摂氏三〇〜一二〇度のもの。ガソリンの一部をなす。引火しやすい。燃料・溶剤・しみ抜きに用いる。ベンジン。
石油メジャーズ
せきゆメジャーズ [4] 【石油―】
⇒メジャー
石油ランプ
せきゆランプ [4] 【石油―】
灯油を燃料とするランプ。
石油乳剤
せきゆにゅうざい [4] 【石油乳剤】
灯油や軽油を石鹸などの乳化剤にまぜ合わせたもの。殺虫剤を加え,駆虫剤・殺虫剤に用いる。
石油化学工業
せきゆかがくこうぎょう [7] 【石油化学工業】
石油または天然ガスを原料とし,燃料などの石油製品以外の化学製品の合成を目的とする化学工業。プラスチック・ゴム・洗剤・繊維,そのほかきわめて多種類の物質を誘導合成する。
石油危機
せきゆきき [4] 【石油危機】
⇒オイル-ショック
石油植物
せきゆしょくぶつ [5] 【石油植物】
石油に代わる高エネルギー物質を産出する植物。テルペン系の炭化水素を生ずるトウダイグサ科のユーフォルビア属ホルトソウやアオサンゴ,フトモモ科のユーカリノキなど。石油のなる木。ガソリン-ツリー。
石油機関
せきゆきかん [5][4] 【石油機関】
軽油・灯油を燃料とする内燃機関。
石油焜炉
せきゆこんろ [4] 【石油焜炉】
灯油を燃料に用いる炊事用の燃焼器具。
石油税
せきゆぜい [3] 【石油税】
石油税法(1978年制定)に基づき,原油・石油製品・ガス状炭化水素に課される国税。
石油蛋白
せきゆたんぱく [5] 【石油蛋白】
石油系の炭化水素をエネルギー源として利用する微生物によって産出されたタンパク質。
→微生物タンパク質
石油輸出国機構
せきゆゆしゅつこくきこう 【石油輸出国機構】
⇒オペック(OPEC)
石油頁岩
せきゆけつがん [4] 【石油頁岩】
⇒オイル-シェール
石津
いしづ 【石津】
大阪府堺市内の地名。もと泉北郡浜寺町下石津。古戦場。北畠顕家(アキイエ)敗死の地。
石津
いしず イシヅ 【石津】
⇒いしづ(石津)
石淋
せきりん [0] 【石淋】
腎臓や膀胱(ボウコウ)に結石が生じる病気。また,その石。
石清尾山古墳群
いわせおやまこふんぐん イハセヲヤマ― 【石清尾山古墳群】
香川県高松市にある古墳群。石船塚・猫塚など前方後円墳や双方中円墳などの形に石塊を積み上げて築いた積石塚(ツミイシヅカ)。
石清水
いわしみず イハシミヅ 【石清水】
石清水八幡宮の略称。((歌枕))「松も老いてまた苔むすに―行末とほくつかへまつらむ/貫之集 8」
石清水八幡宮
いわしみずはちまんぐう イハシミヅ― 【石清水八幡宮】
京都府八幡(ヤワタ)市にある神社。祭神は誉田別命(ホンダワケノミコト)(応神天皇)・息長帯比売命(オキナガタラシヒメノミコト)(神功皇后)・比咩大神(ヒメオオカミ)。859年僧行教の奏請により,宇佐八幡宮から勧請(カンジヨウ)。朝廷から伊勢神宮に次ぐ宗廟(ソウビヨウ)として崇敬を受け,また,源氏の氏神で武神としても尊崇された。男山八幡宮。
石清水放生会
いわしみずほうじょうえ イハシミヅハウジヤウヱ 【石清水放生会】
石清水八幡宮で陰暦八月一五日(現在は九月一五日)に行われる法会。魚鳥を放し,天皇や将軍の幸福・天下泰平を祈願した。
石清水物語
いわしみずものがたり イハシミヅ― 【石清水物語】
擬古物語。二巻。作者未詳。鎌倉中期の成立。関白の姫君と伊予守との恋愛を描く。主要人物を武士とし,戦乱のさまを内容に取り入れたところに,平安時代の物語と異なる新しさがある。
石清水祭
いわしみずまつり イハシミヅ― 【石清水祭】
石清水八幡宮で九月一五日に行われる祭り。天慶の乱平定の臨時の祭りを起源とするという。未明に鳳輦(ホウレン)の渡御があり,奉幣の儀などのほか放生会(ホウジヨウエ)が行われる。賀茂祭の北祭に対し,南祭と呼ばれた。[季]秋。
石漆
いしうるし [3] 【石漆】
漆の木から採ったままの漆の液。粘り気が強く,器物を接(ハ)ぐのに使う。せしめうるし。
石濤
せきとう 【石濤】
中国清初の画家。広西省の人。本名,朱若極。清湘・大滌子(ダイテキシ)などと号す。出家後は道済(ドウセイ)。山水・蘭竹を得意とし,八大山人と並ぶ南宗画の双璧。代表作「廬山観瀑図」「黄山図巻」など。生没年未詳。
石瀬
いわせ イハ― 【石瀬】
川の流れの中に石の多くあるところ。「―踏み求めそ我(ア)が来し恋ひてすべなみ/万葉 3320」
石火
せっか セキクワ [1] 【石火】
火打ち石を打つときに出る火。一瞬の間やきわめて速い動作のたとえ。「電光―」
石火の光
せっかのひかり セキクワ― 【石火の光】
〔白居易の詩「対酒」の一節「蝸牛角上争�何事�,石火光中寄�此身�」から〕
きわめて短い時間のたとえ。「老少不定の世の中は,―にことならず/平家 10」
石火矢
いしびや [0][3] 【石火矢・石火箭】
(1)石・鉄などの塊を発射する,攻城用の弩(オオユミ)。
(2)大砲の古名。
石火箭
いしびや [0][3] 【石火矢・石火箭】
(1)石・鉄などの塊を発射する,攻城用の弩(オオユミ)。
(2)大砲の古名。
石灯篭
いしどうろう【石灯篭】
a stone lantern.
石灯籠
いしどうろう [3] 【石灯籠】
石製の灯籠。社寺の献灯あるいは庭園の飾りとして用いられる。標準型は上部から,宝珠(ホウジユ)・笠(カサ)・火袋(ヒブクロ)・中台(チユウダイ)・竿(サオ)・基礎からなる。種類は非常に多い。
石灯籠[図]
石灰
せっかい【石灰】
<sprinkle> lime.→英和
〜質の calcic.‖石灰水 limewater.石灰石 limestone.生(消)石灰 quicklime (slacklime).
石灰
いしばい【石灰】
lime.→英和
石灰
いしばい [0][2] 【石灰】
酸化カルシウム(生石灰)の俗称。水酸化カルシウム(消石灰)を合わせていうこともある。せっかい。
石灰
せっかい セキクワイ [1] 【石灰】
生(セイ)石灰(酸化カルシウム),または消石灰(水酸化カルシウム)のこと。
石灰の壇
いしばいのだん 【石灰の壇】
仁寿殿(ジジユウデン)や清涼殿にあった,床(ユカ)を石灰で築(ツ)き固めた部分。毎朝,天皇が,伊勢神宮や内侍(ナイシ)所を遥拝(ヨウハイ)する場所。
→清涼殿
石灰の間
いしばいのま 【石灰の間】
「石灰の壇」に同じ。
石灰モルタル
せっかいモルタル セキクワイ― [5] 【石灰―】
消石灰と砂を水で練り合わせたもの。
石灰乳
せっかいにゅう セキクワイ― [3] 【石灰乳】
消石灰を水にかきまぜて得られる白色乳状の液。水酸化カルシウムの懸濁液。酸性ガスの吸収剤や消毒剤として用いる。
石灰化
せっかいか セキクワイクワ [0] 【石灰化】
血液中のカルシウムが細胞間に沈着する現象。主にリン酸カルシウムや炭酸カルシウムの顆粒として沈着し,脊椎動物の骨質,甲殻類表皮のクチクラなどでみられる。また,変性・壊死におちいった組織におこりやすく,古い結核病巣・硬化した動脈にしばしばみられる。石灰沈着。
石灰岩
せっかいがん セキクワイ― [3] 【石灰岩】
炭酸カルシウムを主成分とする堆積岩。生物の遺骸の集まったもの,または化学的沈殿によるものと考えられる。主に海成であるが,淡水成のものもある。
→石灰石
石灰水
せっかいすい セキクワイ― [3] 【石灰水】
消石灰(水酸化カルシウム)の水溶液。中程度の強さの塩基性を示す。二酸化炭素を吸収すると炭酸カルシウムの白濁を生ずる。消毒・殺菌剤などに使用。石灰液。
石灰沈着
せっかいちんちゃく セキクワイ― [5] 【石灰沈着】
⇒石灰化(セツカイカ)
石灰洞
せっかいどう セキクワイ― [3] 【石灰洞】
⇒鍾乳洞(シヨウニユウドウ)
石灰海綿
せっかいかいめん セキクワイ― [5] 【石灰海綿】
海綿動物のうち,炭酸カルシウムを主成分とする骨片をもつもの。カゴアミカイメンなど。
→珪質(ケイシツ)海綿
石灰液
せっかいえき セキクワイ― [3] 【石灰液】
⇒石灰水(セツカイスイ)
石灰石
せっかいせき セキクワイ― [3] 【石灰石】
セメント原料・肥料原料などとして採掘される石灰岩。
石灰硫黄合剤
せっかいいおうごうざい セキクワイイワウガフザイ [8] 【石灰硫黄合剤】
生石灰と硫黄を加熱混合した農薬。カイガラムシ・うどん粉病・銹(サビ)病などの防除に用いる。
石灰穽
せっかいせい セキクワイ― [3] 【石灰穽】
⇒ドリーネ
石灰窒素
せっかいちっそ セキクワイ― [5] 【石灰窒素】
粒状の炭化カルシウムを窒素中で加熱すると生成する黒灰色の固体。カルシウムシアナミドと炭素との混合物。窒素肥料に用いるほか,種々の有機化合物の合成原料とする。
石灰窯
いしばいがま [3] 【石灰窯】
石灰石などを焼熱して,生石灰を製するための窯。
石灰肥料
せっかいひりょう セキクワイ―レウ [5] 【石灰肥料】
カルシウム分を含む肥料の総称。主なものに,生石灰・消石灰・炭酸カルシウムがある。
石灰華
せっかいか セキクワイクワ [3] 【石灰華】
温泉の湧出口などにみられる。褐色をした炭酸カルシウムの沈殿物。
石灰藻
せっかいそう セキクワイサウ [3] 【石灰藻】
体壁に石灰質を多量に沈着する藻類の総称。紅藻類サンゴモ目の多くが属する。
石炭
せきたん【石炭】
coal.→英和
〜を焚(た)く burn coal.→英和
〜を掘る mine coal.→英和
‖石炭ガス(がら) coal gas (cinders).石炭入れ a coal scuttle.
石炭
いしずみ 【石炭】
石炭(セキタン)の古名。
石炭
せきたん [3] 【石炭】
地質時代に堆積した植物の遺体が,その後の地圧や地熱によって炭化してできた可燃性の岩石。日本標準規格では,発熱量・燃料比(固定炭素との揮発分の比で,炭化度の尺度となる)などを基準に褐炭・亜瀝青炭(アレキセイタン)・瀝青炭・無煙炭などに分類。燃料・石炭化学の原料として用いるほか,製鉄用コークスの原料として重要。
石炭ガス
せきたんガス [5] 【石炭―】
石炭を高温乾留して得るガス。水素・メタンが主成分で,若干の一酸化炭素を含む。燃料用。
石炭タール
せきたんタール [5] 【石炭―】
⇒コール-タール
石炭乾留
せきたんかんりゅう [5] 【石炭乾留】
石炭を乾留して,石炭ガスをはじめ,アンモニア・コールタール・コークスなどを得ること。
石炭化学
せきたんかがく [5] 【石炭化学】
石炭を原料としてさまざまな化合物を製造する化学技術の体系。それを応用した化学工業を石炭化学工業という。
石炭殻
せきたんがら [0] 【石炭殻】
石炭の燃えがら。
石炭油
せきたんゆ [3][0] 【石炭油】
石油。石炭あぶら。石炭ゆう。明治初期に用いられた語。「―の出る山でも見出して/歌舞伎・人間万事金世中」
石炭液化
せきたんえきか [5] 【石炭液化】
微粉状石炭を二〇〇気圧以上の水素とともに摂氏五〇〇度前後に熱して,石炭の分解と水素添加を行い人造石油を得る方法。石炭の水素化分解。
石炭系
せきたんけい [0] 【石炭系】
石炭紀の間にできた地層や岩体。
石炭紀
せきたんき [3] 【石炭紀】
古生代の中で五番目に古い紀。今から約三億六千七百万年から約二億八千九百万年前までの時代。イギリスで石炭層を多く含むことからこの名がある。紡錘虫類・珊瑚類・腕足類などの化石が海成層から多産し,陸成層には裸子植物の化石が多く,この時代の示準化石となっている。
石炭袋
せきたんぶくろ [5] 【石炭袋】
南十字座にある暗黒星雲。高密度の星間塵が後方の星々の光を吸収しているため暗い。コール-サック。
石炭酸
せきたんさん [0] 【石炭酸】
⇒フェノール
石炭酸
せきたんさん【石炭酸】
<disinfect a room with> carbolic acid;phenol.→英和
石炭酸樹脂
せきたんさんじゅし [7] 【石炭酸樹脂】
⇒フェノール樹脂(ジユシ)
石焼
いしやき [0] 【石焼(き)】
(1)焼き物で,土焼きに対し,石質に焼き上がったものをさす。磁器・炻器(セツキ)を含む。
(2)熱した石で魚・サツマイモ・豆腐などの食品を焼く料理法。また,その料理。「鮎の―」
石焼き
いしやき [0] 【石焼(き)】
(1)焼き物で,土焼きに対し,石質に焼き上がったものをさす。磁器・炻器(セツキ)を含む。
(2)熱した石で魚・サツマイモ・豆腐などの食品を焼く料理法。また,その料理。「鮎の―」
石焼き芋
いしやきいも [4] 【石焼(き)芋】
焼いた小砂利の中に埋めて焼いたサツマイモ。
石焼き豆腐
いしやきどうふ [5] 【石焼(き)豆腐】
〔もと豆腐を石焼きにしたところから〕
(1)鍋(ナベ)に油を塗って焼いた豆腐を,下ろし醤油などで食べるもの。
(2)焼き豆腐を煮出し汁で煮て,しょうが汁を加えたもの。
石焼芋
いしやきいも [4] 【石焼(き)芋】
焼いた小砂利の中に埋めて焼いたサツマイモ。
石焼豆腐
いしやきどうふ [5] 【石焼(き)豆腐】
〔もと豆腐を石焼きにしたところから〕
(1)鍋(ナベ)に油を塗って焼いた豆腐を,下ろし醤油などで食べるもの。
(2)焼き豆腐を煮出し汁で煮て,しょうが汁を加えたもの。
石燕
せきえん [0] 【石燕】
〔(ラテン) Spirifer〕
腕足類の化石。石灰質の殻が翼を広げたツバメに似た形状で,表面に放射状のひだがあり,内部に螺旋(ラセン)状の腕骨がある。古生代のシルル紀から二畳紀にかけて世界各地に生息した。示準化石とされる。中国では,その粉末を漢方薬として古くから用いた。いしつばめ。スピリファー。
石燕
いしつばめ [3] 【石燕】
⇒せきえん(石燕)
石爆ぜ
いしはぜ [0] 【石爆ぜ】
製陶の際,素地(キジ)中の砂や石などが爆(ハ)ぜて表面に現れ出ること。景色として珍重される。
石片
せきへん [0] 【石片】
石のかけら。いしころ。
石版
せきばん【石版】
lithography (術);→英和
a lithograph (画).→英和
石版
せきばん [0] 【石版】
(1)石の版材。
(2)「石版印刷」の略。
石版印刷
せきばんいんさつ [5] 【石版印刷】
石版石を版材とした平版印刷。研磨した石面に墨やクレヨンで直接文字や絵をかくか,転写紙にかいたものを転写して製版し,水と油の反発性を応用して印刷する。1798年ドイツ人ゼーネフェルダーが発明。現在は美術作品の印刷に用いられる程度。
石版画
せきばんが [0] 【石版画】
〔「せきはんが」とも〕
石版印刷によって刷った版画。リトグラフ。
石版石
せきばんせき [3] 【石版石】
きめが細かく,板状に大きくはげる灰色ないし淡黄色の石灰岩。多孔質で水分をよく吸収し,脂肪に対する感受性が強い。石版印刷に用いる。
石牡丹
いしぼたん [3] 【石牡丹】
〔触手をのばした姿が牡丹の花に似ているところから〕
イソギンチャクの別名。
石狩
いしかり 【石狩】
(1)北海道旧一一か国の一。空知支庁の全域,石狩支庁のほぼ全域,上川支庁の南部を含む地域。
(2)北海道西部の支庁。支庁所在地,札幌市。
(3)北海道西部,石狩郡の町。石狩川河口に位置する。
石狩山地
いしかりさんち 【石狩山地】
北海道の中央山地を形成し,2000メートルを超える山々を有する。大雪山国立公園に属し,層雲峡などの観光地がある。
石狩岳
いしかりだけ 【石狩岳】
北海道中央部,石狩山地の主峰。海抜1967メートル。原生林におおわれる。
石狩川
いしかりがわ 【石狩川】
北海道第一の長流。石狩岳に源を発し,上川盆地・石狩平野を経て石狩湾に注ぐ。長さ268キロメートル。著しく蛇行し,下流域には三日月湖が多い。
石狩平野
いしかりへいや 【石狩平野】
石狩川中・下流の沖積平野。明治初年より開拓が行われ,道内第一の農牧業地となる。中心都市札幌。
石狩湾
いしかりわん 【石狩湾】
北海道中西部の湾。北は雄冬(オフユ)岬に,南は積丹(シヤコタン)岬に限られる。石狩川が注ぐ。
石狩炭田
いしかりたんでん 【石狩炭田】
北海道中西部,夕張山地の西側にひろがる大炭田。北部の空知(ソラチ)炭田,南部の夕張炭田の二地区に分かれる。炭質は主に瀝青炭(レキセイタン)。
石狩鍋
いしかりなべ [5] 【石狩鍋】
鮭(サケ)を主材料とした鍋料理。新鮮な鮭をぶつ切りにして,野菜や豆腐などといっしょに味噌仕立てで煮ながら食べる。[季]冬。
石獣
せきじゅう [0] 【石獣】
牛・馬・獅子など獣の形をした大きな石像。特に中国唐・宋代,帝王など貴人の廟(ビヨウ)・墓の前に守護・装飾のために造られたもの。
石王寺
じゃくおうじ ジヤクワウ― [0][5] 【石王寺】
京都府の石王寺山から産出する石の名。黒色に白い糸状の模様がある。硯石(スズリイシ)として有名。
石珊瑚
いしさんご [3] 【石珊瑚】
花虫綱イシサンゴ目の腔腸動物の総称。形態は円筒状・樹枝状・皿状などさまざまで,色が美しい。イソギンチャクに似たポリプと共同の肉体をもち,造骨細胞から石灰質を分泌して,硬い骨格を作る。多数集まってサンゴ礁を形成する種類もある。一般に暖海に産する。
石瓦
いしがわら [3] 【石瓦】
薄い板状の粘板岩の屋根葺(フ)き材。スレート。
石田
いしだ 【石田】
姓氏の一。
石田三成
いしだみつなり 【石田三成】
(1560-1600) 安土桃山時代の武将。近江(オウミ)の人。名は佐吉。治部少輔と称する。豊臣秀吉に重用され,五奉行の一人として太閤(タイコウ)検地などに活躍。秀吉の死後,遺子秀頼を擁(ヨウ)して徳川家康と対立,関ヶ原の戦いに敗れ,京で斬首(ザンシユ)された。
石田小野
いわたのおの イハタノヲノ 【石田小野】
京都市伏見区石田(イシダ)付近の野。((歌枕))「山科(ヤマシナ)の―のははそ原見つつか君が山路越ゆらむ/万葉 1730」
石田幽汀
いしだゆうてい 【石田幽汀】
(1721-1786) 江戸中期の画家。京都の人。狩野派の鶴沢探鯨に学び,諸派を総合して緻密(チミツ)な装飾画風を確立。円山応挙の最初の師。
石田未得
いしだみとく 【石田未得】
(1587?-1669) 江戸前期の俳人・狂歌師。江戸の人。通称を又左衛門。江戸日本橋の両替商。松永貞徳の門人。半井卜養らとともに貞門江戸五俳哲の一人。編著「一本草(ヒトモトグサ)」,狂歌家集「吾吟我(ゴギンワガ)集」など。
石田梅巌
いしだばいがん 【石田梅巌】
(1685-1744) 江戸中期の思想家。名は興長。通称勘平。丹波の農家から出て,京都の商家に奉公しながら神・儒・仏の三教を学び,独特の哲学「心学」を編みだし,日常的な言葉と巧みな比喩によって町人に倫理・道徳を説いた。主著「都鄙(トヒ)問答」
石田波郷
いしだはきょう 【石田波郷】
(1913-1969) 俳人。愛媛県生まれ。本名,哲夫。明大卒。水原秋桜子に師事。「馬酔木(アシビ)」同人。「鶴」を主宰,新興俳句運動の隆盛とともに「人間探求派」と称された。句集「鶴の眼」「惜命」など。
石田流
いしだりゅう 【石田流】
将棋の駒組みの一。江戸初期の盲人棋士石田検校の創始。飛車を角行の隣に移動する戦法。
石田英一郎
いしだえいいちろう 【石田英一郎】
(1903-1968) 文化人類学者。大阪生まれ。東大教授。人類文化史の研究を深める一方,日本の文化人類学研究の発展に貢献した。主著「河童駒引考」「桃太郎の母」
石畳
いしだたみ【石畳】
a stone pavement;cobbles.
石畳
いしだたみ [3] 【石畳・甃】
(1)板石を敷き詰めたところ。「―の道」
(2)石段。
(3)「市松{(1)}」に同じ。
(4)家紋の一。正方形や長方形を組み合わせたもの。
(5)海産の巻貝。殻高は3センチメートル内外で,球卵形。殻表は黒緑色で,{(1)}のような刻み目がある。北海道南部以南に広く分布し,岩礁に多い。
石百足
いしむかで [3] 【石百足・石蜈蚣】
イシムカデ目に属するムカデの総称。体長2センチメートル内外で褐色。体は扁平で短く,一五対ある歩脚は長い。日本には約四〇種が知られ,石の下などにすむ。
石皿
いしざら [0] 【石皿】
(1)中央がへこんだ皿形の縄文時代の石器。果実・穀類などをすりつぶして粉にするために用いた。
→磨(ス)り石
(2)江戸時代,街道茶屋で煮しめ皿として用いられていた陶器または炻器(セツキ)の皿。
石盛
こくもり [0][4] 【石盛】
検地によって耕地・屋敷の反当たりの標準収穫量を米の量で定めること。田は普通,坪刈りによって四等級(上・中・下・下々)に分け,畑は田より低く,屋敷地は上畑と同じ程度にして石高の決定や年貢徴収の基準とした。斗代(トダイ)。
石盤
せきばん [0] 【石盤】
(1)粘板岩の薄板に木の枠をつけたもの。石筆で文字や絵などを書き,布などで消し去る。学習用具として用いられた。
(2)スレートのこと。
石盤
せきばん【石盤】
a slate.→英和
石目
いしめ [3][0] 【石目】
(1)岩石の,割れやすい状態になっている方向。石工はこれを利用して岩石を割る。片理。節理。
(2)彫金の技法の一。表面に,ごく細かな点をすき間なく打ち出したもの。また,その点。ななこ。
石目塗
いしめぬり [0] 【石目塗(り)】
漆工で,漆の表面に炭粉や乾漆粉などを蒔き,石の肌目のような凸凹をもたせる技法。
石目塗り
いしめぬり [0] 【石目塗(り)】
漆工で,漆の表面に炭粉や乾漆粉などを蒔き,石の肌目のような凸凹をもたせる技法。
石目小紋
いしめこもん [4][5] 【石目小紋】
小点を細かに染め出した小紋。
石目紙
いしめがみ [3] 【石目紙】
石目{(2)}のような模様のある和紙。播磨国から産した。
石目鏨
いしめたがね [4] 【石目鏨】
石目{(2)}を打ち出すのに用いる鏨。石目鑿(イシメノミ)。
石直し
こくなおし [3] 【石直し】
検地によって,土地の石高を改めること。太閤(タイコウ)検地の天正の石直しが有名。石改め。
石碑
せきひ [0] 【石碑】
(1)後世に伝えるため,人の事跡や事件などを記念する文章を刻みつけた石造りの碑。いしぶみ。
(2)墓石。石塔。
石碑
せきひ【石碑】
<erect> a tombstone (墓);→英和
a stone monument.
石碣
せっけつ セキ― [0] 【石碣】
いしぶみ。石碑。
石磴
せきとう [0] 【石磴】
石の階段。石段。
石礫
せきれき [0] 【石礫】
小さな石。いしころ。
石神
いしがみ 【石神】
狂言の一。妻に離縁話をもち出された夫が石神になりすまして,伺いを立てにきた妻の心を変えさせるが,やがて見破られてしまう。
石神
いしがみ [0] 【石神】
色・形などに特徴のある石を,神の依り代や神体として祀(マツ)ったもの。しゃくじん。しゃくじ。
石神
しゃくじん [0][2] 【石神】
⇒いしがみ(石神)
石積み
いしづみ [4][3] 【石積み】
〔「いしつみ」とも〕
(1)石を積み上げること。また,そうして造った石垣・堰(セキ)など。
(2)子供の遊戯の一。小石を数多く積み,その山を崩さないように一つずつ取り,多く取った者を勝ちとする。また,一定の数の小石を持ち,崩さないように積み上げ,早くなくなった者を勝ちとする。
石突き
いしづき [0] 【石突き】
(1)傘・杖(ツエ)・ピッケルなどの先の,地面に当たる部分。また,その部分にはめた金具。
(2)槍(ヤリ)・長刀(ナギナタ)などの柄の端や,太刀の鞘尻(サヤジリ)の部分。また,そこを包む金物。
(3)きのこ類の軸の下方の固い部分。
(4)建物の土台にする石を突き固めること。「はや―柱立すぎて/浮世草子・椀久一世(上)」
石突き
いしづき【石突き】
a ferrule (ステッキの);→英和
a hard tip (きのこの).
石窟
せっくつ セキ― [0] 【石窟】
岩石でできているほらあな。いわや。いわあな。岩窟。
石窟寺院
せっくつじいん セキ―ヰン [5] 【石窟寺院】
岩壁にほらあなを掘り,内部に仏像を安置したり彫刻したりして寺院とした所。インドのアジャンター,中国の敦煌(トンコウ)・雲崗(ウンコウ)・竜門などが有名。
石窯
いしがま [0] 【石窯】
石を積み上げて築いた炭焼きがま。堅炭(カタズミ)を作るのに用いる。白炭(シロズミ)窯。
石立て
いしだて [0] 【石立て】
〔平安・鎌倉時代の語〕
(1)庭作り。
(2)石立(イシダテ)僧。
石立僧
いしだてそう [4] 【石立僧】
平安時代後期から鎌倉時代にかけて活躍した高い作庭技術をもった僧侶の称。
石竜子
とかげ [0] 【蜥蜴・蝘蜓・石竜子】
(1)有鱗目トカゲ亜目の爬虫類の総称。多くは20〜30センチメートルだが,コモドオオトカゲなど3メートルを超すものもある。ほとんどが卵生,一部卵胎生。
(2){(1)}の一種。体は細長く,全長20センチメートル内外。背面は緑色を帯びた暗褐色で,尾は青色がかった金属光沢をもつ。尾を押さえると,自分で切断して逃げる。昼行性で,昆虫やクモを捕食する。日本各地に分布。[季]夏。
石童丸
いしどうまる 【石童丸】
苅萱(カルカヤ)説話の主人公。出家した父苅萱道心を高野山に訪ねるが,父は名乗らず,やがて出家して父のもとに弟子として仕える。高野山の苅萱堂や長野市の往生寺の縁起などに伝わる。
→苅萱
石竹
せきちく【石竹】
《植》a (China) pink.
石竹
せきちく [0] 【石竹】
ナデシコ科の多年草。中国原産。観賞用に栽培。高さ30センチメートル内外。全体に白緑色を帯び,葉は線形。初夏,枝頂に紅色・白色などの五弁花をつける。四季咲きのトコナツ,花弁の切れ込みが深いイセナデシコなどの変種がある。唐撫子(カラナデシコ)。漢名,瞿麦(クバク)。[季]夏。
石竹[図]
石竹色
せきちくいろ [0] 【石竹色】
石竹の花のような,淡紅色。ピンク。
石筆
せきひつ [0] 【石筆】
(1)黒色または赤色の粘土を固めたものを削り,筆のようにして管軸にはめて字を書くもの。
(2)蝋石(ロウセキ)を筆の形に造り,石盤に文字・図画などを書くのに用いる道具。
石筆石
せきひつせき [4] 【石筆石】
蝋石(ロウセキ)の類。白・灰・緑色を呈し,脂肪光沢をもつ。石筆に利用した。
石筍
せきじゅん [0] 【石筍】
鍾乳洞の天井からしたたり落ちた水滴中の炭酸カルシウムが沈殿・堆積して床上から上方に向かって成長した筍(タケノコ)状の突起物。
石築地
いしついじ [3] 【石築地】
石造りの築地。石垣。
石籠
せきろう [0] 【石籠】
「蛇籠(ジヤカゴ)」に同じ。
石粉
いしこ [0][3] 【石粉】
(1)長石(チヨウセキ)の粉末。素地(キジ)に混ぜ,また,釉(ウワグスリ)に用いる。
(2)寒水石・石灰石の粉末。タイル・大理石の目地モルタルに使う。
石級
せっきゅう セキキフ [0] 【石級】
石で造った階段。石階。
石細工
いしざいく【石細工】
stonework.→英和
石細胞
せきさいぼう [3] 【石細胞】
厚壁細胞の一種。ほぼ正多角形で,細胞壁は木化し,肥厚している。ウメ・モモの内果皮の細胞などがその例。
石組
いしぐみ [0] 【石組(み)】
造園のため石材を組み合わせて景観をつくる手法。また,その配置の具合。いわぐみ。
石組み
いしぐみ [0] 【石組(み)】
造園のため石材を組み合わせて景観をつくる手法。また,その配置の具合。いわぐみ。
石経
せっけい セキ― [0] 【石経】
儒教の経典を石に刻み講学の典拠とした碑。175年後漢の蔡邕(サイヨウ)らが建てた熹平石経に始まる。書道史上貴重。
→せっきょう(石経)
石経
せっきょう セキキヤウ [0] 【石経】
岩の壁面・磨崖・石板などに経文を刻みつけたもの。石刻経。
→せっけい(石経)
石経
せきけい [0] 【石経】
⇒せっきょう(石経)
石絨
せきじゅう [0] 【石絨】
石綿(イシワタ)の別名。
石綱の
いわつなの イハツナ― 【石綱の】 (枕詞)
〔「いわつな」は岩の上をはうツタの意〕
ツタが伸びてまた元の所にはい戻ることから,「をちかへる(=若返ル)」にかかる。「―またをちかへりあをによし奈良の都をまたも見むかも/万葉 1046」
石綿
せきめん【石綿】
《鉱》asbestos.→英和
石綿
せきめん [0] 【石綿】
⇒いしわた(石綿)
石綿
いしわた [0] 【石綿】
繊維状鉱物の総称。蛇紋石(ジヤモンセキ)または角閃石(カクセンセキ)が繊維状になっているもの。熱・電気の不良導体で,防火・保温,電気の絶縁物などに用いる。吸い込むと肺癌(ガン)の原因となるため,使用は規制される方向にある。アスベスト。せきめん。石絨(セキジユウ)。温石綿(オンジヤクメン)。
石綿
いしわた【石綿】
《鉱》asbestos.→英和
石綿スレート
せきめんスレート [5] 【石綿―】
セメントに石綿を混ぜて水で練り,圧縮成形した板。屋根・壁・床などに用いる。アスベスト-セメント。
石綿糸
せきめんし [3] 【石綿糸】
石綿の繊維から製した糸。防火布・充填物(ジユウテンブツ)・被覆布にする。
石綿肺症
せきめんはいしょう 【石綿肺症】
塵肺(ジンハイ)の一。石綿粉塵の吸入によって気管支・肺胞などが炎症・繊維化・胸膜の肥厚,発癌(ハツガン)など,各種の病変を起こす。アスベスト肺症。
石肺
せきはい [0] 【石肺】
塵肺(ジンハイ)の一。鉱物性の粉末が吸入され肺に沈積するために起こる職業病。
石腸
せきちょう [0] 【石腸】
きわめて強固な意志。鉄石心。鉄石心腸。「鉄心―」
石膏
せっこう【石膏】
gypsum;→英和
plaster (of Paris).→英和
石膏細工 plasterwork.
石膏
せっこう セキカウ [0] 【石膏】
硫酸カルシウムの二水和物からなる鉱物。単斜晶系。無色ないし白色で,ガラス光沢がある。石灰岩・岩塩などとともに堆積層をなす。セメントに混入するほか建築材料などとして用いる。また,熱して焼き石膏とし,塑像の型や鋳型の製造などに使う。また,生薬として解熱・鎮静薬に用いる。
石膏ボード
せっこうボード セキカウ― [5] 【石膏―】
焼き石膏に鋸屑(ノコギリクズ)・パーライトなどを混ぜ,水で練り合わせたものを厚紙にはさんで板にしたもの。防火性・耐熱性・耐久性があり,壁・間仕切り・天井などに用いる。
石膏型
せっこうがた セキカウ― [0] 【石膏型】
工芸品や陶磁器の型物を作る際,原型にする石膏製の型。
石膏細工
せっこうざいく セキカウ― [5] 【石膏細工】
石膏を材料とする細工。また,その作品。
石臼
いしうす【石臼】
a stone mill.
石臼
いしうす [0][3] 【石臼】
(1)石で作った,ひきうす。
(2)大きくて重いもののたとえ。
石臼芸
いしうすげい [4] 【石臼芸】
多能多芸で何でもできるが,これといって特にすぐれたもののないこと。碾(ヒ)き臼(ウス)芸。
石舞台古墳
いしぶたいこふん 【石舞台古墳】
奈良県高市郡明日香(アスカ)村にある古墳。方墳。巨石を用いた横穴式石室が露出している。蘇我馬子(ソガノウマコ)の墓にあてる説がある。
石船
いしぶね [0][3] 【石船】
(1)石材を運ぶ船。
(2)石で造った湯ぶね。石ぶろ。「ずつぶり―にひたせば/浄瑠璃・平家女護島」
石芋
いしいも [0] 【石芋】
(1)昔,行脚(アンギヤ)僧が芋を洗う老婆に芋を求めたとき,老婆は惜しんで与えず,かたくて食えない,と言ったところ,以後その地の芋は石のようにかたくなった,という伝説のある芋。行脚僧に弘法大師をあてる所が多い。
(2)オランダ海芋(カイウ)の別名。
石花
せ 【石花・石蜐】
カメノテの異名。せい。[和名抄]
石花
せっか セキクワ [1] 【石花】
貝類のこと。特に牡蠣(カキ)をいう。[日葡]
石花海
せのうみ 【石花海】
駿河湾南部,大井川河口の東方沖合にある浅堆(センタイ)。好漁場として有名。
石苔
せきたい [0] 【石苔】
石にはえたこけ。
石英
せきえい [2][0] 【石英】
二酸化ケイ素からなる鉱物。六角柱状または錐状の結晶。無色ないし白色で,ガラス光沢がある。流紋岩・花崗(カコウ)岩など多くの岩石の造岩鉱物,また砂・礫(レキ)などとして多量に存在。装飾品・窯業原料などに利用する。
→水晶
石英
せきえい【石英】
《鉱》quartz.→英和
石英ガラス
せきえいガラス [5] 【石英―】
石英または水晶を電気炉で強熱し,溶解してつくったガラス。無色透明で普通のガラスに比べて耐熱性・化学的耐久性にすぐれ,また,紫外線も通す。化学器具・光学機器・光通信用ガラス繊維などに用いる。水晶ガラス。シリカ-ガラス。
石英安山岩
せきえいあんざんがん [7] 【石英安山岩】
流紋岩と安山岩との中間の組織・組成を示す火山岩。ナトリウムに富む斜長石,石英・角閃石(カクセンセキ)などから成り,一般に斑状。デイサイト。
石英斑岩
せきえいはんがん [5] 【石英斑岩】
火成岩の一。石英・正長石などの斑晶を含む。岩脈・岩株,また花崗岩の周縁の岩体として出現する。
石英砂
せきえいしゃ [3] 【石英砂】
〔「せきえいさ」とも〕
⇒珪砂(ケイシヤ)
石英閃緑岩
せきえいせんりょくがん [8] 【石英閃緑岩】
深成岩の一。完晶質で粗粒。石英・斜長石・角閃石・黒雲母などから成る。カリ長石が多くなると花崗(カコウ)閃緑岩に移行する。
石茸
いわたけ イハ― [2] 【岩茸・石茸】
(1)イワタケ科の地衣植物の総称。極地・高山から温帯にかけて分布。岩上や樹皮・木材上に着生。地衣体はほぼ円形の薄い葉状。イワタケ・イワブスマをはじめ日本には一八種が産する。
(2){(1)}の一種。低山の岩上に着生。地衣体は灰褐色の円形で径5〜10センチメートル,ときに30センチメートルに達する。食用。
石菖
せきしょう [3][0] 【石菖】
サトイモ科の常緑多年草。谷間の水辺に群生,また観賞用に栽培する。ショウブに似るが全体に小さい。春,長さ約10センチメートルの細い肉穂花序に黄色の小花を多数つける。漢名,菖蒲・石菖蒲。[季]夏。
石菖[図]
石菖蒲
せきしょうぶ [3] 【石菖蒲】
石菖(セキシヨウ)の漢名。
石菖藻
せきしょうも [3] 【石菖藻】
トチカガミ科の沈水性多年草。淡水中に自生。葉は根茎から群生し,リボン状。雌雄異株。八〜一〇月雄株は葉間に雄花を多数つけ,雌株は水面に一個の雌花を浮かべる。花後,雌花の花柄は螺旋(ラセン)状に巻いて水中に沈み,線形の果実を結ぶ。糸藻(イトモ)。篦藻(ヘラモ)。
石落し
いしおとし [3] 【石落(と)し】
城の石垣の上端から,建物または塀の一部を張り出させ,床面を抜いて石を落とすなどして下方を攻撃する設備。袋狭間(フクロハザマ)。
石落とし[図]
石落とし
いしおとし [3] 【石落(と)し】
城の石垣の上端から,建物または塀の一部を張り出させ,床面を抜いて石を落とすなどして下方を攻撃する設備。袋狭間(フクロハザマ)。
石落とし[図]
石蓴
あおさ アヲサ [0] 【石蓴】
緑藻類アオサ目アオサ属の海藻の総称。干潮線付近の岩礁や他の海藻上に着生する。藻体は二層の細胞層よりなる膜状体で鮮緑色。寒のころ,とりわけ色が美しい。食用。飼料ともなる。アナアオサ・ボタンアオサ・オオアオサなど。[季]冬。
石蕗
つわぶき ツハ― [2] 【橐吾・石蕗】
キク科の常緑多年草。暖地の海岸付近に自生。また,観賞用に庭に植えられる。葉は根生し,長い柄があり,腎臓形で質厚く光沢がある。初冬,花茎を立て,一〇個内外の黄色の頭花をつける。茎と葉は解毒・排膿などの薬用とし,葉柄は食用とする。つわ。款冬(カントウ)。
〔「石蕗(ツワ)の花」は [季]冬〕
橐吾[図]
石蕗
つわぶき【石蕗】
a Japanese silver leaf.
石薬
せきやく [0] 【石薬】
五薬の一。薬として利用した鉱物。
石蚕
いさごむし [3] 【沙虫・石蚕】
トビケラの幼虫。イモムシ形で,淡水中にすみ,糸を出して砂粒などをつづり合わせ筒状の巣を作る。釣りの餌(エサ)に使われる。
石蜈蚣
いしむかで [3] 【石百足・石蜈蚣】
イシムカデ目に属するムカデの総称。体長2センチメートル内外で褐色。体は扁平で短く,一五対ある歩脚は長い。日本には約四〇種が知られ,石の下などにすむ。
石蜐
かめのて [1] 【亀の手・石蜐】
〔形が亀の手を思わせることから〕
蔓脚(マンキヤク)目の甲殻類。全長約4センチメートル。雌雄同体。頭状部には大小三〇〜三四枚のつめ形の石灰板があり,これが暗紫褐色の肉質の柄につく。海岸の岩礁の割れ目に群生し,潮が満ちてくると石灰板の間からつる状の足を出して餌(エサ)を集める。地方により食用にする。
石蜐
せ 【石花・石蜐】
カメノテの異名。せい。[和名抄]
石蜜
せきみつ [0] 【石蜜】
凝固した蜜。また,氷砂糖。[日葡]
石蝋
せきろう [0] 【石蝋】
⇒パラフィン
石蟹
いしがに [0] 【石蟹】
海産のカニ。甲は暗青色で,甲幅6センチメートルほど。第四歩脚はひれ状。東京湾以南の岩礁にすむ。
石衣
いしごろも [3] 【石衣】
こし餡(アン)に水飴(ミズアメ)を加えて練ったものに砂糖の衣をかけた半生菓子。
石製
せきせい [0] 【石製】
石で作られていること。
石製品
せきせいひん [3][0] 【石製品】
古墳時代前期から中期に,碧玉(ヘキギヨク)など硬質の石を材料にして作られた器物。多くは貴人の身辺を飾った装飾品・宝器。
石製模造品
せきせいもぞうひん [0] 【石製模造品】
古墳時代中期から後期に,滑石など軟質の石を材料にして各種の器物(勾玉(マガタマ)・剣・刀子(トウス)など)の形をまねて作った祭祀(サイシ)用品。
石見
いわみ イハミ 【石見】
旧国名の一。島根県西部に相当。石州(セキシユウ)。
石見半紙
いわみばんし イハミ― [4] 【石見半紙】
和紙の一。江戸時代,石見国津和野藩・浜田藩で生産が始まった。きわめて丈夫なため,障子紙・帳簿用紙・包装紙などに用いられる。石州半紙。
石見川
いしみかわ イシミカハ [3] 【石見川】
タデ科の一年草。原野・路傍の草地に自生。つる性で,長さ2メートルに及ぶ。葉は互生し,三角状。茎・葉柄に逆向きのとげがある。夏,茎の先の円い托葉(タクヨウ)上に緑白色の花を数個つける。果実は球形で藍(アイ)色。サデクサ。
石見潟
いわみがた イハミ― 【石見潟】
島根県那賀郡から江津市にかけての海浜。((歌枕))「つらけれど人には言はず―うらみぞ深き心一つに/拾遺(恋五)」
〔多く「言う」の意をかけ,また石見潟の浦廻(ウラミ)というところから浦廻と同音の「恨み」にかかる枕詞のようにも用いられる〕
石見焼
いわみやき イハミ― [0] 【石見焼】
島根県産の焼き物の総称。日用陶器が多い。
石見瓦
いわみがわら イハミガハラ [4] 【石見瓦】
石見地方で産する瓦。釉薬(ユウヤク)を用い重厚な光沢をもつ。
石見銀
いわみぎん イハミ― [3] 【石見銀】
江戸時代,石見銀山で運上銀として鋳造した灰吹き銀。
石見銀山
いわみぎんざん イハミ― [4] 【石見銀山】
(1)島根県大田(オオダ)市大森にあった大銀山。一六世紀の初頭に発見され,江戸時代には幕府直轄となり,一七世紀初頭が最盛期。1923年(大正12)休山。大森銀山。
(2)石見銀山から出るヒ石で製造した殺鼠(サツソ)剤。毒薬にも使われた。「―鼠とり薬でも食つたらう/滑稽本・浮世風呂 4」
石貨
せっか セキクワ [1] 【石貨】
ミクロネシア連邦のヤップ島で使われていた石製の貴重品。中央に穴のあいた円盤状の石で,今日でも誕生・結婚などの際に儀礼的に交換される。
石質
せきしつ [0] 【石質】
石の性質。構成成分がケイ酸塩に富む形容。また,結晶からなり,緻密(チミツ)・堅硬な物質。
石質隕石
せきしついんせき [5] 【石質隕石】
隕石のうち,ケイ酸塩鉱物の占める比率の高いもの。落下する隕石の約九割は石質隕石で,球粒部分の有無により,コンドライトとエイコンドライトに大別される。
→石鉄隕石
石走る
いわばし・る イハ― 【石走る】 (動ラ四)
水が岩にぶつかってしぶきをあげながら流れる。「―・り激(タギ)ち流るる泊瀬川/万葉 991」
石走る
いわばしる イハ― 【石走る】 (枕詞)
(1)水が激しく岩にあたって砕ける意で,「滝」「垂水(タルミ)」にかかる。「―滝もとどろに鳴く蝉の/万葉 3617」「―垂水の水の/万葉 3025」
(2)地名「近江」にかかる。かかり方未詳。「―近江の国の楽浪(ササナミ)の大津の宮に/万葉 29」
石蹴り
いしけり【石蹴り(をする)】
(play) hopscotch.→英和
石蹴り
いしけり [3][4] 【石蹴り】
片足跳びで地面に描いた区画に小石を蹴り入れながら次々に回り,早く全区画を回った者を勝ちとする子供の遊び。
石車
いしぐるま [3] 【石車】
大石を運ぶための,車体を低くし,丈夫で幅広な車輪をつけた荷車。
石逕
せっけい セキ― [0] 【石径・石逕】
石の多い小道。石路。
石造
せきぞう [0] 【石造】
石材で建築または製作すること。また,そのもの。いしづくり。「―美術」
石造の
せきぞう【石造の】
(built of) stone.→英和
石造家屋 a stone house.
石造り
いしづくり【石造り】
stonework.→英和
〜の stone-built;stone <house> .→英和
石造り
いしづくり [3] 【石造り・石作り】
石・石材でつくること。また,つくった物。
石部
いしべ 【石部】
滋賀県南部,甲賀郡の町。近世には東海道の宿場町。
石部金吉
いしべきんきち [0] 【石部金吉】
〔かたい物を並べて人名めかした語〕
非常に物堅い人。融通のきかない人。
石配り
いしくばり [3] 【石配り】
庭石の組み合わせや配置。
石金
いしかね [0] 【石金】
(1)石と金。
(2)人間味のない人。また,頑固な人。木石(ボクセキ)。「かかる世にわれのみぞ―にてあると申す人に/康資王母集」
石針
いしばり [3] 【石針・石鍼・砭】
(1)中国の鍼術(シンジユツ)で用いる石製の針。焼いて瀉血などに用い,病気を治療した。
(2)骨身にこたえること。身にしみること。「八寒八風人の肌骨(キコツ)に―し/浄瑠璃・関八州繋馬」
石釧
いしくしろ [3] 【石釧】
古墳時代の石製腕輪のうち,鍬(クワ)形石と車輪石を除いたものの称。狭義にはイモガイ製の貝輪を碧玉・滑石などで模したものをさす。
石鉄隕石
せきてついんせき [5] 【石鉄隕石】
隕石のうち,鉄‐ニッケル合金とケイ酸塩鉱物がほぼ同量のもの。その存在量は全隕石の数パーセント。ジデロライト。
→石質隕石
石鉢
いしばち [2][0] 【石鉢】
石をくりぬいて作った鉢。手水鉢(チヨウズバチ)などに多い。
石銭
こくぜに 【石銭】
江戸時代の船役(フナヤク)(=船舶税)の一。大坂・長崎・浦賀などの港で,船石または積み荷高数に応じて課した税。こくせん。
石銭
こくせん 【石銭】
⇒こくぜに(石銭)
石錐
せきすい [0] 【石錐】
縄文・弥生時代の打製石器の一。先端を鋭くとがらせ,穴をあけるために用いた。いしきり。
石錐
いしきり [0] 【石錐】
⇒せきすい(石錐)
石錘
せきすい [0] 【石錘】
魚網などに付けて,錘(オモリ)として用いたと推定される石器。
石鍼
いしばり [3] 【石針・石鍼・砭】
(1)中国の鍼術(シンジユツ)で用いる石製の針。焼いて瀉血などに用い,病気を治療した。
(2)骨身にこたえること。身にしみること。「八寒八風人の肌骨(キコツ)に―し/浄瑠璃・関八州繋馬」
石鍾乳
せきしょうにゅう [3] 【石鍾乳】
⇒鍾乳石(シヨウニユウセキ)
石鎌
いしがま [0] 【石鎌】
磨製石器の一。鎌の形をし,弥生時代に稲刈りに使用された。
石鎚国定公園
いしづちこくていこうえん 【石鎚国定公園】
石鎚山脈を中心とする山岳公園。愛媛県と高知県にまたがる。
石鎚山
いしづちさん 【石鎚山】
愛媛県中部にある山。石鎚山脈の主峰で,四国の最高峰。海抜1982メートル。頂上に石鎚権現(ゴンゲン)がある。いしづちやま。
石鏃
せきぞく [0] 【石鏃】
矢じりとして用いられた石器。日本では縄文・弥生時代に見られる。矢の根石。
石鑿
いしのみ [0] 【石鑿】
(1)石切り鑿。
(2)弥生時代の磨製石器の一。小型の木工用の石斧(イシオノ)で,形が今の鉄製鑿に似るものをいう。鑿形石斧。
石門
いわと イハ― [0] 【岩戸・磐戸・石門】
(1)岩穴の入り口の戸。
(2)天の岩戸。
(3)石城(イワキ)の入り口の戸。
石門
せきもん [0] 【石門】
□一□
(1)石で造った門。また,自然に門のような形になっている岩石。
(2)鍼灸医学のつぼ(経穴)の一。臍(ヘソ)と陰部の中間,臍の下二寸のところ。「―といふ所に灸をして/ひとりね」
□二□石門心学の門流。
石門心学
せきもんしんがく [5] 【石門心学】
石田梅巌を祖とする心学。
→心学
石闕
せっけつ セキ― [0] 【石闕】
中国で,廟(ビヨウ)や陵墓の前左右に石を積み重ねて建てられた装飾的な一種の門柱。壁面にさまざまな画像を施す。後漢に盛行。
石陰子
かせ 【甲蠃・石陰子】
〔「がぜ」とも〕
ウニの古名。「御肴に何よけむ鮑(アワビ)栄螺(サダオ)か―よけむ/催馬楽」
石陽社
せきようしゃ セキヤウ― 【石陽社】
1875年(明治8)河野広中が福島県石川郡石川村に設立した自由民権運動の結社。
石階
せっかい セキ― [0] 【石階】
石造りの階段。いしだん。
石頭
いしあたま [3] 【石頭】
(1)石のように堅い頭。
(2)ものの見方,考え方に柔軟性がなく,融通がきかないこと。また,その人。「こちこちの―」
石頭
いしあたま【石頭】
bigotry;→英和
a bigot (人).→英和
〜だ be bigoted[stubborn].
石風呂
いしぶろ [0] 【石風呂】
(1)石で造った湯ぶね。
(2)蒸し風呂の一種。岩屋や石室でする蒸気浴。石を焼いて水をかけたり,海藻を焼いたりして,蒸気を発生させる。
石首魚
いしもち [0][3] 【石持・石首魚】
〔頭骨内に大きな耳石をもつところから〕
(1)スズキ目の海魚。全長約30センチメートル。ニベの一種。体は長楕円形で側扁する。体色は銀白色で,鰓蓋(エラブタ)に大きい黒斑がある。鰾(ウキブクロ)を伸縮させて音を出す。釣りの対象魚。塩焼きやかまぼこの原料。北日本以南に広く分布。シログチ。グチ。
(2)ニベ類の異名。
石馬
せきば [1] 【石馬】
石でつくった馬。
→石人石馬(セキジンセキバ)
石馬刀貝
いしまてがい 【石馬刀貝】
海産の二枚貝。殻長6センチメートルほどの円柱形で,殻表は黄褐色。砂岩やサンゴ塊などに穴を開けてすむ。肉は美味。本州中部以南に分布。イシワリ。
石高
いしだか [0][3] 【石高】 (名・形動)
道路に石が多く,でこぼこなさま。「―ナミチ/日葡」
石高
こくだか [2][0] 【石高】
(1)米穀の数量。
(2)近世,土地の表示に用いられた米の公定収穫高。検地によって定められ,年貢賦課の基準とされ,大名や武士の知行高の表示にも用いられた。
→貫高
石高制
こくだかせい [0] 【石高制】
豊臣秀吉の石改めに始まり,地租改正によって廃止された,江戸時代の土地制度の原則。田畑や屋敷などの土地はすべて米の生産力に換算・表示され,そのことが百姓所持地(百姓高所持)から大名領知(石高知行制)にまで貫徹していた。
石高道
いしだかみち 【石高道】
石が多くて,でこぼこの道。「―をたどり行くほどに/滑稽本・膝栗毛(初)」
石鯛
いしだい [0][2] 【石鯛】
スズキ目の海魚。全長約60センチメートル。からだは楕円形で側扁し,体高が高い。口は小さく,歯はくちばしのように見える。幼魚は灰青色の地に七本の黒い横帯がある。雄は成長するにつれて縞模様が不明瞭となり,口の周辺が黒くなってクチグロと呼ばれる。磯(イソ)釣りの好対象魚。夏,美味。北海道から南シナ海にかけて分布。シマダイ。
石鰈
いしがれい [3] 【石鰈】
カレイ目の海魚。全長約45センチメートル。体は楕円形で扁平する。体色は茶褐色または緑褐色。両眼が体の右側にあり,有眼側の鱗板は石化し,周辺部に白色の小斑点が散在する。美味。千島・日本各地・東シナ海にかけて広く分布。イシモチガレイ。ゴソガレイ。
石鳥谷
いしどりや 【石鳥谷】
岩手県中西部,稗貫(ヒエヌキ)郡の町。北上川が南北に貫流。南部杜氏(トウジ)の発祥地。
石鹸
せっけん セキ― [0] 【石鹸】
洗剤として用いる,高級脂肪酸のナトリウム塩。動植物性油脂や硬化油を水酸化ナトリウムで鹸化(ケンカ)し,塩析して得る。水溶液は表面張力を低下させて安定な泡を生じ,油脂を乳化したり,泥などの粒子を懸濁する。高級脂肪酸のカリウム塩はカリ石鹸といわれ,特殊用途の洗剤に用いる。シャボン。
石鹸
せっけん【石鹸】
<a cake of> soap.→英和
〜で洗う wash with soap and water.〜を(顔に)塗る lather (one's face).→英和
‖石鹸泡 lather.石鹸水 soapsuds.石鹸入れ a soap case[dish].化粧(洗濯)石鹸 toilet (washing) soap.
石鹸石
せっけんせき セキ― [3] 【石鹸石】
(1)モンモリロナイトに似た粘土鉱物の一。マグネシウムに富む。油などを吸着する。サポナイト。
(2)滑石の俗名。
石黄
せきおう [0] 【石黄】
ヒ素の硫化鉱物。有毒。黄色で樹脂光沢がある。鶏冠石の変質したもの。雌黄。
石黒
いしぐろ 【石黒】
姓氏の一。
石黒宗麿
いしぐろむねまろ 【石黒宗麿】
(1893-1968) 陶芸家。富山県生まれ。号,栩庵。京都八瀬で作陶。中国唐・宋時代の古陶磁研究に努め,自らの個性を加えた中国古陶を再現。
石黒忠篤
いしぐろただあつ 【石黒忠篤】
(1884-1960) 官僚・政治家。福島県生まれ。農林次官,第二次近衛内閣農相,鈴木貫太郎内閣農商相などを歴任。
石黒直悳
いしぐろただのり 【石黒直悳】
(1845-1941) 医学者・軍医。陸奥(ムツ)国伊達(ダテ)の生まれ。陸軍軍医総監・陸軍省医務局長となり,日本の陸軍軍医制度の基礎を築いた。
石鼎
せきてい [0] 【石鼎】
石造りのかなえ。
石鼓
せっこ セキ― [1] 【石鼓】
中国,先秦時代の石刻品。太鼓の形をし,狩猟に関する文章が刻まれている。
石鼠
せきそ [1] 【石鼠・碩鼠】
昆虫ケラの異名。
石龕
せきがん [0] 【石龕】
石で造った塔。石塔。
矻矻
こつこつ 【兀兀・矻矻】
■一■ [1] (副)
地味ではあるが着実に物事を行うさま。「―(と)現地調査を続ける」
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
{■一■}に同じ。「十年二十年を挙げて故紙堆裏(コシタイリ)に―たるは,衣食のためではない/野分(漱石)」
■三■ (形動ナリ)
{■一■}に同じ。「たれか―なりと検挙(ケンコ)するあらん/正法眼蔵」
砂
すな【砂】
sand.→英和
‖砂時計 an hourglass.砂浜 a sandy beach.砂埃(ぼこり) <raise> a cloud of dust.
砂
いさご [0] 【砂・沙・砂子】
すな。細かい石。すなご。まさご。
砂
すな [0] 【砂・沙】
細かい岩片や各種鉱物粒で,直径2ミリメートル未満,一六分の1ミリメートル以上のもの。または,それらの集合体。まさご。いさご。すなご。
砂の女
すなのおんな 【砂の女】
小説。安部公房作。1962年(昭和37)刊。砂丘地帯の蟻(アリ)地獄のような穴に閉じ込められた主人公の姿を通して,閉塞(ヘイソク)状況の中での人間実存の可能性を問う。
砂の物
すなのもの [5] 【砂の物】
生け花の形式の一。砂鉢に木の株を立て,砂を入れて固定するもの。安土時代に一株立・二株立に形式がととのい,違い棚の下の重(ジユウ)から床の間に進出した。桃山時代以降は近景を表現するものとされた。すなもの。株立。
砂ゴム
すなゴム [0] 【砂―】
タイプで打った字などを消すための,硬質の消しゴム。
砂上
さじょう [0] 【砂上・沙上】
砂の上。
砂丘
さきゅう【砂丘】
a sandhill;a dune.→英和
砂丘
さきゅう [0] 【砂丘】
強い風によって運ばれた砂が堆積してできた丘。海辺にあるものを海岸砂丘,砂漠にあるものを内陸砂丘という。「鳥取―」
砂中
さちゅう [0] 【砂中・沙中】
砂の中。
砂八目
すなやつめ [3] 【砂八目】
ヤツメウナギ目の淡水魚。全長15センチメートル前後。体形は円筒形で,目の後方に七対の鰓孔(エラアナ)をもつ。口は吸盤状で,顎(アゴ)がない。背面は暗青色,腹面は白い。幼魚は釣り餌(エ)とする。南日本の一部を除く日本各地に分布。ヤツメ。スナクグリ。
砂利
ざり [0] 【砂利】
砂まじりの小石。じゃり。
砂利
じゃり [0] 【砂利】
(1)小石。また,その集まり。小石に砂のまじったものもいう。ざり。
(2)〔もと劇場などで子供の客をさした隠語〕
子供のこと。
砂利
じゃり【砂利】
gravel;→英和
pebbles.〜を敷く gravel <a road> .‖砂利道 a gravel walk.
砂利場
じゃりば [0] 【砂利場】
(1)砂利を採取する場所。また,砂利置場。
(2)〔砂利採取場があったので〕
江戸浅草田町一丁目(今の台東区浅草五丁目)付近の称。新吉原へ通ずる道筋にあたった。
砂原
すなはら【砂原】
a sandy plain.
砂原
すなはら [0] 【砂原】
砂の原。広い砂地。
砂吹き
すなふき [0] 【砂吹き】
⇒サンド-ブラスト
砂嘴
しゃし [1] 【砂嘴】
⇒砂嘴(サシ)
砂嘴
さし [1] 【砂嘴】
沿岸流や波浪によって運ばれた砂礫(サレキ)が海岸や湖岸から細長く突堤状に堆積してできた地形。静岡県の三保の松原などはその例。しゃし。
砂嚢
さのう【砂嚢】
a sandbag;→英和
a gizzard (鳥の).→英和
砂嚢
さのう [0] 【砂嚢】
(1)砂を入れた袋。すなぶくろ。
(2)鳥類で,前後二部に分かれた胃の後方の部分。筋肉が多く胃壁は強く厚い。鳥類は歯をもたないので,飲み込んだ砂や小石を砂嚢に満たし食べ物をすり砕く。すなぎも。すなぶくろ。筋胃(キンイ)。
(3)ミミズなどの貧毛類や昆虫の嗉嚢(ソノウ)に続く部分。丈夫な筋壁をもち,中に含まれる砂粒やキチン質の胃歯などで食物をすり砕く。
砂土
さど [1] 【砂土】
10パーセント程度の粘土を含み,他はほとんど砂からできている土壌。保水力がなく耕作に適さない。
砂地
すなじ [0] 【砂地】
石や岩のない砂ばかりの土地。すなち。
砂地
すなじ【砂地】
sandy soil;the sands.
砂地
すなち [0] 【砂地】
⇒すなじ(砂地)
砂型
すながた [0] 【砂型】
砂を用いて作った鋳型。
砂埃
すなぼこり [3] 【砂埃】
細かい砂のほこり。「―がたつ」
砂場
すなば【砂場】
<build> a sand pit; <play in> a sandbox.→英和
砂場
すなば [0] 【砂場】
校庭や公園などの一部に区画を設けて砂を入れ,子供が遊べるようにした場所。
砂塵
さじん [0] 【砂塵】
すなぼこり。すなけむり。「―をまきあげて馬車が走る」
砂塵
さじん【砂塵】
dust.→英和
砂塵
しゃじん [0] 【砂塵・沙塵】
すなぼこり。さじん。
砂壁
すなかべ [0] 【砂壁】
和風建築で,色砂を糊(ノリ)で練って上塗りし,仕上げた壁。
砂壌土
さじょうど サジヤウ― [2] 【砂壌土・沙壌土】
砂土と壌土との中間の土。砂を多く含み,粘土は12.5〜25パーセント。
砂子
いさご [0] 【砂・沙・砂子】
すな。細かい石。すなご。まさご。
砂子
すなご [0] 【砂子・沙子】
(1)すな。まさご。
(2)金銀の箔(ハク)を粉末にしたもの。蒔絵(マキエ)・色紙・襖(フスマ)紙などに吹きつけて装飾とする。「―ノ屏風/日葡」
砂山
すなやま【砂山】
a sand hill[bank (海岸の)].
砂山
すなやま 【砂山】
(1)日本歌曲。北原白秋の詩に中山晋平が作曲。1922年(大正11)に発表。「海は荒海,向こうは佐渡よ…」
(2)日本歌曲。{(1)}と同じ詩に山田耕筰が1926年(大正15)に作曲。
砂山
すなやま [0] 【砂山】
砂が積もってできた山。砂丘。
砂岩
さがん [1] 【砂岩】
砕屑岩の一。石英・長石などの砂粒(径2ミリメートル未満の砕片)が堆積・固結してできた岩石。土木建築用石材・砥石(トイシ)材料とする。しゃがん。
砂岩
さがん【砂岩】
《地》sandstone.→英和
砂岩
しゃがん [1][0] 【砂岩】
⇒さがん(砂岩)
砂嵐
すなあらし [3] 【砂嵐】
砂漠などで起こる,砂を含んだ強風が吹き荒れる現象。砂暴風。
砂川
すながわ スナガハ 【砂川】
(1)北海道中部,石狩平野北部にある市。石狩川に沿い,舟運と背後の炭田で発展した。木材・化学工業が立地。
(2)東京都北多摩郡の旧町名。1963年(昭和38)立川市に編入。
砂川事件
すながわじけん スナガハ― 【砂川事件】
1955年(昭和30)から57年にかけて,アメリカ軍立川基地の拡張をめぐって,地元砂川町の住民および支援の労働組合員・学生らと,警官隊との衝突で起きた数回におよぶ流血事件。裁判において日米安全保障条約の合憲性が争われた。
砂州
さしゅう [0] 【砂州・砂洲】
⇒さす(砂州)
砂州
さす [0] 【砂州・砂洲】
海岸や湖岸にできた砂堤。砂嘴(サシ)のさらに発達したもの。潮流・風や河川の運んだ土砂がたまってできる。例,天の橋立・弓ヶ浜。
砂州
さす【砂州】
a sandbar;→英和
a sandbank.→英和
砂引草
すなびきそう [0] 【砂引草】
ムラサキ科の多年草。海岸の砂地に自生。長い根茎が砂中をはう。茎は高さ30センチメートル内外で,狭長楕円形の葉を密に互生。夏,枝先に香りのある五弁の白色花を多数つける。浜紫(ハマムラサキ)。
砂張
さはり [0] 【響銅・胡銅器・砂張】
銅・スズ・鉛の合金。また,それを用いた,仏具や種々の器物。
〔朝鮮の食器サバルも合金であり,その音転ともいわれる〕
砂手習い
すなでならい [3] 【砂手習い】
昔,砂に指や棒切れで字を書いて習うこと。砂手本。
砂払い
すなばらい [3] 【砂払い】
〔体内の砂を払うといわれることから〕
こんにゃくの異名。すなはらい。
砂摩り
すなずり [0] 【砂摩り・砂摺り】
(1)魚の腹の肉。脂肪に富んだ部分。
(2)細かい粒状または粉状の研磨材を用いてみがくこと。
(3)砂を配合した漆喰(シツクイ)で壁などを塗ること。また,その壁。
砂摺り
すなずり [0] 【砂摩り・砂摺り】
(1)魚の腹の肉。脂肪に富んだ部分。
(2)細かい粒状または粉状の研磨材を用いてみがくこと。
(3)砂を配合した漆喰(シツクイ)で壁などを塗ること。また,その壁。
砂日傘
すなひがさ [3][4] 【砂日傘】
海水浴場の砂浜に立てる大きな日傘。ビーチ-パラソル。[季]夏。
砂時計
すなどけい [3] 【砂時計】
時計の一種。中央のくびれた瓢箪(ヒヨウタン)形のガラス器に一定量の砂を封入したもの。砂の入っている方のふくらみを上にして立て,くびれを通って下方へ落ちた砂の量で時間を知る。砂漏(サロウ)。
砂書き
すながき [0] 【砂書き】
「砂絵(スナエ)」に同じ。
砂杭
すなぐい [0] 【砂杭】
⇒サンド-パイル
砂栽培
すなさいばい [3] 【砂栽培】
滅菌した砂を水溶液でうるおして,植物を栽培する方法。砂耕。
砂汀
さてい [0] 【砂汀】
砂のなぎさ。砂浜。
砂沢遺跡
すなざわいせき スナザハヰセキ 【砂沢遺跡】
青森県弘前市三和にある弥生前期の水田遺跡。水田址と籾痕のついた遠賀川式土器が発見され,北日本への稲作伝播の推定時期がより古くなった。
砂洲
さしゅう [0] 【砂州・砂洲】
⇒さす(砂州)
砂洲
さす [0] 【砂州・砂洲】
海岸や湖岸にできた砂堤。砂嘴(サシ)のさらに発達したもの。潮流・風や河川の運んだ土砂がたまってできる。例,天の橋立・弓ヶ浜。
砂浜
すなはま [0] 【砂浜】
砂の浜辺。砂地の海岸。
砂浴
さよく [0] 【砂浴】
(1)砂を用いて間接に加熱すること,またはその装置。実験室では鉄製の皿に乾燥した砂を盛り,その上に物をのせて加熱する。熱の伝導が緩慢化・均一化されて,突沸や破損を防ぐことができる。
(2)砂風呂のこと。
(3)鳥類が,羽虫などを取り除くため,砂を掘って羽をすりつけたり,砂を浴びたりすること。すなあび。
砂浴び
すなあび [0][4] 【砂浴び】 (名)スル
「さよく(砂浴){(3)}」に同じ。
砂湯
すなゆ [0] 【砂湯】
「砂風呂(スナブロ)」に同じ。
砂滑
すなめり [0] 【砂滑】
ハクジラの一種。全長1.8メートルほど。体は暗青灰ないし黒色で,背びれがない。インドから東南アジア,日本の沿岸に分布。瀬戸内海のものは天然記念物として保護されている。
砂漉し
すなごし [0] 【砂漉し】
(1)桶(オケ)などに砂を詰め,水を砂の層を通して汚れを除くこと。また,その水。
(2)酒を砂の層を通して濁りを除くこと。また,その酒。
砂漏
さろう [0] 【砂漏】
砂の漏刻。すなどけい。
砂漠
さばく【砂漠】
a desert.→英和
砂漠
さばく [0] 【砂漠・沙漠】
熱帯・温帯の大陸で,年降雨量200ミリメートル以下の乾燥地帯にできる荒原。土壌が発達せず耐乾性の強いキク科植物や,サボテンなどが疎生する。乾荒原。サハラ砂漠・ゴビ砂漠・カラハリ砂漠など。
砂漠の船
さばくのふね [5] 【砂漠の船】
ラクダの異名。
砂漠化
さばくか [0] 【砂漠化】
砂漠周辺などで,過放牧,森林伐採,草原の農地化,塩類化などにより,乾燥地域が砂漠になること。
砂漠気候
さばくきこう [4] 【砂漠気候】
年間の降水量が蒸発量より少ない乾燥気候で,年間降水量が250ミリメートル未満のもの。樹木がほとんど生育せず,気温も年較差より日較差が大きい。中央アジア・北アフリカ・オーストラリアなどの砂漠にみられる。
砂潜
すなもぐり [3] 【砂潜】
魚,カマツカの異名。
砂煙
すなけむり [3] 【砂煙】
砂が舞い上がり,煙のように見えるもの。砂塵(サジン)。
砂煙
すなけむり【砂煙(を立てる)】
(raise) a cloud of dust.
砂状
さじょう [0] 【砂状】
砂のような状態。
砂留
すなどめ [0] 【砂留(め)】
砂がくずれ落ちないように山の斜面や川の堤などに設ける設備。
砂留め
すなどめ [0] 【砂留(め)】
砂がくずれ落ちないように山の斜面や川の堤などに設ける設備。
砂皮
シャーペイ [1] 【砂皮】
〔中国語〕
イヌの一品種。中国原産。体高50センチメートル程度。垂れ下がった,だぶだぶの皮膚が特徴。かつて食用犬として飼育された。愛玩犬。
砂皿
すなざら [0] 【砂皿】
砂浴(サヨク){(1)}に用いる鉄皿。
砂石
しゃせき [0][1] 【砂石・沙石】
砂や小石。まさご。させき。
砂石
させき [0] 【砂石・沙石】
砂と石。しゃせき。
砂砂漠
すなさばく [3] 【砂砂漠】
岩石砂漠の周辺に分布する砂礫(サレキ)からなる砂漠。砂丘の発達に特色がみられる。例,タクラマカン砂漠。クーム。
→岩石砂漠
砂磧
しゃせき [0] 【砂磧・沙磧】
砂の河原。砂原。させき。
砂礫
されき [0] 【砂礫】
砂と小石。しゃれき。
砂礫
されき【砂礫】
gravel;→英和
pebbles.
砂礫
しゃれき [0] 【砂礫】
⇒されき(砂礫)
砂籠
じゃかご [1] 【砂籠】
蛇籠の形を模した鋳物製花留め。古くは竹で編んだという。「蛇」の字を嫌って「砂」を当てる。
砂糖
さとう [2] 【砂糖】
ショ糖を主成分とする代表的甘味調味料。サトウキビ・サトウダイコンなどから,白色の水に溶けやすい結晶として得られる。
→蔗糖(シヨトウ)
→砂糖[表]
砂糖
さとう【砂糖】
<refined> sugar.→英和
〜で甘くした sugared <water> .→英和
‖砂糖入れ a sugar bowl[ <英> basin].砂糖水 sugared water.砂糖漬の candied <fruit> .角砂糖 lump sugar.黒砂糖 muscovado;raw sugar.
砂糖大根
さとうだいこん【砂糖大根】
(a) sugar beet.
砂糖大根
さとうだいこん [4] 【砂糖大根】
アカザ科の二年草。ヨーロッパ原産。主に,サトウキビの栽培不能な温帯北部で栽培。根は大根のように肥大する。根葉は柄が長く長卵形。根にショ糖を含み,砂糖の原料とする。茎・葉は飼料とする。甜菜(テンサイ)。ビート。
砂糖椰子
さとうやし [4] 【砂糖椰子】
ヤシ科の高木。インドおよび東南アジア原産。高さ20メートルに達する。若い花序の軸を切って汁液を採り,砂糖をつくり,また発酵させて酒にする。茎のデンプンを食用とし,葉の繊維で縄などを作る。
砂糖楓
さとうかえで [4] 【砂糖楓】
カエデ科の落葉高木。北アメリカ原産。葉は掌状に三〜五裂する。樹液を採ってメープル-シロップなどを作るため栽植する。街路樹・庭園樹ともする。
砂糖水
さとうみず [2] 【砂糖水】
砂糖を溶かした水。
砂糖漬
さとうづけ [0] 【砂糖漬(け)】
果実・野菜などを煮てから砂糖に漬けること。また,そうした食品。長崎のブンタン漬け,西洋のマロン-グラッセなど。
砂糖漬け
さとうづけ [0] 【砂糖漬(け)】
果実・野菜などを煮てから砂糖に漬けること。また,そうした食品。長崎のブンタン漬け,西洋のマロン-グラッセなど。
砂糖炭
さとうたん [0] 【砂糖炭】
ショ糖を乾留した残分の炭素。きわめて多孔性で,吸着・脱臭・脱色剤として用いる。また炭素の純度が高く,金属や非金属の炭化物の製造原料となる。
砂糖蜀黍
さとうもろこし [4] 【砂糖蜀黍】
モロコシの一変種。高さは約1メートル。茎の汁液が甘く,製糖植物や飼料として栽培される。ソルゴー。
砂糖蜜
さとうみつ [4][2] 【砂糖蜜】
砂糖に酒を加えて煮たもの。
砂糖鳥
さとうちょう [0] 【砂糖鳥】
オウム目インコ科の小鳥。全長約13センチメートル。全身鮮やかな緑色で,のどと腰が赤く,頭に青色の大きい紋がある。果実を食べ,甘いものを好む。休むときや寝るとき,木の枝にさかさにぶらさがる奇習をもつ。マレー半島からボルネオにかけて分布。
砂糖黍
さとうきび【砂糖黍】
sugarcane.→英和
砂糖黍
さとうきび [2] 【砂糖黍】
イネ科の多年草。東南アジアまたはインド原産といわれ,製糖作物として熱帯を中心に世界各地で栽培される。茎は高さ2〜3メートル,円柱形で竹に似るが中空ではない。葉は広い線形。茎の汁液にショ糖を含み,砂糖の原料とする。甘蔗。砂糖竹。[季]秋。
砂紋
さもん [0] 【砂紋】
(1)波や海水の流れによって海底の砂や泥の表面に生ずる起伏。砂蓮。
(2)「風紋(フウモン)」に同じ。
(3)日本庭園の敷砂の上に熊手状の器具で描いた模様。箒(ホウキ)目。
砂絵
すなえ [0] 【砂絵】
手に握った砂を少しずつ落として描き出した絵。江戸時代,大道芸人が白砂や五色の砂を使って行なった。砂書き。
砂耕
さこう [0] 【砂耕】
⇒砂栽培(スナサイバイ)
砂肝
すなぎも [0] 【砂肝】
鳥の砂嚢(サノウ)。
砂船
すなぶね [0] 【砂船】
浚渫(シユンセツ)した土砂を運ぶ船。
砂色
すないろ [0] 【砂色】
砂のように灰色がかった黄色。
砂蚤
すなのみ [0] 【砂蚤】
スナノミ科の昆虫。人間やイヌ・ネコ・ブタその他の獣の皮下に寄生。蛹(サナギ)から羽化したばかりには体長2ミリメートルほど,宿主の皮下に食い入って吸血すると腹部が膨れ上がって,10ミリメートルほどの豆粒のようになる。アフリカ・南アメリカの熱帯地域に分布。
砂蟹
すながに [0] 【砂蟹】
海産のカニ。甲はほぼ正方形で,幅3センチメートル内外。普通は砂色だが,日照などにより赤褐色まで変化する。高潮線付近の砂泥地に穴を掘ってすむ。本州以南,台湾・中国の砂浜に広く分布。
砂袋
すなぶくろ [3] 【砂袋】
砂の入っている袋。砂嚢(サノウ)。
砂袋
すなぶくろ【砂袋】
a sandbag;→英和
a gizzard (鳥の).→英和
砂被り
すなかぶり [3] 【砂被り】
相撲で,土俵ぎわの見物席。
砂走り
すなばしり [3] 【砂走り】
チドリ目ツバメチドリ科の鳥。全長23センチメートルほど。全体が黄褐色で,目の後方に黒線がある。地上を速く走るが飛ぶことは少ない。砂漠や荒れ地にすみ,昆虫やトカゲなどを食べる。アフリカ北部から小アジア・インドに分布。
砂路
いさごじ 【砂路】
砂の路。すなみち。「清き河原の―に/弁内侍日記」
砂遊び
すなあそび [3] 【砂遊び】
子供が砂をいじって遊ぶこと。
砂遊びをする
すなあそび【砂遊びをする】
play with sand.
砂金
さきん [0] 【砂金・沙金】
砂の中から産する金。金鉱床の風化分解によって分離された金粒が,砂礫(サレキ)とともに河床などに堆積したもの。しゃきん。
砂金
しゃきん [0] 【砂金】
「さきん(砂金)」に同じ。[日葡]
砂金
さきん【砂金】
gold dust;alluvial gold.〜を採る wash for gold.‖砂金石 aventurine.
砂金包
さきんづつみ [4] 【砂金包】
砂金を包んだ袋。約四五匁を標準とし一包みで一〇両に相当させた。多く贈答に用い,金貨幣の流通後は小判一〇枚を包むことで代用された。
砂金石
さきんせき [2] 【砂金石】
雲母(ウンモ)・赤鉄鉱などの微細結晶を含む石英。緑・白・銀・赤褐などの色を呈し,きらきら輝く。緑色半透明で良質のものは翡翠(ヒスイ)によく似て飾り石とする。
砂鉄
さてつ [0] 【砂鉄】
岩石中の磁鉄鉱が風化に伴って分離され,堆積したもの。鉄・チタンの原料。近代製鉄業が発達するまで,たたら吹き製鉄の重要な原料だった。
砂鉄
さてつ【砂鉄】
iron sand.
砂鉢
すなばち [0] 【砂鉢】
(1)焼き方の粗末な砂色の鉢。
(2)華道で,砂を入れて花を立てる,口が広く背の低い花器。
砂鉱
さこう [0] 【砂鉱】
砂鉱床より産する有用鉱物。金・鉄・スズなど,化学的に安定で,比重が大きく,破砕されにくい。
砂鉱床
さこうしょう [2] 【砂鉱床】
風化・浸食により砂粒状となった岩石や鉱物が流水や波により運ばれ,比重の差によって選別され,堆積してできた鉱床。漂砂鉱床。
砂錫
さすず [0] 【砂錫】
花崗岩(カコウガン)や鉱脈から風化によって分離されたスズ石が,砂や礫(レキ)とともに堆積したもの。スズの原料鉱石。マレー半島からバンカ島・ビリトン島にかけての地帯が世界最大の産地。流錫(リユウシヤク)。
砂防
さぼう【砂防】
sand arrestation.〜工事 sand guards.
砂防
さぼう [0] 【砂防】
山地・海岸・河岸などで,土砂・砂礫(サレキ)の移動・流出を防止すること。防砂。「―造林」
砂防ダム
さぼうダム [4] 【砂防―】
山地・渓流から下流の河川への土砂・岩石の急激な流下を防止するために設けるダム。
砂雪隠
すなせっちん [3] 【砂雪隠】
茶席の内露地に設ける雪隠。石を配し,川砂を盛り,触杖(ソクジヨウ)を添える。現在では実用とはしない。飾り雪隠。
砂頭
さとう [0] 【砂頭・沙頭】
砂浜。砂の上。
砂風呂
すなぶろ [0] 【砂風呂】
海浜の温泉熱によって熱くなった砂に埋まって体を温めること。指宿(イブスキ)温泉のものなどが有名。砂湯。砂蒸し。
砂風呂
すなぶろ【砂風呂】
a sand bath.
砂高台
すなこうだい [3] 【砂高台】
焼き物で,高台の底に砂の痕(アト)が残っているもの。重ね焼きの際,器物どうしが溶着するのを防ぐために砂をまいたために生じる。朝鮮製の茶碗(チヤワン)などに多い。
砂鶏
さけい [0] 【砂鶏・沙鶏】
(1)ハト目サケイ科の鳥の総称。全長25〜40センチメートル。ユーラシア・アフリカの砂漠にすむ。
(2){(1)}の一種。羽色は黄褐色の保護色。足は短く,羽毛におおわれる。ヨーロッパ東部からゴビ砂漠にかけて分布。
砂鼠
すなねずみ [3] 【砂鼠】
齧歯目ネズミ科の一種。中国東北部からモンゴルに生息し,砂を与えると喜ぶことからこの名をもつ。日本で実験動物化され,フィラリア症,てんかん,コレステロール代謝などの研究に使われている。
砉然
けきぜん [0] 【砉然】 (ト|タル)[文]形動タリ
骨と皮が離れるときのように,ばりばりと音を立てるさま。「―と故なきに響を起して/薤露行(漱石)」
砌
みぎり [0][3] 【砌】
〔「水限(ミギリ)」の意。(2)が原義〕
(1)とき。ころ。おり。「暑さの―いかがお過ごしですか」「幼少の―」
(2)軒下の,雨滴を受ける敷石や石畳のある所。「九月のしぐれの秋は大殿の―しみみに/万葉 3324」
(3)庭。「されば―を遶(メグ)る山川も/太平記 39」
(4)ことが行われる場所。場面。「彼所は転妙法輪の跡,仏法長久の―なり/盛衰記 39」
(5)水ぎわ。「―の中の円月を見て/性霊集」
砌
みぎん 【砌】
「みぎり(砌)」の転。「哀愍(アイビン)じきんの―なれば,いづくに大蛇のあるべきぞと/謡曲・道成寺」
砌下
せいか [1] 【砌下】
(1)軒下の雨垂れを受けるために石を敷いた所。
(2)手紙の脇付に用いる語。足下。おてもと。
砒化水素
ひかすいそ ヒクワ― [3] 【砒化水素】
ヒ素の単体や化合物が発生期の水素と反応して生じる,ニンニク臭のある無色・猛毒の気体。分子式 AsH� アルシン。水素化ヒ素。
砒石
ひせき [2][1] 【砒石】
ヒ素の元素鉱物。新鮮な面では錫(スズ)白色で金属光沢を呈するが,空気に触れると暗色となる。砒霜石。
砒素
ひそ [2][1] 【砒素】
〔arsenic〕
窒素族元素の一。元素記号 As 原子番号三三。原子量七四・九二。黄色・灰色・黒色の三種があり,常温では固体。化学的性質はリンに似る。鶏冠石・雄黄・硫ヒ鉄鉱など硫化物として天然に広く産し,化合物は毒性が強い。殺虫剤・薬剤などに用いるほか,近年では合金や半導体の材料としても重要。
〔自然科学では「ヒ素」と書く〕
砒素
ひそ【砒素】
《化》arsenic.→英和
砒素剤
ひそざい [2] 【砒素剤】
ヒ素を含む薬剤。梅毒治療薬のサルバルサンなど。
砒酸
ひさん [0] 【砒酸】
五酸化二ヒ素の水和物。普通,ヒ素または三酸化二ヒ素を濃硝酸と熱し,濃縮して得られる無色板状結晶をいう。化学式 H�AsO�・1/2H�O 水に溶けて酸性を示す。有毒。殺虫剤,有機または無機のヒ素剤の原料に用いる。
砒酸
ひさん【砒酸】
《化》arsenic acid.
砒酸鉛
ひさんなまり [4] 【砒酸鉛】
オルトヒ酸鉛 Pb�(AsO�)� およびこれと類似の化合物の総称。黄白色の結晶性粉末。ヒ酸水素鉛 PbHAsO� は農業用殺虫剤として使われたが,現在は使用禁止。ひさんえん。
砒霜石
ひそうせき ヒサウ― [2] 【砒霜石】
⇒砒石(ヒセキ)
研き
みがき [0] 【磨き・研き】
(1)みがくこと。また,みがいて出したつや。「廊下に―をかける」
(2)一段とすぐれたものにすること。「技に―をかける」
(3)(「瑩」と書く)古く行われた絹のつや出し法。糊をつけ,乾いたのち打ったり,こすったりしたもの。
研ぎ
とぎ [2] 【研ぎ】
(1)研ぐこと。みがくこと。また,といだ具合。「―が足りない」
(2)研ぐ人。みがく人。研ぎ師。
研ぎ上げる
とぎあ・げる [0][4] 【研(ぎ)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 とぎあ・ぐ
研いだり磨いたりして,仕上げる。「よく―・げた包丁」
研ぎ出し
とぎだし [0] 【研(ぎ)出し】
(1)砥石(トイシ)・金ごて・金剛砂(コンゴウシヤ)などを用いて,研磨して仕上げること。
(2)「研ぎ出し蒔絵」の略。
研ぎ出し蒔絵
とぎだしまきえ [5][6] 【研(ぎ)出し蒔絵】
蒔絵の技法の一。漆地の上に絵漆で文様を描き,乾かないうちに金銀粉・色粉などを蒔き付け,乾いたのちに透き漆あるいは黒漆を塗り,乾燥させたあとに磨いて下の文様・金銀粉などをおぼろにあらわしたもの。蒔絵の基本的な方法で平安時代に盛んに行われた。研ぎ出し。
研ぎ出す
とぎだ・す [0][3] 【研(ぎ)出す】 (動サ五[四])
研ぎ磨いて,つや・模様などが表れるようにする。「木目を―・す」
研ぎ屋
とぎや [2] 【研(ぎ)屋】
刃物や鏡などをとぎみがく店。また,その人。
研ぎ屋
とぎや【研ぎ屋】
a grinder;→英和
a <sword> sharpener;→英和
a polisher.→英和
研ぎ師
とぎし [2] 【研(ぎ)師】
鏡・刃物類を研ぐのを職業とする人。
研ぎ水
とぎみず [2] 【研(ぎ)水・磨ぎ水】
(1)物をとぐのに用いる水。
(2)米をといだあとの水。しろみず。とぎじる。
研ぎ澄ます
とぎすま・す [4][0] 【研(ぎ)澄ます】 (動サ五[四])
(1)刃物や鏡などを,少しの曇りもないように研ぎ磨く。「―・した名刀」
(2)精神や神経を鋭敏にする。「―・された感覚」
研ぎ澄ます
とぎすます【研ぎ澄ます】
sharpen.→英和
研ぎ澄ました sharp;→英和
keen <intellect> .→英和
研ぎ炭
とぎすみ [2] 【研(ぎ)炭】
漆の塗装用具の一。漆塗りの表面をたいらに研ぐのに用いる炭。
研ぎ物
とぎもの [2] 【研(ぎ)物】
刃物や鏡などをといだりみがいたりすること。また,そのもの。
研ぎ物師
とぎものし [4] 【研(ぎ)物師】
研ぎ物を職業とする人。
研ぎ皮
とぎかわ【研ぎ皮】
a strop.→英和
〜でとぐ strop <a razor> .
研ぎ立て
とぎたて [0] 【研(ぎ)立て】
研いで間のないこと。また,そのもの。「―の包丁」
研ぎ革
とぎかわ [0] 【研(ぎ)革】
刃物を研ぐのに用いる革。
研く
みが・く [0] 【磨く・研く】 (動カ五[四])
(1)こすってつやを出したり,きれいにしたりする。「靴を―・く」「床を―・く」
(2)技芸などの練習に励む。上達しようとする。「腕を―・く」「技を―・く」
(3)美しく飾る。「常よりも御しつらひ心殊に―・きつくろひ/枕草子 104」
(4)光彩を添える。輝くようにする。「月に―・ける玉津島/太平記 5」
[可能] みがける
研ぐ
とぐ【研ぐ】
[刃物を]grind;→英和
whet;→英和
sharpen <a knife> ;→英和
hone (砥石で)[strop (皮で)] <a razor> ;→英和
polish (磨く);→英和
wash (米を).→英和
研ぐ
と・ぐ [1] 【研ぐ・磨ぐ】 (動ガ五[四])
(1)刃物などを砥石(トイシ)ですって鋭くする。「包丁を―・ぐ」
(2)(多く「磨ぐ」と書く)水に入れてこすって洗う。「米を―・ぐ」
(3)みがいてつやを出す。「櫛笥(クシゲ)鏡の影見え難く―・ぐわきも知らず/大鏡(後一条)」
[可能] とげる
[慣用] 牙を―・爪を―
研上げる
とぎあ・げる [0][4] 【研(ぎ)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 とぎあ・ぐ
研いだり磨いたりして,仕上げる。「よく―・げた包丁」
研修
けんしゅう [0] 【研修】 (名)スル
学問・技能などをみがき修得すること。特に,職務に対する理解を深め,習熟するために学習すること。「―期間」
研修する
けんしゅう【研修する】
study;→英和
research.→英和
‖研修医 an intern(e).研修所 a training institute.研修生 a trainee.研修旅行 a study tour.
研修医
けんしゅうい [3] 【研修医】
大学病院または臨床研修指定病院で,医療を実地で研修している医師。
研出し
とぎだし [0] 【研(ぎ)出し】
(1)砥石(トイシ)・金ごて・金剛砂(コンゴウシヤ)などを用いて,研磨して仕上げること。
(2)「研ぎ出し蒔絵」の略。
研出し蒔絵
とぎだしまきえ [5][6] 【研(ぎ)出し蒔絵】
蒔絵の技法の一。漆地の上に絵漆で文様を描き,乾かないうちに金銀粉・色粉などを蒔き付け,乾いたのちに透き漆あるいは黒漆を塗り,乾燥させたあとに磨いて下の文様・金銀粉などをおぼろにあらわしたもの。蒔絵の基本的な方法で平安時代に盛んに行われた。研ぎ出し。
研出す
とぎだ・す [0][3] 【研(ぎ)出す】 (動サ五[四])
研ぎ磨いて,つや・模様などが表れるようにする。「木目を―・す」
研削
けんさく [0] 【研削】 (名)スル
ものを砥石(トイシ)などでけずってなめらかにすること。研磨。「仕上げのために―する」
研削盤
けんさくばん [0] 【研削盤】
砥石(トイシ)を高速回転させ,工作物にも回転または往復運動を与えて,円筒や平面または特殊な形状の研削をするための工作機械。研磨機。
→グラインダー
研北
けんぽく [0] 【硯北・研北】
手紙の脇付(ワキヅケ)の一。机を南向きに置くと,人の位置が硯(スズリ)の北側になるところからいう。机下。案下。
研学
けんがく [0] 【研学】 (名)スル
学問をますます深めること。
研屋
とぎや [2] 【研(ぎ)屋】
刃物や鏡などをとぎみがく店。また,その人。
研師
とぎし [2] 【研(ぎ)師】
鏡・刃物類を研ぐのを職業とする人。
研摩
けんま【研摩】
grinding;polishing.‖研摩機 a grinder;a polisher (レンズなどの).研摩材 abrasive.研摩紙 sandpaper;emery paper.
研摩
けんま [1] 【研磨・研摩】 (名)スル
(1)刃物・宝石などをとぎみがくこと。「レンズを―する」
(2)学問・技術などが,さらに深く,高度なものになるように励むこと。「才力知識を―する/新聞雑誌 11」
研水
とぎみず [2] 【研(ぎ)水・磨ぎ水】
(1)物をとぐのに用いる水。
(2)米をといだあとの水。しろみず。とぎじる。
研澄ます
とぎすま・す [4][0] 【研(ぎ)澄ます】 (動サ五[四])
(1)刃物や鏡などを,少しの曇りもないように研ぎ磨く。「―・した名刀」
(2)精神や神経を鋭敏にする。「―・された感覚」
研炭
とぎすみ [2] 【研(ぎ)炭】
漆の塗装用具の一。漆塗りの表面をたいらに研ぐのに用いる炭。
研物
とぎもの [2] 【研(ぎ)物】
刃物や鏡などをといだりみがいたりすること。また,そのもの。
研物師
とぎものし [4] 【研(ぎ)物師】
研ぎ物を職業とする人。
研田
けんでん [0] 【硯田・研田】
文筆家業の人の硯(スズリ)を,農民の耕作する田にたとえていう。「―を耕す」
研磨
けんま [1] 【研磨・研摩】 (名)スル
(1)刃物・宝石などをとぎみがくこと。「レンズを―する」
(2)学問・技術などが,さらに深く,高度なものになるように励むこと。「才力知識を―する/新聞雑誌 11」
研磨機
けんまき [3] 【研磨機】
⇒研削盤(ケンサクバン)
研究
けんきゅう [0] 【研究】 (名)スル
物事について深く考えたり調べたりして真理を明らかにすること。「日本の歴史を―する」「―者」「―所」「―室」
研究
けんきゅう【研究】
(a) study;→英和
research(-es);→英和
(an) investigation (調査).〜する study;make a study of;make researches <in> ;inquire into;investigate.→英和
‖研究家[者]a student[scholar] <of> .研究室 a laboratory;a seminar (大学の);an office (個人研究室).研究所 a laboratory;a research institute.研究論文 a monograph;a <scientific> paper;a dissertation;a treatise.
研究会
けんきゅうかい [3] 【研究会】
(1)研究を目的として催す会合。また,研究を目的として組織された団体。
(2)1891年(明治24)貴族院内に結成された有力会派。子爵議員堀田正養・岡部長職らを中心として侯・伯・男爵議員,および勅選議員清浦奎吾らが加わって結成,明治・大正期の政界の一大勢力を形成した。1947年(昭和22)貴族院廃止とともに解散。
研究授業
けんきゅうじゅぎょう [5] 【研究授業】
教師たちの相互研修のために公開実施される授業。教授法の質を高め,その改善と効率化を図るために行われる。
研究生
けんきゅうせい [3] 【研究生】
一定の資格のもとに研究を行う学生。
研究開発
けんきゅうかいはつ [5] 【研究開発】
〔research and development〕
基礎的研究とその応用化研究の成果をもとに,製品化まで進める開発業務。R&D 。
研立て
とぎたて [0] 【研(ぎ)立て】
研いで間のないこと。また,そのもの。「―の包丁」
研鑽
けんさん【研鑽】
hard study.
研鑽
けんさん [0] 【研鑽】 (名)スル
学問などを深く研究すること。「―を積む」「未だ亜細亜大陸の地質を甚だ―せざるに当り/日本風景論(重昂)」
研革
とぎかわ [0] 【研(ぎ)革】
刃物を研ぐのに用いる革。
砕く
くだ・く [2] 【砕く・摧く】
■一■ (動カ五[四])
(1)固まっているものを,打撃や圧力を加えて細かい破片にする。かたまりを細かくする。「氷を―・く」「土のかたまりを鍬(クワ)で―・く」
(2)勢い・熱意などを弱らせる。くじく。「敵の野望を―・く」「運に乗じて敵を―・く時/徒然 80」
(3)難解なものをわかりやすくする。「法律の条文を―・いて説明する」
(4)(「心をくだく」「身をくだく」などの形で)ある目的を達成するために力を尽くす。「肝胆を―・く」「心肝を―・く」
〔「砕ける」に対する他動詞〕
[可能] くだける
■二■ (動カ下二)
⇒くだける
砕く
くだく【砕く】
break <into pieces> ;→英和
smash (粉砕);→英和
crush (おしつぶす);→英和
pulverize (粉に).→英和
心を〜 rack one's brains.
砕け
くだけ [3] 【砕け】
(1)砕けること。また,砕けたもの。破片。「腰―」「雪の―しそこに散りけむ/万葉 104」
(2)事のなりゆき。結末。「翌の朝の―をあんじ思案とりどり/洒落本・多佳余宇辞」
砕けた
くだけた【砕けた】
(1) broken.→英和
(2) easy <terms> ;→英和
familiar <tone> ;→英和
democratic;→英和
free and easy <manner> .
砕ける
くだける【砕ける】
break;→英和
be broken;go to pieces.当たって〜 run a risk.→英和
粉々に〜 be smashed into fragments.
砕ける
くだ・ける [3] 【砕ける・摧ける】 (動カ下一)[文]カ下二 くだ・く
(1)固まっていたものが,打撃力や圧力を加えられて細かい破片になる。こなごなになる。「ガラスがこなごなに―・けた」「波頭(ナミガシラ)が―・ける」
(2)力を失ってくずれる。また,初めの勢いや熱意がくじける。「喧嘩腰(ケンカゴシ)も―・けて了へば/社会百面相(魯庵)」
(3)堅苦しさがなくなり,親しみやすい様子になる。また,やや俗っぽくなる。「―・けた言い方をする」「彼はなかなか―・けている」「―・けた服装」
(4)あれこれと思い乱れる。「千々に―・けはべる思ひに/源氏(夕霧)」
〔「砕く」に対する自動詞〕
[慣用] 腰が―・世話に―・玉と―
砕け波
くだけなみ [3] 【砕け波】
岸の岩礁などで砕けた波。砕けて散る波。
砕け米
くだけまい [0] 【砕け米】
籾摺(モミス)りまたは精米の際に,砕けて細かくなった米。
砕動風
さいどうふう 【砕動風】
世阿弥の用語。形は鬼で心は人である役を演ずる場合の風体。
→力動風
砕土
さいど [1] 【砕土】
土を細かく砕くこと。また,砕いた土。
砕屑
さいせつ [0] 【砕屑】
くだけたくず。かけら。砕片。
砕屑丘
さいせつきゅう [0][4] 【砕屑丘】
⇒火砕丘(カサイキユウ)
砕屑岩
さいせつがん [4] 【砕屑岩】
岩石の砕屑が集まって固まった堆積岩。礫(レキ)岩・砂岩・泥岩など。
砕心
さいしん [0] 【砕心・摧心】
あれこれ気を遣って苦労すること。「―勉励する」
砕木
さいぼく [0] 【砕木】
木材をすりくだくこと。
砕木パルプ
さいぼくパルプ [5] 【砕木―】
⇒機械(キカイ)パルプ
砕木機
さいぼくき [4] 【砕木機】
回転する砥石(トイシ)に丸太を押しつけ,パルプを製造する機械装置。グラインダー。
砕木石
さいぼくせき [4] 【砕木石】
砕木機の砥石(トイシ)。
砕氷
さいひょう [0] 【砕氷】 (名)スル
氷をくだくこと。また,くだけた氷。
砕氷船
さいひょうせん [0] 【砕氷船】
結氷した水域の氷を割って進路を作るための特別の装備をした船。[季]冬。
砕氷船
さいひょうせん【砕氷船】
an icebreaker.→英和
砕片
さいへん [0] 【砕片】
物がくだけたかけら。破片。
砕片
さいへん【砕片】
a splinter;→英和
a fragment.→英和
砕石
さいせき [0] 【砕石】 (名)スル
大きい岩石をくだいて適当な大きさにすること。また,そのくだかれた岩石。
砕石機
さいせきき [4][3] 【砕石機】
⇒クラッシャー
砕石術
さいせきじゅつ [4] 【砕石術】
体内の結石を,内視鏡・電気水圧波・超音波などの手段を用いて破壊し,体外に除去する方法。
砕破
さいは [1] 【砕破・摧破】 (名)スル
くだき破ること。また,くだけ破れること。破砕。「敵塁の掩蓋を―せなければならぬ/肉弾(忠温)」
砕米
さいまい [0] 【砕米】
くだけた米。くだけまい。
砕身
さいしん [0] 【砕身】 (名)スル
身をくだくほどに苦労すること。「粉骨―する」
砕金
さいきん [0] 【砕金】
(1)砕かれた黄金。また,そのようにきらきらと光るもの。
(2)美しい詩文の字句のたとえ。
砕鉱
さいこう [0] 【砕鉱】 (名)スル
採掘した鉱石を砕くこと。
砥
と [1] 【砥】
砥石(トイシ)。
砥の粉
とのこ【砥の粉】
polishing powder.
砥石
といし【砥石】
<sharpen on> a whetstone;→英和
a grindstone (円い);→英和
a hone (かみそり用).→英和
砥石
といし [0] 【砥石】
石材などを磨いたり,刃物をとぐための石。荒砥(アラト)・中砥・仕上げ砥の別があり,荒砥には砂岩,中砥には粘板岩・石英粗面岩,仕上げ砥にはケイ質粘板岩などが多く使われる。
砥石車
といしぐるま [4] 【砥石車】
円盤形の砥石で,回転させて工作物の研削に用いるもの。回転砥。
砥礪
ていれい [0] 【砥礪】
⇒しれい(砥礪)
砥礪
しれい [0][1] 【砥礪】 (名)スル
(1)といし。
(2)学問・修養などを高めようと努力すること。とぎみがくこと。「富貴福沢の人の品行を―するは/西国立志編(正直)」
砥粉
とのこ [0][3] 【砥粉】
粘土(黄土)を焼いて粉にしたもの。また,砥石を山から切り出す時に出る石の粉末。刀剣を磨いたり,木材の色付け・塗装下地・目止めに用いたり,漆器の漆下地の原料として用いる。
砥糞
とくそ [0] 【砥糞】
砥石で物を研いだ時に出る泥状のもの。
砥草
とくさ [0][3] 【木賊・砥草】
トクサ目の常緑性シダ植物。山中の湿地に自生。観賞用に庭園などに植える。茎は叢生し,硬く中空で節があり,高さ70センチメートル内外。表面は深緑色で縦溝があってざらつき,節には黒色の鞘(サヤ)がつく。夏,茎頂に卵状楕円形の胞子嚢穂(ホウシノウスイ)をつける。茎をゆでて乾燥させたものを木製器具や角・骨を磨くのに用いる。
木賊[図]
砥部
とべ 【砥部】
愛媛県中央部,伊予郡の町。松山市に隣接。砥部川流域を占め,河畔に中央構造線の砥部衝上断層が露出。柑橘(カンキツ)類の栽培が盛ん。砥部焼で知られる。
砥部焼
とべやき [0] 【砥部焼】
愛媛県松山市の郊外で産する磁器。1775年,大洲藩主加藤侯が家臣加藤三郎兵衛に諮り,有田から陶工を招いて砥部村字五本松で開窯。
砦
とりで [0] 【砦・塁・寨】
(1)本城から離れて設けられた小さい城。規模の小さい城。
(2)外敵を防ぐために築造した建造物。要塞。
砦
とりで【砦】
a fort(ress);→英和
a stronghold.→英和
砦柵
さいさく [0] 【砦柵】
敵の侵入を防ぐための城塞の垣とした先のとがった木または竹の柵。もがり。やらい。
砧
きぬた 【砧】
(1)能の一。四番目物。世阿弥(ゼアミ)作。長年帰国しない夫の無情を恨んで死んだ妻が,帰国した夫の前に亡霊となって現れる。
(2)地歌・箏曲で,ゆるやかな二拍子を繰り返す砧という手を特徴とする一連の曲の総称。地歌に「三段砧」「四段砧」,箏曲に「五段砧」などがある。砧物。
砧
きぬた [1] 【砧】
(1)〔「きぬいた(衣板)」の転〕
麻・楮(コウゾ)・葛(クズ)などで織った布や絹を槌(ツチ)で打って柔らかくし,つやを出すのに用いる木または石の台。また,それを打つことや打つ音。[季]秋。《声澄みて北斗に響く―かな/芭蕉》
(2)「砧拍子」の略。
砧(1)[図]
砧巻
きぬたまき [0] 【砧巻(き)】
かつらむきにした大根やきゅうり,薄焼き卵などで海老や鶏肉などを巻いた料理。砧{(1)}をかたどったことから。
砧巻き
きぬたまき [0] 【砧巻(き)】
かつらむきにした大根やきゅうり,薄焼き卵などで海老や鶏肉などを巻いた料理。砧{(1)}をかたどったことから。
砧拍子
きぬたびょうし [4] 【砧拍子】
歌舞伎囃子(ハヤシ)の一。砧の音に擬したもの。田舎の場面などに用いる。きぬた。
砧木
だいぎ [0] 【台木・砧木】
(1)接ぎ木の台にする木。つぎだい。だいき。
→接ぎ木
(2)物の台にする木。
砧杵
ちんしょ [1] 【砧杵】
きぬたと,それを打つつち。また,きぬたを打つ音。
砧青磁
きぬたせいじ [4] 【砧青磁】
中国,竜泉窯で焼かれた青磁の一種。日本の茶人の命名。青磁の中で最上とされる。花入れ・茶碗などが現存。
砧骨
きぬたこつ [3] 【砧骨】
耳小骨の一。槌骨(ツチコツ)と鐙骨(アブミコツ)との中間にあり,鼓膜から内耳への音の伝導に関与する。ちんこつ。きぬたぼね。
砧骨
ちんこつ [0] 【砧骨】
⇒砧骨(キヌタコツ)
砭
いしばり [3] 【石針・石鍼・砭】
(1)中国の鍼術(シンジユツ)で用いる石製の針。焼いて瀉血などに用い,病気を治療した。
(2)骨身にこたえること。身にしみること。「八寒八風人の肌骨(キコツ)に―し/浄瑠璃・関八州繋馬」
砲
ほう ハウ [1] 【砲】
弾丸を発射して敵を破壊・殺傷する火器。銃より口径の大きいものをいう。大砲。おおづつ。火砲。「―を据える」
砲
ほう【砲】
a gun;→英和
a cannon (大砲).→英和
砲丸
ほうがん ハウグワン [0] 【砲丸】
(1)大砲のたま。砲弾。
(2)陸上競技の砲丸投げで使う鉄または真鍮の球。
砲丸
ほうがん【砲丸】
a cannon ball (砲弾).‖砲丸投げ the shot put.砲丸投げ選手 a shot-putter.
砲丸投げ
ほうがんなげ ハウグワン― [0] 【砲丸投げ】
陸上競技の一。サークル内から砲丸{(2)}を投げ,その到達距離を争うもの。男子は7.257キログラム以上,女子は4キログラム以上の砲丸を用いる。
砲兵
ほうへい【砲兵】
an artilleryman;→英和
artillery (総称・砲兵隊).→英和
砲兵
ほうへい ハウ― [1] 【砲兵】
旧陸軍の兵種の一。火砲で敵を砲撃するのを任務とする。野砲兵・山砲兵・重砲兵などがあった。自衛隊の特科に当たる。
砲兵工廠
ほうへいこうしょう ハウ―シヤウ [5] 【砲兵工廠】
陸軍造兵廠の旧称。陸軍の兵器・弾薬・器具・材料などを製造・修理した所。
砲列
ほうれつ【砲列】
a battery.→英和
〜を敷く place guns in position.
砲列
ほうれつ ハウ― [0] 【砲列】
「放列{(1)}」に同じ。「―を敷く」
砲創
ほうそう ハウサウ [0] 【砲創・砲瘡】
火砲によって受けた傷。
砲口
ほうこう ハウ― [0] 【砲口】
砲身の先端の弾丸が発射される口。
砲口
ほうこう【砲口】
a muzzle.→英和
砲台
ほうだい【砲台】
a battery.→英和
砲台
ほうだい ハウ― [0] 【砲台】
大砲を据え付け,そこから砲弾を発射するための堅固な構築物。
砲塁
ほうるい ハウ― [0] 【砲塁】
大砲を据えつけてあるとりで。
砲塔
ほうとう ハウタフ [0] 【砲塔】
〔turret〕
軍艦・戦車・要塞などで,砲手や砲台などを守るための鋼鉄の囲い。目標を捉えて旋回する。
砲塔
ほうとう【砲塔】
a turret.→英和
砲塔旋盤
ほうとうせんばん ハウタフ― [5] 【砲塔旋盤】
⇒タレット旋盤(センバン)
砲声
ほうせい【砲声】
the sound of guns.
砲声
ほうせい ハウ― [0] 【砲声】
大砲を発射したときに起こる音。
砲座
ほうざ ハウ― [0][1] 【砲座】
大砲を据える台座。
砲弾
ほうだん ハウ― [0] 【砲弾】
砲身から発射する弾丸。榴弾・徹甲弾・照明弾などがある。大砲のたま。
砲弾
ほうだん【砲弾】
a shell;→英和
a cannonball.→英和
砲戦
ほうせん ハウ― [0] 【砲戦】 (名)スル
大砲を撃ちあって戦うこと。「彼我両船の―せし時間は僅に三十分内外/浮城物語(竜渓)」
砲手
ほうしゅ【砲手】
a gunner.→英和
砲手
ほうしゅ ハウ― [1] 【砲手】
大砲を発射する役目の人。
砲撃
ほうげき【砲撃】
bombardment;→英和
fire.→英和
〜する bombard;→英和
fire <at,on> .
砲撃
ほうげき ハウ― [0] 【砲撃】 (名)スル
大砲を使って攻撃すること。「敵陣を―する」
砲架
ほうか ハウ― [1] 【砲架】
大砲の砲身をのせる台。
砲火
ほうか ハウクワ [1] 【砲火】
(1)大砲を発射したときに出る火。
(2)砲撃。また,砲弾。「―を浴びる」「―の巷(チマタ)(=戦場)」
砲火
ほうか【砲火】
(gun)fire.→英和
〜を交える(浴びる) exchange (be under) fire.〜を集中する concentrate fire <on> .
砲烟
ほうえん ハウ― [0] 【砲煙・砲烟】
大砲を発射したときに生ずる煙。
砲煙
ほうえん ハウ― [0] 【砲煙・砲烟】
大砲を発射したときに生ずる煙。
砲煙弾雨
ほうえんだんう ハウ― [5] 【砲煙弾雨】
砲煙や,雨のように飛んでくる弾丸。「―の中」
砲熕
ほうこう ハウ― [0] 【砲熕】
大砲。火砲。
砲瘡
ほうそう ハウサウ [0] 【砲創・砲瘡】
火砲によって受けた傷。
砲眼
ほうがん ハウ― [0] 【砲眼】
堡塁(ホウルイ)・艦船・障壁などに設けた射撃口。ここから砲口を出して射撃する。砲門。
砲腔
ほうこう ハウカウ [0] 【砲腔】
砲身内部の空洞部分。
砲艦
ほうかん ハウ― [0] 【砲艦】
軍艦の一種。沿岸・河川の防備にあたる小型艦。軽武装で喫水は浅い。
砲艦
ほうかん【砲艦】
a gunboat.→英和
砲艦外交
ほうかんがいこう ハウ―グワイカウ [5] 【砲艦外交】
武力を背景に展開する外交戦略。
〔もと,欧米列強が中国に対して砲艦を派遣して交渉を行なったことから〕
砲術
ほうじゅつ【砲術】
gunnery;→英和
artillery.→英和
砲術
ほうじゅつ ハウ― [0] 【砲術】
火砲の操作,射撃,火薬の調合などを行う武術。「―家」
砲身
ほうしん【砲身】
a (gun) barrel.
砲身
ほうしん ハウ― [0] 【砲身】
大砲の弾を込めて発射する円筒形の部分。
砲車
ほうしゃ ハウ― [1] 【砲車】
運搬のため砲架に取り付けた車。また,車を取り付けてある大砲。
砲金
ほうきん ハウ― [0] 【砲金】
スズ青銅の一。スズを約10パーセント含む。靭性に富み,耐摩耗性・耐腐食性が大きい。昔,大砲の鋳造に使用されたのでこの名がある。砲銅。ガンメタル。
砲銅
ほうどう ハウ― [0] 【砲銅】
「砲金(ホウキン)」に同じ。
砲門
ほうもん ハウ― [0] 【砲門】
火砲の発射口。
砲隊
ほうたい ハウ― [0] 【砲隊】
砲兵の隊。
砲隊鏡
ほうたいきょう ハウ―キヤウ [0] 【砲隊鏡】
角型(ツノガタ)の鏡筒を持つ大型の双眼鏡。弾着や敵状の観測などに用いる。海軍の観測鏡もこの類。砲台鏡。蟹眼鏡(カニメガネ)。
砲音
ほうおん ハウ― [0] 【砲音】
大砲の射撃音。
破
やぶる [2] 【破】
暦注の十二直の一。訴訟談判・家屋の取り壊しなどに吉,約束相談に凶という日。
破
は [1] 【破】
日本の芸能の理論用語。「序破急」の第二区分。
→序破急
破く
やぶ・く [2] 【破く】 (動カ五[四])
〔「やぶる」と「さく」が混交した語〕
紙や布など薄いものをひきさく。やぶりさく。「手紙を―・く」
[可能] やぶける
破ける
やぶ・ける [3] 【破ける】 (動カ下一)
紙や布など薄いものがさける。やぶれる。「紙が―・ける」
〔「破く」の自動詞形〕
破す
は・す 【破す】 (動サ変)
破る。こわす。(論などを)うちやぶる。「埒(ラチ)のほか達磨(ダルマ)を―・する人をこそ法知らずとは云ふべかりけれ/沙石 5」
破の舞
はのまい [1] 【破の舞】
能の舞の一。女性や天女の軽やかな短い舞。序の舞や中の舞の後,謡をはさんで舞う。「羽衣」「松風」「野宮」「右近」にある。
破り子
わりご [0] 【破り子・破り籠・樏】
(1)ヒノキなどの薄板で作った容器。深いかぶせ蓋(ブタ)が付く。食物を携帯するのに用いた。めんぱ。
(2){(1)}に入れた食物。弁当。「道のほどの―などせさす/宇津保(吹上・上)」
破り子(1)[図]
破り子蕎麦
わりごそば [4] 【破り子蕎麦】
破り子様の容器に蕎麦を入れ,つゆと薬味をかけて食べるもの。
破り捨つ
やりす・つ 【破り捨つ】 (動タ下二)
破り捨てる。「残しおかじと思ふ反古(ホウゴ)など―・つる/徒然 29」
破り籠
わりご [0] 【破り子・破り籠・樏】
(1)ヒノキなどの薄板で作った容器。深いかぶせ蓋(ブタ)が付く。食物を携帯するのに用いた。めんぱ。
(2){(1)}に入れた食物。弁当。「道のほどの―などせさす/宇津保(吹上・上)」
破り子(1)[図]
破り継ぎ
やぶりつぎ [0] 【破(り)継ぎ】
仮名料紙の一種。異種の料紙を重ねて波形に切り,2ミリメートルぐらいずらして継ぎ重ねる。
⇔切り継ぎ
⇔重ね継ぎ
破る
や・る 【破る】
■一■ (動ラ四)
やぶる。裂く。「むつかしき反故など―・りて/源氏(浮舟)」
■二■ (動ラ下二)
裂ける。やぶれる。こわれる。「―・れたる草鞋に編笠着て/太平記 11」
破る
やぶ・る [2] 【破る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)紙・布などを裂いたり穴をあけたりする。「手紙を―・る」「障子を―・る」
(2)(固い物を)傷をつけてこわす。また,砕く。「殻を―・ってひなが出る」
(3)相手側の備え・守りなどを打ちくだいて通過する。「警戒網を―・る」「関所を―・る」
(4)安定していた状態を乱す。「静寂を―・る」「記録を―・る」
(5)規則・約束などに背く行為をする。「誓いを―・る」
(6)相手を負かす。「優勝候補を―・る」
(7)人の体や心を傷つける。「額―・りて陀羅尼こめたるこそ/宇治拾遺 1」
〔「破れる」に対する他動詞〕
[可能] やぶれる
■二■ (動ラ下二)
⇒やぶれる
破る
やぶる【破る】
tear (裂く);→英和
[破壊]break <silence> ;→英和
destroy;→英和
disturb <the peace> ;→英和
violate <the law> (犯す);→英和
[負かす]beat;→英和
defeat.→英和
記録(約束,因習)を〜 break a record (promise,an old custom).→英和
破れ
やぶれ [3] 【破れ】
(1)破れること。破れていること。また,破れたところや物。「靴下の―」「―太鼓」「―障子」
(2)事がうまくゆかないこと。破綻(ハタン)。「先のつまりたるは―に近き道なり/徒然 83」
(3)負け。敗北。
破れ
やぶれ【破れ】
<mend> a rent <in the clothes> ;→英和
a tear.→英和
破れ
やれ [2] 【破れ】
〔動詞「やる(破)」の連用形から〕
(1)破れること。また,破れたところ。やぶれ。「―穴」「―縁」「襖の―をつくろう」
(2)印刷の過程で刷り損じた紙。損紙。
破れかぶれ
やぶれかぶれ [4] 【破れかぶれ】 (名・形動)
どうにでもなれとやけになる・こと(さま)。自暴自棄。捨て鉢。「こうなったら―だ」「―になる」「―な気持ち」
破れかぶれに
やぶれかぶれ【破れかぶれに】
desperately;→英和
recklessly.→英和
〜になる become desperate.
破れて
われて 【破れて】 (副)
無理やりに。しいて。ぜひにも。「二日といふ夜,男,―あはむといふ/伊勢 69」
破れる
やぶ・れる [3] 【破れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 やぶ・る
(1)紙・布などが裂けたり,穴があいたりする。やぶける。「―・れたシャツ」
(2)(固いものが)傷がついてこわれる。また,砕ける。「血管が―・れる」
(3)安定していた状態が失われる。「均衡が―・れる」
(4)事が成立しないで終わる。「夢が―・れる」「恋に―・れる」
(5)傷を負う。「―・れたる蛇を見て,薬をつけていやす/十訓 1」
〔「破る」に対する自動詞〕
破れる
やぶれる【破れる】
be broken (こわれる);be torn (裂ける);break up[off](交渉などが);be worn out (すり切れる);burst (破裂する).→英和
破れる
わ・れる [0] 【割れる・破れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 わ・る
(1)力が加えられて,いくつかの部分に分かれる。くだける。「窓ガラスが―・れる」「卵が―・れた」
(2)切れ目や裂け目ができる。「大地震で地面が―・れた」「打たれて額が―・れる」
(3)まとまっていたものの,まとまりが失われる。分裂する。「党が二つに―・れる」「意見が―・れる」「票が―・れる」「ボリュームを上げると音が―・れる」「内輪ガ―・ルル/日葡」
(4)これまでわからなかったことが明らかになる。《割》「身元が―・れる」「話の筋が―・れる」「ほし(=犯人)が―・れる」「種が―・れる」
(5)(「割れるような」などの形で)
(ア)声や音が非常に大きいの意を表す。「―・れるような拍手」「―・れんばかりの大歓声」
(イ)頭痛がはげしい様子をいう。「頭が―・れそうに痛い」
(6)基準としていたある数値よりも小さくなる。《割》「一ドル一〇〇円の大台が―・れた」
(7)手形を割り引いてもらって現金になる。《割》
(8)あれやこれやと思って心が乱れる。「宵のまにいでて入りぬるみか月の―・れて物思ふころにもあるかな/古今(雑体)」
(9)分かれる。「瀬を早み岩にせかるる滝川の―・れても末に逢はむとぞ思ふ/詞花(恋上)」
〔「割る」に対する自動詞〕
[慣用] 尻が―・底が―・面が―
破れ傘
やぶれがさ [4] 【破れ傘】
(1)破れた傘。
(2)キク科の多年草。山地の林下に生える。茎は高さ約1メートルで,分枝しない。根葉は柄が長く,葉身は大きい円形で掌状に七〜九深裂し,裂片はさらに切れ込む。夏,茎頂に白色の頭花を円錐状につける。[季]夏。
破れ傘(2)[図]
破れ僧
やぶれそう 【破れ僧】
有髪の僧。また,破戒僧。「―烏帽子きたれば/七十一番職人歌合」
破れ垣
やれがき [2] 【破れ垣】
こわれた垣根。
破れ声
われごえ [3][0] 【破れ声】
太い濁った声。がらがら声。
破れ物
われもの [0] 【割れ物・破れ物】
(1)割れやすい物。特に,ガラス器・陶磁器など。「―注意」
(2)割れた物。
破れ目
われめ [0] 【割れ目・破れ目】
割れた所。さけめ。ひび。「コンクリートの―」「壁に―が入る」
破れ目
やれめ [0][3] 【破れ目】
破れた所。やぶれめ。
破れ目
やぶれめ [0][4] 【破れ目】
破れたところ。やれめ。
破れ目
やぶれめ【破れ目】
<mend> a rent;→英和
a tear.→英和
破れ穴
やれあな [0] 【破れ穴】
やぶれてできた穴。やぶれ穴。「浴衣(ユカタ)の肩に…大きな―があるを/当世書生気質(逍遥)」
破れ笠
やれがさ [3] 【破れ笠】
破れた笠。
破れ縁
やれえん [2][0] 【破れ縁】
破れた濡れ縁。
破れ芭蕉
やればしょう [3] 【破れ芭蕉】
葉の破れたバショウ。[季]秋。《横にやれ終には縦に―/虚子》
破れ草履
やれぞうり [3] 【破れ草履】
破れた草履。
破れ蓮
やれはちす [3] 【破れ蓮】
「破(ヤ)れ蓮(ハス)」に同じ。[季]秋。
破れ蓮
やれはす [0] 【破れ蓮・敗荷】
葉の破れたハス。やれはちす。はいか。[季]秋。
破れ衣
やぶれごろも [4] 【破れ衣】
破れた衣服。つづれ。
破れ衣
やれごろも [3] 【破れ衣】
破れた衣服。
破れ銭
われぜに 【破れ銭・割れ銭】
室町時代,ひびが入ったり,破損したりしている銭。撰(エ)り銭の対象となった。
破れ鍋
われなべ [0] 【破れ鍋・割れ鍋】
割れてひびの入った鍋。
破れ鐘
われがね [0] 【破れ鐘・割れ鐘】
割れてひびの入った鐘。また,大きな濁った声のたとえ。「―のような声でどなる」
破倫
はりん [0] 【破倫】
人の守るべき道にそむくこと。
破傷風
はしょうふう ハシヤウ― [0] 【破傷風】
急性伝染病の一。傷口から破傷風菌がはいって起こる。菌の出す毒素が中枢神経,特に脊髄を冒し,開口障害・嚥下(エンゲ)困難・筋肉の強直・痙攣(ケイレン)など激しい症状が現れる。死亡率が高い。予防接種が有効。届出伝染病。
破傷風
はしょうふう【破傷風】
《医》tetanus.→英和
破傷風菌
はしょうふうきん ハシヤウ― [0] 【破傷風菌】
破傷風の起因菌。1889年(明治22)北里柴三郎が純培養および動物感染に成功。グラム陽性桿菌(カンキン)。二〇〜三〇本の鞭毛を有し嫌気性。土壌中に生存し,創傷を通じて体内に侵入する。
破免
はめん 【破免】
江戸時代,凶作の場合の特例として,定免(ジヨウメン)によらず検見(ケミ)法によって年貢を徴収すること。
破却
はきゃく [0] 【破却】 (名)スル
こわすこと。めちゃめちゃにすること。「法を―する/民約論(徳)」
破地獄
はじごく [2] 【破地獄】
〔仏〕 地獄を脱し,その苦をのがれること。
破墨
はぼく [0] 【破墨】
水墨画の技法の一。淡墨の上に濃墨を加え,濃淡を表すもの。中国,盛唐に始まり,描線を重んじた伝統絵画に大きな変化をもたらした。
→溌墨(ハツボク)
破壊
はかい【破壊】
destruction.→英和
〜的 destructive;→英和
subversive.→英和
〜する destroy;→英和
break (down).→英和
‖破壊活動 subversive activities.破壊活動防止法 ⇒破防法.
破壊
はえ 【破壊】
〔「え」は呉音〕
こわすこと。こわれること。破壊(ハカイ)。「塔婆を―せんと云ふ悪念をおこし/正統記(武烈)」
破壊
はかい [0] 【破壊】 (名)スル
こわすこと。また,こわれること。
⇔建設
「家屋を―する」「自然を―する」「環境―」
破壊分子
はかいぶんし [4] 【破壊分子】
一つの国家・社会などの中にあって,その秩序を破壊しようとする一団の人々。組織の中で破壊的な活動をするメンバー。
破壊力
はかいりょく [2] 【破壊力】
物をうちこわす力。
破壊応力
はかいおうりょく [4] 【破壊応力】
物体に外力を加えるとき,物体が破壊しない限界での応力。極限強さ。
破壊活動防止法
はかいかつどうぼうしほう 【破壊活動防止法】
暴力主義的破壊活動を行なった団体に対する必要な規制措置を定め,暴力主義的破壊活動に関して刑法の罰則規定を補う法律。1952年(昭和27)制定。破防法。
破壊点
はかいてん [2] 【破壊点】
物体に加えられる外力とそれに抗する応力との釣り合いが破れ,物体が大きく変化して破壊されるその極限の点。
破壊的
はかいてき [0] 【破壊的】 (形動)
物事をこわそうとするさま。物事の成立や進行を妨げようとするさま。
⇔建設的
「―な意見」
破壊者
はかいしゃ [2] 【破壊者】
こわす人。安定しているものや組織などをこわす人。「平和の―」
破壊試験
はかいしけん [5][4] 【破壊試験】
材料または製品に荷重を加え,変形または破壊に至る強度を調べる試験。
破夏
はげ [0] 【破夏】
〔仏〕 夏安居(ゲアンゴ)の期間に禁を破って外出すること。
破天荒
はてんこう [2] 【破天荒】 (名・形動)[文]ナリ
〔「北夢瑣言 4」「唐摭言 2」による。唐代に荊州から進士の合格者が出ず「天荒」(文明未開の荒地)と呼ばれたが,劉蛻が初めて合格して,天荒を破ったと称したことから〕
今までだれもしたことのないことをする・こと(さま)。未曾有(ミゾウ)。前代未聞。「―の大事業」「―な冒険譚」「―な試み」
破天荒の
はてんこう【破天荒の】
unprecedented;→英和
unexampled.→英和
破婚
はこん [0] 【破婚】 (名)スル
婚約・結婚を解消すること。
破局
はきょく【破局】
a catastrophe;→英和
the sad end.
破局
はきょく [0] 【破局】
今までの状態を維持できなくなること。悲惨な結末になること。「―を迎える」
破屋
はおく [0][1] 【破屋】
こわれ破れた家。あばらや。
破帽
はぼう [0] 【破帽】
やぶれた帽子。「弊衣(ヘイイ)―」
破廉恥
はれんち [2] 【破廉恥】 (名・形動)[文]ナリ
人として恥ずべきことを平気ですること。人倫・道義に反すること。また,そのさま。恥知らず。「―な人間」「―極まりないふるまい」
破廉恥な
はれんち【破廉恥な】
infamous <crime> ;→英和
shameless.→英和
破廉恥罪
はれんちざい [4] 【破廉恥罪】
殺人・強姦(ゴウカン)などのように道義的な非難を受けるような犯罪の総称。
破戒
はかい [0] 【破戒】
戒めを破ること。特に,僧が戒律を破ること。
⇔持戒
「―僧」
破戒
はかい【破戒】
violation of a commandment.‖破戒僧 a fallen priest.
破戒
はかい 【破戒】
小説。島崎藤村作。1906年(明治39)刊。被差別部落出身の小学校教師瀬川丑松が,自己確立へ苦悩し,父の戒めを破って,自分の素性を告白し,周囲の偏見と闘う姿を描く。本格小説の誕生といわれた。
破戒無慚
はかいむざん [4] 【破戒無慚】
僧が戒律を破りながら恥と思わないこと。
破手
はで [2] 【破手・端手】
(本格を破る,外れる手,の意)「破手組」に同じ。
⇔本手
破手組
はでぐみ [0] 【破手組・端手組】
三味線組歌の分類の一。本手組(最古の曲種)に対して,新しい曲風で作られた「待つにござれ」ほかの曲の総称。作曲者としては虎沢・柳川両検校(ケンギヨウ)の名が伝えられる。
⇔本手組
破提宇子
はデウス 【破提宇子】
⇒はだいうす(破提宇子)
破提宇子
はだいうす 【破提宇子】
キリシタン批判書。1620年刊。もとイエズス会士である日本人ハビアンの著。禅僧からキリシタンとなったハビアンが棄教後,キリスト教排撃のため執筆。はデウス。
破損
はそん [0] 【破損】 (名)スル
こわれること。いたむこと。「家屋が―する」「―箇所」
破損
はそん【破損】
damage.→英和
〜する[している]be damaged;be broken.
破摧
はさい [0] 【破砕・破摧】 (名)スル
こなごなにすること。「数艘の敵艦を―するとも/近世紀聞(延房)」
破擦音
はさつおん [3] 【破擦音】
破裂音を伴った摩擦音。ある調音点での閉鎖が開放されると同時に,同一調音点で摩擦音が行われ,その連続で一つの単音とみなされる音。普通 [tʃ][dʒ][ts][dz]などの類。
破敗
ははい [0] 【破敗】 (名)スル
(1)戦いに負けること。「敵国一戦の下に―す/三酔人経綸問答(兆民)」
(2)こわし,傷つけること。「此機関の―せらるるに至ては/民約論(徳)」
破断
はだん [0] 【破断】 (名)スル
金属などの構造物が,衝撃や疲労などの原因で破壊すること。
破格
はかく [0] 【破格】 (名・形動)[文]ナリ
(1)先例や基準にはずれる・こと(さま)。「―の昇進」「―の安値」
(2)詩や文章などで,きまりにはずれている・こと(さま)。また,その表現。「―な表現」
破格の
はかく【破格の】
extraordinary;→英和
exceptional;→英和
special.→英和
破棄
はき【破棄】
destruction (破壊);→英和
cancellation (取消);abrogation (法律の).〜する destroy;→英和
cancel;→英和
annul (無効にする);→英和
abolish[abrogate] <a law> .→英和
破棄
はき [1] 【破棄・破毀】 (名)スル
(1)破って捨てること。「不要書類を―する」
(2)約束を一方的に破ること。「契約を―する」
(3)上級審裁判所が,上訴を理由ありと認め原判決を取り消すこと。
破棄差し戻し
はきさしもどし [1][0] 【破棄差(し)戻し】
事後審を行う裁判所が原判決を破棄し,再審理のために原裁判所へ差し戻すこと。
破棄差戻し
はきさしもどし [1][0] 【破棄差(し)戻し】
事後審を行う裁判所が原判決を破棄し,再審理のために原裁判所へ差し戻すこと。
破棄移送
はきいそう [3] 【破棄移送】
事後審を行う裁判所が原判決を破棄し,原裁判所以外の裁判所に審理させること。
破棄自判
はきじはん [3] 【破棄自判】
事後審を行う裁判所が原判決を破棄し,事件について自ら判決をすること。
破毀
はき [1] 【破棄・破毀】 (名)スル
(1)破って捨てること。「不要書類を―する」
(2)約束を一方的に破ること。「契約を―する」
(3)上級審裁判所が,上訴を理由ありと認め原判決を取り消すこと。
破水
はすい [0] 【破水】 (名)スル
分娩時,胎胞が破れて羊水が出ること。
破滅
はめつ【破滅】
ruin;→英和
destruction.→英和
〜する be ruined;go to ruin.
破滅
はめつ [0] 【破滅】 (名)スル
ほろびること。だめになること。その存立が成り立たなくなること。滅亡。「身の―」
破潰
はかい [0] 【破潰】 (名)スル
こわれくずれること。また,こわしくずすこと。「夫れ乱臣賊子の君家を乱るは実に封建制度を―するものなり/日本開化小史(卯吉)」
破片
はへん [0] 【破片】
壊れたもののかけら。「ガラスの―」
破片
はへん【破片】
a splinter;→英和
a (broken) piece;a fragment.→英和
破牢
はろう [0] 【破牢】 (名)スル
囚人が牢を破って逃げること。牢破り。脱獄。「入獄の者数名―して/新聞雑誌 5」
破獄
はごく [0] 【破獄】 (名)スル
囚人が牢獄を破って抜け出ること。ろうやぶり。脱獄。
破瓜
はか [1] 【破瓜】
〔「瓜」の字を縦に二分すると,八が二つになることから〕
(1)〔孫綽「情人碧玉歌」〕
(八の二倍で)女の一六歳。思春期の頃。「―期」
(2)〔通俗編(婦女)〕
(八の八倍で)男の六四歳。
(3)性交によって処女膜が破れること。
破瓜期
はかき ハクワ― [2] 【破瓜期】
女子の一五,六歳の頃。思春期。
破瓜病
はかびょう ハクワビヤウ [0] 【破瓜病】
精神分裂病の型の一。特に思春期(破瓜期)に多いので,この名がある。
破産
はさん【破産】
bankruptcy;→英和
insolvency.→英和
〜した bankrupt.→英和
〜の宣言を受ける be declared bankrupt.〜する go bankrupt[insolvent];fail.→英和
‖破産管財人 a trustee in bankruptcy.破産者 a bankrupt;an insolvent.
破産
はさん [0] 【破産】 (名)スル
(1)財産をすべて失うこと。「事業に失敗して―する」
(2)債務者が債務の完済をできなくなった状態。また,そうなった場合に,債務者の総財産をすべての債権者に公平に分配できるようにする裁判上の手続き。
破産債権
はさんさいけん [4] 【破産債権】
破産手続において,破産財団からの公平な配当を要求することができる債権。破産債権は債権確定の手続きを経て確定された債権のみが配当にあずかることができる。
破産宣告
はさんせんこく [4] 【破産宣告】
裁判所による破産手続開始の宣言。
破産法
はさんほう 【破産法】
破産について規定する法律。実体規定・手続規定などからなる。1922年(大正11)制定。
破産管財人
はさんかんざいにん [0] 【破産管財人】
裁判所により選任され,破産財団の管理・処分,破産債権の調査・確定,財団債権の弁済などを行う者。
破産財団
はさんざいだん [4] 【破産財団】
破産者が破産宣告の際に有する財産。破産手続において,破産債権者に対して配当される。
破甲弾
はこうだん ハカフ― [2] 【破甲弾】
軍艦や戦車など堅固な装甲をもつ目標に対して使う砲弾。徹甲弾。
破砕
はさい [0] 【破砕・破摧】 (名)スル
こなごなにすること。「数艘の敵艦を―するとも/近世紀聞(延房)」
破砕する
はさい【破砕する】
break <a thing> (to pieces);→英和
smash.→英和
破砕帯
はさいたい [0] 【破砕帯】
断層に沿って岩石が破壊された帯状の部分。断層角礫や断層粘土が,ある幅で一定の方向に分布する。大規模な断層には大規模な破砕帯を伴う場合が多い。
破砕機
はさいき [2] 【破砕機】
岩石などを細かに砕く機械。クラッシャー。
破窓
はそう [0] 【破窓】
破れた窓。
破竹
はちく [0] 【破竹】
(1)竹を割ること。
(2)「破竹の勢い」の略。「―の進撃」
破竹の勢い
はちくのいきおい 【破竹の勢い】
〔北史(周高祖紀)〕
竹は一節を割ればあとは一直線に割れることから,物事の勢いが激しく,とどめることができないさまにいう。「―で勝ち進む」
破竹の勢いで
はちく【破竹の勢いで】
with crushing force.〜の勢いで進む carry all before one.
破笠
はりつ [0] 【破笠】
破れた笠。はりゅう。
破笠
はりつ 【破笠】
⇒小川(オガワ)破笠
破笠
はりゅう [0] 【破笠】
「はりつ(破笠)」に同じ。
破笠細工
はりつざいく [4] 【破笠細工】
元禄(1688-1704)頃に破笠の創始した蒔絵(マキエ)細工。陶片・鉛・貝・堆朱(ツイシユ)などをはめ込んで文様を表すもの。
破算
はさん [0] 【破算】
⇒ごはさん(御破算)
破約
はやく【破約】
a breach of contract[promise].→英和
〜する break a contract;break one's word.
破約
はやく [0] 【破約】 (名)スル
約束を破ること。また,約束・契約を取り消すこと。「大口契約を―する」
破継ぎ
やぶりつぎ [0] 【破(り)継ぎ】
仮名料紙の一種。異種の料紙を重ねて波形に切り,2ミリメートルぐらいずらして継ぎ重ねる。
⇔切り継ぎ
⇔重ね継ぎ
破綻
はたん [0] 【破綻】 (名)スル
(1)着物などがやぶれほころびること。「処々―して垢染みたる朝衣を穿ちたり/経国美談(竜渓)」
(2)まとまっている状態が維持できなくなること。成り立たなくなること。「生活が―する」
破綻
はたん【破綻】
breakdown;→英和
failure;→英和
ruin.→英和
〜を生じる fail;→英和
be ruined;break down.
破線
はせん【破線】
a broken line.
破線
はせん [0] 【破線】
「……」のように切れ目の入った線。
破船
はせん [0] 【破船】
座礁や荒天などで船が破壊されること。また,その船。難破船。
破菖蒲
やれそうぶ [3] 【破菖蒲】
襲(カサネ)の色目の名。表は萌黄(モエギ),裏は紅梅。五月四,五日頃着用。やれしょうぶ。
破裂
はれつ【破裂】
(an) explosion;→英和
(a) rupture (血管・交渉などの).→英和
〜する (1) explode;→英和
burst.→英和
(2)[交渉などが]be broken off.
破裂
はれつ [0] 【破裂】 (名)スル
(1)(内部からの力で)勢いよく裂けること。「風船が―する」「爆弾が―する」
(2)話し合いがまとまらないで,物別れになること。決裂。「明治六年征韓論―以来,世の中兎角(トカク)物騒になり/思出の記(蘆花)」
破裂音
はれつおん [3] 【破裂音】
調音器官を閉じ呼気を止めたのち,その閉鎖を破って発する音。日本語では無声音の p ・ t ・ k ,有声音の b ・ d ・ g がこれに当たる。閉鎖音。破音。
破調
はちょう [0] 【破調】
(1)調子がはずれていること。
(2)短歌・俳句などで,拍数が定型を外れること。
破談
はだん [0] 【破談】
一度決まった約束などを取り消すこと。特に,縁談を取り消しにすること。「―になる」
破談にする
はだん【破談にする】
break off <an engagement> ;cancel.→英和
破軍星
はぐんせい [2] 【破軍星】
北斗七星の柄の先端の星,揺光(ヨウコウ)の別名。陰陽道(オンヨウドウ)では剣先に見たてこの星のさす方向を凶として忌んだ。破軍。
破邪
はじゃ [1] 【破邪】
〔仏〕 邪説や邪道を打ち破ること。「―の剣」
破邪顕正
はじゃけんしょう [1] 【破邪顕正】
〔仏〕 誤った考えを否定し,正しい考えを示すこと。不正を破って正義をあきらかにすること。破顕。
破鏡
はきょう [0] 【破鏡】
(1)こわれた鏡。
(2)欠けた月。
(3)離婚すること。
〔離れて暮らす夫婦が半分に割った鏡をそれぞれが持ち,他日再会の際の証としたが,妻が不義をはたらき,その一片がカササギとなって夫の所に飛来し,不義が発覚して離縁となったという中国の「神異経」の故事による〕
破門
はもん【破門】
excommunication (宗教上の);expulsion.→英和
〜する excommunicate;→英和
expel.→英和
破門
はもん [0] 【破門】 (名)スル
(1)師弟の関係を絶って門弟を追放すること。「師から―される」
(2)信者を宗門から排斥すること。
破防法
はぼうほう【破防法】
the Subversive Activities Prevention Law.
破防法
はぼうほう ハバウハフ 【破防法】
「破壊活動防止法」の略。
破面
はめん [0] 【破面】
金属材料などの割れた面または割った面。この面の形状によって,材料の欠陥やおおよその成分,強度を知ることができる。
破題
はだい [0] 【破題】
〔冒頭から直ちにその題意を述べる意〕
詩賦の起首,八股(ハツコ)文の首の二句などをいう。
破顔
はがん [1][0] 【破顔】 (名)スル
顔をほころばせること。笑うこと。「深沈なる荒尾も已むを得ざらんやうに―しつ/金色夜叉(紅葉)」
破顔一笑
はがんいっしょう [1][0] 【破顔一笑】 (名)スル
顔をほころばせて,にっこり笑うこと。「吉報に―する」
破顔微笑
はがんみしょう [1] 【破顔微笑】 (名)スル
〔仏〕
〔心に悟るところがあってにっこり笑う意〕
「拈華微笑(ネンゲミシヨウ)」に同じ。「爰(ココ)に摩訶迦葉(マカカシヨウ)一人―して,拈花(ネンゲ)瞬目の妙旨を心を以て心に伝へたり/太平記 24」
破風
はふ【破風】
《建》a gable.→英和
破風
はふ [0] 【破風・搏風】
屋根の切妻にある合掌形の装飾板。また,それに囲まれた三角形の所。屋根の形式,破風の位置や形によって切妻破風・反り破風・唐破風・千鳥破風などの種類がある。破風板。
破風造り
はふづくり [3] 【破風造り】
切妻屋根の両妻に破風を設けたもの。
破魔
はま [1] 【破魔】
(1)〔仏〕 悪魔の魔力を打ち破ること。
(2)破魔矢の的。わら縄をまるめて円座のような形に作ったもの。
(3)「破魔弓」に同じ。
破魔弓
はまゆみ [2] 【破魔弓・浜弓】
(1)破魔{(2)}を射るための弓。形式化して正月の縁起物となり,江戸時代には細長い板に弓矢を飾りつけ,その下に戦(イクサ)人形などの押し絵をはって男児への贈り物とした。[季]新年。
(2)棟上げ式のとき,破魔矢{(2)}とともに屋上に立てる二張の弓形の飾り。破魔。
破魔打ち
はまうち [2] 【破魔打ち】
正月に行う年占(トシウラ)競技の一。わらや木で作った破魔{(2)}を投げ上げて射落としたり,転がすのをさまたげたりして競技し,その結果で占う。
破魔矢
はまや [2] 【破魔矢】
(1)破魔弓{(1)}につがえて放つ矢。今は正月の縁起物。[季]新年。
(2)棟上げ式に,破魔弓{(2)}とともに屋上に立てる二本の矢形の飾り。
砺波
となみ 【砺波・礪波】
富山県西部,砺波平野の中央部にある市。農産物の集散地で,チューリップの栽培も盛ん。
砺波山
となみやま 【砺波山】
富山県西部にある山。海抜277メートル。倶利伽羅(クリカラ)峠・砺波関跡がある。
砺波山の戦い
となみやまのたたかい 【砺波山の戦い】
1183年5月木曾義仲の軍が砺波山中の倶利伽羅峠に,火牛の計をもって平維盛の軍を破った戦い。このあと義仲は敗走する平家を追って入京した。
砺波平野
となみへいや 【砺波平野】
富山県西部にある沖積平野。大部分が庄川・小矢部川の扇状地。屋敷林に囲まれた散村が広がる。
砺波関
となみのせき 【砺波関】
古代,越中(今の富山県)と加賀(今の石川県)との境に置かれた関所。
硅素
けいそ [1] 【珪素・硅素】
〔silicon〕
炭素族元素の一。元素記号 Si 原子番号一四。原子量二八・〇九。酸化物やケイ酸塩として岩石中に多量に存在し,地殻中の存在量は酸素に次ぐ。単体のケイ素は灰黒色の結晶または褐色の無定形固体。高純度のものは典型的な半導体で,トランジスタ・集積回路その他の半導体素子として用いる。また,ケイ素樹脂・シリコーン油などの有機ケイ素化合物としても重要。
〔自然科学ではケイ素と書く〕
硇砂
どうしゃ ダウ― [1] 【硇砂・磠砂】
塩化アンモニウムの古名。ろしゃ。
〔「磠」の本来の音は「ろ」〕
硝化
しょうか セウクワ [0] 【硝化】
(1)ニトロ基を導入すること。また,そのような反応の総称。ニトロ化。
(2)土壌中の窒素化合物が分解して生じたアンモニアが,硝化細菌によって酸化され亜硝酸や硝酸になること。
硝化細菌
しょうかさいきん セウクワ― [4] 【硝化細菌】
硝化によって炭酸同化を行う土壌細菌の総称。自然界の窒素循環に重要な働きをする。硝化菌。
→亜硝酸菌
→硝酸菌
硝化綿
しょうかめん セウクワ― [3] 【硝化綿】
「硝酸セルロース」に同じ。
硝子
ガラス【硝子】
glass;→英和
a windowpane.→英和
〜張りの glazed;glass-plated;[比喩的]open and aboveboard.‖ガラス器(びん) glassware (a glass bottle).ガラス工場(職工) a glassworks (a glass-worker).ガラス繊維 a glass fiber.ガラス張り政策 an open-door policy.ガラス屋 a glazier (人);a glass store (店).
硝子
しょうし セウ― [1] 【硝子】
ガラス。
硝子体
しょうしたい セウ― [0] 【硝子体】
眼の前眼部(角膜・水晶体)の後方に位置して網膜に包まれ,眼球の球内を満たしている透明な寒天様物質。ガラス体。
硝安
しょうあん セウ― [0][1] 【硝安】
硝酸アンモニウムの略称。
硝安爆薬
しょうあんばくやく セウ― [5] 【硝安爆薬】
硝酸アンモニウムを主剤にした炭鉱用の爆薬。メタンガスや炭塵への着火性が少ない。
硝煙
しょうえん【硝煙】
the smoke of powder.
硝煙
しょうえん セウ― [0] 【硝煙】
銃砲などの発射や火薬の爆発によって出る煙。
硝煙反応検査
しょうえんはんのうけんさ セウ― [9] 【硝煙反応検査】
拳銃などの発砲による発射薬残渣(ザンサ)の検出検査。犯罪捜査に用いられる。硝煙反応検査。
硝煙弾雨
しょうえんだんう セウ― [5] 【硝煙弾雨】
硝煙がたちこめ,弾丸が雨のように飛び交うこと。銃砲を撃ち合うはげしい戦い。砲煙弾雨。
硝石
しょうせき【硝石】
《化》niter;→英和
saltpeter.→英和
硝石
しょうせき セウ― [1] 【硝石】
硝酸カリウムの通称。
硝薬
しょうやく セウ― [0] 【硝薬】
火薬。
硝酸
しょうさん【硝酸】
《化》nitric acid.硝酸塩 a nitrate.→英和
硝酸
しょうさん セウ― [0] 【硝酸】
無色で刺激臭のある液体。化学式 HNO� アンモニアの酸化によって得る。空気中では発煙する。水と任意の割合で混ざり,水溶液は酸性。普通,硝酸といえば水溶液をさし,市販品は約69パーセントの水溶液。酸化作用が強く,銀・銅・水銀などを溶かす。合成化学の重要原料で,硝酸エステルやニトロ化合物をつくる。
硝酸アンモニウム
しょうさんアンモニウム セウ― [8] 【硝酸―】
硝酸とアンモニアとを化合させてつくる,無色または白色の針状結晶。化学式 NH�NO� 肥料・寒剤・爆薬などとして用いる。硝安。
硝酸エステル
しょうさんエステル セウ― [5] 【硝酸―】
硝酸とアルコールから生成するエステル。一般式 RONO� 多くは,水に溶けにくく,芳香のある揮発性の液体で,加熱・衝撃によって爆発しやすい。ニトログリセリン・硝酸セルロースなど。
硝酸カリウム
しょうさんカリウム セウ― [6][5] 【硝酸―】
無色の結晶。斜方晶系。化学式 KNO� 天然に硝石として,チリの砂漠地帯やアメリカ西部などの乾燥地帯に産出する。潮解性がなく,酸化性が高いことから,黒色火薬に用いられた。マッチ・釉(ウワグスリ)・医薬,食肉の保存料など用途が広い。
硝酸セルロース
しょうさんセルロース セウ― [7] 【硝酸―】
セルロースの硝酸エステル。セルロースを混酸で処理してつくる。窒素量による硝化度の相違により性質が異なり,硝化度の多いものは綿火薬として用い,少ないものはフィルム・セルロイドの原料とされるが,いずれもきわめて燃えやすい。硝酸繊維素。硝化綿。ニトロセルロース。
硝酸ソーダ
しょうさんソーダ セウ― [5] 【硝酸―】
⇒硝酸ナトリウム
硝酸ナトリウム
しょうさんナトリウム セウ― [7] 【硝酸―】
水酸化ナトリウムと希硝酸を混合し,濃硫酸上などで蒸発乾固させて得る無色の板状結晶。化学式 NaNO� 天然にはチリ硝石として南米特にチリの沿岸地方に多量に産出する。化学薬品・肥料などに用いる。硝酸ソーダ。チリ硝石。
硝酸塩
しょうさんえん セウ― [3] 【硝酸塩】
硝酸の塩類の総称。一般に水に溶けやすく,吸湿性のものが多い。
硝酸繊維素
しょうさんせんいそ セウ―センヰ― [7] 【硝酸繊維素】
⇒硝酸セルロース
硝酸菌
しょうさんきん セウ― [0] 【硝酸菌】
硝化細菌の一。亜硝酸菌がアンモニアを酸化してつくった亜硝酸をさらに酸化して硝酸に変えるはたらきをする。
硝酸鉄
しょうさんてつ セウ― [3] 【硝酸鉄】
鉄の硝酸塩。硝酸鉄(III)は無色または淡紫色の六または九水和物の結晶。化学式 Fe(NO�)� 媒染剤・なめし剤・顔料の原料などとして利用される。硝酸鉄(II)は分解しやすく,冷時湿った状態でだけ安定。
硝酸銀
しょうさんぎん セウ― [3] 【硝酸銀】
無色透明の結晶。斜方晶系。化学式 AgNO� 水によく溶けて無色の溶液をつくる。純粋なものは固体も溶液も光に対して安定であるが,不純物として有機物が共存すると,光にあたって紫褐色に変わる。種々の陰イオンと反応して沈殿を生じるので,無機定性分析の陰イオン分属試薬,写真感光材料の原料,銀めっき材料のほか,医薬・殺菌・酸化剤として広く利用する。
硝酸銅
しょうさんどう セウ― [3] 【硝酸銅】
硝酸銅(II)は銅の酸化物か炭酸塩を希硝酸に溶かして得られる青色の結晶で,三,六,九水和物がある。水・アルコールに可溶。化学式 Cu(NO�)� 花火の製造などに用いる。硝酸銅(I)の存在は知られていない。
硨磲
しゃこ [1] 【硨磲】
シャコガイの略。
硨磲盃
しゃこはい [0] 【硨磲盃】
シャコガイで作った盃。
硨磲貝
しゃこがい [2] 【硨磲貝】
シャコガイ科の二枚貝の総称。貝類中最も大形の種で,殻長2メートル近くになり,重量200キログラムを超えるものもある。貝殻は扇を広げたような形で,太い五本の放射肋がある。殻質は厚く,光沢のある純白色。仏教では七宝の一つに数えられ,ヨーロッパではオオジャコの殻を教会の聖盤として用いる。肉は食用。太平洋中西部・インド洋のサンゴ礁に分布。扇貝。シャコ。
硨磲貝[図]
硫化
りゅうか【硫化】
《化》sulfuration.‖硫化ゴム vulcanized rubber.硫化水素(銀) hydrogen (silver) sulfide.硫化物 a sulfide.
硫化
りゅうか リウクワ [0] 【硫化】 (名)スル
硫黄と化合すること。また,硫黄と化合した物質。
硫化アンモニウム
りゅうかアンモニウム リウクワ― [7] 【硫化―】
アンモニアと硫化水素を摂氏マイナス一八度以下に冷却したエーテル中に吹き込んで得られる無色針状結晶。化学式(NH�)�S 水溶液として化学分析に用いる。
硫化カドミウム
りゅうかカドミウム リウクワ― [6] 【硫化―】
カドミウム塩水溶液に硫化ナトリウムを加えて得られる黄色不溶性の結晶性粉末。化学式 CdS カドミウムイエローと呼ばれ,黄色の顔料として用いられる。
硫化ナトリウム
りゅうかナトリウム リウクワ― [6] 【硫化―】
硫化水素を飽和させた水酸化ナトリウム水溶液に,水酸化ナトリウムを加えて得られる無色結晶。化学式 Na�S 普通は九水和物。ニトロ化合物の還元,硫化染料の製造などに用いる。
硫化亜鉛
りゅうかあえん リウクワ― [4] 【硫化亜鉛】
亜鉛塩水溶液に硫化アンモニウムを加えると沈殿する白色粉末または結晶。化学式 ZnS 天然には閃亜鉛鉱などとして産出。白色顔料の原料。また,ラジウムなどを加えて蛍光体に用いる。
硫化染料
りゅうかせんりょう リウクワ―レウ [4] 【硫化染料】
アミノフェノールなどの比較的簡単な芳香族化合物を硫化ナトリウムまたは硫黄と溶融して得る染料の総称。染色の際には,硫化ナトリウムによって還元して水溶性にし,木綿などの繊維に付着させたのち,空気または酸化剤によって,もとの水に不溶な染料を再成する。安価で比較的堅牢であるが,鮮明さには乏しい。
硫化水素
りゅうかすいそ リウクワ― [4] 【硫化水素】
火山ガスや鉱泉中に含まれる腐った卵のような臭いをもつ無色の有毒気体。実験室では,硫化鉄に希塩酸を加えてつくる。化学式 H�S 空気中で燃焼して二酸化硫黄を生じる。還元性をもち,各種の金属と反応して硫化物をつくる。水に少し溶けて弱塩基性を示し,金属塩水溶液に通じると,各金属に特有な色をもった硫化物の沈殿を生じる。化学分析用試薬として重要。
硫化水銀
りゅうかすいぎん リウクワ― [4] 【硫化水銀】
普通は,水銀塩水溶液に硫化水素を通じると沈殿する硫化水銀(II)をさす。化学式 HgS 天然には辰砂(シンシヤ)・丹砂などとして産出。黒色のものと赤色のものがあり,赤色のものが安定。朱と呼ばれて顔料に用いるほか,皮膚病の薬にも用いる。
硫化物
りゅうかぶつ リウクワ― [3] 【硫化物】
硫黄とそれよりも陽性の元素との化合物の総称。天然に広く分布する。酸を加えると,多くの硫化物は分解して硫化水素を発生する。金属の硫化物は,それら金属の原料となる。
硫化鉄
りゅうかてつ リウクワ― [3] 【硫化鉄】
鉄粉と硫黄を加熱して得られる灰色ないし褐色の結晶。化学式 FeS 水に不溶だが,酸に溶けて硫化水素を発生する。このほか,天然に黄鉄鉱として産出する二硫化鉄 FeS� などがある。
硫化銀
りゅうかぎん リウクワ― [3] 【硫化銀】
硝酸銀水溶液に硫化水素を通じると沈殿する黒色粉末。化学式 Ag�S 天然には輝銀鉱として産出。温泉地などで銀の表面に生じることがある。
硫化銅
りゅうかどう リウクワ― [3] 【硫化銅】
(1)硫化銅(I)。銅粉と硫黄を加熱して得られる灰黒色結晶。化学式 Cu�S 天然には輝銅鉱として産出。
(2)硫化銅(II)。二価の銅塩水溶液に硫化水素を通じると沈殿する黒色結晶。化学式 CuS 天然には藍銅鉱(ランドウコウ)として産出。
硫安
りゅうあん【硫安】
ammonium sulfate.
硫安
りゅうあん リウ― [1][0] 【硫安】
⇒硫酸(リユウサン)アンモニウム
硫気孔
りゅうきこう リウキ― [0] 【硫気孔】
火山ガスの噴気孔のうち,特に硫化水素や二酸化硫黄を多量に噴出する穴。鳥地獄などとよばれる所もある。
硫砒鉄鉱
りゅうひてっこう リウヒテツクワウ [4] 【硫砒鉄鉱】
鉄・ヒ素の硫化物。三斜晶系に属し,黄色をおびた銀白色の金属光沢がある。黄鉄鉱・黄銅鉱などに伴って産する。毒砂。
硫酸
りゅうさん リウ― [0] 【硫酸】
無色無臭の粘りけのある不揮発性の液体。化学式 H�SO� 強酸性の二価の酸。強い脱水作用があり,有機物を分解し,皮膚をおかす。水と混ぜると多量の熱を出す。強い酸化力があり,熱すれば金と白金以外のほとんどの金属を溶解する。酸化バナジウムなどの触媒を用いて二酸化硫黄を酸化し,水に吸収させてつくる(接触法)。種々の薬品製造の基礎原料となり,化学工業に広く用いられる。
硫酸
りゅうさん【硫酸】
sulfuric acid;vitriol.→英和
‖硫酸アンモニア(銅,鉄) ammonium (copper,iron) sulfate.硫酸紙 sulfate[parchment]paper.
硫酸アルミニウム
りゅうさんアルミニウム リウ― [8] 【硫酸―】
水酸化アルミニウムに硫酸を加えて得られる無色結晶。普通は一八水塩。化学式 Al�(SO�)� 皮のなめし・媒染剤・ミョウバンなど他のアルミニウム塩の原料などに用いる。
硫酸アンモニウム
りゅうさんアンモニウム リウ― [8] 【硫酸―】
硫酸にアンモニアを吸収させてつくる無色透明の結晶。化学式(NH�)�SO� 水に溶けやすい。俗に硫安と呼ばれ,窒素肥料として大量に用いられる。
硫酸カリウム
りゅうさんカリウム リウ― [6] 【硫酸―】
塩化カリウムと硫酸を熱して得られる無色結晶。化学式 K�SO� カリ肥料・カリ-ガラス・カリウムミョウバンの原料として用いるほか,緩下剤としても用いる。
硫酸カルシウム
りゅうさんカルシウム リウ― [7] 【硫酸―】
カルシウム塩水溶液に硫酸塩水溶液を加えると析出する無色の結晶。化学式 CaSO� 天然には硬石膏として産する。二水和物を石膏という。
硫酸ナトリウム
りゅうさんナトリウム リウ― [7] 【硫酸―】
食塩を硫酸と強熱して得る白色粉末結晶。化学式 Na�SO� 水に可溶。一〇水和物は無色の結晶で,芒硝(ボウシヨウ)という。寒剤・乾燥剤・パルプ・ガラス工業の原料として広い用途がある。硫酸ソーダ。
硫酸バリウム
りゅうさんバリウム リウ― [6] 【硫酸―】
バリウム塩水溶液に硫酸または硫酸ナトリウムなどを加えると沈殿する白色の結晶性粉末。化学式 BaSO� 水に不溶。天然には重晶石として産する。白色顔料,医療検査の X 線造影剤として用いる。
硫酸マグネシウム
りゅうさんマグネシウム リウ― [8] 【硫酸―】
酸化マグネシウムを硫酸に溶かした溶液を濃縮して得られる無色結晶。化学式 MgSO� 海水から得るにがりの成分の一。水に溶けやすく,苦みがある。その七水和物は古くから瀉利(シヤリ)塩といわれ,下剤に用いられた。媒染剤,紙の充填(ジユウテン)剤,耐火綿布製造などに用いる。硫苦。
硫酸ミスト
りゅうさんミスト リウ― [5] 【硫酸―】
霧状になった硫酸,または硫酸を含む水滴などの微粒子が,大気中に浮遊したもの。酸性雨の原因の一つと考えられる。
硫酸亜鉛
りゅうさんあえん リウ― [5] 【硫酸亜鉛】
亜鉛を希硫酸に溶かすか,閃亜鉛鉱(硫化亜鉛)を焼いて得られる白色の結晶性粉末。化学式 ZnSO� 七水和物を皓礬(コウバン)という。顔料・媒染剤・医薬品などに用いる。
硫酸塩
りゅうさんえん リウ― [3] 【硫酸塩】
硫酸分子に含まれる二つの水素原子のうち一つまたは二つが金属などの陽イオンで置換された塩。一般に水に溶けやすいが,カルシウム塩・バリウム塩・鉛塩などは難溶。各種金属の硫酸塩鉱物が天然に存在し,資源として有用。
硫酸礬土
りゅうさんばんど リウ― [5] 【硫酸礬土】
水道原水中のにごりなどを除去するための沈殿剤(凝集剤)の一つで,硫酸アルミニウムのこと。礬土(アルミナのこと)。
硫酸紙
りゅうさんし リウ― [3] 【硫酸紙】
加工紙の一。パルプから抄造した原紙を濃硫酸に通して表面の繊維を変性させたもの。薄くて耐水・耐油性がある。バターなどの食品や薬品の包装紙,特殊印刷用紙などに使う。パーチメント紙。擬羊皮紙。
硫酸鉄
りゅうさんてつ リウ― [3] 【硫酸鉄】
(1)硫酸鉄(II)。鉄を希硫酸に溶かすか,湿らせた黄鉄鉱を放置して自然酸化して得られる淡緑色結晶。化学式 FeSO� 普通,青緑色の七水和物として存在し,天然には緑礬(リヨクバン)として産出。空気中で徐々に風化・酸化されて黄褐色の水酸化硫酸鉄(III)Fe(OH)(SO�)を生じる。媒染剤・還元剤・防腐剤として用いるほか,青色顔料(ベルリン青)・インクの原料に用いる。
(2)硫酸鉄(III)。無水硫酸鉄(II)を濃硫酸中で加熱して得る白色粉末。化学式 Fe�(SO�)� 室温で水溶液からは淡紫色の九水和物が析出。媒染剤・顔料に用いる。
硫酸銅
りゅうさんどう リウ― [3] 【硫酸銅】
普通,硫酸銅(II)をさす。化学式 CuSO� 銅を熱濃硫酸に溶かした溶液を濃縮すると青色の五水和物を得る。天然には胆礬(タンバン)として産する。青色顔料の原料,鍍金(メツキ)液・ボルドー液(農薬の駆虫剤)などに用いる。
硫銅鉱
りゅうどうこう リウドウクワウ [3] 【硫銅鉱】
⇒輝銅鉱(キドウコウ)
硫錫鉱
りゅうしゃくこう リウシヤククワウ [3] 【硫錫鉱】
スズ・鉄・銅の硫化物から成る鉱物。正方晶系。粒状・塊状。鋼灰ないし鉄黒色,金属光沢がある。熱水鉱床・鉱脈などに黄銅鉱・スズ石などに伴って産する。錫鉱石として用いる。黄錫鉱(オウシヤクコウ)。
硫黄
いおう【硫黄】
sulfur[sulphur].→英和
〜の sulfurous.→英和
‖硫黄華 flowers of sulfur.硫黄泉 a sulfur spring.
硫黄
いおう イワウ [0] 【硫黄】
〔sulfur〕〔「ゆあわ(湯泡)」の転か〕
酸素族元素の一。元素記号 S 原子番号一六。原子量三二・〇七。黄色のもろい結晶。天然に単体で存在する。空気中で熱すると青白い炎を出して燃え,二酸化硫黄(亜硫酸ガス)となる。いろいろな金属と化合して硫化物をつくる。火薬・マッチ・医薬品の原料,漂白,ゴムの加硫,パルプ製造にも用いられる。ゆのあわ。ゆわう。
硫黄
ゆおう ユワウ [0] 【硫黄】
⇒いおう(硫黄)
硫黄マッチ
いおうマッチ イワウ― [4] 【硫黄―】
頭薬でおこした火を軸木にうまく移すために,軸木に硫黄を塗ったマッチ。現在は軸木にパラフィンが塗られている。
硫黄列島
いおうれっとう ヰワウレツタウ 【硫黄列島】
小笠原諸島の南端に連なる列島。北硫黄島,硫黄島,南硫黄島から成る。火山列島。
硫黄島
いおうじま イワウ― 【硫黄島】
鹿児島県佐多岬南西約40キロメートルにある活火山島。鹿児島郡三島村に所属。かつては硫黄を産出。俊寛(シユンカン)らの流された鬼界島(キカイガシマ)に当たるといわれる。いおうがしま。
硫黄島
いおうとう イワウタウ 【硫黄島】
小笠原諸島の南西約200キロメートルにある硫黄列島中の主島。火山島。東京都に所属。第二次大戦末期,日米両軍の激戦地。いおうじま。
硫黄泉
いおうせん イワウ― [0] 【硫黄泉】
硫黄を含む鉱泉,または温泉。硫黄は硫化水素として含まれることが多く独特の臭気がある。皮膚病に効果がある。草津・那須など日本には多い。
硫黄細菌
いおうさいきん イワウ― [4] 【硫黄細菌】
硫黄や無機硫黄化合物を酸化してエネルギーを得ている細菌の総称。化学合成を行うものと光合成を行うものとがある。硫黄泉・下水・土壌などにすむ。硫黄バクテリア。
硫黄華
いおうか イワウクワ [0] 【硫黄華】
硫黄の小結晶。無味無臭。黄色。硫黄の蒸気を低温で昇華させて得る。天然にも火山や温泉地に見られる。昇華硫黄。
硫黄酸化物
いおうさんかぶつ イワウサンクワ― [6] 【硫黄酸化物】
⇒エス-オー-エックス(SO�)
硬い
かた・い [0][2] 【堅い・固い・硬い】 (形)[文]ク かた・し
(1)物が力を加えられても,容易に形や状態を変えない。《固・硬》
⇔やわらかい
「―・い鉛筆」「卵を―・くゆでる」
(2)物と物,人と人がしっかりと合わさっていて容易に離れない。《堅・固》
⇔ゆるい
「―・くひもを結ぶ」「―・い団結」「―・い握手」
(3)心が動揺したり,容易に変わったりしない。《堅・固》「―・い決意」「―・く信ずる」「押し売り―・くおことわり」
(4)自分の考えにこだわり,融通がきかない。頑固だ。《固・硬》
⇔やわらかい
「頭が―・い」
(5)外見がこわばって柔らかみがない。また,緊張していてぎこちない。《硬》「―・い表情」
(6)内容がまじめ一方で,面白みがない。かたくるしい。きまじめだ。《固・硬》
⇔やわらかい
「―・い一方の男」「―・い話」
(7)することに,浮ついたところがなく,信用がおける。
(ア)てがたい。堅実だ。「―・い商売」「―・く見積もっても一億円はもうかる」
(イ)(「口がかたい」の形で)人に秘密をもらさない。「口の―・い人」
(ウ)間違いない。確かだ。「合格は―・い」「一万円は―・い」
(8)どんな小さなことでも誤りを許さない。厳重だ。きびしい。「―・く禁ずる」「守りの―・い城」
(9)(「目がかたい」の形で)眠気がこない。眠たがらない。「おとなし様に,おめが―・い/浄瑠璃・栬狩」
(10)取引で,相場がなかなか下がらない。「値が―・い」「底が―・い」{(7)}〜{(10)}《堅・固》
(11)写真で,画像の明暗の対照がはっきりしている。硬調である。《硬》
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
硬さ
かたさ [0] 【硬さ】
(1)硬い度合。
(2)〔心〕 行動・思考に関して,個々の状況に対応する融通性・柔軟性がないこと。
硬化
こうか カウクワ [1][0] 【硬化】 (名)スル
(1)物が硬くなること。
(2)態度・意見などが強硬な状態になること。「態度が―する」
(3)市場の相場が買い人気になって,上がる気配に向かうこと。
⇔軟化
(4)熱硬化性樹脂が,熱の作用によって分子間が架橋され硬くなること。また,加熱されて軟化した熱可塑性樹脂が冷えて硬くなること。
⇔軟化
(5)樹脂やゴムに適当な化合物を添加して熱可塑性を減らし安定な状態にすること。
硬化
こうか【硬化】
hardening <of arteries> ;stiffening;《医》sclerosis.→英和
〜する stiffen <one's attitude> .→英和
硬化剤
こうかざい カウクワ― [3] 【硬化剤】
硬さを増したり,硬化を早めたりするために添加する物質。
硬化油
こうかゆ カウクワ― [3] 【硬化油】
魚油や植物油などの液状の油脂に水素を添加し,不飽和脂肪酸を飽和脂肪酸に変えて固化させたもの。悪臭のあるものも無臭となり,また,空気中で酸化されにくくなる。マーガリン・石鹸などの製造原料にする。
硬化病
こうかびょう カウクワビヤウ [0] 【硬化病】
昆虫類の病気。死骸が硬化しミイラ状になるのが特徴。糸状菌の寄生による。特に,蚕の白殭(ハツキヨウ)病が知られる。
→軟化病
硬化症
こうかしょう カウクワシヤウ [0] 【硬化症】
組織が変性して硬くなること。また,それによって起こる病的状態。動脈硬化症・腎硬化症・筋萎縮性側索硬化症など。
硬口蓋
こうこうがい カウ― [3] 【硬口蓋】
口蓋の前半の部分。強く厚い粘膜に覆われ,裏側に骨があってかたい。
⇔軟口蓋
硬口蓋
こうこうがい【硬口蓋】
the hard palate.
硬口蓋
かたこうがい [3] 【硬口蓋】
⇒こうこうがい(硬口蓋)
硬口蓋音
こうこうがいおん カウ― [5] 【硬口蓋音】
硬口蓋と前舌面との間で調音される子音または半母音。[c][ɟ][ɲ][j] など。上顎音。顎音。かたこうがいおん。
→口蓋音
硬変
こうへん カウ― [0] 【硬変】 (名)スル
かたくなること。「肝―」
硬変する
こうへん【硬変する】
harden.→英和
硬変症 cirrhosis <of the liver> .→英和
硬度
こうど カウ― [1] 【硬度】
(1)物体の硬さの程度。さまざまな試験法による硬度基準があるが,鉱物では滑石からダイヤモンドに至る一〇種の鉱物を標準として定めてある。硬さ。
(2)水の中のカルシウムイオンとマグネシウムイオンの溶存量。日本では水1リットル中のイオン量を炭酸カルシウムに換算して,ミリグラムで表す。
(3)X 線やγ線の透過度。
硬度
こうど【硬度】
hardness;→英和
solidity.→英和
硬式
こうしき カウ― [0] 【硬式】
ボールなどにかたい材料を使う方式。野球・テニスなどで硬球を使うやり方。
⇔軟式
「―野球」
硬式の
こうしき【硬式の】
regulation <tennis> .
硬性
こうせい カウ― [0] 【硬性】
かたい性質。
⇔軟性
硬性下疳
こうせいげかん カウ― [5] 【硬性下疳】
第一期梅毒にできる感染局所(主として外陰部)の浅い潰瘍。軟骨様に硬く,無痛性。
⇔軟性下疳
硬性憲法
こうせいけんぽう カウ―パフ [5] 【硬性憲法】
通常の法律よりも厳格な手続きによらなければ改正されえない憲法。
⇔軟性憲法
硬材
こうざい カウ― [0] 【硬材】
木材工芸で,ケヤキやカツラなどの広葉樹の材をいう。硬木。
⇔軟材
硬毛
こうもう カウ― [0] 【硬毛】
色素・毛髄を有する,長く太い毛。ひげ・わき毛・陰毛など。
硬水
こうすい【硬水】
hard water.
硬水
こうすい カウ― [0] 【硬水】
カルシウム-イオンやマグネシウム-イオンが比較的多量に溶けている水。石鹸が溶けないので洗濯に利用できず,飲料にも適さない。染色・工業用水としても不適。
⇔軟水
硬派
こうは【硬派】
the uncompromising elements;a rowdy (不良の).→英和
硬派
こうは カウ― [1] 【硬派】
(1)強硬な主張・主義を持ち,激しい行動に出ようとする一派。強硬派。「―の意見が通る」
(2)女性との交際やおしゃれなどを軟弱なこととして意識的に避け,腕力や男らしさなどを誇示する者。多く青少年についていう。「―で鳴らす」
(3)新聞で,政治面や経済面を担当する記者。
(4)株式や商品市場で,相場が先行上昇すると見て買いに出るグループ。強気筋。
⇔軟派
硬炭
こうたん カウ― [3][0] 【硬炭】
(1)不燃物質を多く含んだ,悪質な石炭。ぼた。
(2)無煙炭など,硬質の石炭の総称。
⇔軟炭
硬玉
こうぎょく カウ― [0] 【硬玉】
翡翠(ヒスイ)輝石の微細結晶の集合体。色は白ないし緑で,透明または半透明。主産地はミャンマー。翡翠と呼ばれる宝石の典型的なもの。日本では新潟県の糸魚川市や青海(オウミ)町に産した。
⇔軟玉
硬玉
こうぎょく【硬玉】
a jade.→英和
硬球
こうきゅう カウキウ [0] 【硬球】
硬式のテニス・野球などで使うかたい球。テニスはゴムボールにフェルトをかぶせたもの,野球はコルクの芯(シン)を革で包んだもの。
⇔軟球
硬球
こうきゅう【硬球】
《テニス》a regulation[hard]ball.
硬直
こうちょく カウ― [0] 【硬直】
■一■ (名)スル
(1)硬くなり,自由が利かなくなること。柔軟でないこと。「―した精神」
(2)筋肉が収縮・硬化して元に戻らない状態。筋肉中のエネルギー物質 ATP が不可逆的に減少するためと考えられる。「死後―」
■二■ (形動)[文]ナリ
(1)硬くて,まっすぐなさま。「―な身体を伸長し/土(節)」
(2)正直で誠実なさま。「その男が―な士であるやうに思はれて/忠直卿行状記(寛)」
硬直
こうちょく【硬直】
stiffness;rigidity.〜する stiffen;→英和
get stiff.→英和
〜した stiff;rigid.→英和
‖死後硬直 rigor mortis.
硬石膏
こうせっこう カウセキカウ [3] 【硬石膏】
硫酸カルシウムの無水物に相当する鉱物。普通は塊状・粒状で産するが,斜方晶系に属し,白色の板状や柱状結晶。多く,石膏と共生する。
硬砂岩
こうさがん カウ― [3] 【硬砂岩】
岩片や泥質の基質を多く含む淘汰度の悪い砂岩。グレー-ワッケ。
硬筆
こうひつ カウ― [0] 【硬筆】
毛筆に対し,ペン・鉛筆などのように先のかたい筆記用具。「―習字」
硬結
こうけつ カウ― [0] 【硬結】 (名)スル
(1)かたくなること。かたくとざすこと。
(2)〔医〕 炎症や鬱血(ウツケツ)により,軟組織が硬くなること。また,その病変部位。硬化。硬変。
硬膏
こうこう カウカウ [0] 【硬膏】
常温では固形で,体温に接すると粘着性を生ずる膏薬。
⇔軟膏
硬膜
こうまく カウ― [0][1] 【硬膜】
脳の髄膜の外層をなす強靭な膜。中層をなす蜘蛛(クモ)膜との間に硬膜下腔と呼ばれる間隙があり,少量のリンパが入っている。
硬葉樹
こうようじゅ カウエフ― [3] 【硬葉樹】
高温期に乾燥し,冬期が比較的温暖で多湿である温帯地方に生育する常緑の高木および低木の総称。葉は小形で革質,幹はコルク層が発達するものが多く,耐乾性が強い。オリーブ・コルクガシ・ユーカリやアカシアの一部など。
硬葉樹林
こうようじゅりん カウエフ― [5] 【硬葉樹林】
硬葉樹よりなる樹林。地中海沿岸,南アフリカのケープ地方,オーストラリアなどにみられる。
硬蛋白質
こうたんぱくしつ カウ― [6] 【硬蛋白質】
水に溶けず酵素によって分解されにくい繊維構造状のタンパク質。結合組織のコラーゲン,爪のケラチン,絹糸のフィブロインなど。
硬表紙
かたびょうし [3] 【硬表紙】
硬い紙で作った表紙。
硬調
こうちょう カウテウ [0] 【硬調】
(1)写真の原板・印画で明暗や色彩の対照が強く出ていること。
(2)取引市場で,買い人気が強く,値上がりの形勢にあること。堅調。
⇔軟調
硬論
こうろん カウ― [0][1] 【硬論】
強硬な議論。
硬貨
こうか【硬貨】
hard money;a coin.→英和
硬貨
こうか カウクワ [1] 【硬貨】
(1)紙幣に対して,金属で鋳造した通貨。金貨・銀貨・銅貨など。コイン。
(2)国際金融上,金または金の裏付けのある貨幣と交換可能な通貨。ハード-カレンシー。
→軟貨
硬質
こうしつ カウ― [0] 【硬質】
物の質がかたいこと。かたい性質。
⇔軟質
硬質の
こうしつ【硬質の】
hard.→英和
硬質ゴム(ガラス) hard rubber (glass).
硬質ガラス
こうしつガラス カウ― [5] 【硬質―】
硬度が大きく,軟化温度の高いガラス。アルカリ分を低くし,ホウ酸を加えたホウケイ酸ガラスなど。
硬質ゴム
こうしつゴム カウ― [5] 【硬質―】
硫黄分を多く加えた弾性の小さいゴム。エボナイトなど。
硬質小麦
こうしつこむぎ カウ― [5] 【硬質小麦】
強力粉の原料となる小麦。穀粒が硬く,粒の切断面がガラス状であることから,ガラス質小麦ともいう。
→強力粉
硬質漆器
こうしつしっき カウ― [5] 【硬質漆器】
紙を溶かして圧搾成形し硫黄を浸透させたものを素地(キジ)とした漆器。1925年(昭和1)黒田忠譲が開発。
硬質磁器
こうしつじき カウ― [5] 【硬質磁器】
摂氏九〇〇度ほどで焼いた素地(キジ)に釉(ウワグスリ)をかけ,さらに一四〇〇度ほどで焼き上げた磁器。色が白く緻密。食器・電気器具に用いる。
硬質米
こうしつまい カウ― [0] 【硬質米】
(1)水分含有量の少ない米。
(2)米の商慣習による区別の一。九州・四国地方で産する米。
→軟質米
硬質繊維板
こうしつせんいばん カウ―センヰ― [0][7] 【硬質繊維板】
〔hardboard; hard fibre board〕
破砕した木削片を繊維化して圧縮成形した板。壁板・床板・家具・キャビネットなどに使用する。ハード-ボード。
硬質陶器
こうしつとうき カウ―タウ― [5] 【硬質陶器】
陶器の一。摂氏一二〇〇度ほどで素焼きをしたのち,釉(ウワグスリ)をかけて一〇〇〇度ぐらいで焼き上げたもの。磁器と陶器の中間の硬度をもち,地肌は白いが,磁器のような透明性はない。食器・タイルなどに用いる。長石質陶器。
硬軟
こうなん カウ― [1][0] 【硬軟】
かたいこととやわらかいこと。強腰(ツヨゴシ)と弱腰。「―両様の態度でのぞむ」
硬鉛
こうえん カウ― [0][1] 【硬鉛】
鉛に1〜10パーセントのアンチモンを加えた合金。鉛合金中,硬度が最も高く,耐食性にすぐれる。
硬鋼
こうこう カウカウ [0] 【硬鋼】
炭素鋼のうち炭素を0.36〜0.50パーセント含むもの。硬度・抗張力が大きく,伸び率が小さい。レール・外輪・シリンダー・工具などに用いる。
硬音
こうおん カウ― [0] 【硬音】
〔fortis〕
強い呼気圧で,調音器官が緊張したまま出される子音。英・独・仏などのヨーロッパの言語では,おおよそ無声音は調音器官が緊張したまま出されるので硬音となり,有声音は調音器官が弛緩しており呼気圧が弱いので軟音となる。デンマーク語では無声音に硬音と軟音の対立がみられる。強音。
→軟音
硬骨
こうこつ カウ― [0] 【硬骨】
■一■ (名)
脊椎動物の硬骨魚類以上にある骨の一種。丈夫な骨膜に覆われ,硬い骨質とその内部にある海綿状の骨質および内部腔所を埋める造血組織の骨髄から成る。支持器官・保護器官・運動器官としてはたらく。
⇔軟骨
■二■ (名・形動)[文]ナリ
意志が固く,みだりに信念を曲げない・こと(さま)。「―の士」
硬骨漢
こうこつかん カウ― [4] 【硬骨漢】
意志が強く金力や権力に屈せず,みだりに自分の主義を曲げない男。硬骨の士。
硬骨漢
こうこつかん【硬骨漢】
a man of firm character.
硬骨魚類
こうこつぎょるい カウ― [5] 【硬骨魚類】
脊椎動物の魚類の一綱。内骨格が硬骨で形成され,鱗(ウロコ)に覆われ,鰾(ウキブクロ)や鰓蓋(エラブタ)をもつ。サメ・エイ類などを除く魚類のほとんどがこれに属する。分類学上は硬骨魚綱という。
→軟骨魚類
硬鱗魚
こうりんぎょ カウリン― [3] 【硬鱗魚】
硬骨魚類のうち,菱形の硬い鱗で体が覆われているものの総称。古生代から中生代にかけて栄えたが,現在はチョウザメ類が生存するのみ。
硬]い
かたい【堅[固・硬]い】
(1) hard <pencil> ;→英和
solid <ground> ;→英和
tough <meat> ;→英和
stiff <paper> ;→英和
tight <knot> .→英和
(2) strong <defense> ;→英和
firm <resolve> ;→英和
strict <rules> ;→英和
serious <reading> ;→英和
sound <business> ;→英和
reliable <person> ;→英和
chaste <woman> (貞操の).→英和
堅[固]く firmly;tightly;→英和
strictly.堅[固]くなる(ならない) grow stiff (be at ease).堅[固]く断わる refuse positively.
确
そね 【确・埆】
石混じりのやせ地。「浅茅原小―を過ぎもも伝ふ鐸(ヌテ)ゆらくもよ置目来らしも/日本書紀(顕宗)」
硯
すずり【硯(箱)】
an inkstone (case).
硯
すずり [3] 【硯】
〔「墨磨(スミスリ)」の転〕
墨を水ですりおろすために使う道具。石で作ることが多い。
硯の海
すずりのうみ 【硯の海】
硯の,墨汁を蓄えるためにくぼんでいる所。墨池(ボクチ)。硯海(ケンカイ)。うみ。
硯切り
すずりきり [3] 【硯切り】
硯用の石材を切って硯を作ること。また,その職人。
硯北
けんぽく [0] 【硯北・研北】
手紙の脇付(ワキヅケ)の一。机を南向きに置くと,人の位置が硯(スズリ)の北側になるところからいう。机下。案下。
硯友社
けんゆうしゃ ケンイウ― 【硯友社】
1885年(明治18)尾崎紅葉が山田美妙・石橋思案らと結成した文学結社。同年5月機関紙「我楽多文庫」を発行。同人に巌谷小波(イワヤサザナミ)・広津柳浪・川上眉山らが参加,紅葉門下に泉鏡花・小栗風葉・柳川春葉・徳田秋声らが加わり,明治20〜30年代の文壇中心勢力となり,いわゆる硯友社時代を現出した。
硯屏
けんびょう [0] 【硯屏】
硯(スズリ)のそばに立てて,ほこりなどを防ぐ小さな衝立(ツイタテ)。
硯材
けんざい [0] 【硯材】
硯(スズリ)にする材料。
硯水
けんすい [0] 【硯水】
硯(スズリ)の水。
硯水
けんずい 【間水・硯水・建水】
(1)軽い食事。二食の時代の朝食と夜食の間の軽い食事。現在の昼食に当たる。「奈良茶はやぢうと名づけ,昼食を―といふ/南都賦」
(2)三食のほかに飲食すること。また,その飯・餅・酒など。特に,昼食と夕食の間にする飲食。
(3)酒の異名。
硯池
けんち [1] 【硯池】
硯(スズリ)の,水をためておくくぼんだところ。硯海。墨池。うみ。いけ。
硯洗い
すずりあらい [4] 【硯洗い】
七夕の前夜,子供が硯・筆・机を洗い,手習いや学問の上達を祈ること。[季]秋。
硯海
けんかい [0] 【硯海】
硯(スズリ)の,墨汁をためるところ。うみ。
硯滴
けんてき [0] 【硯滴】
硯(スズリ)に水を注ぐ水さし。
硯瓶
すずりがめ [3] 【硯瓶】
硯に注ぐための水を入れておく器。
硯田
けんでん [0] 【硯田・研田】
文筆家業の人の硯(スズリ)を,農民の耕作する田にたとえていう。「―を耕す」
硯石
すずりいし [3] 【硯石】
(1)硯。
(2)硯の製造に用いる石材。
硯箱
すずりばこ [3] 【硯箱】
硯や墨・筆などを入れておく箱。あたりばこ。
硯蓋
すずりぶた [3] 【硯蓋】
(1)硯箱の蓋。昔は,いろいろの物をのせるのにも用いた。
(2)祝いの席などで,口取りの肴(サカナ)をのせる盆状の器。また,それに盛った肴。八寸。
硯面
けんめん [0][3] 【硯面】
硯(スズリ)の墨をする面。
硼砂
ほうしゃ【硼砂】
《化》borax.→英和
硼砂
ほうしゃ ハウ― [1][0] 【硼砂】
四ホウ酸ナトリウムの結晶。化学式 Na�B�O�・10H�O 塩湖の蒸発残留物中に産する。ホウ素化合物の原料となり,ガラス・セラミックス・防腐剤・洗浄剤などに用いられる。ボラックス。
硼砂球反応
ほうしゃきゅうはんのう ハウ―キウハンオウ [6] 【硼砂球反応】
白金線の先にホウ砂を着け加熱溶融してガラス状球とし,これに金属を含む試料を付着させ再び加熱すると金属特有の色が現れる現象。金属元素の簡便な定性分析に応用される。
硼素
ほうそ【硼素】
《化》boron.→英和
硼素
ほうそ ハウ― [1] 【硼素】
〔boron〕〔「硼」は boron の頭音の当て字〕
ホウ素族元素の一。元素記号 B 原子番号五。原子量一〇・八一。ホウ酸・ホウ砂などとして産出する。黒灰色の金属光沢をもつ固体で代表的な半金属。ダイヤモンドに次いで硬い。ホウ酸・ホウ砂などの化合物はガラス材料など用途が広い。
〔自然科学では「ホウ素」と書く〕
硼酸
ほうさん【硼酸】
boric acid.
硼酸
ほうさん ハウ― [0] 【硼酸】
〔boric acid〕
白色鱗片状の光沢ある結晶。化学式 H�BO� 水溶液は弱酸性。ホウ砂などを酸で溶解し,溶液中から結晶させて作る。弱い殺菌作用をもち,うがい水・洗眼液・軟膏の基剤に用いられるほか,硬質ガラス・顔料などの原料とする。
〔自然科学では「ホウ酸」と書く〕
硼酸綿
ほうさんめん ハウ― [3] 【硼酸綿】
ホウ酸水をしみ込ませた脱脂綿。殺菌などに用いる。
硼酸軟膏
ほうさんなんこう ハウ―カウ [5] 【硼酸軟膏】
ホウ酸の粉末に,単軟膏・グリセリン・胡麻油などを加えた軟膏。火傷・皹(ヒビ)・皮膚病などの医薬に用いる。
碁
ご【碁】
<play,have a game of> go.→英和
碁石 a go stone.
碁
ご [0][1] 【碁・棊・棋】
二人が相対し,縦横一九路ずつの枡目を刻んだ盤上で黒石と白石を枡目の交点に交互に打ち合い,囲った交点の数(地(ジ))と取った石の多さで勝負を争う遊戯。中国におこった。囲碁。「―を打つ」
碁会
ごかい [0] 【碁会】
集まって碁を打つ会。
碁会所
ごかいしょ [0][4] 【碁会所】
碁盤・碁石を備え,料金を取って,碁を打たせたり教えたりする所。
碁器
ごき [1] 【碁器】
碁石を入れるうつわ。碁笥(ゴケ)。
碁太平記白石噺
ごたいへいきしらいしばなし 【碁太平記白石噺】
人形浄瑠璃。時代物。紀上太郎(キノジヨウタロウ)・烏亭焉馬(ウテイエンバ)・容楊黛(ヨウヨウタイ)・三津環合合作。1780年初演。通称「白石噺」。奥州の幼い姉妹の仇討ちを由井正雪の慶安事件に取り合わせ,宮城野・信夫姉妹の物語に脚色したもの。
碁子
ごし [1] 【碁子】
碁石。また,碁石を入れる器。碁器。
碁子麺
きしめん [0][2] 【棊子麺・碁子麺】
(1)平たく作ったうどん。名古屋の名産。ひもかわ。
(2)小麦粉をこねてめん棒で延ばし竹筒で碁石の形に打ち抜き,ゆでて豆の粉をふりかけた食品。[貞丈雑記]
碁客
ごかく [0] 【碁客】
碁を打つ人。ごうち。きかく。
碁師
ごし [1] 【碁師】
碁を教える人。碁の専門家。
碁所
ごどころ [2] 【碁所】
江戸時代,囲碁の名人位にあり,幕府に仕えて碁界の総取り締まりに任じた人の称号。本因坊・林・井上・安井の四家元から出た。
碁手
ごて 【碁手】
碁や双六などに賭ける金品。碁手物(ゴテモノ)。「―の銭/源氏(宿木)」
碁打ち
ごうち [0] 【碁打ち】
(1)碁を打つこと。
(2)たくみに碁を打つ人。また,碁を打つことを職業とする人。棋士(キシ)。
碁敵
ごがたき [2] 【碁敵】
囲碁の好敵手。日頃,碁を楽しむ力量の釣り合った相手。
碁盤
ごばん【碁盤】
a go board.〜の目 squares.‖碁盤縞(じま)(の) checkers (checkered).
碁盤
ごばん [0] 【碁盤】
(1)碁を打つのに使う方形の盤。表面に縦横それぞれ一九本の線が引いてあり,三六一の目が作られている。
(2)「碁盤縞(ジマ)」「碁盤割り」の略。
碁盤乗り
ごばんのり [2] 【碁盤乗り】
(サーカスなどで)馬や象を四足をそろえて碁盤の上に立たせる曲芸。
碁盤人形
ごばんにんぎょう [4] 【碁盤人形】
(1)近世の座敷芸の一。手遣い人形を碁盤の上で踊らせるもの。
(2){(1)}をまねて子供役者が碁盤上で所作する舞踊芸。
碁盤割
ごばんわり [0] 【碁盤割(り)】
碁盤の目のように規則正しく縦横に分割すること。
⇔阿弥陀割り
「―の整然とした町」
碁盤割り
ごばんわり [0] 【碁盤割(り)】
碁盤の目のように規則正しく縦横に分割すること。
⇔阿弥陀割り
「―の整然とした町」
碁盤太平記
ごばんたいへいき 【碁盤太平記】
人形浄瑠璃の一。時代物。近松門左衛門作。「兼好法師物見車」(1706年初演)の続編。1710年初演。赤穂浪士の仇討ち事件を「太平記」の世界に仮託して脚色した最初の浄瑠璃。山科閑居から義士の切腹までを描く。
碁盤忠信
ごばんただのぶ 【碁盤忠信】
源義経の臣佐藤忠信が碁盤を持って戦ったという伝説を脚色した浄瑠璃・歌舞伎作品。
碁盤格子
ごばんごうし [4] 【碁盤格子】
「碁盤縞(ジマ)」に同じ。
碁盤目
ごばんめ [0] 【碁盤目】
碁盤の目のように縦横に区分した目。
碁盤縞
ごばんじま [0] 【碁盤縞】
経緯(タテヨコ)の縞が同じ太さの格子縞。碁盤。碁盤格子。
→格子縞
碁石
きせき [0] 【棋石・碁石】
囲碁に使う石。碁石(ゴイシ)。
碁石
ごいし [0] 【碁石】
囲碁に用いる,黒白二種の小さな石。中央部がやや盛りあがった円形のもので,直径約2.2センチメートルを標準とする。黒は一八一個,白は一八〇個が正式対局における数。上等な石は黒は那智黒で,白はチョウセンハマグリの殻で作る。
碁石燕小灰蝶
ごいしつばめしじみ [7] 【碁石燕小灰蝶】
シジミチョウ科のチョウ。開張約22ミリメートル。はねの表は黒褐色。裏は灰色で,雄では碁石状の黒斑がある。幼虫は照葉樹原生林の着生植物シシンランを食べる。九州と紀伊半島にすむが数が少なく,絶滅が危ぶまれる。天然記念物。
碁石蛤
ごいしはまぐり [5] 【碁石蛤】
チョウセンハマグリの異名。
碁石蜆
ごいししじみ [4] 【碁石蜆】
シジミチョウ科のチョウ。開張約25ミリメートル。はねの表面は黒褐色,裏面は白色で碁石状の黒紋が並ぶ。日本全土と朝鮮半島から東南アジアにかけて分布。
碁石豆
ごいしまめ [3] 【碁石豆】
大豆(ダイズ)の一品種。種子が平たくて黒く,碁石に似る。
碁石金
ごいしきん [0] 【碁石金】
甲州金の初期のもので,碁石状の金貨。
→甲州金
碁立て
ごだて [0] 【碁立て】
囲碁の布石。
碁笥
ごけ [1] 【碁笥】
碁石を入れる,ふたのある丸い容器。
碁聖
ごせい [0][1] 【碁聖】
特に優れた囲碁の名人。
→棋聖(キセイ)
碇
いかり [0] 【錨・碇】
〔海中の石を意味する古語「いくり」と同源か〕
(1)綱や鎖をつけて水底に投下し,これによって船をその場所に停止させておく船具。古代から中世には石または石と木を組み合わせた木碇を使ったが,近世以後,鉄製となる。
(2)緒の端につけるいかり形の器具。物にかけて引き寄せたり,つなぎとめたりするのに用いる。「―の緒/枕草子 89」
(3)家紋の一。{(1)}を図案化したもの。
碇ヶ関
いかりがせき 【碇ヶ関】
青森県南部,南津軽郡の村。津軽三関の一つである碇ヶ関,食塩泉の碇ヶ関温泉がある。
碇伝馬
いかりてんま [4] 【碇伝馬】
端舟(ハシブネ)の一。碇の上げ下げのときに使用される小舟。
碇星
いかりぼし [3] 【錨星・碇星】
カシオペア座の W 形の五星を碇に見たてた和名。瀬戸内海地方から東北地方にかけて分布する呼称。山形星。
碇泊
ていはく [0] 【停泊・碇泊】 (名)スル
船が碇(イカリ)をおろしてとまること。ふながかり。
碇知盛
いかりとももり 【碇知盛】
人形浄瑠璃「義経千本桜」二段目の通称。渡海屋銀平に身をやつした平知盛が義経を討とうとするが果たせず,碇綱を体に巻きつけ岩の上から入水する豪快悲壮な場面。
碇綱
いかりづな [3] 【碇綱】
碇を船に結びつける綱。苧綱(カラムシヅナ)が主に用いられた。
碇縄
いかりなわ [3] 【碇縄】
「碇綱(イカリヅナ)」に同じ。「苦し」「いかで」を言い出すための序詞としても用いる。「沖つ島とまる小舟の―/新続古今(恋五)」
碇草
いかりそう [0] 【碇草】
メギ科の多年草。山地に自生する。高さ約30センチメートル。葉は複葉。春,碇の形に似た淡紫色の四弁の花を下向きにつける。茎や葉を干して強壮・強精薬とする。
碇草[図]
碇銛
いかりもり [3] 【碇銛】
捕鯨に用いる銛の一種。先の左右に突起があって碇のように見える。
碇防風
いかりぼうふう [4] 【碇防風】
ハマボウフウの茎の端を裂いて碇の形に似せたもの。刺身のつまにする。
碌
ろく [0] 【陸・碌】 (名・形動)[文]ナリ
(1)下に打ち消しの語を伴って,物事の正常でないこと,まともでないこと,満足できる状態でないこと,また,そのさまを表す。
(ア)(「ろくな」の形で)大した(…ない)。まともな(…ない)。「―な人間でない」「子供に―なこともしてやれない」
(イ)(「ろくに」の形で)十分に(…ない)。満足に(…ない)。「―に手紙も書けない」「―に休む暇もない」
(2)地面などが水平なこと。平坦なこと。また,そのさま。「岩角を―にならして柱立て/大句数」
(3)きちんとしている・こと(さま)。「此のかけ物も―にかけてもらひたい/狂言・乳切木」
(4)気分がくつろいでいる・こと(さま)。「さあ,―にゆるりとゐやと/浄瑠璃・重井筒(中)」
〔「ろく」は「陸」の呉音。水平なさまをいうのが原義。「碌」は当て字〕
碌すっぽ
ろくすっぽ [0] 【陸すっぽ・碌すっぽ】 (副)
〔「ろくすっぽう」とも〕
下に打ち消しの語を伴って,物事を満足にはなしとげないさまを表す。十分には。ろくに。「―読みもしないで批評している」
碌そっぽう
ろくそっぽう [0] 【陸そっぽう・碌そっぽう】
■一■ (形動)
下に打ち消しの語を伴って,物事の程度が十分でないさま,満足な状態でないさまを表す。「どうで―な事はねえ筈だ/滑稽本・浮世風呂 2」「王子(=地名)の道も―にやあ知るめえ/滑稽本・浮世床(初)」
■二■ (副)
{■一■}に同じ。ろくすっぽ。「―およぎもしらねえで/西洋道中膝栗毛(魯文)」
碌でなし
ろくでなし【碌でなし】
a good-for-nothing;a scoundrel.→英和
〜の good-for-nothing.
碌でなし
ろくでなし [0] 【陸でなし・碌でなし】
なんの役にも立たない者。のらくら者。「この―め」
碌でもない
ろくでもな・い [5] 【陸でもない・碌でもない】 (連語)
なんのねうちもない。つまらない。「―・い男に夢中になる」
碌な
ろく【碌な】
<no> good;→英和
<no> decent;→英和
<no restaurants> to speak of; <not> satisfactory.→英和
〜でもない useless;→英和
worthless.〜でもないことを言う talk nonsense.〜に <not> well[properly,satisfactorily];→英和
<not> even;→英和
scarcely <any> .→英和
〜に見も(考えも)しないで without looking at it well (due consideration).
碌な
ろくな [0] 【陸な・碌な】
〔形容動詞「ろく」の連体形〕
⇒ろく(陸・碌)
碌に
ろくに [0] 【陸に・碌に】
〔形容動詞「ろく」の連用形〕
⇒ろく(陸・碌)
碌碌
ろくろく [0] 【碌碌】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)平凡なさま。役に立たないさま。何事もなし得ないさま。「我輩の生涯なぞは実に―たるものだ/破戒(藤村)」
(2)石などがころがっているさま。「生命,尚ほ且つ之に恋着す可らず。況んや―たる金塊,翻々たる楮片に於てをや/福翁百話(諭吉)」
碌碌
ろくろく [0] 【陸陸・碌碌】
〔「碌碌」は当て字〕
■一■ (副)
(下に打ち消しの語を伴って)十分には。ろくに。ろくすっぽ。「―勉強もしないで試験を受けた」「―挨拶もできない」
■二■ (形動)
十分に満足できるさま。「せめて三日は―に寝物語もあれかしと/浄瑠璃・重井筒(上)」
碍子
がいし [1] 【碍子】
電線など,導体をその支持物から絶縁するために用いる絶縁体。硬質磁器や合成樹脂などで作る。
碍子
がいし【碍子】
《電》an insulator.→英和
碍管
がいかん [0] 【碍管】
電線を壁に貫通させる際などに,絶縁のために通す磁器などの筒。
碑
いしぶみ [0] 【碑】
〔「石文(イシブミ)」の意〕
ある事を記念し,後世に伝えるためそのことを記しておく石。石碑(セキヒ)。碑。
碑
いしぶみ【碑】
a stone monument.
碑
ひ【碑】
a tombstone (墓の);→英和
a monument (記念碑).→英和
碑文 an inscription;→英和
an epitaph.→英和
碑
ひ [0] 【碑】
事のいわれ,人の功績など,後世に伝えるべきことを石にきざんで,関係の深い地に建てたもの。いしぶみ。
碑文
ひぶん [0] 【碑文】
石碑に刻みつけた文章。
碑文
ひぶん【碑文】
an inscription;→英和
an epitaph.→英和
碑石
ひせき [0] 【碑石】
(1)石碑の材料にする石。
(2)石碑。
碑碣
ひけつ [0] 【碑碣】
石碑。形の四角なものを「碑」,円柱形のものを「碣」という。
碑銘
ひめい【碑銘】
⇒碑文.
碑銘
ひめい [0][1] 【碑銘】
石碑に刻みつけた文章。
碑面
ひめん [0][1] 【碑面】
石碑の表面。
碓
からうす [3] 【唐臼・碓】
(1)臼を地中に埋め,柄の端を足で踏み,杵(キネ)を上下させて穀類を搗(ツ)く仕掛けのもの。踏み臼。かるうす。
(2)稲などのもみがらを落とす臼。
碓
うす [1] 【臼・碓】
(1)杵(キネ)を用いて餅をついたり,穀物を精白したりする道具。木または石を丸くえぐった円筒形のもの。
(2)「碾(ヒ)き臼」に同じ。
碓氷峠
うすいとうげ ウスヒタウゲ 【碓氷峠】
群馬県碓氷郡松井田町と長野県北佐久郡軽井沢町との境にある峠。中山道第一の険所で,中央高地と関東平野を結ぶ重要な峠。
碓氷関
うすいのせき ウスヒ― 【碓氷関】
碓氷峠にあった関所。899年に設置。箱根の関とともに関東にはいる要地。近世は,安中藩が守備にあたった。
碗
わん 【椀・碗・盌】
■一■ [0] (名)
飲食物などを盛るための器。古くは蓋(フタ)がないが,後世,蓋付きのものもある。
〔木製のものは「椀」,陶磁器製のものは「碗」と書く〕
■二■ (接尾)
助数詞。{■一■}に盛った飲食物の数を数えるのに用いる。
碣
けつ [1] 【碣】
円柱形の石碑。
碧南
へきなん 【碧南】
愛知県中南部,矢作(ヤハギ)川河口西岸にある市。近世,江戸廻船の港町。三州瓦・味醂(ミリン)・鋳物は伝統産業。自動車・機械・食品工業が立地。
碧天
へきてん [0] 【碧天】
青空。碧空。
碧山日録
へきざんにちろく 【碧山日録】
室町時代の禅僧太極の日記。五巻。1459〜63年,1465〜68年の記事が現存する。幕府政治の乱れと応仁の乱当時の社会情勢を記録したもの。
碧巌録
へきがんろく 【碧巌録】
仏教書。一〇巻。宋代の圜悟克勤(エンゴコクゴン)編。雪竇重顕(セツトウチヨウケン)が「伝灯録」を中心に百則の公案を選び,これに頌(ジユ)をつけた「頌古百則」に,編者が垂示・評唱・著語(ジヤクゴ)を加えたもの。公案集の代表的作品で,特に臨済宗で尊重する。碧巌集。
碧梧
へきご [0] 【碧梧】
アオギリの異名。
碧梧桐
へきごとう 【碧梧桐】
⇒河東(カワヒガシ)碧梧桐
碧水
へきすい [0] 【碧水】
青く見える水。青緑色に澄んだ水。
碧油
へきゆう [0] 【碧油】
緑色の,油を流したような流れ。
碧海
へきかい [0] 【碧海】
あおい海。あおうなばら。
碧潭
へきたん [0] 【碧潭】
水があおあおとしている深いふち。「直下と見下ろせば,千丈の―藍に染めり/太平記 5」
碧玉
へきぎょく【碧玉】
jasper.→英和
碧玉
へきぎょく [0] 【碧玉】
(1)青色または緑色の玉。
(2)玉髄の一。酸化鉄からなる不純物を含む不透明な石英。紅色・緑色・黄色・褐色などを呈する。赤色を呈するものは赤玉と呼ばれる。ジャスパー。
碧瑠璃
へきるり [0] 【碧瑠璃】
(1)青色の瑠璃。
(2)青く澄んだ水や空のたとえ。
碧眼
へきがん [0] 【碧眼】
(1)青い目。西洋人の目。
(2)西洋人。
碧眼
へきがん【碧眼】
blue eyes.〜の blue-eyed.
碧空
へきくう [0] 【碧空】
青空。晴れあがった美しい空。
碧羅
へきら [1] 【碧羅】
緑色のうすもの。
碧羅の天
へきらのてん 【碧羅の天】
晴れ渡った青空。「遊糸繚乱の色々―になびくなり/宴曲集」
碧羅綾
へきらりょう [3] 【碧羅綾】
緑色のうすものと綾絹(アヤギヌ)。「―の色一にあらず/平家 2」
碧色
へきしょく [0] 【碧色】
みどりいろ。あおいろ。
碧落
へきらく [0] 【碧落】
青空。大空。転じて,果て。遠い所。「上は―を極め,下は黄泉の底まで尋求るに/太平記 37」
碧血
へきけつ [0] 【碧血】
〔周の萇弘(チヨウコウ)が主君をいさめて聞き入れられず恨んで自殺したところ,その血が碧玉になったという「荘子(外物)」の故事から〕
忠誠心のたとえ。「百年―の恨が凝つて化鳥の姿となつて/倫敦塔(漱石)」
碧蹄館
へきていかん 【碧蹄館】
朝鮮,李朝時代,ソウル北方にあった客舎。豊臣秀吉の朝鮮出兵に際し,京城(現ソウル)奪回を図る明将李如松を,ここで小早川隆景らの軍が破り,日明講和交渉のきっかけをなした。
碧雲
へきうん [0] 【碧雲】
青みがかった色の雲。青雲。
碧霄
へきしょう [0] 【碧霄】
青空。碧空。
碩儒
せきじゅ [1] 【碩儒】
学問の広く深い学者。大学者。大儒。
碩学
せきがく [0] 【碩学】
〔「碩」は大きい意〕
学問が広く深いこと。また,その人。
碩学
せきがく【碩学】
a profound scholar.
碩徳
せきとく [0] 【碩徳】
広大な徳のある人。徳の高い僧。
碩才
せきさい [0] 【碩才】
学才があること。また,その人。
碩鼠
せきそ [1] 【石鼠・碩鼠】
昆虫ケラの異名。
碰
ポン [1] 【碰】
〔中国語〕
麻雀で,他家から刻子(コーツ)の完成に必要な牌(パイ)が捨てられたとき,その牌をもらうこと。この場合できた刻子は卓上にさらす。
確
かく [1] 【確】 (ト|タル)[文]形動タリ
たしかであるさま。はっきりしているさま。「―たる証拠がない」「―とした方針がたたない」「―たる信念をもつ」
確か
たしか [1] 【確か・慥か】
■一■ (形動)
(1)(事柄が)明らかで,間違いのないさま。明白で疑う余地のないさま。「―に受け取りました」「―な証拠」「―な事実」
(2)事情やいきさつがはっきりしていて,信用のおけるさま。「身元の―な人」「―な筋からの情報」
(3)能力・判断力が優れていて安心できるさま。しっかりしていて信用できるさま。「―な技術」「―な鑑識眼」「気は―なのか」
■二■ (副)
断言はできないが,たぶん。まず間違いなく。「あれは―一昨年のことでした」
[派生] ――さ(名)
確か
たしか【確か】
[たぶん]I think;if I remember right[correctly];probably.→英和
〜な[確実な]certain;→英和
sure;→英和
definite;→英和
reliable;→英和
[堅実な]sound;→英和
firm;→英和
[安全な]safe;→英和
secure;→英和
[腕の]able;→英和
competent.→英和
〜に certainly;→英和
for certain;surely;[疑いなく]undoubtedly;→英和
no doubt;without fail.
確かむ
たしか・む 【確かむ】 (動マ下二)
⇒たしかめる
確かめる
たしか・める [4] 【確かめる・慥かめる】 (動マ下一)[文]マ下二 たしか・む
調べたり,念を押したりしてはっきりそうだと納得する。「真偽を―・める」「辞書で―・める」
確かめる
たしかめる【確かめる】
make sure <of> ;check (up);→英和
ascertain;→英和
confirm.→英和
確からしさ
たしからしさ [4] 【確からしさ】
〔数〕「確率(カクリツ)」に同じ。
確けし
たしけ・し 【確けし】 (形ク)
たしかである。十分である。「金(クガネ)かも―・くあらむと思ほして/万葉 4094」
確たる
かくたる [1] 【確たる】
⇒かく(確)
確と
しかと [2][1] 【確と】 (副)
(1)はっきりしているさま。確かであるさま。「―そうか」「―心得た」
(2)しっかりと。かたく。「刀を―握る」「八重にも十重にも折たる儘帯の間へ―納め/緑簑談(南翠)」
(3)すき間のないさま。びっしりと。「その国のなにがし,それがしと名のつて,廻廊に―並みゐたり/太平記 3」
確と
しかと【確と】
[確かに]certainly;→英和
definitely;exactly;clearly;[堅く]firmly;tight(ly).→英和
確と
しっかと [3] 【確と・聢と】 (副)
〔「しかと」の促音添加〕
しっかりと。「―手を握る」
確とした
かくとした 【確とした】 (連語)
⇒かく(確)
確やか
たしやか 【確やか】 (形動ナリ)
確実であるさま。しっかりしているさま。「働をも―に,音曲をも文字にさはさはと当たり/風姿花伝」
確り
しっかり [3] 【確り・聢り】 (副)スル
(1)基礎や構成が堅固で,容易にぐらついたり崩れたりしないさま。「―(と)した造りの建物」「―(と)した研究」「財政的基盤が―(と)している」
(2)人の性質や考え方が堅実で危なげないさま。「若いのに―(と)している」
(3)頭脳や肉体が健全で機能をよく果たしているさま。「気を―(と)もて」「足腰もまだ―(と)している」
(4)動作・行為を着実・真剣に行うさま。「もっと―(と)歩け」「英語を―(と)勉強しておきなさい」
(5)固くくっついて離れないようにするさま。「手に―(と)握りしめる」
(6)〔経〕 相場に活気があり,上昇傾向であるさま。
(7)数量の多いさま。たくさん。「葛籠(ツヅラ)に―たまりました/滑稽本・浮世風呂 2」
(8)程度のはなはだしいさま。非常に。「あい,ゆふべは丁度九つさ。何でも―酔つて/滑稽本・浮世床(初)」
確乎
かっこ カク― [1] 【確固・確乎】 (ト|タル)[文]形動タリ
しっかりしていて,容易に動かされないさま。「―たる信念」「―とした決意」
確乎不抜
かっこふばつ カク― [1] 【確乎不抜】 (名・形動)[文]ナリ
意志がしっかりしてものに動じない・こと(さま)。「―の信念」
確保
かくほ [1] 【確保】 (名)スル
(1)確実に手に入れること。自分のものとしてしっかり保つこと。「必要な資材を―する」「利益を―する」
(2)しっかり支えること。登山で,ザイルなどを用いて,身体の安全を保つこと。
確保する
かくほ【確保する】
secure <a seat> ;→英和
maintain <peace and order> .→英和
確信
かくしん【確信】
a conviction;confidence (自信).→英和
〜する believe firmly;be convinced <of,that…> .
確信
かくしん [0] 【確信】 (名)スル
かたく信じて疑わないこと。また,その信念。「彼の無実を―する」「―をもって言う」
確信犯
かくしんはん [3] 【確信犯】
道徳的・宗教的・政治的な信念に基づき,自らの行為を正しいと信じてなされる犯罪。思想犯・政治犯・国事犯など。
確切
かくせつ [0] 【確切】 (名・形動)[文]ナリ
確かで適切である・こと(さま)。「心力を労して得たるごときの―なることを,読書にては得らるべからず/西国立志編(正直)」
確固
かっこ カク― [1] 【確固・確乎】 (ト|タル)[文]形動タリ
しっかりしていて,容易に動かされないさま。「―たる信念」「―とした決意」
確固たる
かっこ【確固たる】
firm <determination> ;→英和
determined <resolution> .→英和
確執
かくしゅう [0] 【確執】 (名)スル
「かくしつ(確執)」に同じ。
確執
かくしつ [0] 【確執】 (名)スル
お互いに自分の意見を主張して譲らないこと。また,そのために起こる不和。かくしゅう。「自分の意見に―する」「―が生じる」
確執
かくしつ【確執】
discord <between> ;→英和
(a) strife.→英和
確報
かくほう [0] 【確報】
たしかなしらせ。「―を得る」
確報
かくほう【確報】
a definite[reliable]report;authentic news.
確守
かくしゅ [1] 【確守】 (名)スル
しっかりと守ること。「我が独立を―せむ/明六雑誌 16」
確定
かくてい【確定】
decision (決定);→英和
confirmation (確認).→英和
〜的(に) definite(ly);→英和
final(ly).→英和
〜する decide;→英和
fix.→英和
‖確定申告(をする) (make) one's final income-tax return.
確定
かくてい [0] 【確定】 (名)スル
物事がはっきりきまること。また,はっきりきめること。「当選が―する」
確定債権
かくていさいけん [5] 【確定債権】
債権調査の日に破産管財人または破産債権者が異議を申し立てなかった確定した債権。
→破産債権
確定判決
かくていはんけつ [5] 【確定判決】
確定の効力を有する判決,すなわち通常の不服申立(上訴)によって取り消すことができない判決。
確定利付証券
かくていりつきしょうけん [8] 【確定利付証券】
発行時に決めた一定の利子の支払いが確約された有価証券。国債・地方債・政府保証債・金融債・社債などの大部分が該当する。
⇔不確定利付証券
確定力
かくていりょく [3] 【確定力】
訴訟法上,上訴等により,裁判,ことに判決が取り消される可能性がなくなった場合に生ずる,その内容に基づく拘束力。
確定年金
かくていねんきん [5] 【確定年金】
人の生死にかかわりなく,支払い期間があらかじめ確定している年金。
→終身年金
確定日付
かくていひづけ [5] 【確定日付】
証書の作成日に関して,完全な証拠力があると法律上認められる日付。公正証書の日付や内容証明郵便の日付など。
確定期売買
かくていきばいばい [6] 【確定期売買】
売買の性質または当事者の意思表示により,一定の期間内に履行されなければ,契約の目的が達せられないような売買。中元進物用の品の売買など。
確定期限
かくていきげん [5] 【確定期限】
〔法〕 到来する期日が確定している期限。確定期日。
→期限
確定条件
かくていじょうけん [5] 【確定条件】
すでに成立している事柄を条件として述べる表現形式。「努力したので…」「急いだけれど…」の類。口語では終止形・連体形に,文語では已然形に,それぞれ接続助詞を付けて表される。
→仮定条件
確定申告
かくていしんこく [5] 【確定申告】
申告納税をする者が課税標準や税額を確定するために,一定期間の所得額や控除額を税務署に申告すること。
確定的
かくていてき [0] 【確定的】 (形動)
ほぼそう決まるさま。「当選は―だ」
確定裁判
かくていさいばん [5] 【確定裁判】
判決が確定した裁判。
→確定判決
確実
かくじつ [0] 【確実】 (名・形動)[文]ナリ
たしかなこと。間違いのないこと。また,そのさま。「―な根拠」「優勝は―だ」「当選―」
[派生] ――さ(名)
確実
かくじつ【確実(性)】
certainty;→英和
reliability.→英和
〜な certain;→英和
sure;→英和
reliable (信頼できる);→英和
sound (堅実な);→英和
authentic (真正な).→英和
〜に certainly;→英和
surely; <know> for certain.〜にする ensure;→英和
make sure <of> .
確実性
かくじつせい [0] 【確実性】
(1)たしかなこと。たしかさ。「そのニュースの―を疑う」
(2)〔哲〕
〔certainty〕
確かで疑いえない知識がもつ性格や価値。また,そのような知識を有する知性の状態。
確度
かくど [1] 【確度】
(1)確実さの度合。たしからしさ。「―の高い情報」
(2)測定をするとき,ある一定の条件下で,測定器に生じうる最大の誤差。
確当
かくとう 【確当】 (形動)[文]ナリ
たしかでまちがいのないさま。「其説,明白―なりと雖も/西国立志編(正直)」
確然
かくぜん [0] 【確然】 (ト|タル)[文]形動タリ
はっきりとしてたしかなさま。確固。「―としない返事」「―たる所を聞得るまでは迂闊に意見も述べられん/緑簑談(南翠)」
確率
かくりつ【確率】
probability.→英和
確率
かくりつ [0] 【確率】
〔probability〕
一つの事象(出来事)の起こり得る確からしさ(可能性)の度合。また,その数値。数学的には 1 を超えることがなく,負にならない。確からしさ。蓋然率。公算。「―が高い」「降水―一〇パーセント」
確率予報
かくりつよほう [5] 【確率予報】
⇒降水確率予報(コウスイカクリツヨホウ)
確率分布
かくりつぶんぷ [5] 【確率分布】
確率変数の値とその値をとる確率を対応させたもの。
確率変数
かくりつへんすう [5] 【確率変数】
試行の結果に対応して,その数値が定まる変数でそれぞれ決まった確率が与えられているもの。
確率論
かくりつろん [4] 【確率論】
確率の一般法則を論ずる数学の一部門。パスカルなどに始まり,数理統計学・誤差論など科学の方法として応用されている。
確率過程
かくりつかてい [5] 【確率過程】
時間とともに推移する確率現象,あるいはその数学的モデル。
確知
かくち [1][0] 【確知】 (名)スル
確実に知ること。「触れて存在せるを―するありと/竜動鬼談(勤)」
確確
しかしか 【確確】 (副)
(1)はっきりとしているさま。しっかりと。「いかにも腹の立つやうにて,返事も―し給はず/仮名草子・竹斎」
(2)物事がはかばかしく進むさま。「気色も―はかどらねど/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(中)」
確立
かくりつ [0] 【確立】 (名)スル
物事の基礎・立場・計画・方針などをしっかりきめること。不動のものとして定めること。「外交方針を―する」「婦人の地位の―に努力する」
確立
かくりつ【確立】
establishment.→英和
〜する establish.→英和
〜した established.
確答
かくとう【確答(を与える)】
(give) a definite answer.
確答
かくとう [0] 【確答】 (名)スル
はっきりしたこたえ。確実な返事。「―を避ける」「協力することを―する」
確約
かくやく【確約(する)】
(give) a definite promise;give one's word <to> .
確約
かくやく [0] 【確約】 (名)スル
必ず実行するとはっきり約束すること。また,その約束。「―はできない」
確聞
かくぶん [0] 【確聞】 (名)スル
はっきりと聞くこと。聞いたことの内容が確実であること。
確言
かくげん [0] 【確言】 (名)スル
はっきり言い切ること。また,その言葉。「―を得る」「―を避ける」「此の如く―せば誠に其大意を述べよ/世路日記(香水)」
確言
かくげん【確言】
affirmation.〜する affirm;→英和
assert.→英和
確証
かくしょう【確証】
conclusive evidence;a positive proof.〜する prove positively;confirm.→英和
確証
かくしょう [0] 【確証】
たしかな証拠。「―を得る」「―がない」「ついに―をつかんだ」
確認
かくにん【確認】
confirmation;→英和
affirmation.〜する confirm;→英和
certify <to> .→英和
確認
かくにん [0] 【確認】 (名)スル
はっきり認めること。たしかめること。「相手の意思を―する」「安全の―」
確認信用状
かくにんしんようじょう [0][7] 【確認信用状】
信用状の発行銀行以外の銀行によっても手形の引き受け・支払いが保証された信用状。
確認判決
かくにんはんけつ [5] 【確認判決】
確認訴訟の目的である権利関係または法律関係の存否について裁判所が下す判決。
確認団体
かくにんだんたい [5] 【確認団体】
公職選挙法上,その選挙期間中,政談演説会の開催,ポスター・看板の掲示,ビラの頒布,宣伝カーの数などで有利な条件を与えられる政党や政治団体。衆議院では二五名以上,参議院では一〇名以上の公認候補者を有することが必要。
確認行為
かくにんこうい [5] 【確認行為】
特定の事実または法律関係の存否を確認する行政行為。当選人の決定,恩給権の裁定など。
確認訴訟
かくにんそしょう [5] 【確認訴訟】
一定の権利が存在すること,あるいはしないことを主張して,それについて判決を求める訴え。確認の訴え。
確説
かくせつ [0] 【確説】
根拠のあるたしかな説。「後世博識家の―を待つのみ/学問ノススメ(諭吉)」
確論
かくろん [0] 【確論】
(1)根拠のあるたしかな議論。定論。
(2)他人の意にそむき,あらそうこと。[色葉字類抄]
碼頭
マートー [1] 【碼頭】
〔中国語〕
船着き場。
碾き割り
ひきわり【碾き割り(麦)】
ground barley.
碾き割り
ひきわり [0] 【碾き割り】
(1)穀物を臼(ウス)でひいて,あらく砕いたもの。食用・飼料用。
(2)「碾き割り麦」の略。
碾き割り納豆
ひきわりなっとう [5] 【碾き割り納豆】
粗く砕いた大豆でつくった納豆。
碾き割り飯
ひきわりめし [0][4] 【碾き割り飯】
米に碾き割り麦をまぜて炊いた飯。
碾き割り麦
ひきわりむぎ [5] 【碾き割り麦】
大麦を臼(ウス)でひいて,あらく砕いたもの。米にまぜて食う。割り麦。ひきわり。
→押し割り麦
碾き割る
ひきわ・る [3] 【碾き割る】 (動ラ五[四])
穀物を臼(ウス)で碾いて割り砕く。「麦を―・る」
碾き米
ひきごめ [2] 【碾き米】
臼(ウス)で米をひくこと。また,その米。
碾き臼
ひきうす [0][3] 【碾き臼・挽き臼】
穀物や豆などをひいて,粉にする道具。上下に重ねた円盤状の石の向き合った面に溝を刻み,上の石の穴から穀粒を落とし,上の石を回してすり砕く。石臼。うす。
碾き臼[図]
碾き臼芸
ひきうすげい 【碾き臼芸】
「石臼(イシウス)芸」に同じ。
碾き茶
ひきちゃ [0] 【挽(き)茶・碾(き)茶】
碾茶(テンチヤ)をひいて粉にしたもの。抹茶(マツチヤ)。
碾く
ひく【碾く】
grind <corn> .→英和
碾臼
ひきうす【碾臼】
a hand mill.
碾茶
てんちゃ [0] 【碾茶】
覆いをした茶園の若芽を,蒸してもまずに乾燥して製した茶。臼で挽いて抹茶(マツチヤ)にする。
碾茶
ひきちゃ [0] 【挽(き)茶・碾(き)茶】
碾茶(テンチヤ)をひいて粉にしたもの。抹茶(マツチヤ)。
磁力
じりょく [1] 【磁力】
磁石どうし,電流どうし,また磁石と電流とが,引き合ったり反発したりして,互いに及ぼし合う力。磁気の力。磁気力。
磁力
じりょく【磁力】
《理》magnetism;→英和
magnetic force.磁力計 a magnetometer.→英和
磁力線
じりょくせん [0] 【磁力線】
磁場の中で,その上の各点における接線の方向が磁場の方向に一致するような曲線。磁石の上に置いた紙の上に砂鉄をまくと,砂鉄は磁力線状の文様を描く。
磁力計
じりょくけい [0][3] 【磁力計】
磁場の強さおよび方向を測定する器械。地磁気や磁性体の磁化の強さを求めるのに用いる。
磁力選別
じりょくせんべつ [4] 【磁力選別】
磁気的性質の差を利用して,物質を選別・分離すること。強磁性体鉄物の選鉱,窯業原料の脱鉄などに利用する。磁選。
磁化
じか [1] 【磁化】
(1)磁界中の物体が磁気を帯びること。また,その結果生じた単位体積当たりの磁気モーメント。帯磁。
(2)高温で焼いた物の素地(キジ)が磁器質になること。
磁化曲線
じかきょくせん ジクワ― [3] 【磁化曲線】
磁界の強さに対する磁化の強さを図示した曲線。強磁性体の特徴である飽和現象やヒステリシスを示すのに便利。�‐� 曲線。
→磁気ヒステリシス
磁化率
じかりつ ジクワ― [2] 【磁化率】
物質の磁化の強さと磁場の強さの比。常磁性体では正,反磁性体では負の値で,磁場の強さにほとんど関係せず,物質によって決まる定数。強磁性体では磁化曲線上の位置によって異なり,また温度によって変化する。帯磁率。受磁率。
磁区
じく [1] 【磁区】
鉄・コバルトなど強磁性体の結晶の内部で,原子の磁気モーメントの向きのそろった小区域。磁化されていない強磁性体においては,磁区相互の磁気モーメントの向きはばらばらで,全体として磁気が打ち消されているが,磁場を加えると,磁区の大きさや向きが変化して磁性をもつようになり,最終的には一定の向きにそろって永久磁石になる。
磁器
じき [1] 【磁器】
焼き物の一。陶器より高温で焼成。素地(キジ)はガラス化し,透明または半透明の白色で硬く,吸水性がない。軽く打つと澄んだ音がする。中国宋代末から発達し,日本では江戸初期に有田で焼き始められた。
→陶器
磁器
じき【磁器】
porcelain;→英和
china(ware).→英和
磁土
じど [1] 【磁土】
磁器の原料にする土。
磁場
じば【磁場】
《理》a magnetic field.
磁場
じば [1][2] 【磁場】
磁石や電流相互間にはたらく力の場。磁場を表すベクトル量として,磁束密度と磁場の強さがあり,両者は一定の関係で結ばれている。磁場の強さの SI 単位はアンペア毎メートル(記号 A/m)。
磁場
じじょう【磁場】
⇒磁場(じば).
磁場
じじょう 【磁場】
⇒じば(磁場)
磁壁
じへき [0] 【磁壁】
強磁性体の磁区と磁区との境界。
磁変星
じへんせい [2][0] 【磁変星】
数千ガウスの磁場をもち,その強さが一日〜数十日の周期で変化する星。磁気変光星。
磁山文化
じざんぶんか [4] 【磁山文化】
中国,黄河中流域の初期新石器文化。南接する裴李崗(ハイリコウ)文化とともに,仰韶(ギヨウシヨウ)文化に先行する農耕文化として注目される。
磁州窯
じしゅうよう ジシウエウ [2] 【磁州窯】
中国河北省磁県にある中国有数の窯場。また,そこで焼かれた陶器。隋代から青磁などを産したが,唐末期からのものをいい,宋代から元代にかけて盛期を迎えた。
磁性
じせい【磁性】
magnetism.→英和
〜の magnetic.→英和
〜を与える magnetize.→英和
磁性
じせい [0] 【磁性】
磁場の中に置かれたとき,引きつけられたり,反発したりするといった,ある種の物質の示す磁気的な性質。
磁性体
じせいたい [0] 【磁性体】
磁場の中で磁化される物質。すべての物質は多かれ少なかれ磁化されるが,鉄・ニッケル・コバルトのように磁化されて強い磁性を示す強磁性体(単に磁性体ともいう)と,磁化の小さい弱磁性体とがある。後者は磁場と同じ向きに磁化される常磁性体と逆向きに磁化される反磁性体とに区別される。
磁性材料
じせいざいりょう [4] 【磁性材料】
その磁気的な性質を利用するために使用される材料。一般には強磁性体が多い。
磁束
じそく [0] 【磁束】
磁場中の各点にはたらく力の様子を示す磁束線(磁束密度のベクトルが接線になる曲線)の集まり。
磁束密度
じそくみつど [4] 【磁束密度】
磁場の強弱を示す量。磁場の中を運動する荷電粒子は磁場から力を受ける。この力によって磁気の場の状態を決めた量。電場の強さに対応する磁場の基本量。単位テスラ(記号 T)または,ウェーバ毎平方メートル(記号 Wb/m²)。
磁極
じきょく [0][1] 【磁極】
(1)磁石が鉄を吸いつける力の最も強い点。両端にあり,それぞれ正極(北極,N 極)・負極(南極,S 極)という。同種の極は反発し,異種の極は相引く。正・負の極は単独では存在しない。
(2)北または南をさしていた磁石の針が垂直になる地点。北・南両半球に一か所ずつあり,それぞれ北磁極・南磁極という。地磁気極の位置とは一致せず,また,年々変化している。
→地磁気極
磁極
じきょく【磁極】
《理》a magnetic pole.
磁歪
じわい [0] 【磁歪】
強磁性体を磁化するとき,わずかに変形する現象。または,その変形。磁気ひずみ。
磁気
じき【磁気】
《理》magnetism.→英和
〜の[を帯びた]magnetic.→英和
‖磁気嵐 a magnetic storm.磁気テープ a magnetic tape.
磁気
じき [1] 【磁気】
鉄片を引き付けたり,南北を指したりする,磁石のもつ作用・性質。正確には,磁荷は存在せず,運動する電荷が磁場を形成し,また逆に磁場が運動する電荷に力を及ぼすことによって磁気現象が起こる。
磁気インキ
じきインキ [3] 【磁気―】
磁化されたインク。銀行の小切手や手形の自動読み取りに用いられる。
磁気カード
じきカード [3] 【磁気―】
磁気テープを貼り付け,その部分にデータを記憶させることができるカード。キャッシュ-カードなどに用いられる。
磁気コンパス
じきコンパス [3] 【磁気―】
地磁気によって方向を知る航海・航空計器。方位を書いた円盤の下に磁石をつけ,これを重心点上で支え,北を指させるもの。磁気羅針儀。
磁気テープ
じきテープ [3] 【磁気―】
プラスチックなどのテープに,磁性材料を塗布して,電気信号を残留磁気の変化として記憶するもの。録音・録画用テープとするほか,コンピューターの記憶媒体などに用いる。MT 。テープ。
磁気ディスク
じきディスク [3] 【磁気―】
コンピューターの記憶媒体の一。磁性材料を塗布した円板。本来ハード-ディスクをさすが,一般にはフロッピー-ディスクにもいう。
磁気ヒステリシス
じきヒステリシス [6] 【磁気―】
〔magnetic hysteresis〕
強磁性体に外部磁場を加え,その強さと向きを連続的に変化させると,磁場と磁化の関係を表すグラフは一つの閉じた曲線(磁化曲線)を描く。この過程を磁気ヒステリシスという。磁気履歴。
磁気メモリー
じきメモリー [3] 【磁気―】
〔magnetic storage〕
磁気を利用してデータを記憶する媒体の総称。磁気ディスク・磁気テープ・フロッピー-ディスク・磁気カードなどがある。
磁気モーメント
じきモーメント [3] 【磁気―】
磁気双極子を特徴づけるベクトル量で,その大きさは,正磁極の大きさと正負磁極間の距離との積に等しく,その向きは,普通,負極から正極に向かう向きにとる。単極の磁荷は存在しないので,磁気の基本的な量と考えることができる。また,荷電粒子が円運動を行うと磁気モーメントが現れる。磁気双極子モーメント。
→双極子モーメント
磁気共鳴映像法
じききょうめいえいぞうほう [9] 【磁気共鳴映像法】
⇒核磁気共鳴映像法(カクジキキヨウメイエイゾウホウ)
磁気分離
じきぶんり [3] 【磁気分離】
物質の磁気的性質の違いにより発生する磁力を利用して粒子などを選別すること。鉄分の除去や回収などの選鉱に多く用いられるほか,汚水処理,陶土の純化などで実用化され,海水中のウラン回収,石炭純化などが研究されている。
磁気力
じきりょく [2] 【磁気力】
⇒磁力(ジリヨク)
磁気双極子
じきそうきょくし [5] 【磁気双極子】
微小な距離だけ離れた大きさの等しい正負一対の磁極。
→磁気モーメント
磁気図
じきず [2] 【磁気図】
地磁気要素(偏角・伏角・水平分力)の地球表面における分布を示した図。地磁気分布図。
磁気増幅器
じきぞうふくき [6][5] 【磁気増幅器】
強磁性体の磁化の飽和性を利用した電流の増幅器。
磁気変態点
じきへんたいてん [5] 【磁気変態点】
⇒キュリー温度(オンド)
磁気嵐
じきあらし [3] 【磁気嵐】
全地球にわたって,地磁気の強さおよび方向が急激に変化する現象。普通一日程度継続し,しばしばデリンジャー現象を伴う。太陽からの高エネルギーをもった荷電粒子流(太陽風)が原因。
磁気感応
じきかんのう [3] 【磁気感応】
⇒磁気誘導(ジキユウドウ)
磁気探傷法
じきたんしょうほう [0] 【磁気探傷法】
磁気を利用して金属材料の欠陥を調べる方法。材料を磁化し,これに鉄粉を振りかけて生じた磁粉の模様で傷を見つけたりするもの。磁気テープを材料上に置く方法もある。
磁気探査
じきたんさ [3] 【磁気探査】
物理探査法の一。地磁気の局地的変化を測定し,磁鉄鉱・チタン鉄鉱・磁硫鉄鉱などの鉱床を探知したり,また地質構造を解析する方法。磁探。磁力探査。
磁気機雷
じききらい [3] 【磁気機雷】
磁気に感応する装置を持ち,至近を艦船が通ると爆発する機雷。
磁気歪み
じきひずみ [3] 【磁気歪み】
強磁性体が磁化するときに生じる,わずかな変形。またその現象。磁歪(ジワイ)。超音波発振器などに利用。
磁気流体力学
じきりゅうたいりきがく ジキリウタイ― [8][7] 【磁気流体力学】
⇒電磁流体力学(デンジリユウタイリキガク)
磁気浮上
じきふじょう [3] 【磁気浮上】
磁石の反発力を用いて物体を浮上させること。超伝導コイルの開発により,新たな鉄道輸送の方法として研究が進められている。
磁気記録
じききろく [3] 【磁気記録】
磁性体の残留磁気の性質を利用した情報の記録。テープ-レコーダー・ VTR ・フロッピー-ディスク・磁気カードなど。
磁気誘導
じきゆうどう [3] 【磁気誘導】
磁場内におかれた磁性体が,磁化される現象。磁気感応。
磁気赤道
じきせきどう [3] 【磁気赤道】
地磁気の伏角がゼロの地点を連ねた線。地球の赤道の付近にある。
磁気遮蔽
じきしゃへい [3] 【磁気遮蔽】
強磁性体で囲んで,内部の空間に磁力線が入らないようにすること。完全な磁気遮蔽は超伝導体によって行われる。
磁気量
じきりょう [2] 【磁気量】
磁極の強さを表す量。磁荷。単位はウェーバまたはアンペアメートル。
磁気録音
じきろくおん [3] 【磁気録音】
音声を電気信号に変換し,録音ヘッドを介して磁気テープ・磁気ディスクなどを磁化し,残留磁気の形で記録する方式。
磁界
じかい [0] 【磁界】
(主に工学方面で)磁場(ジバ)のこと。
磁石
じしゃく【磁石】
a magnet;→英和
a compass (羅針盤).→英和
〜の magnetic.→英和
‖棒(馬蹄形)磁石 a bar (horseshoe) magnet.
磁石
じしゃく [1] 【磁石】
(1)鉄を吸いつける性質をもつ物体。外部の磁場を除くと磁性を失う一時磁石と,磁性を失わない永久磁石とがある。マグネット。
(2)円板に方位を目盛り,磁針をその中心で回転させ,地球磁場によって方位を測る器械。コンパス。
(3)磁性を有する天然の鉱石。磁鉄鉱・赤磁鉄鉱など。じせき。
磁石鋼
じしゃくこう [3][2] 【磁石鋼】
強い磁場によって十分に磁化されると,容易に磁性を失わず,永久磁石の材料になる鋼鉄。炭素鋼・タングステン鋼・ MK 鋼など。
磁硫鉄鉱
じりゅうてっこう ジリウテツクワウ [4] 【磁硫鉄鉱】
鉄と硫黄の化合物。赤色を帯び,金属光沢がある。磁性を示す。塩基性岩や接触交代鉱床に産し,鉄の鉱石の一。
磁荷
じか [1] 【磁荷】
磁石の両極にあって磁気の原因と考えられるもの。磁気量。電荷と異なって正・負いずれか一方のみの単一磁荷はいまだに発見されていない。
磁針
じしん【磁針】
a magnetic needle.
磁針
じしん [0] 【磁針】
磁気コンパスで,自由に回転できるようにした針状の永久磁石。羅針。
磁鉄
じてつ【磁鉄】
magnetic iron.
磁鉄鉱
じてっこう [2] 【磁鉄鉱】
鉄の酸化物からなる鉱物。等軸晶系。黒色でつやがあり,強い磁性を示す。接触交代鉱床や砂鉄鉱床中に産し,鉄の主要な鉱石。マグネタイト。
磁電管
じでんかん [2][0] 【磁電管】
⇒マグネトロン
磅礴
ほうはく ハウ― [0] 【磅礴・旁礴・旁魄】
〔「ぼうはく」とも〕
■一■ (名)スル
(1)まじりあってひとつになること。「一切の感情は馳せて宗教に之いたり,而して其の―する所,遂に発して自然の文芸となれるものは/囚はれたる文芸(抱月)」
(2)広がり満ちあふれること。広がりふさがること。「内攻して胸中に―鬱積する/浮雲(四迷)」
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
広がり満ちあふれるさま。「此気魄は這裏(シヤリ)に―として蟠(ワダカ)まり/趣味の遺伝(漱石)」
磊塊
らいかい [0] 【磊塊・磊嵬・磊磈】
〔多くの石が積み重なっている意〕
胸中に積み重なった不平。「胸中の―を吐かんとしたのである/くれの廿八日(魯庵)」
磊嵬
らいかい [0] 【磊塊・磊嵬・磊磈】
〔多くの石が積み重なっている意〕
胸中に積み重なった不平。「胸中の―を吐かんとしたのである/くれの廿八日(魯庵)」
磊磈
らいかい [0] 【磊塊・磊嵬・磊磈】
〔多くの石が積み重なっている意〕
胸中に積み重なった不平。「胸中の―を吐かんとしたのである/くれの廿八日(魯庵)」
磊磊
らいらい [0] 【磊磊】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)石が多く積み重なっているさま。「山河に―たる石塊/此一戦(広徳)」
(2)心が広く,小事にこだわらないさま。磊落(ライラク)。「―犯すべからざる風采/肉弾(忠温)」
磊磊落落
らいらいらくらく [0] 【磊磊落落】 (ト|タル)[文]形動タリ
「磊落{■一■}」に同じ。落落磊磊。「民主の制は―として其胸中半点の塵汚無き者なり/三酔人経綸問答(兆民)」
磊落
らいらく [0] 【磊落】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
心が広く快活で,小事にこだわらない・こと(さま)。「豪放―な気性」「―な笑い」
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
石が多く積み重なっているさま。「―たる安山岩を踏み/日本風景論(重昂)」
[派生] ――さ(名)
磊落な
らいらく【磊落な】
frank;→英和
unaffected.→英和
磐
いわ イハ [2] 【岩・巌・磐】
(1)地殻を構成するかたい物質。岩石。岩体。
(2)石の大きいもの。盤石。「一念―をも通す」
磐井の乱
いわいのらん イハヰ― 【磐井の乱】
六世紀前半に北九州で起こった反乱。日本書紀によれば,継体天皇のとき,筑紫の国造(クニノミヤツコ)磐井が新羅(シラギ)と結んで任那(ミマナ)に赴く大和朝廷軍に対抗したが,物部(モノノベ)氏に平定された。畿内政権と地方政権の対立の現れと考えられ,この乱後大和政権の勢力が北九州にも及ぶことになる。
→岩戸山古墳
磐代
いわしろ イハシロ 【岩代・磐代】
(1)旧国名の一。1868年(明治1)陸奥(ムツ)国を分割して成立。福島県中西部に相当。
(2)和歌山県南部(ミナベ)町の地名。処刑地に向かう有間皇子(アリマノミコ)の結び松の故事で知られる。((歌枕))「―の浜松が枝を引き結びま幸(サキ)くあらばまたかへりみむ/万葉 141」
磐余
いわれ イハレ 【磐余】
奈良県桜井市,天香久山の北東麓(ロク)の地域の古地名。神武天皇が八十梟帥(ヤソタケル)を討ったという地。((歌枕))
〔多く「言われ」とかけて歌われた〕
磐余の池
いわれのいけ イハレ― 【磐余の池】
奈良県桜井市阿部付近にあったと推定される池。大津皇子の辞世歌に歌われた。((歌枕))「ももづたふ―に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ/万葉 416」
磐司磐三郎
ばんじばんざぶろう 【磐司磐三郎】
伝説で,狩人の先祖とされる人物の名。北関東から東北地方の伝承では,日光山の神を助けて狩猟の権利を得たとされ,地方によって一人の名とも兄弟二人の名ともいう。他の地方には兄弟の名を大汝小汝(オオナンジコナンジ),大満小満(オオマンコマン)などとし,その一方が神の出産を助けて恩寵を得たとする伝承もある。
磐城
いわき イハキ 【磐城】
(1)旧国名の一。1868年(明治1)陸奥(ムツ)国を分割して成立。福島県東部と宮城県南部に相当する。
(2)もと福島県の市。現在は「いわき市」の一部。
磐境
いわさか イハ― 【磐境】
堅固な神域,または祭壇。「天つ神籬(ヒモロキ)及び天つ―を起し樹(タ)てて/日本書紀(神代下訓)」
磐姫皇后
いわのひめのおおきさき イハノヒメ―オホキサキ 【磐姫皇后】
五世紀前半,仁徳天皇の皇后。履中・反正・允恭(インギヨウ)三天皇の母。記紀によれば,嫉妬深い女性とされる。万葉集巻二に相聞歌が収められている。磐之媛(イワノヒメ)。
磐州
ばんしゅう 【磐州】
磐城(イワキ)国の別名。
磐床
いわとこ イハ― 【石床・岩床・磐床】
〔「いわどこ」とも〕
石の表面が床のように平らになっている所。「岩が根のこごしき道の―の根延へる門に/万葉 3329」
磐座
いわくら イハ― 【磐座・岩座】
〔「いわ」は堅固の意〕
神の御座所。自然の巨石をさす場合が多い。「皇孫,乃ち天の―を離(オシハナ)ち/日本書紀(神代下訓注)」
→依(ヨ)り代(シロ)
→磐境(イワサカ)
磐戸
いわと イハ― [0] 【岩戸・磐戸・石門】
(1)岩穴の入り口の戸。
(2)天の岩戸。
(3)石城(イワキ)の入り口の戸。
磐手の森
いわでのもり イハデ― 【磐手の森】
(1)岩手県岩手郡玉山村渋民付近にあった森。((歌枕))
(2)大阪府高槻市にあった森。((歌枕))
〔「陸奥(ミチノク)の―/夫木 22」「津の国の―/続古今(恋三)」など,明らかに所在の分かる場合を除いて,多くは(1) か(2) か不明。「言はで」の意をかけて歌われる〕
磐梯山
ばんだいさん 【磐梯山】
福島県中北部,猪苗代湖の北にある火山。海抜1819メートル。1888年(明治21)に大噴火し,裏磐梯三湖や五色沼などを形成。会津富士。会津嶺(ネ)。
磐梯朝日国立公園
ばんだいあさひこくりつこうえん 【磐梯朝日国立公園】
福島・山形・新潟三県にまたがる国立公園。磐梯山・吾妻山・猪苗代湖・飯豊(イイデ)山地・朝日山地・出羽三山などを含む。山岳・湖沼・森林・渓谷・温泉に恵まれる。
磐梯熱海温泉
ばんだいあたみおんせん 【磐梯熱海温泉】
福島県郡山市,阿武隈川支流の五百川沿いにある硫化水素泉・単純泉。
磐樟船
いわくすぶね イハクス― 【磐樟船】
⇒天(アマ)の磐樟船(イワクスブネ)
磐田
いわた イハタ 【磐田】
静岡県南西部,天竜川下流域東岸の市。近世,東海道の宿場町。温室メロン栽培や畜産のほか,自動車部品工業が立地。
磐石
ばんじゃく [0] 【磐石・盤石】
(1)大きな岩。いわお。ばんせき。
(2)非常に堅固なこと。安定していて,動かないこと。「―の構え」「会社の基礎を―の固きに置く」
磐石糊
ばんじゃくのり [4] 【磐石糊】
小麦粉で作った粘着力の強い糊。木細工・皮革細工などに用いる。
磐舟柵
いわふねのさく イハフネ― 【磐舟柵】
〔「いわふねのき」とも〕
古代,東北経営のためにおかれた城柵の一。648年,前年の渟足柵(ヌタリノサク)とともに越後方面の基地として設置。現在の新潟県村上市岩船の地に比定される。
磐船
いわふね イハ― 【岩船・磐船】
岩のように頑丈な船。神が天降るときに乗ると考えられた。あまのいわふね。「天雲に―浮かべ/万葉 4254」
磐越東線
ばんえつとうせん バンヱツ― 【磐越東線】
JR 東日本の鉄道線。福島県いわき・郡山間,85.6キロメートル。阿武隈山地横断線。
磐越西線
ばんえつさいせん バンヱツ― 【磐越西線】
JR 東日本の鉄道線。福島県郡山・会津若松・新潟県新津間,176.3キロメートル。奥羽山脈横断線。
磔
たく [1] 【磔】
永字八法(エイジハツポウ)の第八筆の右払い。
→永字八法
磔
はりつけ [0] 【磔】
〔「張り付け」と同源〕
昔の刑罰の一。罪人を柱にしばりつけ,槍で突き殺したもの。古くは体を地面や板に張りひろげ,釘を打って処刑した。はっつけ。磔刑(タクケイ)。
磔
はりつけ【磔】
crucifixion.〜にする crucify.→英和
磔
はっつけ 【磔】
〔「はりつけ」の転〕
(1)「はりつけ(磔)」に同じ。「ほりくびにせらるるか,―になるか/平治(下)」
(2)はりつけになるような悪人。また,人をののしっていう語。はっつけやろう。「何のこんだ―め/浄瑠璃・神霊矢口渡」
磔刑
たっけい タク― [0] 【磔刑】
⇒たくけい(磔刑)
磔刑
たくけい [0] 【磔刑】
はりつけの刑。はりつけ。たっけい。
磔柱
はりつけばしら [5] 【磔柱】
磔の刑に用いる柱。十字架。
磔殺
たくさつ [0] 【磔殺】 (名)スル
はりつけにして殺すこと。
磔野郎
はっつけやろう 【磔野郎】
「はっつけ{(2)}」に同じ。「―とは似気(ニゲ)なき悪態/滑稽本・浮世風呂 3」
磚
せん [1] 【磚・塼・甎】
中国で粘土を型で固め,焼き,あるいは乾燥させて作った灰黒色の煉瓦(レンガ)。漢代に発達し,城壁・家屋・墓室の構築に用いられた。日本でも飛鳥時代の寺院跡や鎌倉時代の唐様建築などにみられる。
磚子苗
くぐ [1] 【莎草・磚子苗】
(1)イヌクグの別名。
(2)ハマスゲの古名。
(3)シオクグの別名。
磚子苗
いぬくぐ [2] 【磚子苗】
カヤツリグサ科の多年草。日当たりのよい草地に自生。高さ約40センチメートル。夏から秋に,茎頂に淡黄緑色,円柱形の花穂を傘状につける。くぐ。
磚茶
たんちゃ [0] 【磚茶】
〔「磚」は瓦の意。「だんちゃ」とも〕
茶の茎葉を蒸して,薄板状に圧し固めた下級品の茶。削って煮出して飲む。
磠砂
どうしゃ ダウ― [1] 【硇砂・磠砂】
塩化アンモニウムの古名。ろしゃ。
〔「磠」の本来の音は「ろ」〕
磤馭慮島
おのごろじま 【磤馭慮島】
〔「おのころじま」とも。おのずから凝り固まってできた島の意〕
(1)記紀神話で,いまだ混沌状態の国土を,伊弉諾(イザナキ)・伊弉冉(イザナミ)二神が天の浮き橋の上から矛(ホコ)でかきまわして引き上げた時に,その矛先から滴り落ちた潮が凝固してできたという島。
(2)日本の称。[日葡]
磧
かわら カハラ [0] 【河原・川原・磧】
〔川原(カワハラ)の転〕
(1)川辺の,水が枯れて砂や石が多い所。
(2)京都の賀茂川の河原。近世は多く,芝居などのあった四条河原のこと。
磨き
みがき【磨き】
polish.→英和
〜をかける polish;give a polish <to> ;improve <one's skill> .→英和
‖磨き粉 polishing powder.
磨き
みがき [0] 【磨き・研き】
(1)みがくこと。また,みがいて出したつや。「廊下に―をかける」
(2)一段とすぐれたものにすること。「技に―をかける」
(3)(「瑩」と書く)古く行われた絹のつや出し法。糊をつけ,乾いたのち打ったり,こすったりしたもの。
磨きガラス
みがきガラス [4] 【磨き―】
ケイ砂・酸化セリウムなどを用いて表面を磨いたガラス。
磨き上げる
みがきあ・げる [5] 【磨き上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 みがきあ・ぐ
(1)十分にみがく。みがき立てる。「廊下を―・げる」
(2)技術・精神などを立派にする。「―・げた腕前」
磨き丸太
みがきまるた [4] 【磨き丸太】
杉や檜(ヒノキ)の丸太の皮をはぎ,小砂利や棕櫚(シユロ)の毛などで磨いたもの。床柱などに用いる。
磨き地
みがきじ [3] 【磨き地】
「鎬地(シノギジ)」に同じ。
磨き盆
みがきぼん [3] 【磨き盆】
七月七日あるいは一三日の称。この日,仏具や食器を洗って盂蘭盆(ウラボン)を迎える準備をする。膳洗い。お磨き。
磨き砂
みがきずな [0] 【磨き砂】
(1)金属製の器物などを磨くのに用いる,炭酸カルシウムを主とする白色の粉末。玄米の精白にも用いる。磨き粉。
(2)江戸時代,鉄漿(カネ)を落とすための歯磨き粉。
磨き立てる
みがきた・てる [5] 【磨き立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 みがきた・つ
(1)十分にみがく。「―・てた床柱」
(2)身なりを飾ったり,知識・教養を身につけさせたりする。「娘を―・てる」
磨き粉
みがきこ [0] 【磨き粉】
物を磨くのに用いる粉末。磨き砂。
磨き胡麻
みがきごま [3] 【磨き胡麻】
白ゴマの皮をむいたもの。
磨ぎ水
とぎみず [2] 【研(ぎ)水・磨ぎ水】
(1)物をとぐのに用いる水。
(2)米をといだあとの水。しろみず。とぎじる。
磨ぎ汁
とぎじる [3][0] 【磨ぎ汁】
〔「とぎしる」とも〕
米などをといだときに出る,糠(ヌカ)が流れ出て白く濁っている水。
磨ぎ洗い
とぎあらい [0][3] 【磨ぎ洗い】
米などをこすり合わせるようにして洗うこと。
磨く
みが・く [0] 【磨く・研く】 (動カ五[四])
(1)こすってつやを出したり,きれいにしたりする。「靴を―・く」「床を―・く」
(2)技芸などの練習に励む。上達しようとする。「腕を―・く」「技を―・く」
(3)美しく飾る。「常よりも御しつらひ心殊に―・きつくろひ/枕草子 104」
(4)光彩を添える。輝くようにする。「月に―・ける玉津島/太平記 5」
[可能] みがける
磨く
みがく【磨く】
(1) polish;→英和
brush (up);→英和
clean;→英和
black <shoes> .→英和
(2)[技能など]improve;→英和
train.→英和
磨ぐ
と・ぐ [1] 【研ぐ・磨ぐ】 (動ガ五[四])
(1)刃物などを砥石(トイシ)ですって鋭くする。「包丁を―・ぐ」
(2)(多く「磨ぐ」と書く)水に入れてこすって洗う。「米を―・ぐ」
(3)みがいてつやを出す。「櫛笥(クシゲ)鏡の影見え難く―・ぐわきも知らず/大鏡(後一条)」
[可能] とげる
[慣用] 牙を―・爪を―
磨りガラス
すりガラス [3] 【磨り―】
不透明にしたガラス。表面に金剛砂を吹き付けたり磨ったり,化学処理で腐食させたりして作る。曇りガラス。つや消しガラス。消しガラス。
磨り上げ
すりあげ [0] 【磨り上げ】
刃をやすりで磨って茎(ナカゴ)に直し,茎の先を切り落として刀剣の寸法を詰めること。また,そうして短くした刀。
磨り下ろす
すりおろ・す [0][4] 【磨り下ろす・擂り下ろす】 (動サ五[四])
すって細かくする。「大根を―・す」
磨り出し
すりだし [0] 【磨り出し・摺り出し】
(1)すりだすこと。また,すりだしたもの。
(2)マッチのこと。
(3)刀剣の茎(ナカゴ)の上部のやすりのすりはじめの部分。
磨り出し蒔絵
すりだしまきえ [5][6] 【磨り出し蒔絵】
「研(ト)ぎ出し蒔絵」に同じ。
磨り出す
すりだ・す [0][3] 【磨り出す】 (動サ五[四])
みがいて光沢や模様を現し出す。「蒔絵(マキエ)の模様を―・す」
磨り減らす
すりへら・す [4][0] 【磨り減らす】 (動サ五[四])
(1)他の物と何度もこすって,だんだん小さくする。「靴の底を―・して歩き回る」
(2)長い間使って,あるいは,酷使して弱らせる。「神経を―・す仕事」
[可能] すりへらせる
磨り減る
すりへ・る [3][0] 【磨り減る】 (動ラ五[四])
(1)他の物と何度もこすれて減る。長い間すれて少なくなる。「墨が―・る」
(2)少しずつ減る。「身代が―・る」
(3)激しく使って衰える。消耗する。「神経が―・る」
磨り潰す
すりつぶ・す [4][0] 【磨り潰す・擂り潰す】 (動サ五[四])
すって細かく砕く。すって形をなくす。「ニンニクを―・す」
[可能] すりつぶせる
磨り石
すりいし [2] 【磨り石】
球状または円筒状の石器。縄文時代,石皿の上で物をすりつぶすのに用いた。
磨り硝子
すりガラス【磨り硝子】
frost(ed)[ground]glass.
磨り粉
すりこ [3] 【磨り粉】
米をすり鉢ですり砕いて粉にしたもの。湯でといて母乳の代わりとした。「―に地黄煎入て焼(タキ)かへし/浮世草子・胸算用 3」
磨り臼
すりうす [3] 【磨り臼】
籾(モミ)磨り用の臼。上下に二つの臼を重ね,下臼を固定し,上臼を中央の心棒を軸として回転させる。土臼。唐臼(トウウス)。するす。
磨り落とす
すりおとす【磨り落とす】
rub[scrape]off;file off (鑪(やすり)で).
磨る
す・る [1] 【擦る・摩る・磨る・擂る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)物を他の物に触れさせたまま,力を入れて動かす。こする。《擦・摩》「マッチを―・る」「何かで―・った傷がついている」
(2)物の面に他の物を押しつけて,くり返し動かす。こする。《磨・擦・擂》「やすりで―・る」「墨を―・る」「垢(アカ)を―・る」「足―・り叫び伏し仰ぎ/万葉 904」
〔「手をする」などは,多く「摺る」と書く〕
(3)鉢や臼の中で,つぶして細かくする。《擂》「ごまを―・る」「味噌を―・る」
(4)賭け事などに金・財産を使い果たす。《擦・摩》「競馬で―・った」
(5)貝などを漆で塗り込んで,磨き出す。「丸ぼや―・つたる鞍置いてぞ乗つたりける/平家 11」
[可能] すれる
■二■ (動ラ下二)
⇒すれる
磨れる
す・れる [2] 【擦れる・摩れる・磨れる・擂れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 す・る
(1)物と物とが触れあって摩擦しながら動く。こすれる。「足が靴で―・れる」
(2)こすれあって減ったり切れたりする。「角が―・れて丸くなる」
(3)世間なれして,純真さがなくなる。ずるがしこくなる。「―・れた感じの女性」
(4)することができる。「十分に―・れた」
磨光韻鏡
まこういんきょう マクワウヰンキヤウ 【磨光韻鏡】
「韻鏡」の研究書。二巻。文雄(モンノウ)著。1744年刊。「韻鏡」を校訂・解説し,あわせて音韻一般について論ずる。
磨墨
するすみ 【摺墨・磨墨】
(1)〔摺って用いることから〕
墨。墨汁(ボクジユウ)。「―も落つる涙に洗はれて恋しきだにもえこそ書かれね/金葉(恋下)」
(2)源頼朝より賜り,宇治川の先陣争いで,梶原景季の乗った名馬の名。佐々木高綱の生唼(イケズキ)と争った。
→生唼
磨崖仏
まがいぶつ [2] 【磨崖仏・摩崖仏】
自然の岩壁を利用し,その岩面に彫刻された仏・菩薩像。インドで発生,中国・朝鮮に広がった。日本には奈良時代に伝わり,平安以降に製作されたものがのこる。宇都宮市大谷(オオヤ)・臼杵(ウスキ)市臼杵磨崖仏などが名高い。
磨拭
ましょく [0] 【摩拭・磨拭】 (名)スル
こすること。こすりぬぐってきれいにすること。「汚垢を―するに/匏菴遺稿(鋤雲)」「冷水―/青春(風葉)」
磨損
まそん [0] 【磨損】 (名)スル
機械などが,摩擦によってすり減ること。摩滅。損耗。「歯車が―する」
磨滅
まめつ [0] 【摩滅・磨滅】 (名)スル
すりへること。すりへってなくなること。「タイヤの溝が―する」
磨研紙
まけんし [2] 【磨研紙】
紙やすり。サンド-ペーパー。
磨砕
まさい [0] 【磨砕・摩砕】 (名)スル
こすり,くだくこと。石うすでこなごなにすること。
磨礪
まれい [0] 【磨礪】 (名)スル
とぎみがくこと。また,学問・技芸などに努めはげむこと。「人々実用の才を―するの験(シルシ)なるべし/新聞雑誌 8」
磨羯宮
まかつきゅう [3] 【磨羯宮】
黄道十二宮の第一〇宮。山羊(ヤギ)座に相当していたが,歳差のため今は西方にずれている。冬至点を始点とする。
磨耗
まもう [0] 【磨耗・摩耗】 (名)スル
こすれて減ること。多く,機械・部品・道具などについていう。「軸受けが―する」
磨臼
するす [2] 【磨臼】
「すりうす」の転。
磨製
ませい [0] 【磨製】
石を磨いて器具を作ること。
磨製石器
ませいせっき [4] 【磨製石器】
刃などの局部や全体を磨き,鋭利さを増した石器。中石器時代より出現。
→打製(ダセイ)石器
磨針峠
すりはりとうげ 【摺針峠・磨針峠】
滋賀県彦根市北部にある峠。旧中山道の鳥居本(トリイモト)宿の北東にあった難所。154メートル。摺針山。
磬
けい [1] 【磬】
中国起源の打楽器。「へ」の字形の石の板を架に吊り,桴(バチ)で打ち鳴らす。一個だけの特磬と,大小十数個を並べ吊るした編磬がある。中国・朝鮮では雅楽用。日本では銅・鉄製で主に声明(シヨウミヨウ)の合図用。
磬[図]
磬
きん [1] 【磬】
〔唐音〕
銅製または鉄製の鉢で,読経(ドキヨウ)の際に打ち鳴らす仏具。鈴(リン)の大形のもので,半鐘をあお向けにしたような形。銅鉢。磬子(キンス)。
→けい(磬)
磬屈
けいくつ [0] 【敬屈・磬屈】
立ったまま腰をかがめて礼をすること。また,つつしみかしこまること。
磬折
けいせつ 【磬折】
〔「けいせち」とも。磬の形(「へ」の字形)に折り曲げる意〕
立ったまま上体を深く倒してする礼。磬屈。「皆―して立ちて/延喜式(式部省上)」
磬石
けいせき [1] 【磬石】
楽器「磬(ケイ)」に用いる石。
磯
そ 【磯】
〔「いそ」が他の語の下に付いて「い」が脱落したもの〕
いそ。「はなれ―(離磯)」「あり―(荒磯)」
磯
いそ [0] 【磯】
■一■ (名)
(1)岩石の多い,海・湖などの波打ち際。
(2)水際の岩石。「―の間ゆ激(タギ)つ山川絶えずあらば/万葉 3619」
(3)冠の縁(ヘリ)。
→冠
(4)琵琶・和琴(ワゴン)・箏(ソウ)の胴の側面。
(5)鞍(クラ)の部分の名。前輪(マエワ)・後輪(シズワ)の海に沿う高い所。
→鞍橋(クラボネ)
■二■ (形動ナリ)
〔近世語。「富士は磯」の略〕
はるかに及ばないさま。未熟であるさま。下賤(ゲセン)なさま。「そち達のやうな―なよね狂ひ達は/浮世草子・禁短気」
磯
いそ【磯】
a beach;→英和
a (sea)shore.
磯の口開け
いそのくちあけ [0] 【磯の口開け】
「磯開き」に同じ。
磯伝い
いそづたい [3] 【磯伝い】
磯辺をつたって行くこと。
磯切り
いそぎり [0] 【磯切り】
浅草海苔(ノリ)の粉末を混ぜて打った蕎麦(ソバ)切り。海苔切り。
磯前司
いそのぜんじ 【磯禅師・磯前司】
源義経の愛妾静(シズカ)の母といわれる白拍子(シラビヨウシ)。
磯千鳥
いそちどり [3] 【磯千鳥】
(1)磯にいる千鳥。浜千鳥。[季]冬。
(2)海産の巻貝。貝殻は殻高1センチメートル足らずの長方形の笠形で,三本の放射稜がある。アワビなどの殻に着生する。本州中部以南の暖・熱帯の沿岸に分布。
(3)地歌・箏(ソウ)曲の曲名。京流手事物。原曲(地歌)は文化・文政期(1804-1829),橘岐山作詞,菊岡検校作曲。箏の手付けは八重崎検校。
磯回
いそみ 【磯廻・磯回】
〔「廻(ミ)」は湾曲した場所を表す語〕
(1)磯の湾曲したところ。「潮早み―に居れば/万葉 1234」
(2)磯に沿ってまわること。磯めぐり。「大君の命(ミコト)恐み―するかも/万葉 368」
磯城
しき 【磯城】
奈良盆地中央部の郡名。古代の政治・文化の中心地の一。
→敷島(シキシマ)
磯城
しき 【城・磯城】
城(シロ)。砦(トリデ)。「―を得爾辛(トクジシ)に助け築かしむ/日本書紀(欽明訓)」
磯城島
しきしま 【敷島・磯城島】
(1)大和(ヤマト)国磯城(シキ)郡の,崇神天皇・欽明天皇が都を置いた地。
(2)〔「敷島の」が「やまと」にかかる枕詞であるところから〕
大和国の別称。
(3)日本国の別称。
(4)(「敷島」と書く)山梨県中部,中巨摩(ナカコマ)郡の町。甲府盆地北西部の旧宿場町。御岳昇仙峡で知られる。
(5)「敷島の道」の略。
磯城瑞籬宮
しきのみずかきのみや シキノミヅカキ― 【磯城瑞籬宮】
記紀に見える崇神天皇の皇居。推定地は奈良県桜井市金屋付近。
磯山椒
いそざんしょう [3] 【磯山椒】
テンノウメの別名。
磯巻き卵
いそまきたまご [5][6] 【磯巻(き)卵】
日本料理の一。海苔(ノリ)で,薄焼きの卵を巻いたもの。
磯巻卵
いそまきたまご [5][6] 【磯巻(き)卵】
日本料理の一。海苔(ノリ)で,薄焼きの卵を巻いたもの。
磯巾着
いそぎんちゃく [3] 【磯巾着・菟葵】
〔刺激にあうと体が収縮し,巾着のひもを締めたようになるところから〕
腔腸動物花虫綱の一群の総称。体は円筒形で,底面は岩石などに付着し,一端には花弁状に触手が多数並び,その中央に口が開く。色彩は変化に富み,花のように広げた触手で餌(エサ)を捕らえる。他の動物と共生するものがある。魚釣りの餌となる。いしぼたん。[季]春。《岩の間の―の花二つ/田中王城》
磯巾着
いそぎんちゃく【磯巾着】
《動》a sea anemone.
磯廻
いそみ 【磯廻・磯回】
〔「廻(ミ)」は湾曲した場所を表す語〕
(1)磯の湾曲したところ。「潮早み―に居れば/万葉 1234」
(2)磯に沿ってまわること。磯めぐり。「大君の命(ミコト)恐み―するかも/万葉 368」
磯挵り
いそぜせり 【磯挵り】
(1)磯辺をあちらこちらと歩きまわって獲物をあさること。
(2)〔遊郭で,格の高い遊女と遊ぶのを「沖をこぐ」などというのに対して〕
近世,上方で安い売女や素人女を相手に遊ぶことをいう。磯狂い。「若い時―して来たわろで/浮世草子・禁短気」
磯明け
いそあけ [0] 【磯明け】
「磯開き」に同じ。
磯最中
いそもなか [3] 【磯最中】
和菓子の一。貝の形に皮を焼いて,中に羊羹(ヨウカン)または餡(アン)を入れたもなか。
磯松
いそまつ [0] 【磯松】
(1)海岸,また池の岸に生えている松。
(2)イソマツ科の低木状の多年草。暖地の海岸に生える。高さ10センチメートル内外。茎は太くクロマツの樹皮に似る。葉は厚くへら形で茎頂に密生する。八月頃淡紫色の小花を複穂状に多数つける。イソハナビ。
磯波
いそなみ [0] 【磯波】
磯にうち寄せる波。海岸の浅瀬で砕けている波。
⇔沖波
磯浜
いそはま [0] 【磯浜】
岩や石の浜辺。
⇔砂浜
磯海綿
いそかいめん [3] 【磯海綿】
海綿動物の一群の総称。体は定形をなさず,体長には先端に穴のあいた噴火山形の突起が多数あり,岩に苔状(コケジヨウ)にはりつく。ダイダイイソカイメン・クロイソカイメンなど。日本各地の海岸に分布。
磯焼
いそやき [0] 【磯焼(き)】
和菓子の一。小麦粉に醤油や砂糖などを加えて練ってから,ごま油をひいた鍋(ナベ)の上で焼いて餡(アン)を包んだもの。いそだたみ。
磯焼き
いそやき [0] 【磯焼(き)】
和菓子の一。小麦粉に醤油や砂糖などを加えて練ってから,ごま油をひいた鍋(ナベ)の上で焼いて餡(アン)を包んだもの。いそだたみ。
磯焼け
いそやけ [0] 【磯焼け】
磯の藻類が枯れ,石灰藻類が繁茂する状態。海水塩分の低下や海流の変化が原因とされる。
磯物
いそもの [0] 【磯物】
磯近くでとれる魚介類や海藻。磯釣りで,イシダイ・イシガキダイなど。
磯田
いそだ 【磯田】
姓氏の一。
磯田光一
いそだこういち 【磯田光一】
(1931-1987) 文芸評論家。神奈川県生まれ。東大卒。戦後文学の再検討に始まり,文学史を総合的に捉える批評スタイルを確立。「殉教の美学」「思想としての東京」「永井荷風」など。
磯田湖竜斎
いそだこりゅうさい 【磯田湖竜斎】
江戸中期の浮世絵師。鈴木春信の影響を受け,錦絵の美人画をよくした。生没年未詳。代表作「雛形若菜の初模様」
磯目纏
いそめまとい [4] 【磯目纏】
イエバエ科のハエ。体長3ミリメートルほどの極小種。全身黒色で光沢がある。はねは透明。人につきまとい,眼に飛び込むことがある。石川県の海岸砂丘の湧水周辺などに見られるが,絶滅の可能性がある。
磯禅師
いそのぜんじ 【磯禅師・磯前司】
源義経の愛妾静(シズカ)の母といわれる白拍子(シラビヨウシ)。
磯笛
いそぶえ [0][2] 【磯笛】
水中での仕事を終えて,水面に顔を出した海女の呼吸が口笛のように鳴るもの。
磯節
いそぶし 【磯節】
茨城県の民謡。那珂湊(ナカミナト)や東茨城郡大洗町の花柳界の酒席の騒ぎ唄。
磯粟餅
いそあわもち [4] 【磯粟餅】
腹足綱の軟体動物。体長5センチメートル前後。体は長楕円形で灰色を帯び,多数の小突起があり,後方に樹枝状突起がある。頭にある一対の触角の先端に目がある。雌雄同体。成長に伴って脱皮する。潮間帯の岩礁にすみ,海藻を食べる。本州中部以南に分布。
磯臭い
いそくさ・い [4] 【磯臭い】 (形)[文]ク いそくさ・し
魚介類や海藻のにおいがまじった,海岸特有のにおいがする。「浜のほうから―・い風が吹いてくる」
磯花
いそばな [0] 【磯花】
花虫綱の腔腸動物。群体は扇状で,高さ20センチメートル内外。枝は樹枝状に分岐し,赤色または黄色。水がきれいで潮の流れの速い岩礁上に群生。骨軸は石灰質に富み,乾燥するともろい。相模湾および飛島以南に分布。
磯花[図]
磯花火
いそはなび [3] 【磯花火】
イソマツの別名。
磯草塗
いそくさぬり [0] 【磯草塗(り)】
海藻を散らしたような模様の漆塗り。新潟市特産の漆器に見られる。
磯草塗り
いそくさぬり [0] 【磯草塗(り)】
海藻を散らしたような模様の漆塗り。新潟市特産の漆器に見られる。
磯菊
いそぎく [2] 【磯菊】
キク科の多年草。千葉から静岡にかけての海浜に自生。観賞用にも栽培される。高さ約30センチメートル。葉は倒披針形で上面は濃緑色,下面は白色で短毛が密生する。秋,頂に黄色の小頭花を多数つける。
磯菜
いそな 【磯菜】
磯辺に生えて食用となる植物の総称。いそなぐさ。「―つむめざし濡らすな/古今(大歌所)」
磯蚯蚓
いそめ [0] 【磯蚯蚓】
多毛綱遊在目イソメ科の環形動物の総称。一般に体に比べて頭が小さい。体は多数の体節からなり,各体節の両側にいぼ足の生えたミミズ形。アカムシ・イワムシ・スゴカイ・オニイソメなどを含む。多くは沿岸性。定期的に泳ぎ出して生殖活動をすることで有名で,これをパロロという。釣り餌(エ)とする。
磯蜷
いそにな [0] 【磯蜷】
海産の巻貝。殻高4センチメートル内外。暗青色の地に不規則な褐色斑がある。房総以南の岩礁に分布。
磯蟹
いそがに [0] 【磯蟹】
海産のカニ。甲は四角形で,甲幅3センチメートル内外。濃紫色・青緑色などの斑紋がある。北海道以南の海岸の磯に普通に見られる。
磯貝
いそがい [2] 【磯貝】
(1)スズメガイの別名。
(2)磯にすむ貝。中でもアワビのような一枚貝をさし,「片(カタ)」の序詞になる。一説に,岸に打ち上げられた貝殻。砕かれて片割れているところから「片」の序詞となる。「水くくる玉に交じれる―の片恋のみに年は経につつ/万葉 2796」
磯辺
いそべ [0] 【磯辺】
(1)磯のほとり。いそばた。
(2)海苔(ノリ)を使用した料理・菓子につける語。「磯辺揚げ」「磯辺玉子」「磯辺巻き」など。磯。
磯遊び
いそあそび [3] 【磯遊び】
春の大潮のころ,または陰暦三月三日に,磯辺で貝や小魚を採って遊ぶこと。[季]春。《―二つの島のつづきをり/虚子》
磯部温泉
いそべおんせん 【磯部温泉】
群馬県安中(アンナカ)市にある温泉。鉱泉。胃腸病に特効がある。
磯釣
いそづり [0] 【磯釣(り)】
磯でする釣り。
磯釣り
いそづり【磯釣り】
fishing on the beach.→英和
磯釣り
いそづり [0] 【磯釣(り)】
磯でする釣り。
磯開き
いそびらき [3] 【磯開き】
その地方の,海藻や貝類の採集を解禁とすること。口開(ア)け。浦明(ア)け。磯明け。[季]春。
磯間
いそま 【磯間】
磯のあたり。いそわ。「―の浦に千鳥しば鳴く/夫木 17」
〔万葉集の原表記「伊蘇未」の「未」を「末」と誤写したものを,平安時代以降歌語として誤認してできた語〕
磯陰
いそかげ [0][3] 【磯陰】
磯の岩などのかげ。
磯馴る
そな・る 【磯馴る】 (動ラ下二)
〔「いそなる」の「い」の脱落した形〕
海岸に生えている松などが,風や波に順応して地をはうような形になってしっかり根をはっている。「荒磯の浪に―・れて這ふ松は/山家(雑)」
磯馴れ
そなれ [0] 【磯馴れ】
(1)海岸などの木が地をはうように傾いて生えること。「鷺のゐる―の松に見ぞまがへける/散木奇歌集」
(2)植物ハイビャクシンの別名。
磯馴れ木
そなれぎ [3] 【磯馴れ木】
地面に傾き生えた木。「―のそなれそなれてむす苔の/千載(恋三)」
磯馴れ松
そなれまつ [4][3] 【磯馴れ松】
潮風のために,樹木の幹や枝が低くなびき傾いている松。
磯馴葎
そなれむぐら [4] 【磯馴葎】
アカネ科の常緑多年草。海岸の崖(ガケ)の上に生える。茎はよく分枝し,高さ10センチメートル内外。楕円形,肉質の葉を密に対生。八,九月,枝先と上方の葉腋(ヨウエキ)に白色の小花を一〜三個つける。
磯魚
いそうお [0][2] 【磯魚】
磯の岩礁や藻の間などにすむ魚。
磯鮎並
いそあいなめ [3] 【磯鮎並】
タラ目チゴダラ科の海魚。体長30センチメートル程度。体はやや延長し,後方では側扁する。下顎先端のひげは長く,吻は丸い。上顎は下顎より突出する。体は紫褐色で,背・臀びれの縁辺は紫黒色。東京湾以南の太平洋岸の深海に分布。
磯鵯
いそひよどり [3][4] 【磯鵯】
スズメ目ツグミ科の鳥。全長23センチメートル内外の中形のツグミ。雄は胸から背にかけて暗瑠璃(ルリ)色,腹部は栗色で美しい。雌は灰青褐色。海岸の岩場にすみ,美しい声でさえずる。ユーラシアに分布。日本では海岸の崖や建物に営巣。
磯鷸
いそしぎ [0] 【磯鷸】
チドリ目シギ科の鳥。全長20センチメートルほどの小形のシギ。背は灰褐色,腹は白色。尾を上下に振りながら歩き,澄んだ細い声で鳴く。ユーラシア・アフリカ北部に広く分布。日本各地の河原で繁殖する。
磯鷸[図]
磷磷
りんりん [0] 【粼粼・磷磷】 (ト|タル)[文]形動タリ
水が清く川底の石が透きとおってみえるさま。「俯しては,水石の―たるを弄(モテアソ)び/金色夜叉(紅葉)」
磽确
ぎょうかく ゲウ― [0] 【磽确・墝埆】 (名・形動)[文]ナリ
「こうかく(磽确)」の慣用読み。
磽确
こうかく カウ― [0] 【磽确・墝埆】 (名・形動)[文]ナリ
石ころが多く,土地がやせている・こと(さま)。ぎょうかく。「瘠土―にして耕作に便ならざれば/新聞雑誌 51」
礁
しょう セウ [1] 【礁】
海面付近,あるいは水深20メートル以浅にある岩石または珊瑚(サンゴ)礁などからなる海底の突起部。
礁湖
しょうこ【礁湖】
a lagoon.→英和
礎
いしずえ【礎】
a foundation stone (石); <lay> the foundation <of> (基礎).→英和
礎
いしずえ [0] 【礎】
〔石据えの意〕
(1)建物の土台となる石。柱石。土台石。礎石。「建物の―だけが昔をしのばせる」
(2)(比喩的に)物事の基礎となる大事なもの,あるいは人。「事業の―をきずく」「国の―となる」
礎材
そざい [0] 【礎材】
土台にする材料。基礎材。
礎業
そぎょう [0] 【礎業】
基礎となる事業。
礎盤
そばん [0] 【礎盤】
柱と礎石の間に置かれた石または木の台。唐様建築や古代ギリシャ・ローマ建築などで用いられた。双盤(ソウバン)。
礎石
そせき [0] 【礎石】
(1)建造物の土台として据える石。基礎。いしずえ。「古代寺院の―」
(2)物事の土台。基礎。いしずえ。「民主政治の―となる」
礎石
そせき【礎石】
<lay> a cornerstone;→英和
a foundation stone.
礜石
よせき [0] 【礜石】
ヒ素を含む鉱物。猛毒。
礦業
こうぎょう クワウゲフ [1] 【鉱業・礦業】
地下資源を探査・採掘し,選鉱した鉱石から含有金属を抽出・製錬する産業。
礪波
となみ 【砺波・礪波】
富山県西部,砺波平野の中央部にある市。農産物の集散地で,チューリップの栽培も盛ん。
礪茶
とのちゃ [2][0] 【礪茶】
江戸時代の染め色の名。赤黒い色の勝った茶色。
礪茶小紋
とのちゃこもん [4][5] 【礪茶小紋】
礪茶染めの地に小紋を染め出したもの。
礫
つぶて [0][3] 【礫・飛礫】
投げつける小石。また,投げつける小さなもの。「紙―」「梨(ナシ)の―」
礫
たぶて 【礫】
つぶて。小石。「―にも投げ越しつべき天の川/万葉 1522」
礫
こいし [0] 【小石・礫】
小さい石。いしころ。
礫
つぶて【礫】
<throw> a stone <at> .→英和
梨の〜 hear nothing <from> .
礫
れき [1] 【礫】
(1)小さい石。こいし。つぶて。
(2)粒径が2ミリメートル以上の岩片。
礫器
れっき レキ― [0] 【礫器】
⇒礫石器(レキセツキ)
礫器
れきき [2] 【礫器】
⇒礫石器(レキセツキ)
礫土
れきど [1] 【礫土】
小石の多くまざった土。砂利土。
礫塊
れきかい [0] 【礫塊】
(1)小石と土くれ。また,小石のかたまり。
(2)つまらないもの。値打ちのないもの。
礫岩
れきがん [2][0] 【礫岩】
堆積岩の一。礫が砂質・泥質・石灰質などの基質によってくっつき,固められてできた岩石。
礫岩
れきがん【礫岩】
《地》a conglomerate.→英和
礫瓦
たびしかわら 【礫瓦】
〔「たびし」は「たびいし」の転。小石や瓦のような物の意〕
身分の低い卑しい者。取るに足りない下賤の者。「―といふまで,いつかはそれを恥ぢ隠れたりし/枕草子 24」
礫石
れきせき [0] 【礫石】
小石。石ころ。
礫石器
れきせっき [3] 【礫石器】
礫の周囲を簡単に打ち欠いた石器。前期旧石器時代の最初の石器の形。片面に刃のあるものをチョッパー,両面加工の刃のあるものをチョッピング-ツールという。礫器。
礫群
れきぐん [0] 【礫群】
赤く焼け黒色タール状付着物のある拳(コブシ)大の円礫を集積している遺構。後期旧石器時代に多く,焼石料理に用いられた。
礫耕栽培
れきこうさいばい レキカウ― [5] 【礫耕栽培】
コンクリートの容器に砂利を入れ化学肥料液をそそいで栽培する方法。
礬土
ばんど [1] 【礬土】
⇒アルミナ
礬水
どうさ ダウ― [0][1] 【礬水・陶砂】
膠(ニカワ)とミョウバンを溶かした水。紙などに引いて,墨・インク・絵の具のにじみ止めとする。
礬水紙
どうさがみ ダウ― [3] 【礬水紙】
絵の具がにじむのを防ぐために,礬水を引いた紙。書画に用いる。
示し
しめし [3][0] 【示し】
〔動詞「しめす」の連用形から〕
(1)手本を見せてわからせること。教えること。
(2)神の啓示。
示しがつかぬ
しめし【示しがつかぬ】
set a bad example <to> .
示し合す
しめしあわ・す [5] 【示し合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「しめしあわせる」に同じ。「二人で―・して駅で待ち合わせた」
■二■ (動サ下二)
⇒しめしあわせる
示し合せる
しめしあわ・せる [6] 【示し合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 しめしあは・す
(1)前もって相談をしておく。「―・せて,二人一緒に逃げ出す」
(2)互いに合図して,知らせ合う。
示し合わす
しめしあわ・す [5] 【示し合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「しめしあわせる」に同じ。「二人で―・して駅で待ち合わせた」
■二■ (動サ下二)
⇒しめしあわせる
示し合わせる
しめしあわせる【示し合わせる】
arrange previously;conspire <with> (悪計を).→英和
示し合わせる
しめしあわ・せる [6] 【示し合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 しめしあは・す
(1)前もって相談をしておく。「―・せて,二人一緒に逃げ出す」
(2)互いに合図して,知らせ合う。
示す
しめ・す [2] 【示す】 (動サ五[四])
(1)物を出して見せる。また,ある事実を相手の前に明らかにする。「招待券をお持ちの方は入り口でお―・し下さい」「根拠を―・す」「模範を―・す」
(2)ある記号や印(シルシ)が,ある物・ある事柄を意味する。表す。「非常口を―・す標識」「『使用中』を―・すランプ」
(3)ある気持ちや意向をもっていることを,それとなく他人にわかるように表す。「大蔵省は難色を―・している」「花束をプレゼントして彼女への好意を―・した」
(4)指さし教える。「角の松原いつか―・さむ/万葉 279」
[可能] しめせる
示す
しめす【示す】
show;→英和
indicate;→英和
point out (指摘);display <one's ability> ;→英和
stand at <30℃> (温度計・時計などが).
示偏
しめすへん [0] 【示偏】
漢字の偏の一。「社」「祈」などの「礻」,「祠」「禊」などの「示」の部分。神・祭りなどに関する文字を作る。
示唆
しさ [1] 【示唆】 (名)スル
〔「じさ」とも〕
それとなく物事を示し教えること。「―を与える」「―に富む話」「政界の腐敗を―する事件」
示唆する
しさ【示唆する】
suggest;→英和
hint.→英和
〜に富む suggestive.→英和
示威
じい [1] 【示威】 (名)スル
気勢や威力を人に示すこと。デモンストレーション。「―行進」
示威行進
じいこうしん ジヰカウシン [3] 【示威行進】
デモ行進のこと。
示威運動
じい【示威運動】
a demonstration.〜運動をする hold[stage]a demonstration.〜的 demonstrative.→英和
示威運動
じいうんどう ジヰ― [3] 【示威運動】
一定の主張や要求の実現のため,多勢で集会や行進などを行い勢威を示すこと。また,その集会や行進。デモンストレーション。デモ。
示寂
じじゃく [0] 【示寂】 (名)スル
菩薩や高僧が死ぬこと。入寂。
示導動機
しどうどうき シダウ― [4] 【示導動機】
⇒ライトモチーフ(1)
示差圧力計
しさあつりょくけい [0] 【示差圧力計】
二つの圧力の大きさの差を測定する機器。U 字管に水銀などを詰め,両開放端に圧力をかけ,液柱の高さの差を測るものなど。差圧計。
示差的特徴
しさてきとくちょう [0] 【示差的特徴】
⇒弁別的特徴(ベンベツテキトクチヨウ)
示度
しど【示度】
<show> a reading <of 10°> ;→英和
registered degrees.
示度
しど [1] 【示度】
計器が示している目盛りの度数。特に,気圧計の示す度数。
示性式
しせいしき [2] 【示性式】
化学式の一。主として有機化合物の表示に用いる。分子を,その中にある基の種類と数と結合の順序を示すことにより表現したもの。構造式を簡略化したものといえる。エチルアルコールを C�H�OH とするなど。
示指
じし [1] 【示指】
人差し指。
示教
しきょう [0] 【示教】 (名)スル
〔「じきょう」とも〕
具体的に示しつつ教えること。教示。
示温塗料
しおんとりょう シヲントレウ [4] 【示温塗料】
一定の温度で色が変わる化合物を顔料として含む塗料。サーモ-ペイント。カメレオン塗料。
示準化石
しじゅんかせき [4] 【示準化石】
地層の地質年代を決定する指標となる化石。特定の年代に生存し,地理的分布の広かった生物の化石を用いる。古生代カンブリア紀の三葉虫類,中生代のアンモナイト類など。標準化石。
示現
じげん [0] 【示現】 (名)スル
(1)神仏が霊験を示すこと。「奇跡―などの噂四方に嘖々たり/希臘思潮を論ず(敏)」
(2)仏・菩薩が人々を救うために種々の姿に身を変えてこの世に現れること。「いかなる仏の濁世塵土に―して/奥の細道」
示現流
じげんりゅう 【示現流】
剣術の一派。天正年間(1573-1592),薩摩藩士,東郷藤兵衛重位(シゲカタ)が創始。薩摩藩士の大半が学んだ。東郷示現流。
示相化石
しそうかせき シサウクワセキ [4] 【示相化石】
地層が堆積した当時の環境を示す化石。珊瑚など。
示範
しはん [0] 【示範】
模範を示すこと。「後進の―となる」
示談
じだん [0][1] 【示談】 (名)スル
(1)争いをやめて話し合うこと。
(2)民事上の紛争に関し,裁判によらずに当事者間に成立した和解契約。「訴訟なぞ止めて,―することに忠告したらば/良人の自白(尚江)」
示談
じだん【示談】
a private settlement;an amicable arrangement.〜にする[で済ませる]settle <a matter> out of court.
示談屋
じだんや [0] 【示談屋】
交通事故などの際に,当事者に代わって交渉をまとめ,礼金を受け取る商売。また,その者。
示談金
じだんきん [0] 【示談金】
示談を成立させるために,訴えられる立場の者が支払う金。
示達
じたつ [0] 【示達】 (名)スル
〔「したつ」とも〕
上級官庁から下級官庁などに対し,注意や指示事項を通達すること。
示顕
じげん [0] 【示顕】 (名)スル
しめし表すこと。
礼
れい【礼】
(1) a bow;→英和
salutation.→英和
(2)[礼儀]etiquette;→英和
manners.〜をする (make a) bow <to> (おじぎ);raise one's hat <to> (帽子をとって);salute (敬礼).→英和
〜を失する be impolite[rude] <to> .
〜を述べる thank;→英和
express one's thanks <to a person for> .
〜をする(もらう) give (receive) a reward;→英和
pay a fee <to a doctor> .→英和
…のお〜に in return for.
礼
らい 【礼】
(1)「礼記(ライキ)」のこと。
(2)礼記・周礼(シユライ)・儀礼(ギライ)の総称。
礼
いや ヰヤ 【礼】 (名)スル
(1)敬うこと。礼儀。うや。「主人の―を尽す/日本書紀(神代下訓)」
(2)敬意を表して頭を下げること。「―たてまつりて堂に昇る/読本・雨月(仏法僧)」
礼
れい 【礼】
(1) [1]
社会生活をする上で,円滑な人間関係や秩序を維持するために必要な倫理的規範の総称で,人として従うべき行動様式全般を包括する。祭祀(サイシ)儀礼,葬喪儀礼,出処進退の作法,制度,文物などで,儒教では経書(ケイシヨ)の「周礼(シユライ)」「儀礼(ギライ)」「礼記(ライキ)」に規定があり,倫理的規範として最も重視した。「―をわきまえる」「―にかなう」「―を尽くす」
(2) [1]
頭を下げて敬意を表す動作。お辞儀。「起立,―,着席」「うやうやしく―をする」
(3) [0]
感謝の気持ちを表す言葉や金銭・贈り物。「お―を言う」「お―をする」
礼
うや 【礼】
礼儀。いや。「出入(イデイ)り―無し/日本書紀(景行訓)」
礼す
らい・す 【礼す】 (動サ変)
敬いおがむ。礼拝する。「我れ,太子を―・し奉るべし/今昔 1」
礼ふ
いやま・う ヰヤマフ 【礼ふ・敬ふ】 (動ハ四)
うやまう。「謹しみ―・ひ仕へまつりつつ/続紀(天平神護二)」
礼ぶ
いや・ぶ ヰヤブ 【礼ぶ】 (動バ上二)
〔名詞「いや(礼)」の動詞化〕
礼儀をつくす。うやまう。「天つ社(ヤシロ)国つ社の神たちをも―・びまつり/続紀(天平神護一)」
礼やか
いややか ヰヤ― 【礼やか】 (形動ナリ)
礼儀正しいさま。「家の人の出で入りにくげならず,―なり/土左」
礼儀
れいぎ [3] 【礼儀】
(1)社会の秩序を保ち,他人との交際を全うするために,人としてふみ行うべき作法。礼節。「―正しく挨拶する」「―作法」
→礼(1)
(2)謝礼。「―いかほどいり候はんや/咄本・醒睡笑」
礼儀
れいぎ【礼儀】
courtesy;→英和
[作法](good) manners;etiquette.→英和
〜正しい polite;→英和
courteous.→英和
〜正しく politely;→英和
courteously.→英和
〜を知らない have no manners;be impolite.〜にはずれる It is against etiquette <to ask such a question> .
礼儀類典
れいぎるいてん 【礼儀類典】
江戸時代の有職書。五一〇巻,図三巻,首巻一巻,目録一巻。徳川光圀編。1710年朝廷に献上。平安・鎌倉時代における朝廷での儀式・行事・礼法などの記事を収める。
礼典
れいてん [0] 【礼典】
(1)礼儀に関するきまり。礼法。
(2)礼儀に関するきまりを記した書物。
(3)礼法にのっとった儀式。
(4)キリスト教で,サクラメントのこと。主にプロテスタント教会でいう。典礼。
礼冠
らいかん [0] 【礼冠】
律令制で,皇太子・親王・諸王および五位以上の諸臣が,朝賀または即位の大儀に礼服(ライフク)とともに着用した冠。位階に応じて差があり,漆地の冠に透かし彫りの金環をはめ,金鈴・珠玉を飾った。礼服冠。玉冠。れいかん。
礼冠[図]
礼冠
れいかん 【礼冠】
⇒らいかん(礼冠)
礼博士
らいはかせ [3] 【礼博士】
律令制の大学寮で「礼記(ライキ)」を講じた明経(ミヨウギヨウ)道の教官。中原氏が世襲した。
礼参り
れいまいり [3] 【礼参り】
神仏にかけた願のかなったお礼に,その神仏に再び参ること。がんほどき。かえりもうし。
→お礼参り
礼参りをする
れいまいり【礼参りをする】
visit <a shrine> for thanksgiving;pay a visit of thanks <to a shrine> ;make a revenge call (暴力団が).
礼受
れいうけ [0] 【礼受(け)】
玄関で年始客の挨拶を受けること。
礼受け
れいうけ [0] 【礼受(け)】
玄関で年始客の挨拶を受けること。
礼器
れいき [1] 【礼器】
祭祀などのときに用いる器物。
礼回り
れいまわり [3] 【礼回り】
世話になった人の所を礼や挨拶(アイサツ)をして回ること。回礼。
礼回りする
れいまわり【礼回りする】
make a round of calls to return thanks.
礼奉公
れいぼうこう [3] 【礼奉公】
奉公人が年季が明けたあとも,恩返しの意味である期間主家にとどまって無給で働くこと。「―勤めてゐらるる高間和尚とて/浮世草子・禁短気」
礼奏
れいそう [0] 【礼奏】
アンコールにこたえて行う演奏。
礼奠
れいてん [0] 【礼奠】
神仏や死者の霊に供物をささげること。また,その供物。
礼容
れいよう [0] 【礼容】
礼儀正しい動作。儀容。
礼帳
れいちょう [0] 【礼帳】
玄関先や店先に置いて年賀の客が記名する帳面。礼受帳。
礼帽
れいぼう [0] 【礼帽】
礼装用の帽子。
礼式
れいしき【礼式】
[儀式]a ceremony;→英和
a rite;→英和
[作法]etiquette;→英和
manners.
礼式
れいしき [0] 【礼式】
(1)礼儀のやり方。礼儀にかなうとされる一定の決まったやり方。マナー。
(2)礼の心を表す贈り物。[日葡]
礼心
れいごころ [3] 【礼心】 (名)
感謝の心。お礼の気持ち。
礼意
れいい [1] 【礼意】
他をうやまい,へりくだる気持ち。
礼拝
れいはい [0] 【礼拝】 (名)スル
神仏などを拝むこと。特に,キリスト教で,人々がともに神の恵みに感謝する行為をいう。「神を―する」
→らいはい(礼拝)
礼拝
れいはい【礼拝】
worship;→英和
(a) service (教会の).→英和
〜する worship <at a shrine> .〜に出る attend church service.‖礼拝堂 a chapel.
礼拝
らいはい [0] 【礼拝】 (名)スル
〔「らい」は呉音〕
敬っておがむこと。特に仏教で,恭敬の心をもって合掌したりひざまずいたりなどしておがむこと。
→れいはい
礼拝
らいはい【礼拝】
⇒礼拝(れいはい).
礼拝堂
れいはいどう [0] 【礼拝堂】
キリスト教で,礼拝をするために設けられた堂。チャペル。
礼拝堂
らいはいどう [0] 【礼拝堂】
寺院で,本堂の前にあって本尊を礼拝するための堂。礼堂。
→れいはいどう
礼拝式
れいはいしき [3] 【礼拝式】
礼拝の儀式。
礼拝講
らいはいこう [0] 【礼拝講】
比叡山延暦寺で,五月二六日に行われる法華八講。古くは本礼拝講と新礼拝講の二つがあり,現在の礼拝講は新礼拝講を受けついだもの。
礼文
れいぶん [0] 【礼文】
(1)お礼の手紙・文章。
(2)礼制と文物。
礼文島
れぶんとう 【礼文島】
北海道利尻島の北西方にある,日本海に浮かぶ島。面積約82平方キロメートル。礼文岳(490メートル)がある。
礼服
れいふく [0] 【礼服】
冠婚葬祭など,儀式に着用する衣服。
礼服
れいふく【礼服】
<be in> full[formal]dress;evening dress (夜会の).礼服に及ばず Not formal dress (招待状などで).
礼服
らいふく [0] 【礼服】
大宝令の衣服令により,隋・唐の制に模して朝服・制服とともに制定された公式な服装。皇太子・皇族,五位以上の諸臣・内命婦(ナイミヨウブ)が,臨時の大祀・大嘗会・元日節会・即位などの儀式の際に着用した。
礼楽
れいがく [0][1] 【礼楽】
礼節と音楽。昔,中国で,礼は社会の秩序を保ち,楽は人心を感化する作用のあるものとして尊重された。転じて,文化のこと。
礼法
れいほう [0] 【礼法】
礼儀・作法のやり方やきまり。らいほう。「―要項」
礼法
らいほう 【礼法】
⇒れいほう(礼法)
礼烏帽子
うやえぼし 【礼烏帽子】
立烏帽子の峰を引きたてて,きちんとした形に整えて礼をつくすことをいう語。「赤袴着たまひて,―してぞ居給ひたりける/十訓 1」
礼無し
いやな・し ヰヤ― 【礼無し】 (形ク)
礼儀をわきまえない。無礼だ。「百済の王(コキシ)の族酒君の―・し/日本書紀(仁徳訓)」
礼物
れいもつ [0] 【礼物】
(1)感謝の気持ちを表すために贈る品物。お礼の品。
(2)「れいぶつ(礼物){(1)}」に同じ。
礼物
れいぶつ [0] 【礼物】
(1)礼式を行うために用いるもの。
(2)典礼と文物。
(3)「れいもつ(礼物){(1)}」に同じ。
礼状
れいじょう [0] 【礼状】
感謝の意を書き記した手紙。お礼を述べた書面。「世話になった人へ―を出す」
礼状
れいじょう【礼状】
a letter of thanks.
礼盤
らいばん [0] 【礼盤】
〔「らいはん」とも〕
導師が着座して礼拝読経する仏前の高座。須弥壇(シユミダン)の前にあり,前に経机,右に磬(ケイ),左に柄香炉を置く。
礼盤[図]
礼砲
れいほう【礼砲】
<fire> a salute <of 21 guns> .→英和
礼砲
れいほう [0] 【礼砲】
軍隊・軍艦などが,儀礼として撃つ空砲。
礼礼し
いやいや・し ヰヤヰヤシ 【礼礼し】 (形シク)
礼儀正しい。うやうやしい。「―・しく書きなし給へり/源氏(真木柱)」
礼節
れいせつ【礼節】
⇒礼儀.
礼節
れいせつ [0] 【礼節】
社会生活の秩序を保つために必要とされる行動・作法。礼儀。「衣食足りて―を知る」
礼紙
らいし [1] 【礼紙・畾紙】
(1)書状を出す時,本文を書いた紙に儀礼的に添える白紙。追而書(オツテガキ)を記すこともある。点紙。
(2)書状の余白。
礼紙書き
らいしがき [0] 【礼紙書き】
礼紙に付け足して書くこと。追而書(オツテガキ)。
礼義
れいぎ [1] 【礼義】
礼と義。人のふみ行うべき規律。
礼者
れいじゃ [1] 【礼者】
〔「れいしゃ」とも〕
年賀に回る人。賀客。[季]新年。《慇懃にいと古風なる―かな/虚子》
礼肥
れいごえ [0] 【礼肥】
果実の収穫直後に施す肥料。
礼装
れいそう【礼装】
⇒礼服.
礼装
れいそう [0] 【礼装】 (名)スル
儀式に出るために着る正式の服装。また,それを着ること。「―して式典に臨む」
礼記
らいき 【礼記】
儒家の経典で,五経の一。礼についての解説・理論を述べたもの。四九編。前漢の戴聖(タイセイ)が古い礼の記録を整理したものといわれ,「小戴礼」ともよばれる。儀礼の解説および音楽・政治・学問における礼の根本精神について述べており,唐代に他の礼書を抑えて五経の中に加えられた。三礼(サンライ)の一。
→大戴礼(ダタイレイ)
礼譲
れいじょう [0] 【礼譲】
礼儀をつくして謙虚な態度を示すこと。「―の精神」「国際―」
礼讃
れいさん 【礼賛・礼讃】
⇒らいさん(礼賛)
礼讃
らいさん [0] 【礼賛・礼讃】 (名)スル
(1)ほめたたえること。ほめ尊ぶこと。「先人の業績を―する」「―者」
(2)〔仏〕 仏を拝み,その功徳をほめたたえること。
礼讃する
らいさん【礼讃する】
admire;→英和
adore;→英和
praise.→英和
礼讃舞
らいさんまい [0] 【礼讃舞】
浄土宗で,如来礼讃の偈(ゲ)を詠じて舞う舞。
礼賓三島
らいひんみしま [5] 【礼賓三島】
三島茶碗で,見込みに白象眼で礼賓寺などの文字が書かれているもの。李朝の官衙(カンガ)で用いられたもの。
礼賛
れいさん 【礼賛・礼讃】
⇒らいさん(礼賛)
礼賛
らいさん [0] 【礼賛・礼讃】 (名)スル
(1)ほめたたえること。ほめ尊ぶこと。「先人の業績を―する」「―者」
(2)〔仏〕 仏を拝み,その功徳をほめたたえること。
礼返し
れいがえし [3] 【礼返し】
他から受けた行為や贈り物に対してお返しをすること。また,その品物。返礼。
礼遇
れいぐう [0] 【礼遇】 (名)スル
礼をつくし,丁寧にもてなすこと。「前官―」
礼遇する
れいぐう【礼遇する】
receive <a person> courteously;treat <a person> with respect.
礼部
れいぶ [1] 【礼部】
(1)六部(リクブ)の一。礼楽・儀式・祀祭(シサイ)・科挙試験などをつかさどった官庁。
(2)治部省(ジブシヨウ)の唐名。
礼部卿
れいぶきょう [0][3] 【礼部卿】
礼部省の長官。また,治部卿の唐名。
礼部省
れいぶしょう [3] 【礼部省】
律令制における八省の一。758年に治部省を唐風に改称したもの。間もなく旧称に復した。
礼金
れいきん [0] 【礼金】
(1)謝礼として出す金銭。
(2)家や部屋を借りる際に,家主に謝礼として支払う金銭。
→敷金(シキキン)
礼金
れいきん【礼金】
⇒謝礼.
礼銭
れいせん [0] 【礼銭】
(1)謝礼として提供される金銭。「廉直なりと人やみるらん―を欲ぼりてこそ返しつれ/犬筑波集」
(2)室町時代,将軍の代替わりの際などに,祝儀として諸大名が幕府に献上した金銭。
礼電
れいでん [0] 【礼電】
お礼の電報。返礼の電報。
社
やしろ [1] 【社】
〔屋代(ヤシロ)の意。神が来臨する仮設の小屋や祭壇などをいった〕
神をまつってある建物。神社。
社
やしろ【社】
a (Shinto) shrine.
社
やしろ 【社】
兵庫県中南部,加東郡の町。丹波街道の宿場,佐保神社の門前町として発展。灘の酒造米を産する。
社
しゃ 【社】
■一■ [1] (名)
(1)「会社」「新聞社」などの略。「五時に―を出る」
(2)中国で,原始集落における地縁的結合の象徴(石・樹木・封土(モリツチ)など)。また,その祭祀(サイシ)を通じて形成された集落。元代では五〇戸を単位とする勧農中心の村落自治体。
■二■ (接尾)
助数詞。会社・神社など「社」の付くものを数えるのに用いる。「二〇―を越す系列会社」
社の司
やしろのつかさ 【社の司】
神職。社司。
社の神
やしろのかみ 【社の神】
神社にまつる神。
社中
しゃちゅう【社中】
the members of a company[an association (結社など)];→英和
a troupe (芸人).→英和
社中
しゃちゅう [1] 【社中】
(1)会社の中。
(2)詩歌・邦楽などで同門の仲間。また,同じ結社の仲間。
社主
しゃしゅ [1] 【社主】
会社・結社などの持ち主。
社主
しゃしゅ【社主】
the proprietor <of a firm> .→英和
社交
しゃこう [0] 【社交】
社会生活を営む上で必要な,人と人とのつきあい。世間づきあい。「―なれのした人」「―になれた主人/門(漱石)」
社交
しゃこう【社交】
social intercourse;society.→英和
〜の social.→英和
〜的な sociable.→英和
〜がじょうず(へた)である be (un)sociable.‖社交家 a sociable person.社交界 <go into> society.社交ダンス a ballroom[social]dance.
社交ダンス
しゃこうダンス [4] 【社交―】
〔social dance〕
男女二人が一組となってダンス-ホールなどで踊るダンス。ワルツ・タンゴ・ルンバなどがある。ソーシャル-ダンス。
社交家
しゃこうか [0] 【社交家】
他人とつきあうことを好み,また,つきあい方の上手な人。
社交性
しゃこうせい [0] 【社交性】
(1)人づきあいが好きで,つきあい上手な性質。「―に富む」
(2)「社会性{(1)}」に同じ。
社交界
しゃこうかい [2] 【社交界】
上流階級の人々が互いに招待し合ったりして交際する社会。「―の花形」
社交的
しゃこうてき [0] 【社交的】 (形動)
積極的に人々とつきあおうとするさま。社交性に富むさま。
社交辞令
しゃこうじれい [4] 【社交辞令】
世間づきあいを円滑にするために用いる決まり文句。普通はほめ言葉。また,内実の伴わない空々しい言葉。外交辞令。
社人
しゃじん 【社人】
⇒しゃにん(社人)
社人
しゃにん [0] 【社人】
神社に奉仕する神職の総称。特に下級の神職をいう。しゃじん。
社会
しゃかい [1] 【社会】
〔福地桜痴による society の訳語〕
(1)
(ア)生活空間を共有したり,相互に結びついたり,影響を与えあったりしている人々のまとまり。また,その人々の相互の関係。「―を形成する」「―の一員」「全体―」
(イ)同種の生物の個体間の相互関係や,それらのまとまり。「ニホンザルの―」
(2)同じ傾向・性質,あるいは目的をもつ人々のまとまり。「上流―」「都市―」
(3)(自立して生活していく場としての)世の中。世間。「学校を卒業して―に出る」
(4)「社会科」の略。
社会
しゃかい【社会】
society;→英和
the public;→英和
the community;→英和
social studies (教科名).〜的 social <status> .→英和
〜の social.〜の為につくす work for the public good.〜を毒する do harm to society.‖社会悪 social evils.社会運動(問題,政策) a social movement (problem,measure).社会科学(教育,工学,事業,生活,正義,福祉,復帰,奉仕,保障) social science (education,engineering,work,life,justice,welfare,rehabilitation,services,security).社会学 sociology.社会主義 socialism.社会人 a member of society.社会党 the Socialist Party;the Socialists.社会鍋 a charity pan.社会面 a social column[page](新聞の).上流(中流,下層)社会 the higher (middle,lower) class.
社会の木鐸
しゃかいのぼくたく 【社会の木鐸】
社会の人々をめざめさせ,教え導く人。
社会システム論
しゃかいシステムろん [7] 【社会―論】
システムという考え方を,人間行為を要素として,社会に適用する研究分野。
社会ダーウィニズム
しゃかいダーウィニズム [7] 【社会―】
⇒社会進化論(シヤカイシンカロン)
社会ファシズム
しゃかいファシズム [5] 【社会―】
第一次大戦後,資本主義と妥協してその延命に手を貸し,事実上ファシズムの先導となったとして社会民主主義にコミンテルンが与えた名称。
社会主義
しゃかいしゅぎ [4] 【社会主義】
〔socialism〕
(1)資本主義の生み出す経済的・社会的諸矛盾を,私有財産制の廃止,生産手段および財産の共有・共同管理,計画的な生産と平等な分配によって解消し,平等で調和のとれた社会を実現しようとする思想および運動。共産主義・無政府主義・社会民主主義などを含む広い概念。
(2)マルクス主義において,生産手段の社会的所有が実現され,人々は労働に応じて分配を受けるとされる共産主義の第一段階。
社会主義インターナショナル
しゃかいしゅぎインターナショナル 【社会主義―】
1951年,コミスコを母体として,各国の社会民主主義政党が結成した国際組織。本部はロンドン。正式名称は社会主義労働者インターナショナル。日本からは社会党などが加盟している。
社会主義リアリズム
しゃかいしゅぎリアリズム [8] 【社会主義―】
現実をその革命的発展において,歴史的具体的に描くリアリズム。1934年の第一回ソビエト作家大会で採択された文学理論で,日本のプロレタリア文学運動にも大きな影響を与えた。
社会主義市場経済
しゃかいしゅぎしじょうけいざい [9] 【社会主義市場経済】
社会主義の枠内で私営や市場機構を認め,商品生産・流通を活発化させることを目的とする経済体制。
社会主義研究会
しゃかいしゅぎけんきゅうかい 【社会主義研究会】
1898年(明治31)創立された社会主義研究団体。会員は安部磯雄・片山潜・幸徳秋水・木下尚江ら一三名。1900年社会主義協会に改組され,1904年解散を命じられた。
社会主義神髄
しゃかいしゅぎしんずい シヤクワイシユギ― 【社会主義神髄】
評論。幸徳秋水著。1903年(明治36)刊。科学的社会主義の大要を紹介し,明治期社会主義の礎となる。
社会主義経済
しゃかいしゅぎけいざい [6] 【社会主義経済】
生産手段の公有,中央計画当局による経済の計画的な制御,労働に応じた分配を柱とする経済制度。1930年代のソ連でつくられ,第二次大戦後東欧・中国などに広がった。
社会主義者
しゃかいしゅぎしゃ [5] 【社会主義者】
社会主義を信奉し,その実現に努力する人。
社会主義者鎮圧法
しゃかいしゅぎしゃちんあつほう 【社会主義者鎮圧法】
1878年,ビスマルクが社会主義勢力を弾圧するため制定した法律。しかし,社会主義者の勢力は着実に伸長した。90年廃止。
社会主義革命
しゃかいしゅぎかくめい [6] 【社会主義革命】
資本主義制度を廃止して,社会主義制度の確立をめざす革命。プロレタリア革命。
社会事業
しゃかいじぎょう [4] 【社会事業】
庶民の生活救済のみならず,積極的に福祉を向上させ健全な社会を築くことを目的とした国および公私の団体による組織的な事業。社会福祉事業。
社会人
しゃかいじん [2] 【社会人】
(1)学校や家庭などの保護から自立して,実社会で生活する人。「卒業して―となる」
(2)社会を構成している一人の人間。
社会人類学
しゃかいじんるいがく [6] 【社会人類学】
文化人類学の中で,特に社会制度や社会構造を中心に研究する分野。未開社会の研究を目的としたが,現代では文明社会をも対象としている。
社会会計
しゃかいかいけい [4] 【社会会計】
⇒国民経済計算(コクミンケイザイケイサン)
社会体制
しゃかいたいせい [4] 【社会体制】
(1)社会がある特定の支配原理・政治理念によって維持され,秩序づけられている状態。封建体制・資本主義体制など。
(2)ある国家・社会の特定の段階における状態。ファシズム体制など。
社会保険
しゃかいほけん [4] 【社会保険】
負傷・疾病・失業・老齢・死亡など,国民の生活を脅かす事由が発生した際,その生活を保障するための保険。医療保険・年金保険・雇用保険・労働者災害補償保険の四種があり,保険料は政府・事業主・被保険者が共同負担する場合が多い。
社会保険労務士
しゃかいほけんろうむし [9] 【社会保険労務士】
社会保険労務士法に基づき,各種社会保険の提出書類を作成し,書類提出の代行を行う者。社労士。
社会保険大学校
しゃかいほけんだいがっこう 【社会保険大学校】
社会保険,国民年金の事務に従事する者に対し,研修を行う厚生省の付属機関。所在地は東京都世田谷区。
社会保険庁
しゃかいほけんちょう [5] 【社会保険庁】
厚生省の外局。政府管掌の健康保険・厚生年金保険・国民年金などの事業の運営にあたる。1962年(昭和37)設置。
社会保障
しゃかいほしょう [4] 【社会保障】
国家が国民の生活を保障する制度。日本では社会保険・社会福祉事業・公的扶助・公衆衛生などがある。
社会保障給付費
しゃかいほしょうきゅうふひ [9] 【社会保障給付費】
社会保障の各制度の給付費を国際労働機関( ILO )の基準に従ってまとめたもの。国民所得に対する比率がその国の社会保障水準を示す指標とされる。
社会保障関係費
しゃかいほしょうかんけいひ [9] 【社会保障関係費】
政府予算の歳出項目の一。一般会計歳出総額に占めるその割合は,国家財政における社会保障支出の程度を示す指標とされる。
社会倫理
しゃかいりんり [4] 【社会倫理】
(1)人間の社会的生活を規制する道徳的規範。
⇔個人倫理
(2)道徳の起源や評価を,人間の社会的条件から説明する倫理学。
社会党
しゃかいとう [0] 【社会党】
(1)社会主義または社会民主主義を綱領としてかかげる政党。
(2)「日本社会党」の略。
社会分化
しゃかいぶんか [4] 【社会分化】
社会内部が同質的集合から異質的集合へ,単純から複雑な状態へと変化すること。
社会制度
しゃかいせいど [4] 【社会制度】
その社会の政治・経済のしくみ。また,その社会で支持される行為様式が法・習慣として組織化されたものにもいう。
社会劇
しゃかいげき [2] 【社会劇】
主題を社会問題に置いた劇。個人と集団・社会,または集団と集団との矛盾・衝突を描く。イプセンの「人形の家」,ハウプトマンの「はた織りたち」など。
社会化
しゃかいか [0] 【社会化】
(1)個人が所属する集団の成員として必要な,規範・価値意識・行動様式を身につけること。
(2)個人の相互作用によって集団や社会が形成される過程。
(3)生産労働や育児などが,私的・個別的なものから共同・集団的なものになること。
社会医学
しゃかいいがく [4] 【社会医学】
社会的要因と健康との関係について追究する医学の一分野。農村医学・工場医学・地域医療など。
社会原価
しゃかいげんか [4] 【社会原価】
⇒社会的費用
社会史
しゃかいし [2] 【社会史】
歴史学の一思潮。政治史・法制史などに対して,民衆の日常生活や習俗を具体的にとらえ,特に人間の多様性を重視して社会全体の生き生きとした歴史叙述をめざす。
社会哲学
しゃかいてつがく [5][4] 【社会哲学】
社会生活を全体的に把握しようとする考察。哲学の一分科としては倫理学に接近するが,社会科学の一環としてはその基礎づけの学となる。
社会問題
しゃかいもんだい [4] 【社会問題】
広く社会の欠陥・不合理・矛盾から生ずる諸問題。労働問題・婦人問題・住宅問題・公害問題・交通問題など。
社会型
しゃかいけい [0] 【社会型】
社会集団または社会的諸関係の基礎的類型。社会類型。集団類型。
社会増加
しゃかいぞうか [4] 【社会増加】
移入など社会的条件によって人口が増えること。
社会変動
しゃかいへんどう [4] 【社会変動】
ある社会に存在する秩序・体制・制度や,また物質的・精神的文化が一部分ないしは全体にわたって変化すること。
社会変革
しゃかいへんかく [4] 【社会変革】
社会の構造的矛盾や,またそれによって生ずる社会的危機を解決するために,社会体制を意図的に変えること。改良主義的手段によるものと革命的手段によるものとがある。
社会大衆党
しゃかいたいしゅうとう 【社会大衆党】
1932年(昭和7),社会民衆党と全国労農大衆党の合同により成立した政党。委員長安部磯雄。唯一の合法的無産政党として発展したが次第に右傾化し,40年解党。
社会奉仕
しゃかいほうし [4] 【社会奉仕】
社会の利益や福祉のために,無報酬で労力・金品などを提供する行為。
社会契約説
しゃかいけいやくせつ [7] 【社会契約説】
社会・国家形成の原理を自由で平等な個人間の契約,あるいは人民と主権者の契約によるものとする学説。主な論者はホッブス・ロック・ルソーら。契約説。民約論。国家契約説。
社会契約論
しゃかいけいやくろん シヤクワイ― 【社会契約論】
〔原題 (フランス) Du contrat social〕
ルソーの著作。1762年刊。近代政治思想史上の代表的作品で,常に正しく共通の利益のみを志向する一般意志に基づく共和政治を主張。日本では中江兆民の「民約訳解」によって紹介され,自由民権運動に大きな影響を与えた。
社会学
しゃかいがく [2] 【社会学】
〔(フランス) sociologie〕
人間の社会的行為と関連づけながら,社会生活・社会組織・社会問題などのしくみを明らかにしようとする学問。
社会学級
しゃかいがっきゅう [4] 【社会学級】
住民の生涯学習のために学校や公民館などの施設を利用して開設された講座。
社会小説
しゃかいしょうせつ [4] 【社会小説】
社会問題を材料または主題とした小説。特に,明治30年前後に現れた一連の小説をいう場合があり,内田魯庵の「くれの廿八日」がその例。
社会工学
しゃかいこうがく [4] 【社会工学】
社会問題の解決や社会システムの制御を工学的方法を用いて行おうとする学問。
社会形態学
しゃかいけいたいがく [6] 【社会形態学】
人口の動態・密度・分布,家屋の様式など社会現象・社会意識を形成する社会の外的形態を研究する学問。デュルケームなどによって提唱された。
社会復帰
しゃかいふっき [4] 【社会復帰】 (名)スル
病気や事故などで従来の社会活動が困難になった人が,身体的な訓練や職業訓練によって再び社会人として活動できるようになること。
社会心理
しゃかいしんり [4] 【社会心理】
(1)社会的影響のもとにある個人の心理。
(2)一定の社会・集団・階層に属する成員に共通してみられる心理状態。
社会心理学
しゃかいしんりがく [6] 【社会心理学】
社会の中で行動する個人または集団の意識や行動を研究対象とする心理学。対人関係,グループ間の関係,制度・習慣・文化などとの関係を個人または集団の心理的反応と関連づけて研究する。
社会性
しゃかいせい [0] 【社会性】
(1)集団をつくり他人とかかわって生活しようとする,人間の本能的性質・傾向。社交性。
(2)社会生活を重要視する傾向。
社会性昆虫
しゃかいせいこんちゅう [6] 【社会性昆虫】
同種の個体が集団となり,形態・働き・習性のうえで個体間に分業がおこり,それぞれの個体の協力によって種族全体の生活を維持する昆虫。個々の成員は自由に行動できるが,集団を離れて単独では生活できない。ミツバチ・アリ・シロアリなどに見られる。
社会悪
しゃかいあく [2] 【社会悪】
社会のもつ矛盾から発生する悪。貧困・犯罪・売春など。「―に立ち向かう」
社会意識
しゃかいいしき [4] 【社会意識】
(1)一定の社会の成員が共通してもつ,思考・感情・意志などの総体。慣習・道徳・イデオロギー・階級意識など。
(2)社会の一員であるという自覚。集団意識。
社会扶助
しゃかいふじょ [4] 【社会扶助】
社会保障の扶助方式の一。資産調査・必要即応などを特徴とする公的扶助に対し,所得調査・定額給付などを特徴とする。社会手当・社会的補給金とも。
→公的扶助
社会改良主義
しゃかいかいりょうしゅぎ [8] 【社会改良主義】
資本主義体制を前提として,その部分的改良によって矛盾・問題を解決しようとする立場。改良主義。漸進主義。
社会政策
しゃかいせいさく [4] 【社会政策】
資本主義社会で,その体制に生じた社会問題を解決するために国家が行う政策。主に労働問題の解決と勤労者の生活福祉の向上を目的としている。
社会教育
しゃかいきょういく [4] 【社会教育】
学校教育以外の場で,青少年・成人に対して行われる組織的な教育活動の総称。
社会教育主事
しゃかいきょういくしゅじ [8] 【社会教育主事】
社会教育法に基づき,社会教育を行う者に専門的・技術的な助言と指導を行う者。都道府県および市町村の教育委員会事務局におかれる。
社会教育法
しゃかいきょういくほう [7][0] 【社会教育法】
社会教育に関する国および地方公共団体の任務を定める基本的な法律。1949年(昭和24)制定。社会教育主事・社会教育委員の設置および職務,公民館・学校施設の利用,通信教育などについて定める。
社会方言
しゃかいほうげん [4] 【社会方言】
〔social dialect; sociolect〕
ある社会的集団に固有な諸特徴を持つ方言。社会階層だけでなく,ある年齢層・職業集団・教育程度や性別によることもある。
社会有機体説
しゃかいゆうきたいせつ [7] 【社会有機体説】
社会を生物体になぞらえて生成発展する有機的な統合体とみなし,個々の要素が全体の中で一定の機能を果たすとする学説。一九世紀後半に進化論の影響をうけて成立。コント・スペンサーらによって主張された。
社会本能
しゃかいほんのう [4] 【社会本能】
ある動物が,群れをなして生活しようとする先天的傾向。
社会構造
しゃかいこうぞう [4] 【社会構造】
社会および集団を構成する諸要素が一定の原理に従って有機的に配置・統一される体系。
社会権
しゃかいけん [2] 【社会権】
個人の生存,生活の維持・発展に必要な諸条件を確保するために,国家に積極的な配慮を求める権利の総称。現行憲法は生存権・教育権・勤労権・勤労者の団結権・団体交渉権・争議権を規定している。
社会機織
しゃかいはたおり [4] 【社会機織】
スズメ目ハタオリドリ科の小鳥。大きさも姿もスズメに似る。一本の木に三〇〇つがいもの鳥が草で小屋ほどもある集団の巣を作るので有名。アフリカ南西部に分布。集団機織鳥。
社会正義
しゃかいせいぎ [4] 【社会正義】
社会生活を行う上で必要な正しい道理。
→正義
社会民主主義
しゃかいみんしゅしゅぎ [7] 【社会民主主義】
(1)第一次大戦以前の,マルクス主義を含む社会主義的潮流の総称。
(2)暴力革命を否定し,議会を通じて漸進的に改良を重ねて社会主義を実現しようとする立場。狭義には,ベルンシュタインの修正主義を初めとする非マルクス主義的社会主義の総称。
社会民主党
しゃかいみんしゅとう 【社会民主党】
(1)日本最初の社会主義政党。1901年(明治34)安部磯雄・片山潜・幸徳秋水・木下尚江らが創立,即日禁止された。
(2)社会民主主義の立場に立つ政党の総称。ドイツ社会民主党など。
社会民衆党
しゃかいみんしゅうとう 【社会民衆党】
1926年(大正15),労働農民党右派が日本労働総同盟などを基盤として結成した無産政党。
→社会大衆党
社会法
しゃかいほう [2] 【社会法】
社会的・公共的利益を指標とする法の総称。近代市民法を修正する意味をもつ。労働法・経済法・社会保障法など。
→市民法
社会淘汰
しゃかいとうた [4] 【社会淘汰】
社会的な諸条件によって,人間の出生率・死亡率・寿命が左右される現象。
社会現象
しゃかいげんしょう [4] 【社会現象】
人間の社会生活・社会関係によって生じる,経済・道徳・法律・芸術・宗教などのすべての現象。
社会生活
しゃかいせいかつ [4] 【社会生活】
社会の一員として行う生活。
社会生物学
しゃかいせいぶつがく [7] 【社会生物学】
〔sociobiology〕
生物の社会的行動および社会構造の進化を現代の遺伝学や生態学の知見を基盤にして解明しようとする研究分野。E = O =ウィルソンは生物社会の考察を人間社会にも適用しようとしたが,これに対しては批判も多い。行動生態学。
社会病理学
しゃかいびょうりがく [6] 【社会病理学】
犯罪・非行・自殺・離婚・家出・失業・スラム・貧困などの問題を社会の病気ととらえ,これらの現象を社会学的方法を用いて研究する学問。
社会的
しゃかいてき [0] 【社会的】 (形動)
社会にかかわりがあるさま。社会性があるさま。「―な問題」「―に認められる」「―信用」
社会的スキル
しゃかいてきスキル [7] 【社会的―】
⇒ソーシャル-スキル
社会的不適応
しゃかいてきふてきおう [7] 【社会的不適応】
おかれている社会環境に順応できないこと。その社会での役割分担ができず,うまくやっていけないこと。
社会的事実
しゃかいてきじじつ [6] 【社会的事実】
〔(フランス) fait social〕
個人に対して外から社会的に拘束を加えるもの。法・道徳・宗教など。デュルケームはこれを社会学固有の対象とした。
社会的促進
しゃかいてきそくしん [0] 【社会的促進】
〔心〕 集団で同種の作業を行うと,他の存在が刺激となり,単独で行う場合に比べて作業量が増大する現象。
社会的厚生関数
しゃかいてきこうせいかんすう [10] 【社会的厚生関数】
社会を構成する個々の成員の経済的な厚生をもとにして,社会全体としてどのような厚生の水準にあるかを導き出す関数。ある経済政策の実行が望ましいかどうかを判定する価値基準として用いられる。
→厚生経済学
社会的存在
しゃかいてきそんざい [0] 【社会的存在】
史的唯物論で,社会意識がそれによって規定される,物質的・生産的諸関係の総体。
社会的性格
しゃかいてきせいかく [0] 【社会的性格】
ある集団や階層に共通する社会的役割や生活様式を通じて類型化された性格特性。多くの人がある特定のイデオロギーを受け入れたり,共通の行動様式などをとる際の中核として働くもの。男らしさ,母親らしさ,日本人らしさなど。
社会的費用
しゃかいてきひよう [6] 【社会的費用】
個人や企業による私的経済活動の追求の結果,第三者あるいは社会が被らなければならない損失。公害・失業や独占による弊害など。ソーシャル-コスト。社会原価。
→外部不経済
社会的距離
しゃかいてききょり [6] 【社会的距離】
〔心〕 個人と個人,個人と集団,集団と集団の間における親疎の程度。これが小さいほど親近感が強く,好意的な態度となる。
社会福祉
しゃかいふくし [5][4] 【社会福祉】
貧困者などの生活を保障し,心身に障害のある人々の援助などを行なって,社会全体の福祉向上をめざすこと。教育・文化・医療・労働など,広い分野に関係する組織的活動で,生活保護法・児童福祉法・身体障害者福祉法・社会福祉事業法などの法律に基づき,原則として国・地方公共団体・社会福祉法人の行う第一種社会福祉事業と,その他の者が知事に届け出て行う第二種社会福祉事業がある。
社会福祉主事
しゃかいふくししゅじ [7] 【社会福祉主事】
社会福祉事業法に基づき,社会福祉六法の施行に関する都道府県知事または市町村長の事務執行を補助する専門職員。
社会福祉事務所
しゃかいふくしじむしょ [8] 【社会福祉事務所】
⇒福祉事務所
社会福祉事業団
しゃかいふくしじぎょうだん [8] 【社会福祉事業団】
地方公共団体が設置した社会福祉施設の受託経営等を行う社会福祉法人格をもつ団体。
社会福祉事業法
しゃかいふくしじぎょうほう [8] 【社会福祉事業法】
社会福祉事業の全分野における共通的基本事項を記した法。社会福祉事業の種類・基本理念・経営主体などの諸原則について定めている。1951年(昭和26)制定。
社会福祉六法
しゃかいふくしろっぽう [7] 【社会福祉六法】
生活保護法・児童福祉法・母子及び寡婦福祉法・老人福祉法・身体障害者福祉法・精神薄弱者福祉法の総称。福祉六法。
社会福祉協議会
しゃかいふくしきょうぎかい [9] 【社会福祉協議会】
社会福祉事業法に基づき,地域の福祉向上を目的として,住民と福祉関係機関・団体により構成された民間福祉団体。国・都道府県・市区町村単位に設置。
社会福祉士
しゃかいふくしし [6] 【社会福祉士】
社会福祉士及び介護福祉士法に基づき,福祉に関する相談を受け,助言・指導を行う者。
社会福祉施設
しゃかいふくししせつ [7] 【社会福祉施設】
⇒福祉施設
社会福祉法人
しゃかいふくしほうじん [7] 【社会福祉法人】
社会福祉事業法の規定により,社会福祉事業を行うことを目的として設立される法人。
社会福音
しゃかいふくいん [4] 【社会福音】
〔Social Gospel〕
社会改革により救いをもたらそうとするキリスト教の運動。一九世紀後半にアメリカで興った。
社会科
しゃかいか [0] 【社会科】
小学校・中学校の教科の一。社会生活に関する知識を学習し,社会的な問題に対する解決能力を養い,民主主義社会を形成する社会人の育成を目的とする。
社会科学
しゃかいかがく [4] 【社会科学】
社会現象を実証的方法によって分析し,その客観的法則を明らかにしようとする学問の総称。研究対象により,経済学・政治学・法律学・社会学・歴史学などに分かれる。
→自然科学
→人文科学
社会秩序
しゃかいちつじょ [5][4] 【社会秩序】
社会を構成する諸要素が調和のある状態にあること。
社会移動
しゃかいいどう [4] 【社会移動】
異なった時点間で,社会成員が世代間あるいは世代内で社会階層を移動すること。主たる指標として職業をとり,移動度の高低によって当該社会の構造を把握しようとする。
社会組織
しゃかいそしき [4] 【社会組織】
共通の目的を達成するために,社会の諸要素を一定の秩序のもとに有機的に構築した体系。
社会経済学
しゃかいけいざいがく [6] 【社会経済学】
⇒ソシオ-エコノミックス
社会経済構成体
しゃかいけいざいこうせいたい [4][0] 【社会経済構成体】
社会発展の諸段階を生産関係の下部構造と,それを土台とする上部構造の総体として区分するマルクス主義の概念。経済的社会構成体。
社会経済生産性本部
しゃかいけいざいせいさんせいほんぶ 【社会経済生産性本部】
1994年日本生産性本部と社会経済国民会議が統合されてできた財団法人。社会的諸システムの改革,生産性向上と経済構造の改革,国際経済社会の発展と地球環境の保全などを課題とする。
社会統計
しゃかいとうけい [4] 【社会統計】
社会的大量現象の量的側面を考察する統計学の領域。また,その対象となる社会事象の統計的観測。人口統計・経済統計など。
社会規範
しゃかいきはん [4] 【社会規範】
人と人との関係にかかわる行為を規律する規範。習俗や法など。
社会言語学
しゃかいげんごがく [6] 【社会言語学】
〔sociolinguistics〕
言語を人間社会のさまざまな事象に関係づけて研究する言語学の一分野。言語を抽象化せず現実の言語の差異や多様性に注目する。
社会計画
しゃかいけいかく [4] 【社会計画】
人間生活の福祉向上を目的として,経済・文化・社会などにわたって総合的に設定された計画。
社会記事
しゃかいきじ [4] 【社会記事】
世の中のさまざまな出来事に関する新聞・雑誌の記事。政治・経済・文化の記事を除いた雑記事をいう。
社会資本
しゃかいしほん [4] 【社会資本】
国民福祉の向上と国民経済の発展に必要な公共施設。公共的便益を生産する固定資本。道路・港湾・工業用地などの生産関連と,住宅・公園・上下水道などの生活関連に大別される。社会的間接資本。社会共通資本。
社会資本整備
しゃかいしほんせいび [7] 【社会資本整備】
社会資本の維持と蓄積を推し進めること。
社会通念
しゃかいつうねん [4] 【社会通念】
社会一般に行われている考え方。「―に照らして判断する」
社会連帯主義
しゃかいれんたいしゅぎ [8] 【社会連帯主義】
社会を構成する個人または集団の間では,相互依存と相互扶助が社会生活の原理であり義務であるとする思想。アリストテレスに始まり,中世のスコラ哲学を経て,近代ではフランスのレオン=ブルジョアが提唱した。
社会進化論
しゃかいしんかろん [6] 【社会進化論】
ダーウィンの生物進化論を,社会的諸関係に適用し,弱肉強食・適者生存の原理によって人間社会も次第に進歩すると考える理論。その代表者はスペンサー。社会ダーウィニズム。
社会運動
しゃかいうんどう [4] 【社会運動】
社会問題の解決を目的として行われる大衆運動。社会主義運動・慈善運動などを含め,広い意味に用いられる。
社会道徳
しゃかいどうとく [4] 【社会道徳】
社会秩序を維持するために守るべき道徳。
社会鍋
しゃかいなべ [4] 【社会鍋】
救世軍が年末などに,通行人から慈善金を入れてもらうために街頭に置く鉄鍋。また,その募金活動。慈善鍋。[季]冬。
社会開発
しゃかいかいはつ [4] 【社会開発】
経済開発の進展に伴う国民生活への有害な影響を除去,または緩和するために,保健衛生・住宅・雇用・教育・社会保障などの公共的サービスの増進を図ること。
社会集団
しゃかいしゅうだん [4] 【社会集団】
共通の関心・目的に向けた役割分担とそれに対応した規範および連帯感をもった人間の集合体。家族・学校・企業・政党など。
社会面
しゃかいめん [2] 【社会面】
新聞で,主に社会の一般的な事件の記事を載せる紙面。三面。
社会革命党
しゃかいかくめいとう 【社会革命党】
⇒エス-エル( SR )
社会館
しゃかいかん [2] 【社会館】
社会福祉法に規定されている,セツルメント運動を行う施設のこと。隣保館・市民館・生活館などとも呼ばれる。
社保
しゃほ [1] 【社保】
「社会保険」の略。
社倉
しゃそう [0] 【社倉】
飢饉などの際の窮民救済のために設けられた米や麦などの貯蔵庫。隋の義倉(ギソウ)に始まり,南宋の朱熹(シユキ)の社倉法に至り完備,明・清代にも継承された。日本でも享保の飢饉以降諸藩に普及。
→義倉
→常平倉
社債
しゃさい [0] 【社債】
株式会社が長期の資金調達のために発行する確定利付きの債務証券。株式と異なり,議決権を有しない。一般事業会社の発行する事業債と金融機関の発行する金融債に大別され,普通,事業債をいう。
社債
しゃさい【社債】
a debenture;→英和
a bond.→英和
社僧
しゃそう [0] 【社僧】
奈良時代中・後期以降,神仏混淆の結果,神社に所属して仏事を修した僧。多くは境内の神宮寺・別当寺などに住み,妻帯が許され,その権威は神官をしのぐこともあった。別当・座主(ザス)・院主・検校(ケンギヨウ)・勾当(コウトウ)などの階級があったが,明治維新後の神仏分離令により廃絶。宮僧(クソウ)。神僧。
社内
しゃない [1] 【社内】
(1)会社の組織,または建物の内部。
⇔社外
(2)神社の境内。また,社殿の中。
社内の
しゃない【社内の】
in-house.‖社内電話 an interoffice telephone.社内報 a house organ.
社内報
しゃないほう [2] 【社内報】
従業員の企業意識を高め,社内の意思疎通を促進するために企業が発行する社内刊行物。
→社外報
社内留保
しゃないりゅうほ [4] 【社内留保】
企業が再生産の維持のために,収益から税金・配当・役員賞与などを差し引いて残った資金を企業内に蓄積すること。内部留保。
社内預金
しゃないよきん [4] 【社内預金】
企業が従業員の貯蓄を預かって管理する制度。労基法により利率,保全措置などの規制がある。
社則
しゃそく [0] 【社則】
会社・結社の規則。
社前
しゃぜん [0] 【社前】
(1)神社の前。神前。社頭。
(2)会社の前。社の前。
社務
しゃむ [1] 【社務】
(1)神社の事務。
(2)会社の事務。
(3)神職の長として一社の事務を取り扱った者。松尾・平野・住吉などの諸社におかれた。社務職。しゃみ。
社務所
しゃむしょ [2][0] 【社務所】
神社の事務を取り扱う所。
社務所
しゃむしょ【社務所】
the shrine office.
社務職
しゃむしき [2] 【社務職】
〔「しゃむしょく」とも〕
⇒しゃむ(社務)(3)
社印
しゃいん [0] 【社印】
その会社が公式に用いる印判。
社参
しゃさん [0] 【社参】
神社に参ること。宮参り。神もうで。
社友
しゃゆう【社友】
a ‘friend' of the firm;→英和
a colleague (仲間).→英和
社友
しゃゆう [0] 【社友】
(1)同じ結社や会社の仲間。「硯友社の―」
(2)社員ではないが,その会社に関係が深く,特定の待遇を受けている人。
社史
しゃし [1] 【社史】
会社が自ら編纂する,その会社の歴史。
社号
しゃごう [0][1] 【社号】
(1)神社の称号。大神宮・神宮・宮・神社・社など。
(2)会社の称号。社名。
社司
しゃし [1] 【社司】
(1)「やしろのつかさ(社司)」に同じ。
(2)もと府県社および郷社の神職の長。祠官の後身。1946年(昭和21)宮司となった。
社名
しゃめい [0] 【社名】
会社・結社または神社の名前。
社告
しゃこく [0] 【社告】
会社や新聞社が,広く一般に向けて出す知らせ。
社命
しゃめい [0][1] 【社命】
会社が社員に与える命令。
社員
しゃいん【社員】
a member;→英和
an employee (of a company);→英和
a partner;→英和
the staff (総称).→英和
〜になる join the staff.
社員
しゃいん [1] 【社員】
(1)その会社に雇用され,勤めている人。会社の被用者。会社員。
(2)社団法人・社団の構成員。株式会社の構成員は株主とよばれる。
社員権
しゃいんけん [2] 【社員権】
社団法人を構成する社員{(2)}の地位に基づく権利・義務の総称。共益権としての議決権や自益権としての利益配当請求権などがその例。
社員総会
しゃいんそうかい [4] 【社員総会】
社団法人の構成員である社員で構成する,社団法人の最高議決機関。株式会社では株主総会という。
社団
しゃだん [0][1] 【社団】
〔法〕一定の目的をもった人の集合体で,それ自身が独立の単一体として存在するもの。
社団法人
しゃだんほうじん [4] 【社団法人】
法律上の権利・義務の主体として認められた社団。民法の適用を受ける公益社団法人,商法の適用を受ける営利社団法人,特別法によって法人となる中間法人がある。
→財団法人
社団法人
しゃだんほうじん【社団法人】
《法》a corporate body;a corporation.→英和
社地
しゃち [1] 【社地】
(1)神社の所有する地域。神社の領地。
(2)会社の所有地。社有地。
社堂
やしろどう [0] 【社堂】
神と仏を合祀(ゴウシ)した建物。神社と仏堂とを折衷した建物。
社壇
しゃだん [0] 【社壇】
(1)神社で,殿舎の位置する区域。
(2)もと中国で,土地の神をまつる祭壇として,土を盛り上げ,上を平らにした所。
社外
しゃがい [1] 【社外】
(1)会社や結社のそと。「―の人間」
(2)会社の建物のそと。
⇔社内
社外報
しゃがいほう [2] 【社外報】
社内報に対し,消費者・地域社会・取引先など社外に向けて発行される PR 誌。
社外工
しゃがいこう [2][0] 【社外工】
下請企業に雇用されながら元請企業に派遣され,元請企業の構内で働く労働者。造船・鉄鋼・化学産業に多い。
社宅
しゃたく [0] 【社宅】
社員を住まわせる,会社所有の住宅。
社宅
しゃたく【社宅】
a company('s) house.
社家
しゃけ [1] 【社家】
(1)神職を世襲する家柄。
(2)神主(カンヌシ)。神職。
社家神道
しゃけしんとう [3] 【社家神道】
社家で伝承する神道。特に,伊勢神道のこと。
社寺
しゃじ [1] 【社寺】
神社と寺院。
社寺上地
しゃじじょうち [3] 【社寺上地】
1871年(明治4),社寺が所有していた朱印地・除地を,境内を除いてすべて政府に返納したこと。
社屋
しゃおく [1][0] 【社屋】
会社の建物。
社屋
しゃおく【社屋】
an office building.
社掌
しゃしょう [0] 【社掌】
旧制の神職の称。祠掌の後身。府県社および郷社では社司の下に置かれた。村社・無格社では一切の社務をつかさどった。
社旗
しゃき [1] 【社旗】
会社のしるしとする旗。
社日
しゃにち [0] 【社日】
〔「社」は産土神(ウブスナガミ)の意〕
雑節の一。春分・秋分に最も近い戊(ツチノエ)の日。春は春社といい,地神をまつって豊作を祈る。秋は秋社といい,収穫を感謝する祭りを行う。しゃじつ。
社日
しゃじつ [0] 【社日】
⇒しゃにち(社日)
社是
しゃぜ [1] 【社是】
会社・結社の経営上の方針・主張。
社格
しゃかく [0] 【社格】
(1)神社の格式。古く,日本書紀の「天社(アマツヤシロ)」「国社(クニツヤシロ)」に萌芽がみられ,律令制度の整備につれて明確に定められた。「延喜式神名帳」には,官社を官幣社と国幣社に分け,さらにその各々を大社と小社に二分し,その大社の中から名神(ミヨウジン)を定めたことが記されている。これらはその格によって幣帛の品目・数量に格差が設けられていた。また,律令制の崩壊しはじめた平安後期以降,朝廷から特別の待遇を与えられた近畿地方の大社や,国司の崇敬を受けた一宮(イチノミヤ),一国の総社などは一般の神社とは区別して特別に扱われた。明治になり1871年(明治4)の太政官(ダジヨウカン)布告で,大・中・小の官幣社,および別格官幣社,大・中・小の国幣社,府県社・郷社・村社・無格社に分けて位置づけたが,1946年(昭和21)に廃止。
(2)会社の格式。
社業
しゃぎょう [1] 【社業】
会社の事業。「―がふるわない」
社歌
しゃか [1] 【社歌】
その会社・結社の設立の精神をあらわし,行事などで歌う歌。
社歴
しゃれき [0] 【社歴】
(1)ある会社の社員となってからの年数。
(2)会社の歴史。
社殿
しゃでん【社殿】
the building of a Shinto shrine.
社殿
しゃでん [0][1] 【社殿】
神社の,神体をまつっておく建物。また,神社の各種の殿舎。
社用
しゃよう [0] 【社用】
(1)会社の用事。
(2)神社の用務。
社用で
しゃよう【社用で】
on the business of the company.→英和
社用族 expense-account people (総称);an expense account businessman;an expense accounter.
社用族
しゃようぞく [2] 【社用族】
〔「斜陽族」をもじった語〕
社用と称し,会社の費用で遊興する人々。
社田
しゃでん [0] 【社田】
神社の所有する田地。神田。
社祠
しゃし [1] 【社祠】
やしろ。ほこら。
社稷
しゃしょく [1][0] 【社稷】
(1)土地の神(社)と五穀の神(稷)。昔,中国で建国のとき,天子・諸侯は国家の守り神としてこの神々を祀(マツ)った。
(2)国家。朝廷。
(3)朝廷または国家の尊崇する神霊。「宗廟―の天照大神におはしませば/盛衰記 30」
社稷
すめらおおもとお 【社稷】
〔「社稷(シヤシヨク)」の訓読み〕
(1)国家の尊崇する神霊。[新撰字鏡]
(2)国家。朝廷。
社稷の臣
しゃしょくのしん 【社稷の臣】
〔礼記(檀弓下)〕
国家の重大事に大任にあたる臣。国家の重臣。
社章
しゃしょう [0] 【社章】
会社・結社の記章。
社線
しゃせん【社線】
a private railroad line.
社線
しゃせん [0] 【社線】
民営の鉄道やバス。また,その路線。会社線。
社葬
しゃそう【社葬】
a company-sponsored funeral.
社葬
しゃそう [0] 【社葬】
会社が施主となって行う葬儀。
社訓
しゃくん [0] 【社訓】
企業の経営理念や,また従業員の守るべき範を定めたもの。
社説
しゃせつ【社説】
<discuss in> an editorial;→英和
<英> a leader.→英和
社説
しゃせつ [0] 【社説】
新聞・雑誌などで,その社の主張として載せる論説。[ヘボン(三版)]
社費
しゃひ [1] 【社費】
(1)会社の費用。
(2)神社の費用。
社賓
しゃひん [0] 【社賓】
その会社の最上級の客として応接する人。
社運
しゃうん [0] 【社運】
会社が発展するかしないかの運命。会社の運命。「―をかけた新製品」
社長
しゃちょう【社長】
the president (of a company).→英和
社長
しゃちょう [0] 【社長】
会社の長。会社業務の最高執行者で,会社代表の権限をもつ。
社領
しゃりょう [0] 【社領】
神社の領地。社地。
社頭
しゃとう [0] 【社頭】
社殿の前。神社の付近。
社風
しゃふう [0] 【社風】
その会社の気風。
社鼠
しゃそ [1] 【社鼠】
〔晏子春秋(内篇・問上)〕
やしろに巣くうネズミ。君側の奸(カン)のたとえ。
→城狐(ジヨウコ)社鼠
祀る
まつ・る [0] 【祭る・祀る】 (動ラ五[四])
(1)飲食物などを供えたりして儀式を行い,神を招き,慰めたり祈願したりする。「神を―・る」「船霊(フナダマ)を―・る」「皇太后の御体不予したまふ,天神地祇を―・る/続紀(天平宝字四)」
(2)神としてあがめ,一定の場所に安置する。「戦死者の霊を―・った神社」
(3)あがめて上位にすえる。まつりあげる。「隠居は城井の一間に―・られて/二人女房(紅葉)」
[可能] まつれる
祀典
してん [0] 【祀典】
(1)神をまつるための儀式。祭祀の典礼。
(2)祭祀について書かれた典籍。
祁寒
きかん [0] 【祁寒】
〔「祁」は大いに,盛んにの意〕
きびしい寒さ。酷寒。「―昨日の如し/日乗(荷風)」
祁山
きざん 【祁山】
中国,甘粛(カンシユク)省西礼県にある山。蜀(シヨク)の諸葛亮(シヨカツリヨウ)が六度にわたって魏(ギ)を攻撃した古戦場。
祁答院
けどういん ケダフヰン 【祁答院】
鹿児島県北西部,薩摩郡の町。藺牟田(イムタ)池の泥炭形成植物群落は天然記念物。
祁連山
きれんざん 【祁連山】
中国,漢代の歴史に名高い,匈奴(キヨウド)・月氏などにゆかりのある山。甘粛省と青海省との境にある。祁連山脈の主峰で,酒泉の南50キロメートルに位置する。海抜5547メートル。チーリエン-シャン。
祆教
けんきょう [1] 【祆教】
ゾロアスター教の,中国での呼称。南北朝末期に渡来し,唐代に一時流行したが,その後,禁止された。拝火教。
祇候
しこう [0] 【祇候・伺候】 (名)スル
(1)謹んで貴人のそば近く仕えること。「権門に―して出身の道を求む/福翁百話(諭吉)」「朝より夕に及ぶまで―す/平家 4」
(2)謹んでご機嫌伺いに上がること。「課長殿の私邸へ―し/浮雲(四迷)」
祇園
ぎおん ギヲン 【祇園】
姓氏の一。
祇園
ぎおん 【祇園】
(1)「祇樹給孤独園(ギジユギツコドクオン)」の略。祇樹園(ギジユオン)。
→祇園精舎(ギオンシヨウジヤ)
(2)「祇園社」「祇園の神」などの略。
(3)京都市東山区の八坂(ヤサカ)神社(祇園社)のある辺りの地名。門前町として発達,花街としても知られる。
祇園の夜桜
ぎおんのよざくら 【祇園の夜桜】
京都市円山公園内のしだれ桜の夜景。
祇園の社
ぎおんのやしろ 【祇園の社】
祇園社をいう。
祇園の神
ぎおんのかみ 【祇園の神】
京都祇園社の祭神である牛頭(ゴズ)天王(素戔嗚尊(スサノオノミコト))と八王子宮(五男三女八柱神)と少将井の宮(奇稲田姫(クシナダヒメ))。祇園。
祇園会
ぎおんえ 【祇園会】
「祇園祭(ギオンマツリ)」に同じ。[季]夏。
祇園信仰
ぎおんしんこう [4] 【祇園信仰】
牛頭天王(ゴズテンノウ)および素戔嗚尊(スサノオノミコト)に対する信仰。災厄や疫病をもたらす御霊(ゴリヨウ)を慰め遷(ウツ)して平安を祈願するもので,主として都市部で盛んに信仰された。祇園祭・天王(テンノウ)祭・蘇民(ソミン)祭などの名で各地で祭りが行われる。また,津島神社の津島祭も同系列の信仰とされる。
祇園南海
ぎおんなんかい ギヲン― 【祇園南海】
(1677-1751) 江戸中期の漢詩人・南画家。紀伊の人。名は瑜,字(アザナ)は伯玉。木下順庵に師事。紀伊藩の儒官。詩文に長じ,また,日本南画の先駆者とされる。著「詩学逢原」「南海詩訣」など。
祇園囃子
ぎおんばやし [4] 【祇園囃子】
(1)祇園会の山鉾(ヤマボコ)の上で,笛・太鼓・鉦(カネ)などで奏する囃子。[季]夏。
(2)歌舞伎の下座の一。祇園囃子を江戸の祭り囃子風にしたもので,「夏祭浪花鑑(ナニワカガミ)」の殺し場に用いる。
祇園坊
ぎおんぼう [2] 【祇園坊】
(1)柿の一品種。渋柿。果実は大きい。多くは種がなく品質がよい。主産地は広島県。
(2)干し柿形の白色の求肥饅頭(ギユウヒマンジユウ)。
祇園女御九重錦
ぎおんにょうごここのえにしき ギヲンニヨウゴココノヘニシキ 【祇園女御九重錦】
人形浄瑠璃の一。時代物。若竹笛躬(フエミ)・中邑阿契(ナカムラアケイ)の合作。1760年初演。三十三間堂の縁起,白河法皇の寵妃祇園女御のことなどを脚色。
→三十三間堂棟由来(ムナギノユライ)
祇園守り
ぎおんまもり [4] 【祇園守り】
(1)京都祇園社の護符。
(2){(1)}を図案化した家紋。札を描くものと筒を描くものがある。守り紋。
祇園守り(2)[図]
祇園社
ぎおんしゃ 【祇園社】
八坂神社の旧称。祇園さん。
祇園祭
ぎおんまつり 【祇園祭】
(1)京都八坂神社の祭礼。もと陰暦六月七日から一四日まで。現在は七月一七日の山鉾巡行・神輿渡御を中心に,七月一日の吉符(キツプ)入り(神事の打ち合わせ)からほぼ一か月行われる。[季]夏。
(2)陰暦六月一五日前後に,各地の八坂神社で行われる祭礼。祇園会。祇園御霊会。[季]夏。
祇園祭礼信仰記
ぎおんさいれいしんこうき ギヲンサイレイシンカウキ 【祇園祭礼信仰記】
人形浄瑠璃の一。時代物。中邑阿契(ナカムラアケイ)・豊竹応律ら合作。1757年初演。初題「祇園祭礼信長記」。「信長記」を題材とする。四段目の「金閣寺」が現在も上演される。
祇園精舎
ぎおんしょうじゃ 【祇園精舎】
〔梵 Jetavanavihāra〕
須達(シユダツ)長者が釈迦とその弟子に寄進した寺。中インドの舎衛(シヤエ)城の南に旧跡がある。もと祇陀(ギダ)太子の林園で,須達長者を給孤独(ギツコドク)とも呼んだことから,祇樹給孤独園,略して祇園という。祇陀林。逝多林(セイタリン)。給孤独園(ギツコドクオン)。
祇園臨時祭
ぎおんりんじさい 【祇園臨時祭】
京都祇園社で,祇園会の翌日,陰暦六月一五日に行われた祭り。朝廷より奉幣使が遣わされた。応仁の乱後中絶,1865年再興されたがまもなく廃絶。
祇園豆腐
ぎおんどうふ [4] 【祇園豆腐】
近世,京都祇園社鳥居前の二軒茶屋で売り出した田楽豆腐。現在は木の芽田楽をいう。
祇園造り
ぎおんづくり [4] 【祇園造り】
神社本殿形式の一。正面七間,側面四間の本殿の前に側面二間の拝殿を付加してこれに入母屋造りの屋根をかけ,さらに前面には向拝(コウハイ),両側面と背面の三方には片流れ屋根の孫庇(マゴビサシ)を取りつけたもの。京都八坂神社本殿に代表される様式。
祇夜
ぎや [1] 【祇夜】
〔仏〕
〔梵 geya〕
十二部経の一。経文中,散文で説いた意味をもう一度韻文で述べた部分。重誦偈(チヨウシヨウゲ)。重頌。応頌。
祇女
ぎじょ ギヂヨ 【祇女・妓女】
平家物語に登場する,京,堀川の白拍子(シラビヨウシ)。祇王(ギオウ)の妹。ぎにょ。
→祇王
祇王
ぎおう ギワウ 【祇王・妓王】
平家物語に登場する女性。京堀川の白拍子(シラビヨウシ)。祇女(ギジヨ)の姉。平清盛に愛されたが,自分の推挙した白拍子の仏(ホトケ)御前に寵(チヨウ)を奪われ,母・妹とともに嵯峨の往生院に隠れ,尼となる。
祇王寺
ぎおうじ ギワウ― 【祇王寺】
京都市右京区嵯峨にある真言宗大覚寺派の尼寺。祇王・祇女とその母,および仏御前が隠棲した往生院の跡地にある。
祇空
ぎくう 【祇空】
⇒稲津(イナヅ)祇空
祇陀太子
ぎだたいし 【祇陀太子】
〔「祇陀」は 梵 Jeta の音訳〕
古代インドの舎衛国(シヤエコク)波斯匿(ハシノク)王の子。祇陀林(祇園)の所有者で,須達(シユダツ)長者とともに釈迦のために祇園精舎を建てた。誓多。逝多。
祇陀林
ぎだりん 【祇陀林】
⇒祇園精舎(ギオンシヨウジヤ)
祈
うけい ウケヒ 【祈・誓・誓約】
古代の占いの一。あらかじめ定めた二つの事柄のどちらが起こるかによって,吉凶や正邪,また事の成否などを判断する。「―の中に,必ず当に子を生むべし/日本書紀(神代上訓注)」
祈ぎ事
ねぎごと [2] 【祈ぎ事】
神仏に願う事柄。願い事。「我―はかなはざりき/浴泉記(喜美子)」
祈ぐ
ね・ぐ 【祈ぐ】 (動ガ四)
(神仏に向かって)祈る。祈願する。「天にます岩戸の神を―・がぬ日ぞなき/好忠集」
〔動詞「ねぐ(労)」と同源で,上代は上二段活用と思われる〕
祈ふ
うけ・う ウケフ 【祈ふ・誓ふ】 (動ハ四)
(1)あらかじめ定めた二つの事柄のどちらが起こるかによって,吉凶や正邪,また事の成否などを判断する。「各―・ひて子生まむ/古事記(上)」
(2)ある事の実現を神に祈る。祈願する。「―・ひて寝(ヌ)れど夢に見え来ぬ/万葉 767」
(3)神に祈って人の死または不幸を願う。のろう。「罪もなき人を―・へば忘草おのが上にぞ生ふといふなる/伊勢 31」
祈む
の・む 【祈む】 (動マ四)
頭を垂れて乞い願う。祈る。「え免かるましじきことを知り―・みて曰く/日本書紀(崇神訓)」
祈り
いのり【祈り】
<say> (a) prayer;→英和
<say> grace (食前・後の).→英和
祈り
いのり [3] 【祈り・祷り】
(1)祈ること。神仏に加護・救済などを請い願うこと。祈願。祈祷(キトウ)。祈念。「―をささげる」
(2)能楽でワキの僧や山伏が数珠をもんで,襲ってくるシテの鬼女を祈り伏せる動きの激しい所作。大小太鼓ではやし,笛があしらいを吹く。祈り働き。「葵上(アオイノウエ)」「安達原(アダチガハラ)」「道成寺」などにある。
祈りの使い
いのりのつかい 【祈りの使い】
祈祷(キトウ)のために神社・仏寺にさしむける使者。いのりづかい。
祈りの師
いのりのし 【祈りの師】
災いを払い福を招く祈祷(キトウ)をする法師。
祈り上げる
いのりあ・げる [0][5] 【祈り上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 いのりあ・ぐ
〔「祈る」の謙譲語〕
あなたのためにお祈りする。「御健康を―・げます」
祈り釘
いのりくぎ [3] 【祈り釘】
丑(ウシ)の刻(トキ)参りに使う五寸釘。
祈る
いの・る [2] 【祈る・祷る】 (動ラ五[四])
〔「斎(イ)宣(ノ)る」の意か〕
(1)神や仏に願う。祈願する。「神に―・る」「―・るような気持ち」
〔古くは助詞「を」をとり,「天地の神を―・りてさつ矢貫(ヌ)き/万葉 4374」のように用いた〕
(2)心から願っている。希望する。望む。「御健闘を―・ります」
[可能] いのれる
祈る
いのる【祈る】
pray <to God> ;→英和
offer a prayer;→英和
wish <you success> (望む).→英和
御成功を〜 Good luck (to you)!
祈奉行
いのりぶぎょう [4] 【祈奉行】
⇒御祈奉行(オイノリブギヨウ)
祈年
きねん [0][1] 【祈年】
その年の豊作を神に祈ること。
祈年祭
きねんさい [2][0] 【祈年祭】
⇒としごいのまつり(祈年祭)
祈年祭
としごいのまつり トシゴヒ― 【祈年祭】
陰暦二月四日,豊作などを願って神祇官・国司の庁で行なった祭り。民間でも行なった。きねんさい。
祈年穀奉幣
きねんこくほうへい [6] 【祈年穀奉幣】
二月と七月の吉日に,伊勢神宮など京畿二二社に幣帛(ヘイハク)を捧げ,その年の豊作を祈った儀式。一〇世紀初頭から室町後期まで行われた。
祈念
きねん [0][1] 【祈念】 (名)スル
神仏に祈り,目的の達成を念じること。「成功を―する」「墓前に―した/思出の記(蘆花)」
祈望
きぼう [0] 【祈望】 (名)スル
いのり願うこと。強く願い望むこと。
祈狩り
うけいがり ウケヒ― 【祈狩り】
獲物によって事の吉凶を占うために行う狩り。「斗賀野に進み出でて―をしき/古事記(中)」
祈祷
きとう【祈祷】
<offer> a prayer;→英和
<say> grace (食前・後の).→英和
〜する pray <for> .→英和
‖祈祷者 a prayer.祈祷書 a prayer book;the Book of Common Prayer;the Prayer Book (いずれも the Church of England の).
祈祷
きとう [0] 【祈祷】 (名)スル
神仏にその加護・恵みを求めて祈ること。また,その祈り。「―を捧げる」
祈祷奉行
きとうぶぎょう [4] 【祈祷奉行】
室町幕府の職名。将軍家の息災,世上平安などの祈祷が行われた際,その執行にあたった。
祈祷師
きとうし [2] 【祈祷師】
祈祷を行う僧侶や神官など。
祈祷性精神病
きとうせいせいしんびょう [0] 【祈祷性精神病】
加持祈祷などにより人格変換・宗教妄想・憑依(ヒヨウイ)妄想などを発する病態で,感動をもとに起こる自己暗示性の精神異常。森田正馬(マサタケ)が命名。
祈祷書
きとうしょ [0][4] 【祈祷書】
(1)キリスト教徒が日常の祈りの際に模範とすべき文章を集めた書物。
(2)聖公会で,定められた礼拝などの式辞,聖書の朗読箇所,祈りの文章などを収めた書物。典礼書。式文。
祈祷連歌
きとうれんが [4] 【祈祷連歌】
法楽・奉納の連歌。狭義には,神仏に実利的な効果を祈願する連歌。
祈誓
きせい [0] 【祈誓】 (名)スル
神仏に祈って,心に誓いを立てること。願立て。「神前に―する」
祈請
きせい [0] 【祈請】 (名)スル
神仏に祈って,加護を請うこと。
祈雨
きう [1] 【祈雨】
神仏に降雨を祈ること。あまごい。
祈雨使
あまごいのつかい 【祈雨使】
雨乞いのため,神泉苑や諸社へ遣わされた勅使。
祈願
きがん [1] 【祈願】 (名)スル
ある事が成就するよう神仏に祈り願うこと。「合格を―する」
祈願
きがん【祈願】
(a) prayer.→英和
〜する pray <to God,for peace> ;→英和
offer prayers.
祈願所
きがんじょ [0][4] 【祈願所】
朝廷や幕府が祈願のために建立した寺社。
祐善
ゆうぜん イウゼン 【祐善】
狂言の一。旅の僧が雨をさけて近くの草庵にはいると,亡霊が現れる。回向(エコウ)をするとその亡霊は,傘張りだった昔のことを舞ってみせる。
祐天
ゆうてん イウテン 【祐天】
(1637-1718) 江戸時代の浄土宗の僧。字(アザナ)は愚心。号は明蓮社顕誉。増上寺で修行。のち,名声を嫌って各地を遍歴したが将軍家の尊信が厚く,1711年増上寺第三六世を継ぎ,大僧正となった。
祐天寺
ゆうてんじ イウテン― 【祐天寺】
東京都目黒区中目黒にある浄土宗の寺。明顕山善久院と号する。1719年祐天の遺命により弟子の祐海が建立。
祐子内親王家紀伊
ゆうしないしんのうけのきい イウシナイシンワウケ― 【祐子内親王家紀伊】
⇒紀伊
祐定
すけさだ 【祐定】
(1466-?) 室町後期備前長船の刀工。本名,中川与三左衛門尉。彦兵衛尉祐定の子。永正祐定と呼ばれ,さらに銘振りにより四ツ与と略称される。室町末期に祐定を銘ずる刀工は多いが,その総師として多くの名刀を残した。切れ味においても有名。
祐筆
ゆうひつ イウ― [1][0] 【右筆・祐筆】
(1)筆をとって文を書くこと。
(2)貴人のそば近く仕えて,物を書く役。また,その役人。書記。
(3)武家の職名。文書・記録をつかさどる。
(4)文筆の業に従事する者。文官。「われ―の身にあらず,武勇の家に生まれて/平家 1」
祓
はらえ ハラヘ [2] 【祓】
〔下二段動詞「はらう(祓)」の連用形から〕
(1)神に祈って罪・けがれ,災禍などを除き去ること。また,そのための儀式や,その祈りの言葉。おはらい。はらい。
(2)罪を犯した者に財物を出させて,その罪をあがなわせたこと。また,その物。はらい。「死にたる者の友伴(トモカキ)を留めて強(アナカチ)に―せしむ/日本書紀(孝徳訓)」
祓
はらい ハラヒ [2] 【祓】
「はらえ(祓)」に同じ。
祓い
はらい【祓い】
purification;exorcism.
祓い清める
はらいきよ・める ハラヒ― [6] 【祓い清める】 (動マ下一)[文]マ下二 はらひきよ・む
祓(ハラエ)をして,けがれ・災厄などをなくする。「神主に―・めてもらう」
祓う
はら・う ハラフ [2] 【祓う】
〔「払う」と同源〕
■一■ (動ワ五[ハ四])
神に祈ってけがれや災いを取り除く。清める。「悪霊を―・う」
■二■ (動ハ下二)
{■一■}に同じ。「六月の晦の大祓へに―・へたまひ清めたまふ事/祝詞(六月晦大祓)」
祓う
はらう【祓う】
purify;→英和
exorcize <a house> .→英和
祓つ物
はらえつもの ハラヘ― 【祓つ物】
罪やけがれをあがなうために祓の料として出す品物。「罪を素戔嗚尊に科(オオ)せて,其の―を責(ハタ)る/日本書紀(神代上訓注)」
祓の刀
はらえのたち ハラヘ― 【祓の刀】
平安時代,大祓の際に東西の史部(フビトベ)の奉った太刀。
祓川
はらえがわ ハラヘガハ [3] 【祓川】
神仏に参拝するとき,身を清めるために禊(ミソギ)する川。
祓戸
はらえど ハラヘ― [3] 【祓戸】
祓をする場所。
祓戸の神
はらえどのかみ ハラヘ― 【祓戸の神】
祓をするときにまつる神。瀬織津比咩神(セオリツヒメノカミ)・気吹戸主神(イブキドヌシノカミ)・速開都比咩神(ハヤアキツヒメノカミ)・速佐須良比咩神(ハヤサスラヒメノカミ)の四神をいう。
祓殿
はらえどの ハラヘ― [0] 【祓殿】
神社などの祓をするための殿舎。
祓種
はらえぐさ ハラヘ― 【祓種】
六月・一二月の大祓のときに,祓った身の罪やけがれを移して川に流す形代(カタシロ)。「浅茅刈るけふは夏越の―の/夫木 9」
祓詞
はらえことば ハラヘ― [4] 【祓詞】
(1)祓のとき,中臣(ナカトミ)または神官の読み上げる祝詞。はらえのことば。
(2)平安時代,六月・一二月の大祓のとき,東西の史部(フビトベ)が祓の刀(タチ)を奉り,読み上げる祝詞。
祓除
ばつじょ [1] 【祓除】
神に祈ってけがれや災いなどを払い除くこと。また,その儀式。ふつじょ。
祓除
ふつじょ [0] 【祓除・払除】
⇒ばつじょ(祓除)
祖
そ【祖】
an ancestor;→英和
forefathers;a founder (創始者).→英和
祖
おや [2] 【親・祖】
(1)子を生んだ人,または,他人の子を自分の子として養い育てる人。実父母・養父母の総称。《親》「生みの―より育ての―」「養い―」
(2)子をもっている生物。《親》「―鳥」
(3)他の物を生ずるもととなるもの。《親》「―芋」
(4)物事の中心になるもの。《親》「―会社」
(5)同種のもののうち,大きなもの。《親》「―指」
(6)勝負事の際,札配りなど競技の中心的な役割にあたる人。また,その役。《親》
(7)無尽・入札などの際の発起人。《親》{(1)〜(7)}
⇔子
(8)もののはじめ。元祖。《祖》「物語の出できはじめの―なる竹取の翁に/源氏(絵合)」
(9)祖先。《祖》「人の子は―の名絶たず/万葉 4094」「遠つみ―」
祖
そ [1] 【祖】
(1)その血統。一家系の最初の人。「清和天皇を―とする」
(2)一つの教え・流派,物事などを始めた人。元祖。「細菌学の―」
祖元
そげん 【祖元】
⇒無学(ムガク)祖元
祖先
そせん【祖先】
an ancestor;→英和
forefathers.⇒先祖.
祖先
そせん [1] 【祖先】
(1)一族・一家の初代にあたる人。また,初代以来,先代までの人々。先祖。
〔「先祖」よりも客観的な立場でいう語〕
(2)現在のものに発達してきた,もとのもの。「人類の―」
祖先伝来
そせんでんらい [1] 【祖先伝来】
代々伝わっていること。先祖伝来。
祖先崇拝
そせんすうはい [4] 【祖先崇拝】
特定の祖先をまつり,加護を祈ること。祖先を共有する集団の社会的連帯の維持と強化の契機にもなる。
祖国
そこく【祖国】
one's motherland[fatherland];one's mother country.祖国愛 love of one's country;patriotism.→英和
祖国
そこく [1] 【祖国】
(1)先祖から代々住み続け,自分もそこで生まれた国。
(2)(移住した民族などにとって)その民族の,もと住んでいた国。
祖国光復会
そこくこうふくかい 【祖国光復会】
1936年5月,金日成らによって結成された朝鮮の抗日民族統一戦線組織。中国東北部を遊撃根拠地にして,朝鮮各地に組織を拡大。37年には甲山郡普天堡の駐在所や官庁を襲撃し,日本側に大きな打撃を与えた。
祖国愛
そこくあい [3] 【祖国愛】
祖国を愛する気持ち。愛国心。
祖型
そけい [0] 【祖型】
〔archetype〕
宗教学で,元型(ゲンケイ)のこと。M =エリアーデの用語。
祖堂
そどう [1][0] 【祖堂】
(1)先祖をまつった廟(ビヨウ)。祖廟。
(2)祖師をまつった堂。祖師堂。開山堂。
祖妣
そひ [1] 【祖妣】
〔「妣」は亡母の意〕
(1)先祖と死んだ母。
(2)死んだ祖母。
⇔祖考
祖宗
そそう [1] 【祖宗】
建国の祖と中興の祖。また,初代から先代までの代々の君主。「―の大業」
祖室
そしつ [1][0] 【祖室】
〔仏〕
(1)禅宗で,師の室内。
(2)禅宗。
祖市
そし [1] 【祖市】
源となった町。「ローマの―,ラティニウム」
祖師
そし [1] 【祖師】
(1)一宗一派の開祖。日蓮宗の日蓮,浄土真宗の親鸞(シンラン),禅宗の達磨(ダルマ)など。
→御祖師様(オソシサマ)
(2)禅宗で,法を伝えた歴代の高僧の尊称。
(3)もと。はじめ。「昔は万事の―だから,能い事は能いのさ/滑稽本・浮世床(初)」
祖師会
そしえ [2] 【祖師会】
⇒祖師忌(ソシキ)
祖師堂
そしどう [2] 【祖師堂】
各宗で,その祖師をまつった堂。特に,禅宗の祖師である達磨(ダルマ)大師の像を安置する堂。祖堂。
祖師忌
そしき [2] 【祖師忌】
祖師の忌日に報恩のために行う法会。日蓮宗のお会式(エシキ),真宗の報恩講,禅宗の達磨(ダルマ)忌,浄土宗の御忌など。祖師会。祖師講。
祖師禅
そしぜん [2] 【祖師禅】
〔仏〕 達磨(ダルマ)の禅宗のこと。また,六祖の慧能(エノウ)の系統の禅(南宗禅)をいう。
⇔如来(ニヨライ)禅
祖師西来
そしせいらい 【祖師西来】
禅宗で,初祖達磨(ダルマ)が西方のインドから中国に渡来して禅を伝えたこと。なお,その真意を示す「祖師西来意」という語は代表的な公案として用いられてきた。
祖師講
そしこう [2][0] 【祖師講】
「祖師忌(ソシキ)」に同じ。
祖庭事苑
そていじえん 【祖庭事苑】
中国の事典。八巻。宋の睦庵善卿撰。元符年間(1098-1100)刊。各種の禅宗の書籍から取り出した故事・名数などの熟語二千四百余語について,その典拠を示し,注釈を加えたもの。
祖廟
そびょう [1][0] 【祖廟】
祖先の霊をまつるみたまや。
祖忌
そき [1] 【祖忌】
〔仏〕 宗派の開祖の死去した日にあたる日。祖師の忌日。また,その日に行う法会。
祖本
そほん [0] 【祖本】
流布本のもとになっている本。また,写本の系統の最初のもの。
祖業
そぎょう [1] 【祖業】
先祖が始めて,代々受け継いでいる事業・仕事。
祖母
ばば [1] 【祖母】
両親の母親。そぼ。おおば。
⇔祖父(ジジ)
祖母
そぼ【祖母】
a grandmother.→英和
祖母
うば 【祖母】
両親の母親。おおば。祖母(ソボ)。「―にて侍りし人の身まかりて/隆信集」
祖母
おおば オホ― 【祖母】
〔「おおはは(大母)」の転〕
父母の母。そぼ。
⇔おおじ
「父方の―の家をつたへて久しく/方丈記」
祖母
おば 【祖母】
〔「おほば(祖母)」の転〕
父母の母。そぼ。
⇔おじ
「中の君をば―北の方取り放ちて養ひきこえ給ふ/栄花(見はてぬ夢)」
祖母
そぼ [1] 【祖母】
父母の母親。ばば。おばあさん。
⇔祖父
祖母さん
ばあさん [1] 【祖母さん・婆さん】
(1)祖母。ばあさま。おばあさん。
(2)年をとった女子。ばあさま。おばあさん。
⇔じいさん
祖母傾国定公園
そぼかたむきこくていこうえん 【祖母傾国定公園】
大分・宮崎県境にある祖母山(1756メートル)・傾山(1602メートル)を中心とする国定公園。山岳・峡谷美にすぐれる。
祖母山
そぼさん 【祖母山】
大分県と宮崎県の境にある山。九州山地の一峰。海抜1756メートル。神武天皇の祖母(豊玉姫)をまつることからこの名がある。
祖沖之
そちゅうし 【祖沖之】
(429-500) 中国,南北朝時代の数学者・天文学者。円周率の近似値を一一三分の三五五と計算。大明暦をつくったことでも知られる。
祖父
おじ 【祖父】
〔「おほぢ」の転〕
父母の父。そふ。
⇔おば
「母方の―の許に養はれしに/折たく柴の記」
祖父
そふ [1] 【祖父】
〔古くは「そぶ」〕
父母の父親。じじ。おじいさん。
⇔祖母
祖父
おおじ オホヂ [1] 【祖父】
(1)父母の父。そふ。
⇔おおば
(2)年とった男。老翁。「難波の里に―とうばと侍り/御伽草子・一寸法師」
(3)狂言面の一。「老武者」「財宝」などの老人に用いる。
祖父(3)[図]
祖父
じい ヂイ [1] 【祖父・爺】
〔「じじ」の転〕
(1)父母の父を呼ぶ称。祖父。「―ちゃん」
(2)年老いた男。
祖父
じじ ヂヂ [1] 【祖父】
両親の父親。そふ。じい。じじい。
⇔祖母(ババ)
祖父
そふ【祖父】
a grandfather.→英和
祖父さん
じいさん ヂイ― [1] 【祖父さん・爺さん】
(1)祖父。じいさま。おじいさん。
(2)年をとった男子。じいさま。おじいさん。
祖父母
そふぼ【祖父母】
grandparents.
祖父母
そふぼ [2] 【祖父母】
祖父と祖母。
祖父江
そぶえ 【祖父江】
愛知県北西部,中島郡の町。木曾川下流東岸に位置し,繊維業・園芸が盛ん。
祖父祖母
じじばば ヂヂ― [1][2] 【祖父祖母・爺婆】
(1)祖父と祖母。《祖父祖母》
(2)年老いた男と女。老人の男女。《爺婆》
(3)シュンランの異名。
祖神
おやがみ [2] 【祖神】
一族の先祖の霊をまつった神。氏神。
祖神
そしん [1] 【祖神】
神としてまつる祖先。祖先である神。
祖考
そこう [1] 【祖考】
死んだ祖父。また,亡祖父と亡父。
祖語
そご【祖語】
a parent language.
祖語
そご [1] 【祖語】
(1)同系統のいくつかの言語の祖先にあたる言語。共通基語。基語。「印欧―」
(2)〔仏〕 祖師の言葉。
祖谷
いや 【祖谷】
徳島県西部,吉野川支流の祖谷川と松尾川流域一帯の呼称。日本三大秘境の一つとされ,平家落人伝説を伝える。祖谷渓(イヤダニ)にかかる蔓橋(カズラバシ)は有名。
祖谷の粉挽き唄
いやのこひきうた 【祖谷の粉挽き唄】
徳島県西祖谷地方の民謡で仕事唄。粉をひくときに唄ったもの。
祖述
そじゅつ [0] 【祖述】 (名)スル
先人の学説を受け継いで発展させること。「師の学説を―する」
祖逖
そてき 【祖逖】
(266-321) 中国,東晋の武将。字(アザナ)は士稚。范陽の人。元帝に仕え,北伐を行い後趙と戦って黄河以南を晋の領土に回復した。
祖道
そどう [1][0] 【祖道】
(1)道祖神をまつって旅行中の無事を祈ること。旅立つ人を,宴を設けて送ること。「―の宴」
(2)祖師の説いた教え。
祖霊
それい [1] 【祖霊】
先祖の霊。日本では,33年忌ないしは50年忌の弔(トムラ)い上げのすんだ死者の霊は,個性を失って祖霊一般の仲間入りをすると考えられている。
祖霊社
それいしゃ [2] 【祖霊社】
屋敷内の一隅または先祖に由緒のある地点に設けられた祖霊をまつってある小祠(シヨウシ)。社家などには古いものもあるが,多くは江戸末期の神仏分離運動で,持仏堂を廃して代わりに建立したものという。また,明治初期に氏神の境内に設けられた社で,氏子の祖霊を合祭したもの。
祗承
しぞう 【祗承】
奈良・平安時代,地方下向の勅使の接待に当たった役。
祗承
しじょう 【祗承】
「しぞう(祗承)」に同じ。[色葉字類抄]
祗管打坐
しかんたざ シクワン― [4] 【只管打坐・祗管打坐】
〔「只管」はひたすらの意〕
〔仏〕 悟りを求めたり想念をはたらかすことなく,ひたすら座禅すること。曹洞宗の座禅の特色。
祝
いわい イハヒ [2][0] 【祝(い)】
〔「斎(イワイ)」と同源〕
(1)めでたい出来事を喜ぶこと。ことほぎ。祝賀。「公民館落成の―」「―の席につらなる」
(2)祝って贈る品。「入学のお―をいただく」「―の品」
祝
はふり 【祝】
神主・禰宜(ネギ)に従って祭祀(サイシ)をつかさどる神職。また,広く神職の総称。はふりこ。はふりべ。「うまさけを三輪の―が斎(イワ)ふ杉手触れし罪か君に逢ひがたき/万葉 712」
祝い
いわい【祝い】
congratulation;celebration;a feast (祝宴);→英和
<the New Year's> festival (祝典).→英和
…の〜に in celebration of….‖結婚(誕生日)のお祝い <give> a wedding (birthday) present.
祝い
いわい イハヒ [2][0] 【祝(い)】
〔「斎(イワイ)」と同源〕
(1)めでたい出来事を喜ぶこと。ことほぎ。祝賀。「公民館落成の―」「―の席につらなる」
(2)祝って贈る品。「入学のお―をいただく」「―の品」
祝いの水
いわいのみず イハヒ―ミヅ [0] 【祝(い)の水】
(1)〔養老の滝の故事の「岩井の水」から〕
めでたい酒,特に婚礼の酒。「千靏(センカク)万亀(バンキ)の―汲むとおもへば/浮世草子・諸艶大鑑 1」
(2)婚礼の習俗の一種で,嫁入り・婿入りの際や,新婚初めての正月の初詣での帰りなどに,若者たちが新郎にかける水。
祝いの膳
いわいのぜん イハヒ― [0] 【祝(い)の膳】
祝儀の席に出す膳。のし・昆布・勝ち栗などのめでたい物をのせて出す。
祝い事
いわいごと イハヒ― [0][5] 【祝(い)事】
めでたく,喜ぶべき事柄。また,それを喜び祝って行う行事。
祝い唄
いわいうた イハヒ― [3] 【祝(い)歌・祝(い)唄】
(1)祝儀の席や宴席で歌われる歌。
(2)和歌六義の一。御代をほめたり,長寿をことほいだりする歌。頌歌。「むつには,―/古今(仮名序)」
(3)民謡分類上の名称。安全・成就などを祈願・感謝して,神にささげる唄。
祝い日
いわいび イハヒ― [2][3] 【祝(い)日】
祝いごとのある日。
祝い木
いわいぎ イハヒ― [2][3] 【祝(い)木】
(1)柳・松・檜(ヒノキ)などの枝先を削りかけにして,花のようにした木。繭玉の木としたり,新木・祝い棒の材料にしたりする。
(2)正月に焚(タ)く薪(マキ)。
祝い棒
いわいぼう イハヒバウ [2][3] 【祝(い)棒】
小正月の諸行事に用いられる棒。豊饒(ホウジヨウ)の力をもつとされる。鳥追い棒や果樹の幹をたたく成木責め,新嫁の尻をたたく孕(ハラ)めん棒,粥占(カユウラ)を見る粥かき棒など。
祝い樽
いわいだる イハヒ― [2] 【祝い樽】
祝儀のときに贈る酒樽。角樽(ツノダル),菰樽(コモダル),飾り樽など。
祝い歌
いわいうた イハヒ― [3] 【祝(い)歌・祝(い)唄】
(1)祝儀の席や宴席で歌われる歌。
(2)和歌六義の一。御代をほめたり,長寿をことほいだりする歌。頌歌。「むつには,―/古今(仮名序)」
(3)民謡分類上の名称。安全・成就などを祈願・感謝して,神にささげる唄。
祝い物
いわいもの イハヒ― [0][5] 【祝(い)物】
祝いとして贈る物。
祝い状
いわいじょう イハヒジヤウ [0][2] 【祝(い)状】
祝いの言葉を述べた書状。
祝い目出度
いわいめでた イハヒ― 【祝い目出度】
福岡県の民謡で,祝い唄。博多の商家の人たちが宴席を閉じるときに,長老の音頭で,手拍子に合わせて唄う。博多祝い唄。
祝い箸
いわいばし イハヒ― [4][2] 【祝い箸】
祝儀の膳(ゼン)に用いる箸。柳を材料にし,両端が細くなるように削った丸箸。
祝い言
いわいごと イハヒ― [0][5] 【祝(い)言・斎言】
幸いを祈る言葉。祝いの気持ちを表す言葉。
祝い返し
いわいがえし イハヒ―ガヘシ [4] 【祝(い)返し】
祝いを受けた返礼に物をおくること。また,その物。
祝い酒
いわいざけ イハヒ― [3] 【祝(い)酒】
めでたいこと,喜ぶべきことを祝って飲む酒。祝儀の席で飲む酒。
祝う
いわ・う イハフ [2] 【祝う】 (動ワ五[ハ四])
〔「斎(イワ)う」と同源〕
(1)めでたい事があった時,それを喜ぶ気持ちを言葉などで表す。「新年を―・う」「受賞を―・って乾杯する」
(2)
(ア)祝福のために贈り物をする。「結婚する二人に時計を―・う」
(イ)祝福のために酒などを飲む。「屠蘇(トソ)を―・う」
(3)幸運を祈る。「前途を―・う」「縁起を―・う」
[可能] いわえる
祝う
いわう【祝う】
congratulate <a person on his success> (人を);→英和
celebrate <the New Year> (事柄を);→英和
observe <Christmas> (祝祭日を).→英和
…を祝って in celebration of….
祝き
ほき 【祝き・寿き】
ことほぐこと。
→ほく(祝)
祝き歌
ほきうた 【祝き歌・寿き歌】
〔後世「ほぎうた」とも〕
祝ってよむ歌。ことほぐ歌。「こは―の片歌なり/古事記(下)」
祝く
ほさ・く 【祝く】 (動カ四)
(1)祝いの言葉を述べる。ことほぐ。ほぐ。「則ち以て神(カム)―・き―・きき/日本書紀(神代上訓注)」
(2)のろう。「―・きて曰く/日本書紀(欽明訓)」
祝く
ほ・く 【祝く・寿く】 (動カ四)
〔後世「ほぐ」とも〕
(1)よい結果を期待して,祝い言を唱える。ことほぐ。「焼大刀のかど打ち放ちますらをの―・く豊御酒(トヨミキ)に我酔(エ)ひにけり/万葉 989」
(2)呪言を述べて神意をうかがう。「乃ち矢を取りて,―・きて曰(ノタマ)はく/日本書紀(神代下訓)」
祝す
しゅくす【祝す】
⇒祝う.
祝す
しゅく・す [2] 【祝す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「祝する」の五段化〕
「祝する」に同じ。「御結婚を―・す」
■二■ (動サ変)
⇒しゅくする
祝する
しゅく・する [3] 【祝する】 (動サ変)[文]サ変 しゆく・す
祝う。ことほぐ。「前途を―・して乾杯する」
祝の水
いわいのみず イハヒ―ミヅ [0] 【祝(い)の水】
(1)〔養老の滝の故事の「岩井の水」から〕
めでたい酒,特に婚礼の酒。「千靏(センカク)万亀(バンキ)の―汲むとおもへば/浮世草子・諸艶大鑑 1」
(2)婚礼の習俗の一種で,嫁入り・婿入りの際や,新婚初めての正月の初詣での帰りなどに,若者たちが新郎にかける水。
祝の膳
いわいのぜん イハヒ― [0] 【祝(い)の膳】
祝儀の席に出す膳。のし・昆布・勝ち栗などのめでたい物をのせて出す。
祝ひ
ほかい ホカヒ 【寿ひ・祝ひ・賀ひ】
〔後世「ほがひ」とも〕
(1)ことほぎ。ほぐこと。「大殿―/延喜式(宮内省)」
(2)「乞児(ホカイヒト)」の略。
祝ひ月
いわいづき イハヒ― 【斎月・祝ひ月】
〔忌みつつしむべき月の意〕
正月・五月・九月を凶の月として避けて呼ぶ名称。「取分け―鬢附け・元結を調へ,人交りもしたからう/浄瑠璃・油地獄(下)」
祝ふ
ほか・う ホカフ 【寿ふ・祝ふ】 (動ハ四)
〔動詞「ほく」に継続の助動詞「ふ」の付いたもの。後世「ほがう」とも〕
ことほぐ。いわう。ほく。[新撰字鏡(享和本)]
祝事
いわいごと イハヒ― [0][5] 【祝(い)事】
めでたく,喜ぶべき事柄。また,それを喜び祝って行う行事。
祝儀
しゅうぎ【祝儀】
(1) <hold> a celebration (祝い); <offer one's> congratulations (祝辞);a congratulatory gift (祝いの品).
(2) a tip (心付).→英和
〜をやる (give a) tip.
祝儀
しゅうぎ シウ― [1] 【祝儀】
(1)祝いの儀式。祝典。特に結婚の祝いをいう。
⇔不祝儀(ブシユウギ)
(2)祝意を表すために贈る金銭や品物。引き出物。
(3)こころづけ。チップ。はな。「―をはずむ」「ご―」
祝儀唄
しゅうぎうた シウ― [3] 【祝儀唄】
(1)祝い事の時にうたう唄。祝い唄。
(2)宴席に呼ばれた芸妓が最初にうたう唄。座付き唄。
祝儀袋
しゅうぎぶくろ シウ― [4] 【祝儀袋】
祝い事の金や心付けなどを包む袋。
祝允明
しゅくいんめい 【祝允明】
(1460-1526) 中国,明代の学者・書家。字は希哲,号は枝山。詩文・草書に優れる。著「野記」など。
祝典
しゅくてん [0] 【祝典】
祝いの式。祝賀の式典。
祝典
しゅくてん【祝典】
<hold> a celebration;a festival.→英和
祝勝
しゅくしょう [0] ―シヨウ 【祝勝】 ・ ―セフ 【祝捷】
勝利を祝うこと。「―会」
祝唄
いわいうた イハヒ― [3] 【祝(い)歌・祝(い)唄】
(1)祝儀の席や宴席で歌われる歌。
(2)和歌六義の一。御代をほめたり,長寿をことほいだりする歌。頌歌。「むつには,―/古今(仮名序)」
(3)民謡分類上の名称。安全・成就などを祈願・感謝して,神にささげる唄。
祝女
のろ [1] 【祝女】
沖縄で,村落の神事をつかさどる世襲の女神職。琉球王国時代には王府から辞令を受け,村の神女である根神(ネガミ)を従えて最高神女聞得大君(キコエオオギミ)に属し,役地が与えられていた。
祝子
はふりこ 【祝子】
(1)「はふり(祝)」に同じ。「―が木綿(ユウ)うち紛(マガ)ひおく霜は/源氏(若菜下)」
(2)巫女(ミコ)。
祝宴
しゅくえん [0] 【祝宴】
祝いの宴会。賀宴。
祝宴
しゅくえん【祝宴】
a feast;→英和
a banquet.→英和
祝意
しゅくい [2] 【祝意】
喜び祝う気持ち。賀意。「―を表す」
祝意を表して
しゅくい【祝意を表して】
in honor[celebration] <of> .〜を表する express one's congratulations <on> ;congratulate <a person on> .→英和
祝捷
しゅくしょう [0] ―シヨウ 【祝勝】 ・ ―セフ 【祝捷】
勝利を祝うこと。「―会」
祝文
しゅくぶん [0] 【祝文】
〔「しゅくもん」とも〕
(1)神に祈る文。
(2)祝いの文。
祝日
いわいび イハヒ― [2][3] 【祝(い)日】
祝いごとのある日。
祝日
しゅくじつ【祝日】
a (public) holiday;a festival.→英和
祝日
しゅくじつ [0] 【祝日】
祝いの日。特に国が定めた休日。
→国民の祝日
祝木
いわいぎ イハヒ― [2][3] 【祝(い)木】
(1)柳・松・檜(ヒノキ)などの枝先を削りかけにして,花のようにした木。繭玉の木としたり,新木・祝い棒の材料にしたりする。
(2)正月に焚(タ)く薪(マキ)。
祝杯
しゅくはい [0] 【祝杯・祝盃】
祝いの酒を飲むさかずき。
祝杯をあげる
しゅくはい【祝杯をあげる】
drink a toast <for,to> ;→英和
drink in celebration <of> ;toast.
祝棒
いわいぼう イハヒバウ [2][3] 【祝(い)棒】
小正月の諸行事に用いられる棒。豊饒(ホウジヨウ)の力をもつとされる。鳥追い棒や果樹の幹をたたく成木責め,新嫁の尻をたたく孕(ハラ)めん棒,粥占(カユウラ)を見る粥かき棒など。
祝歌
いわいうた イハヒ― [3] 【祝(い)歌・祝(い)唄】
(1)祝儀の席や宴席で歌われる歌。
(2)和歌六義の一。御代をほめたり,長寿をことほいだりする歌。頌歌。「むつには,―/古今(仮名序)」
(3)民謡分類上の名称。安全・成就などを祈願・感謝して,神にささげる唄。
祝物
いわいもの イハヒ― [0][5] 【祝(い)物】
祝いとして贈る物。
祝状
いわいじょう イハヒジヤウ [0][2] 【祝(い)状】
祝いの言葉を述べた書状。
祝盃
しゅくはい [0] 【祝杯・祝盃】
祝いの酒を飲むさかずき。
祝着
しゅうちゃく シウ― [0] 【祝着】
喜び祝うこと。満足に思うこと。多く,手紙文で用いる。「御壮健で―に存じます」
祝砲
しゅくほう【祝砲】
a salute (of guns).→英和
〜を放つ fire a salute.
祝砲
しゅくほう [0] 【祝砲】
祝意を表して撃つ空砲。礼砲。
祝祭
しゅくさい [0] 【祝祭】
(1)ある事を祝うための祭り。
(2)祝いと祭り。
祝祭日
しゅくさいじつ【祝祭日】
a national holiday.
祝祭日
しゅくさいじつ [3] 【祝祭日】
(1)祝日と祭日。
(2)旧制で,祝日と大祭日の併称。祝日として四方拝(一月一日)・紀元節(二月一一日)・天長節(四月二九日)・明治節(一一月三日),大祭日として元始祭(一月三日)・新年宴会(一月五日)・春季皇霊祭(春分の日)・神武天皇祭(四月三日)・秋季皇霊祭(秋分の日)・神嘗祭(一〇月一七日)・新嘗祭(一一月二三日)・大正天皇祭(一二月二五日)の計一二日が定められていた。
→国民の祝日
(3)キリスト教で,キリストの生涯の出来事や聖人の殉教などを記念して祝う日。主日(日曜日)・降誕祭のように月日の定まった固定祝日,復活祭のように年により月日の一定しない移動祝日などがある。祝日。
祝祷
しゅくとう [0] 【祝祷】
キリスト教で,礼拝式などの儀式の終わりに牧師あるいは司祭が会衆のために行う祝福の祈り。カトリック教会では聖務日課の終わりに行う。
祝福
しゅくふく [0] 【祝福】 (名)スル
(1)幸福を祝うこと。「結婚を―する」
(2)キリスト教で,神の恵みが与えられること。
祝福
しゅくふく【祝福】
a blessing.〜する bless.→英和
〜された blessed.→英和
祝筵
しゅくえん [0] 【祝筵】
祝宴の席。また,祝宴。
祝聖
しゅくせい [0] 【祝聖】
聖別(セイベツ)の旧称。
祝茸
いわいだけ イハヒ― [2][3] 【祝茸】
マンネンタケの異名。
祝融
しゅくゆう 【祝融】
(1)中国の古伝説上の帝王。一説では三皇の一人。火の神・夏の神・南方の神としてまつられる。祝融氏。祝融神。
(2)火災。火事。「―の災」
祝言
しゅうげん シウ― [1] 【祝言】
(1)祝い。また,祝いの言葉。祝辞。
(2)婚礼。結婚式。「―を挙げる」
(3)「祝言能」の略。
(4)邦楽や浄瑠璃などで,初めまたは終わりにうたう祝いの意を表す曲。
祝言
いわいごと イハヒ― [0][5] 【祝(い)言・斎言】
幸いを祈る言葉。祝いの気持ちを表す言葉。
祝言
しゅうげん【祝言】
a marriage[nuptial,wedding]ceremony (婚礼).
祝言能
しゅうげんのう シウ― [3] 【祝言能】
能楽で,五番立ての演能のあとにめでたく結ぶ意で添えられる祝儀の曲。「猩々(シヨウジヨウ)」「石橋(シヤツキヨウ)」など。祝言。
祝詞
のりとごと 【祝詞】
「のりと」に同じ。
祝詞
のっと [0] 【祝詞】
〔「のりと(祝詞)」の転〕
(1)「のりと(祝詞)」に同じ。
(2)能・狂言の謡の一。神職・巫女などが神にささげる祈りの言葉で,ナリ調の散文。
(3)能・狂言の囃子の一。{(2)}や山伏の祈祷の謡などに併奏される。
(4)歌舞伎下座音楽の一。{(3)}を長唄囃子に移したもので,神仏に祈祷するときに,大・小鼓,能管で打ちはやす。
祝詞
しゅくし [0][2] 【祝詞】
(1)祝いの言葉。祝辞。しゅうし。
(2)神に祈る言葉。のりと。
祝詞
のと 【祝詞】
「のりと(祝詞)」の転である「のっと」の促音「つ」の無表記形。「神主―いみじく申して/宇治拾遺 10」
祝詞
のりと【祝詞(をあげる)】
(recite) a Shinto prayer.
祝詞
のりと [0] 【祝詞】
神事に際し,神前で読み上げて神に申し請う内容・形式の文章。現存する最も古いものは「延喜式」に収められた「祈年祭(トシゴイノマツリ)」以下の二七編。今日でも神事に奏される。文末を「…と宣(ノ)る」で結ぶ宣命形式のものと「…と申す」で結ぶ奏上形式のものとがあるが,対句や繰り返しを多く用いた荘重な文体である。のりとごと。のと。
祝詞考
のりとこう 【祝詞考】
祝詞の研究・注釈書。三巻。賀茂真淵著。1768年成立。「延喜式」に収められた祝詞の研究を古学の立場から学問的に行なった最初のもの。
祝賀
しゅくが [0][2] 【祝賀】 (名)スル
喜び祝うこと。「―会」「今日の祭日を―する為めに/或る女(武郎)」
祝賀
しゅくが【祝賀】
(a) celebration;congratulations.〜する congratulate <a person on> ;→英和
celebrate <Xmas> .→英和
‖祝賀会 <hold> a celebration; <hold> a congratulatory banquet.
祝辞
しゅくじ [0] 【祝辞】
祝いの言葉。祝詞。「―を述べる」
祝辞
しゅくじ【祝辞】
a congratulatory address.〜を呈す offer one's congratulations <to> ;congratulate <a person on> .→英和
祝返し
いわいがえし イハヒ―ガヘシ [4] 【祝(い)返し】
祝いを受けた返礼に物をおくること。また,その物。
祝部
はふりべ 【祝部】
「はふり(祝)」に同じ。
祝部土器
いわいべどき イハヒ― [5] 【祝部土器】
須恵器(スエキ)を祭祀(サイシ)用の土器と考えて命名した旧称。
→須恵器
祝酒
いわいざけ イハヒ― [3] 【祝(い)酒】
めでたいこと,喜ぶべきことを祝って飲む酒。祝儀の席で飲む酒。
祝電
しゅくでん【祝電】
<send> a congratulatory telegram <to> .
祝電
しゅくでん [0] 【祝電】
祝いの気持ちを述べた電報。
→弔電
祝髪
しゅくはつ [0] 【祝髪】
〔「祝」は断つ意〕
髪を剃(ソ)り,仏門に入ること。剃髪。「―の後,越前の法眼玉川斎永仙と号し/浄瑠璃・反魂香」
神
しん [1] 【神】
〔「じん」とも〕
(1)精神。心。「そゞろに人をして―飛び魂(コン)馳するの情に堪へざらしむ/日光山の奥(花袋)」
(2)かみ。「―を敬ひ国を護る/謡曲・竹生島」
神
かん 【神】
⇒かむ(神)
神
かみ【神】
God (一神教の);→英和
the Lord (主);a god (多神教の);a goddess (女神).→英和
〜の divine;→英和
godly.〜(に)かけて <swear> by God.
神
み 【神・霊】
霊的な力をもつものの意。「山祇(ヤマツミ)」「海神(ワタツミ)」など他の語と複合して用いられる。「やまつ―の奉る御調(ミツギ)と/万葉 38」
神
かみ [1] 【神】
人間を超えた存在で,人間に対し禍福や賞罰を与え,信仰・崇拝の対象となるもの。
(1)
(ア)宗教・習俗において,信仰・崇拝・儀礼・神話・教義などの中心となる位格・存在。日本の神道や民俗の祭りでまつられる対象,またはユダヤ教・キリスト教・イスラム教などの超越的絶対者。仏教では,仏や菩薩の権現・守護者などとされ,仏とは区別される。「―に祈る」「―のお告げ」
(イ)哲学で,世界や人間の在り方を支配する超越的・究極的な最高存在。
(2)
(ア)日本の神話で,神武天皇より前に登場する人格神。「天地初めて発(ヒラ)けし時,高天の原に成れる―の名は/古事記(上訓)」
(イ)天皇。「大君は―にしませば/万葉 235」
(ウ)人間に危害を加える恐ろしいもの。蛇・虎など。「韓国(カラクニ)の虎といふ―を/万葉 3885」
(エ)かみなり。なるかみ。「―いとおそろしう鳴りたれば/枕草子 99」
神
かむ 【神】
上代,「かみ(神)」が他の要素の前に付いて複合語を作るときの語形。
〔上代では複合語を作る際,「かむかぜ」「かむさぶ」など「かむ」の形をとる。また,中世以降,「かみ…」という複合語は撥音便形「かん…」をも生じ,これが「かむ…」と表記されることもあったので,上代の「かむ」の残存か「かみ」の音便形かの区別は困難である〕
神々しい
こうごうしい【神々しい】
divine;→英和
holy;→英和
sublime.→英和
神あしゃげ
かみあしゃげ 【神あしゃげ】
奄美・沖縄地方で,神を招いて祭祀(サイシ)を行う場所。また,そこに建てられた祭祀用の建物。茅葺(カヤブ)きの寄せ棟造りで,壁はない。
神がる
かみが・る 【神がる】 (動ラ四)
〔遊里語〕
いやがる。うるさがる。「―・つてことばを濁す/黄表紙・心学早染草」
神さびる
かみさ・びる [4] 【神さびる】 (動バ上一)[文]バ上二 かみさ・ぶ
(1)古びて神々(コウゴウ)しく見える。「―・びた境内」
(2)古めかしくなる。年功を経ている。かんさびる。かむさびる。「―・びにたる子どもの母をば,何か/宇津保(国譲下)」
神さびる
かんさ・びる [4] 【神さびる】 (動バ上一)[文]バ上二 かんさ・ぶ
「かみさびる」に同じ。「―・びた社」
神さむ
かみさ・む 【神さむ】 (動マ上二)
「かみさびる」に同じ。「布留のやしろの―・みにけむ/蜻蛉(下)」
神ぞ
しんぞ 【神ぞ・真ぞ】 (副)
〔「神ぞ照覧あれ」の略。自誓の語〕
神かけて。ほんとうに。「―忝なう思ほゆる/浄瑠璃・淀鯉(上)」
神の使い
かみのつかい [1] 【神の使い】
神が召し使うといわれる種々の動物。日吉(ヒエ)神社の猿,八幡の鳩,稲荷(イナリ)の狐,春日(カスガ)の鹿,熊野の烏,北野の牛,大黒天の鼠,弁才天の蛇など。神のつかわしめ。
神の僕
かみのしもべ [1] 【神の僕】
キリスト教で,神に仕える者。預言者・祭司・イエス-キリスト・使徒・信徒をいう。
神の命
かみのみこと 【神の命】
神や天皇に対する敬称。「八千矛(ヤチホコ)の―は八島国妻枕(マ)きかねて/古事記(上)」
神の国
かみのくに 【神の国】
〔原題 (ラテン) De civitate Dei〕
アウグスティヌス著。二二巻。413〜26年に成立。キリスト教への批判・攻撃に反駁して,その真理を論じたもの。神国論。
神の国
かみのくに [1] 【神の国】
(1)神が治める国。神国。日本をさす。「―なる我国ぞかし/続拾遺(神祇)」
(2)キリスト教で,神の支配・統治する国。中世ではカトリック教会とされ,近代では,倫理的・道徳的なもの,また現実的な世の終わりの待望として理解される。
神の園
かみのその 【神の園】
(1)神社の境内。神苑(シンエン)。神の園生(ソノウ)。
(2)〔祇園(ギオン)を訓読みして〕
京都東山,祇園の社(八坂神社)をさす。
神の子
かみのこ [1] 【神の子】
〔古代オリエントで王の称号〕
(1)新約聖書で,イエスの称号。
(2)父なる神とイエスの特別な関係にあずかることで,キリスト教徒のこと。
神の宮人
かみのみやひと 【神の宮人】
(1)神・神社に奉仕する人。「玉垣築き余し誰(タ)にかも依らむ―/古事記(下)」
(2)(天皇を神として)天皇に仕える宮人。大宮人。「皇祖(スメロキ)の―/万葉 1133」
神の御坂
かみのみさか 【神の御坂】
〔坂に神が住むとされたことから〕
神のいるという坂。けわしい坂。「東の国の恐(カシコ)きや―に/万葉 1800」
神の御子
かみのみこ [1][1][1] 【神の御子】
(1)神である天皇の子。皇子。「天皇(スメロキ)の―の出でましの/万葉 230」
(2)キリスト教で,イエス-キリストのこと。
神の御門
かみのみかど 【神の御門】
(1)神殿の門。また,神のいます所。神域。「―を拝(オロガ)みて/古事記(中訓)」
(2)皇居。朝廷。「天皇(スメロキ)の―に外(ト)の重(ヘ)に立ち候ひ/万葉 443」
神の旅
かみのたび [1] 【神の旅】
陰暦一〇月,神々が諸国から出雲に行くこと。また,その道中。[季]冬。
神の死
かみのし [1] 【神の死】
〔(ドイツ) Tod Gottes〕
彼岸こそ真の世界とするプラトン的・キリスト教的価値観が崩壊し,ニヒリズム的状況が生じたこと。ニーチェにより宣言され,二〇世紀の哲学・神学に衝撃を与えた。
神の民
かみのたみ [1] 【神の民】
(1)旧約聖書で,神が選び契約をなしたイスラエル民族のこと。
(2)新約聖書で,キリストの十字架により罪を贖(アガナ)われた新しい契約の民,キリスト教徒のこと。
神の気
かみのけ 【神の気】
神のたたり。また,そのために起こる病気。「―起らず,国安らかに平らぎなむ/古事記(中訓)」
神の留守
かみのるす 【神の留守】
陰暦一〇月,諸国の神々が出雲(イズモ)に集まるので,まつられている地には神がいなくなるという俗信。[季]冬。《―巫女もなすなる里帰り/赤星水竹居》
神の言葉
かみのことば [1] 【神の言葉】
(1)キリスト教で,神から与えられた啓示。聖書に示された言葉。
(2)神の啓示の体現者としてのキリスト。
神の道
かみのみち [1] 【神の道】
(1)神が教え伝えた道。かんながらの道。
(2)キリスト教で,福音の教え。また,その信仰。
神ぶ
かむ・ぶ 【神ぶ】 (動バ上二)
年月を経て神々しくなる。また,年老いる。「石上(イソノカミ)布留(フル)の神杉―・びにし/万葉 1927」
神も照覧あれ.
しょうらん【神も照覧あれ.】
Heaven be my witness!/So help me,God!
神上がる
かんあが・る 【神上がる】 (動ラ四)
⇒かむあがる
神上がる
かみあが・る 【神上がる】 (動ラ四)
(1)「かむあがる」に同じ。「彦火火出見尊―・りましぬ/日本書紀(神代下訓)」
(2)巫女(ミコ)などに乗り移っていた霊が,巫女の体を離れて天に上る。「うなり声を引て―・る/滑稽本・浮世床 2」
神上がる
かむあが・る 【崩る・神上がる】 (動ラ四)
神として天に昇る。貴人が死ぬ。かむのぼる。「歌ひ竟(オ)ふる即ち―・りましき/古事記(中訓)」
神上げ
かみあげ [0][4] 【神上げ】 (名)スル
神楽(カグラ)のため地上に招いた神霊を,祭りののち天へ送り帰すこと。
⇔神降ろし
神上る
かむのぼ・る 【神登る・神上る】 (動ラ四)
「かむあがる(崩)」に同じ。「―・りいましにしかば/万葉 167」
神世
かみよ [1][2] 【神代・神世】
歴史の始まる前の神話で伝えられている時代。神話時代。じんだい。「―の昔」
神主
しんしゅ [1] 【神主】
(1)儒教で,死者の官位・姓名を記して祠堂(シドウ)に安置する霊牌(レイハイ)。
(2)かんぬし。
神主
かんぬし [1] 【神主】
(1)神社に仕えて神をまつる人。また,その長。神官。
(2)〔僧の用いる隠語。禰宜(ネギ)と音が通ずるところから〕
葱(ネギ)。
神主
かんぬし【神主】
a Shinto priest.
神亀
じんき 【神亀】
年号(724.2.4-729.8.5)。養老の後,天平の前。聖武天皇の代。しんき。
神亀
しんき [1] 【神亀】
めでたいことの起こる前兆といわれる不思議な亀。霊亀。
神事
しんじ [1] 【神事】
神をまつる儀式。まつり。かみごと。「―を執り行う」
神事
かむわざ 【神事】
「かみわざ(神事){(2)}」に同じ。「儀式など常の―なれどいかめしうののしる/源氏(葵)」
神事
かみわざ [0] 【神業・神事】
(1)神にしかできないような素晴らしい技。神技。「まさに―だ」
(2)神に関する行事。神事。かんわざ。「十一月(シモツキ)になりぬ。―などしげく/源氏(真木柱)」
神事
かんわざ 【神事】
⇒かむわざ(神事)
神事相撲
しんじずもう [4] 【神事相撲】
神社の祭礼に行う奉納相撲。
神事笠懸
しんじかさがけ [4] 【神事笠懸】
神社の祭礼に行う笠懸。
神事能
しんじのう [3] 【神事能】
神社の祭礼のときに演じられる能楽。
神事舞
かんわざまい [0][4] 【神事舞】
昔,神祭に催された猿楽の一。現在の神楽(カグラ)。
神事舞
しんじまい [3] 【神事舞】
神社の祭礼に奉納される舞。神楽(カグラ)に限らず,山車(ダシ)や屋台の上での舞,境内や神輿(ミコシ)に供奉した道中での舞もいう。
神人
しんじん [0] 【神人】
(1)神と人。
(2)神のように気高い人。また,神のように万能な人。
(3)キリスト教で,イエス-キリストのこと。
(4)「じにん(神人)」に同じ。
神人
かみんちゅ 【神人】
(1)沖縄で,巫女(ミコ)の総称。
(2)沖縄で,村祭りに巫女として参加する女性。宮古島狩俣のウヤガム祭や沖縄本島国頭地方のウンジャミなどにみられる。
神人
じんにん [0] 【神人】
⇒じにん(神人)
神人
じにん 【神人】
〔「じんにん」とも〕
平安時代から室町時代にかけて,神社に仕え,神事・社務の補助や雑事を担当した下級神職や寄人(ヨリウド)。平安末期には,僧兵と同様,強訴(ゴウソ)などを行なった。鎌倉時代以降,課役免除の特権を得るために商工人・芸能人が神人となり,座を組織した例も多い。しんじん。
神人同形説
しんじんどうけいせつ [7] 【神人同形説】
〔anthropomorphism〕
信仰の対象である神に人類と同じ形姿・性質を投影する擬人的な考え方。ギリシャ神話における神々の類。人型神観。
神今食
じんこじき [3] 【神今食】
⇒じんこんじき(神今食)
神今食
じんこんじき [3] 【神今食】
陰暦六月と一二月の一一日,月次祭(ツキナミノマツリ)の夜に行われた宮中の神事。神嘉殿に天皇が天照大神(アマテラスオオミカミ)をまつり,火を改めて新たに炊いた飯を供え,天皇みずからも食する。新嘗(ニイナメ)祭が新穀を用いるのに対し,旧穀を用いた。かむいまけ。じんこじき。
神今食
かむいまけ 【神今食】
⇒じんこんじき(神今食)
神今食
かんいまけ 【神今食】
⇒じんこんじき(神今食)
神仏
しんぶつ [1] 【神仏】
(1)神と仏。「―に祈る」
(2)神道と仏教。
神仏
かみほとけ [1] 【神仏】
神と仏。しんぶつ。
神仏
しんぶつ【神仏】
gods and Buddha.〜の加護 divine protection.
神仏分離令
しんぶつぶんりれい 【神仏分離令】
1868年(明治1)3月,明治政府によって出された,古代以来の神仏習合を禁じた命令。これにより全国に廃仏毀釈(キシヤク)運動が起こった。神仏判然令。
神仏同体説
しんぶつどうたいせつ [1][3] 【神仏同体説】
神と仏は一体であるとする説。本地垂迹(スイジヤク)説など。
神仏混淆
しんぶつこんこう [1] 【神仏混淆】
「神仏習合」に同じ。
神仏習合
しんぶつしゅうごう [1] 【神仏習合】
〔仏〕 日本古来の神と外来宗教である仏教とを結びつけた信仰のこと。すでに奈良時代から寺院に神がまつられたり,神社に神宮寺が建てられたりした。平安時代頃からは本格的な本地垂迹(スイジヤク)説が流行し,両部神道などが成立した。神仏混淆(コンコウ)。
神仙
しんせん [0] 【神仙・神僊】
(1)神通力をもった人。神や仙人。
(2)日本の十二律の一。西洋音楽のハ音,中国の十二律の無射(ブエキ)に相当する。
神仙境
しんせんきょう【神仙境】
a fairyland.→英和
神仙境
しんせんきょう [0] 【神仙境】
仙人が住んでいるような神秘的な場所。
神仙思想
しんせんしそう [5] 【神仙思想】
方丈・蓬莱(ホウライ)・瀛州(エイシユウ)など超自然的な楽園と,そこに住む神通力をもった神仙の実在を信じる中国古代の民間思想。この信仰に基づいて不老不死の薬が探索され,養生法が説かれた。道教の中心的教説として取り入れられた。
神代
じんだい [1][0] 【神代】
日本神話で,神々が支配していたとされる,神武天皇即位までの時代。かみよ。
神代
かみよ [1][2] 【神代・神世】
歴史の始まる前の神話で伝えられている時代。神話時代。じんだい。「―の昔」
神代文字
じんだいもじ [5] 【神代文字】
漢字渡来以前,神代から日本にあったといわれる文字。日文(ヒフミ)・天名地鎮(アナイチ)・阿比留(アヒル)文字などの類。鎌倉時代,神道家がその存在を主張し,江戸中期に一部の国学者の間などで存在説が盛んにとなえられたが,現代ではそれらはいずれも後代の偽作として否定されている。神字。
神代木
じんだいぼく [3] 【神代木】
⇒埋(ウ)もれ木(ギ)(1)
神代杉
じんだいすぎ [3] 【神代杉】
長期間,水や土の中に埋もれていた杉材。古代に火山灰のために埋まったものといわれ,青黒く,木目が美しく堅い。工芸品・日本建築の材料に用いられる。
神代植物公園
じんだいしょくぶつこうえん 【神代植物公園】
東京都調布市にある公園。深大寺裏山の自然林を中心に,各種の植物を植栽してある。
神代歌
じんだいか [3] 【神代歌】
記紀などにある,神代に作られたと伝えられる和歌。
神代神楽
じんだいかぐら [5] 【神代神楽】
神楽の一。神代の説話を内容とするところからこの名がある。岩戸神楽(イワトカグラ)。太々神楽(ダイダイカグラ)。
神代酒
じんだいしゅ [3] 【神代酒】
にごりざけ。どぶろく。
神以て
しんもって 【神以て】 (副)
神にかけて。全く。実に。「密通をいたせしこと―存ぜず/滑稽本・膝栗毛(発端)」
神伝
しんでん [0] 【神伝】
神から伝えられたこと。神授。
神伝流
しんでんりゅう 【神伝流】
水泳流派の一。創始者は貴田孫兵衛とされるが不詳。津山藩士植原六郎左衛門が伝承して広めた。あおり足を基本とし,遠泳に適するという。
神位
しんい [1] 【神位】
(1)朝廷が諸神に奉る位階。品位(ホンイ)と位階と勲位とがある。神階。
(2)祭儀に霊魂をすえる所。みたましろ。
神位
かみこうぶり 【神冠・神位】
神に贈る位階。神位(シンイ)。
神佑
しんゆう [0] 【神佑・神祐】
神の助け。神助。「―天助」
神体
しんたい [1][0] 【神体】
(1)神霊が宿っているものとして,祭祀(サイシ)に用いられ礼拝の対象となる神聖な物体。古来,鏡・剣・玉・鉾(ホコ)・影像などが多く用いられた。みたましろ。
(2)能楽で,神らしい風体。「神をば,いかにも―によろしきやうに出で立ちて/風姿花伝」
神体
しんたい【神体】
an object of worship.
神体山
しんたいさん [3] 【神体山】
神霊が宿る山として,祭祀・礼拝の対象となる山。三輪山・富士山・日光男体山など。
神作
しんさく [0] 【神作】
(1)大坪道禅が常陸(ヒタチ)の鹿島神宮から秘伝を受けて作ったと伝えられる精巧な鞍(クラ)・鐙(アブミ)など。
(2)聖徳太子・弘法大師などの作とされる古い能面。江戸時代の面打ちなどが言い出したもの。
神使
しんし [1] 【神使】
神の使い。特定の神と縁故があり,その神の意志を示すと考えられている動物。八幡神の鳩,稲荷の狐,春日明神の鹿など。つかわしめ。
神供
じんぐう [0] 【神供】
⇒じんく(神供)
神供
じんく [1] 【神供】
〔「じんぐ」「じんぐう」とも〕
(1)神への供え物。お供物(クモツ)。
(2)密教で,護摩(ゴマ)をたくとき,壇を設けて十二天ならびに鬼神などに供物をささげること。
神保
じんぼう 【神保】
姓氏の一。
神保格
じんぼうかく 【神保格】
(1883-1965) 言語学者・音声学者。東京生まれ。東大卒。言語理論および音声学の分野における先駆者の一人。著「言語理論」「国語音声学」など。
神信心
かみしんじん [3][5] 【神信心】
神を信心すること。
神僊
しんせん [0] 【神仙・神僊】
(1)神通力をもった人。神や仙人。
(2)日本の十二律の一。西洋音楽のハ音,中国の十二律の無射(ブエキ)に相当する。
神像
しんぞう [0] 【神像】
神の姿を彫刻・絵画に表したもの。
神僧
しんそう [0] 【神僧】
「社僧(シヤソウ)」に同じ。
神儒仏
しんじゅぶつ [1][1][1] 【神儒仏】
神道と儒教と仏教。
神光
しんこう [0] 【神光】
霊妙不可思議な光。神仏の体から発する光。「誕生の日―室をてらす/著聞 2」
神八幡
しんはちまん 【神八幡】 (感)
〔八幡神も照覧あれ,の意で武士の誓いの言葉〕
神かけて。たしかに。かみはちまん。「―,侍冥利,他言せまじ/浄瑠璃・天の網島(上)」
神八幡
かみはちまん 【神八幡】 (感)
⇒しんはちまん(神八幡)
神兵
しんぺい [1][0] 【神兵】
神がつかわした兵士。神の加護を受けている兵士。
神兵隊事件
しんぺいたいじけん 【神兵隊事件】
1933年(昭和8)7月に発覚した右翼のクーデター未遂事件。愛国勤労党天野辰夫・大日本生産党鈴木善一・陸軍中佐安田銕之助らが,首相官邸・警視庁・政党本部などを襲撃しようとしたもの。事件後右翼は一時衰退した。
神具
しんぐ [1] 【神具】
神棚にそろえる道具。「―店」
神典
しんてん [0] 【神典】
(1)神代のことを記した書物。神道の聖典。古事記・日本書紀など。
(2)神事を記した書物。
神冠
かみこうぶり 【神冠・神位】
神に贈る位階。神位(シンイ)。
神出鬼没
しんしゅつきぼつ [0] 【神出鬼没】
〔鬼神のように自由に出没する意から〕
どこでも好きな所に現れて,目的を達するとたちまち消えてしまうこと。「―の怪盗」
神出鬼没の
しんしゅつきぼつ【神出鬼没の】
with preternatural agility;elusive;→英和
protean.
神判
しんぱん [0] 【神判】
超自然的存在の意志を受けて判定を行う裁判。日本古代の探湯(クカタチ)などはその例。神明裁判。
神別
しんべつ [0] 【神別】
「新撰姓氏録」による氏族の分類の一。天神地祇(チギ)の子孫とされる氏族。藤原氏・弓削(ユゲ)氏など。
→皇別
→諸蕃
神前
しんぜん [0] 【神前】
神の前。
神前結婚
しんぜんけっこん [5] 【神前結婚】
神前で行う結婚式。皇居の賢所(カシコドコロ)で行われる皇室の婚儀にならって明治以降に始まった。
神前結婚
しんぜん【神前結婚】
a wedding performed according to Shinto rites.
神剣
しんけん [0] 【神剣】
(1)神から授かった剣。神に供える剣。
(2)三種の神器の一,草薙(クサナギ)の剣(ツルギ)のこと。
神力
しんりょく [1] 【神力】
神の偉大な働き。しんりき。
神力
じんりき [1][0] 【神力】
〔「しんりき」とも〕
神の威力。神の通力。神通力。「―既に差し副へたり/盛衰記 42」
神功皇后
じんぐうこうごう 【神功皇后】
記紀所伝の仲哀天皇の皇后。気長足姫(息長帯比売)(オキナガタラシヒメ)の漢風諡号(シゴウ)。天皇の死後,新羅(シラギ)に出陣,凱旋(ガイセン)ののち筑紫の地で応神天皇を出産,69年間摂政をつとめたという。「播磨風土記」などでは大帯姫(オオタラシヒメ)とも。
神助
しんじょ [1] 【神助】
神のたすけ。「天祐(テンユウ)―」
神助け
かみだすけ [3] 【神助け】
神の助けで危難を逃れること。
神効
しんこう [0] 【神効】
すぐれたききめ。霊験。
神勅
しんちょく [0] 【神勅】
(1)神のお告げ。
(2)天照大神が皇孫瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)を下界に降す際に,八咫鏡(ヤタノカガミ)とともに授けたことば。
神化
しんか [0][1] 【神化】 (名)スル
(1)不思議な変化。
(2)神の化育。神の徳化。偉大な徳化。
(3)神・霊魂となること。
(4)神とみなすこと。
神南備
かむなび 【神奈備・神南備】
神霊が鎮座する山や森。かんなび。かみなび。「―の山下とよみ行く水に/万葉 2162」
神南備
かんなび 【神奈備・神南備】
⇒かむなび(神奈備・神南備)
神南備山
かむなびやま 【神南備山】
神霊が鎮座する山。「みもろの―に五百枝(イオエ)さし/万葉 324」
→かんなびやま
神南備山
かんなびやま 【神奈備山・神南備山】
〔古くは「かむなびやま」。神の鎮座する山の意〕
(1)奈良県生駒郡斑鳩(イカルガ)町にある山。紅葉・時雨の名所。三室(ミムロ)山。((歌枕))「神奈備の山をすぎ行く秋なれば竜田川にぞぬさはたむくる/古今(秋下)」
(2)奈良県高市郡明日香村の雷(イカズチ)の丘,または甘橿(アマカシ)の丘。飛鳥(アスカ)神社の旧鎮座地。三諸山。神岳。((歌枕))「旅にして妻恋すらしほととぎす―にさ夜ふけて鳴く/万葉 1938」
神厨
しんちゅう [0] 【神厨】
神へ捧げる供物を調理するくりや。御供所(ゴクウシヨ)。
神去り月
かみさりづき [4] 【神去り月】
「神無月(カンナヅキ)」に同じ。
神去る
かんさ・る 【神去る】 (動ラ四)
⇒かむさる(神去)
神去る
かむさ・る 【神去る】 (動ラ四)
天皇・皇族など高貴な人が死ぬ。崩御する。「体を傷(ヤブ)らしめて―・りましぬ/日本書紀(神代上訓)」
神参り
かみまいり [3] 【神参り】 (名)スル
「神詣(カミモウ)で」に同じ。
神口
かみくち [2] 【神口】
民間の巫女(ミコ)が神がかりして神託を告げること。死者や行方不明者の霊を呼び出して語る仏口(ホトケクチ)(死口(シニクチ)と生口(イキクチ))に対する言葉。
神叩き
かみだたき 【神叩き】
神に祈り願うこと。神だのみ。「―も不便(フビン)さからでござるわいの/浄瑠璃・傾城恋飛脚」
神号
しんごう [3] 【神号】
(1)神としての称号。
(2)神道で,神々の尊称として加え称する呼び名。皇大神(スメラオオカミ)・大神・明神・天神・権現・今宮・若宮など。
神司
かみづかさ 【神司・神官】
⇒かんづかさ(神司)
神司
かんづかさ 【神司・神官】
〔「かむづかさ」「かみづかさ」とも〕
神に仕える人。神官(シンカン)。「―の者ども/源氏(賢木)」
神吉
かみよし 【神吉】
〔神吉日(カミヨシビ)の略〕
陰陽道(オンヨウドウ)で,神社への参拝や神事を行うに吉という日。
神名
しんめい [0] 【神名】
神の名。また,神社の名。じんみょう。
神名帳
しんめいちょう [0] 【神名帳】
⇒じんみょうちょう(神名帳)
神名帳
じんみょうちょう ジンミヤウチヤウ [0] 【神名帳】
全国神社の登録台帳。特に「延喜式」第九・一〇巻の「延喜式」神名帳をさす。しんめいちょう。
神君
しんくん [1] 【神君】
(1)功績の偉大な君主に対する敬称。
(2)江戸時代,徳川家康に対する死後の尊称。
神呪寺
かんのうじ 【神呪寺】
⇒じんじゅじ(神呪寺)
神呪寺
じんじゅじ 【神呪寺】
兵庫県西宮市甲山町にある真言宗御室派の寺。山号,摩尼山。淳和天皇の妃,如意尼が創建したのに始まるという。のち源頼朝が再興。本尊は如意輪観音。甲山(カブトヤマ)大師。かんのうじ。
神命
しんめい [1][0] 【神命】
神の命令。
神品
しんぴん [0] 【神品】
(作品などが)人間の作ったものとは思えないほどにすぐれた品位。また,その作品。
神嘉殿
しんかでん 【神嘉殿】
(1)平安京大内裏の中和院の正殿。天皇が国家や土地の神をまつったところ。
(2)皇居皇霊殿の西に南面する殿舎。新嘗祭・神嘗祭をここで行う。また,南庭では,元旦に四方拝を行う。
神嘗
かんなめ 【神嘗】
「神嘗祭(カンナメサイ)」の略。かむなめ。かむにえ。
神嘗
かむなめ 【神嘗】
⇒かんなめ(神嘗)
神嘗
かむにえ 【神嘗】
⇒かんなめ(神嘗)
神嘗祭
しんじょうさい シンジヤウ― [3] 【神嘗祭】
⇒かんなめさい(神嘗祭)
神嘗祭
かんなめさい [3][4] 【神嘗祭】
皇室の大祭の一。天皇がその年にとれた新しい米を伊勢神宮に奉る祭りで,一〇月一七日に行われる。もと国祭日。現在は宮中だけの行事。かんなめのまつり。かんにえのまつり。しんじょうさい。
神嘗祭
かんにえのまつり カンニヘ― 【神嘗祭】
「神嘗祭(カンナメサイ)」に同じ。
神器
じんぎ [1] 【神器】
(1)神からうけ伝えた宝器。
(2)「三種の神器」の略。
神器
しんき [1] 【神器】
神をまつるときに用いる器具。
→じんぎ(神器)
神国
しんこく [1] 【神国】
神が開き,守護している国。また,皇孫が君臨する神聖な国。特に日本で,自国を称していった語。神州。かみのくに。
神在月
かみありづき [4] 【神有月・神在月】
〔出雲国(今の島根県)で〕
陰暦一〇月の異名。[季]冬。
→神無月(カミナヅキ)
神在祭
かみありまつり 【神在祭】
〔「じんざいまつり」とも〕
(1)島根県の佐太神社の祭り。一一月二〇日から二五日。全国の神々がこの期間,佐太神社に集まるという。
(2)島根県出雲大社の祭り。一一月一一日から一七日。
神地
しんち [1] 【神地】
神のまつられている土地。神社・宗廟・山陵などの所在地。神社の境内。
神垣
しんえん [0] 【神垣】
神社のかき。また,神社。みずがき。たまがき。
神垣
かみがき [2] 【神垣】
神域を他と区切る垣。また,神域。斎垣(イガキ)。玉垣。
神垣の
かみがきの 【神垣の】 (枕詞)
「御室(ミムロ)」にかかる。「―三室の山は/清輔集」
神域
しんいき [0] 【神域】
神社の境内。
神境
しんきょう [0] 【神境】
(1)神社の境内。
(2)神仙などの住む所。俗を離れた所。仙境。
神壇
しんだん [0] 【神壇】
神霊をまつる壇。祭壇。かみどこ。
神変
しんぺん [1][0] 【神変】
〔古くは「じんぺん」〕
人間の考えでは理解できない不思議な変化。
神変不思議
しんぺんふしぎ [1] 【神変不思議】
人知でははかりがたい,まことに不思議な変化。神変不可思議。
神奇
しんき [1] 【神奇】
不思議なこと。「当時愚民の多きに乗じ其事を―にし愚民を恐嚇して/明六雑誌 14」
神奈備
かみなび 【神奈備】
⇒かむなび(神奈備)
神奈備
かんなび 【神奈備・神南備】
⇒かむなび(神奈備・神南備)
神奈備
かむなび 【神奈備・神南備】
神霊が鎮座する山や森。かんなび。かみなび。「―の山下とよみ行く水に/万葉 2162」
神奈備山
かんなびやま 【神奈備山・神南備山】
〔古くは「かむなびやま」。神の鎮座する山の意〕
(1)奈良県生駒郡斑鳩(イカルガ)町にある山。紅葉・時雨の名所。三室(ミムロ)山。((歌枕))「神奈備の山をすぎ行く秋なれば竜田川にぞぬさはたむくる/古今(秋下)」
(2)奈良県高市郡明日香村の雷(イカズチ)の丘,または甘橿(アマカシ)の丘。飛鳥(アスカ)神社の旧鎮座地。三諸山。神岳。((歌枕))「旅にして妻恋すらしほととぎす―にさ夜ふけて鳴く/万葉 1938」
神奈川
かながわ カナガハ 【神奈川】
関東地方南西部の県。かつての相模(サガミ)国の全域と武蔵(ムサシ)国の一部を占める。東は東京湾,南は相模湾に面し,東部は多摩丘陵,中部は相模原台地,西部は丹沢山地・箱根山となる。南東部に三浦半島が突出。県庁所在地,横浜市。
神奈川大学
かながわだいがく カナガハ― 【神奈川大学】
私立大学の一。1929年(昭和4)創立の横浜専門学校を母体に,49年新制大学となる。本部は横浜市神奈川区。
神奈川奉行
かながわぶぎょう カナガハ―ギヤウ [5] 【神奈川奉行】
江戸幕府の職名。開港場神奈川(横浜市神奈川区)の外国関係の事務を担当。1859年に設置。
神奈川工科大学
かながわこうかだいがく カナガハコウクワ― 【神奈川工科大学】
私立大学の一。1962年(昭和37)創立の幾徳工業高等専門学校を母体とし,75年幾徳工業大学として設立,88年現名に改称。本部は厚木市。
神奈川条約
かながわじょうやく カナガハデウ― 【神奈川条約】
⇒日米和親条約(ニチベイワシンジヨウヤク)
神奈川歯科大学
かながわしかだいがく カナガハシクワ― 【神奈川歯科大学】
私立大学の一。1910年(明治43)創立の東京女子歯科医学校を源とし,64年(昭和39)設立。本部は横須賀市。
神女
しんにょ [1] 【神女】
めがみ。天女。
神奴
しんど 【神奴】
⇒かみやっこ(神奴)
神奴
かみやつこ 【神奴】
神社にいて掃除などの雑役を務めた奴婢(ヌヒ)。かみのやつこ。かんやつこ。しんど。
神妙
しんびょう [0] 【神妙】 (名・形動)[文]ナリ
〔「びょう」は漢音〕
「しんみょう(神妙)」に同じ。「いかにも―に,いかにもおとなしく/高瀬舟(鴎外)」
神妙
しんみょう [0] 【神妙】 (名・形動)[文]ナリ
〔古くは「しんびょう」とも〕
(1)(普通の人にはできないほど)感心なこと。また,そのさま。奇特。「―な心がけ」
(2)普段とは違って,おとなしくすなおな・こと(さま)。「―にかしこまっている」「―に縄にかかる」
(3)人間の知力でははかり知れない不思議な・こと(さま)。「―不可思議」
[派生] ――さ(名)
神妙な
しんみょう【神妙な(に)】
admirable(-bly);→英和
commendable(-bly);→英和
quiet(ly);→英和
faithful(ly).→英和
神威
しんい [1] 【神威】
神の威光。
神婚説話
しんこんせつわ [5] 【神婚説話】
浦島伝説などのように,人間と神仙との結婚を物語る説話。
神子
みこ [1][0] 【巫女・神子】
(1)神に仕えて神事を行い,また,神意をうかがって神託を告げる者。未婚の女性が多い。かんなぎ。
(2)神がかりの状態になって口寄せなどをする女性。いたこ。ふじょ。《巫女》
神字
しんじ [1][0] 【神字】
⇒神代文字(ジンダイモジ)
神字日文伝
しんじひふみでん 【神字日文伝】
語学書。三巻。平田篤胤著。1819年成立。神代文字について,その存在と各文字の体について論ずる。かんなひふみのつたえ。
神学
しんがく【神学】
theology.→英和
‖神学校 a theological school.神学者 a theologian.
神学
しんがく [0] 【神学】
〔theology〕
特定の宗教を信仰する立場から,その宗教の教義や信仰について研究する学問。特に,キリスト教の神学についていわれることが多く,そこには聖書神学・歴史神学・組織神学・実践神学などの各部門があり,キリスト・終末・救済・宣教などが論じられる。
神学の婢
しんがくのひ 【神学の婢】
〔(ラテン) ancilla theologiae〕
中世のスコラ学の体系で,哲学の神学に対する従属的位置を表すのに使われた表現。哲学は神学を理解するために役立つかぎりで価値があるとする。神学の侍女。
神学大全
しんがくたいぜん 【神学大全】
〔原題 (ラテン) Summa Theologica〕
トマス=アクィナスの主著。神学の学としての位置づけ,神の存在認識(存在証明を含む)をはじめ,神と人間の本質・特性および諸徳・秘跡にわたる精細な考察を,整然たる順序で展開する。カトリック神学の集大成。
神学校
しんがっこう シンガクカウ [3] 【神学校】
キリスト教の教職者を養成する学校。
神孫
しんそん [0] 【神孫】
神の子孫。
神宗
しんそう 【神宗】
(1)(1048-1085) 中国,北宋第六代の皇帝(在位 1067-1085)。財政再建のため王安石を起用して新法を実施させた。
(2)中国,明第一四代の皇帝万暦帝の廟号(ビヨウゴウ)。
神官
しんかん【神官】
a Shinto priest.
神官
しんかん [0][1] 【神官】
(1)「神職(シンシヨク){(1)}」に同じ。
(2)伊勢神宮におかれた職員の総称。大宮司・少宮司・禰宜(ネギ)・権禰宜(ゴンネギ)・宮掌(クジヨウ)の別があった。第二次大戦後宗教法人となってからも,ほぼ同様の職制をとっている。
神官
かんづかさ 【神司・神官】
〔「かむづかさ」「かみづかさ」とも〕
神に仕える人。神官(シンカン)。「―の者ども/源氏(賢木)」
神官
かみづかさ 【神司・神官】
⇒かんづかさ(神司)
神宝
しんぽう [0] 【神宝】
〔「じんぽう」とも〕
神とあがめる宝。神聖な宝物。また,神社に納めてある宝物。かんだから。
神宮
じんぐう [3] 【神宮】
□一□
(1)神宮の称号をもつ格式の高い神社。明治神宮・香取神宮・鹿島神宮・橿原(カシハラ)神宮など。
(2)神をまつる建物。神殿。やしろ。
□二□伊勢神宮。
神宮
じんぐう【神宮】
a Shinto shrine.明治神宮 the Meiji Shrine.
神宮司庁
じんぐうしちょう [5] 【神宮司庁】
三重県伊勢市にある,伊勢神宮に関する事務を行う機関。1871年(明治4)設置,のち,内務省の所管となる。1951年(昭和26)以降,一宗教法人として神宮規則に従って運営される。
神宮大麻
じんぐうたいま [5] 【神宮大麻】
伊勢神宮の神符。
神宮奉斎会
じんぐうほうさいかい 【神宮奉斎会】
⇒神宮教(ジングウキヨウ)
神宮奉行
じんぐうぶぎょう [5] 【神宮奉行】
室町幕府の職名。伊勢神宮に関することをつかさどった。神宮開闔(カイコウ)。神宮頭人。
神宮寺
じんぐうじ [0][5] 【神宮寺】
神社に付属して建てられた寺院。神仏習合思想の現れで,社僧(別当)が神社の祭祀(サイシ)を仏式で挙行した。1868年(明治1)の神仏分離令により廃絶または分離。宮寺。別当寺。神護寺。神宮院。神願寺。
神宮教
じんぐうきょう 【神宮教】
教派神道の一。伊勢神宮の教化機関である神宮教院に始まり,1882年(明治15)に神宮教として独立。99年に神宮奉斎会に改められ,神宮大麻の頒布を業務としたが,1946年(昭和21)解散。
神宮文庫
じんぐうぶんこ 【神宮文庫】
伊勢神宮司庁所管の図書館。内宮・外宮所蔵の古記録および図書に林崎文庫その他を合わせ,蔵書数二四万余。国史・国文の貴重資料も多い。
神宮皇学館
じんぐうこうがくかん 【神宮皇学館】
1882年(明治15)久邇宮朝彦親王の令旨により創立された神官養成のための学校。1903年官立学校となり,40年(昭和15)大学となった。第二次大戦後廃校となったが,62年(昭和37)皇学館大学(私立)として復活。本部は三重県伊勢市。
神宮祈年祭
じんぐうきねんさい [6] 【神宮祈年祭】
伊勢神宮で行われる祈年祭。五穀の豊作,国家の平安,天皇の安泰を祈る。古くは二月一二日に行われたが,明治以後は二月一七日に行われる。としごいのまつり。
神宮神部署
じんぐうかんべしょ 【神宮神部署】
伊勢神宮大宮司の管理に属し,大麻(タイマ)および暦の製造頒布・奉斎事務など,神宮の付属事業を管掌した役所。1900年(明治33)設置,46年(昭和21)廃止。
神宮開闔
じんぐうかいこう [5] 【神宮開闔】
⇒神宮奉行(ジングウブギヨウ)
神宮頭人
じんぐうとうにん [5] 【神宮頭人】
⇒神宮奉行(ジングウブギヨウ)
神宿り
かみやどり 【神宿り】
⇒かんやどり(神宿)
神宿り
かんやどり 【神宿り】
〔「かみやどり」の転。八幡神が宿る所の意〕
兜(カブト)の八幡座の別名。
神寄せ
かみよせ [2][0] 【神寄せ】
神を招き寄せて神託を聞くこと。
神寄り板
かみよりいた 【神寄り板】
上代,神霊を招き寄せるためにたたいた杉板。「神奈備(カムナビ)の―にする杉の/万葉 1773」
神寿く
かむほ・く 【神寿く・神祝く】 (動カ四)
神として祝う。「少名御神の―・き寿(ホ)き狂ほし/古事記(中)」
神寿詞
かむよごと 【神寿詞】
出雲の国造(クニノミヤツコ)が天皇に奏上した祝詞(ノリト)。出雲の国造が新任してから一年の潔斎(ケツサイ)を経てのち,朝廷に出て出雲の神々に代わって述べた祝いの言葉。出雲国造の神賀詞(カムヨゴト)。かんよごと。
神封
しんぽう [0] 【神封】
〔「じんぽう」とも〕
律令制で,神社に与えられた封戸(フコ)。神戸(カンベ)。
神将
しんしょう [0] 【神将】
仏教の行者を守護する夜叉(ヤシヤ)大将。じんしょう。
→十二神将
神居古潭
かむいこたん カムヰコタン 【神居古潭】
〔もとアイヌ語で神の居る所の意〕
北海道旭川市の西部,石狩川の上流にある急流が岩をうがった峡谷。庭石・水石として知られる神居古潭石を産する。
神山
かみやま 【神山】
(1)神奈川県箱根火山中央火口丘群中の最高峰。海抜1438メートル。
(2)京都市北区,上賀茂神社の北にある山。((歌枕))「―のふもとになれしあふひ草ひきわかれても年ぞへにける/千載(夏)」
神山
かみやま [2][0] 【神山】
神が鎮座する山。
神山
しんざん [1] 【神山】
(1)神をまつってある山。
(2)神聖な山。霊山。
神岡鉱山
かみおかこうざん カミヲカクワウザン 【神岡鉱山】
岐阜県北端,神通川上流の神岡町にある鉱山。亜鉛・鉛を産出。富山県の神通川下流に発生したイタイイタイ病はこの鉱山の廃液が原因とされた。
神島
かみじま 【神島】
三重県鳥羽市北東部,伊勢湾口の小島。周辺は好漁場で,タコの水揚げが多い。
神崎
かんざき 【神崎】
(1)兵庫県中央部,神崎郡の町。近世は生野銀山からの輸送路。スギ・ヒノキの美林がある。
(2)佐賀県北東部,神崎郡の町。近世から製粉・製麺が盛んで,神崎そうめんを特産。伊東玄朴の生地。
(3)淀川の支流神崎川の下流にあった集落。平安時代,京と山陽地域を結ぶ水上交通の要地。上流の江口とともに遊女が多かったことで知られる。
神崎
かんざき 【神崎】
姓氏の一。
神崎与五郎
かんざきよごろう 【神崎与五郎】
(1666-1703) 赤穂浪士の一人。名は則休。美作(ミマサカ)の人。横目付として仕え,最初に江戸に下って討ち入りに備えた。芝居などでは千崎弥五郎とする。
神崎川
かんざきがわ 【神崎川】
淀川の分流で,ほぼ大阪市の北縁をなして西南流し,尼崎港付近に注ぐ。水害防止と水上交通のため785年(延暦4)に分流工事完成。
神川
かみかわ カミカハ 【神川】
姓氏の一。
神川彦松
かみかわひこまつ カミカハ― 【神川彦松】
(1889-1988) 国際政治学者。三重県生まれ。東大教授。国際政治史の知識を背景に国際政治学の発展に寄与。著「国際政治学概論」「近代国際政治史」など。
神州
しんしゅう [1] 【神州】
神の国。神国。日本で自国の美称として用いた。